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東京バンドワゴン (集英社文庫)
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ASIN:4087462870
集英社(2008-04)
小路 幸也
売上順位:17634
¥ 580(中古:¥ 180)

レビュー総評点:3
ウチのようなマンション暮らしでは、絶対にお目にかかれない4世代同居の
家族のお話は、とってもLOVEな物語でした。

タイトルにもなっている「東京バンドワゴン」とは、その家族が営んでいる
古本屋さんの屋号です。
で、その古本屋さんを舞台に起こる色々な問題を、家族8人家族が一致団結、
もしくはお父さんのLOVEで解決していきます。
ちなみに家族構成は、店主でちょっと頑固な江戸っ子のお祖父ちゃん。
そして、「LOVE」を何よりも大切にしているお父さん。その子ども達で、
個性的な面々の藍子、紺、青の三人と紺のお嫁さん。それから藍子と紺の
それぞれの子どもひとりずつ合計8人で、とてもにぎやかに暮らしています。
そして、なんと言っても、結構いろいろワケありでも、おおらかに受け入れて
いるところが、この家族のすばらしいところです。

話の内容は、

 ・一歩間違えると変質者「春―百科事典はなぜ消える」
 ・青の押しかけフィアンセのお話「夏―お嫁さんはなぜ泣くの」
 ・古書にまつわる事件3連発「秋―犬とネズミとブローチと」
 ・ひと目晴れ姿を・・・・「冬―愛こそすべて 」 
 
と、4つのお話からなっていますが、それぞれのお話の中にも、いくつかの小さな
謎が絡まりあっていたりして、それが解かれていく面白さあり、家族を一番大事に
するという愛がぎっしりありで、読み応え十分。

特に、最後のお話「冬―愛こそすべて 」では、子ども側からすると身勝手な母親
なんだけど、そんな彼女の願いを叶えようとするお父さんのLOVEに、読んでいて
ホロリとしたりします。

一番大切なのは、やっぱり愛!
家族愛をたっぷり感じたい時に読むにはバッチリな本です。

(メイ・ルリユール/2008-06-24)
昭和の頃、お茶の間で家族揃ってみていたホ−ムドラマ。その世界がこの本の中によみがえった。
奇妙な構成、個性的な面々の家族やそこに絡んでくるご近所さんなど、向田邦子の世界を現代風にアレンジし、ミステリ−のふりかけを少しふって見ましたといった作品です。

あの頃、家族でホ−ムドラマを楽しんだ世代、その子の世代など幅広い世代に受け入れられる小説に仕上がっていますので、どなたにもお勧めできる楽しい作品です。

泣いて笑って、人生っていいなぁと思える、素晴らしい作品。
シリ−ズ化されてますので、次回作品も楽しみですね (RBM/MS/2008-05-31)
古本屋兼カフェ「東京バンドワゴン」を舞台に繰り広げられる、楽しくて懐かしくて心が温まる話。
頑固だが気は優しい家長が食卓の中心にいて、根は優しい個性的な家族揃って賑やかに食事をする、昭和のホームコメディドラマを見ているような本。
ストーリーテラーの説明がしつこいと思うこともあったが、どんどん読み進められて面白かった。
こんな店があったら毎週通いたい。東京バンドワゴンという名前がまず良い (ハルリカワ書房/2008-05-16)
心がほっこり暖まります。
著者も書かれていますが、昔のホームドラマを見ている様です。
『LOVEだねぇ〜』です。 (peacecafe/2008-09-22)
 東京下町の古本屋『東京バンドワゴン』が舞台。家族4世代が同居していて、昔あったテレビドラマの『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』を思い出した。なんだか懐かしい感じがした。 語り手のサチの落ち着いた物言いが好感が持てた。 
 青の本当の母親が大女優だったり、みすずが本当は花陽と異母姉妹だったり、話ができすぎていて、少し興ざめしてしまう感は否めないが、全体的には読みやすくいい作品だったと思う。   (ヤマトマサル/2008-08-23)
読み進むにつれて面白くなった。
愛すべきキャラとストーリーは良かった。
でも、これはほんとドラマの脚本。
小説ではない。なにしろ文章力が、、、。
ドラマ化したらテレビで見れば良い。
ドラマ化は希望。 (憩庵/2008-07-16)
この小説。下町で古書店兼カフェを営む四世帯九人の大家族堀田家と、
その周辺で暮らす人たちの間に起こる様々な事件、そして春夏秋冬、
一年の泣き笑いが懐かしのホームドラマ仕立てで描かれていて、とても面白かった。

沢山の登場人物も1人ずつ丁寧に設定されているので読み進めて行くにつれ、
頭の中で勝手に登場人物をキャスティングして楽しめたし。
(ちなみに僕は老主人・勘一を六平直政さん、長男で伝説のロッカー我南人を
佐野元春さんが老けた姿、で想像してました。皆さんはどんなキャスティングしますか?)

それから、何より良いなぁ、と思えたのは、一話毎のエピソードが
日々の暮らしと結びつきながら、しっかりと季節の流れの中、
前向きな時間を刻んでいた事!!

