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No.1-1
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夏の庭―The Friends (新潮文庫) / レビュー総評点:164
『夏の庭―The Friends 』で画像検索
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ASIN:4101315116 / 売上順位:993
新潮社(1994-03)
湯本 香樹実
¥ 420(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
164
無邪気で残酷な好奇心から始まった出会いが、1つの幸せと、大きな悲しみに帰結し、夏の光にさらされた少年時代が終わる。 本のページ数が残り少なくなり、物語の終わりが近づいてきて、この魅力的な登場人物たちとの別れが非常に残念に思えてきた。そしてラスト。通勤途中の地下鉄で、僕は涙をこらえるのにとても苦労した。 とても悲しく、だけど満たされた気持ち。 さあ、もう一度、最初から読もうか!(青山泰教 / 2001-04-26)
大人になっていくということは、その本人に智恵がついてくるだけでなく、 自分以外の人の考えを参考に行動できるようになるということでしょうか。 おじいさんならこう言うだろうということに基づいて、母の再婚に反対しないという最後の方の場面で、子供の成長を見たような気がしました。 全体としては、読み終わって、スタンバイミーを思い出しました。 男の子が何人かで、死体を探すという基本的な概念は同じかもしれません。 進み方も、設定も、言いたいことも、最後は全く違うかもしれませんが、受けた印象は同じような感じでした。必ずしも同感できることばありではないし、同じ経験をした分けでもない。 人の死と、子供の頃のともだちとの関係という面で同じ文脈上にあるのかもしれません。 若いときに死に直面したときに、どうしたらいいかを垣間見ることができるかもしれません。 後書きを読んで、作者の言いたかったことが書かれているようだったので安心しました。 あとがきで、その本で何が言いたかったかが書かれていると、自分の読み方が間違っていなかったと安心できます。それがいいことかどうかはわかりませんが、試験に作者の意図について述べよという問題が出たときも迷わなくて済むのでよいかもしれません。 ps. 山田詠美さんの本の後書きを読んだときも、作者の意図が素直に書かれていたので安心したことがあります。
(kaizen / 2008-07-23)
かなり前に読んだ本ですが、おそらくこの先一生心に残る物語として位置付けのできる作品。 「よく眠るように死んでいるとはいうが、あきらかにおじいさんの「それ」 は眠っているのとは違う」というくだり(記憶)を覚えています。 「人間の死」というテーマを扱いながら、読み終わった後のなんともいえない爽やかさ(?)は 悲しくてやりきれないのに、なぜかやさしい気持ちになるよう。 ちょうど、映画の「スタンドバイミー」のラストの感じを思い出しました。 (発売当初は日本版と言われていた) ただ悲しいだけの恋人や身内の死ではなく、あくまで他人の死であることにこの作品の意味があると思う。( / )
忘れていた子供の頃の好奇心、冒険心。 そんな気持ちを思い出させてくれる素敵な本でした。 そして「死」を初めて意識して悩んだ頃のことも。 大人になると何気ない風景や出来事に鈍感になって 感動することも少なくなってしまったけど この本の情景描写はとても鮮やかで、子供のころの 新鮮な視点で景色を見ることができました。 幸せな人生ってなんだろう。 大人になるってどんなことだろう。 そんなことを考えさせられる一冊でした。 いつまでも子供の頃の新鮮な気持ちを忘れたくないですね。( / )
あたたかい
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読み終わった後は、「悲しい」よりも「あたたかい」だった。 この本を読んでたくさん泣いたのに、 読み終わったら「ああ。いい本だなあ」って。 心があたたかくなった。 読み終わるのに何時間もかからなかった。 目をこの文章から離したくなかった。 いや、正確には「離せなかった」かもしれない。 この本から目を離している時間が勿体無くて、一気に読んだ。 文章中の『もしおじいさんだったら』こう考えることは、 「おじいさんを忘れないこと」「おじいさんと心の中で共に生きていること」につながるのではないだろうか。 児童文学とは思えなかった。 子供だけでなく、幅広い世代に読んでもらいたい。 そして、いつまでも忘れないでいてほしい。そう思った。( / )
レビュー数 114
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平均点:4.5
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No.1-2
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ポプラの秋 (新潮文庫) / レビュー総評点:118
『ポプラの秋 』で画像検索
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ASIN:4101315124 / 売上順位:100924
新潮社(1997-06)
湯本 香樹実
¥ 420(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
118
秋の光
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『夏の庭』が草のにおいがする本なら、この『ポプラの秋』からは秋のきらきらした光を感じる。平易な文体から7歳の千秋の心の動きが痛いように伝わってくる。大事な人が死んでしまったらどうしよう…と不安に思った幼い日の自分を思い出し胸が痛くなる。「死んだ人への手紙を届けてあげる」という大家のおばあさんに、死んだ父への手紙を託すことで少しずつ癒されていく千秋の心…。失った人への思いに自分でどう決着をつけていくのか、読みながら何度も涙があふれてきてどうしようもない。懐かしい秋の光が心に差し込んでくる一冊。( / )
人生って苦痛に溢れている。自分にとって大切な人だっていつかは死んでしまうし、自分自身の日々の生活/人生と格闘するだけでも大変なのに、愛する人を失った時に自分とどう折り合いをつけるのか? 湯本さんは老人と子どもを描かせるとほんと素晴らしい。彼女の作品群に出てくる爺ちゃん婆ちゃんたちは匂い立ってくる程リアルだ。私はおばあちゃんっ子だった(祖母はすでに他界しています)のでこの物語は読んでいて辛かった。 けれど、湯本さんの作品は、主人公の子どもたちが老人たちの死をおぼろげながらも理解しようと格闘し、彼らとの交流を自分たちのこれからの人生に立ち向かう力強さとして変換してゆくところにある、と私は思います。「癒し」ではないと思います。主人公はこれからも苦悩に立ち向かっていかなければならないのだから。 「夏の庭」の大人バージョンです。本当にお勧めです。(crustycronkite / 2004-05-16)
