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レビュー総評点:
38
わかりやすい
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この本の最大の特徴は「わかりやすい」と言うことだと思います。 これだけ話題になったのも、これだけ多くの人がレビューを書いているのも わかりやすいから。 マーケティングの視点から見れば、「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」という “言い方”が新しいくらいで、それ以外に目新しいことはとくに無かったように思います。 ただ、目新しくはないが重要なことについて、わかりやすく書き、多くの人に広めた という点で功績が大きいと思います。(ファイヤーマン / 2006-08-15)
ポジショニング論の言い換えですね
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ブルーオシャン戦略、というとまた新しい戦略コンセプトか、という気がするが、なーに読んでみると単なるポジショニング論のおさらいである。 通常、市場というのは開発者(例えばウォークマン)が市場を開き、その後で後発参入者が増えて競争が激化する。この状態を本書はレッドオーシャンと定義しており、要は差別化が難しくて価格競争が常態化した業界をそう定義しただけである。 で、この状況を抜け出るためにどこかのプレイヤーが新しい付加価値を引っさげてリ・ポジショニングを打ち出す。例えば紙おむつの業界で「もれない」という軸で価格競争になったときに「蒸れない」というポジショニングが出たし「蒸れない」というプレイヤーが多くなってきたときには「はかせやすさ」というプレイヤーが出てきた。 こういったユニークポジショニングで一定期間高収益を得ている状態を本書ではブルーオーシャンと定義しているだけで、つまり単なるポジショニング論に名前を付けたに過ぎない。 取り上げられている事例も普遍性に乏しく、日本のビジネスマンに参考になると思えない。 イエロウテイルをワイン業界におけるブルーオーシャンとしているが日本人の殆どにとってはなじみの無いブランドであるし、同様なポジショニングの商品がサンライズ(チリワイン)としてあるのでこれがブルーオーシャンといわれてもピンと来ない。同様に航空業界のサウスウェストも同じようハブ空港を結ぶエアラインと同じ土俵で比較していることにも違和感がある。 また後半における戦略の実現に向けた実行の解説部分ではトランスフォーメーションの方法論をかいつまんで説明しているだけで特に目新しい部分は無い。こういった箇所については三枝氏の「戦略プロフェッショナル」や船崎氏の「戦略ナビゲーション」の方がよほど学びがあるだろう。 総じて、新しいコンセプトを世に出して名を上げるためにいろいろと昔からある経営コンセプトに名前を変えて出した、という感がぬぐえないが、逆に様々な過去のコンセプトをコンサイスに学べる、という点では初学者には良いかも知れない。ただ、これを革新的コンセプトだと思って吹聴すると赤恥かきますぞ。(アマゾン太郎 / 2005-10-25)
事例研究にはなるが何か変な本
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ほとんど結論部のP205から引用します。 「たいていのブルー・オーシャンは、レッド・オーシャンの外ではなく内に生まれているのだ」 ・・・でしょ?やっぱり。 「青い鳥」じゃなかった、「青い海」を目指して挑戦する事は素晴らしいですが、ネーミング が美しい余り、既存の本業を改善する地道な努力を「レッドオーシャン」とレッテル張りして しまう危険がこのタイトルには潜んでいます。 理論の枠組み自体はまとも、というより本書が批判している当の既存マネジメント論とまっ たく一緒なので、きちんと読む分には実害はないかと存じます。 また、図式化、視覚化というのは、混み入った問題を整理するのに非常に有効です。 議論が袋小路に入りそうなとき使うにはとても重宝な本でしょう。 ただ、20世紀の自動車産業の隆盛は、やっぱり技術革新と生産性改革の功績だと思います。そ れも“ブルーオーシャンの功績”とか言ったら、新しい事は何だってブルーオーシャンになっ ちゃうじゃないすか。便利な新理論だな(笑。 本書で一番ためになるのは、著者の独自の見解より、既存の理論を上手く整理したりコンパク トに引用した部分でした。学者だったら、ここに書かれてる内容はオリジナルじゃない、と、 先人をきちんと評価しつつ、はっきり認めるべきだと思います。(yutaka / 2006-11-06)
第一部はうんうんとうなりながらページが進んでいく。過去の成功事例をブルーオーシャン戦略として説明していく様は圧巻。 しかし、第二部以降は、急に記述の抽象性が高まっていく。確かに、これからの話は例示はできないし、もしできるなら、こんな本を書いてはいないのだろう。過去の成功事例というのは、分析し類型化すると途端につまらなくなる。こんな抽象化された類型を読み込んだからといって、具体的なビジネスのシーズを着想する手助けにはならないだろう。 結局はブルーオーシャンって成功事例を後付けで理屈化しているだけかもしれませんね。 (まーたろう / 2006-05-15)
