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ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)
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ASIN:4043496028
角川書店(2003-08)
中島 義道
売上順位:7333
¥ 500(中古:¥ 309)

レビュー総評点:296
嫌いの理由 ||||||||||||||
妻子に嫌われ、異国で別居生活中の著者がひとを嫌うという感情に興味を持ち、言及した本です。
嫌いな理由を理解できている人は少ないのではないでしょうか。この本では嫌いという感情の原因を分類し、解説しています。よくよく考えてみると他愛のないことで嫌いになっているものです。どうして相手を嫌いなのか理解することは精神安定上とても大切でしょう。極論が過ぎたり、著者の個人的な意見が入っている部分はありますが、非常に勉強になります。 (muiku/2005-12-14)
バイブル的存在の一冊 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
人に嫌われるようなことをしなければ、人から嫌われることはないのだと・・・
かくもおめでたくも幼稚な私の目から、うろこを全部剥ぎ落とし「嫌い」の正体を一から手ほどきしてくれたバイブル的一冊。
「嫌い」は相手の主観および好みに支配されるという、この極めてシンプルな(シンプルなだけに嫌われている当人はもはや手の下し様がないという)構造を知り、
当時身に覚えのない・・・こう言うこと自体そもそも嫌ってくれといわんばかりの傲慢さと無自覚で自分でも恥ずかしくなりますが・・・嫌われ方で心身症すれすれまでいっていた状況を救われました。
本当に本好きでよかったと実感した一冊でもあります。
「私の嫌いな10の人びと」のルーツをなす作品です。
こちらから中島さんにはいられた方にぜひ一読をおすすめします。
(SPYGL@SS/2006-03-07)
目を背けられがちな「嫌う」という感情に
を真正面から冷静に分析している。
高度な精神論だが中学1年生程度でも理解できるように書かれていて、私はここを特に評価する。
人の目が特に気になるという人は、嫌い・嫌われるという感情の正体から目をそむけないことで、かえって恐怖心が薄れ人生を前向きにかつ自分らしく生きていけると思う。職場で浮いて苦しかったとき、本屋でこの本を見つけて気持ちが救われた。一時期お守り代わりに毎日持っていった。
関係ないけどカバーに印刷された筆者近影はいかにも「哲学者」という風貌。 (なごなご3世/2005-06-04)
不思議な夫婦 |||||||||||||||||||
 親の激しく醜い夫婦げんかを見て育ち、こんな夫婦だけにはなりたくないなぁーと思っていました。
 気がつけば自分の恋愛は、けんかを避けているうちに修復不能なとこまで来ていたり、初めてのけんかで別れたりの繰り返しでした。
 いったいどうしてだろうって常々不思議だったのですが....。
 愛し合う限り、嫌いあうことも同時進行なのだというこれまた不思議な解説が妙にふに落ちた感じです。
 なるほどね、そうだったのか。 (niee/2004-06-23)
目からウロコ |||||||||
古本屋で手に入れたのですが、拾い物でした。
嫌いの分類、段階、なるほどな~と感心しました。
ある人物がなぜ嫌いか、何が嫌いのなのか、それを自分の中に問う行為は、有益であると思います。
それによって、自分が何が許せないのか厭うのかが見えてくる気がします。
そして、すべての他人をなんらかの点において、軽蔑したり嫌ったりしてしまう、というのも紛れもない真実なのだと思います。
自分がそう思っているのだから、他人からも思われているということを
自覚し、「嫌い」という感情を避けるのではなく、受け入れて生きていくことが大事なんですね。 (/)
誰かを嫌いになること。それはまったく珍しいことではありません。はじめから嫌うこともあるだろうし、好きという感情がいつしか嫌いに変わることもある。「好き」という感情がポジティブに語られるのに反して、こと、「嫌う」 という感情についてはネガティブな情報や認識ばかり。 ひとを嫌うということはそんなに悪いことなのか? そんな投げかけからこの本ははじまります。
たしかに、誰かを嫌うこと、あるいは、嫌われるっていうことは、疲れるし不快だし罪悪感にさいなまれるし辛いし寂しいです。 できれば、生涯無縁で通したい。けれども、著者も言っているように聖人君子じゃあるまいし、誰も嫌うことなく生きていくなんてできないのではないでしょうか。それほどに「自然な感情」であるのなら、変に抑圧しないで、むしろ前向きに受けとめていてはどうなのか、というのがこの本の主旨です。  
この本では、著者が考え抜いたという8つの「嫌いの原因」が挙げられ、それぞれの 原因について掘り下げた見解が展開されています。また、「嫌い」に関連するさまざまな文学や論文等が引用されているのですが、 これがまたおもしろい。個人的には、「成功者と不成功者」について引用されていたサマセット・モームの記述が、なんとも的確でシニカルで印象的でした。 (C-Sky/2001-06-07)
「全ての人を好きになる事はできない」ということを、誰しもどこかしらで悟る。
ただそれを押さえ付けるか受け入れるかどうかについては意見が分かれるだろう。

この本は、「誰かが嫌いである」ということを自分の中で圧殺せずに受け入れることを薦め、「さらっと嫌いあう」ことを提唱しています。

この言葉をどう感じますか?本書を手にとって、ご判断されることをお薦めします。 (読者/2006-08-27)
人は理不尽に嫌う |||||||||||||||||
哲学の人、中島義道氏(電気通信大学にお勤め)が
人を<嫌う>という人間のアリカタを
これでもかとしつこく、かつ誠実に叙述した本。

実際の人間関係に直接役立つか?と訊かれれば
「どうかな」と思いますが(からだを変えるのは難しい)、
氏の提示した<嫌い>の分類モノサシによって、
自分の(あるいは周囲の)<嫌い>の感情を、
無理に封じ込めることなく
具体的・客観的に位置づけることはできます。

「今感じている<嫌い>のレベルはこのあたりだな」

「なるほど、こういう原因で<嫌い>が発生してくるんだな」
(中島氏は8つの原因を挙げます。壮観です。)

