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w:14 h:21 148page
UNIXという考え方―その設計思想と哲学
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ASIN:4274064069
オーム社(2001-02)
翻訳:芳尾 桂Mike Gancarz
売上順位:114058
¥ 1,680(中古:¥ 500)

レビュー総評点:90
UNIX is beautiful |||||||||||||||||||
 Small is beautiful これがUNIXの設計思想だ。これはフォルクスワーゲンが世界に売り出したときのコピーだそうだが、なかなかおもしろい考えだ。基本的にこのOSは小さなプログラムをいくつか組み合わせることで素早くアプリケーションを走らせる、合理的なOSだ。シンプルだからこそ早く作れる。小さいからこそ素早く未来に対応できる。いくつかのプログラムに分割できるから、悪いところをすぐに直せる。多機能主義の弊害は確かにうなずける。「一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる」とは魅力的な言葉だ。 (紫陽花/2002-01-13)
題名通り、UNIXの設計思想と哲学について纏めたもの。コマンドの具体的使用法以前のOSのあるべき姿を書いたもので、UNIXあるいはLinux上の開発者にとっては実用書の前に読むと、何故UNIX(Linux)が現在の体系になっているのか理解できる。

「Small is beutiful」、「Only for one purpose」、「Don't make new program but use existing one」など、今では当たり前とも言える概念だが、現実には「複雑なプログラムを自力で作る」環境で仕事をしている身にとっては理想の世界と言える。

そして、この概念を究極の形で推進したのがLinuxを初めとするオープン・ソースの世界だと考えると、本書で語られる哲学が以後のソフトウェア開発環境に大きな影響を与えた事が分かる。OSを初めとするソフトウェアの開発思想の基本を綴った貴重な本。 (kaizen/2007-07-29)
小さい機能のコマンドを、パイプでつないで複雑な処理をする。
AWK,SEDのような小さな処理系で、複雑な処理をこなす。
UNIXの提案は、画期的でした。

1つの関数が1つのコマンドのような設計思想は、試験可能性と、プログラムの成熟という視点で有効だと感じている。

それに対して、重くなっていったUNIX,重くなりつつあるLinux。
KNOPPIX、組込みLinuxをはじめとする軽いLinuxの努力もある。

システム全体の堅牢性は、コマンドをパイプでつなぐより、全部をひとつにコンパイルするほうがよい場合もあるかもしれない。
自分ではUNIXのカーネルそのものの設計構造、コンパイルでくみ上げていくMAKE設計方法についての選択方法がこれでいいかどうかの指針までたどりつけていない。

シェルとカーネルという構造は成功し、Macintoshですら、UNIXの思想下にあるのは、隔世の感がある。
Windows2000も、かなりの部分はUNIXの思想を取り入れている気がする。

ps.
OSEKのように、UNIXとはまったく異なる単純化を目指したOSの位置づけが、設計思想と哲学という点で比較した書籍がでることを期待している。 (マーマレードスカイ/2008-11-20)
UNIXユーザーへ向けた本書ですが私は、知的生産のための指南書としても読み換えられる濃い内容と思います。
プログラムという単語を、ヒトや組織に置き換えて考えるだけで、この本は優秀なビジネス書となりえます。
第三章の人間による3つのシステムのくだりは、まさに創造的組織の成長過程を描いており組織改変の糸口を指し示しています。
UNIXについての知識がなくとも、仕事でPCを使用する方なら読んでわからない内容でもないです。
効率的な仕事をするという意味ではプログラムも組織も同じ、そして会社のベースになる理念といったものがOSに相当すると思え、理念無き組織もまたありえないことを教えてくれます。
コンピュータ技術書のレビューになっていないかもしれませんが、購入を大変お勧めしたい本です (/2008-05-13)
Unixにどっぷりつかっている人向けの本だと思う。実用書ではないので、すぐ役に立つノウハウを欲している人にはあまり役に立たないだろう。薄い本なので手軽に読めるが、その内容は、書籍としては他に類がないものだ。ひとつ残念なのは、「実際にUnix環境でプログラミングをしてみないと、この本が本当に伝えたいところはわからないかもしれない」ということだ。 (/)
白状しよう。私はUNIXがキライだ。
あの判りにくくて覚えにくいコマンド体系はなんだ?
やれBSD系だの、V7系だの、大同につけず、小異に拘るUNIXファン達が理解できない。
いざ使おうととすると、「それをやるならツールは自分で作ってね」と言う感じで
ユーザーに高いスキルを求める文化も、とっつき難さを感じさせる。

昔私が使っていたDECのVMSは、実に素晴らしかった。
実に見事に統一されたコマンド体系、判りやすいヘルプ、充実したツール類、などなど。
UNIXなんて、「みんなが使っている」こと以外に
いったい何が良いんだろう????

