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「人類が知っていることすべての短い歴史」 とその関連商品
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人類が知っていることすべての短い歴史
ASIN:4140811013日本放送出版協会(2006-03) 原著:Bill Bryson/翻訳:楡井 浩一/ビル ブライソン 売上順位:14645 ¥ 3,150(中古:¥ 4,398) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:72
最高の科学史入門 |||||||||||||
私たち=人類がこの星に誕生するに至るまでに、この宇宙ではいったい何があったのか。科学者たちはどうやってそれを明らかにしてきたのか。ビル・ブライソンは門外漢ならではの大胆さで科学の奥座敷にドカドカと踏みいり、見て感じたとおりに「科学」という営みを描く。描きだされるのは、科学者という滑稽な人々が織りなす低俗な争いと、荘厳な知識のタペストリ。圧倒的におもしろい。
本書は科学史に軸足を置いており、科学的知識そのものの説明はかなり表層的に端折られている。これを読んで何かを「理解した」とは思えないだろう。作者自身も、最近100年の科学を「ほとんどの人が何ひとつ理解できない」と書いている。ごまかしや誤りを書き連ねるくらいなら、そもそも書かない、というのはむしろ潔い。科学的知識を学びたいのなら、アトキンスやマット・リドレーなど、科学者あるいはサイエンス・ライタによる著作に如くものはないだろう。 一方で、科学を生業としない「一般人」の目で作者が科学を見渡し、本書の内容として選び取った領域を眺めてみるのも興味深い。ぼくは生物学に携わる研究者の端くれだが、本書の後半を占める生命科学で描かれるトピックは、現代生命科学の王道とはかなりズレている。これをビル・ブライソンの偏見とみるか、それとも、生命科学という営みがボタンを掛け違えつつあるのか、考えさせられる。 (Y. Naito/2006-09-05)
10年間は色褪せない最新教養書 |||||||||
分厚いですが、読みはじめたら徐々にページ数の物足りなさに感じずにはいられないはずです。
宇宙から始まって地球、地質、動物、細胞、遺伝子、人類と話しが進んでいきますが まず100人はくだらないと思える歴史上の科学者から現存の科学者まで著名な人物は、ほぼ全員集合に圧巻されます。 子供の頃に読んでいたらもっと科学に興味を抱けかも知れません。 『ソロモンの指環』や『利己的な遺伝子』みたく覚えやすいタイトルではないので上記に比べて知名度は低いです(出版時期が新しいというのもありますが) 二つに立派に肩を並べられる名著であることには変わりません。 読んでいると 研究室や書斎に閉じこもっているのと、ひたすら外に出て観察、観測する、両方共に科学に不可欠な要素であることが 改めて再認識できたのでとても勉強になりました。 遺伝子学や宇宙物理学はサイクルが早いですから、10年に一度のペースでもいいですから改訂版を出して欲しいです。 (taki/2007-12-15)
読みやすい |||||||
科学の進歩を大変読みやすくまとめてあって私のような文系向け。科学的な事実を理解するというよりは、人間が知識を増やしていく中で繰り広げられたやりとり(学者同士のみにくい確執も含めて)の歴史、というところです。とてもドラマチックでどんどん読み進めることができました。手元においておいて、何度でも読める本。
(ほんのムシ/2007-03-02)
人類が知っているべき本 |||||
分厚い本ですが、宇宙に関する全てがこの一冊にまとめられているわけで大変便利な本です。しかもユーモアに富んだエピソードが満載されているので、飽きることなく読み進められます。現時点では絶版のようですので、是非再販すべき本だと思います。
(wizard/2007-07-31)
人間の存在って。 |||
この本は分厚く、安くはありません。
でもこんな本をできるだけ多くの人が目を通すべきだと思います。 地球や、地球の歴史のなかの人間の存在ってなんとなくどんなものなのかが分かった気がしました。 将来理科系に進もうと思っている中高生、既に理科系の職業に就いている人はもちろん、文系の人にも読みやすい文体で書かれているので、一度目を通しておいて損は無いと思います。 大げさな言い方をすれば、環境問題が取り返しのつかないレベルまで深刻化している今、今を生きるすべての人が読むべき本であると言っても過言ではないと考えます。 一つ一つの項目が結構細かく分かれているので、活字が苦手な人にもそれほど苦にならず読めると思います。 (j_s_veron/2008-08-15) ブライソン氏はまるっきり文系な人なのです。鋭い観察眼とユーモアセンスたっぷりの作風で知られるベストセラー作家なのです。(以前「ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー」を読んで、大笑いしました(^O^)) そんな著者が今回取り組んだのは「科学」です。
なぜ我々が存在するのか(原子は何処からやって来る? 細胞はどうやって出来た? 細胞の中で何が起きてる? 我々の祖先はいつ頃発生したのか?その時地球はどうだった? なぜ年代まで分かる? なぜ進化が起きる?...)、そしてそれらの疑問に科学(科学者)はどうアプローチしてきたかのか?著者は「科学の不思議とその精華を、専門的になりすぎず、かといって上っ面をかするだけではないレベルで、理解し、かつ堪能」する試みとして本書を書き上げました。読み応えがあり、その試みは大成功だと言って良いと思います。網羅している内容(物理、化学、生物学、地学、宇宙学...)が多岐に渡りますので、これだけの分野の本の数冊分の内容(と価格)を擁する分厚い本になっていますが、非常に読みやすいです。具体的な数の大きさ(小ささ)のイメージを vividにするために色んな比喩を持ち出す処も好感が持てます。彼特有のユーモア・センス、観察眼も楽しめます。科学が【科楽】になってます。科学ネタをふんだんに盛り込んだ「満漢全席」、知識欲が満たされてお腹いっぱいになることは請け合いますョ。(^-^) 索引も充実していて読みやすくなっています。 (ゴルゴ十三/2008-12-20) とにかく厚いのでこれ単独で読むよりも、勉強する際に副読本として興味ある分野についてさらりと押さえておくのに最適。結局、歴史であろうが科学であろうが興味をもたせるには人について知るのが一番ということをパーソナリティーにかかわるエピソード(ニュートンはお勧め)でもって教えてくれます。
そして限界点として宇宙、生命の誕生、統一理論といったところを平易な文章でもって神秘論に逃げることなく、手堅く押さえて科学の最前線についてを知る楽しみもさらっと教えてくれるところが憎いです。 (遊鬱/2006-03-31) 久々に読み応えのある本でした。私たちがなぜ誕生し、生きているのか、なんていう、普段はあまり考えたことのないようなことを
じっくり考えさせてくれます。 (クリエイティブFMKTG田作健一/2006-05-17) 宇宙の誕生から始まって、地球の成り立ち、生命の誕生と進化、人類誕生まで最新の研究の成果が解説されている。知れば知るほど知らないことの多さを教えられるのだが、それ以上に功名心に駆られた学者が研究に没頭するよりいかに他人の手柄を横取りすることに心血を注いでいたのかがよくわかる。
全9件のレビューを表示しています。宇宙、地球、生命は素晴らしいのに、人類史と同様に科学史にも醜悪さが目立つのはとても残念だ。 (渡辺 隆/2006-06-25) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数: |
