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組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)
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ASIN:4061498703
講談社(2006-12-19)
畑村 洋太郎
売上順位:99047
¥ 735(中古:¥ 179)

レビュー総評点:47
元々、この作者は「失敗学」の権威で、様々な事故の分析なんかをやっている人ですが、そこで、2007年問題(もう今年ですね)で、団塊の世代の技術を如何に若者に伝えるかを解いた1冊。

「技術を伝える」ということは、技術を相手に「わからせる」ということですが、面白いのは、それは基本的に無理、相手が「わかろう」とする状態になっていない「わかる」ことは出来ないというのです。
いきなり不意をつかれた感じですが、
そのために、相手が分かろうとする状態に持っていくことを、様々な見地から説明しています。

 ・受け入れの素地を相手に作る(基本的な知識を身につけさせる=基本的なテンプレートをインプットする)
 ・守・破・離が重要(最初は、言われたことを守り、次にそれを破ってみて、言われたことの正しさと間違いを知り、最後にそこを離れることで、自分流の技術となる)
 ・全体を見せてから、部分を見せる
 ・伝えるには、文字と、画像、音等の的確な組み合わせが必要
 etc...etc...

私は、山本五十六の
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
という言葉を思い出してしまいました。

さらには、常日頃のコミュニケーションが重要であることや、伝えずに消えた方がよい技術もあること、伝わっていく過程で技術や情報が劣化していくことで、失敗や事故が起こること、
技術をわかる、身につけるには「失敗体験」も重要であると言っています。

わかること以上に、伝えるってことは難しいんだなあと思いましたが、同時にすごく面白くも感じました。 (蒼海苔天祐/2007-01-22)
「技術の伝達」をテーマにしていますが、
そのじつ、もっと広い意味での「知識の伝達」を扱っています。
なので、ここに書かれていることは技術に限定されることなく、
教育の現場や広告のようなものに至るまで、
あらゆる伝達の場所で使えると思います。

最も興味深いのは、技術を含めた知識は、
「伝えるもの」ではなく「伝わるもの」としている点です。
これをベースに説いている独特の「伝達論」は、
一読の価値があります。 (フィルさん/2007-02-14)
大切なのは、相手の気づき。

技術を伝えるとは 事柄を伝達した後の「相手が

見える景色」が大事とのこと。

(イメージできるか否か?)だと思います。

確信ともいいかえることができるのではないでしょうか

それによって行動も変わる。

わかりやすい表現でよくわかりました。
(でっしー★/2007-05-02)
伝える側の立場で作ったテキストが多く、伝えられる側の立場に立ったテキストは少ないという。また伝えられる側の意欲を引き出さなければ効果は少ないともいう。
研修を行う際のカリキュラムの組み立て方などの参考になったのは事実。
しかし読み進むうちに、この本は「技術の伝え方」ではなくて、むしろ「技術の伝えられ方」として読んだ方が参考になるような気がした。自己学習のテクニックがいろいろと記載されているのだから。 (vatmideo/2007-01-03)
わたくしは本づくり(編集)が専門です。
本づくりの技術は、どこかで失われてしまっています。
これは日々、痛感します。
「これは本じゃないよね」という本が平気で書店に並んでいます。

わたくしは小説も書くので、小説を書くという分野でも、
技術が伝わっていないのが、わかります。
これは小説とは言えないよね、というナニモノかが、
世の中に、あふれかえっています。

本も、小説も、人身事故を起こさないから、
大きな社会的な問題になっていない、だけのことです。

生産現場での話だから、ワタシハ関係ナイと
思わないで、本の周辺に生息しているみなさんにも
ぜひ、読んでいただきたい1冊です。

小説を書きたい人に、オススメの本が何かありますかと
聞かれたときには、この本を推薦しています。
そういう読み方もできる本です。 (紫 麻乃/2008-07-16)
何かを人に伝えるときには、
「伝える相手のことを考える」
簡単に言ってしまえば、この一言に尽きます。
これだけを聞くと、そんなの当たり前だって感じると思いますが、
実際に実行するのは、結構難しい。

本書は、その難しさと具体的な解決方法を、
まさに読み手である私たちにわかり易い言葉で紹介しています。
組織、技術といった言葉に関係なく、
伝えることの難しさを実感したことのある方は、ぜひ一読してみてください。 (渡邉輝/2007-09-29)
この本は、組織の中でどのように重要な情報を有益な形で伝達させれば良いかについて書かれています。それについて最も苦慮されているのが教育現場ではないでしょうか。先生は学生に自分の科目をどのように教えればよいかに悩まれ、学生は先生の話を最初から理解出来ないものと決め付けている。このような現状にある人にこそ、本書を手にして欲しいのです。人生は誰かに自分を伝え、相手を理解するのが最も重要なものであると思います。そのことに対して思索している良書です。特に将来ある学生にオススメします。 (ジブラルタルの風/2007-01-11)
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w:10 h:16 189page
畑村式「わかる」技術 (講談社現代新書)
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ASIN:4061498096
講談社(2005-10-19)
畑村 洋太郎
売上順位:12799
¥ 735(中古:¥ 127)

レビュー総評点:86
本書では「わかる」とはどういうことか、また「わからない」ことをわかるようにするには、どうすればよいのかについて書かれています。

畑村氏によれば、ある物事を「わかる」状態とは、これまで蓄積されてきた自分の知識や経験と照らし合わせて、上手く一致したときだと言うことです。
あるわかりたいと思う物事に対して、頭の中にすでにある「テンプレート」を上手く当てはめることができれば、人はわかったと思います。しかし、「テンプレート」に上手く当てはめることができなかったり、「テンプレート」そのものが頭の中になかったりすると、「わからない」と思ってしまうことになると言うことです。

本書では、頭の中にある、いろんなものを引っ張り出してきて、照らし合わせたり、比べたり、こねくりまわしたりして、「わかる」状態になるためにはどうすればよいのかについて、述べられています。

文章は平易で、ページ数も少なく(新書でおよそ190ページ)、一気に読めると思います。
ただ、わたしのようなぼんくらには、「わかる」方法についてもう少し詳しく説明して欲しかったところです。ポイント、ポイントでは興味深いことが書かれているのですが。
「論理思考」中級から上級者向けだと思います。
(くまたま/2006-01-17)
自分にも厳しく、愚直に技術者として長く生きてきた畑村先生だからたどり着いた「真理」をその人だけがわかるものとして隠すことなく、むしろ分解してヒントを出すことで(他のレビューでもあるように答えっぽいものは何も書かれていません!)読み取れた人に(多分同じような悩みを抱え、逃げずに来た人にとって)大きな教訓を示唆する本となっています。

