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No.1-1 ▼
世界でもっとも美しい10の科学実験 / レビュー総評点:262
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ASIN:4822282872 / 売上順位:12371
日経BP社(2006-09-14)ロバート・P・クリース/翻訳:青木 薫 ¥ 2,100(中古:¥ 1,100)
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レビュー総評点:
262
中学〜高校の科学(物理)知識があれば、本書で取り上げられている科学実験のほとんどを
理解できます。 ガリレオ、ニュートン、フーコーなど単に教科書では現象の科学的説明と法則の導出に とどまっていたものが本書により、時代背景から主人公の生い立ち、その実験を しなければならなかった必然などがストーリーとしても面白く読めます。 特に実験系に携わっている人なら、美しい実験と言われてイメージするものが あるかと思いますが、本書には過去の偉大な実験の中でも特に代表的なものが 取り上げられており、科学の広がりと奥深さを感じることができるのではないかと 思います。 前半部の実験は小学生からでも読んで理解が可能であり、また理系の大学生であれば 科学実験の美しさの一端に触れるためにも、全般を通読していただきたいと思います。 お勧めの書です。(daphnetin / 2007-04-07)
書名に惹かれて手にとって見た。著者のクリースは初めてだが、訳者の青木氏はサイモン・シンの『暗号解読』を読んだことがある。原著の内容を十分咀嚼した上で訳出されているので、ちゃんとわかる日本語になっているのがよい。
さて本書は、科学雑誌で募集した「美しい実験」で上位にランキングされたものを、その実験方法や実験者の人となり、当時の社会背景などを織り交ぜながら、科学の実験の「美しさ」を考察するものである。 取り上げられている実験は、 ・ガリレオのピサの斜塔の実験 →重さに関わらず落下の速度は同じ ・ニュートンのプリズムの実験 →白い光は多数の色の集まりであることを証明 ・ヤングの二重スリットの実験 →光は波であることを証明 などなど。それまでの社会の常識を変えたエポックメイキングな実験ばかりで、科学史としてもたいへん興味深く読める。 主題である「実験の美しさ」とはなにか。 ひとつは、科学の実験は職人芸のようなものである、ということ。注意深くノイズを取り除かなければ対象の真の姿は見えない。材料があれば誰にでもできる、というものではない。もうひとつは、シンプルで直感的な実験を考案するのは、それ自体が芸術と同様、属人的な創造的行為である、ということ。 中世までは科学者のことを自然哲学者といった。哲学と宗教と科学は(日本では全く意識されないが)西欧では非常に密接な関係をもっていて、例えば、学校で進化論を教えるのはいかがなものか、というような議論があるように、いまでもなおせめぎ合っている。科学の「美しさ」もその背後にはアリストテレス以来の論争があるようで、その深さに感じ入った。(丁三 / 2007-06-11)
最も有名な実験の科学史的位置づけ
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科学史上の10の“美しい”実験を取り上げて、解説した本だ。取り上げた実験は
エラトステネスの地球の外周の測定 ガリレオの落体の実験 ガリレオの斜面の実験 ニュートンのプリズムの実験 キャヴェンディッシュのGの測定 ヤングの光の干渉実験 フーコーの振り子の実験 ミリカンの油滴の実験 ラザフォードの原子核の発見 電子の干渉実験 だ。どの実験も、こう書いただけで、科学の心得が少しでもある人には、あの実験と分かる有名なものだ。それぞれについて、科学史上の位置づけや実験の解説がなされていて、楽しく読めた。浩瀚伝えられるエピソードの当否についてしっかりと資料批判がなされているのも勉強になった。例えば、「落体の実験がピサの斜塔で行われたのは伝説である」と言われるが、可能性は十分あるとか、『背信の科学者たち』で告発されている、「斜面の実験」や「油滴の実験」でデータが美しすぎるという非難は不当であると述べられている。科学者の端くれとして、かれらの名誉回復がなされるのはうれしい。 ただ、実験の解説が今一歩ディテールに踏み込めていないことが、少々不満だ。著者は“美しい実験”を芸術になぞらえていて、私もその通りだと思うのだが、芸術同様実験でも「神は細部に宿る」のであって、その細部に踏み込めればもう一つ違う美しさが現れるのだ。まあ、実際に実験をやったことのない哲学者には無い物ねだりではある。(shibchin / 2008-03-27)
