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ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
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ASIN:4270000708
ランダムハウス講談社(2005-06-21)
翻訳:有賀 裕子W・チャン・キム
売上順位:1354
¥ 1,995(中古:¥ 1,092)

レビュー総評点:66
結局は後付けの理屈かも・・・ |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第一部はうんうんとうなりながらページが進んでいく。過去の成功事例をブルーオーシャン戦略として説明していく様は圧巻。
しかし、第二部以降は、急に記述の抽象性が高まっていく。確かに、これからの話は例示はできないし、もしできるなら、こんな本を書いてはいないのだろう。過去の成功事例というのは、分析し類型化すると途端につまらなくなる。こんな抽象化された類型を読み込んだからといって、具体的なビジネスのシーズを着想する手助けにはならないだろう。
結局はブルーオーシャンって成功事例を後付けで理屈化しているだけかもしれませんね。
(まーたろう/2006-05-15)
ポジショニング論の言い換えですね ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ブルーオシャン戦略、というとまた新しい戦略コンセプトか、という気がするが、なーに読んでみると単なるポジショニング論のおさらいである。
通常、市場というのは開発者(例えばウォークマン)が市場を開き、その後で後発参入者が増えて競争が激化する。この状態を本書はレッドオーシャンと定義しており、要は差別化が難しくて価格競争が常態化した業界をそう定義しただけである。
で、この状況を抜け出るためにどこかのプレイヤーが新しい付加価値を引っさげてリ・ポジショニングを打ち出す。例えば紙おむつの業界で「もれない」という軸で価格競争になったときに「蒸れない」というポジショニングが出たし「蒸れない」というプレイヤーが多くなってきたときには「はかせやすさ」というプレイヤーが出てきた。
こういったユニークポジショニングで一定期間高収益を得ている状態を本書ではブルーオーシャンと定義しているだけで、つまり単なるポジショニング論に名前を付けたに過ぎない。
取り上げられている事例も普遍性に乏しく、日本のビジネスマンに参考になると思えない。
イエロウテイルをワイン業界におけるブルーオーシャンとしているが日本人の殆どにとってはなじみの無いブランドであるし、同様なポジショニングの商品がサンライズ(チリワイン)としてあるのでこれがブルーオーシャンといわれてもピンと来ない。同様に航空業界のサウスウェストも同じようハブ空港を結ぶエアラインと同じ土俵で比較していることにも違和感がある。
また後半における戦略の実現に向けた実行の解説部分ではトランスフォーメーションの方法論をかいつまんで説明しているだけで特に目新しい部分は無い。こういった箇所については三枝氏の「戦略プロフェッショナル」や船崎氏の「戦略ナビゲーション」の方がよほど学びがあるだろう。
総じて、新しいコンセプトを世に出して名を上げるためにいろいろと昔からある経営コンセプトに名前を変えて出した、という感がぬぐえないが、逆に様々な過去のコンセプトをコンサイスに学べる、という点では初学者には良いかも知れない。ただ、これを革新的コンセプトだと思って吹聴すると赤恥かきますぞ。 (アマゾン太郎/2005-10-25)
事例研究にはなるが何か変な本 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ほとんど結論部のP205から引用します。
「たいていのブルー・オーシャンは、レッド・オーシャンの外ではなく内に生まれているのだ」

・・・でしょ?やっぱり。

「青い鳥」じゃなかった、「青い海」を目指して挑戦する事は素晴らしいですが、ネーミング
が美しい余り、既存の本業を改善する地道な努力を「レッドオーシャン」とレッテル張りして
しまう危険がこのタイトルには潜んでいます。
理論の枠組み自体はまとも、というより本書が批判している当の既存マネジメント論とまっ
たく一緒なので、きちんと読む分には実害はないかと存じます。
また、図式化、視覚化というのは、混み入った問題を整理するのに非常に有効です。
議論が袋小路に入りそうなとき使うにはとても重宝な本でしょう。

ただ、20世紀の自動車産業の隆盛は、やっぱり技術革新と生産性改革の功績だと思います。そ
れも“ブルーオーシャンの功績”とか言ったら、新しい事は何だってブルーオーシャンになっ
ちゃうじゃないすか。便利な新理論だな(笑。

本書で一番ためになるのは、著者の独自の見解より、既存の理論を上手く整理したりコンパク
トに引用した部分でした。学者だったら、ここに書かれてる内容はオリジナルじゃない、と、
先人をきちんと評価しつつ、はっきり認めるべきだと思います。 (yutaka/2006-11-06)
ブルーオーシャンとレッドオーシャン。この2つに分けたこととそのネーミングは面白いと思いました。

競争のない市場を見つける・創るということは、だれもが目指すところ。でもそれを忘れがち。その点を思い出させてくれた点は、ありがたかった。でも、そうするために、ポーターは前段階で考えましょうと言っていたと再確認。やはり、ポーターはすごかった。 (Hiro/2008-07-06)
わかりやすい ||||||||||||||||||
この本の最大の特徴は「わかりやすい」と言うことだと思います。
これだけ話題になったのも、これだけ多くの人がレビューを書いているのも
わかりやすいから。
マーケティングの視点から見れば、「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」という
“言い方”が新しいくらいで、それ以外に目新しいことはとくに無かったように思います。
ただ、目新しくはないが重要なことについて、わかりやすく書き、多くの人に広めた
という点で功績が大きいと思います。 (ファイヤーマン/2006-08-15)
まったく新しいコンセプトのサーカス、シルクドソレイユの例がすばらしい。分析の枠組み、考え方、ポイントの的確さ、納得性、思わず唸ってしまうほどだ。

著者はこの種の分析には非常に明晰な頭脳を持っている。
しかし、誰でもよく考えれば当たり前ということを凡人は思いつかず、少数の「天才」がたまたま思いついた、という所詮過去の分析にすぎない。

その証拠に、新しいブルーオーシャンを見つけるために何をすればいいかというアクションプランの章に移ったとたん、それまでの自信にあふれた文章が、突然稚拙でまったく説得力のないものになってしまっている。

つまり、何を思いついたかという分析は完璧だが、どうやって思いついたかという部分が完全に欠落しているため、読み物としては面白いが、残念ながらあまり応用の参考にはならない本になってしまっている。 (taquamori/2007-04-12)
非常に為になる理論でした。
訳本なので多少難解な記述も散見するのですが、
(本当は原書で読むべきなのでしょう)
「既知の市場空間=レッドオーシャン=競争激化」

「未知の市場空間=ブルーオーシャン=競争皆無」
という概念を理解すれば、1900円の元は取れたかと思われます。

レッドオーシャンであっても、何かを「足したり」「引いたり」すれば、
ブルーオーシャンに変貌を遂げることが可能。
その時のツールが、この本でいう「戦略キャンバス」なのです 。

何かしらの差別性を有することで、競合との競争を回避できる。
これは、ビジネス一般だけでなく、
「人間関係」や「恋愛」にも当てはまる事実ではないでしょうか。 (モンテスキュー/2008-04-05)
この本を読んでかつて読んだ「戦略シナリオ」を思い出しました。今これだけ注目されている本ですが、内容としては前書でも同様の趣旨は当然記されていています。新しい理論を提示しているとは思いませんが、「新たな価値創造」を目的としたツールを明確に提示している点は非常に参考になりました。これらのツールは会社全体の改革をしようとする場合だけでなく、様々なビジネスシーンでも活用できると感じてます。 (戦略 "太郎"/2006-05-02)
著者の語るブルー・オーシャン戦略とは、競合他社に先駆けて新しい提供価値の軸
を導入するということです。 本書は、これまで何人もの戦略論研究者が挑みながら
ついぞ解決できなかった「新市場を創造する戦略の体系化」を解決したという説明が
ありますが、 本質的には従来からのマーケティング論のポジショニングマップと同質
です。事例が馴染みの薄い海外企業が中心であるため、一般論としては分かりまし
たが、完全消化まではでき切れませんでした。 何れにしても、我々が携わる市場に
対してどのような新しい価値の軸を導入するかというWhatの部分は、我々自身で創
造しなければなりません。 (ブックス・ヨッシー・アンド・カンパニーズ/2006-04-01)
本書の特徴は、理論だけでなく、実例が
豊富に紹介されていることです。
その中に、日本のQBハウス、i-modeも詳しく紹介されてきます。
その他、自動車業界、IT業界、映画館など娯楽業界、サーカス、
ワインと枚挙にいとまがありません。
ブルーオーシャンへの4つのチェックと、6つの代替パスが
詳しく説明されています。
結構、概念的で難しい内容ですが、(企業戦略における)実例が
豊富に説明材料として使われ、その実例の内容は信頼が
おけるものとなっていて説得力があります。
ちょっと残念なのは、最後のほうに、戦略を策定した後、
それをエクゼキュートするため、つまり、企業戦略、組織、
ビジネスモデルを変革するための話が出てくるのですが、
その辺は、特に、ブルーオーシャン戦略を採る
際の特別な注意点でなく、ふつうに、企業変革を行う際
の話になっており、ちょっとだけ拍子抜けです。
総じて、実際の企業にあてはめて採用し、実行する
ことは、大変ハードルが高いと思います。意地悪に言えば、
本書は、ブルーオーシャン戦略と理論が実例分析後の
後付け理論であるので、どんな企業もうまくいく打ち出の小槌
ではないところが、この分野の難しいところだと改めて感じます。
アイデアはいいのですが、実行するには、社運をかける、
全経営資源を傾けるような、経営者と社員の覚悟がいりますね。
まあ、何もしないで、倒産していくよりはいいか・・・。 (佐倉ごるふ/2005-07-27)
製品・サービスの価値の革新を起こす為のツールとして、「価値曲線」をコアとして論を展開する。シンプルながら、非常に強力なツールになりうる経営ツールについて解説する本書である。
が、主張の骨格のシンプルさと異なり、本書はやや冗長に記述されすぎているきらいがある。本書のコアは第1部に集約され、第2部・第3部はハウツー的・補足的な内容だが、記載が過剰すぎて「わかった、わかった」といいたくなってしまう。他の方がメリットに挙げている豊富な事例も、同じような例が微妙に異なる主張の引き合いに出され、焦点がぼけている。300頁弱の本を読んだとは思えないほど、疲労感を覚えた。
本としての不満を言えば、対訳が固く英語をそのまま日本語のように舌感じで読みにくい。日本語に訳せば良いはずの単語がカタカナ表記でそのまま出てくるなど、この種の書籍では適切でない訳語が散見される。
著者らの提唱するツール自体は汎用性があり有用と考えられるだけに、少し残念。 (shunkaeon/2005-12-05)
マーケティングに関わっている人が読めば、考え方そうは新しくない事が分かります。ブルーオシャンという言葉は新しく聞こえますが。

中身としては、過去の事例を元に、フレームワークに落とし込んでの解説なので分かりやすく参考になりました。

ただ、似たような話が繰り返されている部分もあり、後半は飽きてしまいました。 (マーケ勉強中/2006-06-13)
一読の価値ありです。
特にMBAホルダーでいろいろ戦略について勉強はしたが、いまいちしっくりこない、という方にとっては良い「まとめ」になるのでは。もちろんMBAホルダでない方でも、これまでいろいろな戦略に取組み、ケーススタディーを学んだ方への「新たなフレームワーク」としての価値もあります。
この本で紹介されているそれぞれの「部品」、つまり事例は特に新しいものでもありません。またこの本で言うところのブルーオーシャン戦略自体も新しいものではなく、古今東西、いたるところでその事例(例えば日本ではヤマトの宅急便など)を見つけられます。
では、この本は何が「新しい」のでしょうか?
それは、これまでいろんな方がいろんな方面で、且ついろんな言い回しで断片的に説明、解説してきた「競争からの脱出法」をまとめ上げ、一連の単純で分かりやすい「フレームワーク」として提供しているところです。
漠然として、なんとなく分かったようになっていたことを、明確なフレームワークとして提示しているのです。その点は評価に値すると思います。
市場には
・ポーターの5フォーシーズ論 (外的要因論)
・バーニーのリソースビュー理論 (内的要因論)
・大前の個人力/構想力理論 (個人力依存論)
などがフレームワーク?としてありますが、この本ではそれらをうまく融合して、簡潔に説明されていると感じます。 (興味/2005-07-27)
マーケティングを軸とした経営戦略書かと思い購入したけれども、ぼくにとってはマーケティング的な視点は目新しくなく(さもいうと退屈)、むしろ戦略を実行する際のマネジメント(コミュニケーションのあり方など)の実行手法に関する記述が貴重だった。

特にNYPDによる、NYの治安改善に対する取り組み事例は、非常にわかりやすかった。

前半部分でくじけそうになったら、第3部以降だけでも読んでみてほしい。 (masa_yeah/2006-04-16)
ゼロベースで考えるということの大切さを再認識 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スポーツの試合では勝者がいれば敗者がいますが、ことビジネスに関しては、必ずしもそうとはいえません。
しかしレッドオーシャン戦略(旧来の競争戦略)ではゼロサムゲームを前提に供給者寄りの視点で議論されがちでした。
著者のいうブルーオーシャン戦略とは、技術イノベーションではなく「バリュー・イノベーション」を成し遂げ、まだ競争相手のいない新市場を創造するやり方です。
具体的には、顧客視点で、従来まで提供されてきた価値の内、無駄なものは省き、必要なものを加える。これによって競争相手とは異なるユニークさ(コスト削減と価値追加)を獲得して、顧客も自社も利得を得て、市場全体が拡大するという全体にとってハッピーな話です。
シンプルでわかりやすい話ですが、ともすると目先のライバルに打ち勝つことばかりに心を奪われがちになりやすい自分にとっては、啓発されるところの多い本でした。
ゼロベースで考えるということの大切さが再認識させられました。
巻末の資料のパートも、代表的な業界のバリュー・イノベーションの歴史が語られていて興味深いです。 (hidemet/2005-07-07)
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ポケット図解 チャン・キムとモボルニュの「ブルー・オーシャン戦略」がわかる本―競争のない未開拓市場を創る! (Shuwasystem Business Guide Book)
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ASIN:4798014028
秀和システム(2006-07)
中野 明
売上順位:4662
¥ 630(中古:¥ 430)

