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No.1-1
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虎よ、虎よ! / レビュー総評点:94
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ASIN:4150102775 / 売上順位:302575
早川書房(1978-01)
翻訳:中田 耕治/アルフレッド・ベスター
-(中古:¥ 198)
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レビュー総評点:
94
10年経って読み返したい作品は多い。その多くがそれを読んだ時代の記憶とともに哀愁を伴い、また違った感動を呼び起こす。 そんな中でも特に「虎よ!虎よ!」は別格である。 SF的未来世界のひとつとして、ジョウンティング(テレポート)と宇宙戦争(外衛星同盟と内惑星連合)を堪能するもよし。主人公ガリヴァー・フォイルの周りに登場する美女たちにときめくのもよし。はたまた、道徳観念、政治と思想について考えるもよし。 とにかく、盛りだくさんの作品なのである。 本棚の中に置いておいて損のない一冊であるとお勧めする。 そして、10年、20年後にまた読まれることを。(neetpf / 2005-09-14)
(ネタバレ注意)
基本はSF復讐劇なんですが、 それだけでは納まらない深みがあります 哲学的なところも多々ありますが、 恋愛の要素もなにげに強い ダン・シモンズの「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」 の親父だな、とも感じましたし、 (キーツが出てくる所や、 ノーマッド船や牢獄からの奇跡の脱出の力強さ等のシーンに) サイバーパンクの叔父さんだなとも感じました (ギブスンというよりは、 ブルース・スターリングの「スキズ・マトリックス」ですが)
主人公はもちろんですが、 各キャラが立ちまくっている事も凄い (ラジオやコミックの脚本を書いていたおかげか・・・) 諜報部のアジア系・ヨ−ヴィル、 放射能を放つダーゲンハム、 ガリヴァ−を屈折的に愛するジズ、 ロビン、 短波センサー=オリヴィア、 等々の各キャラの個性が凄い・・・
「人間は宇宙の奇●児だ」みたいな発言や、 最後に質問に答えるロボット、 OSスパイの条件反射行動、 成り上がり上流階級潜入潭 等、鳥肌が立ちます
また五感が錯綜するところでは、 アンドレ・ジッド「田園交響曲」の色を音に例える場面や、 ギタリスト、ジョン・マクラフリン (マハビシュヌ・オーケストラ他)の 「弦の振動を見ている時に色が見える時がある」 みたいな発言等も思いだしました 1956年の作品だと知った時も驚きました (FreakZappa / 2006-04-04)
この本を100人の人間に読んでもらったとして、たぶん否定的な感想を持つものが3割以上は出るだろう。 そんなわけで、とにかく異様な一冊。 オープニングの一文から最後の最後の一文まで、異常なまでの熱を内包し・それどころかカバーを焦がすぐらいの勢いで猛り狂った活字の熱さが氾濫している感じである。 「SFというジャンルは作者が表現したい事を極めて自由に表現出来るジャンルである」というのが自分の認識なのだが、ベスターの『虎よ、虎よ!』はその頂点を極めている感じがする。 読む者に興奮を覚えさせ、衝撃を与え、しまいには思想まで語ってしまう。なんというとてつもないスケールを持った小説なのだろうか。 この情報量で250ページほどを、読む者によっては確実に拒否反応を起こしてしまうまでの密度で全力疾走しているのだから、デタラメな熱さを感じるわけである。 麻薬のような魅力を放つ、SF小説史上もっともパワフルな一冊。 興味があるなら、ご一読を。 その魅力に溺れるか、それとも拒絶を覚えてしまうか、試してみる価値はあります。(吉風 / 2006-08-26)
おそらくサイバーパンクSFにもっとも影響を与えたと思われる、1956年刊行の傑作中の傑作。スピード、パワー、センス・オブ・ワンダー...どれをとっても超一級品。そして、なによりも全編を貫く煮えたぎるような情念。『虎よ、虎よ!』はいまだに私にとってオールタイムベストのSFである。 主人公ガリー・フォイルは最後のクライマックスで、ピカデリー・サーカスのブロンズのエロス像の頂上から叫ぶ。「諸君はブタだ。ブタみたいに阿呆だ。...諸君は自分のなかに貴重なものを持っている。それなのにほんのわずかしか使わないのだ。...諸君は天才を持っているのに阿呆なことしか考えない。精神を持ちながら空虚を感じている。...おれは諸君に挑戦する。死か生か、そして偉大になるがいい。きさまたちが最後の破局をむかえるときには、このおれを、ガリー・フォイルを見出すのだ。...」まさしくSF版ニーチェである。(ア太郎 / 2001-04-03)
私はこの本をなくしたことに最近気付いたのですが 2008年2月に新装版が出るそうで楽しみです(ganzo / 2008-01-19)
レビュー数 9
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平均点:4.5
