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「進化しすぎた脳 (ブル-バックス)」 とその関連商品
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進化しすぎた脳 (ブル-バックス)
ASIN:4062575388講談社(2007-01-19) 池谷 裕二 売上順位:1844 ¥ 1,050(中古:¥ 257) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:258
大脳生理学者が、「脳の組成はどうなっているのか」「どのように機能しているのか」といった解剖学的な視点から、「脳とコンピュータの違いはなにか」「心とは何か、心がどこから生まれるか」「心がそもそも存在する意味は何なのか」といった、心理学や哲学の領域に至るまで、現在の脳研究の最新の成果を、高校生(理科系)レベルでも分かるように平易に解説する。
普段、あまり脳関連の書籍は読まないのですが、本書は本当に刺激的でした。しかも、専門的になりすぎず、「ロボットネズミ」の話や「視覚の偏見」の話など、専門外の人でも興味をかき立てられるお話がつまっています。お話の展開がうまいです。好奇心旺盛な高校生ならずとも、大人の自分でも知的興奮を覚えます。 僕が印象に残ったのは以下のような点です。(特に最後の点は非常に好感がもてました) ・脳は体をコントロールしているが、体も脳をコントロールしている。 ・「悲しい」といった感情は単に脳の副産物、脳の活動の結果にすぎない。 ・「見る」とはものを歪める行為である。 ・ヒトの脳は柔軟性を生むために発達した。 ・部分と全体は互いに不可分で、相互に影響を与えている。脳も複雑系。 ・人間の脳がそんな簡単にわかってたまるか 脳という器官についての知的好奇心をかき立てられると同時に、世界の見方を変える本。大脳生理学の入門として、また、認知心理学や哲学にも繋がる本として、高校生には是非読んでもらいたい。大人も今からでも遅くないですよ。 (ぷりうす/2007-03-04) 脳に関する本をちゃんと読んだのは本書が初めてです。
高校生向けのレクチャーということで、 殆ど予備知識なしに読めました。 テンポの良い語りは、読むものを飽きさせません。 内容的には、理系の人には少々物足りなさを 感じさせるかもしれません。 本書の内容そのものも、もちろん面白かったのですが、 あとがきに記されているこのレクチャーを行った当時を 振り返ったコメントが、同年代の者として、 共感をおぼえました。 しかし、ブルーバックスも高くなったものですね。 石浦「遺伝子が明かす脳と心のからくり」と 似たような価格ですから、買う前に見比べて 合う方を選ばれたほうが良いと思います。 神経細胞については本書の方が深く、脳機能 としては、「遺伝子…」の方が深いようです。 (kaz-p/2007-02-10)
読んでおかなければならない本がある。 ||||
本書の面白さ、読みやすさについては、これまでのレビューに書きつくされて
いると思うので、別の観点から本書の価値を紹介する。 工学系に進むものの多くは、高校理科として物理と化学を早い時期に選択し、 生物を学ぶ機会はほとんどない。書評者もその一人である。 ただ、世の中を深く理解し、(大げさに言えば)人生を豊かにするためには、 生物学に対する基本的な知識は不可欠である。なぜなら、進化論やDNAの 理解なくして、人間の本質に迫る思考が出来ないと考えるからである。 本書は、脳科学分野における、そのような基本的な概念や知識を、 最先端の成果を踏まえながら、再整理してくれる本である。 私のように生物学について、十分な知識がないものでも理解できるまで、 内容が噛み砕かれて説明されていた。ここまでわかりやすいのは、 筆者のこの分野における理解力・知識が図抜けており、文章力が 優れてるからであろう。 今後、自分が思考する際、「現在私がこのような理不尽な欲求をするのは、 脳のこのような特性に支配されているのかもしれない..」、 などときっと考えるはずである。 本書を読み、自分の思考を形成する脳について、ますます知りたくなり ました。私のように、脳や自分の思考に興味をもつ人に強く勧めます。 (錆びたろう/2008-05-25)
ひさびさにわくわくした! ||||
ブルーバックスです。
大脳生理学の最新成果を中高生を相手に講義するというコンセプトの本なんですが、これが文句なく面白い。 何かを知るわくわくどきどき、興奮、そして知的好奇心が満たされる満足感。どれをとってもひさびさに学術系で大ヒットの本でした。これは、著者の軽快な語り口調と話の展開の上手さによるところがかなりあると思いますが、内容そのものも、ただ単純に「脳とは何か」「脳の機能」といったものではなく、「無意識と意識の違いに脳はどう関わっているのか」とか「脳と精神の関係は」などの哲学的なテーマにまで踏み込んでいて興味深いです。 どれもこれも興味深い記事なので、例を一つ挙げるのが難しいですが例えばこんな話が出て来ます。猿の実験ですが、猿にテレビゲームを覚えさせます。テレビゲームの中でロボットアームを操ると、実際にバナナがご褒美に与えられるようにする。そうすると猿は結構器用にコントローラーを使ってゲームをします。その猿の指の神経に電極をさして、コントローラーではなく直接ゲーム画面の中をコントロールできるようにする。猿は気付いてないかも知れないけれど、コントローラーは全く機能させないでおいても、猿はゲームをコントロールできます。次に、コントローラーをコントロールする指の神経を使う腕の神経に電極を指して、実物の猿の手は動かなくする。それでも、猿は自分の手やコントローラーが機能していると思い込んで、ゲームをする。実際には腕の電極から直接コントロールしているのにも関わらず、そうできる。つまりは、電極をあるべきところに仕込んでおけば現実にはそこにないものをあるようにコントロールしている感覚で動かせる。これを更に進めて行くと、本当にやった実験なんですが、脳に電極をさして手が動かないようにしていても、猿はあたかも自分の手がそこにあるようにゲームをできるのだそうです。つまり何がいいたいかというと、この猿は(というかすべての動物は)脳でイメージして身体を動かしているということの完全な証明ができたのと、脳からの電気信号を拾う装置があれば(電極でもいい)、神経を直接つながなくても義手や義足を動かせるように出来るということです。このような事がいろいろ書いてあります。 文才がないので、書くと面白さの万分の一も伝わってないのが残念ですが、このような感じで脳について色々な話がなされていて本当に面白かったです。 (樽井/2008-01-11) 『記憶力を強くする』『海馬』の著者で脳科学者である池谷裕二氏の著作。中高生を対象とした数回の授業での話をそのままの言葉で活字にしている。最新の脳科学の研究成果をもとに、記憶とは何か、思考とは何かを論じ、個性や心とは何かといった究極のテーマについての考察を述べている。平易な言葉を用いており、少なくとも理系の高校生以上の知識があれば誰もが理解可能と思われる。
本書は、『高校生レベルに話して理解させられなければ、その人は科学を理解していることにはならない(ファインマン)』という理念にたいする著者自身の挑戦である。本書のすばらしさを列挙すると、最先端の脳科学が網羅的に述べられ、かつそれぞれの情報が相互に結びつけられているため、一貫性と整合性が保たれていること。多数の引用文献はすべて権威ある国際誌に掲載された論文であり、著者自身の研究データも含まれていること。話が面白く、読み出したら次が気になってやめられなくなること。学生と対話形式で授業を行っていること。これによって学生のレベルを量りながら、次の言葉のレベルを考えていたり、途中で発生する疑問に即座に答えることで、理解力を向上させることが可能となっている。このような形式で授業を行うことによって学生の能力を最大限引き出していると思われる。これらによって著者の知識量、機転などのほかに、教育者としての能力の高さが読者に伝わってくる。 最近、数名の学者と称する著者の書を集中的に読んだが、すばらしい書からとんでも本まで千差万別であった。思考や教育姿勢においては、菊池聡氏や安斎育郎氏もすばらしいが、池谷氏の能力の高さも際立っているように感じた。他の低レベルな書において『論旨は矛盾しているが著者の心意気を買う』という理由のみで高い評価をするレビューが散見され、たいていそれらの著者はマスコミによく登場する者であったりする。しかし、真に買うべき心意気というのは、池谷氏や菊池氏のような真摯な挑戦をする学者に見いだされるものだと実感する。池谷氏の著書は3冊読んだが、どれもすばらしく、世界の最先端をリードしているのは、間違いなく本著者のような科学者である。星5つ、万人に勧められる良書。 (MM/2008-01-09) 面白い!
