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フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで / レビュー総評点:398
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ASIN:4105393014 / 売上順位:54169
新潮社(2000-01)原著:Simon Singh/サイモン シン/翻訳:青木 薫 ¥ 2,415(中古:¥ 706)
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とにかく面白いの一言!高校時代、数学ができず進級すら危ぶまれた私が一晩で読み上げてしまいました。数学者の情熱に刺激され、なぜか高校時代の教科書(・・・と言っても解答つきの虎の巻の方だけど)を引っ張りだし、解き始めて周囲を驚かすことに(笑)それでも興奮が冷めやまず、高校時の数学の先生(担任でもあった)にこの本を薦めたところ、すでに担任クラスの生徒に読ませており、なんと読後はテストの平均点が著しくアップしたとのこと!素晴らしい!!「あなたが五年前に読むことができれば、私もあんなに苦労しなかったのに・・・」と恩師にため息をつかれたのはせつなっかたけど。( / )
すごい。絶対のおすすめ。同著者の「暗号解読」を最近読んだが、それと並ぶ名著。フェルマーの最終定理の証明については以前も読んだことがあるが、難解で楽しめなかった。この本はそんな純粋数学の歴史をドラマチックにしかも正確に啓蒙的に描くというほとんど不可能とも思えることを成し遂げている。面倒な証明などは巻末の補遺に回してあるのだが、普通この手の本であれば敬遠するような補遺の部分も読みふけった。中学校卒程度の数学力で理解できるよう巧妙にかみ砕いた説明。
純粋数学から離れて、川の全長が直線距離の円周率倍に近づくこと(43ページ)、セミの幼虫が地下で過ごす年数が素数になる理由(137ページ)など、幅広い分野でのエピソードも満載。 なぜこのようにおもしろく読めるのか(so / 2001-11-07)
Andrew Wilesが1994年に証明したフェルマーの最終定理を題材に、ピュタゴラス、エウクレイデス(ユークリッド)、ディオファントスなどのギリシャ数学者に始まり、フェルマー、オイラー、ガウス、ガロア、ヒルベルト、ゲーデル、等の巨星が次々に登場し、読者に息つく暇を与えない。様々な逸話が登場するが、それが主題と直接・間接に関連し、著者の博識と筆力に脱帽せざるを得ない。
Wilesの8年間に渡る努力の描写は素晴らしい。特に1993年母校ケンブリッジで証明を公表した後、それに欠陥があると判明してから1994年遂に修正を終えるまでの一年間は、シナリオとしても出来すぎである。 Aczelの本でもそうだったが、谷山・志村両氏の貢献を正当に評価している。ちなみに本書では、Aczelほどヴェイユを悪く捉えてはいない。 !フェルマーの最終定理を扱った書物は数多く存在するが、こと一般向けに書かれたものでは、本書を凌駕するものは全く考えられない出来栄えである。(加納 裕 / 2003-10-12)
歯痒い
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全編を通じて膨大な人数の数学者が登場し、普通だったら投げ出し
てしまいたくなりそうな冗長な歴史書になるところだが、ひとつの数 式を巡る人間模様の絡み合いが実に面白い。特に前半は文句無し。 フェルマーの最終定理だけではなく数学にまつわる種々のエピソード がちりばめられ知的好奇心を満足できるだけでなく、人間ドラマも近 代以前の激動の時代だっただけに、戦争あり、策謀あり、男装の麗人? あり、決闘あり、とスケールが大きいのだ。 残念なのは「谷山=志村予想」が出てくる後半部分からは普通の伝 記とあまり変わらなくなってしまうところ。これは筆者サイモン・シンの 責任ではなく、あまりにその数学の内容が高度なため証明の詳細に (というより概念すらもほとんど)立ち入ることが不可能なため。したが って知的好奇心を満たす、という面からは歯痒さが残る。 (子犬のころすけ / 2004-11-23)
定理を取り巻く人間ドラマ
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ピュタゴラス、オイラー、ガウス、パスカル、コーシー、フーリエ、
ガロア、ダランベール、ラグランジュ、ヒルベルト、ディリクレ、 ルジャンドル、リュービル、ポアンカレ、ゲーデル、チューリング。 フェルマー。ワイルズ。 全てこの物語の登場人物である。数多くの偉大な学者たちが ほんのひとときこの本に登場し、自分の役割を演じる。 それぞれにドラマがあり、苦悩がある。一種のオムニバスであろうか。 彼らを繋いでいるのはフェルマーの最終定理である。 もちろんこの物語は作り話ではない。実話である。しかし とても実話とは思えない楽しさ、面白さ、壮大さ、そして悲しさ。 フェルマーの最終定理を軸に、これほどの物語を作りあげた 著者にはまさに脱帽である。 物語の前半は数学の成り立ちからフェルマーの最終定理が 作られたいきさつ、それに対する様々の数学者の 必死の挑戦、苦悩が書き綴られている。 さらにゲーデルによる物語を根本から覆すような 示唆。 そして二人の日本人が登場する。彼らがフェルマーの最終定理に、 そして数学界に与えた影響は計り知れない。 彼らの登場により物語は一気にクライマックスへと進み出す。 ワイルズそして彼を取り巻く人間たちのドラマは この物語の一番の見せ場だと個人的には思う。 ワイルズの努力と挫折、あきらめ、そして・・・ ワイルズが得たもの、失ったもの。ワイルズの「大切なもの」。 ワイルズの心情については共感できると感じる方は少なくないだろう。 是非この実に起伏に富んだ物語を体験してみてほしい。 あくまで主役はフェルマーの最終定理ではなく それを取り巻く人間達である。 個人的には、訳者あとがきにもあるが、日本人を非常に良く (というか公平に)書かれていると感じた。一瞬「著者は日本人か?」 と思ったほどである。 記述も実に読みやすく、判りやすい。 数学の専門家でも、全く知識がない人でも読めると思う。 掛け値無しにお薦めの一冊である。(tote / 2004-03-21)