<嫌い>をごまかすツラさ・怒り・居心地の悪さを感じている人は、
視界が開けるでしょう。その先は、茨の道かもしれませんが。 (プリシラ/2006-07-20)
ほっとしました。 ||||||||||||||||||||||||
会社と家の往復の毎日、上司や先輩との関係があまり自分に優位ではないと感じられて、説明すればするほど泥沼にはまりそう。それがすべて。しんどい。つらい・・・。
この本を読んで、やっとほっとできた。ひとを嫌っていい。そして、わたしも嫌われていい。理不尽なこと、あまりにも、なーんの理由もなく、私たちは皆嫌い嫌われている。だからそのダイナミックな情感の波動に振り回されろ。なんだ、そうだったんだ。 (滝本太郎/2001-07-03)
「嫌われたくない症候群」 ||||||||||||||||||||||||
いやいやいや、この本、いいですね。絶対オススメ。  そうなんです、
「嫌われたくない症候群」
って、多く見うけられます。カルト問題などに関わっていると、まさに感じます。
著者は、なんか近くにおられると疲れそうななんですが、それでいいのだろうと。
分析、観点が、とても素敵です。こんな題名の本、誰が考えます??
多分凄く頭が良くて、んで、自分自身に悩みながら、いい意味で居直って、記述されているんだろうなあ、と。 (/2003-01-15)
「嫌う」キッカケは他から齎されるものの「嫌う」という心情を維持し続けるのは自身の判断に過ぎない。
斯く理解すれば、やたらと腹を立てることもなく、気まずい関係を築くこともなくなるでしょう。

名著っ。 (カラバ侯爵/2007-02-11)
大いに嫌って結構 |||||||||||||
<嫌い>が蔓延する中、さほど気にせず平気でやりすごしていたところに、影響力ある人物から挑戦状を突きつけられた。人を嫌ってはいけない、あなたにもこういう悪いところがある、という後者を強調した糾弾だ。宗旨替えはできない!嫌いなものは好きになれないなどと抵抗しているときに、<嫌い>を肯定するこの本に出会った。人を嫌うことはよくないこと、と教えられて育った善良な人は、人を嫌うことに罪悪感をもつこと。そして自分への自己批判力に欠けること。嫌うことを認めることで、人生が豊かさをますこと。罪悪感を正当化するために数え上げられる嫌いな理由の無意味。妻子に大いに嫌われ、苦悩する著者の姿は、どこかコミカルですらある。嫌いな人を、嫌い要因8つに分類してみたらとてもおもしろいじ発見があった。これこそ著者の言う、ゆたかさのなのかな。好きなモンはしかたない、嫌いなモンはしかたない、そうカカカと笑える人になる本。 (billy33/2004-04-17)
著者が妻と息子から徹底的に嫌われたと言う経験から、「人に嫌われること」そして、その結果として、「人を嫌う事」を、感情を全く排除して分析、考察した珍しい本です。
読み進むうちに、「この人はウツではないのか?」と感じる点が多々ありましたが、それは読み手の読解力不足だったのだ、と言う事が最終章を読むに至って理解できました。
この人は本来はとってもピュアでA感受性が強く、そこに生来の頭脳の明晰さがあいまって、本書のような貴重な本が生まれたのでしょう。

とは言え、著者の主張を全面的に同意できないので、星は4つにしました。 (jiateng4/2008-04-24)
誰のことも嫌わないと宣言していたって、実際はどうだかわからない。
現在嫉妬し嫌っていることを悟られたくないのは、自尊心を傷つけられるから。

過去の嫉妬は語りやすい、狭量であった過去から自分は乗り越えて大きくなったことを自負できているとアピールできるし、自分より優位なものを認める愛すべき人間能力として歓迎されるからだと言っている。

今まで意識していないで利用していた、人間くさい「嫌い」を出している部分も実はそんな人間くささを愛してほしいなんて意識があったのであろうと本書で確認できたところが自分ではおもしろかった。

いままでの自分の経験を重ね合わせて読める本で、実際に嫌いに悩んでいることをなんとかする「ハウツー」ものではないので役に立つかはわかりません。 (はまさん/2007-01-13)
嫌いなものは嫌い |||||||||||||||||||||||||||
世の中には「人を嫌うこと」及び「人に嫌われること」をこれほど気にしてる人がいるのか、と一驚しました。新鮮な発見だったといえば言える。
だって、「嫌いなものは嫌い」なんてアタリマエの話ではないですか。
「親友と自称されても文句は言えない」というほど付き合いの深い友人が私にも少数いますが、それらの人物に対する私の感情は「6分の侮蔑と4分の畏敬」というところでありましょう。侮蔑の方の割合が大きいのだ。たぶん相手も同じようなもんだろうと思う。多少の「嫌い」を含んだ関係の方が長続きするし、内容も豊かだったりするんです。「自分自身との関係」に似てるからでしょうか。
「すべての人が好き」だの「あの人のすべてが好き」だのという盲目的な態度は、しょせん無理があるんだからいずれは破綻するに決まっている。「互いに相手のすべてを賛美していた」というニーチェとワーグナーの関係なんか僅か数年で破綻してるもんね。そういう経緯で人間関係が破綻しちゃって罪悪感を感じてる人や、破綻が怖くてストレスの溜まる関係を続けている人にはお勧めかもしれないなー、と思います。
個人的には、「この著者はそもそも『自分』との関係に問題を抱えているのではないか」と思いましたが。 (lemonhair711/2004-07-29)
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平均点:4.5
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「困った人たち」とのつきあい方 (河出文庫)
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ASIN:4309462081
河出書房新社(2001-01)
原著:Robert M. Bramson翻訳:鈴木 重吉翻訳:峠 敏之ロバート・M. ブラムソン
売上順位:7872
¥ 798(中古:¥ 700)

レビュー総評点:-26
職場では生産管理に携わっているのですが、いつも部門間の調整に手を焼いています。結局、主張の強い人がいる部署の言う通りにせざるをえなかったりで。参考になりそうな書籍を探していました。
 感想としては、かなり参考になりそうです。この人が威圧的に接してくるのはこんな理由があったんだ。あの人の不満はこう対処すればよい。具体例を交えながら説明してあります。7つのタイプに困った人を分類していますが、複合的な困った人もいるでしょうからこのあたりは自分で検証してみようかと思います。
 ただ、他の方も書かれていますが、直訳調の文章は読みにくいですね。 (じょると/2008-09-27)
勝間さんのおすすめ、ということで購入した。

様々な「困った」人を体系化し、なぜそういった行動を取るのかを分析し、各人への対処法を具体的に記述するというやり方は斬新。まだ私の人生の中で会ったことがないタイプの人間もいて、参考になった。

しかし、一方で、日本語訳が酷い。あらからさまの直訳がいちいち目につき、1文1文が大変に読みにくかった。最後の訳者あとがきにもある「わかりやすい日本語」では決してない(ですます、である調の混在も気になる)。 (メロディ/2008-06-01)
翻訳本なので ||||||||||||
翻訳なので仕方がないかと思いますが、イマイチ読みにくいというか
文脈が私の読解力に、合いませんでした。

