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富の未来 上巻 / レビュー総評点:243
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ASIN:4062134527 / 売上順位:20214
講談社(2006-06-08)翻訳:山岡 洋一/A. トフラー ¥ 1,995(中古:¥ 87)
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レビュー総評点:
243
NHKで放映されていた「未来への提言」を見て興味を持ち読みました。で、一言、「すごい・・・」。 フリードマンの「フラット化する世界」が「今、世界で何が起こっているか?」を論じた本であるのに対し、 本書は「これまでに何が起きて、これからどうなるか?」を、とてつもなく長い時間軸で論じています。 つまり、時間的な切り口が違うという意味で、「フラット化する〜」とは対照的な本だと感じました。 通常、日本人が書いた「○○年後の日本」みたいな未来予想本は、現在の経済・社会状況のみを基準に書かれていますが、 本書ではもうひとつ「科学の幾何級数的な進化」を大きな要因として取り上げ未来を考察しています。 これは非常に大きなポイントだと思われます。 トフラー氏は、コンピュータとITの進化の著しい現在は、農業革命、工業革命に続く、人類史上3回目の革命期にあると述べています。 現在、私達が生きている時代がとてつもなく大きな変革期にあるということを、人類の歴史を通した大きな流れの中で示してくれる大変貴重な書であると思いました。 「フラット化する世界」とともに素晴らしい!是非、両者をお読みください!!(mini1 / 2007-03-13)
富(Wealth)のこれまでの変遷を通して将来を考えさせる本
上巻のメインは「生産消費者」という概念で色々な現象を 説明してゆく点が私には心に残った. 上巻だけでも400ページ近い書物だが,色々な現象を元に わかりやすく構成されているので,わかりやすく納得感がある. また,上巻だけでも30章!もあるので散漫な内容かと思って いましたが,時間(第3部),空間(第4部),知識(第5部)と 主な富の要素を分析しながら,上巻のメインの生産消費者(第6部) と大きな流れになっており,ほんとうにすばらしい内容と 思っている. その大きな流れの中で 「革命的な富は金銭だけではないのだ」という 上巻の一番最後の1文がこの本の特徴を強く感じました. (親カッパ / 2007-12-14)
トフラーの久々の大作ということで、大いに期待していました。
新しい富の概念の探索と、経済的基礎の深部をシフトさせる おおきな要因、時間、同期化、空間の拡大、知識の蓄積と 過去の知識の無効化など、世界中でばらばらで起こっている出来事 を、歴史の大きな流れの変節点として把握し、新しい世界の体制を 分析しています。 具体的な事例や実例、文献の引用も豊富ですが、壮大なテーマ のなせる業なのか、ちょっと、抽象的で私には理解しづらい 点もたくさんありました。 でも、巨視的分析手法や分類手法、比喩、金銭経済対非金銭経済 などの斬新な切り口は、時代のうねりを理解するのに、おおいに 知的好奇心を駆り立てられました。 上巻だけでは、本当の「富」が、いまいちよくわかりません。 また、翻訳に、若干違和感を覚える箇所もありましたが、 内容に大きなマイナス点ではありません。 読み応えのある、硬派な未来予測書です。(佐倉ごるふ / 2006-06-15)
「フラット化する〜」を読んだ後、もう一冊くらい読みたくなり書店で積まれていた
本書を購入しました。 科学や労働、教育など多岐にわたる分野の展望について展開されており、 読んだそのときは「なるほど!!」と思うのですが、スケールが大きすぎたせいか 自分なりに咀嚼することができませんでした。 ただ一点記憶に残った言葉は「生産消費者」です。 生産消費とは、例えば好きでクッキーを焼いて配ったり、 年老いた両親を家族で世話することが挙げられています(他にもありますが)。 これら非金銭的経済活動がなければ、その活動にかかる費用は 莫大なものになると筆者は言います。 自分なりに考えると、例えばamazonのレビュアーやasku、価格.com等の書き込みから、 日々かなりのアドバイスをもらっています。 検索は自力ですが無償のコンサルです。 これらレビューや書き込みがされる理由は何でしょうか? また無償で子供をしつけたり、フリーウェアを作成したり、 災害地域でボランティアをする理由は何でしょうか? それには社会やコミュニティの持つ役割が大きく関わっていると思います。 文化とも言えるでしょう。 これら非金銭的経済活動のある社会の方が、無い社会よりも健全に感じられます。 その健全さの理由を探すにあたり、また社会と自分の関係を考えるにあたって、 「生産消費者」はひとつの良い視点を与えてくれます。 (trafk / 2007-03-21)