自分も持っていながら、神秘の器官である脳。 正確をきして専門的に説明しようとすれば、いくらでも難しく説明できるのでしょうが 高校生相手ということもあって、とってもわかりやすく書かれています。 とは言いながら、よく考えると「レセプター」や「神経伝達物質」あたりの所とか 結構専門的に解説してたりする気がしますが、不思議とすんなり頭に入る。 説明がうまいんだろーなー、きっと。 この本の著者池谷さんと、糸井重里さんとの対話形式で書かれている「海馬〜脳は 疲れない」もオススメですよ。 (ファイヤーマン/2007-08-01) 脳科学の最前線にいらっしゃる研究者が、中高生を相手に講義をするという形式で、最新の話題を盛り込み、脳科学の面白さを紹介している。そのため、つい難解になってしまう最新の研究成果の説明も、わかりやすくなっている。
講義中にフューチャーされた研究報告については、巻末で文献紹介もされているので、原著論文を辿れるのは、理系の読者にとってはありがたい配慮といえるだろう。 こうした書籍製作の手法は、難解になりがちな最先端科学の話題を一般にわかりやすく紹介するのに適しているわけで、本書が取り扱う脳科学に限らず、他の研究分野でもトライしていただきたい(頼みますよ。ブルーバックスさん)。 (理科系読者/2007-06-07) 科学者の著者が高校生に向けて行った講義を文字化したものです。
講義の形式はアメリカ式の所謂「双方向授業」であって、一方的な授業がまだまだ一般的な日本の教壇に、一つの理想的な授業の仕方を提示するものでもあります。 内容に関しては、最初から最後まで知的好奇心を刺激せずにはいられないような驚きの内容の連続であって、読んでいて全く飽きがきません。 この本を読んだ方はきっと、その後何度も読み返すことになるでしょうし、そのたびに新しい発見が得られるはずだと私は信じてやみません。 (読書くん/2007-06-10) 最新の脳科学について平易に解かれた本.
どの話も面白かったのだが,動物は感情によって行動するわけではない,という話が面白かった.たとえば,(人間も含め)動物はあることをして身に危険が及ぶような経験をすると「こわい」と感じ,それからその行動を避けるようにするわけだるが,実は「こわい」と思うことと,その行動を避けようとすることは別の脳の部位による活動なのである. 危険な行動を避けるのは「扁桃体」と呼ばれる部位でそこが活動すると,その情報が大脳皮質に送られてそこではじめて「こわい」と感じる.だから,怖いから○○しない,のではないという. あと,付録にある行列を使った記憶のモデルもおもしろかった. (御猫大明神/2007-02-06) →久しぶりに出会いました
読みすすめていくうちに「怖い」と思った本に.. →その「怖さ」は、 脳が少々グロテスクであるというような「外見上の怖さ」ではありません 人間が最初に、そして最後に信じる「自分=脳が認識している自分」が ひどく不安定で、信じられなくなってしまうような「怖さ」です →脳とコンピュータの比較、イルカと人間の脳の大きさとシワの数の違い、 ミツバチの8の字ダンスの限界、あいまいな記憶がもたらす功罪・・ 誰でも思う「なぜ」に対し、簡易な言葉と豊富な事例で語ってくれています 膨大な知識と深い見識とともに.. →知的好奇心をこれだけ揺さぶられ、喚起させられたのは 本当に久しぶりです! (特に第1章〜第3章は 何回も読みなおしました) (よこはま こうたろう/2007-04-17) 「進化しすぎた脳」は、ベストセラー「海馬」の著者と高校生が対話式の講義を行った記録です。
「高校生レベルの知識層に説明して伝えることができなければ、その人は科学を理解しているとはいえない」とは物理学者ファインマンの言葉です。 一方的に専門用語を駆使して行う授業ではなくて、生徒からの意見を聞いて、常にフィードバックを行っているため、文系の私にも確かにわかりやすい内容でした。 受験勉強の範囲を超えて、こうした勉強ができることは、ひいては学習意欲につながるのではないかと思います。 (yukaricoffee/2007-04-03) 純粋にすごくわかりやすく、最新の脳科学研究に関するトピックがてんこ盛りで非常におもしろかった。
興味深い話ばっかりであったが、特に印象的なトピックとしては、 ・意識に反応する神経の特定(ねずみやさるなどに関して、意識に反応する神経が特定され初めていて、それを利用して(それらの動物が)意識によって考えるだけでロボットアームを動かせるという装置が作られているという話) ・脳による認知の埋め合わせ(視覚による二次元情報などは脳によって、三次元に補い、解釈されなおされているという話) ・体による脳の発展(脳は体によって、支配されていて、脳の力はもてあまされているという話。いるかは人間以上に高度な可能性を持った脳をもちながら持てあましている!) ・言語による抽象的概念操作性の獲得(言語があるからこそ、概念といった抽象的なものを扱うことができるようになったという話) ・他の動物とは違い、人間は自らを進化させるのではなく、自らの「環境」を進化させている話 などがあげられる。まさに目から鱗だった。 また、最後に追加されている少し高度な内容を取り扱った章も嬉しかったし、各章の始めや、最終章(第四章)など、たびたびそれまでの内容のレビューを行っていてくれるので、内容の整理もすごく行いやすい。 理系向けの狭いものではなく、まさに一般向けの良著であると思う。 このような最新研究動向について、わかりやすく説明してくれている本がもっと他の様々な研究分野でもあったらいいのにと思った。 (misty/2007-09-20) 脳科学研究の最先端に身をおきながら、(いかに有名大学付属在アメリカ高校の理系生徒とはいえ)初学者を相手に、噛み砕いて、ごまかしなく、興味をひきつける著者の語り口・力量・人間性に、魅了されました。難しいことをわかりやすく、楽しく、率直に…簡単そうでなかなかできないことです。こういう先生に学びたいものですね。この場で連続講義を受ける幸福に出会えた高校生たちに、おめでとうと言いたくなりました。本の内容自体も大変楽しめましたが、若々しい講義の風景も楽しかった。こういう機会を演出した高校の企画力にも感服です。日本国内津々浦々で(地方公立校には国が少々援助をして下さるとよいのですけれど)、こういう試みがどんどん実現するようになれば、日本人の理系離れなど、あっというまに解消するのでは?
