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フラット化する世界 [増補改訂版] (上) / レビュー総評点:158
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ASIN:4532313775 / 売上順位:4533
日本経済新聞出版社(2008-01-19)翻訳:伏見 威蕃/トーマス フリードマン ¥ 2,100(中古:¥ 1,199)
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レビュー総評点:
158
ITが生み出したフラット化の現実を納得させられる本
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IT機器の技術革新とインターネットの普及が、ITバブル期に光ファイバーのグローバルな通信網敷設を促進し、バブル崩壊後に光ファイバー網の低コスト利用を可能にした。それにより、インドや中国が、アメリカのすぐ隣に存在するような身近なものとなった。
世界の水平分業が飛躍的にスピードアップされ、インドや中国をはじめ多くの国々がサプライチェーンに組み込まれ、企業が事業活動を展開している。その実体がこれでもかこれでもかと具体的事例で積み上げられて行く。この本はアメリカの視点からの膨大な事例を織りなしたレポートである。初版を読んだ読者の反響をさらにとりこんでいるようだ。 現代世界の経済・社会と企業の関わりは、時差を逆にうまく活用しながら、あたかもフラットな空間領域で行動しているかの状態で営まれているというのが著者の主張だ。具体的なレベルでフラット化の意味を体感的に理解するのに役立つ本である。日本もまさにアメリカと同じベクトル上にあると思う。世界のサプライチェーンにうまく組み込まれる上で、教育水準とインフラ基盤の成熟が如何に戦略的要因となったかがよく分かる。 インターネットのマイナス局面も冷静に理論化し、レポートされている。現代世界の構造を知るための必読書だと思う。 (茲愉有人 / 2008-07-12)
盛りだくさんな21世紀史
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まだ始まったばかりの21世紀ではあるけど、盛りだくさんな21世紀史です。ベルリンの壁の崩壊からコンピュータ、ウインドウズ、インターネット、ブログ等の発明があって、中国、インド等を含めた世界が密接に関わりを持った新しい世界が出現している・・・って内容。
基本的には、知っている内容だし、テレビや新聞でもよく見かける話。でも、これだけまとまった形で見せ付けられると圧倒されます。特に、ふんだんに語られる例が面白い。なんとなく、知っていたことや感じていたことが質感をともなって実感されます。 全然知らないことを伝えるのもメディアの力だけれど、知っていることに形を与えるのもメディアの力として大きいだなって改めて感じました。 この本、面白いです。知ってた話なのに、読む前と読んだ後の自分は違うような気がします。 (aaaieu / 2008-06-01)
世界はどこにむかっているのか
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現在の世界がどこに向かっているのかを確認するために参考になる本。具体的な企業名をあげ、その企業がフラット化にどのような役割を果たしているのか、また、フラット化にどのように貢献しているのかが書かれている。ビジネスするうえでも投資するうえでも読んでおいて損はしない本といえるだろう。(matsunoki55 / 2008-02-22)
インターネットの発展に伴って今まで知的産業とされてきた弁護士、税理士、会計士の簡単な諸手続きや、医者が患者を診察するために使われる高度な解析は国境を超えて発展途上国にある各会社で行われ、今後先進国ではこのようなことはますます海外でも任せられるようになる。これが現実になれば知的な職業とされてきた仕事が先進国ではいらなくなり、失業者の増加が数年後に数字で正確に表せること、また現実化する約20年前にすでに世界企業が準備を始めていることなど世界経済のスピードの速さがこの本からうかがえました。
この本を初めて読んだ時は「恐ろしさ」がこみ上げましたが、それよりも「ページをめくって知った喜び」の方が大きいと思います。 (パピオン / 2008-08-10)
「それまで競技場から締め出されていた30億人が、あらゆる人と自由にプラグ&プレイできるようになったことに突然気づいた」「世界がフラット化しつつあるというのは、誰もが平等であるという意味ではない」。
グローバリゼーションを世界のフラット化というキーワードから調べて論じた一流の良書である。厚さはあるが、難解ではない。また、優れた著作の多くがそうであるように、本書も読みながらにいろいろなことを考えさせてくれる。アメリカ人の著作には珍しく、日本及び日本企業も頻繁に登場する。幅広い読者に一読をお勧めしたい。 本書は「2008年1月18日第1版」とある改訂増補版である。実際、いろいろ新しい情報や章が追加されている。しかし、その一方であちらこちら既に古くなっているものも散見される。わかりやすい例でいくと、Googleのアクセス件数はこれよりさらに増えているし、HPのカーリフィオリーナ会長は数年前にその座を追われて今や忘れかけられている人だ。「テクノロジーの進歩にはついていけないタイプなんだ(わたしみたいに!)」とある通り、確かにITにはそう詳しくはない著者のようだが、世界のフラット化は常に現在進行形である。特にこの上巻はIT関連の記述が多いから、わざわざ増補改定版を出すのであれば、自分がついていけてない部分に関して専門家の助言を受けるなりして、さらに丁寧に細部まで内容を最新化して欲しい。 別の見方をするならば、世界のフラット化のスピードは、少なくとも本書がその変化をもらさず追いかけようとするのが大変なくらい、速いのかもしれない。(FreshAir / 2008-02-23)
