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「UNIXという考え方―その設計思想と哲学」 とその関連商品

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w:14 h:21 148page
UNIXという考え方―その設計思想と哲学
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ASIN:4274064069
オーム社(2001-02)
翻訳:芳尾 桂Mike Gancarz
売上順位:84812
¥ 1,680(中古:¥ 579)

レビュー総評点:122
UNIX is beautiful |||||||||||||||||||||
 Small is beautiful これがUNIXの設計思想だ。これはフォルクスワーゲンが世界に売り出したときのコピーだそうだが、なかなかおもしろい考えだ。基本的にこのOSは小さなプログラムをいくつか組み合わせることで素早くアプリケーションを走らせる、合理的なOSだ。シンプルだからこそ早く作れる。小さいからこそ素早く未来に対応できる。いくつかのプログラムに分割できるから、悪いところをすぐに直せる。多機能主義の弊害は確かにうなずける。「一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる」とは魅力的な言葉だ。 (マーマレードスカイ/2002-01-13)
UNIXユーザーへ向けた本書ですが私は、知的生産のための指南書としても読み換えられる濃い内容と思います。
プログラムという単語を、ヒトや組織に置き換えて考えるだけで、この本は優秀なビジネス書となりえます。
第三章の人間による3つのシステムのくだりは、まさに創造的組織の成長過程を描いており組織改変の糸口を指し示しています。
UNIXについての知識がなくとも、仕事でPCを使用する方なら読んでわからない内容でもないです。
効率的な仕事をするという意味ではプログラムも組織も同じ、そして会社のベースになる理念といったものがOSに相当すると思え、理念無き組織もまたありえないことを教えてくれます。
コンピュータ技術書のレビューになっていないかもしれませんが、購入を大変お勧めしたい本です (kaizen/2008-05-13)
小さい機能のコマンドを、パイプでつないで複雑な処理をする。
AWK,SEDのような小さな処理系で、複雑な処理をこなす。
UNIXの提案は、画期的でした。

1つの関数が1つのコマンドのような設計思想は、試験可能性と、プログラムの成熟という視点で有効だと感じている。

それに対して、重くなっていったUNIX,重くなりつつあるLinux。
KNOPPIX、組込みLinuxをはじめとする軽いLinuxの努力もある。

システム全体の堅牢性は、コマンドをパイプでつなぐより、全部をひとつにコンパイルするほうがよい場合もあるかもしれない。
自分ではUNIXのカーネルそのものの設計構造、コンパイルでくみ上げていくMAKE設計方法についての選択方法がこれでいいかどうかの指針までたどりつけていない。

シェルとカーネルという構造は成功し、Macintoshですら、UNIXの思想下にあるのは、隔世の感がある。
Windows2000も、かなりの部分はUNIXの思想を取り入れている気がする。

ps.
OSEKのように、UNIXとはまったく異なる単純化を目指したOSの位置づけが、設計思想と哲学という点で比較した書籍がでることを期待している。 (山田晃嗣/2008-11-20)
白状しよう。私はUNIXがキライだ。
あの判りにくくて覚えにくいコマンド体系はなんだ?
やれBSD系だの、V7系だの、大同につけず、小異に拘るUNIXファン達が理解できない。
いざ使おうととすると、「それをやるならツールは自分で作ってね」と言う感じで
ユーザーに高いスキルを求める文化も、とっつき難さを感じさせる。

昔私が使っていたDECのVMSは、実に素晴らしかった。
実に見事に統一されたコマンド体系、判りやすいヘルプ、充実したツール類、などなど。
UNIXなんて、「みんなが使っている」こと以外に
いったい何が良いんだろう????

などと思っていたUNIX嫌いの私にも、この本は実に興味深く読めた。
なるほど。これだけ普及したのにはそれなりの理由があったわけだ。

まずはこの本のタイトルに注目。
日本語訳は「・・の考え方」などと言う無味乾燥な訳になっているが、
原題は「The Unix Philosophy」、つまり「UNIXの思想/哲学」なのだ。
この「思想/哲学」と言うタイトルが表すとおり、
多くのユーザーをUnixに惹き付けたのは、
UNIX自体の造り(実体)ではなく、その背後にある「思想/哲学」だった。
つまり、その思想/哲学に共感すれば、部品を継ぎ足すもよし、
改変するもよし、さあ皆で一緒に使いましょう、作りましょう、
と言った感じで実はハードルが低い。

さらに、Unixが生まれて普及するまでの上記の「思想/哲学」は、
現代の情報システムで使われるUnixには全く当てはまらないことも興味深い。
今ではUnixはハイエンドシステムで使われるために、
一部企業の管理下に置かれ、一般のユーザーは手出しできない。

正確な定義からするとUnixとは言えない「Linux」が、
初期のUnixの思想/哲学の一番の継承者になっているのも皮肉なことだ。 (/2007-04-24)
Unixにどっぷりつかっている人向けの本だと思う。実用書ではないので、すぐ役に立つノウハウを欲している人にはあまり役に立たないだろう。薄い本なので手軽に読めるが、その内容は、書籍としては他に類がないものだ。ひとつ残念なのは、「実際にUnix環境でプログラミングをしてみないと、この本が本当に伝えたいところはわからないかもしれない」ということだ。 (/)
題名通り、UNIXの設計思想と哲学について纏めたもの。コマンドの具体的使用法以前のOSのあるべき姿を書いたもので、UNIXあるいはLinux上の開発者にとっては実用書の前に読むと、何故UNIX(Linux)が現在の体系になっているのか理解できる。

「Small is beutiful」、「Only for one purpose」、「Don't make new program but use existing one」など、今では当たり前とも言える概念だが、現実には「複雑なプログラムを自力で作る」環境で仕事をしている身にとっては理想の世界と言える。

そして、この概念を究極の形で推進したのがLinuxを初めとするオープン・ソースの世界だと考えると、本書で語られる哲学が以後のソフトウェア開発環境に大きな影響を与えた事が分かる。OSを初めとするソフトウェアの開発思想の基本を綴った貴重な本。 (紫陽花/2007-07-29)
思想としてのUNIXを理解するのに、非常によい本。

