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問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」 / レビュー総評点:228
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ASIN:4478490341 / 売上順位:3668
ダイヤモンド社(2001-12)齋藤 嘉則 ¥ 2,520(中古:¥ 1,750)
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レビュー総評点:
228
本書は課題に対する解決策を見出すその一歩手前のプロセス、すなわち、課題設定を適切に行う術を説いています。
事業会社のマネジメントに携わっており、日常業務に忙殺されがちな方が経営課題の本質を考察する際に手にすべき一冊といえると思います。 問題発見はあるべき姿と現状との差分から始まる。その障害を4つのパターンにわけています。 1.あるべき姿をイメージできないあるいは間違っている 2.現状の正確な把握ができない 3.あるべき姿と現状の差分の構造化、具体化、優先順位付けができない 4.実行可能な解決策から問題を捉えるために短絡的 あるべき姿を描くために身に着けるべきは4つのPからなるフレームワーク。 Purpose:そもそも何のために Position:誰にとっての問題か Perspective:問題はどこまでの拡がりをもつのか Period:どの時点の問題とするのか 4つのPは相互作用を持ち、連動させることによって問題を把握させることが必要。 問題の分析には、拡がり、深さ、重さが必要。 ・拡がり:ギャップを生み出す重要原因を特定する ・深さ:問題を構造的に把握し、具体化する ・重さ:取り組むべき問題の優先順位をつける それぞれの分析には適切な手法・論理を持ってあたる 拡がり:MECE(モレなくダブリなく)、トレンド分析(時間軸)、差異分析(問題の発生要因)、集中・分散分析(ズレとバラツキ)、付加価値分析(顧客への価値に対するコスト)、CS/CE分析(バリュー) 深さ:ロジック、因果関係分析、相関分析、シェア分析 重さ:感度分析(問題の重み付け)、パレート分析(貢献度の違いを見出す)、ABC分析(優先順位付け)、ピーク分析(平準化か集中化か)、リスク・期待値分析(不確実性の中で期待値を高める) 以上のように、非常に体系的な構成となっており、いつでも適切な場所を参照できます。 仕事場のデスクに是非一冊。(雷電 / 2007-01-01)
本書は良いビジネス本の代表格であると思いました。以下の点で優れています。
1. 基本が明確になっている。 1. 基本部分が太字で書かれている。 1. イメージ図が描かれていて、基本を視覚でも理解することができる。 1. 上記の基本部分とイメージ図を追えば、1時間以内で全体・概要を理解することが出来る。 1. 具体的事例も書かれていて、あとで読み直して、深い理解が得られる。 1. 分かり易い日本語で書かれている。 本書は、ビジネスの現場はもちろんのこと、学校や病院、公的機関などに勤める方でも流用できる内容になっております。 後半の4章から6章までの分析手法については、実際にご自身の職場にある問題分析に使われてみて使い方に慣れることが肝心だと思います。 忙しい方でも直ぐに読み終えられますので、是非、ご活用されてはいかがでしょうか。(satotsuji / 2007-05-17)
問題解決ツールは巷に多いが、問題発見ツールは余り体系だって整理されたものは少なく、そういった意味ではなかなか面白い試み。エッセンスとしては、①問題発見のとっかかりの視点を提供し、②問題の定義の仕方や分析・アプローチの方法を紹介する、という内容になっている。
欠点(というか、これは当たり前のことだし、ここまでは求められないのだけれども)は、これを読んで問題を発見するヒントが見つかったり、プロセスが効率的になるのかも知れないけれども、本質的な問題発見力が高まるとは思えないこと。(繰り返すが、本一冊にここまで求めるのは酷である) 以上の制約を念頭に置くと、何かの問題発見をしたときや問題を提示する際のプレゼン時に本書をチェック用として使用することが、実際的と思!われる。 その点、著者の本の良いところは非常に論理構成が分かりやすく、目次を読むだけでさっと知りたいポイントが探せること。これだけも、なかなかまとまったものはない。(omr / 2003-05-04)
まずタイトルである「問題発見」が新鮮。問題を解決する前に、その問題が本当の問題なのか?この点を気づかせてくれるだけでも、読むに値する良書です。さらに、コンサルタントが分析のツールとして実際に活用している数多くのテクニックがわかりやすく説明されている「第3部問題発見分析編」も、自分の仕事の視野を広げる意味で非常に役に立つものばかりです。このパートだけでも十分に読む価値があります。(考える人 / 2001-12-28)