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ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論
ASIN:4152086122早川書房(2004-12) 原著:Peter Atkins/翻訳:斉藤 隆央/ピーター アトキンス 売上順位:68524 ¥ 3,150(中古:¥ 2,599) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:194
科学の重要なエッセンスを分かりやすく抽出した読みもの。表現が身近で馴染みやすく、科学が専門でない人たちにも考慮されている。進化から始まり、DNA、エネルギー、エントロピー、原子、量子、対称性、時空、宇宙、算術まで一連のつながりになっている。
この本の特徴は、全ての項目において、まずその分野の歴史から入っていくという書き方だ。今では明らかに間違っていると分かる科学理論から始まり、徐々にその考えが塗り替えられていく歴史が面白い。のちに誤りであったと判明した理論でさえ、著者は決して彼らを嘲笑しない。明確に証明することができない時代にあって、間違ってはいても、そこまで論理を発展させた科学者たちに敬意を表し続けているのだ。 分野がかなり広いので、科学を専門とする人でも、これに書かれている内容のいくつかは新鮮に思うのではないだろうか。私は理系の大学一年生(まだ科学を学び始めたばかり)なのだが、各章の後半になると難解に感じられる。前半で書かれた理論が、複合的になってより高度な理論になるからだ。だが、飛ばしても問題ない感じなので、気軽に読むことをお勧めする。 (まぐわぁと/2005-02-14) 絶賛です。「重さや時間も”長さ”であらわせる」、「対象性から考えて次元をひとつ上げて見た場合の量子軌道のイメージ」、「”年”ではなくプランク時間の単位で見た場合の宇宙の初期の記述」など、視点をかえてみることによって物事の本質が見えてくる例を繰り返し紹介してくれます。この体験を繰り返すと「今自分に本質が見えていない問題は、適切な場所で適切な視点をもっていないからなのだ」という確信が膨らんでくる気がします
物理系の学問を学んでいた大学時代に、いろいろな難しいことを”直感的に”いとも簡単にわかってしまう先生や友人に囲まれて、「とてもついていける世界ではない」と絶望的な気分になったことがありましたが、それでも自分の能力でできるレベルで数式を追い、論文を読んで消化していたものです。その時代に、本書のような「読者のある程度の知識を前提にしたポピュラーサイエンス風読み物」にも触れていれば、”直感の手がかり”をつかむチャンスが広がっていたかもしれません。 一方、齢四十を超えて今この本を楽しめるのは、当時苦しんだ勉強の基礎があるからという気もします。年とともに「科学」を楽しめるようになってきました。本書は、一般読者にわかるように噛み砕いて表現はしているものの、けっして「入門書」とはいえません。一流の科学者であり、かつ一流のライターである限られた人のみが書ける「わかっているつもりの人にいかにわかっていないかを気づかせたうえで、さらに次の新たな理解を引き出す」本でしょう。 最後に。次にフィレンツェにいく機会があったらガリレオの指をぜひ見たいと思いました。 (jimmy/2005-06-05) 科学に興味を持つ大学生、高校生に是非読んでもらいたい。若者の人生を変えるポテンシャルを持ったすばらしいポピュラーサイエンス。アトキンスの数々の著作の中でも、際だった傑作。
科学的に世界を眺めるためのヒントが全巻にわたって横溢している。全体の構成、構想が凄い。進化、DNA、エネルギー、エントロピー、原子、対称性、量子、宇宙論、時空、算術。さまざまな話題を往還しつつ、大局的には、身近なものから人間の知覚スケールとは乖離したものへ、具体的なものから抽象的なものへと読者を導いていく、この全体構成の企みの大胆さ。それを実現してしまう膨大な知識。 人間は、抽象的な概念操作を無理なくこなせる不思議な動物だが、最終章「算術」に至って、数を数えられる、ということの不思議さが実感をもって迫ってきて、身震いする。この世界、そしてこの世界の一員であるぼく自身の存在の不思議さ、おもしろさを存分に味わわせてくれる。 (Y. Naito/2006-03-16) この本を読んでみて私が大学教養の時代に知った内容もあったし、この本を読んでみて初めて知った内容もありました。
タイトルの示す通り10大理論ですから科学の分野を目指す方々はこの本の内容を大まかであっていいけど一通り網羅すべきです。 内容自体は高度な部分もありますけども、極めて刺激的かつ満足できるものです。 (フジキセキ/2006-11-03) ガリレオの指は科学的手法の始まりの象徴である。
科学的手法がガリレオによってもたらされてから、様々な事象が解明され、今なお発展し続けている。 本書では現代社会の進歩に大きく貢献した10大理論について、解りやすくではあるが、決して本質を損なわない解説をしてくれるものである。 科学分野に馴染みがない人にとってはもちろん、多少なりとも知識がある人にとっても気楽に読める本とは言い難いかもしれない。しかし、興味を持ってじっくりと読み進めていけばその「深遠なアイデア」に対して驚嘆と賞賛を強く感じるとともに、好奇心を強く掻き立てられていくことだろう。 本書は訳書であるが、訳書にありがちな直訳的表現は皆無で、表現の言い回しに違和感を持つことなく読み進めることができる。原書の著者が噛み砕いたわかりやすい解説に定評があるとのことだが、その価値を損なうことなく翻訳されている点についても評価できる。 (Takahiro/2005-04-01) ピーター・アトキンスと言えば、化学屋さんには「物理化学」の本でお馴染みです。そんな大学の先生は、実は物理化学の分野だけに限らず、生物学〜物理学〜宇宙論〜数学に渡るあらゆる科学分野に通じており、しかも文章の達人なんだなぁ、と翻訳本を通しても窺わせます。(翻訳者が良い仕事してます!【訳注】が多くて助かります) 本書では難しい数式は出てきませんが、ポピュラーサイエンスの最初の一冊としてチャレンジするにはかなり敷居が高いでしょう。それまでに自分が科学に関して如何に理解し考えてきたのか、が問われます。例えば「エントロピー」の説明で「おなじクシャミでも、雑踏でするのと図書館でするのとでは【質】が違う」という記述を読んで、ナルホドそういう説明の仕方があるのか、と膝を叩きました。これに限らず、イメージを豊かに出来る処が多くあり、理系分野の研究者・学徒にお薦めしたいです。また「エピローグ」の警句は繰り返し読んで、自己修養の糧としたい処です。
本書では挙げられていませんでしたが、広い意味での「自己組織化」の分野(複雑ネットワーク、カオス等も含む)は今後どうなるのか興味があります。 エピローグで触れられているように宇宙・生命・意識(脳)の分野における「起源論」や「進化」を論じる際には、その観点も重要になるように思えるからです。そこはまさにヒルベルトの「決定問題」の解答のように「普遍的アルゴリズムはない」世界 and/or「ゲーデルの不完全性定理の世界」なのかもしれませんが・・・ そんな事を考えつつ本書の最終章(算術)を楽しみました。ニーチェは「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。」と言いましたが、【無限】は【怪物】なのかもしれません。この算術の章はそんな気分にさせられます。(発狂した数学者がいる、というのも分かる気がしました) (ゴルゴ十三/2006-02-19)
さすがはオックスフォード ||
科学の中心となる思想を10とりあげて、解説した本である。第1章進化論、第2章DNA、の生物学、第10章の不完全性定理の数学を除いて、すべて物理学が話題となっている。物理帝国主義的といえばそうだが、透徹した論理を構成する思想となると、やはり、物理学となる。
