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レビュー総評点:
292
興に乗ったキース・ジャレットの呟き、口ずさむ声が、ピアノの歌と不思議にマッチングした「パート1」(26:01)。 終盤、20分10秒あたりのピアノのアルペジョの繰り返しからはじまる音楽の美しいこと! まるで、湧き上がる泉のような、流れ下る滝のような音楽のほとばしり。この音楽の流れに永遠に浸っていたい、そんな気持ちにさえ駆られました。 最後のトラック4、「パート2C」(6:56)の、軽やかで天衣無縫の歌に満ちたピアノも、本当に素敵。 魔法の音楽とともに、絵の中の鳥が歌いだしたかのような、絵の中の魚が泳ぎ出したかのような、夢幻のきらめきと生命にあふれた演奏。美しい風景が次々と立ち現れてくるような即興演奏の素晴らしさに、息を呑むような感じで聴き入っていました。(東の風 / 2008-05-04)
学生時代にLPを買ってから今まで果たして何回聴いただろうか。 CDもLPとダブって初めて買ったのもこれだった。 「色んな音楽聴きたいんだけど何かいいのない?」と聞かれ、 「キースジャレットのケルンコンサート聴いてみ」と何回答えただろうか。 楽しい時、辛い時、幸せな時、寂しい時、、、 いつも引っ張り出して聴いていた。 そして今も何かあると聴いている。 一瞬たりとも隙の無い空間に浸りたい為に。 あるいは何かからとき離されたい為に。 ロック、JAZZ、クラシック、レゲエ、演歌に至るまで あまたLP、CDは持ってるが1枚選べ!と言われたら 「ケルンコンサート」と即答するだろう。 これは音楽とかジャンルとかそんなみみっちい世界の代物では無い。 とにかく一度「聴いて」ではなく「体験」してください。( / 2004-01-09)
私が聴く音楽はもっぱらポピュラーミュージックばかりなのですが、以前から密かに「ジャズというものを聴いてみたいなぁ。でもむずかしそうだし、自分に鑑賞する耳があるだろうか。」などと思っていました。 実際、モダンジャズの名盤というものを幾つか聴いてみたのですが、やっぱりロックに慣れた耳にはすんなりと入ってきません。しかし、ジャズの枠を飛び越えたこの作品は特別です。初めて聴いた時は、次はどんなフレーズが出てくるんだろう・・という期待と興奮で汗がでました。後にも先にも、こんな体験は初めて。まだ体験していないかたは是非! 今でもよく聴きますが、音の存在感が、読書中や就寝前のBGMとして聴くことを許しません。(kt / 2003-03-24)
ジャズにはまったく疎い私です。ここでこの作品について書くのもおこがましいかな、と思いましたけど、とにかくスゴい! 素晴らしい! 全て即興の実況録音と聞いてまたビックリ! (ジャズの世界では普通ですか?) 美しく、親しみやすく、そしてしっかりとした構成力。比類なき才能をうらやましがるというより、もはや神を崇拝する境地です。ジャズとかポップスとかとっくに超越して、ただピアノ1本で奏で出される(日本語ヘン?)至高の音楽…。何度聴いてもため息が出ます。ときおり「合いの手」ふうに入るキース自身の唸り声、床を踏む音、客席の息づかい、ゾクゾクするほどの臨場感。ロックフリークの私をも魅了してやまない、歴史的名演といえるでしょう。(hirrywatts / 2005-03-19)
1975年、ケルンに於いて、体調が充分とは言えない、苦しい状況で行われたキースのソロコンサート。ところが、1曲目の出だしから、「天啓」を受けたキースの指は、流れるように鍵盤を叩く。前作では、内部奏法(私は好きですが)や、ピアノ本体を叩いたり、鍵盤の蓋を閉じたりという、ピアノという楽器のあらゆる部分も音源として演奏していた奏法は、このコンサートでは聴かれない。ただただ、美しい天上の音楽が聴き手を包み込む。26分間が、それこそあっという間に過ぎてしまう。2曲目はゴスペル風のメロディも聴かれ、LPでは1枚目の裏面と2枚目の表面に分かれていて、交換する事で、音楽の流れが中断していたのですが、CDの素晴らしさは、シ-ムレスに1曲として聴く事ができます。