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「ぼくには数字が風景に見える」 とその関連商品
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ぼくには数字が風景に見える
ASIN:4062139545講談社(2007-06-13) 翻訳:古屋 美登里/D. タメット 売上順位:8681 ¥ 1,785(中古:¥ 263) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:211
もう一昔にもなりますが、「レインマン」を見て「難儀な人だな〜」と思うと同時に人間の能力の深遠さも垣間見た気がしたものですが、この本はそんなサヴァン症の人が書いた自伝というものだから、興味を持って読んでみました。文章はレインマンが綴る言葉のように少し網羅的に書かれているのが作者の個性が窺えましたし、自分の障害(アスペルガー症候群)の説明も説得力がありました。また、自分の数字をイメージする能力(共感覚)についてもかなり詳しい記述があり、読んでいて興味が尽きなかったです。ユーモアを排した(というより比喩が苦手だけど)、生真面目な文章が作者の人柄を偲ばせて良かったです。余談になりますが、作者のWebサイトを見たら作者が描いた抽象画が通販で売られていて、妙に親近感が湧きました。
(コークス萌太/2007-06-28)
サヴァン症候群の著者にとって、どのような感覚の世界に住んでいるのかを、自分なりの言葉で分かりやすく表現されています。驚くことしきりです。
人間の多様性に対する理解を深め、ひいては未だに蔓延する様々な差別をなくすためにも重要な書籍だと思いました。 それとともに、アスペルガー症候群でもありながら、少しずつ一歩を踏みしめて社会性を身につけて行こうとするひたむきな姿勢に静かな勇気を感じました。 この点においても自分の社会性に悩みを持っている人たちにとても参考になり、元気をもらえる本だと思います。 語学の天才でもある著者に、是非日本語にも挑戦もらいたくなりました。漢字に接したときにどのような感覚世界が広がるのか聞いてみたいです。 (猫鉄会長/2007-06-28) 以前、ラマチャンドラン博士の「脳の中の幽霊」を読んで、共感覚というのを知り
興味を持っていたので、(読んで分かったのだが、この作者はラマチャンドラン博士とも会っている)タイトルから共感覚がどういうものかを詳細に説明した本なのか と思って読んでみたら、びっくり。 ご本人は、共感覚だけでなく、共感覚かつサバンかつ自閉症スペクトラムとのこと。 これは、ものすごく稀なことらしい。 自閉症的性格に起因して、子供時代、人と打ち解けることができず、いじめられて しまうのだが、それでもそんな自分を鍛えるべく、海外のボランティアに志願し 人と交流することにしだいになれていき、自分でイベントを企画できるように なっていく過程はすばらしい。 訳者あとがきで訳者も書いているのだが、作者がレインマンのモデルになった実在の 人物と会うシーンなどは、本当に感動的だ。 共感覚を知りたくて読んだが、共感覚を知りたい人より、むしろ人生にくじけている 人にお勧めだと思う。 (よろよろ/2007-09-26) 世の中には人並みはずれた才能を持っている人がいます。
私を含め、とりたてて人と変わった長所のない凡人は、 それにあこがれたりうらやましがったり、嫉妬したりします。 私がこの本を読んで思ったことは、すばらしい才能を持っているということが、 必ずしも本人の幸せを保証するというわけではないんだな、という単純な実感でした。 人と違ったものを持っているということは、人と違った苦労を背負っているということにも つながるところがあるんだと思います。 それは病気だったり周りの人からの反応だったり、また別のものだったりするのでしょう。 それでも前向きに周囲と向き合っていこうとする筆者の姿に、考えさせられるものがありました。 あと、作者の頭の中の描写も新鮮でおもしろくて、そこも楽しめました。 (mayu/2007-08-23) 「サヴァン」にとても興味を感じています。
映画『レインマン』のモデルになったキム・ピークが有名ですが、常人では考えられない記憶力や計算力を持った人で、自閉症と同居していることが多いようです。 本書の著者ダニエル・タメットはイギリス人。アスペルガー症候群でサヴァンです。そう、この本の面白いところは、サヴァンの人が自分で本を書いたというところなのです! ダニエルは幼児期にてんかんを患い、コミュニケーション障害を感じつつも、忍耐と理解のある両親の元で育ちます。 並外れた記憶力、計算力、そして言語習得力を持つサヴァンであることが徐々に分かります。さらに、数字を見たり考えると色や風景が見える、「共感覚」の持ち主でもあります。 しかし、友達も作れず孤立していたダニエルが高校卒業後に大きな決断をします。その勇気には感動します。そして、てんかん基金のためにπ2万桁以上を暗唱するイベントを行い、TV局や研究機関の注目を集めるに至るのです。 『レインマン』キム・ピークや、脳科学のラマチャンドラン博士との邂逅など興味深いエピソードも出てきます。 サヴァン能力の話に加えて、自閉症スペクトラムの方の感じ方、特に対人関係での共感の困難さについての記述もとても貴重です。彼が研究対象を買って出たことにより、対人障害の理解に大きな進歩がもたらされるかもしれません。 脳の不思議、努力、差別、愛…いろいろなテーマがちりばめられたオススメの一冊です。 (Tack/2007-08-11)
ブレインマンの真実 ||||
ドキュメンター「ブレインマン」を観たのは2年ほど前。
円周率を2万桁暗唱したり、 2週間でアイスランド語を習得したりと すごい天才ぶりを発揮していたダニエル・タメットの自伝。 ほんとうに自分のことを率直に語っていて、 (たとえば、ゲイであることの告白とか) テレビでは、天才のすごさばかりを感じていたが、 実際の生活では こんなにも内面に苦悩を秘めて成長してきたということが この本を読んで分かった。 誰もが分かることが理解できない苦しみを 両親や周りの献身、そして自分自身によって 乗り越えられると彼自身の人生で証明したことに感動する。 彼は大きな障害を抱えていたが、 大なり小なり誰もがさまざまな障害を抱えており、 それが克服できるのだということに勇気づけられる。 (かんおおやま/2008-06-25)
DVDも出るんだって! |||
本書の内容についてはもうみなさん書いてらっしゃるので言うことナシです。 で、NHKでオンエアされたドキュメンタリーのDVD「ブレインマン」が8月に出るそうです! しかも放送時間の都合でカットされていた5分間分も復活だそうで、その中に、本の中のハイライトでもある、ラスベガスでブラックジャックをやるシーンも入ってるのだとか。見たいよ〜! (築男/2008-07-11) すごい人だなあと思いました。本当に。勇気があって、思いやりに満ちていて。