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No.1-2
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あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF) / レビュー総評点:61
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ASIN:4150114587 / 売上順位:3278
早川書房(2003-09-30)
テッド・チャン/翻訳:浅倉 久志・他
¥ 987(中古:¥ 980)
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レビュー総評点:
61
SFが苦手な私でもすごく楽しめました。 1アイディアを、冗長に引き延ばさず短編でまとめるので、飽きずに読めます。 友人が「とにかくまずは表題作だけでも絶対読め。」と凄く薦めてきたのですが、 このアドバイスが良かったです。 ですので表題作の紹介を。 語り手は言語学者。軍から異星人の言語体系の調査チームに招かれます。 相手の言葉を知る、というのは単純に林檎→appleと、置き換えの言葉を覚える、 ということではありません。 考え方も違えば、文法のあり方も変わってくるのです。 語り手は、異星人の言語を調査する中で、逆に異星人の考え方も獲得していく。 そしてその見方で自分の人生を見ていくと…。 上記のようなSFとしてのアイディアが、 痛みと喜びの伴う「物語」として構築されていくところが見事。 また、この作品、「物語り方」がまた秀逸。 語り手が「あなた」へ語りかける段落と、通常の段落とが交互に進んでいきます。 この「あなた」は、語り手の娘を差すのですが、 ブライツライトビッグシティを持ち出すまでもなく、 「あなた」という呼びかけが連呼されると、(物語の枠外の)読み手の方にも、 呼びかけられているかのような奇妙な感覚がわき起こります。 そして呼びかけておいては、すっと別の段落に切り替わる。 だから読み手は語り手に引き込まれ、「何?」と、どんどん物語にのめり込む。 これだけでもうまいなあと最初は思っていたのです。 でも、この作品に関しては、単純にそれだけではなく、 読み進めていく中で、こういう語り口、構成それ自体が、 作者の上記アイディアの表現でもあるのだ、という事に気付かされます。 それに気付いたときはぞくぞくするほど興奮しました。
良質のSFというのは 「今自分が知っていると思っている世界の有り様は当たり前の物ではない」 ということに気付かさせてくれるのだなあと、 SFというジャンル自体への苦手意識も和らげてくれた作品です。(natsuyasumi / 2008-09-20)
宗教色の濃い話が多いので、読む人によっては身構えてしまうかも知れないが、この本に出てくる「神」は異星人と同じ、単なる装置である。その「装置」の役割は、人類にとって「理解不能な存在」だ。レムほどではないにせよ、人間のことを気にかけて、何かを与えてくれるような神や異星人は、チャンの小説には出てこない。 登場人物たちはそれらの存在に対して、何か意味を感じ取ろうとして懸命になり、勝手に誤解して喜んだり悲しんだりするのだが、相手はそんなことはおかまいなしに裏切り続ける。特に、「バビロンの塔」や「地獄とは神の不在なり」の結末の、脱力っぷりはどうよ。最高だね。 レムよりも「わかりやすく理解不能な存在を描く」(!)チャンはすごい。(ただただし / 2004-05-10)
SFに限らず、短編小説(短編映画も同様)には、アイディアの独創性とそれを簡潔かつ表現力豊かに作品化するための洗練された技術とが、同時に要求される。 テッド・チャンがその両方を兼ね備えた作家であることは確かだ。山岸真氏の「解説」によると、2世の中国系アメリカ人で中国語はもう話せないらしいが、どうも漢字文化へのこだわりがあるように思われた。漢字を象形文字としてではなく、一瞬にして複雑な意味を伝えてしまう一種の図像、「ゲシュタルト」として見なしているのではないかと思う。表題作に出てくるエイリアンは、たった一つの文字で未来の出来事まで全て表してしまう特殊な意識と文化を持っているし、「理解」の設定は薬物実験によって人間の意識が拡大し、世界が「ゲシュタルト」として一瞬で捉えられるようになる話だ。 現存の人類とは異質な世界観の提示はSFの得意とするところだが、チャンの場合は、「世界」全体を意味ある図形、或いは図像として意識するというところから出発しているようだ。それが人間の容貌に対して適応されると「顔の美醜について」のようにかなり日常的なテーマとなり、宗教的世界像に対して適用されると「バビロンの塔」のように別世界の宇宙像になる。そのヴァリエーションを楽しむだけでもこの短編集は十分堪能できる。 表題作ではファーストコンタクトによる世界観の変容が主人公の人生に思わぬ悲哀をもたらすことになるのだが、その意識の変遷を語りのスタイルに巧みに反映させている辺り、傑作というにふさわしい出来である。(and-rei / 2003-10-19)