久しぶりの感動本となりました。人間愛というか、純粋な心と心の触れ合いが、とても素敵なのです。小さなアパートに暮らす人達。赤の他人でも、ほどほどの距離でつながっている生活。それほど裕福に暮らしているとは思えないけれど、助けを必要とする人を見かけたら、自然に手を差し伸べていく.......こういう環境って、今、存在しているのかなあ.....最近は、洗濯機はもちろん家の中だし、近所の人達と、落ち葉拾いして、焚き火をすることも稀だと思う。ましてや、そんな焚き火をみつけて、さつまいもを買ってくるおねえちゃん。気取りもなく、自然体で生活していることが、なんて心地よく、思いやりに満ちているでしょう。 いろんな世代の人が混じって生活することがとても普通だったのに、それが今では希薄になってきているように思います。だから他人同士、世代が異なる人達の触れ合いがとても気持ちいいということを教えてもらえて、心がほかほかしてくるのでしょうね。 臆病で、危なげだった主人公が、おばあちゃんとの絆を強めていく。そして、精神的にも癒されていくといったストーリーもいいものです。子供って、自分の心がとても傷ついていることがわからないんだろうなあ。病んでいることがわからないので、自分の感情に戸惑い、不安、恐怖を覚えてしまう。亡き父へ手紙を書くことで、自分の心を受け止められるようになった主人公。本当におばあちゃんの存在は大きいですね。しかし、このおばあちゃん、なかなかのお人ですよ。ほのぼの系おばあちゃんではないところも、現実的でいいです。こういうおばあちゃんが実在し、その良さががわかる人達がたくさんいる社会っていいなあ。 ストーリーの最後に明かされる主人公のお母さんの手紙には、涙が止まらなかったです。お母さんも辛かったのですね。彼女なりに娘を思う、深い愛情を知りました。 稀にみる一等級の作品に出会えたと思います。(はなこ / 2005-02-07)
看護婦を辞めたばかりで、人生に絶望しかけている千秋に、かつての隣人佐々木さんから電話があった。ポプラ荘のおばあさんが亡くなったのだ。 ポプラ荘は父を亡くした6歳からの三年間暮らしていたアパートだ。ここの大屋のおばあさんは不気味で近寄りがたい存在だったが、死者への手紙を預かって死んだら届けてくれると言うのだ。手紙が箪笥にいっぱいになると、おばあさんは死ぬらしい。父の死後、心を閉ざしていた千秋は、そそのかされ手紙を書く。一通目は、「おとうさん、おげんきですか。わたしはげんきです。さようなら。」の文面。二通目も。三通目も・・・。そして、やっと4通目で誕生日の報告をする。そして、千秋は徐々に日常を吐露することを覚え、学校へも行けるようになる。 でも、おばあさんは千秋が手紙を書いたからといって感激するでなく、めんどくさそうに箪笥にしまうだけなのだ。「あんたは私の寿命を縮めようってのかい」などと憎まれ口さえきくのだ。そのつっけんどんな優しさと、6歳の千秋の孤独の関わりがおもしろ悲しくて、すっかり虜になってしまう。そもそも私はこどもの切なさとかひたむきさというのが弱点だ。しかも、そこに、痛快な「おばあさん」が登場となればナニヲカイワンヤ。 しかし、なんでかな?と考えてみた。 きっとおばあさんというのは「第三者」だからではないだろうか。現役じゃなくて、自分の人生で手いっぱいでもなくて。少し遠くから見てくれる人。人は同じ土俵で戦わない人、そういう人に心は許しやすいのでは。 私事だが、自分は小学生高学年くらいで女を降りたというところがあった。きっと「この風貌、この性格で、女の子として勝負するのは無謀だ。」と感じたからじゃないか。 だから 不思議と、どのグループの女の子たちとも仲良くできたのじゃないかと思う。 第三者でありながら、おばあさんは極めて怪しく面白い。普段はポパイをつぶしたような顔で、よそいきに入れ歯をすると別人になるおばあさん。大人になった千秋は、死者の手紙を箪笥に預かるという話はおばあさんのつくり話と思っていたが、葬儀に行ってみるとおばあさんは実に多くの人から手紙を預かっていた。そこには、母の手紙もあった。母は葬儀を取り仕切った佐々木さんに、かつて父へ書いた手紙を千秋に読ませて欲しいと伝えた。 そこには、悲しい事実が。そして絶望の淵に居る千秋にある示唆を与える。 人の一生を貫く孤独とそこから静かに立ち直る様が、自然で心地良い。どこまでも哀切ではなく、笑いが織り交ぜてあることで抵抗なく泣けるし、頷ける。 ねぇ、おばあさん!私の手紙もあの人に届けてはくれませんか?誰の脳裏にも、そう言いたくなる人の顔が浮かぶのじゃあるまいか。 是非、映画化して欲しい作品でもある。(おっか3 / 2002-05-15)
この本を読んで、5月に葬式をあげた友人の事を思い出しました。ちょうど1年がたちました。死とは何か。それは簡単には答えを出せないことです。たくさんの人の死を経験したとしても、それは難しいテーマです。私の友人は、20歳という短い一生をこの前終えました。私は、この物語の主人公の千秋ちゃんのように、彼女に手紙を書いてみようと思いました。素直に前向きになれなかった自分の人生を見直せる気がするような、そんな一冊です。『夏の庭 The friends』に続き、こちらも電車の中で読んでいて、泣いてしまいました。読んで損はない一冊です。(kashiro / 2002-05-13)
レビュー数 31
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平均点:4.5
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No.1-3
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家守綺譚 (新潮文庫) / レビュー総評点:109
『家守綺譚 』で画像検索
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ASIN:4101253374 / 売上順位:23507
新潮社(2006-09)
梨木 香歩
¥ 380(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
109
静謐な世界
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読み始めてすぐに「これはヤバイ」と思った程、いい本に出会ってしまった。 本好きサイトでも絶賛されていたので早く読んでみたいと思っていましたが、 大勢の方が感想を述べている通り確かに心に染みる作品でした。続きを読むために この本を手に取る時、自然と心が安まりました。家守綺譚に出てくる草や花という ホームページがあったので、どんな植物かわかってすっきりしました。 見た目にも個性のある植物が多いですね。 最後のほうで征四郎が葡萄を食べない理由を語ったシーンが最高です。 これで作品が引き締まった感じがしました。 文庫にすると380円という安価ですが、読む価値は計りしれません。(hikomaru / 2007-01-31)
亡くなった友人の家の家守をする主人公に、庭の前栽、里山の草木や動物たちが、懸想をし、悪戯をし、語りかけてきます。 一編ずつは数ページの短いものですが、それらは互いに関連し合い、大きな一幅の作品となっています。 身近な自然との交歓を、ほとんど散文詩のような文体で織りなしてゆくさまは、幻想的な水彩文人画を思わせます。 色彩はあくまでも淡く、それでいてまなざしはあくまでも瑞々しく、その上死者さえも活き活きと描かれています。 一編ずつ慈しむように手の中で転がして鑑賞したくなる作品です。(汲平 / 2006-11-09)
