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「統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス 120)」 とその関連商品

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統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス 120)
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ASIN:4061177206
講談社(1968-07)
翻訳:高木 秀玄ダレル・ハフ
売上順位:6739
¥ 924(中古:¥ 279)

レビュー総評点:187
『統計でウソに引っかからない方法』 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 著者は社会心理学・統計学を専門としており、本書は「統計学の概念への」入門書・啓発書として、1968年以来スタンダードの地位を保っているものである。
 多くの人に強く推薦する訳には、いくつか強調しておきたい美点があるからだ。というのはまず、「数式を使わない」というサブタイトルが本当であること (x=yというような式は、分数を小数にする際に2・3個所で使うのみ)。さらに「数式を使わない」ために、類書に見られるような、理解不能なむつかしい文章になってはいないことである。むつかしさとは無縁で、むしろ、軽妙洒脱な文章とレトロチックなイラストで満ち溢れ、キーポイントが楽しく理解できる。特に10章は日常生活レベルでは、ハンドブック代わりにもなるほどで良い。
 「サイエンス」専門シリーズである「ブルーバックス」に収められているからといって、理系アレルギーを持つ方も、ビビることはこれっぽっちもない。著者の意図からすれば、ビビりがちな人にこそ手にしてもらいたいのではなかろうか。
 ともかく、「統計データ」への信頼と依存が、過去にも増して重要性を帯びている昨今、リテラシーをはぐくむ良書である。
 ちなみに、悪用はダメよ。 (林縦勝/2006-01-20)
 統計といえば、解析やデータの抽出などの役に立ち、心理学を初め、諸科学において必須にして基礎となる重要な道具である。
 
 だがしかし、科学のあるところ疑似科学あり。

 統計は、ちょちょいと小細工を弄すれば、厳密にはウソではないものの、実質ウソ、というデータをつくる最上の道具にもなる。
 近年でいえば「増加する少年犯罪」のグラフなど、警視庁白書から本書の方法を使うことで出来上がる典型的な統計的ウソの好例である。
 本書は、その手の統計的まやかしの手法を、これでもかこれでもかと紹介していく古典的名著である。
 原著発売から、既に半世紀近く経つが、古い社会観の項はあれど、質的には通用するレベルであり、全体として解説がわかりやすくてよい。おすすめの一冊。 (ワカシム/2007-06-17)
この本は数式をほとんど使わないで、身の回りの統計を利用したウソを紹介している。統計を知らないと騙される事があるから、「気をつけなさい」と注意を促すような本だ。統計初心者が読むには最適な本だと思う。
しかし、以下のような問題点もあったと思う。
①日本語訳に問題があり理解できない記述が多少ある。
②事例として紹介されている事のほとんどが1900年代前半のアメリカで起こった事である。そのため時代背景がつかめない。
ただし、これらの問題点があっても一読の価値がある本だと思う。 (toto丸/2005-02-01)
日常生活において、世論調査、アンケートなど統計を目にする機会は多い。
テレビ、新聞などで、統計数字を目にしない日はないといっても過言ではない。
しかし、その統計がウソだったとしたら。。。
統計学の専門家である著者が、いろいろなおかしな社会調査・統計を例にしながら、なぜその統計はウソなのか、ウソをつくために主にどういった方法が使われているのか、そしてウソを見破るためにはどうすればいいか、をわかりやすく紹介しているのが本書である。
内容自体は統計学の入門書であるのだが、扱っている対象が「統計のウソ」という具体的で、かつ興味深いものであり、また数式などは一切使われていないため、誰でも簡単に読み進められるであろう。
ただ、初版が出版されたのが1968年と言うこともあり、紹介されている数字がいまいちピンときにくい。時代背景が違うため、統計数字に関して著者と考えが一致せず、わかりにくい文章がいくつかあったのが気になる。
また、統計学を少しでも学んだことがある人なら、知っていることも多いと思われる。副題にもあるとおり、あくまで入門書であり、高度な技法は紹介されていない。逆に、それがために誰にでも読める内容になっている。 (the_world/2005-08-13)
翻訳に難あり ||||||||||||||||||||||||||||||||
統計の分野でよく推薦されている本ですし、確かに内容は面白く
統計を用いた表現にだまされないために役に立ちますが、
翻訳がまるでなってません。中学生でもわかる誤訳があるし、
日本語の体をなしていない文章がある。
英語が少しできる方なら原書を読んだほうがいいと思います。
それにしてもブルーバックスの翻訳本はなんでこういいかげんな翻訳が多いんでしょうね。編集部がチェックしないのかなあ。 (/)
浪人中にはじめて読んだ時は、衝撃的な面白さを感じました。古典的な初心者向けの統計本です。

「みんなが言ってるよ」という話の「みんな」はその人の知人2〜3人程度って話があります。
この本は、さまざまな情報操作の構造を「ありがちなパターン」をきっちりおさえて解説しています。日常よく目にするパターンの「数字のウソ」も多いと思うので、「あるある!」って楽しく読めると思う。