著者はオックスフォードの化学者。化学者の科学レビューと言うと、2ヶ月ほど前に『宇宙はなぜ美しいのか』を読んだが、それとは大違い。この広い話題について、完全に理解していて(最後の方は私には当否が分からない)その解説にかなり成功している。これは驚くべきことだ。まあ、著者の周りには綺羅星のごとくの先生がいて、分かりにくいところは教えてくれるのだろう。謝辞を見ると、ドーキンス、ペンローズなんて名前が並んでいて、あっと驚く。さすがオックスフォード。 解説にかなり成功しているとは言うものの、量子論、宇宙論、時空、不完全性定理、の4章はかなり難解だ。私のようにそれぞれについて数冊の解説書を読んでいても、よく分からないところが残っている分野なので、理解して納得するまではいかないだろう。それは、きちんと数学をしないといけないのだからしかたない。それでも、物理基礎論の雰囲気に触れることは出来る。 全体としてもかなり難解で読むのは大変な本ではあるが、少なくとも理系の人には読んでみて欲しい。哲学の正統後継者としての科学の本質が現れている本なのだから。 (shibchin/2008-03-14) 何かいい科学の啓蒙書はないかと探していてこの本に出会った。少し敷居が高いような気がしたが、名著であるのは確かであろう。新書の本を読むぐらいならこの本を一気に読んだ方がずっとまし。科学啓蒙書系の新書10冊読むぐらいなら。
(子母原心/2006-08-28)
個人的には進化と対称性の章が面白かったです。この本に書いてあることをすべて理解できる人はかなり優秀です。現代科学の醍醐味に触れると共に文学的科学的文章を味わうことができます。深遠なるアイデア、シンプルなんだけど応用が利く、そんなコンセプトが満載です。
(たこたこ屋/2008-09-01)
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化学物質はなぜ嫌われるのか ~「化学物質」のニュースを読み解く (知りたい!サイエンス 33) (知りたい!サイエンス)
ASIN:4774135178技術評論社(2008-06-25) 佐藤 健太郎 売上順位:14228 ¥ 1,659(中古:¥ 1,121) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:136
ここのところ、偏向報道の影響で何かと悪者にされやすい化学物質について、
再度、科学的な眼で、中立的に評価するという趣旨は、翻訳本にはいくつか あったが国内の専門家が書いているのは少なく、また読みやすさも抜群であり 作者の科学偏見を減らしたい意図がくみ取れる非常に良い本。 小学生高学年からであれば全部は理解できなくても読める文体だと思うので 化学に偏見を持つ前の世代に是非とも読ませてあげたい。 (nyamonyamo/2008-06-28) この本は、科学の事を多少知っていると自負する高学歴な人、「食品に●●が混入」というニュースで意味も分からず憤慨してしまう人、スーパーで「合成保存料無添加」と書いてある食品を割高でも購入してしまう人、ダイオキシンが恐いからたき火の煙を吸い込まない人、スローフードや自然やロハスが大好きな人などすべての日本人が読むべき本である。
まず「化学物質とは、天然のモノでないもの、即ち身の回りのほとんど全てのものの総称で、決して悪者ではない。化学物質に対する無知・思いこみと、それにつけ込むマスコミ・企業こそが諸悪の根源である」という(氏はもう少し柔らかい言葉で書いています)出発点から始まり、「だから化学物質に対する非科学的で感情論的な拒否反応こそが危険なんですよ」という説明があり、さらにその根拠として「リスクを冷静に考えれば、化学物質は恐いものではなく、たいへん役に立つという事が理解できますよ」という論点により謎解き(そう、無知な我々にとってこの本は化学物質ミステリーの謎解き編なのである)が進んでいく。 我々現代人が知っておかなければいけない(マスコミや金儲け企業や官僚に騙されないために)事が多岐にわたり平易な文章で書かれているので、大人だけでなく中学生や高校生にも読んで欲しい内容である。 (hiro/2008-09-17) 読みやすくてとても面白いです。
どうしてそうなるの?と疑問に思った事に対して答えてくれています。 (AA-13 arrow/2008-07-18) 「化学物質」というコトバは,少なくとも化学界には存在しない。物質に「化学」も「非化学」もなく,強いて分ければ「合成物質」と「天然物質」だろうが,天然と同じ物質を合成できる現在,その境界もないに等しい。
このコトバが存在するのは,日本のメディアと役所が垂れ流す記事や文書の中だけ。それも通常,彼らは「なにやら危険なもの」のニュアンスで使う。つまり化学に「負のイメージ」を帯びさせるコトバゆえ,研究者にとっても化学産業人にとっても「いい迷惑」である。 ちなみに重厚な『リーダーズ英和』にも『ランダムハウス英和』にも chemical substance などという見出し語はなく,「あやしい日常語」として存在するのは日本国だけだろう。 そんなコトバをタイトルに使った著者が「化学者」であるはずはないため,本書の内容も信頼が置けるとは思いにくい。 (通りすがり/2008-09-15) いい内容なので、科学・化学に携わらない多くの人にぜひ読んでほしいと思うのだが、
全5件のレビューを表示しています。書店では自然科学や専門書のコーナーにあって、本当に読むべき人の手にわたりにくいように思う。 タイトルも一般の人から見ると、化学者が言い訳しているように見えてしまうのではないか、と不安に感じる。 このあたりの責任は著者にあるのではないと思うが。 内容的には文句はあまり無いが、一点挙げるとすれば、「地球温暖化の原因がCO2である」、 という話は高度に政治的な問題も絡んだ結果なので、あまり明言しなかった方が良かったのではないかと。 レビューからは外れるが (エネルギーを消費して)CO2を回収して埋めよう、とか、 (エネルギーを消費して)CO2を原料にした製品を作ろう という最近の流れは本末転倒ではないだろうか?と思う。 (fujipon/2008-09-27) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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人間はどこまで耐えられるのか
ASIN:4309251609河出書房新社(2002-05) 原著:Frances Ashcroft/翻訳:矢羽野 薫/フランセス アッシュクロフト 売上順位:156456 ¥ 2,310(中古:¥ 573) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:63
科学者のみなさん、ありがとう! ||||||||
なんといってもタイトルがいい。原題は「Life at the Extremes」、副題なのかは分からないが本の表紙には「The Science of Survival」
