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食糧がなくなる!本当に危ない環境問題 地球温暖化よりもっと深刻な現実
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ASIN:4022504692
朝日新聞出版(2008-08-20)
武田 邦彦
売上順位:9088
¥ 1,260(中古:¥ 920)

所属カテゴリ:
文学・評論
レビュー総評点:-14
日本ももっとしたたかに ||||||||||||||||||||
今から6000年前のヒプシサーマル期は現在より2〜4℃温暖で、
貝塚が海岸からだいぶ内側に位置していることからも明らかな
ように、海面は今より数十m高かった。また、時代を少し遡ると、
1万8千年前の最終氷期最盛期には海面は今より約120m低かった。

何が言いたいかというと、千年単位のスパンで見ると海水面が
数十m変動するのは「自然」で、今騒がれている地球温暖化は
その「自然」の範囲内のことであり、たいした問題じゃない
ちゅうことだ。まぁ、それを問題といっちゃうと問題なんだ
ろうけども・・・

それよりももっともっと日本にとって重要で喫緊の問題と言える
のが食糧問題だ。他の先進国は自国の食糧やエネルギーを温存し、
「今のうちに」とばかりに他国から搾取しているが、日本ときたら
ミニマム・アクセスを押し付けられ、国内の農地を疲憊させ、
ますます身動きが取れなくなっている。

本書では他の先進国のしたたかさばかりが目に付く。というか、
日本の愚直さが際立つ。著者にもそろそろ解決策を提示して、
希望を抱かせてほしいと思う。

(もりぞ/2008-09-12)

 お金持ちがパンをいっぱい買い込んで、そのほんの一部の一切れか二切れ
を食べてお腹がいっぱいになった。とっておけば明日、食べられない事も無い
が硬くなるし、その日は肌寒い日だったので残りのパンを暖炉にくべて燃料に
した。
 人間は正常な神経の時にはやらないと思います。人間は本能の中で、食べ
る事の出来るものを燃料に使用することには抵抗があるのです。
 しかし。食べることの出来るトウモロコシを燃料に加工することに対して、本
能的に問題が有るような気がするのは私だけでしょうか。
 トウモロコシを使用して燃料を作るのは人間の歴史が始まって以来の倫理
違反と著者は語ります。
 世界中が支持しているこの論理をみなさんどう思いますか?
 是非、食に関係している方は読んでみてください。 (河岸宏和/2008-09-14)
 「偽善エコロジー」を読んで著者に興味を持ち,この本を購入した。「偽善エコロジー」については,読後からその詳細が事実と異なっているという周囲の指摘を受け,著者の述べていることのどの程度が正しいものなのかを判断しかねていた。この本は,「偽善エコロジー」に比べると,著者の精神論的な面がより多く出ているように感じられる。したがって,この本を読むことによって著者の「人となり」が理解できる。読後の感想としては,やはり武田邦彦は,思慮深い素晴らしい人だと感じた。科学者としての立場から,本当に危険なものは何なのかという意見を的確に述べている。その文脈には,決して人間として目立ちたいとか,優越感とかそのような類のものは一切感じられない。ただただ日本の将来を著者は心配しているのである。
 そして,アメリカのしたたかさや欧州の環境問題に対する戦略を挙げ,それと対比して日本の「戦略のなさ」に閉口している。また,日本のマスメディアがいかに視聴率獲得のために誤った情報を平気で垂れ流しているかを指摘している。内容的には,丸山茂徳の「科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている」と共通点が多い。
 最後に,著者は本当の危険性は確率論で考えなければならないと述べている。日本での最も大きな危険は「交通事故」であり,次に「犯罪」そして「火災」である。私たちは,それらの危険にこそきちんと対処していかなければならないのだ。温暖化は人類の危機にはなりえないということを,一刻も早く多くの日本人に知ってもらいたい。如何に自分たちが平和ボケして迷走しているかを知ってもらいたい。 (長谷川 純一/2008-09-15)
食料問題を含め、危険について書かれた本です。
この本の売りは、著者の論理的な思考にあります。

みんな、温暖化で、人類が絶滅するかのように騒いでいる。
でも、考えてもみなさい。
平安時代は、今より1度気温が高かった。(でも、だから平安時代に日本人が滅亡することはなかった。)
温暖化で、作物が採れなくなるという。では、日本より暖かい台湾で、作物が採れずに、皆が飢え死にしているのか? 明らかに違う。

とまあ、こんな調子で、マスコミや、世界各国の政治的思惑に惑わされている現代人に、論理で警告を発しています。
著者の意見には、必ずしも賛成できないものもありましたが、少なくとも一読に値する本であることは確かです。 (ホウセツ/2008-09-27)
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エコパニック:急いては事を仕損じる
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環境問題はなぜウソがまかり通るのか3 (YosenshaPaperbacks(035)) (Yosensha Paperbacks)
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ASIN:4862483321
洋泉社(2008-10-02)
武田邦彦
売上順位:1503
¥ 1,000(中古:¥ 902)

レビュー総評点:68
ウソシリーズ1から読ませていただきました。ゴミの焼却、都市鉱山の形成、食糧生産の重要性など共感できる部分が多く、単なる温暖化論やダイオキシン問題(最近話題にもなりませんが)よりも教育現場で取り上げるべき問題が多い内容です。
日本はすでにかなりの成熟社会に入り、環境問題の元凶である人口増加も克服し、潜在的な環境技術(電気・水など)もあります。普及しないのは政策的・経済的理由からであり、やはり理系を中心とした環境科学を充実させるのが政治の役目ではないでしょうか。ダイオキシンより毒入冷凍食品、金融工学より材料工学が注目される社会をめざすべきです。
リサイクルよりもリユース・リデュースのほうが重要であることが理解できます。 (セルバ/2008-10-27)
環境問題全般への疑問を投げかける良書 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者の「環ウソ」シリーズの第三弾であるが、
これで最後だと書かれている。

内容としては、これまでのリサイクルへの批判に加えて、
第一章にIPCCの結論として有名な、
「温暖化は人間の活動による可能性が高い」という見解への批判があるのが新しい。
その内容は他の多くの自然科学者の指摘と軌を一にしており、

地球の温暖化は太陽活動の変化ではないか、
二酸化炭素の増加はむしろ温暖化の結果であろう、
過去二千年の中でも、平安時代は現在よりも2度も温かかった、
さらに、カンブリア紀以降、6億年にさかのぼると、
もっと暖かな時代が多く、現在は第2大氷河期にある、

といったものである。

私は、この著者の指摘はおそらく正しいのではないかと考えている。
なお、著者の義憤はNHKという組織や役人(同じだが)に対して向けられており、
「なぜ日本人をだましているのか?」という。
それでは日本人の正直な精神に反してしまうだろう、という主張をするのである。

なるほど、その通りではあるだろうが、役人もNHKも「問題がある」ほうがいいのであって、
「問題がない」のであれば、その存在意義が問われてしまう。
著者も繰り返し指摘しているように、
科学の研究者でも、科研費をもらうのに「問題はない」と言ってはもらえないのと同じで、
問題がある方への自然なバイアスがかかるのは当然だろう。

全体として読みやすく、よくまとまっていて良い本であると感じる。
唯一、私が気になったことは、著者の大和魂的な愛国心と、
それに伴う、食料自給率の引き上げの提案だ。
それは私見によれば、エネルギー資源のない日本にとって
現代に大阪城を作ろうというほどの主張であると思う。
(蔵研也/2008-10-02)
ゴミの街 ||||||||||||||||
 環境問題に潜む闇に鋭く切り込んだ一種のアンチテーゼ。TV番組「たかじんのそこまで言って委員会」で取り上げられ,あまりにも今まで信じてきたことと異なる内容だったために話題となった前々作『環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks (024))(洋泉社)』,および前作『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks (029))(洋泉社)』に続く第3巻。著者によるとこれでシリーズ完結であるらしい。本巻では