ブルーバックスだけど、入門書なので予備の知識がなくてもすらすら読めます。 (Kagura250/2006-11-02)
 例えば、テレビ番組等で恐ろしいほど日本の治安は悪化したように伝えられている。しかし、その統計の採り方に大きな変化があったことには一言も触れられることはない。(詳しくは河合幹雄著安全神話崩壊のパラドックス等を読んで下さい。)
 ある程度数学の知識があれば重要犯罪の推移のグラフなどを見ればある年を境にその数が変わっていることに疑問を感じるはずだ。しかし、ここ数年で重要犯罪が倍増したと信じている人の方が多い様に思う。
 このように統計の取り方をちょっといじられただけで認識を誤らされる人が特別な意図をを持って操作された統計を示された場合正しい判断が下せるだろうか。私は疑わしいと思う。
 この本を読んで統計が信頼できる前提がそろっているかどうかを見極める知識をすべての人に持ってほしいと思う。 (yamppv/2004-12-24)
フツーの人こそ読まなくちゃ |||||||||||||||||||||||||||
統計なã‚"てé-¢ä¿‚ないと思っているあなた。あなたのための本です。
片脚ã‚'燃えるストーãƒ-の上にのせ、もう片æ-¹ã‚'氷の上にのせたç"·ã‚'見て、統計学è€...は「かれは快適だ」と言うだろう、という有名な話があります。ç¬'い話ですが、一面の真実でもあります。統計はとりæ-¹ã‚„読みæ-¹ã§ã‚¦ã‚½ã«ãªã£ãŸã‚Šç„¡æ„å'³ãªã‚‚のになったりするのです。統計とその結果の「数å­-」や「グラフ」はæ-°èžã€TV、広å'Šã€æ"¿æ²»å®¶ã®ç™ºè¨€ãªã©ã«ã‚ふれています。数å­-ã‚'言われると信じてã-まう、グラフã‚'見るとç'å¾-ã-てã-まう、というのでは、騙そうとするå'にはã"ã‚"なに都合のいいã"とはない。
どうやって騙すかがã"の本にはå...·ä½"的に書かれています。非常に分かりやすく。副題に統計学å...¥é-€ã¨ã‚りますが、そういうレベルの本ではありませã‚"。フツã!ƒ¼ã®äººãŒæ•°å­-やグラフにまどわされないための、いわば手引き書です。
わたã-は四半ä¸-ç'€ã‚‚前にã"の本ã‚'読み、ã"ã‚"な人é-"になってã-まいまã-た。数å­-やグラフにç-'いã‚'もち、ついæ-°èžã‚„TVにつっã"みã‚'å...¥ã‚Œã¦ã-まうのです。 (Frederick/2003-10-04)
データを批判的に捉えるうえで基礎的な知識を付けることができる本。統計の知識がなくても十分理解できる。 内容は、第三変数の問題、サンプリングの偏り、%や絶対数、など。具体例がひたすら書いてあるのでイメージが湧きやすい。
ただし、この本で終わってしまったらダメ。この本を読んだ方は統計学の入門書(『はじめての統計学』など定評のある教科書、あるいはクリティカルシンキングの本でも良いかもしれない)にステップアップしたほうが理解が深まる。 (world3/2005-01-12)
ユニークなタイトルの本書は、裏から見た統計入門であり、統計に騙されないための実践的手引書である。叙述はユーモアに溢れ、思わずニヤリとさせられる。予備知識なしで気楽に読める。本書を読むと、新聞や雑誌に掲載されている統計の多くがいかにいい加減なものかが分かる。半世紀前に出版されたロングセラーだが、実用性は今日でも変わらない。それは裏を返せば世間での統計の使われ方がちっとも進歩していないということでもあるのだが。翻訳がやや硬いのが玉にキズ。 (/)
リサーチ・リテラシーの原点 |||||||||||||||||||||||||
統計に関して関心のあるものは(あるいは無いものも)一度くらい本書の名前を耳にしたことがあるだろう。本書はしがきにも有るとおり、「だまされないためにだます方法を知ることのすすめ」の本なのだ。取り上げている事例がかなり古く、かつ表現的な妥当性で気になる箇所が散見されるが、それでもこの本の存在意義はいまだにある。統計の知識を全く前提としていないし、数式も全くといっていいほど出てこないので、数学アレルギーを持っている読者には最適だろう。とりあえず、新聞やテレビで垂れ流される社会統計、アンケート調査のカラクリがなんとなく分かれば占めたものだ。もっと言ってしまうと、本書の8章にある、相関関係は因果関係を意味しないという重要なポイントだけでも押さえておこう。統計学で重要なことはいろいろあるが、これこそが「基本中の基本」なのだ。ただ、新聞を読んで違和感を感じる、というレベルを超えて統計を学びたい人は本書ではいささか役不足(仮説検定に関することが言及されていないので)かもしれない。いずれにせよ、テクニカルなことを一切要求しないでリサーチ・リテラシーのなんたるかを手っ取り早く掴みたい読者向けの本といえるだろう。 (itv/2002-08-23)
統計のバイブル |||||||||||
 統計は現代社会のあらゆる方面で使用されているが、世の中にあふれている「統計データ」がいかにいい加減なものであるかを本書はズバリと解き明かしている。
 『1924年度のエール大学卒業生の年間平均所得は、2万5111ドルである』
 本書にいい加減な数字の実例として、示された数字である。ここで問題となるのは、1924年という古いデータであることではなく、「2万5111ドル」が「びっくりするほどくわしい数字」であることだと述べられている点である。この数字の算出方法は、実は卒業後25年経過した卒業生のうち住所の判明している者だけに調査を実施して、自己申告により自発的に回答した者だけの所得の平均を取ったものだった。
 この数字の信憑性については、議論を待たない。明らかにサンプルに偏りがある、申告の数字にはウソの可能性がある、等々。このようなデータから得られた結果からは、何も分からないというのが結論である。
 このように本書は古いデータではあるが、統計というものの本質を鋭くえぐりだしている。全て実例に基づいて、それぞれの問題点を挙げており、数式などに関する特別な知識なしに読み解くことができる。世の中にあふれる「ウソのデータ」に惑わされないために、是非、一読をお勧めする。 (ことち/2006-06-10)
古い本です。そのため書かれている実例もかなり古い。
そこが難点ですが内容は確かです。

大切なのは数字(統計)は客観的であり主観的なものではないなというヒトの思い込み。
そしてそれを意識的に操作し特定のヒトに有利に働かせようとしている事実。

誰がその数字(統計)を作り、誰がその数字(統計)によって得をするのか。
社会の数字には常に意味がある。 (沢口 良輔/2006-05-08)
めちゃめちゃ面白かったです。
今まで統計学に抱いていたイメージが根本から覆りました。
この本を読むと、統計を使って人を騙すことができるようになります、、、というのはあながち冗談でもなくて、身の回りに溢れている統計データを盲信することで犯してしまうであろう大きな過ちと、その危険性が指摘されています。
「先ず、母集団のサンプリングから疑え」と書かれていますが、統計のデータをそのまま鵜呑みにするのではなく、いつ、誰が、何処で、どのような条件下で、どのような性質をもった集団を対象にサンプリングが行われたのか等を考えることが大切なんですね。
また、正しい数字が使われていても、表やグラフや図などの表記の仕方を工夫すれば、いくらでも自分の意図に適った表記をすることができてしまいます。いくらでもヴィジュアルで誤魔化すことができるのです。
統計データの中から「ゆがみ」を意識的に探し出すこと、そして真実を知ろうとする姿勢が大切なのだということを知りました。 (ゆみっちょん♪/2008-04-20)
つまり昔から読まれていてこのような本があまりなかったことだと思います.

現在は恵まれていることに,漫画で統計学を説明している本や
統計学の歴史をたどるような本が出ています.
この本の使命である統計学と呼べないようなものの排除はそれらの
本の方が新しいだけに簡潔でわかりやすいかもしれません.