ヒントの2つを紹介。

最後に書かれている手帳の使い方はまるきり同じではないけどもかなり似た使い方が出来ていることからうれしくなりました。さらに上を行く使い方のヒントを得ました。

また、文章だけではよくないとここ1〜2年絵を書くようにしていた私にとってこれも共感しました。しかし私より多くのポイントをもって絵を作成されているのみて今後の絵の書き方に刺激を受けました。 (yocchi991/2006-01-04)
著者が今迄にない内容であると記しているとおり、独特の視点で書かれている。しかし、本質を突いているので、理解するという事についての、有益な示唆が得られる。例えば直観についてだが、数学や化学式を解いていて、途中の式を省略して解答を導き出した経験のある人も多いだろう。また、自分の考えを構築していくことや課題設定することも書かれているが、これらの重要性を経済同友会代表幹事や産業再生機構COOも語っているので、これからの社会で有益な考え方を知る事が出来る。おすすめです。 (ジブラルタルの風/2006-04-23)
重要なのは「もっとわかりやすく」することと「わかる人」を作ること。「失敗学」で有名な著者が、「わかる」という現象のメカニズムを解説し、「わかる人」になるための訓練方法を提案する。

著者の「失敗学のすすめ」に感動したので、本書も読んでみました。従来、「分かりにくい」ことがあると「伝える側が悪い」「受け手が悪い」といずれか一方に責任を押し付けることも多かったですが、本書を読めばそのような考えも変わります。

「わかる」ためには、まず、受け手の中に理解の取っ掛かりとなる「種」がなければなりません。受け手は、その取っ掛かりを利用して推論しながら、新たな「理解のテンプレートを作っていく」、これが「わかる」ということだ、というモデルは非常に納得感がありました。きっと、大脳生理学的な視点からも、このような見解は肯定されるものでしょう。

また、本書で紹介されている「わかる人」になるための訓練方法も有用です。「仮説立証」「課題設定能力」「意識的な定量化と基準作り」「因果関係を突き詰める」「絵を書く」「観察する」「逆演算する」「人にも伝えられるレベルで記録する」などのアドバイスは非常に役立ちます。すぐに実践したいものばかりです。

かつて、授業を受けても「全然わからん」といって、匙を投げたり、先生のせいにしたり、自己嫌悪に陥った経験がある方も、本書を読めば、その原因や対処法が分かります。教育に携わる方や、中高生、大学生などにも是非読んでほしい本。 (ぷりうす/2008-01-26)
著者によれば、「わかる」とは、
分かろうとする内容と、自分の中のテンプレート(既存の知識、情報等)が一致したとき始めて「わかる」という状態になる。
テンプレートがないか、テンプレートを適用できないと「わかる」ことはできない。

つまり事前の教育や情報が、物事を理解する(=わかる)ためには不可欠言うことですが、現実には、そんなにたくさんのテンプレートを覚えておくことも、学ぶこともできません。
そこで、未知の事象に出会ったときに、いかに自分の持っているテンプレートを、変形、組み合わせの変更等を行って「わかる」が重要というわけです。これがいわゆる頭が良い、物わかりが良い、頭の回転が速い、ってやつですかね。

なかなか示唆深い1冊で、今までボンヤリと思っていた「わかる」を具体的にしてくれたかなって感じです。 (蒼海苔天祐/2007-01-27)
最近の脳みがきブームには、どこか現実逃避じみたものがあるような、激しい違和感を感じる私。
基本的に備えている能力なんて、たぶん誰しも同じ。それでも成果に差が出るとしたら、それは頭の使い方が悪いのだ。
だとしたら、使い方を変えれば良い。それに脳なんてしょせんは筋肉なので、トレーニングの仕方次第でいくらでも鍛えられる。
要は適切に考える習慣があるかどうか。責任感を持って、自分のすべきことに向かい合って考え抜いたかどうか、差がつくのはそこでしかないのだ。

本書で言う、わかることのフレームワークは、ある種の技法論として、要素展開、構造化などは仕事上でも馴染んでいるので違和感がない(というか、普段資料化してる)。

ただ、この本でやはり傾聴すべきなのは、

物事に接して、その全体像、構造から機能までを直観的にとらえることができる人は「過去に徹底的にそのことについて考え、演習をして答え合わせまで行う経験をしたから」(P56)

また、試行錯誤しながら、迷いながら課題設定を自ら行う

という考えることの基本姿勢だ。
自分はまだまだできていないが、身の回りではこういう直観のはたらく人が実際にいる。IQが高いというよりも、透徹して考え抜いているからそれはできるのだ。

地味な本だが、昨今のおかしな風潮へのアンチテーゼ的な本。 (nack@仕事はどう?/2006-06-24)
「失敗学」で有名な著者です。
同じ著者(共著)「東大で教えた〜」を読んだことがありますが
こちらは、あまり印象に残っていません。

しかししかし。
この本は、なかなかよい。
なにがよいか。

「わかる」過程がわかりやすく説かれていて、なるほどと腑に落ちます。

「わかる」というのは、自分がなぜいままで「苦労していたか。」「うまくいかなかったか。」
が「わかる」のも含んでいます。
読んだあとにあぁそうだったのか。と納得できる。それがよいのでしょう。

「わかる」から「創造」へつなげられるように、実践的方法論も述べられています。
すべての人に、一読の価値ありです。 (いじさま/2006-11-09)
わかることが、創造することの第一歩となります。
わかる、しっかり理解する、創造する。創造するには、
このような人間の頭の中の動きを知る必要があります。

本書では、一歩目の「わかること」の概念を紹介して
います。分かろうとする内容と自分が持つ知識などの
テンプレートが一致することが「わかること」として
います。

この説明は概念なのでわかりにくいかもしれませんが、
自分の知識や経験と結びつけたり、書籍内の他の記述と
関連付けたりすることで、わかってくるようになります。
これが正に「わかること」。

自分の知識や経験と結びつけやすくするための構造化
(テンプレート化)をすることで、「わかること」が
より早くなりますし、何より新しくテンプレートを作る
ことで新しい知見を生み出すことになります。