などと思っていたUNIX嫌いの私にも、この本は実に興味深く読めた。
なるほど。これだけ普及したのにはそれなりの理由があったわけだ。

まずはこの本のタイトルに注目。
日本語訳は「・・の考え方」などと言う無味乾燥な訳になっているが、
原題は「The Unix Philosophy」、つまり「UNIXの思想/哲学」なのだ。
この「思想/哲学」と言うタイトルが表すとおり、
多くのユーザーをUnixに惹き付けたのは、
UNIX自体の造り(実体)ではなく、その背後にある「思想/哲学」だった。
つまり、その思想/哲学に共感すれば、部品を継ぎ足すもよし、
改変するもよし、さあ皆で一緒に使いましょう、作りましょう、
と言った感じで実はハードルが低い。

さらに、Unixが生まれて普及するまでの上記の「思想/哲学」は、
現代の情報システムで使われるUnixには全く当てはまらないことも興味深い。
今ではUnixはハイエンドシステムで使われるために、
一部企業の管理下に置かれ、一般のユーザーは手出しできない。

正確な定義からするとUnixとは言えない「Linux」が、
初期のUnixの思想/哲学の一番の継承者になっているのも皮肉なことだ。 (山田晃嗣/2007-04-24)
最近LINUXについて学びだしたのですが、なぜLINUXは(UNIXもですが)GUI環境を持ちながらCUI環境が主なのだろうと疑問に思っていました。私のようなWindowsユーザには、CUIよりGUIの方が優れているという考えがありましたが、本書を読んで改めました。
「Small is beautiful」単純なことは間違いも少なく、また間違いがあってもすぐに見つかる。賢いプログラマなら言われなくてもわかっている事かもしれませんが、UNIXを使うだけでなく、プログラマとしての基本的な考え方を再認識させてもらった良書です。UNIXあるいはLINUXを使う方だけでなく、プログラマ全般にお勧めできると思います。
執筆年はこの手の本では古いかもしれませんが、決して内容は古びていません。ぜひ一読してみてください。 (bash/2006-11-13)
正しい姿勢でUNIXと向き合うことは、現実的理想主義の能動的な在り様を体現することである、と思います。
コンピュータ・システムに限らず、社会、会社などといった「組織」を次世代に継承していこうとするとき、この本に示す考え方、手法にたどり着くのではないかと思いました。

一時の感情や目先の我欲をできるだけ無視すると、最後まで理解しやすいと思います。 (saioh/2005-03-07)
UNIXの有用性のみならず、プログラミングを組む上での、注意点や拡張性の重要さなどSEとして必要な基本的な知識の認識にも役に立った一冊だった。自分はSE職について1年目なので今回読んだこの本に書いてあることは、参考になる部分も多かった。今後の仕事に生かしたい。 (ハッカ飴/2003-09-29)
良いソフトウェア、つまり高品質なソフトウェアを作るのに役立つ本です。

本書に書かれている考え方はUNIX周辺に限らず、オープンソース、反復型の開発プロセス、Webサービス、XML、オブジェクト指向、(あとXPの一部)などといった現在のソフトウェア開発一般に通じるものでした。

その一方で、ソフトウェアの使われ方(ユーザーインターフェース)に関する事柄については本書の内容とは逆の方向へ進んでいます。
これは今後のソフトウェア開発の参考になるのではないでしょうか。

これはUNIXについての本ではありません。
UNIXを発展させた開発者たちの考え方が書かれているのです。 (/2006-03-23)
内容が少々くどい ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「UNIX」をまったく知らない人向けの本だと思う。 技術書ではないので、UNIX技術者には余り役に立たない。 全体で148Pとページ数が短いので手軽に読めるが、内容が少々くどい。プログラミング概念を知るだけなら、130P~133Pまでの総括編を読めば解ってしまう。 (及川 厚/2001-06-25)
思想としてのUNIXを理解するのに、非常によい本。