普段ニュースや新聞などで、我々が見聞きしている事象(たとえば、インドのアウトソーシングやウォールマートのサプライチェーンなど)のコンテクストを徹底的に調査することで、何故どういう経緯で何が起こっていて(これはかなり精緻に)、今後どうなりうるのかが明確にまとめられている。膨大なリサーチから構築されているので、説得力があり、また内容が知的好奇心を刺激する。学術的でコンセプチュアルな議論でなく、具体例が豊富なので、読みやすい。
フラット化というキーワードにこだわりすぎている部分はあると思うが、事実として世界で起こっていることを、著者のような視点で、今後捉えて如何に自分のビジネスや生活が変わっていくかは個人レベルで考えなければならないと思った。 (nothing but the truth / 2008-02-11)
自国の利益
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書かれていることはとても参考になります。
ただ、文中に「どうすることがアメリカにとって一番良いのか」という表現があったので、 やっぱりそういう立場で書いてるのね、ということがよく分かりました。(あぶはち / 2009-05-25)
アメリカ人ジャーナリストが書くグローバル化の本
著者の定義のフラット化とは色々な経済活動が国境や それまでに認識されていた各種制約を越えて展開 されていくことを言うそうです. 上巻は主にフラット化の現象をとりあげ, その現象が起こった要因を挙げています. ジャーナリストが捕らえているグローバル化とは どうしても現象にとらわれがちで,その底辺に流れている 背景を見落としがちですが,著者はその要因として ITの進化を中心に原因を探ろうとしています. またそれらの要因を3重の収束,つまり,従来からの 機能が変わってゆくこと,従来からの風習から 変わってゆくこと,そして従来からの 制約からどんどん解き放たれて自由になってゆくことが まるで竜巻のようにそれぞれがそれぞれをどんどん 変えてゆく現象がおきていくと述べている. 内容としてはそんなに難しくは無く,また比較優位で 表現できる内容なのでそんなに新発見などは私にはなかった. また,グローバリズムできないものとの対比などは 残念ながらなかったので一方的な視点(とは言い切れないものの) な本の可能性は否定できないように考える.(親カッパ / 2008-03-30)
外交問題コラムニストのトーマス・フリードマンの世界がフラット化するなかで、どうすればいいかを解き明かしてくれる本。世界がフラット化を知るということはグローバリゼーションの歴史そのものを知るということ。本書(上・下2冊)によれば、グローバリゼーションには3つの段階があったという。最初が国のグローバリゼーションの段階。それは国家が武力で世界統一を目指した時代。次に来るのは多国籍企業の時代。そして3つ目は個人のグローバル化だと述べる。フラット化とは様々な理由で距離や政治での障壁がなくなる事。モノだけでなく知的サービスも海外とやり取りされると、我々の生活やビジネスはどう変わっていくのかが述べられ非常に興味深い本である。(イタリアン / 2008-01-24)
世界はフラット(平ら)化している、
人々は人種、住まい、階層などの社会的枠組みを超えて すばやく、簡便に、かつ安上がりにつながりを持ち 協力しあうことができる道具と能力を得た、という論旨が 具体的な多くの例で展開されています。 この上巻では インターネットの普及やアウトソーシングの広まりなど フラット化の要因となった10の要因についてや、 さまざまな側面から検討したフラット化について、 フラット化が進む世界で暮らす我々の身の処し方などが 書かれています。 アメリカのアウトソーシングを担っているインドを初めとして 中国や日本など、幅広く具体例があげられています。 アメリカからの電話を受けるインドのコールセンター、 アメリカの病院のCTスキャンの読み取りをするインド放射線医など 驚くようなグローバリゼーションが、 世界では当然のように行われているそうです。 著者は世界のフラット化におおむね好意的ですが 子どもたちの未来を考えると、不安もあります。 これからのために著者が提言することは 勉強をし続けること。 。。。大変で、わくわくするような世界の形がしめされています。(九月 / 2008-06-19)
フラット化する世界、上下巻はぜひともお勧めの作品です。読めば勉強になり視野が広がります。そしてこの手の評論本には珍しく、文章そのものが上手です。読者を退屈させないように配慮されているのか、またはこの著者自身がユーモアのある性格なのか、解説をただ述べるだけではなくちょっとした日常のストーリー仕立が組み込まれていて(コールセンターの受付嬢のシーンなど特に)、とても面白いです。ただ、この本は一貫してフリードマン氏のアメリカへの強い愛国心が滲み出ています。愛国心を持つことは良いけれど、フリードマン氏はとにかく、「アメリカ合衆国が世界をリードし続けなくてはならない!」「インド人や中国人がどんなに力をつけようとも、永遠に世界のリーダーとして振舞うべきはアメリカ人であり、そのためにアメリカ人は競争力をつけ、一生勉強し続けなくてはならない」「勝ち組のアメリカ人になりためには、どんな分野であれ人の上に立つような仕事に就かなくてはだめで、アメリカ人である限り、そのための努力を惜しんではならない」というような視点なり、考え方が色濃くページに表れています。終始この方向性で書かれていることを読む前に念頭においておかないと、彼の論に首を傾げる読者も多いのではないかと思います。(ブックラヴァー / 2008-02-07)
