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「データの罠―世論はこうしてつくられる (集英社新書)」 とその関連商品
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データの罠―世論はこうしてつくられる (集英社新書)
ASIN:4087203603集英社(2006-09) 田村 秀 売上順位:62369 ¥ 714(中古:¥ 99) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:25
一般的に、新聞などで統計調査の結果により定量的なデータが示されると、それを鵜呑みにしてしまいがちだが、そのような行動のあり方に警鐘を鳴らしている。サンプリングの仕方、質問設定の仕方、回答の解釈の仕方、他のデータとの比較の仕方などにより、調査結果は比較的簡単に誘導できるものであり、すべてを真に受けてはいけないというのが筆者の主張であり、その主張の根拠が分かりやすく書かれている。なお、この本の最後の方には、ページが余ったのか、なぜかあまり統計調査とは関係ない、耐震偽装や粉飾決算などのコンプライアンスの問題や郵政民営化など官業の民営化問題に対する筆者の考え方が示されているが、まあこれはこれでまっとうなご意見。
(海援隊/2006-11-24)
昨今はやりのリサーチリテラシーの本。ダレル・ハフの「統計でウソをつく法」が大元です。特に目新しい論点はないです。
いろいろな調査結果を事例として、それぞれにコメント付けているのは、リテラシーの実演としては面白いかも知れません。 批判するのはいいのですが、その解決策がない。 例えば、都道府県ランキングなどを批判しています。評価に入れる項目の単純平均をとるのか、加重平均をとるのか、で単純平均はだめらしい。ではどんな加重平均ならランキングに載る自治体が納得できるのか?そういうことは全く考慮されていません。 視聴率については、ビデオリサーチのwebサイトの視聴率コーナーを見た方がよっぽどためになります。 (nankichi/2007-01-09) 様々な数値データが如何に恣意的なものであるか 実例を数多く採り上げ、看破していく点は納得。 我々がそうしたデータ加工の結果、出てきた結論に 左右されてはいけない、という教訓も判る。 欲を言えば「だからこうすべきだ」的な 前向きの意見・理想論も欲しいところだ。 (アジアの息吹/2007-03-12) 「ダメな議論」(飯田泰之著,ちくま新書)という本では,ダメな議論を見分けるためにはまず,単純なデータ観察で否定されないかをチェックしましょうと述べられています.一方,この「データの罠」では,そもそもデータからして怪しいものがあるということが述べられています.世の中すべて疑ってかからなければならないのかとちょっと寂しくなります.
ところで,本書では選挙速報の精度などをテレビ局毎に比較したり,都道府県ランキングを種々の調査会社で比較したりしているのですが,なかなか興味深いですね.調査の結果を鵜呑みにできないということがよく分かります. 比較的最近の時事問題を例題としており,これらの問題の背景もある程度知っていることが多いので,自分の情報リテラシーのレベルを測るのに非常に良い例題だと思います.他の類書に比べると,個々の話題の落ち着き先がまじめですので,シニカルにつっこみを入れたい人には少し物足りないかも. (wave115/2007-05-01) 著者のいう「視聴率の限界」を自分なりに考えてみた。今『木更津キャッツアイ』というdvdが、バカ売れしてる。V6岡田がガン告知を受け、限られた青春を楽しめというドラマだが。実はこのドラマ初回時の視聴率は低く、その後の映画化などロングヒットを予想できなかった。
著者がいうには、広告業界が目くじら立てる視聴率に「0.1%」の意味は無いと。なぜなら調査コスト面でサンプル数に限界があり、どうしても現行調査では「5%」の誤差が出るから。■例えばキムタクのドラマが25%、長瀬ドラマ22%と測定でた。ジャニーズ対決!本当にキムタク勝ち?か断定できない。実はキムタク20%で「5%の真実が漏れ」てるかも。長瀬は27%〜17%可能性もある。■またデータは調査手順・対象や有効回答率いかんによって大きく変動するので。調査側の恣意的操作の危険性もある。だから読む側は疑う必要がある。比較前に果たしてそのデータが、同じ基準同士のデータなのか?■例えば視聴率だと、奈良の企業がCMを選ぶ時、関東圏の数字は当てにならない。こうゆう実は違う基準同士データを、同じ土俵で不当に比べてる調査が他にもあるらしい。 『木更津〜』に話を戻す、調査会社が依頼をかけてる世帯に偏りがあったのか。たぶん不安定に転居する身軽な独身若者層の嗜好を、視聴率は捕捉できないのだろう。なぜなら彼らは、お年寄りに比べ新製品に飛びつき易いから。例えばウチの母親は、ビデオ予約録画操作できない。ハードディスク録画やdvd、ネットTV、携帯TV…使いこなすユーザーは若者の方が多い。この経済効果を視聴率は予測できない。それにアパート賃借人が代わる度に、調査会社が同意交渉をするのは困難だ。だから独身若者層の視聴率は漏れ易い。■改めて「グーグル」キーワード広告の凄さを思い知った。TVCMは今後試練だろう… (ブリキ男/2006-11-03) 数字を挙げて説明されると、説得力があるように感じる。でも、ここで出てくる視聴率のように、あやふやな数字が一人歩きしてしまう現状と、母集団の偏りがあるデータの数字がなぜおかしいのかを解説した。そこには、マジックの種明かしにも似た面白さがある。それは、我々がいかに普段、データの数字に信じて疑わない信頼感を持っているかの証ではないかと思う。
著者は元自治官僚で、公共政策を研究しているため、後段は政府など公的部門の縮小に強い危惧を抱いてる。役人に甘くないかという気もするが、根拠自体は、(データ批判をしている以上当たり前だが)しっかりしたものだ。最近出ている新書(城繁幸「若者はなぜ3年で辞めるのか」など)は、数値目標を設定して公務員削減をすることなど公的部門の縮小を批判している物が多い。1つのトレンドと言えるのかも知れない。 (革命人士/2006-10-01) 面白い。新聞とかで発表される調査が、いかに信用できない(意図を持って、世論を誘導しようとして使われている)かが、その調査手法、調査対象等の点から検証されている。インターネット調査の危険さについても、触れられている。
本書を読むと、世論調査や意識調査、国別ランキング、都道府県ランキングなどがいかに「変」か、また「TOEICの平均点が低い日本人は、英語力が低い」、「日本人は、英語の文法は強いが、リスニングは弱い」、「愛知万博の経済効果は7兆円」、「省庁再編で公務員が削減された」、「日本の公務員は多すぎる」、「日本の公務員の給与は民間より高い」、「世帯の平均貯蓄額は1273万円」等の論議が、いかに鵜呑みに出来ないかが、よく理解できる。 また、データの話だけではなく、最後の省を使って、弁護士や公認会計士などの「サムライ」としてのコンプライアンス改善、日本の住宅事情の改善、民営化を無為に推進することの問題、等にも(紙面は圧倒的に足りないが)触れていることも、好感が持てる。筆者は、本当はこういう「意見」を言いたかったのでは、と感じた。 日本人ががデータに対して冷静な目を養うために、是非読むべき良書だけど、調査の手法とか調査パネルの話で若干専門的な部分が出てくるので、☆は4つのみ。 同類に、「『社会調査』のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ」という、これまた素晴らしい本がある。こちらは、疑問の余地無く、☆5つ。 (Ray/2006-09-26) データは、いろんな角度から見ないと本質を見えないものにする、と言うのが本書。
作為によって加工されたデータは、良い方にも悪い方にも世論を引っ張れる力がある。 何も知らないでデータを見せられ上手に語られる(鵜呑みに信じると)騙される、と言うこと。 それを新書なので「視聴率調査」や「世論調査」などを題材にしてわかりやすく説明している。 ちょろっと読みには、とても良い本です。 後半第四章では、著者の主観も書かれており、なるほどと思わせる反面、市民運動側に立つ著者だとすれば、これも罠の一つかもと勘ぐってしまうところが惜しい。 なので星四つ。 (長曾我部晃親/2007-01-24) 書名と内容が乖離していないという理由で星5個。書名は、読む本を見つけるうえで大切な指標である。書名によって、「読む本」と「読まない本」を無意識に分類している人は多いはず。本書は、その書名を見て、「読みたい」と思った人が望む情報は記載されている本。その意味で良書。
本書の内容は、当該領域における読み手の知識や意識によって、斬新にもなりえるし陳腐にもなりえる。知っている人にとっては既に知られた事実の羅列に過ぎない。しかし、本書によって、新しい見方を獲得できる読み手も確実に存在すると私は思う。 (コンタナトス/2007-01-23) 誘導尋問によって得られたデータに信憑性はない。
どんなデータがあるのか、その手口はどんなものなのか。 報道を鵜呑みにしがちな善良な市民の皆さんはぜひ、一読あれ。 (osm10/2006-12-28) 統計に対して、それを絶対視していか、無知であるか、どちらかでなければ、あまり得るものはないのではないだろうか?