ただ、困った方々のタイプに関してなどは楽しめますので興味ある方
は是非。 (雷電/2008-06-02)
.
First, please read the Editorial Reviews on amazon.com, as well as the forty-two sample pages.
Of course, books which MAKE A GOOD LIFE BETTER are nearly-always appreciated. But don't we welcome more those which RELIEVE us of EXISTING SUFFERING? This is one such book.
Nearly two decades since first reading it, and my well-browsed now-worn copy still gets an occasional check. Finally decided to get an audio copy as well.
No, it won't make a futile attempt to convince you to look at the same matters with a different nearly-SPIRITUAL CHANGE-OF-PERSPECTIVE. (For the already-magnanimous among us who still struggle coping with difficult people, we've tried that, too--been there, done that, even bought the T-shirt). It simply explains what is happening both inside such people and around them, in a tone so casual, that the idea is absorbed nearly-unnoticed. And from knowing the enemy :-p, comes knowing what to do--only then are the ideas on how to handle them henceforth brought in.
If the lighter feeling one gets after reading the book is any indication, then it must work! At the very least, it makes pains-in-the-derriere people bearable. It just might save your sanity.
. (jml/2003-05-22)
SALVATION! |||||||
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Of course, books which MAKE A GOOD LIFE BETTER are nearly-always appreciated. But don't we welcome more those which RELIEVE us of EXISTING SUFFERING? This is one such book.
No, it won't make a futile attempt to convince you to look at the same matters with a different nearly-spiritual perspective. (For the already-magnanimous among us who still struggle coping with difficult people, we've tried that, too--been there, done that, even bought the T-shirt). It simply explains what is happening both inside such people and around them, in a tone so casual, that the idea is absorbed nearly-unnoticed. And if the lighter feeling one gets after reading the book is any indication, then it must work!
At the very least, it makes pains-in-the-derriere people bearable. Even has ideas on how to handle them henceforth. It just might save your sanity.
. (jml/2003-05-14)
内容としては興味深いものですが読みづらいです。
まるで機械翻訳されたような文章で所々違和感を感じます。

(引用)
-重戦車型は戦い上手だ。ふつう、長い間その技量に磨きをかけてきたからで
-それが他の人々を扱うための強力な武器だと知っているのだ。
-他方、あなたが攻撃の得意な人でなければ、素人にすぎない。

終始上記のよな文章で、言いたいことは分かりますが
もう少しうまい言い回しにしてくれると読みやすいと思います。
残念ながら私には最後まで読破する気力が持ちませんでした。 (ゆき/2008-10-07)
7件のレビューを表示しています。
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平均点:3.5
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w:10 h:14 200page
心が軽くなる本―「不安」を「安らぎ」に変える57のヒント (PHP文庫)
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ASIN:4569569609
PHP研究所(1996-11)
山崎 房一
売上順位:32331
¥ 470(中古:¥ 69)

レビュー総評点:54
突破口 |||||||
自分の思いを他人になかなか伝えられない人。
愛情に飢えている人。
周りの人ばかり幸せに見える人。
仕事に不安を感じている人。
なんとなく将来が不安な人。
すぐくよくよする人。
ストレスに弱い人。
人の目が気になる人。
そして、今まで書いたこと全部が当てはまる人。

そんな人の心をちょっとだけほぐしてくれる本だと思います。 (まーい/2007-12-05)
自分を大切に |||||||||||||||||||||||||||||||
著者は「思い切って自分に100点満点をつけてみなさい」と言っている。何か
と自己否定の方向に陥りやすい現代人には抵抗感のある言葉かもしれないが、
考えてみれば、自分を大切にできるのは自分しかいない。
この種の自己肯定は、偏狭な個人主義にはならない。自分を大切にする気持
が、心から他者を大切にしたいと思う気持ちにつながるからだ。
逆に、自分をダメだと思っている人の思いやりはぎこちなく、何となくお仕着
せがましい。ダメな自分を偽善者の振りをしてごまかそうとしているからだろ
う。優しい言葉をかけても、相手の反応が自分の思ったとおりでないとストレ
スがたまるのである。これは思いやりでも何でもない。
また、自分が元気であれば、周りの人にも元気が伝染していくものである。た
とえば芸能人は自分に100%つけてやらないと、とてもじゃないがやっていな
い。常に100%で精一杯頑張っている芸能人は、ファンを照らす光なのだ。 (ばろち/2004-04-10)
なかなかいい本です。心が新鮮になるような気がします。お勧めです。 (サニー@マミー/2008-11-27)
自分の気持ちを暗くするのは「自分の気分」だけ。
「ストレスは理屈では解決できない」この言葉にハッとしました。
落ち込んだ時に論理的に自分の心を分析すると、余計に混乱する。
今まで、自分がまさにそういう風に、色々なことを考えすぎて
気分が落ち込み、うつな気分に流されていたということに、
初めて気がつきました。

本書では、うつになりやすいタイプの人に自信をつけさせてくれる
アドバイスが多く記述されています。
不安な時、嫌な事があった時に、本書の助言を元に気分転換が
できたのでとても良かったと思います。 (English learner/2008-10-13)
4件のレビューを表示しています。
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平均点:5.0
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w:10 h:14 204page
「不機嫌」と「甘え」の心理 なぜ人は素直になれないのか PHP文庫 (PHP文庫)
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ASIN:4569660061
PHP研究所(2004-05-06)
加藤 諦三
売上順位:26474
¥ 460(中古:¥ 192)

レビュー総評点:-10
う〜ん。。。 |||||||||||||||||||||||||||||||||
確かに納得できることは沢山あるんだけど
読後感は
救われない感じです

もっと明るく感謝していけば
幸せになれるんじゃないかな?
作者の父親についても酷く書かれているけど
このお父さんがいなかったら作者は生まれていないんだし
こんな風に本を書いて有名になることもなかったんだしなあ
コンプレックスを感じながらも浮気に走って家庭をつぶすようなこともなく
作者を育ててくれたんじゃないかなあ。作者も甘えてるよなあ
と思います

社会が平等で力関係なんかがないところなら作者の意見はまかり通るかもしれないけど
感情を出したくても出すと危険なシチュエーションって世の中には沢山あります
それを甘えとまで言われていろいろ心理学的に理屈をつけられるのはたまらない

おっしゃることはよ〜くわかりますが
頭が痛くなりました。 (ピノキオ/2007-04-05)
ええと。 |||||||||||||||||
色々な「不機嫌」と「甘え」の心理について細かくわかりやすく説明しているけれど、細かくわかりやすい対処法はあんまり…。

