ウェブは資本主義を超える 「池田信夫ブログ」集成 と、その同時購入商品を検索しました。

読み込み中・・・
No.1-1 ▼
ウェブは資本主義を超える 「池田信夫ブログ」集成 / レビュー総評点:-18
|
ASIN:4822245969 / 売上順位:91651
日経BP社(2007-06-21)池田 信夫 ¥ 1,785(中古:¥ 658)
これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:
-18
刺激的な書題の付いた池田信夫氏のこの著作は、04年8月から書きためた氏のブログの集成である。従って、コンテンツは様々であるのだけれど、今日におけるグローバル化・デジタル化した資本主義経済との関連を一言で表せば、「現代のいかなる産業もムーアの法則による創造的破壊をまぬがれることはできない」(P.98)ということであろうか。 確かに、日進月歩する情報通信産業の分野では、インテグラル型の「持続的技術」に対するモジュール型の「破壊的技術」の優位性が明らかとなりつつあるようだ。「技術が経済制度を決める」という前提を措くならば、垂直統合型(製造業型)アーキテクチャは水平分業型のそれに取って代わられる、というパラダイムシフトの像が否応なく浮かび上がってくる。 とはいうものの、私には、たとえば「Nスペ(NHKスペシャル−引用者)は70分バージョン(試写版)が一番おもしろい」(P.54)とか、外務省と同じようにNHKの内部にも存在するらしい「チャイナスクール」(P.58)の暗躍とか、そういった著者のNHK職員時代の内幕(暴露)話や、日本におけるメディアバイアスの問題などについても大いに興味を引いた。 無論、著者の専門である情報技術やメディアの未来などに関して、それなりに参考にはなるのだが、論調として独断的(強引?)な箇所もみられる。やはり、本書の後に刊行された『過剰と破壊の経済学』(アスキー新書,07年12月)を併読することで、指数関数的な技術進歩の代名詞といえる、先述した「ムーアの法則」の“破壊力”などが少しは理解出来よう。 最後に、本書との直接性はないのだが、大江健三郎「沖縄ノート」裁判を巡る文芸評論家・山崎行太郎氏とのネット上の“論争”は、最終的に決着がついたのであろうか…。一介のネットイナゴ(笑)としては気になるところだ。 (仮面ライター / 2008-03-14)
池田氏のブログを通じて氏の物事の本質を鋭くえぐる思考と特定の立場にとらわれない言論に感銘を受け、この本についても興味がありました。
ブログを読んでいるだけでは時に難解で、断片的にしか得られなかった氏の論点を、よりわかりやすい形で理解することが出来、非常に面白かったです。 また、製造業で働く身としてドラッガーの言う’21世紀の製造業は単純な製造業ではありえない’という示唆が、心に引っかかりながら明確には理解できず、実務に結びつけられずにいたのですが、本書で展開される’資本主義の先にあるもの’や’経済理論’によってこの言葉に対する自分なりの答えに近づけたように思います。(Yoshi / 2007-09-17)
池田信夫は,知る人ぞ知る情報通信分野における評論家だ.元NHKのプロデューサの経歴を持つ著者がTV業界の内幕に詳しいのは当然のことではあるが,さらにくわえて元々の専門の経済学の知識を生かし,日本の情報通信業界を取り巻くさまざまな現象を,極めて深い洞察力によって解説していく様は,著者ならではの圧倒的な迫力を感じさせるものだ.