・最高気温更新はなんら不思議でも危機でもない。
・ゴミ問題は本来起こるはずではなかった。
・環境問題はメディアのでっちあげだ。

などについて,またもや衝撃的な事実(違う側面から見た提言と言った方が正確かもしれない)が白昼のもとにさらけだされる。それにしても,第1巻の後半ぐらいから感じたことだが,どうも著者の本はスラスラと読める割には,何故か頭に残らない感じがするのだ。色々な矛盾例を持ち出してくるのはいいが,どうも議論の道筋を1対1に対応させにくい。一度図解で端的に示してもらってスッキリしたいところである。しかしそれは著者がよく言うように,メディアの報道を鵜呑みにせず,自分自身で調査し考えようという観点から言えば,与えられるのを待たずに自分で試みてみないとダメだということになるのだろう。

 兎にも角にも,これを批判する関係者はちゃんと反論して欲しい。部分最適化ではなく全体最適化の考え方に基づき,正しい環境対策とは何かを考えなければならない。ほとんど毎日が何かの種類のゴミ出し日で,毎朝の通勤途中の道端に山積みのゴミを見ない日はない,まさしくゴミの街に住んでいる名古屋市民としては切実な思いである。 (櫻前線/2008-10-16)


 私の住んでいる埼玉の町では、どんなものも燃えるゴミで出すことが出来
ます。
 靴、ランドセル、ビデオテープ、ペットボトルすべて燃えるゴミです。はじめ
はびっくりしますが、この本を読むとかえって環境のためにいいことをしてい
るような気がしてきます。
 スーパーのスーパーバックをもらわないことが本当に環境に対していいこと
なのか、ペットボトルのリサイクルが本当にいいことなのか、自分たちは子孫
のために何をしたらいいのか考えさせられます。
 環境を考えているあなたにお勧めの一冊です。 (河岸宏和/2008-10-27)
ツッコミ所満載で面白いです。本書は環境問題検定に最適です。『環ウソ』シリーズの最終巻である本書は、マスコミの出鱈目と対照的な内容になっていて、写真でいうところのポジとネガの関係ですね。この本はマスコミの報道の裏返しで、マスコミの姿勢に似すぎています。『環ウソ3』は、マスコミの出鱈目を否定しようと、大量のデータを未消化のまま動員し、つぎはぎたらけの欠陥建築みたいです、この本が本当に建物だったら怖くて誰も住めません。本書の前半のほとんどは、地球温暖化「騒動」に割かれています。しかも二酸化炭素「犯人説」の冤罪を晴らすために、多くの懐疑論者の本から都合のいい主張やデータ解釈を切り貼りしているため、あちこちに矛盾が生じていてます。山本弘の『環ウソのウソ』で明快に批判されている懐疑理論を平気で使う厚顔ぶりには、唖然とするしかないし。例えば、あるページでは「日本の田舎では温暖してない場所がある」と主張し、別のページでは「温暖の原因は太陽である」と主張する。「温暖化自体を否定する主張」と、「温暖化の犯人を二酸化炭素以外に押しつける主張」は両立しないのに・・・。またあるページでは「北極の急な気温変化のデータを自説の根拠にし」、別のページでは「日本の急な気温変化の原因を測定器変更疑惑を匂わせる」という二枚舌を平気で使う。また20世紀の二酸化炭素の増加が、自然現象では説明できないことは統計的に自明なのに、「温暖化が原因で二酸化炭素が増加したという屁理屈」を主張します。たぶん武田先生は、批判するマスコミと同じ確信犯でしょう。『環3』は、懐疑派の名著『地球と一緒に頭も冷やせ!』(ロンボルグ・著)や『正しく知る地球温暖化』(赤祖父俊一・著)を参考にした跡が随所に見えます。けれど武田先生は多忙のせいか理解が中途半端です。これでは専門家から失笑を買うだけです。
(Ookubo/2008-10-12)
睥睨するヘーゲル ||||||||||||||
この著者は、アル・ゴアなどとは反対の意見を述べていますが、両者とも環境問題で得をする側の人間です。
現在、日本全国で自治体を経営破綻に追い込み、買収しようという計画が進行中ですが、この著者もそういった権力側の人間です。
自治体が経営破綻し、外資系企業などに乗っ取られ、最終的に泣きをみるのは、やはりその土地で暮らす庶民だと思います。
(池田大作/2008-10-23)
第 1 章では地球温暖化への疑問を 100 ページ以上にわたってのべている.著者独自の見解であり,根拠はあやしいが,温暖化に関して「ウソ」も報道されているから,それを指摘することには意味がある.

第 2 章はリサイクルの問題点を指摘している.リサイクル費用は需給関係によってきめられているわけではないから,資源消費量に比例していると主張している.つまり,費用のかかるリサイクルは実は資源を浪費しているということだ.私も以前から高価な「エコ商品」は信用しないことにしているし,費用のかかる家電リサイクルからのがれたいとおもっている.

第 3 章ではこのシリーズ 1 〜 3 全体のまとめであり,さまざまな問題がとりあげられている.1990 年以降の (ウソの) 環境問題は一部の科学者がつくりだしたものだという.そして,シリーズ 1 では朝日新聞がヤリ玉にあげられていたが,この本ではあちこちで NHK が批判されている.著者は最近の子供は「科学技術は悪だ」という印象をもっているという.NHK がウソの環境問題をとりあげて悲観的な情報ばかりを報道して若者に悪影響をあたえているので,NHK をみることをすすめていないという.

1990 年以降,日本人は経済だけでなく科学や歴史など,さまざまな問題に対して自信をうしない,悲観的になっていた.自信と希望,そして著者のいう誠実さをもつことが環境問題のただしい解決のためになるということはたしかだろう.
(Kana/2008-10-19)
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エコパニック:急いては事を仕損じる
 
w:12 h:18 223page
間違いだらけのエコ生活
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ASIN:4391136287
主婦と生活社(2008-08)
武田 邦彦
売上順位:11776
¥ 1,050(中古:¥ 661)

レビュー総評点:36
武田先生は、「環境問題はなぜ〜」を始めとする一連の著作により、環境問題を
ある種の信仰から科学の場に取り戻した方だと私は思っています。

しかし、本著は武田先生の他の本と、内容の重複が極めて多いようです。
例えば、最初の三項目は「偽善エコロジー」と順番が違うだけです。

・レジ袋よりエコバックを使うほうが環境に良いのですか?
・ペットボトルのリサイクルは、エコではないのですか?
・マイ箸を使えば、森林を守ることができますか?

