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w:13 h:18 254page
我らクレイジー☆エンジニア主義 (講談社BIZ)
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ASIN:4062820366
講談社(2007-01-23)
編集:リクナビNEXT Tech総研
売上順位:78295
¥ 1,680(中古:¥ 717)

レビュー総評点:20
 いや〜、みんな熱くていいですね!!

 登場する15名の方、どの人のインタビューもいいです。

 その中でも、タンジブル・コンピュータの石井裕さん、
 自分そっくりのアンドロイドの石黒浩さん、
 たった一人でプラネタリウムを作った大平貴之さん、
 特にお気に入りです。

 卓越するために考え抜くこと、
 実現するために粘り強く行動し続けること

 その背中が、素晴らしい!

 元気がでること請け合いです。 (papillon/2007-10-05)
この本は最高レベルのエンジニアや工学研究者15人のインタビューをまとめた本です。ただ単なる生き方ではなく、夢中に自分の興味を追い掛ける熱さは感動的です。学生さんや若い人にぜひ読んでほしい。学校で刷り込まれる精神論ではない生き方がここにあります。エンジニアを目指していない人にも参考になると思います。彼らの考え方の共通点をみつけてみてください。ただし苫米地(とまべち)という危ない脳科学者も載っているので、そこは読まないほうが賢明です。そこを抜かしても充分に星五つです。普通の人間だった彼らが最高のエンジニアになる過程がうかがいしれて感動しました。 (ジブラルタルの風/2007-03-22)
優秀で個性的なモノを生み出しているエンジニア達へのインタビュー集。

好きこそ物の上手なれというのは好きな言葉ではあるけれど、ここの人たちはまさにそれで成功している人たち。好きなだけでは駄目で、そこからどれだけ熱中して、真剣に取り組めるかが大事な気がしました。 (佐藤ムネユキ/2007-01-27)
この本を読み「トップエンジニアのものの考え方、パワフルなストーリーに触れ、激しく興奮した。」と言う人がいる。

たしかに自分の好きなもの、楽しいと感じるものにエネルギーを注ぎ続け、それを見事に開花させた彼らの生き方には誰の心にも響く何かがある。

しかし、ちょっと待って欲しい。日本最先端の技術開発を行うエンジニアの取材を行いながら、「○○氏はレーザーとは何かすら知らなかった筆者にも嫌な顔一つせず丁寧に教えてくれた。」としたり顔で言ってのけるインタビュアーに問題はないのだろうか?

取材相手の研究内容に関わるキーポイントも分からずに、果たして彼らのスゴさが本当に読者に伝えられると言えるのだろうか?

メタルカラーという人生がいかにエキサイティングであることを、今を生きる若者に伝えるにはどうすればよいか。もう一度問い直す時期が来ている。 (カスタマー/2007-11-04)
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w:13 h:18 255page
理系思考 エンジニアだからできること
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ASIN:4270000937
ランダムハウス講談社(2005-09-23)
大滝 令嗣
売上順位:80512
¥ 1,680(中古:¥ 393)

レビュー総評点:79
日本のエンジニアの実情や問題点、それに対するアドバイスが書かれています。著者は東北大学工学部応用物理学科を卒業し、カリフォルニア大学電子工学科で博士号をとり日本に帰って東芝に就職しました。そこで日本のエンジニアに対する実情を目の当たりにし、おもいきって転職していくことになります。本来あらゆるものを創造し、実際それで世の中が豊かになり、これからの発展のためにもエンジニアなど理系の人はとても重要な存在であるにも関わらず、言わば一つの駒としか扱われてない日本のエンジニアの実情は世界から見てかなりおかしいと思います(青色発光ダイオードの問題で注目され始めたけれども)。著者は文系側の人たちだけに責任があるだけでなく、理系の側の人間にも問題があると指摘しています。エンジニア、理系の人間としてこれから生き残るために読むべき本だと思います。
エンジニアの方を主な対象にしていますが、理系に進む高校生、文系理系の選択をしている最中の高校生も読むべき本だと思います。 (UI/2005-09-27)
 書名の印象は「理系思考」そのものが主題のように見えるが、理系人間への「キャリア指南」だと帯にある。エンジニアの仕事の見方、リーダーになったとき、エンジニアを卒業するとき、などのアドバイスが書かれている本。
 著者ご自身が電機メーカーから米系コンサルティングファームへ転身したキャリヤの持ち主だけに、素材は実務的でインフォーマティブである。少なくとも自分たちの上司・先輩からは聞けないような話題が盛りだくさんだ。
 序章で「人間は自分に合った競争原理に身をおくべきだ」と、リスク回避に走りがちな理系人間にカツをいれ、続く各章で、トップやコンサルたちの戦略思考法を引いて、エンジニア自身のためのキャリアプランの手ほどきをしている。
 近頃めずらしく再読させる本に出会った。中韓の追い上げに立ち向かうエンジニア、できればエンジニアの卵たちにも、ご一読をお奨めする。 (一色 通弘/2005-09-27)
 理系でメーカーに就職し、残業代のつかない深夜帰宅の日々を送る、僕ら開発者にとってはイタイ数々のアドバイス。しかし、著者も理系の方なので、全編を通して、理系の味方でいてくれる視点が嬉しい。
 マネジメントというと、理系が疎んじられ、文系が幅を利かせている、そんなイメージもあるけれど、この本は、むしろ理系の方が、最初から必要なことをほとんど知っている、と励ましてくれている。
 思わず苦笑いしてしまうオビ絵、理系出身ならだれもが感じる軋轢のワケ、アメリカと日本の比較、マネジメント理論の琴線、はてはリーダに立った時の心構えから、MBA・英語の勉強法まで。
 理系でありつつ、マネジメントも抑えて、人のつながりを活かしながら、リーダーシップを発揮して、大きな仕事をして行こう、というメッセージのかたまり?のような本。 (ハマのスケボー乗り/2005-09-25)
 政治の世界や経済界のトップは、ほとんどが文系大学出身者で占められています。かたや理系人間は「つぶしがきかない」などと陰口をたたかれ、正等に評価されていない状態が続いている。社会はもっとエンジニアを理解せよ! 理系人間自身も、もっと奮起せよ! というのが本書の執筆動機とのことです。

 大滝氏は自身の理系的思考――論理的に物事を考え、因果関係を理路整然と分析できるその能力――を現在のコンサルタント業にも活かしていることを強調しています。エンジニアを“卒業”した著者が後輩にアドバイスしているという、ちょっと高い位置からの物言いが気になりますが、そこは内容に免じて気にしないことにしましょう。

 本書には、エンジニアの仕事をもっと充実させる「自分なりのテーマを見つけよう」や「エンジニアに役立つ勉強術」やリーダーになった時の心構え、転身や起業のアドバイスなど、後進には参考になる内容がたくさん載っています。著者の「ある日突然リーダーになってしまったときのための処世術」なんていう表現には、エンジニアはリーダーになりたくてなっているんじゃない、とういニュアンスが出ていました。