脳科学は著しい発展をとげ、その成果を読むたびに、脳とは? 心とは? 人間とは? といった、むしろ哲学的な問いが次々湧き起こってきます。「脳のなかの幽霊」や「マインド・タイム」、「感じる脳」など、ずいぶんと苦労しいしい読み進めたのですが、本書の方を先に読んでいたら、もう少し楽だったのじゃないかなあ。心地よい知的興奮を存分に堪能しました。読んでよかったと強く感じる一冊でした。 (helleborus/2007-07-13) 理系専門書というととっつき難いイメージがあります。
が、これはとてもやさしく書かれていてサクサク読み進められました。 自分で支配していると思っていた脳が、実は全然そうではないみたいですね。 今までよりもずっと、脳のことがわかったようでわからない不思議な気分になりました。 (mocheesecake/2007-03-19) 脳、神経、医学、記憶のメカニズムといったものを、これだけ平易に、イメージをわかせやすく説いた書はない。まるで、立体的に、断面的に、脳を見るがごとく、脳の命令系統の手順の動きが色や形であらわれるがごとく、想像力をかきたてさせられる。
(ベンジャミン/2007-02-03)
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海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
ASIN:4101183147新潮社(2005-06) 池谷 裕二 売上順位:2081 ¥ 620(中古:¥ 100) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:240
専門家の言葉をフツーの言葉に翻訳する名手、糸井重里が東大首席卒業の新進気鋭
の脳研究家池谷祐二に「脳」について聞く対談です。 本書で明かされる脳の知識は知らないことばっかりで、それをここに書いたら「本」になってしまうくらいのもの。 池谷氏は、小さい頃、九九もできず、漢字も覚えられなかったというのがおもしろい。 脳には、単なる暗記(WHAT記憶)と方法暗記(HOW記憶)があるらしい。 「頭がいい」とか「独創的である」あるいは「名人の極意」「センス」というのが、 この方法暗記(HOWの記憶;経験メモリー)の組み合わせでできているということで、 そういうものもテクノロジーであって「学べる」ものだということには驚いた。 発想力や想像力も方法記憶の話になるわけで、新しい記憶のネットワークを つくることが、クリエイティビティということ、と言うくだりには唸ってしまった。 大事なことは、幾つになっても「自分にとって何が快適なのか」 「しあわせとはどういうものか」ということを考えないと 「何が面白いのか」もわからない。 そう考えていくとボディと世界観が初めてジョイントするという。 すごく元気と希望のでる話だ。 すごいな〜、人間のポテンシャルって!!! (麟太郎/2007-01-22) 本書を読んで、ああそうだったのかと納得しました。何も行動を起こしていない状態では、やる気が起こらないのは当然の事だったのです。
<従来の誤解> 従来、私は「やる気と行動」に関して以下のように考えていました。 ・当初はやる気が無い状態。 ↓ ・積極的な考え方をして意識的にやる気を出すように努力する。 ↓ ・次第に行動的になる。 <今回分かったこと> やる気を出すには以下の流れになるようです。 ・当初はやる気が無い状態。 ↓ ・何かを手始めにやってみる。 ↓ ・やっているうちに興味が湧いたり興奮したりして側座核(そくざかく)の神経細胞が刺激を受け、次第にやる気が出てくる。 ↓ ・行動的になる。 つまり、何も行動していない状態では「やる気」が起きないのは当然であり、何かをやる前にやる気が出ないと悩むことはあまり意味が無いことになります。 やる気が出ないからといって、自分は駄目な人間かも知れない、などと悩む必要は無いのです。 従って何かに手を付けてみる、取りあえず少しやってみるということが、今後の生活を行動的にするのに役立つということです。 消極的に生きるのも人生。積極的に生きるのも人生。回り道をしてしまった方がいるかも知れませんが、一歩前に踏み出してみませんか。 (個人投資生活研究所 管理人やすまろ/2008-01-20) 脳科学についての対談です。
高度な内容についても、池谷さんが専門外の糸井さんに分かるように説明しているので、 同時に読者にも理解しやすいというのが、本書の特徴だと思います。 オジサンには心強い内容もあり、勇気づけられました。 ・30歳を超えてから、つながりを発見する能力が非常に伸びる ・脳細胞は死んでゆくが、一生かけても使い切れない程、残っている ・側坐核の神経細胞が活動することでやる気が出る。ここは、やり始めると刺激されるので、結局やる気がなくてもやり始めるしかない。 ・海馬が大きいとストレスに強くなる。 頭脳の衰えに対する不安が消え、むしろ可能性は無限大だと思いました。 (シュー/2007-08-24) 本書でいう海馬(かいば)とは、脳内の記憶を制御する部位を指す。この海馬について、脳科学者の池谷裕二氏と作家の糸井重里氏が行った対談を収載した書。平易な言葉でまとめられており、広い読者層が対象。人の思考を決定している因子で重要なものが、記憶情報であるという観点から、これを司る海馬研究の立場から述べ、それをわかりやすく他の言葉に置き換えて解説している。各章ごとに要約を記載している。
第一感はとにかくわかりやすい、次に内容が厚い、にもかかわらず数時間あれば読破できるという良書である。著名人と科学者の対談の組み合わせとしては、最近では羽生善治氏と金出武雄氏の対談を収録した『簡単に、単純に考える』が知られているが、本書の糸井氏は言葉のプロであることで、池谷氏の説明する科学データを一般の出来事に喩えて確認する作業が抜群にうまいため、この2人の組み合わせは絶妙である。逆に、糸井氏が日常の出来事を話し、池谷氏がそれを科学的に解説する部分も多い。ただし池谷氏の言葉もきわめて平易でわかりやすく、一般の読者(と糸井氏)が理解できるよう配慮されている。さらには、読者が実際に誤認や錯視を体現しながら説明される部分も多く、いやが上にも納得させられる仕掛けになっている。内容の一部を紹介すると、30歳程度を境に頭脳の発達する部分がかわるため、30歳以降でも十分に能力を伸ばすことが可能な点や、刺激によって海馬の細胞が増殖することなど。ほぼ全てに科学的根拠となる研究データ、または引用文献が紹介されていて、一般的な学習法を紹介する書と比較しても群を抜く完成度であり、本書の中にこそ望ましい勉強法のヒントが満載されている。当然一貫性も保たれている。敢えて減点材料を挙げるとすれば、糸井氏がしゃべりすぎかなと思える部分や少し脱線している部分、喩え話が的をはずしている部分がある点か。ただし、話が意外な方向にそれることも、池谷氏は新たな視点が生まれるとして容認している点がすばらしい。驚くことに、池谷氏は小学校での成績がビリだったとのこと。科学的にも経験則でも他の学習法本を圧倒している秘密がここにある。 わずかに減点材料があるものの、他人へのお勧め度は星5つ。文庫分では後日談も掲載されており、単行本ではなくこちらを買うこと。海馬についてさらに詳細に学びたければ、重複は多いが池谷氏の『記憶力を強くする』がお勧め。 (MM/2008-01-06) 人文学的な糸井重里と科学を考える池谷祐二の対話はかみ合わないのは当然。
科学的な厳密な例を糸井が適当に解釈に話を濁すのが多かった。 それが素人だから仕方ないということになるのかもしれないが、 どこまでが科学的に正しいのか話を聞いているうちに分からなくなってきた。 へんな例えに持ち込むのはやめてください。 もっとインタビュアーが科学を知った人だったら的確に伝えられたかもしれませんね。 (脳細胞/2008-04-29) こんなに読みやすくてためになる本はそうそうないと思います。