1つ1つの定理が例とともに述べられ、UNIX思想を簡潔に説明しています。
どの定理も合理的で、美しいとさえ感じます。

UNIX環境以外でも、プログラミングに携わる人には是非読んでいただきたいです。
ソフトウェアのユーザインタフェースを考える上で、大きなヒントが見つかるでしょう。 (asaisan2001/2008-09-14)
総頁(本文):148(145) 読了時間:10時間
想定読者(必要知識):情報系の学生以上(基本的なコンピュータの知識)

・UNIXの根本にある哲学を解説する。
・一方UNIXの具体的操作の解説は、例示を除いて一切無い。

・焦点を絞ったことで、非常にコンパクトにまとまっている点で良い。
・UNIXの哲学は、ソフトウェア業界にとどまらず、一般的にみて方法論として優れている。下手なビジネス書よりも面白い。
・フィルタとしての機能を高める、いわゆる”CUIの良さ”が直接的に書かれている。
・32頁からの人間による三つのシステムが面白かった。あらゆる事象にあてはまる法則で、思慮深い。
・第9章「UNIXとその他OSの比較」が面白かった。選択肢は絞るべきか、広げるべきか。

・フェアじゃないが、その他のOSとして取り上げられているものが『Atari』『MS-DOS』『OpenVMS』とクラシックなのが難点。 (shom5w/2008-09-08)
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w:14 h:21 416page
Life with UNIX―UNIXを愛するすべての人に
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ASIN:4756107834
アスキー(1990-07)
翻訳:福崎 俊博翻訳:坂本 文ドン ライブ
売上順位:263001
¥ 3,059(中古:¥ 1,903)

レビュー総評点:-6
 UNIXの歴史・文化・技術について、豊富な蘊蓄を傾けて解説したファン・ブック。UNIX世界の裏話・噂の真相・関連書籍の解題から、UNIX人名辞典まであり、データブックとしての側面もある。記述はユーモアに満ちており、楽しませる作りになっている。とくに関連書籍の解題は、対象読者・実用性・永続性・読みやすさの4点をベンチマークふうチャート付きで評価している。そこには本書じしん(Liffe with UNIX)の書評まである(!)。
 第1章の「UNIXの歴史」は、その通史を、要点を押さえて簡潔かつ平易にまとめている。『UNIXの1/4世紀』の舌足らずさ、晦渋さを補うのに格好の参考書だ。 (カゼの秀丸/2004-03-06)
本著刊行以降、LinuxなどのフリーUNIXが登場し、PCや、冷蔵庫、携帯電話、はたまた巨大な銀行のシステムにいたるまで、UNIXは広範に利用され、もはや、我々の生活には無くてはならないものとなった。そして今もなおUNIXは進化しつづけている。

WindowsやMacintoshに追いつけ追い越せと、UNIXは飛躍的な進化を遂げた。そして我々はその恩恵を存分に享受している。しかし、それと同時に本著に示されているようなUNIX本来の良さ…シンプルであること、10%-90%の法則、アングラな世界…が失われつつあるのも事実だ。

私たちは、目先の便利さと引き換えに、あれこれ苦悶しながら、いじり、戯れる、コンピュータ本来の楽しさを失ってしまった。

そういう意味でも、私たちをコンピュータと戯れるのが楽しかった、あの時代に振り返りさせてくれる。 (applekid/2006-10-29)
Unixの起こりと初期の発展について書いた、歴史書とも言うべき一冊。
今となっては古い内容が多いが、初期のUnix Worldについて知るには最高の参考書だろう。 (/2003-06-30)
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w:13 h:20
Just for Fun: The Story of an Accidental Revolutionary
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ASIN:0066620732
Harperbusiness(2002-06-04)
Linus Torvalds
売上順位:15274
¥ 1,108(中古:¥ 2,676)