自分の知識や経験を一度整理してみてはいかがでしょうか。 (中/2007-08-08)
本書は、『失敗学のすすめ』以来、失敗学の意義を提唱されてきた畑村先生が、長年疑問に思い続けてきた(らしい)、「人が何かを「わかる」構造」に焦点をあてて書かれた。読んでいて納得させられるのは、学問には全てに共通する枠組みがあるということである。自然科学であれ、社会科学であれ、物事の要素、構造、機能を把握し、理解する作業には変わりない。ふ〜ん、と読んでいて納得する。自分自身、政治学を研究しているので、その観点からも納得がいった。
本書は、「わかる」技術を習得するための本ではない。「わかる」ことの本質を理解できる本である。ゆえに、何かに打ち込んでいる人、夢中になっている人、研究活動をしている人、などなど、何かを対象にして熱心に探り当てようとしている人にとっては大変面白い本だと思う。逆に、方法論を学ぼうという人には向いていない。
とにかく好著。 (コミー/2005-11-22)
 「失敗学」「直観でわかる数学」の畑村氏が、「わかる」とはどういうことか、をテーマに書いた本。変化の激しい高度情報社会では、「所与の課題の解決」より「新たな課題の発見」こそ重要。それには目の前の事象を見るだけでなく、その事象を含む、より高次で普遍的な 「概念」を見つけ出さなくてはならない。その為の方法論を考えようという趣旨。
 人間は頭の中に、物事を理解するための“枠組み” =“テンプレート(雛形、型紙)”を持っている。そして物事について、「要素」「構造」「機能」等が一致する“テンプレート”を見つけ出し、当てはめることによって理解する。適合する“テンプレート”が無い場合、手持ちの材料を組み合わせるなどして、新たな“テンプレート”を作らなくてはならない。新しい事象に出会ったとき、自力で“新しいテンプレート”を作り出す能力こそが「創造」につながる。そしてその力を伸ばすためには、常日頃から意識的に、様々な事象をよく観察し理解する=“テンプレート化する”ことを積み重ねる必要がある。
 また、自分の頭の中で考えるだけでなく、メモ、記録など何らかの形でアウトプットして形にすること(人に話す、というのも勿論、アウトプットの一つだ)。また他者の話を聞く、語り合うなど、コミュニケーションによって、自分の中の“テンプレート(その材料のストック)”が豊かになっていく。
 …と、ザックリまとめて思ったのだが、これって今人気の脳科学者・茂木健一郎氏の“ひらめき”“セレンディピティ”論ととてもよく似ている。著者は機械設計の専門家だが、知の最前線にいる人の考えることというのは、分野が異なってもどこかでリンクしてくるのだな…と、感銘を受けたりもしました。 (D.O./2007-05-30)
「わかる」が私の人生のテーマです。なぜ彼の人には理解できて、私に
は理解できないのか。よく悩みます。大きな課題も小さく分割して、そ
れぞれを統合するんですかね。ともかく、私の場合は「和文英訳」の処
理過程を、テンプレートという概念でどうにかならんのかと考えていま
す。認知科学とかなんかでしたら、なんか明確な答えが??

 こんな私にも筆者は「絵と言葉との組み合わせ」により、非常にわか
りやすく「わかる」というプロセスを説いてくれました。

 テンプレート(TOEFLの英作で子どもはテンプレートて言って、自分
の英作を暗誦している型にあたるもの)を操り、問題解決に当たる。そ
して今の世の中では、新しい事態に直面することが多い。その場合は、
自分で、課題設定し、テンプレートを創造し、対応する。工学の先生な
のでお話が具体的です。あらゆる人に、いろいろと役に立つ「アイデ
ア」を与えてくれる本です。「失敗学」の著者が、みんなもっと「わか
る」ということに謙虚になれと言っているみたいです。
(陰陽師剣心/2006-08-22)
普通 |||
畑村洋太郎さんの啓蒙書は何冊か読みましたが、なんだか最初の著書の「失敗学のすすめ」を手を変え品を換え、使い回している印象を受けます。本書も、その例にもれず、「失敗学のすすめ」に書かれていたことが何度も出てきます。その意味で、畑村洋太郎さんの一般向け啓蒙書を読むのであれば、「失敗学のすすめ」がベストと思います。
批判ばかりしましたが、基本的には良いことが書いてあるので誰にでも勧めることができます。 (県人/2007-05-26)
知識や情報をわかることって以外に難しい。
何かを伝えようとした時に初めてそのことがわかる。

では如何に垣根を低くするか?それは相手の考え方や既存知識をわかった上で、ガイドして初めて可能になる。これが畑村式テンプレート。

わかったつもりから、真にわかるまでには、実は直観が必要。(直感ではなく)

何でもわかりやすく、といった時代の要請をしっかり分析されて、失敗学の経験から創造学まで考慮したうえで、基礎を易しく解説してくれる良書。

すぐに読みきれる厚さなので、学生、教師、社会人の必読書としてお勧めできます。
(AURON/2007-04-08)
畑村さんの本は難しいと思っていました。
しかし、この本はわかりやすかった。
「わかる」技術の本だから当然か。

理解のための「テンプレート」が作りやすかったのかも。
自分から積極的に、「わかろう」とする意欲がどうすれば湧いてくる
のかも少しわかった気がしました。
色々な示唆に富んでいる本です。

(図魔論/2005-12-04)
わかるという行動には様々な段階があると思う。正確に理解することは生きていく上で間違いなく重要な要素だと思いこの言葉の意味を学びたくて購入、通読。
わかるというアクションが意味する頭の中の動きを解説してくれている。また、わかることを鍛える上での必要な行動、わかることを利用した生活の充実方法なども記載されている。興味をひかれたのはわかるの段階としての「テンプレートの構築」、「思考のショートカット」「逆演算」「定量化訓練」「図と文章の組み合わせ」など面白いものが多々ありました。特に図と文章の組み合わせは、今後の仕事の上でも意識していきたいアウトプットのポイントだと思いました。
わかる、あるいはわからせるためのポイント、仕組みが具体的に記載されている。何かを学ぶ必要がある、あるいは学んだ結果を利用する必要のある人には是非一読してほしい。
(sickboy/2008-06-11)
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失敗を生かす仕事術 (講談社現代新書)
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ASIN:4061495968
講談社(2002-03)
畑村 洋太郎
売上順位:58435
¥ 756(中古:¥ 39)

