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数に強くなる (岩波新書)
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ASIN:4004310636
岩波書店(2007-02)
畑村 洋太郎
売上順位:11798
¥ 777(中古:¥ 89)

レビュー総評点:92
工学部機械工学ご出身というだけに、生きていくうえでの知恵というか応用力というか、現実的な力強さを感じました。
理学部や哲学のような真理追求もよいけれど、こういうしたたかさ、しぶとさも見習いたいな、と思いました。
「音と光と数の不思議」など、知的好奇心も満たしてくれます。 (冬の暖かな鎌倉の海岸で/2007-06-27)
数に強い人の視点を解説した本。

この本で数に強くなるかと言えば、
それは一筋縄ではいかないだろう。
むしろ、身の回りにある物事などの、
数にまつわるエッセイ集のような趣。

「数に強くなる」というタイトルよりは、
「数は怖くない」がしっくりくるか(笑

数学が苦手という人は多いだろうが、
海外でその国の言葉が話せなくたって、
値札が読めれば買い物だってできる。
全世界で通用する基本的な言葉みたいだ。

スーパーで買い物するのだってそうだ、
電車ででかけるのも、料理を作るのも、
体重計に乗って目標までの差に悩むのも。

実は、みんな数字に強い。
ただ、その能力を発揮できる対象が、
ちょっと趣味などに偏っているだけ。
それを他の物の見方にも使えるように、
本書はヒントを与えてくれるだろう。 (ナカヤンJP/2007-05-18)
 非常に面白い本だと思います。
 こういう深い内容の本のレビューは、筆者の言葉を引用するに限ります。

 この本のテーマは筆者の以下の言葉に凝縮されていると思います。
 筆者の考える「数に強い人」とは
(1)物事を数量的によく考えることができて、しかも覚えておくことができる人。こういう人は、物事の全体像がキチンと頭の中に入っていて、その全体像との絡みで数を考え、覚えられる。
(2)物事から数を引き出して、自分の実現したいことの道筋にその数を乗せ、加えて、発展させることのできる人。ひと言で言えば、「数を作れる人」。
 筆者は上の二つのポイントについて具体例を交えながら、読者に対して、数に対する接し方を説いています。

 筆者は「数に強い人」という言葉を使っていますが、結局は「頭の良い人」のことだと思います。皆さんの周りには、知識を本当に自分のモノにして、それをフルに活用する「優秀な人」はいないでしょうか。その一方、知識だけはたくさんあるのに、全く使い方を知らず、何の役にも立たない人はいないでしょうか。
 本書を読むと、その分れ目が何かが理解できるのではないでしょうか。
(どろがめ/2007-05-20)
この本で筆者が言いたいことはシンプルである、「数をつくれるようにしよう」そうすればいいこといっぱいあるよ。

この畑村式の数字の扱いは、4月9日発売の東洋経済の表紙&特集にもなっていますよ。特に数字を大雑把に把握するという点では野口悠紀夫さんなどと同じ考え方であるのが、本誌担当者の感想です

言いたいことは上記のとおりで、半分以上は蛇足(いっぱいでてきます)です。蛇足本といってもいいくらいです。でも、その蛇足がおもしろい。こっちが本当に言いたいんじゃないの?と思うくらい…

蛇足本ですが、言っていることは非常に重要。特に会社の経営に関わる人には必須ですね。よって、☆5つ

(マサルハサマル/2007-04-16)
他のレビューの方々の意見も正しいと思います。数を扱え、数学もできる人には退屈な本だと思うのは当然でしょう。でも、この本は啓蒙書ですからね。世の中には高校生になっても、数の事はサッパリ分からない生徒もたくさんいるのです。また、数学も満足に取り組んだことのない大人(中学卒で就職した金の卵等)も大勢いるのです。今までそんな人たちに数への興味を起こさせる本なんて有りませんでした。新書の本質はあくまで啓蒙なのです。数学ができて、日常的に数を使っている人は自分でドンドン進めば良いのです。世の中を一面的に捉えるのは止めましょう。この本にも意味は有るのです。 (ジブラルタルの風/2007-02-27)
著者はベストセラーになった「直観でわかる数学」の畑村さんです。
でも数学の力を直接的に磨くための本ではないようです。
むしろ数の感覚的力、それを取り入れた思考法を磨くことを推奨している本
という感じでしょうか。

とくに共感したのは、「必要な数をその場でつくる」という発想です。
わからないことがあると考えるのをやめてしまうのが人間ですが、
そんなときでも、わからないなりに自分の知識を総動員し、
数字を自分でつくり出して理解に結びつける、というのが畑村流のようです。
これ以外にも、様々な場面における様々な数との向き合い方が示されています。

タイトルそのままで、数に強くなりたい人向けの本です。
数に対するアプローチの方法が新鮮なので、
とくに数学嫌いで文系に進んだ人にお勧めです。 (フィルさん/2007-02-26)
「数に強い人」とは

1.物事の全体像を頭の中に入れ、それとの絡みで数を考え覚えられる人
2.自分の知識や体感したこと、周りの事象をうまく組み合わせて数を作れる人

として、いろいろな事例や筆者の物事に対するアプローチを蛇足と一緒にエッセイ的にまとめた本。「そういう考え方があるのか」と感心するエピソードが散りばめられている。

筆者の独り言のような部分もあちらこちらにあるので、軽くさらりと読んで「これはいいかも」という考え方を拾っていくべきかと。 (ちなお/2007-04-29)
今の日本は、本屋の店頭にインド式暗算法の本が並ぶ等、算数ブームに沸いている気がします。
私も高校で挫折した数学にもう少し強くなりたいと思い、本書を買いました。
結論的に言うと速成のテクニック的なものは少ないです。だから不満のある方もいると思います。
でも、私にとっては「数学脳を作る」といった感じで良い本でした。
「数を作る」訓練を日々積み重ねること、というのは新鮮な教えでした。
「直感でわかる数学」の売れ行きが、あるきっかけから質的変化を起こして急激に伸びたというエピソードや音階や数字の4:5:6の仮説も面白かったです。
軽い数学読み物としてお勧めします。 (十姉妹/2007-06-29)
伝えたいことが散漫な印象を受けます。
本筋から結構逸脱するのと、事実と感想が入り混じっているので、
何でこの本を読んでいるのかわからなくなりました。
いろいろと本を出している著者なので、新書ブームに乗って新しい試みの書を
出したというところだと思います。
出版社も、もう少しどうにかできなかったのでしょうか。
同時期に発売された「フューチャリスト宣言」と比較すると、きつい言い方ですが
雲泥の差があります。 (新書マニア/2007-05-22)
真面目な本ではない。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 もともと学生時代に数学をもっと勉強すれば良かったという悔いがあるので、偶然書店に平積みされている本書を見かけ、思い切って買ってみた。読んでみてがっかりだった。かねてから漠然とは気づいていたが、かつて学生時代ある種の畏敬の念をもって読んだ岩波新書はいまやこの程度の本を出すのかと改めて落胆するとともに悲しくなった。
 本書は読者に媚びる余り、レベルを極端に下げて始まり、前半は平易ぶって何を言いたいのかよく分からない。恐らく著者自身、何を言いいのか分からないのだろう。正統的な数学を貶めて読者に媚びようとしている態度は不快である。難しい数学の真髄を分かりやすい言葉で読者を啓蒙して欲しかった。この著者は本当は数学のことを余り知らない人ではないかと疑いたくなった。小川洋子と藤原正彦の共著の本のような比較的平易な記述だけど知的に刺激を受ける内容で、読んで良かったという充足感はこの本には感じられない。後半に入って少し興味ある記述があるがこの程度のことのために740円も払う価値はないと思った。
 本の中で東大をあしざまに言って読者の興を引こうとしてるが、著者は本書の経歴によると東大名誉教授とのこと、自分にプライドはないのだろうか。経歴に卒業大学名が書かれていないのは不自然な気がする。同じ時に買った岩波新書「人はなぜ太るのか」には著者の出身大学は書かれている。書かれているほうが普通だ。増刷にっなったら卒業大学を書き足して欲しい。著者の専門は「創造的設計論、失敗学、知能加工学、ナノ・マイクロ加工学、医学支援工学」とあるが、このような学問があるとは他で聞いたことが
ない。なんとなく胡散臭い気がする。 (一言居士/2007-03-03)
いいたいことが、漠然としていて、これを読んで数に強くなるとは