読み始めたら止まらない
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「暗号解読」に続く、サイモン・シンの著書。
小さい頃、フェルマーの大定理(最終定理などいろいろ言い方はあるが)というものを知り、たかが「X^n+Y^n=Z^n (n>2) は成り立たない」ということをこの科学万能の時代に出来ていないということに驚いた。 近年、この大定理がとうとう証明されたというニュースを新聞で読んだが、本書を読んでその歴史的に長く葛藤してきた数学者たちのロマンが多く綴られていることをはじめて知った。 本書は2000年間という長きにわたり、多くの数学者を悩ませた難問題を如何にして解読していったか、そしてワイルズ氏が孤独にこの難問題を小さい頃に読んだ本から二十年余りにわたって研究を取り組んできたことなど、その内容は読み始めたら止まらないほど面白いものだった。 中学生の頃、誰もが学んだ「ピュタゴラスの定理」(または「三平方の定理」)のべき数が変わるだけでここまで難解になるという数学の不思議さに驚かされた。 ぜひともお勧めしたい本です。(やぶ / 2004-01-26)
中学・高校・大学(教養課程)にて数学を学んでは来ましたが、負の数・虚数などがなぜ考えられたのか?数学はなにを目的としてくるのか?どのような人・歴史によって発展してきたのか?などの総合的背景が分からないまま、公式・問題の解き方のみを勉強してきて、今日に至っていました。
しかし、この本を読んでその奥深さ・数学界を垣間見ることができ数学に対する考え方が変わりました。数学そのものが分からなくても十分に理解できる構成になっています 久しぶりに心ときめく本と出会えて、充実した時を持つことができました 子供にも、もの心がついたら読ませてあげたい本の1つです( / )
私はフェルマーの最終定理に興味を持ち、同テーマの本をもう一冊読みました。どちらもとても面白かったのですが、こちらの方が更に高度な知的冒険を味わえたような気がします。
もちろん私は典型的文系人間で数学についての素養はありません。それでも楽しめるようにわかりやすく、注釈が加えてあり、難しい問題を噛み砕いて説明してあるという点でも秀逸な作品であると言えると思います。(k.yamamoto / 2001-03-21)
数学の大難問「フェルマーの最終定理」が世に出されてから解決にいたるまでの350年。数々の数学者の激闘を追ったノンフィクションである。
とてもおもしろかった。読書意欲が眠気に勝ることなどまずないが、この本にかぎっては眠い目をこすってまでページをすすめたくなった。 まず、テーマ自体とても魅力的である。このフェルマーの最終定理は、学校で習った「ピタゴラスの定理」をちょっと変えただけ。定理自体はだれもがかんたんに理解できるものである。でもその定理を証明するまでに350年もの歳月がかかったというのだ。問題の単純さと、解決に至るまでの遠大さ、その溝がドラマチックであり、数学門外漢にとってはエキセントリックでもある。 ただ、その魅力的なテーマをさらに魅力的な話に仕立てた著者サイモン・シンの力もすごい。あたかもサイモン・シンがわれわれをゴンドラに乗せて、数学という大河を源流から河口まで船頭となって案内してくれるかのようだ。その流れはピタゴラスが生きていた時代から始まり、ついには20世紀後半のアンドリュー・ワイルズによる証明にまでたどり着く。途中には、証明に失敗しつつも数学の進歩に寄与した数学者をエピソードゆたかに案内してくれたり、“数学の”証明とはどういうことか、無限とはどういうものかなど数学の本質的なところを考える機会をあたえてくれたりする。 本を読む前は、たったひとつの(しかも真であるかさえわからない)定理の証明ごときに、なぜ数学者たちは人生をかけてまで夢中になるんだろうかと思っていた。でも、本を読んでいくうちにその理由が実感として理解できた。彼らは純粋にその問題を解きたいから数学をしているのだ。 たったひとつの証明のみに7年もの歳月を費やし、いったん証明の欠陥が指摘されて敗れてもなお立ち上がり、ついにフェルマーの最終定理を証明してみせたアンドリュー・ワイルズ。彼こそが、その「問題を解きたい」という気持ちをだれより強くもっていたのだった。(漆原次郎 / 2004-04-21)
数学の勉強の復習に
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フェルマーの最終定理がどのように証明されるかを書いているというよりは、
フェルマーの最終定理を理解するための背景知識というか、背景となる情景を映し出している。 数学の本は、単調で、理解できないと、挫折してしまう。 しかし、この本を片手に、原理の理解を進めようとすると、 挫折しても、また、もう一度やり直そうという気力がわいてくる。 数学は、無味乾燥な学問ではなく、理論の背景があって成り立つ学問であることを再確認できる。 単なる知的好奇心だけでは続けることができない。 美的センスと信念について、ある種の啓示をしているかもしれない。 (kaizen / 2007-12-30)
品のいい小説かも!?