レビュー総評点:33
簡潔かつ明瞭 ||||||||||||||||||||||||||||||||||
 「失敗学」といえば畑村さんというほどこの分野を確立された
著者のこれまでの主張をコンパクトにまとめられた一冊です。
 「失敗学」からすれば主張も、文章もこなれてきてわかりやすい。
畑村氏入門という1冊です。 (ny/2004-09-11)
「失敗学のススメ」を新書版にした感じで、
目新しい内容はほぼナシといえる。
面白いけど、どちらか読めば良いと思う。 (蒼海苔天祐/2007-01-27)
同じ著者の「失敗学」をさらに具体的に仕事に生かす方法について書かれた本で、失敗に関わらず、情報、知識、経験を如何に仕事に生かすかについて書かれています。
こちらも具体例がいくつも挙がっていますので、分かりやすいですし、すごく納得します。

思わず笑ってしまったのは(いい意味で、ですよ)、
著書の中で「思考展開図」と呼んでいる、課題を自ら発見し、その課題を解決するために具体的にどうすればいいかを発見していく手法の図が、
データ構造化の際のサービス定義、データ定義、システムの要求機能の整理の図にそっくりで、こちらの方がより素人に分かりやすいということです。

また、失敗は隠れたがる傾向があるが、隠れさせてはいけない
失敗や事故が起きたときには、「原因追求」は徹底して行うべきだが「責任追及」は起こってならない、
アメリカには、事故が起きた際に、「原因追求のためにすべての情報を開示する代わりに責任は一切追及しない」という司法取引が実在する言う話は、とても参考、勉強になりました。

  失敗、失敗経験、失敗情報こそが、技術の習得を確実にし、技術の発展・進展にも大きく寄与する
  失敗こそ、創造の源である

著者が、失敗の権威であると同時に、創造学の権威であるのも頷けます。 (yutakaeb/2005-01-10)
図が秀逸 ||||||||
初めて畑村氏の失敗学の本を読んだ。書かれていることはあくまでも理想であり、この本を読んだら即失敗をしなくなる、失敗の可能性が少なくなることはないが、大いに今後の行動の指針になる。また、挿入されている図は簡潔でいてかつポイントを的確に表現している。自分もこのような図をかけるようになりたいと感じた。 (kentmild/2005-04-03)
人生を生きていくうえで、失敗を糧にしている人であるならば、
みなそれぞれの失敗学を持っているはずである。
本書の素晴らしいことは、それを簡潔明瞭に一般化して
万人にわかりやすく提示しているところである。
私も実は個人的な失敗学を持っているんだということに、
この本を読んで初めて気づかされた。
潜在的な思いを顕在化させ、実生活に役立たせてくれる本であると言えよう。
ただし、失敗を糧にしていない人が読んでも何もならないと思います。
悪しからず。 (/)
後に役立つ良い失敗と、回避できたはずなのに起こってしまった
悪い失敗があるという記述には少しドキッとさせられました。
また失敗を生かすための方法論を知っておかないと、失敗から学ぶことは
できないという文章には説得力があります。
失敗を防ぐ、失敗から多くを学びたい人にはうってつけだと思います。
個人的にはもう少し具体的な事例、手順が書いてあればと思いましたが、
新書サイズでこの内容は満足がいきます。 (スノーベル/2002-05-11)
いつもチャレンジして、失敗している、おばけのQちゃんは偉い!けど、一回一回の失敗が、次に生かされているのであろうか?あるいは、失敗を防ぐための、訓練、組織等は?と考えさせられる本です。
読みやすいうえ、以下の点で楽しめました。
①「図」が楽しい。仕事の上でも使えそうだ。
②良く言えば、実例、悪く言えば、話がどんどん発展していって出てくる逸話が、楽しい。飲み屋で、話がどんどん盛り上がって、あらぬ方向に行ってしまうみたいだ。
楽しいだけでなく、「なんとなく」仕事をしていてはいかんなぁ、と少し気が引き締まりました。
あと、できれば、上司に読ませたい・・。(プレゼントにどうぞ) (lemonerika/2002-05-08)
成功には学びようがない。が失敗には多々学べる。
斯界の碩学がいかにして、このような考え方にたって、この「失敗学」を進めているかという動機や基本的な考え方を把握できた。
この考え方大事だと思う。忙しい人ほど大事だと思う。そういう人に、これ読んでみてください。
と薦められる一冊である。 (nakagawa/2003-02-24)
8件のレビューを表示しています。
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数に強くなる (岩波新書)
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ASIN:4004310636
岩波書店(2007-02)
畑村 洋太郎
売上順位:28983
¥ 777(中古:¥ 276)

レビュー総評点:93
工学部機械工学ご出身というだけに、生きていくうえでの知恵というか応用力というか、現実的な力強さを感じました。
理学部や哲学のような真理追求もよいけれど、こういうしたたかさ、しぶとさも見習いたいな、と思いました。
「音と光と数の不思議」など、知的好奇心も満たしてくれます。 (冬の暖かな鎌倉の海岸で/2007-06-27)
 非常に面白い本だと思います。
 こういう深い内容の本のレビューは、筆者の言葉を引用するに限ります。

 この本のテーマは筆者の以下の言葉に凝縮されていると思います。
 筆者の考える「数に強い人」とは
(1)物事を数量的によく考えることができて、しかも覚えておくことができる人。こういう人は、物事の全体像がキチンと頭の中に入っていて、その全体像との絡みで数を考え、覚えられる。
(2)物事から数を引き出して、自分の実現したいことの道筋にその数を乗せ、加えて、発展させることのできる人。ひと言で言えば、「数を作れる人」。
 筆者は上の二つのポイントについて具体例を交えながら、読者に対して、数に対する接し方を説いています。

 筆者は「数に強い人」という言葉を使っていますが、結局は「頭の良い人」のことだと思います。皆さんの周りには、知識を本当に自分のモノにして、それをフルに活用する「優秀な人」はいないでしょうか。その一方、知識だけはたくさんあるのに、全く使い方を知らず、何の役にも立たない人はいないでしょうか。
 本書を読むと、その分れ目が何かが理解できるのではないでしょうか。
(どろがめ/2007-05-20)
数に強い人の視点を解説した本。

この本で数に強くなるかと言えば、
それは一筋縄ではいかないだろう。
むしろ、身の回りにある物事などの、
数にまつわるエッセイ集のような趣。

「数に強くなる」というタイトルよりは、
「数は怖くない」がしっくりくるか(笑

数学が苦手という人は多いだろうが、
海外でその国の言葉が話せなくたって、
値札が読めれば買い物だってできる。
全世界で通用する基本的な言葉みたいだ。

スーパーで買い物するのだってそうだ、
電車ででかけるのも、料理を作るのも、
体重計に乗って目標までの差に悩むのも。

実は、みんな数字に強い。
ただ、その能力を発揮できる対象が、
ちょっと趣味などに偏っているだけ。
それを他の物の見方にも使えるように、
本書はヒントを与えてくれるだろう。 (ナカヤンJP/2007-05-18)
この本で筆者が言いたいことはシンプルである、「数をつくれるようにしよう」そうすればいいこといっぱいあるよ。