レビュー総評点:91
Linuxを愛用し始めてすでに数年が経つ。
使い始めたきっかけは、その驚くまでの安定性とコミュニティの活発さ、
そしてLinusの人柄の良さだった。他にもFreeなOSはいくつも存在する
が、Linusがいなければ僕はLinuxを使う事にはならなかっただろう。
過去の雑誌で彼のインタビューを読んだ時と同様、この自伝からも
彼の飄々とした人となりが読みとれて、いちLinuxファンとしてとても
満足している。Linusを所詮は拝金主義者、と言う人がいるが、一体どこ
を読んでそのような事を言えるのであろうか。
少なくとも、そのように言う人は実際にLinuxを使った事が無いので、
Linusの実践した事の偉大さが理解できないのであろう。
彼は、その気になれば億万長者になれるにもかかわらず、自らの中立性
を維持するのに必死なため、そうはならなかったのだ。
この本を読んだ人は、ぜひLinuxも使ってみてほしい。 (bobcat/2001-12-20)
むしろ文系の人に読んでほしい ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
linaxの生みの親リーナスを知る著書。持論ではすばらしい人の自伝は陳腐な小説を負かすと考えているが、本書はまさにそれにあたると思う。今やWindowsは日々その欠陥をネットに露呈し、政府系がこぞってLinax採用に踏み切っている。個人的にいつかWindowsはタダになり、設計図をネットに公開せざるを得なくなると思っている。このリーナスの所作のために。
むしろ文系の学生に読んでほしい。優れた人生の師の本だと思う
結論。人と同じ人間はもう価値が無い。人と違うことこそ誇るべきことで価値がある。 (voodootalk/2003-07-20)
リーナスがLinuxの商標とっちゃったよとかストックオプションで大もうけしているよとか
トランスメタで商業主義に取り込まれたよとか、2000年前後に流れた憶測やニュースの
裏側を読むことができる。
 彼の立場を知った以上、少なくとも彼に対して金の亡者に堕落したとか、ただの人に
なって落胆したとかの批判はできなくなってしまった。
彼はすでに十分すぎるほどのものを作り出してくれたし、迷走しがちなオープンソースの
プロジェクトに方向付けをする穏やかな独裁者も演じている。
 それ以上の役割、たとえば清貧であったり、反マイクロソフトのリーダーであったりする
ことをリーナスに押し付けるのは筋違いと言うものだ。
 彼の人生なのだ。それが彼にとって楽しいのであれば、それ!でいいじゃないか。
。 (ohsaruman/2003-10-28)
~楽しさを行動の基準に置くことは、これからの人類がとるべき指標かもしれない。~ 著者でありリナックスOSの開発者であるリーナス・トーバルズの初の自叙伝であるこの本の読後には、そのような気分にさせられる。
 戦争も大きな貧困もない私たちの世界には余裕があり、娯楽が溢れ、生活は日々より便利になっていく。こういう世界の中で、自分のビジネスや生活を囲い込み、外部の者が入り込めないようにする行動には意味がない。企業や個人のこうした行動は、はっきり言って多くの人がばかばかしいと思っている。
 だがそう思いながらも、因習や集団としての考えにとらわれ、全てをオープンにするという、大胆に思える行動にはなかなか踏み切れない。しかしリーナスはいかにも楽々とその道を進んだ。そこが同OSの魅力であり、またその道程を書き表したこの本の魅力である。全編に専門用語や難解なプログラミングの話が散りばめられているにも関わらず、山を越え谷を越え、道なき道を踏みこえ、旅を続ける男の冒険談を読んでいるかのような活力と興奮に満ちている。しかし、そこに必要以上の気負いはなく、彼は「だって楽しいから」と淡々とその旅を続けていくだけなのだ。パソコンにあまり馴染みのない人でも、楽しめる1冊であると思う。 (/2001-05-24)
リーナス君は.comやITビジネスで成功した諸々のお金の亡者と一緒にしてはいけない。単なる金銭欲とか、名誉欲にかられた人間には、彼がなしえてことを理解できないと思う。彼のオープンなマインドと、ネットを介したコミュニティにおける信頼が基盤にあったからLinuxを作り上げることができたのです。これからの時代の生き方を教えてくれるライフスタイルなのですよ。エンジニアに限らず、人間の生き方のひとつの側面を垣間見させてくれます。 (/2001-05-18)
オープンソースの考え方から見ればFreeBSDの方が圧倒的に支持されるはずなのだ。だけれども何となく昔からLinuxユーザだった。
高価なMathematicaとかMatlabとか、が買えるはずのない、雀の涙ほどの研究費しかあてがわれていない、大きな金額の研究費も当てることのできない、貧乏で、ぱっとしない学者にとっては、デフォルトでCコンパイラのついていて、しかもLaTeXがインストールされているLinux(ほとんどのPC UNIXのディストリビューションがそうだけれどね)Linuxにはお世話になっている。
そういう一人のLinuxユーザが読んだ感想を書きます。
自分がLinuxユーザであるしLinuxがなければ仕事ができないので、なんとなくこの本を買ってはいたが、読む気がしなかった。
どうせオタクの独りよがりとLinux開発の苦労話がさらっと書いてあってそんなに大事な本には思えなかったからだ。
それにマスコミがLinuxを盛んに取り上げる機会も減ってきたし、あきらかにLinuxブームは去った。
だから本棚に一年以上も読まずに置いてあった。
それで、ただの気まぐれに読んでみたのだが、完全に侮っていた。
面白い本だ。
ただのオタクの内輪話だと思って読み進んでいたが不覚にも感動さえした。
リーナスの言う「楽しさに意味を見いだす意味」には共感できるものがあるし、生存と社会と娯楽という彼の視点は下手な哲学書よりも説得力がある。
その開発者にして、今や人類史上最大規模のプロジェクトとなったLinuxのバックグラウンドには、リーナスのの肩の力の抜けた、でも、しなかやなオタクの感性の産み出したものだった。
でも5年後にはだれもLinuixを知らなくなっているかも知れないけれどね。
それはそれでリーナスの思想に良く合っていると思う。 (3流心理学者/2005-07-02)
Just For Fun ||||||
Linuxの産みの親Linus Torvaldsの早過ぎる回想談。平易に書かれているので一般の方にも親しめるが、ソフトウェアに縁の無い方が本書を手に取るとは思えないので、やはり専門家向けにLinusの信条をプライベートを含め語ったものと言えるだろう。