1つ1つの定理が例とともに述べられ、UNIX思想を簡潔に説明しています。
どの定理も合理的で、美しいとさえ感じます。

UNIX環境以外でも、プログラミングに携わる人には是非読んでいただきたいです。
ソフトウェアのユーザインタフェースを考える上で、大きなヒントが見つかるでしょう。 (asa/2008-09-14)
総頁(本文):148(145) 読了時間:10時間
想定読者(必要知識):情報系の学生以上(基本的なコンピュータの知識)

・UNIXの根本にある哲学を解説する。
・一方UNIXの具体的操作の解説は、例示を除いて一切無い。

・焦点を絞ったことで、非常にコンパクトにまとまっている点で良い。
・UNIXの哲学は、ソフトウェア業界にとどまらず、一般的にみて方法論として優れている。下手なビジネス書よりも面白い。
・フィルタとしての機能を高める、いわゆる”CUIの良さ”が直接的に書かれている。
・32頁からの人間による三つのシステムが面白かった。あらゆる事象にあてはまる法則で、思慮深い。
・第9章「UNIXとその他OSの比較」が面白かった。選択肢は絞るべきか、広げるべきか。

・フェアじゃないが、その他のOSとして取り上げられているものが『Atari』『MS-DOS』『OpenVMS』とクラシックなのが難点。 (shom/2008-09-08)
最近LINUXについて学びだしたのですが、なぜLINUXは(UNIXもですが)GUI環境を持ちながらCUI環境が主なのだろうと疑問に思っていました。私のようなWindowsユーザには、CUIよりGUIの方が優れているという考えがありましたが、本書を読んで改めました。
「Small is beautiful」単純なことは間違いも少なく、また間違いがあってもすぐに見つかる。賢いプログラマなら言われなくてもわかっている事かもしれませんが、UNIXを使うだけでなく、プログラマとしての基本的な考え方を再認識させてもらった良書です。UNIXあるいはLINUXを使う方だけでなく、プログラマ全般にお勧めできると思います。
執筆年はこの手の本では古いかもしれませんが、決して内容は古びていません。ぜひ一読してみてください。 (bash/2006-11-13)
正しい姿勢でUNIXと向き合うことは、現実的理想主義の能動的な在り様を体現することである、と思います。
コンピュータ・システムに限らず、社会、会社などといった「組織」を次世代に継承していこうとするとき、この本に示す考え方、手法にたどり着くのではないかと思いました。

一時の感情や目先の我欲をできるだけ無視すると、最後まで理解しやすいと思います。 (saioh/2005-03-07)
UNIXの有用性のみならず、プログラミングを組む上での、注意点や拡張性の重要さなどSEとして必要な基本的な知識の認識にも役に立った一冊だった。自分はSE職について1年目なので今回読んだこの本に書いてあることは、参考になる部分も多かった。今後の仕事に生かしたい。 (ハッカ飴/2003-09-29)
良いソフトウェア、つまり高品質なソフトウェアを作るのに役立つ本です。

本書に書かれている考え方はUNIX周辺に限らず、オープンソース、反復型の開発プロセス、Webサービス、XML、オブジェクト指向、(あとXPの一部)などといった現在のソフトウェア開発一般に通じるものでした。

その一方で、ソフトウェアの使われ方(ユーザーインターフェース)に関する事柄については本書の内容とは逆の方向へ進んでいます。
これは今後のソフトウェア開発の参考になるのではないでしょうか。

これはUNIXについての本ではありません。
UNIXを発展させた開発者たちの考え方が書かれているのです。 (及川 厚/2006-03-23)
内容が少々くどい |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「UNIX」をまったく知らない人向けの本だと思う。 技術書ではないので、UNIX技術者には余り役に立たない。 全体で148Pとページ数が短いので手軽に読めるが、内容が少々くどい。プログラミング概念を知るだけなら、130P~133Pまでの総括編を読めば解ってしまう。 (/2001-06-25)
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w:14 h:21 416page
Life with UNIX―UNIXを愛するすべての人に
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ASIN:4756107834
アスキー(1990-07)
翻訳:福崎 俊博翻訳:坂本 文ドン ライブ
売上順位:128918
¥ 3,059(中古:¥ 497)

レビュー総評点:-4
 UNIXの歴史・文化・技術について、豊富な蘊蓄を傾けて解説したファン・ブック。UNIX世界の裏話・噂の真相・関連書籍の解題から、UNIX人名辞典まであり、データブックとしての側面もある。記述はユーモアに満ちており、楽しませる作りになっている。とくに関連書籍の解題は、対象読者・実用性・永続性・読みやすさの4点をベンチマークふうチャート付きで評価している。そこには本書じしん(Liffe with UNIX)の書評まである(!)。
 第1章の「UNIXの歴史」は、その通史を、要点を押さえて簡潔かつ平易にまとめている。『UNIXの1/4世紀』の舌足らずさ、晦渋さを補うのに格好の参考書だ。 (カゼの秀丸/2004-03-06)
本著刊行以降、LinuxなどのフリーUNIXが登場し、PCや、冷蔵庫、携帯電話、はたまた巨大な銀行のシステムにいたるまで、UNIXは広範に利用され、もはや、我々の生活には無くてはならないものとなった。そして今もなおUNIXは進化しつづけている。

WindowsやMacintoshに追いつけ追い越せと、UNIXは飛躍的な進化を遂げた。そして我々はその恩恵を存分に享受している。しかし、それと同時に本著に示されているようなUNIX本来の良さ…シンプルであること、10%-90%の法則、アングラな世界…が失われつつあるのも事実だ。

私たちは、目先の便利さと引き換えに、あれこれ苦悶しながら、いじり、戯れる、コンピュータ本来の楽しさを失ってしまった。

そういう意味でも、私たちをコンピュータと戯れるのが楽しかった、あの時代に振り返りさせてくれる。 (de appel/2006-10-29)
Unixの起こりと初期の発展について書いた、歴史書とも言うべき一冊。
今となっては古い内容が多いが、初期のUnix Worldについて知るには最高の参考書だろう。 (/2003-06-30)
3件のレビューを表示しています。
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w:15 h:21 270page
UNIXの1/4世紀 (Ascii books)
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ASIN:4756136591
アスキー(2000-11)
原著:Peter H. Salus翻訳:QUIPU LLCピーター・H. サルス
売上順位:318420
¥ 2,520(中古:¥ 99)

