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海馬―脳は疲れない (新潮文庫) / レビュー総評点:291
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ASIN:4101183147 / 売上順位:9173
新潮社(2005-06)池谷 裕二 ¥ 620(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
291
専門家の言葉をフツーの言葉に翻訳する名手、糸井重里が東大首席卒業の新進気鋭
の脳研究家池谷祐二に「脳」について聞く対談です。 本書で明かされる脳の知識は知らないことばっかりで、それをここに書いたら「本」になってしまうくらいのもの。 池谷氏は、小さい頃、九九もできず、漢字も覚えられなかったというのがおもしろい。 脳には、単なる暗記(WHAT記憶)と方法暗記(HOW記憶)があるらしい。 「頭がいい」とか「独創的である」あるいは「名人の極意」「センス」というのが、 この方法暗記(HOWの記憶;経験メモリー)の組み合わせでできているということで、 そういうものもテクノロジーであって「学べる」ものだということには驚いた。 発想力や想像力も方法記憶の話になるわけで、新しい記憶のネットワークを つくることが、クリエイティビティということ、と言うくだりには唸ってしまった。 大事なことは、幾つになっても「自分にとって何が快適なのか」 「しあわせとはどういうものか」ということを考えないと 「何が面白いのか」もわからない。 そう考えていくとボディと世界観が初めてジョイントするという。 すごく元気と希望のでる話だ。 すごいな〜、人間のポテンシャルって!!!(涌太郎 / 2007-01-22)
感想はとにかく「糸井さん、しゃべり過ぎ。」ってことに尽きます。
池谷氏が興味深い脳の話をして盛り上がってきたときに、糸井さんの 「俺って感性鋭いでしょ」的な例え(脳ってハリウッドに似てますよね、みたいな・・) で、話の腰を折るってパターンが延々つづく。 池谷氏も本心からか気を使ってるのかイチイチそれに感心してみせて、読むほうは シラけてしまいました。 途中から池谷氏の部分のみ読むようにしたら、そこそこ楽しめました。 難しい脳の最先端の研究を聞き上手な聞き手が噛み砕いて聞き出す、みたいな対談パターンを 期待してる人は、無理にこの本を読まなくても池谷氏の他の著作をお勧めします。 (ちなみに対談中に糸井氏は、その手の対談本にするつもりはなかったと自己弁護?してます) その方が中身も濃いし、池谷氏は上手な聞き手なしでも分かりやすい説明が天才的にうまい人ですから。 池谷氏も自身のそういう稀有な才能を、中身の薄い対談本やら監修本やらで使い回して 才能の無駄遣いをしないよう期待したいですね。 (ジェネシス / 2008-05-18)
本書を読んで、やる気を生み出す方法に関して、自分が誤解していたことが分かりました。何も行動を起こしていない状態では、やる気が起こらないのは当然の事だったのです。
<従来の誤解> 従来、私は「やる気と行動」に関して以下のように考えていました。 ・当初はやる気が無い状態。 ↓ ・積極的な考え方をして意識的にやる気を出すように努力する。 ↓ ・次第に行動的になる。 <今回分かったこと> やる気を出すには以下の流れになるようです。 ・当初はやる気が無い状態。 ↓ ・何かを手始めにやってみる。 ↓ ・やっているうちに興味が湧いたり興奮したりして側座核(そくざかく)の神経細胞が刺激を受け、次第にやる気が出てくる。 ↓ ・行動的になる。 つまり、何も行動していない状態では「やる気」が起きないのは当然であり、何かをやる前にやる気が出ないと悩むことはあまり意味が無いことになります。 やる気が出ないからといって、自分は駄目な人間かも知れない、などと悩む必要は無いのです。 従って何かに手を付けてみる、取りあえず少しやってみるということが、今後の生活を行動的にするのに役立つということです。 消極的に生きるのも人生。積極的に生きるのも人生。回り道をしてしまった方がいるかも知れませんが、一歩前に踏み出してみませんか。(個人投資家生活研究所 管理人やすまろ / 2008-01-20)
人文学的な糸井重里と科学を考える池谷祐二の対話はかみ合わないのは当然。
科学的な厳密な例を糸井が適当に解釈に話を濁すのが多かった。 それが素人だから仕方ないということになるのかもしれないが、 どこまでが科学的に正しいのか話を聞いているうちに分からなくなってきた。 へんな例えに持ち込むのはやめてください。 もっとインタビュアーが科学を知った人だったら的確に伝えられたかもしれませんね。(脳細胞 / 2008-04-29)
英語のやり直し学習をはじめてしばらくたちますが、35過ぎてから、「あ〜、物覚えが悪い」