最後の章に述べてある,統計にだまされないための方策が
当然と理解できる人にはこの本は既に古いと思われます.
但し,各章の例示はとてもわかりやすいので,
統計にアレルギーが起きた人には良いかもしれません. (親カッパ/2007-08-30)
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統計はこうしてウソをつく―だまされないための統計学入門
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ASIN:4826901119
白揚社(2002-11)
原著:Joel Best翻訳:林 大ジョエル ベスト
売上順位:47692
¥ 2,730(中古:¥ 1,632)

レビュー総評点:112
 新聞・雑誌等に登場する社会問題についての記事・評論(特に統計)に対する適切な態度を知る上で必読の一書。統計学というよりも社会学に対してより有益な内容である。これより平易な内容としてダレル・ハフ著『統計でウソをつく法』もある。

 筆者は、人々がある新しい統計に出会った際、まずこの統計の出所はどこで、この統計を用いる人の立場と利害に注目せよ、と説いた上で、どのように統計が作られていくのか、その中でも人々を混乱させる統計はどのように作られるのかを問うのが重要だと言う。

 本書は主に「どのようにおかしい統計が作られていくか」を主眼に頁が割かれており、困った社会統計の実例集でもある。扱われる統計は主に近年の米国のものであるが、レーガン政権がホームレスの数をおよそ30万人と見積もったとき活動家が300万人いると主張した統計の差はどこから来るのか、米国でUFOに誘拐された人は2%(400万人)にのぼるのか、米国では毎年15万人の女性が拒食症で死んでいるのか、等の日本人にも理解しやすい実例集となっている。

 それらのおかしい統計がどのように作られるかを分類・考察した上で、最後にこの書は、人々は社会統計に出会う際に批判的であれ、と説く。批判的である、とはあらゆる統計を鵜呑みにしたり、逆にあらゆる統計を反射的に否定することでは無い。統計は常に不完全であることを理解し、役に立つこともある点を理解することである、として判断を留保する姿勢が大事であることも説いている。6章は特に重要で、ぜひ本書をご覧になって頂きたい。このアプローチは統計に対してだけでなくあらゆる意見や評論に対しても重要であり、メディアリテラシーを学ぶ上でもお薦めしたい。 (碓田けんいち/2006-07-19)
だまされないための統計学入門 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 私たちは、『調査によりますと~』とか、『これだけの人が~』などと、数字を持ち出されると、鵜呑みにして、信じてしまいがちである。
 しかし、その中には、ウソが多い。
 ちょっと計算してみるとわかるようなウソの統計もあるし、なかなか見破れないウソもある。
 要は、数字を鵜呑みにせず、少しは自分の頭で考えてみることが肝要だ。その数字を言っているのが、誰であったとしても。
 ひとつ注意して欲しいことは、『統計は、ウソをつかない』ということ。ウソをつくのは、統計(数字)を作る人と、それを使う人だ。そして、すべての統計がウソである、という訳でもない。
 この本の原題は、『DAMNED LIES AND STATISTICS』である。直訳するとたぶん『いまいましいウソと統計』だ。『統計はこうしてウソをつく』という書名は、本書の中で例示されているいい加減な統計の使い方と同じことをしている。つまり、より劇的な表現にして、誤解を招いている。 (汐菱Q/2003-08-17)
 統計は、特定の見解を裏付けるためには欠かせない手段だ。見解をより具体的なものとし、なによりもそれが正しいという証明になる。ところが、ここに一つ問題が現れる。統計は色々な意味で正確性に欠けるということだ。それについては本著で詳しく述べてあるが、思わぬところで数字が歪められていたりするのだ。さらに、ここに問題がもう一つある。統計という一つの情報を目にした我々は、「数字は数字であるが故正しいに違いない。」と、統計を一種の魔術と捉えがちなのだ。現実的に考えてありえない数字が目の前に現れても、疑う余地もなくそれを受け入れてしまう。つまり、「数字の独り歩き」というわけだ。
 本著は、あらゆる統計を無価値なものと切り捨てることを、勧めているのではない。統計とは常に不完全ではあるが、便利なものでもあるからだ。つまり、数字を絶対的なものと捉えるのではなく、あらゆる統計につきものの限界を理解するということだ。それを本著では「批判的な」姿勢と呼ぶ。
 完璧に見える数字にも、不完全な部分があるのだと思い知らされる一冊だ。 (furafura/2007-01-28)
私を含め、人はおおむね数字に弱い。
統計を援用されると、その主張をつい「なるほど」と納得してしまう。
しかし、数字というものは確定的に見える分だけ、その真実性は一面的である場合が多い。統計から出てきた数字がどれほど普遍性を持っているのか、あるいは一面的なのか、統計を引用した文書を読む上でこれは常に頭に置く必要があるということを、様々な興味深い例をもってこの本は気づかせてくれる。
文学以外のあらゆる本を読む前に一読する価値のある本である。 (cahiersauvage/2003-01-31)
久々に読んだわが意を得たりの本 ||||||||||||||||||||||||||||||||
この本の著者のような人達を除けば、万人が事実と思い込む社会問題に関する統計数値。何とこれが事実ではなく、自分達の主義・主張を通すために、万人が統計数値を事実と思い込むのを幸いに、如何に恣意的に算出されたものであるかを明かしたこの本は、万人必読の書。この恣意的な集団には、政府機関、司法当局、警察、政党、活動家、宗教団体、人文科学者、医薬系学者等々、ありとあらゆるものがなり得る。そして、統計数値は無批判で無知なマスメデイアと、純真で統計に無知な一般大衆によって増幅され、事実を装って流布する。著者がアメリカ人なので、事例がアメリカに固有で、われわれ日本人に馴染みのうすいものもあるが、理解の妨げにはならない。ところで、このようなう忌まわしい嘘の氾濫を食い止める方法があるかというと、これに対する処方箋は書かれていない。ましてやわれわれ一般人にはその統計数値が果たして信用できるものか検討することは不可能である。ではどうすればよいか。要は社会問題に関する統計数値を率直に事実として認めず、批判的な目で見るべきといとうのがこの著者主張である。絶えず社会問題に関する統計数値にさらされる一般大衆への警鐘の本というところか。言うまでもないが、著者は統計の否定者ではない。擁護者である。 (平 則夫/2002-03-11)
批判は創造の母である。
批判精神からしか革新は獲られない。
本書がなによりの証左であり、批判精神を持つ事の大切さを数字を暴くことで表している。
権力者が庶民を利用しようとする時によく使う手段として、数字で証明しなくては説明できないような内容は疑ったほうがよいという、「庶民の知恵」を再認識させてくれるとおもう。 (sonojordan/2006-05-08)
統計の数字のウソについて述べた本

はじめに、に書かれている大きなウソ
「米国で銃によって殺される子供の数は、1950年以来、年ごとに
 倍増している」これが正解ならば1983年には86億人の子供が
 銃で殺される計算になる。
あまり良い例ではないものの、統計上のウソについて述べた本である。