レビュー総評点:-109
日本語にすらなっていない ||||||||||||||||||||||||||||||||||
昔に原書で読んだため内容の良さは知っていましたが、邦書はひどい。学生に翻訳させてもこれほどひどい訳にはならない。
Unix の基礎すら知らない人間が訳しているため、いちいち原書にあたらないと意味が分からないところが多い。 (ぶい/2002-09-06)
絶対に原著を読みましょう |||||||||||||||||||||||||||||
すでに、他の方がご指摘されているように、本書の日本語訳は滅茶苦茶である。度が過ぎるため最後には微笑ましくなる程である。従って、UNIX系のSEの方々が読まれることは絶対にお薦めしない。
ただし、原著は別である。UNIXだからこそ、こういう本が出せるという感じで小気味良く歴史が語られていく。細かすぎて面食らう部分も無いとはいえないが、ディープなMLなどで常識のように語られる元ネタは、実はこういうことだったのかなど発見したことも結構多かった。
というわけで原著は星3つ、日本語版は星1つ(本当はゼロかも)です。
是非本書は洋書コーナーからの注文をお薦めします。 (鈴木純一/2004-08-17)
1969に始まり四半世紀の間Unixがどのように変遷・成長してきたかがまとめられている本。内容は微に入り細に入り事細かに書かれており、自分の知っているOSバージョンやツール、企業に関する裏話がたくさん読めて楽しい。Unixの生き証人による生の歴史書という趣。 (hakukin/2008-03-05)
Ken Thompson, Dennis Ritchie, Bill Joyなど超有名人ばかりではなく、定番Unixツールを開発しながらも国内ではあまり知られていない人々も数多くあげられています。1980年代からUnixに関わってきましたが、知らずにいたことの多いことをあらためて認識し、楽しみながら完読できました。
文学書とか、物語を期待しておられれば別ですが、ごく普通の技術書として読めます。名著といわれながらも絶版となっている「ワークステーション原典」のUnix版といってもよいでしょう。Unixを伴侶とされている方々は、蔵書に加えておかれる価値はあると思います。
惜しむらくは原著の出版が1994年なのでLinuxをはじめとする近年のPC Unixについての記載が全くないことです。こればかりはいかんともしがたいですが、それらについてはWebをあたればいいですね。 (/)
4件のレビューを表示しています。
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平均点:2.0
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w:13 h:20
Just for Fun: The Story of an Accidental Revolutionary
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ASIN:0066620732
Collins Business(2002-06-04)
Linus Torvalds
売上順位:21301
¥ 1,343(中古:¥ 1,957)

レビュー総評点:76
"Just for Fun" was written by Linus Torvalds who developed Linux.

