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あぁ、監督 ――名将、奇将、珍将 (角川oneテーマ21) / レビュー総評点:86
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ASIN:4047101834 / 売上順位:31094
角川グループパブリッシング(2009-02-10)野村 克也 ¥ 740(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
86
野村克也監督による監督論。
選手、育成法、エース、巨人、阪神。。。 沢山のテーマについて、 野村監督はこれまで持論を著してきた。 今回のテーマは「監督」。 一番書きやすいテーマだと思うが、とにくか力作だ。 監督としての永年の経験が生きている。 歴代の名監督に対する、 監督評がとにかく鋭く、唸らせる。 鶴岡、三原、水原、広岡、森、そして川上。 評価は的確だ。 ここだけを読んでも十分書籍代金の元は取れる。 監督の系譜を分析しているのだが、 これが面白い。 一般人には絶対に分からない、 専門家の見立てである。 故仰木監督の野茂やイチローとの強固なつながりに、 三原の監督術を見たり、 「森は戦力が揃っているときに力を発揮する」等の分析は冴えわたっている。 その中で野村監督は川上を理想の監督としている。 「巨人軍論」から一貫している。 やはり野村野球のお手本はV9時代のジャイアンツだと再認識した。 最終章はWBCにまつわる、球界の迷走を中心に辛口のコメントがならぶ。 日本プロ野球界への危機感をにじませている。 本文中に、 「計画的に監督を育成している球団は現在いくつあるか」について、 野村監督の意見が述べられている。 その答えに軽い驚きをもつ。 これからのプロ野球について考えさせられた。(いせむし / 2009-02-15)
著者の本には
1、野球の知識・好き嫌いに関係無く誰にでも勧められる本 2、マニアックな野球好きが読んで喜ぶ本 以上の2パターンがあると思うのだが、今回の本は後者 ある程度野球に対する知識(特に昭和の名将と呼ばれる方々)を持っている人の方が、面白く読むことが出来る本 「野球人である前にひとりの人間であること」を強調される著者なので、野球という枠と関係なく役に立つ話が出てくる本である事は間違いなのだが、この1冊に限って言えば、あまりリーダー論・ビジネス書的な内容を期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれない(ボウイ / 2009-04-25)
鶴岡、三原、水原、川上、広岡、森といった歴代の名監督を知らないとこの本の楽しさ(有益度)は半減するのでは。少なくとも、川上、広岡、森監督を知らないと説得力が増さない気がする。内容的には、監督の育成、監督心得、意識改革といった部分を特に興味深く読んだ。
* 派閥/子分を作らず選手と距離を置く * 監督は言葉を持たねばならない * 人を遺せば業績はついてくる * 人は無視、賞賛、避難の段階で試される などなど、印象的なポイントもたくさん。(鈴木純一 / 2009-11-18)
36年前、今はなき大阪球場で、夜の11時半まで出待ちし、
野村のサインをもらったことが懐かしく思い出された。 その日、南海は負けてしまい、サイン欲しさに待つ私に、 事情通らしいおっちゃんから「野村は負けた日にはサインしてくれへんで」 といわれたのだが、 一番最後に出てきた野村は、 「はよ帰らなあかんやないか」と結構上機嫌でサインしてくれた。 野村を待つ間、いろんな人にサインをもらった。 その中には、当時南海のコーチで、後に広島の監督になった古葉もいた。 「平静 南海ホークス 古葉竹識」と書いてくれて、 律儀な人だなぁと思ったものだ。 思い出話はこれくらいにして、本書である。 野村が言うように、最近の監督は軽い。 圧倒的に、風格がない。 自分と年代が近い人(西武の渡辺にいたっては年下) がやっているからと考えていたが、 どうも違うようだ。 野村ですら、好々爺然としているように見える。 しかし、やっぱり、すごい。 それは、的確な分析もさることながら、 そのすごさは、あとがきにあると思う。 こういうあとがきが書けるからこそ、 野村は今も監督をしていられるんだろう。 評論家時代の勉強のことが書かれているが、 かなり勉強したのは本当だろう。 