この畑村式の数字の扱いは、4月9日発売の東洋経済の表紙&特集にもなっていますよ。特に数字を大雑把に把握するという点では野口悠紀夫さんなどと同じ考え方であるのが、本誌担当者の感想です

言いたいことは上記のとおりで、半分以上は蛇足(いっぱいでてきます)です。蛇足本といってもいいくらいです。でも、その蛇足がおもしろい。こっちが本当に言いたいんじゃないの?と思うくらい…

蛇足本ですが、言っていることは非常に重要。特に会社の経営に関わる人には必須ですね。よって、☆5つ

(マサルハサマル/2007-04-16)
他のレビューの方々の意見も正しいと思います。数を扱え、数学もできる人には退屈な本だと思うのは当然でしょう。でも、この本は啓蒙書ですからね。世の中には高校生になっても、数の事はサッパリ分からない生徒もたくさんいるのです。また、数学も満足に取り組んだことのない大人(中学卒で就職した金の卵等)も大勢いるのです。今までそんな人たちに数への興味を起こさせる本なんて有りませんでした。新書の本質はあくまで啓蒙なのです。数学ができて、日常的に数を使っている人は自分でドンドン進めば良いのです。世の中を一面的に捉えるのは止めましょう。この本にも意味は有るのです。 (ジブラルタルの風/2007-02-27)
著者はベストセラーになった「直観でわかる数学」の畑村さんです。
でも数学の力を直接的に磨くための本ではないようです。
むしろ数の感覚的力、それを取り入れた思考法を磨くことを推奨している本
という感じでしょうか。

とくに共感したのは、「必要な数をその場でつくる」という発想です。
わからないことがあると考えるのをやめてしまうのが人間ですが、
そんなときでも、わからないなりに自分の知識を総動員し、
数字を自分でつくり出して理解に結びつける、というのが畑村流のようです。
これ以外にも、様々な場面における様々な数との向き合い方が示されています。

タイトルそのままで、数に強くなりたい人向けの本です。
数に対するアプローチの方法が新鮮なので、
とくに数学嫌いで文系に進んだ人にお勧めです。 (フィルさん/2007-02-26)
「数に強い人」とは

1.物事の全体像を頭の中に入れ、それとの絡みで数を考え覚えられる人
2.自分の知識や体感したこと、周りの事象をうまく組み合わせて数を作れる人

として、いろいろな事例や筆者の物事に対するアプローチを蛇足と一緒にエッセイ的にまとめた本。「そういう考え方があるのか」と感心するエピソードが散りばめられている。

筆者の独り言のような部分もあちらこちらにあるので、軽くさらりと読んで「これはいいかも」という考え方を拾っていくべきかと。 (ちなお/2007-04-29)
今の日本は、本屋の店頭にインド式暗算法の本が並ぶ等、算数ブームに沸いている気がします。
私も高校で挫折した数学にもう少し強くなりたいと思い、本書を買いました。
結論的に言うと速成のテクニック的なものは少ないです。だから不満のある方もいると思います。
でも、私にとっては「数学脳を作る」といった感じで良い本でした。
「数を作る」訓練を日々積み重ねること、というのは新鮮な教えでした。
「直感でわかる数学」の売れ行きが、あるきっかけから質的変化を起こして急激に伸びたというエピソードや音階や数字の4:5:6の仮説も面白かったです。
軽い数学読み物としてお勧めします。 (十姉妹/2007-06-29)
伝えたいことが散漫な印象を受けます。
本筋から結構逸脱するのと、事実と感想が入り混じっているので、
何でこの本を読んでいるのかわからなくなりました。
いろいろと本を出している著者なので、新書ブームに乗って新しい試みの書を
出したというところだと思います。
出版社も、もう少しどうにかできなかったのでしょうか。
同時期に発売された「フューチャリスト宣言」と比較すると、きつい言い方ですが
雲泥の差があります。 (新書マニア/2007-05-22)
真面目な本ではない。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 もともと学生時代に数学をもっと勉強すれば良かったという悔いがあるので、偶然書店に平積みされている本書を見かけ、思い切って買ってみた。読んでみてがっかりだった。かねてから漠然とは気づいていたが、かつて学生時代ある種の畏敬の念をもって読んだ岩波新書はいまやこの程度の本を出すのかと改めて落胆するとともに悲しくなった。
 本書は読者に媚びる余り、レベルを極端に下げて始まり、前半は平易ぶって何を言いたいのかよく分からない。恐らく著者自身、何を言いいのか分からないのだろう。正統的な数学を貶めて読者に媚びようとしている態度は不快である。難しい数学の真髄を分かりやすい言葉で読者を啓蒙して欲しかった。この著者は本当は数学のことを余り知らない人ではないかと疑いたくなった。小川洋子と藤原正彦の共著の本のような比較的平易な記述だけど知的に刺激を受ける内容で、読んで良かったという充足感はこの本には感じられない。後半に入って少し興味ある記述があるがこの程度のことのために740円も払う価値はないと思った。
 本の中で東大をあしざまに言って読者の興を引こうとしてるが、著者は本書の経歴によると東大名誉教授とのこと、自分にプライドはないのだろうか。経歴に卒業大学名が書かれていないのは不自然な気がする。同じ時に買った岩波新書「人はなぜ太るのか」には著者の出身大学は書かれている。書かれているほうが普通だ。増刷にっなったら卒業大学を書き足して欲しい。著者の専門は「創造的設計論、失敗学、知能加工学、ナノ・マイクロ加工学、医学支援工学」とあるが、このような学問があるとは他で聞いたことが
ない。なんとなく胡散臭い気がする。 (一言居士/2007-03-03)
いいたいことが、漠然としていて、これを読んで数に強くなるとは

到底思えないし、そのための、考え方もしっくりこないというか、

説得力に乏しい。

「直感」がかなり売れたらしく、私はまだ読んでいないが、これを

読む限りは、パスしたい。 (oragepage/2007-04-29)
筆者が本文中で述べているように、この本は「数学に強くなる」ための本ではない。むしろ、全体的な内容としては、今流行のフェルミ推定の勧めとでもいえる、「数で物を考えよう」というメッセージが込められた一冊。