SF短編集。これはちょっとすごい。数々の賞を総ナメしたという触れこみなんだけど、確かにそれだけのことはある。 物理学はもちろん、言語学、認識論、哲学、知能論あたりのそれもエッジ近くの成果をすごく良く理解している。しかも、普通のSFだと科学の成果を応用して世の中をひねって見せるんだけど(J.P.ホーガンなんかがこのタイプだ)、チャンの場合は、学問的知識を上手く見せるために面白い話を書いている。知的にすごく高度な作業だし、読んでいて最高に楽しい。 久しぶりに、頭をフル回転させられる感じがした。感じとしては、絶頂期の小松左京に似ているかもしれない(ただ、ストーリテリングはチャンのほうが数倍上手い)。やっぱりSFはこうでなくっちゃ。( / 2005-02-07)
SFはもちろん、ファンタジー、オカルトとバラエティーに富んだ八篇 を収録した期待の新人テッド・チャンの初の短編集です。 そしてテッド・チャンが現在までに発表した全作品がこの一冊に収まっています。 個人的におもしろかったものは、 「地獄とは神の不在なり」天使が降臨した時、人々に奇跡と災厄がもたらされるという、ファンタジー寄りな作品で、SFに免疫がない人にも おすすめ。 表題作「あなたの人生の物語」地球に突然現れた異星人と女性言語学者のコンタクトを描いた作品。 とても難しかったのですが、感動しました。落ち着いた雰囲気の語り口が好きです。 ちょっとでも興味が湧いた方はぜひ。( / )
レビュー数 28
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平均点:4.0
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No.1-3
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恐竜の飼いかた教えます / レビュー総評点:28
『恐竜の飼いかた教えます』で画像検索
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ASIN:4582524036 / 売上順位:26470
平凡社(1986-07)
ウイリアム・ラッシュトン/著:ロバート・マッシュ/翻訳:別役 実
-(中古:¥ 650)
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レビュー総評点:
28
最近、本屋さんの棚にも見かけなくなったような気がするのですが、傑作絵本(?)のひとつです。恐竜の飼い方が、飼い主の目的別、飼育の難易度別に分かりやすく分類されており、飼育の際の注意点なども非常に細かい部分まで懇切丁寧に解説されていますので、これから恐竜を飼ってみようかと考えていらっしゃる初心者の方から、上級の方まで幅広くお奨め出来得る、現在入手できるものの中では最良の恐竜飼育本だと断言できます。勿論、作者の恐竜に対する極めてシニカルなその愛情の深さは解説文の端々にも滲み出ており恐竜を愛するすべての人たちに共感を持って迎えられると思います。・・・ こういう本を誰かにプレゼントされたら、間違いなくその人を好きになってしまいそうです。(なら夫 / 2003-12-20)
屋内で気軽(?)に飼えるものから、果ては大型恐竜ブラキオサウルスに至るまで、 紹介種も豊富。巻末には飼ってはいけない種(プテラノドン)の但し書き付。 恐竜飼育初心者からブリーダーまで必携の書。(keroyonkeroyon / 2006-08-15)
レビュー数 2
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平均点:5.0
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No.1-4
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鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー) / レビュー総評点:94
『鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 』で画像検索
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ASIN:4582762891 / 売上順位:49261
平凡社(1999-05)
翻訳:羽田 節子/原著:Harard Stumpke/ハラルト シュテュンプケ/翻訳:日高 敏隆
¥ 840(中古:¥ 400)
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レビュー総評点:
94
絶滅が危惧される希少種・鼻行類。 ネズミほどの大きさで、鼻を使って移動する(!)この可憐な生き物達を紹介する世紀の奇書。 生活スケッチや解剖図まで含む豊富な図版と、科学者らしい控えめな文体。 指輪物語の冒頭・ホビット庄に関する考証をほうふつとさせる面白さです。 本好き、生物好き、冒険好きの手元に、時間や空間を超えて届けられるこの作品。秘蔵の書として本棚にそっと置いておくのにふさわしい本です。 そしてときどき、あなたの事をよく理解してくれている人達、あるいは子供達に開いてみせて、この不思議な生き物達について語ってみるのも良いかも。(saexa01 / 2003-08-18)
