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「理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)」 とその関連商品
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理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)
ASIN:4062754355講談社(2006-06-15) 編集:毎日新聞社科学環境部 売上順位:28233 ¥ 600(中古:¥ 65) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:23
私は高校時代に、故都筑卓司氏の「超常現象の科学」(ブルーバックス)で理系現象に目覚めました。大学は文系でしたが、宇宙とか素粒子とかの講義を取り、文系の講義よりよっぽど夢中になって聞いたものでした。
この本を読んで、「そう言われてみれば…」と思い当たったことがたくさんあります。例えば、一般的に言って理系な話題で関心が高いものといえば、ノーベル賞くらいでしょう。でも、ノーベル賞自体に関心があっても、どういう功績が評価されたかまではよく分からない。あとはスペースシャトルとか人工衛星の打ち上げくらいかな。養老孟さんだって専門は理系なのに、ベストセラーになったのは文系な本でした。 ヒトゲノム解読で日本がアメリカに出遅れた大きな理由が「米大統領は科学補佐官を重視している」という記述に至っては、まったくその通りだと思うし、なんか悔しい。 そんなようなことを改めて考えてみた。この本を読んだおかげです。 NHKが時々、理系の良質な大作「NHKスペシャル」を作ってくれるので、見逃さないようにしています。 (あぶはち/2006-06-23) 文庫本になった機会に読んでみました。単行本刊行時(2003年6月)から約3年経ったわけですが、理系人間を取り巻く社会環境は3年経ってもそう大幅には変わっていないように思えました。(その意味で、この文庫本の「賞味期限」は切れてませんね) 同じ理系の世界でも、自分とは違う分野の世界の話は興味深く読めました。また良く知ってる分野の内容では「おっと、その先生は(匿名掲示板や噂で見聞する限り)そんなに奇麗ごとでは済まなさそうですよ(-_-);;」という御仁(約1名)も登場して、ややビックリしましたが。ともあれ、理系人としては他人事ではないため、数日で読了しました。
読み終えて思うことに、「数字で測れるモノ」に拘る余り「数字で測りにくいモノ」への配慮が足りなくなってきているのでは、という風潮です。例えば、業績評価などは何でもかんでも数値化して評価する傾向が強くなりすぎる余り、数値目標達成のために行動が近視眼的になるということも…「内側から見た富士通〜『成果主義』の崩壊」(城 繁幸)という本で書かれていることも、決して他人事ではないわけです。数値目標を課す側も課される側も、「目標」を数値化することで安心してしまっていては駄目で、数字では測りにくいモノ(科学の審美眼、独創性、根気、愛情、協調性、倫理観、モラル...)にいっそう配慮が必要だと思います。昨今、話題になった研究者のデータ捏造・改竄騒ぎ/不正行為(研究費の流用など)を見聞するにつけ、「数字で測れるモノ」に固執したあまりに「数字では測りにくいモノ」がないがしろにされたのでは、と思わざるを得ません。(そういうわけで、まだまだ現在進行形の事態があるわけでして、その意味でも本書の続編を期待しております。あらゆる業界の【お役人様】にも読んで頂かないと!) (ゴルゴ十三/2006-07-27) 手に職がつくという意味では、安定したキャリアを持てると思われる理系だが、日本社会の実権は、現在でも文系人間に握られている。この事実を前提に理系社会固有の問題に目を向ける、大変良質なジャーナリズムだ。
貢献度に応じた報酬を貰えないことに疑問を持ち始めた、企業の雇われエンジニアたち。テーマの細分化で、より狭い分野へ収まってしまう傾向にある、研究者たち。未だになくならない理不尽な女性差別。受験教育中心主義の弊害。独創性を育てるのに適さない、昇進や研究費などにまつわる制度上の問題。そして、「文理分け」を前提とした社会の無意味さ、などを表に出す。日本の理系社会の抱えるさまざまな問題点には、より効率的なシステムを持つ米国の例と対比して、本質をわかりやすく抉り出す。 ただ、理系といっても、基礎研究からより実用的な工学系と、一括りに出来ない面をもつ。この著書に出てくる人達は、なんらかの形で「成功」した例が多いが、理系の前提となる研究というものは、基本的に失敗することもすごく多いし、良くても結果がペースの遅い日進月歩的に収まるだけ、という側面もある。日本のノーベル賞受賞者が多く輩出された時世もあってか、きらびやかな成功にスポットを当てるのもよいが、地道に開拓を続ける、「普通」の研究者たちにも取材を向けたら、さらに典型的な理系の実状に迫れたのではないか、とも思う。 産学提携は、社会全体にメリットがあるので、工学や、熱い注目を浴びるバイオ的な分野に興味が偏るのはしかたがないとしても、典型的な理系とは何のことなのか、という座標軸が、この作品ではやや一定ではないことは確か。 理系の「今」を概観するために、おすすめ。続編の『「理系」という生き方』を併せて読むと、「文理分け」にこだわることの理不尽さが、より分かるようになる。 (cupiemayo/2008-04-15) 私は薬学を学び、今は製薬会社に勤務している。ある程度歳を重ね、いろいろな決定にも関与するようになったが、文系の方々の情緒的な判断にはあきれてしまうことも多い。
本書では理系と文系のギャップ、理系の研究者の研究環境などの問題を多岐にわたるインタビューで構成している。 が、読み進むうちに、内容が古い、すなわち2002年の段階での話であることが気になった。特に国立大学が独立行政法人になる前の状態を現実のように述べていて、せめて注釈くらいはいれて欲しいなと思った。 ただし、あとがきには現在も新聞に連載しているとあり、それなら仕方がないかと感じた次第。読む時には、既に対応済みの問題もあることを留意してください。 (vatmideo/2006-09-24) まさに日本の国の縁の下の力持ち。
一般的にオタク・マニアックというイメージが強い理系の人たちへの誤解が解ける本です。 理系の人たちの未来と今後の課題についてもよく分かる、今までにないちょっと変わった科学の本です。 (MOON/2007-02-27)
国家と言う枠組みで考えるなら ||||
平時における理系のあり方だけを議論しても片手落ちではないのか?戦争の片棒担ぎをしないように有事の際の理系のあり方についても取り上げて欲しかった。