この本の著者ダニエルとは全然レベルは違うけれど、私も「コミュニケーション下手の神童」で、それゆえの孤独感みたいなものと一緒に育ちました。なんだかやたら不器用で、人と同じように考えられず、行動できない。自分の中でどうしても抗えない強い意志みたいなものが厳然とあって、自分が心地よくあることと、社会とうまくやっていくことがなかなか一致せず、失敗しては自己否定ばかり。よくわがままだとか、自分勝手だとかいわれ、でも誰よりも私自身がどうしてみんなと同じようにできないのか、自分を突き動かしているものに負け続けていつも悩んでいました。(おそらくいまでも)でも、本当は人と同じでなくてもいいし、自分のままでいてもいいんですよね、きっと。そこに思いやりややさしさがあれば。 彼も彼のパートナーも、「レインマン」のモデルのキムも、そのお父さんもとてもやさしくあたたかくて、彼らの言葉に触れるだけで、ふわっと柔らかい布でくるまれたみたいにやすらかな気持ちになれる、そんな一冊です。 (yuko/2007-09-20) 記憶や計算、芸術などの特定の分野で超人的な能力を発揮する代わりに、
社会生活を営むために必要な一般的な感覚を大きく欠いてしまうサヴァン症候群。 この障害を抱える著者がわかり易く、優しい言葉で、自身の過去を綴っています。 タイトル通り、数字が風景に見える様を書いた箇所は、とても神秘的で、素敵な景色を見せてもらった気分になります。 普段あまり耳にすらしない障害ですが、率直で、飾り気のない語り口に共感を喚起させられます。 こんなに特殊な障害を抱えた人でも、どこまでも同じ人間なんだなぁとつくづく感じ、 「人それぞれ」というキャパシティを大きく広げてもらいました。 (渡邉輝/2007-08-02) に随分元気付けられた、というのが真っ先に感じたこと。人生に前向きだからこそ、著者は自分についてのプライバシーや書きにくいであろうことなども読者の目にさらせるのだろう。そしてそれらの記述のむこうには、著者の、我々をもっと知ってください、理解してくださいというせつなる思いがある。お父さんお母さんがた、その子が特殊な児童であっても、どうか出来うる限り最高の教育を与えてください、のところはジーンときた。天から与えられた能力の中で、ベストを尽くそうよ、というメッセージを受け取ったような気がした。
サヴァン症候群の本は他にも読んだことがあったが、大きな数同士の掛け算が具体的にカタチとなって眼前に現れ、答えが自動的に出てくることなどは本書で知った。円周率の暗唱などはボク的にはどうでもよいことであるが、数とカタチ、コトバと色の共感覚を持つ著者が新言語を創造している箇所などは、かなり興奮させられた。この本が起点となって、新たな好奇心の冒険がはじまりそう。 (モコちゃん/2008-01-04)
楽しく読めました。 ||
学術的なことはよくわかりませんが、彼からは世の中がどんな風に見えているのかと興味がわき読んでみました。
本人のイラストも載っていて楽しく読めました。 彼の努力や忍耐はもちろん、彼のご両親の深い愛情にすごく感動しました。 (あやっち/2007-10-17) この本は出だしから度肝を抜かれる。
6と水曜日と諍いの声はどこがおんなじ? 答え 青い こと なんて,この著者の他はごくわずかな人しか回答にうなづけないだろう。 サヴァン症を持つ数字と語学の天才である著者は,共感覚という数字や言葉を色や抽象的なイメージが分けがたく強く結びつく感覚を持っている。 抽象的な図形を頭の中で変換することで著者は暗算をし,数字の6のような気持ちなのだと他者の感情を推し量る。 これらの感覚についてのみずみずしい説明に,読者はなべて脳の持っている神秘に感嘆するだろう。 タメットはこれらの自身の特徴は,右脳が活発であることに関連していると言う。 右脳,左脳という区分が本当に科学的なものなのか,私は不確かなのだが,なるほど納得する。 著者ほどの能力の発達は無くとも,著者が得意とするものと不得意とするものは多くの人の中でそれぞれに高い相関を持った能力だろう。 自身の規則性を乱されると混乱する人とどうでもいい人がいる。 イメージが豊富につながって世界を覆い尽くす人がいれば,言葉を操って巧みに社会を泳ぎぬける人がいる。 コレクションすることが楽しい人がいる,詩歌を好む人がいる。 そのそれぞれが,右脳と左脳の使う強さによっていると考えると腑に落ちる。 右脳と左脳では一般に右が創造力,左が論理力と捉えられているが,そんなに単純なものではなさそうだ。 とても素敵な世界を認識させてくれた著者に心からの感謝を。 (kokodokodoko/2007-08-06) 新聞広告の広告が目にとまり、
努力を必要としない天才に憧れ、楽に英語でもを身に着けたいと ドラえもんの道具にたよるようなずるい気持ちを持って本書を読んだ。 著者ダニエルには、特殊な能力があるが、アスペルガー症候群という 人とは変わった特徴も同時に持ち合わせている。幼いころは友達を作ることも ままならなかったが、著者のなみなみならぬ努力と好奇心で、 一躍有名人に変わっていく。しかし、決しておごらずマイペースを保ち 静かなる自分の居場所を探し求めている。 著者のような特徴を持つ人間からは、今まで知りえる事のなった純粋な気持ちが伝わってきた。 著者の幼少期から、20代での自立・最愛のパートナーとの出会い、生活スタイルなどとても丁寧に書かれた著者の半生記。 (Tommy/2007-08-31) 著者のダニエルはアスペルガ- 症候群と診断されており、人間関係や外界の音、大勢の人や予定の変更に生きにくさを強く感じている。このような人は私の知り合いにもいるが、実に優れた才能をもっているところもダニエルと重なっている。本人の文章力が、訳者の優れた訳文によっていっそうの優れた半生記として読むものをひきつける。
(pippi/2007-08-03)
テレビで知ってこの本を読みました。
27件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。サヴァン症候群でありアスペルガー症候群でもある、 ご本人の自叙伝です。 共感覚については、学術的な説明ではありませんが具体的な説明がされています。 数字の1は明るく輝く白で6は黒い点、8、9は暗い色なので189というひとつながりの数字は 他の数字より美しく感じられるなどです。 本全体を通しては、著者のいままでの人生が語られています。 困難にめげず生きていくことに挑戦していく彼の姿に勇気づけられます。 特にレインマンのモデルとなったサヴァン症候群のキム・ピークに会って、心が通いあう場面 は心打たれます。 (taki/2008-07-16) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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ねこは青、子ねこは黄緑―共感覚者が自ら語る不思議な世界
ASIN:4152084332早川書房(2002-07) 原著:Patricia Lynne Duffy/翻訳:石田 理恵/パトリシア・リン ダフィー 売上順位:110399 ¥ 1,890(中古:¥ 780) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:35