変わり続けていく世の中に、変わらない大切なものを知ってる人たちの居る作品。

まさに、「LOVEだねぇ」。。
(ジーナフウガ/2008-07-15)
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空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫)
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ASIN:4062757362
講談社(2007-05-15)
小路 幸也
売上順位:67290
¥ 600(中古:¥ 150)

レビュー総評点:5
みんなが「のっぺらぼう」に見える。そんな子供の訴えから始まるファンタジー。
この子供に、伯父が語り始める。自分もそうなんだ、と。
そして、伯父が小学生五年生の頃の話を語る。

この伯父は1963年生まれという設定なので、時は、1974年頃。場所は、パルプ町という町名があるほど製紙工場が圧倒的な存在感を示す町。

1974年といえば、オイルショックの真っ只中。トイレットペーパーが売り切れ、製紙工場もパニックだったろう。そんな時代を背景に、子供達の放課後が活き活きと描き出される。自分も同じ時代を生きた者としてとても懐かしい気分に浸りました。

ファンタジーは「違い者」との壮絶な戦いなのだが、なぜか陰惨さを感じない。

死体探しというグロい探検に出かける『スンタンド・バイ・ミー』という映画が珠玉の青春映画であったように、この作品も優れた青春小説であるに違いない。 (汲平/2007-06-03)
恋愛ものかと思ったらミステリー?ファンタジー?

小学生の息子が「みんなの顔がのっぺらぼうに見える」と言い出した。
そのとき僕は20年前にいなくなった兄に連絡しなくては、と思った。
なぜなら兄がそう言ったからだ。
誰かが「のっぺらぼうに見える」と言ったら俺に連絡しろ、と。

その後、僕の家にやってきた兄は
彼が家を出た理由を語りはじめる。

兄は息子と同じように人の顔がのっぺらぼうに見えるのだった。
なぜ?
その理由を話し出す兄。
そして事実が明らかになっていく。

本当にファンタジーなんだけど、
ちょっとミステリー仕立てで
読んでいてかなり面白く感じられた。
それまで小路さんの作品は
『東京バンドワゴン』と『東京公園』しか読んでいなかったので
その作風の違いに驚きましたが、
でも、面白いものは面白いんですよね。

人の顔がのっぺらぼうに見える。
その背後に隠された事実。
微妙に展開が読めそうな感じもしますが、
最後まで一気に読めましたね。

ものすごく悲しい事実なのに、
淡々とした感じが、余計に静かな怖さ、を引き出しているような気がしました。
(なおっち/2007-05-29)
「のっぺらぼう」というオビ文にひかれて
中身も見ずに購入。

ノスタルジックな感動作的な
雰囲気で売ってたけど、

誰が犯人なんだろう・・・と
考えながらよみ進めるミステリーだった。

で、最後の最後で、
まるで恩田陸のSFミステリーのようなオチ。


これはこれで、楽しかったけど。


(大空/2007-06-05)
「いつかおまえの周りで、誰かが『のっぺらぼう』を見るようになったら呼んでほしい」と
言って、20年前に消えた兄。
その時は意味が判らない予言のようなことばだったけど、ある日突然、凌一はその意味を思い
知ることとなる。
自分の息子彰が、兄の言っていたようになってしまうのだ。
 
突然人の顔が認識できなくなる、しかもそれがのっぺらぼうだと思うとかなり怖い。
なので、読み進めながらホラーかと思ったけれども、「何故、人の顔がのっぺらぼうに見える
のか?」ということを、兄が自らの過去を語りながら淡々と説明する様子は、そうではなく、
どちらかというとミステリィの謎解きを読んでいるように感じられた。
実際に、兄が20年前に消えた理由は、「のっぺらぼうを見るようになった」ことが発端で、
その時に色々な事件が連続して起こっている。 
だけど、淡々と語られる兄の昔話は、その事件が解決したことを教えてくれるけれど、それで
終わりではなく、兄にとって皆とは違う人生を歩む始まりであったことを語っている。
 
なので、これは、途切れることなく脈々と続いている普通には知りえない戦いのお話であり、
凌一の息子・彰がこれからそこに加わることになるかもしれない、はじまりの話です。
 
(メイ・ルリユール/2008-10-29)
我が子から「人の顔がのっぺらぼうに見える」と言われた父は、兄を探して連絡を取る・・・
そこからして、なんだか変な話だという印象を持ちながら読み進めた。
物語は、その兄が幼少の頃起こった出来事を甥に話す、という形で進行する。
回想シーンでは主人公はまだまだ少年であり、ショッキングな事件も起こっていく。
でも、それを「回想」という形ですすめることで物語は淡々と進み、また昭和の時代の独特な雰囲気も手伝って、ほのぼのとした印象さえ受ける。
ミステリーなのかファンタジーなのか、と他のレビュアーさんも書いているけど、両者を足して2で割る感じなんだと思う。
強烈な印象をもつ作品ではないけれど、味のある作品だと思う。 (rieo/2008-05-21)
タイトルとか、みんなが「のっぺらぼう」に見えるっつー設定とか、グッとくる要素満載なので期待したんだけど。
流行の三丁目の夕日っつか二十世紀少年風な「あの頃」話が延々続いて。
面白くない訳じゃないけど、いくらなんでも長いな〜いつこれ現在に効いてくるのかな〜と思って一生懸命読んでたら(以下一応自主規制)