レビュー総評点:10
ブルー・オーシャン戦略についての解説本。著者(この場合、解説者)の中野明氏は、明快な図解でわかりやすい本を多く出している。原書のブルー・オーシャン戦略(W・チャン・キム、レネ・モボルニュ著)については、既存の理論の寄せ集めでオリジナリティが無いとの批判もある一方、既存の理論の組合わせに価値があるとする意見もある。確かに戦略立案〜実行までスルーに、各フェーズ毎の各種のツールを提示しているものは珍しいかもしれない。当ポケット図解は、ポイントが簡潔に整理されかつ定価も600円と手頃でありがたい。この本の中では、数箇所にコラムがあるが、ここに著者独自の見解なり要点が示されている。たとえば、最初のコラムで、「ブルー・オーシャン戦略とは、新市場創造戦略」とも言い換えられるといった明快さなど、私にとっては理解が進みありがたかった。
他にも次のようなコラム内容があった。ドラッカーの主張の引用で「顧客創造のため企業が持つべき機能はマーケティングとイノベーションの2つだけ」というポイントを引用した上で、ブルー・オーシャン戦略は、マーケティングに振れ過ぎている企業の軸足をイノベーションの側に引き戻そうとする狙いがある、とか・・・ブルー・オーシャン戦略は、ドラッカーが何十年も前に語った、イノベーションの重要性を再認識させてくれる理論・・・とも述べている。 (中小企業診断士 國米泰弘/2007-03-23)
「ブルーオーシャン戦略」と一緒に読みました。本書の要約が簡潔にされていて、かつ、価格(600円)も手頃。自分の頭の整理に役立ちしました。

#ただ、「ブルーオーシャン戦略」では”戦略キャンバス”なのが、こちらでは、”戦略キャンパス”となっており、この言葉は繰り返し出てくるので気になりました。意識的に変えたのか、単なる誤記なのか。。。。 (IT系企画職/2008-07-13)
ブルーオーシャン戦略を、ポーターの競争戦略論との比較も含めて
図解で説明しており、非常によくまとまっている。
ただ、「ブルーオーシャン戦略」本文の方が
やはり事例の種類も豊富でわかりやすいところもあるので、
そういう意味では、本文が講義であり、
この本はそれをまとめたノートという感じであわせて押さえると良いかも。 (showtime/2007-07-06)
本書は、チャン・キム氏とモボルニュ氏が提唱したブルー・オーシャン戦略の概要をまとめた
本です。非常に簡潔に述べている文章。見開き右ページには、それぞれの内容を構造的に
捉えた上での説明チャートが載せてあります。

私見です
突き詰めると、いかに「勝ち易きに勝つか?」を追求した理論と言えそうです。『孫子』が
本質を述べていると思います。但し、現代特有の環境を加味した本書の方が、現代ビジネスを
乗り切る価値が高いかもしれません。孫子でも最新情報の収集の重要性を説いていますから。
但し、応用範囲の広さは『孫子』にとても叶いません。 (真紅色の波紋疾走/2009-04-24)
ポーターの「競争の戦略」との対比が出てきたので,一瞬「おっ」と思いましたが,原著以上のことは書かれていないと言っていいでしょう.

タイトルからすると,何となく原著のブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)の理解を深めるために読む本といった印象を受けますが,そうではなく内容は要約本です.原著はいろいろな事例について詳しく分析されており,この部分は読んでいても非常に面白かったのですが,ページ数も多いですので,そこまで時間がないという方は本書でエッセンスだけ知るのにはよいでしょう.この価格でしたら悪くはありません.

本書を読んで更に知りたければ原著を読むという順番がよいかもしれません.
(wave115/2009-03-19)
原著ブルーオーシャン戦略をぱらぱらとめくって、冗長だったので、こちらを先に購入した。

ともすれば、ブルーオーシャン戦略が単なる新規事業の構築方法と押さえがちだが、マイケルポーターの「競争の戦略」との対比で、ブルーオーシャンのレッドオーシャン化(ブルーオーシャンの限界?)を分かり易く把握できる。

私は、コトラーのマーケティングベースであったが、戦略面の整理に役立った。 (ろんめる/2008-12-27)
うまくまとまっている。以上。

ポーターやらの戦略論をくどくど説明して
いないところがすごくいい。

千円ぐらいと思ったが、意外と安いのね。 (豪腕税理士/2008-12-14)
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急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1)
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ASIN:4797338121
ソフトバンククリエイティブ(2007-06-23)
翻訳:高橋 啓マルコム・グラッドウェル
売上順位:266
¥ 819(中古:¥ 499)

レビュー総評点:48
マルコム・グラッドウェルの「ティッピング・ポイント」の廉価版。

バズマーケティング、バイラルプロモーション等々、WOM(Word Of Mouth)周辺のマーケティングに対して、ネットワーク理論から切り込みを入れている名著。

この手のクチコミ関連書籍には3種類くらいあって、

1.クリエイティブ視点のバイラルプロモーション
2.PR視点のバイラルプロモーション
3.その他(ネットワーク理論、伝染病など)視点のバイラルプロモーション

本作品は「3」にポジショニングするんだけれども、その中では明らかにトップクラスの内容。

事例と原理・原則の部分が程よいバランスで含まれていて、読みやすく、わかりやすい。

この本を読んでから、上記分類「1」「2」の本を読むと大分客観的に読むことができると思います。


特に世に言う「インフルエンサー」言う概念を、

1.コネクター
2.メイヴン
3.セールスマン

という3つにカテゴライズしているのは秀逸。

正直この値段でこの内容はマストバイだと思います。

また、これからネットワーク理論に興味をもたれたら、アルバート・ラズロ・バラバシ氏の「新ネットワーク思考」を読むと、この世界にどっぷりはまれます。 (adman/2007-10-20)
予想に反して科学的 |||||||||||||||||||||||||
タイトルから推測すると、商品のマーケッティングに関する内容と思われますが、そうではなく、いわゆる「感染理論」が詳細に検討されています。全体の構成をしっかり掴んでおかないと、今何が議論されているのか混乱してしまうくらい、個々の議論は深いものとなっています。とにかく知的好奇心をくすぐられる本です!お勧め!
(加納 裕/2007-08-19)
爆発的なヒットに必要なもの

ものが魅力的であるのは最低条件ですが、

・ちょっとした記憶に残る工夫
・勝手に良さを教えてくれる人
・勝手に広めてくれる人
・勝手に売り込んでくれる人
・大勢の人に広まる背景

、、、などなど

ほとんど無駄なく
筋道立てて解説されているように思えます。

何かを世の中に広めたい、と思っているなら
これを読んで損はないと思いますが、いかかでしょうか? (まーい/2009-02-07)
さまざまな事実と照らし合わせながら、どのように口コミが広がっていくのかを
教えてくれ、それを元に自分の仕事の場合は、、、と考えさせてくれる。
自分の場合は、文字数が多く、難しく感じた。訳本だから仕方ないかなとも思う。 (三河/2009-06-02)
小さな変化がなんらかのかたちで大きな結果をもたらす。
これを、伝染病の伝播にみたてて、感染がいかに起こり、臨界点に
達し爆破的な事象を生み出すか、を、タマネギの皮をむいていく
がごとくに、メカニズムを分析していくさまは、ワクワクする。

その3原則を、伝染病の蔓延過程を事例とすることで、
(1)少数者の法則、(2)粘りの法則、(3)背景の力、とする。
そして、伝播過程におけるさまざまな役割を抽出し、感染をスタートさせる
類型を、「媒介者」「通人」「セールスマン」などに分類し、それぞれの
通過点に果たす役割を、豊富な事例を用いて、解明していきます。

本文庫文では、感性マーケティングで著名な小阪祐司氏の解説が
巻末についていて、この解説を先に読むことで、本文の概略をつかむこと
ができる。

さらに、自分でティッピング・ポイント(「傾く」しきい値)をつくり
あげることができるというメッセージがあり、小さなことが、結果として
大きなブームを作り上げる。

さらに、そのブームの先のブームが去る
メカニズムにも考察が及んでいて、セサミストリートやハッシュパピー、
さらには、梅毒など本物の伝染病や犯罪率低下など、これでもかというほど
事例を引用し、かつ、追跡し分析し、ティッピングポイントを生み出す
フレームワークを類型化している、との執念に敬服します。
(佐倉ごるふ/2009-04-29)
伝染病のような速さで広まる流行や情報、
その発信源と仕組みを探る。

誰も履いていなかった時代遅れの靴、
荒廃した街の安全、
ニュースキャスターの表情から読み取る大統領選の行方、
クチコミから始まったアメリカ革命。

上記の例を分析した結果、
人は気付かぬうちに自分の役割を担っているという、
メイヴン、セールスマン、コネクター等々、
あなたの特性はどれに該当する?

ティッピング・ポイント(臨界点)を超えた先にある状態を
持続させることも重要だと感じた。

大切なコトは、わかりやすく翻訳することであり、
誘発するシグナルを考えることである。

集団が巨大化する時の危険性や
バンドエイド的応急処置広告の利点。

ついでに、タバコで鬱に!? なんて話や、
毒煙の中毒(喫煙感染)から退散する2つの戦略など。 (ウェブ担当/2009-04-14)
繰り返しが粘りになる ||||||||||||||||||||||||
本書は伝染病のように流行が広まる現象を明らかにした書籍である。特に印象が残ったのは「粘り」についてである。感染を継続させるためには、メッセージに「粘り」が必要とする。情報を記憶に残すための工夫である。「粘り」をもたらすものとして、人気テレビ番組『セサミ・ストリート』や『ブルーズ・クルーズ』を例に繰り返しの効用を指摘する。
一見すると繰り返しは退屈である。同じ経験を何度も追体験させられるのはかなわないと考えがちである。しかし、体験する度に全く異なる受け止め方をすることもできる。これは私にも思い当たることがある。私は複数の市民メディアに東急リバブル・当給付土讃とのマンショントラブルについての記事を書いた。
読者の中には「もう東急批判はいらない」と反発のコメントを寄せる人もいた。しかし、新たな記事で東急批判が繰り返されると、「それでこそ林田記事」と喝采される。たまに東急批判を言及しないと「林田記者の記事は東急不動産との紛争に関連づけなければ読者は納得しないよ」とコメントが寄せられる。表所の表現を借りるならば、東急批判は飽和点に達する。それからノスタルジアが始まるのである。
(林田力/2008-10-10)
この本の特色: ある地点・時期を境に、ブームが爆発的に広がったり、
       犯罪が激減する理由を、3つの原則を軸に具体例を豊富に用いて
       解説した本。原書のタイトルであるティッピングポイントとは
       「或る考えや行動が、感染症のウィルスの如く急速に広まる
       まさにその瞬間のこと」。例えば、バナナダイエットの場合、
       マスコミが全国ネットで紹介したその瞬間がこれに相当する。
        全編を通じて、我々人間の従来の常識に基づく先入観がいかに
       誤っていて、それがいかに根深いかが繰返し解説されている

この本の要旨: 著者によれば感染=ブームの広がり が起きる上で重要なのは
       以下の3つの要素であるという。
       1:少数者(ブームの広がりの初期には特殊な能力を持つ3種の
         人物が関係する。ただし3種全て必要というわけではない)
       2:粘り(或る考えは、それが重要でありさえすれば必ず
         伝えたい相手の記憶に刻まれるとは限らない。提示の仕方
         如何によって決まり、それには実は些細な要素が左右する)
       3:背景(人間は、実は自分がその時々に存在する場所、環境に
         敏感に反応する、時には完全に支配される)

この本の結論:些細な変更や工夫によって、大きな成果を生むことが出来る
       (大きな成果には、必ずしも大きな行動が伴うとは限らない)
       手当たり次第に周囲の人物に働きかける必要はない 少数の
       特殊な人物に働きかければすむ

著者が一番言いたいこと:上述したように、この本には人間の脳の処理には 
 限界があること・また人間が環境に非常に影響を受けやすい事を、
 様々な実験結果の提示を通じて何度も解説し、結果従来の常識、
 つまり先入観や思い込みに基づく直感は誤りであるとしている。
 (セサミストリートの例では、製作スタッフがある実験を行った結果、
 従来の常識が誤りである事を発見する件がある)
  そしてその思い込みは人間それ自体の基本的な性能に基づくため
 容易に克服できるものではない。しかし、大きな成果には必ずしも
 大きな行動が伴うわけではなく、些細な事(常識にとらわれていたら
 見過ごしてしまうような)に鍵があるのだから、常識を疑い柔軟に考える
 事ができれば我々のような無名の人物にも潜在的に社会を変えうる力がある。
        