This book refers wide contents from development process of Linux to Linus Torvalds's private life. As shown in the title, I was prepossessed by the story that Linus succeeded as a result of putting all his heart into a favorite thing. It seems we do best the things we enjoy. (67001@厨マコト/2009-03-26)
むしろ文系の人に読んでほしい |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
linaxの生みの親リーナスを知る著書。持論ではすばらしい人の自伝は陳腐な小説を負かすと考えているが、本書はまさにそれにあたると思う。今やWindowsは日々その欠陥をネットに露呈し、政府系がこぞってLinax採用に踏み切っている。個人的にいつかWindowsはタダになり、設計図をネットに公開せざるを得なくなると思っている。このリーナスの所作のために。
むしろ文系の学生に読んでほしい。優れた人生の師の本だと思う
結論。人と同じ人間はもう価値が無い。人と違うことこそ誇るべきことで価値がある。 (voodootalk/2003-07-20)
すばらしい彼の人生 |||||||||||||||
リーナスがLinuxの商標とっちゃったよとかストックオプションで大もうけしているよとか
トランスメタで商業主義に取り込まれたよとか、2000年前後に流れた憶測やニュースの
裏側を読むことができる。
 彼の立場を知った以上、少なくとも彼に対して金の亡者に堕落したとか、ただの人に
なって落胆したとかの批判はできなくなってしまった。
彼はすでに十分すぎるほどのものを作り出してくれたし、迷走しがちなオープンソースの
プロジェクトに方向付けをする穏やかな独裁者も演じている。
 それ以上の役割、たとえば清貧であったり、反マイクロソフトのリーダーであったりする
ことをリーナスに押し付けるのは筋違いと言うものだ。
 彼の人生なのだ。それが彼にとって楽しいのであれば、それ!でいいじゃないか。
。 (ohsaruman/2003-10-28)
~楽しさを行動の基準に置くことは、これからの人類がとるべき指標かもしれない。~ 著者でありリナックスOSの開発者であるリーナス・トーバルズの初の自叙伝であるこの本の読後には、そのような気分にさせられる。
 戦争も大きな貧困もない私たちの世界には余裕があり、娯楽が溢れ、生活は日々より便利になっていく。こういう世界の中で、自分のビジネスや生活を囲い込み、外部の者が入り込めないようにする行動には意味がない。企業や個人のこうした行動は、はっきり言って多くの人がばかばかしいと思っている。
 だがそう思いながらも、因習や集団としての考えにとらわれ、全てをオープンにするという、大胆に思える行動にはなかなか踏み切れない。しかしリーナスはいかにも楽々とその道を進んだ。そこが同OSの魅力であり、またその道程を書き表したこの本の魅力である。全編に専門用語や難解なプログラミングの話が散りばめられているにも関わらず、山を越え谷を越え、道なき道を踏みこえ、旅を続ける男の冒険談を読んでいるかのような活力と興奮に満ちている。しかし、そこに必要以上の気負いはなく、彼は「だって楽しいから」と淡々とその旅を続けていくだけなのだ。パソコンにあまり馴染みのない人でも、楽しめる1冊であると思う。 (goomuch/2001-05-24)
リーナス君は.comやITビジネスで成功した諸々のお金の亡者と一緒にしてはいけない。単なる金銭欲とか、名誉欲にかられた人間には、彼がなしえてことを理解できないと思う。彼のオープンなマインドと、ネットを介したコミュニティにおける信頼が基盤にあったからLinuxを作り上げることができたのです。これからの時代の生き方を教えてくれるライフスタイルなのですよ。エンジニアに限らず、人間の生き方のひとつの側面を垣間見させてくれます。 (/2001-05-18)
Linuxを愛用し始めてすでに数年が経つ。
使い始めたきっかけは、その驚くまでの安定性とコミュニティの活発さ、
そしてLinusの人柄の良さだった。他にもFreeなOSはいくつも存在する
が、Linusがいなければ僕はLinuxを使う事にはならなかっただろう。
過去の雑誌で彼のインタビューを読んだ時と同様、この自伝からも
彼の飄々とした人となりが読みとれて、いちLinuxファンとしてとても
満足している。Linusを所詮は拝金主義者、と言う人がいるが、一体どこ
を読んでそのような事を言えるのであろうか。
少なくとも、そのように言う人は実際にLinuxを使った事が無いので、
Linusの実践した事の偉大さが理解できないのであろう。
彼は、その気になれば億万長者になれるにもかかわらず、自らの中立性
を維持するのに必死なため、そうはならなかったのだ。
この本を読んだ人は、ぜひLinuxも使ってみてほしい。 (bobcat/2001-12-20)
オープンソースの考え方から見ればFreeBSDの方が圧倒的に支持されるはずなのだ。だけれども何となく昔からLinuxユーザだった。
高価なMathematicaとかMatlabとか、が買えるはずのない、雀の涙ほどの研究費しかあてがわれていない、大きな金額の研究費も当てることのできない、貧乏で、ぱっとしない学者にとっては、デフォルトでCコンパイラのついていて、しかもLaTeXがインストールされているLinux(ほとんどのPC UNIXのディストリビューションがそうだけれどね)Linuxにはお世話になっている。
そういう一人のLinuxユーザが読んだ感想を書きます。
自分がLinuxユーザであるしLinuxがなければ仕事ができないので、なんとなくこの本を買ってはいたが、読む気がしなかった。
どうせオタクの独りよがりとLinux開発の苦労話がさらっと書いてあってそんなに大事な本には思えなかったからだ。
それにマスコミがLinuxを盛んに取り上げる機会も減ってきたし、あきらかにLinuxブームは去った。
だから本棚に一年以上も読まずに置いてあった。
それで、ただの気まぐれに読んでみたのだが、完全に侮っていた。
面白い本だ。
ただのオタクの内輪話だと思って読み進んでいたが不覚にも感動さえした。
リーナスの言う「楽しさに意味を見いだす意味」には共感できるものがあるし、生存と社会と娯楽という彼の視点は下手な哲学書よりも説得力がある。
その開発者にして、今や人類史上最大規模のプロジェクトとなったLinuxのバックグラウンドには、リーナスのの肩の力の抜けた、でも、しなかやなオタクの感性の産み出したものだった。
でも5年後にはだれもLinuixを知らなくなっているかも知れないけれどね。
それはそれでリーナスの思想に良く合っていると思う。 (3流心理学者/2005-07-02)
プレイボーイよりもコンピューターに興味があったというリーナス氏は想像以上にオタクであった。そんな彼がOSを淡々と開発していく様を、読み進めていくのは実にワクワクする体験だ。同じようなワクワク感をどこかで味わったなと思い浮かべたのは、意外にもかつてのビル・ゲイツの開発話であった。いろいろな意味で(もちろん、そのOSでも)対照的な面ばかりが取りあげられる二人であるが、並はずれたパソコン少年だったことなど共通点がないわけでもない。
また、たびたび紹介されるフィンランドと日本の類似性にも気づかされた。室内で靴を脱ぐこと、風呂(サウナ)を好むこと、ケータイが普及していること。描かれている国民性も日本人から見て、馴染みやすいのだ。またリーナス自身も所謂マイホームパパで、億万長者というより、日本のサラリーマンの感じに近いからかもしれない。例えば、ビル・ゲイツ的なカリスマを日本の大学が輩出というと違和感があるが、リーナス的な人物を輩出するという話なら存外ありそうな気さえするのである。 (tomyam/2001-05-23)
私はLinuxを使うこともあるが、ほとんどUNIXとWinを使う
ふつ-のエンジニアにすぎない。どんなOSにも一長一短がある。
ただ、長い人生の中で仕事を楽しむことは万人に大切だと思う。
だから、別にコンピュータエンジニアでなく、
仕事を持つみんなに読んでいただきたいと思います。
僕自身はみんなリーナスのように仕事を楽しむことができると思っています。
(まあ、お金持ちになれるかは別だけどね♪)
そのエッセンスが入っている本だと思っています。
ありがたきはコンピュータを知らなくても読めることだと思います。 (しょきな/2003-02-14)
リーナストーバル氏の生い立ちから、Linuxの成功など、身近で生活していなければ見えるハズも無い彼のことが詳しく書かれており、彼という人間がどういう人物なのかを知ることは充分出来た。ただ気になるのは彼の発言などの言い回し。喋り口調にユーモアを交えて翻訳した方が良いと出版社側で判断したのだろうが、私にはどうもしっくり来ず、読むのに非常に疲れた(結局疲れるところは飛ばし読みした)。
内容的には彼のことを分かりやすく書かれているので、彼(Linux)のことを知りたいという人には、一度目を通して欲しいと思う一冊である。一言で言えば私には読みづらくしんどい本だった。私に語学力があれば原本を改めて読んでみたいなぁ。 (sasakiss/2004-08-06)
ウインドウズ以外のOS(オペレーションソフト)を使ったことが
ない人にも、いわゆる好きなものをつきつめて、1つのものを完成?
させた人間の軌跡をたどる本として是非読んで欲しい作品です。
コンピュータ用語も一応解説がありますが、Linuxをインスト
ールしたことがある人は、解説無しで読める内容になっています。
リーナスの考え方や、人となりが見えてくるので、ソフトを使って
いる人はなるほど・・と思うところは大いにあると思います。
しかしオープンソースというものは、素晴らしいとこれを読んで
本当に思いました。みんなで進化する素晴らしさ・・・・
今世界で使われているソフトのカーネルの原型が、1人の少年の
PCから生まれたことを知れば、読者にいろんな夢を与えること
が出来ると思いますので、中高生にも読んで欲しいと思います。 (座亜度羅部満(ザアドラブマン)/2004-08-18)
Linuxの作者、リーナスの本音が分かる本です。彼の考え方、生き方など生々しく書かれています。
LinuxはインターネットになくてはならないOSになり、またそのOSが一人の若者が作り上げたことは有名だ。しかし、彼が何をどう考えて、このOSを作成したのか、どんな困難があったのかなど、今まではあまり語られていなかった。そういう側面を知ることができる。
IT技術者はもちろん、それ以外の方にも、彼のことを知ってほしいと思いました。 (boze/2004-10-01)
Just For Fun |||||||||
Linuxの産みの親Linus Torvaldsの早過ぎる回想談。平易に書かれているので一般の方にも親しめるが、ソフトウェアに縁の無い方が本書を手に取るとは思えないので、やはり専門家向けにLinusの信条をプライベートを含め語ったものと言えるだろう。