 実際に未来をつくり出すことのできるのはエンジニアだ! 間違いなく現代の錬金術師なのだ! という著者の思いがあふれている一書でした。

 私が個人的に参考にしようと思ったのは、大滝氏が挙げている推薦図書です。特に、ピーター・ドラッカーの『マネジメント――基本と原則<エッセンシャル版>』は、「座右の書として、ぜひ読みつづけてほしい」という力の入れようです。
  ドラッカーの著作のおもしろいところは、読むたびに新しい発見がある
  こと。読者の立場や状況が変わるたびに、それに応じたヒントを示して
  くれている。
との推薦の言葉にはグッと来ました。

 理系人間の方、ご一読あれ。 (くろやぎ/2005-12-26)
~私も理系の学校を出ててっきり技術者になるものと思っていました。
大学卒業後はオペレーターとして仕事をしてましたが、このままじゃ一生、言われたことをやるだけの仕事しかできないよなーと悩んで転職しました。
父親(元技術者)がリストラにあった後の姿を見て、自分も将来こうなるのかなと心配になったりもしました。
今は営業職についています。
~~転職してまだ間もないのですが、理系思考は営業で生きてくような気がします。
対人間で、こういうことしたらこういう反応が返ってくるのかっていうのが体験できたり、今度はそれを企画にして、多くの人に試してみようって考えたりとか。
プラン・ドゥー・チェックは理系の人間が得意とするものではないでしょうか。
最近よく言われる経営者的視点の考え~~方から、技術者はどうあるべきかということも書かれてます。
日本の技術者や技術者以外の人達がみんなこんな考えを持ってたらいいなーと思いました。~ (/2005-09-24)
理系出身者の考え方というのが、いろいろな分野へ応用できるという内容の本です。
本人の体験や知人の体験をもとに書かれてあり説得力はありますが、
体験談が短いために物足りなさを感じるところも多いです。

20代後半のエンジニアで将来に不安を感じている人にはおすすめです。
これを読むと、これからの選択肢が広くなると思います。 (たつた/2005-12-11)
大手人事コンサルティング会社トップが書いている「理系人間の能力を呼び覚まし鼓舞して世の中おもしろく元気にしたい!」という思いが伝わってくる本。まるで筆者がすぐそこにいるかのようなわかりやすさや対話感があります。筆者のまわりの理系出身者で現在ビジネスを大成功させている人のお話が盛り込まれているのも魅力。苦労談や失敗談に励まされ、その情熱にちょっと目頭が熱くなったりして。。。日ごろの研究仕事に疑問を感じている理系の方、頭をやわらかくし視点を広げてみるのに良いですよ。「技術をコアにしたビジネスを立ち上げ」というところまでいかなくても毎日の仕事にいかせるアドヴァイスも多々。また、文系人間としても、仕事人としての自主独立精神を刺激されます。 (gsyn/2005-10-27)
「理系思考」というタイトルを見て、この本に手を伸ばさないエンジニアはいないだろう。
しかし、中身は特に目新しい内容は無く、この手の書にありがちな著者の苦労自慢を読まされただけであった。
本をいかに売るかというマーケッティングに於いては、素晴らしい書であろう。

読書後の感想としては、結局エンジニアで成功出来ない者はさっさと文系職に逃げるが勝ちといった
後味の悪さだけが残った。特に、第四章の「エンジニアを卒業するなら」の内容は、文系は上、
理系は下という思想が根底にあると思う。

「経営者を卒業してエンジニアになりましょう」といった斬新な主張が欲しかった。 (yorozuya/2006-03-09)
細かいことは置いといて,この大瀧氏のポジティブな視点に元気づけられる.通勤の往復で一気に読めた.内容に非常に共感できるからだろう.

エンジニア不遇の日本の会社の問題点を挙げ,その中でエンジニアはどのように自己を高めていくべきか,そして人の上に立ったときはどうすべきかが,述べられている.エンジニアからコンサルに転進した著者からのエールである.

確かに,小生の会社でも,役員を見れば事務系出身が殆どで,エンジニアは数名.人数では,エンジニアが圧倒的に多いにもかかわらず.そのエンジニアたちは,競ってMBA留学を狙い,それが一つの昇進のパサポルテになる.MOTについては,まだまだ見向きもされていない.

わかってはいるがなかなかできない,「やりたいことは under the table でやれ」というアドバイス,また,「Don't Burn the bridge」ということで,人脈は大切にしとけよというアドバイスなどは,非常にリーズナブルである.特に後者は,小生も常々大切にしている.大学の同級の飲み会には必ず参加しているようにしているし,あまりアカデミックな仕事はしていなくても毎年の学会だけは参加している.

リーダー論も,頼み事は最小限に,プレイングマネージャーの勧めなどは,同感できる.リーダーの3条件,ビジョンを示す,得をさせる,感動させる,というのも,納得.

著者の自慢話と感じる向きもあろうが,洒脱な語り口が,厭味とは感じられなかった.快活な1冊である.
(/2006-01-21)
エンジニアとしてのキャリアに悩んでいた僕にとってまさにとずばりの内容だったので僕としてはひさびさに良い本に出会った。なんだか、著者から希望をもらった気がする。(値段は、できればもう少し安かったらよかったかも?)
しかし、アジアの起業家ってすごいんですねえ。われわれも海外に出て行ったほうがいいのかなあ? 日本のエンジニアって、海外就職とかできるのかなぁ。でも、英語できないし、日本でがんばらなくちゃね。 (/2005-09-30)
昨今の工学部志望者が激減とのニュースを憂慮しており、
大いなる期待を抱きつつ一晩で読みきった。

読み終わってみると、これから進路を考える人向けではなく、
既に、自分は理系だと信じている人へのメッセージと理解できた。

そもそも、中学や高校で数学の成績が優れていると理系、
そうでなければ文系というように学校教育による刷り込みが強すぎた。
社会の中では、境界が曖昧になりつつあるので複雑な心境だが、
既に理系として社会に出ている仲間には、一服の清涼剤といえる一冊だ。
特に、リーダーになる際の心構えも触れており嬉しい限り。

理系はチャレンジ精神が旺盛であると自認しているので、
本書を読んで、新たな一歩を踏み出す仲間が増えることを期待している。


(フレッシュ フィッシュ!/2006-05-08)
エンジニアとしてのキャリアに悩んでいた僕にとって、まさにとずばりの内容だったのでよかったです。著者に励まされた気がします。
アジアの起業家ってすごいんですねえ。われわれも海外に出て行ったほうがいいのかなあ? もしかして、海外就職とかできるのかなと思いました。でも、英語できないし、日本でがんばらなくちゃね。 (sparerib/2008-11-15)
他のレビュワー方も書いてますが、理系思考の解説ではなく
理系思考を活かしたキャリアアドバイスの本です。

理系人がビジネスの現場で何故軽んじられるのか。

この難題と格闘し考え続けて早10数年。
結論らしきものは見えて来たような気がするが、解決策は
見えて来ない。

「科学技術立国」を謳っているはずの日本が、実は科学的
思考が習慣づいていない事実は様々な社会現象を見れば
どうやら明らかだと思います。子供の理数離れと学力低下、
米国発不況への株式市場の過剰反応、偽装建築の問題など。

理系人間が軽く扱われる原因は、科学的思考自体を忌み嫌う
この国の上流階層(・・という言葉を使うのはためらうが)の
意識にあるのなあ、という漠とした感触はあります。
変わって行くには子の世代まで時代が進むくらいの時間が
必要かもしれませんね。

