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ぼくには数字が風景に見える
ASIN:4062139545講談社(2007-06-13) 翻訳:古屋 美登里/D. タメット 売上順位:9650 ¥ 1,785(中古:¥ 170) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:218
もう一昔にもなりますが、「レインマン」を見て「難儀な人だな〜」と思うと同時に人間の能力の深遠さも垣間見た気がしたものですが、この本はそんなサヴァン症の人が書いた自伝というものだから、興味を持って読んでみました。文章はレインマンが綴る言葉のように少し網羅的に書かれているのが作者の個性が窺えましたし、自分の障害(アスペルガー症候群)の説明も説得力がありました。また、自分の数字をイメージする能力(共感覚)についてもかなり詳しい記述があり、読んでいて興味が尽きなかったです。ユーモアを排した(というより比喩が苦手だけど)、生真面目な文章が作者の人柄を偲ばせて良かったです。余談になりますが、作者のWebサイトを見たら作者が描いた抽象画が通販で売られていて、妙に親近感が湧きました。
(コークス萌太/2007-06-28)
サヴァン症候群の著者にとって、どのような感覚の世界に住んでいるのかを、自分なりの言葉で分かりやすく表現されています。驚くことしきりです。
人間の多様性に対する理解を深め、ひいては未だに蔓延する様々な差別をなくすためにも重要な書籍だと思いました。 それとともに、アスペルガー症候群でもありながら、少しずつ一歩を踏みしめて社会性を身につけて行こうとするひたむきな姿勢に静かな勇気を感じました。 この点においても自分の社会性に悩みを持っている人たちにとても参考になり、元気をもらえる本だと思います。 語学の天才でもある著者に、是非日本語にも挑戦もらいたくなりました。漢字に接したときにどのような感覚世界が広がるのか聞いてみたいです。 (猫鉄会長/2007-06-28) 世の中には人並みはずれた才能を持っている人がいます。
私を含め、とりたてて人と変わった長所のない凡人は、 それにあこがれたりうらやましがったり、嫉妬したりします。 私がこの本を読んで思ったことは、すばらしい才能を持っているということが、 必ずしも本人の幸せを保証するというわけではないんだな、という単純な実感でした。 人と違ったものを持っているということは、人と違った苦労を背負っているということにも つながるところがあるんだと思います。 それは病気だったり周りの人からの反応だったり、また別のものだったりするのでしょう。 それでも前向きに周囲と向き合っていこうとする筆者の姿に、考えさせられるものがありました。 あと、作者の頭の中の描写も新鮮でおもしろくて、そこも楽しめました。 (mayu/2007-08-23) 以前、ラマチャンドラン博士の「脳の中の幽霊」を読んで、共感覚というのを知り
興味を持っていたので、(読んで分かったのだが、この作者はラマチャンドラン博士とも会っている)タイトルから共感覚がどういうものかを詳細に説明した本なのか と思って読んでみたら、びっくり。 ご本人は、共感覚だけでなく、共感覚かつサバンかつ自閉症スペクトラムとのこと。 これは、ものすごく稀なことらしい。 自閉症的性格に起因して、子供時代、人と打ち解けることができず、いじめられて しまうのだが、それでもそんな自分を鍛えるべく、海外のボランティアに志願し 人と交流することにしだいになれていき、自分でイベントを企画できるように なっていく過程はすばらしい。 訳者あとがきで訳者も書いているのだが、作者がレインマンのモデルになった実在の 人物と会うシーンなどは、本当に感動的だ。 共感覚を知りたくて読んだが、共感覚を知りたい人より、むしろ人生にくじけている 人にお勧めだと思う。 (よろよろ/2007-09-26) 「サヴァン」にとても興味を感じています。
映画『レインマン』のモデルになったキム・ピークが有名ですが、常人では考えられない記憶力や計算力を持った人で、自閉症と同居していることが多いようです。 本書の著者ダニエル・タメットはイギリス人。アスペルガー症候群でサヴァンです。そう、この本の面白いところは、サヴァンの人が自分で本を書いたというところなのです! ダニエルは幼児期にてんかんを患い、コミュニケーション障害を感じつつも、忍耐と理解のある両親の元で育ちます。 並外れた記憶力、計算力、そして言語習得力を持つサヴァンであることが徐々に分かります。さらに、数字を見たり考えると色や風景が見える、「共感覚」の持ち主でもあります。 しかし、友達も作れず孤立していたダニエルが高校卒業後に大きな決断をします。その勇気には感動します。そして、てんかん基金のためにπ2万桁以上を暗唱するイベントを行い、TV局や研究機関の注目を集めるに至るのです。 『レインマン』キム・ピークや、脳科学のラマチャンドラン博士との邂逅など興味深いエピソードも出てきます。 サヴァン能力の話に加えて、自閉症スペクトラムの方の感じ方、特に対人関係での共感の困難さについての記述もとても貴重です。彼が研究対象を買って出たことにより、対人障害の理解に大きな進歩がもたらされるかもしれません。 脳の不思議、努力、差別、愛…いろいろなテーマがちりばめられたオススメの一冊です。 (Tack/2007-08-11)
ブレインマンの真実 ||||
ドキュメンター「ブレインマン」を観たのは2年ほど前。
円周率を2万桁暗唱したり、 2週間でアイスランド語を習得したりと すごい天才ぶりを発揮していたダニエル・タメットの自伝。 ほんとうに自分のことを率直に語っていて、 (たとえば、ゲイであることの告白とか) テレビでは、天才のすごさばかりを感じていたが、 実際の生活では こんなにも内面に苦悩を秘めて成長してきたということが この本を読んで分かった。 誰もが分かることが理解できない苦しみを 両親や周りの献身、そして自分自身によって 乗り越えられると彼自身の人生で証明したことに感動する。 彼は大きな障害を抱えていたが、 大なり小なり誰もがさまざまな障害を抱えており、 それが克服できるのだということに勇気づけられる。 (かんおおやま/2008-06-25) すごい人だなあと思いました。本当に。勇気があって、思いやりに満ちていて。
