|
レビュー総評点:
116
平易さと内容の濃さを両立させた良書。 本文のボリュームを抑え、リファレンスとしての使用に耐えるべく、 用語集、各種指標の解説が付録されている他、 考察を加えるべきテーマについては別建でコラムを設けるなど、 構成上の工夫も目に付く。 私も、類書を読もうとしてつまづいてしまったが、本書は難なく通読することができた。(rouage / 2005-02-14)
証券化に関する本は多々出てきましたが、さすが実務化出身、日経アナリストランキング1位の著者によるものだけあり、内容が実務的かつ多くの示唆に富み、立体的です。 構成も、コンパクトにまとめた本文、詳細な注釈、実務家向けコラム、さらには付録から成っているので、本当の初心者から(本文中心)、バリバリの実務家および研究者まで幅広い層にお勧めできる一冊です。 なるほど、ほとんどのレビュアーが5つ星をつけるだけあります。 皆様、是非ご一読あれ!!!( / 2004-08-17)
仕事柄、証券化の類書は殆ど眼を通している。初心者にはとっつきやすい本は他にもあるかもしれないが、この本は、プロにとって「証券化」に対する自らの思考を更にストレッチさせてくれる数少ない本である。実務で「教科書的にはそりゃそうなんだけど、実際のところ違うでしょ、どうなんだ」と思ったらこの本にあたればよい。昨今、金融や財務について、概念論や数式のみを振りかざすヒトが増えているように思うが、そういうことを振りかざせば振りかざせてしまう「証券化本」の世界で、著者の豊富な経験に基づき現実を見つめたこの本は貴重。ご一読を。( / )
著者は、証券化に対して多面的(証券化を行う企業側、格付機関、証券化をアレンジする金融機関側)に接している数少ないプロフェッショナルである。本書はテクニカルな部分、例えば法律面や会計面といった部分よりもむしろ本質的な部分、つまり証券化にとって普遍的な部分であるリスク分析をメインに論じられている。よって本書を通じて証券化に必要なリスク分析の考え方を身に付けることが可能となるだろう。また専門用語の多い証券化という分野だけに巻末に証券化用語集がついているのは著者の配慮が行き届いておりとても良い。(バンカー / 2004-02-26)
レビューアーはロンドンで長年証券化実務に携わっているが、著者の江川氏は、ユーロ市場においても、わが国の証券化市場を語る第一人者として知られている。数千人に及ぶ証券化関係者が一同に会する大規模なセミナーで、パネリストしての指定席が用意されていることが、同氏の高い評判を裏付ける何よりの証拠だ。 さて、本書を読んで驚いたのは、豊富なキャリアを背景に、様々な視点から鋭い切り口で証券化商品の本質に迫っている点だ。入門書としての守備範囲も広く、人気アナリストだけあって何しろ説明がわかり易い。 本書は、証券化を知るのに必要かつ充分な一冊だ。証券化関係者のみならず、コーポレートファイナンスに携わる金融関係者の必読書として推奨したい。( / 2004-08-16)
入門書を書くのは、すべてを知らないと書けないと言う。生半可な知識だと全体像が見えなくて、入門者には不適切な本になるからだ。その意味で、オリジネーター・アレンジャー・格付け会社・アナリストとすべてを経験した著者の言葉は、すべて重いなと思う。枚数は、ないけど、一つ一つの内容は濃い。だから、入門書でありながら、その道のベテランにも読ませたい一冊になっている。でも、入門書にしては高いな・・・敷居が高くなってしまうからね。(黒豆 / 2004-07-11)
日銀の証券化フォーラム報告書を引用するまでもなく、1990年代半ば以降、順調に拡大を続けて来た日本の証券化市場は、現在大きな転換点を迎えている。当事者にとってはその時点では合理的な選択であったとしても、非公開案件の増加と流通市場の軽視は、いずれ自らの首を絞めることになることを知るべきである。証券化市場の何をどう改善すれば更なる発展を導けるのか、市場関係者に課されたこの大きな問いを考えるに際して、正確な情報、幅広い経験、これらに市場を発展させよう、問題があれば解決策を考えようという熱い情熱をプラスして書かれた江川氏の「実践証券化入門」は多大なる示唆に富む。本書は証券化を志す人たちの道しるべとなることは言を待たないが、単なる入門書に留まるものではなく、第一線で市場をリードする実務家諸氏、弁護士・会計士等の諸先生方、更には行政当局者の方々にも、熟読玩味して頂きたい好著である。( / 2004-07-11)
証券化というトピックでは、数多くの実務書が出版されている。その多くが「入門」を名乗っているが、必ずしも日本における証券化の実務に十分な経験を持つ人が著しているとは限らない。その点、本書は紛れもなくプロの手になる本であり、入門レベルを意識して丁寧に記述されている部分も、手抜きのない正確さが保証されている。 日本でもこれだけの本が出版されたという事実については、商品を輸入に頼らざるを得なかったふるーいプレーヤーの一員としては感慨深いとしかいいようがない。すでに実務家のデスクにはこの本は置かれているものと思うが、「証券化」商品に間接的にかかわるメディア、学術、また金融機関や事業法人でこれから商品を検討される方々にも、こういうきちんとした本で知識を得ていただきたい。(dragon / 2004-07-11)