この本は、統計によりウソを作り出さないように
作り出されたウソを例に引き解説をしています。
まず、この本の対象である社会統計とはなにかについて述べています。
2章にてソフトファクトとして、標本の定義と抽出について述べ
3章にて、突然変異をおこさないように気をつけることを述べています。
4章は不適切な比較、そして5章、6章にて統計をめぐる話について
述べています。

 この本の中でも述べていますが、「統計でウソをつく法」よりも
豊富な実例を元に説明しています。最後の集会の人数の統計
つまり、新年の明治神宮の参拝客がXXX万人だったなどの有名な
統計の問題など、読んでいて飽きませんでした。ざっと読むと統計での
落とし穴がよくわかり良いのではないかと思います。 (親カッパ/2008-10-17)
巷にあふれる怪しい統計結果にだまされないために身につけておく基本的思考方法を記した書。著者は始めに、全ての統計は社会的活動の産物であり、自らの主張に説得力を持たせるために用いられていることを理解すべきだと説く。その上で、標本の抽出方法、計測方法、比較の対象などの中に、統計結果の有用性が損なわれるくらいの重大な欠陥がないかを検証する過程を、例を挙げて説明している。

具体的な統計学的手法の話は一切なく、統計を使って少しでも仕事をしたことがある人にとっては少し物足りなく感じるかもしれない。それでも統計を行う際の前提条件について、頭の整理をする上では非常に良い本である。 (あすとろ/2007-12-07)
8件のレビューを表示しています。
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平均点:4.5
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w:10 h:17 222page
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
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ASIN:4166601105
文藝春秋(2000-06)
谷岡 一郎
売上順位:9908
¥ 725(中古:¥ 253)

レビュー総評点:372総評点300以上の注目商品
データの正しい読み方 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 「客観的に説明して」「数値で示して」といわれることがある。
数値化するということは、物事をより正確に認識できるということ
が前提にある。
 それは正しい。しかし、そこで示された数値データは本当に正しく
実態を示しているかということについて、意欲的に解析した本です。
 データを正しく読むための批判的なスタンス、バイアスのかかり方
などについて具体例を示しながら平易に解説している。
生きていく中でこういった情報を身につけておくことは必要だ。 (ny/2004-12-23)
極論のようで極論でない |||||||||||||||||||||||||
社会調査の過半数は「ゴミ」である(本書p23)。
一見極論のようだが、後に展開される様々な社会調査への客観的かつ的確な指摘ないし批判により決して極論でないことが分かる。
新聞記事をズバズバ論破していくのは読んでいて気持ちがいい。その上読者に新聞記事の論理的に、客観的におかしな部分を考察させる機会が(最後の5章の3問以外にも)数多くあり、なかなか頭を使う。
社会調査のみならず文章展開の論理性の考察もできる。

素直に「良著」といえるだろう。できれば社会人になる前に読んでおきたい本である。


(black bird/2007-02-09)
素晴らしい本 |||||||||||||||||||||||||||
 この本は一橋大学大学院MBAコースの「理論構築の方法」で使用されている。研究者・実務家・学生を問わず、広く社会人として、必要なリサーチ・リテラシーの必要性を問うている。
 各新聞社や中央省庁のあまりのおそまつなデータの使用の仕方から、この本を読んだ後は、簡単にはこれらのデータを信用できなくなるだろう。
 さらには、自分も人を説得する際のデータの取り扱いに注意することによって、正確な事実に基づいた意見をいえるような始めの一歩となる。
 素晴らしい本です。オススメです。 (林縦勝/2007-03-20)
 本書を推薦するか否か、小生迷っていた。内容は抜群である。特に、前付けに載せられている【調査・検証プロセスと本書に登場する「バイアス」】と題された表は、これだけでも十分に、情報吟味に役立つ。本書の内容を要約すると『1世の中のいわゆる「社会調査」は過半数がゴミである。2始末が悪いことに、ゴミは(引用されたり参考にされたりして)新たなゴミを生み、さらに増殖を続ける。3ゴミが作られる理由はいろいろあり、調査のすべてのプロセスにわたる(いろいろと例示するつもりである)。4ゴミを作らないための正しい方法論を学ぶ。5ゴミを見分ける方法(リサーチ・リテラシー/research literacy)を学ぶ。」(p9-p10より)となっている。
 著者谷岡一郎氏は、執筆時40代の若さにして大阪商業大学教授・学長を務めていた人物である。想像どうり切れ味は鋭い。この鋭い切れ味が―思い余ったのか、それとも計算された戦略と戦術なのか、はたまた学業を修めた米国の一般向け啓発書の特徴を持ち込んだのか判らないが―、勢い余って過激に大暴れしている。この点が、小生推薦するか否か迷ったところである。良質の内容を知るべき人々が、「単に感情的反発」によって、理解から遠のくのでは、もったいないことである。
 しかし、「タテマエ社会」の「ファンタジー」に生きたいとする「妄想家」ではなく、「ホンネ社会」の「リアリティ」に生きる、「当たり前の人間」であらんとするならば、丁度目覚し時計が、けたたましく不快であるにも関わらず有用であるのと等しく、本書も有用なのではないか、このように思ったわけです。
 ただし、著者の言を借りれば『もう一度お断りしておくが、過激な内容につき、ずさんな調査(すなわち「ゴミ」)をまき散らしている人々のうち、血圧の高い人は読まないほうが無難である。」(p7より)とのことである。ご注意を。
(cam/2006-12-28)
新聞を日常的に読む普通の大人であればぜひとも読んでおくべき必読書であると感じました。
もっともらしい数字で飾られた嘘っぱちの社会調査の記事がいかに多いかが、
素人や入門者でも非常に読みやすく、分かりやすく解説されています。

様々なウソのパターンが万遍なく紹介されているので一回さらっと読んだだけではそれを見破る力が十分に身に付くとは思いませんが、
少なくとも記事のデータを鵜呑みにすることなく「これは怪しいのでは?」と疑う姿勢を身に付けることはできるようになるはずです。

この本を読む前でも「これは変だ」と感じる社会調査の記事はたまにありましたが
他にも普通に読み流して信じていた嘘っぱちの記事、あるいは説明が不十分で社会調査の体を成していない記事が如何に多かったかが実際に確認できました。