駆け出しの物書きである綿貫征四郎は、学生時代亡くなった親友である高堂の家を管理することになる。 あるとき「庭のサルスベリがおまえに懸想している」という忠告と共に死んだはずの高堂がボートに乗ってやってきて…… 季節折々の自然とそこに在る怪異をごく自然に描いてくれる短編集です。 短編、とは言ってもそれぞれの話が巧妙につながり、ところどころで接触しながら読ませてくれました。 高堂にからかわれながらも、常にまっすぐで素直な綿貫のキャラクターもよかったです。 個人的には「ふきのとう」から登場する小鬼がかわいくて好きだったのと、サルスベリが健気な一方、ときたま人間らしい艶かしさや嫉妬を見せるのが魅力的でした。(こうこ / 2007-02-10)
ハードカバーをもう持っていたのですが、綿貫の随筆を読みたかったのと外出先でも読みたかったので文庫版も購入しました。 文庫が出て、人にすすめやすくなったのも嬉しいです。 綿貫の随筆には溜め息をつかせる物がありました。いい意味での溜め息です。ちゃんと最後に読んでもらいたい。 連作なので、通勤通学の間に読んだりするのにいいかもしれないが、不思議と次々と読みたい気持ちにさせる。 ただ穏やかな空気ただようこの物語に、どうしてそんな力があるのか上手い説明は出来ない。 どこか愉快で温かみがあり、惹かれるものを感じてしまう、物語の中に息づく人々。 時代も曖昧な中でさも当然な顔をして存在する不思議。 純粋なエンターテイメントとしても申し分なく、美しい日本の風景の描写は、美しい。 けれど、それ等だけで終わらせたくない何かがある。 安易なエンターテイメントとして終わらせたくない。 好き、何度もページをめくってしまう、感慨深い一冊。(翼 / 2006-11-03)
“ハリーポッター”や“指環物語”にそこまで入り込めない私は、ファンタジーが苦手 なんだと思っていた。しかし、それは背景のちがいなんだとわかった。 本書に登場する日本のファンタジーになら容易く馴染めたからだ。 掛け軸を媒介にあの世とこの世を行ったり来たりする亡き友を筆頭に、人間に恋心を抱く サルスベリやら、徳の高い犬、河童など、本書には不思議な生き物がたくさん登場する。 アメリカでヒットするホラー映画を観ても全然怖くないが、日本の怪談に背筋が寒くなったり 五感には風土と切っても切れぬ深い関わりがあるのだと実感する。 それは百年昔の物語であっても何ら変わるところはないのだと思う。 −最近筆が進まなかった。執筆にはペンとインキを用いているのに筆が進まないとは。 しかし、ペンが進まないと云うより、筆が進まないと云う方が、精神の在り方に即している ような気がする。(中略)文明の進歩は、瞬時、と見まごうほど迅速に起きるが、 実際我々の精神は深いところでそれに付いていってはおらぬのではないか。− とは、日本人の根幹をなす部分をズバリ言い当てられたようで、ストンと胸に落ちた。 『村田エフェンディ滞土録』とシンクロしているところも楽しい。(Justin / 2007-05-24)
レビュー数 24
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平均点:4.5
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No.1-4
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アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア) / レビュー総評点:289
『アルケミスト―夢を旅した少年 』で画像検索
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ASIN:404275001X / 売上順位:1064
角川書店(1997-02)
パウロ コエーリョ/翻訳:山川 紘矢/翻訳:山川 亜希子/原著:Paulo Coelho
¥ 580(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
289
全ては一つ
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俺はいつか成功する・・・となんとなく思いながら、何の行動もしない。 そしていつしか心は沈黙し、自分がそうしたかった事も次第に忘れ、安定した人生を求め、日々の生活に埋もれ、宝物は永遠に去ってしまったと、気づく。 私は手遅れになる前に、この本に出合えてよかったと思います。 今、この本に出合えたのも偶然ではなく必然だったのではないでしょうか。 そう思わせてくれる本でした。(YAL / 2007-03-25)
素直に感動しました!の一言で済ましたいのですが・・・ まずはだまされたと思って一度、一読されることをオススメします。 本好きな人も、そうでない人も、ハマってしまうこと間違いありません。 普段は断言するのはあまり好きでない自分ですが、 コイツには本当に感動してしまったのです・・・ なぜなら、 自分が普段思ってはいるが日常の煩雑さにかまけてフト忘れてしまいがちな 「大事なこと」を思い起こさせてくれるから。そしてそれはまさに「そう」 なのです。それら全てがこの書には「すでに書かれている」のです。 この意味を把握するためにもまずはご一読を! そしてあなたもきっと、人に(特に大事な人に)ススメたくなる筈です。(tko / 2002-01-24)
大切な事
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自分を信じる事、大切にする事。神様(またはなにか大きな力)を信じてゆだねる事。感じる事。大きな愛。 そういったことの大切さを思い出しました。 ここかしこに人生のヒントになる言葉がちりばめられていて、力づけられました。 読んでいる間、とても心が平安で、また人生に確信を持てて楽しく読めました。 実は、4年ぶりに読み返したのですが、その頃よりも内容がわかって 自分の成長ぶりもかんじれました。人生は深いです。つらい事も楽しい事も受け入れて歩みたいものです。(katz / 2008-02-03)
ハードカバーの頃。
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この本がハードカバーで出ていた頃、友達から借りて読みました。 なのに、今でも忘れられないフレーズがあります。 それは、主人公の少年が、まるで美術館のように、絵がたくさん 飾ってあるおうちに行くのですが、 そこで、何故か、スプーンにオリーブオイルを入れられ、 これをこぼさないで、と言われるのです。 少年はスプーンの中のオイルが心配で、絵をろくすっぽ 見ることが出来ませんでした。そう伝えると、次に 「じゃ、絵を見ておいで」と言われるのでした。 すると、今度はスプーンの中が空っぽ。 (たしか)老人が少年にこう言います。 幸せとは、スプーンの中のオイルに注意を払いながら、 絵をちゃんと鑑賞することだよ、と。 私の中でアルケミスト(錬金術師)は、 こういう大事なことを教えてくれた本です。(vega / 2004-03-15)
必然と偶然