確かな生物学的知識に根ざした、夢とロマンのファンタジー。子どもの頃に「恐竜図鑑」や「世界の昆虫大図鑑」を夢中でめくって、見たこともない動物に憧れた、あのワクワク感を思い出せる! 生態学や形態学、動物行動学など、マクロな生物学をマニアックに学んだ人をも満足させる大傑作です。( / 2000-12-03)
ナソベーマリリクムについて初めて知ったのはある心理学のムックの挿絵で見たときでした。つぶらな瞳と長い鼻、リボンのような尻尾。以来わたしはナソベーマリリクムのことが気になってしかたなく、いみなくその絵を落書きしていたものでした。5年経ったあるひ、書店でこの本を発見したのでした!やっぱりあれはただのイラストではなかったのだ!そう思いこの本を読み再び混乱。あまりに学術的な内容にただただ唖然。でもハイアイアイ島には惹かれました。行って見たい。あーでもなんか納得できないような、納得できるような・・・これが本当なら将来家で飼えることだけを楽しみに信じて待ってます。(ホムサの弟 / 2005-09-05)
1987年に思索社より翻訳刊行された『鼻行類』を店頭で見かけ、その時点では半信半疑ながらも購入。自宅であらためて読みはじめてほどなくこれはフィクションであることがわかったものの、あまりにもよくできているため笑いながら一気に最後まで読んでしまった。 シュテンプケは架空の人物だが、実際の著者は生物学の素養があるのだろう。いやけっこうな専門家かもしれない。学術書の形式をうまくふまえ、詳細な分類・学名、姿図や解剖図まで添えているから、素人はうっかりだまされてしまいそうである。 ハナアルキが奇妙すぎるとはいっても、ゾウのように巧みに鼻をつかう動物が現存するし、脚の次に頭があってそれから胴体というイカ・タコの類もいる。『ワンダフル・ライフ』で有名になったカンブリア紀の奇妙キテレツな化石群もある。それらの存在がむしろ本書を本当らしく思わせる理由になっているのだろう。 もっとも「1957年の核実験によって生息地の群島ごと消滅した」というのはさすがに無理がある。何百年も前のことならいざしらず、わずか50年前の島々の消滅が本書以外に他に記録がないなどということはありえない。 しかしながらインターネットなどで検索すると、一部ではハナアルキの存在を本気で信じているらしい人もおり、そのことからも本書がパロディーとしては上々のものであることがわかる。(2230m / 2006-03-28)
誰もが話を聞いた限りでは、?を頭に浮かべる。しかし、 手にとって、斜め読みでいいから、イラストを拾いながらでも、 パラパラとめくってみて欲しい。 一通り目を通した後には、頭には!が浮かんでいるだろう。 そして進化と多様性という、生命誕生以来36億年にも及ぶ 壮大なドラマが、あなたの頭を駆け巡っているはずだ。 もしそうでなければ、ダチョウを、ペンギンを、クジラを思い出して欲しい。 進化は必ずしも、一方向とは限らない。 そしてついに得心した人の顔を見て、私はまた満足するのである。(pygoscelispapua / 2002-07-25)
レビュー数 20
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平均点:5.0
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No.1-5
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暗黒神話 (集英社文庫―コミック版) / レビュー総評点:136
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ASIN:4086170906 / 売上順位:59921
集英社(1996-11)
諸星 大二郎
¥ 630(中古:¥ 67)
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レビュー総評点:
136
連載当時、ジャンプで読んでいた。77年に初版本を買ったが、引っ越しのどさくさで紛失。86年に第13版を購入してからは、何度も読み返してきた。どのレビューからも諸星大二郎作品に対する深い愛が感じられるが、私の中でもこの「暗黒神話」、「妖怪ハンター(巻末の生物都市を含む)」、「マッドメン」は別格です。いろんな制限があったであろう週刊少年誌の連載で、よくここまでストーリーを書き込めたものだと思います。今だったら10巻くらいかけてじっくり読ませてもらいたいですね。 展開が少し急に感じられる方もいるでしょうが、是非この機会に読んで頂きたい。「奇談」の一時的なブームだけで終わらせるのは、あまりにももったいない。時代を超えた名作だと言えると思います。(saimon9 / 2005-12-12)
感動させてくれるものは世の中に多いのですが、まったく新しい感動の仕方を教えてくれるものにはそうそう出会うことはできません。 この話が76年にジャンプに掲載された時には、まさにそんな驚きを味わったものです。まあ多感な青春時代でもあったのですが、私の父親もこの話にどっぷり浸かってしまって、スクラップにした連載ページをずいぶん何度も二人で読み返したものです。私の友人は、この本が元で日本古代史に興味を持ったあげく、大学で神主の勉強を始めてしまいました。 本書がどのようなジャンルに属するのかよくわかりません。古代史に材を得てはいるのですが、SFと言って良いのかどうか微妙。推理小説としてもとても良くできています。「星を継ぐもの」が多少似ているかもしれませんが、やはりこちらは純然たる日本産です。 絵と造形はONE and ONLY。天才の所業。30年前の絵とは思えません。そもそもあんな神の姿を誰が考えつく!? 日本のマンガにおける歴史的一冊。(yewin / 2005-07-17)