到底思えないし、そのための、考え方もしっくりこないというか、

説得力に乏しい。

「直感」がかなり売れたらしく、私はまだ読んでいないが、これを

読む限りは、パスしたい。 (oragepage/2007-04-29)
う〜ん もう少し構成等を工夫してほしい、と感じました。
大体のレビューでは★4つ以上つけるのですが。。
(alesi/2009-01-01)
筆者が本文中で述べているように、この本は「数学に強くなる」ための本ではない。むしろ、全体的な内容としては、今流行のフェルミ推定の勧めとでもいえる、「数で物を考えよう」というメッセージが込められた一冊。

単に数字をいじりまわす無機質的で味気のない計算では数字が嫌いになるのは当たり前である。日常から、あらゆるものを数に関連付けて、自分の生活レベルにまで密着させることで初めて数に親しみを持つことができる。「ワゴン車の重さを概算する」「階段の段数から地下鉄の深さを推定する」などといった「推定遊び」だけでなく、音の諧調に隠されたピタゴラス定数の話や国勢調査のデータから、昔の水呑み百姓の生活の貧しさを数字として求めてみる、などの遊び心がたくさん盛り込まれた内容は、読者の数に対する興味と好奇心を刺激すること間違いなしである。

ただ、一つだけ気になったのは、文中に多用された図がわかりにくかったこと。しかし、これはさしたる問題ではなく、(筆者曰く)本書の魅力の一つでもある。お勧め。
(ぶれぐま/2008-07-25)
もともと目の前にある木の実や石の数を数えるなど具体的なものと不可分であった
数(かず)というものが、抽象的な「記号」として切り離され効率的な情報処理の
ための道具となった。

著者の狙いは、もう一度、数(かず)の原点に戻って、数を現実的に我々の目の前
の「見えるモノ」として認識し直そうということであろうと思う。
わり算や因数分解など、子供から算数や数学の分からないことを聞かれたとき、こ
ういう教科書にはなかなか書いていないが強烈なイメージを与えることができる説
明や解説を準備しておくために、きっちりとすみからすみまで読ませてもらいまし
た。

大人にとっての名著というより、子供に数に対するセンスを身につけさせるために
大人が読んでおくための本なのではないかと思いました。
(ny/2008-04-30)
ビジネスにおける「数」の感覚を養う方法が具体的に書かれています。

・「倍・半分は許される」

・人間は、何事も6%違ってくると「これは違うぞ」と認識するのでは

など、興味深い考察が登場します。

この本は経営者に向けて書かれていると思われるので、「数の感覚が鈍い」と思っている社長に強くおすすめします。 (abiru/2008-04-29)
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国語 算数 理解 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」
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ASIN:4532313619
日本経済新聞出版社(2007-11)
岩谷 誠治
売上順位:45131
¥ 1,575(中古:¥ 900)

レビュー総評点:124
本書の2、3章に、会計の仕組みを子供に教えるくだりがあるのだが、この部分が秀逸である。たかだか50ページほど(立ち読みしても5分はかからぬ)で、会計の全貌をここまで現せるのならば、今まで、自分が学んできたものは何だったのか。いずれにしろ、かなり遠回りしていたのは確かである。仕事の意味を教えることと会計の仕組みを教えることの、作者の本旨がどちらにあったのかはわからぬが(題名から察するには仕事の意味を伝える方なのであろう)、読者としては、会計部分の記述だけで十分モトはとれるし、そここそが、本書の要諦である。仕事の部分に関しては他の本で代替可能であろうが、会計部分に関しては代替の効かぬ本である。
(げみにど/2008-03-16)
小飼弾氏がブログにて絶賛のため購入。さすが当代一の目利きはずれはない。ただし、子供向けの本ではなく、むしろ、今の仕事に疑問を感じ転職を検討している若手社員向けの一冊。この本を読めば、仕事の見方も変わるでしょう。転職するも良し、しないも良し、これを読んでから考えても遅くはない。
転職はもうできない、少し上の層には「課長の教科書」がお奨め。この2冊で、日本のサラリーマンの問題はほとんど解決するのでは。自分はすっきりしました。小飼弾恐るべし。

(てれてれ/2008-04-12)
シゴトの本質 |||||||||||||||||
フリーターやニートが増えたためか、子どもや若者にしっかりとした職業観を持ってもらうための本がたくさん出版されるようになりました。
たとえば村上龍『13歳のハローワーク』がベストセラーになりましたよね。
この本にはいろんな職業が紹介されています。
風俗関係の仕事まで紹介されていて、なかなか面白い。
もちろん子どもに風俗の仕事をオススメしているわけじゃないけど、きちんとリスクや倫理も説明されていて、ハナから道徳的に全否定していないところがいいです。
説教臭くないのでベストセラーにもなったんでしょうね。

でもぼくは、今あるいろんな職業について紹介したり説明したりすることも大事だけど、もっと仕事の本質的なことも子どもや若者に伝えたいなーと思うのです。
仕事の原理ですね。
どんな仕事に就こうとも、この原理は成り立つ。
この原理を知り、身に着けていれば、どんな仕事に就こうともそこそこ上手くやっていけるというもの。

だって、いろんな職業を知って自分のなりたい仕事を子どものうちに見つけたとしても、その仕事に就けるかどうか分かりませんからね。
だいたい子どもの憧れる職業って、プロ野球選手とかサッカー選手とか歌手とか、並みの才能と努力じゃなれないものばかり。
たいていはごくごく普通のありきたりの仕事に就いちゃうわけです。
ぼくだって子どもの頃は電気技術者になるとは思っていませんでしたよ。
行き当たりばったり、成り行きですね、たいていの大人はみんな。

それに今の子どもたちが大人になる頃、今ある仕事がまだあるとは限りません。
今花形の仕事でも、10年後は斜陽だったりしてね。
岩谷誠治『国語算数理科しごと』日本経済新聞¥1500-にもこんなことが書いてありました。

###
考えてごらんよ。
美咲(子ども)が、仕事に就くのは10年以上先になるよね。
だから、美咲が学ぶべき仕事というのは今の仕事ではなくて、10年後にある仕事でなければ役に立たないわけだ。
そのころには今は存在しない、当然、今は名前も付いてない仕事がたくさん出てくるはずだよね。(21p)
###