全6件のレビューを表示しています。(職業玄人/2007-12-21) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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「理系」という生き方―理系白書〈2〉 (講談社文庫)
ASIN:4062759268講談社(2007-12) 毎日新聞科学環境部 売上順位:38881 ¥ 560(中古:¥ 300) |
レビュー総評点:8
就職、受験対策などに発する、理不尽な早い時期での文理分けによる弊害などを中心に、日本社会にはびこる、理系を軽視する傾向に警鐘を鳴らす、読みごたえのある本である。きちんと関係者などを取材し、データを用いて理論を裏付けているので、クリアな著者の主張には納得させられることが多い。余剰ポスドク問題など、近視眼的な科学政策の結果などにも目を向け、理系(というか近視眼的な学術偏重主義)特有の問題をもとりあげている。
技術立国としての日本の将来における理系教育の重要さを語るが、内容的には決して、文系を軽視するような論調では無いし、理系の優越を主張しているわけでもない。個人的には、文系の方により多く読んでほしい気がする。理系のなかで生きてきた人間としては、就職時、理系産業やアカデミアに残らない道を選んだ人々の経験談が、ためになった。 結局、問題の本質は、日本社会(教育機関や企業など)の柔軟性の無さにあるような気がしてならない。日本社会は上から下まで、あまりに理路整然と、「進むべき道」が整っていて、一度でも敷かれた道を外れると、ある意味で「普通」の社会へ再び入り込むのが、難しくなってしまう。これは、ニート問題などとも、切り離せないのではなかろうか。文理分けは、実質的に進路分けなので、若い子供達は分けられた時点で、「進むべき道」を与えられてしまう。本書でも語られるが、進路変更には、非常な困難が伴う。 日本でも、戦後長らく成功し続けた画一社会が崩壊してしまったので、エリートコースを歩んできた幸運な人材だけでなく、すこし外れた道を歩んだ人間をも、有効に活用できるような社会への変革が、国際的な競争力を維持するためには絶対に必要である。豊かになった日本は、人それぞれ違う豊かな生き方を尊重できるような、包容力のある社会を目指す必要があるのではないか、と感じた。 (cupiemayo/2008-03-05) 私自身は高校で社会4教科、理科4教科ともに英語・国語・数学なども勉強した世代で、選択の余地はありませんでした。当時は「数学なんて役に立たない」などと考えていましたが、今になって思うと、物事を理解し考える手段として必要だと感じています。「詰め込み教育」などと批判されていましたが、物事を学ぶ時、最初にある程度詰め込まないと理解できる段階には達しないこともこれまでの経験から理解しています。
本書では文系と理系を区別している大学入試制度が、高校での早い時期からの文理別コースの教育に繋がり、文理の壁を作ってきたことを様々な角度から検証しています。また大学の学部の中でもいくつもの科があり、それゆえ専門性が高くなり、修士・博士が社会に出て行きにくい状況を解説しています。 結局のところ、大学を卒業した人は「どういう人間であるべきか」という人間像=教育政策の目標が不明確だったという政策の問題になると思います。 私自身は理系ですが、ある程度の歳になっている文系の方々の感覚的な判断には、いささか馴染めずにいます。 蛇足:実はそういった「定義不明」といった問題は、我々の周囲に結構ありますが、そのまま議論が進行しているのです。例えば「裁判員制度」の目的は「司法に一般常識を持ち込むこと」だったはずですが、裁判員制度の是非の議論が進行してしまい、他の解決策を策定・検討するという選択肢は消えています。 (vatmideo/2008-04-13) まえがきに「文系・理系という無意味な区分けは必要ない」とあり,社会科学者と一緒に仕事をしている技術者として,この意見には全く同感である.
全3件のレビューを表示しています。高校の文系・理系のクラス分けのもつ害から議論が始まり,学問における文理の壁を打ち破ることの難しさ,理系の文転就職の実態,と3章にわたってこの主題が続いている.続いて博士の就職難をここでは理系特有の問題として取り上げ,最後は小中学校の理科教育の衰退と打開への取り組みで締め括られている.様々な意味での文理の壁を乗り越えることの必要性が全体を通して強調されている. 一方,前著「理系白書」と比較すると,『「理系」という生き方』というタイトルとは裏腹に『(典型的な)「理系」ではない生き方』に重きを置いており,その多くが苦労話であることから,ややもすると文系の目から見た珍奇性という視点が感じられ,かえって文理の壁を感じさせるのが残念. (takada/2008-01-17) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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理工系学生のためのキャリアガイド―職業選びに失敗しないために
ASIN:4759809007化学同人(2002-03) 編集:米国科学アカデミー/翻訳:小川 正賢 売上順位:332114 ¥ 1,890(中古:¥ 875) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:1
近年の大学内での研究者の競争激化、企業の中央研究所の廃止、大学職員の終身雇用の終焉など、米国も日本も直面している問題はほとんど同じである。ここで著者らは転職経験者の成功談を通して、2種類以上の分野でのキャリア形成が今後重要になってくると述べている。理工系分野における技術の陳腐化が急速に早まっているため、転職は当然必要になっている現状についても述べている。米国と日本という違いは無意味であり、これからの広域世界でキャリア形成を前向きに考えるにはおすすめの本である。
(読むべき本/2004-07-27)
全1件のレビューを表示しています。[amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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理系思考
ASIN:462031837X毎日新聞社(2007-10-27) 元村 有希子 売上順位:68524 ¥ 1,575(中古:¥ 407) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:-131
この本を読む人間が知っておくべきこと。
