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スモールワールド・ネットワーク―世界を知るための新科学的思考法 / レビュー総評点:-320
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ASIN:4484041162 / 売上順位:139669
阪急コミュニケーションズ(2004-10)翻訳:友知 政樹/ダンカン ワッツ/翻訳:辻 竜平/原著:Duncan J. Watts ¥ 2,940(中古:¥ 1,148)
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訳者の大罪を許す訳にはいかない
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Zipf's law, small worlds 現象に興味が有るので読んでみたが、非常に後味が悪い。
本書の内容が悪いのではない。 訳者が悪いのだ! すでに他のレビュアーの方が書いているとおり参考文献が無いのは論外としても、 1. 本文中の訳注に翻訳者の意見が書かれていて意図的に読者をある方向へ洗脳しようしているがごとくである。 2. 訳者あとがきで訳者自身の意見をこれでもかというほど勝手なことを書いている。 優れた書籍を母国語で読めるために訳者は必要である。 だから訳者の考えが反映されてしまうのは仕方が無い部分もあろう。 だがしかし、最低限、原著者に訳注やあとがき内容を説明して了解を得る必要が有るのではないだろうか。 訳者あとがきの中で、原著者ワッツに日本語版への序文の依頼が断られたことが書かれているが、あたりまえだろう。 メチャクチャな訳注と訳者あとがき ---韓国ドラマの冬のソナタまで例に出して--- これほど悪行を働くのだから。 「良識の欠如と研究者としての姿勢に多大なる疑義を抱かざるを得ない。」とレビューを書いている方がおられるが、私も同感である。 一つ見識ある出版社にお願いしたい、翻訳者たちが訳者あとがきで述べているとおり二度と翻訳の依頼を彼らにしないでいただきたい。 6次のつながり、スモールワールド現象、カスケード現象などには非常に興味があるし、これから発展してゆく分野でもあることは確実である。 それだけに残念でならない。(3流心理学者 / 2005-06-04)
引用文献を載せない訳者・出版社の大罪
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書評等を読み、非常に興味を持って購入したが、原著にはあったと思われる巻末の引用文献が省かれている。
著者はアメリカの一線級の学者であるが、アメリカのアカデミズムの基本作法からすれば引用文献を省いた書物など出版すれば、学界追放ものである。たとえ翻訳版とはいえ、引用文献が勝手に省かれたと知ったら原著者も非常に不本意なのではないか。原著者の名誉のためにも、直ちに今のものを回収し、引用文献を付したバージョンを出版することが望まれる。 翻訳者がこの分野の研究者ということで安心して原著ではなく翻訳版を購入したのだが、経歴を見る限りアメリカで研究作法のトレーニングをたたき込まれたはずのその翻訳者たちが引用文献を省略したことについては、良識の欠如と研究者としての姿勢に多大なる疑義を抱かざるを得ない。 アカデミズムの研究というものは先人たちの研究の膨大な積み重ねの上に成り立っているのであり、そういう先人たちの業績に敬意と知的所有権を認める上でも、また読者の今後の知的探求のためにも、詳細かつ正確な引用文献を巻末に記すことをアメリカの大学院博士課程などでは徹底的にたたき込まれるはずである。なにかと知的所有権が軽視されるこの国の翻訳本でさえ、海外の一線級の学者の書いた書物の引用文献が省かれるのは珍しい。それをよりによってアメリカで教育を受けたはずの翻訳者たちが率先して行ってしまったことが返す返すも残念であり、かつ非常に不愉快である。(経済マニア / 2005-02-13)
「狭い世界」を形成するグラフ構造(Small-World現象)に関する一般向けの本.同著者による同じテーマの本として「Small Worlds: The Dynamics of Networks Between Order and Randomness」が有名ですが,この本をより噛み砕いて分かりやすくしたのが本書だと思います.前著にあった数式や図表はほとんど出てこないのが特徴.非常に読みやすい仕上がりになっているので誰にでもお勧めできる本.(鈴木純一 / 2005-01-08)
アルバート=ラズロ・バラバシの『新ネットワーク思考』が面白かったため読んでみた本。どちらとも素晴らしい内容だが、本書の方が一段落ちる印象がある。とは言っても本書も最高レベルであることは間違いなく、単に二冊目に読んだからそう思うのかもしれない。
