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レビュー総評点:
89
驚愕の現実
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「大阪池田小児童殺傷事件、尼崎実子虐待致死事件、月ヶ瀬村拉致撲殺事件、神戸女子中学生手錠放置事件、池袋通り魔連続殺傷事件、恵庭OL殺人事件」など世間を震撼させた9つの凶悪事件のドキュメント。 逮捕済みの当人への直接取材は無いが、親たちへの長時間にわたる取材や、住居周辺等への徹底取材により、当時のマスコミ取材では見えてこなかった、事件の奥にあるドロドロしたものがくっきりと浮き彫りにされていた。事件のおぞましさと同等にひどい現実ばかりで驚愕の連続だ。 池田小事件を起こした宅間守の父の様子や生活状況は、守本人と似たり寄ったりでひどいすさみようだったし、蕩々と並べ立てる自己流の言い分にも唖然として言葉が出なかった。また、尼崎の虐待事件で、実の子を運河に捨てた女の母親が、この事件について唯一漏らしていた感想は「いくら悔やんでも、オノレのやったことじゃ」。娘を生み育てた母親の言葉としては、あまりにもひどすぎないか。凶悪事件を起こす人間が生きてきた背景を見ずに、事件を語ることはできないな、としみじみ思った。(シェイク / 2003-04-18)
この本を買った時も、読んだ後も、後ろめたさがつきまとった。 本としては面白かったが、あくまでライターの視点であり、 これで知った気になるのは大変危険。 これを読むと「周りにも問題がある」と思う人が多いのではないだろうか。 がしかし、この国はもともと加害者周辺に対する ”民衆による裁き”が根強い訳で、(時に被害者もその対象になる) それを言ってしまうと、この本はただの下世話な大衆本になってしまう。 どんな宿命があろうと、耐えるものもいれば墜ちていくものもいる。 その境界線はとても重要なものだ。 そんな事をふまえて取材側はこのタイトルをつけたのではないだろうか。 そう信じたい。( / )
当時の報道では分からなかった、親戚へのインタビューなどが載っています。 著者の推測などもおりまぜてある記事もあり、全てを鵜呑みにすることは出来ない文章もありますが、事件の他の一面をうかがい知ることが出来る本です。(佐藤さえ / 2004-08-04)
「大阪池田小児童殺傷事件」 「尼崎実子虐待致死事件」 「月ヶ瀬村拉致撲殺事件」 「神戸女子中学生手錠放置事件」 「池袋通り魔連続殺傷事件」 「恵庭OL殺人事件」 ・・・など世間を震撼させた9つの凶悪事件のドキュメント。 つい最近、 札幌で起きた「恵庭OL殺人事件」について関連する裁判で、 この『殺ったのはおまえだ―修羅となりし者たち、宿命の9事件』の出版差し止めの判決がおりました! しかし、出版元の新潮社は即刻控訴。 この本が買えなくなる前に買おう!ということで買いましたよ〜。 期待を裏切らず、面白かった☆ ☆5つ (prisan / 2007-02-08)
平成12年から13年頃の事件が9件、まだ記憶も新しい大阪「池田小」児童殺傷事件、恵庭「社内恋愛」絞殺事件、池袋「通り魔」連続殺傷事件、神戸「女子中学生」手錠放置事件その他の犯人、生い立ちから境遇、またその周りの状況、環境を詳細に追っている。ニュースは勿論のこと、週刊誌でもここまでは書いていない内容に驚き、またその犯人の内側や家庭内は推理小説や恐怖小説よりずっと怖い。そもそもこういう犯罪者になる多くはやはり元から家庭環境が壊れている。また貧困であったり、いじめられ、引きこもりであったり、或いは異常な可愛がりや過保護、甘やかし、家庭内のこういう現象が犯罪者を作ってしまうケースが多そう。この執筆者達の文章はうまく、ドキュメンタリーとして良く描かれている。(正義の味方 / 2007-04-28)
この本に載っているうちの一つの事件についての裁判を傍聴する機会を得た。この本を読んでいたおかげで、どの部分に関する話かなどの流れがわかった。このような事件を起こしながら、罪を認めない容疑者。またその容疑者をだらだらと弁護する側こそが悪人のように思えて仕方がなかった。気が滅入るほどの世界。でもこれが現実。 被害者の霊と、ご遺族の感情を少しでも救える世の中になっていって欲しいと願わずにいられない。誰も、望んで被害者や被害者遺族になるわけではないのだから。 読みやすくするための脚色はあるのかもしれないが、犯罪を糾弾する姿勢に対しての星5つです。(saboten01 / 2005-06-09)
他の方も言っていますが、この本に書いてあること全てを鵜呑みにするのは私も危険だと思いました。 宅間守の父親についても、アル中で異常に映る発言の数々が、書かれていた。しかし守の度重なる家庭内暴力や犯罪に、兄は自殺。母親は精神病に追い込まれてしまった事を考えると、父親も、追い詰められた結果、最後あんなふうになってしまったのかもしれないという気がした。初めから鬼畜のような父だった訳ではなく。確かに父母ともに変わった人だったかもしれないが、兄は真面目な公務員だったし、鬼畜のような人が、精神病になった妻を見捨てずに介護なんかするだろうか?数々の異常な発言をしている事についても、しらふで、正常な状態だった訳ではなく、ぐでんぐでんに酔っていたんじゃないか?そんな気がする。 神戸「女子中学生」手錠放置事件は、加害者については、触れていないのに被害者家族を断罪するような内容で嫌な感じがした。 特に被害者の小学生の妹の目つきの悪さが尋常じゃなかったような事が書いてあり、あまりにも可哀想だとおもった。(まま / 2008-07-04)
事件そのものや加害者の人なりよりも、家庭関係や地域事情にスポットを当てて、事件の背景を探った作品。読破後、すべてが引き起こるべくして起こった殺人事件と思わざるを得ないほど寒々とした背景がそこにあった・・・( / 2003-10-21)
私はこういう本を好んで読むタイプではないが、手持ちぶさたで電車に乗る前に購入した。 こういう本はおそらくこうやって感想を書くのはかねり難しいのが現実だと思います。さて、本文はいきなり生々しくかなり進むのにはてこずったが、記録した人の冷静な書き方見方で最後まで読むことが出来た。 この書かれている人たちがどうのこうのでなく、読み手がこれを読んで どう思うかが一番の鍵になる本だと思う。 後書きにも書いてあるが、その読んだ人の人格がわかるであろう一冊かもしれない。 ただ、あくまで、著者の見解であり人間のやった事に関して断言できるというのは殆ど不可能ではないか、と思ったのも事実。 自分の事でも分からない事は沢山ありますし。(moon / 2002-12-22)
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読んでいて、具合が悪くなりました。 犯罪者たちが、育った環境の中で、 そうなるべくして、犯罪者になったのか、 それとも、もともと生まれついた性格が大きく影響しているのか ・・・そんなことをしばらく考えていました。 虐待されていた、昔から粗暴だった、 育った時代がそうだった・・・・だけでは 到底説明がつかない、人として本来備わっているはずのものが、 彼らには(たぶん家族にも)ないような気がしました。 犯罪者への道を、先祖代々受け継ぎ ゆっくりと時間をかけて歩んだそれが、 たまたまあるところで、事件として表面化した・・・・ (いつそうなってもおかしくなかった) それが、たまたまその犯人だった、 そんな気がしました。(みか / 2010-03-14)
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