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ざくろの色 [DVD] / レビュー総評点:297
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ASIN:B00023GSIS / 売上順位:27120
コロムビアミュージックエンタテインメント(2004-06-23)ソフィコ・チアウレリ ¥ 11,000(中古:¥ 7,900)
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レビュー総評点:
297
前衛的な表現により、20年以上に渡って投獄され、弾圧され続けた映画作家セルゲイ・パラジャーノフ。生涯4作品のみを残して66才で他界してしまった後、ようやく、ペレストロイカで作品の陽の目をみる。私は「ざくろ色」「アシク・ケリブ」「スラム砦の伝説」のビデオを持っていますが、その中で、一番好きなものはと聞かれたら「ざくろ色」を選びます。言葉も文字も全くわからないのだけれど、とにかく、画面のひとこま、ひとこまが美しい。登場人物(おそらく、若い頃を演じている人物は、女性も男性も同じ人物が演じていることが、頬にある化粧で隠れたホクロで想像が出来る)の信じられないほどの美しさ。思わず、ため息が出てしまうほど・・・上品で美しい。背景の「白い空間の抜き」具合「黒い背景」の構図、脇役として出てくる人物のシュールさ。その美しさとはまた別の魅力として、詩人との結婚を反対する「白塗り顔」のお父さん役の「メイキャップと衣装」が、これまた、美しいのだけど何処かユーモラスで素敵だ。映画全体が、とても美しいアートの展覧会の中の魅力的な絵を、一枚一枚とみているような感じがする。(ぽあぽあ / 2004-11-26)
イコン
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アルメニア詩人、サヤト・ノヴァの生涯を綴った美しい映像美の世界。
色彩・砂埃・渇き・水・血を一冊の本のページをめくりながら 鑑賞している感覚・・・一場面一場面がまるでイコンを観ているようだ。 頭だけで考えずに、五感で身体に取り入れて欲しい作品。 観る・・・というより味わう感覚かもしれない。 ちなみにサヤト・ノヴァを演じているのは女優。 美しい男性の役を美しい女優が演じている・・・これも見所。 獄中で強制労働者として自由を剥奪されたパラジャーノフ。 彼に自由を与えていたらもっと彼の作品が観られたと思うと感極まる。(mistletoe / 2007-08-16)
これ以上美しい映画を観たことありません。反共産主義的芸術家と判断され、30年以上の軟禁生活を強いられた後のパラジャーノフが創り上げた余りにも独創的な美的宇宙、『ざくろの色』『スラム砦の伝説』『アシク・ケリブ』の3部作は、ほとんど奇跡のような美的感動を胸に刻み付けてくれます。(杉原 / 2004-11-01)
やっと観ました、セルゲイ・パラジャーノフ「ざくろの色」。
10年以上前、テレビ雑誌の放送予定の映画の1シーンの写真を観て以来、ずっと気になっていた作品です。 美しい、のひとことに尽きます。 ソフィコ・チアウレリの両性具有の美貌に思わず見とれてしまいました。 不思議なおとぎの国へ迷い込んだような世界。 セルゲイ・パラジャーノフの描く日常の中の非日常は、必要以上に作りこまれた秩序・整頓に起因しているようです。 目を釘付けにする奇妙かつユーモラスな画像、効果音、宗教歌。 日本では馴染みのない文化・習俗、それ以上の独自世界。 とはいえ、決して嫌味はなく、むしろその世界に自然と引き込まれてしまいます。 もう一度、もとい何度でも観てみたいと思いました。 なかなか触れられる機会が少ない映画だと思うので、この価格でもオススメです。 むしろ、何度でも観たい映画だと思っています。( / 2005-10-16)
極彩色の夢でも見ているようなパラジャーノフの世界。その動き、色遣い、衣装など、日本人の観念を超える。普通の映画の観念すら超えている。ロシア人の詩好きは有名で、帝政ロシアの時代にもソ連の時代にも詩人はたくさんいた。詩人に託して各章が進む。しかし、民族分離独立主義、反ソとみなされ、アルメンフィルムの時代にはきわめて特殊なルートでしか入手できなかった。こうしてDVDになったことは意義深い。映画、文学、美術の世界にいる人は必見のDVDです。(rs6 / 2007-01-19)
映画文法から激しく逸脱した作品
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あまりにも前衛的な表現で、旧ソ連で数度投獄までされたセルゲイ・パラジャーノフ監督の作品。