私の感想:私はこの本の評価を4にしました。
     理由は、章立てが分かりやすかった事(目次・見出しが詳しい事)
     次に、読みやすいように文章が構成されていること
     (先ず分かりやすい物語から始まり(平易な文章)すぐ後に
     詳しい解説がくる。本自体はボリュームがあるが難解ではない)
     3つ目は、大事な文章は太字で強調されていること
     最後に、本の一番最後にこれまでのまとめをきちんと書いて
     くれているため、理解が散漫にならないですむ
      星が1つ減っているのは以下の理由です。
     1つ目は、できれば各章にまとめを付けて欲しかった事
     2つ目は、これは私自身の問題ですが、著者の言いたいことは
     分かったつもりですが、完全に腑に落ちた、という感覚が無い箇所
     があったからです。少数者の法則では、3種の少数者について
     分かりやすく説明してくれていますが、そのような人物を、
     私は個人的に知り合いに持っていないのです。
     「あー○×のことか!媒介者って彼のことなんだ」っていう様な
     ガッテンが無かったわけです。交友関係がすごく狭いからです。 (大阪のビジネスマン/2009-05-25)
「感染」をキーワードに、突然世の中で何かが広がるメカニズムを解説しています。
ティッピングポイントの文庫版らしい。ティッピングポイントは手に入らなかったので、
こちらを手に入れました。

ジャンルを問わず、「感染・拡大」した事例がもりこまれるため、逆にわかりにくくなった感がありますが、キーワードは太字で書いているので、僕はキーワードを追いかける形で最初は斜め読みをしました。(それでも十分、概略は汲み取れます。)

何かを広めようと思っている人は知っていてもいい内容ばかりです。
逆説的に言うと、熱意、情熱でただただ頑張っても、「あなたの提供する物、サービス」が売れないヒントが隠されています。 (インタプリタ/2009-06-13)
題名に惹かれてネットで購入、しばらく読んで以前購入し読んだティッピング・ポイントの文庫判であることに気付きました。以前読んだのは5-6年前ですが、気付いたことが3点あります。
1)当時も良い本だと思いましたが、今回も最後まで面白く読ませて頂きました。私の記憶に断片的にしか残っていないのにも少しビックリしましたが、内容が全然古びていません。2)本書は人の意思決定がどのようにされているか、情報がどのように集団内で拡がっていくか、感染と同じ視点でとらえようとしてます。しかし、ネットワーク理論の本ではありません。3)著者はジャーナリストで科学者ではないようですが、それが本の構成にも現れていて話題があちらこちらに跳ぶ点があります。個々の話は確かに面白いのですが、論点がややぼやける感じがあります。そこがちょっと残念でした。

しかし、多くの人にお薦めできる本だと思います。 (neurologistsk/2009-06-06)
モノが売れにくくなっている現在で、題名が気になり、今の情勢の中でも役に立つのかどうかも見てみたくなり購入しました。

商品が急に売れる、情報が一気に拡散することをマーケティングに生かそうという機運は高く一般には「口コミ(WOM)」といったり、インフルエンサーマーケティングと言われています。それらの場合、多くは事例が語られることが多く、感心はするのですが、マーケティング手法としての再現性に乏しいというのが私の実感でした。

この本はそれらの構造を明確にしているので、非常に判りやすく、また優れた点だと思われます。例えば、情報が拡散する際には「少数者の法則」に則り、そこで媒介者(コネクター)、通人(メイヴン)、セールスマンと呼ばれる役割を負った人々が活躍しているという構造は、具体的であるので情報拡散がイメージしやすい。
これは、まだ一つの仮説だと思われますが、マーケティングの手法として実践しPDCAに基ずいて精度が高まる期待が持てます。

この手のマーケティングに興味のある方に、お薦めできる一冊です。
(itgaki/2009-04-12)
いわゆる《流行現象》と、その背後に隠れた《法則性》を、科学的な切り口で分析した、画期的なマーケティング理論です。流行現象の裏側にある複雑な原因を、実に、分かりやすく明快に描いています。後は、この理論を、どう応用するかです。こういうビジネス系の本は、最終的には、読者の応用力が問われます。基本原則を理解したら、最後は、自分の頭で考えるしかないのですね。大変、勉強になりました。 (新谷広規(ビジネス歌人)/2009-04-06)
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人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)
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ASIN:4788504480
新曜社(1993-06)
原著:Thomas Gilovich翻訳:守 一雄翻訳:守 秀子トーマス ギロビッチ
売上順位:1480
¥ 3,045(中古:¥ 2,600)

レビュー総評点:114
どうしてギャンブラーは繰り返し損をしても「今度こそ儲かる」と信じるのだろう...。
どうして占いは当たる(当たっているように感じる)のだろう...。
どうしてルーキーには「2年目のジンクス」がつきまとうのだろう...。

 人の心はさまざまな情報を自ら統合しつつ外の世界を認識しています。情報量は膨大ですから効率的に処理しなければならず、要らない情報は取り除かれ、重要な情報は他の情報と一緒にまとめられて単純な形にされます。この合理化の機能こそ、コンピューターには到底真似のできない、人の心のすばらしさです。

 ところが、この優れた仕組みがあるが故に、無いものを認識したり、意味の無いものに意味を見出したり、人はしばしば迷信や誤信や過度な自信に、極めてあっさりと陥ってしまいます。

 そんな人の心の不思議な性質について、本書は認知・社会心理学の視点から考察をしています。著者は学術的な心理学のエキスパートであり、多くの実証研究を踏まえながら説得力のある論を展開していきます。

 訳文の質の高さもあって文章は判りやすく、内容の充実具合とは裏腹に無味乾燥な学術書からほど遠い読みやすさです。アメリカでの話題が多いものの、心理学には縁遠い読者にも馴染みやすいトピックスが散りばめられており、読後には冒頭の問いの答えに気づくでしょう。

 人の心についての知的好奇心を満たすだけでなく、迷信や誤信にできるだけ陥らない為にも大いに役立つ本だと思います。 (阿楠/2008-09-03)
目から鱗が。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||
厚い本でしたが、一気に読んでしまいました。特に記憶に関することは
いかに先入観で汚染されやすいか、また、何故に短絡的に関連付けてしまう性質が人間にはあるのかが実験例と共に説得力をもって語られています。故に裁判などでは文章などの物証が証拠として重要視されるのだと改めて納得。日記をつけておいてよかった、と思ったことが私の実体験であったので。小難しい本かもしれませんが、読んでおいて損はしないです。ものの捉え方が確実に変わります。特にトンデモのもにはまりやすい人はぜひお読みください。(トンデモものにはまる人がそもそもこの本に出会うこと自体、まれかも。私も、もっと早くに出会いたかったです。しくしく・・。) (ハニーサックル/2003-10-22)
誇大広告はなぜいまだになくならないのか。迷信、ジンクスと呼ばれるものが、先進国でも幅を利かせているのはなぜか。怪しげな民間信仰が現れるのはなぜか。超能力者が減らないのはなぜか。
これらの疑問は全て人間個々が生み出す「信念」による誤解の結果である、と筆者は説く。実験社会心理学・認知心理学の準教授を務める筆者の主張の展開は非常に示唆に富んでいて、興味深い。また、「こうであるかもしれない」というあいまいな(この「曖昧性」が筆者の攻撃目標の一つでもあるのだが)論理展開で話を進めていくこともないため、科学教養書として安心して読むことができる。
人間も動物である。進化の過程で、外界から全ての情報を得ようとし、それを元に推論を立てたり、その後の行動の予測につなげたりすることは実際的ではない。そのため、必要最小限の情報に基づいた判断(=信念)を確立し、それに則って行動を行う。その情報の取捨選択の中にこそ、「誤信」の生まれる余地があり、冒頭に述べたような、第三者的に冷静に見た場合、眉唾的なものに走ってしまうことになる、と筆者は述べている。
「ものを幅広く見て偏りを排除する」ことが大切だとよく言われる。しかし、本書を読むとなかなかそうしたことは現実には難しく、「誤信」がいかに生まれやすいものであるか、ということが良くわかる良著である。 (ぶれぐま/2005-11-04)
迷信や誤信に引っかかるのは、人間の知性が拙いからではなく、実は極めて優れているからであるというい逆説的な事実が本書によって理解できると思います。事象が複雑に絡み合った世界の中で、因果や秩序を人間が如何に巧みに洞察するか、ということが「ヒューリスティクス」という概念によってわかりやすく説明されています。
生存のためには(とりわけ人間が進化した原環境である野生環境下では)物事の因果関係を見逃すことは即致命的なミスにつながることがあるので、因果の兆候を検知するとそれを確証する前に速やかに「実在する因果」として同定してしまうという(野生環境下では「正確さ」よりも「迅速さ」のほうがより重要になります)、いわば「生存知」とでも言うべき知性を人間は備えています。この知性は通常は極めて適切に「因果」を見出すのですが、それでも百発百中というわけにはいかず、実際には存在しない「因果」を存在すると誤認識することがあります。これがつまり迷信・誤信の由来なのですが、こうした迷信発生のメカニズムを身近な実例をもとに(例えばツキのような)丁寧に解説してくれています。
ロジカル・シンキングの入門書としての用も果たしているのではないか、と思います。本書の内容を理解すれば、「ルルドの泉」や「宝くじの当たる神社」、「地震雲」、あるいはテレビでよくある「性格テスト」のような迷信やインチキ実験のからくりを看破できるようになって、小気味よい気分を味わうことができるでしょう。 (マクシ/2005-05-26)
唯物論的立場からの考察 |||||||||||||||||||||||||
本書では、人間が思考のプロセスをスキップして、無意識に信じがちな迷信や超能力と言ったものを、唯物論的立場から考察、解説した本です。

人間がなぜ騙されてしまうのか、を追及する事は大変意義深いと思いますし、本書で例に挙げられた、湾岸戦争時のイラクによる原油放出ニュース(後に誤りだった事が判明)などは、その間に実際に起こっていた事が記録として残っている為、”どのように世界の人は騙されたのか”という著者の結論にも説得力があります。

しかし後半で例として挙げられた、信仰及び超能力と言ったテーマに於いては、「始めに結論ありき」(つまりそんなモノは存在しない!と言う考え方)で話が進められているように感じます。
ルルドの泉で、「めがねや、補聴器、杖は捨ててあるのに、なぜ義足が無いのだろう」と言う表現は、本書で奇跡や超能力を否定する立場にある著者自身の考え方と自家撞着を起こしています。

ロジックに凝り固まった人には痛快な本でしょうが、全てを素直に受け入れる事は出来ませんでした。 (jiateng4/2008-04-24)
魅惑的な目次通り、本文も人間を知りたい者にとっては魅惑的な内容。
人間がいかに信じやすく、自分に都合よく考え、あいまいな生き物かを、実験と例文で淡々と述べてゆく様がなかなかに好み。
読み続けると、何故情報が人づてに伝わると次第に変化するのか、その答えまでおぼろげに浮かんでくる。 (mitinoku_r2d2/2005-03-21)
 湾岸戦争(1991年)の時の事である。アメリカがイラク空爆を開始した直後、或る衝撃的な映像が、テレビを通じて、世界に流された。それは、原油にまみれた真っ黒な水鳥の映像であった。そして、その際、その映像に加えられた解説は、イラクが、ペルシャ湾に原油を放出した為に、ペルシャ湾が原油で汚染され、ペルシャ湾では、この様な深刻な環境汚染が発生して居ると言ふ衝撃的な物であった。
 この映像に、世界各国で、イラクに対する怒りの世論が湧き上がった。そして、一部の国では、「イラクに対して、戦術核兵器を使ふべきだ。」と言ふ声すら上がったのであった。--この「イラクに対する戦術核兵器使用の声が上がって居る。」と言ふニュースを聞いた時の衝撃は、今も忘れられない。
 ところが、それから間も無く、海流の速度などからして、その映像が撮影されたとされる場所で、報道が伝えた日に、「イラクが放出した原油」が海岸を汚染するとは、到底考えられない事が、指摘された。それから、テレビは、その水鳥の映像を伝えなくなり、更に後、湾岸戦争が終結して数ヶ月後、その海岸が原油で汚染された原因は、実は、何と、アメリカの空爆によって破壊された油井から原油が海に海に流れ出し、そこに流れ着いた為らしい事が、確認されたのであった。つまり、「イラクがペルシャ湾に原油を放出した」証拠は全く無く、それどころか、アメリカこそが、その水鳥を油まみれにした張本人だったらしい事が明らかに成ったのである。ところが、それにも関わらず、その映像が放送された直後には、世界中でイラクへの怒りが巻き起こり、一部では、イラクに対する戦術核兵器使用の声すら上がったのであった。--もし、あの時、あの水鳥の映像に関する解説がそのまま信じられ続けて居たら、一体、何が起きて居ただろうか?
 人は、騙されやすい。そして、騙されやすいが故に、「国際世論」すらもが、この様に、核兵器の使用にすら、容易に傾く事を、この水鳥の事例は語って居る。--人間は、どうして、これほどまで、騙され易いのだろうか?
 本書は、そうした人間の騙され易さを、様々な事例から分析した、アメリカの心理学者トーマス・ギロヴィッチ(Thomas Gilovich)の著作の日本語訳である。--心理学者である訳者(守一雄、守秀子、両氏)の日本語は、読みやすく、明確である。--本書を読むと、容易に騙され、踊らされるのは、カルト教団の信者ばかりではない事が、痛感される。この情報過多の現代社会で、人がどの様にして騙されるかを理解する為に、この名著が、多くの読者に読まれる事を切望する。
(西岡昌紀・内科医/オウム真理教信者による坂本弁護士一家事件から
 16年目の日に) (西岡昌紀/2005-11-04)
 The Skeptic's Dictionaryの自己欺瞞の項目にある「大学教授の94%は、自分が同僚より良い仕事をしていると考えている。大学生の25%は、自分が他人との協調能力では上位1%に入っていると信じている。大学生の70%は、自分が平均以上のリーダーシップを備えていると信じている。平均以下だと考える学生は、たった2%にすぎない。」は本書からの引用である。
 ほかにもテレンス・ハインズが書いた教科書、カール・セーガン最後の著作などにも、本書を参照し、引用して書いた章があるほどだ。
 