実は、導入の一章で期待した。どこまで踏み込んでくれるのかと。が、それ以降は全て裏切られた。事例紹介、それも「え、そんなの一章読めば分かるでしょ?」くらいのもの。それも同じ観点としか思えないのが続くと、嫌になってくる。 著者はもっといろんな知見を持っているはずである。それを遺憾なく発揮したものを読んでみたいと思う。 (空星/2007-03-13) リテラシーの本は、おもしろい。
前半にある、統計の原理論をがまんしてもらえば、後半はがでん、おもしろい。日本政府は今後、公務員改革が政策課題の目玉になるのだろうが、この議論前提に対し、冷静な批判を加えている。一方で、現在の政策論議にも有効な批判を加え、けして公務員の一元的な味方ではないところが、好感がもてる。 (ひろぴー/2006-10-17) 第四章 「官から民へ」を検証するは圧巻である。
特に税理士制度の大きな問題への提言 国税局OB税理士の現状の問題に対する指摘は 多くの国民が肯定する内容であると思う。 タイトルに惑わされず第四章を精読することを お勧めする。 (南の島のたったひとりの会計士/2007-01-01) 「官庁が使うコンサルタントは『いかようにも結論を出します』と豪語している」って言葉が紹介されてるけど、まぁこの言葉、正義感気取って100%否定することも出来ないよなぁ。シンクタンクだってコンサルティングファームだって調査会社だって、どこかしらからお金もらっておまんま食ってる訳で。おまんま食わしてもらってる人の主観が、調査結果って客観の裏側に張り付いている訳で。もちろん“豪語”するのはどうかと思うけど。これはもう、受け手の問題だよね。「調査なんて“客観性”という名の商品である」とか、「“第三者機関”なんて単なる名義貸し屋である」くらいの穿った見方しないと。著者も言うように身に着けるべきはデータリテラシーだよね。「数字」とか「ランキング」とか「グラフ」ってビジュアルだけでそこには「客観性」というアトモスフィアが芽生える。中味の信憑性を判断できる人なんて稀だ。企画書だろうが記事だろうが報告書だろうがテレビ番組のフリップだろうが、そこにグラフが一発入っただけでドーンと“客観性指数”は上がる。
この本に例示されている世論調査、視聴率、都道府県ランキング、経済効果...といった調査、統計データの詐術については、割と知ってる人は知っている類のことなので新鮮味は無いけれど、免疫の無い人には、この本ひと通り読むことをお奨めする。統計や調査の学術的な知識が無くても、この本に書かれている、詐術を見極めるポイントを把握しとけば、役立つこと間違いなし。皆さん、知らないくせに、知らないからこそ、ランキングとかデータとか大好きなんだよね。特に日本人は平均とか客観とか大好きなんだよ絶対。俺も数学出来ないから数字には弱い。太刀打ちできない。頭っから信じちゃう。そういう人、きっと、多いんじゃないかなぁ... (盥アットマーク/2006-12-19) 世の中にあふれているランキングやデータが、信頼できるかどうかは分からないことは知っていましたが、
16件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。実際、どういう観点から情報を疑ってかかるべきか、または信憑性を得ることができるのかということを、この本は教えてくれます。 この本より、例えどんなに大きな調査機関でも100%信用できることはありえないことが分かります。 個人的に、インターネットでの調査結果も信用できるものではないということについて、とても驚きました。 全部を疑ってかからないといけないということは少しさびしい気もしますが、 それによって、ほんの些細な数字からもいろいろな情報が得られるようになると思います。 (青年ヤング/2008-03-15) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
マスメディア+社会+α なんなんだ社会調査! 情報分析参考文献:統計学関連 ワタシの本棚(新書編) 共演ふたたび◆◇◆日本編24点 もっともらしい数字に騙されないために 新書など なんとなく読書 |
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統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?