あなたと私の見ているものは「同じ」ですか? |||||||||||||||
「共感覚」とは、文字に色が見える、音に手触りを感じる、痛みから不思議な映像が浮かぶ等のことが「比喩ではなく」起こる、五感のうち二つの感覚が同時に働く知覚様式のことだそうです。
そのような感覚を持つ人たちは「共感覚者」と呼ばれ、データには諸説あるようですが、この本の文中では「二千人に一人」の割合で現れるとされる稀な神経現象であるらしく、これに関しては、定義付けの問題や研究者による見解の違い、また、共感覚を持つ人たちは、周囲の理解が得られず、齟齬が生まれ、人にあまり語りたがらないということもあるなど、様々な原因でデータに偏りが出るようです。 この本では、著者の生々しい体験談や、様々なタイプの共感覚者の実例が出てきます。 ランボーやナボコフ、スクリャービンなど、多くの詩人、作家や音楽家、画家も共感覚者であったといわれています。 「私は当然のように、世界中の誰もが私と同じように知覚しているものだと思っていた」という、著者のパトリシアさんの独白が印象的でした。 共感覚者が語る不思議な世界― まさに、「あなたと私の見ているものは同じですか?」ということを、考えさせられる一冊です。 (Celeste/2002-11-23) 文字が色つきに見える、音を聞くと色が見える、不思議な能力についての本。
著者は共感覚を持った人で、その具体的な事象について詳しく書かれている。 共感覚者の「見た目」どおりに色を着色したアルファベットの画像は貴重。 後半は脳のしくみなどについて書かれているが、私には難解。 難しいのを我慢して読んだのに、結論が出ていないのも消化不良。 共感覚について概要を把握するなら、この本よりも「共感各社の驚くべき日常」がお勧め。 この本は具体的な事象の例を把握する参考書に良い。 (garbanzo/2004-10-14) ãããé'èªã«è¼ã£ã¦ããã"ã®æ¬ã®ç'¹ä»ã'èªã¿ãåãã¦å...±æè¦ã¨ããè¨è'ã'ç¥ã£ããã¨åæã«é常ã«é©ããã
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残念ながら中途半端な印象 |||
自らも共感覚者である著者によって書かれた、共感覚という現象の紹介と共感覚にまつわる自らの想いを綴った本。 共感覚(Synesthesia)とは、通常独立したものとして感じられる2つ以上の感覚が不可分のものとして感じられるような現象をさす(のだと思う)。典型的な例としては、黒いインクで印刷された文字や数字に色がついて見えるのだという。共感覚そのものは19世紀半ばから記録に残っているそうだが、科学的な研究対象とされることはほとんどなかったそうだ。2000人に1人くらいの比率で共感覚者が存在するのではないか、とのこと。 残念なことに妙なテイストの本に仕上がってしまっているように思う。本書の各章は、著者が自身の経験談や他の共感覚者との対話、共感覚者による芸術作品について語り出すところから始まり、共感覚の主観的経験について詳しく述べ、関連する研究や専門家の考えを紹介し、それに対する共感覚者としての著者の想いを綴る、という形式で書かれている。本書全体としてこのような構成で書かれていれば良かったと思うのだが、明確なテーマの違いがない各章で毎回同じサイクルが繰り返されるため、共感覚の主観的経験、脳神経学的な解説、共感覚者として生きるということの意味、等が整理されずに記されているように感じた。共感覚の主観的経験を詳細に記述することができるのは、もちろんこの著者ならではなのだが…。 本書での脳神経学的な記述もそれなりに専門的で、脳についての本を1冊も読んだことのない読者には難しいと思う。共感覚について脳神経学的に理解したいという読者は専門家の書いた本を読んだ方がむしろやさしく感じるかもしれない。 (萩原 湖太郎/2007-03-04) ‾文字に色彩的なイメージが伴う。
音にニオイや味が伴う。 時間や空間は視覚化されイメージとして認識される。 共感覚って、いわゆる単独で機能する認知機能が複数機能してしまうという。 当事者にとっては僕なんかには想像出来ない程の苦労があるだろうけど、 羨ましい。 文字や音に色やにおい、味や感触が‾‾あったならば、 自分さがしや個性的になる為の無駄な努力をしなくたって、 個性は自分の身近なトコにあることに気が付くはず。 それだけ、世界は豊かなイメージを隠しもっているんだろう。 だから、この著者もポジティブにこの「才能」を捉えている。‾ (ngmkz/2005-05-07) 「ぼくには数字が風景に見える」(ダニエル・タメット)は著者自身が共感覚の持ち主であったが、主に対人関係的な困難さの克服に焦点が与えられていて、共感覚自体を深く知ることができなかった。「共感覚者の驚くべき日常」(リチャード・E・シトーウィック)はこの分野の著名な研究者によるものだが、外部観察者としての視点であり、共感覚の感覚そのものの理解があまり進まなかった。(ただし本書ではシトーウィックの研究成果から共感覚のメカニズムについての引用が多くなされている)
全6件のレビューを表示しています。自らも共感覚を持ち、ライターとして活躍している著者による本書では、カラーページでは共感覚者の視覚が明らかになる。共感覚者同士の感覚の互換性のある部分とない部分の解説、そして視覚以外の聴覚などに現れる共感覚。過去から現在までの共感覚者の調査もかなり行われていて、彼女が主催する共感覚者のインターネット掲示板を介した交流から、この現象の事例を幅広く知ることができたことが紹介されていて、いままでの不満がかなり解消された。 巻末の養老孟司による「社会を作るのは、脳である」という趣旨の解説も読み応えがある。 (まる・ち/2008-12-09) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:3.5 はてブコレクション数: |
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ブレインマン ぼくには数字が風景に見える [DVD]
ASIN:B001B4LQGGジェネオン エンタテインメント(2008-08-22) 出演・声の出演:ダニエル・タメット 売上順位:31510 ¥ 3,416(中古:¥ 3,415) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:6
「ぼくには数字が風景に見える」で有名なダニエル・タメット氏本人が登場し、彼の特異能力に迫った番組です。(原題:Brain Man、制作:Channel4(英・2004年)ナレーター:渡辺徹) NHK教育テレビ『地球ドラマチック』で何回か放送されましたが、見逃した方は必見です。同書で書かれていたタメット氏の特異能力(数字記憶力、計算能力、言語習得能力)を実際に映像で見ると度肝抜かされます。彼の場合、自分の言葉で自分の心理状況を説明出来ているところが凄いところです。数字を色や形や質感をともなったイメージとして認識しているらしいのです。(彼の説明を聞いても、我々凡人には到底真似できませんが...)