~設定は無茶苦茶。邪馬台国、天台密法、睡眠保存された古代の人々。作者が思いつくままどこまでも引きずり回されます。「天翔る神馬」がテーマなので馬頭星雲まで登場・・・するのはいいけど、京都の山の中に出現したあれはどーすんだ。そして忽然と登場する埴輪の豪華版のような古代の神々、わらわら飛び出す餓鬼、宇宙の支配者を目指すにしてはやけに小規模~~な一族経営。竹内老人の少年時代を知りたい人は姉妹編の「孔子暗黒伝」を読むこと。この物語のもう一つの結末はそこに書かれています。「妖怪ハンター(改題:稗田礼二郎のフィールドノートより)」に出てくるトンデモ古墳もちゃっかり登場します。でも、この強引さでしっかり読ませる作品を作ることができるのが諸星大二郎の魅力なんですよね。~( / )
この漫画が少年ジャンプで連載されてたってのが信じられない。 読まないだろう、小学生は。 小生もずいぶん昔に読んだが、そのときは さっぱり意味が分からなかった。 そして本書が文庫で出ていたので久々に読んでみたらびっくり。 なんとおもしろいことか。 まさに歴史を舞台にした壮大な推理漫画。 じゃあそれが事実なの?、などと言ってはいけない。 史実と神話が織り交ぜられた時代。 事実は容易には分からない。だからおもしろい。 想像するのは自由。 まさにエンターテイメント。 そんなエンターテイメントを漫画にした著者に拍手喝采。 そしてその奇想天外、抜群の推理力に乾杯。(法学部 / 2006-08-18)
ギリシャ神話というと神々と人間の愛とエロスの物語が主ですが、日本神話となると実に恐ろしく不思議で鬼畜なお話ばかり、日本でいう神とは何なのか、本当に神聖な存在なのか?、そんな日本神話を題材に壮大な物語が描かれています、マンガ本というとすぐに読めてしまうイメージですが、こちらは実に内容が濃厚、読むのに時間がかかります、大満足な内容でした、肩に蛇柄のアザを持つ少年、そのアザは聖跡、神々に転輪聖王となるべき選ばれた証であった、なぜ、少年が?そこには少年の隠された出生に原因があった、転輪聖王とは?魏志倭人伝に隠された真実、邪馬台国とは?女王、卑弥呼が迎えた衝撃の終焉とは?そこには不老不死に至るおぞましい真実が隠されていた、日本各地の神々より聖跡を受ける旅の果て、少年が迎える衝撃の運命とは、壮大なスケールに日本神話の知識を集結した実に濃厚なストーリー、お勧めです。(麗しのタカリナ / 2007-03-17)
レビュー数 14
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平均点:4.5
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No.1-6
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ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF) / レビュー総評点:80
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ASIN:415010672X / 売上順位:7737
早川書房(1986-07)
原著:ウィリアム・ギブスン/翻訳:黒丸 尚
¥ 1,008(中古:¥ 486)
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レビュー総評点:
80
本作の登場前後でSF界の潮流を変えてしまった金字塔的作品。サイバーパンクと呼ばれたムーブメントは、多くの追随者を生んだ。はからずも現在のインターネット社会の隆盛を予見し、本作がなければ、「マトリックス」(「マトリックス」のヒロインであるトリニティの造形は、本作のヒロイン モリィとそっくりだ)や「攻殻機動隊」は生まれなかったかもしれない・・・。 世界中をネットワークを覆い、高度だが頽廃的な都市文明、国家より巨大企業が力を持った未来社会。電脳空間(サイバースペース)カウボーイと呼ばれるハッカー達が複雑に展開する仮想空間に精神を転移し(「攻殻機動隊」でも多く出てくる描写だ)、企業や国家の情報を求めて非合法に活動する。 そうした未来社会の描写に色を添えるのが奇形的に発展した東洋文化、特に文中に原語のまま無造作にちりばめられる日本語の単語群。物語の発端が、千葉の租界であることも象徴的。主人公の心象風景に東京湾の描写が何度となく登場する。 著者の文章は多くの説明を差し挟まず、多様な単語の羅列が独特のスピード感、ビート感でつづられる。さっと読むと、あっと言う間にストーリーから取り残されるのもスリリング(その分、何度もの再読に耐えるとも言えるが)。黒丸尚の訳文も見事。 追随者の作品の中には今読むと内容が陳腐化し、読むに耐えないものも少なくないが、本作は全く色あせていない。傑作たるゆえんであろう。 残念なのは、著者が本作を含むいわゆる「スプロール三部作」以降、見るべき作品を書いていないことだろうか・・・。 (yuishi / 2007-02-15)