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羊飼いの少年が、夢を追い求めるこの話は、彼のまわりで起きるすべての出来事が、偶然のように見えて、実は必然であるという。神とは、自然とは?身の回りに起きるすべての出来事が、何らかの必然性を持っているのだと語りかけてくるようだった。自分自身、この本を読みながら、過去の偶然が必然だったように思えてならない。やろうと思う意志があるならば、目的を達するために、目に見える見えないに関わらず、すべてが偶然・必然的に手助けをしてくれるのだ。生きるという漠然として曖昧な行為を見事に映し出した作品である。(ボキャ / 2000-12-01)
レビュー数 150
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平均点:4.5
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No.1-5
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蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫) / レビュー総評点:31
『蒲公英草紙―常野物語 』で画像検索
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ASIN:4087462943 / 売上順位:105643
集英社(2008-05-20)
恩田 陸
¥ 500(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
31
常野一族という一風変わった一族がいる。 『光の帝国』で、春田の血筋の書見台が一族ではない家に所蔵されていたとちらりと出てきた。 その書見台を有していた旧家と集落を中心に、19世紀末の「にゅう・せんちゅりぃ」を迎えようとする日本が牧歌的に描かれている。 だが、その新しい世紀が戦争の世紀であったことは、現代の読み手にとっては既知であり、描かれる世界が美しいほどに喪失の予感で胸が痛む。 「しまう」「響く」ことは特別でも、本を読み、人と触れあい、気持ちを揺れ動かすことなら、誰しも日常的にしていることだろう。 そうやって他者を感じながら、一人一人が、今、この時、この国を作っている。主人公の最後の問いかけは、読み手への問いかけであり、警句である。 不思議であると同時に美しい、静かに胸を打つ本だった。(香桑 / 2008-08-18)
恩田陸、「常野物語」のシリーズの文庫最新刊です。 「常野物語」にはいつも、常野と呼ばれる漂白の一族が出て来ます。彼らは普通の人とは違った能力を(例えばそれは、未来予知だったり、今回登場の一族のように、人の生きていた人生そのものを全て心の中に記憶として刻み込み「しまう」ことが出来る能力だったり)を持っています。彼らは、定住せず各地を歩き、自分たちのなすべきことを為しています。 今回の舞台は、第二次世界大戦前の絵に描いたような田舎町。庄屋さんとでも言うべき槇村の一家がいて、その家族とともに歩む村人がいて、すべての文化はそのお館に集まり村人にとってはすべての文化や変化や生活のベースがそこにあるような、そんな古き良き時代の日本の農村が舞台です。 語り手の主人公の少女は、縁があってその親方の末娘の聡子さんと知り合いになります。病気がちで成人までは生きられないと言われていた聡子さんの話し相手として、お屋敷のかかりつけ医の娘で年が近かった彼女が選ばれたのでした。彼女は、聡子さんやその兄さん達、そして槇村の家に出入りする人たちと関わっていきます。その中に、春田さん一家もやがて加わります。 その春田さん一家こそが、常野の一族なのでした。 あとは読んでのお楽しみですが、まかり間違っても悪の一族と戦ったりとかそういうベタな展開にはならないのでご安心を。人の気持ちが今よりもまだまっすぐで歪みが少なく、自分が何をすべきかをわかって感じてその為に生きているのが普通だった時代。本当はどこにもそんな時代はないのかも知れないけれど、そうした幻想の中に気持ちよくひたって、どこか心の底のほうから暖かくなってくるような話でした。 語り手の少女の語り口調も大いに影響していると思いますが、とにかく読んでいてひどく優しい気持ちになる一冊でした。(樽井 / 2008-05-25)
基本的に「ですます」調の文体は苦手なので、しばらく「積読」状態であったが、いざ読み始めると、非常に良く構成され美しく描写された小説だった。開国直後の日本という設定は、時代小説と近代小説の狭間で、なんとも言えない甘い郷愁を私に思い起こさせる。おそらくあの時代の現実は、この小説の大半で語られる「古き良き日本」よりもずっと過酷だっただろうが、そこが小説の良いところ。ファンタジーの要素が組み込まれ、魅力的な登場人物が織り成す物語に素直に感動できた。百年後に現代を振り返ったら、やはり2009年も「古き良き」に見えるのだろうかとふと考えさせられた。(Rina / 2009-07-29)
他の2つの常野物語を読破してから、数年後に気になって読んでみました。(本来は2番目に読んでおくべきだったかも)でも、単独でこれだけ読んでも十分楽しめると思います。 聡子が語り手となって明治時代の農村のお話。前半は聡子が10歳前後の明るくて、ほのぼのする感じでしたが、途中で春野一家が村に現われてから雰囲気が変わってきます。そして最後に。。。聡子の最後の言葉が重たく、印象に残りました。また時間がたってから読んでみたいです。 (アリゾン / 2009-04-03)
時代は「にゅう・せんちゅりぃ」(21世紀ではありません。20世紀です)を迎えた頃、場所は山を越えれば福島、という阿武隈川沿いの農村地帯。絵に書いたような田園風景が目に浮かびます。大地主の末娘・聡子の話し相手としてお屋敷に上がることになった峰子の日記がタイトルの『蒲公英草紙』です。彼女が自分の日記になぜこの名前を付けたのか、何となくわかる気がします。うららかな春の午後、窓辺から黄色い蒲公英に紋白蝶が戯れている様子を窓辺から眺めていて思いついたようです。 父親から帳面をもらった峰子は「しっかりお勉強をして世の中の役に立つ人間になりたい」と考えます。からだが弱く、成人するまでは生きられないだろうと言われていた聡子は、畑仕事を手伝う子供たちを見て「みんなあんなに働いているのに、聡子は何もしてないね」「聡子はぬくぬくとわがままをさせてもらっているのに、何も村に返してません」と言います。これから大人の階段を上ろうかという年頃の少女たちでも、普通にこんなことを考えられていた時代があったんでしょうね。家族のためとか、地域のためとか、国のためとか、とにかく自分のことだけを考えるのではなくて、誰かのために役に立つ人間になりなさいと親は子に教え、子はその教え通りに何か人の役に立つことをしようと思う、美しい日本人がたくさんいたんですね。 聡子を見ていると、育ちがいいというのはまさに彼女のためにある言葉だと思います。美しい言葉遣い、周りの人への気遣い、感謝。清々しい心の持ち主は、周りにいる人の心まで暖かくさせる。そこにいるだけで心を和ませることのできる人。聡子を取り巻く人々も優しさにあふれていて、せわしない日本にも、かつてはこんな風に平和でゆったりと時間が流れていた時代があったんだなと、読んでいる私まで穏やかな気持ちになりました。 だからこそ、村をおそった悲劇がひどくつらいものになるのですが、ここでみんなの気持ちを救うのが、常野一族の春田一家です。『光の帝国』の一話にもつながりのあるような家族が出てきましたが、みんなを「しまう」ことのできる彼らと村人たちとの交流は短くも心に残るものでした。 最後は昭和20年8月15日。玉音放送を聴いた峰子は深い喪失感の中にいますが、だからこそよけいに聡子のとの楽しい日々に心を引き戻されてしまうんでしょう。平和な物語のラストとしてはちょっと切ない終わり方なんですが、だからこそ聡子の美しさが引き立っているような気がします。「自分が幸せであった時期は、その時には分かりません。」深い言葉ですね。(かほひめ / 2008-08-14)