…イメージ先行の設定倒れで構成ミスって感じです。

設定は、誰かキャラ作りの上手い人に渡せば、ライト伝奇シリーズとかにして再利用できそうだけど……この人はキャラの造詣が薄っぺらくて、
次から次へと出てくるキャラがそれこそのっぺら坊(顔のところに写真じゃなくて設定の箇条書きが貼りついてたりして)状態だったし。

ノスタルジックな雰囲気に浸れる人にはけっこう面白いかもしれないんですが、
自分的には、なんかフルスイング空振り…みたいな一冊でした…。 (ぽそぽそ/2007-12-20)
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スタンド・バイ・ミー
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ASIN:408771229X
集英社(2008-04)
小路 幸也
売上順位:44388
¥ 1,575(中古:¥ 950)

レビュー総評点:-9
 古い東京の風情を残す、下町の“古本屋”「東京バンドワゴン」のシリーズ第3作。
 まるで往年のホームドラマを観るような、ほのぼの家族の助けあい、信じあいが心に沁みる。
 前作の続きで、堀田家の新たな一年が描かれているが、一作ごとにそれぞれ結末がついているので、
この作品だけを読んでもついていけない、ということはないだろう。
 もちろん、最初から読んだ方が季節感や登場人物の気持ちの動きが感じられるので、第一作から
読まれることをオススメするが‥。
 このシリーズ、当主の勘一以下、四世代にまたがるワケあり家族の何かと事件に巻き込まれる日常に
非日常を感じるところが、読者としては面白さのツボなのか‥。
 作者が次第に風呂敷を拡げつつあって、「おいおい、そこまでやるのかい。」とも思うが、読んでいて
楽しいから、それでいいのだろう。
次作も期待。
(やじうま/2008-06-05)
LOVEだねぇ〜。

待ってました、の新作です。
今回も堀田家には様々な問題が持ち込まれます。
が、
この堀田家には
そんな問題も、たいしたことではないんですよね。
家族の絆の強さ、
それをしっかり思い起こさせる作品です。

何よりも語り手のサチさんからいいですよね。
亡くなった後も、家族のことが心配で
時々入れる我南人へのツッコミもLOVEがこもってます。

さて、今回は青の出生の秘密を嗅ぎまわられたり、
かなりの危機的場面もあるんですけど、
しっかり乗り越えていってます。
その時の青の言葉にグッときました。
いつか池沢さんと親子の対面をして欲しいな、と思います。

今回、いつも影が薄い(?)紺がメインになったり、
色々活躍してます。
すずみさんも古本屋として凄みが出てきちゃうし、
真奈美さんの恋物語や
新しい登場人物。
本当に読んでいて心がほっかりする作品でした。
(なおっち/2008-04-29)
待ちに待った『東京バンドワゴン』シリーズ第3作目。東京下町の古本屋&カフェ「東京バンドワゴン」で繰り広げられる春夏秋冬。さて今回は、どんな1年の堀田家なのでしょう!?★このシリーズが好きなのは亡き祖母サチさんの語り口です。この語り口が、物語を一段とほんわかとさせた物としていて読んでいて安心感があります。★今回も賑やかな堀田家。そんな一家に持ち込まれた古本から物語はスタートします。ちょっぴりミステリーです。登場人物達がイキイキとしていた本当にこいいう一家が昭和の前半にはあったような気がしてしまう。このレトロな感じが、やっぱりいいですね!! (しろくま/2008-04-29)
東京バンドワゴンシリーズ第3弾。
東京の下町にある明治から続く古本屋&カフェ“東京バンドワゴン”に持ち込まれる小さな謎を、そこの四世代同居の家族や家族を取り巻く心優しい人たちが解決していくお話。

とにかく安心して読める。
なんていうか、昔の“寺内貫太郎一家”とか、“時間ですよ!”みたいな雰囲気。

出てくる人たちがみーーーんないい人。
で、ちょっと都合いいんじゃない?ってとこもあるけど、ハッピーエンドはお約束。

一番好きな登場人物は、東京バンドワゴンの堀田家のお父さん、我南人。
「伝説のロックンローラー」なんだけど、これってモロ内田裕也だよね?って感じのお父さん。
これがいいのだ。
「LOVEだよね〜」が決まり台詞。
いろんなことの判断基準が “それはLOVEなのかなぁ?”ってとこにある。
我南人が語るといい感じなのだ。

とりあえずまだまだ続きそうな感じなのでうれしい。 (けろけろ/2008-11-21)
テレビドラマのような大家族活劇でもって
「日常の謎」を展開する離れ業。
第三巻であるからか、だんだんと推理物から
連続テレビ小説のようになってきたきらいもある。
しかし作者の手を離れたかのように、
キャラクターが生き生きと自主的に動き出している姿は
読んでいて本当に心地良い。