もっと事例ごとにわかりやすい対処法とか載ってたら、良かったんですが。
(ピグ/2008-09-13)
なるほど ||||||||||||||||||||||||||||
神経症的な人や精神的に未熟な人はちょっとしたことで不機嫌になりやすく、その原因は相手に無限のやさしさを求めているのだから、本人のイライラは解決しづらい。イライラの原因が甘えにあるからである。etc
というような内容のことが家庭内暴力や不登校、父親の不機嫌、恋人の不機嫌、などと掛け合わせて書かれている。
身近に、なぜかすごく些細なことで傷ついてはひとりですねて怒ってばかりいる人や、周囲に当り散らしている人がいるので、「なるほどー」と納得しながら読みました。
ただ、同じ内容のことが前編に渡って繰り返されているので、途中で飽きてしまったことも事実。読者としてはもっと具体的な対処法や、事例などを知りたいと思いました。 (考え中/2004-05-13)
で,どうすりゃいいの ||||||||||||||||||||||||||||||||
興味深く読ませていただきました.「素直になれない」私は,自分の経験と照らし合わせて,その理由に納得したり感動したりして,とても参考になりました.実際,マーカーで真っ赤っかです.買って良かったです.しかし,理由は分かったのですが,具体的な対処方法が乏しいような気がします.書かれている対処方法は,理由が分かれば自ずと分かることで,理由が分かっていても直せない人にとっていまいち決定的とは言えません.もう少し具体的な方法が知りたかった.でもこれも「甘え」ていることになるのかな? (/)
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w:13 h:18 224page
「行動できない人」の心理学
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ASIN:4569697429
PHP研究所(2008-01-08)
加藤 諦三
売上順位:16718
¥ 500(中古:¥ 140)

レビュー総評点:-51
心理学? ||||||||||||||||||||||||||||||
同じ文章を何度も繰り返す。変えようの無い部分の批判を延々続ける。愚痴の寄せ集めです。 (as/2008-04-15)
値段なりの内容 ||||||||||||||||||||||||||||||
途中まで読んで、発行年月を見てびっくりした。
2008年初版。20-30年前の内容。
まぁ、¥500だからいいっか。 (マーマー・ヨ/2008-03-11)
「なるほど〜」といった感じ。 ||||||||||||||||||||||||||||||
最近の学生は・・・という節で始まる部分が多く、
数年ままで学生だった私は読んでいてちょっと嫌な
気分になった。

「〜親を持つと・・・である」というものも多く、
じゃあ具体的どうしたら行動できるのかといったこと
が必ずしも明確に述べられていないのが残念。

ただ、参考になった考え方も多く、値段も手ごろなの
で一読しても損はない本ではあると思います。 (takayuki/2008-03-17)
行動を起こす事で自分を変える事をできる。だが必ず、阻害要因が存在します。
阻害要因を分析し、それを排除しようとするには、自己の創造がひつようとなります。

つまり、こうなりたいと自分で目標をたて、現状と目標のギャップを分析し、阻害要因を排除する為には、行動を起こすしかない事になります。阻害要因は十人十色です。自分がどのパターンタイプなのか
この本を読む事で認識する事で、、行動を起こす勇気がわいてくるかもしれません。

当たり前の事であっても、悩んでいる時は冷静に判断できないものです。 (engineer0318/2008-05-17)
とても参考になった ||||||||||||||||||||
今までなんとなく抑圧された自分を感じていました。その正体が結局「ノーと言えない自分の弱さ」や、「気を使うべき人を間違っていたこと」が原因なんじゃないかと気づくことができました。

ノーという勇気を持つことは自分にとっても、相手にとっても大事なことだと気づけました。

この本を読んで具体的にどう動くというのはまだ決めていませんが、自分の行動の心理が少しわかって気が楽になりました。

親や周りの期待にこたえようという気持ちが強くて、無理して頑張って疲れたと感じた人がこの本を読むと少し気が楽になるんじゃないかなと思います。 (ぱんださん/2008-08-04)
著者の「心の休ませ方・40のヒント」に続きこの本を読んでみた。どちらも、嫌悪感しか残らなかった。著者は学者であって、いろんな文献や、他者の経験をもとに立ち直る方法論を述べてはいるが、結局この著者は自分自身が、悩む、行動できない状況に陥ったことがないのではないのではないかと思う。

苦しい状況に陥ったことがないのに、こうすべきだ、原因は家庭環境、生育歴、親の影響が大きいと述べている。じゃあ、そういう原因があったことは認めるとしてその後はどうすればいいの?!私が求めていることは原因の追及ではない。原因はあなたに言われなくても分かっている。だから、これからどう進めばいいのかを知りたいのだ。

著者の回答としては、行動することの重要さ、あるがままの自分を受け入れることを述べているが、それがなかなかできない人はどうすればいいのであろう?

参考になることも書いてはあるが、文面が威圧的で、弱っている状況の時にこの文章を読むと、かえって落ち込んだり、「この人は分かっていない!」と腹立たしさを感じてしまう。この本は少し自分が成長して、自分の心に余裕ができてから読むものだと思う。 (もも/2009-01-01)
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自分をグーグル化してインディを目指す
最近気になる物
 
w:10 h:15 222page
カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ (新潮文庫)
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ASIN:4101467250
新潮社(2005-07)
中島 義道
売上順位:30340
¥ 420(中古:¥ 50)