単に数字をいじりまわす無機質的で味気のない計算では数字が嫌いになるのは当たり前である。日常から、あらゆるものを数に関連付けて、自分の生活レベルにまで密着させることで初めて数に親しみを持つことができる。「ワゴン車の重さを概算する」「階段の段数から地下鉄の深さを推定する」などといった「推定遊び」だけでなく、音の諧調に隠されたピタゴラス定数の話や国勢調査のデータから、昔の水呑み百姓の生活の貧しさを数字として求めてみる、などの遊び心がたくさん盛り込まれた内容は、読者の数に対する興味と好奇心を刺激すること間違いなしである。

ただ、一つだけ気になったのは、文中に多用された図がわかりにくかったこと。しかし、これはさしたる問題ではなく、(筆者曰く)本書の魅力の一つでもある。お勧め。
(ぶれぐま/2008-07-25)
もともと目の前にある木の実や石の数を数えるなど具体的なものと不可分であった
数(かず)というものが、抽象的な「記号」として切り離され効率的な情報処理の
ための道具となった。

著者の狙いは、もう一度、数(かず)の原点に戻って、数を現実的に我々の目の前
の「見えるモノ」として認識し直そうということであろうと思う。
わり算や因数分解など、子供から算数や数学の分からないことを聞かれたとき、こ
ういう教科書にはなかなか書いていないが強烈なイメージを与えることができる説
明や解説を準備しておくために、きっちりとすみからすみまで読ませてもらいまし
た。

大人にとっての名著というより、子供に数に対するセンスを身につけさせるために
大人が読んでおくための本なのではないかと思いました。
(ny/2008-04-30)
ビジネスにおける「数」の感覚を養う方法が具体的に書かれています。

・「倍・半分は許される」

・人間は、何事も6%違ってくると「これは違うぞ」と認識するのでは

など、興味深い考察が登場します。

この本は経営者に向けて書かれていると思われるので、「数の感覚が鈍い」と思っている社長に強くおすすめします。 (abiru/2008-04-29)
数は最高に抽象的になれる道具だと思う。数をもっと知ることによって、様々なシーンで感じることがもっと面白くなるのではと思い購入、通読
読んでみると数にまつわる考え方、数の抽象的な利用の仕方へのステップ、実生活で出てくる数の出し方、少しですが計算の仕方などが記載されている。「数に強い人の定義」「どんがら」「立体にする」「認識回路の作り方」「質的な変換」など面白い考えが多数ある。特に、重さを求めるときのドンガラを利用する手順は面白かったな。また、本書内では明記はされていないが、フェルミ推定についても記載されている。数を見たときにその数の構成要素を推測することから鍛えるべきとの提案も非常に面白かった。常にそういう目で数字を眺めることが、この能力を鍛えるのに最適と提案してくれている。
数が苦手、あるいは数を使いこなせていないと思っている方は一読をお勧めします。数をうまく利用するためのヒントがたくさん詰まっています。 (sickboy/2008-04-20)
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気づく力 (PRESIDENT BOOKS)
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プレジデント社(2005-08-18)
畑村 洋太郎 ほか
売上順位:6097
¥ 1,000(中古:¥ 14)

レビュー総評点:18
玉手箱 |||||||||||
 本書は、会社においての「気づく力」「考える力」「行動する力」を、カルロス・ゴーン氏、大前研一氏、斎藤孝氏など、現役の成功者に教えを乞う形で、参考にできるものは何でも気づいてみようという試みを取り、読者の成長を促す内容になっている。
 オムニバス形式・多種多様な角度・視点が面白く、愉快に感じる。また参考になる部分も多く、何回でも読み返すことができるので、気に入っている。 (ヒュー/2005-11-07)
書名は「気づく力」となっていますが、目次の次のページに
「特集=『情報分析力』の鍛え方」、「特集=考える力」、
「特集=行動する力」、「特集=気づく力」というテーマで
雑誌掲載したものを再編集したと記されているとおり、仕事
の仕方全般という内容になっています。
理論中心の「論文」から体験談までバラエティーに富んでい
ますので、興味のあるところだけ読むということも可能です。
具体的なハウツーに触れられている著者もあり、丹羽宇一郎
氏の「一つの週刊誌を隅から隅まで読み続ける」という情報
収集法を早速実践しています。 (和田岬/2005-09-22)
 「気づく」というタイトルに惹かれて購入しました。同じ
現象を見ても、十人十色の感想を持つでしょう。これは、先
天的な面もあるかと思いますが、頭の中のもう一人の自分と
対話して、シュミレーションする訓練をすることによって、
新しい「気づき」を持つことができると思います。
 漫然と事象を捉えるのではなく、頭の中のハードディスク
を回転させて、何か関連のある「ひらめき」がないかを考え
る必要があります。そのためには、本を読んだり、人の話を
聞いて大量のインプットをしておく必要もあります。
◆感銘を受けたところ
田中辰巳氏(リスクヘッジ代表取締役)
 疑似体験というのは、実際に問題が起きた場合に間違いのな
い対応をとるためのトレーニングである。
→いい仕事、意義のある生活をしようと思ったら、将来に起こ
りうる可能性についてシュミレーションすることが重要。
「晴れの日に傘を張って、雨の日に備えよ」江戸時代の言葉だ
そうです。(村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワン
ダーランド」の台詞)。
 何が変化し、何が変化していないかを念頭において、情報を
丹念に読み込んでいく。
→変化に気づくには、「時間軸」を持つことが重要。
過去→現在→未来は、常に変わらない法則である。時間が経っ
ても変わらないもの、変わったものを分けるだけでも、新しい
「気づき」がある。
 早起きを実行するには根本に立ち返り、自分は仕事を通じて何
を得たいのか、ハッキリさせる必要があるようだ。p.212
→人それぞれに体質があるので、誰でも早起きが有効とは言えな
いと思う。しかし、生理学的には朝の脳の方が活性化されている
らしい。その一方で、闇雲に早起きしても意味がない、早起きし
てでも「やりたいこと」がなければ、長続きがしない。とりあえ
ず、英会話でも読書でも、スポーツでも朝にしばらく続けてみ
る、続けられるものが今の自分に必要であり、適性があると思う。 (くりぴょん/2005-10-26)
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失敗学のすすめ (講談社文庫)
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講談社(2005-04)
畑村 洋太郎
売上順位:1310
¥ 560(中古:¥ 136)