基礎的条件の深部にある時間・空間・知識が大きく変化を起こし、その変化への反応がファンダメンタルズの変化として表面に現れているという趣旨の内容が、延々700ページに亘り展開されます。
印象に残ったのは、「生産消費者」という考え方。 以前は企業の中で人を雇って対応した仕事が、WEB技術の進歩で、各個人によって負担されるようになっています(飛行機などの予約や、各種手続きなど)。 個人が企業の代わりに働いてあげているわけですが、それらはGDPに計上されることはありません。 これはほんの一例で、今までの枠組みが大きく変化してきている事例が次々に取り上げられています。 膨大な調査にもとづき多大な時間をかけた著作です。読み応えのある内容ですが、上巻で衝撃を受けた割りには、下巻がやや冗長に感じた点が残念でした。(plateau / 2006-10-18)
有名著者なので買ってみました。富の未来というタイトルにはピンと来なかったのですが、目次の項目に興味をそそられました。
驚いたのは著者が日本を含めた世界の動向を詳しく捕らえている点です。日本についての記述も多く、その内容がなるほどと思わせるものなので、他の国々の記述もかなり正確であるに違いないと信じさせられます。世界の潮流がちょっと理解できたような気分です。 まだ上巻しか読めていなのですが、他の方のレビューをみると下巻の方が「富の未来」の本題に入るようですね。 (ピッコロ / 2006-08-30)
世の中の変化について著した書籍は沢山ありますが、
本書ほど本質を突いたものは稀有だと思います。 富の変化を知識・時間・空間軸で深くとらえています。 まず、知識については様々なメディアやITで情報が氾濫しているとしたうえで、 人はそれらをなぜ信じるのか、という真実の基準を知ることが大事だと述べています。 人は「常識」「一貫性」「権威」「啓示」「時の試練」「自然科学」の どれか(複数)を競合した基準として使っているとしたうえで、 「自然科学」以外の基準は自分で進化する力を有しないので、十分に注意する必要があるといっています。 日本に当てはめると、学生の科学技術離れが叫ばれていますが、 そのうち興味の問題だとはいっていられなくなるのでしょう。 次に、時間については、時間軸における様々な非同期化による摩擦が大きな問題だといっています。 企業、社会団体、家族、労働組合、官僚機構、公教育制度、世界的統治機関、政治構造、法律 の順にスピードが遅くなっており、それを同じ速度にすべきだといっています。 日本に当てはめてみると、まあ同じ構図なのでしょうね。 更に、空間については、世界で富を得られる空間は流動的であり、 知識と時間と空間を密接に関連させて相互作用を上手く起こさないと、 富が逃げていくといっています。 古い産業、古い文化、古い社会構造にとらわれていると富が逃げるということです。 日本に当てはめてみると悲惨な状況だと思います。既得権益がまだまだ強すぎます。 技術や経済の動きについては「フラット化する世界」の方が具体的でしたので、 ビジネスを考える際の重要なヒントを与えてくれましたが、 本書はより深く洞察することで世の中の見方、自分の考え方について、 再度整理するための視点を与えてくれました。 これからの世の中を生きるための必読書でしょう。(“脳と生命の科学を経営に活かす” / 2006-07-05)
本書と「フラット化する世界」はどこの本屋さんでも平積みされてい
たので、ついつい手にとって読み始めてしまいました。 著者は有名な方のようですが、僕自身は本書が初めてです。上下 巻の中に書かれた、綿密な調査に基づく膨大な量の情報に圧倒さ れました。アメリカ、中国、日本、韓国、欧州・・・、世界各国の現 状を知ることができる本です。 但し、今後の世界を考える上では、「フラット〜」の方がより楽しめま した。本書は、知識中心の社会(著者が最初に指摘したようですが、 今では誰もが納得している概念)が到来済であることを確認していく 作業に終始している印象を持ちました。先見の明がある人だからこそ、 「これから」も語って欲しかったです。 「貧困」の未来に関する見識には感銘受けたので、星1つをを加算し て、星3つの評価としました。 (食いしん坊 / 2007-02-18)
未来学、といっても若い世代の方は知らないかもしれないが、かつてはもてはやされた学問。ただあまりに総花的すぎて、すたれてしまった。(つまり学問としては底が浅かった?)