Linux Communityに住んでいる方は勿論、ソフトウェア開発に携わる人にとっては本書に書かれている内容はプライベートな事を除くと(風説にせよ)おおよそ知っているものなので、それ自身驚くべきものではない。むしろ巻末に有名なA.Tanenbaumとの論争の様子が詳細に載っているのが面白かった。Linusは元々、TanenbaumのMinix(プログラム、本)に触発されてLinuxを書き出したので、いわば精神的な師弟関係にある筈なのに、意見が悉く異なるのが興味深い。この論争でTanenbaumが一貫して自分を教授の立場に置いて、Linusを一学生扱いしている(事実なのだが)のに対し、Linusは余裕を持って皮肉交じりに応えているのが微笑ましい。私も入社後、Minixの本を輪講したのだが、自分でカーネルを書こうとは夢にも考えなかったなぁ。

本書の内容からやや離れるが、Linusの最大の功績はLinuxそのものと言うより、「オープン・ソフトウェア」の概念を世界に拡めた事だろう。しかも、声高に叫ぶ事なく、Linuxという実体を伴って。この概念のキーワードは「open」と「give and take and give」である。後者は、自分も貢献するが、自分が享受したものは他者へ無償で供与するという美しいものである。本書は、そんな概念を寡黙に打ち出したLinusの素顔を知るのに好適な書。 (紫陽花/2007-02-06)
Linux開発者とジャーナリストが一人称の視点で書き記した単行本。
一節一節にテーマがしっかりと分かれていて、読み物としては比較的読みやすい部類。

前半から中盤に掛け、「なぜ、自分がコンピュータオタクになったのか」、「Linuxの生い立ち」、「世界中へと展開されたコミュニティーへの発展」について記されている。
ここでは、著者が自分の人生を振り返るように赤裸々に物事を語っているのがおもしろい。
社会的にとか道徳的にではなく、「自分にとって楽しいか否か」を基準とした典型的なオタク型思考。
Linuxについては元々OS開発ではなかったことや、それをするに至るまでの経緯、就職してからのコミュニティーへの関わり方、家族を持ちながらの接し方など話は多岐にわたる。奥さんとの馴れ初めは笑わせてもらった。

後半はあまりに爆発的な普及、浸透により一躍、有名人となった彼の苛立ちが感じられる。
オープンソースとした、OSは様々な主義主張と絡み合い、論議に巻き込まれることの不快感からか。
いずれにせよ、彼はLinuxによって莫大な利益や、名誉を望んだわけではないことが充分に伝わってきた。

専門用語が飛び交う節は読む人間を選ぶが、思考や思想についてニュートラルに受け止めることのできる人なら楽しめる一冊。
(ダヤン/2006-09-03)
Linusの自伝以上の本ではないです。翻訳のせいかやたら軽いいいまわしの一方、言っている内容が後半になるにしたがってくどいのはちょっと今一かと。この本から例えば教訓を得たりする本ではないという気がします。Linusの昔からの話が知りたい人(含む私)は読む価値ありだと思います。ちなみに、私の手元にある初版を見る限り、細かいところでちょこちょこ間違いが見られるのがちょっと残念か。 (なかしぃ/2001-06-06)
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w:13 h:19 302page
カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉
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ASIN:4794204302
草思社(1991-09)
クリフォード・ストール
売上順位:29257
¥ 1,995(中古:¥ 101)

レビュー総評点:44
手に汗握る展開 |||||||||||
システム管理者だった著者がハッカーを追い詰めていくという古典的な名作です。実際に彼がしたことを克明なメモから再現したもので、下手なフィクションなどをはるかに上回るような臨場感、話の展開があり、驚きと興奮の中で読み進められます。
この本が書かれたのはまだ一般の人にパソコンが普及する前のことで、セキュリティー管理にもみんな関心があまりなかったようです。今、パソコンをよく知らないままに使っている人も多いと思いますが、問題点を知るためにも良い本です。 (takashi_m/2002-05-05)
だいぶ古い本ですが、コンピュータ屋なら(システム管理者、ソフトの開発者はともかく、エンドユーザでも)一読の価値はあると思います。技術的な事柄だけでなく、読み物としても楽しめます。 ここに出てくるのと同様の危機は今後も存在するでしょうし、その存在を知って備えることの大切さを教えてもくれると思います。 (emir1969/2004-08-27)
「ハッカー」という言葉を世界中に知らしめた本、
書名は野鳥の郭公(カッコウ)が他の鳥の巣に卵を産みつけ、自分で子育てをしない托卵(たくらん)という習性から名づけられています、現在でもネット・セキュリティに興味のある人は先ず最初に読むべき本のひとつでしょう、
本書で記述される内容は地味なのでまず映画化などされないとは思いますが、輝かしい失敗とも表される「アポロ13号」事故でのNASAの業績と並ぶほどの素晴らしさがあるのではないかと、そして現在のようにネットが普及した時代にあってはなおのこと再評価すべきであろうと評者は考えます、
物語の発端は料金計算が「75セント」合わないという些細なこと、この「金額が合わないこと」をきちんと説明する姿勢こそが"Accountability"説明責任の語源であり、現在、実に多くの日本人が「説明責任」をおかしな意味で使用していることになります、
ここから始まる大追跡劇は多少のコンピュータ知識のあるものにはアームチェア・デティクティブそのままの面白さ、肝心な個所では著者自身がかなり肉体も酷使するのもアポロ13号事故と同じです、
コンピュータはドッグイヤーとは言っても、本書の時代、80年代後半UNIX全盛時代からまだ15年ほどしか経過していないことが不思議なほど、
何事かが爆発的に普及し始めることの予兆を感じさせる時代のわくわくするような雰囲気を味わいたい方にもお奨めの本、そして、いかにもカリフォルニア・西海岸といったライフ・スタイルが覗ける著者の文章もなかなか楽しいものです、 (山田晃嗣/2006-06-07)
私のようにIT関連の仕事をしている人間にとって
「セキュリティ」と言うのは、どうしても避けて通れないものだ。
ところがITの世界におけるセキュリティはやっかいな代物で、
言葉が知られているほどその実体ははっきりしない。

