|
レビュー総評点:
178
「いけちゃんとぼく」にやられてしまい、 再びサイバラの本を購入。 間違いない、この人は天才だ。 今まで気づかなかったことが悔やまれる。 世間では既に評価されているはずなのに、マンガというだけで私の守備範囲に入ってこなかった。 しかも、サイバラは多分に誤解されている。 シリアスさとのバランスをとっているのか、照れ隠しなのかは知らないが、ハードな面ばかりが強調されている。 周囲を冷静に認識する女生徒を描き、アイデンティティーが確立していく過程をシビアに見せつける 「はれた日は学校を休んで」 男の子の友情を明るいトーンで笑わせる 「」やまもとくんとまぶだち」 ジョンと名付けた犬を通して、子どもが死の意味を知る 「ジョン」 どれもこれも素晴らしい。 言うことなし。(john / 2007-08-28)
自分も実を言うと、学校に対して良い思い出がなく、登場人物めぐみちゃんに感情移入しながら、懐かしい気持ちになりました。 そして、当時、自分もめぐみちゃんのように不器用で、両親や先生や友達を傷つけてしまったこともありましたが、この本に出会ったことで、そうした罪を犯してしまった自分の過去さえも、決して無駄な否定される思い出ではなかったんだと思えて、元気をもらいました。 なんだか、同窓会で、学生当時の親友に再会し、二次会で酒を交わしながら、積もる話をしているような気持ちにさせられます。 あと、最後のジョンという犬と少年の物語が、切なくて、哀しくて、涙が出てきてしまいました。 近年のペットブームで、飼い主と犬の関係を上辺だけの奇麗事ばかりが先行してメディアで宣伝される中、こうしたペットを飼うことによって、遅かれ早かれ直面しなければならない現実を赤裸々に描いた残酷な物語ですが、少年がジョンの介護・世話を通して、今まで自分のことしか考えていなかった子供時代から精神的にも成長し、ジョンに無償の愛を注いでいく姿に、希望を見出しました。 他のエピソードもそうですが、この本には、共同体から見捨てられてしまった社会的弱者に対して、赤裸々に残酷な現実を描きつつも、奇麗事・偽善なんかじゃなく、その人たちのことを決して見捨てない優しさ・ささやかな救いを感じました。(旅行鞄の一冊 / 2006-03-28)
ほんもの
|||||||||||||||||||||||
いじめられていた頃に、初めて読んだ。 泣くことなんかできなくなっていた自分だったけれど、何か、許された気持ちになった。 環境が変わり、泣くことも笑うこともできるようになった今、久々に手にとったこの作品はやっぱり心に沁みた。 この本は、忘れようとしていることを、無理やりにでも引きずり出されるから、読んでいる間と読んだあとは本当に本当に痛い。 だけど、これは逃げちゃいけない痛みだから、読んでみて。(柳 / 2006-10-10)
完全に大人?(学校をすでに終わった人)の読む物 学校に通ってた頃、誰にも似通った経験があると思う(自分自身でも、客観的にでも) 「どうして学校に行かなければいけないの」 女の子に、男の子に、それぞれの立場で読むとまた違った感慨がある。 西原作品のチョッピリ悲しく、切ない思いの総集編・・かな? (atlam / 2007-06-09)
サイバラさんの「白西原」バージョン代表作と言われる作品の一つです。 もう15年も前に「小学六年生」に連載されていた作品ですが、いま手にとっても 色褪せることのない名作です。 例えば、こんな主人公のモノローグ。 「先生はみき(注:登場人物の一人)ひとりをなぐったんだけど、私達はみんな 自分が殴られた気になってる。私達はこうやって無言で先生をなぐりかえす。」 こんな、ハッとするような言葉が散りばめられています。 他にも、ガール・ミーツ・ボーイが描かれている話があったりして、当時の読者を ちょっと大人にさせるような素敵な話がいっぱいです。 傷ついた人をふわっと包み込むような、そんな本です。 一人でも多くの人に読んでほしい。(ごんのすけ / 2007-02-07)