レビュー数 16
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平均点:4.0
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No.1-6
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夜は短し歩けよ乙女 / レビュー総評点:58
『夜は短し歩けよ乙女』で画像検索
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ASIN:4048737449 / 売上順位:66358
角川書店(2006-11-29)
森見 登美彦
¥ 1,575(中古:¥ 41)
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レビュー総評点:
58
なじめたら星5つ、なじめなかったら星1つ
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本書の良さについては多くの方が書かれているので、別の面から書いてみたいと思います。 この独特な文章になじめるかどうかで評価は大きく別れてくるでしょう(これもすでに指摘されている方がいますが)。 わたしはなじめませんでした。 その具体的な箇所をいくつか挙げてみます。 ネタバレ注意。 ・・・ 私の手なんぞ何の面白みもありません。紅葉饅頭のほうが断然可愛いに違いないのです。 p.22 私は頬が火照るのを感じましたが、それは酔いのためではなく恥じらいのためでした。豆ッ恥、豆ッ恥。 p.47 しかも私が中学生の頃から欲しかった本が、百円玉一枚だとは! お財布への信頼に一抹の翳りある我々にとってはありがたすぎるお話です。ビバ、「ビギナーズラック」。それとも私は古本市巡りの才能があるのかしらん。私の興奮はいやが上にも高まります。 pp.81-82 そして樋口氏から、彼女がその絵本を追い求めて古本市をさまよっていたことを聞いた刹那、「千載一遇の好機がついに訪れた」と直感した。今ここに一発逆転の希望を得て、ついにふたたび起動する私のロマンチック・エンジン。 p.117 なぜ先輩はあんなに驚いたのだろうと私は思いました。私の顔に何かオモシロオカシイものが? p.138 この先どんなオモチロイことが私を待ち受けているのであろうか! と我が興奮が天井知らずに高まるのも宜なるかな。 p.156 もちろん私は普段から精神を研ぎ澄ましているような人間ではありませんが、その「ボーッ」は、「ボーッ」の中の「ボーッ」、「世界ボッーとする選手権」というものがあれば日本代表の座も間違いなしと思われるほどに筋金入りのボーッであったのです。 p.228 ・・・ こういう文章に違和感を感じなければ読んで損はしないはずです。 いずれにせよ、購入する前に一度立ち読みしてみてください。 10ページも読めば雰囲気がつかめると思いますので。(モノクロ / 2007-02-07)
世界の豊かさを味わえる一冊。 しいてあらすじを伝えるなら「天然少女と、彼女に恋した青年を中心としたドタバタコメディ」となるが、これは「となりのトトロ」を「田舎に引っ越してオバケに出会う物語」と書くのに等しい。あらすじにすると、取り落としてしまうものが多すぎる。 主人公二人もいいのだが、この小説の本当の面白さは二人をとりまく人々の豊かさにある。十数人にも上る脇役が、それぞれ人格をもつ存在として書き込まれている。てんでばらばらな立場の、ばらばらな願望をもつ人々が、つながり結ばれていく面白さ。起こりえない事件、ご都合主義な展開でありながら、網の目のような人間の結びつきにリアリティと温かさがある。 多くの小説、映画が「目的を持つ主人公と、乗り越えるべき障害」というシンプルな構造で進んでゆくのに比べれば、実に雑多で魅力的だ。 「なにをいいたいのかわからない」という人がいるのも理解できるが、起承転結のストーリー、大上段のテーマばかりが小説の面白さではないだろう。ストーリーとテーマ性ばかりが重視されるようになってから、小説も映画も(ハリウッドを代表として)痩せてつまらなくなったのではないか? そうした作品とは対極の「豊かな」作品として、これは傑作だ。 なお特徴的な文体は、夏目漱石や太宰治などの古典的作品や、慣用句を下敷きにしたパロディを含んでいる。そうした古い文章になじみのある人なら、台詞回しにニヤっとさせられること請け合い。(三水 / 2009-06-16)
初めて森見登美彦さんの作品を読みました。独特な文体ついては、始めのうちとっつきにくいと思っていましたが、読み進めていくうちに、その文体が出てくると、心地よくなってきました。逆に、それが出てこないと気持ち悪くなるくらいでした。 不思議な登場人物と京都の雰囲気が絶妙にマッチした作品になっていると思います。(都彌那嘉 / 2009-02-08)
“先輩”と“黒髪の乙女”の二人の登場人物が交互に登場し それぞれ一人称で語る短編の連作4編。 小説の完成度に関しては 評価できる資格はワタクシにはない。 ただ、この二人の語り手が極めて魅力的なことはよくわかる。 とりわけ“黒髪の乙女”の天然で無邪気なところがとても良い。 そしてこの二人の語る文章の何とも言えないリズムと内容が可笑しい。 はじめはその文章のリズムと内容が微妙にずれていて違和感があるのだが いつの間にかシンクロしていく感覚もとても心地よい。 どういうエンディングを迎えるのか期待しながら 残りのページ数がどんどん少なくなっていくのがなんだか惜しくて・・・ そんな感覚を味わうのも久しぶりだ。 ご都合主義で奇想天外な内容ではあるけれど 少なくとも読んでいる時間はとても楽しい。 表紙の中村佑介のイラストもなかなかカワイイ。 (由良上野介 / 2008-11-28)
表紙とタイトルに惹かれ、とりあえず1ページ目だけを読んだ時は、その文体に慣れておらず買おうか迷ったものでしたが、買ってその先を少し読めばあっというまに世界に引き込まれてしまいました。 読み終わった後味も甘くて心地よく、とても楽しくて、ステキな物語です。 いい本に出会えたので、いろんな人にオススメしたくなりました。 面白く不思議な登場人物や、不思議な(それでいてこんなことあるか!という文句は言いたくならないほど気持ちいい)出来事がたくさん詰まっているので、サブカルな漫画などが好きな人にも、是非読んでみてほしいです。 片想い中の方も、青春真っ只中の方も男女問わず是非!(リョコ / 2007-01-21)
レビュー数 119
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平均点:4.0
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No.1-7
