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No.1-1 ▼
会社を変える戦略 (講談社現代新書) / レビュー総評点:121
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ASIN:4061496425 / 売上順位:54152
講談社(2003-01-17)山本 真司 ¥ 819(中古:¥ 80)
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レビュー総評点:
121
(意外にも)地に足のついた入門書
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タイトルの通りMBA系の経営学の本。90年代のアメリカを通じて「フレッシュヤマモト」という架空の企業を経営革新していくストーリ仕立てで、ファイナンスを中心とした経営理論を解説している。
内容はぎっしり。しかも徹底して理詰めなので読むのに集中力がいるが、なかなか良くできたストーリーのおかげで、「フレッシュヤマモト」の経営者にでもなったつもりで楽しみながら読めた。登場人物の語る「解説」は図説やたとえ話を多用していてわかりやすく、行間を読む必要がない。おかげで経営学の知識がまるでない評者もときどき立ち止まって頭を整理するだけで充分ついていけた。 単にわかりやすいだけでなく、妙な精神論やイデオロギーじみた煽りがなく、抑制の効いた語り口で、経営理論にたしかに役立つけれど、やはり適用範囲には限界があるということを強調している。詳しくは述べないが、読者もいったん「罠」にはまるようにストーリーが構成されている(はい、ぼくははまりました)ので、啓蒙効果は抜群だと思った(この手のわかりやすい本の欠点は、内容を批判的に検討する機会がなくなってしまうことだ。それだけにこの配慮はうれしい)。 このように本書は、地に足のついた正統派の経営学をわかりやすく説いている。これを一冊を読めば、経営学への先入観(胡散臭い!難しそう!)が払拭できるのでは。バリバリの「ビジネスパーソン」だけでなく、ぼくのような素人にもお勧め。( / 2003-09-26)
取っつきやすいが考えさせられる一冊
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ビジネス書の一種なのだが、オペレーションの名著「ザ・ゴール」のように物語調で書いてあるため、経営学初心者にも取っつきやすい。一時期急成長を果たしたものの、競合他社の登場、大企業病などのせいで成長が鈍化してしまった米国の架空の日系スーパーを題材にした物語で、時系列的に会社の成長を阻む問題と解決法を描写していく。その中で、SCMやCRMなど本来は手段であるべき新しい経営手法が多くの会社で目的化してしまっているために失敗していることなどを指摘しながら、会社経営の本質とはいったい何なのかを解き明かしている。経営陣のリーダーシップ、従業員の自律性とモチベーション、綿密な対内的・対外的コミュニケーションがまず基本であり、それらを引き出すための仕組みとして様々な経営手法が日進月歩で開発されているということなのだろう。記述はやさしいが、なかなか考えさせられる一冊だった。(海援隊 / 2006-08-27)
経営手法への飛付き症候群、食わず嫌いの双方への処方箋。
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株主価値重視の理念?のもと、選択と集中を進めることを公言したり、EVAなど新しい経営指標や手法を標榜する企業は多い。一方で、竹中プランの一環である「金融再生プログラム」やその背景にある資本市場主義、ファイナンス理論等「アメリカナイズド」された方法論に嫌悪感を示す方も多い(多くの上場企業が、その有価証券報告書のなかで、そのいずれかの姿勢を示している)。
長期持続的な収益獲得、成長を果たそうとする姿勢は、「日本的」であろうと「米国的」であろうと、古今東西を問わないのではないか。また、経営手法は所詮道具・手段の類であり、企業の経営目的を「主人」と仰ぐ「家来」に過ぎない。要は、その「主人」が曖昧であるから「家来」に対して妙に過敏に反応し過ぎる現在の日本企業の思考スタンスに問題があるのではないか? 本書は、そんな主従関係を再考し、「新しいもの飛付き症候群」と「食わず嫌い」とに有効な処方箋となる考え方を、ストーリー仕立てで判り易く解説している、格好の書である。しかも、新書価格であり、コストパフォーマンスも高い。 総じて、ファイナンス理論や経営手法は美しいし、煌びやかである。しかし「牛刀を以って鶏肉を切る」の喩えのとおり、そも目的を熟考し、その目的に合致する道具を貪欲に求める姿勢が、今大切なのではないだろうか(ダチョウ平雅作 / 2005-07-15)