それまでを生き抜かなければならない現有世代の我々は、
著者のように、個々人、各々に見合った解決策を工夫して、
何とか組織から使い潰しにされないようサバイバルする
しかなさそうです。コンサルタントへの転身に成功した
著者は一つの「参考例」でしょうか。

自分も理系人間の端くれとして、生き方の工夫の必要性を
教えてくれた本書を広くお薦めしたいと思います。 (たこたこ屋/2008-10-09)
この本を読むまでもなく理系の学生は金融、コンサルティングファーム、商社などへの就職を選択肢に入れている人が多くなっている。すなわち昔の理系人間、エンジニアが視野がせまく自分の能力を活かしきれてなかっただけで、今の若い人達は自分の頭で思考して自分のキャリアを切り開いているということ。文系と理系の分類はあるときには有効だし、あるときには柔軟な思考を阻害する。ケースバイケースで使い分ければいいはず。 (もなりえる/2007-11-06)
 この本を要約すると、「日本はエンジニアの待遇が良くないので、管理職になるか、独立するか、あるいは理系の素養が活かせる文系の職種(弁理士、フィナンシャルエンジニア、コンサルタントなど)に転職することを考えなければならない」ということです。
 確かにその通りです。一生エンジニアを貫き通すなら独立するしかないかもしれません。アメリカだとかなり年をとった人でも現場のエンジニアとして活躍しているのですが、日本だと現場で働けるのは40歳くらいまででしょう。日本の企業はエンジニアのスキルアップよりもエンジニアの会社への忠誠心を重視します。そんな環境にいても人生の無駄だということを本書は教えてくれます。
 ただし、本書に書いてあることを実行できる人は独立できるような優秀な人あるいはエンジニアから卒業するつもりでいる人に限ると思います。大半の人は結局のところ会社に居続けることを選ぶと思います。私もそうなりそうですが。
 本書の前半の日本のエンジニアの境遇を分析した文章は共感できるところが多く、こう思っていたのは自分だけではなかったのかと勇気づけられます。それだけでも読む価値があったと思いました。 (/)
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風水からSFまで
読書記録060129-
無差別!読んだ本
保留中
 
w:12 h:18 175page
プロフェッショナル 仕事の流儀〈13〉
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ASIN:4140811986
日本放送出版協会(2007-07)
編集:茂木 健一郎編集:NHK「プロフェッショナル」制作班
売上順位:69016
¥ 1,050(中古:¥ 505)

レビュー総評点:28
本書で紹介されている3人(※)のプロフェッショナルに共通しているのは、
「時間との闘いが非常に厳しい」という点と、
「他人がやらないこと、やりたがらないことに挑んでいる」という点だ。
よって立ちはだかるハードルはとても高く、それも絶え間なく襲ってくる。

そんな厳しい闘いを自分に課したのはなぜか?
3人を突き動かす信念は何か?
信念はどうやって得られたか?
その答えが本書には載っています。

仕事に人生をかけるとはどういうことか。
3人の言葉を反芻することで少しわかってくる。

(※)

日本では数少ない企業再生専門の弁護士、村上謙一氏。
持ち込まれる案件の数多くは本人曰く「想像を絶するほどギリギリです」。
しかしどんなに厳しくとも再建への道を探り、決してあきらめない。
倒産の淵から救ってきた会社、その数100以上。

週刊、隔週刊と連載を2本抱えており、
月に6回も締め切りがくる人気漫画家の浦沢直樹氏。
彼の作品は、質が高く、独創的なストーリーで読者を長い間魅了してきた。
それでいて原稿が間に合わなかったことは一度もないという。

MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの教授として活躍する石井裕氏。
メディアラボはコンピュータの世界で知らぬものはいない研究機関で、
インパクトのある論文や斬新な技術を生み出し続けなければ生き残れない。
そんなプレッシャーの下で、過去の実績を捨て新しく研究をはじめ、
コンピュータの未来を切り開くと注目されている、
「タンジブル」という概念にたどりついた。 (anti・・・/2007-08-25)
 本書は、NHKの「プロフェッショナル:仕事の流儀」から3人の出演者をピックアップし、出演者の仕事からプロフェッショナルとは何かについてケース・スタディを提示している。
 13巻では、弁護士(村松謙一)、漫画家(浦沢直樹)、コンピュータ研究者(石井裕)の3分野から、第一線で活躍している人物にスポットを当てている。
(中略) 
 まず、村松謙一氏は企業再生を専門とする弁護士である。弁護士としての使命感と2つの悲しみを背負い、次から次へとやってくる案件に対して誠心誠意取り組んでいる様子が窺える。企業再生の分野は、精神的にもタフでマニュアルが殆ど作れない分野である。その中で、村松氏のプロフェッショナルとしてベストの解を導き出し、相手のメンタル面もケアする様子は異業種でも大いに参考になった。
 次に、浦沢直樹氏はYAWARAで有名な漫画家である。細かい線に登場人物の感情を上手く表現し、反逆の心を失わずにベースを変えていない点に好感を抱いた。

 本書で取り上げているプロフェッショナルの中で、私が番組の内容と同様に最も印象に残っているのは最後に登場する石井裕氏である。石井氏はタンジブル(「触れることができる」「実体がある」)をキーワードに、これまでのコンピュータの概念を根底から換える技術を開発している。
 コンピュータと言えば、誰もがキーボードとマウスを使って操作するものであると考えるだろう。しかし、石井氏は身の回りのモノに触るだけでコンピュータを操作しようと発想し、研究している。

 競歩に近い早歩きにも驚いたが、頭の回転の凄さと「なぜ?」を徹底的に繰り返す研究者としての哲学や、コンピュータ研究者なのに紙を重宝する点を意外に感じた方は多いのではないだろうか? 
 さらに、著者がITが人を不幸にしていると考えている点にも、コンピュータの最先端を極めた人ならではの哲学的な思考に感銘を受けた。石井氏は「ネットをパイプ栓を閉じる勇気を持つ必要がある」と主張しているが、私もこの点には大賛成である。

 ネットに触れないことで、時間という名のワインを存分に味わうことができる。つまり、複数の物事を連動して行うこともなく、ひとつの物事に集中して取り組むことができる。さらに、ネットを中心とした生活では考えられないような事柄を深く考えることができ、回答を導くことができる。
 本書を読んで、私は現在の行き方やライフスタイルが間違っていないことを再確認した。そして、小手先の技術だけではなく、ついつい脇に追いやりがちな哲学、倫理、使命感といった心理的な要素が大切であることを学んだ。

 最後に、以下で印象に残っている出演者の言葉を紹介する。業界が異なるので求められる要素は異なると思うが、仕事としての基本は変わらないので、読み手の心次第でいくらでも応用できるのではないだろうか?