この本の著者ダニエルとは全然レベルは違うけれど、私も「コミュニケーション下手の神童」で、それゆえの孤独感みたいなものと一緒に育ちました。なんだかやたら不器用で、人と同じように考えられず、行動できない。自分の中でどうしても抗えない強い意志みたいなものが厳然とあって、自分が心地よくあることと、社会とうまくやっていくことがなかなか一致せず、失敗しては自己否定ばかり。よくわがままだとか、自分勝手だとかいわれ、でも誰よりも私自身がどうしてみんなと同じようにできないのか、自分を突き動かしているものに負け続けていつも悩んでいました。(おそらくいまでも)でも、本当は人と同じでなくてもいいし、自分のままでいてもいいんですよね、きっと。そこに思いやりややさしさがあれば。 彼も彼のパートナーも、「レインマン」のモデルのキムも、そのお父さんもとてもやさしくあたたかくて、彼らの言葉に触れるだけで、ふわっと柔らかい布でくるまれたみたいにやすらかな気持ちになれる、そんな一冊です。 (yuko/2007-09-20) 記憶や計算、芸術などの特定の分野で超人的な能力を発揮する代わりに、
社会生活を営むために必要な一般的な感覚を大きく欠いてしまうサヴァン症候群。 この障害を抱える著者がわかり易く、優しい言葉で、自身の過去を綴っています。 タイトル通り、数字が風景に見える様を書いた箇所は、とても神秘的で、素敵な景色を見せてもらった気分になります。 普段あまり耳にすらしない障害ですが、率直で、飾り気のない語り口に共感を喚起させられます。 こんなに特殊な障害を抱えた人でも、どこまでも同じ人間なんだなぁとつくづく感じ、 「人それぞれ」というキャパシティを大きく広げてもらいました。 (渡邉輝/2007-08-02)
多様な人間、多様な人生 ||
著者ダニエル・タメットは,1979年ロンドン生まれ.2004年に円周率の暗唱でヨーロッパ記録を樹立,彼が主人公のテレビ・ドキュメンタリー『ブレインマン』は世界40ヶ国以上で放送され大きな話題となった.著者がサヴァン症候群であることを「ハンデ」ではなくただの「ちがい」として「プラス」に捉え,様々な逆境を乗り越えてきたところに著者の強さを感じるとともに,世界にはいろいろな人がいろいろな人生を一生懸命生きているということを改めて認識できた.特に,『レインマン』のモデルとなった同じくサヴァン症候群のキム・ピークと出会い心通ずる場面は感動的.また,イギリスの推理作家チェスタトンに関する記述も興味深い.チェスタトンもサヴァン症候群だったのだろうか?
(67001@厨マコト/2008-10-19)
楽しく読めました。 ||
学術的なことはよくわかりませんが、彼からは世の中がどんな風に見えているのかと興味がわき読んでみました。
本人のイラストも載っていて楽しく読めました。 彼の努力や忍耐はもちろん、彼のご両親の深い愛情にすごく感動しました。 (あやっち/2007-10-17) この本は出だしから度肝を抜かれる。
6と水曜日と諍いの声はどこがおんなじ? 答え 青い こと なんて,この著者の他はごくわずかな人しか回答にうなづけないだろう。 サヴァン症を持つ数字と語学の天才である著者は,共感覚という数字や言葉を色や抽象的なイメージが分けがたく強く結びつく感覚を持っている。 抽象的な図形を頭の中で変換することで著者は暗算をし,数字の6のような気持ちなのだと他者の感情を推し量る。 これらの感覚についてのみずみずしい説明に,読者はなべて脳の持っている神秘に感嘆するだろう。 タメットはこれらの自身の特徴は,右脳が活発であることに関連していると言う。 右脳,左脳という区分が本当に科学的なものなのか,私は不確かなのだが,なるほど納得する。 著者ほどの能力の発達は無くとも,著者が得意とするものと不得意とするものは多くの人の中でそれぞれに高い相関を持った能力だろう。 自身の規則性を乱されると混乱する人とどうでもいい人がいる。 イメージが豊富につながって世界を覆い尽くす人がいれば,言葉を操って巧みに社会を泳ぎぬける人がいる。 コレクションすることが楽しい人がいる,詩歌を好む人がいる。 そのそれぞれが,右脳と左脳の使う強さによっていると考えると腑に落ちる。 右脳と左脳では一般に右が創造力,左が論理力と捉えられているが,そんなに単純なものではなさそうだ。 とても素敵な世界を認識させてくれた著者に心からの感謝を。 (kokodokodoko/2007-08-06) 新聞広告の広告が目にとまり、
努力を必要としない天才に憧れ、楽に英語でもを身に着けたいと ドラえもんの道具にたよるようなずるい気持ちを持って本書を読んだ。 著者ダニエルには、特殊な能力があるが、アスペルガー症候群という 人とは変わった特徴も同時に持ち合わせている。幼いころは友達を作ることも ままならなかったが、著者のなみなみならぬ努力と好奇心で、 一躍有名人に変わっていく。しかし、決しておごらずマイペースを保ち 静かなる自分の居場所を探し求めている。 著者のような特徴を持つ人間からは、今まで知りえる事のなった純粋な気持ちが伝わってきた。 著者の幼少期から、20代での自立・最愛のパートナーとの出会い、生活スタイルなどとても丁寧に書かれた著者の半生記。 (Tommy/2007-08-31) 著者のダニエルはアスペルガ- 症候群と診断されており、人間関係や外界の音、大勢の人や予定の変更に生きにくさを強く感じている。このような人は私の知り合いにもいるが、実に優れた才能をもっているところもダニエルと重なっている。本人の文章力が、訳者の優れた訳文によっていっそうの優れた半生記として読むものをひきつける。
(pippi/2007-08-03)
本書の内容についてはもうみなさん書いてらっしゃるので言うことナシです。 で、NHKでオンエアされたドキュメンタリーのDVD「ブレインマン」が8月に出るそうです! しかも放送時間の都合でカットされていた5分間分も復活だそうで、その中に、本の中のハイライトでもある、ラスベガスでブラックジャックをやるシーンも入ってるのだとか。見たいよ〜! (築男/2008-07-11) 興味のある世界だった。
28件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。淡々と書かれてはいるが、著者の内面を想像できるように 言葉になされていて、おもしろく読んだ。 著者が、自分と他人はどこか違うのだと気づき、認識して 受け入れる過程が迫ってくる。そこに、本人が著者であるところに 価値があると思う。 いいとか悪いとか、評価をする前にまず認識をしたいと 思うのだが、その「認識」の手助けをしてくれる 稀な本だろう。 著者から見た世界はどんなものなのだろう、 と想像しながら読むと楽しい。それは、何気なく自分が見ている 世界を振り返ってみることにも繋がるからだと思う。 (F心理/2008-02-18) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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ねこは青、子ねこは黄緑―共感覚者が自ら語る不思議な世界