全1件のレビューを表示しています。人間の脳は、皆 同じ神経細胞で出来ているはずなのですが、約140億個集まって一個の脳となったときに、機能の発現がココまで変わってくるんですね。まさに"More is different"(多は異なり)ですね。感心しました。人間の色んな『個性』について理解が深まります。「他人と同じでなくても良い、他人と違っていても良いんだ」という『人間賛歌』のメッセージを受け取った気分です。 (ゴルゴ十三/2008-06-29) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人
ASIN:4794211279草思社(2002-04) 原著:Richard E. Cytowic/翻訳:山下 篤子/リチャード・E. シトーウィック 売上順位:36872 ¥ 1,995(中古:¥ 1,400) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:83
驚くべき世界 |||||||||||
共感覚(synesthesia)とは、ある感覚刺激によって別種の感覚が不随意的に誘発される現象のことである。本書には出てこないが、共感覚の中で比較的よくあるのは、文字に色が付いて見えるというものだ。連想するというのとは違っていて、2は橙、5は緑という具合に、共感覚者にとってその結びつきは具体的で不変である。ただし、結びつき方は共感覚者によって異なっていて、別の共感覚者には例えば2が青、5が紫に見えたりする。次いで多いのがいわゆる「色聴」で、音を聴くと色が見えるという。世の中には、金切り声が本当に「黄色い声」に“見える”人もいるのだ!そして本書には、味覚や嗅覚から触覚(モノの形)が感じられるという、まことに驚くべきケースが登場する。こうなるとまるで余所の星の住人みたいだ。
共感覚はおそらく日常生活に支障をきたさないので、その存在は自己申告によらないと分からない(ただし、ある人が共感覚者かどうかを客観的に判定することはできる)。本書のお陰で共感覚者がカミングアウトするようになったのか、本書には共感覚者は10万人に一人と書いてあるのだが、(Grossenbacher, P. G. & Lovelace, C. T., 2001, Trends Cogn. Sci. 5: 36-41)によると2000人に一人というから、結構な比率で存在するのだ。もっとも、インターネットで検索すると山ほど引っかかってくるのだが、どうも胡散臭いのが多い。 本書では、共感覚を記載するにとどまらず、そのメカニズムの解明に迫っている。研究の結果、共感覚の座は、大脳の皮質ではなく辺縁系にあることが明らかになった。皮質は理性を、辺縁系は情動を司っている。ヒトは、皮質が極端に発達した動物であると一般に思われているが、実は、皮質と辺縁系が共進化してきたのだ。こうして筆者は、第2部において情動(辺縁系)の重要性を滔々と述べるのであるが、これは蛇足である。もう一つ欲を言えば、共感覚者が世界をどう認識しているのかという「共感覚の博物学」的記載がもっと欲しかったところだ。 (Yoshi/2006-01-20)
共感覚本の中で一番のお勧め ||||||||||
共感覚とはある刺激が不随意に他の刺激を呼び起こす現象。音を聞くと色が見える。文字が色つきで見える、など。
本書では、味で形を感じる共感覚者と、共感覚の謎を追う医学者を主人公に、ミステリーのようなテンポある展開で、共感覚のしくみについて教えてくれる。ちゃんと「結論」まで達するのでご心配なく。 医学ものには珍しく会話の豊富な読みやすい文章。 訳もこなれていて「翻訳物らしさ」がなくてよい。 (garbanzo/2004-10-14) まず、翻訳者の翻訳がすばらしい。翻訳が悪ければ、「原書を読んだほうがよっぽどいい。」本になりかねなかった、と思う。
この翻訳者のほかの書籍も読んでみたくなった。 シトーウェックが、共感覚者と出会うことから、「物語」は始まる。 臨床にありながら的確な研究的視点で、ミステリーを紐解くように進む物語には、時間を忘れて引き込まれた。 一連の実験を通して明らかになった「共感覚」の原因は、予想外であるが比較的シンプル。 この本の真髄は、「私たちが日常当たり前であると感じて生活していることを、実は脳が絶妙な仕組みで調節して認識しており、その脳も実は、、、(ぜひ読んでください。)」 お勧めの一冊。 (ハッピー24/2004-08-28) 味覚刺激を受けると同時に触覚刺激を感じる(比喩的な意味ではなく、文字通り、いろいろな質感や形に触れている感覚がするらしい)、聴覚刺激を受けると同時に視覚刺激を感じる(こちらも、音程や音色によって異なった色が、文字通り「見える」らしい)など、共感覚、と呼ばれる症状(病気、ではないと思うのでこの表現はよろしくないかもしれない)を持つ人たちがいる。実に興味深い。
共感覚の例を挙げ、共感覚を持って生活することは、いったいどのような気持ちなのか、それは生活にどのような影響を及ぼすのか、そして、その共感覚という現象が具体的にどのような原因で生じるのか?そんなことが書いてある本だと思って読んだのだが、違ったようだ。(共感覚者にとって共感覚とは、私たちが光をまぶ㡊-!いと感じ、レモンを酸っぱいと感じるのと全く同様、当たり前のことなのであり、それを非共感覚者に言葉で説明することは不可能に近いのだから、当たり前と言えば当たり前。) この本は、共感覚者に出会ったある医者(著者)が、その原因を突き止めようとする様を描いたドキュメントであり、どうも、主旨は「医学研究の方法論と困難」を伝えることにあるようだ。共感覚を研究し始めた頃の周囲の無理解などを熱く訴えている(ように思える)あたりからもそれは窺える。 そのようなテーマのノンフィクションとして読めば、面白いものだと思う(それにしては専門用語を使いすぎている気はするけど)が、上記のように思っていた僕にとってはやや期待はずれだった。このワイドショー的な邦題の付け方はどうかと思う。ともあれ、もちろん勝手に勘違いした僕の責任である。 (うすしお/2002-06-26) 我々の脳はまだまだ解明されていない未知の領域だが、実に個性的な臓器だ。自分が感じている感覚が、他人と同じとは限らない。