Linux Communityに住んでいる方は勿論、ソフトウェア開発に携わる人にとっては本書に書かれている内容はプライベートな事を除くと(風説にせよ)おおよそ知っているものなので、それ自身驚くべきものではない。むしろ巻末に有名なA.Tanenbaumとの論争の様子が詳細に載っているのが面白かった。Linusは元々、TanenbaumのMinix(プログラム、本)に触発されてLinuxを書き出したので、いわば精神的な師弟関係にある筈なのに、意見が悉く異なるのが興味深い。この論争でTanenbaumが一貫して自分を教授の立場に置いて、Linusを一学生扱いしている(事実なのだが)のに対し、Linusは余裕を持って皮肉交じりに応えているのが微笑ましい。私も入社後、Minixの本を輪講したのだが、自分でカーネルを書こうとは夢にも考えなかったなぁ。

本書の内容からやや離れるが、Linusの最大の功績はLinuxそのものと言うより、「オープン・ソフトウェア」の概念を世界に拡めた事だろう。しかも、声高に叫ぶ事なく、Linuxという実体を伴って。この概念のキーワードは「open」と「give and take and give」である。後者は、自分も貢献するが、自分が享受したものは他者へ無償で供与するという美しいものである。本書は、そんな概念を寡黙に打ち出したLinusの素顔を知るのに好適な書。 (紫陽花/2007-02-06)
プレイボーイよりもコンピューターに興味があったというリーナス氏は想像以上にオタクであった。そんな彼がOSを淡々と開発していく様を、読み進めていくのは実にワクワクする体験だ。同じようなワクワク感をどこかで味わったなと思い浮かべたのは、意外にもかつてのビル・ゲイツの開発話であった。いろいろな意味で(もちろん、そのOSでも)対照的な面ばかりが取りあげられる二人であるが、並はずれたパソコン少年だったことなど共通点がないわけでもない。
また、たびたび紹介されるフィンランドと日本の類似性にも気づかされた。室内で靴を脱ぐこと、風呂(サウナ)を好むこと、ケータイが普及していること。描かれている国民性も日本人から見て、馴染みやすいのだ。またリーナス自身も所謂マイホームパパで、億万長者というより、日本のサラリーマンの感じに近いからかもしれない。例えば、ビル・ゲイツ的なカリスマを日本の大学が輩出というと違和感があるが、リーナス的な人物を輩出するという話なら存外ありそうな気さえするのである。 (tomyam/2001-05-23)
私はLinuxを使うこともあるが、ほとんどUNIXとWinを使う
ふつ-のエンジニアにすぎない。どんなOSにも一長一短がある。
ただ、長い人生の中で仕事を楽しむことは万人に大切だと思う。
だから、別にコンピュータエンジニアでなく、
仕事を持つみんなに読んでいただきたいと思います。
僕自身はみんなリーナスのように仕事を楽しむことができると思っています。
(まあ、お金持ちになれるかは別だけどね♪)
そのエッセンスが入っている本だと思っています。
ありがたきはコンピュータを知らなくても読めることだと思います。 (しょきな/2003-02-14)
書籍の内容は、「リーナスがLinuxをどういう経緯で開発したのか」はもちろんのこと、
「リーナスのオープンソース論」「リーナスの考える人生の目的」といったテーマのエッセイ、
そして、担当編集者との対話・交流、リーナスの家族・育った環境、ペンギンマスコットの由来など。
スタイルとしては、リーナス自身から、担当編集者から、ときおりリーナスの家族から、
といった形でパラレルに語られる、一種の”ドキュメンタリー番組タッチ”。