レビュー総評点:101
 普通の感覚で言うと「失敗=恥」みたいなものがある。しかし、この本で述べられていることは失敗を知識化してどう生かすかについて語られている。
 そのためには、失敗と向き合わなくてはならない。会社などでこの本に書かれているような取り組みを行おうとするのは正直言って難しい。しかしその取り組みも、失敗を重ねていけば、いつか上手くいくのだろうか。
 やはり失敗と向き合い、失敗を知識化するための文化には相当の労力を要する。ただし、そのための価値はあることは確かだ。人は必ず失敗するし、これまでも人は失敗から学んで成長してきたからだ。
 色々なハウツー本が出版されていて、それらを沢山読んでいる人もいるだろう。たまには「こうすれば上手くいく」ではなくて「失敗」について学ぶ価値もある。なぜなら、何も行動せねば失敗しないから。行動するためにハウツー本読んでいるのに、行動しないのは勿体ない。行動した結果、失敗したらこれをもとに失敗から学ぼう。
(arlo/2006-08-23)
失敗とは何か、、、
失敗の種類と特徴
失敗を起こす原因は、、、
致命的な失敗とは、、、
について書かれた本当に示唆深い1冊。

実際の事故(タコマ橋の崩壊、雪印問題、自らの研究室での実験、等々)を事例に、何がおき、何が原因で、それについてどう対応したかを紹介した上で、それをどう利用していけばいいかについて書かれています。
こんな本が、講談社文庫から出ているとは露とも知らず、驚きつつ感動してしまいました。

特に失敗情報の伝わり方・伝え方は、本人が大学の講義で学生に伝えていく苦労も含めて書かれていますので、すごく参考になります。
著者は、意図的に失敗するように講義や研究を行っており、小さな失敗、訓練での失敗なくしては、本当の技術や知識の習得はないと言っており、
確かに、過去に失敗したことって、よく覚えているし、二度と同じ失敗はしないように気をつけるよなあ・・・などと感心してしまいました。

また、失敗には「よい失敗」と「わるい失敗」があり、
未知の事象に突き当たり、それによって失敗することで、技術が進歩するのは「よい失敗」だが、
不注意や、未熟さでおきる失敗は「わるい失敗」だとしています。

さらに興味深いのは、失敗の原因には階層があり、
個人の技術の未熟さから発生するものと、
指導の悪さから、マニュアルの不完全で起きるものと、
会社や組織の構造上の欠陥から起きるもの
果ては、社会や文化を原因にして起きるものがあると説明しています。

まさしく「失敗学」と呼ぶに相応しい名著です。 (蒼海苔天祐/2007-01-27)
失敗から学ぶことは大事だと思っていましたが、ここまで真剣に考えたことはありませんでした。
失敗の定義から始まり種類・特徴、そして創造にいたるまでの流れはまさに圧巻です。
今現在もさまざまな失敗が表面に出てきていますが、そのほとんどは事前に予測し対処可能なものがほとんどです。
今の日本に求められているのは、失敗を隠すことではなく生かすことではないでしょうか。
一人でも多くの方に読んでもらって失敗に関するイメージを変えて欲しいと思います。 (好奇心のかたまり/2006-02-06)
いい本だけど。。。 ||||||||||||||||||||
失敗学というタイトルをつけた出版社の勝利ですね。
この本は失敗学という考えを広めるのに貢献しましたが、
内容的には、抽象的な概論論がメインです。

(この研究そのものは畑村先生だけでなく、同じ様に
 複数の人で研究していたようです。)

同じように研究されていた中尾 政之さんの失敗百選の方が
具体的で体系化されていて面白いです。
(この方も畑村先生と一緒に活動されていたようです。)

学校の先生らしく、抽象的な概念や学問化することには長けていますが、
私にはいま一つ迫力を感じませんでした。
畑村先生の本では「危険学のすすめ」の方が実践的で
格段に面白いです。
こっちの方が、真剣味、迫力みたいなものがあります。
(English learner/2007-05-07)
「失敗は成功の母」
そんなことは知っているよ!という人がほとんどだろう。
でも、それをしっかりと理解し、実際に実践している人はどれだけいるのだろうか。
失敗「学」と堅苦しい名前がついているものの、本書で著者が言いたいことは
 「失敗は成功の母」
という、ただそれだけである。
その格言を、実例を交えながらいろいろな角度から分析し、著者の考えを盛り込ませながら、説得力をもたせたのが本書である。
失敗とは何か?
失敗とどのようにつきあえばいいのか?
失敗をなくすにはどうすればよいのか?
失敗を忌み嫌うのではなく、失敗と真正面から向き合う。
社会としても、組織としても、そして個人としても、失敗に対する肯定的な態度を形成していくことを著者は望んでいる。
失敗は必ず起きるものである。 (the_world/2005-10-01)
何事にも失敗はつきもの。
失敗は次の成功の糧になる。

誰もが頭の中では解っている(つもりになっている)ことだが、実際には失敗自体が経済的損失やイメージ悪化に直結するので、組織の雰囲気として許されないことが多い。そのため、失敗隠しが無意識か故意かによらず行われて、思いもつかないような事件に発展することがある。

本書では「失敗」を如何に分析・知識化して次に活かすかということを提案している。また、「失敗」が表面に出にくい特徴を指摘して、大きな失敗を起こさないためにはどのような点に注意すべきかを明らかにしている。

全体的に読みやすく、解りやすい。そのうえ様々な角度から「失敗」を分析しているので、自分や周囲で起きている失敗と関連付けることが容易で、より生々しく感じることができた。
技術者には特にお勧めする。読むことで目に見える技術の向上を得られるわけではないが、本書のような考え方を持つことで、技術レベルの底上げと安定化を図れると思う。 (Takahiro/2005-11-22)
失敗は成功のもと |||||||||||||||
一言で言えば、「失敗は成功のもと」ということが述べられている本。具体例や、実践する上での注意点が盛り込まれており、説得力を増している。
全体最適の重要性やら、TQCや論理的思考の落とし穴やら、とても興味深く読ませていただいた。
どのような分野であれ、仕事を進めていく上での参考となる、示唆にとんだ本である。 (冬の暖かな鎌倉の海岸で/2006-05-10)
失敗学というタイトルは面白いですね。失敗も煮詰めれば学問体系になるもの。
とはいえ、内容はそれほど堅苦しいものではないので多くの人に勧められます。
人生経験の大半は失敗、恐れるに足りないと思いました。 (ミッシー/2007-05-03)
 僕の場合、失敗を恐れる気持ちが強いですが、失敗に対して真摯に向き合う事の大切さを知らされた本です。
 「失敗は成功のもと」といわれる格言を生かすためには、失敗と向き合い失敗の法則性を理解し、要因を知り、
失敗が成長して致命的なものになる前に未然に防止する術を覚えること。
 失敗から学び、失敗のマイナス面ばかりを強調するのではなく。 失敗のプラス面に着目し次の技術の進歩に
つなげるか、また失敗を如何に知識化して組織・社会で共有化していくべきかの方法論、新しい事にチャレンジし
て創造性を発揮するために失敗学から学ぶ方法論等参考になります。
 昨今の、事故が多発する日本社会において、より多くの方・世代を越えて読み継がれて欲しい本です。 (本が好き/2007-04-17)
 しかしねどれもこれも失敗は成功のもとと
昔からいうように読んでいてたのしい。