ここで紹介されている症例は(病気ではないのでおかしな言い方だが)生まれつき備わった能力だが、もし途中からこんな感覚を授かったのなら自分の正気を疑うかもしれない。真の芸術家・クリエイターたる人種、彼等は表現しなければ精神に不調をきたす様な「業」に突き動かされているものだ。描かねばならない、書かねばならないという切羽詰まった衝動に駆られている。けっして芸術に憧れたり芸術論から作品が生まれる訳では無いのである。感覚が普通の人とは違っている。ゴッホなどは目に問題が有り実際、景色が燃える様な色彩で見えていたらしい。そうして見ると、ここに紹介されている症例は実に羨ましい異常に見えてきはしないか。また脳の神秘もさることながら、この現実世界がいかにあやふやなものであり、同時に多角多面性を秘めているかが見えてくる。本書を読了後は、安易に「現実は詰まらない」などと口に出来なくなるだろう。何も薬物等に頼らずとも、我々の現実世界は、充分ファンタスティックなのであると気付かされるのである。
(silver・apples/2003-11-24)
面白いです。共感覚って初めて知りました。
視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚が混じり合う状態を持つ人。 例えば、チキンを食べたとき辛みを感じると同時に”とがり”を感じる。例えば、高音を聞いたときに色を感じる。 これらは共感覚者以外の人がメタファーとして表現するのとは違い、実際、不随意にわき上がってくる感覚だという。 記憶力を上げるために五感をバランス良く使うことが推奨されたりするけれど、トレーニングでどうこうでなく生まれたときからそんな感覚を持っている。 こんな人たちが案外存在しているのだ。 そして、共感覚者以外が目にしているものも又加工されている可能性がある。 「マップ」我々はそれぞれのマップで物事を知覚し判断するけれど、結構不確かなものなんだな。そんなことも教えてくれる。 (ka-min/2005-02-21)
面白い! |
正直、タイトルと内容が違いすぎると思いました。
共感覚者についていろいろと知りたくて買った本だったので 読み始めは「いったいいつになったら共感覚のいろんな例が出てくるのか」と思いました。 なので、私のような期待を持っている人は、この本は期待はずれになるかもしれません。 だけどこの本の評価はそんなことでは下げられません。 平易な文章で読みやすく、 著者の学術研究から科学そのものに対する姿勢や批判がとても面白かったです。 私にとって、おいしいものを食べて幸福を感じるような、 栄養も喜びももらった本となりました。 (おはよう和子ちゃん/2008-05-28) 「形を味わう人、色を聴く人」という副題だが、正確には「味に形を感じ、音に色を見る」ことができる人達である。人間の持つ五感は(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)はそれぞれ独立した感覚器官であると思っているが、これらを複合的に感じる能力のある人がいるという話だ。彼らはそれを心で感じるのではなく、感覚器官で体の外の存在として知覚するという。
本書はこの分野の研究成果を一般向けに書き起こしたもので、著者の研究者としての経緯や、共感覚者との個人的な出会いなどのストーリー仕立てになっている。全体的に語り口は非常にフランクで読みやすい。 「まろやかな味」「丸くこぼれ落ちるような音」「真っ赤に燃えるような音」など、対象をその現象を計る量以外の表現で説明すると言うことは誰もが日常的に行っている。しかし各人が感じていることがまったく同じかどうかというのは分からない。例えば「赤いリンゴ」の赤の解釈は人の数だけあるだろう。このレベルの認識であるので「味に触ったり」「音を描く」と言うことは比喩以上の何ものでもないと言うのが、自分の感覚だ。本書では、このような感覚が生じる考察にまで踏み込んでいる。第二部のエッセイは「意識」の解釈の補遺であるが、やや面白味に欠ける。 本筋とは離れるが、著者が恩師と共感覚者の感覚の評価方法について相談する箇所は、科学者とその弟子の対等な議論になっていて面白い。また共感覚者によって語られる、自分の感覚が他の人と異なることを理解して対処する精神的な変遷も興味深かった。 (まる・ち/2007-04-22) ãå...±æè¦è...ã£ã¦ä½ã'ã©ã"ãªé¢¨ã«æãã¦ã-ã¾ãã®ï¼ãã»ã³ã»ã¼ã·ã§ãã«ãªèªãæ-å¥ã«ä¹-ã£ã¦ãæ®éã¨éãï¼æ±ºã-ã¦ããã§ã¯ãªãã®ã§ããï¼æè¦ã®ä½"é¨"è«ã'æå¾...ã-ã¦ã-ã¾ãã¨è£åããã¾ã。
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「共感覚は、実際は私たちがだれでももっている正常な脳機能なのだが、その働きが意識にのぼる人が一握りしかいないのだ」 がーん! 他人事だと思ってましたが……勉強になりました。 (h-tabata/2002-05-28) ものを食べると、指先に形を感じる。音を聴くと、色が見える。五感が入り交じって知覚される「共感覚」を持つ人々の話。こんな方いらっしゃるんですねえ。ビックリしました。もっとも、私の感じている青と他人が感じている青が同じだとは、分からないと思います。
(mayumi/2007-04-09)
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アスペルガーの偉人たち
ASIN:4902082071スペクトラム出版社(2007-07-03) 翻訳:草薙ゆり/イアン ジェイムズ 売上順位:9234 ¥ 1,890 これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:242
特別な偉人伝 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この本は私が生まれて初めて読んだ「アスペルガー症候群」についての本です。