(実は、繋ぎ方に難があり、LPで聴いている人なら、音が欠けている事が判る筈です。初のCD化ではうまくいっていたのですが、そちらは、アンコール曲未収録。そのため、私は両方持っています)ある人が「シューマンの世界かな?」と言っていましたが、これは、過去のクラシック音楽を上と考えている事が判る発言です。これは、あくまでも「キース」の世界なのです。ジャズかどうかなんていう議論がLP発売当時盛んでしたが、たまたま、キースがジャズ畑出身だっただけの事。キースの音楽なのです。何でも分類しなければ、不安な日本人の悪いところでした。今では、そんな議論は有りません。エルビス・コステロがブロドスキー弦楽四重奏団と共演する時代なのですから(そのCDも個人的に大好きです)。20世紀音楽の歴史に名を残す名作です。もしかすると、譜面が作られるかも?(sami17 / 2005-08-25)
背中で弾く音楽
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大学生の時、彼の武道館でのソロ・コンサートに行くことができた。彼はまずコンサート会場にきていた人々全員にデジタルの腕時計を止める事を要求した。今ならさしずめ携帯電話もだろう。『ソロ・コンサート』あたりでもキース自身が体調悪く、背中を痛めていたといった話があるが、まさに彼のインプロビゼーションは『背中で弾く音楽』といった風情だった。実によく背中が曲がり、よく動く。感心した。 このアルバムはまさに天才が天啓を受けた瞬間の音楽。これからずっとこのアルバムを聴きづけるだろう、そのオーラは浴びようと。あの背中で弾いていたキースを思い出しながら。(voodootalk / 2003-08-09)
魂の静寂と躍動をこんなに美しくピアノで奏でた作品はない。 キース・ジャレットというアーティストはつかみ所が無いと云うか、遥かに私たちの想像を超えた世界にいるのだと思う。アルバムをリリースするたびにまったく不思議な人だとも思う。 この作品を聴くと魂が浄化し洗礼されるような感覚を覚える。身体中の無駄な力が抜けていき、彼のピアノの音が僕の魂と同化してゆくような・・・。静かに、激しく、美しく・・・(了 / 2005-04-23)
私はこのキース・ジャレットという人の音楽に出会ってからまだ日が浅く、ジャズやクラシックも正直あまり良く分かりませんが、このレコードはそんなことを吹き飛ばしてくれるだけの魅力と衝撃があります。 まず出だし3秒で「えっ…?」という感じ。まったくの即興と聞いていたのでラフな感じを想像してたのですが、途方もなく美しい出だし。感嘆の一言です。 私が聞いてまず気に入ったのがパート2のB。とてもきれいな旋律でますます驚きました。これで即興かよと、思わず口走ったほどです。 私がジャズや、クラシックの素人だから言うわけではありませんが、良い音楽、良いレコードというのは私のような素人も感動でき、かつ長く聞き続けられるられるものだと私は思います。このレコードはまさにその筆頭ではないでしょうか。音楽が好きならきっと気に入るでしょう。なお、私はキースの声はあまり気にならなくなりましたよ。(イタリアの種馬 / 2004-11-07)
キースジャレットはこれがトドメだと思います。 全部で4セクションありますが、すべて即興です。 構造は殆ど無く、キースの音の創造力に従って色彩がドンドン変化していくようにロマンチックなメロディーが次々につむぎ出されていくイメージで、まるで夢を見ているような気にさせられるCDです。 キースはフトコロの深いミュージシャンで、スタンダードのドジャズから、フュージョンに近いものまでありますが、このCDはジャズよりはフュージョン、更には現代音楽に近いトーンを持っています。 クラシック専門の方でも、例えばドビュッシー、ラベル、プーランクといった作曲家がお好きな方にはきっとハマルCDだと思います。 私は個人的にはキースのベスト盤だと思います。(アマゾン太郎 / 2003-08-01)