たとえ成り行きで就いた仕事だとしても、そこで成功することは大切です。
成功とまで言えなくても、上手くやっていくにこしたことはありません。
仕事とは何かよくわからないために、現実と折り合えず、ふらふらと転職を繰り返したり、ニートになってしまうのは、人生の浪費です。
だからそのために必要な「原理」は身に着けておいた方がいい。
仕事とは何か、その本質を理解しておいた方がいい。

では、仕事の本質とは何か。
岩谷さんはこう言います。

  仕事とは「約束を守ること」だと思っているんだ。(23p)

シンプルですねー。そして力強い。
同じようなことをジャーナリストの日垣隆さんは、「依頼と納品」と言っています。
依頼とは、何をいつまでにやってほしいか合意しておくこと、そしてその見返りは何かを合意しておくこと、です。
見返りは金銭に限りません。ボランティアだって、心の満足みたいな見返りはあるわけです。
依頼とは約束を「決めること」に他なりません。

そして納品です。
決めた約束を守ることです。
納品は物を納めることだけではありません。約束を果たすことすべてです。

約束を守ること、依頼と納品を常に意識することが、仕事の本質であり、原理なんだと思います。
これさえ理解し、身に着けておけば、どんな仕事でもそこそこやっていけます。

仕事だけじゃありません。
全ての人間関係の基本にもなっていると思います。
夫婦でも家族でも、多少緩やかでいいし、緩やかな方がいいでしょうが、約束を守ることは信頼を築くために必要なことでしょう。

そう考えると、学校でやることは意外とこの仕事の原理の練習になっているんですよね。
たとえば宿題。
先生は何をいつまでにやればいいのか明確にする。
それを生徒は履行して、納品(提出)する。
そしてきちんと履行した生徒は、褒められ、いい成績をもらう。
たとえば定期試験。
先生は試験日までにこの範囲をしっかり勉強するよう指示する。
生徒は合格点、すなわち納品目指して努力する。
きちんと合格点を採れれば、いい成績をもらい、褒めてもらえる。

最近、学校であまり宿題を出さなくなっちゃったそうです。
宿題出されてもやらない生徒も多いらしい。
ちょっともったいないなーってぼくは思います。
仕事の本質を理解し、その優れた練習機会を放棄しちゃっているんですから。
宿題の意義を語れる先生がいないのかもしれませんね。 (練馬のよっちゃん/2008-04-21)
薄いが深い本 ||||||||||||
子供向けのようですが、実際は、ビジネスマン向けの1冊。マンガのように読めますが、中身は深いです。子供に読まれる前に読んでおくことをお勧めします。不覚にも、最終章を読んだら、泣きそうになりました。 (iima/2008-03-05)
残念でした。 ||||||||||
著者と同様のことを常々思っていたので、購入。
本のつくりはカラフルでイラストもかわいく、読みやすさも◎でした。
会計から仕事の仕組みを説く導入部分には、なるほど・・・と思いましたが、
中盤以降は、会計色が強くて色々な職種にあてはめて考えるには少し、難しく思いました。ので、星3つ。 (まんごーぷりん/2008-02-12)
内容は、おおむねバランスシートの説明と言ってよいでしょう。したがって「働くことの意味と価値」についての見解や考察を期待すると期待外れになります。
確かに、利益が出なければ「しごと」を続けることはできないでしょう。しかし「働くことの意味と価値」が、利益を出す、という行為から出て来るわけではない。例えば、貧しい人たちを救う、という行為は、それ単独で利益を生み出せません。したがって、この本の定義によれば、それは「しごと」ではない、ということになる。しかし、現実には寄付によって財源を確保することで慈善事業として成立しています。つまり「これを仕事にしたい(=意味と価値)」が先で「利益」は後なのです。
少し残念な内容です。
(HI/2008-09-15)
単なる会計士の会計の本 |||||||||||||||||||
公認会計士の著者が「しごと」とは「会計」であると言い続けています。
日ごろ「先生」と言われている人の自己満足本ではないでしょうか。
小・中学生を対象にしたような挿絵入りにしてあるが、子供も大人も読む気になりません。
買って損した気分になります。 (めぇめぇ人/2008-02-27)
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弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
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ASIN:4757215339
アスペクト(2008-09-25)
小飼 弾
売上順位:2406
¥ 1,500(中古:¥ 900)

レビュー総評点:39
ブログ「404 Blog Not Found」で有名な小飼弾さんの書籍です。

著者略歴がWikipediaにあったのですが、壮絶過ぎて、正直私は引いてしまいました(wikipediaで検索してみてください)。

このような方に弾言されても、「生まれ育った前提条件が違いすぎる」と思ってしまいますが、楽しく読むことができました(その通りに行動できるかは別ですが)。

モノゴトをバランスシートに当てはめて、自分を含めた身の回りのことを見ていこうといった感じの本で、前半部分はサブタイトルにある「成功する人生」が中心。後半は社会・経済問題について書かれています。

資産=負債+資本の説明を「総メモリ=仮想メモリ+実メモリ」に置き換えてバランスシートの仕組みを説明しているのはなかなか面白いと思いました(コンピュータにある程度詳しくないと分からない例えだと思いますが)。その一方で、イラストですが、仕事を受注した段階で「売掛金/売上」という仕訳を切っており、経理屋さんとしては「受注段階で売上計上というのはアリなんだろうか。仕掛りが発生したりしないの?もしこの仕訳がアリだとしたら、かなり攻撃的な財務諸表だな。オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)はそういう会計処理をしていたのだろうか?」という疑問もあったりしました(分かりやすいように簡便的にそうしたのかもしれませんが)。また、著者の見識の広さについて行けず、インターネットで調べたり、2度3度読み返すことでようやくなんとなく分かったような気がする部分が後半に多かったです。

バランスシートについては「こういう見方もあるんだ」と目から鱗の部分もありましたが、そのバランスシートの中をキャッシュがどのように流れていくのかまで説明されていると、より読みやすいものになったのではないかと思いました。

最後に巻末付録に「弾言一覧」があります。ある意味、索引ですね。一度読み通した後、こちらを見て気になるところをポツポツ拾い読みする楽しさに気づき、なかなか面白かったです。 (ramblelazy/2008-09-27)
ブログでは少し挑発的に本質を突く文体だが、本書ではそのとがりがマイルドに調節されているので多くの人にとって読みやすい内容になっていると思う。根底に流れている思想は今までの一般的な考え方とは少しずれている。しかし、それはやはり本質を突いていて、これからの「まともな」考え方の骨太の土台になりえると思う。

「目的は視野を狭くするためのツール」と言ってみたり、「何かにハマったら飽きるまでやる。3日で飽きるから、また新しいことをやる。それを繰り返す」と言ってみたり、天の邪鬼な感じはするが読んでいて気持ちがいい。

そもそも、本書のベースが損益計算書の資産の部分をカネ、負債の部分をモノ、自己資本の部分をヒトという風に分けてカネを増やすためにはどうするか?というようなものなので、この部分からしてすでに天の邪鬼度が高くなっている。著者の言うカネは「見える化」された価値のことを指す。モノは限りある天然資源。ヒトは人の創意工夫。第一次産業から第三次産業の流れをこの図式で考えると、モノの割合が減ってヒトの割合が増えてきたということが言える。これを個人に当てはめてみようということ。