本書を読んだ後では新聞の見方が変わることは間違いないと思います。 (/)
多くの方へ |||||||||||||||
中学生レベルで理解できるかどうか疑問ですが、本来はデータの理解の仕方を義務教育において提供し、国民のリサーチ・リテラシーを向上することが必要と思います。調査会社、シンクタンクには、社会科学的に誠実であろうとする調査マンは実は多くいるのですが、依頼者との「契約」において、泣く泣く依頼者の都合のよい調査を設計せざるを得ない現実もあります。身近なところでは市町村のアンケート調査等は結論ありきで、それを担保するような結果を出せと求められたりします。
最近の話題では、N○KがRDDという手法を用いて靖国神社参拝を是非を調査し反対派が多いと発表していましたが、私としては質問文自体が誘導的であったり、RDDを含めた標本抽出の手続きが呈示されていなかったので、そのまま信じることはできませんでした。
8/14の靖国討論番組で、司会者も有識者も誰も調査の信頼性について疑問を示さなかったのが残念でした。重要なデータであるが故に、調査担当者を同席させるべきだと思いました。そして、この著者のような方が、リサーチ・オンブズマンのような立場で参加されたらよかったのにと感じた次第です。 (choros/2005-08-15)
「渋谷で100人に聞きました」といったアンケートの結果を真に受けるかと言われればNoだが、新聞・テレビも同じようなことをやっているのに、こちらは意外と信じてしまっていることに気付きます。この本を読んでから、新聞の見出しに踊るパーセントを見たら、調査手法の間違い、データの曲解はないか、これを鵜呑みにしていいかなど自問するよい習慣がつきました。 (Farout/2007-06-15)
 本書では面白くかつ有益な事例をたくさん出して、どれほどいい加減なデータが世に出回っているかを示している。「ジャンクフードと非行には関連性がある」「畳の数が多い家ほど子供も多い」「コーヒーを多く飲む人は飲まない人に比べて、心臓病で死ぬ確率が三倍以上になる」などといった笑って済ますことのできるレベルのゴミ調査から、「国旗・国家法案の是非」「自衛隊は必要か」などといった硬いテーマにまつわるデータ操作に至るまで、周りはとんでもない情報操作のトリックに溢れているのである。
 巻末には読者のリサーチ・リテラシーをためすテストがついていて面白い。自分は大丈夫と思っていても、意外とバイアスに簡単に騙されているものである。 (雑読すん/2003-06-21)
一読の価値あり |||||||||||||
仕事がら、調査やマス分析にかかわるため非常に参考になった。
データを出す者として、本書に書かれていることは日頃から
注意していきたいと思う。
それにしても最近のマスコミがいかに自社のイデオロギーに誘導
しようとしているかよく理解できた。確かにデータを示されれば、
多くの大衆はそれに引っ張られる。
恐らくこの本を批判する中心はそういったマスコミ関係の仕事を
している方々であろう。少なくとも人気ニュースキャスターや
大手新聞社は影響力があるのにまったく良心的ではない。 (武蔵野/2001-11-20)
方法論を学ぶ必要性 |||||||||||||||||
 本書は社会調査がいかにいい加減になされているかを指摘し,どうすれば
改善されるのか提言している本である。一般的に,量的調査をするときには,
方法論に裏付けられたルールを守らねばならない。しかし,それをどこまで
厳密にやっているかは,多くの調査の場合疑問である。本の中でも触れられ
ているが,量的調査をする場合に回収率やアタック数すら書かないものがあ
る。調査を一般化するには,データの代表性が命である。そうでなければ,
偏った結果しかでない。
 また,因果関係を推論する際に,第3の影響(変数)の検証が無い場合や
あってもいい加減なものがあるとの指摘もある。確かに,日々目にする調査
報告などにも誤謬ともとれる推論がある。
 著者はあとがきで,社会調査では意図さえあればその通りの結果が出るよ
うに簡単に操作できると言っている。だからこそ,科学的方法論を学びデータ
を吟味する眼を養うことが重要なのだろう。 (/)
政府官公庁、学者、社会運動団体、メディア等が行うアンケートや各種調査の結果と公表、それを受けてのメディアの報道の仕方に対し、漠然と「バイアスがかかっていそうだし、なんか変だな」と感じつつも、「ここがおかしいのではないか」と明確にはその問題点を指摘できずにモヤモヤしていた私にとって、論理的な解答を与えてくれる、よくできた参考書のような一冊だった。

9条を中心とする憲法改正問題や北朝鮮、韓国、中国問題といった立場が違えば主張も全く異なるというデリケートで問題が多い昨今、それに対するアンケートや調査とその結果に対する報道も多い。

報道の受け手にしかなることができない大多数の人たちが、「社会調査」と「報道」の妥当性を検証できる大事な手段の一つが、著者のいう「リサーチ・リテラシー」であるのは間違いない。

非常に真面目な本だが、ストレートな言葉遣い(その代表が「ゴミ」)で書かれた文章は歯切れがよく、読み物としてもかなりオモシロイ。著者のことを知ったのは、西原理恵子の漫画(たしか銀玉親方山崎一夫との共著だったと思うが忘れてしまった)なのだが、そこで描かれている著者はギャンブル好きのただの冴えない大学教授だったので、その姿と本書での鋭い筆法のギャップにかなり驚いてしまった。
(Taro/2007-05-23)
新聞などで公表される数字を鵜呑みにしてはいけませんよ,間違った方法で調査されているかもしれませんし,あるいは,主催者側の欲しい結果を得るために計画された調査かもしれませんよという本です.カーター,レーガン,ニクソン,フォードの4人の元大統領の人気投票を行ったら,その結果はやる前からわかっているという話をつかみとして,どんどん引き込まれていき,一気に読むことができます.また,大手新聞の記事などをバッサ,バッサを斬っていく様は,「まあまあ抑えて」と言いたくなるくらい痛快で,ヘタな小説の何倍も楽しめます.

私の会社でも時々社内制度などに関するアンケートがあるのですが,どうも答えにくい質問が多かったり,ひょっとして誘導されているのではないかと思われるような質問があったりと気になっていました.最近はWebでこれをやらされますので,未回答ができないので一層始末に困ります.本書を読めば,なぜこのような質の悪いアンケートができあがるのかという疑問が一気に解けます.

また,本書は社会科学に関する本ですが,自然科学や工学に携わる人にも是非読んでもらいたい一冊です.例えば,対象としない変数はコントロールする必要があるという話は,小学生が理科の実験をするときに,「温度,光,水分,酸素の条件を変えて発芽の様子を観察しましょう.そのとき,2つの条件を同時に変えてはいけませんよ」というのと同じ話です.ただし,社会科学は人間が相手だけに,忘れたり,ウソをついたり,学習したりするところが難しいところのようですが,幸いにも自然科学にはそれはありませんね.