ある意味では「悪霊」のようなものだろうか。
人々は実体の見えにくいものに対してなんとなく恐怖を抱き、
(善悪はともかく)それを当てにしたビジネスが存在している。
ビジネスが存在する以上、またその恐怖が煽られることも
必然的に起きてしまうのだ。
しかし悪霊と根本的に異なるのは、
安心しきっていたがために手痛い被害を被る事も事実あるのだ。

必要以上の恐怖を煽られているのか、
あるいは実際にある危険に目をつぶっているだけなのか、
正しい判断をくだすのは自分しかない。
つまり「勉強」するしかないのだ。

これからITのセキュリティを勉強するのなら、
入門としてこの本を読むことを是非薦めたい。
セキュリティの本質を実に見事に捉えている。
ノンフィクションとして、読んでいて十分面白い。

もちろんこの本の内容は古く、
WindowsもWorld Wide Webも出てこない。
しかし、だからこそ複雑な最新技術の影に隠れた
セキュリティの本質が見えてくるのだ。 (アキンド/2005-06-09)
日本での出版が1991年、私が読んだのが2005年。
その間にインターネットをとりまく技術的な面は大きく変化し、これからも変化し続けていくでしょう。
ですが、この著書で書かれたことは、結構普遍的な内容を含んでいると感じました。
あまり書くとネタばれになりますので詳細は述べませんが、下手な小説よりも面白く読めた1冊(下巻も含めて2冊)です。IT関係者はもちろん、そうでない方も読んでいただきたい作品です。ただし、前述したように技術的には古い点だけご留意を。 (/)
私がコンピュータセキュリティに対する意識を持つきっかけとなった本です。
ネットを利用する全ての人に読んで欲しい本です。
内容も推理小説のように面白く、すいすい読めます。 (読者135/2005-02-17)
…十数年前の話になってしまうのですねえ。月日のたつのは早いものだ。
この間、書庫から引っ張り出して十数年振りに読み返してみて始めてこの小説の面白さを知った。それは既に私がPCのネットの世界に深く入っているから始めて分る面白さだ。買った十数年前当初は私はPCすら所有してなかったので面白さが理解できよう筈も無い。
ネットユーザー、PS好き、システム管理者、サーバー管理者なら絶対に必読書。自分の家の、会社のPCのセキュリティ状況が薄ら怖くなります(笑)
その意味で非常に価値がある。
上巻下巻合わせて読破して下さい。
★五つ。 (我々は地球人です/2003-02-15)
コンピュータセキュリティの問題を元に技術的な要素満載の推理小説??

昔は今ほどソフトウェアが複雑では無かったというのが羨ましい。
様々な情報を一人で把握できる状態というのは、システム屋としては望ましい状態であろう。

技術的な話としても、問題点が随所に書かれているが、それよりも今もって根本的なところが人だということは変わらない。
役所の腰が重い体制や、うるさい上司など場所や時間が違っても同じものが多いので、人間模様も楽しめる。

この上巻では個人的な趣味のレベルで始めた犯人捜しが、国を越えた話になるところまで描かれている。
国を越えた活動、あこがれるねぇ。 (takahiro/2007-11-01)
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カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉
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草思社(1991-09)
クリフォード・ストール
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¥ 1,995(中古:¥ 50)

レビュー総評点:-4
次はどうなるのかと気になって、終わりまで読まずにはおれない本です。この本の中には、コンピュータの古き良き時代を懐かしむ人にとってはものすごく懐かしい世界が広がっていますし、その時代を知らない人にも知ってほしいことが書かれています。 コンピュータを触る人にはおすすめの本です。 (我々は地球人です/2003-02-15)
映画「ウォーゲーム」を核云々抜きに活字化したような話の展開。
話がかなり専門的になってきます(笑)
中級ネットユーザーじゃないとちょっと分らんかもしれませんね。
それ相応のネット知識と何より好奇心がある方。
是非その結末を自分の目で確かめてください。
…私もUNIX入れたいなあ…クソ高いけど(しみじみ
私の家のこのPCも大丈夫だろうか…
ちょっと心配になってしまった。 (/)
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ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
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オーム社(2005-01)
原著:Paul Graham翻訳:川合 史朗ポール グレアム
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¥ 2,520(中古:¥ 1,499)

レビュー総評点:244
とんがれ!とんがれ! |||||||||||||||||||||||||
 誤解を恐れずにいえば、本物のハッカーによるハッカー入門書である。ただし、ネットワーク犯罪者やその予備軍は関係ない。かといって、ハッカーは聖人君子でも数学者でもない。
 技術論だけでなく、ハッカーの生き方、考え方について持論が述べられる。Lisp至上主義など、独善的とも感じられるところもあるかもしれないが、著者は自ら立ち上げたベンチャービジネスを大企業に売り抜けており、その成功体験を背景に主張するだけに反論するなら相当の理論武装が必要だ。
 大企業で出世の階段を昇っていくことなんか考えずに、ずっと最先端の技術と触れていたい、あるいは自分でテクノロジー志向のベンチャービジネスを起こしてみたいと考えている「とんがった」ソフトウェア技術者が若いうちにこのような本に出会えたら幸運というものだろう。あるいは、ハッカーを理解し、尊敬するひとのための本だ。ただし、手とり、足とりの親切さはない。ときおり「分かる人にしか分からない」ような表現もあるので、何年か経って読み直してみたら新たな発見があるかもしれない。 (meta-o/2005-02-28)
翻訳者の川合さんはGaucheやKahuaのハックで知られる本物のハッカーだ.しかも超コアなLispハッカーだ.その川合さんがウェブサイト上でPaul Grahamのエッセーを翻訳しているのを知ってニヤリとしたものだ.ハッカーはハッカーにしかわからないマインドがある.そのニュアンスを川合さんはうまく伝えてくれていると思う.コンピュータにかかわる人よりも,むしろコンピュータを知らない人の方がこの本を面白く読めるのではないだろうか.あとハッカーには(この翻訳本を読む前提で)是非オリジナルのテキストも読んで日本語には翻訳困難なニュアンスを感じて欲しい. (hironobu_suzuki/2005-03-24)
最近はwebに発表したエッセイや、ブログのエントリーをそのまま出版したりなんてことがあるけれども、この本もその類。そういう風に書いてしまうと、なんだか企画モノのような中身の無い浮ついた内容、ある種タレント本のようなものを想像してしまうかもしれないけれども、この本についてはそういうことは無くて、なかなかの内容。

