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アンドレイ・ルブリョフ [DVD] / レビュー総評点:22
『アンドレイ・ルブリョフ [DVD]』で画像検索
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ASIN:B000AMYZ22 / 売上順位:8423
アイ・ヴィ・シー(2005-12-22)
脚本:アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー/アナトリー・ソロニーツィン/脚本:アンドレイ・タルコフスキー
¥ 4,567(中古:¥ 4,880)
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レビュー総評点:
22
最初に見たのは80年頃の三百人劇場でした。その後大井武蔵野館のオールナイトや有楽町の映画館で見ました。 同じタルコフスキーの「鏡」に次いで映画館で繰り返し見た映画です。 今見てみるとたしかにかなり露骨にソヴィエトの体制に対する当てこすりが出ていて、 現在になってみると、それがかえってこの映画の欠点になっているのではないかという気もします (それでも星5つですが)。 言うまでもなく、この映画は(実は他のタルコフスキーの映画すべてに共通していることですが) 自分のことを描いています。芸術家同士のねたみや嫉妬。師匠に弟子入りするのですが、 師匠のフェオファン・グレクはギリシャから来た外国人です。 タルコフスキー自身がソ連以外の監督を師と仰いだことの暗示でしょうか。 ここでの同僚キリールの「ルブリョフには信仰心が欠けている。単純さがない云々」という批判はそ のままソ連共産主義に対する信仰心の欠如と前作「僕の村は戦場だった」への当てこすりでしょう。 同時に民衆の苦しみとみずからが恵まれた環境で芸術に打ち込めることに対して矛盾も感じ始めます。 土着的な祭りのエピソードでは、それがさらに強調されます。 このエピソードの最後は河をボートで渡るルブリョフのそばを彼を誘惑した女が官憲に追われて 逃げていきます(私はタルコフスキー亡命のニュースを聞いたとき、このシーンを思い出し、 タルコフスキーもとうとう裸で河を泳いで渡ってしまったのだなと思ったものでした)。 最後の鐘作りの若者のエピソードも、鐘作りが映画監督の立場と同じだと考えれば、 あの少年もまた若き日のタルコフスキーそのものなのではないでしょうか。 一から十まですべてをこうやって解釈するつもりはないのですが、ただ、あまりに多くの人々が タルコフスキー映画を語るときに「映像美」(特に「鏡」に多く見られます)という一言で かたづけてしまっていて、たしかに映像の美しさはタルコフスキーの映画に欠かせないものだとしても、 もうちょっとタルコフスキーの「象徴主義」(世紀末的な高踏主義的な意味ではなく、 中世的な意味です)的な面を考えてみる必要があると思います。 まだまだ言い足りないことはたくさんあります。途中に出てくる知的障害の娘(ロシアでは ユジロヴィと言うそうですが、決して差別される対象ではなく大切にされたそうです)についても 言いたいことはありますが、どうしても言いたいのは、タルコフスキーの映画は「僕の村」から 「サクリファイス」までつながっているのだということを忘れてはならないということです。 この映画の中で主人公が言う台詞「気分の悪くなる絵は描けない、描きたくない」に対して、 「ノスタルジア」では「自分一人のための美などもういらない」と言っています。 そして、タルコフスキーは「委託」を受けて人類救済のために「ノスタルジア」と 「サクリファイス」を作ることになるのです。 「イワン」が一本の木のアップで始まったのに対して、「サクリファイス」のラストも 木のアップで終わります。タルコフスキーの8本の映画をひとつのつながりとしてみてみると、 (たとえば漱石の小説のように)、むろん1本ずつ完結した世界として見るのはそれはそれで 必要だとしても、また違う印象を受けることができるのではないかと思っています。(カッタルコフスキー / 2007-09-09)
残念ながらこの定価では手を出す気になれず、H○Vの2割引キャンペーンで 購入しました。 再販に当たって高くなったのはデジタル完全復元版になったからかも しれませんが、それでも5000円未満でお願いしたいところです。 内容の評価については、旧版の皆さんのコメントに付け加えることはありませんが、 この映画を出発点に、ロシアなどのギリシャ正教のイコンについて、 あるいはタルコフスキーの他の映画について、はたまた当時のロシア史などに 興味を拡げる気にさせる、という点でも観る価値があると思います。(中吉 / 2006-11-25)
再販は ありがたいが 何で こんなに値段がUPするの?? 世の中の流れと 逆行してますよメーカーさん・・・ 勉強不足も はなはだしい! PS:ジャケは芸術的で合格。(アチョー / 2006-01-26)
この映画は、ロシア中世の聖像画家アンドレイ・ルブリョフの半生を、想像の物語として描いた作品である。監督のアンドレイ・タルコフスキーは、詩人アルセニー・タルコフスキーの息子で、日本文化に深く傾倒して居た事で知られて居る。 旧ソ連は、巨費を投じてこの映画をタルコフスキーに製作させたが、完成した映画の内容は、その反体制的な内容からソ連当局の怒りを買ひ、1966年の完成後、ソ連国内では事実上上映禁止の状況に置かれる事と成った。その『アンドレイ・ルブリョフ』が、西側で知られる事と成ったのは、当時のフランスの文化大臣アンドレ・マルローが、この作品がカンヌ映画祭で上映される様尽力した事が大きいと言はれて居る。 1974年、この言わくつきの映画が日本で公開された時、私は、これを東京の映画館で観る幸運を得た。以来、今日に至るまで、この映画は、私の人生最良の映画である。−−あの鐘造りの若者の物語と、その後にヴャチェスラフ・オフチンニコフの音楽と共に画面に現れるルブリョフのイコンには、何度見ても感動を禁じ得ない。一枚の絵の陰に、歴史に埋もれた人々の悲劇と苦難が有った事を、この映画の末尾の部分は教えてくれる。−−私は、この映画は、世界映画史上最高の作品であると思ふ。この映画に出会へて、私は幸福であった。 (西岡昌紀・内科医/タルコフスキー没後20年目の日(2006年12月29日)に)(西岡昌紀 / 2006-12-28)
レビュー数 4
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平均点:5.0
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