レビュー総評点:257
響くひとには響く書 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 わたしは、他人といるとほとほとくたびれてしまう非常に繊細
でくず折れやすい人間なので、この本に登場する「T君」は、
まるで自分の生き写しのように思えました。
 威圧的で過干渉な親によって神経がか細く出来てしまった
独特の感受性を持つ人というのは、少ないながらも確かに存在
するんです。もう一時も気が休まることがない人たち。
四六時中他人の機嫌に怯え、朝夕に自分の死に恐怖し、この世とは
自分とは、一体なんなのか、とくたびれ果てるまで黙考せずには
いられない人たちが。そんな人たちを中島氏は「カイン」と呼ぶ。
カインは恐らく一生不幸でしょう。少なくとも世間的な意味での
幸福を享受することはないでしょう。それでいいのかもしれない。
そんなカインたる自分を愛し信じてあげることこそが
崇高なことなのかもしれない。しかし、それができない。
そう簡単に心の内奥深くから蝕むこの病は癒えない。
この世に自分と同じように、仕様がないほど
弱い同類がいることを、この本に確認できたことが嬉しい。
(ゴン/2006-05-06)
不幸ではあるが・・・ |||||||||||||||||||||||||
この本に書かれている文章ひとつひとつにどれほど助けられたことか。
決してこの本で幸せになれることはない。むしろ、さらに不幸になった。
しかし、なぜか〝救い〟と呼びたくなってしまう。そういった不思議な性格の本である。
まるで自分に話しかけてくれているような手紙形式がさらに優しい。 (カスタマー/2005-09-29)
 すっかりダメ人間、弱い人間、生き難さを抱えた人間の守護神となってしまった感のある中島義道。彼はそういった「世間の善人」どもから外れてしまった人々のことを「カイン」と呼ぶ。彼はマジョリティたる善人どもの愚鈍さ、マイノリティたるカインの苦しさを繰り返し繰り返し強調する。
 うんうん、全くその通りだよなあと頷きつつ、どこか引っかかりを感じていたのだが、それが「善良な市民は、身体障害者や少数民族や老人など折り紙つきの(公認の)「弱者」に譲ることを至上命令のようにしている。(中略)だが、その同じ人がぼくたちのような未公認の弱者、いわばマージナルな(限界状況にある)弱者に譲ることなどこれっぽっちも考えていないんだ。」との一文を読んで氷解した。
 そうなのだ。マイノリティに優しいことを標榜するこの社会、その構成員たる善人ども。彼らは決して「弱者に優し」くなどない。彼らが弱者に優しくするのは、その弱者が「公認の弱者」だからに過ぎない。得意げにゲイを理解している自分を振り回す彼らは、ゲイブーム以前はゲイを虫ケラの如く見下していたに違いがない。
 そんな欺瞞に満ちた「優しさ」から抜け出そうと思うならば、孤立すること、対立すること、「怒り」続けること、他人に迷惑をかけることを覚悟しなければならないのである。
 う~ん、これで「どうせ死んでしまう」が口癖でさえなければ、中島に一生ついていくんだがなぁ…。 (悩める男/2005-08-29)
鋭敏すぎる心を持ちながらも、適応能力に欠けるため、生きにくさを感じている「カイン」たちに贈るメッセージ。
この本を読みながら、私もカインの要素が少なからずあると思った。また実際に日常生活において、生きにくさを感じることが多い。
そういったカインたちに時には同情し、時には甘さを指摘しながら、誰よりもカインであった筆者が、どのように強くなっていったのか。
読んでいて涙があふれてしまった。生きにくさなど共感できる人はいないと思っていた。その共感によって救われた。張りつめていたものがはじけてしまった。
筆者なりの解決法を示してあるが、まずは自分とマジョリティーの認識から始めよう。

あとがきは山田詠美が書いているが、山田にはわかるまい。わかる人に書いてほしかった。決してこの書は、生きにくい人々を甘やかしているだけではないのだから。 (豆サラダ/2008-08-11)
 中島義道は多くの本を出版しているが、大別して「雑文系」「哲学系」のものに分けられる。このうち、「哲学系」のものは自分には難しすぎて、的確なレビューがかけないので、「雑文系」の本の中でも白眉の『カイン』についてレビューを書いてみたい。

 副題に「自分の「弱さ」に悩むきみへ」と書いてある通り、自分の「弱さ」に悩んでいる人が読めば良い。この本を真正面から、娯楽とか純文学とかそういうものとして読むと痛い目を見る。この本の中には、中島義道独自のマジョリティに対する恨みつらみや、ナルシシズムにとりつかれたような「クサい」表現も見られるのだが、それが独特の空気を生み出していて、いい。各章は特に連続している、というわけでもないので、この本に書いてあることすべてを実行することはない。たとえば「親を捨てる」とか「幸福を求めることを断念する」とかあるが、別に親と仲がいい人はそのまま良好な状態を持続させればいいと思うし、幸福を求めたくてたまらない!という人は無理に幸福を断念しなくてもいい。

 中島義道という人を観察する本としてもおもしろいし、繰り返すが、「自分の「弱さ」」を痛感して路頭に迷っている人にも読んで欲しい本である。 (NieA/2007-10-13)
 自己中心主義を磨き上げる…いいじゃない。その通りだと思う。世のため、人のためと堂々のたまう人たち。私は皆さんのためになることをしてまーす!と善意にあふれた明るい人たち。その本心は、結局「人のためになっている自分」に満足してるんだけじゃないのと、私なんか、うさんくさく思っちゃう。だったら「そういう自分が誇りなの」とはっきり言えばいいのにと…
 ただね、思うんだ。私は自分が一番かわいい。でも、いくら自分が大切!自分が一番!って叫んだって、自力のみで生きてるって思うのは大間違いだと。だって、今食べてるお米も、着ている服も、みんな誰かが作ってくれたものだもの。
 親は、わが子が安全に、楽に生きていけるよう、レールを敷こうとする。これは親である以上、仕方のない性なんだろうと思う。それによって子どもが傷つくことは、日常茶飯事。この件に関しては、正直なところ、私はあきらめている。

 …などとちまちま考えても、いつかは私も死ぬんだよね、中島先生。それまでの間、私を取り巻くあらゆることを、いろんな角度から徹底的に考えて生きてみます。 (鞠/2006-07-12)
ありがとう |||||||||||||||||
この本を読んでものすごく救われました。