著者は基礎体力がある上にジャンルを問わずさまざまな本を読んでいる。そういうところからくる柔軟な発想に刺激されるところは多い。 (mbookdiary/2008-10-05)
バランスシートに例えて、ヒトとしての価値を捉えています。とても説得力があります。「ヒトにモノ扱いされるヒト」ではなく、「ヒトとつながりモノを活かすヒト」でありたいと思いました。 (readlove/2008-10-09)
アスペクトさんから献本

この本は、
P.195からに注目してほしい。

資産=負債+資本 が カネ=モノ+ヒト

という図式に置き換える。この発想はとてもユニーク。

しかもかつては、

ヒト<<モノ
  ↓
カネ=モノ

それが、

ヒト >>モノ 時代を迎え
  ↓
カネ=ヒト と説く。

そのココロは「カネ化」である。

貸借対照表や損益計算書が読める人は多くても、カネ、モノ、ヒトの勘定科目を正確に定義づけができる人は多くはいないだろう。

カネを世の中の問題解決の手法として、因数分解していくと、「カネ」という本当の資質が見えてくる。

それが、「カネ化」だ。カネはありとあらゆる森羅万象を、見える化するのに適したツールだったのだ。

時間をカネ化する。人をカネ化する。労力をカネ化する。給料をカネ化してみる。人生をカネ化する。

カネ化というメジャーメントですべてを数値化された価値に置き換えてみる試みは斬新なアイデアであり、小飼弾の発明のひとつといってもいいだろう。
「新しいカネの法則性」が見え隠れしている。

P.193「ベーシック・インカム」の発想は税金のあり方を根本的に買えるだろう。次の与党になる政党は、一度試算してもいいだろう。

この書は、物質的なカネではなく、世の中をはかるモノサシとしての「カネ化」のあり方を学ぶことができる。

特に第2章のサブタイトルどおり、「相互理解のツールとして戦略的に使いこなす」である。

カネそのものが価値を持っているという共同幻想やファンタジー、いつでもモノやヒトの労力と交換できるという物質的なリアリティある姿の両面性を理解しておく必要がある。

カネの由来や意味を考えることができたと「弾言」したい。

自分の体験とスリあわせて自分なりの、カネ化のバランスシートを再構成したいと感じた。

保守的で、前例主義の人にこそ、一度手にしてもらいたい。きっと、眼からウロコだと思う。

もちろん、ワーキングプアだと勝手に思い込んでいる人にも有効だ。
(KNN神田敏晶/2008-10-07)
アルファブロガーにして書評家、プログラマーなどの様々なジャンルで活躍されている小飼弾さんがバランスシートを使って自己啓発とは何かを説明してくれる本を紹介します。弾言と言う名の哲学的なメッセージに人生に対する強いこだわりが感じられました。

パラボラアンテナやPCのメモリなどところどころにエンジニアらしいたとえがあり
理系な人々の知的好奇心も満足させるつくりになっています。

モノはリアリティ、ヒトはファンタジーその合計がカネであると考えると
バランスシートって改めて素晴らしい発想だなあと感心してしまいました。

働きすぎること、休まないことの弊害をわかりやすく説明してくれて
ワークライフバランスをとることが成功する人生に必要な能力であると感じました。

報酬はお金だけでなく心のためと考えることで
読書や勉強をすることが社会全体のためになることはすごく共感できました。

エゴイストや強さについての指摘は厳しいなと思う反面
ほんとうのやさしさについて考えさせられました。

自分は偽善者であると感じることが多いのですが
「男はタフでなければ生きてゆけない。しかし優しくなければ生きてゆく資格がない」
こんなセリフを思い出しながら読みました。

最後の弾言は左利きにとってちょっと嬉しいメッセージですね。
 (It's not what is right, it's what is left.) (Sage/2008-12-25)
オープンソース開発者であり、アルファブロガーであり、元ライブドア取締役の

小飼 弾氏のライフハック本です。

人生のカテゴリーをヒト、モノ、カネの切り口から筆者の体験談、成功談を元に

したライフハック集であり、ブログのと同様に筆者の迷いの無い文章には説得力

がとても感じられました。

その中でも、第2章のバランスシートを会計の世界だけに終わらせるのは

もったいない、人生で得られる収支もバランスシートで表すと見えないもの

が見えてくるという発想は参考になりました。

また、第3章の「ヒト」では、筆者の前身であるオン・ザ・エッヂ時代での

体験談を元にした成功論が綴られており、個人的にはこの章が一番本書の中で

楽しめたように思えました。 (うりゆり/2008-10-28)
人は定性的なものごと(人とのつながり・能力など)判断しなければいけないことが多い。このような物事を無理やり公式をつくり定量的に表すことで、答が正しくないかもしれないが状況が判断できるや、バランスシートを人に当てはめて考えるなど多くの本を読んでいる小飼弾らしい等価変換な考え方がおもしろい。

(田中田/2008-10-21)
ヒト、モノ、カネについて新しい切り口から提言している。
ターゲットは主に20代の若者を主として書かれているように思われる。
自己啓発と会計入門編が内容である。

残業が多く、周りに技を盗む人がいなければサッサと辞め、
空いた時間でひたすら自己投資をするよう勧めている。
また、カネよりも時間を大切にしろ、と説き、テレビを消せない人間は
死ぬまで情報弱者であると言い切ってしまう。
それほどに自己投資する時間を作りださなければ、成功は覚束ないであろう。
著者の経験が多く含まれているため、説得力がある。


これからの自分の人生を生き残るには、自分を会社に見立て、
バランスシートをイメージして生きよ、と説く。
つまり、モノ=負債、ヒト=純資産と例えた上で、
知恵を生かしてヒト=純資産を増やし、自分を成長させていこう、と。

何事も数値に変換して考えるようにし、全体から見た位置を確認するよう促す。
全体的に会計、財務などの話が多いが、切り口が斬新なためおもしろく読み進むことができます。
読み終わったあとには、たしかに会計を勉強したくなります。 (アート/2008-10-19)
予想外 |||||||||
参考書の様な構成で馴染めなかった。             (☆‐1)

別に簿記じゃなくてもいいのに、簿記形式で語られているところ。(☆‐1)

アルファブロガー小飼氏が書いたという期待値との差              (☆‐2)

(快適生活/2008-11-25)
バランスシートをもって説明をしようとしていますが、他の本でも数回試されている方法であまり新しくはなかったです。しかも人間パート2のとこは人脈などの話が出るのかなと思ったら、いきなり経験に基づいた組織管理論の話になっており、章のタイトルとその内容が結びつきませんでした。
人間パート1がこの本の中ではそれでも良かったと思いますが、対象読者層を若者、しかもあまり賢くはない若者にしているような感じがありました。
他の本の書評などの書いている著者の指名度からしては結構残念でした。 (Tuna/2009-01-04)
バランスシートの考え方に惹かれて購入し読んでみたが
どうしても共感できなかった。
全体的にすごく薄っぺらくて軽い。
(のび太云々のくだりも適切な喩えだと思えない。。)

自分にはありがちな『億万長者への道』みたいな
自己啓発本の内容と五十歩百歩に感じた。
むしろ、いまだにこういう本を購入してしまう自分に自己嫌悪。 (匿名太郎/2009-01-02)
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会計のルールはこの3つしかない (新書y)
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ASIN:4862482511
洋泉社(2008-04)
石川 淳一
売上順位:89189
¥ 488(中古:¥ 387)