何かの事件で犯人が「アスペルガー症候群」だったらしいと聞き、直ぐにネットで調べてみましたが、納得のいく説明を見つけることは出来ませんでした。 なんとなく「自閉症の一種らしい」「あぶない人っぽい」「困った人っぽい」…そんなネガティブなイメージだけが残ったものです。 ですから、当然の如く、わざわざ本を買ってまで知りたいとは思いませんでした。 しかし或る方に薦められてこの本のことを知り、私も知る有名人の名前が何人も挙げられているのに興味を持って買ってみました。 子どもの頃から偉人伝などは大好きだったのですが、ここには聖人化された彼等ではなく、アスペルガー症候群らしき性格、行動、長点、欠点、特技などを伴って、とても生き生きとした人物像が描かれていました。 そんなちょっと変わった彼等に魅了されて、途中からは自分がこの愛すべき天才達の物語を読んでいるのか、それともアスペルガー症候群に関する本を読んでいるのかわからなくなったくらいです。 しかし、あとがきで訳者の方も書いていらっしゃったのですが、彼等はアスペルガー症候群を克服して偉人となったというよりも、アスペルガー症候群と共に生きたからこそ後の世まで伝えられるようになったのだ、と感じました。 本を一冊読んだだけで何かを理解するのは不可能でしょうし、私もアスペルガー症候群についてわかったとは思いません。 でも、100冊の理論書を読むよりも、20人のケース・スタディ(となるのかな?)を読む方が明らかにわかりやすい。 簡単な理解ではありますが、この愛すべき天才たちの特徴やものの考え方の傾向を知ることは、自分も含めた世界に対して少し柔らかくなるには素晴らしいツールだと思います。 私がアスペルガー症候群なら、理由のわからない袋小路から顔を出せます。 周囲にアスペルガー症候群らしき人がいるなら、もっと理解して接する助けになるでしょう。 というわけで、書評など殆ど書いた事のない私ですが、偶然読む事の出来た余りに素敵な本だったので、嬉しさの余り推薦します。 (タンブリッジ・ウェルズの猫/2007-07-24) 単に「昔の偉い人」という捉え方でこの本を読むことはできませんでした。なぜなら、あたしもアスペルガーだからです。
そして単純にこの本のなかのミスを言わせていただきますと、初めにの部分の13ページの中ほどの 「アスペルガー症候群とされるほとんどの人は他社との交流したい、社会の一員になりたいっていう要求ありますが、高機能自閉症者の場合はしばしば孤独である方がはるかに満足でき、「自分だけの世界」に住んでいます。」 という部分に違和感を感じ、主治医に聞いたところ「これは間違っていますね〜」と返事が返ってきました。 さらに、あたしが違うと思うところは、 「外観には頓着せず、時と場所にかかわらず同じ服装をする傾向があります。」 とありますが、私は学生の頃は服飾を学んでいたし、おしゃれには興味があります。 逆に、 「時間には厳密で恐ろしいほど正確」 とありますが、あたしはわりとルーズです。 でもまあ、この本に関してはそういう間違いも許すことができます。なぜなら著者もアスペルガー症候群だからです。少しでもこの症候群のことを知ってもらいたいとのことで書いたそうです。そういう気持ちはあたしもアスペルカーですから本当によく分かります。 アインシュタインの 「非常に早い時期に、人からできるだけ影響を受けず、他者と分離した存在として自己を確立することを自らに課していました。」 と言うのは当事者としては尊敬するところです。賢いと言うか、アスペルガーとしてはそうしていたほうが楽だから… (いつもれもん/2008-02-12) アスペルガーの持つ特性がどのような方面に発揮されうるのか?という問いに答えられる本。あくまで可能性や傾向や程度問題であるのは,普通の人の自己啓発本や伝記からえられる情報と同じである。アスペルガーの人は普通の人より有力な指針を得られているというべきか。あるいは,ある種の得手不得手の傾向をアスペルガーと名づけているだけか。アスペルガーが社会的成功といったものと無関係であるのは良くわかる。だが,社会的でない成功などありうるのだろうか。
全3件のレビューを表示しています。心を打つのは,「偉人」と呼ばれる人たちの孤独である。自己実現と幸福は無関係でありうるのか,というような一見関係の無いことを考えさせられる。 (とみすけ/2009-01-05) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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うわわ手帳と私のアスペルガー症候群
ASIN:4863420013クリエイツかもがわ(2008-07-10) 高橋紗都・高橋尚美 売上順位:32963 ¥ 1,890(中古:¥ 3,062) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:28
わかりやすいっ!素晴らしいっっ! ||||||||||||||
新聞記事でさとちゃんのことを知り、すぐに注文して、翌日に届きました。包装を解き、とりあえずパラパラと見て、後でゆっくり…というのがいつもの私のパターンですが、今回は違いました。パラパラと見始めた瞬間から読み終わるまで、一気でした。それほどまでに読みやすく、わかりやすい。どんな専門家の言葉より、すんなりと心に響きます。とてもかわいらしい表現の中に真実が溢れてます。わくわくしながら読み進むうちに、いつのまにか涙が…私自身は、我が子をここまで理解できていない…反省と申しわけなさでいっぱいになりました。ご両親の寄り添い方が素晴らしいです。発達障がい関連の本を100冊以上は読んでる私ですが、これはイチオシ!発達障がいの理解の深い人にも、初心者にも、先生にも、保護者にも、本人にも、友達にも、是非いろんな方に読んでいただきたい!身近に居ながら理解が難しく、ただただ心配してくれてるおじいちゃん・おばあちゃんにもすすめてみようと思います。
((o^_^o)/2008-09-06)
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共感覚―もっとも奇妙な知覚世界
ASIN:4788509989新曜社(2006-05-20) 翻訳:松尾 香弥子/ジョン ハリソン 売上順位:222161 ¥ 3,675(中古:¥ 2,835) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:16
