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刺青殺人事件 新装版 (光文社文庫) / レビュー総評点:0
『刺青殺人事件 新装版 』で画像検索
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ASIN:4334739601 / 売上順位:79894
光文社(2005-10-12)
高木 彬光
¥ 840(中古:¥ 470)
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レビュー総評点:
0
冒頭に出てくる密室はおとりであり、密室を解くことが目的ではない。 著者の弁によれば、本陣殺人事件のトリックを組み替えたとのこと。 密室殺人にすることによって、仕掛けられた心理トリックの説明を読み落として、密室殺人を論じても意味はない。 江戸川乱歩が文章がヘタだと評価したのは、この作品ではなく、この作品の初稿版である。 その後改稿され、およそ2倍の長さとなったのが、この光文社版である。 初稿版は、扶桑社文庫から、刊行されているので、比べてみるのも面白い。 横溝正史は「夜歩く」とトリックがダブったため、構想を変えたとも言われているので(旧角川文庫「夜歩く」解説)、これとの比較も面白い。 「夜歩く」は昭和23年2〜5月号の「男女」、改題後の「大衆小説界」の昭和23年6月号〜11月号、昭和24年4月号〜12月号まで連載された。 途中に中断があるのは、「刺青殺人事件」のせいではなく、横溝正史が岡山から東京へ引っ越したためであると思われる。 「刺青殺人事件」は昭和23年6月に書き下ろしで刊行された。 先に発表したのは、横溝だが、先に完結させたのは高木ということになる。 なかなかビミョーな関係だ。 さらに「夜歩く」と「能面殺人事件」でもトリックのダブりがあり、横溝正史は大いに頭を痛めたことだろう。 (阿久津 / 2009-05-30)
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