所属カテゴリ:
文学・評論
レビュー総評点:67
単に通常の会計学の教科書をやさしく噛み砕いたものではなく、
会計公準・会計原則を大胆かつ簡潔に整理したビジョンを
提示する意欲作。会計に関する新聞雑誌記事を読んだり
実務的な勉強をしたりするのにかなり役立つと思います。
この本に限らず会計の概念解説書をちゃんと理解するためには、
仕訳を自分の手で書く練習を簿記問題集で別途やる必要は
ありますが。

☆五つにしてもよいぐらいですが、以下の気になる点があったので
四つにしました。

p.23 「企業実態の公準」とありますが、business entityの訳なので
  「企業実体」とするのが通例かと。

p.69 減損会計について、「減損の兆候があると判断したら、その資産が
  もたらす将来のキャッシュフローを今の価値に割り引き、帳簿上の
  価格と比較して、将来の収益力の方が低いなら、そこまで帳簿上の
  価格を切り下げます。」とありますが、正しくは、割り引く前の
  CFと簿価を比較して、割引前CFの方が低いなら、割引後の
  CFまで簿価を切り下げます。(日経文庫「時価・減損会計の知識」
  がわかりやすく解説。)

p.187 財務会計の利害調整の構図を強調して説明するのは良いと思いますが、
  金を会社の外に出したくないので利益の保守的な計上を求めるのは
  経営者よりむしろ債権者では。本文のストーリーの進行上、債権者が
  出てきていないので、あとがきではこうせざるを得なかったのかも
  しれませんが。船の購入代金を延払いにするケースも本文に入れて
  おくとよかったかも。 (QWERTY/2008-07-21)
理解しやすい会計書 |||||||||||||||||||||||||||||||||||
従来の「会計」本は、会計をうたいながら
その実、あまり会計について語っていなかった。


あるいは、専門の簿記会計の本は用語の厳密さは要求するものの、
そもそも、なぜ会計や複式簿記が必要なのかの理由についての
理解が、実務サイドに寄り過ぎていて極めて希薄なことが多い。

本書は、この点をわかりやすく会話形式で説明したものだ。

会計がそもそも何のためにあるのかといえば、
出資者である株主を含めた、外部から見て、
会社の活動を理解しやすくするためである。
これによって、利益が算出でき、その配分が可能になるからだ。
この点を大原則として強く理解させる点が類書とは出色である。

欲を言えば、株式会社だけでなく、
国や地方公共団体で複式簿記を使った場合、
どういった具体的な利点があるのかをもう少し書いてほしかったが、
それは入門書にはふさわしくないかもしれない。

(蔵研也/2008-04-09)
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日本経済図説 (岩波新書)
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岩波書店(2001-02)
宮崎 勇
売上順位:92047
¥ 819(中古:¥ 1)

レビュー総評点:2
 経済といってもビジネスや経済政策の話にとどまらず、国民の生活や価値観といった地に足のついた視野で解説されており、経済が身近なものとして捉えることができるという点で、好感の持てる内容である。また、テーマが日本経済でありながら、世界との関係や日本の位置付けについてや地球環境についても話が及んでいるという点でも、満足できる内容である。
 見開き1テーマで左側の1ページは図表という体裁でまとめられているのが読みやすい。それが故に、解説が物足りない部分も少なからずあるが、それは入門書として割り切り、より深く学びたいテーマを洗い出すことができるという意味でも役に立つ。
 日本経済に関する幅広いテーマを俯瞰するには、とてもよいと思う。 (obayan89/2005-09-04)
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直観でわかる数学
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岩波書店(2004-09)
畑村 洋太郎
売上順位:17383
¥ 1,995(中古:¥ 269)

レビュー総評点:189
10年前に読んでいれば。。。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この本に関する評価はここの書評を見ても分かる通り、両極端に別れている。まぁ簡単に言えば、本書の前書きに書いてある通り、一度数学に挫折した人(苦手な人)が読む本なので、対象でない人の書評は、それなりの酷評になっているのでしょう。
 私は恥ずかしながら高校時代、「正弦・余弦」そして「行列」の存在意義が全く分からず、それだけの理由で数学から距離を置いてしまっていた。
 卒業後10年が経ち、この本を手にして、思ったのはただひとつ「この本を高校時代に読んでおけば!」である。これまた前書きの受け売りだが、本書は参考書ではなく、正弦、余弦の言葉の由来や、何故行列はこのように並べるか等を一度挫折した人、これから高校数学を始める人に、分かり易く説明している「だけ」の本である。非常に分かり易く、簡単に読めた。こういう説明がベースにあれば、少なくても私みたいに、行列や正弦・余弦の存在意義が全く理解出来ないまま、講義を受けていた人間は救済されると思う。
 #重ねていうが、これは、数学者や数学大好きな人ようの本ではありません。 (ciaociao/2005-01-09)
この本の感想を一言であげるなら
「かゆい所に手が届かない」
といった感じでした。
4章(虚数・複素数)を除いては
「うわ~!すごい!なんてことだ!」
というような感銘を受けることはありませんでした。
これは私が本に書かれている事実や考え方を、もともと知っていたからではありません。
「ふ~ん」「へぇ~」「そう考えるものなのか~」
という、言ってみれば高校数学の教科書の内容を学んでいる時の感想に近く
数学に潜んでいるものを、わかりやすい図や言葉で表してあるような
「目から鱗」という内容ではなかった、ということです。
もしあなたがタイトルから、このような感銘を連想しているのなら
それは、期待はずれに終わる可能性があります。
しかしながら、教える立場からこの本を読んでみると、畑村先生が仰られる
「教師が教えていることを、どのように生徒が捉えているか?」
ということを重く受け止めなくてはならないと思いました。 (JJJ/2005-05-09)
こんな本があればよかったのに ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
まず本のタイトルに惹かれました。本を開いてみたら、なんと、数学の本なのに数式がほとんどありません。絵ばかり。なんだか不思議な絵が100枚くらいあります。2時間くらいで全部読んでしまいました。私は高校のとき、数学がいやで文転した口。だけど、中学のときは数学がけっこう好きで得意だったのです。そのせいか、高校の数学はどこか心残りで。。。この本に引かれたのは、そういう気持ちが奥底にあったからだと思います。本の帯には「なんだ、そんなことだったのか!!」と書かれていますが、まさに同感。初めからこういう説明をしてくれれば、いまごろ理系に進んでたかも知れないと思いました。楽しくて、見たこともない本です。ぜひおすすめです。 (nyatto/2004-11-29)
期待外れ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コンセプトはいい。
長沼伸一郎の名著「物理数学の直観的方法」のコンセプトと同じだ。
実際、前書きで「物理数学の直観的方法」と似ていると書いてあったし・・・
しかし、完全な期待外れ。
「物理数学の直観的方法」は本当に感動し、目から鱗がボロボロこぼれた。
一方、こっちの「直観でわかる数学」では、なるほどと感動した箇所は皆無。
買おうと思ってる人は、まず微分方程式の説明を読んでみて欲しい。
ほんと酷い。 (/2006-01-16)
砕けた表現や手描き風の図で文字数も少なく、
その割によくまとめてあって確かに読みやすいです。
高校などでの数学の教え方をこきおろしている部分などは、
数学が苦手で一度でも同じ事を感じた人には痛快だと思います。