(題名、出版社「主婦と生活社」等から、主婦層を対象にしたものと思われ、
 全体にやや柔らかい語り口となっています。)

武田先生の本をまだ読まれていない方には、強くお勧めしますが、既に2〜3冊
読まれた方は、避けられたほうが賢明だと思います。 (至高の豚/2008-09-02)
本書は材料工学などを専門とする著者が、学術論文のように、序論、検証方法、
現状と考察、結論(著者の主張の確認)といった流れに沿って各章、各項目で
背景から現状把握、そして展望などを探っていきます。

取り上げている内容としては、エコ生活、地球温暖化、エネルギーと食料、
「こころ」、のそれぞれと環境問題に関する考察が各章に割り当てられています。

本書を通じて、ほぼ全ての内容が現在の主流として語られている「エコ生活」を
否定することになるので、読んでいる側としては、何を信じてよいのか分からない
状況に陥ります。

その根底にあるのは、業界団体と政府(国際機関)の一方的な経済的視点から
消費者を躍らせることに力点が置かれていることで、本当にエコであるかどうかの
議論を他所に、国民の「非エコ生活」を改めるように誘導されている、と著者は
述べています。

家庭でのCO2削減を強要し、エコ生活のために新たに商品を売りつけ、そして
環境対策のための天下り先を提供する、という現在の状況では将来的な環境に
対しての改善を図れないと切り捨てます。

既に議論には決着がついていると一般に言われる、地球温暖化の実態を再度
見直すなど、前提から考えていく姿勢には共感できますが、本書の結論として
述べられる、自然との対峙する理想が「人間以外の生物を生き物として認め、
それらに生存権と所有権を与え、都会の真ん中に牧場をつくり、従来のエコ生活から
少し距離を置く」ことを実践していれば、私達の求めるもの、本当の人生が
見えてくるというのでは、余りにも楽観的、かつ安直に過ぎるのではないか
という気がしました。 (daphnetin/2008-10-22)
わかりやすかったです |||||||||||||||||
『偽善エコロジー』も『環境問題のウソ〜』も読んだのですが、
インパクトは強かったものの、数字や専門的なことが多く
私には内容がちょっと難しく感じました。
それに対して本書は、身近なエコ生活に即して
環境問題の問題について解説が加えられており、
やっと自分の頭で理解しながら読むことができたように思います。
私の周囲にもまだまだエコ=よいこと、と
疑いもせず考えている人が多いので、
読みやすい文章で主張を述べた本書のニーズは高いのではないかなと感じました。
武田教授の一連の著書を読んでいない人、
読んだけれどちょっと難しかったな、と感じた人には
とてもおすすめしたい一冊です。
(pontneuf/2008-09-06)
また出たこの類いの本、という感じですが、
ざっと読んだだけでもいかに子供だましの本か
分からないとかえって危険だと思わせる本です。

中程に書かれているように、
確かに石油と等しく電気もCO2を出します。しかし出すか出さないかが
問題なのではなく、排出の「量」の問題であることは著者は「わざとなのか」触れていません。

確かにホッキョクグマは著者の言う通り、今のデータ上、増加量も減少量も
同じ15%かもしれません。だから熊は人が言うように「減ってない」との事。
しかし以前は減少に対して増加の方が多かったのでは、という点に関しては
著者は触れたくないのか、話はそこで終わっています。

太陽エネルギーのための設備には確かにコストがかかるかもしれません。が、
つまりそれだけ多くの労働力が必要になるのなら、
それはむしろ良い事なのでは、という
疑問には何も答えてはくれません。

一方では日本は今まで通り国民は「正直な生活」を続けていれば
良いのだ、という強い著者の主張もありますが、この論で言えば、
その「正直な生活」とはどうやら今まで通りの生活を未来永劫続けて行く事を
意味するらしいです。

要するに色々な意味で現状を維持したい、というのがどうやら著者の主張らしい
です。それこそ「今の日本」を維持する産業のあり方なのだ、という話に
誰がついていけるのでしょうか。

結果、「お上さま」と変わらない思考が根幹にあるとすれば、著者の
偽善的エコロジー批判それ自体が偽善としか思えません。 (twilight/2008-12-08)
間違えだらけのリサイクル |||||||||||||||||||||||||||||||
確かに世の中のさまざまなリサイクルには間違えが多い。
しかしこの本のネタのほとんども同著者の他の本からのリサイクルにすぎない。
二重の意味で間違ったリサイクルをしていますね。 (どんべえ/2008-09-04)
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エコパニック:急いては事を仕損じる
 
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w:12 h:18 217page
「地球温暖化」論で日本人が殺される!
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ASIN:4062150360
講談社(2008-10-30)
武田 邦彦
売上順位:27966
¥ 1,575(中古:¥ 1,000)

所属カテゴリ:
文学・評論
レビュー総評点:-13
表紙に武田先生と丸山先生及び田原氏の名前があったので、てっきり田原氏が司会で進める
両先生の対談本だと思い中を確認せず買いました。

武田先生は資源材料工学を専攻されて、ペットポトルのリサイクル問題、及び地球温暖化問題
について政府、マスコミの批判を繰り広げている方です。
一方、丸山先生は地球惑星科学を専攻されて、地球寒冷化論で一躍有名になられた方です。

しかし、内容は対談ではなく、両者の意見が1〜3頁ごとに交替に述べられているという
ものでした。
この形式では、両者の特徴がよくわかりませんし、何よりも対談の面白さがありません。
(対談本だと思い込んだ私が悪いのですが・・・・)
内容的にも今までと、さほど変わったものではありませんでした。
また、田原氏の解説も単に『まえがき』程度のものでした。

武田先生、丸山先生を未読の方については、評価の高い本をまず一冊ずつ読まれることを
お勧めします。
両先生のファンの方にもあまりお薦めは・・・ (至高の豚/2008-11-03)
資源材料工学が専門で、「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」シリーズで環境対策を批判してきた武田氏と、地質学が専門で、やはり地球温暖化論を批判する本を書いている丸山氏の対談形式を採ることで、地球温暖化論の周りにあるものを大きな視点で俯瞰している。

メインテーマは地球温暖化問題であるけれども、同様の構造で危機が煽られ、無駄な対策がされたとするリサイクル、ダイオキシン汚染の問題にも言及する。
また、国からの予算が付かないと研究を続けることが難しいために、科学的に間違っていても国の望む結果を出さなければいけない科学界の現状を指摘する。
さらに、一旦流れができてしまうと、それに逆らうものが異端視され、正しいことも言えなくなってしまう現状を、「全体主義」と指摘する。

過去の著作に書かれた内容をベースにした対談本であるため、目新しい情報や見解は少ないが、地球温暖化問題にだけにとらわれず、科学界や日本の空気の抱える問題にまで言及した冷静な本である。すでに両者の著書を多く読まれている方にとっては少し物足りないかもしれない。
(本格派/2008-11-06)
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w:10 h:16 189page
飢餓国家ニッポン―食料自給率40%で生き残れるのか (角川SSC新書)
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ASIN:4827550492
角川SSコミュニケーションズ(2008-09)
柴田 明夫
売上順位:7246
¥ 798(中古:¥ 520)

所属カテゴリ:
文学・評論
レビュー総評点:0
世界の食料事情が逼迫するなかで,日本政府は未来を予測せず,過去の分析をもとに「農政を転換する根拠はない」といっている.著者は,いまこそ政策を転換して,減反政策をやめて食料を大増産し,積極的な農家を優遇する政策をとるべきだと主張している.私もこの本が国民の意識をかえ,食料自給率をたかめる方向に作用することを希望する.
(Kana/2008-10-21)
食料増産を望む世界にあって、減反政策など逆行する政策を続ける日本に
警鐘を鳴らしています。

印象に残った言葉は「食料価格のパラダイムシフト」。
過去、食料価格が高騰すると、価格のパラダイムシフトが起こり、
価格が高止まりするというもの。
だとすると食料の大半を輸入に頼る日本は、向かい風を受けることになります。

しかも貴重な食料を簡単に捨ててしまうのですから、今後批判は強まるでしょう。
国内に米が余るからと生産調整せずに、必要分確保して食料の需要が高い
世界に輸出すればよいのではないかと考えてしまいます。 (SlapShot/2008-10-31)
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w:10 h:17 230page
偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)
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ASIN:4344980808
幻冬舎(2008-05)
武田 邦彦
売上順位:1963
¥ 777(中古:¥ 266)