一つ一つの対談にまとめが設けられているくらいですから。 かなり目からウロコな脳の情報を得ることが出来ました。 旅が脳によい、とか、累乗で能力は上がる、とか、30から頭はよくなる、とか... 読んでよかったです。 とりあえず旅をしようと思います(笑) (marpsjournal/2007-08-24) 1)脳の研究者の池谷さんと、何にでも興味を示すコピーライターの糸井氏という異例のペアが「脳」について語りあったもの。2002年に糸井氏が運営するインターネット・サイトで連載され、出版されたものの文庫版であるが、文庫版出版にあわせて、1章追加された。この章が、この3年間に内容が陳腐化していないことを保証する役目をして、この本を前にも増して生き生きさせた。この3年で、「脳」の研究があまり進展していないという状況を物語るとも言えるであろう。2)副題の「脳は疲れない」もそうだが、我々が常識と思ってきたことと反対の「エッ!ウッソー」という事実が多く語られる。疲れた時にはよく睡眠をとって、頭を休めるのが常識と思っていたのが、「脳は疲れない」なんて本当だろうか。「30歳を過ぎてから頭がよくなる」というのもある。大体、脳細胞は20歳を過ぎるとどんどん死んで減少するので、30歳を過ぎれば、もの忘れが始まり、歳とともに「頭は悪くなる」と信じてきたがそうではないと言う。他にも眼から鱗的な話が随所に出てくるので、一気に読んでしまった。3)この対談は、研究者である池谷さんは、「脳」について深いところまで研究していろいろな事実を知っている。一方、糸井氏は、「脳」を研究している訳ではないので殆ど知識はないが、人を見る中で「脳」の働きには、大いに関心があるので、二人の対談が進むと、池谷さんが気づいていないようなところまで、「脳」の機能、事実が統合されてくることに、この本の面白みを感じた。4)読み物としては、秀逸である。
(よわたり/2005-09-29)
本書は、池谷氏と糸井氏の対談を書籍にまとめたものである。対談のテーマは、脳についての学術的な話というより、脳の有効的な使い方ないしは、生きかたについての話が多かったように思います。
これからは、私が重要だなと思ったところを列挙します。 ・ネットワークを作る(物事の関係性・関連性を見つかる)ことは、年をとってもできることだ。 ・「海馬」の神経細胞は、成人になっても増える。 →記憶力がアップすることができる。 ・やる気が出ないときでも、何とかやり続ければ、やる気が起こる。 ・複雑な問題を解かなければならないときは、まず問題を列挙して、一つ一つ問題を解いていこう。 ・言ってしまったことが未来を決める。 →できると思えばできるし、できないと思えばできない。 →言葉は暗示になる。 (itchy1976/2005-12-04) 脳の話というと難しそうな気がするけれど、
著者の二人の対談形式で文章が進んでいくので、 とても分かりやすく、面白いです。 記憶とか脳とか人の心のメカニズムについて 解説していますが、ぜんぜん難しくないし、夢を壊さない。 ちょっとロマンチックですらあります。 脳って不思議の塊だなぁ。 (RLeaders/2008-01-17) 『「年を取ったからもの忘れをする」というのは、科学的に間違いなんです。』
この本は出だしから、今までの考えをくつがえすような内容で始まります。つまりこの本のテーマは「脳の使い方がわかると、もっと素敵に生きられるんじゃないか?」ということ。 実際、私も“『年を取ったからもの忘れをする』わけではない”という上の一文を読みながら、「自分の年齢に関係なく、新しいことを始めてみればいいじゃん」と、勇気づけられたのを覚えています。 高度な内容なのに気軽に読めて、しかもちょっぴり勇気づけられたりする一冊。今回文庫化されて、さらに気軽に読める、おトク感の高い一冊になりました。 (/2005-07-03) 感想はとにかく「糸井さん、しゃべり過ぎ。」ってことに尽きます。
池谷氏が興味深い脳の話をして盛り上がってきたときに、糸井さんの 「俺って感性鋭いでしょ」的な例え(脳ってハリウッドに似てますよね、みたいな・・) で、話の腰を折るってパターンが延々つづく。 池谷氏も本心からか気を使ってるのかイチイチそれに感心してみせて、読むほうは シラけてしまいました。 途中から池谷氏の部分のみ読むようにしたら、そこそこ楽しめました。 難しい脳の最先端の研究を聞き上手な聞き手が噛み砕いて聞き出す、みたいな対談パターンを 期待してる人は、無理にこの本を読まなくても池谷氏の他の著作をお勧めします。 (ちなみに対談中に糸井氏は、その手の対談本にするつもりはなかったと自己弁護?してます) その方が中身も濃いし、池谷氏は上手な聞き手なしでも分かりやすい説明が天才的にうまい人ですから。 池谷氏も自身のそういう稀有な才能を、中身の薄い対談本やら監修本やらで使い回して 才能の無駄遣いをしないよう期待したいですね。 (ジェネシス/2008-05-18) 英語のやり直し学習をはじめてしばらくたちますが、35過ぎてから、「あ〜、物覚えが悪い」
「さっぱり定着しない」などと、自虐的に追なっていた時に買った本です。 糸井さんと池谷さんのホワーンとしたやりとりがなんともいい感じで、内容的にも易しく噛み砕いて わかりやすかったです。「年を取ってからのほうが賢くなる!」というコトバに何度勇気を貰ったことか。 池谷さんの語り口が、夢があるというかとてもキラキラしててステキだなーと思いまして、ファンにな りました。対談形式なので読みやすいです。勉強なんか嫌だ、と思っているひとは読んでみてください☆ (ぴこ/2008-04-11) 勉強なんて嫌いとか、自分は記憶力ないからとか、そんなこと言ってる人はいませんか?
何かを学びたい、または何かを学んでいる最中である、あるいは単に頭をよくしたい、利口になりたいという人には大変有意義な1冊です。 脳や神経細胞の癖がわかるので、あとは彼らの性質を活かして「やってみる」だけです。 実は、本書の重要なメッセージのひとつが、この「実際にやってみる」なんですね。 覚悟を決めてとか、準備ができてからとか、そんなことはどうでもいいです。 モチベーションとか必要ないです。 ただ機械的に作業(勉強、旅行、仕事など)を始めるだけです。 やる気はやっている最中に生まれます。 他にも、大事なこと忘れたくないことを寝る前に勉強すると、寝ている最中に脳が勝手に情報を整理してくれたり。 他にもシンプルで効果抜群の知見が満載です。 かのドラッカー先生がいう「知識社会」が実現して久しい現在、本書のようなわかりやすく実効性のある本は、各自自己責任で発掘し独学する必要があります。 誰も他人の脳の面倒は見てくれませんから。 「かわいい子(脳)には旅(体験)をさせろ」。 至言です。 頭を良くするのに、年齢なんて何の障害にもなりません。 むしろ年齢を重ねれば重ねただけ得です。 理由は読めばわかります。 (amazon★マニア/2008-02-27) 池谷さんの切り口も面白いけれど、
それを引き出す糸井さんが最高! この二人のハーモニーでこんな素敵な本が 生まれたのです。 というのも。 池谷さんのほかの著書を読んだら、正直言って この本ほどは面白くなかったので・・・。 寄藤さんのイラストも含め、とてもいい本でした。 そして、10代を過ぎれば脳の細胞はどんどん死んでいく、とか 年をとってるから覚えが悪くて、などとよく言いますが、 それは迷信みたいなものに過ぎず、 脳は使えば使うほど磨かれていく、 鍛えがいのあるところだと知り、とても勇気がもてました。 読んで損のない本です。 単行本で買いましたが、文庫ならなおよし。 いつもかばんの中に入れて、 時々読み返すのにいい本だと思います。 何度も読みたいいい本です。 (vega/2008-02-18)
後半はしりつぼみ・・・ ||
「13時間に及ぶ対談」というだけあって解り易く、どんどん読み進めることができますが、後半は糸井氏の一方的な感想が記述されている傾向があってちょっとしりつぼみ、って感じです。ただ、本当に面白い!