まずは,なにより本書は楽しく読めるというのが一番です.研究などに携わらない人でも知っておいて損はない内容ですし,本書を読むと新聞の読み方がきっと変わると思います.ただし,あまりのめり込むと意地悪な性格になってしまうかもしれませんが.
(wave115/2006-06-07)
「社会調査の過半数はゴミ」等の攻撃的な記述が随所にある。しかしその中に「ゴミ調査を減らしたい」「リサーチ・リテラシーをつけてもらいたい」という著者の良識が垣間見えるため、読んでいて気持ち良い。

受け身でニュースや記事を読んでいると気がつかないことや違和感を持ちながらも読み流していたことをはっきりと気づかせてくれる良書である。データを重視する姿勢とともに、データに騙されない思考力は身につけておきたい。
(amethyst/2008-08-09)
 もっともらしい社会調査の見極め能力テストが、3問載っている。広くは真実を知ろうとする能力やリサーチが正しいといえるかを見分けるリテラシーが、どの程度養えたかを試すことができる。本書を読む前と読んだ後でどれくらい変化したであろうか。
 社会調査あるいはサーベイといわれる測定結果をよく見かける。表やグラフとして提示してあることが多い。人の言うことを信ずるのは、それはそれで大事なことだ。しかし、人を惑わせてはいけない。
 自分がものを言うときはどうであろうか。(1)モデル構築、(2)リサーチ・デザイン、(3)プレゼンテーションに対し、疑問文を呈することができるだろうか。言うことは聞くことである。聞くということと見抜くということは、ひとつである。それは、真実を見る目こそが、虚心になることの根底にあるのではないか。読後に、そのような感慨を持った次第である。

 「モデル構築」における相関と因果、社会科学における検証プロセスが演繹的であること、論理構成がアプリオリにできていなければならないこと、「リサーチ・デザイン」における勝手な思いつきによるトレンドの偽装工作が発生されがちであること、これらについて詳しく実例の記事や放送をとりあげ、泥棒の始まりを明らかにしてくれる。だまされやすい方は、必読。

新書本なので、あまりおまけは期待できないが、参考文献あり。リサーチ・リテラシー訓練不足の読者向け紹介文献あり。索引なし。ひもなし。 (空也 苦惑子/2006-06-14)
新聞や行政機関のアンケートや社会調査の中にはアンケート調査の基本(リサーチリテラシー)をわからずに行っているものや、わかっていて意図的にあらかじめ導きたい結論を誘導するために行われるものがある。本書はこういった事実無根の情報(著者はゴミと称する)がどのようにして生み出されるかを理論的に説明すると同時に、こういった業務に関わる人が気をつけなければならない事柄をわかりやすく説明してくれる。実際に社会調査を行う際の方法論は参考文献を当たらなければならないが、新聞やテレビの報道は基本的に正しいと鵜呑みにしていた私にとっては目から鱗の良書である。 (たかさん/2006-03-11)
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数学で身につける柔らかい思考力-ビジネスと日常の疑問が解ける!-
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ダイヤモンド社(2003-06-06)
翻訳:水谷 淳ロブ・イースタウェイ
売上順位:141133
¥ 1,575(中古:¥ 180)

レビュー総評点:2
数学で世の中の現象を説明するという本は数々あれど、この本は非常にわかり易くまとめられていると思う。数式が少ないという点ばかりではなく、説明自体が非常にこなれている。数学の入り口としてはいい本。
残念なのは参考文献。英語表記は仕方ないが、訳本の有り無しは明記してほしい。 (bassman11/2006-01-28)
読みやすい数学読み物としていい本だと思います。
訳も比較的こなれていますし。 (/2003-08-01)
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統計グラフのウラ・オモテ (ブルーバックス)
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講談社(2005-10-21)
上田 尚一
売上順位:24968
¥ 987(中古:¥ 700)

レビュー総評点:4

 ありそうでなかった「グラフの読み方・描き方」入門。中高生から会社員・研究者まで、あらゆる人にオススメ。

 前半部で、「情報の表現手段」としての統計グラフについて体系的に解説。これが統計グラフの「オモテから見た組み立て」。後半部で、統計グラフを「情報の説明手段」と見なして、統計的な見方との接点を解説。こちらが「ウラにおくべき組み立て」。

 「まえがき」に、“良いグラフにするには、オモテ・ウラの両面を考えて組み立てることが必要です。「分かりやすい」というオモテの特徴を「統計的な手法」で裏づけされたグラフにせよということです。”とある。なるほど確かにその通り。

 特に「探索的データ解析」の手段として統計グラフを利用する実例が面白かった。

 新書と侮ることなかれ。本書には、統計グラフを統計手法の1つとして位置づける著者の視点が貫かれている。単に「綺麗なグラフを描く」ための表計算ソフトマニュアル本とは一味も二味も異なる本格派。

(萩原 湖太郎/2006-08-26)
題名から受ける印象で,なめてかかっておりましたが,読んでみるとあまり学校で教わらないような,「こういう時には何グラフ」というようなベーシックなことからしっかり説明があるので,面白く読めました.
まぁ小生が初心者というか,エクセルでグラフ書く時でもなんとなく,で書いちゃっていたところがある(というか常時なんとなくで散布図棚こりゃ,何てやっていました)んで・・・・・,この本は(統計の知識が必要ですがなくても用語の箇所を飛ばしてでも読めると思います)エクセルでグラフ書くとき結構適当にやっちゃうんDa.Yo.Ne〜というような方におすすめできますよ. (Real_Semimal/2006-02-03)
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データ分析 はじめの一歩―数値情報から何を読みとるか? (ブルーバックス)
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講談社(1996-10)
清水 誠
売上順位:97399
¥ 924(中古:¥ 213)