レビュー総評点:244
風評や雰囲気でなく批判的に考える材料に ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
世の中、あえて異論を申すことは非常に勇気のいる行動である。
それも、道義的にだたしいと思われることへの異議申し立てであればなおさらである。
最近は、リサイクルやエコロジーに対して疑念を呈することへのタブー視はなくなってきたが、それでもまだリサイクルとか環境といえばなかなか反論しづらい雰囲気は残っている。
著者の意見やデータには賛否両論あろうが、世間の大勢に逆らって自分の信念を貫く姿勢には素直に敬意を表したい。

結局、現在の環境問題とは金と政治の問題になってしまったようだ。
当初は純粋な信念の持ち主が地球のため、世界のためと頑張っていたのが、金につながるようになると信念を曲げてしまったり、金のためだけの人間が入り込んでくる。環境に限らず、福祉などでも同じことがあった。

ダイオキシン、環境ホルモンもあれだけさわがれたのに今ではほとんど聞かなくなった。ダイオキシン対策と称してゴミ処理施設に大量の税金が投入され、野焼きや焚き火の禁止も定着してしまった。今盛んなレジ袋もトレーやペットボトルのリサイクルも数年後にはどうなっているかわからない。科学的な見地でなく、不安や風評に基づくことにより、さまざまな弊害が生じている。環境問題に限らず、科学技術が進歩しすぎて一般の人々には理解しがたくなり、不安や風評が広まる下地となっている。著者のように科学者が一般の人々にわかりやすく、科学的知見を広めていくことは今後ますます重要になるであろう。

本書の内容を鵜呑みにしないことも重要である。著者の主張をそのまま受け入れてしまうのは風評や雰囲気に惑わされることと同じである。一つの論として、客観的・批判的に志向するための重要な材料であるが、まだまだわからないことの多い分野であるから、著者の意見が正しいとはまだ誰も保証できない。確実なことは金儲けが目的の環境運動にだまされないように注意しなければならないと言うことだけだ。 (糸音/2008-07-26)
データの古さと誤りの多い点が残念・・・ |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「うそまか1」「うそまか2」の内容を踏襲しながら、短く、読みやすくまとめた内容です。非常にとっつきやすいと思います。「リサイクルすることは全面的に良いことだ」といった風潮を否定しており、その点は全くそのとおりだと思います。リサイクルするにもコストやエネルギーを使うわけで、それを無視したリサイクルは問題有りです。また、リサイクルすることを免罪符に、大量生産・大量リサイクルの流れが定着し、ごみ減量に繋がっていないというのも大きな問題です。
しかし、残念ながらデータが古かったり、数値的な誤りが多かったり・・・。読む人が読んだら、「なんじゃこりゃ」といった点がたくさんあります。
例えば、私の住む市では、集めたペットボトルの95%はリサイクルに回っています。確かに数年前までは3割くらい残渣が出て、焼却されていましたが。
バイオエタノールについても、食料になるものをエタノールにすることが社会への悪影響が多いのは周知の事実では?廃食用油・食用にできない植物などから作るセルロース系のバイオ燃料の開発が実用化されている中で、それらを無視してバイオエタノールをひとくくりにダメ出しするのはいかがなものかと思います。
割りばしの大部分は、中国で成木を切って作られていますが、国内の間伐材の割りばしが使われないのは、マイ箸が進んだからではなく(マイ箸ってそんなに普及してませんよね?外食時にマイ箸を持参しているのを見たことありません)、単純にコスト(価格)の問題ですし。
その他、最新のリサイクル事情を調べていない、もしくは誤解されているところが随所にありました。
環境問題は様々な要素が絡まりあっており、一概に何が最善とは言えないところがあります。こういった本などを契機に、様々な議論が盛り上がるのは良いのですが、間違った内容を鵜呑みにしてしまい、環境への取り組みなんて無駄じゃないかと思われてしまうのが心配です。
あと、山本弘氏が『「偽善エコロジー」の偽善』を出されるのではないかと楽しみにしています。 (ケンゴリゴ/2008-08-01)
鵜呑みにするのは危険な気がするが |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 筆者はテレビにもよく出演しており、さまざまな番組で「リサイクルをしてはいけない」と力説している。本書を読むと、リサイクルすることが却って環境に悪影響を及ぼすことがよくわかる。が、すべて本当なのだろうか。すべてを信じるのは危険だと思うが、筆者の、「地球規模で資源の節約をしていかなければならない」という見解は紛れもない真実である。 (aaa0042/2008-06-20)
本書の主張(偽善エコロジーへの警告)ついてさまざまな批判を受けるのであろう、
著者は本書の「あとがき」の中で、主張の根拠となるデータについて、次のように
記述している。

『でも、本当は「独自」の数値で、しかも「公的に発表されているのとは異なる」
ということが、私が執筆する本のいわば「魂」に当たる』ことになり、(本書の
価値は)『「いかにして、公に発表されたデータと異なる情報を得て、それを
社会に発表するか」にかかっている』と主張している。

しかし、主張の「根拠」となるデータは本当に正しいであろうか?
次に著者の主張と、それに対する書評者の反論を述べる。

『レジ袋は石油の不必要な成分を活用した優れもの』
  レジ袋の材質はポリエチレンであり、石油のナフサ留分(ガソリンに近い
  沸点範囲をもつ)を原料として作られているのでは? ナフサは石油の中で
  もっとも利用価値の高いもので、決して「不必要な成分」ではない。

『焼き鳥でも囲炉裏でもダイオキシンは発生する』
  ゴミ焼却でポリ塩化ビニル等の塩素を含む高分子から発生する
  ダイオキシン量と、焼き鳥にふりかけた塩(塩化ナトリウム)
  から発生するダイオキシン量は、そもそも単位質量
  (たとえば1KG)当たりの発生量が何オーダーも異なる。
  発生量を無視した議論はまったく意味がない。

上記の例のような首を傾げたくなるような「根拠」が随所に見られます。
(この人、本当に科学者?と疑ってしまうような根拠です。)

ただ、テレビ等の家電リサイクルの矛盾について尤もと思われる主張も
混在してます。したがって、本書は、自分のエコ度を評価する試金石と
して利用する価値はあります。著者の「判定」にどう反論するか、
あなたのエコ度が問われます。 (錆びたろう/2008-09-05)
環境バブルを見抜け |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
一般に「地球に優しい」といわれる21項目のエコ生活について考える。
「レジ袋を使わない」−ー>判定「ただのエゴ」等明確な評価を下してから
詳細な説明をしていく形式であり非常にわかり易い。

21項目のうち「アルミ缶のリサイクル」は環境によいが、それ以外は全く意味がないか
現時点では評価不明とのこと。

内容的には、「うそまか1」や「うそまか2」とかぶるところもあるが、理論的には
よく整理されており、最初に読むならむしろこちらがお薦めできると思う。 (至高の豚/2008-05-31)
最もたやすく検証できるところの間違い |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本の全体を通して読むと、著者の主張の大部分は正しいだろうと思います。
しかし、ところどころ、明確に間違っているところもあります。
たとえば、、、、

156ページの「ペットボトルの円筒形は、資源節約の優等生」の項目で、

「中学校の時に習った、球や円筒の体積や表面積の出し方、長方形の面積の計算を思い出してください」とあります。

この本では、「ボールのような『球』を使ったときの表面積を基準に1.0としますと、ペットボトルのような円筒形では表面積が1.6倍、詰め替え容器のような四角い平面の形は8.3倍にもなります」と書いてあります。

私も、思い出して表面積の計算をしてみました。

球の表面積を1とすると、円筒形の表面積は1.6倍、正方体の表面積は約1.9倍です。著者がどのような直方体を想定しているかわかりませんが、8.3倍にはならないと思います。