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数学の物語をこれほど劇的に歴史小説を読んでいるがごとく魅力ある人物を登場させられるのは、作者の明晰たらしめる頭脳のなせる余裕さからなのであろう。とりあげたテーマは長く複雑であるがためにどうしても避けられない説明はある。なので中だるみ的なところは2箇所ほどあったが、それでもぐいぐいと読者を引きよせるパワーと緻密な計算は素晴らしいの一言につきる。
一般に人間ドラマを描いた物語はどろどろした人間の名誉欲が根底にはあるはずなのだが、前面に知識欲を満たすロマンティックさをかもしだすことに成功し、読者にも知識を得る満足と、成功物語の疑似体験という2つの悦びをあたえてくれる。 そしてこの物語が現実に最近の出来事にあったと気づくだけで、さらに心のワクワク感があふれ出てくるのである。(きたまくら / 2004-03-24)
とにかく面白い!私は理系の人間で幸いにもこの本の最後にある補講がすべて理解できます。そういう人には特にたまらない一冊だと思います。高校の数学の授業でいろいろ教える前に生徒に読ませれば良いのでは?と思いました。
高校生でも理解できる数式を証明するまでの世紀を超えた人々の努力、その一つ一つのピースがだんだんと埋まっていく様子、でも、もしそのピースの大元が間違っていたら…という不安、ちょっとした機転で論理がつながり視界が開けた瞬間の歓喜、それら全てがこの本に詰まってます。 久しぶりに読み終わるのがもったいないと思えた一冊です。数学の問題に関する書籍にも関わらず数式がほとんど出てこないのでヒューマンドラマとして誰にでも読めると思います。天才たちの情熱を感じ!て欲しいです。 現在は同じ著者の作品である「暗号解読」を読んでいます。(まさ / 2001-09-13)
自分が数学に関して書かれた本を読むことはおろか、それを楽しむことになろうとは思いませんでしたが、本書の面白さは尋常ではありません。算数もおぼつかないまま大人になった私でさえ、フェルマーの法則に魅入られた人達の歴史と戦いの物語を夢中になって読んでしまいました。
これまで”数学は楽しい”とか”数学は美しい”などという発言を聞くたびに全く理系の連中の気が知れないと思っていましたが、今では少しだけその意味がわかった気がしています。( / 2000-12-05)
この本は自分の大学にての専攻を決める大きな要素となりました。学年末試験の最中に開いたのですが、止まらなくなったのです。精読させてしまう著者の数論への案内は、読者を数学の世界へ導き驚きの発見と冒険をさせてくれます。数学が嫌いな人などいない...数学の卓越した魅力をこのたった一冊の本で体験すれば、数学を愛してしまうことでしょう。数学の授業が嫌いな人は今使っている教科書を閉じ、数学の授業の時間にこの本を読む方が長期的に考えれば、あなたの大いなる利益となると思います。( / )
数学に関しては完璧なる素人の自分が読んでも楽しめる内容でした。
①偉大な数学者たちがフェルマーに挑むも攻略できず、夢半ばで一生を終える。しかし彼らは新たな一歩を踏み出す。 ②その一歩は次の世代へと引き継がれ、あるものは直接的に、あるものは思いもよらない関わりからフェルマーへの挑戦への鍵となる。 ③その過程が数百年続き、膨大な一歩一歩が積み重なりながらフェルマー攻略へと近付いてゆく。 ④そしてついに最後にワイルズが全力を持ってフェルマーを攻略した。 この数百年に橋を架けるこのドラマはまるでフェルマーの最終定理をラスボスとしたRPG(ロマサガ2?)を見ているようにドラマチックでワクワクするものでした。 また細かい数学的なところで理解できないところはありましたが、関係なく楽しめました。 多くの人にこの壮大なファンタジーのような実話を読んで欲しいです。(aequanimitas1026 / 2005-07-18) レビュー数 69 [残りも全部見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 この商品をリストに入れている人:
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