レビュー総評点:1
統計の基本事項を盛り込んだ本である。内容はヒストグラム、正規分布、最小二乗法、重回帰分析、主成分分析などで、身の回りのことを例に説明されている。レベルは大学初頭教育レベルといったところであろう。実際に私の通っていた工学部の統計学の授業は、この本程度のレベルだったと思う。
さて、一番読者の気になる分かり易さはというと。正直、「俺ならもう少し丁寧に説明するのになぁ」という記述は多々ある。特に後半の高度な内容になるに従いその傾向が強い。したがって、普段数学にも統計にも触れていない人には、キツイと思う。 (toto丸/2005-02-14)
・実業務にて統計を使うことがあるのですが
 ざっと記憶を蘇らせたいと思い、さっと読んでみました。
・高校一年くらいの数学で、平均値など統計の基礎の基礎から初め
 重回帰〜主成分分析まで網羅されています。
・統計分析を理解した初心者、社会人の方にはそこそこお勧めです。 (Pt/2007-12-13)
物事を理解していく上で、その物事を表しているとされる大量の情報を、意味ある情報に転換することが重要である。いわゆるデータ分析とは、こうした転換プロセスにおいて活躍する重要な役割をもっている。本書は、大量にある情報を意味ある情報に転換する方法を平易に紹介してくれる良書である。内容としては、単なる数値情報の集まりを分布化する方法、さまざまな平均算出方法、データの広がりなどを表す分散・標準偏差の概念、相関と因果関係の問題、データを時系列で分析していく方法、グループの違いを分析する方法、これらを通して、意味ある情報を創出する方法が紹介される。
本書の特徴的な点の一つは、平均の種類が単なる説明にとどまらず、実例を通して理解を深めてくれる点である。幾何平均などがどのような状況で用いられるべきなのかなどが理解できる。これは他の本には無い点であった。二つめは、時系列分析を分かりやすい言葉で紹介している。特に、季節変動・循環変動などを抽出する方法の紹介などは、参考になった。三つめは、新変数を作り出すことの重要性が主張される点である。CPI・エンゲル係数・GNPなども、こうした文脈に位置づけられ、こうした新変数創出とその論拠が、新たな現実世界を理解していく道具になるということである。
注意;こうしたデータ処理は広く統計学の分野で展開されるが、本書の特徴は、その統計学の中でも記述統計に特化した内容である。それゆえ、分析結果から「世論がそのような傾向になっている」という推測統計の領域までは踏み込んでいない。この点は注意が必要。
(akiaki/2006-05-16)
 本書は、日本統計協会の月刊誌『統計』の94年1月号から96年1月号に連載された「やさしい記述統計」を編集・改定したものである。
 著者の清水誠氏は、本書で統計の背景にある計算方法の発想とそこから得られる情報の意味の解読に重きを置いている。
 様々な団体や企業で統計が扱われ、発表される。それらの統計を、第三者が加工し更に意味付けし、何らかの意図で発表される。冷静に統計数字から意味を読み取ることは困難であるが、本書を手がかりに向き合うことも必要かと思う。
 本書の姉妹書に『推計統計はじめの一歩 部分から全体像をいかに求めるか?』がある。
(歯職人/2008-05-02)
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グラフはこう読む!悪魔の技法
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三修社(2005-10)
牧野 武文
売上順位:122997
¥ 1,260(中古:¥ 839)

レビュー総評点:0

 統計結果を視覚的に提示するためのグラフ類が、いかに実体と異なる「イメージ」を人々に植えつけかねないかについて平易に綴った一冊です。

 例えば、円グラフを縦長の楕円形で示すと、上下の位置にくる項目が実際よりも小さく見えるのです。ですから他よりも多く見せたい項目は左右の位置にくるようにすればよいというのです。

 また折れ線グラフの背景を下から上にかけて色が徐々に淡くなっていくグラデーションをかけてやると、例えば景気の回復を示すようなグラフの場合は、重たい印象の下部から線が勢いよく抜け出しているように見えて、上昇具合が強調されるとあります。

 本書に掲示されている操作されたグラフがすべて新聞紙上に掲載されたものだと聞かされると、メディア・リテラシーの一環としてグラフの読み方を学ぶ必要は大いにあるという気がします。

 ただし、一点だけ気になったグラフがあります。少年による殺人事件の検挙数が増加傾向にあるというのは、ここ十年だけをグラフ化した場合のイメージでしかなく、終戦直後からその件数をグラフ化して見せると、むしろ大幅に減少しているのだと本書は指摘しています。ですが私はこの主張に与しません。
 この話はパオロ・マッツァリーノ著「反社会学講座」(イースト・プレス刊)でも取り上げていますが、終戦直後と現在との間で全人口に占める少年人口がそもそも違うわけですし、犯罪件数全体に占める少年犯罪の割合といった統計も援用してみないことには、「少年犯罪は戦後一貫して減っている、だからかつてよりも今のほうが深刻だというのはあたらない」とは言い切れないと思うのです。

 戦後の貧しい社会と現在の物質的には恵まれているはずの今の社会。「衣食足りて礼節を知る」を信じてきたはずの日本で、少年犯罪がまだまだ続いているということは、やはり問題として認識してしかるべきで、グラフのごまかしだとは言い切れないと考えるのです。
(yukkiebeer/2006-01-29)
グラフというものがいかにちゃんと読まれていないか、ということを実感しました。

この本を読んでから、チラシとかについているグラフを見て「これ、おかしいよ」とかやるようになりました。

使う側に回ると、これほど強い武器はないですけど。 (θ/2007-03-04)
グラフは文章と同じくらい、作成者の意図が入りやすいものだと、再確認できます。
数字至上主義のクリティカルシンカーの方、結構だまされていますよ。

この本の内容を理解することで、一見するとグラフ作成者の意図にだまされてしまうのですが、事実を冷静に見つめる力がつくと思います。
自分で事業戦略を練る際も、客観的か・誇張が入っていないか・・・というチェックに非常に役に立ちました。
(xiaohao/2006-04-01)
グラフの見方を非常にわかりやすく書いた本だと思います。
1つの事項について有効に活用する方法とだますための方法の2面が簡潔にまとめられているので参考になります。
ただ、全体的にやっつけ仕事っぽいところが見られるのが残念です。 (yuhki1216/2006-01-27)
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メディアリテラシー
 
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データの罠―世論はこうしてつくられる (集英社新書)
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集英社(2006-09)
田村 秀
売上順位:57550
¥ 714(中古:¥ 99)

レビュー総評点:25
一般的に、新聞などで統計調査の結果により定量的なデータが示されると、それを鵜呑みにしてしまいがちだが、そのような行動のあり方に警鐘を鳴らしている。サンプリングの仕方、質問設定の仕方、回答の解釈の仕方、他のデータとの比較の仕方などにより、調査結果は比較的簡単に誘導できるものであり、すべてを真に受けてはいけないというのが筆者の主張であり、その主張の根拠が分かりやすく書かれている。なお、この本の最後の方には、ページが余ったのか、なぜかあまり統計調査とは関係ない、耐震偽装や粉飾決算などのコンプライアンスの問題や郵政民営化など官業の民営化問題に対する筆者の考え方が示されているが、まあこれはこれでまっとうなご意見。 (海援隊/2006-11-24)
昨今はやりのリサーチリテラシーの本。ダレル・ハフの「統計でウソをつく法」が大元です。特に目新しい論点はないです。

いろいろな調査結果を事例として、それぞれにコメント付けているのは、リテラシーの実演としては面白いかも知れません。
批判するのはいいのですが、その解決策がない。
例えば、都道府県ランキングなどを批判しています。評価に入れる項目の単純平均をとるのか、加重平均をとるのか、で単純平均はだめらしい。ではどんな加重平均ならランキングに載る自治体が納得できるのか?そういうことは全く考慮されていません。
視聴率については、ビデオリサーチのwebサイトの視聴率コーナーを見た方がよっぽどためになります。
(nankichi/2007-01-09)

様々な数値データが如何に恣意的なものであるか
実例を数多く採り上げ、看破していく点は納得。
我々がそうしたデータ加工の結果、出てきた結論に
左右されてはいけない、という教訓も判る。

欲を言えば「だからこうすべきだ」的な
前向きの意見・理想論も欲しいところだ。 (アジアの息吹/2007-03-12)
「ダメな議論」(飯田泰之著,ちくま新書)という本では,ダメな議論を見分けるためにはまず,単純なデータ観察で否定されないかをチェックしましょうと述べられています.一方,この「データの罠」では,そもそもデータからして怪しいものがあるということが述べられています.世の中すべて疑ってかからなければならないのかとちょっと寂しくなります.