ASIN:433403375X光文社(2006-10-17) 門倉 貴史 売上順位:6554 ¥ 777(中古:¥ 585) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
みんなが感じる数字と実感のズレがどのように生じるかを明らかにしている。
交通事故による死亡者数が急減したのはなぜか?という出だしの質問からひきつけられて、そのまま一気に読めてしまう。 ひとつひとつのタネ明かしをしてしまうと、本書を読む楽しみがなくなってしまうのでふれませんが、「なるほど!」とうなづけるカラクリがぎっしり。これから統計数字とか経済効果の数字とかを見るときには、この本を参考に、とりあえず疑ってかかることにします。 普通の統計には出てこないアングラ経済の話もありますよ。 (ネオトリマー/2006-10-28) 世の中には、数字と実感がズレるような事例がたくさんある。
「統計数字はなぜ私たちの実感と合わなくなるのか??」 この疑問に、明確な答えを与えてくれるのが本書だ。 身近な例を挙げながら、統計数字の作り方にまでさかのぼって解説してくれるので非常にわかりやすい。読み終わると、霧が晴れたような知的壮快感を味わえること間違いなし。 これは文句なしの星5つでしょう。 (名無し/2006-11-01)
よくぞ書いてくれました! |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身近な例をたくさん挙げつつ、統計数字と実感のズレがなぜ生じるかを明らかにした本。
男の平均初婚年齢にほとんど変化がないのはなぜか? なぜ平均寿命はこんなに伸びたのか? 犯罪の検挙率が急激に低下したのはなぜか? クールビズの経済効果はあるのか? 割れ窓理論は本当に効果があったのか? プロ野球優勝の経済効果の怪 など興味をひくテーマが満載だ。 怪しげな経済効果ばかりを出すシンクタンクの調査に対する姿勢に対しても苦言を呈している。よくぞここまで書いてくれましたという感じ。 第4章の消費者物価指数が高めに出るという箇所は、とくに詳しく書かれていて勉強になる(初心者にはやや難しいが)。 (浪速/2006-10-27) 推理小説を読むような感覚でとても面白かったです。本書は、統計が示す数字と実感のズレがなぜ生じるのかを、たくさんの事例を使って明らかにしています。
個人的には「なぜ男の平均初婚年齢がほとんど変わらないのはなぜか?」や「なぜ景気予測はあたらないのか?」、「プロ野球の経済効果の怪」、「公式統計に表れない地下経済」などのトピックが面白かったです。 私たちは、調査機関の発表する数字をついついそのまま受け止めてしまいますが、これからはもう少し自分の頭で考えて、懐疑的に見ていこうと思いました。文章がうまいので、非常に読みやすいです。 (いちろう/2006-10-24) 著者の「ワーキングプア」(宝島新書)を読んで感動したので、こちらも読んでみることにした。やはり、文章がうまいので分かりやすい。難しい統計学の話を、これだけ分かりやすく解説できるのはすごいと思う。尊敬してしまう。
身近な具体例をたくさんあげているので、数字嫌いの私でもよく理解できた。 変な経済効果の数字をまともに受け止めていた自分が少し情けなくなった・・・。 (石川ブタ木/2006-11-18)
統計リテラシー向上にお薦め ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平均寿命、経済効果、景気動向等、普段は算出結果のみを意識しがちな身近なデータについて、導出過程から考える事により理解が深まります。
実際に統計数字を駆使するエコノミストだけあって記述が具体的で分かり易いです。 景気動向の指標には実感しづらい部分がありましたが地下経済活動にも触れており最後まで一気に読めました。 (オーロラボーイ/2007-05-27) この本では、統計数字や経済効果の数字は、それをつかさどる人間によって、いくらでも恣意的に動かすことができるということがわかります。
それはとても恐ろしいことではないでしょうか? 悪意のある者の手によってリアルとかけ離れたフェイクの数字が発表されても、私たちのような一般の人は、それを知ることができないからです。 この作家が指摘するように、ささいなイベントやどうでもいい出来事についてまで、調査機関から「〜の経済効果」などと大げさな数字が発表されれば、なんでもいいからとにかくイベントをやれば「経済効果」なるものが発生するという結論になってしまうでしょう。 しかも、事後検証はろくすっぽしないから、いつも適当な数字が一人歩きして終わりになってしまいます。私は、でたらめな数字であろうがなかろうが、そういった数字をありがたがるマスコミの姿勢にも問題があると思います。 この本は、非常に深刻な問題を私たちに投げかけていると思います。 (所沢/2006-11-10)
数字のマジックを解き明かす |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
統計がどのように作られているかをわかりやすく解説したうえで、実際に私たちが情報を受けとる際に、数字をどう解釈すればよいかを教えてくれます。交通事故で死んでも死亡者にならない話など、身近な例を使っているので、とっつきやすいです。シンクタンクの出すいろんな経済効果については、ほとんどがマイナスの影響を考慮していない片手落ちの計算なので、情報の受け手に「有害」と、バッサリ切り捨てています。
内容の薄い新書が増えるなかで、久しぶりに読み応えがありました。この著者は、他の作品でもそうなのですが、文章がうまくて非常に読みやすいです。 (京子22/2006-11-03)
いい加減な経済効果の数字をバッサリ切る ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
なるほど。最近、なんでこんな数字が出るの?と考えてしまうような経済効果がたくさん出ていると思っていたら、やっぱりそういうことだったのか。
筆者は、いろいろなシンクタンクを渡り歩いて活躍している有名エコノミスト。最近でもいろいろなメディアに顔を出している。 この本では、経済分野・犯罪分野の統計数字について、そのバイアスやクセなどを丁寧に解説している。また、統計やアンケートをもとにシンクタンクが出す経済効果について、それが自分たちの都合のいいようにつくられた数字であること、非現実的な仮定をおいたいい加減な数字であることを痛烈に批判している。 こんないい加減な数字をわざわざ取り上げるマスコミの姿勢にも問題があると思うのだが。 (ともさか/2006-11-19) 本書は、統計数字についての一般的な解釈を提示したうえで、あえて、それとは全く異なる別の解釈を提示する。
筆者が主張したかったのは、たったひとつの数字でも、その解釈は何通りもあるという点、そして世の中には間違った解釈のほうが常識になってしまっているという点だろう。 経済効果を誇張する調査機関のようにそもそも数字が信じられないケース、数字は正しくても解釈が間違っているケースについて、たくさんの身近な例が挙げられていて、とてもわかりやすい。文章表現も非常に巧みだ。 (トム・リース/2006-11-15) 私の専門は、自然科学なのですが、筆者が本書で指摘されている論点は、経済学や社会学といった社会科学だけでなく自然科学にも広く適用可能なものだと思いました。
本書を読むと、データを扱う作業がいかに難しいものであるかがよくわかります。「平均」ひとつをとっても、場面・場面でどの平均を使えばいいかよく考える必要があります。安易に単純平均を使うと、間違った結果が出ることもあるのです。 本書で指摘されていることを真摯に受け止めて、今後の研究にいかしていきたいと思います。統計を勉強されている人たちにとって、本書はバイブル的な存在になるでしょう。文章も簡潔で非常に読みやすいです。 (里子/2006-11-13)