ASIN:4152084332早川書房(2002-07) 原著:Patricia Lynne Duffy/翻訳:石田 理恵/パトリシア・リン ダフィー 売上順位:139721 ¥ 1,890(中古:¥ 131) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:36
あなたと私の見ているものは「同じ」ですか? ||||||||||||||||||
「共感覚」とは、文字に色が見える、音に手触りを感じる、痛みから不思議な映像が浮かぶ等のことが「比喩ではなく」起こる、五感のうち二つの感覚が同時に働く知覚様式のことだそうです。
そのような感覚を持つ人たちは「共感覚者」と呼ばれ、データには諸説あるようですが、この本の文中では「二千人に一人」の割合で現れるとされる稀な神経現象であるらしく、これに関しては、定義付けの問題や研究者による見解の違い、また、共感覚を持つ人たちは、周囲の理解が得られず、齟齬が生まれ、人にあまり語りたがらないということもあるなど、様々な原因でデータに偏りが出るようです。 この本では、著者の生々しい体験談や、様々なタイプの共感覚者の実例が出てきます。 ランボーやナボコフ、スクリャービンなど、多くの詩人、作家や音楽家、画家も共感覚者であったといわれています。 「私は当然のように、世界中の誰もが私と同じように知覚しているものだと思っていた」という、著者のパトリシアさんの独白が印象的でした。 共感覚者が語る不思議な世界― まさに、「あなたと私の見ているものは同じですか?」ということを、考えさせられる一冊です。 (Celeste/2002-11-23) 文字が色つきに見える、音を聞くと色が見える、不思議な能力についての本。
著者は共感覚を持った人で、その具体的な事象について詳しく書かれている。 共感覚者の「見た目」どおりに色を着色したアルファベットの画像は貴重。 後半は脳のしくみなどについて書かれているが、私には難解。 難しいのを我慢して読んだのに、結論が出ていないのも消化不良。 共感覚について概要を把握するなら、この本よりも「共感各社の驚くべき日常」がお勧め。 この本は具体的な事象の例を把握する参考書に良い。 (garbanzo/2004-10-14)
残念ながら中途半端な印象 ||||
自らも共感覚者である著者によって書かれた、共感覚という現象の紹介と共感覚にまつわる自らの想いを綴った本。 共感覚(Synesthesia)とは、通常独立したものとして感じられる2つ以上の感覚が不可分のものとして感じられるような現象をさす(のだと思う)。典型的な例としては、黒いインクで印刷された文字や数字に色がついて見えるのだという。共感覚そのものは19世紀半ばから記録に残っているそうだが、科学的な研究対象とされることはほとんどなかったそうだ。2000人に1人くらいの比率で共感覚者が存在するのではないか、とのこと。 残念なことに妙なテイストの本に仕上がってしまっているように思う。本書の各章は、著者が自身の経験談や他の共感覚者との対話、共感覚者による芸術作品について語り出すところから始まり、共感覚の主観的経験について詳しく述べ、関連する研究や専門家の考えを紹介し、それに対する共感覚者としての著者の想いを綴る、という形式で書かれている。本書全体としてこのような構成で書かれていれば良かったと思うのだが、明確なテーマの違いがない各章で毎回同じサイクルが繰り返されるため、共感覚の主観的経験、脳神経学的な解説、共感覚者として生きるということの意味、等が整理されずに記されているように感じた。共感覚の主観的経験を詳細に記述することができるのは、もちろんこの著者ならではなのだが…。 本書での脳神経学的な記述もそれなりに専門的で、脳についての本を1冊も読んだことのない読者には難しいと思う。共感覚について脳神経学的に理解したいという読者は専門家の書いた本を読んだ方がむしろやさしく感じるかもしれない。 (萩原 湖太郎/2007-03-04) ãããé'èªã«è¼ã£ã¦ããã"ã®æ¬ã®ç'¹ä»ã'èªã¿ãåãã¦å...±æè¦ã¨ããè¨è'ã'ç¥ã£ããã¨åæã«é常ã«é©ããã
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自らも共感覚を持ち、ライターとして活躍している著者による本書では、カラーページでは共感覚者の視覚が明らかになる。共感覚者同士の感覚の互換性のある部分とない部分の解説、そして視覚以外の聴覚などに現れる共感覚。過去から現在までの共感覚者の調査もかなり行われていて、彼女が主催する共感覚者のインターネット掲示板を介した交流から、この現象の事例を幅広く知ることができたことが紹介されていて、いままでの不満がかなり解消された。 巻末の養老孟司による「社会を作るのは、脳である」という趣旨の解説も読み応えがある。 (まる・ち/2008-12-09) ‾文字に色彩的なイメージが伴う。
全6件のレビューを表示しています。音にニオイや味が伴う。 時間や空間は視覚化されイメージとして認識される。 共感覚って、いわゆる単独で機能する認知機能が複数機能してしまうという。 当事者にとっては僕なんかには想像出来ない程の苦労があるだろうけど、 羨ましい。 文字や音に色やにおい、味や感触が‾‾あったならば、 自分さがしや個性的になる為の無駄な努力をしなくたって、 個性は自分の身近なトコにあることに気が付くはず。 それだけ、世界は豊かなイメージを隠しもっているんだろう。 だから、この著者もポジティブにこの「才能」を捉えている。‾ (ngmkz/2005-05-07) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:3.5 はてブコレクション数: |
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ブレインマン ぼくには数字が風景に見える [DVD]
ASIN:B001B4LQGGジェネオン エンタテインメント(2008-08-22) 出演・声の出演:ダニエル・タメット 売上順位:45801 ¥ 3,591(中古:¥ 3,500) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:10
「ぼくには数字が風景に見える」で有名なダニエル・タメット氏本人が登場し、彼の特異能力に迫った番組です。(原題:Brain Man、制作:Channel4(英・2004年)ナレーター:渡辺徹) NHK教育テレビ『地球ドラマチック』で何回か放送されましたが、見逃した方は必見です。同書で書かれていたタメット氏の特異能力(数字記憶力、計算能力、言語習得能力)を実際に映像で見ると度肝抜かされます。彼の場合、自分の言葉で自分の心理状況を説明出来ているところが凄いところです。数字を色や形や質感をともなったイメージとして認識しているらしいのです。(彼の説明を聞いても、我々凡人には到底真似できませんが...)