本巻でもって短編12作、テレビドラマワンクール分。
今一番映像化して欲しい作品である。
その場合のキャストを妄想するのも楽しい。
もちろん続編も楽しみであるが。 (アジアの息吹/2008-05-20)
5件のレビューを表示しています。
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ほんわかした気持ちになれる本
 
w:13 h:18 277page
シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン
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ASIN:4087753778
集英社(2007-05)
小路 幸也
売上順位:41782
¥ 1,575(中古:¥ 875)

レビュー総評点:17
前作より、内容が深く文章がうまくなっている感じで面白い。

不覚にも、泣いてしまいました。
家族が好きな人、家族が嫌いだけど気になる人に読んでほしい作品。 (saku/2007-06-30)
 シリーズ物(‥になってしまったらしい。)第2作。
 前作にくらべて、テンポが速く、この一冊で一年過ごしてしまった。
 大体、シリーズ物は月日の流れがあいまいにされることが多いのに、きっちり中学校の入学、
出産など、折り目折り目のエポックが描かれていて、次回作がどうなるのか、ちょっと心配。
 ま、大きなお世話だけれど‥。
 大勢の登場人物にも慣れたせいもあったか、今回は非常に読み易い。
 楽しく読めて、ちょっとホロリ。場面の展開、変化も多くて前作より数段出来が良い。
 安心してオススメできる、一冊。
 
  (やじうま/2007-06-19)
全4編からなります。
堀田家の1年を描いてます。
冬には赤ちゃんが置き去りにされ、
春には恋のバトルが
夏には幽霊が
秋には新しい命が。

どの話も心があったかくなり
胸がキューンとなる。
特に夏の話は本当に涙が。
勘一の言葉にグッと来ました。

大家族の物語なのに、
家族みんながちゃんと存在感が大きくて
(小説の中では紺の存在感が薄いなんてありますが)
ちゃんとキャラが描ききってあるのがいいですよね。
これからは登場人物も増えていくし、
さらに大騒ぎになっていくような気がしますが
もっともっと続編を読みたい、と思う作品です。 (なおっち/2007-06-16)
「東京バンドワゴン」という明治時代創業の珍奇な名前の古書店兼カフェを
舞台にした物語の第二弾。

登場人物は前作よりも更に増えてはいるが、前作同様故人(曾祖母)語り部
にすることによって、ストーリーを特定の登場人物の目線に偏ったものに
しない、中立的な視点で物語を展開することができるだけではなく、それ
ぞれの登場人物に均等に目を配ることが出来、読者に混乱をきたさない工
夫がなされている。

前作は春夏秋冬各一話完結、今作は冬春夏秋各一話完結で合計八話。ネタ
バレになるので詳しい内容には敢えて触れないが、本作の終盤に幾つもの
伏線を埋め込んでいるので、更なる続編があるという事を示唆しているの
でしょうか?
次回作も同様のスタイルで描かれるとしたら、合計十二話でテレビドラマ
1クール分のエピソードが溜まることになる。もしかしたら、狙っているのか?

また、続編にありがちな『以前の設定の一部は無かった事にする』という
真似をしていないので、裏設定(本文には登場しない、登場人物や大道具・
小道具に関するディテール)をしっかり決めてから書き上げたか、最初から
続編を書き上げるつもりでいたものと思われます。 (平方直樹/2007-06-29)
テレビドラマのような大家族活劇でもって
「日常の謎」を展開する離れ業。それでも
個々のキャラクターがしっかりと立っていることから
先へ先へと読ませるリズムが心地いい。

『東京バンドワゴン』の続編であり
続編らしく個性的なキャラクターが
ますます生き生きと活躍する姿は
それだけで読書の満足を教えてくれる。

もし次回作があれば、全12連作となり、
テレビドラマがワンクール造れる分量である。
それを望んでいるのは私だけではないはずだ。 (アジアの息吹/2008-01-03)
 前作に続き、心温まる、実家の母の元に返りたくなるような物語でした。筆者も書いているように、昔のホームドラマを見ているような思いです。小学生のころ東芝日曜劇場が大好きだった私は、またあんなドラマが始まらないかなーと常々思っていたものでしたが、この物語はそれにかなり近いものが感じられます。
 アパート暮らしの私は、読んだ本の置き場所に困り図書館に寄贈するのですが、本作品を読んでまた前作が読みたくなり、図書館に行って自分が寄贈した前作を借りてきて、今読んでいます。 (えりこ71スペシャル/2007-11-02)
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w:10 h:15 294page
はなうた日和 (集英社文庫)
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ASIN:408746296X
集英社(2008-05-20)
山本 幸久
売上順位:24455
¥ 500(中古:¥ 25)