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気になる部分 (白水uブックス) / レビュー総評点:30
『気になる部分 』で画像検索
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ASIN:4560720878 / 売上順位:32744
白水社(2006-05)
岸本 佐知子
¥ 966(中古:¥ 98)
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レビュー総評点:
30
『ねにもつタイプ』を読もうと思ったら、先にこちらの著書があったので読みました。 なんだかもういろいろ突き抜けていて「大丈夫か?」と心配になるくらい面白かったです。 著者が普通に会社勤めしていたのだと思うと、根拠もなく「私も大丈夫かも知れない」と感じられました。 岸本さん、ありがとうございます。(misfit / 2007-03-26)
こんなエッセイ待ってました。 妄想と現実をひょいひょい飛び越えながら、実に日常的!私の笑いツボにドカンとハマりました。 岸本さん同様、家で仕事をする身なので、共感できる部分もたくさんあり、「大丈夫かも?自分」と思えました。 彼女が翻訳したものも、ひとくせありそうな作家ばかり。特にお気に入り(らしい)のニコルソン・ベイカーも漁ってみたいと思ってます。(とんとろ / 2007-05-17)
日々の疑問、昔から解せないこと、未解決の思い出、などを徒然に紹介。 脱力系です。妄想入っています。 1993年から1999年に雑誌に掲載された文章が収録されているので、ちょっと古い。 作者が会社勤めをしていた頃の話もけっこうあり、「国際きのこ会館の思ひ出」が最高。 文章も笑えるけれど、きのこ会館自体が凄い。 この宿泊施設、今は閉鎖されたらしく、とても残念です。 作者は翻訳家で、その職業病や翻訳の苦労も良い味を出しています。 ちゃんと仕事しているんだ、と思いました(失礼)。 私は、後に出た「ねにもつタイプ」を先に読みました。 「ねにもつタイプ」の方が笑えたかな。 「気になる部分」は、わりと普通なエッセイが多い気がします。 ノスタルジックなちょっと良い話もあります。 しかし、そう思ってしまう自分にかなり不安を感じる。 ひょっとして岸本ワールドに慣れたのか? ちなみに2000年に白水社から出版された単行本を、uブックスで再度刊行。 川上弘美さんによせたエッセイ?が追加されています。
(kingyo.K.K / 2007-09-12)
新聞の書評で進められていたので、読んでみた。 翻訳家の筆者が、個人的に気になることを、あくまで個人の中で掘り下げつつ書いているエッセイ集。 読んでいて、筆者のネガティブぶりが、かなり面白い。 この本を読んで、本当にポジティブは正義なのか?と疑問を持って世の中をみてしまった。 時間がある時の、軽い読み物として、お勧めできます。 少し辛口ですが、読み返さないと思うので、星は3つにしておきます。(久保田夏彦 / 2008-06-18)
レビュー数 4
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平均点:4.0
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No.1-8
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きれいな色とことば (新潮文庫) / レビュー総評点:54
『きれいな色とことば 』で画像検索
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ASIN:4101278229 / 売上順位:175117
新潮社(2002-06)
おーなり 由子
¥ 620(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
54
きもちの色
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中学生の頃、おーなり由子のコミックを好んで読んだ。小学生の頃は、叙情的でメルヘンティックなおーなり由子のマンガがよくわからなかった。この作品で初めておーなり由子のエッセイを読んだ。うれしかったのは「さんぽの時間」。ある季節に突然襲ってくる懐かしくて胸が締め付けられるような感じを、他の人も持っているのかどうかずっと知りたかったけれど、今までうまく言葉にできなかった。おーなり由子はそれをうまく言葉にしないまま表現していて、「わたし以外の人もあんな風になるんだぁ」とものすごく得心してしまった。言葉にできない感じを言葉にしないまま表現するなんて!好きな人にはうれしい一冊。できればおーなり由子のマンガを読んで気に入った人に読んでもらいたい。(もも*いるか / 2002-09-09)
おーなり由子さんの観察力と表現力には、いつも驚かされる。 たとえば「夏の庭」。 レースのように穴だらけになったシソの葉。 青虫は、葉っぱのソーセージみたい。体中が青い葉のミンチでいっぱい・・・ 「さんぽの時間」では、 人間は、その時々の自分を抱えて、 バウムクーヘンみたいにぐるぐると輪を重ねて年をとっていく・・・ 大日本インキの色見本帳が好きなところとか、 炭酸水を見るのは好きだけど飲むのは苦手、とか、 きれいな色で、生まれたてのようにおいしいそら豆や、えんどう豆が好きとか、 私との共通点をみつけては喜び、 「胸がぎゅっとして、泣きたくなる気持ちの秘密」 に共感して、せつなくなったりもした。 どんな色でもきれいだと思える、しみじみとしたエッセイだ。 (森の鵺 / 2005-09-02)
とても優しい言葉の本でした。 ときおり描かれているイラストも、優しく心に届く色が印象的でした。 色に、作者のあたたかい気持ちが込められているんだと感じました。 ふんわりとした文章は、まるで綿菓子のようです。 読んでいる間、心を包み込まれるような気持ちになりました。 どことなく懐かしさを感じる内容が、とても気に入りました。 そして、作者の色に対する想いが、自分の中にもすーっと入ってきました。 たくさんの色に感謝したくなる本です。(sunnylake / 2010-02-13)
この本の評価は分かれるのではないかと思います。とても気に入ってバイブルのように持ち歩いたり本棚の一番の場所に飾ったりするひともいるでしょう。反対にさらさらっと見てすぐに手放してしまう人もいるでしょう。この本はおーなりさんの色体験を追体験する本なのです。ですからおーなりさんとおめめの感覚が似ている人ほどじーんとするのではないかと思われます。 でも。どっぷりおーなりさんの世界にはまれなくとも、癒し効果はあるはずです。 ほっと一息。 どこか静かな所で、小さな空でかまわないのでなるべく空の見えるところで、読んだらいいかな、と思う本です。お気に入りのお茶と、ぜひどうぞ。(citrin / 2007-02-03)