全1件のレビューを表示しています。人間の脳は、皆 同じ神経細胞で出来ているはずなのですが、約140億個集まって一個の脳となったときに、機能の発現がココまで変わってくるんですね。まさに"More is different"(多は異なり)ですね。感心しました。人間の色んな『個性』について理解が深まります。「他人と同じでなくても良い、他人と違っていても良いんだ」という『人間賛歌』のメッセージを受け取った気分です。 (ゴルゴ十三/2008-06-29) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人
ASIN:4794211279草思社(2002-04) 原著:Richard E. Cytowic/翻訳:山下 篤子/リチャード・E. シトーウィック 売上順位:30867 ¥ 1,995(中古:¥ 972) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:91
まず、翻訳者の翻訳がすばらしい。翻訳が悪ければ、「原書を読んだほうがよっぽどいい。」本になりかねなかった、と思う。
この翻訳者のほかの書籍も読んでみたくなった。 シトーウェックが、共感覚者と出会うことから、「物語」は始まる。 臨床にありながら的確な研究的視点で、ミステリーを紐解くように進む物語には、時間を忘れて引き込まれた。 一連の実験を通して明らかになった「共感覚」の原因は、予想外であるが比較的シンプル。 この本の真髄は、「私たちが日常当たり前であると感じて生活していることを、実は脳が絶妙な仕組みで調節して認識しており、その脳も実は、、、(ぜひ読んでください。)」 お勧めの一冊。 (ハッピー24/2004-08-28) 共感覚(synesthesia)とは、ある感覚刺激によって別種の感覚が不随意的に誘発される現象のことである。本書には出てこないが、共感覚の中で比較的よくあるのは、文字に色が付いて見えるというものだ。連想するというのとは違っていて、2は橙、5は緑という具合に、共感覚者にとってその結びつきは具体的で不変である。ただし、結びつき方は共感覚者によって異なっていて、別の共感覚者には例えば2が青、5が紫に見えたりする。次いで多いのがいわゆる「色聴」で、音を聴くと色が見えるという。世の中には、金切り声が本当に「黄色い声」に“見える”人もいるのだ!そして本書には、味覚や嗅覚から触覚(モノの形)が感じられるという、まことに驚くべきケースが登場する。こうなるとまるで余所の星の住人みたいだ。
共感覚はおそらく日常生活に支障をきたさないので、その存在は自己申告によらないと分からない(ただし、ある人が共感覚者かどうかを客観的に判定することはできる)。本書のお陰で共感覚者がカミングアウトするようになったのか、本書には共感覚者は10万人に一人と書いてあるのだが、(Grossenbacher, P. G. & Lovelace, C. T., 2001, Trends Cogn. Sci. 5: 36-41)によると2000人に一人というから、結構な比率で存在するのだ。もっとも、インターネットで検索すると山ほど引っかかってくるのだが、どうも胡散臭いのが多い。 本書では、共感覚を記載するにとどまらず、そのメカニズムの解明に迫っている。研究の結果、共感覚の座は、大脳の皮質ではなく辺縁系にあることが明らかになった。皮質は理性を、辺縁系は情動を司っている。ヒトは、皮質が極端に発達した動物であると一般に思われているが、実は、皮質と辺縁系が共進化してきたのだ。こうして筆者は、第2部において情動(辺縁系)の重要性を滔々と述べるのであるが、これは蛇足である。もう一つ欲を言えば、共感覚者が世界をどう認識しているのかという「共感覚の博物学」的記載がもっと欲しかったところだ。 (Yoshi/2006-01-20) 共感覚とはある刺激が不随意に他の刺激を呼び起こす現象。音を聞くと色が見える。文字が色つきで見える、など。
本書では、味で形を感じる共感覚者と、共感覚の謎を追う医学者を主人公に、ミステリーのようなテンポある展開で、共感覚のしくみについて教えてくれる。ちゃんと「結論」まで達するのでご心配なく。 医学ものには珍しく会話の豊富な読みやすい文章。 訳もこなれていて「翻訳物らしさ」がなくてよい。 (garbanzo/2004-10-14) 味覚刺激を受けると同時に触覚刺激を感じる(比喩的な意味ではなく、文字通り、いろいろな質感や形に触れている感覚がするらしい)、聴覚刺激を受けると同時に視覚刺激を感じる(こちらも、音程や音色によって異なった色が、文字通り「見える」らしい)など、共感覚、と呼ばれる症状(病気、ではないと思うのでこの表現はよろしくないかもしれない)を持つ人たちがいる。実に興味深い。
共感覚の例を挙げ、共感覚を持って生活することは、いったいどのような気持ちなのか、それは生活にどのような影響を及ぼすのか、そして、その共感覚という現象が具体的にどのような原因で生じるのか?そんなことが書いてある本だと思って読んだのだが、違ったようだ。(共感覚者にとって共感覚とは、私たちが光をまぶ㡊-!いと感じ、レモンを酸っぱいと感じるのと全く同様、当たり前のことなのであり、それを非共感覚者に言葉で説明することは不可能に近いのだから、当たり前と言えば当たり前。) この本は、共感覚者に出会ったある医者(著者)が、その原因を突き止めようとする様を描いたドキュメントであり、どうも、主旨は「医学研究の方法論と困難」を伝えることにあるようだ。共感覚を研究し始めた頃の周囲の無理解などを熱く訴えている(ように思える)あたりからもそれは窺える。 そのようなテーマのノンフィクションとして読めば、面白いものだと思う(それにしては専門用語を使いすぎている気はするけど)が、上記のように思っていた僕にとってはやや期待はずれだった。このワイドショー的な邦題の付け方はどうかと思う。ともあれ、もちろん勝手に勘違いした僕の責任である。 (うすしお/2002-06-26) 我々の脳はまだまだ解明されていない未知の領域だが、実に個性的な臓器だ。自分が感じている感覚が、他人と同じとは限らない。ここで紹介されている症例は(病気ではないのでおかしな言い方だが)生まれつき備わった能力だが、もし途中からこんな感覚を授かったのなら自分の正気を疑うかもしれない。真の芸術家・クリエイターたる人種、彼等は表現しなければ精神に不調をきたす様な「業」に突き動かされているものだ。描かねばならない、書かねばならないという切羽詰まった衝動に駆られている。けっして芸術に憧れたり芸術論から作品が生まれる訳では無いのである。感覚が普通の人とは違っている。ゴッホなどは目に問題が有り実際、景色が燃える様な色彩で見えていたらしい。そうして見ると、ここに紹介されている症例は実に羨ましい異常に見えてきはしないか。また脳の神秘もさることながら、この現実世界がいかにあやふやなものであり、同時に多角多面性を秘めているかが見えてくる。本書を読了後は、安易に「現実は詰まらない」などと口に出来なくなるだろう。何も薬物等に頼らずとも、我々の現実世界は、充分ファンタスティックなのであると気付かされるのである。
(silver・apples/2003-11-24)