 これらのことからも本書の重要性は判るだろう。もちろん普通に認知心理学の領域でも古典的名著である。とくに人間の認知の機能そのものが、ニュートラルだと誤信を積み重ねてしまう仕組みになっていることを、実験を交えながら力強く示しているのだから。

 まさに誤謬・誤認・誤信形成の専門書なのだ。さらに読み物としても面白いのだから、もう大変だ。

 懐疑論者必読なのは当然である。実際に教材として採用している大学もあるようで、特別な知識が必要というほどではない。超常現象領域に関心を持つ向きは、立場に関わらず一読を推奨する。とはいえ昨今ではさらに洗練された類書も登場しているの、必読とまではいわない。 (ワカシム/2008-10-18)
論旨も明確で読みやすい。人間がいかに騙されやすいか、信じ込みやすいかということを科学的
に紹介してくれる。
超能力の問題、総合的健康法と呼ばれるものなど、具体例も豊富に解説されている。

マスコミなど、無数の事実の中から商業的に受ける内容、側面だけを故意に選んで、歪んだ
情報を流すというのは良くあることでしょう。

これだけたくさんの情報が氾濫し、インターネットの普及によって誰もが簡単に情報にアクセス
できる時代、社会科学者の役割は大きい。物事を正確に判断するための良書と言えます。 (モト松田/2008-12-23)
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イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
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ASIN:4798100234
翔泳社(2001-07)
翻訳:伊豆原 弓クレイトン・クリステンセン
売上順位:1206
¥ 2,100(中古:¥ 1,500)

レビュー総評点:194
参考になりました |||||||||||||
全3部作を読みました。自信家の技術屋が読み物として読むだけであれば退屈な本でしょうが
事業を立ち上げ、攻める側に立っている人にとっては大変参考になるでしょう。イノベーションは遂行されなければ社会に価値を問うことも、生活者が抱えている問題も解決することもできません。業界内に存在するルールは自然発生的に、実績ある企業が取り決めている場合が多く、ルール自体も破壊しなければ、深刻な諸問題が解決できないケースが確実に存在しています。実践することが前提でなければ、ただの退屈な理屈になってしまいます。現在の企業の研究所も同様の状況と推測されます。 (五島列島/2007-10-09)
IT業界では日常茶飯事 |||||||||||||||||||||
HDDやパワーショベル、デパート業界での新規参入と古参の移り変わりの事例を元に、顧客のニーズを超えすぎてしまう高性能製品の行く末と、新たに別の土俵から登ってくるシンプルな製品(と企業)の世代交代についてまとめられています。

2007年の身近な事例を挙げるとすると、Windows VistaとGoogleのサービス、SONYのPLAYSTATION3と任天堂のDS、次世代DVD(両陣営)とネット動画配信事業 あたりが良い例でしょうか。

あと、似たようなパターンの例を繰り返し提示ながら主張を述べるのは、アメリカの論文の基本です。少し冗長に感じられるかもしれませんが、我慢しましょう。 (とろやん/2007-08-27)
 ハーバードビジネススクールの講義を一般向けに分かりやすく解説した本です。

 著者のクリステンセンは、トップ企業の入れ替わりが激しい業界に注目し、かつて業界でナンバーワンだった企業がなぜ新興企業に負けてしまったのか、経営者はどんな間違いをしてしまったのかを研究しました。
 当初の予想では、業界の激しい技術革新の動きについていけなくなったのではないか。また、経営者の“怠慢”や“驕り”が原因ではないか、と著者は考えていました。

 ところが実際に調査してみると、著者が予想した「技術泥流説」や「経営者無能説」は間違いであることが判りました。視点を変えて調査しなおした著者は、意外な答えを発見します。

 それは、経営者が優秀で、優秀な社員を抱えた優秀な企業からは、業界の地図を塗り替えるような新技術(破壊的イノベーション)は生まれてこない。気がついたときには、予想もしなかった新技術を開発したかつての弱小企業の勢いを止めることはできない、ということでした。
 優良企業は、現在の顧客の声に耳を傾け、現在の顧客が求める要望を実現する技術開発を行い、生産設備に投資します。しかし、このような現在の顧客の要求に応えるための通常の開発は、持続的なイノベーションであり、その中に「破壊的イノベーション」のヒントはありません。

 優良な企業、優秀な経営者ほど「破壊的イノベーション」に遅れをとってしまう。著者は、このイノベーションのジレンマの由縁を丁寧に解説し、後半ではこのジレンマを抜け出す方策も教えています。

 本書の最初の版がアメリカで発売されるや、二つの大きな賞を受賞し、ベストセラーになりました。アメリカのビジネスのやり方を革命的に変革したとも言われます。

 名著の評判に間違いはありませんでした。

 経営者はもちろんですが、技術者も興味深く読める一書でした。 (くろやぎ/2007-11-07)
一言でいうなれば「必読」これしかありません。
基本的に良書に当たるケースが多いですが、これもまた良書の一つです。

「優良企業がなぜ失敗するのか?」

というインパクトの大きな冒頭から始まり、IBM,HP,DECのディスクドライブ事業を事例に取り、3Cの自社、競合、市場をイノベーションという切り口から、分析しています。

市場に対して、持続的イノベーション、破壊的イノベーションを展開するケースがありますが、この際のオプションとして、過去の事例を引っ張りつつ、論理がブレないまま議論がなされています。

また、技術革新による、競合、市場に対する戦略オプションの特定について、細かく議論されているのは当然ですが、
一部人的資源の話についてもふれられています。
マッキンゼーカンパニーには、年間にMBAホルダーの新入社員がかなりの数で採用されますが、同じように年間で同じくらいの数の者が辞めます。しかしながら、マッキンゼーは優良企業として生き残っています。
ここは、ヒトが会社を創ります。という言葉はあるけれど、会社にヒトがいなければ成り立ちません。は成立しないということになります。ヒトで仕事をするのではなく、会社でプロセス通りに仕事をする⇒ノウハウは会社に残す。

このグッドサイクル見ることで、企業が優良企業である続けるための施策みたいなものもうっすら見えました。 (ma-ri/2008-04-06)
2年前に米国のビジネススクールに留学していたときには、この本の話題で持ちきりでした。どうして優秀な経営者が経営しているにもかかわらず、大企業が新市場参入に失敗するのかをデータを用いてアカデミックに、しかもわかりやすく説明しています。
当時、米企業を訪問すると、どの経営者もこの本を読んでおり、話が通じたことが驚きでした。日本の大企業の経営者の何人がこの本を読んでいるのでしょう。
日米の企業の業績逆転の原因はこの辺りにあるのかもしれません。やや古くなりましたが、今でもビジネスマン必読の本だと思います。 (oaktree/2003-03-21)
MBA関連で有名な本があると聞いて、読んでみました。
読まれる方のバックグラウンドがそれぞれ異なりますので、受ける印象も異なるのだと思いますが、自分の場合は、いまの自分の会社・商品が置かれた立場をより深く知るためにとっても役立っています。ついつい続編も買ってしまいました。簡単に内容を書くと、「抜本的な新しい商品や、新しいサービスを生み出すためには新しい顧客を探さなければならない。」ということなのですが新しい商品の中でも、自分の事業領域を将来侵しそうな商品について資本を投下しなければならない。それが無駄・ノーリターンに終わる可能性があっても。だそうです…。
これを読んだから成功するというわけでもないと思いますが、自分の視点を広げるにはとても役に立ちました。仕事といっても日々の業務ではなく、もう一歩進んで、会社経営について学びたい人におすすめです。 (beagle_jpn/2004-01-13)
技術革新を極め、会社として発展し続け、そのため設備投資や人員の増加を推し進めてきた。
そして気がつけば既存のレールから降りられなくなっている。
そんなジレンマに追い込まれる前に何ができるかを述べている本です。
本書は、そんなジレンマに陥ってはいけませんよ、と警告するだけではなく、なぜジレンマに陥るのかというプロセスを説明し、プロセスを解明することで浮かび上がる対応策を紹介しています。
本書で使われる用語、「破壊的イノベーション」という市場を変化させるような新しいアイデアは、後発企業が開発する以前にジレンマに陥る企業がすでにその芽を出している可能性があると述べています。
しかし、新しいアイデアの発案当初は同意してくれる人は少いでしょうし、同時に既存の収益構造を脅かす可能性が高いため受け入れられないのです。
したがって、新しいアイデアを認めることができる環境を企業内に構築すべきであり、そのためには同一組織で異なる収益構造の事業を運営せずに収益構造に応じた事業運営を行うべきという主張には同感できるものがありました。重厚ですが読み応えのある本でした。 (まさきー/2002-11-13)
大企業の持続的イノベーションは小企業の破壊的イノベーションには対処できないという本

すばらしすぎです!古典になりつつありますが,輝きを失わない.
いままでに無い「バリューチェーン」という考え方を持ち出して
破壊的イノベーションを説明していること.多くの事例が広い範囲で見つかること.
そして,何よりほとんどの大企業がこのジレンマを解消できない.

学術的な精緻さ,体系と,コンサルタントが持つ説得力の両方を兼ね備えています.

教科書を意識したのか,後ろの方の討論の手引きは余計だと思えるほど
すばらしいと思います.読むには時間がかかりますが,その分の価値は
充分あると思います.またこの手の本にしては安いです. (親カッパ/2008-01-23)
優秀な頭脳が集結した巨大企業が、なぜ業績不振に陥るのか?不思議に思っていました。本書を読んで納得。
ハイテク技術の話しかと思いきや、マネジメントで、参考にできました。
わたしは、発展前の会社に勤めています。が、成長に従った障害を予測できる知識を得ることができたのはラッキーでした。
業界を問わず、勉強になる本です。
おすすめです。 (社内自由人/2005-08-31)
ハーバードビジネススクール(HBS)で教鞭をとるクレイトン・クリステンセンによる名著。本書は、業界をリードする優良企業が、「破壊的イノベーション」の出現により、その地位を失う原因を理論的に分析したものである。

優良企業は、顧客の意見に注意深く耳を傾け、既存製品の性能を向上させる「持続的イノベーション」を目指す。しかし、時として、製品の性能や価格を引き下げる効果を持つ「破壊的イノベーション」が現れ、やがてそれが優良企業のシェアを奪うことがある。

本書では、ディスク・ドライブ業界をはじめとする各種業界のイノベーションの成功と失敗を例にとりながら、「破壊的イノベーション」が巻き起こす効果について帰納的に法則を引き出す。

日本語初版は2001年度だが、その本質は現代でもいささかも色あせることはない。技術経営やイノベーションを学ぶ際の必読の書である。 (石坂 哲/2008-08-10)
一見、技術職者のための本に見えるが、気を張って読めば読むほど
どんなビジネスにも応用のできる「チャレンジと創意工夫」の
物語だということが見えてくる。

そのことは裏を返せば、挑戦者精神を持たない人にとっては
単なる技術革新本にしか見えないということだろうが、
そういう人に本書はおすすめできない。

むしろ、技術職にないが起業家精神、チャレンジスピリットにあふれる
人たちこそが、本書のメインターゲットだと思う。

そういう人が読めば、目から鱗の話ばかりのはず。おすすめです。 (Webマーケター/2007-10-27)
まじめなレビューはほぼ出尽くしていて評価も定まっている本ですので、内容云々はしません。 ビジネス書としてだけでなくパソコン好き、というか、その歴史などを含めてのカルチャーとしてのコンピュータ好きには、懐かしいハードディスクメーカーの名前が出てきて、それだけでも楽しめます。
SEとかの職業の人が、マネージメントおよびビジネスストラテージへのとっかかりとして読んでみてもいいのかぁ、なんて思ってみました。
ちなみに、私には読みにくい訳だったので、★3つです。 内容はもちろん文句無しですけど。 (matshi34/2004-03-13)
今、この瞬間に役に立ちます ||||||||||||||||||||||||||||||
顧客の意見に広く耳を傾け、彼らの声に忠実に従った製品を開発し、十分な規模を
もった市場を相手にビジネスを行う・・・
経営の基本に忠実に従った、一般的に優良とされている経営をしていても、
破壊的技術は知らないところからやってきて、いつの間にか市場をのっとっている・・・。
経営者なら誰もが自分の企業が市場から追い出されてしまうことを恐れて常に対策
を行っている・・・にも関わらず競争に敗れてしまうことがある原因について解説しています。
何より筆者は自分の仮説に対し膨大なデータによって検証しているところが説得力
があり、その対象にあげているものも、市場を支配する企業の移り変わりが非常に
早いハードディスク業界というところがさらに興味を引き立てます。
そしてこの本の理論が現在証明されようとしているところです。
現在アップルがiPod nanoという新しいiPodを発売しましたが、このiPodは記憶媒体
にフラッシュメモリを使用しています。
iPod = ハードディスク
というイメージも定着していると思いますが、アップルは攻勢にでて先月まで
売り上げの上位を占めていたiPod miniを商品から消しフラッシュメモリ型のnanoで
勝負をしてきました。
ここでフラッシュメモリはこの本でいう"破壊的技術"だと考えられます。当初は
USB接続の記憶媒体や低容量のメモリーカードとして使用されてきました。
それが毎年のように容量を増やしてきて既に16Gの容量のものも開発されています。
このままの速度で容量が増加し続けるとやがて現在のノートパソコンが必要としている
容量をカバーできるようになり、パソコンからハードディスクが消えフラッシュ
メモリになるかもしれません。そうなると消費電力が低く、軽量コンパクトで起動
も早いフラッシュメモリがパソコン市場で主流になり、ハードディスクは一掃される
可能性もあります。
このような流れはその他の市場でも起きています。
アップルはうまく対応しているのかもしれません。
今後の流れに注目していきたいと思いました。
ハードディスク業界が予想通りに移り変わったときはこの本の評価はもっと上がる
ことでしょう。 (junior-san/2005-09-20)
ハードディスクに関するケースが記載されているが、
成長が早いのと、特殊な単語が出てくるために、何度も読み直すことになった。