著者の語るブルー・オーシャン戦略とは、競合他社に先駆けて新しい提供価値の軸 を導入するということです。 本書は、これまで何人もの戦略論研究者が挑みながら ついぞ解決できなかった「新市場を創造する戦略の体系化」を解決したという説明が ありますが、 本質的には従来からのマーケティング論のポジショニングマップと同質 です。事例が馴染みの薄い海外企業が中心であるため、一般論としては分かりまし たが、完全消化まではでき切れませんでした。 何れにしても、我々が携わる市場に 対してどのような新しい価値の軸を導入するかというWhatの部分は、我々自身で創 造しなければなりません。(ブックス・ヨッシー・アンド・カンパニーズ / 2006-04-01)
まったく新しいコンセプトのサーカス、シルクドソレイユの例がすばらしい。分析の枠組み、考え方、ポイントの的確さ、納得性、思わず唸ってしまうほどだ。 著者はこの種の分析には非常に明晰な頭脳を持っている。 しかし、誰でもよく考えれば当たり前ということを凡人は思いつかず、少数の「天才」がたまたま思いついた、という所詮過去の分析にすぎない。 その証拠に、新しいブルーオーシャンを見つけるために何をすればいいかというアクションプランの章に移ったとたん、それまでの自信にあふれた文章が、突然稚拙でまったく説得力のないものになってしまっている。 つまり、何を思いついたかという分析は完璧だが、どうやって思いついたかという部分が完全に欠落しているため、読み物としては面白いが、残念ながらあまり応用の参考にはならない本になってしまっている。(taquamory / 2007-04-12)
経営戦略論でオーソライズされているメソッドとして、先ず頭に浮かぶのはマイケル・ポーターの「コスト・リーダーシップ戦略」や「製品差別化戦略」などであろうか。そういった文脈で、評価における毀誉褒貶も激しい「ブルー・オーシャン戦略(Blue Ocean Strategy)」は、確かにカスタマイズされておらず、経営戦略論のタームとして定着していないかもしれない。だが、たとえばCI(Competitive Intelligence,競合インテリジェンス)の分野では、「ブルー・オーシャン戦略で使用される分析手法の一つ、戦略キャンバスがCIの世界に移植された」ようである(北岡元『ビジネス・インテリジェンス』p.79)。 この戦略は、ネーミングの突飛さ(?)もあって、受け入れ難い部分もあるかもしれない。“ブルー・オーシャン(青い海)”とは、“レッド・オーシャン(赤い海)”の対語であって、端的に言うと、ブルー・オーシャンとは「未知の市場空間」、レッド・オーシャンとは「既知の市場空間」を指す(本書p.20)。そして、既成の「戦略論はレッド・オーシャンでの競争を重視してきた」(同p.23)が、ブルー・オーシャン戦略は「戦略的な打ち手を分析の単位」(同p.28)とし、ベンチマーキング手法等を排して、「メリハリ」「独自性」「訴求力あるメッセージ」などを通じたバリュー・イノベーション(Value Innovation)を土台とする。 当書は、ある意味、ビジネスの世界では判りきった話を敷衍しているだけかもしれない。しかし、ブルー・オーシャン戦略の精粋は、「いかに競争に勝つか」ではなく、「いかに競争から抜け出すか」という“逆転の発想”に基づいており、自社の経営戦略等を再考する一助ともなり得るし、行政経営にも有為なヒントを与える、と考える。ITの世界では「クラウド革命」が起こり、あるいはロボット技術が進化するなど、私たちの前には「青い海」が大きく拡がってきており、ベンダーやリテーラー等は「コストを押し下げ、買い手にとっての価値を高める」(同p.37)バリュー・イノベーターを志向する必要があるだろう。 (仮面ライター / 2009-11-21)
本書の特徴は、理論だけでなく、実例が 豊富に紹介されていることです。 その中に、日本のQBハウス、i-modeも詳しく紹介されてきます。 その他、自動車業界、IT業界、映画館など娯楽業界、サーカス、 ワインと枚挙にいとまがありません。 ブルーオーシャンへの4つのチェックと、6つの代替パスが 詳しく説明されています。 結構、概念的で難しい内容ですが、(企業戦略における)実例が 豊富に説明材料として使われ、その実例の内容は信頼が おけるものとなっていて説得力があります。 ちょっと残念なのは、最後のほうに、戦略を策定した後、 それをエクゼキュートするため、つまり、企業戦略、組織、 ビジネスモデルを変革するための話が出てくるのですが、 その辺は、特に、ブルーオーシャン戦略を採る 際の特別な注意点でなく、ふつうに、企業変革を行う際 の話になっており、ちょっとだけ拍子抜けです。 総じて、実際の企業にあてはめて採用し、実行する ことは、大変ハードルが高いと思います。意地悪に言えば、 本書は、ブルーオーシャン戦略と理論が実例分析後の 後付け理論であるので、どんな企業もうまくいく打ち出の小槌 ではないところが、この分野の難しいところだと改めて感じます。 アイデアはいいのですが、実行するには、社運をかける、 全経営資源を傾けるような、経営者と社員の覚悟がいりますね。 まあ、何もしないで、倒産していくよりはいいか・・・。(佐倉ごるふ / 2005-07-27)
