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ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書) / レビュー総評点:30
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ASIN:416660595X / 売上順位:79787
文藝春秋(2007-10-19)佐々木俊尚 ¥ 767(中古:¥ 3)
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レビュー総評点:
30
儲ける方法の話
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本書のタイトルは『ネット未来地図―ポスト・グーグル時代 20の論点』。
大仰なタイトルであるが、読むと1ページ目から金の話である。 最近は「マネタイズ」とかっちょいい横文字になっているらしいが、要は金の話なのである。 本書はWeb2.0世界の、とりわけグーグル以後(「本当にグーグル以後なのか?」はおいといて)を占う20の論点が論じられる。 論点が20個あるということはすなわち、20通りの儲け方について書かれてあるということであり、 この本書のタイトルの「未来」とはすなわち「次のビジネスモデル」ぐらいに受け取っておいた方がいいだろう。 冒頭から、何度も「金の話」ということを強調していてしつこいぞと思われたかもしれないが、私自身タイトルだけ見て読んでみたら面食らってしまった。 金儲けに限定しない普通のウェブ関連の本だと思ったら間違われると思うので、しつこく書いた。(倒錯委員長 / 2008-11-10)
なるほど〜とうなる部分が多々あります。しかも普段感じているモヤモヤした事柄を最新の事例や傾向を基に、明快にその潮流をわかりやす解説してくれており、読み終えた後は非常にスッキリした気分にさえなりました。
アマゾン、行動ターゲティング、Google、新聞、テレビ、雑誌・・・それら20の論点別に詳しく書かれていますが、しょっぱなのアマゾンのサブタイトルからして『アマゾンは日本のオンラインショップを制覇する』ですよ なんと刺激的なコトバかと思いましたが、普段なんとなく「そうなるんだろうな〜」と感じていた部分をきっちり説明してくれています。 ネット業界の住人だけでなく、テレビ、新聞等のプロデューサーやデスク、雑誌編集長やそれらに関わる全ての人達には必読の書であると思います。(comman / 2007-11-09)
20のトピックに関して事象を上手くまとめており、自分のように、この分野にとりたてて知見がある訳ではなく「現状の今後の行方についてのひとつの見方」をクイックに知っておきたい」というニーズで本書を読む者にとっては、簡潔ながらも各トピックを構造的に描写してくれる著者の視座は、非常に分かりやすく有益である (勿論他にもいろんな見方はあるのだろうが、それは他の著者の本を読めば済むことである)。
また「ウェブ2.0の本質はデータベースである」(215ページ)という見方は、本書を読んでみると納得がいく。Googleの検索は言うに及ばず、Amazonの「お勧め」、携帯電話での新しい収益モデルの模索、POS, テキスト・マイニング, RFID等々は全てデータとanalyticsに関連しているし、自分の仕事との関係で考えても、この潮流が及ぼす影響は極めて大きそうであることを改めて認識した。また、Googleその他のネット勢力が既存の産業や収益モデル(テレビ・新聞・雑誌・広告・携帯電話等々)を次々と塗り替えていく様子が伺えて面白い。 (tetsuya morikawa / 2007-12-14)
ビジネスとインターネット(amazon―アマゾンが日本のオンラインショッピングを制覇する
Recommendation―お勧め(レコメンデーション)とソーシャル(人間関係)が融合していく 行動ターゲティング―行動分析型広告は過熱し、ついには危うい局面へ 仮想通過―電子マネーはリアル社会をバーチャルに引きずりこむ) 20の主な話題 Google v.s. microsoft Platform - 携帯電話キャリア net Venture - 世代交代 Monetize - WEB 2.0 YouTube 動画 TV 番組ネット配信 雑誌 新聞 Second Life ネット下流 Respect 検索技術 Wikinomics 見ただけで、未来図ではなく、過去の図面だと思いました。 ネットで生活していると、未来はもっと違うところにあると思っています。 英語だけが氾濫しているWEBの世界の未来は、多言語化だと思っています。 ネットの当初は、世界中に行っても、英語のフォントと現地言語のフォントしか入っていませんでした。 今、世界中の主要都市のネットカフェで、日本語が読み書きできます。 そこから、未来図を描かないと、役に立つ未来図ではないと感じています。(kaizen / 2009-09-19)