ただ、そういった主観的な部分にページを割いてしまって
本題の内容が薄いと感じる部分もありました。

また、突然に話が飛躍する部分もあるので、
この本で扱っている内容を一度は耳にした経験がないと、
何のことを言っているのかわからないかもしれません。

全体としては、各数学分野の「入り口のさわり」、
乃至はとっかかりとして、日常生活での例や数学用語の起源などを
わかりやすく提示しているので面白いとは思います。

価格に対する内容としてはちょっと疑問を感じたので、
星を3つとしました。 (/)
小説を読むようなわかりやすさ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
高校で数学に挫折してからは、ずっと数学に対して後ろめたい気持ちがありました。数学の教科書は私にとってこむずかしい哲学書と似たようなものがありましたが、この本はおとぎばなしとは行かないまでも、小説のように読みやすかったです。もし数学を世界地図に例えられるのだとすると、これまでの数学の教科書は、市町村の地図を見せられていたようであるのに対して、この本は各国の全体地図と国の特徴がわかったという感じでしょうか? 後は、数学とはどういうもので構成されているかというような、数学の世界地図を見てみたいなと思います。  (女性/2004-09-15)
「サイン・コサイン」「数列」「指数・対数」「虚数・複素数」「微分・積分」「微分方程式」「確率」以上計7つの章立てで構成されている。章ごとの関連性は希薄なので章ごとに読んで行く必要はさほどない。難解と思える箇所はほとんどなく、高校大学と文系の私でもあっさり読むことができた。とりわけ「微分・積分」「微分方程式」の章は「難しくないんだぞ」という筆者の力強いメッセージが伝わってくる。筆者ならではのイラスト多用した構成や、軽快且つ辛辣な語り口で旧態然とした数学界をばっさり切っているのも気持ちいい。「抽象概念と化し高みにいる数学というものを日常へと汎化しテンプレートとして脳内で再利用可能な状態にし直感力を養う」筆者のこの試みはまずまず成功したと言える。あまりにも簡潔に切り過ぎてしまい(抽象から具象への汎化にこだわり過ぎ)、どの章に関しても数学的な説明を端折り過ぎたことが唯一の難点か。そのため、数学から離れ過ぎてしまった人にとっては、複素数の辺りから徐々に苦しくなってくるかもしれない。情報通信化が進み、いちいち「文系・理系」というカテゴライズや線引きをしていては務まらない仕事が近年増えつつある。すなわち、多種多様な情報の処理を短時間で行える優れた論理的能力を発揮することが文系理系の垣根を越えて求められているスキルなのだ。文系の側にいる私も思考を整頓させ、x,y軸だけをひたすら見続けるのではなく、t(z)軸、虚数i、を見つけ出せるよう柔軟な直観力を養っていきたい。 (溝口憲太郎/2007-02-06)
私は高校の数学(もちろん中学数学も)を大変難儀に感じるレベルです。この本は個別の問題の解き方を解説しているものではないので、読んでも問題がスラスラ解けるようにならないのは判っていますが、それでも
読んで数学の本質を直観で理解できるかというと、あまり期待しないほうがいいと思います。本書のなかでは、「ああ、なるほど」という部分は確かにありますが、ほんの一部でしかそう感じることはないと思います。それは今まで多かれ少なかれ数学の勉強を誰もがしてきたわけですが、そのとき受ける説明とそんなに変わるところがないからです。
例えばサイン・コサインの章では「見えない直角三角形をイメージすること」と言っています。この説明は高校の数学の先生でも、予備校の先生でも当たり前のように言うと思います。その他、微分・積分、指数・対数でも同様に直観でわかるというよりも、今までにそのような説明は聞いたことがあると感じる部分が多いでしょう。裏を返せば、多くの先生達は、なんとか印象付けようと同様の説明をしてくれていたことに気付きます。そのとき、その説明にインパクトを感じていたかどうかだと思いました。
著者は曲がりなりにも理系学部の教授であったのだから疑問に思う点が数学が苦手だと言う人と同じとは限りません。
本を上梓するため数学が苦手な人向けに著者自身がそんなに疑問に思っていない部分も敢えて解説していると言った感じです。
ただ、著者の語り口は軽妙で、一気に読めるとは思います。
最後に紙数と値段を考えると、割高な本だと思います。 (かぶキチ/2005-05-03)
残念ながら看板倒れ ||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者は数学研究・教育に携わる教師や大学教授達がいかに数学に毒されており、学習者の気持ちや理解の仕方を無視した教え方をしているかを痛烈に批判している。その姿勢は評価に値する。しかし、残念ながら本書の著者もまた例外なく数学に毒された人間であり、(素人から見れば)論理の飛躍としか思えない不親切な説明や唐突かつ一方的と思われる部分が随所に見られる。
例えば、理数系の人間しか学習しない「行列」「微分方程式」を、さも「高校数学で一度学習したことがあるだろう」と言わんばかりに予備的説明もなく取り上げている(私は文系だったから全く学習しなかった)。また指数・対数の説明でも自然対数e=2.71828などというものが、突然出てきて面食らってしまう(これも高校時代に学習した覚えはない)。それ以外の項目でも理解しにくい箇所があちこちに見受けられる。
まえがきでは「数学の本質がズバリわかる」と保証しているが、私は本書を2度読了した後もいまひとつ数学の本質が理解できた気はせず、モヤモヤ感が解消されなかった。 (Balmung/2006-01-01)
日常とかけ離れた数学の抽象的な世界観を、
日常の具体的な例を上げながら、
どのように理解すればよいのかを、
豊富な図を交えながら解説していくという本です。
現実と抽象的思考の世界との橋渡しを試みている印象を受けました。
「ラクして数学がわかる」と銘打つこの手の本は多いのですが、
今回もご多分にもれず、踏み込んだ理解までは期待してはいけません。
なぜこのように定義したのか、という定義の理解の仕方を、
ヴィジュアル的に「納得」させようということに重点が置かれていました。
数学という世界に対してヴィジュアル的な納得感が欲しい人に
おすすめです。
著者の語り口に関しては、
数学に苦手意識を持つ人の立場であるまでは良いのですが、
その立場をしつこいほどに読む者に押し付けるような、
誇大広告的で卑屈なところが多々見受けられ、
読みにくいくらいでした。
「直観でわかる数学」というより、
「直感で納得してみる数学」という感じの本でした。 (/2005-05-28)
数学という抽象的な世界に対する、日常的な感覚からのアプローチの
しかたを提示しています。
そのため、数学的な厳密さや正確さはいったん脇に置いていると見て
よいでしょう。
低い点をつけているレビューを書いた方の中には、数学的な厳密さ、
正確さを重視していると思われる意見が見られますが、この本の狙いは
別のところにあるのではないでしょうか。
数学を扱った本として、厳密さ、正確さを放棄することは致命的なの
かもしれませんが、数学へのコンプレックスにとらわれている身には
とてもよい本でした。
また別の意見として、「数学の成績には直結しない」というものが
ありますが、これはその通りだと思います。
この本を読んで、数学的な諸概念を大づかみしたあと、教科書・
参考書を読みまた問題を解いていかなければ、成績が上がることは
無いでしょう。また、試験とは無関係に数学に興味がある社会人の
方も、この本をきっかけに他のより詳細で厳密・正確な本を読み、
時には問題を解いたりしてみないと、本当に「わかった」ことには
ならないと思います。
私もこれからいろいろな本を手にとって勉強してみたいと思って
います。 (izagon/2005-02-10)
 直観でわかる数学の数々。名が体を表している。
 人々が意識の片隅で漠然と求めていたものと、著者が与えたものとがこれほどドンピシャリと当てはまった例は少ないのでは。
 たとえば、サイン・コサイン(第1章)や複素数(第4章)では、それぞれのグラフをバネの螺旋としてとらえ、横・上・正面、どの方向から見るかによってさまざまな解釈ができることを絵で示している(百聞は一見にしかず、本をぜひご覧ください)。こうして目で見て納得すれば、長い間その記憶が頭に残ること請け合いだ。直観に訴えるイメージ図の数々がこの本の勘所だと思う。
 けれどももうひとつ、この本で著者が訴えていることがある。それは、数学を学ぶ上での「なぜ」を大切にしましょうということだ。「なぜ、行列はあのような書き方をするのか」「なぜ、指数・対数は生まれたのか」といったことを紹介してくれる。そのほとんどがやはり人間の日常生活での必要から生まれたものだったのだ(おカネが絡んでいる場合が多い)。「なぜ」を知ることは、数学の基本の部分を覚える際にとても役に立つものと知った。逆に、用語や定理をなんの前触れもなく出されることがいかに理不尽なことだったかも知った。
 なにしろこの企画は、著者が20歳ぐらいのころから40年以上も温めつづけてきたものなのだそうだ。長い歳月、樽に寝かせて成熟するのを待ったウイスキーのようだ(それを上回るかも)。
 たぶん、他社から二番煎じの本が出されるだろう。でもこの本の強みは、載せきれなかった多くのアイディアがあって、その中でも「これだけは」という選ばれし話が載っているということだ(実際に著者は、時間の制約上、ベクトルの話を入れられなかったことを残念がっておられる)。矢継ぎ早につくった本との見えない差は、やっぱりそこここで滲み出てくるものなのだと思う。 (漆原次郎/2005-02-07)
自分が思っていたよりも、周りの評価が高くなくて少し残念だったのですが、私は畑村さんをすごく支持します。まずこの本は、世の中で出版されている全ての本の中でも、著者の執念がものすごくこもった、非常に思い入れのある希な本です。著者は40年間、ずっと数学を分かりやすく伝える本を書きたいと考え続け、大学職を引退した後、ようやくこの本を書き上げたそうです。そこに至るまでの過程で、第三者から見たら偏っていると思える部分も当然あるかもしれません。でも、そもそも万人に分かりやすく数学を伝える手法など存在しないと思います。しかし畑村氏が伝えた手法は、優れた一つの方法として高く評価出来ます。全てのモヤモヤは解消出来なくても、多くの疑問点を払拭してくれた。それだけで、とても有り難みを感じた本です。 (ふぁいや/2006-01-24)
数学には興味があるけど受験や技術用の道具としての数学はつまらないという非プロの人、数学に限らず教えることに興味がある人にとっては興味深い読み物だと思います。その反面、教科書としての内容を期待した人にとっては退屈な内容でしょうし、向上心の無い教育者にとっては腹立たしい内容でしょう。
基本的には「読み物」です。直観でわかるとか本質であるとかいうのではなく、「一般的な教科書とは別の角度からの説明」がなかなか良い。確率の部分の記述が間違っているなどの問題はあるが、総合すると十分に読む価値のある本だと思います。教科書とは別の側面からの説明が独特だということはないけど、これほど上手にまとめられたものを僕は他に知らない。
「大抵の人は微分方程式は線形のごく一部のものしか使わない」「わかるとは直観そのものである」などと言い切っていることや一部の大学教授の傲慢さを指摘しているあたりがとくに気に入りました。経済に関する記事や統計調査にありがちな間違いにも触れてあると、もっと評判の良いものになったかも。あと、抽象化や集合などの基礎を考えることによって天下り的な定義が補強され理解しやすくなることなどにも触れてあるとよかったかな。 (ま2007/2005-09-06)
ある程度、知識がある人は読まないほうがいいでしょう。と思います。
中学・高校の授業で挫折した人(スイマセン)には、「なるほど」と思う点が沢山あります(当方も例に漏れません)。でも、大学に入れるレベルの方には「そんなん知ってる」と思うでしょう。知っていないと大学なんて無理でしょうから。
この本は「今から覚える」人向けと言うよりは「今だから、あの判らなかったコトを知りたい」人向けだと思います。 (/2005-03-01)
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畑村式「わかる」技術 (講談社現代新書)
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講談社(2005-10-19)
畑村 洋太郎
売上順位:6479
¥ 735(中古:¥ 186)