1980年代から現在にいたるまでの経営課題と意思決定のコンセプトの流れ(経営学史)を概観するには非常に良い本です。この20年間に出てきた主要なコンセプトのつながりを知ることができる良い本です。ビジネス書として売られている各種の経営書が実はどのような目的で登場し、どのような限界があるのかについて知るには、相互関係を把握する必要があります。この点に注意を払って解説した本はあまりない。(The Portable MBA 3rd editionの訳本であるMBA講座「経営」日本経済新聞社刊ぐらい?)その点で本書は簡潔にイメージがつかめやすいようにかかれていると感じました。但し、メニューが盛りだくさんの感が否めないため難しく感じる読者もいると思います。そのような場合は、特に知りたいコンセプトに絞って他の書籍にあたる出発点として本書を活用すると良いと思います。(iuj-owada / 2003-03-25)
EVAと資本コストの説明が特に秀逸です
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ビジネススクールで学ぶことが体系的に、一つのストーリーになっていることに、改めて感服してしまう本です。レベル的には、著者である山本氏が、以前運営していたブログだったと思うのですが、「MBAの1年生くらいのレベル」」と書かれていた記憶があり、読んでみて確かにそう感じました。ちょっとだけ難しいかもしれませんが、他にはない、非常に面白い本です。
中身的には、若干、ファイナンスよりに感じる場合もあるかもしれませんが、それは複数の事業を一刀両断に評価する、BVM(Business Value Management)という手法について触れているためかな、と感じました。またここで出ているBVMとは、EVA(Economic Value Added)を算出した後の各事業のManagement、「選択と集中」の手法のことだと解釈すると、分りやすいかと思います。 EVAが一般的な会計・財務指標と比較して優れている点は、資本コストの概念が上手い具合に含まれているから、なのですが、このEVAや資本コストの説明が素晴らしくて。何が素晴らしいかというと、理解というのは、自分の頭で考えて、考えたことが発酵されて、それを他人に伝えられるように自分の言葉で説明できるようになることだよ、という過程が、この本の登場人物を通して見事に描かれているからです。 ちなみにこの本では米国の企業が例となっているため、「いまいちイメージが浮かばない」という方には、日本企業に当てはめた場合について説明している良書があるので、最後に参考図書として紹介しておきます。「企業価値を創造する会計指標入門(ダイヤモンド社、大津広一著)」のEVAの章で、松下グループの改革を例にしたケースが詳細に記載されていてお勧めです。(d_matsuda / 2007-04-11)
ビジネスパーソンの嗜み
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ビジネスは学問じゃない。と言って、自分の経験や勘で経営するのもナンセンス。さりとて、MBAよろしく、科学的技法だけで経営するのも愚の骨頂。賢い経営は、科学も理解し、かつ、科学の限界を弁える経営。
そんな主張は、考えてみると常識。でも常識のない経営者が如何に多いことか。そんな思いが本書には溢れている。こういう原則論をすべてのビジネスパーソンが頭に叩き込むこと。それこそ嗜みであろう。 副題は品がないが、内容は高尚かつ高度。でも常識的、平均的なビジネスパーソンなら読みこなせる。身につけられる。 騒がれてはいないが。隠れた名著。(秋山 真一 / 2004-05-02)
久々に出会った内容のしっかりしたまじめな本。経営書として基本を理解するのに役立つ。語り口の軽妙さは読み手を引き込むが、読んだ後に考えさせられるところが大いにある。今まで言葉はわかっていたが内容を把握していなかった概念が頭に入ったような気がする。( / )
現代にいたる経営理論の変遷を知るのによい本です。物語形式のため、少し冗長に思う部分もありますが、頭によく入ります。また、他の方も書かれていますが内容もなかなか高度です。
新書なので多くの経営本と違い、持ち運びも楽ですし、値段も安いのでおすすめです。(茨城在住エンジニア / 2003-12-11)
会社を変革するというテーマを現代的にとらえ、今起きている変化の大半を盛り込んだストーリーはなかなか面白かったです。新書としてはやや厚めな本ですが一気に読めました。欲を言えば、ところどころで用語の解説の囲みなどを入れてもらえれば理解が深まったかと思います。どんどん難しい用語が出てきて、めまぐるしいという印象がありました。忙しいコンサルタントの原稿を預かった編集者がもっとイニシアティブを取った方がいいのではと感じさせられました?( / )