証券化に関する本は近年多々出てきましたが、さすが実務家出身かつ日経アナリストランキング1位の著者によるものだけあり、内容が実務的かつ多くの示唆に富み、立体的です。 構成も、コンパクトにまとめた本文、詳細な注釈、実務家向けコラム、さらには付録から成っているので、本当の初心者から(本文中心)、バリバリの実務家および研究者まで非常に幅広い層にお薦めできる一冊です。 是非ご一読あれ!!!( / 2004-08-17)
本書は筆者の長年にわたる知識と経験に裏打ちされた入門書であるが、これから証券化に携わる、あるいは、携わって間もない読者にはもちろんのこと、実務家としての経験が豊富な読者にも参考になる良書だと思う。(証券化実務家のひとり / 2004-07-22)
証券化は、金融工学、金融法学、会計、税務、市場知識、実務センスなどを動員しなければ理解できない新しく、高度なファイナンス手法であるのは確かだが、必ずしもこの分野の専門家ではない当方でも、その本質は意外と単純なのではないかと思うことがある。ところが、本書の類書には、読者を煙に巻くのが目的ではないかと思われる位、難解なものがある(もしかして自信がないのでは?)。オリジネーターとして、アレンジャーとして、格付けアナリストとして、また最近はリサーチ・アナリストとして、わが国における証券化市場の発展過程の渦中に身を置いてきた著者の本質をついた解説と論考は明快で小気味好い。証券化に関するテクニカルタームの訳語には不適切なものが多いような気がするが、著者はその点も指摘し、最初にていねいに専門用語の意味を解説してくれている。翻訳者としての立場からは、それらが完全に定着する前に著者がより正確な訳語を考案し、良貨で悪貨を駆逐してもらえないかと思う。(金融翻訳者 / 2004-07-15)
レビュアーは、著者の江川氏がABSオリジネーターのリース会社におられた頃から、存じ上げている。オリジネーター・アレンジャー・格付アナリスト・リサーチアナリストとして、長年、証券化に関わってこられた同氏は、この分野におけるプロ中のプロであり、実務家として証券化の解説書を著すには、最適任者といえる方である。 その意味で、本書は待望久しい本であり、読者としては、「遂に出た」という感がある。本書は、入門書として書かれており、また、大著ではないが、著者の豊富な経験から培われた帰納知のエッセンスが集約されており、きわめて示唆に富む内容となっている。たとえて言えば、コクとキレがあり、よく冷えた生ビールを、中ジョッキで飲み干したような、爽快で、ほど良い酔い心地の読後感を味わうことができる。 著者は非常に多忙な方ではあるが、本書を改訂する機会があれば、さらに飲み応えのある大ジョッキのような本にパワーアップし、索引なども付けていただきたいと、読者として希望したい。(走る研究者 / 2004-07-14)
ほかの入門書とは切り口が異なったオモシロイ本ですね。そもそも証券化とはなにか、日本における証券化の黎明期から本ビジネスに深く携わった著者による、厚い実務と実績にもとづいた、知識の集大成といえるでしょう。(誤ったことが書かれている類似本も多いなかで)本書はスルドイ視線でかかれた、ホントの入門書じゃないでしょうか。 当方もこのビジネスに携わっていますが、プロの端くれの立場からも、目からウロコが落ちました。ありがとうございました。ABSアナリスト人気ランキング2年連続1位とのことで、きっとお忙しい著者でしょうけれども、ぜひぜひ次作も期待しています。(証券化やってます / 2004-07-12)
「わかりやすい証券化」の類は数多く出版されているが、本書の大きな特徴として、筆者が多数の証券化案件を組成し分析してきた実務経験に基づいて書かれているという点が挙げられる。 類書のいくつかは、伝聞に基づいて記述されているためか、証券化の歴史や格付けの考え方について間違ったことが書かれているが、本書の記載は緻密に積み上げられており、証券会社や投資家などプロの視点での熟読玩味に十分耐え得る。 日本での証券化取引は欧米の模倣から出発しており、ホンネとタテマエが使い分けられることが多いが、本書では明らかにホンネをフォーカスしており、記述も表面的な解説にとどまらず、深く掘り下げて議論するべき部分はきちんと掘り下げている。 基礎的な知識に関しては網羅されており、初学者の方がまず最初に手にするべき概論書として薦めるが、プロを自任する諸氏においても「目からウロコ」となる記述にいくつか出会えることだろう。(cookie_candy / 2004-07-09)
実務経験が豊富な筆者ならではの本ではないだろうか。初心者に分かり易く、経験者にも説得力のある解説が多いと感じた。( / )
レビュー数 17
[残りも全部見る][amazonでレビューを書く]
平均点:5.0
|