当時から、「記事の原稿を本人が書いているのは野村だけ」 と言われていたのだから。 野村本人は意識していないかもしれないが、 野村の最大の功績は、「選手寿命を延ばした」ことにあると思っている。 戦力外通告をされた選手を再生したことを言っているのではない。 いま、40才を過ぎても現役バリバリで活躍している選手が多いが、 その先鞭をつけたのが野村であると私は考えている。 野村の持つプロフェッショナルとしての意識が球界に広まり、 その結果として、からだの手入れを怠らない選手が増え、 選手寿命が延びたのではないかと考えているからだ。 あれだけ待って、手に入れた野村のサイン、どこに行ったんだろう。 もってたらわが子に自慢できたのになぁ。 (The SHOGO Must Go On / 2009-05-23)
私は30年来の巨人ファンではあるが、
本書を読んで、やはり今回のWBC監督は...、 著者は、そのあたりの心境や監督選考の様子を 本書にしたためている。詳細はお読みいただくとして イチローは1番、松中が4番というのはなるほどと思う。 WBCが始まる前に発売されただけに、なんとも大胆である。 さて、本書の肝心であるプロ野球監督として条件や能力は、 世間一般の管理職にもマネージング能力として 必要な条件として充分に通用するものであると感じる。 本書で印象に残ったのは、監督の選手操縦法として 恐怖、強制、理解、情感、報酬、自主的といった 6つのファクターがあるという。 著者は、それをすべて兼ね備えた川上哲治を 名監督だという。なぜなら監督業として最も大事な 「人づくり」に成功しているからであり、 V9戦士達はON始め森、土井、高田など 監督だけでなくコーチとなっている者が多いとのこと。 また近年の球団の監督選考には、 人脈、タレント性、順番が優先され、 監督としての「能力」の優先順位が下がっており、 その結果、監督の人材不足を招いているという。 それもWBC監督選考が難航した一因であるという。 野球好きの管理職にはもちろん、 管理職一般のマネージングの参考となる内容といえよう。 (118Mスポ / 2009-02-21)
試合に勝っても負けても、野村監督のインタビューは面白いので、
どんな人だろうと、興味半分で読み始めましたが、 これがなかなか面白くて、一気に読み通しました。 (今回初めて野村監督の本を読みました。) 歴代監督、現役監督、また選手評が率直、辛口に語られており、 普段、野球をほとんど見ることがない書評者でも、なるほど、 そのような見方もあるのかと、関心させられることしきりでした。 (逆に、現役の監督、選手も結構いるので、ここまで書いて 大丈夫なのと、心配になるくらいでした。) プロ野球の監督という仕事の大変さがよくわかりました。 野村監督のすごさは、相手の心理を読む繊細さと、心臓に毛が 生えた心理面の強さを兼ね備えていることにあると感じました。 (ここまで他人評を率直に書ける人はまずいないです。 野村監督は心臓に毛が生えたタヌキに違いありません。) 本書は、リーダーとは何かを考える点でも、大いに参考になりました。 リーダーの心構えを説いたビジネス書は多々ありますが、この本は、 我々が身近に知っている人を通して、監督=リーダー論を展開しています。 その点で、凡百のビジネス書にはない、具体性を感じました。 また、その視点もユニークで一貫しています。 ある程度の年齢になると、否が応でも人を指導する立場になります。 人を指導するとはどういうことか、考えてみたい人にもお奨めです。 (悩んでいる人が読むと、こうはなれないので落ち込むかも...) (錆びたろう / 2009-04-25)
野村監督の本を読んだのは初めてです。いわゆる古人の名文を標語にして、野村氏の歩んだ野球人生を披露しています。本書ではプロ野球人は野球の成績だけを上げるだけではだめで、選手は引退後の人生の方が長いのであるから、人間形成が一番重要であると何度も繰り返し主張してします。まったくそのとうりとうなずくことしきりです。
しかしながら、どうやら一番の直弟子である古田氏の人間形成には失敗したとのこと。古田氏のヤクルトでのプレイングマネージャー時代のことは書かれていますが、具体的に古田氏が現在どういう人間になってしまったのかが書かれていなくて残念です。野村氏の本音を聞きたいところです。 あとがきには、息子であるカツノリ氏がコーチとして巨人から誘われたと書かれていました。野村監督の行くところ、ヤクルトー阪神ー楽天とオヤジの後ばかり付いて行くカツノリ氏。本当にプロ野球人として独り立ちできるのでしょうか?野村氏はこれだけの野球総論各論と野球人における人間形成を主張実行しておられるならば、ぜひ一度カツノリ氏に対することも一章さずけて書いて欲しいところです。実力世界のプロ野球に世襲はいりません。 書いてある中身は星5つですが、古田氏とカツノリ氏の件を引いて星三つです。(ホンマスくん / 2009-08-27)
