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レビュー総評点:
221
大企業の持続的イノベーションは小企業の破壊的イノベーションには対処できないという本 すばらしすぎです!古典になりつつありますが,輝きを失わない. いままでに無い「バリューチェーン」という考え方を持ち出して 破壊的イノベーションを説明していること.多くの事例が広い範囲で見つかること. そして,何よりほとんどの大企業がこのジレンマを解消できない. 学術的な精緻さ,体系と,コンサルタントが持つ説得力の両方を兼ね備えています. 教科書を意識したのか,後ろの方の討論の手引きは余計だと思えるほど すばらしいと思います.読むには時間がかかりますが,その分の価値は 充分あると思います.またこの手の本にしては安いです.(親カッパ / 2008-01-23)
ハーバードビジネススクールの講義を一般向けに分かりやすく解説した本です。 著者のクリステンセンは、トップ企業の入れ替わりが激しい業界に注目し、かつて業界でナンバーワンだった企業がなぜ新興企業に負けてしまったのか、経営者はどんな間違いをしてしまったのかを研究しました。 当初の予想では、業界の激しい技術革新の動きについていけなくなったのではないか。また、経営者の“怠慢”や“驕り”が原因ではないか、と著者は考えていました。 ところが実際に調査してみると、著者が予想した「技術泥流説」や「経営者無能説」は間違いであることが判りました。視点を変えて調査しなおした著者は、意外な答えを発見します。 それは、経営者が優秀で、優秀な社員を抱えた優秀な企業からは、業界の地図を塗り替えるような新技術(破壊的イノベーション)は生まれてこない。気がついたときには、予想もしなかった新技術を開発したかつての弱小企業の勢いを止めることはできない、ということでした。 優良企業は、現在の顧客の声に耳を傾け、現在の顧客が求める要望を実現する技術開発を行い、生産設備に投資します。しかし、このような現在の顧客の要求に応えるための通常の開発は、持続的なイノベーションであり、その中に「破壊的イノベーション」のヒントはありません。 優良な企業、優秀な経営者ほど「破壊的イノベーション」に遅れをとってしまう。著者は、このイノベーションのジレンマの由縁を丁寧に解説し、後半ではこのジレンマを抜け出す方策も教えています。 本書の最初の版がアメリカで発売されるや、二つの大きな賞を受賞し、ベストセラーになりました。アメリカのビジネスのやり方を革命的に変革したとも言われます。 名著の評判に間違いはありませんでした。 経営者はもちろんですが、技術者も興味深く読める一書でした。(くろやぎ / 2007-11-07)
HDDやパワーショベル、デパート業界での新規参入と古参の移り変わりの事例を元に、顧客のニーズを超えすぎてしまう高性能製品の行く末と、新たに別の土俵から登ってくるシンプルな製品(と企業)の世代交代についてまとめられています。 2007年の身近な事例を挙げるとすると、Windows VistaとGoogleのサービス、SONYのPLAYSTATION3と任天堂のDS、次世代DVD(両陣営)とネット動画配信事業 あたりが良い例でしょうか。 あと、似たようなパターンの例を繰り返し提示ながら主張を述べるのは、アメリカの論文の基本です。少し冗長に感じられるかもしれませんが、我慢しましょう。(とろやん / 2007-08-27)
全3部作を読みました。自信家の技術屋が読み物として読むだけであれば退屈な本でしょうが 事業を立ち上げ、攻める側に立っている人にとっては大変参考になるでしょう。イノベーションは遂行されなければ社会に価値を問うことも、生活者が抱えている問題も解決することもできません。業界内に存在するルールは自然発生的に、実績ある企業が取り決めている場合が多く、ルール自体も破壊しなければ、深刻な諸問題が解決できないケースが確実に存在しています。実践することが前提でなければ、ただの退屈な理屈になってしまいます。現在の企業の研究所も同様の状況と推測されます。(五島列島 / 2007-10-09)
2年前に米国のビジネススクールに留学していたときには、この本の話題で持ちきりでした。どうして優秀な経営者が経営しているにもかかわらず、大企業が新市場参入に失敗するのかをデータを用いてアカデミックに、しかもわかりやすく説明しています。 当時、米企業を訪問すると、どの経営者もこの本を読んでおり、話が通じたことが驚きでした。日本の大企業の経営者の何人がこの本を読んでいるのでしょう。 日米の企業の業績逆転の原因はこの辺りにあるのかもしれません。やや古くなりましたが、今でもビジネスマン必読の本だと思います。(oaktree / 2003-03-21)
