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レビュー総評点:
72
悲しいことではあるが、国際政治というものが「軍事力」という剥き出しのパワーによって動いていることは紛れもない事実である。そして新聞の国際面の記事で伝えられる「事実」だけを追っていると、わけがわからなくなることがときどきある。そういうときに理解を助ける補助線になるのは、しばしば軍事常識である。 例えば、つい先日北朝鮮が「核武装」発言をしたにもかかわらず、国際社会はいたって平静だった。ブラフと見抜いていたからである。北朝鮮に弾道ミサイルの技術はない。従って仮に初歩的な原爆を持っていて脅威にはならない。そういうことなのだが、なかなか日本の新聞はそうした解説をしてくれないので、なんで大騒ぎにならないのかという疑問を抱いた読者は放置されることになる。 本書は、幅広い軍事常識をわかりやすくまとめてくれている。入門編としても優れているが、ある程度軍事を知っている人でも結構「ほほう」という発見があると思われる。お勧めの一冊である。( / )
軍事の入門書
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反戦平和を叫ぶのは良い。しかし、軍事に関することを口にしただけで軍国主義者のレッテルを貼るのはどうかと思う。こういう風潮に長い間支配され、多くの日本人は軍事音痴になってしまったのである。 そのため、以下のようなことを説明出来る人は少ないのではないか? ■軍隊に階級が必要なのはなぜか ■軍務上犯した罪を一般の刑法でなく軍刑法で裁くのはなぜか ■志願兵性の方が徴兵制より民主的か ■禁止事項列挙方式と許可事項列挙方式の違い こう言った軍事を語る上での基礎知識を身につける上で、本書は最適な一冊となるだろう。(江口哲学 / 2005-10-02)
軍事の各分野の基礎知識がふんだんに盛り込まれています。 戦車の正確な定義も把握していなかった私にとっては、目から鱗が落ちたような驚きに満ちていました。自衛隊の海外派遣、北朝鮮問題、憲法改正等の議論は、このような情報を踏まえた上でなされるべきであると思います。 また、新聞やテレビで上記のような問題が報道された時、この書籍に一度目を通しておいただけで、より現実的な捉え方ができるようになるはずです。特に7章の「現代戦の常識」は必読です。(2411 / 2007-02-21)
日本人の常識から鑑みると戦争を担うのは軍隊で軍隊さえなければ 戦争は起こらないから軍隊は悪だと無意識に思うかも知れない。 残念なことにこれは独善的であって国際社会の常識では通用しない。 著者はジャーナリストとして世界の軍事を傍観してきた経歴がある。 その時に感じた、国際社会における軍事の位置づけがどのようなものかが 読めば伝わってくる。学校教育でこれらを語ることは禁忌なのかもしれないが 少なからず高校、大学では平和と軍事のジレンマを学ばせるべきだ。 平和にこだわるあまり、短絡的な二元論で軍事を悪玉にするのは危険だ。 私はこの本に出会って世界の常識と日本の常識のジレンマの本質を垣間見た気がする。(レオン / 2009-08-15)
軍事一般に関しての仕組みや用語、武器についての初歩的な入門書である。内容に非常にバランスがとれていて、冷静に記述してある。変な色気もないので、何の注意事項もなく、人にお勧めできる本と言える。 少しミリタリーリテラシーに関心がある人にとっても、国防と安全保障、軍法会議と軍事法廷、軍隊で一番偉いのは誰か、などはちょっと悩む問題だろう。また、良くマスコミに見られる戦車と装甲車・自走砲の混同なども注意して判断ができるようになるだろう。 軍事的な状況把握にはある程度の知識が必要だ。石原知事が都内で災害訓練を行った時に「銀座に戦車」などとミスリードする報道もあったし、海外で治安維持やクーデターに出動した部隊が戦車か装甲車かで全く本気度や能力が違う。チャイナの共産党中央軍事委員会主席がどのような立場なのか、国家主席が兼任する場合と別人の場合は何が違うのかを理解することは世界情勢把握に欠かせないだろう。(じゃが〜 / 2009-05-17)
この本を持って学校で読んでいたら「本当にお前軍隊オタクだな・・・」と言われました。まぁ自分が軍事オタクなのは認めますが、軍隊に興味もない人でも「機械化歩兵師団」や「パラジャンパー部隊」「ストライカー旅団」などSF映画みたいな名前を一度は聞いたのでは?「パラジャンパー」はあまり聞かないか・・・ 戦後60年近くたった今、自衛隊を持っていても、軍に無縁の日本人、悪く言えば平和ボケには「こんなことがありえるのか!!」と思うかも知れませんがこの本に書かれているのが、軍隊の常識なのです。(M249 / 2007-04-13)
突然ですが、皆さんは軍隊の階級を順番に言えますか? 現代の日本で生きる人、特に若い人には、言えない人が多いのではないでしょうか。 実際、私(20代前半)はこの本を読むまで、階級を順番に挙げることができなかった。 戦争、軍隊に関することについて、全くと言っていいほど知らかった。 この本には、戦争を経験した世代には当たり前かもしれないけど、そうでない世代には知られていないことが書かれている。 また、この本を読むと、ニュースが身近に感じられる。 国際情勢への関心を高める本だ。 ただ、ミサイルや戦闘機など、ところどころ分かりにくい話もあった。 数字で射程範囲を書かれても、ぴんとこなかったり、言及されている銃の威力が想像できなかったりした。(丸いウサギ / 2005-09-07)
戦争・軍隊組織等についての、ごく基本的な知識を、明快に整理して 判りやすく論述されている名著だと思います。 あくまでも入門編、という位置づけでしょうが、筆者にとっては、 目から鱗が正に落ちるような記述が並んでおりました。 例えば、「安全保障」と言う言葉は、これまで新聞やテレビ等でよく 見聞しておりましたが、思った以上に重大な意味合いを国際社会では 含有していること。初めて知りました。安保反対・安保反対と単純に 条件反射のように口走るだけでは、国際社会では生き残れないことが よくわかりました。 新聞・ニュースで国際情勢を読み解きしていく上で、必需品とも言える 教科書的存在だと思います。ミギだろうが、ヒダリだろうが、なんだろうが、 是非ご一読いただきたいと思います。(Carouselambra / 2007-06-15)
戦争や戦争に関する周辺知識(軍隊・国防・兵器)を広く浅く解説した入門書。 戦争・軍隊初心者にとってはたいへん参考になると思います。ただし、誤りや不足も若干あるので、他のものと併せて読む必要があります。戦争の実態を知らないと有事の対応策を誤るという著者の意見はその通りで、戦争を肯定するにしろ否定するにしろ、戦争や軍隊について知っておくことは重要だと思います。 この著書で触れられていない「戦争の民営化」についてはP.W.シンガー『戦争請負会社』がお薦め。日本の国防や憲法九条については、由紀草一『軟弱者の戦争論』、辻内圭『憲法9条の逆襲』がお薦めです。 (T.Amakusa / 2007-09-09)
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平均点:4.5
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