初めて聴いた時の感想は「これがJAZZ???」 ストイックにピアノだけで、これだけの世界を作れるってすごい; 周囲に勧めまくったところSoloしか聴かないと言う 人だらけになってしまいました。(^ ^;) 真面目に聴くもよしBGMとして流しておくも良し。 名作です。( / )
30年くらい前、私は音楽家としての勉強の関係もあってクラシック しか眼中になく、クラシックが最も音楽として「深く、高尚なもの」 と思っていました。高校の頃です。NHK FMに「軽音楽をあなたに」 という番組があり、大衆的なものは「軽い」というイメージ付けが 浸透していました。ところがその番組の中で「ケルンコンサート」が 流れてきたとき、「軽」音楽にもこんなに深い音楽があるとは!と 衝撃を受け、それからというもの、八神純子でもチューリップでも、 いいものはいい!という価値観に生まれ変わりました。私の音楽人生 の中で、転機になった1枚です。そして彼の音楽にハマり続けました が、これ以降キースのソロによる即興を聴く時どうしても、この曲の 良さを超えたかどうかを判断の基準にしている自分がいて、それはそ れはキースにとってはいい迷惑なのだと思う。 とはいえ、以前に彼のソロピアノを(他者によって)「精密に」コピ ーされた楽譜を出版する段になったとき、キース自身が選んだものはや はり「ケルン」の1作品(全曲)でした。そのことからも、キース自身 が最も気に入っているものの1つなのだと思います。(厳しくも美しく燃え / 2007-12-24)
解説・説明不要。聴いていない人、ロック・レゲエ・クラシック等々ファンにこだわらず、とにかく聴いて下さい! そして一音一音、大切に聴いてください! 他人に優しく切なくひたむきに、感じさせようとしている音楽、それを教えてくれます。素晴らしい! そして有難う! これしか言い表せない!(ヤマ / 2005-10-22)
久しぶりに聞きたくなって、思わず購入しました。 以前はLPレコードでよく聴きました。ジャズ喫茶でもよくリクエストしたものです。聴くたびに味が出てくる感じです。何度聴いてもいいですねぇ 初めて聞く方は、1,2回であきらめずに何度か聴いてみてください。ジャズを聞いたことがない人でも、きっと「あっいいかも」と感じてくるようになると思います。私は特にパート2cと1が好きです。( / 2004-05-30)
演奏は勿論ですが、録音状態が素晴らしい。 左右のスピーカーの間に鍵盤がズラリと見事に定位します。 まるで自分が鍵盤を弾いているかのような錯覚に陥ります。(zagato / 2003-12-15)
キース・トリオ結成20周年を記念し、03年6月にニューヨーク市公共ラジオ局WNYCでは、1時間の特別インタビュー「An Hour with Keith Jarrett」が放送されました。自身を「インプロヴァイザー」と呼び、ステージに向けて何も準備しない、というよりむしろ、「準備をしない」というのが私にとっての準備なのですよ、と応えたキース。 「即興にあたり、自由があり過ぎても大変でしょう。どこかで自分で一線を引いたり、何か制約を決めたり、していますか。」ときかれて、「自由といっても、第一に鍵盤は88しかないし、指は10本しかない。これだけでもひどいのに、それらは相互に入れ換え出来ない上に、隣り合わせでくっついて並んでいるなんて、もう充分制約されていると言えるよ。」 さすがキースです。それでいて、準備なくステージ上その場で生成された曲と思うには、あまりに美しい旋律と詩的構成に満ちた、この「ケルン・コンサート」ですから、もう私がレビューすることは何もありません。是非聴いてみて下さい!!(ジョエル / 2003-11-05)
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平均点:5.0
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