MBA関連で有名な本があると聞いて、読んでみました。 読まれる方のバックグラウンドがそれぞれ異なりますので、受ける印象も異なるのだと思いますが、自分の場合は、いまの自分の会社・商品が置かれた立場をより深く知るためにとっても役立っています。ついつい続編も買ってしまいました。簡単に内容を書くと、「抜本的な新しい商品や、新しいサービスを生み出すためには新しい顧客を探さなければならない。」ということなのですが新しい商品の中でも、自分の事業領域を将来侵しそうな商品について資本を投下しなければならない。それが無駄・ノーリターンに終わる可能性があっても。だそうです…。 これを読んだから成功するというわけでもないと思いますが、自分の視点を広げるにはとても役に立ちました。仕事といっても日々の業務ではなく、もう一歩進んで、会社経営について学びたい人におすすめです。(beagle_jpn / 2004-01-13)
技術革新を極め、会社として発展し続け、そのため設備投資や人員の増加を推し進めてきた。 そして気がつけば既存のレールから降りられなくなっている。 そんなジレンマに追い込まれる前に何ができるかを述べている本です。 本書は、そんなジレンマに陥ってはいけませんよ、と警告するだけではなく、なぜジレンマに陥るのかというプロセスを説明し、プロセスを解明することで浮かび上がる対応策を紹介しています。 本書で使われる用語、「破壊的イノベーション」という市場を変化させるような新しいアイデアは、後発企業が開発する以前にジレンマに陥る企業がすでにその芽を出している可能性があると述べています。 しかし、新しいアイデアの発案当初は同意してくれる人は少いでしょうし、同時に既存の収益構造を脅かす可能性が高いため受け入れられないのです。 したがって、新しいアイデアを認めることができる環境を企業内に構築すべきであり、そのためには同一組織で異なる収益構造の事業を運営せずに収益構造に応じた事業運営を行うべきという主張には同感できるものがありました。重厚ですが読み応えのある本でした。(まさきー / 2002-11-13)
一言でいうなれば「必読」これしかありません。 基本的に良書に当たるケースが多いですが、これもまた良書の一つです。 「優良企業がなぜ失敗するのか?」 というインパクトの大きな冒頭から始まり、IBM,HP,DECのディスクドライブ事業を事例に取り、3Cの自社、競合、市場をイノベーションという切り口から、分析しています。 市場に対して、持続的イノベーション、破壊的イノベーションを展開するケースがありますが、この際のオプションとして、過去の事例を引っ張りつつ、論理がブレないまま議論がなされています。 また、技術革新による、競合、市場に対する戦略オプションの特定について、細かく議論されているのは当然ですが、 一部人的資源の話についてもふれられています。 マッキンゼーカンパニーには、年間にMBAホルダーの新入社員がかなりの数で採用されますが、同じように年間で同じくらいの数の者が辞めます。しかしながら、マッキンゼーは優良企業として生き残っています。 ここは、ヒトが会社を創ります。という言葉はあるけれど、会社にヒトがいなければ成り立ちません。は成立しないということになります。ヒトで仕事をするのではなく、会社でプロセス通りに仕事をする⇒ノウハウは会社に残す。 このグッドサイクル見ることで、企業が優良企業である続けるための施策みたいなものもうっすら見えました。 (ma-ri / 2008-04-06)
優秀な頭脳が集結した巨大企業が、なぜ業績不振に陥るのか?不思議に思っていました。本書を読んで納得。 ハイテク技術の話しかと思いきや、マネジメントで、参考にできました。 わたしは、発展前の会社に勤めています。が、成長に従った障害を予測できる知識を得ることができたのはラッキーでした。 業界を問わず、勉強になる本です。 おすすめです。(社内自由人 / 2005-08-31)
ハーバードビジネススクール(HBS)で教鞭をとるクレイトン・クリステンセンによる名著。本書は、業界をリードする優良企業が、「破壊的イノベーション」の出現により、その地位を失う原因を理論的に分析したものである。 優良企業は、顧客の意見に注意深く耳を傾け、既存製品の性能を向上させる「持続的イノベーション」を目指す。しかし、時として、製品の性能や価格を引き下げる効果を持つ「破壊的イノベーション」が現れ、やがてそれが優良企業のシェアを奪うことがある。 本書では、ディスク・ドライブ業界をはじめとする各種業界のイノベーションの成功と失敗を例にとりながら、「破壊的イノベーション」が巻き起こす効果について帰納的に法則を引き出す。 日本語初版は2001年度だが、その本質は現代でもいささかも色あせることはない。技術経営やイノベーションを学ぶ際の必読の書である。(石坂 哲 / 2008-08-10)