しかし、本としては、各章ごとに分かりやすい箇条書きの記載があり、
エッセンスをかいつまんで読書することもできる。
また、参考文献の記載も豊富であり、
緻密な調査をベースにした本であると感じる。

内容はもちろんのこと、読者のことも考えた編集の体裁で
含蓄のある、よく考えられた本だと思う。


(パンツァーファウスト/2009-03-04)
PRESIDENT誌で「役員・社長候補が読むべき本」として推奨されていた本です。特に大組織・グローバル企業等で働かれている方は必須の本でしょう。sustainable technologyとdisruptive technologyの違いはよく理解しておく必要があるでしょう。翻訳本もいいですが、原本で読むことをお勧めします。 (hiropon/2008-10-09)
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誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか
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ASIN:4757160119
NTT出版(2006-08-30)
翻訳:山形 浩生ジョージ・エインズリー
売上順位:8402
¥ 2,940(中古:¥ 1,848)

レビュー総評点:92
わかりやすい |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
人がなぜ矛盾をはらんだ行動をしてしまうかを双曲割引の理論でもって説明している。理論は完璧のような気がするが、その著者の言っている双曲割引の信憑性を裏付けるデータがほしかった。というのも、矛盾した存在である人間の愚行は特にこれだけのページを読むまでもなく一般人にも周知の事実すぎて、あまりにもあたりまえのこと読まされすぎた感があったからだ。しかし、この理論から、さまざまな可能性を予見させる考え方は大変おもしろく、一般的な読み物として結構おもしろいと思う。それから、訳者の山形氏は訳者としてすごいのかでネットの自由は進化するを読んでも感じたが、文章が大変ポップな感じがして、こういう分野の本を読むのに肩がこらずによめる感じもとてもいい。本論を読む前に、訳者の解説を読んでから読むこともお勧めする。 (kidd/2006-10-05)
著者は、未来の報酬の心理的な割引は、
合理的な指数関数ではなく、双曲線型であるという、
ハーバードにいた心理学者ハーンスタインの
仮説を研究してきた。

この事実はいまでは実験経済学の中で広く知られていて、
最近でも阪大のCOE研究でも使われているほどである。

双曲割引では、異時点間の選好に矛盾が生じる結果、
ダイエット中なのに、つい食べてしまう、とか
禁煙したいのにできない、とかいうような人間的、
あるいは日常的な悩みを説明できるのである。

これはすでに行動経済学のすべての教科書に書いてあるので、
詳しくはそちらを読むのがいいだろう。
本書は教科書に比べて、あまりにも話題が散発的で、
あまりまとまっていないため、エッセイというべきだからである。

著者は第一人者であるため、
私は双曲割引の基礎となる神経科学的な基盤について
示唆しているのではないかと期待して読んだが、
それは全くなくて、
過去の人間の知見と双曲割引仮説がいかに整合するかに
の説明に終始しているのは残念である。 (蔵研也/2008-01-19)
双曲割引一本槍の怪書 |||||||||||||||||||||||||
ヒトのもつ限定的合理性に関し、友野典男は「行動経済学」の中で、網羅的、横断的に
様々な議論を紹介している。その中で双曲割引は少々批判的な紹介に留まる。しかしエ
インズリーはまったく逆に、双曲割引ひとつでどこまで行けるか、やってみようじゃな
いのというアプローチをとっている。その辺は、学問の領域に目配せしなきゃいけない
経済学者と臨床的に使えるものは使っちまえという精神科医との差なのかもしれない。

エインズリーは驚くべきことに、意志の発生すら双曲割引との関連から説明してしまう
のだ。さらに意志の持つデメリット(満足度を減らす場合等)まで検討している。

しかし、本書はプロットも一本槍で筋が通って読みやすいのかといえば、さにあらず。
訳者も述べるように、枝葉が伸びすぎ(枝葉も面白い話が多いのだが)、いったい自分
は何を読んでいるのか、著者に置いてけぼりにされるような箇所が少なくない。

また最初に訳者解説を読むべきかどうか判断に迷う(私は最初に読んでしまった)。な
ぜなら第10章にあるように、それは報酬消費のピークにはやく到達しようとする「い
けてない」拙速な行為だからである。(逆にいえば、本書の読みにくさは、読者の満足
を最大化するために最適化されたプロットなんだろうか。なんて考えたが、多分それは
考え過ぎ。)しかし普通の読者であれば問題は無さそうである。双曲割引という概念に
初めて触れる場合や、本書の押さえるべき主脈は何かについて水先案内を受けたい場合
は、むしろ先に読んでおいた方が、適当だろう。 (ori_pupa/2007-02-17)
宮本武蔵を気取る訳では無いが、私は此処10年以上に
亘って「後悔」をした事が無い。「燃え尽き」以前の30代半ばより
若かった頃は、後悔した事もあった様な気もするが、もう良く覚えていない。
他人はどうかは知らないが、少なくとも現時点までの私にとって
「後悔」と言うのは、左程重要な感情では無いらしい。
・・但し、「過去の失敗から学ぶ」為に、定期的に「フィードバック」は行う。
だが、この時「後悔」と言う感情は殆ど全くと言っていい程、発生しない。・・

双曲割引については、グラフをイメージした方が判り易いだろう。
双曲線グラフの平面座標第一象限のみを考える。
X軸は時間軸であり、Y軸が割引率である。「儲かる・得する」と言う
経済的な「利得」の考え方で言えば、自分が金貸しか不動産経営の大家と
考えれば良い。賃貸マンションの大家だと仮定して、話を続けると
今すぐ、マンションの借り手が現れた時は、高い家賃で設定して
年利回り12%以上を取りたいと思っているが、一年間に亘って
空室状態が続いた場合は、もっと家賃を安くして、年利回り9%でも
構わないか、と思ってしまうし、更に3年間に亘って空室が続いたら
余程立地その他の条件が悪いのだろうから、もっと家賃を安くして
年利回り6%でも仕様が無いか、と考えてしまう「フツーの人間」の
「気持ち」を表したものと考えて良いだろう。
勿論、この場合は「素人の感覚」であり、「不動産投資のプロ」だったら、
例え資産デフレで売るに売れない状況でも、他に「打つ手」は幾らでも
あるだろうに、と考えるだろう。実は、相場も同じである。
「金融危機」云々が言われる昨今であっても、「儲け方」自体は
それこそ、山ほど沢山あるのだ。

どうも、双曲割引理論の提示する「フツーの人間の不合理性」
と言うのは、「投資に失敗する素人」を「正常な人間」と
考えたがる節がある様だ。

・・・
此処で敢えて、極論めいた事を言わせて貰うが、
少数であれ、ダイエットや禁煙に成功した者、トレーディングや
不動産投資に成功した者、更に消費者金融のビジネスモデルとしての成功
と言った事を考えると、資本主義ゲームの勝ち組プレイヤーは「『超』正常」であり、
負け組プレイヤーは「正常な人間」となり、「異常者」=「病人」が存在しない。
精神医学的に「治療の対象」が存在しないとなると、一気に「精神科医不要論」に
まで、帰結してしまうのでは無かろうか。勿論、トンデモ理論なのは充々承知で
こんな事を言ってるのだが。

行動経済からアプローチして「格差社会」の文脈で考えると、成功者を
「『超』正常人間」として、設定せざるを得ないだろう。だって、現実に
存在するのだから。精神医学的問題を抱えた「病人」と言うのは、この考え方では
「後悔」と言う「感情的問題」に極端に悩んだ挙句、鬱病になった人間くらいしか
いないだろうし、それが唯一の「治療対象者」なのかも知れない。

「医学的問題」中心と言うより「経済的問題」中心で考えると
「医療のプロ」である精神科医自身の出番が無くなってしまい、
著者は自分で自分の「存在意義」自体を危うくしている様にも見える。
単なる「老婆心」かもしれないが。

・・・
このレヴューも「線形的モデルの限界」の文脈の
中で書いている。

続きはまた書く。 (grayfalcon/2008-11-30)
訳者の解説が長く本論をかみ砕いて解説しているために、意志という掴みづらい事柄にもかかわらず、どんな人でも面白く読めるのではないでしょうか。癖や痛みにまで言及しないほうがわかりやすくてよかったと思いますが、人文科学を研究している人にはぜひ読んでいただくといいかと思われる一冊です。 (尻顔足太郎/2007-10-21)
心理学は人間を機械とみなす傾向がある。コンピューターのアナロジーで脳や心を語るのはその典型だろう。本書で言うところの効用理論と認知理論はどちらもこの代表打者だ。しかし、人間という機械は情報処理装置を備えているだけではない。エンジンなのかモーターなのか知らないが、動力源だって備えている。一般には「欲求」や「意志」と呼ばれていながら、何故か心理学からはほとんど注意を払われてこなかったその動力源をつぶさに解き明かしている。しかし、その解き明かし方がすごい。「ある動物の行動がより低次のプロセスや心的能力で説明できる場合は、高次のプロセスや心的能力を持ち出すべきではない」というモーガンの公準を体現しているからだ。

説明に使う「低次のプロセス」は、ハトやマウスやサルの行動実験から導き出した「双曲割引関数」という原理だけ。あとは、それを補強するための枠組みとしてゲーム理論とカオス理論を少々。これだけの道具で、文学や哲学が長い年月をかけて洗い出してきた「意志」の性質と、それが個人の中で形成されていくプロセスを描き出し、「意志」にまつわる「それってあるある!」というエピソードの多くを説明してしまう。しかも精神科医らしく、フロイトの概念まで説明してみせるというおまけつきだ。そして話は、「意志」の功罪とあしらい方、「意志」と社会環境との相互作用にまで広がっていく。

もちろん、著者も指摘しているように、ここで描かれたストーリーが全て正しいと言い切れるわけではない。この本の一番の意義は、「双曲割引関数」という世間一般にとって目新しい知見を広めたことでも、結論として提示された「意志」にまつわるストーリー自体の面白さでもなく、その間をつなぐ論考そのものにあるのではないかと思う。つまり、一般的な概念や合理論的な推論だけでは演繹できないミッシング・リンクを、行動実験から実証的に得られた帰納的原理を用いることで補ってみせるという痛快さだ。

決して読みやすい本ではないが、興味深い小ネタも満載である。(個人的には、現在の自分と将来の自分との間の異時点間交渉という反復囚人ゲームが面白かった。)巻末にある長めの訳者解説がくどいくらいに親切丁寧なので、まず先にこれを読み、折に触れてそこに立ち戻りながら本文を読み進めるのがいいと思う。 (gomame/2008-11-24)
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日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く
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ASIN:4904336119
ファーストプレス(2008-09-20)
安部 義彦
売上順位:3586
¥ 2,310(中古:¥ 1,549)

レビュー総評点:71
2005年にキム教授により提唱された「ブルー・オーシャン戦略」を日本の経営環境と日本企業の実態を踏まえ日本風に書き直した書。レッド・オーシャン戦略とブルー・オーシャン戦略を対比しながら、ブルー・オーシャン戦略のポイントをエッセンス的に解説する。Wiiなどの事例を用いながら、ブルー・オーシャン戦略の3つの柱を分かり易く解説してくれており有益な書である。但し、提示された手法を用いたとしても、この混迷の時代において、果たして「ブルー・オーシャン」を見出せる企業がどれほどあるのか・・・ビジネスに携わるものにとっては、決して明るい読後感がないのは多くの方が実感されるであろう。 (INNOVATE/2008-10-23)
2005年に日本で刊行されベストセラーになった「ブルーオーシャン戦略」の実践版。

キム氏の「ブルーオーシャン戦略」を読んで、概念はわかったけど、同進めていいかわからない、ブルーオーシャン戦略の立案手法がわからないという方は多いと思いますが、本書は日本の企業の事例を挙げてわかりやすく戦略立案までのプロセスを解説してくれています。

ただ本書でも、オリジナルでもそうですが、出てくる事例というのは結果的にブルーオーシャンを創造したのであり、新市場を狙って戦略を立てたのではないので、本書で紹介されているようなStepを踏んで成功したという話ではありません。

本書で紹介されているさまざまな戦略立案のためのチャートなどは使えそうな気もしますが、新市場は発想の転換という言うはやすく、行なうは難し≠ェキーポイントなので、どちらかというと思いついたことを検証するために使うのにお勧めです。

非常にわかりやすい紹介がされていることには間違いないので、一読をお勧めします。 (Ryu/2008-10-23)
オリジナルと比較して、圧倒的に明快で、わかりやすい。

本著には3つの特徴があるが、特に3つ目の日本企業の事例を多く取り入れていることが、具体的に伝わってくる最大要因だろう。

オリジナルにあった、戦略マップやERRCは覚えていたのだが、記憶に残っていないもの多く、本著を読んで、改めて、オリジナルの内容を理解できることにも繋がった。

また、本著の特徴として、図やグラフが非常にきれいであることが挙げられる。本著を読んでオリジナルを見直したが、オリジナルの素っ気無さと比較すると、読者への見易さ・理解しやすさを丁寧に考えていることがはっきりわかる。 (Ruby_Ruby/2008-09-27)
プロセスがわかりやすい |||||||||||||||||||||||
本書で書かれているように新市場を創造することはなかなか形式知化しにくく、なかなか順を追って考えることが難しかった。ブルー・オーシャン戦略はそれを体系化してくれているのだと分かってはいたものの、翻訳本ではいま一つ具体的にイメージがわきにくかった。本書はプロセスマップも多様し、具体的にどのようなプロセスで考えればよいのかを教えてくれている。日本のビジネスマンにわかりやすくなるような工夫が随所に感じられた。 (アマゾン太郎/2008-09-23)
日本企業の事例も多く、ブルーオーシャン戦略を理解するには非常にいい本だと思います。