トフラー氏はその旗手とされていた方で当時としては斬新だったと思うが、本書を読むとデータの多さ、リサーチする分野の多彩さに圧倒されるものの、結局一本芯が通った主張・分析がぼやけてしまう印象。 大前研一氏の著書から商売っ気を抜いたような感じ、とでも言ったらいいのか。大学1年生の概論講義だけ聴いて、専門に進まないような。 同じ時間を使うならドラッカー「ネクスト・ソサエティ」エマニュエル・トッド「帝国以後」ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」を読んだ方がいい。ずっと餡子がつまっている。(blackstar / 2006-09-04)
本書、「富の未来」は「未来の衝撃」、「第三の波」、「パワーシフト」と続いた著者の代表作の総まとめという印象を受ける。富の概念は単なる金銭価値を超えたところにあると定義し、人類にとって最大の関心事である富の行方を根本から問い直している。根本から問い直すための道具立ては過去の著作で培われた考察であり、重層的に積み重ねられた知的財産の上に展開される新しい世界に説得力を与えている。過去の著作から親しんでいる読者は、新しい発見とともにより深い理解を得られるであろうし、初めてトフラーに出会った読者は、著者独特の深く掘り下げ、一気に展開する圧倒的な未来像に引き込まれるだろう。(flexer / 2006-06-26)
アルビン・トフラーは人類の歴史を
過去500年までさかのぼり考えていることが新鮮でした。 職と賃金労働がたかだか過去3世紀のことです。 社会の速度の視点は面白いです。 企業の速度を100とすると 家族は60、労働組合は30、官僚機構は25、 教育は10、国際機関は5、議会は3、法律は1だそうです。 経済が目覚ましく進展する中 政治の変化があまりにも遅いことがよく分かります。 ソニーの創業者である盛田昭夫さんはかつてこう言っていました。 工場労働者なら朝7時に出勤して 生産的な仕事をしてくれといえる。 技術者や研究者に朝7時に 素晴らしいアイデアをだしてくれと言えるだろうか。 私に勇気を与える一言です。 真実かどうかを判断する基準のうち 自然科学への低下させる動きがある? 遺伝子工学を目指す優秀な若者の減少を懸念している? これに対しては甚だ疑問です。 通貨であるユーロやドルよりも マイクロソフトのゲイツやソニーの盛田などの電子マネーを 持っている方がいいという時代が来る? マイクロソフトやソニーのような斜陽産業と思われる企業を たとえに用いている点がセンスがない気がしました。 現在ならばグーグルだと思います。 貧富の格差の問題に対する第一の目標は 生活水準を引き上げて絶対的な貧困から抜け出せるようにおくべきで その際に貧富の格差が拡大するかどうかは無視するべきである。 現在、格差社会がマスコミで大きく騒がれるようになってきましたが この一言でおしまいです。 500年前からつい最近に至るまで絶対的な 貧困の時代が続いてきたという事実をマスコミは理解していません。 日本のサービス業が遅れている? 日本の終身雇用制度が解体されている? 日本の集団決定方式は今度衰えていく? 日本を豊かにするために移民を受け入れるべきだ? 日本は治安維持のため移民を受け入れるべきではないと思います。 サービス業は遅れていますが、巻き返しはまだまだ可能です。 日本を過小評価している印象を持ちました。 本書は過去500年から現在までの歴史を精査し 未来を予想しています。参考になる点は多いです。 首をかしげてしまう点もありますが それは個人個人が考えていけばいいと思います。(晴彦日記 / 2009-01-29)
圧倒的にホンモノでした!
