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レビュー総評点:
12
結構最近の出来事までカバーしているなと思って、確認すると2008年9月に日米同時刊行だったということです。変化が激しい世界なので必然なのでしょうが、翻訳者も大変だったでしょう。 すぐにこの本も古くなるんでしょうけど、結構この本の視点はいいんじゃないかと思います。例えば、 ・グーグルはオープンであることを標榜しているが、実はアルゴリズムやハードウェアは秘密主義を徹底しており、限定されたオープン主義であること ・グーグルの最大の強みはアルゴリズムであるが、実は隠れた強みは自社生産したハードウェア郡だ。 ・グーグルは、閉鎖的なネットワークであるAOLには勝ったが、同じくフェースブックの台頭には焦りを隠せない。 ・グーグルは、アルゴリズム検索でヤフーなどの人間に頼る検索を駆逐してきたが、再びアルゴリズム検索と人間の英知を組み合わせた検索に負けつつある。 それと、グーグルが犯してきた、あるいは未だに続けている多くの失敗の紹介も興味深いものがあります。 個人的には、グーグルの各種サービスを積極的に利用しているのですが、あまりにグーグルを過信して、グーグルのサービスに依存しすぎのは危ないこともよく分かりました。なんといっても、無料のサービスにグーグルは一切責任をとらないんですから。(XP / 2008-12-14)
グーグルの奇跡を追う本。たぶんITジャーナリストの中でもグーグル党の人が書いているのだと思う。 実際、グーグルの基本的な発送やサービスのあり方には大変すばらしいものを感じている私だし、グーグルのツールはかなり使い込んでいる。グーグルの検索サービス、 Gmail,analytics,adworda,document,splead sheet,i google,bookmark,note,reader,calender,youtubeなど、挙げればきりがない。 このオープンスペースでありながら、スケジュールなど個人情報を管理し、かつ、必要に応じて共有することができるグーグル。実にインターネット時代のサービスとして素晴らしい。結局企業は利益を追うものだが、グーグルは時に脱線しそうになりながらも、人々の指示を失わず、社会的に有為でありつづけているところに、この企業の創業からの10年間が賛美に値するのであろう。彼らへの批判はあまり書いていない。 しかしながら、タイミングと実力と絶妙なバランスで今日を迎えるグーグルという小さな巨人。今後は我々のそばにいてくれるのか、手の届かない、印象の悪い企業になってしまうのか、注意深く見守りたい。 そんなことを考えている間にも、グーグルのトップページの構成が変わっていたりする。これで完璧とはいえないのだろうが、常に成長する姿勢を持つとすれば、今は、グーグルに学びたい。これは個人的な意見だ。違うか。(通潤橋 / 2008-12-23)
グーグルのこれまでの歩みを丹念にまとめた本。 グーグル社員に対して多くのインタビューを行ったこと、また筆者の親戚にもグーグル社員が いたことが、訳者あとがきに書かれているように、関係者でなければ絶対に知り得ない情報が 随所に散りばめられている。 ここまで細かく、設立10年を迎えたグーグルの歴史をまとめた本はないだろう。日米同時 発売ということで情報も古くない。 読みものとして、素直に面白いといえる本です。(kenta / 2009-02-06)
Google を他のさまざまな Web サイトや企業との関係を中心にえがいている.つまり,ほとんどのプロジェクトが日の目をみることがないシリコンバレーのなかでどうやって成功し,どうやって同業他社に勝ち,どのように買収されたか,あるいは買収したか,などである.最初はメール削除ボタンがなかった G メールにどういういきさつでそれが追加されたというようなエピソードもおもしろい. (Kana / 2009-01-17)