身近な例からマクロ経済指標まで ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「平均値」と一口に言っても色々あって使う場面を誤るととんでもない結論が出るんだよ、という話を皮切りに、男の平均初婚年齢算出に未婚者が除外されている話、プラス面しか見ていない万博などの経済効果測定など、マスコミを彩る統計についてのつっこみどころをズバズバと指摘してゆきます。そして本書が貴重なのは、GDPデフレータやCPI(消費者物価指数)等のマクロ経済の指標の成り立ちやバイアスの傾向とその理由を丁寧に解説してくれているところ。その際、経済指標に捕捉されない地下経済について触れ、地下経済の規模が大きくなると実態と統計の乖離幅が広がりひいては政策を誤ってしまうおそれがあると解説しているところは読みごたえがあります。
著者は昨年から今年にかけて続けざまに本を出しているBRICs経済等を専門にする新進気鋭のエコノミスト。「『夜のオンナ』はいくら稼ぐか?」(角川Oneテーマ21)、「BRICs 新興する大国と日本」(平凡社新書)などいずれもお勧めです。ぜひご一読を。 (射手座/2006-10-30)
統計数字のウソを暴いた良書 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
統計数字がなぜ実感とズレるのかを、たくさんの例を挙げて説明しています。「男性の平均初婚年齢がなぜほとんど変わらないのか?」や「平均寿命が延びる理由」、「犯罪の検挙率が低下した理由」など興味をひくテーマが盛りだくさんです。また、シンクタンクの出す経済効果についても、いろんな具体例を挙げて批判しています。それにしても、某調査機関の発表したご出産効果で14兆円というのはひどすぎますね。
初心者には少し難しいところもありますが、全体としてみれば非常にわかりやすく、丁寧に書かれています。本書を含めて、最近、アンケート調査や統計数字、経済効果がおかしいとかいい加減だとかいった批判の書が増えていますね・・・・。 (統計人間/2006-10-23)
数字に対するリテラシーを磨く ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
統計学の本で、この種の過誤を解説した本は多いのですが、本書では著者の専門である経済に関連する統計の成り立ちを紹介し、サブタイトルの「なぜ実感とズレるのか?」を解明してくれます。
「○○の経済効果」など、新聞等で発表される数値の中にはかなりいい加減なものも含まれる実態とその理由も記載されています。 実際、仕事をしていて、エクセルなどで作成した表の数字をもとに会議が進められているうちに、何か数字が変ということで作成者に根拠を質したところ、非常に曖昧だったことがありましたが、そういった数字に対するリテラシーを磨くにも最適な本と言えます。 (vatmideo/2006-11-11) 安易に数字を使うことがいかに危険であるかを、気づかせてくれる1冊。
34件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。とっつきにくい統計数字について、わかりやすく丁寧に解説してくれる。 統計数字を発表したり、それを加工して経済効果を出したりする調査機関に是非とも読んでもらいたい内容だ。筆者の主張する論点は、まったくもってそのとおりだと思った。 この内容の濃さでこの価格はお買い得だろう。 (高野/2006-11-07) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数: |
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「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
ASIN:4166601105文藝春秋(2000-06) 谷岡 一郎 売上順位:11896 ¥ 725(中古:¥ 252) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
「客観的に説明して」「数値で示して」といわれることがある。
数値化するということは、物事をより正確に認識できるということ が前提にある。 それは正しい。しかし、そこで示された数値データは本当に正しく 実態を示しているかということについて、意欲的に解析した本です。 データを正しく読むための批判的なスタンス、バイアスのかかり方 などについて具体例を示しながら平易に解説している。 生きていく中でこういった情報を身につけておくことは必要だ。 (ny/2004-12-23) 社会調査の過半数は「ゴミ」である(本書p23)。
一見極論のようだが、後に展開される様々な社会調査への客観的かつ的確な指摘ないし批判により決して極論でないことが分かる。 新聞記事をズバズバ論破していくのは読んでいて気持ちがいい。その上読者に新聞記事の論理的に、客観的におかしな部分を考察させる機会が(最後の5章の3問以外にも)数多くあり、なかなか頭を使う。 社会調査のみならず文章展開の論理性の考察もできる。 素直に「良著」といえるだろう。できれば社会人になる前に読んでおきたい本である。 (black bird/2007-02-09) この本は一橋大学大学院MBAコースの「理論構築の方法」で使用されている。研究者・実務家・学生を問わず、広く社会人として、必要なリサーチ・リテラシーの必要性を問うている。
各新聞社や中央省庁のあまりのおそまつなデータの使用の仕方から、この本を読んだ後は、簡単にはこれらのデータを信用できなくなるだろう。 さらには、自分も人を説得する際のデータの取り扱いに注意することによって、正確な事実に基づいた意見をいえるような始めの一歩となる。 素晴らしい本です。オススメです。 (林縦勝/2007-03-20) 本書を推薦するか否か、小生迷っていた。内容は抜群である。特に、前付けに載せられている【調査・検証プロセスと本書に登場する「バイアス」】と題された表は、これだけでも十分に、情報吟味に役立つ。本書の内容を要約すると『1世の中のいわゆる「社会調査」は過半数がゴミである。2始末が悪いことに、ゴミは(引用されたり参考にされたりして)新たなゴミを生み、さらに増殖を続ける。3ゴミが作られる理由はいろいろあり、調査のすべてのプロセスにわたる(いろいろと例示するつもりである)。4ゴミを作らないための正しい方法論を学ぶ。5ゴミを見分ける方法(リサーチ・リテラシー/research literacy)を学ぶ。」(p9-p10より)となっている。
著者谷岡一郎氏は、執筆時40代の若さにして大阪商業大学教授・学長を務めていた人物である。想像どうり切れ味は鋭い。この鋭い切れ味が―思い余ったのか、それとも計算された戦略と戦術なのか、はたまた学業を修めた米国の一般向け啓発書の特徴を持ち込んだのか判らないが―、勢い余って過激に大暴れしている。この点が、小生推薦するか否か迷ったところである。良質の内容を知るべき人々が、「単に感情的反発」によって、理解から遠のくのでは、もったいないことである。 しかし、「タテマエ社会」の「ファンタジー」に生きたいとする「妄想家」ではなく、「ホンネ社会」の「リアリティ」に生きる、「当たり前の人間」であらんとするならば、丁度目覚し時計が、けたたましく不快であるにも関わらず有用であるのと等しく、本書も有用なのではないか、このように思ったわけです。 ただし、著者の言を借りれば『もう一度お断りしておくが、過激な内容につき、ずさんな調査(すなわち「ゴミ」)をまき散らしている人々のうち、血圧の高い人は読まないほうが無難である。」(p7より)とのことである。ご注意を。 (cam/2006-12-28) 新聞を日常的に読む普通の大人であればぜひとも読んでおくべき必読書であると感じました。