内容はポール・グラハムによるIT業界、そのコミュニティ、もしくはハッカー(ごく一般的なITエンジニアも多少通じるところがあります)に関する文化論をエッセイとして論じたもの。

エンジニアが書いた文章だからと言って、その内容が堅苦しいわけでもなく、また理系用語をちりばめた、その知識が無ければ理解に苦しむようなものでもありません。お互いが技術者だから分かる、もしくは分かってもらいたいと言うような読者層を限定してしまう内容ではなく、エンジニアではない一般の人たちにも非常に分かりやすい内容。
特に非エンジニアの人たちには理解に苦しむところがあるのかもしれない、ハッカーの行動、考え方についてはエンジニアを組織、管理している立場の人間にはぜひ読んでもらいたい部分だったりします。 (espio999/2006-04-17)
開発疲れしたあなたに |||||||||||||||||||||||||
眠っていたハッカー魂を喚起させられるパンチの効いた一冊です。
ハッカーと画家の社会的・文化的ポジション、そのほかもろもろの近似を屋台骨にして、ハッカー文化論(?)がつらつらと展開されています。そのつらつらに著者自身の強烈な主観(Lisp最強)が溶け合って、ただの文化論で終わっていないところがこの本の面白いところです。
私もLispに興味を持ちました。この手のハッカー本が好きな方には、まずハズレないですよ。 (nskj77/2005-05-01)
痛快です ||||||||||
書店に行くと、この本が他のハッキング、クラッキングノウハウ本に紛れているのをよく見かけますが、
思想、社会等のコーナーに陳列されるべき本です。
著者は著名なハッカーとの事ですが、
neutralに思考し、最後まで考え抜くといった事を軽々とこなしているように見え、
ITに関することのみならず、格差やいじめ等の問題について鋭く、深くかつ共感できる知見を披露しています。
たびたび更新される著者のブログで最新の記事が読めますので、
これからも注目していきたいと思います。 (hu2/2007-02-17)
あなたが、ハッカーとまではいかなくても仕事でプログラミングを行っているなら、なんとも興味深いと思う。
この本ではプログラミングのみ話題として扱うのではなく、初っ端は教育問題であるが、このハッカーの教育論では、学校も教育制度(アメリカのだが、日本でも全く同じ)もボロカスにこき下ろすが、それがことごとく的を得ている。ハッカー思考があらゆる問題において有効かどうかは分からないが、常識に凝り固まった思考パターンを打ち破る特効薬ではあるし、何よりこの著者が、それに強力なパワーがあることを証明している。
この著者が絵を描いているところも面白い。プログラマと画家は似ているという。彼は絵を描くことからも、自分の感覚やプログラミングスタイルに確信を得たと思う。
プログラマならこれを読み、自信を得て可能性を高めるかもしれない。と同時に、IT社会そのものの真の本質も理解しやすくなるはずだ。案外、歴史的な書物かもしれない。 (silvermoon/2006-12-15)
何気なく手にしたので、彼の経歴や、Webサイトなどまったく未見であったのだが、非常に面白く読めた。
とくにタイトルにある通り、ハッカーと画家との類似点を上げているところや、彼の立ち上げたベンチャーの話など。。。
技術に対してなんらかの持論を持っている方はぜひ読むことをお薦めします。
プログラムをしない方でも十分読めますよ。 (kurookura/2005-03-16)
共感!! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
まだ、2章までしか読んでませんが、他の本には載っていなくて、なおかつ僕にとって共感できることがいろいろ載っていて、グイグイ引きこまれながら読んでます。
0章の、ものづくりにおいては、あれこれ前もって用意周到にやろうとせずに「とにかくやる」方式が有効だ!という考えは、僕自身行っている研究活動でも、当てはまってると思う。なんつーか、人は、勉強すればするほど、無駄で実効性のない議論にハマり易くなるように思う。自分にとって、動きやすいフィールドを見つけて、その中で「とにかく動く」ことが、ものづくりパーソンの健全なあり方なんだと思う。
1章「オタクはなぜもてないか」は、好きか嫌いかはっきり分かれる章だと思う。内容は、筆者自身が、中学・高校時代と灰色生活を送っていたこと、その原因に、学校システムというものの、無目的さ、それゆえに、子供たち自身による秩序の構成が起こって、空虚な人気競争に明け暮れる結果となり、オタクはその居場所を失って、さらに、いじめの標的になる・・・みたいな話。僕自身、中学・高校時代に対して、著者と同じような感情を持っていて、「受験勉強って、意味あんのかなー?」って、当時、かなり悩んでいたことを思い出した。僕も含めて、大抵の大人は、大人になるとそーゆーことを忘れてしまうんだと思う。でも、筆者は、そのことを執念深くもおぼえていて、自分の本の1章を割いて議論している。多分この章が、著者の一番言いたかったことじゃないかなって気さえしてくる。
著者によれば、学校ってのは、親がその管理から解放されるために、若者を押し込めて、退屈な授業という儀式を繰り返す、一種の刑務所のようなものらしい。僕もまあ半分くらいは同意かな。大人が真剣に制度の改革を行う必要があるって著者は言ってるけど、僕は、どこにも理想の制度なんてないのではと思う。制度改革で解決がつく問題なんて実際ほとんどないというのが僕の考えだ。(制度は作るより、実行するほうが10000倍難しいというか。)とにかく、オタクという人種は、若者を押し込める学校制度の中で生きにくい存在であることは否定できない。むしろ、学校制度の外で、自分の創造性を発揮できるコミュニティーを見つけること。世界を広げることで、学校制度でのウサを晴らすというか、そーゆーくらいしか現実的な解決策はないんじゃないかって思う。今は、インターネットとかあるし、そーゆーコミュニティも作りやすい環境にあると思う。少しづつではあるが、僕らの時代より物事はいい方向にいっていると思いたいなー。
なんか自分の意見ばっかりだな、レビュー失格かも。本書購入の際の参考になれば幸いです。
教育関係者にもオススメ??? (shom/2008-08-20)
Lispハッカー及びエッセイストとして知られるポール・グレアムのエッセイ集。
Web上のエッセイをまとめたもの+新たに書き下ろした2章。
タイトル「ハッカーと画家」は第2章の題名をあてたもので、本書の当を得ていない。
前半は主に”デザイン”について、後半は”プログラミング言語”について述べている。

