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レビュー総評点:
133
失敗とは何か、、、 失敗の種類と特徴 失敗を起こす原因は、、、 致命的な失敗とは、、、 について書かれた本当に示唆深い1冊。 実際の事故(タコマ橋の崩壊、雪印問題、自らの研究室での実験、等々)を事例に、何がおき、何が原因で、それについてどう対応したかを紹介した上で、それをどう利用していけばいいかについて書かれています。 こんな本が、講談社文庫から出ているとは露とも知らず、驚きつつ感動してしまいました。 特に失敗情報の伝わり方・伝え方は、本人が大学の講義で学生に伝えていく苦労も含めて書かれていますので、すごく参考になります。 著者は、意図的に失敗するように講義や研究を行っており、小さな失敗、訓練での失敗なくしては、本当の技術や知識の習得はないと言っており、 確かに、過去に失敗したことって、よく覚えているし、二度と同じ失敗はしないように気をつけるよなあ・・・などと感心してしまいました。 また、失敗には「よい失敗」と「わるい失敗」があり、 未知の事象に突き当たり、それによって失敗することで、技術が進歩するのは「よい失敗」だが、 不注意や、未熟さでおきる失敗は「わるい失敗」だとしています。 さらに興味深いのは、失敗の原因には階層があり、 個人の技術の未熟さから発生するものと、 指導の悪さから、マニュアルの不完全で起きるものと、 会社や組織の構造上の欠陥から起きるもの 果ては、社会や文化を原因にして起きるものがあると説明しています。 まさしく「失敗学」と呼ぶに相応しい名著です。(蒼海苔天祐 / 2007-01-27)
普通の感覚で言うと「失敗=恥」みたいなものがある。しかし、この本で述べられていることは失敗を知識化してどう生かすかについて語られている。 そのためには、失敗と向き合わなくてはならない。会社などでこの本に書かれているような取り組みを行おうとするのは正直言って難しい。しかしその取り組みも、失敗を重ねていけば、いつか上手くいくのだろうか。 やはり失敗と向き合い、失敗を知識化するための文化には相当の労力を要する。ただし、そのための価値はあることは確かだ。人は必ず失敗するし、これまでも人は失敗から学んで成長してきたからだ。 色々なハウツー本が出版されていて、それらを沢山読んでいる人もいるだろう。たまには「こうすれば上手くいく」ではなくて「失敗」について学ぶ価値もある。なぜなら、何も行動せねば失敗しないから。行動するためにハウツー本読んでいるのに、行動しないのは勿体ない。行動した結果、失敗したらこれをもとに失敗から学ぼう。 (arlo / 2006-08-23)
失敗から学ぶことは大事だと思っていましたが、ここまで真剣に考えたことはありませんでした。 失敗の定義から始まり種類・特徴、そして創造にいたるまでの流れはまさに圧巻です。 今現在もさまざまな失敗が表面に出てきていますが、そのほとんどは事前に予測し対処可能なものがほとんどです。 今の日本に求められているのは、失敗を隠すことではなく生かすことではないでしょうか。 一人でも多くの方に読んでもらって失敗に関するイメージを変えて欲しいと思います。(好奇心のかたまり / 2006-02-06)
「失敗は成功の母」 そんなことは知っているよ!という人がほとんどだろう。 でも、それをしっかりと理解し、実際に実践している人はどれだけいるのだろうか。 失敗「学」と堅苦しい名前がついているものの、本書で著者が言いたいことは 「失敗は成功の母」 という、ただそれだけである。 その格言を、実例を交えながらいろいろな角度から分析し、著者の考えを盛り込ませながら、説得力をもたせたのが本書である。 失敗とは何か? 失敗とどのようにつきあえばいいのか? 失敗をなくすにはどうすればよいのか? 失敗を忌み嫌うのではなく、失敗と真正面から向き合う。 社会としても、組織としても、そして個人としても、失敗に対する肯定的な態度を形成していくことを著者は望んでいる。 失敗は必ず起きるものである。(the_world / 2005-10-01)
失敗学というタイトルをつけた出版社の勝利ですね。 この本は失敗学という考えを広めるのに貢献しましたが、 内容的には、抽象的な概論論がメインです。 (この研究そのものは畑村先生だけでなく、同じ様に 複数の人で研究していたようです。) 同じように研究されていた中尾 政之さんの失敗百選の方が 具体的で体系化されていて面白いです。 (この方も畑村先生と一緒に活動されていたようです。) 学校の先生らしく、抽象的な概念や学問化することには長けていますが、 私にはいま一つ迫力を感じませんでした。 畑村先生の本では「危険学のすすめ」の方が実践的で 格段に面白いです。 こっちの方が、真剣味、迫力みたいなものがあります。 (English learner / 2007-05-07)