元村有希子記者は最初に大手マスコミとして、「ゲーム脳」を礼賛する記事を書かれた記者様です。その後、元村記者のあとを追うように「ゲーム脳」を無批判に持て囃したマスコミがあとに続いたおかげで、既に似非科学であったと結論はでていますが未だに世の人で信じている人は多いです。 もちろん、人は過つものです。しかし、人の真価が問われるのは過ちが明らかになった後にどうするかということ、その点元村記者は直接自身の開いているブログでも再三指摘を受けたにかかわらず、自己の責任をお認めになりませんでした。つまり、似非科学を見抜けないどころか、似非科学であることが明らかになった後にも訂正・謝罪の言葉の一つもものすることができませんでした。 そんな人間に説いていただかなければいけない「理系思考」というのはいったいどういうものなのでしょうか?とそんな素朴な疑問を抱きながら本書は読まれるのが正しいでしょう。 本書でとりあげている「学力低下」問題について語るにも、まずもってマスコミの「学力低下」について書かねば説得力など皆無です。そもそもTIMSS、PISAといった国際学力調査をきちんと精査すれば日本の子供の学力が低下したなどと、簡単に言うことはできないはずです。この場合、必要最低限必要な視点は、日本の児童数(そんな人口1000万人レベルの国と比べてどうするの?)、日本の児童の進学率、そして日本の教育費です。それらを他の同レベル、それ以上の人口を擁する先進国と比べてから語っていただきたいものです。それが「理系思考」ではないでしょうか? (遊鬱/2007-11-26) 「理系白書」が始まった当初は、余剰博士やポスドク問題などあまり世間に知られていない問題を紹介していて「おっ」と思ったのだが、結局のところパッと目に付いた研究者のところにインタビューに行ってコラムを書くという手法の限界ということなのか、いつまで経っても分析や取材は深みを増さず、今や「これからは理系人間でしょう!」である。
本書もその延長線上で書かれた短いエッセイ集であるが、何か著者は根本的に科学というものを理解していないような気がしてならない。科学的であるということを自然科学系の人間の専売特許と勘違いしているとでも言おうか。自然科学系の人間と人社系の人間が全く違う人種だと思っているのかもしれないが、まともな人社系の研究者ならば著者よりも遙かに科学的な思考法を身に付けているし、経済学や社会学、哲学でも数学を使う分野はバリバリに数学を使うわけだ。そういったことを(おそらく)知らないまま書き連ねられた理系ファンエッセイは・・・・みなまでは申しますまい。まずは「理系白書ブログ」を読んでみて、それから購入を考えても遅くは無い。 (498円/2008-02-01) コラムで読んでいると気にならなかったが、まとまって後記付で読むと、原発や政治の話題となると切り口の甘さや深みのなさが気になる。
他者との関わりなどホノ温かい文章もあり、その部分ではほっこりした気持ちにさせられた。 (ぽるじはど/2008-03-19) 著者は毎日新聞科学環境部記者で、元々は文系出身です。その文系から見た理系にまつわる作品ですので、もちろんお堅い理論は全く出てきません。新聞内のコラムを集め、エッセイ風に加筆した本ですから、重複はあるし、時間が足りなかったのかなと思わせる表面的な記載もありました。ただ、理系嫌いな方にとっては非常に取り掛かりやすいイメージとなるのではないかなと思いますよ。作者も言うコラムは「勝負の一品」、エッセイは「まかない飯」がぴったり合う内容です。どれもこれもが勝負の作品(難しい内容)ではなく、すきっ腹(少し興味があるだけでも軽く読める内容)を埋め合わせるには十分ですし、かえって親近感が沸くのでは?
全4件のレビューを表示しています。日常見られる科学に作者独自の文系的な鋭い批評が入り、へぇ〜って感心する事も多く、理系の人が読んでも様々な気付きがあるのではと思います。 私にしては、かなり面白くまた理系と文系の溝に気付かされました。その点に関しては大いに評価されうる作品だと思いますよ。 (セレンゲ茶/2008-02-12) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:3.0 はてブコレクション数: |
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理系思考 エンジニアだからできること
ASIN:4270000937ランダムハウス講談社(2005-09-23) 大滝 令嗣 売上順位:45681 ¥ 1,680(中古:¥ 240) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:67
日本のエンジニアの実情は世界から見てかなりおかしい ||||||||||
日本のエンジニアの実情や問題点、それに対するアドバイスが書かれています。著者は東北大学工学部応用物理学科を卒業し、カリフォルニア大学電子工学科で博士号をとり日本に帰って東芝に就職しました。そこで日本のエンジニアに対する実情を目の当たりにし、おもいきって転職していくことになります。本来あらゆるものを創造し、実際それで世の中が豊かになり、これからの発展のためにもエンジニアなど理系の人はとても重要な存在であるにも関わらず、言わば一つの駒としか扱われてない日本のエンジニアの実情は世界から見てかなりおかしいと思います(青色発光ダイオードの問題で注目され始めたけれども)。著者は文系側の人たちだけに責任があるだけでなく、理系の側の人間にも問題があると指摘しています。エンジニア、理系の人間としてこれから生き残るために読むべき本だと思います。
エンジニアの方を主な対象にしていますが、理系に進む高校生、文系理系の選択をしている最中の高校生も読むべき本だと思います。 (UI/2005-09-27)
理系人間へのキャリア指南の書 |||||||
書名の印象は「理系思考」そのものが主題のように見えるが、理系人間への「キャリア指南」だと帯にある。エンジニアの仕事の見方、リーダーになったとき、エンジニアを卒業するとき、などのアドバイスが書かれている本。
著者ご自身が電機メーカーから米系コンサルティングファームへ転身したキャリヤの持ち主だけに、素材は実務的でインフォーマティブである。少なくとも自分たちの上司・先輩からは聞けないような話題が盛りだくさんだ。 序章で「人間は自分に合った競争原理に身をおくべきだ」と、リスク回避に走りがちな理系人間にカツをいれ、続く各章で、トップやコンサルたちの戦略思考法を引いて、エンジニア自身のためのキャリアプランの手ほどきをしている。 近頃めずらしく再読させる本に出会った。中韓の追い上げに立ち向かうエンジニア、できればエンジニアの卵たちにも、ご一読をお奨めする。 (一色 通弘/2005-09-27)
理系生への人生アドバイス集? ||||
理系でメーカーに就職し、残業代のつかない深夜帰宅の日々を送る、僕ら開発者にとってはイタイ数々のアドバイス。しかし、著者も理系の方なので、全編を通して、理系の味方でいてくれる視点が嬉しい。