面白いです。共感覚って初めて知りました。
視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚が混じり合う状態を持つ人。 例えば、チキンを食べたとき辛みを感じると同時に”とがり”を感じる。例えば、高音を聞いたときに色を感じる。 これらは共感覚者以外の人がメタファーとして表現するのとは違い、実際、不随意にわき上がってくる感覚だという。 記憶力を上げるために五感をバランス良く使うことが推奨されたりするけれど、トレーニングでどうこうでなく生まれたときからそんな感覚を持っている。 こんな人たちが案外存在しているのだ。 そして、共感覚者以外が目にしているものも又加工されている可能性がある。 「マップ」我々はそれぞれのマップで物事を知覚し判断するけれど、結構不確かなものなんだな。そんなことも教えてくれる。 (ka-min/2005-02-21)
面白い! |
正直、タイトルと内容が違いすぎると思いました。
共感覚者についていろいろと知りたくて買った本だったので 読み始めは「いったいいつになったら共感覚のいろんな例が出てくるのか」と思いました。 なので、私のような期待を持っている人は、この本は期待はずれになるかもしれません。 だけどこの本の評価はそんなことでは下げられません。 平易な文章で読みやすく、 著者の学術研究から科学そのものに対する姿勢や批判がとても面白かったです。 私にとって、おいしいものを食べて幸福を感じるような、 栄養も喜びももらった本となりました。 (おはよう和子ちゃん/2008-05-28) 「形を味わう人、色を聴く人」という副題だが、正確には「味に形を感じ、音に色を見る」ことができる人達である。人間の持つ五感は(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)はそれぞれ独立した感覚器官であると思っているが、これらを複合的に感じる能力のある人がいるという話だ。彼らはそれを心で感じるのではなく、感覚器官で体の外の存在として知覚するという。
本書はこの分野の研究成果を一般向けに書き起こしたもので、著者の研究者としての経緯や、共感覚者との個人的な出会いなどのストーリー仕立てになっている。全体的に語り口は非常にフランクで読みやすい。 「まろやかな味」「丸くこぼれ落ちるような音」「真っ赤に燃えるような音」など、対象をその現象を計る量以外の表現で説明すると言うことは誰もが日常的に行っている。しかし各人が感じていることがまったく同じかどうかというのは分からない。例えば「赤いリンゴ」の赤の解釈は人の数だけあるだろう。このレベルの認識であるので「味に触ったり」「音を描く」と言うことは比喩以上の何ものでもないと言うのが、自分の感覚だ。本書では、このような感覚が生じる考察にまで踏み込んでいる。第二部のエッセイは「意識」の解釈の補遺であるが、やや面白味に欠ける。 本筋とは離れるが、著者が恩師と共感覚者の感覚の評価方法について相談する箇所は、科学者とその弟子の対等な議論になっていて面白い。また共感覚者によって語られる、自分の感覚が他の人と異なることを理解して対処する精神的な変遷も興味深かった。 (まる・ち/2007-04-22) ãå...±æè¦è...ã£ã¦ä½ã'ã©ã"ãªé¢¨ã«æãã¦ã-ã¾ãã®ï¼ãã»ã³ã»ã¼ã·ã§ãã«ãªèªãæ-å¥ã«ä¹-ã£ã¦ãæ®éã¨éãï¼æ±ºã-ã¦ããã§ã¯ãªãã®ã§ããï¼æè¦ã®ä½"é¨"è«ã'æå¾...ã-ã¦ã-ã¾ãã¨è£åããã¾ã。
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「共感覚は、実際は私たちがだれでももっている正常な脳機能なのだが、その働きが意識にのぼる人が一握りしかいないのだ」 がーん! 他人事だと思ってましたが……勉強になりました。 (h-tabata/2002-05-28) 味に形を感じたり、音に色を見る不思議な感覚。
様々な感覚が絡み合った特異な感覚が共感覚である。 ロマンチックな感じもするが、他人には理解できない世界かもしれない。変な人と思われることが多いのも確かである。 著者が共感覚についての研究を始めるとある事実にぶち当たる。 先行研究が殆ど無いのだ。共感覚自体が眉唾であり、科学的探求の対象ではないと思われている。共感覚者も何か変な人と思われるのを怖れて自分の持つ感覚世界について他者に話そうとしないことと同じ状況である。 それでも著者はめげずに共感覚についての研究を始める。いや、誰も本格的に扱っていないという事実がかえって研究の意欲をかき立てたともいえるだろう。古い文献を当たり、仮説を立て、実証する。良き指導者と論議を重ね、次第に共感覚を引き起こす脳の働きへと迫っていく過程は科学的読み物として、科学への入門書として楽しめた。また共感覚者の友人マイケルが否定してきた自分の一部をかけがえのない自分の一部として再確認していく過程とも重なり合っていることも読み物としての深みをあたえることとなっている。 どのような脳のメカニズムが共感覚を引き起こしているのか、具体に記してしまうとこれから読む人の楽しみを奪ってしまうので詳しくは書かないが抽象ではなく具体、理性ではなく情動により関係が深いということは驚きであった。著者も例に出しているように禅の世界と共感覚は確かに似通った印象を持つ。理性を越えたもしくは理性以前の世界である。こうなると共感覚の研究は単に共感覚という一つの現象を越え、人間の脳の働きや人間か築き上げた文化というものに対する深い考察の入り口となりえる。 (糸音/2009-03-20) ものを食べると、指先に形を感じる。音を聴くと、色が見える。五感が入り交じって知覚される「共感覚」を持つ人々の話。こんな方いらっしゃるんですねえ。ビックリしました。もっとも、私の感じている青と他人が感じている青が同じだとは、分からないと思います。
(mayumi/2007-04-09)
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共感覚―もっとも奇妙な知覚世界
ASIN:4788509989新曜社(2006-05-20) 翻訳:松尾 香弥子/ジョン ハリソン 売上順位:226624 ¥ 3,675(中古:¥ 2,792) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:24
ロリータで有名になった亡命ロシア人作家のナボコフは、文字に色がついて見えたらしい。文字の形を見たからでもなく、あるいはその文字の発音を聞いたからでもない。与えられた文字の輪郭を思い浮かべながら、それを発音する口形を作る、まさにその行為によって、色の感覚は生成されるらしい。このような認識能力を持った人が世界中にいるようです。この能力を科学的に研究してきた成果を、誰にでも判るように書いた本です。