ちなみにこの作品のオリジナル、『サヤト・ノヴァ』こそがその投獄の直接の原因となった模様で、 その後散逸してしまったフィルムの編集をセルゲイ・ユトケーヴィチ監督が手がけたのが本作となります。 詩人サヤト・ノヴァの一生… 独自の色彩のセットや衣装を背景に、ほとんど立ち位置を変えない役者達… 本作には殆ど台詞というものは存在せず、無数の本が風に煽られている描写、幾人もの修道士が並ぶ場面など、 白昼夢のような、各シーンの強烈なイメージばかりが脳裏に焼き付きます。 19世紀終わりから形作られていた映画文法を無視した作風はまさに映像詩、動く絵画と呼ばれるのにふさわしいです。 劇中の宗教的、儀式的な描写もアルメニア人であった彼だからこそ描くことが出来たのでしょう。 ただ一般的な映画で確定要素である“登場人物への感情移入”が不可能な上、 そのあまりにも静かな作風から時と場合、そして人によっては凄まじい眠気に襲われます(苦笑) それとまるでジョルジュ・メリエスのサイレント映画を観ているような、強引過ぎるフィルムの繋ぎ、 同じ台詞、場面の繰り返しが個人的にはあまり好きになれませんでした…(少し尺も長過ぎる気もする) 多少辛口なことも書いてしまいましたが、美術的、芸術的にはとても独創的で重要な作品だと思います。 (ただ…やはり、一般的な映画を観る感覚での観賞は避けた方が懸命です…)(夾竹桃 / 2008-02-17)
パラジャーノフの数少ない作品の中で、もっともテンションが高いと思うのが、この『ざくろの色』です。最初の長編『火の馬』もシュールで素晴らしいですが、さらに映像美を追求したこの映画は、各シーンがまるで絵画のようです。
作品に登場する不思議なオブジェの数々はパラジャーノフ自ら制作したもので、衣装や装置はもちろん、画面の隅々まで彼の一貫した美意識に貫かれており、映画というより、むしろアーティストが魂を込めて作り上げた、ひとつの芸術品を見るような思いがします。 晩年の『アシク・ケリブ』も映像は綺麗ですが、長い投獄生活の後で消耗してしまったのか、この映画のように力漲る高揚感はありません。 『ざくろの色』は単にエステティックという枠に収まるのではなく、映像への溢れんばかりの探究心が随所に見え、それがとても刺激的です。 魔術的なパラジャーノフ映画の頂点ではないでしょうか。(avril / 2006-10-06)
パリに住んでいるアルメニアの友人に"The color of Pomegranates-ざくろの色"のビデオを見せてもらい...それ以来ずっと探していました。アメリカのAmazon.comに商品があったのですがカスタマーレビューではDVDの画像がかなり悪いとクレームが書いてあり買わないでいたのですが、メーカが違っていたので購入しました。日本Amazonサイトで買って正解でした。彼の作品はアート、今までに見た事のない映像、時間のゆるやかな流れ、色彩、見る物を心地よい彼の世界観にひきこんでいきます。タルコフスキーも好きです。
(catwalk / 2006-02-06)
中世アルメニアの詩人サヤト・ノヴァの生涯を8章構成で描く。しかし,映画の冒頭で,おおよそつぎのような文章が映される。この映画はサヤト・ノヴァの生涯を描いたものではない。人類にとって記念碑的な価値をもって美しいサヤト・ノヴァの詩の世界を,映画という手段で表現することを試みたものである。みた印象では,詩人の生涯を描くことと,かれの作品世界を表現することとが,一つになっているようだ。具体的なストーリー性のは乏しいけれど,73分8章構成のため,飽きることなく最後まで観られる。観終わると,詩人の人生の旅の広大さを,あるいはかれの生きた世界の大きな開放性を体験したような,すがすがしい充実感がある。
役者たちはほとんどせりふを話さない。人形劇のような,あるいは影絵のような,そして具体的と抽象的が相半ばするな動きをしてみせるばかりである。前衛的な演劇を観ているようでもある。役者たちの互いの動きがけっこうバラバラで,ひとりひとりをみても,熟練したパントマイマーのような洗練がないところが,かえって観客を過度に緊張させることなく,ほぐれて良い。複数の登場人物の動きを見ていると,主役の陰で独自な動作をするおじさんおばさんとかが発見できるのが楽しい。美しいだけではなく,楽しいし,面白いのだ(何度か大笑いしそうになった)。映画というものの懐の深さを教えられる感動的な作品だった。 (あべまりあ / 2006-12-07)
内容は主人公の詩人を幼少期から亡くなるまで描いたものです。といってもそれはあくまで主人公らしき人物がいた方が物語として見やすいから置いているだけの様な気がします。正直ストーリーといえるものはありません。それよりも最初から最後まで展開される赤、黒、青、白、黄土、金色などを効果的に使用した圧倒的な色彩美、白塗りメイクを多用した前衛的な演劇、宗教的な意味合いを包含した振る舞い、儀式(羊を生贄として本当に殺してるのはいただけませんが・・)等から見る者が個々に解釈すべき作品なのだと思います。また何も考えず、動く絵画として見てもいいのではないでしょうか。映画好きよりは芸術全般、絵画や前衛劇が好き、もしくは興味がある方におすすめします。でないと買っても腹たつだけだと思います・・(くみお / 2007-09-08)