もっともらしい数字で飾られた嘘っぱちの社会調査の記事がいかに多いかが、 素人や入門者でも非常に読みやすく、分かりやすく解説されています。 様々なウソのパターンが万遍なく紹介されているので一回さらっと読んだだけではそれを見破る力が十分に身に付くとは思いませんが、 少なくとも記事のデータを鵜呑みにすることなく「これは怪しいのでは?」と疑う姿勢を身に付けることはできるようになるはずです。 この本を読む前でも「これは変だ」と感じる社会調査の記事はたまにありましたが 他にも普通に読み流して信じていた嘘っぱちの記事、あるいは説明が不十分で社会調査の体を成していない記事が如何に多かったかが実際に確認できました。 本書を読んだ後では新聞の見方が変わることは間違いないと思います。 (/) 中学生レベルで理解できるかどうか疑問ですが、本来はデータの理解の仕方を義務教育において提供し、国民のリサーチ・リテラシーを向上することが必要と思います。調査会社、シンクタンクには、社会科学的に誠実であろうとする調査マンは実は多くいるのですが、依頼者との「契約」において、泣く泣く依頼者の都合のよい調査を設計せざるを得ない現実もあります。身近なところでは市町村のアンケート調査等は結論ありきで、それを担保するような結果を出せと求められたりします。
最近の話題では、N○KがRDDという手法を用いて靖国神社参拝を是非を調査し反対派が多いと発表していましたが、私としては質問文自体が誘導的であったり、RDDを含めた標本抽出の手続きが呈示されていなかったので、そのまま信じることはできませんでした。 8/14の靖国討論番組で、司会者も有識者も誰も調査の信頼性について疑問を示さなかったのが残念でした。重要なデータであるが故に、調査担当者を同席させるべきだと思いました。そして、この著者のような方が、リサーチ・オンブズマンのような立場で参加されたらよかったのにと感じた次第です。 (choros/2005-08-15) 「渋谷で100人に聞きました」といったアンケートの結果を真に受けるかと言われればNoだが、新聞・テレビも同じようなことをやっているのに、こちらは意外と信じてしまっていることに気付きます。この本を読んでから、新聞の見出しに踊るパーセントを見たら、調査手法の間違い、データの曲解はないか、これを鵜呑みにしていいかなど自問するよい習慣がつきました。
(Farout/2007-06-15)
本書では面白くかつ有益な事例をたくさん出して、どれほどいい加減なデータが世に出回っているかを示している。「ジャンクフードと非行には関連性がある」「畳の数が多い家ほど子供も多い」「コーヒーを多く飲む人は飲まない人に比べて、心臓病で死ぬ確率が三倍以上になる」などといった笑って済ますことのできるレベルのゴミ調査から、「国旗・国家法案の是非」「自衛隊は必要か」などといった硬いテーマにまつわるデータ操作に至るまで、周りはとんでもない情報操作のトリックに溢れているのである。
巻末には読者のリサーチ・リテラシーをためすテストがついていて面白い。自分は大丈夫と思っていても、意外とバイアスに簡単に騙されているものである。 (雑読すん/2003-06-21) 仕事がら、調査やマス分析にかかわるため非常に参考になった。
データを出す者として、本書に書かれていることは日頃から 注意していきたいと思う。 それにしても最近のマスコミがいかに自社のイデオロギーに誘導 しようとしているかよく理解できた。確かにデータを示されれば、 多くの大衆はそれに引っ張られる。 恐らくこの本を批判する中心はそういったマスコミ関係の仕事を している方々であろう。少なくとも人気ニュースキャスターや 大手新聞社は影響力があるのにまったく良心的ではない。 (武蔵野/2001-11-20) 本書は社会調査がいかにいい加減になされているかを指摘し,どうすれば
改善されるのか提言している本である。一般的に,量的調査をするときには, 方法論に裏付けられたルールを守らねばならない。しかし,それをどこまで 厳密にやっているかは,多くの調査の場合疑問である。本の中でも触れられ ているが,量的調査をする場合に回収率やアタック数すら書かないものがあ る。調査を一般化するには,データの代表性が命である。そうでなければ, 偏った結果しかでない。 また,因果関係を推論する際に,第3の影響(変数)の検証が無い場合や あってもいい加減なものがあるとの指摘もある。確かに,日々目にする調査 報告などにも誤謬ともとれる推論がある。 著者はあとがきで,社会調査では意図さえあればその通りの結果が出るよ うに簡単に操作できると言っている。だからこそ,科学的方法論を学びデータ を吟味する眼を養うことが重要なのだろう。 (/) 政府官公庁、学者、社会運動団体、メディア等が行うアンケートや各種調査の結果と公表、それを受けてのメディアの報道の仕方に対し、漠然と「バイアスがかかっていそうだし、なんか変だな」と感じつつも、「ここがおかしいのではないか」と明確にはその問題点を指摘できずにモヤモヤしていた私にとって、論理的な解答を与えてくれる、よくできた参考書のような一冊だった。
9条を中心とする憲法改正問題や北朝鮮、韓国、中国問題といった立場が違えば主張も全く異なるというデリケートで問題が多い昨今、それに対するアンケートや調査とその結果に対する報道も多い。 報道の受け手にしかなることができない大多数の人たちが、「社会調査」と「報道」の妥当性を検証できる大事な手段の一つが、著者のいう「リサーチ・リテラシー」であるのは間違いない。 非常に真面目な本だが、ストレートな言葉遣い(その代表が「ゴミ」)で書かれた文章は歯切れがよく、読み物としてもかなりオモシロイ。著者のことを知ったのは、西原理恵子の漫画(たしか銀玉親方山崎一夫との共著だったと思うが忘れてしまった)なのだが、そこで描かれている著者はギャンブル好きのただの冴えない大学教授だったので、その姿と本書での鋭い筆法のギャップにかなり驚いてしまった。 (Taro/2007-05-23) 新聞などで公表される数字を鵜呑みにしてはいけませんよ,間違った方法で調査されているかもしれませんし,あるいは,主催者側の欲しい結果を得るために計画された調査かもしれませんよという本です.カーター,レーガン,ニクソン,フォードの4人の元大統領の人気投票を行ったら,その結果はやる前からわかっているという話をつかみとして,どんどん引き込まれていき,一気に読むことができます.また,大手新聞の記事などをバッサ,バッサを斬っていく様は,「まあまあ抑えて」と言いたくなるくらい痛快で,ヘタな小説の何倍も楽しめます.
私の会社でも時々社内制度などに関するアンケートがあるのですが,どうも答えにくい質問が多かったり,ひょっとして誘導されているのではないかと思われるような質問があったりと気になっていました.最近はWebでこれをやらされますので,未回答ができないので一層始末に困ります.本書を読めば,なぜこのような質の悪いアンケートができあがるのかという疑問が一気に解けます. また,本書は社会科学に関する本ですが,自然科学や工学に携わる人にも是非読んでもらいたい一冊です.例えば,対象としない変数はコントロールする必要があるという話は,小学生が理科の実験をするときに,「温度,光,水分,酸素の条件を変えて発芽の様子を観察しましょう.そのとき,2つの条件を同時に変えてはいけませんよ」というのと同じ話です.ただし,社会科学は人間が相手だけに,忘れたり,ウソをついたり,学習したりするところが難しいところのようですが,幸いにも自然科学にはそれはありませんね. まずは,なにより本書は楽しく読めるというのが一番です.研究などに携わらない人でも知っておいて損はない内容ですし,本書を読むと新聞の読み方がきっと変わると思います.ただし,あまりのめり込むと意地悪な性格になってしまうかもしれませんが. (wave115/2006-06-07)
データに騙されない思考力をつける |||
「社会調査の過半数はゴミ」等の攻撃的な記述が随所にある。しかしその中に「ゴミ調査を減らしたい」「リサーチ・リテラシーをつけてもらいたい」という著者の良識が垣間見えるため、読んでいて気持ち良い。