何事にも失敗はつきもの。 失敗は次の成功の糧になる。 誰もが頭の中では解っている(つもりになっている)ことだが、実際には失敗自体が経済的損失やイメージ悪化に直結するので、組織の雰囲気として許されないことが多い。そのため、失敗隠しが無意識か故意かによらず行われて、思いもつかないような事件に発展することがある。 本書では「失敗」を如何に分析・知識化して次に活かすかということを提案している。また、「失敗」が表面に出にくい特徴を指摘して、大きな失敗を起こさないためにはどのような点に注意すべきかを明らかにしている。 全体的に読みやすく、解りやすい。そのうえ様々な角度から「失敗」を分析しているので、自分や周囲で起きている失敗と関連付けることが容易で、より生々しく感じることができた。 技術者には特にお勧めする。読むことで目に見える技術の向上を得られるわけではないが、本書のような考え方を持つことで、技術レベルの底上げと安定化を図れると思う。(TakahiroPEJp / 2005-11-22)
失敗学は重要な学問です。が、この本はそれをとりいれる「すすめ」を書いたものであって、失敗学自体を書いてはいません。 もし失敗学そのものを具体的に知りたい、大枠でも知りたいと思っても、これでは不十分。現在の様々な技術やビジネスの開発に、「失敗を活かす事自体思いつかなかった」、という方は是非読むといいです。興味深いエピソードをわかりやすく書いています。 しかしその先、失敗学そのものについては、また別の本を探す必要があるでしょう。(ペリエ / 2008-02-22)
失敗学というタイトルは面白いですね。失敗も煮詰めれば学問体系になるもの。 とはいえ、内容はそれほど堅苦しいものではないので多くの人に勧められます。 人生経験の大半は失敗、恐れるに足りないと思いました。(ミッシー / 2007-05-03)
僕の場合、失敗を恐れる気持ちが強いですが、失敗に対して真摯に向き合う事の大切さを知らされた本です。 「失敗は成功のもと」といわれる格言を生かすためには、失敗と向き合い失敗の法則性を理解し、要因を知り、 失敗が成長して致命的なものになる前に未然に防止する術を覚えること。 失敗から学び、失敗のマイナス面ばかりを強調するのではなく。 失敗のプラス面に着目し次の技術の進歩に つなげるか、また失敗を如何に知識化して組織・社会で共有化していくべきかの方法論、新しい事にチャレンジし て創造性を発揮するために失敗学から学ぶ方法論等参考になります。 昨今の、事故が多発する日本社会において、より多くの方・世代を越えて読み継がれて欲しい本です。(本が好き / 2007-04-17)
一言で言えば、「失敗は成功のもと」ということが述べられている本。具体例や、実践する上での注意点が盛り込まれており、説得力を増している。 全体最適の重要性やら、TQCや論理的思考の落とし穴やら、とても興味深く読ませていただいた。 どのような分野であれ、仕事を進めていく上での参考となる、示唆にとんだ本である。(冬の暖かな鎌倉の海岸で / 2006-05-10)
しかしねどれもこれも失敗は成功のもとと 昔からいうように読んでいてたのしい。 成功するより失敗するほうが断然多いわけで わたくしなどは安心してしまう。 しかも、失敗のあとしまつがすばらしい。 そーすると失敗学というよりしっぱいした時の こころのありようを説いているのではないだろうかる おもしろい、是非一読推奨!!(flora / 2007-03-26)
「失敗学」と聞くと、一見ネガティブで、あんまり手にとって見たくないなぁと感じますが、読んだらビックリ、とっても為になる失敗が網羅されています。 この本が優れているのは、失敗を繰り返さない為に、どうやって「知識化」をするかと言う視点が、全編に貫かれているところでしょう。 そこで目鱗だったのは、「報告は主観的に書く」と言う点でした。 今までは、誰にでもわかるように、感情を排除して、極力客観的に書くのが正しいと思っていたんですが、「知識化」を有効に行う為には、「主観的」に書いて、読み手の印象を強めた方が効果的だと言う解説はとっても為になりました。(jiateng4 / 2008-04-24)
「失敗」は痛いです、本当に。 大きなプロジェクトを失敗した後で反省するために読みました。 目から鱗です! そのときに何を感じたかが重要、なんて思いもしませんでした。 これまでは原因分析して客観的に客観的にしようとしていただけですから。 失敗を前向きに捉えることの大切さを学びました。 同じ過ちを繰り返さないために。 自分も後輩も他の部門の人も…(lazybee / 2008-03-29)
「どれでもいいから畑村さんの失敗学の本を読んどくといいよ」と教官にすすめられてこれを選びました。なるほど、人はこうやって失敗をするんだということがよくわかりました。自分が失敗するときのことはつい棚にあげてしまい、失敗を客観的に見て判断する、ということをときに自分が失敗した際は打撃が大きければ大きいほど、見たくないものですが。教官のいわれることはやはり聞いておくものだとこのときばかりは感心しました。(picabo / 2007-03-08)
工学博士である著者の経験、正に『失敗学の発想』をベースにした、判断と行動のとり方を紹介したもので、普段使っている“失敗を生かす”“経験を生かす”方法を教えてくれています。 日々の“繰り返し”になりがちな生活を、より有益にするために毎日を送るために必要な心構え、そして考え方はすぐに実践していきたいものだ。(フジマサ68 / 2005-08-02)
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