ロリータで有名になった亡命ロシア人作家のナボコフは、文字に色がついて見えたらしい。文字の形を見たからでもなく、あるいはその文字の発音を聞いたからでもない。与えられた文字の輪郭を思い浮かべながら、それを発音する口形を作る、まさにその行為によって、色の感覚は生成されるらしい。このような認識能力を持った人が世界中にいるようです。この能力を科学的に研究してきた成果を、誰にでも判るように書いた本です。
全1件のレビューを表示しています。認知心理学からのアプローチによる研究史と現在までの研究成果、著者の立場が明解に説かれています。しかしなんと言っても本書の特徴は、啓蒙的でありながら学的な水準を落としたと思わせないところです。先を読み進むのに必要な基礎知識、研究で必要な諸道具 が、ほぼ遺漏なく厳密さを保ってやさしく説明されています。この領域に進む初学者には便覧にも使えるでしょう。また基礎知識はなくても関心が強い読者ならば、丁寧な翻訳と著者の行き届いた論理の運びで不思議の世界に入れてもらえます。 当人だけは判っているが、客観的には事実と確定されていないこの種の能力はまだまだ沢山ありそうです。ある色を見ると目に温感を感ずる人の話を聞いたことがあります。著者の立場のように、他人の内観現象を否定ではなく包摂し研究するような考えが主流となり、ロマンが生き残って次の研究に進むとステキですね。 (ビブリオン/2006-09-29) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数: |
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わが家は自閉率40%―アスペルガー症候群親子は転んでもただでは起きぬ
ASIN:4805829036中央法規出版(2007-06-27) 編集:日下充典/イラスト:丸山誠司/星空 千手 売上順位:37650 ¥ 1,575(中古:¥ 469) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:22
異色だけど読みやすい |||||
文章がやわらかいので読みやすい。
健常親ではなく、アスペ親による、アスペ児育児の異色作。 単なる苦労話でも、お涙頂戴でも、障碍児が居てもこんなに幸せなのよ!という意地でもない、不思議な本。愛のある一冊。おすすめ。 (hibird/2008-01-21) 我が家にも一人、アスペではないものの『不思議ちゃん』がいます。
育てる過程で私がもやっと感じたけれど言葉に出来なかった事を、 星空千住さんは上手に表していました。 そう、こんな違和感を私も味わったことがありました。 自閉症のツボをかなりを押さえているとも思います。 この本は支援学級の先生方だけでなく、ぜひとも普通級の先生にも読んでいただきたい。 そうすれば、普通級で頑張っている『不思議ちゃん』の仲間たちも とても過ごしやすくなるのでは? (おふつん/2008-01-29)
お勧めの1冊 |||
星空千手さんには,並々ならぬ言葉のセンスがあると感じました。ひとつひとつのエピソードに臨場感があり,楽しく興味深く,あっと言う間に読み終えました。アスペルガー症候群を知っていても知らなくても,読んで損はない1冊です。
全3件のレビューを表示しています。(カナリア2号/2008-01-27) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?
ASIN:4772695133インターシフト(2008-10-02) 翻訳:小松 淳子/メアリアン・ウルフ 売上順位:1163 ¥ 2,520(中古:¥ 4,777) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:5
著者は読字、言語研究センターの所長であり、最新の脳科学研究のための
医療機器を用いて読書による脳の発達を分析しています。 まず子供の読書によりどのように脳が発達するかを紙面の相当部さいて説明しています。 そして本書のキモというべき「熟達した読み手の脳」「読字障害の原因」 「遺伝子と読字障害」へと続きます。 「熟達した読み手の脳」はfMRI,PETなどを用いて脳神経のシナプスが1000分の1秒単位で 計測してどこが発火するかを調べたもの。 ちなみにアルファベットと日本語とでは発火する脳の部位は異なります。 「読字障害の原因」はこの1000分の50〜100秒単位に区分けされた手順が 一般の人々よりも遅くてタイムラグを起こしてしまう、つまりその時間差が読字障害の 原因となっています。わずか1000分の50〜100秒単位の間に情報処理できなければ 読字障害になるなんて! この章は本当に驚愕の1節です。 そして読字障害を遺伝子から解析するとい分子生物学的な手法を解説しています。 有名な天才(ダビンチ、アインシュタイン、エジソン)は読字障害だったという 紹介から、実際の読字障害の遺伝子の特定、同定する所までを説明しています。 以上が大まかな本書の読み所です。 やはりその道の専門家が書いた著書ということもあって、かなり内容は深く掘り起こしています。 そして解剖学用語は頻繁に出てきますので、そこを考慮してお読み下さい。 (フジキセキ/2008-11-23) さて、どんな本かと読み始めたら、これが面白い。
まるで秀逸な、推理小説を読むような謎解きによって、 人間にとって読書することが、いかに特別なことかを、 歴史的検証と、科学的確認によって進めていきます。 本来この本は、ディスレクシア(読字障害)の研究で、 なぜこうした障害が起きるのかを解明するものでした。 ディスレクシアに関しては、最近日本でも問題になり、 子どもの学習障害として、認識されてきているようです。 ところが調べてみると、大きな成果を残した偉人たちが、 実はこの読字障害だったことが次々に判明してきます。 そして最新の脳科学が、読字文化の構造を明らかにして、 その成果としてわかってきたことを、順序立てて紹介し、 最先端の成果を、案内してくれる本だったのです。 生来人間の遺伝子に、特定の読字を担当するものはない。 それなのになぜ読字が可能になるのかは、教育によります。 もちろんこの教育とは、学校教育以前の子育てにあって、 視覚と聴覚をフルに使いながら、パターン化を繰り返し、 新しいニューロンを育てると同時に、古いニューロンも、 再編再利用しながら、新しい役割をもたせていくのです。 