○プロフェッショナルとは
・「困りきって私どもを頼ってきた方々を見捨てない。守りきる。何としてでも守りきるという強い使命感、これが一番大事な部分だと思っています」(村松謙一)
・「締め切りがあること。そして、その締め切りまでに最善の努力をする人のことではないでしょうか」(浦沢直樹)
・「自分がこの世からいなくなったあと、その未来の世界にどういういい影響を与えられるか、インパクトを残せるか。そこまで真剣に考えられる人」(石井裕) (mocobaka/2007-09-27)
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読んだ本(絵本以外)2007年11月
 
w:13 h:18 256page
エンジニアが30歳までに身につけておくべきこと
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ASIN:4534039840
日本実業出版社(2005-10-20)
椎木 一夫
売上順位:169965
¥ 1,470(中古:¥ 130)

レビュー総評点:-3
参考になるかと思って読んでみたが、30代の私にとっては知っていることばかりで退屈でした。
簡単に言えば、終身雇用的に会社に忠誠を尽くす考え方に基づいた内容です。

この本の著者の社会経験は日立中央研究所という研究機関におけるものであることに留意する必要があります。
一般的に言われるエンジニア(技術者)とは設計・開発のことです。しかし、著者の経験は明らかに研究であり、仕事の過程で博士号も取得しています(著者は開発のつもりらしい)。
ですから、著者の社会経験はまだまだ甘いと思っておいた方が良いです。
著者は研究所と言うある程度保護された環境にいますから企業の汚いところをあまり知らないのではないかと思われます。
著者は「パワーポイントで仕事をしているふりをしている中味のない人になるな」と言うが、実際にはそのような人が会社で横行し出世して行くのも事実です。
それ以外にも、部下に具体的な方針を示さないくせに部下が成果を上げるとそれを横取りする上司、イエスマンだけを重用する上司など著者の言うような方法ではとても対処できないことが多いのが実際の企業です。
さらに著者の私見としか言えない部分(体育会系の方が全体を見て状況を把握できる能力が高いなど)もありますので鵜呑みにしないようにして下さい。
この本の通りに真面目に働いても失望することもありえますので、学生や20代の方は注意して下さい。

私的には「理系思考 エンジニアだからできること」の方がお勧めです。 (もなりえる/2007-11-04)
これから社会に出ようという若者にとって有用な内容が書かれています。軽く読み進められますが、社会に出てから内容が的を射ていることに気づくでしょう。
蛸壺にこもりがちな理科系の人には、コミュニケーションの重要性についての教えは有用でしょう。
大企業に入社すれば安泰と思っている人(いまどきそんな人は少なくなっているでしょうけど)にとっては「就社ではなく就職」「自分のキャリアは自分でマネージしろ」という教えにはハッとさせられるでしょう。 (冬の暖かな鎌倉の海岸で/2005-12-29)
うさんくさいタイトルだが、書いてあることはタメになることが多い。
理工系向けの本なのだがなにもいえなくなった上司レベルの方々にも
読んでもらいたいことが書かれてあります。
社会経験がある方なのでなんか説得力もある。

エンジニアいえどもただ知識がほうふなだけでは生き残れない、
大学の常識では仕事はできない、
じゃぁ、エンジニアはなにが必要なのか??
この本はそんなことを語っています。

でも、やっぱりこれを鵜呑みにすると危ない。
努力すると報われることを批判しているが初めて読むときはしっくりこないだろうから
何回か読んで、じっくり考えるのがいいだろう・・・。 (西野祭蔵/2006-02-18)
 自分は高専生でありますが、今の高専教育に多くの疑問を持っていました。テストだけできてれば、とりあえず卒業できる、といった風に、教育の意義がずれていると感じることが多いのです。しかし、日々自分で思っていたことが、本になって出てきて、ものすごく共感しています。
 今の学生に足りないもの、これから社会に出て必要なことがわかりやすく、熱がこもって書いてあります。自分の学習態度を一変させた本です。是非、多くの工学系の人たちに読んでもらいたいと思います。 (Y'/2005-11-30)
 筆者はメーカーのエンジニア出身の大学教授である。エンジニアもこれからは専門領域に蛸壺的に閉じこもっていては技術者としても成長がなくなると警告する。多くのプロジェクトに関わっているだけあって、一言一言が実感がこもっている。また研究者とエンジニアの相違点の指摘は両方を経験しているだけあってとても興味深かった。
 技術者も視野を広げ、社会に積極的に関わっていかないと他者に使われるだけの人間になってしまうという指摘は納得させられる。
 私は現在研究機関に勤める技術系の職員であるが、自分の専門領域に固執し、他に関心を示さない人ほど専門分野における能力も高くないように思える。私は30代であるが、30代の技術者でも十分読み応えのある一冊である。 (ludwigrs55/2005-11-29)
私もエンジニアにて既に40歳を迎えたが、もっと早くこの本に出合えたら良かった。内容は決して独りよがりではなく、様々の業種のエンジニアにとって普遍的に必要なことをわかりやすく述べている。今にしては当たり前の内容だが、学生はもちろん、30歳になってもなかなかここまでの意識に到達できないと思う。製造業の開発職についたエンジニアの諸君に是非読んでもらいたい良書である。 (bistro/2008-02-24)
6件のレビューを表示しています。
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平均点:4.0
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w:14 h:20 245page
プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星
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ASIN:4767802512
エクスナレッジ(2003-06)
大平 貴之
売上順位:5136
¥ 1,890(中古:¥ 435)

レビュー総評点:492総評点300以上の注目商品
気持ちいい書き味 ||||||||||||||||||||||||||||||||||
メガスターって、一体どんな試練を乗り越えて誕生したんだろう?
読むきっかけはコレです。
テレビで著者の存在を知り、何かでメガスターのことを目にすれば
凄い、世界一、個人ではできないことをやり遂げた、と書いてある。
とりあえず凄いことをやった人なんだ、ということはわかるけど、何がどう凄いのかがどうしてもピンとこない。
それで読んでみました。ネガティブなことはあまり書かれてませんね。
「本当にこんなにキレイなことばかりで進んでこられたんだろうか?どこかに愚癡や批判はないのか?」と思ったけど、読んでるうち、著者の感謝の思いがめいっぱい詰ってる、と感じました。ここまでさせてくれた人たちへの感謝の気持ち。
俺は一人でこんなに頑張った的なことは一切書かれてません。
メガスターを作り上げていく経緯が、メカのことなど知らない素人でも手に取るようにわかります。
また、ただの解説ではなく、結構笑える。表現は簡素で目の前に情景が浮かぶよう。
諦めの多かった今までだけに、読んで寂しくなったけど、こういう風でもやっていけるんだっ! やっぱいいんじゃん、と確信させてくれました。
子どもには大人になることをただただ強要するよりも、自分の表現を大切にすることと、それを貫き通す意志と勇気を持つように、本人の表現の仕方を認めつつ、間違いは話し合って正しつつ、時には反対しながら接する大人になろう、と思いました。大人って難しいですね。
著者は周りの人に本当に恵まれているとも思いますが、何を聞き入れ、何をほどほどで聞けばいいのか、それを判断できる賢さもあるのだと思います。 (いきいき/2005-06-22)
物事を原点から考え直す、世間で人を説く言葉としてよく使われていますが、これって思った以上に勇気がいるし努力が必要だと思います。

大平氏はこれを繰り返してきた人物だと思うのです。 スゴイ! 
勇気、努力、信念、友情、感謝の気持ち 夢を駈けるために忘れてはいけないこと、夢があるだけでは夢を駈けることは出来ない、その権利がないんだなと・・・(実感)