もちろん文庫になる前のを持っているのですが…買いました。えぇ、いいんです、何冊になろうが。 それに元の本は現在ではあまり店頭にならぶこともなかったので、こうやって文庫になって、ひとりでも多くの人に読んでもらえるのかと思うと、すごくすごくうれしいです。これが原点…というわけでもないと思いますが、ほんとうにほんとうに、心に染みるマンガたちです。敬遠されている方も、文庫なら手に取りやすいと思いますので、ぜひぜひ、読んで、感じていただきたい!と、切に、切に、願っています。 何度読んでも、涙なしには読めない私がいます。心が救われます。こういう人がいてくれるから、世の中捨てたモンじゃないって、がんばろうって、思います。 (chiekoala / 2006-03-28)
最近では毎日かあさんでお馴染みのサイバラさんが、小・中学生の日常を描いた 初期の短編等を集めた作品集。で、大傑作。 サイバラさんの漫画は正直だ。身も蓋もない程。そのマンマ。 表現の規制もへったくれもなく、ガキ、とか、バカ。 ジジイって単語なんかがバンバン登場する。 なのに読んでいて不快にならず、堪らなく胸に沁みて来るのはきっと。 この怪物漫画家が、それこそガキの頃から。ずーっと経験した事や、 その時体感した思い、丸ごと。を現在に至るまで 、これっぽっちも欠けることなく、 変わることなく持ち続けてるからなんだと思う。 サイバラさんの漫画からは書いてる内容への覚悟や凄みが、面白さや優しさと、 同じ配分で伝わって来る。真っ正面から。 何度も唸らされる箇所があった。幾度となく、 「そうそう!こんなだった、こんなだったガキの頃!!」 とジーンと震えが来た。 (「ようじがあるからあそべん!」「そしたらようじのあとはだめ?・・・まつよぼく」とか。) 夏休みの、この時期だからこそ読んで欲しい一冊。 (ジーナフウガ / 2008-07-24)
マンガを読んで泣いた、というのは「火の鳥 望郷編」以来です。 特に最後の『ジョン』。数日前、5年来飼っていたモルモットに死なれたばかりだっただけに、涙があふれました。 主人公は、ジョンの最期に悔いのない世話をして、心の準備をしていきました。 私はモルモットに対し、世話をする情熱を失いかけた矢先でした。だからこの主人公がとても立派に思えたし、自分も こうしてやりたかった、という思いがこみ上げたのです。 また、表題作『はれた日は学校をやすんで』。 主人公が髪を切りたがらない姿が自分の娘と重なり、「ああこういう理由があったのかも知れないな」と、今後慮ってやる 余裕ができそうです。 わずかなコマ数に、作者のあらん限りの思いがこもった、ストーリーの数々。 泣けるマンガに再び遇えてよかったと思います。 (あぶはち / 2007-07-21)
西原さんの漫画には、影の動物が時々現れる。その影をみんな子供の頃出会った影だなんて、すっかり忘れていると思う。どうして子供の目線には、いつも捨て猫や捨て犬があるんだろう?私も学校へ行きたくなくて、どうにか休んでのんびりしたいと思ってる学生だったし、今もそんな社会人のまま。そんなんでいいのかなー?とおもってたので、この本を読んでそんなんでもいいんだなぁーきっと。と思えました。 文庫本ということで、字が小さくて読み始めは気になりますが最初だけです。絵と言うか、分というか、そういうので読むんじゃなくて自分の中の記憶を読むような感じでした。(cheese choco / 2008-04-28)
読んでください!立ち読みでも結構です。(書店に怒られるかな?) でも読んで!ちょっと1ページでもいいから! 名作は世の中に一杯あるけれど、この本は本当に名作だから! 私ごときのレビューなんかでは書けない。だから、お願い! 読んで!そしてお友だちに伝えて!こんな本があるんだという事を!(蘇冬 / 2006-05-17)
レビュー数 10
[amazonでレビューを書く]
平均点:5.0
|