●毎年、プロ野球の優勝チームの監督が本を出している。
一癖も二癖もありそうなプロ野球選手達をまとめあげチームを作っていった 組織論やリーダー論が書かれている。 それだけ野球というものが伝統があり、ファンの目も厳しく成熟した文化であるといった証明であるとともに 野球以外の仕事にも通じる要素が多いからこそのニーズなのだと思う。 ●野村監督がこれまでの長い監督生活で、考え、感じた 「監督の仕事とは何か」「監督の備えるべき条件とは何か」を書き記している。 仕事の重責に対して、敗北すれば仕事を失い、人格まで否定されてしまうプロ野球監督。 そんな監督業の、悲哀や満足感、様々な感情が入り交じった「あぁ監督」なのであろう。 以下の章に分け監督論が書かれている。 1 監督の条件 2 私が見た「名監督」たち 3 間違いだらけの監督選び 4 野村流監督心得 5 人を遺してこそ真の名監督 野村監督は原因を条件で分けて各条件に事象を当てはめるといった構成をとっている。 これは、監督自身のシンキングベースボール、ID野球でのデータの分析法そのものであるように思われる。 三原、鶴岡、水原、川上、広岡、森、長島、原、渡辺、落合といった名監督達を 各条件に分けそれぞれ分析している。 最後に、監督の仕事で一番必要なものは、人間形成であるとしてまとめている。 選手、スコアラー、そして監督を育てていく事が大事であるとしている。 野村監督は、今後の野球界を担う後の世代の事も考える心境に達しているようである。(ifeelyou / 2009-05-05) 野村監督がいままでの経験から、野球の監督とは、人を動かすためにはを 書いています。 監督が選手を動かすには6種類の方法があります。 1 恐怖で動かす 2 強制して動かす 3 理解して動かす 4 情感で動かす 5 報酬で動かす 6 自主的に動かす 歴代の監督がどの手法を用いて選手を動かしていたかを野村さん独特の 話法で説明をしてくれます。 野球の好きな方だけでなく、人を動かす立場の人にお勧めです。まずは 読んでみてください。(河岸宏和 / 2009-02-22)
野村克也監督は楽天イーグルスの2年間の契約をして、現在、3年目のシーズンで
パ・リーグのクライマックスシリーズ進出に向けて、活躍中である。 野村監督といえば、試合後のインタビューで選手をほめたり、自虐的に自身をせめた り、毎日の様にスポーツニュースでは毎晩の様に楽しい「ぼやき」を聞く事ができ る。ある意味、プロ野球界にあって、ユニークなファンサービスを展開する点におい て、奇策を講じておられる。やはり、現在のプロ野球界にとっては、重要な存在であ る事は言うまでもない。 野村監督の「文章」での説明は、今まで落ち着いた「ぼやき口調」に慣れ親しんでい るファンには、少し違和感を感じるであろう。特に本書においては、故意に誤解を含 む「毒舌」で記述した文章の直後に、その背景や経緯を詳細に説明してゆくのであ る。 人気が先行していて、スター選手を集めて集客力のある人気球団の戦い方を鋭く観察 し、「気力」「体力」では、とてもかなわないが、「知力」を加えることで互角に戦 うことを確信し、その重要性を一貫したテーマで取り上げているのである。 また、蓄積したデータをご自身の考えや行動基準を照合させて、「判断」「決断」を している、そのスタイルこそが「野村流」であると記している。 これまで、多くの有名野球人の著書を読んできた。ビジネス書(組織リーダ論)とし て、優秀な著書で私は好きである。 その点、本書は「ビジネス書」としては、取り上げられた題材のテーマ性として、 物足りなさを感じるかもしれない。 しかし、人を育てることが如何に難しいかを、具体的な有名監督や選手名入りで、 随所に登場させながら、独自の視点で解説している点は、見事としか言いようが無い。 読み終えた後、「あぁ 監督」という意味が、ゆっくりと心の深いところに感じ とる事ができる一冊である。 (永久機関∞ / 2009-09-11)