一見、技術職者のための本に見えるが、気を張って読めば読むほど どんなビジネスにも応用のできる「チャレンジと創意工夫」の 物語だということが見えてくる。 そのことは裏を返せば、挑戦者精神を持たない人にとっては 単なる技術革新本にしか見えないということだろうが、 そういう人に本書はおすすめできない。 むしろ、技術職にないが起業家精神、チャレンジスピリットにあふれる 人たちこそが、本書のメインターゲットだと思う。 そういう人が読めば、目から鱗の話ばかりのはず。おすすめです。(Webマーケター / 2007-10-27)
まじめなレビューはほぼ出尽くしていて評価も定まっている本ですので、内容云々はしません。 ビジネス書としてだけでなくパソコン好き、というか、その歴史などを含めてのカルチャーとしてのコンピュータ好きには、懐かしいハードディスクメーカーの名前が出てきて、それだけでも楽しめます。 SEとかの職業の人が、マネージメントおよびビジネスストラテージへのとっかかりとして読んでみてもいいのかぁ、なんて思ってみました。 ちなみに、私には読みにくい訳だったので、★3つです。 内容はもちろん文句無しですけど。(matshi34 / 2004-03-13)
続編の「イノベーションの解」とあわせて、本書で主張されている 理論を適用して考えると、今自動車業界が垂直統合から水平分散 に向かおうとしているのがわかる。 ハイブリット技術もガソリンエンジンを要する以上 持続的イノベーションであり、CANなどの標準規格適用が すすむにつれて、サプライヤに利益が集中する業界構造に なる危険性が極めて高い。 遅くとも5年以内に、例えば人口過密のアジア地区で小型スクーターよりも お手軽な燃料電池車などが売られるようになり、やがて破壊的イノベーション が起きるだろう。 今絶好調の自動車業界が、変調をきたす日も近いと考えるのは この本を読むと自明かもしれない。(学徒 / 2004-01-08)
顧客の意見に広く耳を傾け、彼らの声に忠実に従った製品を開発し、十分な規模を もった市場を相手にビジネスを行う・・・ 経営の基本に忠実に従った、一般的に優良とされている経営をしていても、 破壊的技術は知らないところからやってきて、いつの間にか市場をのっとっている・・・。 経営者なら誰もが自分の企業が市場から追い出されてしまうことを恐れて常に対策 を行っている・・・にも関わらず競争に敗れてしまうことがある原因について解説しています。 何より筆者は自分の仮説に対し膨大なデータによって検証しているところが説得力 があり、その対象にあげているものも、市場を支配する企業の移り変わりが非常に 早いハードディスク業界というところがさらに興味を引き立てます。 そしてこの本の理論が現在証明されようとしているところです。 現在アップルがiPod nanoという新しいiPodを発売しましたが、このiPodは記憶媒体 にフラッシュメモリを使用しています。 iPod = ハードディスク というイメージも定着していると思いますが、アップルは攻勢にでて先月まで 売り上げの上位を占めていたiPod miniを商品から消しフラッシュメモリ型のnanoで 勝負をしてきました。 ここでフラッシュメモリはこの本でいう"破壊的技術"だと考えられます。当初は USB接続の記憶媒体や低容量のメモリーカードとして使用されてきました。 それが毎年のように容量を増やしてきて既に16Gの容量のものも開発されています。 このままの速度で容量が増加し続けるとやがて現在のノートパソコンが必要としている 容量をカバーできるようになり、パソコンからハードディスクが消えフラッシュ メモリになるかもしれません。そうなると消費電力が低く、軽量コンパクトで起動 も早いフラッシュメモリがパソコン市場で主流になり、ハードディスクは一掃される 可能性もあります。 このような流れはその他の市場でも起きています。 アップルはうまく対応しているのかもしれません。 今後の流れに注目していきたいと思いました。 ハードディスク業界が予想通りに移り変わったときはこの本の評価はもっと上がる ことでしょう。(junior-san / 2005-09-20)
ハードディスクに関するケースが記載されているが、 成長が早いのと、特殊な単語が出てくるために、何度も読み直すことになった。 しかし、本としては、各章ごとに分かりやすい箇条書きの記載があり、 エッセンスをかいつまんで読書することもできる。 また、参考文献の記載も豊富であり、 緻密な調査をベースにした本であると感じる。 内容はもちろんのこと、読者のことも考えた編集の体裁で 含蓄のある、よく考えられた本だと思う。
(パンツァーファウスト / 2009-03-04)
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平均点:4.5
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