星々のロマン、夢を見せてくれた大平氏に本当に感謝です ペコリm(_ _)m (joy-toy/2006-03-22)
あぜーん。何でもすぐ作ってしまうナントカと紙一重な人の話。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いやすごい。かの有名なポータブル超高性能プラネタリウム、メガスターを作った大平氏の一代記。商用プラネタリウムを遙かにしのぐ化け物プラネタリウムを自作した、という話はきいていたけれど、まあそれだけの物を作るなら何か恵まれた条件があったとか、多少の援助があるとか、そういうのだろうと思っていたら、まさか自分のアパートにクリーンルームまで作って工作機械を入れている!??!!!
 小学校自体からひたすら物づくりが好きで、ふつうの人なら当然のようにあきらめるところでしつこくねばって何でも作ってしまう! 電源周りの勉強のために電源会社でバイトをし、投影用ドームがないと思えば家庭用扇風機でこしらえ、クリーンルームも「仕方ないので作った」と平然とのたまう。すごい。!読んでいて茫然自失の驚きの怪著。別に凝ったことは書いてないし、上段にふりかぶった哲学もないけど、淡々と「とにかく作った」ことを書き続ける本書は、あなたを感動にうちふるえさせずにはおかないであろう! と断言しよう。 (h.yamagata/2003-06-18)
これほど、わくわくしながら読んだ本は
ココ最近ではちょっとありません。

大平さんのひたむきさが半端じゃありません。
しかも本人はさほど苦痛とは思ってないんじゃないないか?
この文章からは力んでいるところが皆無です。

こういう「自分に対して無理してない強さ」ってのは
本当に屈強だと思うのです。

そして、なによりもココまで出来たのは
「運」と「縁」を大事にされてきたからだろうとも思います。

努力じゃなくてどれだけ夢中になれるか、
そこに、運と縁がかさなったとき、
とてつもないことが出来てしまうんですね。

もっと多くの人に本書が触れてもらえるように
文庫化を強く希望します。 (僕のスイッチ。/2006-09-08)
若い人が読むとこの著者は変な人に思えるかもしれませんが,私のように40歳以上の人になってくると,郷愁を覚える人も多いと思います。この著者は製作が困ったときには自分で勉強をする,多くの友人,先輩たちが協力してくれる,そういう中で物を製作しています。必要な物は,まず自作を考える。竹ひごの模型飛行機を作った人なら「ああ,私もそうだったなあ」と共感すると思います。また,アルバイト先の会社が特例で製作過程を見せてくれて,著者もそれ以上のものを学んだリします。確かにすごい世界!という本なのですが,それをささえたものは,かつてごく普通だった世界です。そして一番感動するのは,著者を取り巻く人々の親切な事。そして,ほろ苦く感じるのは,自分にここまでの情熱が続かなかったことです。付録の簡易のプラネタリウムを自作すると,投影する星空が切なく見えたりします。 (しろしろ/2004-01-09)
~いやはや、なんともすごい話である。本書を手に取ったとき、まず表紙写真に度肝を抜かれた。長時間露出をかけた天体写真のように美しい星野と小さな装置。そしてそこから導かれる「どうやらこのプラネタリウムは想像をはるかに超えるものらしい」という予感。本を一気に読ませる仕掛けとしては十分過ぎる。
~~
戦後まもなくであるとか、まだ日本にプラネタリウムがないころの物語ではない。著者は1970年生まれ。だからこそ「なんで今どきプラネタリウムなんかに…」という疑問もわくのだが、そうした背景や人生哲学は二の次に置かれ、描かれているのはプラネタリウムづくりの記録と記憶。すでに小学生のころからPlan(計画)、Do(実行)、Check(検討、改善)によりスパイラル的に~~技術を向上させる術を身!に付け、試作機から実用機、さらに改良機の開発と、小気味よく物語は展開する。
~~
プラネタリウムづくりに必要なパーツ、技術の開発の苦労などが綴られているが、それ以上の辛苦や失敗が行間から読み取ることができる。また、文章で伝えにくい技術は写真や図で解説してあり、かゆいところに手が届く。さらに、卓上プラネタリウムのペーパークラフトでは南半球の星空も盛り込まれており、遊び心を誘う。
~~
それにしてもこの人、ここまでいったい幾らプラネタリウムに注ぎ込んだのか。少し気になった。~ (issy-bassy/2003-08-13)
悔しい本 |||||||||||||||||||||
この本を読んで,すごく悔しく思ってしまいました。努力すらしていない自分ごときが悔しく思うなんて,本来は不遜極まりなくいことなのですが。
才能に恵まれた著者が,さらに全力で打ち込んでやっと成し遂げただろう,日々進化していくプラネタリウム作り,そしてそれを世に問うていく過程を,この本では本当にアッサリ・サラリと書いてのけています。このプラネタリウム作りに要した努力,技術,インテグレーション力,そしてなにより強い思いは,余人には真似ることが不可能なことだと思います。
憧れを持ちつづけ,形にする過程は,もの作りに関わりながらも日々だらだらと過ごしてしまっている自分と引き比べたときに,あまりにも眩しすぎ,悔しく感じてしまったのです。
こんな眩しすぎる本書を,これから夢を形にしようとしている若い方々に,そして現実という言い訳に甘んじてしまっている中堅技術者に強く薦めます。 (kasm/2004-06-01)
プラネタリウム自作で日本一有名な人物、大平貴之さん
03年の渋谷東急文化会館でのメガスター公開で彼の存在を知った方も
多いと思います。「個人で前人未踏の410万個投射のプラネタリウムを
作ってしまった男」という強烈なインパクトでした。
この本は、その制作の歴史を中心とした、大平貴之さんの自伝です。
彼のHPに数々の自作のプラネタリウムの歴史が掲載されていますが、
この本は、出版にあたって加筆・増量されており、感動再びでした。
あとがきに「出会いや支援があって今がある」とありましたが、
「求め続ける情熱」こそが、その出会いと支援を呼び込んだんだと思います。
普通の民家でサブミクロンオーダーの加工をやったという事実も凄いですが、
困難や壁にぶつかる度にアイデアと工夫と度胸で乗り切るエピソードの数々に
「プラネタリウム冒険小説」と呼ばせて頂き、友達に勧めまくりたいと思います。
星が大好きな小学1年の息子と付録の卓上プラネタリウムを一緒に作ってみたいと思います。 (jおじ/2003-08-09)

プラネタリウムが好きなのだ。その一念だけで、
自らの手でプラネタリウムを造り続けている著者の半生記である。
多くのレビュアーが指摘されている通り、
著者のひたむきさ、執念、根気などは稀有のものであり
比類なき開発者であることは疑うべくもない。

もちろん前人未到の高性能プラネタリウムを造り上げた事実は
それだけでもちろん素晴らしいことだ。
しかし私が思うに、著者の本当の凄さは
プラネタリウムで人を楽しませることこそが
自分にとっても喜びであるという
生粋のエンターテナーとしての姿勢である。