色は、同じ色でも、見る人やタイミングによって、 様々に変化してうつる不思議なもの。 日常の中に空気のようにあたりまえにあって、 見えるけど説明ができない、ゆたかなもの。 人は、自分の色を見て生きていく。 自分の思うとおりに。 :*:・゚★,。・:*:・゚☆ エッセイ集でもあり、詩集でもあるような1冊。 いろいろな色のお話が綴られていますが、 直接色と関わるものだけではなく、 何気ない日常の出来事や過去の記憶と リンクしている色について書かれているものもあります。 読んでいると、 その色たちがやわらか〜く心の中に広がって、 懐かしさや切なさ、暖かさを感じます。 (KASUMI / 2009-08-14)
レビュー数 5
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平均点:4.5
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No.1-9
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夜市 (角川ホラー文庫) / レビュー総評点:41
『夜市 』で画像検索
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ASIN:4043892012 / 売上順位:11804
角川グループパブリッシング(2008-05-24)
恒川 光太郎
¥ 540(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
41
’05年「第12回日本ホラー小説大賞」大賞受賞作。 また、’05年下半期「第134回直木賞」の候補作でもある。 「日本ホラー小説大賞」は過去に、’95年、瀬名秀明の『パラサイト・イヴ』や’97年、貴志祐介の『黒い家』など、共に映画化された名作を送りだしているだけに、この、ほとんど文句なしに大賞に決まったという作品を期待して読んだ。 本書は表題作と『風の古道』という作品が併録されている。どちらも似通った設定の作品で、アニメ映画『千と千尋の神隠し』のような異世界に迷い込んだ主人公を描いている。 ホラーと名のつく賞の大賞でありながら、本書は生理的な恐怖を感じさせる描写や、人間の奥底に秘められた狂気の言動・心理表現などはまったくなく、背筋がゾクゾクするような怖さは感じない。 「欲しいものを手に入れたい」そして「手に入れたあと、さいなまれる罪悪感」、さらに「失ったものを取り戻す」といった人間の持つさまざまな欲望や感情が、むしろ全編にわたって抒情的につづられていて、私は少年時代に夢想・空想したような一種ノスタルジックな世界を思い出した。また、実際には存在しえない者や物が登場したり、起こりえない現象が描かれたりしているにもかかわらず、不思議とそれぞれの場面が明瞭な映像として頭に浮かんできた。 本書は「身も凍りつくホラー」をしのぐ、アニメなどに映像化もできる「ファンタジー・ホラー」とでもいうべき文学作品である。(Wakaba-Mark / 2008-05-29)
ホラー大賞ということですが、単行本レビューにあるとおり ホラーというよりダークファンタージーです。 怖さよりも、幻想的な美しさ、妖しさ、もの哀しさが漂います。 また表紙が作品によく合った美しい装丁です。 「夜市」をさらに引き立てているのが、同録の「風の古道」です。 こんな古道があったら、子供でなくても大人だって迷い込んでみたくなるような異界。 魅力的な放浪者が登場し物語に奥行きを持たせています。 すでに単行本を読んではいたのですが、文庫化をこんなに待ちわびた作品は久々です。 風の古道は別のかたちでまた登場して欲しいです。 (hikomaru / 2008-05-26)
2005年、第12回ホラー小説大賞を受賞した「夜市(よいち)」と、「風の古道(こどう)」、二つの中篇を収めた一冊。 両作品とも、普段は見えないし行くこともかなわないけれど、この世界と隣り合わせに存在している場所を舞台に、話が進んでいきます。幽明のあわいのエアポケット的空間に引っ張り込まれて、ふと気がついたら、ゆらゆらとたゆたう蜃気楼の世界を旅していた、みたいな・・・。作品のそんな空気感を感じましたね。 この世ならぬ妖しい売り買いがそこでは行われている夜市と、ドラえもんのどこでもドアをつないでいる目に見えない通路みたいな古道。長いこと離れていた故郷に久しぶりに帰った感じ、とでも言ったらいいかな。不思議になつかしい気持ちに誘われました。 殊に、その世界独自のルール設定が、作品世界の魅力をいや増している表題作「夜市」が面白かった。百鬼夜行の化け物が跳梁し、店主を務めたりしている夜市の雰囲気は、昔読んだ諸星大二郎の怪奇コミック『諸怪志異(三) 鬼市』の「鬼市(きし)」に通じるものがありました。 表紙カバーの中で泳ぐ三匹の金魚が、本書の風情に錦上花を添えているのもいいですね。印象的なこの装丁は、片岡忠彦。(東の風 / 2009-03-20)
新人のデビュー作品集にして、第12回日本ホラー大賞受賞作、第134回直木賞候補作を収録しているということですが、私にはどうも合わないらしくて、あんまり楽しめなかった。残念です。 表題の短篇と「風の古道」の2作品とも、構成は同工異曲。日常生活と隣り合わせに存在している幻想的な異世界へと迷いこんだ主人公が彷徨ののちに帰還するという物語。文章が端正だという評価もあるようですが、私には薄味に感じられた。手垢のついた未熟な表現が目立つ。 ストーリーの展開はなかなかユニークだけど、短篇小説と呼ぶには中途半端に長い枚数。なんだか間延びしている。評価は人それぞれですね。 改まってホラーの定義をたずねられると答えに窮してしまいますが、この作品集の内容ならば、いわゆるホラー(怪奇小説または恐怖小説)よりはむしろファンタジー(幻想小説)と言ったほうが適切ではないかしら。(シネマA / 2008-08-19)
「夜市」「風の古道」の2作品を収録。 「夜市」 『悪魔との契約』もののパターンだが、展開がおもしろい。契約をした本人はダメ人間で自滅してしまうが、契約で売られた弟が意外な展開をみせる。 ただ、でてくる妖怪が一つ目のゴリラだったりして夜市という異界のイメージが雑なのが、ほんの少し残念。 「風の古道」 民族学的要素が強く反映された異界のイメージは鮮明でおもしろかった。ただ、話の展開に意外性が乏しいかも。 ホラー系の新人賞を受賞しているが、ホラー的要素は薄く、万人受けしそう良質なエンターテインメント短編だと思う。オススメです。(モトカ / 2010-01-19)
レビュー数 27
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平均点:4.5
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No.1-10
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四畳半神話大系 (角川文庫) / レビュー総評点:67
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ASIN:404387801X / 売上順位:4698
角川書店(2008-03-25)
森見 登美彦
¥ 700(中古:¥ 224)
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レビュー総評点:
67