同タイプの評論家に東大の野口悠紀夫がいるが,野口氏があくまで理論的裏づけを元に現実社会を斬っていくのに対し,池田氏のそれは現実と理論の間の取り方が絶妙なのが面白い.たとえば,インサイダー取引によって利益を得るものがいるのは株式市場の整備が不完全だからである,と考えるのが野口氏なら,池田氏はインサイダー取引規制は株式市場が一般投資家を呼び込むために考えた人為的制度に過ぎず,そもそも市場はインサイダー情報によって成り立っているものだ,と考える. 氏の現実的な視点と理論の二刀流の切れ味は極めて鋭い.経済が専門家の割りにはハイテク技術にも詳しく,日本のTV番組はなぜ低俗化の一途をたどるのか? 日本の携帯電話メーカはなぜ国際競争力を持てないのか? なぜ日本に画期的なIT企業が生まれないのか? などの諸問題について,日経新聞を読むより遥かに説得力のある解説が展開される. かてて加えて舌鋒も鋭く,「(地上デジタル放送に)こんな横暴なコピープロテクトをかけているのは日本だけである」「日本の銀行はライブドアの1万倍以上の粉飾決算をおこなってきた」「(TRONの失敗)が...外圧でつぶされたという物語に仕立てるのは,歴史の偽造」「NTTとNHKの研究所は必要か」など,まさにわが意を得たり! 多少の経済学的な知識があればより楽しく読めるが,そうでない人にもぜひ読んで欲しい,画期的な評論だ. (ぴかーど / 2007-08-13)
・本書のカバーしているテーマは非常に広範囲で、
各課題について、本質の抽出とその原因分析 本来あるべき姿の提示など、論理に説得力があります。 ・このような方がブログで持論を展開され、それを一般庶民である私たちが 即共有できる。すごい時代になってきたものです。 ・展開されている範囲が多岐に渡っている為、私の書評では要約しきれませんが。 ・個人的に「誰かここを指摘してくれ!」と以前から思っていたことを ズバリ斬って下さり、すっきりした部分がありましたのでそこを。 ・”過剰なセキュリティ要求が「ITゼネコン」を太らせる”の項です。 −住基ネットのデータは全国民分で10GBほど、 圧縮すればCD−ROM1枚に入るほんの僅かなデータに400億円も 注ぎ込み、24時間交代の警備という多大なランニングコストをかけている。 −この例からも分かるように 情報セキュリティ分野は費用対効果の評価が最も歪んでいる分野である。 (ITゼネコンから見れば”濡れ手に粟”ということだ。) 本来、どういうリスクをどれくらい減らすか、その為にコストは どの程度かけるべきかを冷静に評価すべきだが、それが成されていない、と。 −「万一、事故が起きたら大変ですよ」というITゼネコン= 大手6社(ex.NTTデータ、NRIなど)の脅し をそのまま丸飲みし 過剰なセキュリティ要件から「特注」の大型機と専用線を発注してしまうと。 −その問題は発注する行政側がリテラリーが低すぎることにある。 (ITゼネコンは税金から暴利を貪っているがそのモラルは 追求しても仕方ない、とする立場) −またその背景に、櫻井よしこが住基ネットで展開したような ヒステリックな反対運動も影響している とも書かれている。 →全くその通りだと思う。 対処方法は一つしかなく、国民が賢くなること。 (その為にもメディアが冷静に報道することを切に望みます。)(Pt / 2007-09-23)
官僚/経済界などのプラットフォームの弊害に言及しつつ、国内の
「通信、IT、ネット事業、テレビ、新聞、ネットメディア」分野 が持つ課題を浮き彫りにする。 著者は高い視点から情報通信メディア産業界の旬な課題を詳細具体 的に斬る。業界に身を置く者としては痛快だ。 冒頭に列記した各情報通信メディア産業界は、これまでは全く 別の業界であり、お互い関心も無かった。 しかし、インターネットの影響度が増すにつれ、お互いの存在 を無視できなくなりつつあるらしい。そこが著者や佐々木俊尚 氏の存在価値が高まる所以。 情報通信メディア産業の革新は世界規模で進んでいるが、日本 では内需産業。本書中で取り上げている携帯電話事業に限らず、 日本の情報通信メディア産業界は国内しか見ない。 「内需」が前提ならば、企業にとっては「日本型"システム" by カレル・ヴァン・ウォルフレン」に寄り添った戦略がベスト。 既得権益を有する既存プレイヤーが最も恐れるのは、イノ ベーション(より具体的には"破壊的イノベーション" by クリ ステンセン)だ。特に巨大な利権を国から付与されている新聞、 テレビ、(その上に乗っかった)広告会社、通信の雄はイノベ ーションを全力で潰す。 IT事業者は閉ざされた国内企業の顧客獲得、規模拡大競争に 躍起だ。 ネット事業者が狙うのは、せいぜい国内企業からの広告費のお こぼれに留まる。 著者はそんな業界を、バッサバッサと斬り続ける。 著者は情報通信メディア産業界"システム"の中核たるNHKを退 職し、現在は大学教授。"システム"の外側からさらに意見を述 べやすくなったのだろうが、その一方で主体者として"システム" の改革ができなくなったことはどう整理しているのだろうか? 多くの現役労働者は本書を読んで「そうだよな」と溜飲を下げ つつ、今日も「文学部唯野教授」の世界に生きる。 結論。関連業界人は、恥ずかしい思いをしないためにも、本書 の知識レベルは最低限必要。(On the water / 2007-10-09) 著者は上武大学大学院経営管理研究科教授。主にインターネットなどの情報産業の動向に詳しい論客として知られる人物。自身のブログに掲載してきた文章を加筆修正して一冊にまとめた書です。 