経営コンサルタントが書いた問題の解決法の本がブームのようです。
論理思考、フレームワークに基づいた解決策思考が中心です。 しかし、その問題が本当に「問題」なのかを発見するための一冊です。 前半は大局的に問題全体を構想する「問題発見構想編」、後半は問題を構造 的に分解するテクニックを網羅している「問題発見分析編」です。 同シリーズで、「問題解決プロフェッショナル」がありますが、こちらをあ わせて読むとより理解しやすいです。 気になった言葉です。 ◆まず、自分がどうしたいのか、目標となる「あるべき姿」を明確にし、「 現状」を把握し、その間の「ギャップ」を今後の取り組むべき問題として認 識すれば、その後どんなに複雑な状況が訪れても、少なくとも解決に向けて 進むべき道を見失うことはない。 ◆「あるべき姿」とは、言い換えると企業や個人が達成すべき「ビジョン」 や「目標」である。このビジョンや目標が構想・設定できなければ、現状と のギャップが認識できず、今後の取り組むべき問題は見えてこない。 ◆「あるべき姿」はパラダイムの変化に伴って変質する。 ◆ミッドライフ・クライシス(中年期の危機)を克服できる企業とできない 企業の差は、問題が変化してしまったことを認識できるかどうかによる。 ◆業績悪化が逼迫すればするほど、企業の多くは「実行可能な解決策」に走 る傾向がある。 ◆Plan-Do-Seeのマネジメント・サイクルで見ると、その問題発 見上の特長は取り組み課題が常に与えられているところにある。 ◆オペレーション的問題発見と戦略的問題発見は、「あるべき姿」が所与で あるのか、自ら「あるべき姿」を構想する必要があるのかという点で、思考 のスタンスや発想の難易度においては相当異質だからだ。 戦略的問題発見には、「観察力」、「判断力」、「分解力」、「統合力」の 4つのスキルが必要で、そのバランスが大切とのことです。 そのためのツールとして4Pを何とか使えるようになって「今」に活かした いな。(内海透 / 2004-09-15)
知らなければ対策は打てないのだ
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前著、「問題解決プロフェッショナル」は衝撃的内容だったが、本書はその前段階とも言える、「問題を発見する能力」について解説をした本です。
「MECE」、「C/S、C/E分析」、「コーザリティ分析」などは前著とかぶっていますが、本書が問いかける問題提起は前著を超えています。 そもそも、「問題が何か」を理解しなければ、「解決策を模索する」事も無いわけです。 そしてそこで検討されるべき問題が、真の問題であるのか、という考察もまた、解決策の模索以上に、重要な視点です。 「どうやって解決させるか」を論じた本はたくさんありますが、その前の段階で、「本当にそれが問題なのか?」を問い、そこに向けての解答を導いてくれる本はそれほど多くありません。 (jiateng4 / 2008-03-22)
問題発見と問題解決は表裏一体、コインの表裏のようなものだ。身近な例で考えても、何が問題かがはっきりすれば解決策はおのずと出てくる事って多くない?ところがビジネスになると、ソリューション志向とか言って、勝手なノウハウを振り回して煙に巻いていないか。”問題解決のカリスマ”と呼ばれる筆者をしてこの本を書かせたのは、実は自然な流れなのだろう。あるべき姿が描けないから、問題が何かがわからない。あるいは間違った問題設定をして、すぐに安易な解決ノウハウに頼ってしまう・・・。例によって著者お得意の豊富な事例で、平易に読み進む事が出来るが、その意味するところは、深くて熱い。(パワー / 2001-12-25)
問題を解決するのに巷の本を参考にしてみたが、何故かうまくいかない。うまくいないのを本のせいにもしていたが、ばかなのは私であった!そう私は問題の捉え方を間違えていたのである。とかく問題に対して解決策は?、対応策は?と考える前に、じっくり腰を据えて「何が問題なのか?」を問い直す必要がある。本書の「問題発見の4P」は、問題解決を急ぐ私に、問題を把握する「ゆとり」を与えてくれた。( / )
前書「問題解決プロフェッショナル」以上に本質的なインパクトを狙った書であると思う。「思考や技術」を作り上げるのは、「構想力と分析力」であると考えればその位置づけは明快になる。とくにこの本の前半は、考え方の大前提を問うているもっとも重要な部分だ。我々のすべきことは「あるべき姿」から「現状の姿」を引いたものであるという考え方は、経営コンサルティングの第一原則といってもよい基礎中の基礎である。さらに、既成概念の呪縛から逃れるための思考法や本質的な解に近づくための分析法、評論家型から問題解決型への提案など、コンサルティングの基礎を一通り網羅していると思われるが、前書同様ツール紹介として感は否めない。このような思考法や分析手法は教科書から学ぶものではなく日頃の「問題意識」から芽生えるものだと私は考えており、この手の本は、そうした思考法を整理するための本であるべきと考える。そのポジションが明快でないところが残念だ。(河合 拓 / 2002-05-14)