全てのクリエーターが学ぶべき原点がここにある。
「魅せるもの」を創りたい人は必読の書であろう。 (アジアの息吹/2006-12-15)
面白かったのであっという間に読めた。中身はけっこう難しい部品や薬品などがでできて分からない部分も少しあったが、その分リアルに伝わった。非常に楽しめた。尊敬に値する著者である。またプラネタリウムにも興味がわいた。 (あるばとろす/2006-12-09)
 天才には二つのタイプがあるかもしれない。100m走のアスリートのように瞬発力がものすごい人と、マラソンのアスリートのように瞬発力は若干劣るものの長時間速いペースを維持できる人と、である。天才というのが「生まれつき備わった人並みはずれた能力を有する者」だとすれば、この本の著者=大平貴之は長距離型の天才ではなかろうか。
 彼は名だたる光学機器メーカーのそれをはるかに凌駕する超高性能のプラネタリウムを個人的に作ってしまった人である。豊富な財力や、メーカーや大学・研究所などの強力な後ろ盾もなく、ほとんど独力と独学とで、410万個の星を投影しかつ一人で持ち運びも可能という世界一の実力のプラネタリウムをだ(メーカーの最新型プラネタリウムが数万個程度の投影だから、2桁違い!
彼のプラネタリウムがいかにすごいかがわかる)。
 もちろん一気にそこまで上り詰めたわけではなく、小学生の頃から無数ともいえるトライ&エラーを重ねた結果である。しかし「個人では無理」という常識に逆らって大学1年のときにすでにレンズ式プラネタリウム製作に取り組み始めているし、その後も恒星原板製作のためのマイクロプロッタのハード&ソフトを自宅の7畳の部屋で開発したりしている。それを自慢げに語るわけでもなく、淡々とときにユーモアも混ぜながら記していくあたりが見事。どの世界でもそうだが超一流の人物はけっして偉ぶったりはしないものだ。
 「メガスター2」は12.5等星まで投影できるが、「肉眼では7等星までしか見えないのだから、見えない星まで投影する必要がないのでは」という声もあるという。が、「見えない星まで投影するから奥行のあるリアルな星空を再現できる」という著者の回答がじつにすばらしい。なにやら音楽CDのビット論争のようである。
 ただし、私もじつはそうなのだが、モノ作りを生業とする人は本書にたぶん衝撃とともに一種の「やり切れなさ」もおぼえるのではないか。著者ほどの天才的執念がどうも自分にはなさそうだから。 (2230m/2006-05-26)
この大平さんという方、全国工作少年ランキングがあれば間違いなくナンバー1に
輝く人でしょう。
営利目的ではなく、とにかく自分が作りたいから、そして人に喜んで欲しいから、
その気持ちだけを二十数年間持ちつづけて来られた
それだけで尊敬に値します。
淡々とした筆が、妙な脚色のされたプロジェクトなんとかよりも
よっぽど真実を伝えてくれているようで引き込まれます。
すべての人にとは言いませんが、工作大好き少年、元工作大好き少年には
絶対のお薦めです。 (タケリュ/2003-09-10)
この本を読むと「アイデアのヒント」(ジャック・フォスター著)の生きた実例がここにあるな、と思いました。フォスター氏の上司は「大抵の場合、人は失敗しない。挑戦を諦めてしまうだけなんだ」と語られたそうです。大平氏は自分の夢を持つこと/それにこだわることが如何に大切かをこの本で教えてくれます。
読まれれば分かると思いますが、大平氏が特別何かの能力に最初から優れていた訳ではないのです。(理数系が最初から誰にも負けないくらい得意だったとか、○○校出身の天才とか全く書いてません。逆に休学・浪人のご経験すらある) プラネタリウム新型機の製作に必要とされる知識・能力をその都度吸収していくんですね。それは「ピュアな動機」から生じる「熱意」のなせる業なのでしょう。心のバリアーを乗り越え、周りの人をうまく巻き込み、出来ないことが段々と出来るようになっていきます。その結果、モチベーションが更に高まり、より高い次の目標に上手く繋がっています。ごく普通の人(アマチュア)がプロフェッショナルになっていく変遷、その記述は非常に参考になります。「俺が、つくる」(岡野雅行著)等の「ものづくり」関連の本と共に研究者・エンジニアの皆さんにご一読をお薦めしたいです。
最後に、同じく「アイデアのヒント」の著者の上司のモットーを引用します。(大平氏はこれを実践されたわけですね)
「何よりも肝心なのは『根気』だ。
 才能じゃないー才能があっても成功しない人はうようよいる
 金じゃないー金持ちに生まれて貧しさのなかで死ぬ人は沢山いる
 天才じゃないー天才が報われないのは殆ど常識だ
 教育じゃないー世の中には学のある落後者にあふれている
 運じゃないー運命の気まぐれは何人もの王の命を奪ってきた
 『根気』と『決意』だけが全ての道を拓く」 (ゴルゴ十三/2005-08-20)
素晴らしい! |||||||||||||||
いろいろな科学の啓蒙書がありますが、この本は群を抜いて
面白いです。好きが高じて、いろいろなレベルに達する人は
多いのですが、ここまで行くとは!
作ったプラネタリウムが渋谷の旧後藤プラネタリウムで公開され、
多くの若者(あるいはお年寄り)の心を動かしたというのも素敵です。
今の時代手に入る技術を存分に取り入れているところも面白いです。
こんなことをやりたいと子供の頃思っていたな~。 (moma/2005-03-16)
 普通の人間であれば、「それはちょっと無理だろう」とか「ばかげてる」と常識を働かせてあきらめるところをこの著者はまったくそう思わないらしい。やりたいと思ったら何年も何年もしつこく思い続け、探し続け、勉強し続け、実験し続け、結局は実現してしまう。 

 すごいところは、そういった常識的に考えればあまりにも異常なことを何の気負いもなく、さらっとやってのけるところだ。小学生のときからレンズメーカーに片っ端から電話してレンズを分けてもらったり、プラネタリウムにいって技術者にいろいろ聞いたり、とちょっと普通とは思えない。

 もうひとつすごいところは、どうして、というほど運よく手助けをしてくれる人が周りに現れてくるところ。やはり「意志あるところに道あり」なのだろうか。 (wholovesthesun/2009-01-12)
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脳を味方につける生き方
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三笠書房(2009-07-01)
苫米地英人
売上順位:53
¥ 1,365(中古:¥ 1,279)

レビュー総評点:8
苫米地さんの本はすべて読んでますが、この本は、もっとも具体的かつ実践的です。
毎日の生活の中で出来る脳活性化、自己変革の方法について詳しく書かれています。
別のレビューにもありましたが、苫米地さんの他の本とのダブリが極めて少ないですね。
理想の人間を演じ続ければ脳はやがてそれを本物と錯覚し、やがて自動的に自分が変わっていく、という考え方と方法論は見事です。
それと図版が秀逸。わかりやすいです。
絶対に損をしない1冊だと思います。
(たけさん/2009-07-02)
 ともすると苫米地氏の著書は、いわゆる「抽象度」の高い説明が多く、とっつきにくいという印象もある。しかし、本書では具体的説明が多く、その点はクリアされている。演技理論を使った自己変革の方法など、今までの著書にない内容も多く、他の著書とダブる内容はきわめて少ない。お得感のある一冊。 (ざくざく・おーざっく/2009-07-02)
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原因があるから結果がある。ブーメランの法則
苫米地本
 
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スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学
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共立出版(1991-10)
翻訳:G.M.ワインバーグG.M. ワインバーグ
売上順位:27020
¥ 2,940(中古:¥ 1,090)