目の前に広がる美しい絵画的な世界に、まばたきを忘れた。
オープニングの赤。ざくろの赤が白い布に染みわたる…。 全8章の映像詩編で綴られるこの作品には、ほとんどセリフが無く、サヤト=ノヴァの詩と 鮮やかな民族衣裳をまとったゆるやかに動く登場人物、まるで宝物のような映像でこの映画は構成される。 まばたきすると見逃してしまうから、目を開き続けてこの映画を観なければならない。 ストーリーなんて関係無い、これはまさに『目を開けて見る夢』なのだ。 この夢に身をゆだねて陶酔する…。そんな映画だと思う。 パラジャーノフの作品の中で最も印象に残る作品。( / )
美大生のころ、センセイのすすめもあり偶然衛生で作品が紹介されて、録画をしたのがファンになるきっかけだった。録画して安心したせいで、その当時販売されたビデオを購入する事無く、(15000はしたし。)ほったらかしていたら、案の定、廃盤になっていた。その後10年近く、画像の悪い録画ビデオで我慢した日々。ああ、やっと、買えた。しかも3分の1くらいの値段で!
作品はまるで、“宝箱を引っくり返したような世界”と言えばいいか。 独特の様式に乗っ取った不思議な俳優の動き。ぼうっと眺めるのも良し、美しい詩にうっとりするもよし、インテリアとして流しても(?)良し。映像の美しさをもとめる人には特におすすめできます。廃盤になったら、次はもう無いでしょうね~。(Tigerlilly* / 2004-09-10)
ある詩人の生涯を抽象的観念的に綴った映像詩です。
まあアルメニアの詩人を念頭に置いているのですが そこには死生観や詩、またアルメニアを1つの世界として描いているので ソビエト時代は封印されていたのでしょう。 映像だけで充分に意味がわかる点、さらにその映像の美しさ、観念性の 衝撃は一度観ただけで充分に味わえると思います 映画の内容は詩人の生涯を章立てして短く簡潔にまとめているのですが こんなに短い時間にこれだけの内容を良くぞまとめ上げたという率直なる 賛美をしたいと思います。 詩人は死んでもその詩才は残る、そしてその作られたものは永遠に人々の賛美を受けることができる、その通りだと思います。アジア的な輪廻転生の概念、生命の源の水などについて気をつけて観ていただければ音楽と映像に酔いしれることでしょう。このような映画はそう簡単にございません。自信を持ってのお勧め作品です。ジャケットのあの美しい顔、衝撃でした。カタログの中身を見るとある画像は付録のポストカードです。必ずお宝になると思います。一度観てつまらないかもしれないですがBGVとして何回も観てください。(vincent / 2004-09-07)
自分はアルメニアについて前知識は≪一切無い≫ので難しいことは言えません。
但し、絵画的な映像美を追求することを映画に求めるのであればこの映画は100%あなたの期待に応え得ると信じます。 私は深夜に見ようとしたせいもあって、不覚にも眠ってしまったので星は一つ減らそうと思いましたが、久しぶりに深く眠ってさっぱりしたので星を更にプラスして5つになりました。 「映像美」と名の打つ作品をして「眠い」とか「意味不明」といっている人は、この種の映画を見る絵画的な関心が高くないとは思います。でもそれは悪い意味での<絵描きの性分>であるという批判を顧みれば、過剰に絵描き眼の人はもう少し心を持つべきなのかと反省せざるを得ない点もあります。 不要な人は切り捨ててもかまいませんが、必要な人には他とない一品であることに何ら異論はありません。すばらしいを通り越して恐ろしい完成度です。(金魚鉢 / 2007-12-14)
これは決して娯楽映画ではない。動画を使った詩集、あるいは画集としてみるべきだ。
ストーリを考えるより感じ取って欲しい。 人物は正面か真横からとり、無表情である。動きから損感情を読み取るしかない。 音といい、カットも不思議な異空間を思わせる。(nobu2002 / 2006-11-22) レビュー数 26 [残りも全部見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 この商品をリストに入れている人:
崇高な映画。我々の心に残り続けるでしょう。1 映像編 好きな映画 お世話になった映画 買って幸せ、死ぬまで満足#3 永遠の映画 観たいけど手が出ない映画 マイベスト・洋画#2 某ロシア文学者 おすすめの映画 女の子!な映画+@ |
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