「さっぱり定着しない」などと、自虐的に追なっていた時に買った本です。 糸井さんと池谷さんのホワーンとしたやりとりがなんともいい感じで、内容的にも易しく噛み砕いて わかりやすかったです。「年を取ってからのほうが賢くなる!」というコトバに何度勇気を貰ったことか。 池谷さんの語り口が、夢があるというかとてもキラキラしててステキだなーと思いまして、ファンにな りました。対談形式なので読みやすいです。勉強なんか嫌だ、と思っているひとは読んでみてください☆(ぴこ / 2008-04-11)
こんなに読みやすくてためになる本はそうそうないと思います。
一つ一つの対談にまとめが設けられているくらいですから。 かなり目からウロコな脳の情報を得ることが出来ました。 旅が脳によい、とか、累乗で能力は上がる、とか、30から頭はよくなる、とか... 読んでよかったです。 とりあえず旅をしようと思います(笑)(marpsjournal / 2007-08-24)
本書でいう海馬(かいば)とは、脳内の記憶を制御する部位を指す。この海馬について、脳科学者の池谷裕二氏と作家の糸井重里氏が行った対談を収載した書。平易な言葉でまとめられており、広い読者層が対象。人の思考を決定している因子で重要なものが、記憶情報であるという観点から、これを司る海馬研究の立場から述べ、それをわかりやすく他の言葉に置き換えて解説している。各章ごとに要約を記載している。
第一感はとにかくわかりやすい、次に内容が厚い、にもかかわらず数時間あれば読破できるという良書である。著名人と科学者の対談の組み合わせとしては、最近では羽生善治氏と金出武雄氏の対談を収録した『簡単に、単純に考える』が知られているが、本書の糸井氏は言葉のプロであることで、池谷氏の説明する科学データを一般の出来事に喩えて確認する作業が抜群にうまいため、この2人の組み合わせは絶妙である。逆に、糸井氏が日常の出来事を話し、池谷氏がそれを科学的に解説する部分も多い。ただし池谷氏の言葉もきわめて平易でわかりやすく、一般の読者(と糸井氏)が理解できるよう配慮されている。さらには、読者が実際に誤認や錯視を体現しながら説明される部分も多く、いやが上にも納得させられる仕掛けになっている。内容の一部を紹介すると、30歳程度を境に頭脳の発達する部分がかわるため、30歳以降でも十分に能力を伸ばすことが可能な点や、刺激によって海馬の細胞が増殖することなど。ほぼ全てに科学的根拠となる研究データ、または引用文献が紹介されていて、一般的な学習法を紹介する書と比較しても群を抜く完成度であり、本書の中にこそ望ましい勉強法のヒントが満載されている。当然一貫性も保たれている。敢えて減点材料を挙げるとすれば、糸井氏がしゃべりすぎかなと思える部分や少し脱線している部分、喩え話が的をはずしている部分がある点か。ただし、話が意外な方向にそれることも、池谷氏は新たな視点が生まれるとして容認している点がすばらしい。驚くことに、池谷氏は小学校での成績がビリだったとのこと。科学的にも経験則でも他の学習法本を圧倒している秘密がここにある。 わずかに減点材料があるものの、他人へのお勧め度は星5つ。文庫分では後日談も掲載されており、単行本ではなくこちらを買うこと。海馬についてさらに詳細に学びたければ、重複は多いが池谷氏の『記憶力を強くする』がお勧め。(MM / 2008-01-06)
池谷さんの切り口も面白いけれど、
それを引き出す糸井さんが最高! この二人のハーモニーでこんな素敵な本が 生まれたのです。 というのも。 池谷さんのほかの著書を読んだら、正直言って この本ほどは面白くなかったので・・・。 寄藤さんのイラストも含め、とてもいい本でした。 そして、10代を過ぎれば脳の細胞はどんどん死んでいく、とか 年をとってるから覚えが悪くて、などとよく言いますが、 それは迷信みたいなものに過ぎず、 脳は使えば使うほど磨かれていく、 鍛えがいのあるところだと知り、とても勇気がもてました。 読んで損のない本です。 単行本で買いましたが、文庫ならなおよし。 いつもかばんの中に入れて、 時々読み返すのにいい本だと思います。 何度も読みたいいい本です。(vega / 2008-02-18)
1)脳の研究者の池谷さんと、何にでも興味を示すコピーライターの糸井氏という異例のペアが「脳」について語りあったもの。2002年に糸井氏が運営するインターネット・サイトで連載され、出版されたものの文庫版であるが、文庫版出版にあわせて、1章追加された。この章が、この3年間に内容が陳腐化していないことを保証する役目をして、この本を前にも増して生き生きさせた。この3年で、「脳」の研究があまり進展していないという状況を物語るとも言えるであろう。2)副題の「脳は疲れない」もそうだが、我々が常識と思ってきたことと反対の「エッ!ウッソー」という事実が多く語られる。疲れた時にはよく睡眠をとって、頭を休めるのが常識と思っていたのが、「脳は疲れない」なんて本当だろうか。「30歳を過ぎてから頭がよくなる」というのもある。大体、脳細胞は20歳を過ぎるとどんどん死んで減少するので、30歳を過ぎれば、もの忘れが始まり、歳とともに「頭は悪くなる」と信じてきたがそうではないと言う。他にも眼から鱗的な話が随所に出てくるので、一気に読んでしまった。3)この対談は、研究者である池谷さんは、「脳」について深いところまで研究していろいろな事実を知っている。一方、糸井氏は、「脳」を研究している訳ではないので殆ど知識はないが、人を見る中で「脳」の働きには、大いに関心があるので、二人の対談が進むと、池谷さんが気づいていないようなところまで、「脳」の機能、事実が統合されてくることに、この本の面白みを感じた。4)読み物としては、秀逸である。(よわたり / 2005-09-29)