ともある。まさに”サバイバルの科学”である。 科学という言葉にひるむ必要はない。数学や化学が大の苦手で、暑いのも寒いのも嫌いで、山登りなどする体力もなければ度胸もない(高所恐怖症である)くせに、数年前の「~飲んで、宇宙へ行こう!」という清涼飲料水のCMには図々しくも「ひょっとして....」などと密かな野望を抱いてしまったわたしにもこの本は十分楽しめたし、逆に登山もスキューバダイビングも朝飯前、バンジージャンプもどんと来い、というあなたにも、宇宙飛行士への憧れを少しでも持ったことのあるあなたにも、この本は必読の一冊となること請合いである。 それにしても考えさせられるのは、現在わたしたちが当たり前に甘受している日々の快適な生活は、多くの科学者たちの奇行とも言える、自らの体を実験台にして得られた研究の成果や、宇宙開発に代表されるような少なからぬ貴重な犠牲のもとに成り立っている、ということだ。このことは、以前にも寄生虫博士こと、藤田紘一郎氏の著書を読んだ時にも強く感じた。普段はなかなか実感できないだけに、こういった本の存在はとても貴重だと思う。そして将来なんらかの緊急事態に陥った時、この本を読んだ人と読まなかった人では、生死を分けることになる...かも知れない。 (月柊/2002-10-28) めちゃくちゃ寒かったり、ぶっ倒れそうになるほど暑かったり、という極限状態で人間はいったいどうなってしまうのか? というユニークなテーマ設定で書かれたやさしい生理学の本である。身近な生理現象も解説してくれていて、自分という人間はなんて精巧に作られているのだろうと感心し、「ぼくのからだよ、ありがとう」と感謝の気持ちでいっぱいになる。例えば、なぜ冬になると吐く息が白くなるのか、頬が赤く染まるとなぜ熱を感じるのかetc.(答えは読んでのお楽しみ!)人間以外にも驚異の環境適応能力を持つ動物や細菌など、様々な生物の不思議が紹介されており、とても興味深い。生理学的見地にのっとったダイエットの方法まで言及されていて、明日から実践してみたいと思う。
(竹の梯子/2004-02-10)
タイトル、目次、本文からとても魅力的に思え、読み進めていった。
生理学の学者の先生が書かれ、一般の読者向けに書かれた本書は親しみ易く、どこかな硬派な科学エッセーといった趣があった。科学が苦手な私に、極限の人間、生物の生理学的機能について興味深く、謎を明かしてくれた。 面白かったのは第3章「どのくらいの暑さに耐えられるのか」では「アフリカ人が手足が長いわけ」 「背が高いほど、より効率的に熱を放出できる。また、汗を十分にかける表面積がありながら皮下脂肪が少なければ、体の奥の組織から伝導によって放出される熱の量も増える。~中略~ 動物も、体の表面積を増やして効率よく熱を放出できるように進化してきた。(本文はつづく)」 と「人間の体の大きさが気温と!関係がある」ことがどうしてか理解できたことがまた楽しい。 また「宇宙では生きていけるのか」の第6章で、「無重力状態」の項も印象深い。「無重力状態では、体液の循環に大きな影響が及ぼされ、体液は上半身に移動していく。頬がむくみ、首と顔の血管がくっきりと浮き出て、鼻はつまって嗅覚と味覚がなくなる」とのことだ。また、「微重力状態では、生成される赤血球の数が著しく減り、それはホルモンが関わっている」など生理学の専門的な知識も語られ、読み進めていっても気になり何度も読み進めながら、後戻りしたりと2~3回は少なくても繰り返し読みたい箇所が多い。 生物、人間の体の仕組みで知らないことはまだまだ多く、それを知ることは楽しいと思えた本でした。 (すみん/2003-05-18) 人間の生命能力。限界を科学的に述べ、効果的なサバイバル技術に
ついて述べている。知識としてみにつけても約にたつわけではない。 しかし、読後の人間の能力にたいして感慨深い余韻に浸れるだろう。 高級な娯楽書 (/2003-01-23) 人間は寒さ熱さその他様々なプレッシャーにどこまで耐えられるかをたんたんと解説してくれています。使いようのない知識の羅列なのですが、楽しめます。もし自分が砂漠に置いてきぼりを食らったときにはこの本の知識を活かして生き抜ければと思いました。いやホント。
(/2002-08-04)
その名のとおり「人間はあらゆる物理的条件にどこまで耐えられるのか」という究極のサバイバル・ブック。女性生理学者による極めて科学的なサイエンス読本だ。さまざまなケース・スタディが紹介されていて、それはそれで興味深い。
ヒトって意外にガマン強い動物? (ヒポカンプス/2006-08-02) この本は題名そのままに人間の限界を書いているのでそれだけでもおもしろい。著者はたいへんユニークな人のようで自らもその限界に挑戦している。原作がいいのか訳がいいのかはわからないが、ノンフィクションなのにロマンチックだと感じるほど、文章表現も素晴らしかった。久々にパーフェクトな本に出会った。装丁も渋くて私好みです。
(yucca/2005-03-27)
この本読んでダイビングを始めたくなった。低酸素でハイになりたくて。ははは・・・。著者ご本人がいろいろお試しになっているところもステキです。
(wacko/2005-02-19)
「人間は弱い生き物だ」という人もいるが、この本を読んで欲しい。この本は、ある意味、自己啓発本だと思う。人間がこんなにも過酷な状況に耐えうるなら、私は現状この程度の大変さで弱音をはくなんておかしい、とハッとする。何か辛いことがあった人、ピンチに直面している人は読むべきでしょう。なんて自分は小さな壁にヒーヒー言ってるんだ・・・負けてられない!と奮起したくなるはずです。面白い企画ですね、この本。
(ちぃ/2008-08-25)
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I'm a Stranger Here Myself: Notes on Returning to America After Twenty Years
ASIN:0553456504Bantam Books-Audio(1999-05-04) Bill Bryson 売上順位:61450 ¥ 2,338(中古:¥ 4,201) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:112
アメリカで生まれ育った後に20年ほどイギリスに滞在していた著者が、母国に帰ってきたときに再発見した日常生活のあれこれが綴られています。アメリカ人でありながら、アメリカの生活に驚いたり、感心したり、困惑する姿が、ジョークを交えて描かれていて、日本人が読んでも新しい発見が数多くあります。著者のユニークな視点も楽しいです。各章は短いので、面白そうに思ったところからかいつまんで読んでいくことができます。
(鈴木純一/2002-05-01)
ブライソン氏はアメリカ生まれ、長い間イギリスの出版界で活躍してきた人である。彼がアメリカに戻ってきて出会った数々のカルチャー・ギャップとは・・・
記念日にドーナツをふるまう郵便局に感激し、いきなりファースト・ネームで呼びかけてくる電話オペレーターに困惑するなど彼の子供のような感性と成熟したユーモアがこのエッセイを面白くしている。 買って損ナシの本なのでぜひお勧めしたい。こういった本を翻訳、出版してくれた出版社にも拍手! (正しい資質/2004-01-02) アメリカの生活の良い面・悪い面がジョーク交じりに紹介されています。1つのコラム自体は数ページ程度なので、どこからでも気軽に読めます。何度読んでも笑ってしまうこと請け合い。お得です。
(Sheep/2003-01-21)
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タイトルが気になって読んで見ました。私はかつてアメリカに住んでいたので話の意味が100%理解できて、そうそう、ほんとこういうところ変だよねえと頷きながら読了しました。
アメリカに住んだことがある人も住んだことがない人にも薦めたい。アメリカの変なところステキなところ知らなかったこと、たくさんみつかります。何が愉快ってイギリスに住んでいたアメリカ人という独自の視点。アメリカ人だからこの上なくこの国が大好きなのに、変なところを見つけて驚嘆したりする。それが日常生活の中の発見だからなお良い。そして素晴らしく軽快な語り口。文章も本当に素晴らしい。文句なしに五つ星。 (atsukos11/2004-09-28) 最初読んだとき、すばらしいユーモアのセンス(大げさな表現も気にせず読ませるほど)に驚きました。あわててこの筆者の本を買い集めたほどです。が・・・この本を超えるユーモアには出会えませんでした。アメリカの奇妙で、独りよがりで、でも愛すべき面を紹介しています。買い!