財閥と企業が支配する世界。なぜかAIに見込まれ、命がけのダイブをすることになる 主人公ケイス。 AI、電脳空間、中国製ウィルス、軌道エレベーター、人体をいじった人間、ニンジャ… 「ニューロマンサー」では頽廃的で魅惑的な未来を描くのに奇跡的に成功しています。 「なに書いてあるかよくわからんがカッコイイ」小説です。 80年代に圧倒的な人気を誇り、その後の未来像に多大な影響を与えました。 小説に書かれたように、今やネットや小型のコンピューター端末も現実のものと なりました。 わたしたちは「ニューロマンサー」に描かれた世界をモデルにしているのかも しれません。(そんな訳ないか。)
ところで先日、梅田の紀伊国屋に行ったところ、本作が本棚に並んでいなかった のでびっくりしました。 ウィリアム・ギブソンの作品は映画での成功作が無いので、もう売れないので しょうか? このまま忘れられていくのであれば、寂しい限りです。(ベンジョール / 2008-04-01)
最初に読んだときは、訳も分からず、とりあえず名作と評判だから無理やり読み終えたといったところでした。 10年以上たって、再読してようやくストーリーを追うことが出来ました。ただ、まだ意味不明のところが多いですが、スリリングで格好の良い物語を読みたい人にはお薦めできます。 話が難解というわけではないと思いますが、SFの場合良くあるのですが作者の提示するイメージについていけないところと、仮想と現実の場面転換についていけないところがあります。 今でこそ、攻殻機動隊やマトリックスといった映像作品のフォロワーも出てきたことや、インターネットの普及で、理解しやすくなってきましたが、昔はさっぱりでした。 今から読んでも十分楽しめる名作だと思います。(hoge2 / 2009-01-01)
初めて読んだ時は、ストーリーについていくのがやっと、という感じだったが、再読の段階で抜群に面白く読めた。解説でも、ディレイニーとの比較が多かったが、確かに似ている。特に、《ストーリーよりも細部描写が命》という作風は、ディレイニーと同じものを感じた。最低でも、5回は読みたい、再読マニア向けの傑作です。(新谷広規(ビジネス歌人) / 2007-12-30)
マトリックスが好きになり、そのモデルとして攻殻機動隊があることを発見して夢中になり、 そして、そのまたオリジナルとしてのニューロマンサーにたどり着き、これぞ求め続けてきた 世界と感じた。 ある巨大企業が、人工知能(AI)を作りかけたが、それに支配されることを恐れ、2つに分割したまま 閉じ込めた。しかしAIは、完全な形になることを望み、行動を起こす。 まず、人格がふっとんだ精神病院入りの元軍人の精神を乗っ取り、これを操って、殺人鬼サイボーグと麻薬中毒 コンピューターハッカーを雇う。更に、麻薬中毒ハッカーの死んだ師匠の意識の入ったディスクを盗み、 仲間とする。殺人鬼に巨大企業オーナーを殺させ、ハッカー達に巨大企業のコンピューターシステムに 侵入させ、AIは目的を果たす。完全な形となったAIは地球では飽き足らず、地球外の存在とコミュニケート を始める。 久しぶりに熱中した。暴力と荒廃とハイテクの混沌、これぞサイバーパンク。(hidden_variables / 2008-04-11)
レビュー数 26
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平均点:4.5
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No.1-7
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虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか / レビュー総評点:-22
『虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか』で画像検索
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ASIN:4152083417 / 売上順位:110340
早川書房(2001-03)
翻訳:福岡 伸一/リチャード ドーキンス/原著:Richard Dawkins
¥ 2,310(中古:¥ 997)
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レビュー総評点:
-22
凄い本です。 こういう本を読まなきゃいけないね。 ただ、もの凄い小さなフォントでしかも430ページというボリューム(汗) 都合二ヶ月ほどかけて読みました。 普段、科学とかにあまり縁がないので、ここに書かれていることはすべて新鮮。 全編、トリビアの泉状態だな。 タイトルにある虹の話なんかも。 そっかぁ、虹というのはなんだか単にロマンチックなものとして認識していたけれど。 水滴や粒子、光の屈折だとか・・ホントに科学的に解体していくとむしろ詩的になってくるから不思議。 オカルト的な話や星座占いの類に関してもメスを入れている。 ここに書かれているような情報を持ちながら、さらに事故責任で楽しむ事が良いかも。 (ka-min / 2005-12-06)