『「年を取ったからもの忘れをする」というのは、科学的に間違いなんです。』
この本は出だしから、今までの考えをくつがえすような内容で始まります。つまりこの本のテーマは「脳の使い方がわかると、もっと素敵に生きられるんじゃないか?」ということ。 実際、私も“『年を取ったからもの忘れをする』わけではない”という上の一文を読みながら、「自分の年齢に関係なく、新しいことを始めてみればいいじゃん」と、勇気づけられたのを覚えています。 高度な内容なのに気軽に読めて、しかもちょっぴり勇気づけられたりする一冊。今回文庫化されて、さらに気軽に読める、おトク感の高い一冊になりました。( / 2005-07-03)
本書は、池谷氏と糸井氏の対談を書籍にまとめたものである。対談のテーマは、脳についての学術的な話というより、脳の有効的な使い方ないしは、生きかたについての話が多かったように思います。
これからは、私が重要だなと思ったところを列挙します。 ・ネットワークを作る(物事の関係性・関連性を見つかる)ことは、年をとってもできることだ。 ・「海馬」の神経細胞は、成人になっても増える。 →記憶力がアップすることができる。 ・やる気が出ないときでも、何とかやり続ければ、やる気が起こる。 ・複雑な問題を解かなければならないときは、まず問題を列挙して、一つ一つ問題を解いていこう。 ・言ってしまったことが未来を決める。 →できると思えばできるし、できないと思えばできない。 →言葉は暗示になる。 (itchy1976 / 2005-12-04)
脳の話というと難しそうな気がするけれど、
著者の二人の対談形式で文章が進んでいくので、 とても分かりやすく、面白いです。 記憶とか脳とか人の心のメカニズムについて 解説していますが、ぜんぜん難しくないし、夢を壊さない。 ちょっとロマンチックですらあります。 脳って不思議の塊だなぁ。(RLeaders / 2008-01-17)
脳科学についての対談です。
高度な内容についても、池谷さんが専門外の糸井さんに分かるように説明しているので、 同時に読者にも理解しやすいというのが、本書の特徴だと思います。 オジサンには心強い内容もあり、勇気づけられました。 ・30歳を超えてから、つながりを発見する能力が非常に伸びる ・脳細胞は死んでゆくが、一生かけても使い切れない程、残っている ・側坐核の神経細胞が活動することでやる気が出る。ここは、やり始めると刺激されるので、結局やる気がなくてもやり始めるしかない。 ・海馬が大きいとストレスに強くなる。 頭脳の衰えに対する不安が消え、むしろ可能性は無限大だと思いました。(シュー / 2007-08-24)
糸井重里氏との対談である。
記憶力は衰えるが、考える力は40歳になってもどんどん伸びるよなぁと思っていたので、自分にとっては説得的な議論であった。 読みどころは、 ・30歳になると脳が変化し、「つながり」を発見する能力が高まる。これは、既に構築したネットワークをどんどん密にしていく時期にはいるからである。 ・脳は疲れない。疲れるのは眼である。休むことは弊害の方が大きい。 ・脳の機能は、煎じ詰めると「情報を保存する」、「情報を処理する」の2つしかない。 ・凡人と天才の差よりも、天才同士の差の方がずっと大きいというのは、方法を学んでいく学び方の進行が「べき乗」で起こり、やればやるほど飛躍的に経験メモリーの繋がりが緊密になっていくから。 ・生存にとって必要のない情報はどんどん海馬は捨てていく。好きなものを判断するのは扁桃体。だから好きなものを覚えやすいというのは、「扁桃体を活性化すると海馬も活性化する」という方向で説明できる。 ・やる気を生み出す脳の部位は「側坐核」。なかなか働かないが、ある程度の刺激が来たときに働く。これをクレペリンは「作業興奮」と命名。作業しているうちに、作業に見合ったモードに脳が変わる。 (lexusboy / 2009-04-28)
読後感がキモチいい
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すでに、川島隆太氏と茂木健一郎氏の本を十数冊読んでいたので、それらの本での知識の再確認ができればと、本書を読んでみました。
既に知っていることも多かったのですが、ドキドキ感が途切れることなく、最後まで読めました。 「生きてることって、素晴らしい」と思うほど読後感がキモチ良かったです。 (RAICHU / 2008-11-28) レビュー数 63 [残りも全部見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 |
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