(ほんのムシ/2007-03-01)
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銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
ASIN:4794210051草思社(2000-09) 原著:Jared Diamond/翻訳:倉骨 彰/ジャレド ダイアモンド 売上順位:1369 ¥ 1,995(中古:¥ 974) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:275
アステカやインカ帝国がヨーロッパ人に征服されたという歴史的な事実は有名だけれども、なぜその逆では無かったのか、と考えた人はあんまりいないと思う。 つまり、なぜインカ帝国の方がヨーロッパを征服することにならなかったのか、ということ。 人種間に生物学的な差異があるから(ヨーロッパ人の方が優れていたから)、ヨーロッパ人の方が征服できたのだという考え方は、簡単の答えが出るのかもしれないが、やはりどう考えても愚かでしかないし、もちろんこの本の著者ジャレド・ダイアモンドもそんなことは言わない。著者自身が本書を次のように要約している。 「歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない。」 また、タイトルである「銃・病原菌・鉄」はヨーロッパ人が他の大陸を征服できた直接の要因を凝縮して表現したものであるが、著者の考察はそれだけではなく、なぜそれらを持つ者と持たざる者に分かれたのか(なぜ大陸間でこれほど不均衡があるのか)まで示し、そのことが直接的な要因である「銃・病原菌・鉄」とどのような関係にあるのか、までも示している。 扱う内容が歴史なので、著者も歴史家とかなのかというとそうではなく、理系も理系。 歴史と科学が結びつくと、こんなにも面白いのかと思わせられる。どこを読んでも面白いことばーーーーーっかり書いてある。ライオンの肉はおいしいらしい・・・ いきなりアステカやインカの話から始まるのではなく、1万3000年前の話から詳しくしてくれるので、学校の歴史の時間に習ったことを忘れている人でも大丈夫(笑) と、言うよりも、学校の歴史の時間をつまらないと感じた人ほど読んでみて欲しいなあと思う。 人種間に知的能力の差異があると信じていたり、IQが高ければ頭が良いんだと思い込んでいたりする人は、是非一度読んで欲しい。 ☆200個つけても足りない・・・ (哲学する河童/2007-04-16) 高校時代に学んだ世界史の教科書の冒頭には必ず「四大文明は全て大河のそばで発展した。これは治水灌漑が大規模な土木工事を必要とし、それには複雑な政治形態を持つ大集団がなければならなかったから」といった説明がなされていたように思う。またヨーロッパ人がなぜ他の世界を支配するようになったか?という問いには「科学技術の進歩、特に銃火器の大量生産」が挙げられていた。その裏には「だから日本人は他のアジア人に先駆けて豊かな社会を築きあげることができた」という優越感と、西欧崇拝主義が見え隠れしていたように思う。
本書は生理学・生物学をベースとしながらも文化人類学のフィールドワークを豊富に行う、正に学際的な知の巨人といえる、ダイアモンド博士の手による「理科系の理論で再構築した人類史」である。先の四大文明の起源についても、別の観点から説き起こし、野生種の植物を栽培でき、大型哺乳類を家畜化できる環境にあった地域で人口の稠密(ちゅうみつ)化が起こり、人口爆発が起こったゆえ社会集団が複雑な政治制度を持つにいたったという見方を示す。また南北のアメリカ先住民はヨーロッパ人の持つ銃によって滅ぼされたとか、白人を神と勘違いしたという説が今まで素朴に信じられてきたが、実は武器よりも(ヨーロッパ人が抗体を持っていた)病原菌によって亡くなった先住民の方が多かったという例も挙げている。 アジアの中でいち早く西洋文明を取り入れた日本人は、今まで「白人優越主義」に捕らわれがちだった。しかし、本書冒頭で博士は、「平均的ニューギニア人は、平均的白人より優秀」と言う。なぜなら厳しい環境の中で生きのびていく知恵を身につけているから。そして「人種的優越」の愚かさを証明していく。西欧の優勢は長い人類史の中ではわずかな割合でしかない。 本書の説もまたひとつの仮説ではあるが、圧倒的な実例に基づく理論は非常に説得力を持つ。上下巻の大著だが知的興奮を約束する良書。 (antibush/2006-08-18) インカ皇帝は何故ピサロ率いるたった168人のスペイン部隊に敗れてしまったのか。また、そもそも何故、アメリカ大陸を征服したのは旧大陸(ユーラシア大陸)のヨーロッパ人で、その逆ではなかったのか。オーストラリア原住民のアボリジニは何故石器時代から抜け出せなかったのか。アフリカは人類発祥の地であるにも関わらず何故暗黒大陸に陥ってしまったのか。 これらは歴史を勉強した人は誰でも感じたことがある疑問だろう。そして一般的な結論は白色人種がその他の人種より優秀だからといった人種間の優位性に落ち着くことが多い。正直言って自分の中にもモンゴロイドは手先が器用で頭もいいといった先入観があるのは事実だ。 しかしながら本書では文明発展の決定要素は人種ではなく環境だと結論付ける。文明が最も発展したユーラシア大陸とその他の3大陸における、人間の食料となる植物、家畜となる大型動物の分布状況の差と、東西に広がるユーラシア大陸と南北に広がるアフリカ・アメリカ大陸の地相が、文明の発展にいかに決定的な影響を与えたのかを、豊富な事例を用いて判りやすく説明してくれる。 約400頁の本書には人類の歴史に関して、中学・高校の教科書では習った記憶ことがない情報がこれでもかと詰め込まれている。例えばタイトルのGERMS(病原菌)とは何を意味するのかと疑問であったが、文明の発展と病原菌が密接に関係していると知って驚いた。 普段はこの手のアカデミックな本は滅多に読まないが、本書に関しては読後に知識欲が満たされた充実感があり、大ヒットな一冊であった。 (yoxx/2006-10-15) 世界の富が今のように偏って存在するようになったのはなぜか?