リーナスは、好きなことに時間を忘れて没頭する、ただのオタクである。
大学生で、世界を席巻するOSを作り上げたと聞けば、
「アインシュタイン以来の天才児現る!」といった様相だが、
彼は有名になってからもしばらく、アパートに住み、記者からの電話にも自分で出た。
自身の功績についても、「フィンランドの厳しい気候ではこもりがちになる」、
「他に楽しいことがなかった。僕の鼻がもう少し小さければより社交的だったかも」といった調子。
そんな飾り気のない革命家が、彼の正体である。
(「お金に目をくれない」なんて評価は、むしろナンセンス!
 だって、彼はそういった欲深ささえ”自然に”持ち合わせているから)

オープンソース論についても、下手な新書に触れるより、手っ取り早く正しく掴める。
また、彼は「娯楽」にひとつの価値を持ち合わせている点に、刺激を受けた。
”Just for fun”(原書のタイトル)、これが本書のテーマである。

情報系の学生はもちろんのこと、個人的には、中高生の読書感想文にオススメ。
ステレオタイプの大人には、鼻に付く内容だと思う。 (shom5w/2008-09-04)
Linux開発者とジャーナリストが一人称の視点で書き記した単行本。
一節一節にテーマがしっかりと分かれていて、読み物としては比較的読みやすい部類。

前半から中盤に掛け、「なぜ、自分がコンピュータオタクになったのか」、「Linuxの生い立ち」、「世界中へと展開されたコミュニティーへの発展」について記されている。
ここでは、著者が自分の人生を振り返るように赤裸々に物事を語っているのがおもしろい。
社会的にとか道徳的にではなく、「自分にとって楽しいか否か」を基準とした典型的なオタク型思考。
Linuxについては元々OS開発ではなかったことや、それをするに至るまでの経緯、就職してからのコミュニティーへの関わり方、家族を持ちながらの接し方など話は多岐にわたる。奥さんとの馴れ初めは笑わせてもらった。

後半はあまりに爆発的な普及、浸透により一躍、有名人となった彼の苛立ちが感じられる。
オープンソースとした、OSは様々な主義主張と絡み合い、論議に巻き込まれることの不快感からか。
いずれにせよ、彼はLinuxによって莫大な利益や、名誉を望んだわけではないことが充分に伝わってきた。

専門用語が飛び交う節は読む人間を選ぶが、思考や思想についてニュートラルに受け止めることのできる人なら楽しめる一冊。
(ダヤン/2006-09-03)
ウインドウズ以外のOS(オペレーションソフト)を使ったことが
ない人にも、いわゆる好きなものをつきつめて、1つのものを完成?
させた人間の軌跡をたどる本として是非読んで欲しい作品です。
コンピュータ用語も一応解説がありますが、Linuxをインスト
ールしたことがある人は、解説無しで読める内容になっています。
リーナスの考え方や、人となりが見えてくるので、ソフトを使って
いる人はなるほど・・と思うところは大いにあると思います。
しかしオープンソースというものは、素晴らしいとこれを読んで
本当に思いました。みんなで進化する素晴らしさ・・・・
今世界で使われているソフトのカーネルの原型が、1人の少年の
PCから生まれたことを知れば、読者にいろんな夢を与えること
が出来ると思いますので、中高生にも読んで欲しいと思います。 (座亜度羅部満(ザアドラブマン)/2004-08-18)
リーナストーバル氏の生い立ちから、Linuxの成功など、身近で生活していなければ見えるハズも無い彼のことが詳しく書かれており、彼という人間がどういう人物なのかを知ることは充分出来た。ただ気になるのは彼の発言などの言い回し。喋り口調にユーモアを交えて翻訳した方が良いと出版社側で判断したのだろうが、私にはどうもしっくり来ず、読むのに非常に疲れた(結局疲れるところは飛ばし読みした)。
内容的には彼のことを分かりやすく書かれているので、彼(Linux)のことを知りたいという人には、一度目を通して欲しいと思う一冊である。一言で言えば私には読みづらくしんどい本だった。私に語学力があれば原本を改めて読んでみたいなぁ。 (sasakiss/2004-08-06)
Linuxの作者、リーナスの本音が分かる本です。彼の考え方、生き方など生々しく書かれています。
LinuxはインターネットになくてはならないOSになり、またそのOSが一人の若者が作り上げたことは有名だ。しかし、彼が何をどう考えて、このOSを作成したのか、どんな困難があったのかなど、今まではあまり語られていなかった。そういう側面を知ることができる。
IT技術者はもちろん、それ以外の方にも、彼のことを知ってほしいと思いました。 (boze/2004-10-01)
Linusの自伝以上の本ではないです。翻訳のせいかやたら軽いいいまわしの一方、言っている内容が後半になるにしたがってくどいのはちょっと今一かと。この本から例えば教訓を得たりする本ではないという気がします。Linusの昔からの話が知りたい人(含む私)は読む価値ありだと思います。ちなみに、私の手元にある初版を見る限り、細かいところでちょこちょこ間違いが見られるのがちょっと残念か。 (なかしぃ/2001-06-06)
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w:15 h:21 270page
UNIXの1/4世紀 (Ascii books)
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ASIN:4756136591
アスキー(2000-11)
原著:Peter H. Salus翻訳:QUIPU LLCピーター・H. サルス
売上順位:250743
¥ 2,520(中古:¥ 530)