この本を読んでグーグルを特集したNHKスペシャルを思い出しました。。。で、良くみてみるとこの本自身がNHK出版から発行された本でした。 なんとなく納得。 この本は翻訳本なので、NHKの意向が強くは働いていないと思いますが、原著者の取材力が良く現れた一冊になっていると思います。 いままでグーグルの本を読んだ事がない人、最近のグーグルの動向を知りたい人にぴったりの本だと思います。 何冊かグーグルの本を読んでもうおなかいっぱいの人には読む必要がないかと思います。 私は”最近のグーグルの動向”を知りたいので、この本を読みました、最新情報を良くまとめている本だと思います。 グーグル革命の衝撃 (NHKスペシャル)(digicomm / 2008-11-16)
知ってるようで全然知らないグーグルの10年史でした。 自分たちで作ったサーバーでデータセンターを作るなんて、ビジネスをやっているひとから見たら自殺行為だと思われるでしょうね。 学生の延長でやりたいことをやっていたらそれがじつはすごくクリエイティブなことだった、というのがグーグルのそもそもの成り立ちです。 でも、テキストの検索は得意でも、動画の検索はお手上げだったとか、ブログとかQ&Aとかのアナログ的な要素のあるウェブ2.0には完全に乗り遅れたとか、失敗談も数多くあるのがクスッ笑えて楽しかったです。 10年前は異端児だったグーグルだけれども、今はもっと異端児が生まれているというのは、まさに世の中そんなもんという感じですよね。 いちどおさらいしておくにはとても良い本だと思います。 ※ブックデザインも素敵です!(たぶん賛否両論…)(Y&Yカンパニー / 2008-11-27)
さまざまな革新をもたらしてきたグーグルを、一つ一つのテーマに基づいて書いている。しかし、それぞれが偶然の産物であったり、かつてのマイクロソフトのように買収により手に入れたものであったり、それほどグーグル党とはいえない私にとっては、その紆余曲折がなかなか面白かった。特に、完全にオープンな情報世界を目指すグーグルにとって、現在脅威となっているのが、クローズドな世界を形成しているSNSだという最初の件には結構衝撃を受けた。多分私たちは両方を望んでいるのだと思う。 ここに書いているのは、グーグルの全てのサービスではないにしても、書かれているいくつかのサービスについて、その背景を知った上で使ってみるのもよいだろう。実際私は「Google Docs」を使ってみて、「これを使えば今このNetBookで書いたデータを、デスクトップのディスクにコピーする必要が無い」ということに気づいて、最近購入したNetBookの使い道が広がったような気がした。但し、「Google Docs」に書き込んだデータが何かに利用されはしないか、少しだけ気になってはいるのだが。(ねじまき式 / 2009-01-31)
グーグルに関する書籍は今までも数多く出されており,もういい加減読み飽きている人もいるかもしれない。しかし,この本は1998年に創業してから,グーグルが如何に独自の理念を持ち,この10年を過ごしてきたかを,非常にリアルに述べている。独自の検索アルゴリズムにより,容易に巨万の富を手にしたかに思えるグーグルだが,その歴史は数多くの既得権益との戦いであったことがわかる。そして,そこまでして既得権益と立ち向かう理由は,「世界中の情報を整理する」というグーグルの大いなる理念なのである。創業者であるラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンは,それが世界中の人々のためになると信じて疑わない。そして,その努力が確かに彼らを成功へと導いている。 今のところ,グーグルは検索エンジンによる広告収入によってしかほとんど収益を得ていない。しかし,創業者に焦りは見られない。それは,自分たちのしていることは必ず世界の人々を幸せにするはずだという崇高な理念と,四半期ごとの営業実績など気にしないという巨視的な視点によるものだ。グーグルとは,まさしくその名の通り,この世界を誰よりも巨視的に見ている会社なのである。そのスケールの大きさに,羨ましささえ感じるほどだ。これくらい大きな人間になりたいととても憧れる。 本書の内容としては,やはり翻訳本ということもあり,やや読みにくいところもあるが,しかし,グーグルの実態を今まで読んだどの本よりもリアルに伝えてくれた。(長谷川 純一 / 2008-10-13)
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