(Zero Cool/2007-11-22)
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記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
ASIN:4062573156講談社(2001-01) 池谷 裕二 売上順位:1030 ¥ 1,029(中古:¥ 134) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
【この本との出合い】
長女が進学する高校の入学前課題で「理科の読書感想文」に指定されていた本の1冊でした。 従って中学生にも充分に理解できる内容と言うことです。 それを「文系オヤジ」が娘から取り上げて読んでみました。 【オヤジが変わった】 中高年になると、とかく 「脳細胞がどんどん死んでいるんだから、新しいことが覚えられないのは仕方がない」 と言い訳をしがちです。 実は、脳の記憶を司る神経細胞は、使うことで年齢には関係なく増え続けると言うのです。 年をとると若い頃のように勉強しなくなり、覚える努力をしないだけ、と言うのが著者の指摘で、 中高年が「新しいことを覚えられない」原因なのです。 脳と体の健康を保つ、と言う意味でも「ものを覚えよう」という意欲を掻き立ててくれました。 【英語学習に活かす】 40才を過ぎてから英語学習を始め、毎日勉強しても中々話せない、TOEICスコアもそこそこあがったけど、それ以上伸びない。 「こんなに勉強しているのに俺ってバカじゃねぇか?」 とも思っていたそんな私の学習に唯一抜けていたのが英文の暗記、暗唱です。 「この年で覚えられる筈がない」と、やろうともしていなかった。 でも年齢に応じた脳の使い方がある、記憶に必要な脳の神経細胞は使えば増える、 それに勇気付けられ英文の暗記、暗唱にチャレンジすると、ちゃんと暗記できるじゃん。 英語の通信教育の月例課題のスコアも、やや右下がりの高原状態から脱却し、点数面では短期間にブレークスルーしました。 次回のTOEICが楽しみ。。 【オヤジの共感】 人間は気合と根性、と言っているオヤジですが、この本でも、脳の働きを活発にするには「意欲」と「努力」が必要と言っています。 最先端の脳科学でも、「意欲」「努力」が尊い、とする結論は大変共感が持てました。 いやぁ~、文系オヤジにもこの「脳科学」の本は面白かったし、随分得をしました。本書の著者の若き研究者に多謝。 (ショーン/2004-02-14) 本の帯に、「やめられないおもしろさ」と紹介されてるように、読み出したらとまらない。東大出身で、数々の発見をし、人をひきつけられる文章を書け、しかも氷川きよし似と、著者に若干のジェラシーを感じる部分もあるが、ページをめくるたびベートーベンの「運命」のように驚きと興奮が湧き上がる。(人が記憶する際に、脳の海馬という部分から出すθ(シータ)波のリズムは、この「運命」の「ジャジャジャジャーン」と同じらしい。)この本の素晴らしいところは、「学習はまず大局をつかみ手順を分解して覚えるほうがよい」とか「忘却曲線から考える一番よい復習スケジュール」など科学的根拠に裏づけされた実用的なヒントがあること。これがあるために、「人間のもつファジーな記憶こそ、環境に適応するために生み出された産物」とか、「旨み成分のグルタミン酸は脳内に多く存在する神経伝達物質のひとつ」など、学術的な内容にも抵抗なく入っていける。老若男女問わずにお薦めできる本です。
(新谷/2002-02-19)
だいたい記憶力について、関心をもつきっかけは、自分が「もの覚え」が悪くなったなとか、どうして、あの人は色々と覚えているんだろうとか、そういったことがきっかけになって、「手っ取り早く覚える方法は無いかな?」と考えて、まず、「記憶術」や「記憶法」に関連する書籍を読み始める。そして、記憶術などの書籍を読んで、実践してみても、なかなかうまく活用できず、今度は、「記憶の本質って何だ?」と記憶自体に疑問を持ち始め、記憶に関係する書籍を読み始める場合が多いと思う。
かく言う自分も、このステップを経て、「記憶力を強くする」にたどり着いた。この本は、どのような経過で脳がものごとを記憶していくかということに焦点を絞って、脳が記憶していく仕組みを書いているので、私みたいな経過をたどってから、読む者にとっては、役に立つ。 この本を読んでから、あらためて「記憶法」や「勉強法」の本を読み返すと最初に読んだ時よりも内容の理解が促進される。 「最新脳科学が教える 高校生の勉強法」は、「記憶力を強くする」をやさしく書いているので、勉強法に役立てる目的なら、「最新脳科学が教える 高校生の勉強法」を、記憶の仕組みをさらに詳しく理解したいなら、「記憶力を強くする」を読めば良いと思う。 (トッコ/2006-09-19) この本を読んだあとに「進化しすぎた脳」「海馬」も併せて読んだのですが、そちらがあまりにも素晴らしい内容だったので本書の価値が下がってしまいました。
“記憶力を強くする”というタイトルのわりにはそのことに特化されていないので、専門知識のない人が気軽に読むならあとの二冊の方がいいと思います。 というのも、本書の中身の半分くらいは脳が記憶をするメカニズムについての話で、専門用語が多くあまり興味をそそられない箇所も幾分あったからです。 それでも内容は充実していますし、興味のあるところだけとっても充分楽しめるので、記憶のメカニズムについて科学的なところからしっかり勉強したい人には文句ない内容だと思います。 (N.K/2007-02-28) 近頃、歳のせいか記憶力が落ちたなぁと感じていましたので、題名に惹かれて気軽に購入してみました。しかし、この本は題名とはウラハラに、安易な記憶の指南書ではなく、「記憶」全般についてもっと深く論じられていました。脳はどのようにして物を記憶するのか、そもそも人はなぜ記憶するのか、などなど、記憶について普段から疑問に思っていたことについて明解に答えてくれました。しかも、ここ数年間の最新脳科学の研究成果も、ふんだんに紹介されていてまさにエキサイティングです(いやはや現代の科学は既にこんなにも脳を解明しているのですね)。そして科学的視点から脳の機能を詳しく説明したあとに、この脳の機能をいかにうまく利用して、記憶力を強くするのかを解説しています。説得力100%で!す!そして何より素晴らしいのは、私のような素人でも十分に読めるように、多くの例をあげながら具体的にかつ丁寧に説明してくれていることです。最新の脳科学を理解できる(理解したつもりにさせてくれる)絶品だと思います。受験を控えた学生さんや、私のように記憶力の低下に悩む年輩の方だけでなく、「脳」に興味のある全ての皆さんにお勧めしたいです。これを読まなければ損ですよ!