レビュー総評点:-109
日本語にすらなっていない ||||||||||||||||||||||||||||||||||
昔に原書で読んだため内容の良さは知っていましたが、邦書はひどい。学生に翻訳させてもこれほどひどい訳にはならない。
Unix の基礎すら知らない人間が訳しているため、いちいち原書にあたらないと意味が分からないところが多い。 (ぶい/2002-09-06)
絶対に原著を読みましょう |||||||||||||||||||||||||||||
すでに、他の方がご指摘されているように、本書の日本語訳は滅茶苦茶である。度が過ぎるため最後には微笑ましくなる程である。従って、UNIX系のSEの方々が読まれることは絶対にお薦めしない。
ただし、原著は別である。UNIXだからこそ、こういう本が出せるという感じで小気味良く歴史が語られていく。細かすぎて面食らう部分も無いとはいえないが、ディープなMLなどで常識のように語られる元ネタは、実はこういうことだったのかなど発見したことも結構多かった。
というわけで原著は星3つ、日本語版は星1つ(本当はゼロかも)です。
是非本書は洋書コーナーからの注文をお薦めします。 (鈴木純一/2004-08-17)
1969に始まり四半世紀の間Unixがどのように変遷・成長してきたかがまとめられている本。内容は微に入り細に入り事細かに書かれており、自分の知っているOSバージョンやツール、企業に関する裏話がたくさん読めて楽しい。Unixの生き証人による生の歴史書という趣。 (hakukin/2008-03-05)
Ken Thompson, Dennis Ritchie, Bill Joyなど超有名人ばかりではなく、定番Unixツールを開発しながらも国内ではあまり知られていない人々も数多くあげられています。1980年代からUnixに関わってきましたが、知らずにいたことの多いことをあらためて認識し、楽しみながら完読できました。
文学書とか、物語を期待しておられれば別ですが、ごく普通の技術書として読めます。名著といわれながらも絶版となっている「ワークステーション原典」のUnix版といってもよいでしょう。Unixを伴侶とされている方々は、蔵書に加えておかれる価値はあると思います。
惜しむらくは原著の出版が1994年なのでLinuxをはじめとする近年のPC Unixについての記載が全くないことです。こればかりはいかんともしがたいですが、それらについてはWebをあたればいいですね。 (/)
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w:15 h:20 236page
はじめて読むマシン語―ほんとうのコンピュータと出逢うために
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ASIN:4871487180
アスキー(1983-01)
村瀬 康治
売上順位:78458
¥ 1,264(中古:¥ 499)