レビュー総評点:4
内容は厳しい面もあるかもしれないが、表現はほのぼの、またはゆるゆるな短編集。
主題は次の内容。

閣下のお出まし
犬が笑う
ハッピー・バースディ
普通の名字
コーヒーブレイク
五歳と十ヶ月
意外な兄弟
うぐいす
エリの話 (kaizen/2008-07-21)
変わったタイトルだなと思って購入。劇的な展開はないし、出てくる人もごく普通の人たち。
でもいそうでいないという感じも上手く織り交ぜているし、話ものんびりとしたところにちょっとした事件が起きて・・・という短編がテンポのいい文章で読んでいるうちに楽しく読み終われました。
一部前作「笑う招き猫」に出てきたアカコとヒトミ、それに登場したエリちゃんの話があったりしますが、「笑う〜」を読んでなくても十分楽しめるノリも良いです。
連作ではないのですが前に出てきた登場人物が端役で出ているお遊びもあり、読むだけでない楽しみも。
これを機に他の作品も読んでみたいと思います。
のんびりゆるい気分で本を読みたい人にお勧めの一冊です。 (脳内スイッチ/2008-09-06)
デビュー作【笑う招き猫】を、「この小説に出てくる人達の、その後が知りたい!!気になるなぁ〜。」と
不思議な余韻を感じさせる絶妙なタイミングで、小説を締めくくってみせた山本さん。

今回は連作短編集って事なので、どんなテイストに仕上がってるんだろう!?と思い手にしました。
どの作品も実に素晴らしかったです。心理描写の巧さに参りました。
隙間たっぷりな書き方で、こちらの想像力を刺激しまくって来るし。

何より、読者が登場人物に感情移入し始めた頃合いを見計らって、
スパッと締めくくる手際の良さと来たら!!。連作という事で、それぞれの出来事や登場人物
(イチ・ニ・サンポの散歩が苦手なオジサンとか)が少しずつリンクしてるのも面白い。

実際の現実って、山本さんが書くように、ドラマチックな出来事でも、当事者一人の胸に、
そっと仕舞われたりするものなのかもしれないな、と。

個人的には山本さんが創作する、正義のヒーローや世田谷線等の
独特な歌詞のテーマソングが笑えたし、
前作の人達が意外な形で再登場して来る描写も好きだった。

読み終わった後はなうた出そうな前向きで朗らかな作品です。
(ジーナフウガ/2008-09-04)
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w:10 h:15 291page
ハートブレイク・レストラン (光文社文庫)
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ASIN:4334744451
光文社(2008-07-10)
松尾 由美
売上順位:10398
¥ 580(中古:¥ 63)

レビュー総評点:-19
心地よい文章だった。静かにおだやかな時間が流れる。
はでな事件はおきないけれど、でも、ああなるほど・・と思えるような展開で、事件は解決してゆく。こんなレストランがあったら、自分もゆっくり午後のお茶を楽しみにいきたい・・と思えるような・・ (yon/2008-08-05)
フリーライターの寺坂真以は、ファミレスを仕事場にしている。
そこで交わされる不思議な話の謎を、同じく常連のハルお婆ちゃんが解決し、真以にこっそり教えてくれる。

一つ一つの短編もテンポ良く面白く、全体のストーリーを通じて、真以が人として成長し、自分に自信を付けていくのも感じられる。
それもこれも、ハルお婆ちゃんの上品な人柄と豊かな人生経験に裏打ちされた言葉があるからこそ人の心に響くのだと思う。

最後に、ハルお婆ちゃんが真以に話しかけてきた理由が明らかになる。
その時の、ハルお婆ちゃんと真以のやりとりの場面は、真以の成長を感じる、“少しほろり”とする場面。
(palladian/2009-01-01)
28歳のフリーライター真以は、
はやっていないファミレスを仕事場がわりにしていた。
そこの常連のかわいいお婆ちゃん、ハルさんは、
不思議な話を聞くと、たちどころに真相を教えてくれる名探偵で。。

日常の謎をとく、かわいいお婆ちゃん探偵ハルさんと
ハルさんを知っているレストランの人々や真以がつくりだす
どこかあたたかい雰囲気が魅力的な連作ミステリでした。
ひとつひとつの謎は日常の謎モノなのですが、
それをとくハルさんがとびっきりの「不思議」な存在です。
そしてラストで明かされる、ハルさんの秘密。
真以の恋。
短編としても、1冊の本としても楽しめる本でした。 (九月/2008-11-04)
 2005年に出た単行本の文庫化。
 6本の短篇が収められている。いちおう、ミステリに分類される作品だと重う。
 いずれも、何だか冴えないレストランを舞台としている。しかし、その「冴えなさ」には、とんでもない秘密があり、読んでいて絶句してしまうような探偵役が登場する。
 松尾由美氏らしい、コミカルでアイロニーに飛んだ文章が魅力的。ファンの人にはたまらない一冊だろう。
 しかし、ミステリとしては弱い。謎に魅力が欠けるし、解決もお粗末。ちょっとひどすぎるのでは、というのも何編が含まれている。
 とはいえ、読んで心地よい本であることは間違いない。
(志村真幸/2008-09-28)
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2008/11月〜2008/12月
 
w:10 h:15 200page
優しい音楽 (双葉文庫 せ 8-1) (双葉文庫)
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ASIN:4575511935
双葉社(2008-04-10)
瀬尾 まいこ
売上順位:39908
¥ 500(中古:¥ 65)