非常に為になる理論でした。 訳本なので多少難解な記述も散見するのですが、 (本当は原書で読むべきなのでしょう) 「既知の市場空間=レッドオーシャン=競争激化」 ⇔ 「未知の市場空間=ブルーオーシャン=競争皆無」 という概念を理解すれば、1900円の元は取れたかと思われます。 レッドオーシャンであっても、何かを「足したり」「引いたり」すれば、 ブルーオーシャンに変貌を遂げることが可能。 その時のツールが、この本でいう「戦略キャンバス」なのです 。 何かしらの差別性を有することで、競合との競争を回避できる。 これは、ビジネス一般だけでなく、 「人間関係」や「恋愛」にも当てはまる事実ではないでしょうか。 (モンテスキュー / 2008-04-05)
製品・サービスの価値の革新を起こす為のツールとして、「価値曲線」をコアとして論を展開する。シンプルながら、非常に強力なツールになりうる経営ツールについて解説する本書である。 が、主張の骨格のシンプルさと異なり、本書はやや冗長に記述されすぎているきらいがある。本書のコアは第1部に集約され、第2部・第3部はハウツー的・補足的な内容だが、記載が過剰すぎて「わかった、わかった」といいたくなってしまう。他の方がメリットに挙げている豊富な事例も、同じような例が微妙に異なる主張の引き合いに出され、焦点がぼけている。300頁弱の本を読んだとは思えないほど、疲労感を覚えた。 本としての不満を言えば、対訳が固く英語をそのまま日本語のように舌感じで読みにくい。日本語に訳せば良いはずの単語がカタカナ表記でそのまま出てくるなど、この種の書籍では適切でない訳語が散見される。 著者らの提唱するツール自体は汎用性があり有用と考えられるだけに、少し残念。(shunkaeon / 2005-12-05)
ブルーオーシャンとレッドオーシャン。この2つに分けたこととそのネーミングは面白いと思いました。 競争のない市場を見つける・創るということは、だれもが目指すところ。でもそれを忘れがち。その点を思い出させてくれた点は、ありがたかった。でも、そうするために、ポーターは前段階で考えましょうと言っていたと再確認。やはり、ポーターはすごかった。(Hiro / 2008-07-06)
マーケティングに関わっている人が読めば、考え方そうは新しくない事が分かります。ブルーオシャンという言葉は新しく聞こえますが。 中身としては、過去の事例を元に、フレームワークに落とし込んでの解説なので分かりやすく参考になりました。 ただ、似たような話が繰り返されている部分もあり、後半は飽きてしまいました。(マーケ勉強中 / 2006-06-13)
一読の価値ありです。 特にMBAホルダーでいろいろ戦略について勉強はしたが、いまいちしっくりこない、という方にとっては良い「まとめ」になるのでは。もちろんMBAホルダでない方でも、これまでいろいろな戦略に取組み、ケーススタディーを学んだ方への「新たなフレームワーク」としての価値もあります。 この本で紹介されているそれぞれの「部品」、つまり事例は特に新しいものでもありません。またこの本で言うところのブルーオーシャン戦略自体も新しいものではなく、古今東西、いたるところでその事例(例えば日本ではヤマトの宅急便など)を見つけられます。 では、この本は何が「新しい」のでしょうか? それは、これまでいろんな方がいろんな方面で、且ついろんな言い回しで断片的に説明、解説してきた「競争からの脱出法」をまとめ上げ、一連の単純で分かりやすい「フレームワーク」として提供しているところです。 漠然として、なんとなく分かったようになっていたことを、明確なフレームワークとして提示しているのです。その点は評価に値すると思います。 市場には ・ポーターの5フォーシーズ論 (外的要因論) ・バーニーのリソースビュー理論 (内的要因論) ・大前の個人力/構想力理論 (個人力依存論) などがフレームワーク?としてありますが、この本ではそれらをうまく融合して、簡潔に説明されていると感じます。(興味 / 2005-07-27)
この本を読んでかつて読んだ「戦略シナリオ」を思い出しました。今これだけ注目されている本ですが、内容としては前書でも同様の趣旨は当然記されていています。新しい理論を提示しているとは思いませんが、「新たな価値創造」を目的としたツールを明確に提示している点は非常に参考になりました。これらのツールは会社全体の改革をしようとする場合だけでなく、様々なビジネスシーンでも活用できると感じてます。(戦略 "太郎" / 2006-05-02)
競争と競合うずまく血みどろのレッドオーシャンから 競争の無い市場空間を生み出しで競争を無意味にするという戦略の本. この本の評価が2分しているように,単なる過去の戦略の焼き直しと 取るか,新しい戦略と取るかで評価は分かれる.私は,この戦略の わかりやすさは評価の対象にすべきだが,目新しさは無いと考えている. 悪意を持って書くと 単に,需要を正確に把握し,競合が気づいていない需要に対し 供給することにより市場を支配すれば良いと書き下すことが出来る. 筆者も,競合も新しい需要に気づくとレッドオーシャンになる, さらにブルーオーシャンを探す旅に出なければならない.つまり この戦略には,サステナビリティが不足しているのではと思える点に 有用性の低さを感じざるを得ない.(親カッパ / 2007-10-24)
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平均点:4.0
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