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レビュー総評点:
84
UMLを仕事で使う前に
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第二版も持ってるけど、UML2.0対応のため多くの部分が書き直されたということで購入。 あいかわらず良書。羽生田栄一氏の訳なので安心して読めます。 仕事でUMLを使うためには、一般の入門書やUML仕様書で説明されているような、記法やメタ・モデルの知識だけでは不十分。 多くのプロジェクトでは、UMLモデルを「設計図」として位置づけていると思います。このアプローチ自体は容認できますが、問題は、そういうプロジェクトが「詳細なダイアグラムを設計書として作成、それを入力としてコーディング」という誤ったプロセスでコストを浪費したがることです。これはUMLを使った設計で失敗する最大の原因になっているのではないでしょうか。 物理的な建造物とは違って、ソフトウェアは刻一刻と変化するものです。設計図を引いたところで、それは「ある時点」のスナップショットにすぎません。設計図の記述レベルを詳細にすればするほど「ある時点」が許容する期間は短くなっていくので、書けば書くほどドキュメントの価値が下がるというジレンマに陥ってしまいます。 上のような状況を避けるためには、単に記法だけではなく「UMLの有用な使い方」を知っておく必要があります。 その点、本書にはUMLをライト・ウェイトに使用するためのヒントが各所にちりばめられているので、プロジェクト実運用のための素晴らしいアイデア源になるでしょう。 そういう意味で、まさに「エッセンス」です。UMLの記法を習得したら本書の通読をおすすめします。( / )
すばらしい本だと思う。 UMLの分類を一通り説明している。 また、 コラムとしての 自己検証ソフトウェア、単体テストのxUNITの紹介 契約による設計、事前条件、事後条件、不変式 の紹介は、 ソフトウェア開発における本質的な技術の紹介でありすばらしい。 では、どういう人が、この本の先頭から読んで理解できるだろうか。 Unifiedというのだから、複数の視点でも見えることを示してほしい。 つまり、この本の順番ではなくても理解できる技術だから、Unifiedだという説明があるとうれしい。 たとえば、ステートチャート(状態遷移図)からはじめて、シーケンス(時系列)図 で設計するというような流れ。通信では時系列図がが、ユースケース(事例)ではないのだろうか。 それでは、ユースケース図はいらないかもしれない。 通信規約で階層構造的な設計が済んでいれば、クラス図はいらないかもしれない。 (kaizen / 2009-02-06)
UML(Unified Modeling Language)はモデル言語であり、通常「プロセス」とは区別して扱われる。本書の特徴は「UMLのエッセンス」と題しながら、プロセスとの関連を考慮して、実践的なUMLの使用法を提示している点にある。ここで、「モデル=方法論」、「プロセス=実現手順」と考えて良い。 第一章ではUMLの概論。第二章が目玉とも言えるプロセスとの関りに関する説明で、RUF(Rational Unified Process)に沿って説明される。「方向づけ」、「推敲」、「構築」、「移行」と言った各プロセスにUMLの技法がどのように適用できるかが丹念に説明される。特にプロセスの結果を検討し、モデルを例示する「パターン」の概念はオブジェクト指向言語における「デザイン・パターン」の端緒と言え、興味深い。第三章は、シナリオ、ユースケース、アクターと言ったオブジェクト指向における基本概念の説明。第四章で、UMLの代名詞とも言えるクラス図について、何時どのように書くべきかが詳説される。第五章では、オブジェクト群の振る舞いが協調して動作する時の相互作用図の説明。シーケンス図とコラボレーション図の二通りの描き方が説明される。第六〜十章は、第五章の拡張で、様々な場合の図示(=モデリング)法が紹介される。最終章で、Javaを対象にして、UMLを基にして、如何にプログラミンングするかが紹介される。 短い頁数の中で、プロセスとの関連性をも考慮しながら実践的なUMLの使用法を提示した好著。(紫陽花 / 2008-12-27)