レビュー総評点:160
いち技術屋が技術リーダーになるための本 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
私が20代半ばで本書を買ったときには,本書の内容は全然ピンと来ませんでした。それから約10年が過ぎ,第一線の技術者としては先が知れてきて,周囲からはリーダーとしての役割を求められ,自分でもそう志向し始めた時,本書を読み返しました。そして,書いてあることひとつひとつに胸を刺されました。
技術屋はいつまでも第一線に留まりたがり,マネージャになるという「ダークサイドに堕ちる」ことを嫌がります。本書はそのことが本当はどういうことなのかを解き明かし,失うものなど本当はないのだとわからせてくれます。そして自分に気づき,人を動機付け,チームを大きな技術的成功に導くためのやり方を示してくれます。
「誇り高い技術屋」には,世にあふれるリーダシップ本やコーチング本よりも,まず本書を読むことを強く強く勧めます。 (kasm/2002-07-25)
「リーダーシップって本読んで身につけられるものなのか?」
「確かな技術を身につける以外に、技術者に必要なものってあるの?」
「なんで俺はリーダーに指名してもらえないんだ?」
こんな疑問に答えてくれるのが本書です。
まず、グループで問題に取り組むことの意味を論じ、リーダーシップのあり方について、読者の視野を広げてくれます。次に、自分の個性にあったリーダーシップをどうやって発揮するか、その具体策を提示します。最後には技術とリーダーシップを実践の場でどうやって伸ばして行くかを明らかにします。
原題は"Becoming a Technical Leader: An Organic Problem-Solving Approach"。訳書の題名にある「スーパーエンジニア」とは、グループで問題を解決する能力の非常に高い技術者、という意味で使われているようです。 (palemoon/2003-05-09)
技術者からマネージャーという立場になっていく過程(およそ30から40代)で読んでおきたい本。
実は10年以上前、学生のときに購入してみたがその当時はさっぱりよくわからなかった。そのとき買った本は無くしてしまい、自分がそのような立場に立たされてきていると感じ新しく購入して読んでみた。
やはり、今読んでみて正解だった。いろいろと考えさせられることがあった。各章末の設問はまだやってないが、復習の意味でもう一度読んでみたいので、そのときはやってみたい。
どっちが先かは忘れたが、学生のとき同じく読んだデール・カーネギー著の「人を動かす」は無くさなかった。この本は、技術者にとってではなくどんな人にでも普遍的に読んでおきたい。 (趙子竜/2005-09-16)
各自が、それぞれの立場でリーダーシップを発揮し、
変革を推し進めていくという考えは、
学習する組織の考え方とも通じるものもあり、
今よんでも、古さを感じさせないのは、流石、という感じです。
スーパーな技術リーダーになるための安易なハウツー本ではなく、
具体的に、どうしたら良いのかは、各自、自分の状況に応じて、
自分の頭で考えなければならないため、やや、ハードルが高いですが、
逆に考えれば、色々な読み方ができるので、手元に置いておき、
時々、読み返してみると、きっと、得られるものがあると思います。 (/2004-04-11)
万人向け |||||||
著者自身がエンジニアであり、エンジニアたちに支持される人であり、
だからこの本はエンジニアたる人種のためのリーダーシップ論と
捉えられやすい気がする。
日本語タイトル自体もそういうイメージだ。
しかし、書いてあることは万人向けである。
しかも、サンプル事例が著者の日常の中から探されたような
もので、分かりやすい。
組織論チックなところは感じないが、だからこそ、リーダーシップ論に
ついて新しい視点を探すときは、この本を試す価値はあると思う。
強いていうと、章末に演習題がある。一緒に語れる同僚と
読めるといいのかもしれない。 (/)
いかにも訳文という感じで読みにくく感じる部分もありますが、その点を差し引いてもかなり面白いと感じた一冊。
技術屋で担当者から管理者への転換する時に読むと、リアルさを感じられると思う。私の場合も、まさにその時期に読んだので、その視点を非常に新鮮に感じました。 (たろう/2005-09-06)
読む人によって何を感じるのかはわかりませんが、僕にとっては本当にためになる本でした。
ちょうど、自己の技術力だけでできる範囲の境界までたどり着いていて、次のステップにすすまざろう得ないというところに追い込まれていたので・・・何度も何度も読み返しています。
でも、読む時の気持ちによって、全く違う側面が見つかるのこの本は不思議です。 (trilobite/2004-06-13)
テーマが違いますが、プログラミングの心理学と同じように、各章の最後に設問がもう
けてあるタイプです。コンサルタントの秘密と比べるとちょっと堅めで読みづらいかもし
れません。
良書であり必読といっても良いとは思いますが、コンサルタントの秘密と比べて星4つ
の評価としました。
コンサルタントの秘密を先に読んだ方がワインバーグに対しての印象が変わり、この
作品についても読みやすくなるかもしれません。
(じゃー/2009-06-15)
前書きを読み始めて,いまどきの協調タイプのリーダーの本かと早とちりしました.ですが,この本が書かれたのは1986年,ちょうどファミコンが発売された3年後のことです.

(技術的)管理者から物事を起こす力を持った問題解決型リーダになりたいと,自ら変化を望むタネが心にあるならば,本書はあなた自身の成長の責任を取るためのガイドとなり,また苦しみをも伴う変化において,あなた1人ではないのだと力づけてくれるでしょう.

技術分野に限らず,営業および経営などの,組織が動いて素晴らしいものを生み出していく場面には,本書の内容が使えるでしょう.

具体的内容は,任命されて権限を渡されたリーダー,つまりはマネージャーではなく,動機付け,アイディア,組織化による有機的な人のつながりを通して,アイディアの流れを調整して品質を確保する,真のリーダとは何かを書いています.日本語訳は,一定の文章の流れを保持していて読みやすい.

ただし,本書が効果を持つのは,自分のなかに変化をしたいという動機,つまりタネ,がある場合のみです. (/2009-05-10)
 タイトルよりも副題の「技術リーダーシップの人間学」の方がしっくり来る。序文で訳者が述べているように、タイトルは原題の直訳では無いからだ。

 この本は技術者としてリーダーになることへの恐れと不安を取り除いてくれた。学生時代や新人の頃だったら、内容を私は理解出来なかっただろう。

 技術屋がリーダー(問題解決型、技術革新型)になるためのメタ規則を紹介している。規則や理想像を描いてはいない。それは人それぞれだからだ。リーダーになるために必要な規則や不必要な規則を作るメタ規則ということだ。

 我々を縛る規則、つまり、任命型のリーダーやマネージャになったら、新技術について行けなくなるのではないか、部下の面倒を見なければならないのではないか。そのような無意識の規則を取り除くのだ。

 重要視しているのはMOI。動機付け、組織化、アイディアまたはイノベーションの頭文字を取ったモデルだ。これにより技術的リーダーシップへの道を切り開いてくれる。 (/)
「コンサルタントの秘密」と比べると,
より実践的,
より読むのに時間がかかる.
といえるでしょう.

実際にためしてみる課題が多くて,
それを行わないなら, 本書の価値は半減します.

これを全部出来たら. さぞかし.
せめて日記でもと思ったのですが, 挫折中です...

そういう意味では自分にとっては一生かけて読む本です.
すべてのエンジニアにおすすめです.