またその事例を用いながら、実際の現場でブルーオーシャン戦略を立案、実行していくための各種ツールの使い方を含め具体的に解説がなされているため、自分でも職場で使ってみようという気にさせてくれますし、その際のハンドブックとしても使える本だと思います。
(prot3/2008-12-12)
最初読み始めた時は、聞いたことない言葉が多くでてきたので、なんだかわかりにくそうだなあと感じた。
しかし読み出すと、その不安は一機に解消し、高い満足に変わった。

本書は、ブルーオーシャン戦略の本質はどこにあるのか、実践するにあたり重要な要諦をすべてあますとこなく、日本企業の事例の中で解説していた。

ブルーオーシャン戦略の翻訳本が出版されているが、大部分の人がその本質や内容を理解していないと言われている。
この本を読めば、その本質がどこにあり、実際に戦略を構築し、実行していくのには何を考え、何をしなければいけないかが事例の中で詳細にわかりやすく説明されているので、すっと
頭に入ると思う。
私も翻訳本は読んでいたが、あらためてこういうことだったのかと思う点が実に多くあった。

これだけ多岐の観点からまとめられた良書はまれにみない。
新しい創造を志す人には、手元におきたいバイブルになると思う。
(ヒロ/2008-09-26)
一般的に、海外の書籍は日本企業の事例が少なく、また、おそらく翻訳の難しさから訳書そのものも必ずしも読みやすくない(かと言って原著を読解する能力もない・・・)と感じることが多いので、本書のように、日本人の手によって日本企業の事例を多く取り上げながら海外の書籍を説明するというタイプのものは、大変意義のあるものだと感じました。
本書で紹介された日本企業の事例を知ることにより、「新しい需要を創造する」とはどういうことかを原著より身近に感じることができると思います。
これらは「ブルー・オーシャン戦略を実践した事例」というよりも「ブルー・オーシャン戦略の理論やツールに当てはめるとこのように説明がつく」という捉え方のほうが適しているかもしれませんが、いずれにしても、新しい需要を創造したいと考える人々が利用可能なツールのひとつとして、大きな示唆を与えてくれるものだと思います。
(Skywalker/2009-04-02)
具体的な事例に沿って、
また、具体的な作業手順まで触れて
ブルー・オーシャン戦略を説明してあります。

本家の著者のお墨付きということですので、
正しく理解できます。
個人的には本書を読むことで
やっと、本当の内容を理解できたと
感じました。

ただし、本書内でも書かれていますが、
ブルー・オーシャン戦略はあくまで
大企業(もしくは大資本)向けということで
中小企業がどう活用していくかは
課題だと思います。 (かけふ/2008-12-30)
ブルーオーシャン戦略はマイケルポーターの「競争戦略」のアンチテーゼ。著者によればそのためブルーオーシャン戦略を理解するためには「競争戦略」を正しく理解していることが前提になるという。キム教授のオリジナル版は事例が旧く感じるのでブルーオーシャン戦略に関心があるかたはこちらのほうがとっつきやすく、共感することも多いだろう。 (an ugly duckling/2008-12-23)
ブルーオーシャンと言う言葉は聞いた事が有りましたが、単に競争の無い世界だという認識しかなかった私には、目から鱗の本書でした。
特に、ノンカスタマーを取り込むことが重要だという事や、オルタナティブの考え方は、当たり前の事ながら気づきが足りなかったところです。
閉塞感のある昨今、ビジネスの気づき見いだしてくれる良書です。 (しんさん/2008-11-25)
『ブルー・オーシャン戦略』の日本企業版といったところか。

日本企業の事例を多く取り入れているところは、
オリジナルの「ブルー・オーシャン戦略」を読んで
現実味に欠けると思った人にとっても
略「ブルー・オーシャン」を随分身近に
感じられるようになると思う。

残念なのは、オリジナルの翻訳本でもSONY(ウォークマン)や
iモードの事例があり、本書ではオリジナルと内容が重複している
ところがあります。
即ち、オリジナルを読んだ人は少し内容の乏しさを感じるでしょう。


全体的には、「ブルー・オーシャン」を再認識できる良書でした。
オリジナルの「ブルー・オーシャン戦略」を読んでない人には
お勧めです。 (もれしゃん/2008-10-13)
この本一冊で新規アイデアを事業化することが可能な気がします。

本書は既存のビジネスの改善を助けるものではありません。

既存の価値観を根底から覆し、新たな発想で新市場に取り組んでいく人のためのものです。

私は、新規創業を目指して商材と事業モデルを探していますが、その実現の方法が1冊でまとめられている本に出合ったのはこれが初めてです。

図表や成功事例が豊富に取り上げられているので、本書の言いたいことがスムーズに頭に入ってきます。

細かい部分は実際に本書を手に取ってもらうとして、エッセンスの部分を抜粋して掲載しておきます。

「ブルーオーシャンとは、いまだ存在していない市場のこと。言い換えれば競争の存在しない未知の市場空間のことだ。ブルーオーシャン戦略を立てるということは、企業にとっては「ブルーオーシャン=新たな需要」を創造することを意味する。その結果、利益の伸びは大きくなり、自社の成長スピードも速くなる。なぜなら、新たに創造された市場にはルールが存在しないからだ。つまり直接的な競争が成り立たないのである。市場の広さから得られる成長性、無限の可能性という意味において、ブルーオーシャンは広大で深く力強い「青い」海のようなものなのである。」(P49 第二章『新しい需要を創造することが、ブルーオーシャン戦略の目的』)

具体的なブルーオーシャン戦略の成功例として、
・任天堂Wii
・アップル
・QBハウス
・ソニーwalkman
・NTTドコモi-mode
・ネスレ
・セコム
・シマノ
・アスクル、などが挙げられています。

個人的には、『ティッピングポイントリーダーシップ』というものが印象的でした。

組織を動かすのにこんな方法があるのかと、「目から鱗」の発想でした。

併せて、「金魚鉢のマネジメント」も非常に役立つ発想です。 (Y&Yカンパニー/2008-10-28)
題名に惹かれて読んだが、オリジナルの解説本の域をでていない。
引用されているケースも表層的で目新しさはない。
(実務家の星/2009-01-06)
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ブルー・オーシャン戦略実現シート―戦わずして勝つ「最新・最強の戦略」
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アスカビジネスカレッジ(2007-11)
小島 琢矢
売上順位:208166
¥ 1,890(中古:¥ 1,439)

レビュー総評点:-14
金返せ |||||||||||||||
「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)」というオリジナル本の写本?
ほとんど丸写し。図とかも「ブルーオーシャン戦略p.55の図をもとに改変」とかって、おいおい。
オリジナリティがまったくない。読む価値がない。
もともとの「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)」を買って読めばよい。 (hidetox/2008-04-03)
「ブルー・オーシャン戦略」の概略はわかった。でも、自社に導入するにはどのようにすればいいのか?そんな問題を解決するのに最適な1册です。巻末の実現シートに”事例解説の記入の仕方”を参考に進めて行けば自社への導入が簡単にできるようになっています。本書は「ブルー・オーシャン戦略」(ランダムハウス講談社)を読まれた方はすぐに使えます。 (小梅/2007-11-25)
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キャズム
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翔泳社(2002-01-23)
翻訳:川又 政治ジェフリー・ムーア
売上順位:6313
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レビュー総評点:174
待望の翻訳書 ||||||||||||
この本の翻訳書が出るのを待っていました。米国のMBAに2年前に留学していたときに、マーケティングの授業の参考図書として原書で読みました。今回、やっと翻訳が出て手にとってみると、とてもうまく訳されていると思います。
新商品を企画する人は、なんとなく感じていたアーリーアダプターという新し物好きのマーケットセグメントからいかにして大衆=アーリーマジョリティに商品を受け入れてもらえるか、そのキャズムをいかに超えるかという課題を明確に浮き彫りにした本です。
この本は、おそらくマーケティングの名著として今後も重要なポジションを占めていくことと確信しています。 (oaktree/2003-03-21)
感動した! |||||||||||
何が感動したかといえば、この本が翻訳されたことである。
10年近く前にサンフランシスコでこの本を見つけた。標準的なライフサイクルの考え方に、新たな視点を付け加えてくれており、その前後に国内では、今で言うデジカメが鳴り物入りで登場したにもかかわらず、次々と大コケしていた。その説明をキャズムですることができたというのは言うまでもない。
その後数年たってから、ダラス空港にある書店でペーパーバックとなっていたこの本を見つけ、「どうして日本では刊行されないのか」と思った記憶がある。売れに売れている「ザ・ゴール」には、著者の翻訳拒否もあったということであるが・・この日本の出版社を尊敬します。 (hidehiko/2002-04-30)
誰でも技術者であれば「最先端技術を駆使した製品だからといって売れるわけではない」ということは経験的に理解していると思う。しかし、それがなぜなのかについては、私自身はあまり考えたこともなかった。本書はこの問いに明確な答えを与えてくれる一冊だと思う。スタンフォード大学などの多くのMBAコースにおいて授業にも用いられている本ということで、さぞかし小難しいのだろうと覚悟して読み始めたが、あまりの面白さに寝る時間も惜しんで一気に読み進んでしまった。日本に紹介されるのがあまりにも遅すぎた感もあるけれど、ハイテク技術関係者、特にあまり予算のないベンチャー企業は必読の一冊だと思う。 (b-frontier/2003-07-04)
日本語版がようやく出版されたというニュースを見て、改めて原書の改訂版を手にとって見ました。
現在、産学連携ベンチャーの中でマーケティング担当者として新しい分野の技術を世に出そうとしている私としては、どの章も非常に具体的で示唆に富み、読み進む度に翻って自分が遂行している戦略が正しいかというレビューをしてしまう、という内容でした。あえて言うと、一般化しすぎているきらいがあり、対象とする財の種類よって違ってくる点の記述が少ないのが気になった。
1991年初版ということでしたが、改訂版では90年代に米国で成長した有名なハイテク企業もケースとして取り上げられており、単に理論としてだけでなく、ケーススタディとしても楽しめる内容でした。 (jiateng4/2008-02-23)
本書では、ハイテクマーケットを、
1) イノベータ(ハイテクオタク)
2) アーリーアダプタ(ビジョン先行派)
3) アーリーマジョリティ(価格・品質重視派)
4) レイトマジョリティ(みんな使ってる派)
5) ラガード(ハイテク嫌い)
に分類し、それぞれに於いて、取るべき戦術を変える必要がある事を説明している。
特に2)と3)の間には大きな溝(キャズム)があり、ここを乗り越えられないために、多くのベンチャーが消えていったと解説している。

本書がすぐれているのは、論理構成が優れているからだけではなく、それぞれの事例について、「如何にして壁を乗り越えるか」という模範解答が提示されている点であろう。

今まで頭の中でぼんやりと感じていた事が、ここまで明確に、ロジカルに説明されると爽快である。

本書は、ハイテク業界についてのものだが、よく考えれば人間のタイプも1)-5)に分類可能であり、それぞれのタイプについてつきあい方を変える必要があるのだろう、と気づかされた。

久しぶりに大ヒットの本であった。 (/)
 
 新しいモノが採用されていくライフサイクルの流れの中で、乗
り越えなければならない”キャズム(溝)”の存在が、その普及を妨げ
ている。その阻害要因をしっかりと認識した上で策を打って行くことが
重要であるとこの本から学んだ。導入の初期段階で新しいモノにすぐ飛
びつく様な人々の層、様子を見てから使ってみようとする人々の
層・・・流行に乗り遅れてしまう層など様々だ。それぞれおかれた状況
が異なる人々の層に対してどう対処すればよいかのか、そのポイントを
教えてくれる。営業、マーケティング、コンサルティング・・・この理
論が応用が可能だ。「イノベーション普及学」(エベレット・M.ロジャ
ーズ)と合わせて読まれると理解は深まるだろう。 (SCM Adviser/2005-03-05)
マーケティングの本ははじめて読みましたが、すごく判りやすい一冊。
海外のビジネス書に多い、始めの章を読むだけで、その本の概要がわかるように構成されており、忙しい人にもお勧め。超忙しい人は、表紙を裏表よむだけで事は足りるはずです。 (akkie_town/2002-01-29)
アメリカでは常識になりつつある(なっている?)マーケティングの考え方らしい。内容は結構簡単で、受け入れやすい内容になっている。実際に「キャズムの考え方でマーケティングをしてみると成功するかも」と思ってしまう。キャズムの考え方を理解していても、実際に実行して成功しているところはそれほど多くないような印象を受ける。そこが難しいところであり、また面白いところかもしれない。 (佐倉ごるふ/2002-02-12)
友人に「必読」と薦められて本書を読みました。まずこなれた翻訳が読みやすさ(決して内容がやさしいわけではありません)を感じさせ、ページをめくる手が早くなります。マーケティングの基本中の基本の理屈を軸にして、ハイテク製品・技術を受け入れるターゲットの層の間に、乗り越えるべき裂け目があるとする、著者の経験則?を当てはめながら、おそらくシリコンバレーの企業群を豊富に観察、経験してきたと思わせる実例を豊富に織り交ぜて、ハイテク独特のマーケティングをみごとに解剖しています。文章、内容とも説得力があり、ついうなづいてしまいますが、読後に「ちょっと待てよ。観察してきた事例や経験を敷衍すると、マーケティング理論にあてはまったわけかな」と、ちょっとだまされまい、と身がまえるほど、構成力が秀逸です。 (親カッパ/2002-07-22)
皆が甘口のレビューを書いているのであえて辛口のレビューを

 キャズムに書かれてあることはほとんど過去の書籍に
書かれていることで,後発の方がわかりやすいのは当然.
原本は1999年であり,訳者があとがきで補足しているが
すでにその内容も古く,古くなる内容ということは普遍性が
無いことの裏返しなのではないかと疑いたくなる.
 それを証拠にと言うわけでないが,2007年に買った
本であるが,2003年の第2版であることから,もう
時代が変わったことを意味しているのかもしれない.
 