(/2001-01-21)
記憶のメカニズムから、どうすれば記憶力を高められるかということが説明された本。
わかりやすいし、読んでいると脳科学という学問分野は面白そうだな、と、思えてくる。 記憶力を高める、もしくは効率的に記憶するためには、 覚えようとする物事に興味を持つこと、 関連したことを同時に覚えること、 覚えた知識を友達や家族などに説明してみること、 眠ること、 一ヶ月に一回以上のペースで復習すること、 基礎を身につけってから少しずつ難易度を上げるような学習を心がけること、 学習を継続すること、 などがあることがわかった。 あと、年をとって忘れっぽくなるのは、脳の自体の問題というよりも、 学習に対する本人の意欲の問題であるというようなことには、 希望があるなと思った。 (もり/2006-05-05) 難解な脳の科学が一般人にもとても分かり易く書かれており、章立ても明解でとてもリズム良く読むことができました。一般人にとっては第6章の記憶増強に関するノウハウの部分が最も大事なのでしょうが、これを理解するための科学的知識が前の5章でコンパクトにかつ良心的にまとめられています。
この手の書物を読んで楽しかった経験は余りないのですが、本書は例外で確かに「読み始めたらとまらない面白さ」(週刊文春)でした。著者の筆力は相当なものとお見受けします。 (自由通りのフリードマン/2002-06-15) 評価が高い本の共通する特徴とも思うが、まず平易な言葉でかかれているためわかりやすく、頭に入りやすい。
「記憶力を強くする」という本の題名から、記憶力をよくするノウハウを教えてくれるものと期待する向きは他の本を買ったほうがいい。 この本は、海馬の働きを最新の研究成果を踏まえながら、わかりやすく説明してくれる内容であり、受験勉強にやくだつノウハウ本ではない。 一読して小宇宙たる脳の働き、海馬の仕組みには驚嘆するばかり。 改めて人間とはよくできたつくりになっているものだなと考えさせられる。 この本を通じて、今後の脳に対する研究に興味がもてたことは、自分にとって大変有益な一冊であったと思う。 皆様も小宇宙たる脳の探求の旅にお出かけください。旅行代金は驚くほどお安いものです。 (MM/2002-08-27) 過去に行われた記憶や学習に対する実験を紹介すると同時に、脳の解剖学的・発生学的研究から、記憶のメカニズムを記した教養本。最新の情報についても、可能な限り要約して説明しており、広い読者をターゲットとしている。
一般的に発売されている、○○式記憶術や記憶力訓練法などの書は、読者が実践してもうまくいかない場合が多い。これらの書は、うまくいった経験則を根拠に、理論を後付けしているものが多いため、その理論の信憑性に乏しい。これらと本書との決定的な違いは、先に客観性の高い研究結果や実験結果があり、それに基づいて記憶のメカニズムが紹介されていることであり、これによって忘却についてのメカニズムも調べている点にある。記憶と忘却のメカニズムが解明されれば、記憶力を増大させ、忘却を減少させる効率の良い方法が研究できる。しかも、これは多少の個人差はあれ、同じ仕組みを有する全ての人(生物)に共通して有効となる。 詳細は本書を読まれたし。最新の脳医学であるために、どうしても記述がわかりづらい所があるかもしれないが、これ以上の簡略化は無理と思う。多くの読者に勧められる良書で、当然星5つ。 (neurologistsk/2007-11-18) 多くの読者は記憶力を強くしたいという動機でこの本を手に取られると思うが、記憶の脳科学について分かりやすく記載したまじめな本である。多分、本の題名としてはこうするしかなかったのであろうが、記憶の鍛え方に関しては現時点ではこの本を読んで読者が考えるべき問題としかいえず、記憶力を強くしたいと購入した人には当てが外れるかもしれない。
しかし、記憶に関して思索することがこんなに楽しいことであるとは、期待せず読んだせいかかなり特をした気分になりました。お勧めです。 (/2006-12-13)
ハウツー本としてじゃなくって |||||
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難点としては、著者の(一般受けするような) いささか偏った主観的意見が あたかも科学的根拠に基づいているように 述べられていたことです。 (KT/2002-05-06) タイトルから想像されるような、いわゆる「記憶術」の本ではなく、記憶の仕組みについての本。
内容は、まず脳科学の概要を説明し、海馬、LTP、それに関連するニューロンやシナプスの話、神経回路における電気的・化学的な情報の伝達のしかたなどの話で進んでいき、後半では効率的な記憶の方法やその性質、そこから「天才」の定義、記憶力を強化する薬の開発や、これらの研究に対する著者の考えが述べられている。 特に注意を引いたのが下記の3つの点。 「記憶力を強くする」とは、脳のしくみを理解することにより効率的学習方法が身に付くということであり、これはMind Mapの開発者のTony Buzan氏の言うMental Literacyという言葉を思い出させるものだった。 また、記憶とは、ニューロンのシナプス結合により神経回路が構築されていくという構造を持っており、この「関連付け」こそが人間の記憶とコンピューターとの違いであり、このような、まったく関係の無いもの同士を結び付られることにより「創造」することができるというくだりが印象的だった。 そして、何より著者自身の科学者としての熱意というか熱狂のようなものが感じられるのが何より心強く思った。最近読んだ何冊かの本の中で、科学者であろう人が、研究の中で何か神秘的なものを見出しそれをまるで言い訳の様に使っているように感じさせるものがあった。それ自体はロマンティックで惹かれるものがあるが、それで考えるの止めてしまうのではなく、突き進んでいこうとする姿勢は尊敬に値すると思う。著者自身、説明の簡略化のために端折った部分が多々あると書いるとおり、素人の私にもそういう部分が感じられるところがあったが、それらも含めて上記の様な著者の情熱を感じられる部分だと思う。 どこに興味を持つかは人それぞれだと思うが、この情熱こそが多くの人に、この本が面白い、と言わせている核の部分なのではないだろうか。 (ハナミズキ/2006-07-19) 記憶のメカニズムについてミクロのレベルから科学的に解説されている。
効果的なたとえ話を随所に交え、「記憶」全般について非常に分かりやすくまとめてある。 記憶力を強くする実践的な方法についても、その根拠と共に述べられており、非常にバランスのとれた本である。 個人的には、脳とコンピュータの違いについて書かれた箇所が興味深かった。 人間の脳の「あいまいさ」、それこそが人間の創造力の源となっているというのは逆説的で面白かった。 (/2001-04-02) 池谷裕二さんとは大学、大学院を通じての同僚なので、その分差し引いて読んでほしいが、この本は記憶に関する神経科学の最新の知見を興味深く読ませてくれる良い本だ。
74件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。まず、構成がよい。海馬が記憶に重要であることから始まって、最新の知見を散りばめ、スクワイアやタルビングの心理学的枠組みへとつなげる。エピソード記憶と意味記憶の関係とかは本当はいろいろややこしいのだけど、うまいことストーリーが流れている。教科書丸写しではなくて、よく消化してから書いている証拠だ。このあとに神経細胞、シナプスについての記述があって、LTPとは何かが説明される。いきなり本の最初から神経細胞の説明に入ったらうんざりだから適切な構成だ。そして6章の「科学的に記憶力を鍛えよう」に入っていく。 そしてこの6章が面白い。実際のところ、ここで書かれていることは先述のエピソード記憶、意味記憶、手続き記憶などの枠組みを使った話であって、「最新脳科学が語る」というほどのことではない。けれども池谷さんの経験と信念がにじみ出た人間味あふれる文章になっていて魅力的だ。たとえば、「どの科目でも優秀な成績をとることができる学業の優れた人は、一つの科目すらもマスターしていない人から見ると超人的な天才に見えますが、しかし、それは生まれつき頭がよいというよりも、むしろ、いろいろな科目の学習能力が相乗しあった結果なのです。(216-217ページ)」なんてのは家庭教師をしていた学生に教えてあげたいセリフだ。 この本は、2000年あたりの国際科学雑誌の報告までの最新情報を取り込んでいるが、これは他の本にはない特色だ。人やサルの研究に関する言及が少ないのは専門家としては不満だが、1冊の本に全てを詰め込むことはできないからちょうどいい線だと思う。 この本を記憶の脳内メカニズム研究の現状に興味のある全ての人に薦めます。 (/) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
いま、この研究がおもしろいの著作一覧 おすすめ 新書で脳科学 脳科学に関する書籍 脳科学 マインドマップを身につける 独断おすすめ書籍01 本当の良書(だと思う)脳科学書 ver.1.0 勉強法を考える ブックマーク3 |
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脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?