技術としてのインターネットが定着し、利用段階に入った。
具体的なビジネス(モデル)やコミュニケーションの変化、それらがもた らす社会的影響やパワーシフトなど(多面的な意味合いを持ちながら ウェブ2.0というキーワードで勝手解釈されている変化)について、 具体例を挙げながら「AはBだ」「CはDになる」なぜならば〜からだ。 という著者の持ち味である明快な解釈を20本披露している。 ロジカルな文章の組み立て、みんなが知っている具体例を使った理由付け でなるほど、なるほどと「勉強になった」感が味わえるのは最近の著者の 作品と同じ。それぞれのテーマについて1冊づつ本が書けるようなテーマで ある。 背景や前提、ものごとの多様性という観点から、著者の解釈についての適切 さは見方が分かれると思う。 しかしとにかくここに挙げた20のテーマを切り取ってみせてくれただけで、 本書は充分に価値があるし、あえて著者のロジックの反論を考えてみるとさら に利用価値が高まると思う。ちなみに冒頭にとりあげられているトピックは 「Amazon」だ。 (ny / 2007-10-24)
目次に書いてある20の論点を眺めた時点で、本書を読む価値のうち50%は押さえたことになると言ってもよいでしょう。
(それぐらい、何が注目されているか、を知ることが重要な世界ということ) あとは残りの50%を手に入れるために買うかどうか、ですね。 本書ではひとつの論点について数ページで語っている(というか20個も論点出しちゃったから数ページしか語れない)ので、ひとつひとつはちょっとした長めのブログ記事を読む感覚です。 これをよしとするかどうか、意見の分かれるところかと思います。 普段からIT関連のブログや記事を読んで「ネット未来地図」を描いている人であれば、目次を眺めるだけで十分かもしれませんね。 ただ、佐々木俊尚さんがいま何に注目しているか、それに対してざっくりとどのような判断をしているか、短時間でネット界全体を鳥瞰できるのはありがたいところ。 とりあえず買ってみてサクッと読むのが正しい使用法でしょうか。 いずれにしても変化の激しい世界についての未来地図なので、気になる人はいますぐに買っていますぐに読みましょう。(のいのい / 2007-10-24)
最近の新書ブームは 出版界の一大ニュースなのだと思う。
このブームに関しての分析というものを余り見かけない気がするが「本の賞味期限」という点で 中々革命的なのではないか。 新書とは ある種の季節物であると思う。ある特殊な時宜に 場所を得た新書が大いに読まれる。但し 賞味期限も予め設定してあり それが過ぎると 消えていくという点も運命づけられている。いわば ボージョレヌーボーのような。 それが 最近の新書ではないかと思う。 本書も正しく「新書」である。例えば この本が10年後に読まれているかというと それはまずありえないだろう。 大事な事は それは著者も初めからわかって書いているという点である。本書が扱うネットの未来の俯瞰図は 言葉通りの「俯瞰」だ。この時期 この瞬間という特殊な時宜に 著者が描き出すネットの未来の言説は ある意味では予言であり 占いである。従い 未来が現在になった段階で 予言が当ったにせよ 外れたにせよ 「もはや予言ではない」という点では 同じ事になっている。それが 新書という媒体にとてもマッチしている。 ネット社会を考察するにおいて「これはこういうことだった」という過去の検証を行う手法と「これは 今後こうなるだろう」という未来予言の手法と二つがあるのだと思う。 前者が 社会学者の精神であるとしたら 後者は ネット企業家の精神である。言うまでも無く著者は後者の立場を取っているわけだが 著者の出自がマスコミであることより どこかに前者=社会学者の味付けが 本書には漂っている気がする。そういう「味付け」は時として スパイスとして 味や香りを立たせるものだ。そういう一種の香しさも本書にはあり それはそれで楽しい。(くにたち蟄居日記 / 2007-11-08)