成功するより失敗するほうが断然多いわけで
わたくしなどは安心してしまう。
しかも、失敗のあとしまつがすばらしい。
そーすると失敗学というよりしっぱいした時の
こころのありようを説いているのではないだろうかる

おもしろい、是非一読推奨!! (flora/2007-03-26)
「どれでもいいから畑村さんの失敗学の本を読んどくといいよ」と教官にすすめられてこれを選びました。なるほど、人はこうやって失敗をするんだということがよくわかりました。自分が失敗するときのことはつい棚にあげてしまい、失敗を客観的に見て判断する、ということをときに自分が失敗した際は打撃が大きければ大きいほど、見たくないものですが。教官のいわれることはやはり聞いておくものだとこのときばかりは感心しました。 (picabo/2007-03-08)
「失敗学」と聞くと、一見ネガティブで、あんまり手にとって見たくないなぁと感じますが、読んだらビックリ、とっても為になる失敗が網羅されています。
この本が優れているのは、失敗を繰り返さない為に、どうやって「知識化」をするかと言う視点が、全編に貫かれているところでしょう。

そこで目鱗だったのは、「報告は主観的に書く」と言う点でした。
今までは、誰にでもわかるように、感情を排除して、極力客観的に書くのが正しいと思っていたんですが、「知識化」を有効に行う為には、「主観的」に書いて、読み手の印象を強めた方が効果的だと言う解説はとっても為になりました。 (jiateng4/2008-04-24)
「失敗」は痛いです、本当に。
大きなプロジェクトを失敗した後で反省するために読みました。
目から鱗です!
そのときに何を感じたかが重要、なんて思いもしませんでした。
これまでは原因分析して客観的に客観的にしようとしていただけですから。
失敗を前向きに捉えることの大切さを学びました。
同じ過ちを繰り返さないために。
自分も後輩も他の部門の人も… (lazybee/2008-03-29)
失敗学は重要な学問です。が、この本はそれをとりいれる「すすめ」を書いたものであって、失敗学自体を書いてはいません。
もし失敗学そのものを具体的に知りたい、大枠でも知りたいと思っても、これでは不十分。現在の様々な技術やビジネスの開発に、「失敗を活かす事自体思いつかなかった」、という方は是非読むといいです。興味深いエピソードをわかりやすく書いています。
しかしその先、失敗学そのものについては、また別の本を探す必要があるでしょう。 (ペリエ/2008-02-22)
いい本です。久しぶりに読んでそんな印象を受けました。

昔からよく「失敗は成功の母」ということがいわれていますが、どこか精神論のよ
うなイメージがあります。それをきちんとした分析と論理の積み上げによって、だ
れもが納得できる形にまとめているのが本書です。

まさに「失敗学」という名前にふさわしい内容だと思います。

著者はその後も失敗についての分析を続けているようで、その進化版として「危険
学」なるものを発表したりもしています。そんな新しい主張も頭に入れつつ本書を
読み直してみると、失敗との正しい付き合い方がより立体的になって見えてくる感
じがしています。 (フィルさん/2008-02-07)
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「変わる!」思考術 (PHP文庫)
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PHP研究所(2007-05-02)
畑村 洋太郎
売上順位:24428
¥ 560(中古:¥ 146)

レビュー総評点:9
この本は時代の変化をどう捉え、それに合わせて自分はどう変わるべきなのかというのが主題になっています。でもそれ以外に失敗学、創造学、決定学という、畑村先生の主な主題がバランス良く盛り込まれ、まさしく畑村式総合編といった趣きです。なかには貴方の考えとは違う部分もあるかもしれません。ですが、自分の考えをハッキリさせる叩き台には必ずなります。畑村先生の本には当たり外れがありますが、この本は良質で値段も安価です。この本から読み始めてはいかがでしょう。 (ジブラルタルの風/2007-08-09)
以前出た本の文庫化です。
当時は、どこの企業もバブル期までの従来型のやり方から抜けられず、
社会全体が非常に苦しんでいたような時代でした。
そういう人たちに警鐘を鳴らし、「変わるとはどういうことか」「なぜ変わらなければいけないか」
「どうすれば変わることができるか」などを示したのが本書でした。

文庫化を機にあらためて読み直すことになりましたが、
社会現象を分析するときの畑村氏の独特の視点はあいかわらず面白いと思いました。
また、本の中で言っている中身は普遍的なもので、
いつの時代にも通用するものだというのがよくわりました。
(フィルさん/2007-07-15)
東大工学部〜失敗学のキャリアから、予想したより、かなり抽象的な内容でした。

終身雇用が崩れ、流動性の高い社会への変化することが前提です。
企業に属しながらも、集団を牽引・改新する思考を持つことを強く勧めています。
その結果、場所を問わず活躍できる人間になることを目指します。

それとともに、従来の収入や豊かさを主とする価値観から脱却し、自分の価値観を確立することも勧めています。 (atom/2008-09-18)
変わるというキーワードは興味をひかれるキーワード、その上、著者が畑村さんってことで、変わることに対して失敗学の知恵をどのようにつかえるのかなど学びたく購入、通読。読みやすい本でした。焦点は変わる必要性、変わるには「逆転の視点」「三割の冷静さ」「課題設定能力」が必要、組織を変える上での具体的な手法なども面白かった。他にも詳しい本はいっぱいあるけども多読の中の1読としては十分な価値を持っている。ハインリッヒの法則は今の仕事にあてはめてみて、ひやりがどの程度あるのかを見直す価値はありそうだ。組織を考える上で、2:6:2の法則は必ず頭に残しておく必要があると感じた。
(sickboy/2008-02-24)
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