レビュー総評点:4
読み始めてから最後まで読まないといられない感じです。内容はわりとシリアスなんですが
瀬尾ワールドといいましょうか?なんだか妙にフワリとしていて暖かいような優しい時間に
なってまして・・・不思議です。現実だったら怒ってしまうことだったりチョット気持ち悪いから避けてしまうことも何故か最後は受け入れてしまうという主人公達。
これは作者からのメッセージなのかな?
争いのない世界へ〜すべてを受け入れてみようよ〜みたいな気がしました。
まあ常識から考えると私には無理な世界なのですが・・・
嫌な事を頼む人VSそれを断れない主人公という設定がチョット気になりました。
嫌なことはハッキリ断る性格の人には信じられない展開が味わえます。
どっちがいいのかは?読む人の考え方次第ですネ。 (フリージア63/2008-04-24)
この作者の作品を読むと、いつも心優しくなれる気がする。優しい時間が過ごせる気がする。3つの短編が収められているが、どれもいい。不思議でどこか懐かしいような、穏やかに愛しい物語。
 「もうだめだとわかっていても、走らないといけない。」先に向かわないといけない。
そんな言葉は、ふつうなら、追い詰められるだけで、苦しくなるだけだ。
でも、この作者の描き出す人物が語ると、それは、しっとりとした、勇気に変わる。
激しく、情熱をたぎらせなくても、静かに前へ向かおうと思う、明日への勇気をくれる。 (yon/2008-04-19)
読みやすい=読みごたえがありませんでした。アマゾンで評価が高かったので
購入してみましたが、表現もやや稚拙に感じます。

瀬尾まいこ作品は初めて拝読しましたが、この「優しい音楽」の短編集は
全体的に「奇を衒う」といった印象です。あり得ない状況を軸に話が展開
していきます。

「優しい音楽」は読んでいて違和感が多かったです。「タイムラグ」も肯
定的にあり得るなって面白さではなく「否定的」に違和感を感じる部分が
ありました。「ガラクタ効果」はあり得ないけれど面白かったです。
かなり短い時間で読めてしまう内容なので、もう少し読みごたえがあると
嬉しいですね。


(堅/2008-06-12)
中篇小説3つからなる作品集。どれも甲乙付けがたい出来だが特に【タイムラグ】が好きだった。
主人公深雪はお気楽な不倫相手平太から休暇に旅行している間、
子どもを預かっておいてくれとごり押しされ渋々引き受けてしまう。初対面の娘佐菜。

母親から暇潰しに与えられていたのは、一度も読んだことのないハリー・ポッターシリーズ、
それもイキナリ4巻から。ありゃりゃ、お母さんもダメだよ…。詰まらなさそうな、佐菜。
そりゃそうだよな、と。不倫相手の妻を憎む。

圧力鍋で蒸したサツマイモを美味しそうに食べる佐菜をいじましく感じ始めた深雪。
佐菜に『わたしたちもパーッと何処かに豪遊しに行こう!』と提案する。
八歳の女の子が、どうしても一度行って見たかった場所とは!?。

深雪には不倫相手で、佐菜にとっては父親。でも2人にとってかけがえのない人の、
幸せ願う気持ちを共有しているからこそ埋め得たタイムラグ。最後別れのシーン。
2日で芽生えた秘密の友情に流れる軽やかなラグタイムを感じて欲しい。

他の2作品にも、根底に優しい音楽が流れていて、
僕の場合は『ぼくらはみんな生きている』が聴こえました。人生の調子が狂った時に、
再度始めの一歩を踏み出す勇気を与えてくれる愛情に溢れた本、オススメです。 (ジーナフウガ/2008-10-01)
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平均点:4.0
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やさしいきもち
2008/07-1
 
w:10 h:14 277page
高く遠く空へ歌ううた (講談社文庫)
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講談社(2008-02-15)
小路 幸也
売上順位:136550
¥ 560(中古:¥ 378)

レビュー総評点:0
『空を見上げる古い歌を口ずさむ』の続編?第2弾?
「解す者」と「解される者」の存在がこの物語でも
出てきますが、
それは後半のお話で。
前半は
何故だか死体をよく見つけてしまう少年ギーガンを中心とした
少年少女たちの青春物語、もしくは学園物として読めるものです。
その中に事件があって
その事件を巡って核心に迫って行くのが後半。
ただ後半があっけなかったなぁ〜、という印象。
だから前半の物語にどうしても目が行きがちです。
ギーガンが死体を見つけてしまうのは
結局「解す者」と「解される者」と関係があるのか、
何故ギーガンにその能力(?)があるのか、
すべて「解す者」「解される者」で片付けられているような気がして
勿体なかったなぁ〜。

というのが印象でした。

ノスタルジックな雰囲気はたっぷりあるんだけど
今回はあまりそれに乗れなかったなぁ〜。
(なおっち/2008-03-10)
最後の最後で、ああこれって『空を見上げる古い歌を口ずさむ』の続編だったか〜
と気づかされた。
前作もだったけどこういうSF的?展開にビックリします。

それまでは淡々とした情緒あふれるミステリーなので。

前回も思ったけど恩田陸の『月の裏側』『常野物語』に似てる。

この人の作品は登場人物が魅力的なのがいいですね。




(大空/2008-06-30)
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平均点:3.5
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w:10 h:14 405page
四畳半神話大系 (角川文庫)
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角川書店(2008-03-25)
森見 登美彦
売上順位:2307
¥ 700