ASIN:4396681135祥伝社(2006-09) 池谷 裕二 売上順位:8747 ¥ 1,680(中古:¥ 376) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
海馬の研究をしている薬学者による、最新の脳研究を分かりやすく解説した本。著者が『プレジデントファミリー』で「頭がよくなる玩具」特集に登場していたことから、どのように頭がよくなるのか知りたくて読んだ。
動物実験などのデータに基づいた人間の行動の傾向を、脳機能から説明していくと妙に説得力がある。それはあくまで傾向であって全ての人間に当てはまることではないのかもしれないけれど、ある程度までは普遍的だと知ることは有意義である。 「重要なのはストレス解消ではなく、解消する方法を知っていること」の項は深く共感。実験では、ストレスホルモンを増やす薬を点滴するのだが、注射量を調節できるボタンを用意しておくだけで、実際にボタンを押さなくてもホルモンが上昇しないという報告が紹介されている。「つらくなっても、オレにはこれがある」という思いが大事なのだ。趣味をもつことの大切さ。 そのほか、 ・最初に言った意見をすぐに曲げないという行動は自己維持の本能に由来する ・仕事のできる能力は好奇心や注意力と関連する ・サルもギャンブル好き ・人が痛がっているのをみるだけで反応する「同情ニューロン」が見知らぬ他人の場合は反応しない ・意思が生まれる前に脳が活動を始めるので人間に自由意志はない(でも行動を思いとどまることは自由にできる) ・歳をとっても知的好奇心や注意力があれば記憶は衰えない など、興味深いトピックがいっぱい。 また脳とコンピュータをつなぐ神経補綴学、遺伝子を解析してその人にぴったり合った薬を出せるようになる薬学など、最先端の研究も楽しい。 脳を活性化させるべく、さまざまなものに好奇心をもっていきたいなと思った。 (おの/2007-01-23) 池谷氏のこの著作はnature,scienceなどの最新論文からネタを引用してきて、
そこから彼自身の意見や今後のその事項に対する予測をしています。 トピックスとしては興味深いものばかり集められて楽しめます。 しかし彼自身のそのトピックスに対する意見、予測にはやはり注意!何か彼の意見は そうなって欲しいという願望めいた話、こうだろうという偏見、先入観を読んでいて 感じました。 1つ1つのトピックスはのめり込めるので、ここは満点、彼の偏見、先入観を 割り引いて☆4つにしました。 (フジキセキ/2006-12-13) 最新鋭の脳科学者である池谷裕二先生によるエッセイ集。
今作は海馬や記憶のみならず,脳とその現象全体について, 最新の論文を身近なテーマと結びつける形での「語り」となっている。 例えばタイトルにもある「脳はなにかと言い訳する」という章では, 変化に気づかない現象(変化盲)について,2005年10月の 「サイエンス」誌の論文を元にしてわかりやすく解説している。 われわれがいかに「上っ面」に流されやすいかを。 かといって今作は「100%科学的」な本というわけでもない。 科学者というのはよく「妄想」にふけるものだが,池谷先生とてその例外ではない。 その妄想を「思い切って」「仮説のまま」述べているところに, ただの科学書ではない,本書の魅力というのもあるのではないか。 (エチルブロマイド/2006-09-17) 脳のささやきに耳を傾けることが、いかに本質的なあるべき行動を示唆しているか、考えさせられる。そのささやきがなかなか聞こえない。それを聞けることこそが、幸せになるための秘訣だということに納得させられる。なるほど、生理的な体や意識から来る兆しが、いかに大事かということを示している。
(ベンジャミン/2006-11-02)
「進化しすぎた脳」「海馬」「記憶力を強くする」などの
著者で知られる脳科学の研究者による著作. 本作は,今までの著作のスタイルと変わり,章ごとに1つのテーマを挙げ, それに対する最新の脳科学の研究成果を紹介,著者による解説というスタイルを取っている. 最新の論文を引用し,それに対して著者がわかりやすく具体例を交えて紹介する, というスタイルは非常に読みやすいし,理解しやすかった. 本文で紹介された論文には,インターネット上に公開されているものもあるので, 興味を持った研究があれば原著論文を読める.現役の研究者が読んでいる論文と いうものはどんなものなのだろうと,眺めることができる.. これだけのサーベイ(先行研究の調査)を行い,一般人が理解できる文章にした ということが素晴らしい.まさに一般向けのサーベイ論文. 読み終わる頃には本が付箋だらけになってしまった. 話のネタにもなるが,普段当たり前に行っている自分の行動について, 深く考え直すきっかけにもなる一冊. (sleepy_yoshi/2006-10-03) 脳科学者である池谷裕二氏のエッセイ集。脳科学の研究結果を基に、思考のすばらしさや問題点について解説している。平易な言葉で記載されているが、専門用語もあって、高校生以上が対象と思われる。理系であれば全く問題なく理解可能。
本書の素晴らしい点は、書きっぱなしのエッセイをただ収載しただけではなく、詳細な捕捉を行っていることである。雑誌などに連載されるエッセイやコラムなどは、字数制限があるために著者の言いたいことが十分に述べられずに誤解を招いたり、主張にたいする信憑性を担保することが困難であるが、本書はそれを十分に補っている。さらに、他者による多くのエッセイでは、自身の主張に沿ったデータであれば信憑性の怪しいものを根拠にするものも多いのに対し、本書では権威のある科学雑誌の(信憑性の高い)データが先にあって、それについて著者が解説し主張を行っているため、確証バイアスにならないよう配慮されていることがわかる。そういった意味で、同氏は科学者としての責任を全うしていると思う。ただし、同氏の解説の中にはやや的をはずしているような部分もある。例えば、人間は進化の過程で体毛がなくなったために服が必要になったように考えているようだが、熱帯で誕生した体毛のない人類が服を必要としたのは短期間でより寒い環境に居住地を求めたからである。また、うつ病の人とアホさ加減についての記載は不適切と思う。他にもいくつかあるが、主観的な想像については著者自身が『妄想と思って下さい』などと注意喚起しているため、きちんと読む必要がある。本書の具体的な内容としては、アルコールはストレス発散になるかや、効率よく記憶される状況はどんなときか、などが述べられており、日常生活や勉強法の参考になることばかりである。 主観的な考察でやや的をはずしている点で評価を迷ったが、それ以上に学び得る情報が多く、従来のエッセイ集の問題点を克服しようとする著者の工夫や挑戦、真摯な姿勢は特筆すべきと思うので、星5つとした。同氏の著書を読むと、いかに著者自身が勉強しているかがわかるし、他の著作も読んでみたくなる、そういう読者を想う努力が伝わってくる。 (MM/2008-01-26) 池谷先生と言えば「海馬」。しかし本書は海馬に限らず、脳科学全般に関する最新論文について池谷先生が「面白い」と思った内容を一般読者向けに易しく解説しています。口述筆記スタイルであることが、本書の読みやすさに繋がっていますね。「脳の振舞いを知ることは楽しい!」と思わせる【科楽】な一冊です。脳がいとしくなりますね。また、この本には「モチベーションの高め方」「アイディアのひらめき方」等のヒントがあります。「創造力を高めるにはどういう環境作りをすれば良いのかな?」と考えている人は、本書で述べられている脳科学を知ってる/知らないでは大違いだと思いますょ。本書を読んだことを活用して、刺激的な日々を楽しく過ごしていきたいですね。(^-^)
脳科学の現場に居る人だからこそ、伝えられるメッセージ(本音)が本書にはあります。巷ではその道の専門家でもない人が「科学コミュニケーター」気取りに科学情報を紹介する本があったりしますが、そういう本より遥かに読み応えがあります。池谷先生には脳科学分野にシッカリ足をつけて頂いて、今後も「科学の現場と一般社会の架け橋」を架けて頂きたいなぁ、と期待しています。 (ゴルゴ十三/2006-10-07) 子供用教材の中にある、著者の勉強方について記述に興味をもち、この本を購入しました。
科学的用語や専門語がありながら、読み易い。ハギレの良い語り口調と簡潔な文章は、主婦であり、科学とはなじみのない生活をしている私でも1・2日で読める内容でした。この本で脳のしくみ、効率の良い記憶の仕方が理解できたので、子供の勉強の仕方に取り入れてみようと思います。また、年をとっても記憶力が衰えないという記述は納得できる内容でしたし、はげみになりました。使える本だと思います。 (BEANS/2006-11-07) いつも使っている脳なのに、その働きについては知らないことがたくさんあります。