マネジメントというと、理系が疎んじられ、文系が幅を利かせている、そんなイメージもあるけれど、この本は、むしろ理系の方が、最初から必要なことをほとんど知っている、と励ましてくれている。 思わず苦笑いしてしまうオビ絵、理系出身ならだれもが感じる軋轢のワケ、アメリカと日本の比較、マネジメント理論の琴線、はてはリーダに立った時の心構えから、MBA・英語の勉強法まで。 理系でありつつ、マネジメントも抑えて、人のつながりを活かしながら、リーダーシップを発揮して、大きな仕事をして行こう、というメッセージのかたまり?のような本。 (ハマのスケボー乗り/2005-09-26) 政治の世界や経済界のトップは、ほとんどが文系大学出身者で占められています。かたや理系人間は「つぶしがきかない」などと陰口をたたかれ、正等に評価されていない状態が続いている。社会はもっとエンジニアを理解せよ! 理系人間自身も、もっと奮起せよ! というのが本書の執筆動機とのことです。
大滝氏は自身の理系的思考――論理的に物事を考え、因果関係を理路整然と分析できるその能力――を現在のコンサルタント業にも活かしていることを強調しています。エンジニアを“卒業”した著者が後輩にアドバイスしているという、ちょっと高い位置からの物言いが気になりますが、そこは内容に免じて気にしないことにしましょう。 本書には、エンジニアの仕事をもっと充実させる「自分なりのテーマを見つけよう」や「エンジニアに役立つ勉強術」やリーダーになった時の心構え、転身や起業のアドバイスなど、後進には参考になる内容がたくさん載っています。著者の「ある日突然リーダーになってしまったときのための処世術」なんていう表現には、エンジニアはリーダーになりたくてなっているんじゃない、とういニュアンスが出ていました。 実際に未来をつくり出すことのできるのはエンジニアだ! 間違いなく現代の錬金術師なのだ! という著者の思いがあふれている一書でした。 私が個人的に参考にしようと思ったのは、大滝氏が挙げている推薦図書です。特に、ピーター・ドラッカーの『マネジメント――基本と原則<エッセンシャル版>』は、「座右の書として、ぜひ読みつづけてほしい」という力の入れようです。 ドラッカーの著作のおもしろいところは、読むたびに新しい発見がある こと。読者の立場や状況が変わるたびに、それに応じたヒントを示して くれている。 との推薦の言葉にはグッと来ました。 理系人間の方、ご一読あれ。 (くろやぎ/2005-12-26) ~私も理系の学校を出ててっきり技術者になるものと思っていました。
大学卒業後はオペレーターとして仕事をしてましたが、このままじゃ一生、言われたことをやるだけの仕事しかできないよなーと悩んで転職しました。 父親(元技術者)がリストラにあった後の姿を見て、自分も将来こうなるのかなと心配になったりもしました。 今は営業職についています。 ~~転職してまだ間もないのですが、理系思考は営業で生きてくような気がします。 対人間で、こういうことしたらこういう反応が返ってくるのかっていうのが体験できたり、今度はそれを企画にして、多くの人に試してみようって考えたりとか。 プラン・ドゥー・チェックは理系の人間が得意とするものではないでしょうか。 最近よく言われる経営者的視点の考え~~方から、技術者はどうあるべきかということも書かれてます。 日本の技術者や技術者以外の人達がみんなこんな考えを持ってたらいいなーと思いました。~ (/2005-09-24) 理系出身者の考え方というのが、いろいろな分野へ応用できるという内容の本です。
本人の体験や知人の体験をもとに書かれてあり説得力はありますが、 体験談が短いために物足りなさを感じるところも多いです。 20代後半のエンジニアで将来に不安を感じている人にはおすすめです。 これを読むと、これからの選択肢が広くなると思います。 (たつた/2005-12-11) 「理系思考」というタイトルを見て、この本に手を伸ばさないエンジニアはいないだろう。
しかし、中身は特に目新しい内容は無く、この手の書にありがちな著者の苦労自慢を読まされただけであった。 本をいかに売るかというマーケッティングに於いては、素晴らしい書であろう。 読書後の感想としては、結局エンジニアで成功出来ない者はさっさと文系職に逃げるが勝ちといった 後味の悪さだけが残った。特に、第四章の「エンジニアを卒業するなら」の内容は、文系は上、 理系は下という思想が根底にあると思う。 「経営者を卒業してエンジニアになりましょう」といった斬新な主張が欲しかった。 (gsyn/2006-03-09) 細かいことは置いといて,この大瀧氏のポジティブな視点に元気づけられる.通勤の往復で一気に読めた.内容に非常に共感できるからだろう.
エンジニア不遇の日本の会社の問題点を挙げ,その中でエンジニアはどのように自己を高めていくべきか,そして人の上に立ったときはどうすべきかが,述べられている.エンジニアからコンサルに転進した著者からのエールである. 確かに,小生の会社でも,役員を見れば事務系出身が殆どで,エンジニアは数名.人数では,エンジニアが圧倒的に多いにもかかわらず.そのエンジニアたちは,競ってMBA留学を狙い,それが一つの昇進のパサポルテになる.MOTについては,まだまだ見向きもされていない. わかってはいるがなかなかできない,「やりたいことは under the table でやれ」というアドバイス,また,「Don't Burn the bridge」ということで,人脈は大切にしとけよというアドバイスなどは,非常にリーズナブルである.特に後者は,小生も常々大切にしている.大学の同級の飲み会には必ず参加しているようにしているし,あまりアカデミックな仕事はしていなくても毎年の学会だけは参加している. リーダー論も,頼み事は最小限に,プレイングマネージャーの勧めなどは,同感できる.リーダーの3条件,ビジョンを示す,得をさせる,感動させる,というのも,納得. 著者の自慢話と感じる向きもあろうが,洒脱な語り口が,厭味とは感じられなかった.快活な1冊である. (yorozuya/2006-01-21)
元気でます ||
大手人事コンサルティング会社トップが書いている「理系人間の能力を呼び覚まし鼓舞して世の中おもしろく元気にしたい!」という思いが伝わってくる本。まるで筆者がすぐそこにいるかのようなわかりやすさや対話感があります。筆者のまわりの理系出身者で現在ビジネスを大成功させている人のお話が盛り込まれているのも魅力。苦労談や失敗談に励まされ、その情熱にちょっと目頭が熱くなったりして。。。日ごろの研究仕事に疑問を感じている理系の方、頭をやわらかくし視点を広げてみるのに良いですよ。「技術をコアにしたビジネスを立ち上げ」というところまでいかなくても毎日の仕事にいかせるアドヴァイスも多々。また、文系人間としても、仕事人としての自主独立精神を刺激されます。
(/2005-10-27)
エンジニアとしてのキャリアに悩んでいた僕にとってまさにとずばりの内容だったので僕としてはひさびさに良い本に出会った。なんだか、著者から希望をもらった気がする。(値段は、できればもう少し安かったらよかったかも?)