アルバート=ラズロ・バラバシ 『新ネットワーク思考』では、本書と大体同じ事例を扱っていながらも理論的な解釈が違っているので、両者の違いを見るのも大変面白い。ただ、あちらの方が面白く書かれているので、あちらから読むのが良いと思う。(ニックネーム / 2006-03-29)
いやあ、知的刺激に満ち満ちております。
面白かったのがバブル発生のメカニズムを分析した章でした。 口コミとかもそうなのですが、なぜある行為や情報だけが急激に流布する(本書ではカスケード=滝と命名されていますが、確かにダムの決壊のようなイメージかも)ようになるのか?そういった現象を発生させようと思ったら、どのような条件が必要なのか? 筆者の考え方ではハリーポッターとその他のファンタジーで何か本質的な差がある、と考えるのは不自然で、ある偶発的な条件がいくつか満たされると、爆発的なヒットやバブルが発生するとのことです。 もっとも刺激的だったのが、ネットワークが密になりすぎるとカスケードが発生しない、というポイントで、ここが本当の病原菌との最も違う点(病原菌は人の接触が密になるほど伝播しやすくなる)だという指摘には、めちゃくちゃ興奮しました。 理由は・・・図解が無いと厳しいので本を読んでください。 面白いですよ。(アマゾン太郎 / 2005-01-14)
マーク・ブキャナン、アルバート・ラズロ・バラバシと読み、
この本に行き着く。 マイブームとなっていたネットワーク科学、読む込もうと 思っていたのだが、他の本よりも一番難解な感じがした。 学者さん特有の文体だからか、訳がわかりにくいのか、 私の理解度が浅いのか。 所詮素人には理解は無理なのかなぁ、、と反省。 でもネットワーク科学、極めて単純な法則でありながら、 深い詮索と興味を呼ぶ。当分はまりそう。(夢うさ / 2008-07-29)
おそらく、学問の世界では本書の内容は既に最新の域からは程遠いものなのだとは思いますが、日々「どうやったら売れるか」と“明日の飯”を考えている最前線の実務家の間では、ネットワーク志向のマーケティングはまだまだ「最先端」といっていいのではないでしょうか。私自身は、文章の語り口はバラバシの「新ネットワーク思考」の方が好感は持てましたが、本書の著者の「自身の理論へのプライドとそれに競合する(バラバシ等)の理論に対する科学者としての誠実な対応との狭間で揺れ動くギリギリの語り口」が逆に面白く感じました。また、ロジャースやムーアの理論をネットワークの文脈で捉えなおし、それぞれの理論の限界について考察するヒントを与えてくれている点も、個人的にはとても参考になりました。バラバシの「新ネットワーク思考」とセットで読むと、面白さが倍増するように思います。(tadpole / 2005-02-17)
スモールワールド現象の概念を提唱した著者による、スモールワールドのための解説書。スモールワールドを着想するまでの努力とその後の研究成果が垣間見れます。常に現実世界のありさまをモデルに反映し、過去の研究報告を鵜呑みにしないとする著者の姿勢が研究者としてふさわしいと思いました。(tamadam / 2005-06-04)
事象の系列や分岐の概念が面白い
読み物として楽しむのにはいいですね 樹形図を用いたり化学関係の作業にも応用できそうです あとはこの理論を自分流にカスタマイズしていいのでは?(single_me / 2005-12-28)
さまざま社会活動や経済活動のベースとなる「ネットワーク」について、いろいろな単純なモデルを考案しながらネットワークの本質を理解しようとする苦闘を描いた本。一部わかりにく部分もありますが、とてもスリリングで、たいへん好奇心を刺激する本です。
筆者のダンカン・ワッツ氏は、社会ネットワークの本質的な特徴として、構造をもっていること(組織に属すること等)、一人ひとりの人間はアイデンティを持っていること(嗜好性や所属意識など)、ダイナミック性(ネットワークが刻々と変化していくことや、ある部分の変化がネットワーク全体に影響を与えること)、周囲の情報などに影響を受けることなどを挙げ、これらの特徴をモデルに盛り込もうと工夫していきます。とてつもなく複雑な社会・経済活動の中に、何とか原理のようなものを見出そうする試みはとても刺激的です。 本書の難点の一つは、やや学術的な用語が十分な説明無しに使われている点です。たとえば、ポアソン分布、べき乗、クラスタ、相転移、臨界、ピア・ツー・ピアといった用語です。しかし、わからない部分は調べながら読めばいいので、数学・物理・コンピュータの素養がある読者には十分読み通せると思います。 本書についてもう一点付け加えますと、筆者と訳者の人柄が行間に滲み出ていることがあります。筆者のダンカン・ワッツ氏は、『新ネットワーク思考』の筆者であるアルバート・ラズロ・バラバシ氏を露骨にライバル視し、バラバシ氏の著書を詳細に引用しながら、氏の業績の大きさに敬意を払う一方、恐れおののいているように私には感じました。