レビュー総評点:86
本書では「わかる」とはどういうことか、また「わからない」ことをわかるようにするには、どうすればよいのかについて書かれています。

畑村氏によれば、ある物事を「わかる」状態とは、これまで蓄積されてきた自分の知識や経験と照らし合わせて、上手く一致したときだと言うことです。
あるわかりたいと思う物事に対して、頭の中にすでにある「テンプレート」を上手く当てはめることができれば、人はわかったと思います。しかし、「テンプレート」に上手く当てはめることができなかったり、「テンプレート」そのものが頭の中になかったりすると、「わからない」と思ってしまうことになると言うことです。

本書では、頭の中にある、いろんなものを引っ張り出してきて、照らし合わせたり、比べたり、こねくりまわしたりして、「わかる」状態になるためにはどうすればよいのかについて、述べられています。

文章は平易で、ページ数も少なく(新書でおよそ190ページ)、一気に読めると思います。
ただ、わたしのようなぼんくらには、「わかる」方法についてもう少し詳しく説明して欲しかったところです。ポイント、ポイントでは興味深いことが書かれているのですが。
「論理思考」中級から上級者向けだと思います。
(くまたま/2006-01-17)
自分にも厳しく、愚直に技術者として長く生きてきた畑村先生だからたどり着いた「真理」をその人だけがわかるものとして隠すことなく、むしろ分解してヒントを出すことで(他のレビューでもあるように答えっぽいものは何も書かれていません!)読み取れた人に(多分同じような悩みを抱え、逃げずに来た人にとって)大きな教訓を示唆する本となっています。

ヒントの2つを紹介。

最後に書かれている手帳の使い方はまるきり同じではないけどもかなり似た使い方が出来ていることからうれしくなりました。さらに上を行く使い方のヒントを得ました。

また、文章だけではよくないとここ1〜2年絵を書くようにしていた私にとってこれも共感しました。しかし私より多くのポイントをもって絵を作成されているのみて今後の絵の書き方に刺激を受けました。 (yocchi991/2006-01-04)
著者が今迄にない内容であると記しているとおり、独特の視点で書かれている。しかし、本質を突いているので、理解するという事についての、有益な示唆が得られる。例えば直観についてだが、数学や化学式を解いていて、途中の式を省略して解答を導き出した経験のある人も多いだろう。また、自分の考えを構築していくことや課題設定することも書かれているが、これらの重要性を経済同友会代表幹事や産業再生機構COOも語っているので、これからの社会で有益な考え方を知る事が出来る。おすすめです。 (ジブラルタルの風/2006-04-23)
重要なのは「もっとわかりやすく」することと「わかる人」を作ること。「失敗学」で有名な著者が、「わかる」という現象のメカニズムを解説し、「わかる人」になるための訓練方法を提案する。