受け身でニュースや記事を読んでいると気がつかないことや違和感を持ちながらも読み流していたことをはっきりと気づかせてくれる良書である。データを重視する姿勢とともに、データに騙されない思考力は身につけておきたい。 (amethyst/2008-08-09) もっともらしい社会調査の見極め能力テストが、3問載っている。広くは真実を知ろうとする能力やリサーチが正しいといえるかを見分けるリテラシーが、どの程度養えたかを試すことができる。本書を読む前と読んだ後でどれくらい変化したであろうか。
社会調査あるいはサーベイといわれる測定結果をよく見かける。表やグラフとして提示してあることが多い。人の言うことを信ずるのは、それはそれで大事なことだ。しかし、人を惑わせてはいけない。 自分がものを言うときはどうであろうか。(1)モデル構築、(2)リサーチ・デザイン、(3)プレゼンテーションに対し、疑問文を呈することができるだろうか。言うことは聞くことである。聞くということと見抜くということは、ひとつである。それは、真実を見る目こそが、虚心になることの根底にあるのではないか。読後に、そのような感慨を持った次第である。 「モデル構築」における相関と因果、社会科学における検証プロセスが演繹的であること、論理構成がアプリオリにできていなければならないこと、「リサーチ・デザイン」における勝手な思いつきによるトレンドの偽装工作が発生されがちであること、これらについて詳しく実例の記事や放送をとりあげ、泥棒の始まりを明らかにしてくれる。だまされやすい方は、必読。 新書本なので、あまりおまけは期待できないが、参考文献あり。リサーチ・リテラシー訓練不足の読者向け紹介文献あり。索引なし。ひもなし。 (空也 苦惑子/2006-06-14) 新聞や行政機関のアンケートや社会調査の中にはアンケート調査の基本(リサーチリテラシー)をわからずに行っているものや、わかっていて意図的にあらかじめ導きたい結論を誘導するために行われるものがある。本書はこういった事実無根の情報(著者はゴミと称する)がどのようにして生み出されるかを理論的に説明すると同時に、こういった業務に関わる人が気をつけなければならない事柄をわかりやすく説明してくれる。実際に社会調査を行う際の方法論は参考文献を当たらなければならないが、新聞やテレビの報道は基本的に正しいと鵜呑みにしていた私にとっては目から鱗の良書である。
(たかさん/2006-03-11)
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データはウソをつく―科学的な社会調査の方法 (ちくまプリマー新書)
ASIN:4480687599筑摩書房(2007-05) 谷岡 一郎 売上順位:16489 ¥ 798(中古:¥ 695) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:108
新書界の大ヒットとなった『「社会調査」のウソ』(文春新書)の著者による「社会調査入門」。
内容は、マスコミによる社会調査を取り上げた叩き斬りまくった前作に比べ、力点が「科学」、そして「社会科学とは」なんぞや!?に置かれている点が特徴。 今回は、「社会調査」ではなく、「非科学」を相手に戦っておられる、という印象。 特に、第1章「社会科学における「事実」認定プロセス」に書かれているような内容は、これは社会科学を学ぶすべての学生にとって必須の習得事項だ。 これらを踏まえていない卒論は、おおよそ科学的とは言えない(極限すれば、エッセイにすぎない)、ということは覚えていて損はない。 第5章の「リサーチ・リテラシーとセレンディピティ」には、著者の主張が凝縮されており、内容はまっとうだが、 本書が若者向けのシリーズであるからか、 学長というお立場もあってか、いささか、説教臭いビジネス書を彷彿させるあたりが好みの分かれるところかも。 それにしても、著者の文章は、あいかわらず、実にスパイスが聞いていて読み飽きない。 また、随所に登場するいしいひさいち氏の4コマ漫画の配置も的確。巧い。 似たような内容を扱う社会科学研究の入門書と比較すると、新書である本書はもちろん内容は浅い。 でも、読み手に実際に何が伝わるか、ということにどれだけ配慮されているかという点を、高く評価したい。 (misora/2007-05-21) 最近「新書を売るのは刺激的で面白いタイトルだ」って感じだが、この本は中身も濃い。 タイトルは「データはウソをつく」だが、内容は「正しい社会調査の方法」で、社会学系の学生の心得を一般向けに噛み砕いて説明した内容。
その上で「誤った方法」「悪質な方法」としてデータでウソをつく例が紹介されている。 マスコミはTVであれ大新聞であれ、結局のところ送り手に「客観的事実」は無く、全てのデータは「報道姿勢」のフィルタで歪められている。社会科学のデータで客観的に正しいといえるのは至難だと思ったほうが良いくらいだということだ。 しかし、受け手である我々が正しいデータの取りかたや、歪曲の方法を知っていれば、真実に近づく手がかりになる。 この本では、意図した結論を引き出す設問の立て方のテクニックから、金銭・人間関係が真実を隠蔽してしまうケースまでマスコミの問題を幅広く扱っている。 私たちが受け取るあらゆる情報が、この本が指摘する歪曲と無縁でないのは確かだと思うが、ちょっと勉強すれば、その情報が「真実」からどのくらいの距離にあるか、どちらの方向にバイアスがかかっているかを推定できる。 送り手の意図とは別に、受け手が歪んでいる場合も多い。 人間は自分にプラスになる情報ばかり集め、都合の悪い真実には目をつぶることが多い。 例えば何か新製品が買いたいとき、webで絶賛しているページばかり検索してしまうとか。 覚えがあるある。 (からから!/2007-06-05) サブタイトルの「科学的な社会調査の方法」の方が、この本の性格をより正確に表しているのではなかろうか。若い人(学生?)向けの新書とのことだが、社会調査についてのよくできた入門書だと思う。わかりやすくおもしろい授業を聴いているような感じがした。
門外漢の私(中年)でも、教科書的な第1章:社会科学における「事実」の認定プロセス、第3章:実際にデータを分析してみよう、第4章:質問票作りのむずかしさ、の3つの章は非常に興味深く読むことができた。 なかでも第3章はなんだか手品を見ているような気がした…ということは、自分は騙される側の人間なのか? 著者と同じく、私も、いしいひさいちのファンなので引用されたマンガはすべて知っていたが、著者のような視点で読んだことなどなかったので、読む人が読めばそうなるのか、と感心することしきりであった。 この本は2000年に発売された「「社会調査」のウソ」の続編とのことだ。「ウソ」の実例をあげ筆法鋭い解説をみせた前作に比べ、本作はサブタイトルどおり「(正しい)方法」を教えることに力点が置かれているので、多少趣を異にしている。読み物としては、前作の方がおもしろいが(まじめな本だが本当におもしろい)、本作には学問的なおもしろさがある。 (Taro/2007-05-25)
何も考えない人間にならないための本 ||||||
『「社会調査」のウソ』という実際のアンケートなどの問題点を指摘した本の著者が、今度はどのように調査すれば良いのか、どのような落とし穴に注意すべきか、どのように分析・解釈すれば良いのかを表した本です。また世の中にあふれる情報のうち、大切なもののみを見分ける為の努力の必要性とその方法にも言及しています。
大学生あるいは新社会人には『「社会調査」のウソ』とともに是非とも読んでもらいたい本です。 ネットで調べた結果だけで「わかりません」というような、何も考えない人間が増えてほしくはありませんから。 なお、本書で例示されたt-検定の使い方には疑問があります。順序尺度として扱うべきデータに対し、使用すべきではないと考えます。 (vatmideo/2007-05-19)
新聞やテレビに踊らされないように |||||
前作の『「社会調査」のウソ』(文春新書)では,大手新聞の記事をバッサバッサと斬りまくって非常に痛快でしたが,本書は,データ分析の仕方や質問票の作り方など,少し学問的です.しかし楽しめます.