しかし、アジアの起業家ってすごいんですねえ。われわれも海外に出て行ったほうがいいのかなあ? 日本のエンジニアって、海外就職とかできるのかなぁ。でも、英語できないし、日本でがんばらなくちゃね。 (/2005-09-30) エンジニアとしてのキャリアに悩んでいた僕にとって、まさにとずばりの内容だったのでよかったです。著者に励まされた気がします。
アジアの起業家ってすごいんですねえ。われわれも海外に出て行ったほうがいいのかなあ? もしかして、海外就職とかできるのかなと思いました。でも、英語できないし、日本でがんばらなくちゃね。 (もなりえる/2007-11-06) この本を要約すると、「日本はエンジニアの待遇が良くないので、管理職になるか、独立するか、あるいは理系の素養が活かせる文系の職種(弁理士、フィナンシャルエンジニア、コンサルタントなど)に転職することを考えなければならない」ということです。
確かにその通りです。一生エンジニアを貫き通すなら独立するしかないかもしれません。アメリカだとかなり年をとった人でも現場のエンジニアとして活躍しているのですが、日本だと現場で働けるのは40歳くらいまででしょう。日本の企業はエンジニアのスキルアップよりもエンジニアの会社への忠誠心を重視します。そんな環境にいても人生の無駄だということを本書は教えてくれます。 ただし、本書に書いてあることを実行できる人は独立できるような優秀な人あるいはエンジニアから卒業するつもりでいる人に限ると思います。大半の人は結局のところ会社に居続けることを選ぶと思います。私もそうなりそうですが。 本書の前半の日本のエンジニアの境遇を分析した文章は共感できるところが多く、こう思っていたのは自分だけではなかったのかと勇気づけられます。それだけでも読む価値があったと思いました。 (TAKA345/2006-10-11)
タイトル買い |
本の内容は、日本での理系の立場が弱い事や、エンジニアとしての心構えの指南と、日本とアメリカエンジニアの扱いの違い、そして、エンジニアを卒業する場合についてなどが書かれていました。
期待していたのと違い内容が単調でめあただしい内容が特にない。 (フレッシュ フィッシュ!/2006-05-08) 昨今の工学部志望者が激減とのニュースを憂慮しており、
大いなる期待を抱きつつ一晩で読みきった。 読み終わってみると、これから進路を考える人向けではなく、 既に、自分は理系だと信じている人へのメッセージと理解できた。 そもそも、中学や高校で数学の成績が優れていると理系、 そうでなければ文系というように学校教育による刷り込みが強すぎた。 社会の中では、境界が曖昧になりつつあるので複雑な心境だが、 既に理系として社会に出ている仲間には、一服の清涼剤といえる一冊だ。 特に、リーダーになる際の心構えも触れており嬉しい限り。 理系はチャレンジ精神が旺盛であると自認しているので、 本書を読んで、新たな一歩を踏み出す仲間が増えることを期待している。 (クリエイティブFMKTG田作健一/2005-11-06) 新潮文庫だっかたか、かつて「文科の時代」という新書を読んだことがある。それと対比してはいけないのだが、本書は実に前向きだ。
22件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。よく、「完全理系、理系の話しかできない」みたいな人とごくまれにだがお話することがある。これは、企業に問題があるのだろう。逆にITによる文理の境界がだんだん不鮮明になる中で、文系だがまるで理系みたいな人にも会ったりする。この区分事態、果たしてこれから意味があるのであろうか?? (/) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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「理系」の転職
ASIN:4479791507大和書房(2006-02-16) 辻 信之 売上順位:36085 ¥ 1,470(中古:¥ 243) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:12
今日 書店で立ち読みしました。私はまさに理系の転職組なのですが、どちらかといえば畑違いの外資系技術に転職し、この本に書いてあるように今まさに自分の背伸びしすぎた立場に思い悩んでいるところです。自分の決断が正しかったのか間違っていたのか・・・。ただ一つ言える事は、転職は慎重に。どこにいてもやりたいことはやれる。大事なのは周りをインボルブできるかといかに円滑にコミュニケーションを取れるか。またそういう場所や仲間に囲まれているか。まさにこれらを考えされられる1冊だと思います。転職をお考えの方は一度立ち止まってこの本を一読されると、今の自分の環境・立場がどのようなものか(自分の性格を出せる環境にあるかどうか)をじっくり考えさせられる機会になろうかと思います。
(とーくん/2006-02-20)
日本が何も考えずにアメリカ社会を真似し、
ビジネスにおいてもアメリカ型(転職=キャリアアップ)がもてはやされたが、 ヘッドハンターの著者は、安易な転職に警鐘を鳴らす。 成功する転職の為に、後悔しない転職の為に、転職する前に一度読んでおきたい本。 この本は理系の人の転職について書かれているが、文系の人も参考に出来る。 また、転職を考えていない人も、就職したばかりの人も、キャリアアップを考えるなら参考になるかも。 (プー丸/2006-04-16) 理系の人を対象としたキャリア形成の本。
全3件のレビューを表示しています。著者は理系出身のヘッドハンターですが、 安易に転職をオススメする内容ではありません。 要約すると、 「理系マネージャーになろう!」 というメッセージだと思います。 技術者としての成功は、大発見、大発明だけではありません。 それらをシーズに、チームをマネージして 世の中に提供することも同等の価値があります。 研究開発の技術的な面のみを理解するのではなく、 マネージャーの視点で、 事業全体の中におけるポジションを理解する必要があります。 (メイワク/2008-10-19) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数: |
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理系のための人生設計ガイド (ブルーバックス)
ASIN:4062575965講談社(2008-04-22) 坪田 一男 売上順位:5997 ¥ 945(中古:¥ 631) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:24
「理系の人は素晴しい力を持っている。今の日本を支えているのは理系の力といっても過言じゃない。そこへ、ちょっとしたコミュニケーションや時間やお金の使い方などの文系力を培い、人生設計を少しでも考えたら、さらに素晴しいものになる」。