著者の「失敗学のすすめ」に感動したので、本書も読んでみました。従来、「分かりにくい」ことがあると「伝える側が悪い」「受け手が悪い」といずれか一方に責任を押し付けることも多かったですが、本書を読めばそのような考えも変わります。

「わかる」ためには、まず、受け手の中に理解の取っ掛かりとなる「種」がなければなりません。受け手は、その取っ掛かりを利用して推論しながら、新たな「理解のテンプレートを作っていく」、これが「わかる」ということだ、というモデルは非常に納得感がありました。きっと、大脳生理学的な視点からも、このような見解は肯定されるものでしょう。

また、本書で紹介されている「わかる人」になるための訓練方法も有用です。「仮説立証」「課題設定能力」「意識的な定量化と基準作り」「因果関係を突き詰める」「絵を書く」「観察する」「逆演算する」「人にも伝えられるレベルで記録する」などのアドバイスは非常に役立ちます。すぐに実践したいものばかりです。

かつて、授業を受けても「全然わからん」といって、匙を投げたり、先生のせいにしたり、自己嫌悪に陥った経験がある方も、本書を読めば、その原因や対処法が分かります。教育に携わる方や、中高生、大学生などにも是非読んでほしい本。 (ぷりうす/2008-01-26)
著者によれば、「わかる」とは、
分かろうとする内容と、自分の中のテンプレート(既存の知識、情報等)が一致したとき始めて「わかる」という状態になる。
テンプレートがないか、テンプレートを適用できないと「わかる」ことはできない。

つまり事前の教育や情報が、物事を理解する(=わかる)ためには不可欠言うことですが、現実には、そんなにたくさんのテンプレートを覚えておくことも、学ぶこともできません。
そこで、未知の事象に出会ったときに、いかに自分の持っているテンプレートを、変形、組み合わせの変更等を行って「わかる」が重要というわけです。これがいわゆる頭が良い、物わかりが良い、頭の回転が速い、ってやつですかね。

なかなか示唆深い1冊で、今までボンヤリと思っていた「わかる」を具体的にしてくれたかなって感じです。 (蒼海苔天祐/2007-01-27)
最近の脳みがきブームには、どこか現実逃避じみたものがあるような、激しい違和感を感じる私。
基本的に備えている能力なんて、たぶん誰しも同じ。それでも成果に差が出るとしたら、それは頭の使い方が悪いのだ。
だとしたら、使い方を変えれば良い。それに脳なんてしょせんは筋肉なので、トレーニングの仕方次第でいくらでも鍛えられる。
要は適切に考える習慣があるかどうか。責任感を持って、自分のすべきことに向かい合って考え抜いたかどうか、差がつくのはそこでしかないのだ。

本書で言う、わかることのフレームワークは、ある種の技法論として、要素展開、構造化などは仕事上でも馴染んでいるので違和感がない(というか、普段資料化してる)。

ただ、この本でやはり傾聴すべきなのは、

物事に接して、その全体像、構造から機能までを直観的にとらえることができる人は「過去に徹底的にそのことについて考え、演習をして答え合わせまで行う経験をしたから」(P56)

また、試行錯誤しながら、迷いながら課題設定を自ら行う

という考えることの基本姿勢だ。
自分はまだまだできていないが、身の回りではこういう直観のはたらく人が実際にいる。IQが高いというよりも、透徹して考え抜いているからそれはできるのだ。

地味な本だが、昨今のおかしな風潮へのアンチテーゼ的な本。 (nack@仕事はどう?/2006-06-24)
「失敗学」で有名な著者です。
同じ著者(共著)「東大で教えた〜」を読んだことがありますが
こちらは、あまり印象に残っていません。

しかししかし。
この本は、なかなかよい。
なにがよいか。

「わかる」過程がわかりやすく説かれていて、なるほどと腑に落ちます。

「わかる」というのは、自分がなぜいままで「苦労していたか。」「うまくいかなかったか。」
が「わかる」のも含んでいます。
読んだあとにあぁそうだったのか。と納得できる。それがよいのでしょう。

「わかる」から「創造」へつなげられるように、実践的方法論も述べられています。
すべての人に、一読の価値ありです。 (いじさま/2006-11-09)
わかることが、創造することの第一歩となります。
わかる、しっかり理解する、創造する。創造するには、
このような人間の頭の中の動きを知る必要があります。

本書では、一歩目の「わかること」の概念を紹介して
います。分かろうとする内容と自分が持つ知識などの
テンプレートが一致することが「わかること」として
います。

この説明は概念なのでわかりにくいかもしれませんが、
自分の知識や経験と結びつけたり、書籍内の他の記述と
関連付けたりすることで、わかってくるようになります。
これが正に「わかること」。

自分の知識や経験と結びつけやすくするための構造化
(テンプレート化)をすることで、「わかること」が
より早くなりますし、何より新しくテンプレートを作る
ことで新しい知見を生み出すことになります。

自分の知識や経験を一度整理してみてはいかがでしょうか。 (中/2007-08-08)
本書は、『失敗学のすすめ』以来、失敗学の意義を提唱されてきた畑村先生が、長年疑問に思い続けてきた(らしい)、「人が何かを「わかる」構造」に焦点をあてて書かれた。読んでいて納得させられるのは、学問には全てに共通する枠組みがあるということである。自然科学であれ、社会科学であれ、物事の要素、構造、機能を把握し、理解する作業には変わりない。ふ〜ん、と読んでいて納得する。自分自身、政治学を研究しているので、その観点からも納得がいった。
本書は、「わかる」技術を習得するための本ではない。「わかる」ことの本質を理解できる本である。ゆえに、何かに打ち込んでいる人、夢中になっている人、研究活動をしている人、などなど、何かを対象にして熱心に探り当てようとしている人にとっては大変面白い本だと思う。逆に、方法論を学ぼうという人には向いていない。
とにかく好著。 (コミー/2005-11-22)
 「失敗学」「直観でわかる数学」の畑村氏が、「わかる」とはどういうことか、をテーマに書いた本。変化の激しい高度情報社会では、「所与の課題の解決」より「新たな課題の発見」こそ重要。それには目の前の事象を見るだけでなく、その事象を含む、より高次で普遍的な 「概念」を見つけ出さなくてはならない。その為の方法論を考えようという趣旨。
 人間は頭の中に、物事を理解するための“枠組み” =“テンプレート(雛形、型紙)”を持っている。そして物事について、「要素」「構造」「機能」等が一致する“テンプレート”を見つけ出し、当てはめることによって理解する。適合する“テンプレート”が無い場合、手持ちの材料を組み合わせるなどして、新たな“テンプレート”を作らなくてはならない。新しい事象に出会ったとき、自力で“新しいテンプレート”を作り出す能力こそが「創造」につながる。そしてその力を伸ばすためには、常日頃から意識的に、様々な事象をよく観察し理解する=“テンプレート化する”ことを積み重ねる必要がある。
 また、自分の頭の中で考えるだけでなく、メモ、記録など何らかの形でアウトプットして形にすること(人に話す、というのも勿論、アウトプットの一つだ)。また他者の話を聞く、語