この本がシンプルでよい点は 「問題を発見すること」に絞っている点である。
小生自身仕事を振り返って見ると 一番まずいのが「何も問題を発見できない」状況である点を痛感することがある。これは 要は 自分のやっている仕事に対して何も考えておらず ただ与えられた与件のみで だらだらと仕事をしている状態である。これでは状況/環境の変化についていけない点は言うまでもない。 その意味で「問題を見つけよう」という本書の指摘は 「考えましょう」ということであり 誠に基本かつ重要である。「問題を見つけてからどうする」という点に気をとられる前に まず その問題を正しく見つけましょう ということだと思う。(くにたち蟄居日記 / 2005-06-28)
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問題発見というのは、実はとんでもなく大きな課題設定である。さ
まざまな条件の中でどうやったら問題を発見できるのか。ある意味 このフレームワークを提示することは不可能で、ある程度羅列的に 使える考え方を並べるということになる。 問題の所在があるべき姿と現状のギャップにあるというのは旧聞に 属するが、現状の分析は言うほど簡単ではない。事業の今後の伸ば し方についてよく議論をして入るものの、どうしてもその際直感的 な分析に飛びついてしまうことがよくある。何が悪いのか見当をつ けてから分析をすすめるため、問題の深堀が足りないと思われるケ ースが散見される。分析前から対症療法的な方策を導くための問題 設定をしてしまいがちなのである。 この本は分析の心構えについて語っているし、その手法についても ふんだんな手法が載っている。この手法を使えば本当に問題が発見 されるのかといえば、それは決してそうではなく、問題発見は依然 として難しいのだろうが、手がかりがないときにこれらの手法をま ずは適用してみるということによって、一歩でも二歩でも前進がで きるという安心感がうれしい。(obachannel / 2004-02-22)
呆然とすることが多いのだが、さまざまな会社で「問題発見」が正しく行われていないことが多い。「問題発見/定義など常識」というのが一般的な感覚だと思うのだが、それがうまくいっていない現状は確かにある。IT の分野に限ってみても、導入したシステムのどこに問題があり、何を解決すれば良いのかをまったく把握せず、いたずらにミーティングを重ねている会社も多い。
本書は、会社が機能していくための「常識」とも言える「問題発見」の分野に「ツール」を持ち込もうとするもの。 構成面から見れば本書は非常によくできている。「問題発見」という概念およびその重要性を説明し、そして実際にどのように「問題発見」を行うかを説明する。紹介されるツールはメジャーなものばかり。既知のツールの新しい用法に気付かされることもある。 但し。紙面の都合もあったとは思われるが、各ツールの具体的な説明は、いまひとつインパクトに欠ける。同じような説明が何度も出てきたり、やや的外れと思われる説明もある。 もちろん、本書で説明される各種ツールについては読者側が既に知っていることも多いし、また本格的にツール自体の勉強をしようと思うなら、それぞれのツールに関する本を読めば良いだけの話。「問題発見」という体系の中で既存の知恵をいかに活用していくかというきっかけになる本だと思う。(とりさん / 2002-02-26)
著者の書籍は、『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』「戦略シナリオ 思考と技術」と、どちらも興味深く、というより目から鱗の状態でした。
当然にこの書籍にも同様の期待をしていたんですが、前2作の焼き直しのような感が拭えません。 というのも、「問題解決」という観点から「問題発見」という観点に代わっておりますが、書いてある本質は「いかにロジカルに思考し実践に移すか」ということで同じような気がするのですが、、、(kotty / 2002-04-22)
問題解決プロフェッショナルの続編としての位置づけの本。
しかし、どうもページ数を稼ぐような冗長な説明、図が目立つ。 実際には第3部の問題発見分析編を分析方法の辞書として活用するのが、最も実用的な本書の活用法かもしれない。 前著が良書であっただけに、本書が平均レベルのビジネス書になってしまったのは残念。 多くの方が本書に対して高得点をつけておられるが前著を読んだ上で本書を読んでいることが点数に影響しているのではないだろうか。 本書だけ独立して採点すると3点としたい。(nera / 2005-01-14) レビュー数 21 [残りも全部見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 |
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