マジョリティー、すなわち世間一般の「善人」は、T君や僕のようなマイノリティーには「悪人」に見えます。

マジョリティーなんて、薄っぺらい奴等だ。善い人ヅラして、物事の本質を見てみぬ振りしてんだ。

僕は彼らと一緒にはなれません。それはとても苦痛です。
でも、中島さんのような僕と同類の人が居てくれることは、
少なからず救いとなります。

マジョリティーのクソ共に負けないように生きていきたいです。 (Confesion Del Viento/2006-07-28)
自分の優しさに苦しみそこから抜け出すことができず悩んでいた著者が、怒りの発しかたを学び、強さを身につけていく過程を告白した本。私たちは死から目を背けているのではないか、優しさを自分の都合に合わせて使い分けているのではないか、鈍感な凡人である私にとっては刃を突きつけられるようだ。著者にとって哲学は生きるすべであることが痛いほど感じられ、人生における哲学の重要性がわかり、カントの「純粋理性批判」などを読む気にさせてくれる本。著者の母との関係はアウグスチヌスと正反対、哲学者の「告白」としては同類の本であっても、こちらはただひたすら悲しい本。 (パッション太郎/2007-11-17)
 中島氏が25歳の悩めるエリート学生T君にあてた手紙形式の哲学的・独白的エッセイ。この本は「弱くたっていいんだよ。それがあなた自身なんだから。そんな自分を抱きしめて、愛して、前向きに生きていこうよ!」などという巷にあふれた啓発本とは根本的に異なっているので、中島氏のことを知らずに副題を見て買うとものすごい嫌悪感に襲われるかもしれないし、逆に「朝日がこんなにきれいだったなんて、ずっと忘れてた」みたいなのとは全ッッ然違うかたちで世界が変わって見えるようになるかもしれない。
 著者は、誰も子供のころに感じる「死への恐怖」を、常に自らの内に置き続けたため、このような偏屈な人になってしまった。まわりの「いい人」たちが憎く感じるようになり、ついには「自然な」感情を持てなくなった・・・・と書けばなんだかイカレたいやな奴みたいになるが、この本や他の著作を読めば、あながち簡単に否定できる話ではないことが分かる可能性が高いと思う。
 自分のために読む、という人もいるだろうが、中島氏のことを知るために読む、というスタンスのほうが冷静に読めるかもしれない。 (さらぴん/2005-08-27)
 この本を読んだ私は、当時、この本の副題どおり、自分の「弱さ」に悩んでいたに違いない。それは、確かだ。そして今でも。それも確かだ。しかし、私がこの本を手にした理由は、別にあった。「カイン」の文字を目にしたとき、これは、あるいは、信仰の書かも知れぬ、と独り合点したのである。当時私は、太宰治とキリスト教との関わりに興味があった。太宰は、『聖書』に励まされたことを私は知ったからである。太宰を励ました『聖書』とは、いったい、何なのか。私は何か、ヒントがほしかったのである。
 中島さんは確か、この本の中で、ヨブ記を引いておられたのではなかったか。感銘は覚えたが、信仰にはいたらなかった、そう告白されていたのではなかったか。私自身もまた、『聖書』には触れたが、信仰に入ることはなかった。敵を愛せ、というイエスの言葉に美を感じるものの、敵を愛せば、その頭の上に炭が築かれるであろう、という言葉は、なにか(裏切られた〉という感じがしたものだ。
 この本を読んで、私は偶然、アンデルセン童話「雪の女王」の存在を知った。悪魔は自分たちで作った鏡を落としてしまう。その破片が、目の中に入ると、何もかもがあべこべに見えてしまう。そんなところから、この童話は始まるのだが、この話と太宰の「雪の夜の話」に出てくる水夫の話とはリンクスしているのではないか。「雪の夜の話」では水夫の目の中に、燈台守一家の団欒の光景が残されていた、という話が出てくる。太宰が「雪の女王」を踏まえて「雪の夜の話」を書いたとしたら、水夫の目の中に残っていた光景もまた、あべこべに写った光景だったのではないか。さらにこの話は、兄弟の目にある塵を取ろうとするな、自分の目にある梁木をまず取り除け、という聖句ともリンクスしているのではないか。これらの着想を得られたのは、中島さんの、この著書のおかげである。神は、あるいは、あるのかもしれない。 (受難の県民/2008-06-01)
今の世の中、普通に生活していても、怒りの感情がわき起こることってたくさんある。しかも、それを抑えていることが非常に多い。怒りという感情について、改めて考えさせられた1冊で、非常に面白かった。なぜ、今、少年達がキレやすいのか、ということにも触れ、怒りの表現方法から、怒りの受け止め方まで、怒りのコミュニケーション方法に非常に共感が持てました。自分を表現する、主張することの大切さ。是非、親や、教師に読んでいただきたい1冊です。 (OIE/2008-05-04)
気持ち悪くなる |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者は自分を不幸と言っているが、自分に意思がなかっただけだろう。全てを誰かのせいにしている。
親を罵っている言葉には吐気がする。
まともな人には理解できないだろうと思う。
(亀/2006-04-25)
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確率的発想法~数学を日常に活かす
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NHK出版(2004-02-29)
小島 寛之
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¥ 966(中古:¥ 574)

レビュー総評点:58
平凡な題名が惜しまれる知的刺激に満ちた本。確率や不確実性をめぐる最新のトピックが手際よく紹介されるが(もっとも、語り口の平明さにもかかわらず、本質的な点を把握するのは結構難解)、その最終目的はロールズ流の社会原理を確率論の観点から裏付けることにある。ロールズの社会理論を構成する「無知のヴェール」や「マクシミン原理(最も不遇な人が最も有利になるよう分配を行う)」は、これまで様々な批判に曝されてきたが、それを本書では最新の確率理論の観点から擁護しようとしている。「過去への責任」から分配の在り方を論じる終章は、今後論議を呼ぶだろう。ですます調と、各章冒頭に引用される歌詞の選択が、玉に瑕。 (六条ひとま/2004-04-10)
 なんと刺激に満ちた面白い本でしょうか。確率論の本質を私たちの日常の現象と絡めて説明しているので、とてもイメージが掴み易い。7章以降はジョン・ロールズへのオマージュとして読みました。ロールズの思想を大変うまく説明しています。また、それに対するロバート・ノージックの思想にも言及しており、リバタリアニズムに関心のある人にも面白く読めます。さらに、株の期待値戦略や株価暴落のメカニズムにも触れており、相場関係者にも刺激的な本です。
 私たちの生き方そのものを問い掛ける本でもあり、このような廉価で面白い本はそうないと思います。確率論、正義論、リバタリアニズム、相場論、環境問題に関心のある人にはぜひお勧めします。 (orientstar/2007-10-01)
私には確率論の難しい話はさっぱりわかりません。
でもこの本で言っているのは、世の中の事象の多くは確率論的に起きている、ということ。
それならば、発想も確率的に考えて、対処すればよい。
簡単なようでいて、実は大きなパラダイムシフトを含む課題ですね。
でも超えることができれば実に面白い世界が広がると思います。
珍しく、新聞の書評欄で興味をひかれて購入した一冊。お勧めです。 (america_kabura/2005-04-28)
確率論の中でもベイズ理論や期待効用理論がメインテーマ。
期待効用理論は大学で習ったことがあるけれど、わけのわからない数学記号ばっかりで非常にとっつきにくかった記憶がある。だけどこの本では、いろいろと具体例で解説してくれるところがよい。大学の時は「効用分析の数理と応用」(コロナ社)を使ってたが、数ページで撃沈したので、これを機に再チャレンジしようかと思った。またナイト流不確実性やコモンナレッジなどの解説もありなかなか新鮮な感じがする。

さらに、いろんな社会問題に確率論(経済理論)を適用し考察しており、原発問題や株価暴落のメカニズムなど、深い洞察を示してくれていると思う。 (mikioです/2007-03-06)
本書のテーマは確率というよりも不確実性といった方がいいかもしれない。
この世の中にある不確実性をいかに取り扱って生きていくか、それが本書のメインテーマだろう。

保険やギャンブルといったリスク及び不確実性とヘッジのメカニズムは、ある程度知っているとはいえ、うまく説明している。
特に、個人のリスクはヘッジできても、社会全体のリスクはヘッジできない、というのは重要だ。

インフォームド・コンセントに潜む罠は、個人的には目から鱗だった。
インフォームド・コンセントでは統計的にしか説明がなされない(9割の確率で成功する手術とか)が、患者にとって起こるのは成功か失敗かの、つまり1か0かの世界なのだ。
自分と同様の環境では9割の人が成功するとか言うのは、私という患者にとってはどうでもいい話で、重要なのは私が手術に成功するかなのだ。
被害を母体全体に広げて割ってしまうところに、統計の落とし穴があるのだ。