 ケースが古く適切でなくなった部分が出てきたとはいえ,メッセージは
依然新鮮で,「この新製品に注目」ではなく「この新市場に注目」(第6章)
など,OpenEyesなメッセージがならんでいるので古本でも
良いので買い求めることをお勧めします. (/2007-09-28)
多くの書評で既に絶賛されている通りの素晴らしい本であった。
「新しいモノ好き(アーリーアダプター)と
 実利主義者の購買動機には大きな隔たり(キャズム)があり、
 多くのハイテク企業がこの違いを認識できず失敗する。」
と言うのが著者が提唱する「キャズム理論」の概略。
これはいくつかの事例を元に十分に説得力ある説明がされている。
ここ何年かのIT業界を見てきた者ならコロンブスの卵的発想かもしれない。

さらにこの本が素晴らしいのは、
そのキャズムを乗り越えハイテク企業を成功に導くための方法が、
説得力ある事例と共に実に詳細かつ判りやすく説明されていることだろう。
技術的に先行するハイテク製品を持っていて、
それを使ってビジネスを成功に導きたいと考えている経営者なら、
本の価格の何千倍ものコンサル費用を払ってでも知るべきことが書かれている。

ただ、私のようにマーケティング戦略が立案できる立場にない者にとって
この本の内容をどうやって活用するかは、私の中で消化しきれていない。
自らの担当範囲での「局地戦用」にこの理論を用いるか、
それとも自分が従っている会社上層部の「評価基準」として使うか。。。

また、マーケティング戦略が立案できる立場の者がこの本を読んだとしても、
常に成功するとは限らないだろう。
それはこの本の内容に限界があるのではなく、
この本の内容の実践には、相当な勇気が要ると思われるからだ。
そんな勇気を持つ経営者は、おそらく極めて少ないと思われる。
著者はキャズムを超える段階での「売り上げ至上主義」を戒めるが、
大半の企業では「売り上げ至上主義」からの脱却はとてもとても難しいのが現実だ。

とは言っても書かれた内容は素晴らしく、
ハイテク製品が「売れる/売れない」の根本原理を説き明かしている。
ハイテク関連の仕事をしているなら読んで損はないだろう。 (山田晃嗣/2007-04-16)
技術的にすぐれた商品がなぜヒットせず、技術的に劣る商品がなぜスタンダードになるのか?この古くて新しい疑問に答え、処方箋を提示しています。著者はシリコンバレーの著名なコンサルタント。ベンチャーキャピタル業界での必読書となっているようです。私は3iというヨーロッパ随一のVCのファンドマネジャーから推薦されました。 (ひろっち/2003-04-16)
ハイテク製å"ã‚'成功に導くためのマーケティングにおã'る、重要なポイント「キャズム(深い溝)」にé-¢ã-て、詳ç'°ã«åˆ†æžã-、それã‚'ä¹-り越え初期市å 'からメインストリーム市å 'への飛躍ã‚'実現するためのæ-¹æ³•について述べた書。テクノロジーのライフサイクルにおいては、異なるå¿-å'ã‚'もった顧客層が標æº-偏差のグラフの形ã‚'形成ã-て存在ã-、それぞれの顧客のå¿-å'性により、マーケティングのポイントも異なってくる。特に初期市å 'ã‚'形成する顧客と、メインストリーム市å 'ã‚'形成するための顧客では、そのå¿-å'性ゆえに大きな溝が存在ã-、ã"れが連続的なマーケティングシエアの拡大ã‚'阻む原因となる。
本書は、主にハイテク製å"ã‚'扱った話になっているが、決ã-てã"のマーケティングの考えæ-¹ã¯ã€ãƒã‚¤ãƒ†ã‚¯è£½å"ã ã'にé!-¢ä¿‚するものではない。ã"の変åŒ-の時代、どの業界でも急激なイノベーションが課題とされる中、非連続な変åŒ-ã‚'市å 'にå-ã'å...¥ã‚Œã¦ã‚‚らおうとすれば、そã"にはæ-¢å­˜ã®ã‚‚のとæ-°ã-いものã‚'めぐるキャズムが存在するだろう。その意å'³ã§ã€æœ¬æ›¸ã¯ä¸€èˆ¬çš„なマーケティングにé-¢ã™ã‚‹æœ¬ã ã¨æ€ã£ã¦èª­ã‚"だほうがいいと思う。 (On the water/2003-03-28)
久々に刺激的な書に出遭った。内容は具体的でわかりやすく一気に読める。
かつて自分が関わったプロジェクトを念頭において読むと思い当たる節もある。
ソフト開発技術者も技術本ばかりではなく、たまにはこういう本も読むべきだ。 (/2002-05-28)
もう一つのキャズム ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
私にとってキャズムはバイブルとなった。
ハイテク事業立ち上げの最も重要な考え方はこの本から学んだ。
それほどこの本に対する私の評価は高い。

この本を読むと、「キャズムを超えねばならない」という事業立ち上げ
の厳しさを事前に知ることができる。苦労のレベルが同じであるなら、
「予測できる苦労」と「楽観していた直後に訪れる苦労」では、圧倒的
に前者の方が耐えやすい。後者の場合、事業立ち上げチームは崩壊して
しまうだろう。
本書ではキャズムの存在だけでなく、示唆に富んだ実践的な事業立ち上
げ方法が、分かりやすく説明されている。初版から随分と時間が経ったが、
この本に記載されている内容は外してはならない定石だ。「イノベーショ
ンの・・・」も間違いなく名著だが、キャズムを知った上で読んだ方が
よい。

一方、キャズム理論を知り、喜び勇んで事業に望もうとすると、そこに
はどうしても話が通じない人たちがいる。それは下記のような人々だ。
・最初から大きな市場へのアプローチを求める経営陣
・裏づけのない右肩上がりの曲線を求める上司
・アーリーアダプター一社を獲得したたけで天下を取ったように触れ回
 る営業
・ハイテク製品が宣伝広告だけで売れると勘違いしているマーケティン
 グ担当。
こちらは相手の気持ちも分かるので、意見を一つ一つ聞き、理解しなが
ら方向修正をかけようとするのだが、相手にはどうしても越えたくない
バカの壁が存在する。キャズム理論と現実に起こっている事をベースに
説明しようとすると、見事なほどに相手は拒絶反応を示す。

きっと、同じような問題に直面している人は多いのではないだろうか。
この本は、ハイテク事業立ち上げに貴重な示唆を与えた。しかし、事業
立ち上げの現場においては、知識を持つ者と持たない者の間のキャズム
も同時に与えた。そのキャズムを克服するのはビジネスを克服するより
難しい。 (/2006-02-17)
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ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則
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ASIN:4822242633
日経BP社(2001-12-18)
翻訳:山岡 洋一ジェームズ・C. コリンズ
売上順位:820
¥ 2,310(中古:¥ 1,428)

レビュー総評点:497総評点300以上の注目商品
GREATになれないGOODな人たちへの人生指南としてもお奨め ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「またビジネス書か。もうビジネス書はたくさんだ」と思う人も多いことだろう(ぼくがそうだ)が、この本は違う。著者はGREATを「株式運用成績が15年にわたって市場並み以下の状態が続き、"転換点"の後は一変して15年にわたって市場平均の三倍以上になった企業」として定義し、この基準をもとに1965-1995の30年間にフォーチュン誌のアメリカ大企業500社のリストに登場した企業を対象として組織的な調査と選別を行って残った11社を、対照的にGOODのままGREATになれなかった企業11社、いったんGREATになったがそれを15年持続できなかった企業6社と比較して分析している。
厳密なふるいをかけて残った11社のGREATな企業は、著者のコリンズと調査チームが驚いたほど「地味で野暮ったい」企業の一覧となった。だが、それらの企業を調査して導かれた結論は、示唆に富む内容でありながらシンプルで分かりやすい。何より興味深いのは「GOODからいかにしてGREATに脱皮するか」という考察が、企業だけでなく個人の人生にもみごとに適用されそうな点である(このため訳書のタイトルには不満が残る。原題は"GOOD TO GREAT")。
「GOODはGREATの敵である」と喝破する著者、ジム・コリンズは「一億ドルもらってもこの本の出版を差し止める気にはならない」と断言するほどの自信をもってこの論考を世に問うている。ビジネス書としてだけでなく、「学生の頃は優秀でいろいろ夢や野心があったのに社会に出ると月並みな成果しかだせなくなってしまった」ことに悩んでいる、GREATになりたいGOODな人たちに人生指南書としてお奨めしたい一冊だと思う。 (河野弘毅/2001-12-23)
前作ではソニーをはじめとする偉大な企業の分析を実施したが、今回は優良な企業が偉大へと変革するにいたったことの分析をしようという試みをまとめたものです。だからといって調査(5年にわたる!)を前回の継続として捕らえておらず、また内容も前回の継続というよりは同列の資料ができあがって、再度同じ視点でどうなのかが議論できる形になっています。
基本的には以下の循環により、ゆっくりと進化したというのが解になります。ハリネズミの概念と3つの基本原則(情熱、世界一、経済原動力)のみを忠実に実行することにあります。そして行動を起こす人柄としては「ストックデールの逆説」と定義していますが、「必ず勝てるという確信を失ってはならない。ただし厳しく現実を直視する」タイプの人ということです。
世の中には当たり前と思えることが、実は明文化されていなかったり、証明できていなかったりすることが多くて、ことを深めると、「どうしてそれが成立するのか?」という疑問にぶち当たることもしばしばだと思います。本書で示されているデータも内容ももしかすると、当然と思えることかもしれませんが、それでもここまでデータに忠実に具体的にまとめられた形はほとんど世の中には存在しないと思われます。
ただ本書は優良な企業が偉大な企業へ成長したデータの整理であり、本書をまねて人・企業が、本書通りにいくという保証はありません。だからといって無視できない事実も多く書かれていて、経営者や起業家は必読の書では?と思われます。 (やんちゃ青/2002-04-13)
いわゆる並み(Good)の会社が、いかに偉大(Great)な企業となりえたかという点で、成功したアメリカ企業の事例研究ではあるものの今日業績低迷にあえいでいる日本企業にとっても実に示唆に富んだ内容である。前作(ビジョナリー・カンパニー)は偉大な創業者が、不変の基本理念のもと、偉大な企業を築き上げたという、応用を図るには少し遠い存在であったように感じる。また筆者自身、前作では不明瞭であった点が、今回の調査によって明確になったと認めている。
偉大な企業が例外なく、自社が世界一になれるもの、経済的原動力になるもの、情熱をもって取り組めるもの、という条件にあてはまる事業を取捨選択したこと。トップのカリスマ的指導力によってビジョンや戦略構築を図るのではなく、まず最初に適切な人を選び、その後に目標を構築したこと。自社が置かれた厳しい現実を直視し、十分に意見に耳を傾ける社風を作り出したことなど、自らの企業に照らしあわせても、示唆にあふれている内容である。各章にポイントをまとめているのも使い勝手がよくバイブルとしておいておきたい一書である。 (ダチョウ平雅作/2005-02-19)
前著『ビジョナリー・カンパニー』よりおよそ6年の年月を経て出版された本書。偉大な企業が偉大さを永続する卓越した企業になることを説いた前著に対して、本書はその続編ではなく、「良い組織を偉大な実績を持続できる組織に飛躍させる(Good to Great)」ことを説いたものであり、むしろ前編に当る。前著以上に、本書はすべての企業人、企業家に対して価値ある示唆を与える卓越した一冊だと言える。
 まず、こうした内容の類書・文献は多分に散見されるが、これらと本書とを明らかに異なるものにしている点は、本書が理論の域に達していると言い得ることだろう。巻末に示される膨大なデータ調査の経緯や議論・検討の経緯の記述から、仮説でも一般解でもなく理論だと言い得るのだ。即ち、本書が与える示唆は、勿論実現は容易ではないのだが、科学性・再現性を備えたものだと思われる。
 次に、ただ単に「成功の方法」を説いたものではなく、その持続性に焦点を当てていることは無視できない。即ち、如何に短期的な成功、大々的なキャンペーンがあろうとも、企業組織が持続的発展を望む以上、この視点から考察された本書の示唆は非常に稀有であり、読む者を崇高な想いに至らしめる。ビジネスの競争にあって、ややもすれば独善性や視野狭窄に陥り易い企業人に対して自身を内省させる視点に溢れている。
 第3に、それでいて革新的な提言が盛り込まれている。本書で提示するGood to Greatへの処方箋は、「第5水準のリーダーシップ」「最初に人を選びその後に目標を選ぶ」「厳しい現実を直視する」「針鼠の概念(BHAG)」「規律の文化」「促進剤としての技術」「弾み車と悪循環」の7つの概念から構成されている。「第5水準のリーダーシップ」はコッターなどが提示するリーダーシップモデルを超えて更に「個人としての謙虚さと職業人としての意思の強さ」を兼ね備えたリーダーの必要性を説いている。また、「最初に人を選び次に目標を選ぶ」というのは人的資源管理の原則的な考え方とは趣きが大いに異なる。加えて、「促進剤としての技術」では技術はあくまで補助に過ぎないことを再認識させ、それに振り回される企業人に警鐘を鳴らす。非常に有益で考えさせられる示唆が豊かなのだ。
 本書が示すところは所謂「企業変革」とは明らかに相容れない空気がある。しかし、短期的に華々しい変革ではなくとも超長期の卓越を得たいのであれば、本書の説くポリシーがまずもって優先されるべきだろう。偉大な企業に脱皮し持続的高成長を掌中にするためには、市場環境に対応すること以上に、規律ある組織や内省できる個人など、深く・潔く自らと向き合うことが如何に重要であるかを思い知らされる。
 間違いなく秀逸な良書である。 (自信がつく読むサプリ/2006-03-30)
飛躍する企業の経営者には、
第五水準のリーダーシップを持っているという。