とにかく売れた本、ということで今更ではありますが増補改訂版を手にとりました。
インターネットが爆発的に普及して以降、特に利用者自身が情報発信者となりうるWEB2.0(死語)時代以降の社会的変化に関しては、例えば梅田望夫「ウェブ進化論」などで論じられているところですが、本書はもっと大局的な視点から、世界がフラットになっている実態をさまざまな事例をひきながら論じていきます。 上巻である本書では、アメリカ企業のカスタマーサービスがインドにアウトソースされている事例などで分かりやすくフラット化した世界を紹介、その理由として10の力を挙げています。 私が印象深かったのはフラット化社会における教育、特に数学の教育の重要性。最低限のテクノロジーを理解できる程度の知識を持ち得ないとこれからの社会では下層に位置づけられてしまう(そうならないまでも上層にはいけない)という問題意識をもちました。といっても私は既にバリバリ文系人間なのであきらめますが、子供の世代は大変だなと…。 なんにせよ、グローバリゼーションといわれる近年の世界の動向が身近に感じられる好書です。訳本なので多少読みにくいですが、ボリュームに見合う面白さです。(おがよし@CSS / 2009-05-24)
小学校の子供を持つ親は必読です。「日本人は勤勉だ」などという過去の話が、もはや世界では通用しないことがわかります。このままでは日本は衰退するばかりではないでしょうか。確実に世界から取り残されそうで不安になりました。
逆に日本の通信事情が非常に恵まれていることが理解できました。携帯電話、メール、携帯端末と日本のお家芸ですが、問題はハードではなくソフトです。昔から、日本はここが弱いとされていました。やはり英語が十分に使えないことが大きいように思いました。インド人と同程度は英語で仕事が出来るようにならないと。 現代社会は急速に変化しています。小学校から世界のこういう変化を知らしめていかないと、日本の将来に希望が持てなくなります。だから、本当は一番に政治家に知って貰いたい、読んで貰いたい本です。衆議院選挙では出てこなかった話題ばかりが書いてあります。読めば読むほど日本の将来が不安になります。今、なにをしなければならないのか、今世界ではなにが起こっているのかを知ることが出来れば、そしてどんな問題が巻き起こっているかがわかれば、それに先手を打てば、勝てます。知らなければ勝てない。情報は世界を征します。この本のような情報は学校レベルですり込まれる必要があると思います。難しい内容ではありません。「インドの小学校では1年生で既に九九が出来る。」というだけですから。そして1日9時間授業が普通だと。 日本は島国です。世界の情報にどうしても疎くなりがちです。井の中の蛙になりがちです。是非、今後の日本を担うであろう方々には読んで貰いたい本でした。(北の虎 / 2009-09-28)
人間はアップロードを好む。
この一言が私の思いを伝えていると感じました。 私はブログの記事、YouTubeでの動画、Panoramioでの写真など 多くのものをインターネット上にアップロードしているからです。 ウォルマートとUPSの物流の話は面白かったです。 UPSではパソコン修理部門を自社内に持ち 東芝のノートパソコンの修理を引き受けているのは驚きました。 中国やインドの台頭やフラット化する世界自体は 大前研一氏の中華連邦、ロシアン・ショックや 梅田望夫氏のウェブ進化論を読んだ私には それほど驚くほどのことではなかったです。 作者はささいな事に驚きすぎていると思います。 時速240kmで走行している東海道新幹線の車内でカザフスタンから発信された電子メールを受け取ったことに驚き、私はたったひとつの公約で大統領に立候補したくなる。私が選ばれたら、四年後までにアメリカの携帯電話をガーナ並みにし、八年後までに日本並みにします。 日本人が携帯電話のみを使い、パソコンを使わなくなり、知の衰退が始まっていることに作者は気づいていません。 まあまあ面白い本ですが、下巻を読むのは立ち読みをしてから、十分考えたいと思います。(晴彦日記 / 2009-03-14)
インターネット環境の劇的向上と物流網の発展により、ビジネスパートナーを地球の裏側からでも探し求められる時代になっている。
どこでも誰でもできてしまう仕事は労務コストが安価な地域に流れるため、現時点で発注側となっている先進諸国の企業はその恩恵を受けながら、一方で先進諸国で同じ業務に従事している人たちの仕事が奪われていくという厳しい生存競争が始まっているのである。 日本もこの流れに無関係な訳はない。流れに乗り遅れるどころか、戦略を誤れば流れに乗りたくても乗るところすらない状態に陥ることも十分に考えられる。 また本書を読む上で理解しておくべきは、著者は自身の母国アメリカに向けて本書を書いていること。英語が公用語ではない日本では、言語的な壁を一つ乗り越えるハンデを潜在的に持っていることも考慮した上で、いずれ何が起こるか見極める必要があると考える。 将来何が起こっていくかを予測する上で、知っておかなければならない必読のテーマである。(TakahiroPEJp / 2009-08-29) レビュー数 15 [amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 この商品をリストに入れている人:
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