後半では、フランク・ナイトの提起したリスクと不確実性の問題が軸となる。
リスクは発生確率が予見可能だが、不確実性は発生確率さえわからない状況だ。
そして、人々は不確実性をより回避したがる。

これを筆者は、確率の加法性の放棄、つまり足しても1にならない確率、を考えることで説明する。
確率がわからない状況下では、確率が最低となる状況×得点、で得られる期待値(マルチプル期待値)が最大となるように人々は行動するというのだ。

次に、情報の欠落が不確実性を呼び、その情報がコモン・ノレッジ(全員が知っており、さらに全員が知っていることを知っている状況)になることで不確実性回避と同じ現象が発生することを論ずる。

そして、これらを組み合わせると、ロールズの正義論を新しい角度から眺められるのだ。
まず、無知のヴェールの状況下では、人々は不確実性の中にいる。
しかし、基本財にかかわるイベントについては、人々は見分けることができるので、基本財にかかわるイベントはコモン・ノレッジになる、つまり不確実なものではなくなる。
すると、不確実ではないイベントの方が期待値計算ではより大きい重みが置かれるので、結果として「不遇な人々の利益の最大化」になる。

最後の2章では、針を過去に向けて、起こらなかった出来事に対する確率論を展開する。
責任概念とかが絡んでくる部分だ。



個人的な意見としては、そもそもマルチプル期待値の考え方そのものに疑問が残る。
というのも、この方法だと、ツボの中に赤玉と白玉が何個かずつ入っているがその比はわからない状況で
1 何を引いても必ず100円もらえる
2 赤玉を引いたら200円、白玉を引いたら100円もらえる
の二通りのくじを考えると、どう考えても2に参加すべきなのに、マルチプル期待値の考えではどちらに参加しても同じという結論が出てしまう。

また、基本財がすべて、そしてそれのみがコモン・ノレッジになるかどうかはかなり微妙なところだと思う。

しかし、ロールズの理論への数学的アプローチとしては非常に野心的で、興味深いものである。

なお、ロールズの議論への、本書とはまったく違った角度からの数学的アプローチとして、佐伯胖『きめ方の論理』がある。
こちらは社会決定理論の観点から、ロールズの難点も指摘しつつも、その意義を強調している。 (θ/2008-09-20)
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私の嫌いな10の言葉 (新潮文庫)
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新潮社(2003-02)
中島 義道
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キレイな暴力? ||||||||||||||||||||||
確かに言われた側として直感的に反感を思うのもこういう「キレイな」言葉でもある。でも反論をすることが許されないのもこういう言葉である。自分を見つめ直してみても大概は「相手を思いやっている」という美徳を利用した反論封殺の最終兵器なのかもしれないと感じざるをえない。まあ筆者の物言いは極端(彼の持ち味だけど)かもしれないが、優しさの持つ暴力的な側面を鋭くついた本ではないだろうか? (香桑/2005-09-23)
著者に同意しなくてもよいところがよい ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この10の言葉を使う人は、おそらく、悪い意味で悪気がない。
純粋さというのは鈍感さと紙一重で、悪気や悪意がないことは、自覚や意識がないだけのことに通じる。
いかにも当たり前のように、よいもののように振りかざされる言葉に、納得がいかなかったり、傷つくことがあったら、そう感じた自分の感覚を大事にしてみてもよい。
この著者の感じたとおりに感じていると同一化するのも危ういが、嫌いものは嫌いと認めることは大事だと思う。
でも、できれば、そうやって傷つきを覚えている人よりも、我知らず言葉を振りかざし、押さえつけるような暴力を振るっている人に、読んでもらいたい。
立ち止まって、自分の用いている言葉を振り返って考えてもらいたい。そういう本である。
私はとっても面白かったのだけれども、友達にはとっても不評だった本。 (raindrop_0715/2004-04-15)
読み終わったとき、「あぁスッキリした!」と思った。
全部が全部、共感出来たわけではない。
けれど、自分が長いこと胸につかえていた疑問を、こうも明文化出来る人がいるのか、
ということに驚いたし、嫉妬したし、それよりも何よりも、愉快痛快だった。
口酸っぱく言われてきた、暗に押し付けられてきたものに、
何の違和感も感じずに馴染める人もいれば、
そうではない人もいる。ということを、一般的な雰囲気として
良しとしない風潮がある事実を、自分も再確認すると共に、
「今まで思ってきたことは自然なことだったのだ」と、楽になった。
とかく「理詰めで考えて、もっと単純に考えなさい」などと
言われていた部分は、著者と同じで、本当にそうなんだよね!と
肩の荷が下りた気持ちだった。
素直な語り口が読みやすく、この著者の本を更に読もうと思う。
そのへんに安易に転がっている自己啓発モノが、
読者の弱った部分に読者がかけてほしい言葉を書き並べる、
ある意味読者に媚びる本だとしたら、
この著者は、自分の言葉で自分の疑問を真っ向から逃げずに向き合う、
ある種の「甘え」をぶった切る本であると思う。潔い。 (フランキスタ/2004-09-03)
「何か自分のやりたいことがあるはずだ」という言葉について、筆者は
「いかにも地味な感じの女の子が
『先生、私モデルになりたいんです!』
といえば
『本当にそれが君のやりたいことなのかな?単に華やかな世界にあこがれているだけなんじゃないの?』
という。
しかし翌日、彼女が『やっぱり保育士になりたいです。子供が好きだし!』
というと、教師はそうかそうかと親身に相談に乗る・・・・・自分の好きなことは自分で自由に決めることが出来るはずなのに、決してそうはさせてくれない欺瞞・・・・」
というところなどは、私が小さな頃から欺瞞だと感じていたことを見事に代弁してくれているのでとても気持ちが良かった。
この本をきっかけに我々日本人の「決して本当のことを語らない。“空気”とやらが悪くなったり、波風が立つことを心底嫌う、建前ばかりのコミニケーション」について考える人が一人でも増えるとうれしく思います。 (アマゾン三郎/2006-04-30)
この本に書かれている内容はすごくディフォルメされた事ですが、言っている事は正しいし、筋が通っていると思います。「道徳的規範」という鎧に身を固め、善意を他人におしつける事で自己陶酔する偽善者をブッタ斬る内容は確かに痛快です(笑
日常のなかで、よく「人の気持ちをおもいやれよ」とか言われて何とも言えない違和感を覚える人は必読です。読んだら絶対気分がよくなります(笑 (/)
哲学的漫談 |||||||||||||||||||||
「相手の気持ちを考えろよ!」
「ひとりで生きているんじゃないからな!」
「おまえのためを思って言っているんだぞ!」
「もっと素直になれよ!」
「一度頭を下げれば済むことじゃないか!」
「謝れよ!」
「弁解するな!」
「胸に手をあててよく考えてみろ!」
「みんなが厭な気分になるじゃないか!」
「自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!」
 これがこの本に書かれた10の嫌いな言葉ですが、私も「よくぞ言っ
てくれた」という気分になります。
 実際一読して損はない本だと思います。自分は周りから浮いているの
ではと思っている人には特にお勧めです。最後の章の中から気に入った
一部を抜粋しておきましょう。
「社会的成功者とは傲慢かつ単純な人種が多いので、自分の成功を普遍
化したがる。こんな自分でも成功した、だからみんなも諦めずにやって
みたら、という『謙虚』な姿勢の裏には、臭いほどの自負心が渦巻いて
いる。しかも、底辺から自力でのし上がって来た人ほどこの臭気は強
い。」 (casanegra/2004-10-14)
私も嫌いな10の言葉 |||||||||||||||||||||||||||||||||
 相手から言われて、黙ってしまう私のくやしさを中島さんはよくわかってくれている。それがうれしい。
 「相手の気持ちを考えろよ」と言われた私はせいぜいのところ「あなたが思うところの相手の気持ちでしょ」「そんなの相手の気持ちかどうか誰が決めれるの」と返すのが精一杯だった。  しかし、この会話はけんかごしである。面白くないし、楽しくも無い。  だから、たいていは「私、アホだから、相手の気持ちわかりません」と逃げていた(と今は思う)。
 ジャン!!   相手の気持ちがわからないのは、私がアホだったからではなく、あたりまえの事だったんだ。もう、これで相手が納得する「アホ」に自分からならなくてもいいぞ。
 ジャン!!  「そんなこと常識でしょ」を11個目につけくわえましょう。 (好奇心のかたまり/2000-11-11)
なんだか弱い ||||||||||
確かに痛快でおもしろいのですが、論理が弱いです。
些細な点をあげつらって批判してるのもちょっと納得がいかないです。
ただ、読み物としては非常におもしろく、自分も漠然と疑問に思ってた言葉を言語化して批判してくれた点はさすがです。
目次の「嫌いな10の言葉」を見て自分も嫌いな言葉がひとつでもあれば買いましょう。 (hiro_kl/2006-03-15)
これは買い |||||||||||||||||||
とにかく爽快な作品。筆者の独特の観点から“善良”な人たちから発せられる“善良”な言葉を斬りまくる。言葉を尽くして議論し、幸福よりも真実を追究したい筆者の日本文化に対する苛立ち、いや、心からの憎悪が手に取るように伝わってくる。
一見何の特徴もないような、一般的に使われているこれら10の言葉を使う人々の心理を細かく分析し、そのズルさ、醜さをバシバシ攻撃していく文体はエキサイティングだ。
特に日本文化に興味を持っている人は是非読んでみてはどうか。
星が4つの理由は、彼の著書の中では衝撃度があまり高くなかったから。 (/2003-04-08)
エゴって何? |||||||||||||
評価を書くのが難しいです。
著者とは価値観が合わないな、と思いながらも読んだのですが、
時にはストレートに、時には変化球的に、「自我」「エゴ」とは
こういうもんだ、、、、と言うのは伝わってきました。
これは同意を感じたりする著作ではなく、「?????」と思いながら
読みつづけて、こういう人が素直なんかひねくれてるんか、
どっちなんかなぁ、、、と悩みながら読み終える本なのかな。
そんな気がします。 (/2003-12-15)
他人の気持ちに配慮しているように見えながらも、他人と解り合おうと
努力する人の言動を封殺していく「暴力」を、あえて筆者本業の哲学の
匂いを排して気持ちの良い喧嘩腰でぶった斬る本です。一見極論に見え
ますが、「和」のために人を黙らせ、その沈黙をいいように利用する社会
への批判は、読者が反論しようと思えば思うほど説得力を持ってきます。