非常に斬新な切り口に、痒いところに手が届く話題運び、
論理的で無駄がない文章に、読者の心は掴まれる。
(Gauche開発の川合史郎氏による)翻訳も、読みやすくて良い。

興味を抱かれたなら、Web上の日本語記事を一読すると良い。
「知っておきたかったこと(What You'll Wish You'd Known)」(本書に非掲載)
は、自分が高校の頃抱えていたモヤモヤを、見事に吹き飛ばしてくれた。 (おひるねおさる/2005-02-22)
訳者のホームページで、原著者のエッセイの翻訳を毎回楽しんでおりました。原著が出たので、手に入れました。こういうコンピュータ関係のエッセイの翻訳書は出ないだろうなぁと思っておりましたから。日本語訳は、おまけがあるので、原著とほとんどのエッセイが無料で読めるとは言うものの購入しなければなりません。ありがたいものです。どこからでも読めるし、学生だって楽しめるところがあるんじゃないだろうか。こうなるともう一人のLisp使いRichard P. Gabriel(こっちは音楽作家)のエッセイ(パターンにについて)の翻訳も読みたいね。売れないと思うけど。 (/)
スパムフィルターの説明のところでズッコケ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
それなりに面白く読んでいたのですが、129ページで、それ以上読めなくなってしまいました。ベイズ統計を使ったスパムフィルターの説明のはずなのに、「一方の集合にのみ現れる単語の確率はどうするかという問題もあるが、これも試行錯誤から0.01と0.99とした。」このどこがベイズ統計なのでしょう。この1文のせいで、すべてが暗転しました。ベンチャー企業は体力だけの勝負なのか?とか、ナードが中学時代にいじめられてそれに対する復讐心がベンチャーの原動力ということか?こんな会社買収したyahooもトホホ?ベイジアンを名乗るビルゲイツもこの種のデタラメを信じているかも。と、暗い連想が次から次から押し寄せて。 (Datura/2005-02-06)
自分の仕事道具はいつでも手の届くところおき、
ヒントやひらめきや良いアイディアを形にする、
画家とハッカーが本質的に同じと主張している。

アイディアというものは思いついてもそれはあっという間に忘れてしまう。

兎に角、考えてじっとするよりもまずやってみる。
すばやく仕事を仕上げる、そして良い仕事をする。
そんなヤツラがハッカーなんだ。

自己実現・自己表現のために一生愛用できる武器を手にせよ。 (ishingo/2009-04-16)
ポール・グレアム氏のエッセイ集です。
内容は挑発的なので他人には進めにくいのですが、
中級レベル以上のプログラマがターゲットです。
初級、初心者では言っている意味が分からないかもしれません。

タイトルになっている「ハッカー」とは優れたプログラマの意味として使っていて、
「画家」がどう関係するか興味深く読んだのですが、
ポール・グレアム氏は美術学校に入った経験をもち、
プログラマと画家の仕事が似ていると感じていて、
何処が似ているかは一読ください。

ハッカーが日頃考えていることが分かる一冊でした。 (なか/2009-02-15)
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たのしいUNIX―UNIXへの招待 (Ascii books)
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坂本 文
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UNIX初心者は必携 ||||||||||||||||
本書はUNIXのログイン方法、ファイル管理の考え方から基本的なコマンドの使い方までを解説しています。本書を読めば、全くの初心者でも一通りのUNIX上のファイル管理はできるようになります。
ただ、コマンドの解説の箇所が分散しているので、実務を行う上ではコマンド辞書が別途必要になるかと思います。 (テリーズ/2003-07-23)
UNIXマガジン連載の「UNIXへの招待」を再構成して、加筆した本。発売が1990年であり、私は90年代前半に購入し、この本でUNIXのコマンドをいくつか覚えました。初心者向きの本であり、開発でUNIXをいじるひとにとっては、物足りないでしょう。
ただ、90年って、UNIX(Linuxではない)がやっと普及し始めたころだったから、この手の本は非常にありがたかったです (izuminoa/2004-06-15)
初心者座右書 |||||||||||||||||||||||||||
UNIX、名前はきいたことがあるけど、初めてさわってみる、って方々におすすめです。  キー入力がきかないよーー、画面がおかしいよー、エディタの終わり方がわからなくなった、など。HOWTOでは、あまりも簡単過ぎて(?)とりあげてもらえない、そして、初めてUNIXを使う人が困ってしまうことを教えてくれます。
 表紙のシャボン玉がとってもかわいいです。同業者間では”シャボン玉本”と呼んで、標準書になりました。  私は、これで、サーバを立ち上げました。世間の攻撃にも耐えているようです。 (新開敏之/2001-03-02)
詳しい本は他で。とりあえず、必要なコマンドを教えてくれる。あとは、manを引けばいい。

93年くらいに、大学の生協で買って。初めてUNIXを使うときに、一番役に立った本。95年くらいまで、UNIX関連書籍はかなり探したけれど、どの本も内容が偏っていた。職場に1冊持って行くリファレンスとして、この本を長く使った。

viリファレンスがよかった。sed, awkなどのテキストツールの使い方も丁寧に教えてくれる。
私がUNIXに馴染めたのは、この本があったからだと言ってもいい。
(/2007-10-13)
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More Joel on Software
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翔泳社(2009-04-09)
翻訳:青木 靖Joel Spolsky
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内容が前に出たソフトウェア開発者採用ガイドとかなりかぶっています。かぶっていない部分は前作と比べると面白くありませんでした。ソフトウェア開発者採用ガイドを持っていない人なら買ってもいいんじゃないでしょうか。 (やすます/2009-05-20)
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root(ルート)から/(ルート)へのメッセージ―スーパーユーザーが見たひととコンピュータ
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さすがに内容は今の時代から見ると古くなってるところもあります。が、システム管理に必要な「知恵」はそんなに変わらないはずです。
およそUnix LikeなOSの「管理」をする人は一度は目を通しておいてほしい良書だと思います。 (Khwarizmi/2002-09-06)
内容の半分は鉄道絡みの蘊蓄.残りの半分は哀愁漂うunix黎明期の昔話.

コンピュータに詳しい人がコラムとして読むなら面白く読めるはず.コンピュータ管理に関して現代にも通じる知恵を求めて読むのなら肩透かしをうけるかも. (/2009-06-02)
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