大学教授という肩書きからは想像できない読みやすい文章を綴るのは、著者がかつてNHKの番組ディレクターを務めた人物だからでしょう。小難しそうな経済問題を老若男女に向けて分かりやすく切り取ってみせる手腕はなかなかのものです。一日で読み終えました。 著者がみつめる対象は、著作権の延長問題、最低賃金、メディアのバイアス、日の丸検索エンジン、インサイダー取引と実に多岐にわたります。そしてそれぞれについての著者の論を追うと見えてくるのは、現今のメディアによって報じられる経済事象の多くが、実態を必ずしも正確に写し取ってはいないという事実です。 例えばタクシーの規制緩和によって運転手の労働条件が悪化したという世間でよく耳にする批判に対して(89頁)、著者は資料をたぐって、規制緩和によって運転手3万人分以上の雇用が創出されたと割り出し、収入ゼロであったかもしれない3万人が300万円の年収を得られるようになったと論じます。規制緩和によって労働条件が悪化するという世評は、「今雇用されている人の待遇だけを問題にし、労働市場から排除されている本当の弱者が視野に入っていない」と指摘します。 言われてみれば確かにそうだ、と思わせる著者の論理展開にいちいち頷かされると同時に、どうしてメディアや政官界はそうした見方をしないのだろうと訝しく思うことしきりです。おそらくメディアや政官界に、事象をきちんと捉えるだけの眼力がなくなっていて、思い込み(といって悪ければ、結論)を先に立ててからその枠に事象のほうを都合よくはめ込んでいくという事態が起こっているといえるのかもしれません。 世の中を見方がちょっと変わる、大変勉強になる一冊です。 (yukkiebeer / 2007-11-10)
思いきったことを書く人が減っていると思う。ブログも書籍も、ひとをほめる言説があふれており、批評性が見あたらない。
そういうなかで、池田氏のブログをまとめて書籍にしてくれたのはありがたい。 (東京悟郎 / 2008-02-17)
硬派なコラム集である。
難しい言葉も多い。 自分はITについては弱いことを自負しているので、 あまり気にせず読み飛ばしながら進むのだが、 悲しいかな経済についても理解できない(難しくて)言葉が多い。 ただ、おもしろい。 なるほど、ふむふむ、その通り!の連続だ。 著者の紹介する様々なエピソードを読み進むと 自分の日々の仕事が、非効率的で時代を見るピントのボケたものであることがわかる。 実に刺激的な一冊だ。 ただ、タイトルは少しわかりにくい。 (コーヒー牛乳 / 2008-10-20)
目から鱗な内容が盛りだくさんです。
普段メディアに接するとき、視野が狭くならないようにと気をつけていても業界の専門用語やWebの記事に踊らされてしまうのが常ですが著者は違います。非常に高い視野から物事を見ておられポイントを見事にズバッと述べられています。 わたしもIT業界の人間なのでWeb2.0などについてなんとなく分かった気になっており、「こうこうこういうもの」と勝手に解釈していたのですが本質を捉えた著者の記事にドキッとさせられました。 非常に面白い視野からの記事が多く、時間をかけてゆっくりじっくり読みたいと思える非常に希な良書だと感じました。IT関連の方には特にお薦めです。とても面白く読めました。(読書好き / 2008-03-02)
本書は、2004年8月から書かれてきた池田氏のブログをまとめたものです。
IT関係の仕事に携わっているものとして、産業政策の失敗について書かれている記事は興味深かったです。産業政策として「日の丸検索エンジン」を挙げており、国が特定の目標(検索エンジンを作ること)を設定して大規模な投資を行うことはリスクを極大化することを述べています。その理由として、過去に成功した半導体製造(製造業)に対する国の投資では、需要の存在は確実であり、供給側の規模だけが問題だったのに対して、情報産業では供給側の設備の規模よりも需要や技術革新の不確実性が問題となることをあげています。したがって、あらかじめ特定の目標を設定して大規模な投資を行うよりも、多くの「実験」に分散投資し、事後的に見直して失敗したプロジェクトから撤退するオプション(選択肢)を広げることが重要になることを述べています。 このような、分析や、どうあるべきかという提言は、現在の国のプロジェクトを客観的に見る上で役に立ちます。 一方で、「テルミドール」などのいくつかの固有名詞が何を意味するのかわからないこともあり、さらっと読めない箇所もありました。ネットで調べればもちろん、それが意味することはわかるのですが。(bluehoc / 2009-11-16)
最初から単行本として企画されたものではなく、ブログの集大成であるが、質量とも遜色なく仕上がっているのはさすがという他はない。
著者は元NHKプロデューサーであり、政府の外郭団体にも参加されているゆえ、その知見は幅広い。メディアのあり方、IT環境の問題点、政府主導の産業振興がいかに失敗してきたか、など現代社会を考える上で考えさせられるものばかりだ。巻末の書評も大変参考になった。 「フラット革命/佐々木俊尚」「インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?/森健」などに興味を持った方にはオススメ。 (blackstar / 2007-10-04) レビュー数 11 [amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 |
同時購入商品を以下に表示します


これを買った人はこれも買ったよ![