この部分は、この本で唯一、すぐに検証できる部分です。それなのに、これほど簡単な計算が間違っています。

とすると、この本で計算している数字の全部が間違っている可能性もあります。

この本には、「もしペットボトルを資源のムダ使いというなら、中学校で何のために算数を勉強し、面積や体積の関係を学ぶのか、その意味がわかりません」と書いてあります。

私も、こんなに簡単な計算を間違えるとしたら、著者や著者の研究室の人たち、出版社の編集者や校正者たちは、どんな仕事をしているのかと疑います。

このような、小さな(しかし大きな)瑕疵が、この本の価値を貶めているのが残念です。
(200lx-user/2008-07-27)
 それなりに楽しく読める内容でしたが、意地悪な見方をすると、理屈もデータ類も自分の
主張に都合のよいものが多いような気もしました。
 でも「お上が船頭やってるリサイクルだからすべて公明正大だなんて安易に思うな」とか
「リサイクルより,むしろモノを大切に使い続けようという気持ちのほうが大切なんだ」といった主張には耳を傾けるべき
だと強く思いました。
 さて次のゴミ回収の日、私はどんなふうに分別するのでしょう… (あたしはカモね/2008-09-26)
偽善エコロジーという「偽善」? |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
といったら多少いいすぎな面があるかもしれません。
「環境保全」という言葉や、
「エコ」という言葉を聞くだけで無条件で交換を抱いてしまう方々にとっては、
本書はある意味で「トンデモ本」ともいえるでしょう。

それだけ、今までの私たちの「エコ」の常識を覆す意味合いを持っているのが本書ではないでしょうか。」タイトルからして衝撃ですよね??


内容を簡単に俯瞰してみると、
主張している内容があまりにも極端すぎて、非常に深くうなづける部分がある一方で、
それは言い過ぎだろうと思える部分も多くあります。

前者の例としては、
「レジ袋削減は、ただのエゴ」
―レジ袋のほとんどは、原油を精製する際に出る余分なモノ(原油は精製によっていろんな成分ーたとえばガソリンやナフサーに分かれる)を使っているので、基本的には原油を浪費することにはつながらない。
むしろ、丈夫に作られるため重要な成分を多く含む(他の製品の用途にも使える成分を使うので、全体として必要となる原油の量は↑)エコバッグの大量生産を推進する、
「NO!レジ袋、YES!エコバッグ」推進活動こそが環境を破壊する。

とする理論にはなるほど合点がいきます。
※レジ袋に使われる原油の成分がほんとうにいらないものなのかどうかを裏付ける詳細なデータがないため、やや信ぴょう性に欠ける部分はあります。

もうひとつ
「バイオエタノールはただのエゴ」
―成長の過程でCO2を吸収し、環境に良いとされるバイオエタノール。
しかしこれには重要な「隠し事」がある。
それは、バイオエタノールを精製する過程・輸送などで、普通の石油を使う、などといった点である。
また、現在せかいの最重要課題の一つと位置づけられる食糧問題の関係で、
「本来飢えた人々が食べるはずの食料を、クルマが食べている」
との強い思いがうかがえる主張には心をうごかされました。

同時に、「環境政策」に力を入れ始めたかのように見えるアメリカが、今バイオエタノールの大量生産に舵を切っているのかについて、なぜか妙に納得してしまいました。
やはり「偽善」だと。


○その一方で・・・

??という疑問符を付けざるを得ない主張も散見されました。

そのひとつが、
「キミタチ一般人がやっていることははっきりいってムダだよ」的な主張。

「エアコンを28℃に設定しても意味がない」
なぜなら、日本という国は世界のCO2排出量の5%しか排出していなくて、そこから仮に京都議定書の定める目標である「6%削減」が達成できても、世界規模でみれば[5%×6%=0.03%]にしかならない、と。

しかしこの主張に対し私は反発心を抱きます。

確かに、そのような数字をつきつけられると「意味ないのか・・・」という気持ちを若干なりとも抱いてしまいます。
だからといって、みんながみんな「意味ないならエコ生活をやめよう」となったら何が起こるでしょうか。
それほど怖いことはないような気がします。
CO2の排出量の上昇ももちろんですが、大事なのは「精神の崩壊」です。

著者は本書でさかんに「精神の大事さ」を訴えていますが。このような事態を想像するまでには及ばなかったのでしょうか?

疑問点その2はやや細かい話になりますが、
「あんたが支払っているリサイクル料はそのまま環境省や家電量販店、大手メーカーの利益になっている」というような趣旨の主張です。

しかしながら、経済産業省は、メーカー各社・家電量販店などを巻き込んであるキャンペーンをやっており、そのポスターを某電気屋さんでみかけました。
その内容は、
「私どもが回収した電化製品については、いまリサイクルのプロセスの中でどんな状態にあるかは、回収時にお渡しする引き換え券から、すべて追跡ができる」という、いわゆるトレーサビリティを保証しています、
ポスターの作成元は「経済産業省」すなわち」政府です。
政府が大手メーカー、家電量販店と協力してわざわざこんなことまで行っているのです。

本書にはこんなこと一言も書かれていませんでしたが、
ここまで大胆な本を書くなら、もう少し勉強すべきだったのでは??



と、後半はだいぶ批判をしてしまいましたが、
「メディアや政府の言うことをうのみにせず、その行動がどういう意味を持つのか、自分で考え、わからなければ自分で調べなさい」という本筋については本当にそのとおりだと思います。


そういった意味では、「環境にやさしい」「エコ」というワードが存在しさえすればすなわち「善」として認識してしまう、
「環境教」「エコ教」
にはまってしまっている方の目を覚ますにはちょうどいいくらいの刺激なのかもしれません。 (そーた/2008-07-20)
人の行く裏に花の道あり。まさに目からウロコです。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以前、私が国立大学の「環境教育課程」に在籍中に、同氏の著書『リサイクルしてはいけない』を読みました。リサイクルが当然と考えていた自分の考えが180度変わりました。あれから5年が経ち、ますます世の中がエコで騒がしくなる中、再びこの本を手にしました。

地球温暖化問題にはじまり、いくつものトピックについて著者独自の主張を展開されていますが、科学者である同氏の研究に基いたその主張は、論理的で、かつ素人にも分かりやすく述べられています。環境問題に関心のある人も無い人も、少なくとも「話のタネ」になることは間違いありません。

しかし、私個人が圧倒的に好感を持つのは、この「エコロジー万々歳」の世の中にあって、正しいと思っていることを正しいと主張できる著者の姿勢です。文章の端々に込められた社会への思い、その強い使命感が、読み進めるうちに痛いほど心に伝わってきます。まさに「人の行く裏に花の道あり」。一読者として、応援せずにはいられません。

一人でも多くの方にこの本を読んでもらえればと思い、投稿します。 (good-ground41/2008-06-11)
ちょっと視点を変えてみると |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新聞・テレビ・企業がそろいも揃って偽善エコロジーに突き進む中、
新聞やテレビにはできないこうした偽善やカラクリを暴くのが、
本来の週刊誌の役割のはず。
それができていないところに昨今の週刊誌の低迷の原因がありそうです。
日本は一方に振れるとき、失敗するという傾向があります。
誰かが違った視点を提供する役割を担う必要があると思います。 (rakutentarou/2008-06-12)
商売人ですね |||||||||||
世の中でよいとされていることに「実はね・・・」といって人の興味をそそり、
いかにも事実を調べたかのような文章で批判し、混乱させるようなことを書く。
本が売れればそれでよし。
まさにそんな本だと私は思います。
なぜ、そんなことが言えるのか?
それは簡単です。私がこの本に書かれていることが、一部については確実に
真っ赤なうそだということを知っている現場で働く人間だからです。
本当に、このような人の良心を踏みにじるような本には怒りを感じます。