全1件のレビューを表示しています。認知心理学からのアプローチによる研究史と現在までの研究成果、著者の立場が明解に説かれています。しかしなんと言っても本書の特徴は、啓蒙的でありながら学的な水準を落としたと思わせないところです。先を読み進むのに必要な基礎知識、研究で必要な諸道具 が、ほぼ遺漏なく厳密さを保ってやさしく説明されています。この領域に進む初学者には便覧にも使えるでしょう。また基礎知識はなくても関心が強い読者ならば、丁寧な翻訳と著者の行き届いた論理の運びで不思議の世界に入れてもらえます。 当人だけは判っているが、客観的には事実と確定されていないこの種の能力はまだまだ沢山ありそうです。ある色を見ると目に温感を感ずる人の話を聞いたことがあります。著者の立場のように、他人の内観現象を否定ではなく包摂し研究するような考えが主流となり、ロマンが生き残って次の研究に進むとステキですね。 (ビブリオン/2006-09-29) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数: |
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アスペルガーの偉人たち
ASIN:4902082071スペクトラム出版社(2007-07-03) 翻訳:草薙ゆり/イアン ジェイムズ 売上順位:55591 ¥ 1,890 これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:274
特別な偉人伝 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この本は私が生まれて初めて読んだ「アスペルガー症候群」についての本です。
何かの事件で犯人が「アスペルガー症候群」だったらしいと聞き、直ぐにネットで調べてみましたが、納得のいく説明を見つけることは出来ませんでした。 なんとなく「自閉症の一種らしい」「あぶない人っぽい」「困った人っぽい」…そんなネガティブなイメージだけが残ったものです。 ですから、当然の如く、わざわざ本を買ってまで知りたいとは思いませんでした。 しかし或る方に薦められてこの本のことを知り、私も知る有名人の名前が何人も挙げられているのに興味を持って買ってみました。 子どもの頃から偉人伝などは大好きだったのですが、ここには聖人化された彼等ではなく、アスペルガー症候群らしき性格、行動、長点、欠点、特技などを伴って、とても生き生きとした人物像が描かれていました。 そんなちょっと変わった彼等に魅了されて、途中からは自分がこの愛すべき天才達の物語を読んでいるのか、それともアスペルガー症候群に関する本を読んでいるのかわからなくなったくらいです。 しかし、あとがきで訳者の方も書いていらっしゃったのですが、彼等はアスペルガー症候群を克服して偉人となったというよりも、アスペルガー症候群と共に生きたからこそ後の世まで伝えられるようになったのだ、と感じました。 本を一冊読んだだけで何かを理解するのは不可能でしょうし、私もアスペルガー症候群についてわかったとは思いません。 でも、100冊の理論書を読むよりも、20人のケース・スタディ(となるのかな?)を読む方が明らかにわかりやすい。 簡単な理解ではありますが、この愛すべき天才たちの特徴やものの考え方の傾向を知ることは、自分も含めた世界に対して少し柔らかくなるには素晴らしいツールだと思います。 私がアスペルガー症候群なら、理由のわからない袋小路から顔を出せます。 周囲にアスペルガー症候群らしき人がいるなら、もっと理解して接する助けになるでしょう。 というわけで、書評など殆ど書いた事のない私ですが、偶然読む事の出来た余りに素敵な本だったので、嬉しさの余り推薦します。 (タンブリッジ・ウェルズの猫/2007-07-24) 単に「昔の偉い人」という捉え方でこの本を読むことはできませんでした。なぜなら、あたしもアスペルガーだからです。
そして単純にこの本のなかのミスを言わせていただきますと、初めにの部分の13ページの中ほどの 「アスペルガー症候群とされるほとんどの人は他社との交流したい、社会の一員になりたいっていう要求ありますが、高機能自閉症者の場合はしばしば孤独である方がはるかに満足でき、「自分だけの世界」に住んでいます。」 という部分に違和感を感じ、主治医に聞いたところ「これは間違っていますね〜」と返事が返ってきました。 さらに、あたしが違うと思うところは、 「外観には頓着せず、時と場所にかかわらず同じ服装をする傾向があります。」 とありますが、私は学生の頃は服飾を学んでいたし、おしゃれには興味があります。 逆に、 「時間には厳密で恐ろしいほど正確」 とありますが、あたしはわりとルーズです。 でもまあ、この本に関してはそういう間違いも許すことができます。なぜなら著者もアスペルガー症候群だからです。少しでもこの症候群のことを知ってもらいたいとのことで書いたそうです。そういう気持ちはあたしもアスペルカーですから本当によく分かります。 アインシュタインの 「非常に早い時期に、人からできるだけ影響を受けず、他者と分離した存在として自己を確立することを自らに課していました。」 と言うのは当事者としては尊敬するところです。賢いと言うか、アスペルガーとしてはそうしていたほうが楽だから… (いつもれもん/2008-02-12) アスペルガーの持つ特性がどのような方面に発揮されうるのか?という問いに答えられる本。あくまで可能性や傾向や程度問題であるのは,普通の人の自己啓発本や伝記からえられる情報と同じである。アスペルガーの人は普通の人より有力な指針を得られているというべきか。あるいは,ある種の得手不得手の傾向をアスペルガーと名づけているだけか。アスペルガーが社会的成功といったものと無関係であるのは良くわかる。だが,社会的でない成功などありうるのだろうか。
全3件のレビューを表示しています。心を打つのは,「偉人」と呼ばれる人たちの孤独である。自己実現と幸福は無関係でありうるのか,というような一見関係の無いことを考えさせられる。 (とみすけ/2009-01-05) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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Born on a Blue Day
ASIN:0340899751Hodder Paperback(2007-02-22) Daniel Tammet 売上順位:20791 ¥ 1,300(中古:¥ 2,007) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:7
高機能自閉症理解への新しい扉 |||
アスペルガー(高機能自閉症)とサバン症候群を併せ持った著者の自伝です。超人的な計算をどのようにしているのかを説明しているくだりは興味深いです。また、高機能自閉症の人から世界がどのように見えるのか、何を考え、どう感じながら行動しているのかを本人が語っているという点で画期的な本だと思います。学校生活やそれ以外の様々な社会生活がどのように苦痛だったのかといったことも、平易な言葉でわかりやすく書かれています。ボランティアとして赴任したリトアニアでの生活や、パートナーとの出会いと暮らしなど心温まるエピソードも一杯で、とても素晴らしい読み物です。早く翻訳されて、より多くの人の目に触れて欲しいと感じた一冊です。イチ押しの必読書!