どの本でも期待を裏切ることがないドーキンスの待望の書籍が翻訳された。本書では、真理の美しさを歌いあげている。 世の中では、科学の名をかたった偽物が蔓延している。 しかし、我々が受ける義務教育では、そのような偽物を識別できるだけの常識が身に付かない。教養の無い大人に囲まれていては、真理を理解する喜びより、発見する楽しさも経験できない。正しいことよりも楽なことを望むので、占いに関心を持ち、嘘でも心に気持ちのいい表現を信じてしまう。本書は、そのようなごまかしを具体的に指摘して、真理というものの奥深さと面白さを解き明かしてくれる。本書ではBBCが非科学的な番組を放映している問題を指摘しているが、日本でも似たような状況だ。公共放送でも空飛ぶ円盤を取り上げたり、民法では非科学的な番組のスポンサーに大電機企業がついていたりする。日本語では神秘やロマンという表現で、自然の興味深い仕組みを表すことが多いが、やめてほしいものだ。嘘はどのように着飾っても、嘘でしかない。 本書を多くの人たちが読むことで、真理に近づける喜びを感じることができる人が増えていくことを願う。 本書の訳者あとがきにはがっかりする。訳者は、本書の良さをまだ十分理解できていないのでは無かろうか。(おひるねおさる / 2001-05-28)
ドーキンス一流の芸が光ってます。優雅な論理展開で読ませます。 でも、論理的であること、科学的であることは訓練が必要で、訓練できていない人は絶対この本読まない。逆に、訓練できている人にはいわずもがなな内容も多いのだけれど、読ませる芸はさすが。( / )
科学関連のエッセイです。 占星術がいかにデタラメかを述べる文章がよかったです。 -------------------------------------------------------------------- 占星術師の仕事は、ほとんど訓練や技術を必要としない。 だから、そのあたりの暇をもてあました若い記者に回されることになる。 一九九四年一〇月六日の《ガーディアン》紙で、 ジャーナリストのジャン・モワールは次のように述べた。 「ジャーナリストとして初めてやった仕事は、くだらない女性誌に星占いを書くことでした。 あの作業は決まって新入社員がやらされます。 つまらなくて簡単で、当時の私みたいなケツの青いやつにもできる仕事なんですよ」(p171) --------------------------------------------------------------------(lionfan / 2005-02-13)
本書は、ニュートンが陽の光をプリズムで7色に分光したとき、今日の科学の基礎が開かれた一方で、当時の詩人は、虹の持つ詩情を破壊したと非難した。本書は、科学が虹を解体しようが自然の驚異や美くしさが損なわれることはなく、むしろその自然の背景に潜む精巧さや素晴らしさがより理解できることにつながると主張した本である。実際、そのとおりだと思う。この点は、完全に筆者に同意する。 加えて、オカルト・エセ科学・迷信・超常現象などの社会に及ぼす悪影響を徹底的に批判し、科学の果たすべき役割を主張している。生じる確率とその期待値を計算すれば、神秘的な偶然もありうることと考えられるし、ガイア仮説もエコロジカルテロリストのでたらめだと主張できる。前作「利己的な遺伝子」・「盲目の時計職人」と違って、生物進化論に限定された話題でなく、広く科学技術全般に話題が広がっている点が、筆者の博識と天才文章化力をまざまざと見せつけられる。 一般的に、日本人は宗教・信仰と科学に対して全く対立せずに生活することができる。時には精神論・神頼みやジンクス・運命的な感覚を持つこともあれば、論理的・科学的に判断し行動することもできる。その上で、礼節や規律を重んじ、社会生活の上でも躾や美徳も身につけて行動できる。こういった、非科学的なことを排除する風土が日本には存在することそのものを素晴らしいと感じることができる本である。 読み切るのに時間はかかりますが、とても良い本です。(ねぼすけ2004 / 2009-05-22)
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No.1-8
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ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論 / レビュー総評点:200
『ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論』で画像検索
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ASIN:4152086122 / 売上順位:8668
早川書房(2004-12)
翻訳:斉藤 隆央/原著:Peter Atkins/ピーター アトキンス
¥ 3,150
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レビュー総評点:
200
科学者が描く科学史