1話目を読んだ時点では、 特に面白くもなく、つまらなくもない話だと思ってました。 2話目を読んでいる途中から、 繰り返される回りくどい表現に引き込まれ、 3話目を読む頃には、もう止まりませんでした。 そして、全てをまとめあげる4話目。圧巻でした。 何よりすごいのは、ここまでの興奮を味わっておきながら、 同時になにか汚いものに触れてしまったような気分になること。 登場人物が誰一人尊敬できないし、 起こる事件は心の底からくだらないのです(笑) でも、(残念ながら)それが親近感にも通じるわけで、感情移入を誘います。 最高の1冊でした。(junya.i / 2008-12-03)
帯に青春コメディとあったので、私好みではないと思っていましたが、なかみ検索を読んでいたら続きが気になって買ってしまいました。 読み始めたら面白くてとまらなくなりました。 いや〜すごいな。よく考えてあるし、計算されている。 青春コメディという言葉からはとても予測できなかった展開。 馬鹿っぽくみえて実はかなり奥深い。 森見さんってすごいなって感服してしまいました。 文体も賛否両論あるみたいですが、私は大好きです。 出町ふたばの豆餅は遠くて買いにいけませんが、カステラは食べたくなって買ってしまいました。 例え一話目で、読みずらいな〜と感じても、一度慣れてしまえば引き込まれて、もっともっと読みたくなります。 読み終えてしまうとなんだかさびしくなり、普通の文章では物足りなくてさらなる森見作品を求めてさまよいでてしまいました。 この本に出会えて本当によかったです。(みけの たまこ / 2008-07-15)
同じ主人公と同じ四畳半の下宿と同じモチーフで四つの話。 森見氏の本を読むのは四作目で、ずいぶん作品世界に馴れたところで、 今度も男汁たっぶりの貧乏学生生活堪能しました。 一番気に入ったのはやはり奇想天外を通り越して、 シュールともいえる、四つ目のエピソードでした。 マンネリ一歩手前で最後の小さなどんでん返しが気持ち良かった。 忌まわしい存在のはずの小津が可愛らしく思えてくるから不思議。(朱里九 / 2009-01-16)
登場人物の博識さ、いもかわいさ、人にかわいい迷惑をかけるためにとてつもない策略を練るところが、実際に京大にいいている幼馴染にそっくりだ。いやこんな人もいるのだな。この作者の本を読んで、いつも思うのだが、東京で就職や将来のためにカツカツと勉強し、人脈作りをする以外に、伝統のある京都の街でいろんな空想にふける大学生活を送る選択肢もあったんだなと感じる。(MJ / 2008-12-06)
のだが、そうした見栄えの良い形容が似合わないところが魅力なんである。無駄に多くを語らない、という美徳があるとすれば、これは斯様な美徳に真っ向からお尻を向けている。フリフリしているかもしれない。見る人の視点によっては、そのお尻は大変にキタナイものかもしれない。しかしまた別の視点から眺めると、そうして世に向け放たれたお尻達は、珍妙ながらたいそう愛しくも映るのだ。 本作は4つの章から成っている。描かれる世界はある意味とても小さい。そしてそこに意味がある。4話を通して読むと、最後にそのことが実に自然にふはふはと浮かび上がってくる。ほとんど悪ノリの態で紡がれる言葉に立ち向かう術はない。読めば呑まれる。無用の長物こそを武器に選び出すような、どうしようもない阿呆さと愛しさは、その人物造形や世界観と共に通底した魅力となって、ぐるぐると活発に、半ば無駄に動き回っている。 舞台設定は『太陽の塔』に近しい。だけどここには、前作には無かったような一つの仕掛けが用意されている。その仕掛けが分からないぶん、第2章あたりで一瞬躓く。現に自分も「なんたる怠慢!」「これでは体の良いコピー&ペースト地獄ではないか!」と憤りかけたりもした。しかし、その作りこそが肝だったのだね。 可能性ではなく、不可能性の認識から振り返り見た世界。その鮮やかな感触を最後にふわりと描き出した本作は、私的には稀に見る傑作。巻末解説は同じく大好きな作家/佐藤哲也氏が書いている。森見作品が好きな人は、一度佐藤氏の諸作も読んでみると面白いかもしれない。(あかちゃん / 2008-05-19)
レビュー数 24
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平均点:4.5
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No.1-11
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さがしもの (新潮文庫) / レビュー総評点:40
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ASIN:4101058245 / 売上順位:10856
新潮社(2008-10-28)
角田 光代
¥ 460(中古:¥ 1)
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レビュー総評点:
40
■書物にまつわる短編小説集。 ■昔、自分が手放した本にネパールやアイルランドの古本屋で出合う「旅する本」、読書傾向が凄く似ていたカップルが分かれることになりダブった本をめぐる思い出を回想する「彼と私の本棚」など、幻想的な話から恋愛譚など、傾向は様々だ。 ■表題作は、入院中の祖母に探して欲しいといわれた本を求めて奔走する少女を描く。その本の秘密とは―。いやあ、これは泣ける! (小西昌幸 / 2009-09-26)
角田さんがそうしたのか、編集者がしたのか分かりませんが この方の本は単行本と文庫本のタイトルが変わることがありますね。 この本も単行本では「この本が、世界に存在することに」でしたね。 新しい文庫が出てると思って買ったら単行本で読んだ内容は同じ 別タイトル本だと知ってがっかりなんてこともしばしば。 これはやめて欲しいです。 角田さんの本に限らずなのかもしれませんが。(yuhka / 2009-12-28)
中学校のときに、表題作「さがしもの」がテストか問題集に引用されていたことをふと思い出し文庫化新刊を購入しました。 長編小説ではなく短編小説集ですが、どの作品も買ったことを後悔させないできでした。特に、「ミツザワ書店」では人物描写やストーリー設定がうまく、読みやすかった。 角田光代さんの本は初体験でしたが、よかったです。 小学生から大人まで楽しめる読みやすい本でした。(匿名 / 2008-12-13)
表題作「さがしもの」のおばあちゃんの言葉は、物事の本質を捉えていますね。 「旅する本」は日常に潜む不思議な世界に引き込まれました。 「彼と私の本棚」「初バレンタイン」に出てくる女の子が可愛いかったです。 「引き出しの奥」はあの後どうなったのかが気になります・・・。 「予定日はジミ−ペイジ」と並んで、角田光代さんの「陽」の部分を押し出している感じが魅力的です。「陰」の部分も捨てがたいですけれど、ね。(ユイマール / 2009-05-08)
本にまつわる短編集。 どの話も本が関係しています。中でも気に入ったのが、古本屋へ売ったはずの本を、巡り巡って旅先で立ち寄った本屋で見つけるというおはなし。そんな偶然を実際に体験したくなりました。本好きなら共感できる部分が多いかと思います。 単行本「この本が世界に存在することに」を改題したものです。 (hikomaru / 2008-11-12)
レビュー数 7
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平均点:4.5
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