(わたる/2007-09-19)
円周率22500桁を暗唱し、10ヶ国語を話す天才で、サヴァン症候群でアスペルガー症候群で共感覚者でもある著者が書いた半生記。
著者は、複数の感覚が連動する共感覚の持ち主で、数字と色や形、感情が結びつけることができるらしい。数字や、言語などを彼独自のイメージと結びつけて、高度な処理を行うことができるそう。例えば、数字から受けるイメージで素数判定など。 この本を読む際は、彼の独特な共感覚を科学的に説明されることを期待していたが、自伝という性質上、自閉症をいかに克服していくかという視点で書かれている。 それはそれで彼の真摯な努力に胸打たれて、読んでよかったと思えた。 英語自体も読みやすく、洋書多読を始めたばかりの人にオススメ。 (ヴィヴ/2007-12-30) アスペルガー症候群である著者本人が平易な英語で自分の子供時代から現在を説明しているという点で貴重な書籍であると思う。
全3件のレビューを表示しています。幼少時の癲癇が原因であるということであるが、ドストエフスキー、ゴッホ、そしてルイス・キャロルも同じ癲癇があったとの記述がある。 この書籍で紹介されているが、右脳、左脳の何れかの機能が不十分であると、不足を補うようにもう片方の機能が発達し 絵が上手くなる等の極めて高い能力を持つ事があるという。某大学ではこれを応用して、通常の人間がより高い能力を発揮する 方法を探る研究をしているとのこと。 著者は、数学だけでなく外国語を取得する能力に長けている。1週間程度のアイスランド語の勉強で、アイスランドでテレビの インタビューを受ける位になるのである。その能力を活用し外国語習得のためのeラーニングサイトを立ち上げたり、チャリティの ために数学のパイ(3.14…)を22,500桁暗唱するイベントについて綴られている。 それで著者本人が「子供時代に周囲から遊離する原因となった能力により、大人においては他者と繋がり友人になることが 出来るのは不思議だ」と書いている。この一文だけでも大きなヒントになる方も多いだろう。 単語が比較的平易なので、あまり洋書を手にされない方にも薦められる。 (wontonwoo/2007-09-24) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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リアル・レインマン 『レインマン』のモデルになった僕 [DVD]
ASIN:B001B4LQGQジェネオン エンタテインメント(2008-08-22) 出演・声の出演:キム・ピーク 売上順位:17878 ¥ 3,591 これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:0
先だって、フジTVの「ザ・ベストハウス123」で茂木健一郎先生が会いに行っていたサヴァン症候群のおじさんキム・ピーク。その彼をフィーチャーしたドキュメンタリーで、NHK教育TVの「地球ドラマチック」でオンエアされたものの5分長い完全版だそうです。とにかく、読んだものをなんでも覚えちゃう。しかも、聞かれればすぐにそれをはき出せる。まさにコンピュータのような人です。
しかし日常の生活における動作や、普通のコミュニケーションにはいろいろ障害があり、それを全て、常に一緒にいるお父さんがサポートしています。このある意味、ステージパパ的なお父さんとの関係がなかなかに微妙。キムもお父さんなしでは生きていけないけれど、お父さんもまたキムなしではもう生きていけない、そんなカンジで、単にスゴイ才能!とビックリするだけじゃなくて(もちろんスゴイんだけど)、いろいろと考えさせられた番組でした。 DVDには茂木先生や精神科医にして「ひきこもり」のオーソリティー、斉藤環先生の書き下ろしのブックレットもつくとか。どんなことが書いてあるか、ちょっと楽しみです。ジャケットもカワイイですね。100%ORANEGかな? (築男/2008-08-07) 昔、ダスティン・フォフマン主演「レインマン」を観ました。
全2件のレビューを表示しています。子供心に兄弟愛やレインマンの最後の歌に感動したのを覚えています。 その時は単なる感動的な作品の一つでしたが、今回改めて「人間の可能性とバランス」というものを考えさせられました。 リアル・レインマンのキム・ピーク氏はサヴァン症候群であり、人間の無限の可能性を感じさせてくれます。記憶力は想像を絶するものがありました。 サヴァンとはフランス語で「賢人」を意味する言葉で、精神発達遅滞や自閉症などの障害を持ちながら、ある特定の分野に関しては常人では考えられないような高い能力を発揮する人を指します。 特にこのキム・ピーク氏は100年に一人現れるかどうかの非常に特殊で突出した能力を持ったサヴァンらしいです。 キム・ピーク氏は脳梁がないらしく、右脳と左脳を神経が存在しないことということです。 しかし、興味深く観ていられたのはこの辺りまでです。 コンピューター並みの記憶力を有する彼が、人と話したり、日常の生活などの場面を映し出しました。 ありのままのキム・ピークという人間を知ると、非常に悲しい気持ちになりました。 欠落による欠損。 欠落による天稟。 その二つが同時に内在するキム・ピーク氏とそれを取り巻く人間に悲しみを覚えました。(DVDを見ている自分も含めて) 人が生きるということを他人が見ると、そこには何か滑稽なものや悲しみが常に見えるのかもしれません。 さまざまな研究者が彼を研究対象として扱い、人間の可能性を模索し続けることがキム・ピーク氏にどのような影響を与えているか疑問が起こりました。 キム・ピーク氏は幸せなのでしょうか? 僕にはわかりません。 (龍三/2008-08-24) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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妻を帽子とまちがえた男 (サックス・コレクション)
ASIN:4794925220晶文社(1992-01-30) 翻訳:高見 幸郎/翻訳:金沢 泰子/オリバー サックス 売上順位:33743 ¥ 2,982(中古:¥ 799) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:268
「見える」という概念を失ってしまえば「見えない」ことにも気付かない…初めて聞いたときはそんな奇妙なことがあるのかと思った。見えないことにすら気付かないことと、見えないことが分かっている人とどちらが幸福なのだろうか。
まさか、と信じられないような症状を抱えた人々。その苦痛を想像することすらできないような病。おそらく治癒することはないだろうと思われるが、それでもその中で当人たちは精一杯生きている。哀れまれるべき存在では決してない。そしてまた、社会からは「異常者」とレッテルを張られている精神病棟の人々が大統領の演説をテレビで見て示した反応を書いた「大統領の演説」の章には目から鱗が落ちる。 (ロビンフッド/2002-08-16)
脳の複雑さを改めて思い知らされる |||||||||||||
側頭葉は記憶、頭頂葉は身体感覚…などのような、脳の機能分化という概念は非常にわかりやすいのであるが、本当にそれだけでは脳機能は説明できないと改めて気づかされる内容であった。