今までこの著者の本を何冊か読んできたが,その中で最も面白く,読み応えのある本であった。論点を20に絞り,それぞれの特徴についての説明が納得のできる文章で書いてある。特になるほどと感じたのは,論点15の「Second Life」の章。雑誌などで頻繁に紹介されているセカンド・ライフ。しかし,私はそれにまったく興味が持てなかった。使ったことがないのだから,批判はできないと考えていたが,この章を読んで,実際にはセカンド・ライフはそれほど日本で盛り上がっていないことがわかった。そして,今現在,人は何を望んでいるのか。著者はそれは時間/空間の共有ではなく,「つながり」だけの純化であると説く。なるほどと感じた。確かに著者が言うように,同期的なコミュニケーションのツールは,音声電話から携帯電話,電子メール,掲示板,SNSという道を辿っている。セカンド・ライフはそれに逆行しているのである。そして,なぜそれなのに雑誌で頻繁に紹介されるのかという理由もそこには書いてあった。また,私は今話題の「ミクシィ」が好きではない。なぜか,好きになれない。でも,自分自身その理由がわからなかった。しかし,この本を読んで,理解した。それは,ミクシィには「コミュニケーションの強制」というものがあり,返事や足跡を残さなければならないという煩わしさがある。そして何より私が違和感を感じたのは「知人に自分の日記を積極的に見せようとする姿勢」である。そこには,「寂しさを紛らわせたい」という人間の弱さがあるような気がして仕方がない。悪い言い方をすれば,「ミクシィ」は,その人間の弱さに付け込んだのだ。まぁ,それを気づけない人達も悪いのだが。むしろ,返事をすることを積極的に期待しないブログの方が私には馴染める。その方がより「人間らしい」ということだ。著者が紹介している「トゥイッター」や「ドロップシッピング」は私は知らなかった。機会があれば試してみたい。(長谷川 純一 / 2008-04-02)
あらためて佐々木さんはネット業界を広く深く勉強していらっしゃるという事実を強く認識させられました。自分もこの業界のど真ん中に身を置いて、技術やサービスの移り変わりを目の当たりにしているのですが、佐々木さんは、今、この日本で起こっているWeb2.0と言われるものの本質、あるいは2-3年先の新しいサービスの萌芽を本著のなかで見事に描き出していると思います。
もちろん20ものテーマがあるわけですので、それぞれのテーマの内容は掘り下げたものではありませんが、今と近未来のネット業界の本質について知りたい方にとっては必読の書だと思います。お金を払って読む価値ありだと思います。(緑禅 / 2008-04-29) Amazon、Google、YouTubeから、Twitter、Wikinomicsといった新しい事柄まで、Web2.0時代の論点を20取り上げた書です。大変読み応えのある一冊でした。 私が特に注目したのは、放送と通信の融合にまつわる章です。英米では既に放送番組のネット配信が始まっていますが、日本ではなかなかそうした進展が見られません。私はその理由をこれまで、作曲家や俳優など著作権やそれに近い権利を有する人々が許可しないからだと理解していました。 しかし、著者はこの問題を「コンテナー本位制」から「コンテンツ本位制」への移行という枠組みで切り取って見せます。なかなか興味深い論点です。 日本では「コンテナー」である民間放送局が広告収入を得るための重要な構成要素として「コンテンツ」の独占を図ってきましたが、例えば米国ではプライムタイム・アクセス・ルール(ネットワーク局は自社制作以外の番組を一定時間以上放送しなければならない)とフィンシン・ルール(ネットワーク局が外部制作会社による番組の所有権をもてない)という二つの規制が70年代に生まれ、「コンテナー本位制」が崩れていたとあります。 こうした歴史的背景の違いが、日米で放送と通信の融合に差をつけた要因の一つだというのです。 またメディアが盛んに取り上げた「セカンドライフ」は、一過性のブームに終わる可能性があると指摘します。なぜなら「セカンドライフ」はユーザーたちが空間と時間を共有する同時性を前提としているけれども、それは電話〜Eメール〜掲示板〜SNSと、必ずしも時間と空間を共有しない方向に進化したコミュニケーションツールの歴史に逆行しているからだといいます。これも大きく頷ける指摘です。 本書は、著者があとがきで書くように、激しく変化するネットの世界に必死でついていくための有効なツールとなる一冊であることは間違いないと思います。 (yukkiebeer / 2007-12-24)