一体、何なんだこれは!?と呆然。 「基礎的条件の深部に注目すると、 意味をなさない混乱状態だと思えたいまの世界が違ってみえてくる。 混乱はものごとの一面でしかなかったのだ」 (アルビン・トフラー) こういうものが見えてくるようになると爽快でしょうね〜^^ 憧れます。 こういうホンモノに触れて、自分をレベルアップさせたいものですね。(nonsense / 2006-09-18)
圧倒されるような膨大な知識と洞察の集大成であり、読み始めてから読了まで数週間もかかったが、さすがにトフラーの著作だけあって素晴らしい内容だ。「未来の衝撃」や「第三の波」で展開した文明論は、そのスケールの大きさで世界中に衝撃を与えたが、それに準じた影響力を本書でも感じることが出来て嬉しい。そういった威力を25年以上も持ち続けているのは、文明と正面から取り組む力量を持っている、トフラーという未来学者の学識の深さのせいだろうが、彼自身の年齢から来る衰えを夫人のハイジと、娘のカレンが手助けして補っているらしい。何しろ1928年生まれのアルビン・トフラーは78歳のはずだからだ。一家をあげて文明の問題に取り組むという様子をみると、凄い家族だという印象が実に痛烈であり、この本が彼の思想の総まとめの遺書なのだろうと連想した。だから、本書のテーマとして家族労働やNPOなどに触れていて、本当の富や価値は目に見えない形で存在しており、表面的なものに惑わされてはいけないという、協力者たちの声が込められているように感じた。それだけに、これだけの本を読むのに大変苦労したが、トフラー一家の皆さんご苦労様でしたと言いたい読後感を持ち、日本では毎日大量の本が出版されているのに、どうして日本に文明に正面から取り組んで、世界に通用する論理を展開する人間が登場しないのかと寂しくなった。理念も指導力もない安倍でも首相になれるという、島国日本の悲哀が漂っているのと共通の貧しさが、モノ作りと輸出がカネを稼ぐのに忙しい、エコノミック・アニマルの国民性を反省させられ、21世紀の日本はどうなるのだろうと心配になる。そんな価値と富の支配する国の在り方に対して、この本は無言の批判を伝えているのかもしれない。挑戦に値する洞察に満ちた本であると強調したい。(北極星 / 2006-11-02)
超有名な著者の新作。10年以上、調査しているということで、非常に範囲が深くなっています。
上巻の最初の方は、何が言いたいのか、イメージがわかないのですが、後半になると、世界で発生しているミクロな事件、事象を見ながら、全体の流れ&一般ではとらえられていない点を見渡しているのは、すばらしいと思います。 同じミクロの事象をマクロ化する、ってこういうことなのですね。 また、Web2.0とかっていうのもトレンドなのかもしれませんが、あくまでも波の先端を見ているだけで、津波全部を見ていない。が、本書では、波から津波の状況を延べています。その後、どうなっていくのかが不安にはなるのですが。(us amazonからのファン / 2006-06-18)
恥ずかしながらトフラーを初めて読みました。
未来学に情報社会をモチーフにした書籍を数多く著わしてきた人物ということを 知っていましたが、本書もその系統です。 まず彼ら(トフラー夫婦)は「知識は情報の蓄積によって増大するけれども、 資源は使うとなくなる。それに石油などは使うと二酸化炭素を排出して 環境破壊する。しかし知識の集積は環境汚染はしないし、それが結びつくと また新たに増大していく」と全面的にITを支持しています。 各章に様々な事例、用例を数多く取り上げていますが、内容はこれだけです。 2分冊にするほどの必要もないとは思いますが、最初は知的刺激を受けて 途中で読み飽きた感あります。(フジキセキ / 2007-06-15) レビュー数 21 [残りも全部見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 |
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