タイトルの通り、UMLモデリングのエッセンスとなる部分に的が絞られてあるので、 漠然と「UMLを勉強したい」と考えている時期での、最初の入門書として利用価値大です。 また、薄さ・簡潔さから、本書は実案件でUMLを使用する際のリファレンスとしても利用できます。 特に、この本で紹介している記法のみ使用するよう意識することが、UML経験が少ないメンバーへの UML使用の敷居を下げ、メンバー間でのモデルによるコミュニケーションを促進するために有用です。(るかに / 2007-08-13)
この本のよいところは、本の薄さと、内容、説明の簡潔さ、うまさにあると思います。UMLに関連する書籍はたくさん出版されていますが、分厚い本が多く、それによって挫折する確立も高くなるので、UMLをこれから勉強する方々にとって本書はベストな選択だと思います。UML記法のカタログとして秀逸。ただし、なぜUMLに意義があるかなど、モデリングそのものの入門としては適していないかもしれない。本書の後に、より詳しく深くUMLが解説されている書籍へ進むとかなり時間的節約になると思う。(鈴木純一 / 2007-05-07)
第2版を持っているので買わなくてもよいかとしばらく思っていましたが、UML2.0に対応してかなり内容が書きかえられていたのでマーチン・ファウラーのファンである私は結局購入してしまいました。 前の版も含め、マーチン・ファウラーのこの著作は、UMLというモデリング言語について、使い方の視座(スケッチか、設計図書か、プログラミング言語か)を明確に示し、システム開発を進める中でUMLをどのように利用するかのヒントを与えてくれる良書だと思います。そして、本書自体では、エッセンスについて言及するに留め、第2版以降に出て来た開発プロセス等新しい動向も含め、随所で関連するトピックスについての参考図書を挙げてくれているので、自分でオブジェクト指向開発の世界についての知見を広げていくための、よき案内役の本として使えると思います。 なお訳者の羽生田栄一氏も巻末で書かれていますが、第3版は、UML2.0や新しい開発方法論等の記述が増えた分、UMLと元々密接な関係のある開発プロセスとしての統一プロセスの記述が非常に少なくなってしまっており、オブジェクト指向開発の方法論全体を俯瞰し理解するには、第2版も合わせて読んだ方がよりお勧めです。(上昇志向 / 2006-10-28)
入門者に薦めるには図が少なく、和訳本特有の抽象的な単語(名詞)が多いので理解しづらい。 中級者に薦めるには基本的な事柄しか書かれていないないので物足りなさを感じる。 UML創設期に英語で読めば名著であったと思われるが、これだけUMLに関する和書 が揃ってきている今、わざわざこの本を選ぶ価値はない。 UMLは詳細に書く必要がないというマーチンファウラーの意見だけが有益だった。 UML2.0の仕様を知りたければ『その場でつかえるしっかり学べるUML2.0』を読んだ方が良いし、 UML2.0の利用手順を知りたければ「UMTP(UMLモデリング技能認定試験)の試験対策本」を 読んだ方がよっぽど実になる。(どこかのSE / 2008-08-24)
読みづらい
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訳本という性格上しょうがないのかもしれませんが、コレを見て UML2.0の概要を理解しようとすると無理があるような気がします。 エッセンスとしてまとめてくれている点はありがたいのですが とにかく読み進むのが苦痛なのです。 ちょっと損した気分。 内容は多分いいんでしょうけどね・・・。(METANACA / 2006-10-30)
OMGのOCUPを受験するにあたりUMLの基本を押さえようと購入しました。 なるほど、UMLをスケッチとして使用していくには向いていましたが、 文法・意味を問うという点では参考になりませんでした。 UMTPの受験用にということであれば十分役立つと思いました。 要件定義や設計方針を説明するといった実務でも使えると思います。 (おてろう / 2009-07-10)
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平均点:4.0
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