また,人を惑わすグラフについての解説がありますが,プレゼンなどでは自分の言いたいことを分かりやすくするためにグラフを使うわけですので,ある程度の誇張は許されます.そんな時,本書で指摘されているような事は逆にプレゼンテクニックとして使えるかもしれません. 各章にいしいひさいち氏の4コマ漫画が登場します.本書を読む前は単に笑って読んでいましたが,本文の内容としっかりリンクしており,同じ漫画でもリサーチ・リテラシーを持って読むとそういう解釈になるのかと驚いてしまいました.非常に示唆に富んだ漫画だったんですね. 報道や世間に惑わされない判断力を養うために是非どうぞ. (wave115/2007-08-15) アメリカ人の47%が天地創造を信じているそうです。
つまり、神様が天地を作り、アダムとイブも実在し、進化論を全否定し、神様が化石を作ったからそこに化石が有ると、マジで信じているそうです。 そっち系の私学では、マジでそれに沿った教育が施されているとは。おーこわ。 こんな一大宗教国家が世界の経済と武力を牛耳っている訳ですな。 さて。この本で目立ったナイスなフレーズは ・この本から何か学ぼうとする青少年は、あらゆるオカルト(占いとか超能力とか)への信仰を捨て去りなさい。 ・およそ新聞に載っている数字なんてものは、スポーツ欄以外信用してはいけない 辺りですか。 例えばです。 ネットゲームの普及率と少年犯罪の増加率は相関関係に有る、と、朝日新聞辺りにグラフ付きで載っていたとしましょう。 さて、相関関係は本当に有るのでしょうか? 携帯電話普及率だって、地デジ普及率だって、右肩上がりですよねえ。 何故ネットゲームのみ、少年犯罪の増加に相関関係が有ると、朝日新聞は断じたのでしょうか。 何故地デジと少年犯罪の増加には相関関係は無いのでしょうか? 要は、先に記事が有り、データは作為的に作られていると言う事です。 というか、新聞に出てくる棒グラフの類は、大抵下の方が恐ろしく省略されています。 この様な事例が、この本にはごまんと紹介されています。 数値を鵜呑みにするな。自分の頭で考えろ。 人生の先輩である著者より、青少年へ向けての、愛に溢れたメッセージです。いや、実に。 と、ここで、冒頭の、47%と言う数値に戻ってみましょう。 そもそも、この47%と言う数値は誰がどうやってまとめた統計を、どのルートで著者は持ってきたのでしょうか。 各種の統計の中で、一番ハデな数値のものを、恣意的に選んだのではないのでしょうか。 そう、著者の言う事すら、鵜呑みにしてはいけないのです。考える事です。 青少年よ。我々の様なバカな大人になりなさんな。この本で早めに耐性を付けましょう。 年頃のお子さんの居る方。是非読ませてあげてください。ほんと。 ここまで青少年の為になる本は、そう無いと思います。 是非に、是非に。 (hman/2008-03-14) 本書では、「誤った方法」「悪質な方法」としてデータでウソをつく例が紹介されている。
マスコミはテレビであれ新聞であれ、結局のところ送り手に「客観的事実」は無く、全てのデータは「報道姿勢」のフィルタで歪められているという。社会科学のデータで客観的に正しいといえるのは至難だと思ったほうが良いくらいだとさえ言う。 実際、内閣支持率の数字にしても、マスコミによって偏向とも言える特徴があることは、よく知られえいるし、各種世論調査も設問の仕方によって結果は大きく違うことがよくわかる。 また、グラフや見出しやイラストによってもマスコミは読者を自らの思う方向に誘導しようとしていることもよくわかる。 本書は、私の好きないしいひさいち氏の四コマ漫画もうまく使って読みやすくしようという工夫もしている。 ただし、タイトルから受ける印象と比較すれば内容が社会調査のある一定部分に限られていることは非常に残念であった。学生が専攻している分野の参考にするには良いであろうが、忙しい社会人がわざわざ読む価値があるかどうかは疑問がある。 (21世紀のケインジアン/2008-12-30) ときどき新聞を見ていてつっこみたくなりませんか?
「ちゃうやろ!!!!」 って。 この本は社会調査データからの新聞の見出しに、つっこみをするための情報満載です。 因果と結果 と 相関 は違うと言うことはまだまだ世間の常識になっていないのですね。 そのことを懇々と教えてくれます。 最近の報道だと 「勤務日と休日の起床時間に差が大きいと鬱になる」 なんや、ちゃうやろそれ! 鬱だから平日は無理くり起きだしても休日だと布団の中なのだ。 や、 「早起きの子供は、学校が楽しい」 違うだろ、学校が嫌だから、なかなか起き出さないんじゃ、などの事例がすぐに思い浮かびます。 統計の使い方については、言及が甘すぎなのでそういう数値を扱ったことある人には物足りないかもしれませんが、著者の如何にマスコミの言葉をそのままに納得しないかのための説明は多くの人を「啓蒙」すると思います。 (kokodokodoko/2007-06-13) 直接、本書に関係するわけではないが、学長でもある著者は入学式でこんなことを学生に問う。「将来あなた方はマニュアルを作る人になりたいか、一生マニュアルに従う人生がいいか」と。けだし名言。本書の中には、厳しいオカルト批判があるが、通底するのは、「何も考えない(より詳しく言えば批判的検討ができない)人間になるな」ということ。ネット、テレビ、新聞のいうことを鵜呑みにしてたら、その情報が誤りでも無批判な、発信側に都合のよい受け手になってしまう。ぶっちゃけ、社会調査のテクニカルな方法を論じた3,4章なんて、読まなくてもいい。だが、5章はぜひ読んでほしい。ネット・マスコミにだまされない心の持ち方をアドバイスしてくれる。
(革命人士/2007-06-06)
社会調査で騙さないように、騙されないように気をつける点を挙げている本です。
騙さないようにするために、データ変数の取り方やアンケート項目の作りこみ方が 紹介されています。例えば、2つの変数に相関があるときは… ・調査方法に問題がある ・2つが確かに因果関係になっている ・が、相互に影響している ・いや、他の因果関係も含んでいる(原因から結果までが長く多い) ・2つが他の変数の結果(だから、結果的に因果関係が有るように見える) これらのことに留意する必要がある、と。確かになぁ、短絡的に結論に持っていって しまってはいけないと考えさせられました。 騙されないようにするために、考える癖をつける・育てることが紹介されています。 パッと見せられて、それを考えず受け入れることのないようにすれば騙されない、と。 これまで、自分がこだわるところ以外はすんなり受け入れてきているので、今後は 意識して(少しだけでも?)考えてみる癖をつけたいですね。 (中/2008-06-09) 『「社会調査」のウソ』の続編。情報が溢れる現代の中で、どうやって
本物と偽物とを見分けて、どういう態度が必要かについて語る本です。 「マニュアルに従う人ではなく、作る人になって欲しい」いう若い世代 への著者の思いが伝わってきます。 第1章で「事実の認定プロセス」について語った上で、第2章でマスコミ へ検証の目が向けられます(タイトルからして「マスコミはいかに事実 をねじ曲げるか」と厳しい)。この2つの章だけでも読む価値は十分ある と感じました。 第5章では、現代に必要な能力として、1)教養、2)リサーチ・リテラシー、 3)セレンディピティ(本物を嗅ぎ分ける能力)をあげ、「自分の頭で考 え、決断し、それを実行して欲しい」と訴えます。 「多くの例において、テクストが理解ひ不能に見えるのは、他でもない、 中身がないという見事な理由のためだ」というアラン・ソーカルの言葉 の引用に、著者の強い反骨心を感じました。自分で考える、この当たり 前の行動の必要性を再認識することができる本です。 (食いしん坊/2008-12-07) 「社会調査のウソ」と内容がかなり重複。どちらか一冊で十分だと思う。
全12件のレビューを表示しています。本書より、「社会調査のウソ」の方が、丁寧・辛辣・痛快な気がするのは私だけだろうか? ただユニークなのは「いしいひさいち」氏の4コマ漫画を事例に使っていることだ。 4コマ漫画に込められた「いしい」氏の「凄さ」が本書の内容より印象に残ってしまった。 (BBQ Bob/2008-09-19) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス 120)