(まったく!/2008-10-30)
両論併記は自分の主張を隠す臆病者の態度といわれるかもしれませんが、
その点はご勘弁ください。

≪この本のなるほどなと思ったところ≫
科学的なのです。この筆者のデータは、筆者自身が計算して出したものが多く、
公式(=その多くはお国がよしとした)データと異なる数値だそうで、
学会その他の場では叩かれることも多いようなのですが、議論がその数値に基づいた
論理的なものなのです。そこから導かれた結論なので最初に“環境は善”も
“環境団体の言ってることは全部ウソ”もありません。
その点潔いです。たとえば、

・レジ袋を使わない⇒ただのエゴ
・アルミ管のリサイクル⇒地球に優しい
・ペットボトルを使うより水道水を飲む⇒悩ましい

といった具合に。
さらに一貫しているのは“政策として”見たとき
「反欧米」でもなければ「反日」でもないというところ。
この点も一貫して科学的なのです。いいものはいい、だめなものはだめ、とバッサリです。

≪この本を読んで??と思ったところ≫
マーケティングでいうところの「ロングテール」的な環境への配慮、
つまり「各人ができることをやればいい」という小さな努力の積み重ねを
基本的に否定する態度なのです。経済学でいうところの「パレートの法則」に則っています。
「本当に問題になっていることに、全員が取り組まないと意味がない」という意見なのです。
これは少しでも環境のことを気にかけた生活をしている人には「お前のやってることなんか
自己満足でしかないよー」と響くでしょう。ややショックですね。本当にそうなのか、
筆者もこの本を手に取る人も全員死んだ頃に結論が出ることなのでわからないですが、
僕は僕が心がけている環境対策をやめようとは思わないし、彼の言うことにも耳を貸し
「本当にやるべきこと」も見極めたいと思います。

先に“政策として”の国家に対する批判は客観的だと述べましたが
“人種・民族として”見たときの欧米人批判、日本人称揚の態度は、
この世代(筆者は1943年生まれ)特有のものなのだろうか、鼻につきました。
『国家の品格』という品格のない本ほどではないですが、
「昔の日本人の生活は見習うべきものが多い」とか
「工業化以前の日本人の精神性を見直そう」といったような記述は、
せっかくの他の科学的・論理的論考の価値を下げるように思いました。

総合的には、一般人レベルの科学的誤謬に対して正しい知識を与えてくれる良書であると思いました。 (hontaka/2008-07-15)
著者の一連の著書の中で,数々の環境政策が槍玉に上げられてきたが,本書もその延長である.本書に挙げられているような一つ一つの活動に関し,武田氏の著作で初めて「目から鱗」となった方々が多いだろうが,そのような状況について憂慮している者を代表して氏は述している.

何が本当のエコかという点について,盲目的に信じてはいけないというテーゼだろうが,氏の著書とて対象外ではない.例えば,検証1に出てくるポリエチのレジ袋については,エチレンが石油化学の不必要な成分を利用しているから使うべきとの主張だが,エチレンが不必要な成分と言われていたのは,昭和30年代の話.現在では,燃料に使えるナフサをクラッキング(熱分解)して得ているのがほとんどである.エチレンを作るために設備を増設しているのであり,ポリエチレンを使用することにより原油の消費量は増える.

検証2では,割り箸追放運動で日本国内での割り箸製造が無くなったように書かれているが,そんなことではなく,ただ単に割り箸を簡単に使うようになったので安価な外国産になっていっただけではないか.

このように各章には,重大な誤りが数多く見つかるのだが,同じような誤りが行政や環境保護運動にも見られる.都合の良いデータのみを恣意的に使用して結論を導き出す危険性を指摘していながら,自らも同じ過ちに陥っている.それを氏はわかっていながら,確信犯としてやっているのではないかとさえ思ってしまうほどである. (yorozuya/2008-08-14)
武田邦彦センセイは、正論を織り交ぜながら、データを積み上げて素人を丸め込むテクニックにかけてはピカ一です。

武田センセイは、環境問題が深刻だという事実を受け止めたくない消費者ニーズをよく理解しておいでで、「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」ですっかりツボを押さえていらっしゃいます。

武田センセイの正論は、「環境政策に対する批判」の部分です。日本の環境政策は利権のしがらみだらけで本質的なところはアンタッチャブルなため、利権も薄いが効果も薄い「クールビズ」だの「レジ袋」だのというところをアピールしているのは事実です。

ただ、それらを裏付けるデータがいけません。ところどころ公表されている数値を使っているのですが、数値の解釈に我田引水なところが多すぎます。理系の心得のある方が読むと、「どこの学生の卒論かよ!?」と突っ込みたくなるようなレベルです。 (tomophy/2008-09-18)
 かつて東京都民であった頃、指定のゴミ袋が売り出された。このゴミ袋を
使わないとゴミを出せないのである。どうして、そのゴミ袋が採択されたの
か、環境に優しいと言う美名のもと、裏では利権が渦巻いているのは見え見
えだった。だが、そのゴミ袋メーカーが儲けに儲けたのは間違いないだろう。

 横浜市には、高性能の焼却炉がある。とりあえず、何でも燃やせるのであ
る。引っ越したばかりの頃は、分別収集などしていなかった。が、エコロジ
ーの名のもと、二三年前から分別収集が始まった。実際にリサイクルされて
いるのか、それは分からない。

 地元の小学校で、資源回収も行っていて、僕は「資源ゴミ」はここに出し
ている。善意ではない。アパートのエントランスに置いておけばいいから、
楽ちんなのである。市の資源ゴミ回収は、ゴミ置き場まで、重い新聞紙など
を、えっちらおっちら運ばないといけないからだ。

 古紙について言えば、市の契約している業者が集めに来る。明け方に、他
の古紙業者が持っていくと、それは窃盗になる。どういう経緯で契約に至っ
たのか、ゴミ収集の手引きには何も書かれていない。新聞配達店も回収をし
ている。お駄賃代わりにトイレットペーパーをくれる。だが、僕はそのトイ
レットペーパーは要らない。デリケートな僕のお尻は二枚重ねのトイレット
ペーパーを必要とするのだ。

 それはさておき、昆虫をやっていると、声高なエコロジーの中身が虚構に
満ちていることに、簡単に思い当たる。森林の利用、里山の維持、それらは
採りたい虫の生息に影響してくるからだ。池田清彦と養老孟司の共著『ほん
とうの環境問題』は真を突いている。二人とも虫屋だから、実感で環境のこ
とが分かっている。

 リサイクルペーパーは、新紙よりも、コストが掛かる。が、お役所が使う
紙はリサイクルペーパーを求める。そのコスト差は製紙会社などに、還元さ
れない。であれば、製紙会社は、これはリサイクルペーパーですと売った方
が、利益を削減せずにすむ。偽装偽装と非難されたが、業者の首を絞めてい
るのは、エコロジーを旗印にしているお役所、発注側なのである。だいたい、
リサイクルペーパーを作るには、大量のエネルギーを使うのである。

 ロハスという言葉もキライだ。噴飯ものの「エコ・セレブ」……。どこの
ブランドだったか忘れたが、エコバッグを売り出したところ、あっという間
に完売。買った女の子たちは、エコロジストを目指しているわけではない。
エコ・セレブになりたいだけなのだ。

 なんでもかんでも「地球にやさしい」と言いたがる人がいる。地球が人類
にやさしくしてくれているのだろうか? さまざまな天災は、やさしい地球
が引き起こすものである。さまざまな病疫は、地球に「共生」するウィルス
などによって罹患するものである。