それは、
謙虚で自慢したからず厳しい現実に目をつむらず、
それでいて最後に勝つという信念を持った人らしい。

たとえば、
成功について語るとき、
「それは幸運に恵まれたからです。」と窓の外を眺め、
失敗について語るとき、
「それは全て私のせいです。」と鏡の中の自分を見つめる。

経営者が語るセミナーとかに行くと面白い。
まだ志なかばのはずなのに成功者という位置づけで、
聴講者との間に上下関係をつくってしまっている。
こういうカリスマは飛躍させることはできないらしいです。


この話とリンクすることで、
いまでも時々思い出すことがある。
浪人時代に友達の家に遊びに行ったときだ。

そいつの父親はいわゆる成功を収めた人で、
気づいたら、3人で酒を飲んでいた。

彼は、目線をオイラに完全に落として、
「どんな勉強してるの?」とか
「どんなことしたいの?」とか
興味津々に聞いてくる。

オイラも生意気にも友達に話す感じのノリで敬語だけはつかって、
「どんなことしたいのかわかんないです。」とか言ったけど、
「そうか。」なんてニコニコしている。

「でも。君はうらやましいよ。だって何でも勉強できるんだぜ。」
って言われたとき、すごい嬉しかった。

単細胞なオイラはそれから真面目に勉強した。
そんなわずかな時間で
オイラを大学に進学させてくれた
と言っても過言ではない
あいつの親父。

やっぱり人格者は成功するんだなあ。

(/)
きわめて明快な論文だ。(読んだ方はお分かりだと思うが、注釈の付け方など明らかに学術論文であり、参考文献一覧などで逃げている著作とは根本的に違う)同僚に進められて読み始めたが、適切な人材ありきで、それから事業を決めるといった発想など目からうろこ以外のなにものでもない。自分がかつて勤務した会社の状況を見るに付け、取り上げられた11社との違いを1ページ1ページで突きつけられた気がする。同じ思想基盤を持つ従業員がいるからこそ、自律的であって管理などする必要がない。日本の企業は生き残れるのだろうか? かえってそれが心配になるほどだった。経営幹部を目指す人、起業したい人には充分指針となりうる書だと思う。 (杏藤知樹/2002-11-02)
本書に関するレビューを見ると、紹介するべき内容はほぼ出尽くしているようですので、違った切り口で考察いたします。

偉大な企業になる際必要なもののひとつに、「針鼠(はりねずみ)の概念(3つの円の中の単純さ)」というものがあります。3つの円とは、

1.情熱をもって取り組めるもの
2.自社が世界一になれる部分
3.経済的原動力になるもの

で、この3つの円の重なる部分を深く理解し、その分野に思い切って事業を集中することが偉大な企業への道である事を示していますが、これは何も偉大な企業になるためでなく、凡庸な人材が偉大な人材へ抜け出すための法則ともいえるのではないでしょうか。
 つまり、自分のしている仕事について振り返ってみるのです。

1.自分の仕事に情熱を持っており、仕事が好きでたまらず、仕事をやっていること自体が楽しい(毎朝、目覚めて仕事に行くのが楽しく、自分の仕事に誇りを持っている)。
2.持って生まれた能力にぴったりの仕事であり、その能力を活かして、おそらくは世界有数の力を発揮できるようになる(自分はこの仕事をするために生まれてきたのだと思える)。
3.その仕事で十分な報酬が得られる(これをやってこんなにお金が入ってくるなんて、夢のようではないかと思える)。

という三つの円の重なる部分を見つけて仕事をしていけば、凡庸な人材が偉大な人材になる可能性があるという事なのです。偉大な人はなかなか居なくとも、可能性のある人は案外身近に居るのではないでしょうか。そんな人は「針鼠(はりねずみ)の概念」で、浮気をせずに今の仕事に集中している事が肝要だということです。まだ若く、自分の3つの円を把握できないのであればまず、それを深く理解し確立する努力が必要なのでしょう。 (Coffey man/2008-01-14)
1が「ビジョナリーカンパニーとは何か?」がテーマだったとするなら、
2は「どのようにビジョナリーカンパニーができていくのか」がメインテーマです。
確かに、1ではビジョナリーカンパニーのあるべき姿が明確に示されていましたが、そこにいたる方法論は記述されていませんでした。2では、そのビジョナリーカンパニーがどのようにして出来上がっていくのか、その過程の部分にフォーカスが当てられています。

個人的には、内容量が多すぎて読みきるのに非常に苦戦しましたが、ぜひお勧めしたい1冊です。 (GUS/2006-07-14)
前作”ビジョナリーカンパニー”もそうであるが、今作もまずその徹底した調査実績に感服する。 その結果得られた内容がなんとも至極当然であった事に驚くと同時に安心もした。 古い日本人の特質の一つである謙虚であることの本当の意味、謙虚がもたらす成果について考えさせられ昨今のグローバルスタンダードの表層しかなぞっていない、理解していない御仁や、違和感を感じている人には是非読んでもらいたい。 人生をGreatにしたい人も必見です。 良いビジネス書とは人生全てに適用できる内容を持っているはずとの私の考えと完全にマッチしている。 (トンタ/2002-01-17)
永遠不滅の法則 ||||||||||||||||
今回のビジョナリーカンパニーは、普通の企業が準備段階を経て、成長段階へ飛躍することを
主眼に書かれています。正直、前作は小難しい表現が多かったせいか、あまり参考とする点は
なかったのですが、今回はわかり易く、かつ具体的なので非常に参考になります。前作をしのぐ
作品と言えるでしょう。

さて内容の方ですが、やはり最も重要な点としては、経営者がどのレベルに達しているかということだと思います。
本書では、最高のランクを第5水準の経営者と名付けていますが、このレベルになりますと、
性格的には非常に謙虚で控えめなのですが、自分の仕事に関しては熱い情熱を秘めているといった感じです。
(世間で騒がれているカリスマ経営者とは、正反対の位置付けになろうかと思います。)

次に重要なのが、適切な人材を集めるということです。これは能力が高い、低いという基準だけではなく、
性格的にも企業理念に集えるかといった点が重要となります。謙虚な経営者の元、優秀な人材が
集うといった印象でしょうか。このような規律ある人材が集まった場合、当然のことながら厳しく管理する
必要などはなく、そこから自然と企業のおける目標ができ、企業文化が根付くのだと思います。
(ここでいう目標とは、企業の成長やお金といったものではありません。これらはあくまで結果論だということです。)

その他、ニッチな得意分野に業務内容を絞るといった点なども参考になります。経営者にとっては
まさに「座右の書」となるべき本であると思います。 (hideny/2006-12-13)
前作「ビジョナリー・カンパニー」でまずは衝撃を受けましたが、この本ではそれをさらに上回る衝撃を受けました。企業が大きく飛躍するためにはどうすれば良いのかのエッセンスが本当にぎっしりと詰まっています。

前作同様に多くの企業が例として出てきますが、それらはいわゆる「地味」な企業ばかり。「派手」な企業が必ずしも良いわけではない事が本当に良く理解できます。

作品紹介にも書いてありますが、この本での哲学は大投資家の「ウォーレン・バフェット」の企業分析と相通ずる所が多く、株式投資に興味がある方にも本当に役に立つ書であると思います。

企業経営者だけでなく、サラリーマン、株式投資家、その他多くの方々にとって、バイブルとなる本です。 (みつば/2006-08-24)
偉大書?という日本語はないと思いますが、まさに良書を超えています。(Good to Great)

ポイントが明確でかつデータに裏付けられた重み、深みを感じます。
いかがでしょうか。感じませんか?

「第五水準のリーダーシップ」
偉大な実績に飛躍した企業はすべて、決定的な転換の時期に第五水準の指導者に率いられていた。
第五水準の指導者は個人としての謙虚さと職業人としての意思の強さという矛盾した性格をあわせもっている。野心的であるのはたしかだが、野心は何より会社に向けられていて、自分個人には向けられていない。

「最初に人を選び、その後に目標を選ぶ」
偉大な企業への飛躍を導いた指導者は、まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、つぎにどこに向かうべきかを決めている

「厳しい現実を直視する(だが、勝利への確信を失わない)」
偉大な実績に飛躍した企業はすべて、偉大さへの道を発見する過程の第1歩として、自分がおかれている現実のなかでもっとも厳しい事実を直視している。
偉大な企業に飛躍するためにまず行うべき点は、上司が意見を聞く機会、そして究極的には真実に耳を傾ける機会が十分にある企業文化を作り上げることである。
上司が真実に耳を傾ける社風を作る基本的な方法が4つある。
1.答えではなく、質問によって指導する。
2.対話と論争を行い、強制はしない。
3.解剖を行い、非難はしない。
4.入手した情報を無視できない情報に変える「赤旗」の仕組みを作る。

「針鼠(はりねずみ)の概念(3つの円の中の単純さ)」
偉大な企業になるには、3つの円が重なる部分を深く理解し、単純明快な概念(針鼠の概念)を確立する必要がある。
1.情熱をもって取り組めるもの
2.自社が世界一になれる部分
3.経済的原動力になるもの

「規律の文化」
偉大な業績を維持するカギは、みずから規律を守り、規律ある行動をとり、3つの円が重なる部分を熱狂的ともいえるほど重視する人たちが集まる企業文化を作り上げることにある。

「促進剤としての技術」
どの技術分野に関しても決定的な問いは、その技術が自社の針鼠の概念に直接に適合しているのかである。

「弾み車と悪循環」
偉大な企業への飛躍は、外部からみれば、生物の成長のような積み重ねの過程だと感じられる。
(katsudream/2007-10-31)
前回の『ビジョナリーカンパニー』では「偉大な企業を永続させるためには、どうすればよいのか」という主題であったが、『ビジョナリーカンパニー②』では「それなりに良い企業が偉大な企業になるには、どうすればよいのか」という主題である。
感想を率直に述べると、本当にスゴイという感じであった。如何にして、偉大な企業に成長させるのか、ということをここまで体系的に記した本はないだろう。企業を成長させるために「改革」するための方法を記した本などとなると、その多くが単なるノウハウ本になってしまうのに対して、本書は完全にそのための原則や法則を述べることに終始している。そのため、主張に押し付けがましい感じがしない。
しかし、現実の多くの企業はまさに本書が述べていることと全く正反対、むしろ「比較対象企業」と同じことをやってしまっている。カリスマ的な経営者を外部から雇い入れ、流行の経営理論や技術を導入し、安易な多角化に走る。それでは、当然尊敬される偉大な企業にはなれないだろう。 (trans/2002-03-11)
ビジョナリー・カンパニーの第二弾。ビジョナリー・カンパニーでは偉大な企業にはどんな共通点があるのか、またそれを長年維持し続けるためにはどうしたらいいのかが書かれているのに対し、ビジョナリー・カンパニー2ではどうしたら既存の普通の企業を偉大な企業に変革できるのかについて書かれている。
そしてここに書かれている概念は、会社経営だけでなく、あらゆる仕事に応用できる。この本の中にはあるチームのコーチに例も出てくる。

この本を読んで、冷静に現実を見つめながら、軸を定め、決してあきらめずにじわじわと進み続けることが一番重要であると感じた。
実に、経営だけでなくあらゆることに言えることである。 (MILK/2006-11-20)
この本は凄い。
その凄さを、いったいどのような文章で表現すれば良いのだろう。
同じ作者の前作も素晴らしく「星6つの価値がある」と書いたが、
本書は前作をも凌駕する内容だ。

本書は「経営での成功とは?」と言う定義から始まっている。
一人の経営者の時代だけ終わる繁栄に価値は認めていない。
また、追風に乗って同業他社も同様に繁栄した場合にも価値は認めていない。
次の3つの基準を厳格に満たす企業だけを成功例として厳選したのである。
1) 過去の凡庸な業績からある時点を境に業績を伸ばし
2) その好業績が経営者の交代に関わらず継続し、
3) 好業績が同業他社と比べて1社だけ突出していた

こうして選ばれた「偉大な企業」は、
巷に溢れる「経営書」とは、一見全く縁のなさそうな地味な会社ばかり。
だからこそ、主観を全く挟まずにデータだけで客観的に選び出された
「本当に偉大な企業」の例と言える。
逆にいかにも「経営書」のテーマになりそうな派手な企業は、
一人の経営者の力だけで好業績を上げているために、
その後に凋落する可能性も否定できないのだ。

それら厳選された「真に偉大な企業で、一体何が行われていたのか?」
を突き詰めることが本書の主題だ。
つまるところ「成功の秘訣」を探っている。
その「秘訣」は、選ばれた複数の偉大の中で共通して行われている一方で、
比較対象の「偉大でない」企業では行われていないわけだが、
一見すると意外な「秘訣」となっている。
しかし、本書の分析を読めば十分に納得できるので是非読んで欲しい。

本書にも書いてあるが、「秘訣」はそれほど難しいことではない。
実行しようと思えば「全く出来ない」類のものはほとんどないのだ。
しかし、本書の秘訣を実行しようと「思う」ことが一番難しいのではないか。
「自らが退任した『後』に業績を伸びることに腐心する」ような経営者が
いるかどうかが、実際のところ最大のポイントなのだろうか。 (山田晃嗣/2007-10-07)
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