支配する人と支配される人にわかれてしまった原因はなんなのか? そのような壮大な問いに答えを提供しようとしている、すごい本だ。 かといって小難しい話ばかりが続くのではなく、豊富な実例や統計を元にした、一般の読者にもわかりやすくてなるほどと思わせるような語り口なんである。 タイトルの3つは、スペイン人がインカ帝国を征服できた直接の原因を凝縮してあらわしたものだ。 ヨーロッパ人がインカ帝国を征服できた直接の要因は銃や病原菌や鉄ということになっているが、ではなぜヨーロッパの人間が他の大陸の人間より先にそれらを手に入れられたのか? その究極の要因を、ミステリーの謎解きをするように、丹念に解き明かしていく様にはかなり興奮させられます。 この問いに対する著者の答えを要約すると 「人種的・生物学的な違いが要因なのではなく、気候や、栽培化・家畜化可能な動植物の分布や、大陸の広がる方向などによる、環境の違いがもたらしたものである。」 というもの。 これを読んだからといって、現実の地域格差をなくすヒントが得られるわけではないかもしれない。 この本の主張も著者による仮説であって、非常に説得力はあるけど丸呑みして信じてしまうのもどうかとは思う。 ただ、人種差別的な考え方を知らずのうちにしてしまっている時にこの本の主張を思い出せるのは、精神衛生上非常によいことのような気がする。 まあそういうことを抜きにしても、とにかくこの本を読んでいると楽しい。 「おれはすごいことを知ってしまった・・・!」 みたいな錯覚(?)が味わえます(笑) おすすめです。 (つぼすけ/2006-04-12) 今まで読んだノンフィクション本の中でも、最高の本だった。歴史の積み重ねとして生まれた現在を、今度は逆にさかのぼっていき、歴史の根源を探っている。この本以外にも、Third Chimpanzeeなど、非常に面白い本を書いているが、翻訳版はでているのだろうか。
科学的な説明だけで終始しているわけでなく、歴史的な場面を読者の頭の中に描き出し、そこから生まれてくる疑問点に対し、一つ一つ丁寧に解答を与えていく。読んでいて楽しいのはもちろん、読み終わった後に、ひとつ賢くなった、と満足感を覚える本だった。 (/2002-11-22) 著者は「世界のさまざまな民族がそれぞれに異なる歴史の経路をたどったのはなぜか?」という問いとその答えの追求は、西欧中心主義からでも文明礼賛からでも支配の正当化のためでもなく、あくまでも人類の歴史の理解のためだという。
確かに著者にとってはそうなのだろう。本書の中で紹介されるニューギニアの現地人や、農村で働くインディアンに対する著者の視線は自意識の歪んだ差別主義者のものではなく、人間に対する深い理解に基づく優しさをもっている。 本書の結論は大陸ごとに異なる自然環境<1=食糧生産に有利な生物相の問題 2=大陸の面積、形、位置 3=他の大陸との位置関係など>が、人口や技術、社会制度、病原菌への抵抗力といった要因を導き、それが大陸単位でみたとき、各大陸の住民へ多大な影響を及ぼし、現在の大きな差を、支配的な人々と被支配的な人々を生み出すことになったという。 本書は「大陸」という規模で考えたときにおいては、とても説得的な答えを、その問いに対して提供している。 ところで著者はかたくなに人種的な差がその結果を生み出した原因ではないという。 しかし、ここで求められた答え「自然環境」と「時間の経過」という2つの原因は、人種差別よりも、はるかに厳しい運命として現代社会で被支配的な地位にある人たちの前に立ちはだかっている。 (k_1924/2006-01-04) 本書は18世紀以前の文明発展の分析としては、確かに良書であろう。結論は概ね高校の世界史で習うような内容だが、そこに至る過程は資料やデータが豊富で説得力がある。
「南北問題」「遺伝子組替え」といった現代にも通じる問題を扱った点が、ベストセラーとなった所以だろうが、それらの問題に対する著者のメッセージや将来への示唆が明確に示されていればなお良かったと思う。 あと、原書では参考文献リストが載っているのに対し、邦訳では削除されている。その中には大変示唆に富んだものも含まれており、それが日本の読者に紹介されていないのは残念である。翻訳者は今後このようなミスのないように願いたい。 (spacecowboy/2002-04-23) 「世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか。」という問題に対する回答の一つが本書。今日の富・権力の分配の状況は、人種間の優劣に起因するものではないという著者の哲学には共感を覚える。また、その答えを本書のように説明し得ることは、「そんなの、歴史の偶然に決まってる」と思っていた私には新鮮な驚きだった。上・下巻あわせて600頁強あるが、あっという間に読めた。
著者がいくつかエピローグで触れているが、ユーラシア大陸の特性がその答えであるなら、どうして中国ではなく、ヨーロッパが主導権を握ったのかといった疑問が次々と湧きあがってくる。そういう意味で啓発的。ただ、著者が述べているような政治的な統一性の強さがその原因と言い得るのか、今後の研究!に期待したい。 1点けちをつけるとすると、「日本人が、効率の良いアルファベットやカナ文字でなく、書くのがたいへんな漢字を優先して使うのも、漢字の社会的ステータスが高いからである」(下巻、60頁)という記述は、普通の日本人の(つもりでいる)私からみると、かなり眉唾物。平仮名、カタカナというかな文字も使われているし、漢字よりアルファベットの方がかっこいいと思っている人の方が多いはず。この部分はやや本書の信頼性を損ねている。 (アブラ/2008-04-20)
壮大な知的冒険 ||
なぜユーラシア大陸の文明が栄え、アメリカ大陸(ネイティブアメリカン)の文明を滅ぼしたのか。
そのキーワードとなるのが銃・病原菌・鉄である。 ではなぜユーラシア大陸でそれらが発展し、アメリカ大陸では独自に発展しなかったのか。 本書ではその理由を大胆な仮説で爽快に示している。 その理由はいわれてみればたしかにそうだなとうなずけるものであるし、実際、なんとなく その理由を感じ取っていた人も少なくないと思う。ではなぜこの本が魅力的なのか。 著者は専門分野にとらわれない幅広い教養を持っている。その学際的な知識が絶妙に 絡み合い、人類の長い歴史を描いていく様子がとてもエキサイティングなのだ。 これからの学問は学際的な知識が必要とされていると言われている。 この本こそまさにそれであり、新しい時代を切り開く良書である。 (naowing/2005-12-14) 1万3000年にわたる人類史について、紀元前1万1000年、最終氷河期が終わった時点では人類はみな狩猟採集生活を送っていたが、その後これが農業を基盤とした政治構造への移行、文字の普及などにおいて地域的な差(西ユーラシアと新大陸)が生じることとなったのはなぜか、という問題関心から叙述している。