毎回同じような内容なのに、また読んでしまったノムさんのリーダー論。今回は人を動かすための技法として、強制・人情・自発性などを挙げ、過去の監督を分析している。最も良いのは自発的にチームのために行動することなのだが、選手はそうは動かない。脅したり、なだめすかしたり、誉めたり、けなしたり、いろいろと手を使うようである。
また、最近は監督をすぐ変える風潮があることや、監督を育てる仕組みが無いことが問題だと述べている。リーダーを育てることはどこの組織でも難しいものだ。 WBCの監督を決める会議も適当なものだったと嘆いているが、そりゃ日本側主催者が日本野球機構でなく、単なるY新聞社なんだからしょうが無いわな。(じゃが〜 / 2009-08-12)
各球団の新旧取り混ぜた監督を事例に、野村監督の考えるリーダー像を展開しています。
良い事例と悪い事例の双方を取り上げており、自分が目指すべきリーダー像を検証するのに非常に役に立ちます。 TVなどでのコメントほど毒はないのですが、歯切れは悪くないですし妥当間のある分析で説得力のある内容となっています。 文章も非常に分かりやすく、下手なビジネス書を凌駕する出来栄えです。 きっと代筆者がいるのでしょうが、野村監督の考え方がしっかりと反映されており好感が持てます。(らいでん / 2009-08-05)
いろいろな監督
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プロ野球の監督にはいろいろなタイプがあります。
野村監督のように理論派の人や作戦面はヘッドコーチに任せてゼネラルマネージャ的 な役まわりの人などです。 野村監督はヤクルト時代はうまくいったけれど、阪神では思うようにいかなくて 星野監督のような人のほうが阪神のチームにはよかったと書かれていました。 野球を全然知らない人が、ビジネス書として読むと期待はずれかもしれないです。 野村監督の成功だけでなく、失敗も書かれています。 野球に興味がない人が読むと分かりにくい部分もあると、思います。 過去の本と内容がダブっているところもありますが、いい内容だと思います。 (かるがも / 2009-07-27)
私は50年来の野村ファン(南海ファン)だが、この本には驚いた。
知る人は知っているが、野村は南海ホークスの鶴岡元監督に嫌われて南海監督を解任された。夫人との公私混同が理由だった。ヤクルト監督になるまで浪人したのもそのせいだ。 三冠王をとり日本一にもなった名選手が、鶴岡元監督に嫌われたために球界の片隅に追いやられてしまった。だから野村は絶対に鶴岡を嫌っていてもおかしくないし、現在、鶴岡人脈の球界人は死んでしまったので誰に気兼ねもする必要はなくなったはずだ。 事実これまで野村は鶴岡について語らないような気がしていた。ところがこの本では鶴岡監督の監督論を展開している。しかも具体的にである。 どのような心境の変化があったのか? この部分は興味深くとても面白いのでぜひ読む価値がある。 他の部分は、知っている人は知っている話が中心なのでまあまあだ。広岡がケチだとか、古田の評価が意外に低い‥は裏話的で面白い。 注:鶴岡は法政大の名選手で南海監督を23年やった名将。親分の愛称がある。(今の「大沢親分(立教出、元南海外野手、元日ハム監督)」は鶴岡の弟子で「親分」の愛称を引き継いだ) (上杉 / 2009-03-28)
サブタイトルに「名将、奇将、珍将」とあったので、歴代監督レビューでもするのかなと
思いましたが、さすがにそんな安っぽい執筆はしていませんよね。浅はかでした。 相変わらず人物鑑識眼は凄まじいものがあり、人の心理を野球限定で語らせたら右に出る方は いらっしゃらないと思います。説明の一つ一つが直感ではない裏付けがあり、説得力がある ので、読み手としてはひたすら納得するしかないのです。 さすがに多くの著作を世に送り出したせいか、どこかにあったような内容の重複も目にするよ うになってきましたが、それでも購入を見送る材料にはならないあたりは、流石。 野球の監督と、会社の上司とは、仕事の環境が全く異なるので、よく語られるようにビジネス の場への応用が利くかといえば、個人的にはNOですが、人として生きる上で大いに参考に なるのは確かです。(東海 / 2009-03-19) レビュー数 25 [残りも全部見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 |
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