帯に、今をときめくiPS細胞研究の山中教授の写真と推薦の言葉が載っていたため、衝動買いした。山中教授は若い頃に著者の「理系のための研究生活ガイド」という本で勇気付けられ、そんなことなど知らずに共同研究を持ちかけるために積極的にアプローチしてきた著者に対して逆に「サインをしてください」とお願いしたそうだ。 ある意味で、凄く俗世間に染まったことが書いてある。しかし、徹頭徹尾前向きである。自分の好きな研究など狭い範囲の対象に没頭しがちな理系の才能と能力を最大限に開花させ、それを自他共に大いに役立てるようにするには、広い視野と目標を持って精一杯前向きにがんばりなさい、と溢れんばかりの情熱で強く激励している。 多くの国では理系の地位は研究職や技術職にとどまらない。本書にはないが、近年躍進著しく「世界の工場」とすら呼ばれるようになった中国の政府首脳部は、実は理工系大学出身者が大半を占めている。また、アメリカではITベンチャー長者の多くは理系出身である。理系の学問に要求される素養は結構世間の様々な分野に応用可能なのである。一方、日本の理科離れの風潮は、理系の適用範囲を本人も回りも少し狭くとらえがちなことにも原因があるように思う。 著者の幅広い経験と実績に裏打ちされているだけに、ひとつひとつの記述やアドバイスはとても具体的で、研究費の申請書の上手い書き方など、ちょっと他には例のないような記載も多い。将来にわたって広い視野で自分のスキルや人生計画を考えたい理系の研究者にとっては、最低限考え方や心構えの点だけでも、参考になる点があるのではないかと思う。 いずれにせよ、ポスト・ドク大量生産時代にタイムリーな本である。 (FreshAir/2008-05-16) 世間が抱くイメージとは違い、研究者といえでも自分の好きな事だけをしていればオーケーというのは昔の話。大学の研究も多額の資金を必要とし、それにたいする社会の要求も今後重要さを増していくだろう。
そんな最近の風潮がよくいう創造的な研究を妨げているとかナントカという議論はさておき、本書は理系の研究者が、自らの愛する研究を行うための、人生設計指南書となっている。 表現力や人脈作りのためのネットワーク、ポストの取り方など、理系の人間から見ればそのようなことをする事自体気持ちよくないことに映るかもしれないが、これが重要なのだと坪田先生は述べている。文系の仕事に見えるものに対して抱く偏見を無くし、少しでもいいからエネルギーをそのようなことにまわせば研究生活はより充実したものになるだろう。ちょっとやりくり上手になるだけでいい。そういうことであろう。 とかく損しがちだといわれる理系の研究者の現状を憂い、理系人を元気づけ、日本の科学者のより一層の活躍を願う坪田先生のアドバイスに富んだ本であった。 これから研究者を目指す学生、既に研究者にとっても大変参考になる本であることは間違いない。このようなビジネス感覚の優れた理系研究者が活躍することが”大学生の理系離れ”を防ぐ、最も良い方法ではないかと思っている。 (nori/2008-06-14) 将来、研究者生活を送ろうと考えている人にとっては、文句なしに参考になる本。
著者のような戦略的行動を、好ましく感じない人間も学会にはいるだろうが、だからこそまた、この行動ルールが差別化に役立つはず。 誰もが知りたかったけれど、なかなか口にできなかった本音の質問を「実はね」と、そっと耳打ちをしてもらったような気持ち。 もちろん、研究者としての本来の実績も十分に残している。 少し切り口を変えてビジネスマン向けの本を書いても、きっと成功する著者と思う。 (熱血起業人/2008-05-01) 理系と一口で言っても、多くの人が勤務する
民間企業の理系な仕事には、 基礎研究、応用研究、先行開発、 設計実験、商品企画、システム、経営企画など いろいろな理系仕事があるが 本書は、どちらかというと純研究者として どのようなアイテムや人脈・資格を手に入れて どのように戦略立てて生きていけばよいのかといった 具体性に富んだ示唆やアドバイスに溢れる内容である。 とはいえ、純研究者でない人にも 特にベンチャーを志す理系や、いつかは研究をと思う人には 情熱あふれる著者の生き方は大変な参考になる。 もちろん著者と同じように純研究者として 生きていくことに興味を持つ向きは ぜひ読むべき本のひとつではないだろうか。 勇気づけられるはずである。 (118Mスポ/2008-10-18) 研究者人生を語った本(読んだのは4冊ですが)の中では、一番分かりやすく具体的だと思いました。人生設計を具体的に考えるには、それぞれに本書以外(両親、友人、先生や、他の書物など)も必要になるでしょうが、考えるポイントが分かりやすく書かれているのがよいと思います。
全5件のレビューを表示しています。人生設計の節目という意味では、大学の3年生(研究室を選ぶとき)、大学院の1年生(博士課程に進むか悩むとき)、博士課程の学生(今後のことを考えて)に読み返す(あるいは内容を実践する)とよいのではないでしょうか。 本書に書かれている人生設計に対する哲学や方法は研究者だけでなく、エンジニアにも通用するので、ぜひ読んで自身で考えてみて欲しい本です。 (non/2008-08-02) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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検証・なぜ日本の科学者は報われないのか
ASIN:4829900652文一総合出版(2002-03) 原著:Samuel Coleman/翻訳:岩舘 葉子/サミュエル コールマン 売上順位:83598 ¥ 2,520(中古:¥ 290) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:3
エスノグラフによる日本の研究機関の問題点を明らかにしている興味
深い本である。主に大学と公設の研究機関について書いてあるが、ど の企業の中でも似たようなものがあるだろう。 この中で問題があるとすれば、一体誰が意思決定をして、誰が責任を 取るのかが(実際にはどちらも曖昧である)書かれていない点である が、かなり核心をついている。 (nobu2002/2005-01-05) 恐らく多くの日本人研究者は、本書の内容に関して「そうそう、その通り。そんなこと言われなくても十分問題点も認識してます。」と思うことであろう。本書は日本人の心理状態、思考プロセス、あるいは文化にも深く踏み込んで書かれているため、研究環境以外の分野にも当てはまる内容であると思う。
では、どうすれば事態は良い方向へ向かうのか?本書ではその点に言及していない。しかし、答えは明快である。日産が外国人のゴーン社長を起用して復活したように、また、サッカーの日本チームが外国人のトルシエ監督起用で快進撃を続けているように、研究分野の意思決定機構(つまりお金の出所と人事研を握る部署)のトップに外国人を起用すれば良いのである。 日本人研究者なら誰でも認識している問題、しかし誰も改革できない問題をあえて指摘している著者は、他ならぬ外国人である。日本に研究の下地や能力は有り余るほどある。後は反感を買っても意思決定し、実行する人の存在だけが必要なのである。それは、残念ならが同朋(日本人)では出来ないという理由は、上記に挙げた日産やサッカーの例だけで十分であろう。 (kazu-n/2002-06-12) 恐らく日本人研究者の1割程度が、本書の内容に関して「そうそう、その通り。そんなこと言われなくても十分問題点も認識してます。」と思うことであろう。この数字をもって、多いと表現するか、少ないと表現するかは、自由だ。
さて、どうすれば事態は良い方向へ向かうのか?本書ではその点に言及していない。しかし、研究者の大半がこのような認識を持つようになれば、事態の改善に繋がることは間違いない。その意味で、本書のような認識を各所において、あるいは政治的に、広めていくことは大変重要な意義を持つ。 (/) 恐らく日本人研究者の1、2割の者は、本書の内容に関して「そうそう、その通り。