ところで,本書では選挙速報の精度などをテレビ局毎に比較したり,都道府県ランキングを種々の調査会社で比較したりしているのですが,なかなか興味深いですね.調査の結果を鵜呑みにできないということがよく分かります.

比較的最近の時事問題を例題としており,これらの問題の背景もある程度知っていることが多いので,自分の情報リテラシーのレベルを測るのに非常に良い例題だと思います.他の類書に比べると,個々の話題の落ち着き先がまじめですので,シニカルにつっこみを入れたい人には少し物足りないかも.
(wave115/2007-05-01)
著者のいう「視聴率の限界」を自分なりに考えてみた。今『木更津キャッツアイ』というdvdが、バカ売れしてる。V6岡田がガン告知を受け、限られた青春を楽しめというドラマだが。実はこのドラマ初回時の視聴率は低く、その後の映画化などロングヒットを予想できなかった。

著者がいうには、広告業界が目くじら立てる視聴率に「0.1%」の意味は無いと。なぜなら調査コスト面でサンプル数に限界があり、どうしても現行調査では「5%」の誤差が出るから。■例えばキムタクのドラマが25%、長瀬ドラマ22%と測定でた。ジャニーズ対決!本当にキムタク勝ち?か断定できない。実はキムタク20%で「5%の真実が漏れ」てるかも。長瀬は27%〜17%可能性もある。■またデータは調査手順・対象や有効回答率いかんによって大きく変動するので。調査側の恣意的操作の危険性もある。だから読む側は疑う必要がある。比較前に果たしてそのデータが、同じ基準同士のデータなのか?■例えば視聴率だと、奈良の企業がCMを選ぶ時、関東圏の数字は当てにならない。こうゆう実は違う基準同士データを、同じ土俵で不当に比べてる調査が他にもあるらしい。

『木更津〜』に話を戻す、調査会社が依頼をかけてる世帯に偏りがあったのか。たぶん不安定に転居する身軽な独身若者層の嗜好を、視聴率は捕捉できないのだろう。なぜなら彼らは、お年寄りに比べ新製品に飛びつき易いから。例えばウチの母親は、ビデオ予約録画操作できない。ハードディスク録画やdvd、ネットTV、携帯TV…使いこなすユーザーは若者の方が多い。この経済効果を視聴率は予測できない。それにアパート賃借人が代わる度に、調査会社が同意交渉をするのは困難だ。だから独身若者層の視聴率は漏れ易い。■改めて「グーグル」キーワード広告の凄さを思い知った。TVCMは今後試練だろう… (ブリキ男/2006-11-03)
数字を挙げて説明されると、説得力があるように感じる。でも、ここで出てくる視聴率のように、あやふやな数字が一人歩きしてしまう現状と、母集団の偏りがあるデータの数字がなぜおかしいのかを解説した。そこには、マジックの種明かしにも似た面白さがある。それは、我々がいかに普段、データの数字に信じて疑わない信頼感を持っているかの証ではないかと思う。

著者は元自治官僚で、公共政策を研究しているため、後段は政府など公的部門の縮小に強い危惧を抱いてる。役人に甘くないかという気もするが、根拠自体は、(データ批判をしている以上当たり前だが)しっかりしたものだ。最近出ている新書(城繁幸「若者はなぜ3年で辞めるのか」など)は、数値目標を設定して公務員削減をすることなど公的部門の縮小を批判している物が多い。1つのトレンドと言えるのかも知れない。 (革命人士/2006-10-01)
面白い。新聞とかで発表される調査が、いかに信用できない(意図を持って、世論を誘導しようとして使われている)かが、その調査手法、調査対象等の点から検証されている。インターネット調査の危険さについても、触れられている。

本書を読むと、世論調査や意識調査、国別ランキング、都道府県ランキングなどがいかに「変」か、また「TOEICの平均点が低い日本人は、英語力が低い」、「日本人は、英語の文法は強いが、リスニングは弱い」、「愛知万博の経済効果は7兆円」、「省庁再編で公務員が削減された」、「日本の公務員は多すぎる」、「日本の公務員の給与は民間より高い」、「世帯の平均貯蓄額は1273万円」等の論議が、いかに鵜呑みに出来ないかが、よく理解できる。

また、データの話だけではなく、最後の省を使って、弁護士や公認会計士などの「サムライ」としてのコンプライアンス改善、日本の住宅事情の改善、民営化を無為に推進することの問題、等にも(紙面は圧倒的に足りないが)触れていることも、好感が持てる。筆者は、本当はこういう「意見」を言いたかったのでは、と感じた。

日本人ががデータに対して冷静な目を養うために、是非読むべき良書だけど、調査の手法とか調査パネルの話で若干専門的な部分が出てくるので、☆は4つのみ。

同類に、「『社会調査』のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ」という、これまた素晴らしい本がある。こちらは、疑問の余地無く、☆5つ。 (Ray/2006-09-26)
データは、いろんな角度から見ないと本質を見えないものにする、と言うのが本書。
作為によって加工されたデータは、良い方にも悪い方にも世論を引っ張れる力がある。
何も知らないでデータを見せられ上手に語られる(鵜呑みに信じると)騙される、と言うこと。
それを新書なので「視聴率調査」や「世論調査」などを題材にしてわかりやすく説明している。
ちょろっと読みには、とても良い本です。
後半第四章では、著者の主観も書かれており、なるほどと思わせる反面、市民運動側に立つ著者だとすれば、これも罠の一つかもと勘ぐってしまうところが惜しい。
なので星四つ。 (長曾我部晃親/2007-01-24)
書名と内容が乖離していないという理由で星5個。書名は、読む本を見つけるうえで大切な指標である。書名によって、「読む本」と「読まない本」を無意識に分類している人は多いはず。本書は、その書名を見て、「読みたい」と思った人が望む情報は記載されている本。その意味で良書。

本書の内容は、当該領域における読み手の知識や意識によって、斬新にもなりえるし陳腐にもなりえる。知っている人にとっては既に知られた事実の羅列に過ぎない。しかし、本書によって、新しい見方を獲得できる読み手も確実に存在すると私は思う。 (コンタナトス/2007-01-23)