科学者たちは実験のことを時に「美しい」と形容する。ぼく自身も科学者の端くれだが、確かにそうだ。美しい実験、美しい結果といった言葉づかいに違和感はない。著者は、哲学者・科学史家という自分の立ち位置から、科学者たちとの対話を通して、その「美しさ」の意味をくみ取り、10の「美しい科学実験」を通して、「実験にとって美しさの意味とは何か」「実験に美しさがあるのなら、それは美にとって何の意味があるのか」という2つの問いに答えようとする。もともとは雑誌「Physics World」での連載であり、取り上げられた10の実験はアンケートに基づいて選ばれている。おそらく実験とは、科学者にとって自分自身との対話であり、自分自身の哲学が具現する瞬間でもある。だから、実験を経た後の科学者の言葉は、その深さと重さを増す。訳者もあとがきに書いているが、ニュートンの「光は屈折するときにその色を変えない」という言明に、この書物の中で出逢うとき、理性ではなく感性を揺さぶられ、涙すらあふれてくる。科学が、芸術同様に人間の感性に訴えかける営みであることを著すことに、著者は成功している。10の実験について語った各章を結ぶ間章もとても興味深い。(Y. Naito / 2006-10-29)
取り上げている科学実験は、ほとんどが日本では高校までに学んだものですが、教科書で法則を実証するためのものとして記述されている実験像とは異なる、生の科学者の肉声が聞こえてきます。正しいと仮定した法則の正しさを実証するためには、どう実験すればよいか、その苦労がしのばれます。美しくシンプルな法則の裏には、美しい実験があったことに改めて感動します。訳者あとがきで、青木薫さんが、原子の二重スリット実験の写真に涙が出たと書いていますが、実験環境の進歩でそれが可能になったこととあわせて、そう思わせるだけの説得力がある実験であるように感じました。(ポピュラーサイエンス / 2006-10-15)
書名もGood.内容もGood.
著者が雑誌でアンケートをとった結果を参考に10の科学実験を紹介する内容. ほとんどが物理実験なので, 私のような初心者のために各実験の説明をもっと丁寧にして欲しかったですが, 各章末に設けられたコラムが非常に有意義で面白いです. コラムは,科学的思考を紐解いてみる内容で,「うんうん」とすぐに納得できるほど わかりやすいです. 数学,物理ができなくても読めます.読むべし.(カカポ / 2007-02-08)
「こういう本があるんだな」というのが一番の感想。
この本に出会えて本当によかったと思える一冊である。 ひとつひとつの実験の原理や結果を理解していくのは、確かに面白いが、同時に、 その実験が「美しい」と感じられる所以を、著者と、そして訳者の緻密な文書 から読み取る楽しさがある。 個人的には、第10章の単一電子の量子干渉は、鳥肌が立ちっぱなし。 読み終わったあと、なぜか美術館にいってみたくなりました。(ikuzi / 2007-10-19)
実験を説明する図版が少ないため、言葉での「美しさ」ばかりになっているのが残念。実験の手順や器具の功名さを知りたい人にとっては物足りない。
歯切れの良い各章の間に挿入される科学史家としての著者の解説は冗長で、読みづらい。図版を多くして改訂してくれるとうれしいのだが。(firefox / 2010-01-03)
世界でもっとも美しい10の科学実験という原題だが、実際は物理実験のみを扱っている。従って、化学及び生物系の実験を期待して読むと、今ひとつ満足感に乏しい。しかし、実験者の生い立ちや背景、実験の説明について概ねとても楽しめた。理系指向の小中学生にも勧められる科学入門書の一つと言っていいだろう。
