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人間の測りまちがい〈上〉―差別の科学史 (河出文庫) / レビュー総評点:-1
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ASIN:4309463053 / 売上順位:38724
河出書房新社(2008-06-04)
翻訳:鈴木 善次/スティーヴン・J. グールド/翻訳:森脇 靖子/原著:Stephen Jay Gould
¥ 1,575(中古:¥ 1,573)
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レビュー総評点:
-1
エッセイのファンとして厳しく書かせて貰う。本書は差別の科学史という副題があるが、そのままに受け入れることはできない。と言うのも、社会生物学批判の項ではかなりインチキなレトリックを弄しており、他の部分もどれだけ誠実に書かれたかが分からないからだ。彼の友人パット・ベイトソンが指摘したように、「他人の不誠実を批判するときは標準以上に誠実であらねばならない」はずだ。 例えばウィルソンがヒトの行動の遺伝的基盤を根拠無しに”仮定”したことを批判したが、何かを仮定しなければ議論自体ができない。ウィルソンの差別主義的に思える言動だけを取り上げ、その直後の反差別主義的な結論は取り上げない。社会生物学は行動の可塑性や条件戦略的な発現に関心を持っているが、その点を無視し生物学的決定論だと言い続けたなどだ。知能検査でもgは議論は続いているが、信頼できる値として(非差別主義的に)広く用いられている。これらの箇所は全体からすれば2,3割なので、いくつかの不誠実を理由に本書全体を否定するのはフェアではない。しかし読者は十分に留意しつつ読まなければならないだろう。 グールドが環境決定論的な思想を好んだり、人の本性の遺伝の研究に反対するのは構わないが、嘘を用いて相手の信用を傷つけるような戦略を用いるべきではなかったと心から思う。差別主義に反対する天使のグールドと、嘘をつき議論を歪めて伝える悪い部分が混在している本書はグールド思想研究の重要な資料だ。(いとみみず / 2009-01-01)
内容はグールドのエッセイ集で触れられていることばかりです。(尤も原書の出版年からすればこっちが先ではあるのでしょうが)訳も渡辺政隆氏のものと比べると数段劣ります。(ali-shara / 2008-10-02)
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