西ユーラシアと新大陸の歴史的経路の差異は、大陸によって栽培化や家畜化可能の動植物が異なっていいたこと、病原菌が異なっていたこと、人びとが定住生活を開始した時期が異なっていたこと、陸塊の広がる方向(ユーラシアは東西、新大陸は南北、同緯度の広がりである東西の広がりのほうが、緯度がまちまちである南北の広がりよりも動植物の栽培化、家畜化に有利である)が異なっていたこと、生態系が異なっていたことで引き起こされたことなどに触れられ、非常に興味深い内容である。 (/) 著者はアメリカ大陸とユーラシア大陸で文明の格差が発生した根本的な原因は大陸の長軸の方向の違いだと言う。文明の発達過程において、植物栽培や家畜飼育が人口を増加させ余剰生産物を生み、そこに技術や文化が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。そんな状況の中で、緯度が異なれば植物栽培や家畜飼育の方法も全く異なってくる事がアメリカ大陸での技術の発展を妨げた。
著者はアメリカ大陸では同一の種が栽培・飼育される過程において、試行錯誤によってもたらされる技術の集積が困難であったと、全く斬新でかつ理論に破綻のない展開を行っている。過去の仮説を、時に十分なエビデンスから否定し、あるいは的確に引用している。他の論理の追従を許さない理論展開はさすがである。 ただし、全体がやや冗長であるのが唯一の問題点かもしれない。原著は1冊であるが、日本語翻訳版でも1冊にまとめるぐらいの長さにしてほしかった。 (Secondopinion/2004-06-04) 「銃・病原菌・鉄」よりも「穀物・家畜・病原菌」の方が内容をよく表すと思う。付け加えれば「人口・技術」である。ユーラシア大陸の民族が支配的になる最初の一歩は、栽培に適した植物と家畜化しやすい動物がどれくらい存在したかによる、という指摘は示唆に富む。こういうスケールで物事を考えていたら、世界で起こることが今よりよく分かるかもしれない。
もう少し短いと有り難い。欧米人の書き方は、この本に限らず往々にしてくどく感じられる。このことにも歴史的な背景があるのだろうか? (荒/2001-05-04) ãæ¬æ¸ã¯ãè'-è...ã®ãã£ã¼ã«ãã¯ã¼ã¯ã®é大æã¨ãè¨ãã¹ãæ¬ã§ããããªãããæ°'æ-ãæ-æã¯ç©è³ªçã«æã¦ããã®ã¨ãªãããªããã®ä»-ã®æ°'æ-ãæ-æã¯ããã§ãªãã®ãããªãããæ°'æ-ã¯ä»-ã®æ°'æ-ã'æ»...ã¼ãã"ã¨ãåºæ¥ãã®ãããã-ã¦ã©ãã-ã¦ãã®éã¯ç"ããªãã£ãã®ããæ®æ®µãæ'ã...ããã¾ãèããã-ãªããã-ãã-ãæ ¹æºçãªæ°'æ-ã¨æ-æã®åé¡ã'æ£é¢ããå-ãçµã"ã ã®ãæ¬æ¸ã®ãã¼ãã§ãããè'-è...ã¯å»å¦é¨ã®ææã§ããããã¤æ-å-人é¡å¦ã¨ãè¨ãã¹ãï¾ï½¨ï½°ï¾ï¾ï¾èª¿æ»ããã®éãæ'å¯ã§ãè¾²æ¥ãå®¶çãç-...åèãæ-æã®ç¸äº'é-¢ä¿ã'åæã-ããã"ããããæ°'æ-ãå¥ã®æ°'æ-ã'徿ãããã¯æ»...ã¼ãã¨ããæ'å²ã®æ§é ã'è§£æã-ããã®ã§ãããå»å¦ç "ç©¶è...ã®ç§ããè¦ã¦ã説å¾-åã¨ç¬åµæ§ã®ããå±é-ã'ããã²ãã'ããã¤ãå»å¦çãªç¥èã'é§ä½¿ã-ãªãããè!å¤å¦çãªããããã¯æ¯"è¼æ-å-人é¡å¦çãªè¨¼æ ã'示ã-ãªããã®è'-è¿°ã¯è¦äºã§ãããç¾å¨ãåç©è¡åå¦é-¢é£ã®è'-æ¸ãæµè¡ã£ã¦ããããæ¬æ¸ã¯ãã®æµãã'æ±²ããã®ã§ããã¤æã大ããªèª²é¡ã¨ãè¨ããæ-æã¨æ°'æ-ã®è亡ã'æ±ã£ã¦ãããè¾²æ¥ã人å£å¯åº¦ã'ä¸ã'ã人ã¨å®¶çãå...±éã®ç-...åä½"ã'å¢-ãã-ãçµæçã«ã"ããã®ç-...åä½"ã«æ·æ±°ãããå...ç-«åã®ããéå£ããä»-ã®å...ç-«åã®ãªãéå£ãæ°'æ-ã«å£æ»...çãªæ"æ'ã'ä¸ãããã¾ããè¾²æ¥ã®ä½å°ç"ç"£ã人å£ã'å¢-ãã-ãå¢-å ã-ã人å£ã¯äººã...ã®ç¥çãªåºæ¿ã'ä¿ã-ããã"ããç©è³ªæ-æã'çºå±ããã飿-ã®ä½å°ç"ç"£åã¯è»äºåã®ç¶æãå¯è½ã¨ãªãä»-æ°'æ-ã'徿ã壿»...ã-ããããªãã¨ããå±é-ã§ãããä»å¾ã®ã"ã®å±é-ã¯ããå¦åçãªæ¤è¨¼ãå¿...è¦ã§ã¯ããããååã«èª¬å¾-åãããèªã¿å¿ãã®ããæ¬ã«ä»ä¸ãã£ã¦ããããã ã-ã!忬ã®è±èªã§ã¯èªç¶ãªæ-ç« ã®æµãããæ-¥æ¬èªç¿»è¨³ã«ãªãã¨ãä»-ã®èª¬ã'æ¤è¨¼ã-ãªããã®èªèª¬ã®å±é-ã¨ããã¹ã¿ã¤ã«ã¯ãã©ãã¨ããæã¯å¦ããªãã翻訳ãç¨æã¨ããã®ã§ã¯ãªããè«-æ-¨ã®å±é-ãè±æ-ã¨æ-¥æ¬æ-ã§ã¯ç°ãªãã¨ããæ-å-çãªå·®ããã"ã®æã®ç¿»è¨³æ¬ã®ãã種ã®èªã¿ã«ããã ããã
(工藤/2000-11-25)
人類の歴史を複雑系の視点から科学的に解き明かそうとした試みの先駆けとしての名著。歴史物に必ずしも興味がなくても、ビジネスマンや研究者を知的に刺激し充分に楽しませてくれる傑作。環境、生態系、地理的条件、技術、社会体系など様々な要因が絡み合って歴史の行方を決めたと洞察する著者のアプローチは今後も様々な場面で応用されることだろう。
(risei/2007-05-13)