全4件のレビューを表示しています。そんなこと言われなくても十分問題点も認識してます。」と思うことであろう。この 1、2割という数字を多いと表現するか、少ないと表現するかは、自由である。 さて、どうすれば事態は良い方向へ向かうのか?本書ではその点に言及していない。 しかし、このような認識を持つ者が大半以上になれば、事態の改善に繋がって行く ように思う。その意味で、このような認識を各所において、或は、政治的に広めて 行くことは重要であろう。 (/) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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理系白書
ASIN:4062117118講談社(2003-06-21) 毎日新聞科学環境部 売上順位:211601 ¥ 1,575(中古:¥ 77) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:214
第一章「文系の王国」では日本の理系がいかに報われないかが書かれている。
賃金の不公平、出世の難しさ、海外に逃げる有能な科学者達といった具合である。 この章だけ読むと可哀相な理系哀歌の本とも思えるが決してそんなことはない。 全体としては、日本の逆境で頑張る理系の姿を追ったものとなっている。 ノーベル賞・博士号・特許・予算獲得など、普段はあまり知る機会のない理系の仕事が分かる。 大学入試や学生の学力低下など比較的身近な問題も扱われている。 理系の恋愛観やオタク学などにも触れられている。このへんは読み物としても面白い。 最終章は文理融合に向けた提言で締めくくられている。 この本は理科系の知識が全くなくても分かり易い内容となっている。 この本は特に高校!生~大学生にオススメしたい。 (sun_nap/2003-09-18) 学者として研究の最前線で働いている私には、この「理系白書」に記述されている事柄、まさに事実そのものです。しかも理系の私が驚くほど、「筋道だった」取材がされている。ノーベル賞受賞者から大学院生、ベンチャー企業社長、政治家にいたる数多くのインタビューを通して、丁寧に事実が積み重ねられ、そして核心を突く検証がされています。また問題を社会制度、教育制度、経済活動、グローバル化という多くの面からも見ている。その静かでプロフェショナルな物の見方と筆致がとても好い。
特筆すべきは、問題点を単にあげつらうだけでなく(批判はだれでもできる)、その解決の糸口を提言している点で、そこがまた良い。力作。読み応えあり。科学者・技術者の実態に興味を持たれる一般の人だけでなく、日本の舵取りをする政治家、霞ヶ関の官僚に方々にも読んでいただきたい。 本文で「物事を正しく判断し決断するには、理系・文系関係なく、事実をありのままに見つめ、そして論理的に考える”力”が必要」とある。本書を執筆された方々は、世の中一般には”文系”と呼ばれる新聞記者の方々だけれども、本書の出来映えは、いみじくも理系・文系関係なく「筋道を立てて考える力」の大切さを示しているように思う。 追記:他の方のレビューを読んで思ったのだけれども、大企業の”傘”の下でぬくぬく仕事をされているかたには、あまり理解してもらえないようです。それが本書も指摘する問題点でもあるのだけれど。自ら責任を持って、世界の最前線で戦っている人、戦おうと思っている人。長い物に巻かれず独自に!戦っている人。日本で言えば「異端児」には、世間の風はまだまだ冷たいようです。そういう”元気のある人達”にエールを送ってくれるのも本書ですわ。 (サイエンティストの卵/2003-07-23) 私は近畿圏にある大学の経済学部3回生です。文系です。
本のタイトルからして文系の私が読むことに多少の抵抗はありましたが、 いざ読んでみると、これはけっして理系の人だけが読む本じゃないなと思いました。 「理系白書」は確かに書かれてある視点が、技術系研究者向けもしくは理系的思考を志す人向けではあるのですが、 その中に多分に含まれているメッセージは、文系に強く向けられているものだと感じました。 もちろん、それはけっして、文系の人たちへの攻撃的なメッセージではありません。 文系の人たちは文系の中で得た知識だけで十分働き、そして生きていけますが、 理系の人たちは文系の知識を前提とした上で、 より発展的に理系特有の諸知識を構築していかなければならないという点で、 文系よりも二重三重に大変な位置にいる人たちだと思います。 そうなる理由を、学問として文系と理系では知識体系が決定的に違うからと言ってしまえばそれまでですが、 そもそも、学問に決定的な差異など見られないものだと私は考えています。 「文系だから」「理系だから」という学問上のラベリングに元凶があるような気がしてなりません。 ともかく、文系の人も一度読んでみてほしいと思います。 いかに私たち文系が、無意識の内に社会的に優遇されてきたかがよくわかるはずです。 (yasukin7777/2005-01-07) 私は大手電機メーカーのエンジニアです。
理系は冷遇されてるって話はよく聞くけど、半信半疑でした。 本当の所はどうなんだろう、ウチの社長も理系だし、確かに私の給料は安いけど社内でもばらつきがあるし、と。 大学の同級生で、成績の大して違わなかった人たちが、銀行などに就職し、軽く倍くらいのお給料をもらっているのを横目で見つつ、「やり甲斐があるし」「面白いし」「人は人」とか思って今まできました。 この本には、客観的データがバッチリ示されていて、なるほど理系は冷遇されてる、と、よく分かります。 会社の評価が不十分で何となくモヤモヤしていた理系人間達は、読んで現状把握に役に立つと思います。 修士だの博士だの、国のお金を使って育てた人材が、ちゃんとした評価を得られないせいで力を発揮できないのは、国としても損ですよね。 技術立国日本としては、なんとかしなくちゃ、そんな事も思います。 ただね、ここから先は個人的感想だけど、恵まれない境遇を人のせいにしているだけじゃ、やっぱり理系の将来は明るくならないですよね。 日本を支える理系のみんな、もっと自己主張をしましょう! (Dr.K子/2003-07-14) この本は日本の大学院の実情をありのままに(いや、実態はもうすこし悲惨か)報告しているので、まずは読んでみて驚いて欲しい。
付け加えるならば、文系の大学院@日本も悲惨であることにはあまり違いはない(むしろ潰しが効かないだけ卒業後の悲惨さはさらに迫力がある)。 大学院に進学しようと思う方は必読である。 (/) これからの日本を支えるには科学技術立国しかない、と言われてから久しい。総合科学技術会議が設置されて、本書に書かれているように、TLOが設置されたり、大学のCOE制度が導入されたり、特許報奨金制度が改正されたり、と少しづつ環境は整備されつつあると思う。が、研究の現場はまだまだ変わることが求められているのが実体である。
研究者自身にも、自分の研究の意義・将来に与えるインパクトを考えること、科学技術の専門用語を分かりやすい言葉に直し説明すること、日本の科学技術政策へ提言すること、など、より多くの社会的責任が求められている。 理系白書がまとめられた背景には日本の将来を左右する大きな問題意識が存在するが、本書の冒頭にあるように、この議論に一石を投じるために理系人の「いま」をみつめることから始める、という本書の目的は十分に達成していると思う。ぜひ、研究者を目指す人に限らず、多くの人に読んで欲しい内容である。ただ、ミクロな現実を丁寧に書いている分だけ、その背景のマクロの課題が十分に描ききれていないのが唯一残念である。 (私撰 綜/2004-05-05) よく取材されていると感じる一方で苛立ちを感じる点があります。