詳しくは本書をぜひ読んでいただきたいが、題名にあるように、人物の相貌と物体の弁別に障害を起こす「失認症」など、人間の脳が奇妙なのか、病気が奇妙なのかわからないが、こうも不思議な(という表現は患者に対して失礼に当たるかもしれないが)症状を呈するというのはどういったことなのであろうか。 神経外科の教科書をめくれば本書にあるような「興味深い」病気はたくさん紹介されているのだが、その患者が何を思い、そしてそこから何を感じ、「正常な」人間とはいかなる存在なのか、ということまでは語ってくれない。本書はそういった意味でも非常に意義深い臨床例を巧みな記述で記載しており、脳・人間について深く考えさせられる一冊になっていると思う。 (ぶれぐま/2005-03-22) 僕は医学部の学生です。
毎日病気について勉強しています。 頭は人並みです。 でもたまに忘れることがあります。 それは病気は人がなるものだということです。 毎日病気をパワーポイントの画面で習います。 次から次へと画面が変わります。 そこに人の気持ちは見つかりません。 妻と帽子を間違えた男。 この本は病気が人になるものでその人の人生の一部だということを気づかせてくれました。 何を当たり前のことを言ってるんだと思うかもしれませんが、悲しいかな患者さんに一切振れづに病気のことだけを習う医学生はこのような錯覚によく陥る。 この本には病気とともに悲しみがあった、病気とともに笑いがあった。 サックス先生の患者さんへの優しさもひしひしと伝わってきた。 来年からは臨床での実習になります。 その前にこの本に出合えて幸せです。 神経病学の分野の本ですが僕みたいに無味でカラカラな授業に飽きた学生は手にとってみてください。将来のあり方が少し見えてくると思いますよ。 (ryo_456jp/2006-12-29) ショッキングなタイトルに惹かれて、この本を手にとった。いわゆる「健常者」から見れば、「障害」を負い、「異常」な感覚の中に生きている数々の人のエピソードを紹介している本なのだが、単なる興味本位には著されていない。登場する彼ら、彼女らの人生の一部に出会った一人として、著者のオリバー・サックスはこの本を書いている。
健常とは何か。異常とは何か。人間とは何か。自分の身体の感覚が無くなった女性が、それを視覚で補おうと闘う(まさにそのリハビリは闘いだ)エピソードが本書にはある。人間の尊厳は病気や異常によって決して冒されないこと。そして、驚くべき可能性をもって、失ったものをリカバーする存在であることを、この本は教えてくれたように思う。 (laksa/2003-04-14) この本は、アメリカの精神科医が自分の患者について書いたものです。その患者達は脳のある特定の部分に障害を抱え苦しんでいるのですが、彼らにまつわるエピソードは、脳の不思議に迫る大変興味深い物です。タイトルにもなっている男性は、脳の「人の顔」を認識を司る部分に異常があり、人の顔だけ見ることが出来ません。つまり、妻の顔さえ認識することが出来ないのです。彼女の帽子は見えるのに。何もかも見えているのに、人間の顔を見ることが出来ない奇病に悩んでいるのです。つまり、目は正常なのにそこから得たその情報を脳が理解出来ないのです。他にも様々な症例がかかれています。私たちの脳は不思議に満ちています。驚くべき悩みや症状を抱える患者達のエピソード、読む価値大です。
(/)
今世紀屈指のメディカルライターが描く、
脳に障害を負った人々の記録。 彼らが生きる奇妙な世界は通常決して見られず、 かつ想像も及ばぬものであり、非常に興味深いといえる。 文句なしの力作。 (niemands/2003-11-13) ●映画『レナードの朝』のもとになった実話の本「めざめ」の著者による、脳神経障害と特異な症状持つ患者達の人として生きる姿の物語。
・喪失(からだのないクリスチーナ、他) ・過剰(キューピッド病、他) ・移行(皮をかぶった犬、他) ・純真(詩人レベッカ、他) ●本書は、『ヤナムラの才能を伸ばすために私がしたことは、彼の魂をわが魂とすることでした。教師は、美しく正直な知恵遅れの生徒を愛し、その清らかな世界をともに生きるべきなのです』というボーク博士の論文のことばで結ばれている。 これはまさに「24編の話のどの個所のどれを読んでもひたひたと伝わってくる患者への愛情は、彼のこの信念と決して無関係ではない」(訳者)。 (good_picking@十勝産/2007-10-27) 脳に障害を受け、記憶や理解の仕方が異なってしまった患者が多数紹介されています。本当に不思議な話ばかりですが、そのような患者の方たちの協力で、脳の仕組みが少しずつわかりはじめているということです。 今まで「異常」で片づけられてきた人たちにとっても、その原因を探る可能性が出てきたということではないでしょうか。
(Tack/2000-11-12)
人間って凄い!と心から思った本です。
全9件のレビューを表示しています。考え方も生き方も見守る人も それぞれがユニークです。 何度本の整理をしても 決して手元から 離さない本です。 まだ読んでいない人が うらやましい。 これから こんなに面白い本を読めるんだもの。 ・・と言いつつ たまに読み返していて やはり面白いです。 (リリーヘヴン/2009-03-18) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
わたしのお奨め 脳科学から瞑想へ 人間を理解する “脳の彼方へ”参考図書2 「色のない島」関連本 科学な雰囲気 音楽と本さえあれば! 迷ったらとりあえずこれいかが? 「共感覚者の驚くべき日常」の参考書。 脳神経一般書 |
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わが家は自閉率40%―アスペルガー症候群親子は転んでもただでは起きぬ
ASIN:4805829036中央法規出版(2007-06-27) 編集:日下充典/イラスト:丸山誠司/星空 千手 売上順位:153254 ¥ 1,575(中古:¥ 139) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:22
異色だけど読みやすい |||||
文章がやわらかいので読みやすい。
健常親ではなく、アスペ親による、アスペ児育児の異色作。 単なる苦労話でも、お涙頂戴でも、障碍児が居てもこんなに幸せなのよ!という意地でもない、不思議な本。愛のある一冊。おすすめ。 (hibird/2008-01-21) 我が家にも一人、アスペではないものの『不思議ちゃん』がいます。
育てる過程で私がもやっと感じたけれど言葉に出来なかった事を、 星空千住さんは上手に表していました。 そう、こんな違和感を私も味わったことがありました。 自閉症のツボをかなりを押さえているとも思います。 この本は支援学級の先生方だけでなく、ぜひとも普通級の先生にも読んでいただきたい。 そうすれば、普通級で頑張っている『不思議ちゃん』の仲間たちも とても過ごしやすくなるのでは? (おふつん/2008-01-29)
お勧めの1冊 |||
星空千手さんには,並々ならぬ言葉のセンスがあると感じました。ひとつひとつのエピソードに臨場感があり,楽しく興味深く,あっと言う間に読み終えました。アスペルガー症候群を知っていても知らなくても,読んで損はない1冊です。
全3件のレビューを表示しています。(カナリア2号/2008-01-27) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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