レビュー総評点:141
帯に青春コメディとあったので、私好みではないと思っていましたが、なかみ検索を読んでいたら続きが気になって買ってしまいました。
読み始めたら面白くてとまらなくなりました。
いや〜すごいな。よく考えてあるし、計算されている。
青春コメディという言葉からはとても予測できなかった展開。
馬鹿っぽくみえて実はかなり奥深い。
森見さんってすごいなって感服してしまいました。
文体も賛否両論あるみたいですが、私は大好きです。
出町ふたばの豆餅は遠くて買いにいけませんが、カステラは食べたくなって買ってしまいました。
例え一話目で、読みずらいな〜と感じても、一度慣れてしまえば引き込まれて、もっともっと読みたくなります。
読み終えてしまうとなんだかさびしくなり、普通の文章では物足りなくてさらなる森見作品を求めてさまよいでてしまいました。
この本に出会えて本当によかったです。 (みけの たまこ/2008-07-15)
のだが、そうした見栄えの良い形容が似合わないところが魅力なんである。無駄に多くを語らない、という美徳があるとすれば、これは斯様な美徳に真っ向からお尻を向けている。フリフリしているかもしれない。見る人の視点によっては、そのお尻は大変にキタナイものかもしれない。しかしまた別の視点から眺めると、そうして世に向け放たれたお尻達は、珍妙ながらたいそう愛しくも映るのだ。

本作は4つの章から成っている。描かれる世界はある意味とても小さい。そしてそこに意味がある。4話を通して読むと、最後にそのことが実に自然にふはふはと浮かび上がってくる。ほとんど悪ノリの態で紡がれる言葉に立ち向かう術はない。読めば呑まれる。無用の長物こそを武器に選び出すような、どうしようもない阿呆さと愛しさは、その人物造形や世界観と共に通底した魅力となって、ぐるぐると活発に、半ば無駄に動き回っている。

舞台設定は『太陽の塔』に近しい。だけどここには、前作には無かったような一つの仕掛けが用意されている。その仕掛けが分からないぶん、第2章あたりで一瞬躓く。現に自分も「なんたる怠慢!」「これでは体の良いコピー&ペースト地獄ではないか!」と憤りかけたりもした。しかし、その作りこそが肝だったのだね。

可能性ではなく、不可能性の認識から振り返り見た世界。その鮮やかな感触を最後にふわりと描き出した本作は、私的には稀に見る傑作。巻末解説は同じく大好きな作家/佐藤哲也氏が書いている。森見作品が好きな人は、一度佐藤氏の諸作も読んでみると面白いかもしれない。 (あかちゃん/2008-05-19)
文句なし! |||||||||||||||
文句なしの星5つ。
森見登美彦にしか書けないであろう、アホさといい軽快さといい。
舞台が回る回る。それにつられて喋り捲る登場人物たち。
パラレルワールドというのだろうか、有ったかもしれない過去の選択。しかし、どの選択肢の先にも…
緻密なアホさ、精密な無駄、大迫力の空振り、広大な京都で、絶大な馬鹿達を引っさげて、主人公の青春群像が咲き乱れる。
行き着く先は大円満か異次元か。京都の魔物、森見登美彦の真骨頂。 (SOo/2008-04-11)
IF |
誰でもそうなのかもしれないが、人生において“もし”ってのが出来たらなんと楽しいのだろうか・・・

“if”

たった一つの選択肢が大きく自分の人生を狂わせていく

自分でも思うんだが、人生にリセットボタンがあったら何処からやり直すだろうか??
どこからやり直しても、根本的にはやはり変わらないんだろうな〜

この小説のように一つの選択肢で変わってくる世界はあるかもしれない。
でも、やっぱり自分は自分だし大きくは変わってこないってのが、改めて感じられてしまう。

やっぱり人生は小説のようにはいかないな〜。
まぁ、だから面白いんだろうけどね

って、そんな話。 (ブックジャンキー/2008-08-19)
同じ題材やキャラクターを用いて、四つの話が平行して繰り広げられる。
太陽の塔さながらのユーモラスで軽快な語り口調は健在です。
各話で同じ文章が何度も繰り返し出てくるのですが、
不思議と飽きることなく、洗練されていて心地良い気分にさせてくれます。
そして主人公である私を取り巻く小津や明石さんや樋口師匠といった
一癖も二癖もあるキャラクターが魅力的です。

賛否分かれる作品ではありますが、
僕にとっては手放すことの出来ない貴重な一冊です。 (我利/2008-05-16)
05年01月刊行の単行本を文庫化,4編の短編集になります.

主人公で大学生である『私』が4つのサークルに興味を惹かれ,
4編で4つ,それぞれに入っていた場合の日常が描かれています.

これが,ただの『もしも…?』でおわらないのがおもしろく,
同じ人やアイテムでも,編が違えば別の経緯や役割があるなど,
微妙に大胆に交わりつつも,繋がりのない別物語になっています.
また,舞台となる京都や和の香りがするファンタジも大きな魅力で,
デジャヴュを見るかのような不思議な感覚に引き込まれてしまいます.