1点目は「理系」=「研究者」としていること。 一面的だと思います。エンジニアも花形ばかりをあつかっているので、卑屈ですが、土木関係の技術者としては、寂しいばかりです。 2点目は「理系」対「文系」の対立図式で書かれてること。 なにか、エールを送りつつも「理系」の敗北宣言をされてるような気がします。 僕の考えでは、理系も文系もなく、対立の問題も調和の理想も、とってつけのレトリックだと思います。良い研究や仕事とは、真の専門家がトライするイマジネーションにあふれる問題提起のことだと考えます。具体的には、後続が我もやってみたいと思わせる論文とか報告書です。結局は、想像力と好奇心と実行力の多寡にかかってくるだけで、名前として現れるのは理系・文系の大ざっぱなものじゃなくて、「地質調査」とか「新聞の編集」とか、「印刷技術」とか、「絵画」とかしかないと思います。 (くつなし/2005-12-22) 社会における理系出身者の立場を、昇進・就職活動・大学内での構図など幅広く検証している。更に、理系側が抱える問題点にも目を向けている為、愚痴本にはなっていない。
専門的な科学を毛嫌いする社会に、科学が受け入れられてゆくことが、日本社会の成長にもつながると、科学の本当の面白さと重要性を把握している本。 理系の人にも、理系に進もうとしている人にも、理系を毛嫌いしている人にも幅広く勧められる本。 (naonao-703/2004-05-11) 一般的に言って、文系の人間に比べて理系の人間の勉強の方が勉強ができるし努力している。
なのに報われないのはどうしてだろうか? 本書は上記の疑問から始まる。 そして日本社会が文系人間によって支配されていて、給与や地位といった社会的待遇において理系人間が冷遇されている。 満足な報酬を受け取れない技術者、問題だらけの研究制度、科学に関心をもてない教育風土、他に現在問題となっているいくつものトピック。 そのような現実を本書では浮き彫りにする。 科学技術を軽視する社会の未来は明るくありません。知れば知るほど、理系を軽視する日本の将来危ういものであるように思えてきました。現在の文系中心の社会システムは限界に達しており、見直す必要がある。本書を読んで強くそう思いました。 文系人間こそ、この国を静かに支える人たちの現状を知るべきです。 日本は理系の人々のおかげでここまで豊かになれたのですから。 文系人間は本書を一度読んでみるべきです。 (TiTo/2004-06-28) 私は現在博士課程の学生で某政府系研究所に在籍していますが、この本の内容に共感できるところが多くありました。特に、最近同じ大学にずっと居残るデメリットについては自分も外に出て初めて感じたことだったので、もっと自分も早くこの本に出会っていれば、もっと多くのチャレンジができたのでは?と思いながら読みました。
ぜひとも、これから研究者を目指す方々には読んでほしいと思います。できれば若いうちの方がいいですね。学部生の間がいいですね。修士でも遅くはないでしょう。 (dr.きっちん/2003-07-25) この書では理系とは主に研究職についている者と定義していると
言うのだが 実際にはそれ以外の多くの理系といわれている人たちがいる 研究者も含め多くの人たちの現状がここにある 日本がまぎれもなく技術力という点でここまでのし上がってきたと 僕は思っていたのだが実際はどうなのであろうか もしその思いが日本に浸透しているならばこのような待遇・評価には なっていないはずだ この書が出版されることは無かったはずだ 多くの人に読まれ共感を得ていることが何よりも辛い感じがする 自分が理系に分類されるということで 偏った考えになっているのだろうか… (沢口 良輔/2004-05-18) 私は文系です。
心理学を学生時代は専攻していましたが、今は普通のOLです。 私が在籍している会社は商社ですが、 一般職以外の人は理系が多いように感じますし、 私の上司も理系の人です。 本書にあるような「文系だからパソコンが苦手」という 人はあまりいません(どちらかというと、理系の上司の方が苦手かも)。 それなので、この本に書かれている内容には「?」と 思わされる箇所が幾つかありますが、 本書にあるように研究者が正当に評価されない風潮があるのは 私も感じていました(実際に、今は心理とは関係ない職種ですし)。 そして、優秀な人材が海外に流出しているのは、 日本は「研究」に対する評価が低いからなのかもしれません。 そういった問題点を分かりやすく書か!れているのが本書です。 ただ、もう少し一般的に言われている事だけでなく、 独自の視線で書いてある部分があっても良かったのかな、と思います。 (おじゅん/2003-06-28) 手に職がつくという意味では、安定したキャリアを持てると思われる理系だが、日本社会の実権は、現在でも文系人間に握られている。この事実を前提に理系社会固有の問題に目を向ける、大変良質なジャーナリズムだ。
貢献度に応じた報酬を貰えないことに疑問を持ち始めた、企業の雇われエンジニアたち。テーマの細分化で、より狭い分野へ収まってしまう傾向にある、研究者たち。未だになくならない理不尽な女性差別。受験教育中心主義の弊害。独創性を育てるのに適さない、昇進や研究費などにまつわる制度上の問題。そして、「文理分け」を前提とした社会の無意味さ、などを表に出す。日本の理系社会の抱えるさまざまな問題点には、より効率的なシステムを持つ米国の例と対比して、本質をわかりやすく抉り出す。 ただ、理系といっても、基礎研究からより実用的な工学系と、一括りに出来ない面をもつ。この著書に出てくる人達は、なんらかの形で「成功」した例が多いが、理系の前提となる研究というものは、基本的に失敗することもすごく多いし、良くても結果がペースの遅い日進月歩的に収まるだけ、という側面もある。日本のノーベル賞受賞者が多く輩出された時世もあってか、きらびやかな成功にスポットを当てるのもよいが、地道に開拓を続ける、「普通」の研究者たちにも取材を向けたら、さらに典型的な理系の実状に迫れたのではないか、とも思う。 産学提携は、社会全体にメリットがあるので、工学や、熱い注目を浴びるバイオ的な分野に興味が偏るのはしかたがないとしても、典型的な理系とは何のことなのか、という座標軸が、この作品ではやや一定ではないことは確か。 理系の「今」を概観するために、おすすめ。続編の『「理系」という生き方』を併せて読むと、「文理分け」にこだわることの理不尽さが、より分かるようになる。 (cupiemayo/2008-04-15) 系統立てて話は進められているし,多岐にわたる取材の労力には
きちんとした本だな と思います。 でも うすいです。 理系とか研究者とかの真情には迫らないというか, 例えば理系カルチャーの項でプラネタリウム作者の大平さんが登場しますが, 彼の著作から伝わる情熱とはかけ離れた希薄さで紹介されます。 全般に嘘はないけど,そうそうとも膝をうてない本です。 ちなみにレビュアーも理系です。 (kokodokodoko/2003-10-30) Amazonのレビューからは「真摯に頑張る理系を搾取する文系」みたいな日本の病理告発本を想像していたのですが、そのような印象からはほど遠い内容でした。
全15件のレビューを表示しています。研究予算を獲得するのに苦労があるのはあたり前だと思うし。 真摯に頑張る研究者にエールを送る本としては悪くありませんけど…。 (k_uchiba/2003-07-22) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |


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