 そして、なんでも地球温暖化という人も多い。日本を基準に考えれば、も
っと暑かった時代もあるし、もっと寒かった時代もある。化石を見れば一目
瞭然だし、キマダラルリツバメみたいな熱帯の蝶が岩手あたりに分布してい
るのも、岩手が暑かった時代があったことを物語ってくれる。

 本当にミクロな意味での地球温暖化を防ぎたいなら、今すぐ自動車の利用
を最小限にし、舗装路を土に帰すべきなのである。だが、それは不便だから、
やらない、主張しない。この辺りは嫌煙運動に似たものがある。世の多数者
は、その権益を捨てることはしない。

 『偽善エコロジー』は、そのデータの作り方など賛否いろいろあるけれど、
視点を変えて、世の中を見てみるにはいい本だと思います。 (紙魚太郎/2008-10-23)
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科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている [宝島社新書] (宝島社新書)
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宝島社(2008-08-08)
丸山茂徳
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レビュー総評点:-7
前半と後半の内容の乖離は何?!! ||||||||||||||||||||||||||||||||||
 前半と後半の内容があまりに乖離しすぎていて、呼んでいて途中で馬鹿らしくなりました。

 前半は確かに、科学的な根拠に基づいて、常識になっている二酸化炭素温暖仮説を明快に論破する内容で、なるほどと納得させられるものでした。
そこから、今の本当の課題は「食糧問題」と「石油問題」だ、と結論付ける展開も、理解できました。

 ところが、後半に差し掛かるとどういうわけか、世界は一つになるべきだ、とか日本は伝統や文化を棄てて世界統一国家の建設に尽力すべきだ、とか、まったく意味不明な方向へ議論が進みます。はっきり言って、それぞれの国が文化をすてて一つにまとまるなど、絵空言以外の何者でもありません。

 およそ歴史や社会情勢には疎いとしか言い様がない偏向した思想には、なんだかがっかりしました。この作者は、ひとときの共産主義的な理想にいまだに取り付かれていて、それゆえ今の中国にも落胆しているだけの、もはや廃れてしまったただの理想主義者の生き残りにすぎない気がしました。

それだけに、前半の話すらなんだかすっかり怪しい気がしてきたのが非常に残念です。 (Vega/2008-09-14)
話が飛躍しすぎです ||||||||||||||||||||||||
 第一章は非常に興味を持って読みましたが、それ以後の章は話が飛躍しすぎです。

 統一国家だとか歴史をひもといてなどなど、科学から逸脱しすぎていて信憑性に欠けます。いろいろと図を多用しそれらしく書いているのですがやはり独自主張のオンパレードという感は否めません。

 最後には「寒冷化がついにはじまった」というような意味深な話もありますが長期的に見てやはり温暖化傾向にあるのは間違いなく、ちょっと暴走しすぎのような気がしました。

 一章だけの評価だと星4〜5つ。その他は星2つといった評価になると思います。 (読書好き/2008-09-16)
衝撃的なタイトルですが |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学会のシンポジウムでアンケートをとったところ、温暖化する:10%、寒冷化する:20%、わからない:70%だったことがこの本のタイトルの根拠となっています。不確定要素が多いことを学者は理解しているという結果でしょうか。
ところが、政府やマスコミは「地球温暖化の原因は二酸化炭素」の単独犯説を信じています。
天候に影響する要因は多様であり、説明変数としてのCO2の寄与率は低いこと、寄与率は高いが予測不能の要因が多く存在することを多くのグラフや数値を用いながら説明してくれます。筆者らは地球は寒冷化すると予測し、5〜10年後にはその傾向が顕著になると考えています。
学会でのアンケートは公表しないとしていた筆者が、あえてそれをタイトルに用いたという悲壮感あふれる警鐘は一読に値するものと考えます。 (vatmideo/2008-08-13)
これって何の本? ||||||||||||||||||||||||||||
最近この手の本が多いので、興味を持って買ってみました。しかし、本のタイトルから伺える「地球温暖化の犯人はCO2か否か?」が説明されているのは第1章のみで、第2章〜最終章までは、やれ「世界統一国家」だの「暴力団国家ロシア」だの「愛と平等の世界の実践部隊アメリカ」だのと続き、宗教、食糧問題、マスコミの愚行、そして地球の温暖化こそが人類の生きるべき、進むべき道であるかの如く主張するかなり偏った「丸山思想」「丸山ワールド」が展開する。せっかく第一章で良い事を書いているにもかかわらず、それ以降がこの調子なら、第一章で展開された科学的仮説までその信憑性が薄れてくるような気がする。純粋に地球温暖化の原因やその仕組み、影響などを勉強したい方は別の本を読まれる事をオススメする。
(リトル・エンジェルズ/2008-09-08)
それは太陽のせいだ ||||||||||||||||||||||||||||||||
著者は地球温暖化説を否定し、今後、地球は寒冷化に向かうだろうと主張しています。
地球の気温に与える要素を大きい順に列挙すると
(1)太陽の活動度
(2)地球磁場
(3)火山の噴火
(4)ミランコビッチサイクル
  (他惑星の重力による公転軌道のブレ、地球の地軸の傾きの変化等)
(5)温室効果ガス
となっており、温室効果ガス以外はすべて、寒冷化に向かって働くことになるとのこと。

寒冷化説は一見、少数派に思えますが、CO2等人為的な温室効果ガスの影響はIPCCの
予測よりはるかに小さいのではないかというのは、学会でもかなり有力な説だそうです。

また、地球温暖化対策の研究者たちについては、寒冷化のリスクが大きいにも拘わらず、
それを言い出すと予算がとれず、今までに行った研究が無駄になるため黙っているとし、
厳しく非難しています。

その心意気や良し。しかし、自分の専門外の歴史や政治について述べた2章、3章については
世界統一国家論等の極端な理想主義に走り、またアメリカの民主主義は全て正しいという
いわゆる自虐史観に落ちいっており、共感する人は少ないのではないかと、一言付け加えさせ
て頂きます。 (至高の豚/2008-08-17)
地球温暖化に関して、これまであまり報道されてこなかった科学的な事実、そこから想定されることが書かれていて、興味深く読めました。第1章だけは・・・
そこから最後まで感想文に過ぎず、現実離れも甚だしい!。愚痴のオンパレードか!


(那須塩原のペンギン/2008-09-18)
この本は、現在、急速に注目されているヘンリク・スベンスマークの説を詳しく解説した本です。現段階では仮説の域を出てないため、IPCCのコンピュータ・シミュレーションには採用されていませんが、次回のIPCCの報告書では主流になる可能性が高いです。日々、地球圏外から宇宙線がやってきています。スベンスマークの仮説は、地球に入る宇宙線の量で、(低層の)雲の量が大きく変わるという仮説です。雲が減れば、地上に入ってくる太陽光線は増えます。丸山教授によれば、雲が1%減るだけで、1℃上がるそうです。この地球に入ってくる宇宙線の量は、太陽と地球の磁場の強さで決まるそうです。そして丸山教授は、近い将来寒冷化することを予測しています。
タイトルでは二酸化炭素「犯人説」を否定していますが、丁寧に読むとそんなことはありません。38頁の「IPCCの地球温暖化予測を信じるな」では、温室効果の最大は水蒸気であることを説明し、二酸化炭素が増えれば、水蒸気の温室効果が増えることも紹介しています。だから二酸化炭素の温室効果は小さくても(丸山教授によると1ppmに対して0.04℃の温度上昇)、それに伴う水蒸気の温室効果は大きいのです。ただ水蒸気が増えると雲が増えるという事実をIPCCが軽視していることを、丸山教授は注意しています。水蒸気が増えても、必ずしも温度が上昇する場合だけではないのです。
この本を読むと、地球の気温予測の難しさが実感できます。IPCCのコンピュター・シュミレーションを詳しく解説した住明正の『さらに進む地球温暖化』 (ウェッジ選書 28) と併読すると、より理解が深まると思います。
(Ookubo/2008-10-16)
東京工業大学教授による、世間の「常識」に真っ向から反論する本。勇気あります。