読むのは早ければ早いほうがよいです. (magazhine/2008-07-06)
11件のレビューを表示しています。
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お金と生き方の学校 (新しい社会のための教科書)
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サンガ(2009-06-25)
新田ヒカル
売上順位:1209
¥ 1,680

レビュー総評点:0
1680円なのに、347ページと大ボリューム。
コストパフォーマンスが良く、期待以上でした。

小飼弾・小幡績・小池龍之介あたりの話は必須でしょう。

文字が大きすぎるのが難点ですが、
重要なところは太字になっているので、まぁ良いでしょう。 (chapmroad/2009-06-29)
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大好き!今日からのわたし。 ~愛される心とからだををつくる秘密の呪文集~
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宝島社(2005-05-20)
監修:苫米地 英人
売上順位:29642
¥ 1,260(中古:¥ 390)

レビュー総評点:-51
ひぇ〜 ||||||||||||||||||||||||||||||
洗脳護身術を読んで苫米地さんに興味があったので、
読んでみたのですが、正直

ひぇ〜〜〜〜。と思いました。

たしかに自分におまじないをかけるというのは
自己催眠の一種なんだろうけど、
バストを大きくする、とか、顔を小さくするとか、
かなり無理ありませんか。(っていうか私にはムリそう)
軽い雰囲気はいいのですが、少し方向間違ってしまったのか?
なんかちょっぴり残念でした。 (夢うさ/2005-12-26)
内容に関しては、マントラというものの有用性についてはわかります。(先生のことですから何を持って測定し、そのデータからどう評価できるかというところまでやっておられるのだと思いますが・・・)
しかし、どうしても先生が闘われ、また、デリケートな点やクライアントへの配慮などで多大なる被害を与えられたカルト教団がやっていたことを技術として何故先生がいまごろオープン化して展開する必要があるのか疑問です。 (読書人吉宗/2006-03-15)
この本は、まさに現代版『声字実相義』です。

確かに、乙女チックな表紙やあまりにも世俗的な(バストアップなど)ご利益を得るための
マントラ(真言)が記載さてれいます。もちろん、効果があるのでしょうから、これらの効果
を求める女性の方は、素直に実行してみるといいかもしれません。

しかし、この本の真価(つまり、苫米地氏が監修をしている所以)は、マントラの唱え方に
あると読みます。
つまり、ただ唱えればいいわけではない。詳しくは、本書をごらんになるしかないのですが
、唱え方の方法、心構えなどを、ご専門の脳機能の視点から解説されておられます。

まさにこの部分を密教における口蜜(その流れを汲む“念仏”)の説明として読んではいかが
でしょうか?こんなにわかりやすい説明はありません。
まさに、現代の『声字実相義』です。

再度、記載し強調しますが、表紙やご利益部分に過度の注視をしない事!
密教論(口密の論)として読む方は、真言の唱え方等の方法論を汲み取ってみてください。
きっと、光明がさすことと思います。(もちろん悪用禁止です!!)


                                 ・・・お粗末さまでしたm(__)m (山崎鳴鶴/2007-06-13)
あの苫米地さんが監修している本。
ちょっとびっくり。
愛される心とからだを作りたい女性に向けた本。
「バストの形を良くする」「小顔にする」「足を細くする」等々。
それぞれの問題解決にマントラが紹介されている。
なんか、男の立場で読むと・・
マントラ唱えている女の子を想像してなんとも(苦笑) (ka-min/2005-08-31)
おもしろいとは思うのですが、
効果の裏づけがはっきりしません。
実践しやすさ、簡単さ、軽さを出したかったんだと
思いますが、はっきり言って意味不明な「マントラ」が、
なぜ身体に働きかけるのか、もう少し学者の視点で
苫米地先生には説明してほしかったです。
著者ではなく、あくまでも監修者ということなのかもしれませんが…
(motty/2007-01-23)
面白いです。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
天才苫米地英人氏の新刊!平易な文章の中に最先端の認知科学の理論が組み込まれている。女性向けの本だが、普遍的な内容。
彼氏、彼女が欲しい人。美容に興味のある人には必読の内容。☆5つです♪秘密の呪文も面白い☆効果アリ。 (スベツーチィ/2005-05-29)
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脱「ひとり勝ち」文明論
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ミシマ社(2009-06-05)
清水 浩
売上順位:1085
¥ 1,575(中古:¥ 1,099)

レビュー総評点:4
本書では「太陽電池」と「電気自動車」が明るい将来をつくると説かれている。
読む前は、やあ、なるほど……とちょっとシニカルなところもあったのだが、読了したいま、「あるかも……」とちょっとのせられている。
内容は4章立てで、1章が太陽電池の話、2章が著者が開発した電気自動車の話、3章が著者のこれまでの経緯とか開発秘話とか、4章が総論的な話。
個人的には、とくに1章の太陽電池の話がインパクトがあった。政治家等日本の政策決定に影響力を持っている方などに、なんとかここだけでも読んでもらいたいと切に願う(日本は輸出立国モデルが崩れたいま、なんとか国内の有効需要の喚起が必要であり、そのためにはイノベーションを進める方向での公共投資が必要かと思うが、麻生さんの「低炭素革命」というのは、本書にも書かれているとおり、ややスピードが穏やかな感じ。時が経てば経つほど大規模な財政出動も難しくなるのではないかと思われるので、ぜひ思いきった政策〈ギョエーというような案〉を……と思う)。
3章の開発秘話的な話は、著者の「逆張り」精神というか、何事にもくるっとひねった視点を見つけてしまう思考法が面白く読めた。
電気自動車の普及の件については、これもなかなか大変ではありそうだが、自動車業界もともかく産業構造の転換をしないとどうにもならないと思うので、これはこれで「出口」の可能性の一つだと思えた。
ともかく、危機ばかりを売りものにする本の多い中、本書の前向きな提言は非常に力をくれる。非常にやさしい文体で、サクっと読めるので、読んでみてほしい。きっと人に伝道したくなるはず。 (sandroc/2009-06-08)
せっかくの技術を無駄にしないためにもすばやく実現して欲しい内容でした。
内容はわかりやすく噛み砕かれているので誰でも読めます。
これからは環境にやさしく、かつ現在の生活水準を世界へ!と著者は声高に
しています。
(ペロさん/2009-06-08)
地球の地表面積の1.5%(=砂漠の全面積の7%)に太陽電池パネルを貼り詰めれば、世界中の70億人がアメリカ人と同程度のエネルギーを使った豊かな生活を送ることが可能になる。

この本で提示される未来は、20世紀型の資源争奪によるwin-loseの文明論ではなく、技術的イノベーションによりもたらされる、win-winの新しい文明論です。

技術力も富の蓄積もある日本が今こそ世界のリーダーシップを取って太陽電池による第2の産業革命を起こせるはずだという意見は、非常にポジティブなものです。ただ、無能な政治家や従来のエネルギー産業と利権で結びつく保守的な官僚を見るに、技術以外の部分がボトルネックになり、結局日本が主導権を握るのは無理なのではないかという気もします。

著者も「今すぐに日本が動かなければ、日本が太陽電池のグローバルスタンダードを作る機会を逃してしまう」と述べていますが、本書にも触れられている通り、世界における日本の太陽電池生産のシェアは2005年以降、下降しています。国策に近い形でソーラーパネルを導入するドイツなどに比べ、日本が政策面で遅れていることの証左でしょう。

そういう意味では、政治家や官僚にこそ読んでほしい本です。平易な文章で書かれていますが、21世紀に日本が目指すべき1つの方向性を示していると思います。 (kawauso/2009-06-20)
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