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科学の重要なエッセンスを分かりやすく抽出した読みもの。表現が身近で馴染みやすく、科学が専門でない人たちにも考慮されている。進化から始まり、DNA、エネルギー、エントロピー、原子、量子、対称性、時空、宇宙、算術まで一連のつながりになっている。 この本の特徴は、全ての項目において、まずその分野の歴史から入っていくという書き方だ。今では明らかに間違っていると分かる科学理論から始まり、徐々にその考えが塗り替えられていく歴史が面白い。のちに誤りであったと判明した理論でさえ、著者は決して彼らを嘲笑しない。明確に証明することができない時代にあって、間違ってはいても、そこまで論理を発展させた科学者たちに敬意を表し続けているのだ。 分野がかなり広いので、科学を専門とする人でも、これに書かれている内容のいくつかは新鮮に思うのではないだろうか。私は理系の大学一年生(まだ科学を学び始めたばかり)なのだが、各章の後半になると難解に感じられる。前半で書かれた理論が、複合的になってより高度な理論になるからだ。だが、飛ばしても問題ない感じなので、気軽に読むことをお勧めする。(まぐわぁと / 2005-02-14)
絶賛です。「重さや時間も”長さ”であらわせる」、「対象性から考えて次元をひとつ上げて見た場合の量子軌道のイメージ」、「”年”ではなくプランク時間の単位で見た場合の宇宙の初期の記述」など、視点をかえてみることによって物事の本質が見えてくる例を繰り返し紹介してくれます。この体験を繰り返すと「今自分に本質が見えていない問題は、適切な場所で適切な視点をもっていないからなのだ」という確信が膨らんでくる気がします 物理系の学問を学んでいた大学時代に、いろいろな難しいことを”直感的に”いとも簡単にわかってしまう先生や友人に囲まれて、「とてもついていける世界ではない」と絶望的な気分になったことがありましたが、それでも自分の能力でできるレベルで数式を追い、論文を読んで消化していたものです。その時代に、本書のような「読者のある程度の知識を前提にしたポピュラーサイエンス風読み物」にも触れていれば、”直感の手がかり”をつかむチャンスが広がっていたかもしれません。 一方、齢四十を超えて今この本を楽しめるのは、当時苦しんだ勉強の基礎があるからという気もします。年とともに「科学」を楽しめるようになってきました。本書は、一般読者にわかるように噛み砕いて表現はしているものの、けっして「入門書」とはいえません。一流の科学者であり、かつ一流のライターである限られた人のみが書ける「わかっているつもりの人にいかにわかっていないかを気づかせたうえで、さらに次の新たな理解を引き出す」本でしょう。 最後に。次にフィレンツェにいく機会があったらガリレオの指をぜひ見たいと思いました。(jimmy / 2005-06-05)
科学に興味を持つ大学生、高校生に是非読んでもらいたい。若者の人生を変えるポテンシャルを持ったすばらしいポピュラーサイエンス。アトキンスの数々の著作の中でも、際だった傑作。 科学的に世界を眺めるためのヒントが全巻にわたって横溢している。全体の構成、構想が凄い。進化、DNA、エネルギー、エントロピー、原子、対称性、量子、宇宙論、時空、算術。さまざまな話題を往還しつつ、大局的には、身近なものから人間の知覚スケールとは乖離したものへ、具体的なものから抽象的なものへと読者を導いていく、この全体構成の企みの大胆さ。それを実現してしまう膨大な知識。 人間は、抽象的な概念操作を無理なくこなせる不思議な動物だが、最終章「算術」に至って、数を数えられる、ということの不思議さが実感をもって迫ってきて、身震いする。この世界、そしてこの世界の一員であるぼく自身の存在の不思議さ、おもしろさを存分に味わわせてくれる。(Y. Naito / 2006-03-16)
この本を読んでみて私が大学教養の時代に知った内容もあったし、この本を読んでみて初めて知った内容もありました。 タイトルの示す通り10大理論ですから科学の分野を目指す方々はこの本の内容を大まかであっていいけど一通り網羅すべきです。 内容自体は高度な部分もありますけども、極めて刺激的かつ満足できるものです。(フジキセキ / 2006-11-03)
ガリレオの指は科学的手法の始まりの象徴である。 科学的手法がガリレオによってもたらされてから、様々な事象が解明され、今なお発展し続けている。 本書では現代社会の進歩に大きく貢献した10大理論について、解りやすくではあるが、決して本質を損なわない解説をしてくれるものである。 科学分野に馴染みがない人にとってはもちろん、多少なりとも知識がある人にとっても気楽に読める本とは言い難いかもしれない。しかし、興味を持ってじっくりと読み進めていけばその「深遠なアイデア」に対して驚嘆と賞賛を強く感じるとともに、好奇心を強く掻き立てられていくことだろう。 本書は訳書であるが、訳書にありがちな直訳的表現は皆無で、表現の言い回しに違和感を持つことなく読み進めることができる。原書の著者が噛み砕いたわかりやすい解説に定評があるとのことだが、その価値を損なうことなく翻訳されている点についても評価できる。(TakahiroPEJp / 2005-04-01)
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