本書の中には、バラバシ氏のモデルの問題点を指摘し、氏の仕事を上回るモデルを作って自分たち仕事の優位性を声高々に主張する、といった人間くさい記述が見られます。このような記述を不愉快と感じる読者もいると思いますが、私はかえって楽しめました。 本書で紹介されているモデル一つひとつは、たぶん社会ネットワークの一つの側面を取り上げたものにすぎず、たった一つのモデルで社会ネットワークを説明できるわけではないと思います。しかし、このような業績が積み重なり、ネットワークに対する理解が深まっていくことを期待しています。 本書の訳者に関しては批判的なレビューもあるようですが、私は、本書を日本の読者に送り届けてくれたことに対して、辻氏と友知氏のお二人にたいへん感謝しています。(acrskym / 2010-03-07)
生物,物理,人間関係,消費行動,組織,伝染病といったさまざまな応用可能性を秘めたネットワークの科学。著者はその第一線の研究者である。著者の研究を中心として,ネットワークの科学の新しい内容が解説されている。世の中はネットワークに満ちている。さまざまな事象はネットワークの結実であり,その一般原則を見出そうという熱意に満ちている。
一般向けに平易に説明しようという意図は十分に感じられ,なるほど,と感心したり,興味がそそられる。ただ,数式はないとはいえ,それでもモデルや考え方が難しいところも。それは,この領域の研究がそんな簡単に理解できるものではないので,仕方ないのだろう。実例や具体的解説部分を読むだけでも,インプリケーションは得られる。 他のレビューでは,引用文献の欠落や訳者解説の内容に批判があり,たしかに前者はしっかり学習したい人には不便であるし,後者は翻訳書であまり見かけない雰囲気を醸し出している。そうはいっても本書の内容はすぐれたものであるし,そのことで読むことを避ける必要まではないように思う。 それにしても,ミルグラムの手紙の実験で届いた手紙がたったの18通だった,というのはちと驚いた。なお,トヨタのアイシン精機の話は,西口敏宏著『遠距離交際と近所づきあい』に詳細がある。(anmanman / 2010-03-05)
「俺の友だちの友だちが***(有名な芸能人)と知り合いでさー」なんて話をされたとき、
「友だちの友だちなんてもはや全くの他人だろ…」なんて内心思った(またはつい口に出した)ことってあるんじゃないでしょう か。 また、「俺の友だちの友だちの知り合いの弟がさー」と話のしょっぱなに言われたら、これは冗談で言ってるんだな、とさすがに わかりますよね。 それでも「友だちの友だちの…」と6人の友だちを間に介したなら、世界中の誰とでもつながっている(米大統領オバマさんとも !)と言われたらちょっと驚くかもしれません。 この話は、1967年に社会心理学者のスタンレー・ミルグロムによる「スモールワールド実験」として知られる話です (スタンレー・ミルグロムについては、スモールワールドよりも服従実験の方が有名かもしれません)。 実際にはスモールワールド実験を行った場合、思うような結果が得られないことが多いらしいのですが、それでもやはり魅力的な 話に聞こえることは間違いないでしょう。 このようなスモールワールド現象は、ネットワークの言葉で言えば「ある程度大きなクラスターと小さなパスの長さを持つネットワーク」と言えるものなのですが、この現象は様々なネットワークにおいて生じ得ることが知られています。 ダンカン・ワッツの「スモールワールド・ネットワーク」(阪急コミュニケーションズ)はスモールワールドを対象として含むネットワークの科学について一般向けに解説された本です。本書は全部で10章から構成されていますが、前半の5章まではネットワークに関する学術的な知見に関する解説であり、後半の5章(第6章から第10章まで)は現実世界におけるネットワーク現象の事例を取り扱っています。後半の事例に関しては、やや文章が散漫で、議論も明確でない部分が多くありますが、前半の5章はネットワークの科学に関する格好の入門となっていると思います。 現代社会では、複雑な人間関係や業務フロー、そして(当然ながら)インターネットからSNSまで、およそネットワークと無関係に生活することはあり得ない状況になっています。こうした状況の中にあって、本書を読んでネットワークを自分なりに考察してみることはきっと有益なことと思います。次に何を読もうかなあ、と迷っている方がいたらぜひ一度手にとってみてください。 なお、レファレンスが無いのでより詳しい内容を知りたい場合にはやや不便を感じるかもしれません。だた、本書は学術書ではなく一般書なので、その点は仕方ないのかもしれませんが。(ttsucchi / 2009-07-10) レビュー数 12 [amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 |
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