「グーグルやアマゾンに支配されないで、ウェブ2.0で儲ける方法って?」
ネットビジネスの「マネタイズ」の試みを中心に、最新動向を20の視点から俯瞰する。 グーグルが切り開いた「無料経済」での収益モデルにより、既存メディアが存亡の危機に瀕していることや、ロングテールの塵である個人が「無料経済」の中で収益を上げるための試みなど興味深い事例が紹介されている。 未だ、グーグルモデルを超えるビジネスモデルは登場していない、というのが正直なところだと思うが、極端にイノベーションの速い業界のこと、来年にはまた違った状況になっていることも十分に考えられる。 本書が書かれた07年秋にブームとなっていた「セカンドライフ」についても、「バブルである」と冷静な判断を下している。1年もたたないうちに、事実そのとおりになり、著者の視点の正しさがうかがえる。 気がつけば、一転しているネットを取り巻くビジネス環境。少しでもついていくために、押さえておきたい視点が網羅された一冊。(ぷりうす / 2008-10-13)
フリージャーナリストでIT・ネット分野に詳しい佐々木俊尚氏による、これからのインターネットの動向を模索した一冊。
これまではグーグルをはじめとする「Web2.0」がもてはやされてきたが、これから先には何が起こるのか? そしてインターネットビジネスはどのように変化していくのか? YouTube・ニコニコ動画などの動画サイトとテレビ・新聞・雑誌などの既存メディアの関係、セカンドライフがこの先どうなるか、インターネット上の仮想通貨とリアル世界の関わり、などの論点を通してこれからのインターネットの世界がどのように変わっていくのかが述べられている。 「Web2.0」がどのようなものか理解できているうえで、これからインターネットビジネスの将来がどうなるか気になる方にとっては興味深い一冊だと思う。(shigegon / 2008-03-23)
「わかりやすく」「ロジカルに」「今とちょっと先のことが」わかる本。
一冊の本として、キーワードの並べ方に一貫性がなく 書き散らかしたものを寄せ集めたような印象はなきにしもあらずだが、 ダイナミックな刺激に満ちているともいえるし、 ネット進化論に食傷気味の人でも興味のあるところだけ拾って わくわくしながら読める。 ブログ論壇が既存メディアに拮抗しようとする中、 著者の切れ味の鋭さは鍛え抜かれたプロの矜持を感じさせる。 (こういうほめ言葉は著者にとって不本意かもしれないが) (どあーず / 2008-01-08)
論点を20個にわけわかり易く説明している。2,3時間で読める内容であるため
今ネットで何が起きているのか手っ取り早く知るにはもってこいの本であると思う。 googleにはじまりセカンドライフ、新聞雑誌の今後、amazonなどこの本を読めば 大方のネットで起こりつつある事、未来像なんかが分かって非常によかった。 ただどれもまとめて簡潔に書いているため一つ一つの論点が議論しつくされていないように 感じた。その点を考慮して星4つである。(半可通 / 2008-01-04)
IT関連いわゆるWeb2.0に関する20の論点を考察している。
それなりにインターネット利用者として普通の知識があると思っていたら、大間違いであった。グーグルやアマゾン、Youtube等は知ってはいたが、Twitterだのマジックミドルだの知らない事も沢山ありました。オープンソースと言う文脈でリスペクト(尊敬)を基調としていく分野、いかに先進性と斬新性でビジネスにしていくかといった分野が混沌としながら大きな波として押し寄せてきていることは理解できます。 しかしながらITによって全てがデータベース化され、個人や集団あるいは国家の将来予測までが確率論やアルゴリズムで左右されうる恐怖を感じます。鈴木謙介氏のカーニヴァル化する社会 やウェブ社会の思想―〈遍在する私〉をどう生きるか、等を読んだ時と同じ感想です。そこには梅田望夫氏の書かれるIT未来像とはかなり異なる様に思います。 小市民はWeb2.0の大波を上手くサーフ出来ないとしても、さらわれないようにしないといけないと強く感じた一冊である。(dream4ever / 2008-02-16) レビュー数 17 [残りも全部見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 |
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