その結果、読字には複雑な工程が伴ってくるのですが、 これを高速化する働きが左脳にあって、全体を管理します。 ところが、人によっては右脳など別の場所を使うので、 高速化がうまく行かず、読字行為に困難が生じるのです。 だけどこの障害は、ニューロン再編成の個性でもあるので、 かならずしも悪いものではなく、むしろ別の才能を伺わせる。 育児教育第一人者としての著者は、この研究成果から、 読字障害を持つ子供には、普通とは違う教育指導が必要で、 これを理解し指導すれば、社会に有益な人が育つと言います。 さらに著者は、ソクラテスが文章化を嫌ったことを例に挙げ、 文字文章が、話し言葉の思考を失う可能性があったとも言及します。 よく言われるところの「文章は死語」であることを認めた上で、 書く行為が書き手の深い自己との向き合いがある場合にのみ、 読者は時間を超えて、その自己と向き合うことが出来る! これが人間にとって、文章化の大きな成果だったと言うのです。 僕らは膨大な情報を瞬時に受け取る、新しい情報社会を迎え、 文字文化によって受け取った「考える時間」をどうするのか? さらに新しい脳細胞の再編成によって、どんな能力が得られ、 それによって失うものが何かを、考える必要があることを、 著者は最後に、懸命に訴えているように思われました。 (イソップ/2008-12-07) 文字が読めない、読めても理解できない──。
ディスレクシア(失読症)は、 トム・クルーズがこの障害を抱えていたことを告白して注目された。 「パイレーツ・オブ・カリビアン」で共演した キーラ・ナイトレイ、オーランド・ブルームもそれぞれ この症状を克服したことを公にしている。 日本語はひらがな・カタカナ五十音と、 だけでも2,000字近い文字を持つ。 一方、わずか26文字ですべてを表現しなければならない言語もある。 そのせいか、英語圏──とくに米国では1割を超える人々が 程度の差こそあれディスレクシアであるともいわれている。 現大統領も例にもれない。 このとき文字を読み、理解するという基本的な能力が、 自然に身につくものではないことに思い当たる。 著者メアリアン・ウルフは、 米タフツ大学(村上春樹が一時、客員教授をつとめていた)小児発達学部教授で、 ディスレクシア研究の権威。 自身のお子さんも、この障害をもつという。 子どもが文字を読むようになると、 脳はシステムを組み替え劇的な変化を遂げていく。 そして、これは容易に想像がつくことだが、 5歳までにどれだけ文字に親しんだかがきわめて重要だという。 その後に永くつづく一生の“読書脳”の発達は、 このときに決められてしまうのだ。 眠りにつくまでのほんの短いひとときでも、 絵本を開いて子どもに読んで聞かせる。 ネットの掲示板や携帯メールの文章ばかりで成長してしまった世代は 不幸だったとするしかないのだろうが、 これからの子どもたちには可能な限り豊かな読書体験をさせたいものだ。 思えば、文字という単なる記号の連なりを読み、意味を理解し、 ときには感動できるとは・・・ウルフ教授は、それを 「奇跡のような体験」と表現している。 (四月の旅人/2008-10-09) いろいろな書評で評価が高かったので読んでみたが、密度の高い内容だった。「大脳の37野が...」といわれてすぐに37野の場所や機能が思い浮かぶような人ならかなり楽しめるだろう。
全4件のレビューを表示しています。先日の「NHKスペシャル」でディスクレシア(読字障害)を特集していたが、その番組では「読字障害のある人は文字を読むのが苦手でもほかに優れた能力がある」という扱いだった。しかし本書では読字障害は早い時期に診断可能で、適切な訓練によって治療も可能であることが何度も述べられている。このことはもっと広く知られるべきだろう。 (owl_suzuki/2008-12-07) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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Born on a Blue Day
ASIN:0340899751Hodder Paperback(2007-02-22) Daniel Tammet 売上順位:26570 ¥ 1,251(中古:¥ 487) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:7
アスペルガー(高機能自閉症)とサバン症候群を併せ持った著者の自伝です。超人的な計算をどのようにしているのかを説明しているくだりは興味深いです。また、高機能自閉症の人から世界がどのように見えるのか、何を考え、どう感じながら行動しているのかを本人が語っているという点で画期的な本だと思います。学校生活やそれ以外の様々な社会生活がどのように苦痛だったのかといったことも、平易な言葉でわかりやすく書かれています。ボランティアとして赴任したリトアニアでの生活や、パートナーとの出会いと暮らしなど心温まるエピソードも一杯で、とても素晴らしい読み物です。早く翻訳されて、より多くの人の目に触れて欲しいと感じた一冊です。イチ押しの必読書!
(わたる/2007-09-19)
円周率22500桁を暗唱し、10ヶ国語を話す天才で、サヴァン症候群でアスペルガー症候群で共感覚者でもある著者が書いた半生記。
著者は、複数の感覚が連動する共感覚の持ち主で、数字と色や形、感情が結びつけることができるらしい。数字や、言語などを彼独自のイメージと結びつけて、高度な処理を行うことができるそう。例えば、数字から受けるイメージで素数判定など。 この本を読む際は、彼の独特な共感覚を科学的に説明されることを期待していたが、自伝という性質上、自閉症をいかに克服していくかという視点で書かれている。 それはそれで彼の真摯な努力に胸打たれて、読んでよかったと思えた。 英語自体も読みやすく、洋書多読を始めたばかりの人にオススメ。 (ヴィヴ/2007-12-30) アスペルガー症候群である著者本人が平易な英語で自分の子供時代から現在を説明しているという点で貴重な書籍であると思う |


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