「世にあまたある経営概念や経営技術の統合へのひとつの挑戦です」
とありましたが、著者の意気込みが伝わって来ました。 これだけのことが、物語の形式を取ることで、非常にコンパクトに まとまっており、今までバラバラにあった知識を体系的に整理でき ました。(coolsunnyday / 2004-06-12)
会社を変える戦略―超MBA流改革トレーニング
現役コンサルタントによる、ある架空のアメリカにある食品小売業のチェーン店を舞台にした小説。分類としてはSCMによる改革を描いた「ザ・ゴール」や、元ボストンコンサルティンググループに所属していた三枝匡による書籍と同じ分類に入る。 前半は、業績不振によるオーナー社長の苦悩と、次世代への交代決断があり、 後半は、新社長と次期オーナーと目されていた生え抜きの社員との協業による改革が実施される。 それぞれの場面で、企業をとりまく外部環境とそれに対応するための考え方と決断が詳しく分かるだけでなく、小説としても面白い。 個人的には、現在IT投資案件の評価指標の勉強をしているので、小説の中の「事業毎の株主価値を分析する」際の作業と雰囲気が伝わってきて興味深く読めた。 事業会社の企画部門やコンサルタントの方に、特に進めたい。(深川ハルー / 2005-12-09)
40歳からの仕事術を読んで感動したばかりです。
同じ著者なのですが、 こちらの本は著者の専門のコンサルティングに関してです。 1990年代からのグローバルスタンダード経営の10年を 小説仕立てで分かりやすく読み解いてくれる本です。 何を何のためにいつまでに変えるのか? そのためには、どのような方法・手段があるのか? MBAの1年目で学ぶ知識についてまで解説されています。 しかも、ストーリーの中で... 見事です。 現役の経営コンサルタントでありながら、最新の経営理論についても 深い考察が加えられてます。 印象深かったのは、 人のマネジメントについてでした。 ITの進歩によりこれだけ色々な事が即時に同時に処理できるようになって くると、差別化の源は「人」になってくる。 人についていつも考えている人間として激しく共感しました。 参考文献はとても参考になりました。 学者だけでなく、現役の経営者が書かれた本も多く取り上げられていました。(内海透 / 2005-05-01)
MBA理論やコンサルタントの胡散臭さに警戒していた自分が、それを一部払拭でき、感謝している。アメリカン・キャピタリズムを手段として受け入れつつ、批判的にそれを超克しようとする著者の基本的考えが全体を貫いており、単なる外国理論の紹介本ではない。難点をいえば、モデルは日系米国企業でなく、日本企業だった方が読者にとってリアリティが増してよかったのではないかと思う。(XP / 2003-11-16)
得した気分
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オペレーション効率化のためのIT利用、ファイナンス理論の基礎、リスクマネージメント、選択と集中の考え方、チェンジ・マネージメントなどを、架空のスーパーの10年にわたる改革を通して、解説する本。経営者、コンサル、改革のプロジェクトリーダーの言葉や行動を通して、その内容が語られます。「市場万能主義」でも「株主一本槍」でもない、経営の考え方が、全体の基盤となってます。
筆者の商売だけあってか、さすが、読みやすく、分かりやすい内容です。特に、ファイナンス理論の基礎は、「キモ」をおさえてあって、GOODでした。 「実際は、こんなに、上手くいかないんだろうなぁ」と思いつつも、架空のスーパーの改革は、素直に「勧善懲悪的」で「おもしろかった」です。 また、変なコンサルが出てきたり、ハーバードとシカゴのMABの違いが、さりげなく出てきたりと、本論にあまり関係ない、「ちょっとそれた話」が出てきて、最後まで飽きさせません。 これだけ幅の広い内容の基礎を、この値段と、この分量で知ることができて、得した気分です。(lemonerika / 2003-02-02)
さすがにA.T.カーニーのMDの著作だけあって内容は
非常に充実しています。 但し、けっこう難解な本です。 私は同業者であるので、内容は理解も共感もできるのですが これから経営を学ぼうと考えている人(特に学生)には少々難解 ではないでしょうか。 理由のひとつに、ストーリーにこだわりすぎてチャート等の説明が 少ないことがあげられると思います。 と言う訳で、評価は星三つ。( / ) レビュー数 23 [残りも全部見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 |
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