銃・病原菌・鉄。旧世界が新世界を征服できた主要な原因である。しかし、なぜ旧大陸だけに銃、病原菌、そして鉄があり、新大陸にはなかったのか。その究極の理由は何であろうか。人類が生まれた大陸、アフリカはなぜヨーロッパに支配されてしまったのか。オーストラリア、ニューギニア高地。なぜそこに生きる人々は石器文明から進歩しなかったのか。ミクロネシア、ニュージーランド、ハワイ。同じ民族から出発した島々でありながら、なぜ多様な社会を発展させたのか。民族の発展の違いを、”白人優位主義”で説明しようとする人は多い。しかし、著者は考古学的発見を客観的に評価、さらに考察を論理的に展開し、民族の優劣が文明の進歩を決めたのではなく、地理的要因、植物学的要因、動物学的要因が必然的!に文明を栄えさせ、ヨーロッパが世界を支配した究極の原因と断定する。文明の発展を新たな視点から解き明かそうとする、優れた著作である。
(トシ/2000-11-04)
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眠れなくなる宇宙のはなし
ASIN:4796664238宝島社(2008-06-21) 佐藤勝彦 売上順位:10222 ¥ 1,470(中古:¥ 1,007) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:26
いままでで一番おもしろかった宇宙本! ||||||
表紙とタイトルに惹かれて読んでみたところ、
中身はあまり難しくなくとても読みやすかったです。 一晩で一章ずつ読んでいく構成になっているので、 空いた時間を使ってサクッと読めるのが良い感じです。 ただ私は面白くて一晩で読んでしまいましたが… 本によると宇宙の95%は未だに謎であり、 その宇宙を構成している物質すら解き明かされてないという 知らないことばかりでとても勉強になりました。 まだ見ぬ宇宙に思いを馳せ、生涯を捧げた アインシュタインやニュートンを始めとする 歴代の研究者達の話が面白かったです。 ここ最近、ビジネス本ばかり読んでいた私には 気楽に読むことが出来とても良い息抜きになりました。 忘れていた大事な何かを思い出せてもらえた良い本でした。 (ポコタン/2008-06-27) 宇宙の誕生から現代宇宙論までが一気に読める。
これ一冊で「ひと」と「宇宙」の関係の歴史をひと通り知ることができた。 本書は宇宙がどのように解き明かされてきたのかということを時系列で解説。 宇宙の本というと難しくなりがちだが、やさしく丁寧に書かれているので読みやすい。 イラストが多く使われ、言葉だけではなく具体的にイメージする助けになっている。 人物も写真ではなくイラストで好感がもてた。 学問的な話ばかりではなく、ところどころトリビア的な話題や雑学ネタが入っていて、 勉強本としてだけではなく、雑学本としても大いに楽しめる。 特に、古代の宇宙観と創世神話の説明が興味深い。 宇宙観は地域によってもさまざまで、古代インドの宇宙観においては、 大地は半球状をしていて中心にはとてつもなく高い山がそびえ、 その大地は巨大な3頭の象の背中に乗り、さらにその象は巨大なカメの上に、 そしてカメは巨大な蛇の上に乗っていて、 それが全宇宙である、としていたそうだ。 「本当かよ!」と思う反面「へぇ〜」の連発で、昔の人の想像力に感心した。 研究者のエピソードも豊富。 宇宙の謎に魅せられた人たちが試行錯誤して少しずつ謎を解明していった過程などは推理小説のように楽しめた。 個人的には、アインシュタインほどの天才をして「私の生涯最大の不覚だった」と言わしめた失敗談に親近感が沸いた。 後半は現代宇宙論をじっくりと解説、現時点までで解き明かされている宇宙論についてわかりやすく説明してある。 私も本書を読んですっかり宇宙の謎に魅せられてしまった。 宇宙のことがよくわかるので、興味のあるかたにはおすすめです。 (もやし八幡/2008-06-26) 一言、良い本です。
全3件のレビューを表示しています。夜空を見上げて、どうして?なぜ?と思い続けて来た歴史を辿りながら、あぁまだまだ判らないことがたくさんあって、なんて楽しいんだろう...と思える本です。 すいすい読めます。 最初のほうに、アイザック・アシモフの「夜来たる」という短編小説の事が出てきます。 ある星では、太陽が6つもあってかわるがわるその星を照らし、そのため独自の文明を築いてきたのですが、2000年に1度の日食の際...その星に「夜」が訪れた時...人々の驚愕っぷりが招いた事について紹介しています。 そうか、太陽が見えない時間帯があるから、空に星があることに気づいたんだ。 だから地球が万物の中心ではないことに気づけたんだ...。 では、宇宙はいったいどうなっているんだろう...? そうして読み進めているうちに、確かに寝る時間を忘れてしまいます。 中学生でも楽しめます。一緒に読むのであれば、小学生も楽しいです。イラストも素朴で素敵です。 (emmet/2009-01-04) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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人間ものがたり―石器時代から現代までのわたしたちの歴史
ASIN:414081067X日本放送出版協会(2005-09) 原著:James C. Davis/翻訳:布施 由紀子/ジェイムズ・C. デイヴィス 売上順位:209579 ¥ 2,940(中古:¥ 1,450) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:10
邦題に‘ものがたり’とあるように、
実におもしろく、わかりやすく読み進むことができた。 世界史の大きな流れを把握できる。 著者の語り口はときおり皮肉めいていて、スパイシーだ。 けっこう下世話なネタ、というか残酷だったり、下品だったりする 小ネタが満載なのもあきさせない。 科学史、および科学的アプローチに力を入れているのも特徴。 著者がアメリカの歴史学者であるせいか、 南アメリカ史の記述が多いような気がしたが、 逆に新鮮だった。 読んで損はない名著だと思う。 (rigeru/2006-06-26) 期待しないで読んで、裏切られるのが一番好き。きっと翻訳がいいんだ |


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