はじまりやおわり,ほかのいくつかに同じ文章や表現があるのも,
手抜きなどではなく,この世界観を描くための演出と思えば納得で,
ひねりの効いた最終話では,ラストにもニヤリとさせられるはずです.

主人公の偏屈で小むずかしい物言いや,たくましすぎる妄想など,
全編を通じたクセのある言葉まわしは好みがわかれるところですが,
これがこの作品の楽しさのひとつで,おかしな掛け合いにもなるので,
はまれればよいものの,そうでない人にはとことんダメだと思います….

なお,巻末の記載によれば,単行本からの加筆・修正があるとのことです. (ポロロッカ/2008-04-10)
京都を舞台に、大学生の怠惰でエキセントリックな日常が描かれる一冊。

主人公の最初の選択によって4つの平行世界が分岐して現れ、その物語が順々に描かれる、という構成になっている。
とはいえ、それぞれの話でまったく同じ出来事が起こったり(その際は、文章すら一字一句同じだったりする)、あるいは経緯はまったく違うのに同じ結果に落ち着いたりと、結果的にはまぁ大体同じようなことになる。
というと、なんだか同じ話ばかり読まされて飽きそうな気がするが、決してそんなことはない。
綿密に構成されたストーリーとネタが一体となった、極上のエンターテインメント小説に仕上がっている。

しかも、少々毛色の違う4つめの物語のバカバカしくも圧倒的なラストは、ちょっと感動的だ。
ゆるい作品のはずなのに、なぜか最後は感動してしまうというのは、同著者の『太陽の塔』と同様。
著者の筆力を何よりも物語っている。

本書の読後感は、村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と似ている気がする。
どちらの作品が優れているかなんて比べることはできないが、『世界の終わり』になくて『四畳半』にあるものは「笑い」だろう。
というわけで、村上作品と「笑い」が好きな人には、必ず面白く読んでもらえる作品かと。 (チャックモール/2008-04-07)
運命論 |||
最終章のみ、パラレルワードを扱っているので、SFなのかもしれませんが、他章は主人公の懊悩する青春が可笑しく描かれています。
『太陽の搭』でも思ったのだが、解説が良い。
人生には無限の可能性があると思いがちなのですが、実は自分の不可能性に大きく制約を受けるという但し書きがあるということを本書を読んでいて実感しました。
作者はパラレルワードを描きながら、実のところ運命論をを説いているように思えました。 (コークス萌太/2008-06-11)
京都大学に進学した事を自慢しているだけの小説(;'Д`)ハアハア |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(;'Д`)ハアハア この小説は京都大学が舞台である。京都大学卒業生は何故か、京都大学を舞台にした物語ばかり描くのが特徴である。

東京大学の卒業生は東大の物語をあまり描かないのに・・・京都大学の卒業生は京大物語ばかりである。

京都大学という大学がそこまで『理想郷』であり 地上の楽園である事の証なのだらうか??

この著者は自分が京大に進学できたことを鼻にかけており・・・他の大学の学生(東大以外)
をバカにしているのが・・文面から・・ちらほら 感じられる・・・。

京都大学に進学する事で・・・自分が ネ申様にでもなったつもりなのか・・・

『神話体系』という・・・タイトルをつけている・・・。

京大に進学できた自分はネ申であり・・・神話を体系するのに相応しいと言わんばかりである・・・。

農学部なのに・・・どうしてそこまで・・・傲慢になれるのだらうか??

理学部なら分からんでもないが・・・まったく不思議である・・・。

(ホッカルさん(改)/2008-06-04)
登場人物の博識さ、いもかわいさ、人にかわいい迷惑をかけるためにとてつもない策略を練るところが、実際に京大にいいている幼馴染にそっくりだ。いやこんな人もいるのだな。この作者の本を読んで、いつも思うのだが、東京で就職や将来のためにカツカツと勉強し、人脈作りをする以外に、伝統のある京都の街でいろんな空想にふける大学生活を送る選択肢もあったんだなと感じる。 (MJ/2008-12-06)
1話目を読んだ時点では、
特に面白くもなく、つまらなくもない話だと思ってました。

2話目を読んでいる途中から、
繰り返される回りくどい表現に引き込まれ、
3話目を読む頃には、もう止まりませんでした。

そして、全てをまとめあげる4話目。圧巻でした。

何よりすごいのは、ここまでの興奮を味わっておきながら、
同時になにか汚いものに触れてしまったような気分になること。

登場人物が誰一人尊敬できないし、
起こる事件は心の底からくだらないのです(笑)

でも、(残念ながら)それが親近感にも通じるわけで、感情移入を誘います。
最高の1冊でした。 (junya.i/2008-12-03)
本屋でたまたま見かけて購入しましたが、
意外な構成で楽しめました。

自分の大学生の頃を思い出し、懐かしい気持ちで読める
一冊です。 (ソライロ/2008-11-19)
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w:10 h:15 317page
ホームタウン (幻冬舎文庫)
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幻冬舎(2008-10)
小路 幸也
売上順位:120858
¥ 630(中古:¥ 359)

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