いくつか問題点を挙げて、今後の類書に反映されることを望む。 1.実験の詳細及び図が今ひとつ もっと鮮明な図やカラー写真があった方が分かりやすいのに…と思うことがしばしばあった。特にキャベンディッシュの実験の説明は雑で、何回か本文を読み返さないとよく理解できなかった。図の説明というのは、基本的に本文を読まなくても簡潔に完結していることが必要だ。著者は科学史の専門家らしいが、物理の素養はないのか? 2.「美しい」実験か否かという蘊蓄が目障り 本書に挙げられた実験はいずれも科学史上重要で、かつ極めて簡潔に説明でき、素人(私は研究歴はあるが物理学者ではない)でも理解できる程度のものを集めている。それだけで必要かつ十分な科学書と言えるのだが、著者は何をトチ狂ったのか延々と「美しさ」について御託を並べている。これがあまりに修辞的で理解不能。科学的内容は、少なくとも高等教育(大学教育のことだ)を受けた者にとってはある程度世界的に共有可能だが、美的感覚は民族によって異なり、場合によっては共有不可能だ。例えば太平洋の島々では過度に肥満な女性が美しいとされている。この感覚は、高度肥満者の溢れる北米諸国では受け入れ可能でも、少なくとも日本人には受け入れることは難しい。従って、これらの美しさに関する無味乾燥な論説については、日本版ではあっさり省略してしまった方が良かったのではないか?訳者もあとがきで告白しているように、相当苦労の後が見受けられるが、やはり訳者自身も理解できなかったところが結構あったのではないかと感じられる。従って、読者(少なくとも評者)には分からなかった。 ついでに言うとこれらの御託は「Interlude(日本語で間奏曲か?)」という題名の記事になっているが、いったいどれだけの日本人がInterludeの意味を知っているのか?少なくとも大学受験レベルの必須単語ではないし、頻出上位1万語にも含まれていないと断言できる。読者の99%がわからんだろう外国語を、少なくとも記事の題名にするべきではない。編集者の言語感覚を疑う。(poch / 2008-12-07)
科学という無機質に思われがちな分野に持ち込んだ「美しい」の表現。
その表現方法が間違いではないことを本書では伝えています。 一般的に有名である実験を主に記載している為、高校からは物理を専攻していない 人達にも比較的、その世界に入りやすい内容だと考えます。 現在では小学生でも認識している「地球が24時間で1回自転している事象」 フーコーは一本の長い紐と錘を使用し、誰の目にもわかる形でそれを証明しました。 単純だけど、反証出来ない、わかり易い証明。 美しいという表現がピッタリではないでしょうか。 この他にもヤングによる光の干渉実験やガリレオによる斜塔での実験 (実際には斜塔で行われた記録は残っていないといった事も記載しております) 過去に一度は聞いたことがある実験が記載されております。 出来れば、小学生や中学生の夏休み等に読んでもらい、同じような実験をして 当時の科学者が如何にして仮説を実証してきたかを身をもって体感してくれれば、 数学や科学離れに一役買うのでは(?)なんて思っています。 ちなみに、日本各地のフーコー振り子実験情報がここに記載されています。 是非ご参考に http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/‾yoshiya/foucault/list2.html(nori@amazon / 2008-05-30)
昨今、日本における科学教育レベルの低下が言われて久しい。
工学部の人気低下も著しく、国立大学の工学部系でさえ、いまや比較的入りやすいと言われる程度になっている。 確かに、自分の教わった何十年か前の学校の化学や物理の授業もあまりおもしろいものでなかった。 ところが、この本に提示された「美しい」科学実験は、本当にわくわくさせるものばかりである。 いまや、常識と言われる科学の体系もこのような努力の結果得られたものであるとは、恥ずかしながらほとんどと言っていいほど知らなかった。 かくいう私も文系であるが、この本にあるような科学実験を追体験すれば、科学に対する思い入れも、今とは相当に違ったものになったのではないかと思わせる。 学校で教わった、いわゆる「知識」は、このような先人たちの血と汗と涙の努力の結果であるし、授業で生徒たちに追体験をさせることができれば(そのようなレベルを遙かに超えた職人技が多いことも記載されてはいるが)、今よりももっと多くの科学技術者たちが生まれてくるのではないかと思わせるような本である。 (takokakuta / 2006-12-06)
ここに登場するあらゆる人物はわたくしたちとおなじ
少年時代をすごし、ちょっとへんかなーなんて思われている そんなこどもだった天才異才をうまく育てていったこの興味 という実験はときに怪我をしたりそれを諦める人もでてくるわけだが そんなことをいとわずにつづけていたそれが、すばらしい 科学実験へとむすびついていった。 科学を知らなくてもページをめくると、そこには いままで知らなかった宝物のありかをおしえてくれるようで 痛快な一冊である。ぜひお薦めしたい。(flora / 2006-12-14)