さまざまなデータや学説を検討しながら「二酸化炭素で温暖化」どころか、「二酸化炭素の温室効果は非常に小さく、むしろ地球は寒冷化している」という説を導き出し、温暖化とは別の意味での2020年問題、石油の枯渇と食糧危機に警鐘を鳴らします。

常識的な「温暖化説」が正しいか著者の唱える「寒冷化説」が正しいかは、あと5年もすれば実際の気候変動が証明してくれるでしょう。
信じる人も信じない人も一読の価値はあります。(星5つ)


ただ、途中の国際政治っぽい内容の部分は余計だと思います。
「民主主義国は戦争しない」「これからのリーダーはアメリカ」などの主張には賛否が分かれるのではないでしょうか。
この部分のおかげで全体がサブカルっぽく思われないか心配です。宝島社だし。

せっかく他の部分の説得力が素晴らしいだけに、残念です。(星マイナス2)

差し引き星3つ。 (サティ/2008-09-12)
著者の専門分野については非常に示唆に富んでいる。しかし、専門分野外のことになると、残念な内容である。前半は専門家の意見として耳をよく傾け、後半の思想的な面については、一人のオジさんの話として聞いた方が良いだろう。そこに興味がある人は、その道の人が書いた新書をまず読むべきだろうと思う。ただし、後半についても、何も提議しない科学者よりはずっと良いと思う。 (あちょー/2008-08-28)
この新書は,前著に比べて洗練され,自説の気候変動メカニズムが詳細に紹介されている.宇宙線から雲ができるメカニズムや今後の寒冷化の予測根拠などについて,出典も明確にされていて,丁寧に解説されている.この,全体の3分の1を占める第1章は,科学的な議論に終始しており,非常に有益である.一方,それ以降の著者の専門外となる社会科学的な分野(解決策など)に関する議論は面白いが,私論であり,ひとつの見識として受け止めるべきと思われる.このことを含めて,多くの示唆や知見がぎゅっと凝縮されていて価値が高い良書と思う.文章もこなれていてとても読みやすい.ただ本のタイトルは誇張しすぎで,主に日本の地球科学者の7割は判断がつかず,2割が寒冷化すると予測している,というべきところである. (モンゴル系宇宙人の父/2008-09-18)
CO2地球温暖化説に対して、太陽活動等による寒冷化説を唱えている前半は科学的データが豊富で納得させられる部分が多い。ローマクラブの「成長の限界」をイントロとして始まる後半は、人口増、石油枯渇、食糧不足などの要因を元に、戦争、民主主義、マスコミの無知などを含めた科学者目線からの社会・政策論を展開している。 

確かに後半の質は前半に比べ持論的で未来論的だが、科学者が自分の専門を元に社会システムや政策論を堂々と述べている点は、日本のタコつぼ科学者が見習うべき重要なことであると思う。今のリーダー国家アメリカの特質として、「科学と政治の一致」を挙げている点も、著者が、科学者がもっと政策にかかわるべきだ、という主張が読み取れる。

コペルニクス地動説、ダーウィン進化論、そしてIPCCのCO2地球温暖化説と並べてみて、温暖化論の正否は今主張している人が生きている間に結論が出るという点で、多額の公費を費やしての対策が良かったか悪かったか、私たちも見張ってゆく必要がある。 (スーパーts/2008-09-11)
1章を読み始めたときは非常に面白い説だと思っていた。
地球温暖化は二酸化炭素だけが犯人ではないとする説。
太陽活動と宇宙線量によって左右される雲と気温の関係。
地磁気や火山噴火によっては寒冷化に向かうという説。

科学者の1割しか温暖化説を唱えていないというが、では残り(9割)の科学者らはすべて寒冷化の説を唱えているのだろうか?
答えは曖昧だと思う。それを読者に勘違いさせるような手引き方で書かれているのには納得できない。
水蒸気が最も強力な温室効果ガスであると言われながら、その濃度が増して雲になれば太陽光の反射率が高まって気温を下げてしまうという、一見矛盾だらけの解釈になってしまっている。
もっと細かいレベル(粒子レベル)での実験なり、データを示しながらの説明を付け加えて欲しい。
著者や東工大理学流動機構が訴えようとしている内容にインパクトが感じられない。

2章・3章は著者自身の勝手な自己主張の内容であり、こんなことはどうでもいいから、1章に書かれている内容をもっと深く掘り下げてデータの解説なり今後の科学的な対応説を述べて欲しかった。 (akira/2008-09-09)
「偽善エコ」が確かな数値と現実調査に基づくまっとうな説だとしたら、「地球温暖化」嘘説も同じかもしれない。科学者が綿密な数値を基にした宇宙的理論と歴史的データを駆使しての地球の今後を予測するのはあながち不可能ではないが、なぜ政府とマスコミは「暑い」とか気温のわずかな上下だけで「地球温暖化」に結びつけてしまうのだろうか。政府国益や企業利権がからんだ宣伝に一般国民が踊らされているようにしか見えない。寒冷化→食糧が減る→人口抑制=少子化万歳、これでいいのだ。「京都議定書」問題に関しては日本はハメられたとしかいいようがない。石油は枯渇に向かう、国民は様々な値上げで気付き始めた。まっとうな研究者たちよ、もっと声をあげてほしい。 (水時計/2008-08-30)
本の題名が既に大嘘 |||||||||||||||
「科学者」と一口に言っても温暖化・寒冷化について論文を書けるほど専門的に研究している科学者は一握りに過ぎない。そして学会の規模が大きいと他の分野の研究者が増えるので特定分野の研究者の割合は当然減る。どうもこの本でアンケートを取ったという学会は、万年単位で気候変動を見ている古気候学者や気候変動とほとんど無関係な地震学者などもいるようである。専門外研究者の立場に立ってみれば、街頭で一般人として質問されるのとは違い、学会という公式の場で専門外の質問を受けたら「分からない」と答えざるを得ない。これを「CO2犯人説は嘘だと知っている」と喧伝するのは統計を悪用した嘘である。「はじめに」を読んだ時点で題名の大嘘に気付き価値無しと判断した。 (D. Tom/2008-10-15)
地球温暖化に関しては色々言われております。ゴアの『不都合な真実』に関して、色々と突っ込んだことが言われたり、中部大学の武田教授なんぞがぶちかましまくっております。
で、まあ、この本、多分、武田教授の感じで編集部がオファー出したんだろうが、途中から残念なことになっている。
第一部に関しては、まあ、いいだろう。寒冷化するという説もあるぐらいだから、こればっかりは一つの仮説として読むに値する。
しかし、その後はどうか。
はっきり言おう。
人文系、特に政治学・歴史学方面の学者が読んだら、まず間違いなく「お前はアホじゃー」と叫んでしまうだろう。いや、もうね、途中から我田引水で面食らいましたよ。政治学やら経済学の知識が根本的なまでに欠けていて「あー、ご愁傷様です」としか言えなくなってくる。

結論

餅は餅屋
なぜ餅屋で餅頼んでパスタが出てくる (電気鰻の蒲焼/2008-10-06)
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CO2温暖化懐疑論