正論、極論。飲食店のスタッフに食い下がったり、ときには喧嘩に出て
みたりといった具合の筆者の体験談と同じような形で、実生活において
「暴力」に対抗できる人はなかなか居ないでしょう。
しかし、読者ひとりひとりが自分のやり方でコミュニケーションのあり方を
変えることは、考えればできそうなものです。誰かの弁解を高圧的に封じ
たがる人は「どうせろくな言い訳じゃないだろうけどとりあえず聞いて
やったら?」と軽くたしなめ、お前素直じゃないなと非難されたら「この
発言だけは額面どおり受け取っておいてよ」と笑い返せるような人は、少し
格好いい。 (海馬乗り/2005-12-20)
10の言葉という形で、色々なものの見方を述べてあり、参考になる。決して10の言葉だけを伝えるものではなく、簡単に人との付き合いを決めることの怖さを述べている。人のことを嫌いになりそうなとき、読んでみると案外どう気持ちを整理するのがいいのか気づくかもしれませんね。 (夢追い虫/2004-08-04)
哲学者が社会のために書いた本 |||||||||||||||||||||||||||||||
内容のない空虚な言葉ばかりに埋め尽くされた日本が少しでもマシになるように、哲学科の教授が本来の仕事をほっぽり出して書いた、とてもおもしろく、かつ、タメになる本。筆者の嫌いな10の言葉について語ることによって、きちんとしたコミュニケーションを成立させないように心を砕いてきた日本の社会構造を分析します。
社会から逃げ、狭い研究室に閉じこもって、狭い専攻のことしかわからない世の大学教員たちにも、筆者を見習って、もう少し社会に語りかけ、社会の役に立とうと思ってもらいたいものです。 (さらぴん/2003-04-16)
中島さんが忌み嫌う10の言葉について、嫌いな理由を改めて探求してみる本。
人間関係を円滑に進めていくためも社会での暗黙のルールも中島さんにはまったく通用しない。これが彼がこの日本を「生きにくい」と感じてしまう確固たる理由に間違いない。けど、依怙地に自分のスタイルを貫く姿勢が彼のいいところ。むちゃくちゃなことを言っているように思えるけど、的を得ている。間違ったことは言っていない人だ。その姿に読者は爽快感を感じるのかもしれない。いや、尊敬の念すら覚えるかもしれない。
自分の身の回りに中島義道のような人間がいたらさぞ迷惑だろう。
けど、彼の本を読んでいる分には、私たちに何の実害もない。
だからこそこの本は痛快。あくまで傍観者としてのぞいて見るようなそんな読み方