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2015年の中国―胡錦涛政権は何を目指すのか / レビュー総評点:2
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ASIN:4492443479 / 売上順位:201424
東洋経済新報社(2008-02)
此本 臣吾
¥ 1,995(中古:¥ 336)
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レビュー総評点:
2
和諧社会とよく言われるが、それが何を意図しているのか、部分的なコメントはよくあるが、総体的な捉え方をしている本に出会ったことがなかった。その点で、本書は、その全体観を理解するには大変役立つと思われる。 法治社会がなぜ中国では難しく、その構造的要因が何なのかについての解説は興味深かった。また、国土の発展について大きく舵を切ろうとしていることもよく理解できた。2010年代は地方開発の時代であり、中国の発展はその意味では当分は途絶えることはないという印象を持った。いずれも、社会や地方にたまっているひずみをどう解消していくか、複数のアプローチから取り組まなければどうにもならない状況なのだろう。その改革の大変さを痛感する内容であった。 外資政策が大きな曲がり角にきていることについても丁寧な説明がされている。東の沿岸部を先頭に、中西部や東北あるいはインドシナ半島までを含めたグレーターチャイナ的な大きな雁行的発展が構想されているという記述にははっとするものがあった。おそらく、今までの改革開放の延長線上で中国戦略を考えれば、日本企業は大きな過ちを犯すことになるのだろう。新時代の中国に対応した戦略を再構築する必要があるのだろう。 最後の日中関係についての整理もバランスの取れたまとめ方をしていると思った。戦略的互恵という言葉の意図を解説しているが、日本のマスコミはもっとこの観点からの報道をすべきではないかと思った。お互いに利害の一致を目指すのではなく、お互いの不一致をよく理解し、こちらを取ればこちらを譲るという、一致しない事柄に対処していくべきとの議論がなされているが、そういう理解をしている報道を今まではあまり見たことがない。 いずれにしても、総体としての今後の中国の進む道が俯瞰することができるのが本書の最大のメリットと思う。 (るろうの剣士 / 2008-02-27)
力作です。 前半は中国の国家戦略と国家的課題をフレームワークしています。 経済成長と余剰労働力(失業)、 法治国家の建設、 金融改革、 環境問題、 地域格差(都市と農村、東部とそれ以外の地域)、 外資政策など、 深刻な課題が目白押しです。 後半は消費に焦点を当てて、 80年代生まれの若い世代の意識を調査分析しています。 消費者と日本企業の関係を整理しています。 全体を通じて、 中国の政策、国民意識をフレームワークして、 日本企業の中国戦略の仮説形成を行うための、 分析(抽象化)を行っています。 通読すると中国の問題点がよくわかります。 中国の政策決定の選択肢は極めて限定的だと感じます。 日本人は中国を政治を通じてのみ理解しようとしますが、 実は政治の背景に巨大な経済、社会の課題が控えているのだと気づきます。 日本企業の経営企画部向けの一冊ですが、 多くの人に読んでいただきたいと思います。(いせむし / 2008-07-28)
共産党支配、反日感情、閉鎖的な金融、環境問題・・・ 日本との経済的な関係は飛躍的に進展してきたものの、 その他の部分においては、心理的な隔たりも大きい中国。 その中国の実像に迫る、詳細な記述が充実しています。 中国では年金制度に入っているのはどれくらいいるのか、 農村からの出稼ぎ労働者の問題は以前から知られているが、 都市での権利を取得できるような規制緩和の流れ。 近代化に向けて着実に進んでいる中国の姿が見えてきます。 特に、劇的な部分だけがクローズアップされがちな中国ですが、 その政治手法の堅実さ、漸進さ、 また日本との類似点などに着目すると、 今後の日中関係にも希望が持てそうな気がしてきます。 今の中国の実像を知るのに、程よい一冊です。(投資家もも / 2008-02-23)
中国の先々は見通せない、と断りここ5年程度の目先を予測する、という趣旨だが 内容が煩雑で、単なる資料集に成り下がっている。予測についても特に際立ったものが あるわけでもない。 この本を役に立たせられる人は少ないだろう。(looooooog / 2008-02-13)
レビュー数 4
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