世界中の科学者たちに「あなたがもっとも美しいと感じる実験」についてアンケートをとり、そのうちのトップ10の実験について、歴史順に紹介する内容になっている。古いものではエラトステネスの地球の外周の測定からはじまり、光子の量子干渉実験まで、どこかで必ず聞いたことのある実験系がずらりと並んでいる。取り上げられている実験は、物理学のものが多いが、どれもトップ10を占めるに値する「美しい」実験ばかり。
本書の面白いところは、コラム的にまとめられた項目「Interlude」の節。「なぜ科学は美しいのか」「科学は美を破壊するか」「科学の芸術性」など、一見相容れないように思える客観性を扱う「科学」と主観的な「美の感覚」が決して深い溝で隔てられているものではなく、根底には自然の真理に触れようとする探究心、真理を明らかにするために提案される実験の巧妙さなどに対する共通した体験がある、と説く。本書を読んで、実験に明け暮れる研究者が「美しい!」と叫んでしまう心理を少しでも多くの人に味わってもらいたい。(ぶれぐま / 2008-09-10)
理系であれば、芸術ではない人工物や構造物あるいは論理や数式にも美しさを感じる場合があることは十分に共感できる。この本は、科学実験で「世界でもっとも美しいもの」を10セレクションしている。
具体的には、「エラトステネスによる地球の外周の長さの測定」「ガリレオのピサの斜塔の球を落とす実験」「ガリレオのアルファ実験(落下の等加速度の発見)」「ニュートンの決定実験(プリズムによる太陽光分解)」「キャベンディッシュの地球の重さを量る実験」「ヤングの光の干渉実験(二重スリット実験:光は波)」「フーコーの振り子(地球の自転を知る)」「ミリカンの油滴実験(電子を見る)」「ラザフォードによる原子核の発見」「一個の電子の量子干渉(電子は波でもある)」の10である。 確かに美しいと現代でも思う。 (ねぼすけ2004 / 2009-05-27)
本書の原題はThe Prism and the Pendulum: The Ten Most Beautiful Experiments in Science。
「私は、科学の実験を心から美しいと思う人間がいるらしいこと、それも、多くの人たちが風景や 人物や絵画について言うのとほぼ同じ意味でそう言っているらしいことについて、まじめに考えて みざるをえなくなったのだ。……もしも実験が美しいと言えるなら、それは実験にとって何を意味 するのだろうか? もしも実験に美があるなら、それは美にとって何を意味するのだろうか?」 他のレヴューで既に触れられているように、もし単純に「10の科学実験」について知らせることを 趣旨としているのならば、その説明には若干親切が欠けているとの印象は否めない。結局、 本書のテーマは筆者自身が明かしているように科学における「美しい」との意味を、これら高名な 実験をケーススタディに用いて探っていくことであり、「実験」にアクセントを置く人にしてみれば、 やや肩透かしの感があるのかもしれない。 一般読者向けであるとは言っても正直、科学哲学としてはおよそ水準を満たしたテキストとは 称し難いわけだが、もし本書に強調すべきアドヴァンテージがあるとすれば、それは自然科学の 実験における職人芸的な性質を示したことにある、と私は思う。 「ラザフォードと同じころ、オーストリアでは大勢が同じことをやっていた。だが、今日に名を残した 者は一人もない。なぜだと思う? それはラザフォードが、ほんのちょっと大胆で、少しばかり 手先が器用だったからさ」。 実験を企てるにも、それを具体化するにも、そこにはしばしば科学者たちの独創的と呼ぶべき 機知と技術が働いていることをこれら10個の実験は説得的に語りかける。その才気のユニークに おいて、例えば芸術家とされる人々の天分に比しても勝りこそすれ劣ることは決してない。 現代の研究現場もなお、部外者には信じられないほどに素朴な手仕事に支えられていたりする。 そんな泥臭い人間の営為としての自然科学像を把握するには優れた一冊とは思う。(しゅてんだる / 2010-03-16) レビュー数 15 [amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 |
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