論文で読めば難しいようなことも、身近な事例を使って解説されているので、わかりやすくておもしろかったです。 特に「虹が7色」などの文化背景による思い込みについての話は、以前から音に関して「なんで同じ犬の鳴き声でもことばによって表現が違うんだろう」と不思議に思っていたので興味深かったです。 言われてみれば、「思い出す」という行為も確かに矛盾していて不思議です。答えが出てこないのに、実はそれを知っているのですから… 今後は脳の特性を活かすことによって、より健康的・生産的な生活を送りたいものです。 (夢ふうりん/2006-11-05) 普段の生活では、病気ではない限り、脳について意識することはあまりないと思います。
それが、本書を読むと、日常生活でよくある行動や現象について、脳がどのような作用をしているのかを解明しています。 健康、ダイエットやメタボリックシンドロームなどといった本が多く出版されていますが、著者の持論による依存性が高く、偏った知識になりがちです。 本書は、脳に関する最先端論文や文献に基づいています。 そういった医学的に解明されているところをわかりやすく噛み砕いて説明し、脳という高度な科学分野を身近なものにしています。 納得できる的を得た説明で内容がよく理解できます。 本のタイトルの付け方が巧妙で面白くフレンドリーに感じますが、その中身はすごく濃いです。 本書は、そういった難しさを意識させず、実に読みやすいものに仕上げており、一読の価値があります。 (happybear0823/2007-03-04) 人を好きになるとき、「こうしよう」と考えて何か行動するとき、意識より前に、すでに脳の中ではやることが決定しているそうです。
ということを読んだとき、つまり頭の中に『デスノート』みたいなものがあるのだなと思いました。 ある程度、脳の中で、つぎにすることが決定されて、そしてそれが行動になるという文を読んで、自分の意識は自発的ではないのか、何かに動かされているのか、脳は何を指示しているのか、よくわからなくなってきました。 でも、だから、脳について考えることは楽しいし、この本は脳についての興味をさらに高めてくれました。 (tyrol/2006-10-20) 睡眠に対する誤解
私は従来、睡眠の役割は、疲労を回復するもの、体内細胞の成長や再生を促進するものと考えていました。生きる為に睡眠は必要なものと分かっていましたが、記憶に関してはネガティブに考えていました。つまり睡眠を取ると勉強したことや覚えたことをある程度忘れてしまうと考えていました。しかし実際は逆で、睡眠は記憶の定着を促進する役目があったのです。 また、研究者が夢の中で発明のヒントを得たとか、作家が夢の中で創作のアイデアを得たというような話を何かで読んだり聞いたりしたことがあります。これも池谷さんの本を読んだ後なら納得がいきます。夢は記憶の断片を繋ぎ合わせて新しいストーリーを作るので、普段の生活では考え付かないような奇抜な組み合わせやアイデアを生み出す可能性があるということです。 本書を読んで、睡眠は学習したことを効率的に記憶したり、独創的なアイデアを発想するために役立つものであり、睡眠をもっと積極的・肯定的に考えて取ろうと思うようになりました。 学習効果を高めるポイント 1.睡眠を取る前に自分の興味がある研究分野や学習対象の本を読んだり、CDを聞いたりして情報をインプットすると、夢に影響を与え易い。 2.睡眠中に夢を見ることによって記憶の断片が再構成され、必要な情報が記憶として定着化する。 3.夢の副次的な作用として、記憶断片の再構成の際に、通常では有り得ないようなパターンの組み合わせが生じることで、独創的な発想やアイデアが得られる可能性がある。 脳の研究の話は難しくてとっつきにくいイメージがありましたが、本書は読みやすくて日常生活に応用出来そうな話が載っています。 (個人投資生活研究所 管理人やすまろ/2008-03-05) あれもこれもというわたくしの趣味のおおさはこれだつたのかとか、
あんな男なんかとすぐ喧嘩してしまうわけ。 なんどもおちこんでもどんなふうでも、いずれ幸せになれると、 そーいわれるとこちらも悪い気はしない。 そんななんとなく簡単で、安心のできる読み物として ぜひお薦め!! (flora/2007-01-21) 池谷さんの脳の本は本書の他に海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
進化しすぎた脳 (ブル-バックス)を読みましたが、やっぱり 面白いですね〜。 この本の大きな特徴のひとつは、科学的・客観的な知見をベースにしながらも、 著者自身が「妄想」と言っている主観や解釈を多く取り入れている点。 著者個人の主観や解釈なので、そこには願望・偏見・先入観なんかも事実上 入り込んでくるでしょう。 他のレビューには、これについてネガティブな意見もありますが、私はむしろ その妄想(主観や解釈)を評価します。 主観や解釈にはその人の考え方や場合によっては人間性みたいなところが 透けて見えて、池谷さんの人柄が感じられます。 また、著者の主観に対し「いや、それはどうかなー」とか「俺ならこう思うぞ」 などと、解釈の違いを楽しむのもいい。 どの部分が著者の主観や解釈なのかは読んでいればわかります。 どこからどこまでが事実で、どこからが解釈なのかわからないのは困りますが、 それがはっきりしているのなら、著者と読者の思考の応酬が可能となり、より クリエイティブな読書となる気がします。 そもそも、そうした「解釈」こそが、コンピュータにはできない人間の脳の 素晴らしいクリエイティブな部分だと思いますし。 他の脳関係の本も含め、以下のAからDの順番に読むのがおすすめです。 A.進化しすぎた脳 (ブル-バックス) →非常にわかりやすい解説で、脳の機能や仕組みを押さえる B.脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書) →問題のある脳を健全な状態にする方法(マイナスからゼロに)を学ぶ C.ひらめき脳 (新潮新書) →脳をよりクリエイティブな状態にする方法(ゼロからプラスに)を学ぶ D.脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? →科学的・客観的な知見をベースにした著者の妄想(主観や解釈)を楽しむ (ファイヤーマン/2008-07-26) 脳に関する(動物を用いた)実験は、随分と行われており
19件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。比較的新しい論文発表を紹介しながら、池谷氏の解説を 交えた短いトピックの寄せ集めで本書は構成されています。 一つ一つが短い内容なので、脳に関する雑学を増やすような 感覚でスラスラ読み進めることが可能です。 短い時間を利用して内容が理解できる反面、のめり込む ような面白さと興奮は感じられないかもしれません。 しかし、池谷氏の解説を読んでいても分るように、 実験された結果から自分なりに色々と都合の良い解釈を できる人間(の脳)はやっぱり凄いんだなと再確認出来ます。 この解釈の自由を上手く、自分に都合よく納得させる ことが、やはり「幸せ」のコツなんでしょうね。 幸せになるための、脳のカラクリ(または利用方法)を 教えてくれるかもしれませんよ! (happyfun120/2007-10-13) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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ゆらぐ脳
ASIN:4163702504文藝春秋(2008-08-07) 池谷 裕二 売上順位:73046 ¥ 1,300(中古:¥ 850) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:15
インタビュー形式で最近の池谷先生の研究内容(※)や研究に対する思いを綴った本となっています。時折、最新脳科学のミニ質問(トリビアっぽい小ネタ)が挿入されます(全23本)。ただ、ご本人が「あとがき」で認めているように「仕事上のボヤキ」が並びます。(その意味で「海馬」「進化しすぎた脳」を読んだ時のような高揚感はあまり感じられません)まぁこの"ボヤキ"も読む人が読めば、野村監督の"ボヤキ"のように、単なるボヤキではなく意味のあるボヤキだと気付きますが。
さて最近のご研究内容(※)とは、脳の一神経細胞(部分)ではなく全体(システム)を評価する為の実験科学的方法論を構築中なのだそうです。タミフルを |


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