ASIN:4061177206講談社(1968-07) 翻訳:高木 秀玄/ダレル・ハフ 売上順位:9317 ¥ 924(中古:¥ 278) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:187
著者は社会心理学・統計学を専門としており、本書は「統計学の概念への」入門書・啓発書として、1968年以来スタンダードの地位を保っているものである。
多くの人に強く推薦する訳には、いくつか強調しておきたい美点があるからだ。というのはまず、「数式を使わない」というサブタイトルが本当であること (x=yというような式は、分数を小数にする際に2・3個所で使うのみ)。さらに「数式を使わない」ために、類書に見られるような、理解不能なむつかしい文章になってはいないことである。むつかしさとは無縁で、むしろ、軽妙洒脱な文章とレトロチックなイラストで満ち溢れ、キーポイントが楽しく理解できる。特に10章は日常生活レベルでは、ハンドブック代わりにもなるほどで良い。 「サイエンス」専門シリーズである「ブルーバックス」に収められているからといって、理系アレルギーを持つ方も、ビビることはこれっぽっちもない。著者の意図からすれば、ビビりがちな人にこそ手にしてもらいたいのではなかろうか。 ともかく、「統計データ」への信頼と依存が、過去にも増して重要性を帯びている昨今、リテラシーをはぐくむ良書である。 ちなみに、悪用はダメよ。 (林縦勝/2006-01-20)
統計によるインチキを解説する古典的名著 |||||
統計といえば、解析やデータの抽出などの役に立ち、心理学を初め、諸科学において必須にして基礎となる重要な道具である。
だがしかし、科学のあるところ疑似科学あり。 統計は、ちょちょいと小細工を弄すれば、厳密にはウソではないものの、実質ウソ、というデータをつくる最上の道具にもなる。 近年でいえば「増加する少年犯罪」のグラフなど、警視庁白書から本書の方法を使うことで出来上がる典型的な統計的ウソの好例である。 本書は、その手の統計的まやかしの手法を、これでもかこれでもかと紹介していく古典的名著である。 原著発売から、既に半世紀近く経つが、古い社会観の項はあれど、質的には通用するレベルであり、全体として解説がわかりやすくてよい。おすすめの一冊。 (ワカシム/2007-06-17) この本は数式をほとんど使わないで、身の回りの統計を利用したウソを紹介している。統計を知らないと騙される事があるから、「気をつけなさい」と注意を促すような本だ。統計初心者が読むには最適な本だと思う。
しかし、以下のような問題点もあったと思う。 ①日本語訳に問題があり理解できない記述が多少ある。 ②事例として紹介されている事のほとんどが1900年代前半のアメリカで起こった事である。そのため時代背景がつかめない。 ただし、これらの問題点があっても一読の価値がある本だと思う。 (toto丸/2005-02-01) 日常生活において、世論調査、アンケートなど統計を目にする機会は多い。
テレビ、新聞などで、統計数字を目にしない日はないといっても過言ではない。 しかし、その統計がウソだったとしたら。。。 統計学の専門家である著者が、いろいろなおかしな社会調査・統計を例にしながら、なぜその統計はウソなのか、ウソをつくために主にどういった方法が使われているのか、そしてウソを見破るためにはどうすればいいか、をわかりやすく紹介しているのが本書である。 内容自体は統計学の入門書であるのだが、扱っている対象が「統計のウソ」という具体的で、かつ興味深いものであり、また数式などは一切使われていないため、誰でも簡単に読み進められるであろう。 ただ、初版が出版されたのが1968年と言うこともあり、紹介されている数字がいまいちピンときにくい。時代背景が違うため、統計数字に関して著者と考えが一致せず、わかりにくい文章がいくつかあったのが気になる。 また、統計学を少しでも学んだことがある人なら、知っていることも多いと思われる。副題にもあるとおり、あくまで入門書であり、高度な技法は紹介されていない。逆に、それがために誰にでも読める内容になっている。 (the_world/2005-08-13) 統計の分野でよく推薦されている本ですし、確かに内容は面白く
統計を用いた表現にだまされないために役に立ちますが、 翻訳がまるでなってません。中学生でもわかる誤訳があるし、 日本語の体をなしていない文章がある。 英語が少しできる方なら原書を読んだほうがいいと思います。 それにしてもブルーバックスの翻訳本はなんでこういいかげんな翻訳が多いんでしょうね。編集部がチェックしないのかなあ。 (/) 浪人中にはじめて読んだ時は、衝撃的な面白さを感じました。古典的な初心者向けの統計本です。
「みんなが言ってるよ」という話の「みんな」はその人の知人2〜3人程度って話があります。 この本は、さまざまな情報操作の構造を「ありがちなパターン」をきっちりおさえて解説しています。日常よく目にするパターンの「数字のウソ」も多いと思うので、「あるある!」って楽しく読めると思う。 ブルーバックスだけど、入門書なので予備の知識がなくてもすらすら読めます。 (Kagura250/2006-11-02) 例えば、テレビ番組等で恐ろしいほど日本の治安は悪化したように伝えられている。しかし、その統計の採り方に大きな変化があったことには一言も触れられることはない。(詳しくは河合幹雄著安全神話崩壊のパラドックス等を読んで下さい。)
ある程度数学の知識があれば重要犯罪の推移のグラフなどを見ればある年を境にその数が変わっていることに疑問を感じるはずだ。しかし、ここ数年で重要犯罪が倍増したと信じている人の方が多い様に思う。 このように統計の取り方をちょっといじられただけで認識を誤らされる人が特別な意図をを持って操作された統計を示された場合正しい判断が下せるだろうか。私は疑わしいと思う。 この本を読んで統計が信頼できる前提がそろっているかどうかを見極める知識をすべての人に持ってほしいと思う。 (yamppv/2004-12-24) çµ±è¨ãªã"ã¦é-¢ä¿ãªãã¨æã£ã¦ããããªããããªãã®ããã®æ¬ã§ãã
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ただし、この本で終わってしまったらダメ。この本を読んだ方は統計学の入門書(『はじめての統計学』など定評のある教科書、あるいはクリティカルシンキングの本でも良いかもしれない)にステップアップしたほうが理解が深まる。 (world3/2005-01-12) ユニークなタイトルの本書は、裏から見た統計入門であり、統計に騙されないための実践的手引書である。叙述はユーモアに溢れ、思わずニヤリとさせられる。予備知識なしで気楽に読める。本書を読むと、新聞や雑誌に掲載されている統計の多くがいかにいい加減なものかが分かる。半世紀前に出版されたロングセラーだが、実用性は今日でも変わらない。それは裏を返せば世間での統計の使われ方がちっとも進歩していないということでもあるのだが。翻訳がやや硬いのが玉にキズ。
(/)
統計に関して関心のあるものは(あるいは無いものも)一度くらい本書の名前を耳にしたことがあるだろう。本書はしがきにも有るとおり、「だまされないためにだます方法を知ることのすすめ」の本なのだ。取り上げている事例がかなり古く、かつ表現的な妥当性で気になる箇所が散見されるが、それでもこの本の存在意義はいまだにある。統計の知識を全く前提としていないし、数式も全くといっていいほど出てこないので、数学アレルギーを持っている読者には最適だろう。とりあえず、新聞やテレビで垂れ流される社会統計、アンケート調査のカラクリがなんとなく分かれば占めたものだ。もっと言ってしまうと、本書の8章にある、相関関係は因果関係を意味しないという重要なポイントだけでも押さえておこう。統計学で重要なことはいろいろあるが、これこそが「基本中の基本」なのだ。ただ、新聞を読んで違和感を感じる、というレベルを超えて統計を学びたい人は本書ではいささか役不足(仮説検定に関することが言及されていないので)かもしれない。いずれにせよ、テクニカルなことを一切要求しないでリサーチ・リテラシーのなんたるかを手っ取り早く掴みたい読者向けの本といえるだろう。
(itv/2002-08-23)
統計のバイブル |||||||| |


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