レビュー総評点:14
アセンブラの入門書を読んで、引っかかっていたところが、すんなりわかるようになりました。アセンブラで、メモリーの番地を指定して数値を書き込む命令と、数値そのものを書き込む命令を使い分けていますが、具体的に、機械語レベルでどうしているのか、わかっていませんでした。この本を読んで、CPU固有の命令が数値で、つまり番号で、それぞれ決まっていると知りました。CPUの仕様ですので、これ以上さかのぼれないわけです。イメージとして、プログラミング言語の基礎がつかめると言う点で、この本は古い本ですが、読む価値があると思いました。
(Shingo,K/2007-10-15)
結構古い書籍です ||||||||||||||||
計算機(パソコン)の中でどのような命令が
どのように解釈されているのかということが
理解できます。
本来はプログラム言語を学ぶ前に、
このような事を知っておけば理解が進むのが
早くなると思います。
ただ、私的には
別にこれを読まなくてもプログラムは書けるとは思いますので
★を一個減らしてみました。
あと、ひとつ付け加えるならば
なんでも原点を知らないと
取り掛かれないって人には
こーゆー本は向いているのだと思います。 (片山氏/2005-05-29)
今から需要の増えてくる組み込み系仕事の初心者にはとてもよい本です。16ビットのCPUである8086, V30, 80286のマシン語をMS-DOSのコマンドを使用して実習できるようになっています。このはじめて読むシリーズはどの本もよくできています。 (kiiyoo3/2004-07-16)
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平均点:4.5
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root(ルート)から/(ルート)へのメッセージ―スーパーユーザーが見たひととコンピュータ
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アスキー(1991-01)
高野 豊
売上順位:129439
¥ 1,631(中古:¥ 389)

レビュー総評点:8
さすがに内容は今の時代から見ると古くなってるところもあります。が、システム管理に必要な「知恵」はそんなに変わらないはずです。
およそUnix LikeなOSの「管理」をする人は一度は目を通しておいてほしい良書だと思います。 (/2002-09-06)
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平均点:5.0
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ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
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オーム社(2005-01)
原著:Paul Graham翻訳:川合 史朗ポール グレアム
売上順位:86790
¥ 2,520(中古:¥ 1,500)

レビュー総評点:236
とんがれ!とんがれ! |||||||||||||||||||||
 誤解を恐れずにいえば、本物のハッカーによるハッカー入門書である。ただし、ネットワーク犯罪者やその予備軍は関係ない。かといって、ハッカーは聖人君子でも数学者でもない。
 技術論だけでなく、ハッカーの生き方、考え方について持論が述べられる。Lisp至上主義など、独善的とも感じられるところもあるかもしれないが、著者は自ら立ち上げたベンチャービジネスを大企業に売り抜けており、その成功体験を背景に主張するだけに反論するなら相当の理論武装が必要だ。
 大企業で出世の階段を昇っていくことなんか考えずに、ずっと最先端の技術と触れていたい、あるいは自分でテクノロジー志向のベンチャービジネスを起こしてみたいと考えている「とんがった」ソフトウェア技術者が若いうちにこのような本に出会えたら幸運というものだろう。あるいは、ハッカーを理解し、尊敬するひとのための本だ。ただし、手とり、足とりの親切さはない。ときおり「分かる人にしか分からない」ような表現もあるので、何年か経って読み直してみたら新たな発見があるかもしれない。 (meta-o/2005-02-28)
翻訳者の川合さんはGaucheやKahuaのハックで知られる本物のハッカーだ.しかも超コアなLispハッカーだ.その川合さんがウェブサイト上でPaul Grahamのエッセーを翻訳しているのを知ってニヤリとしたものだ.ハッカーはハッカーにしかわからないマインドがある.そのニュアンスを川合さんはうまく伝えてくれていると思う.コンピュータにかかわる人よりも,むしろコンピュータを知らない人の方がこの本を面白く読めるのではないだろうか.あとハッカーには(この翻訳本を読む前提で)是非オリジナルのテキストも読んで日本語には翻訳困難なニュアンスを感じて欲しい. (hironobu_suzuki/2005-03-24)
最近はwebに発表したエッセイや、ブログのエントリーをそのまま出版したりなんてことがあるけれども、この本もその類。そういう風に書いてしまうと、なんだか企画モノのような中身の無い浮ついた内容、ある種タレント本のようなものを想像してしまうかもしれないけれども、この本についてはそういうことは無くて、なかなかの内容。

内容はポール・グラハムによるIT業界、そのコミュニティ、もしくはハッカー(ごく一般的なITエンジニアも多少通じるところがあります)に関する文化論をエッセイとして論じたもの。

エンジニアが書いた文章だからと言って、その内容が堅苦しいわけでもなく、また理系用語をちりばめた、その知識が無ければ理解に苦しむようなものでもありません。お互いが技術者だから分かる、もしくは分かってもらいたいと言うような読者層を限定してしまう内容ではなく、エンジニアではない一般の人たちにも非常に分かりやすい内容。
特に非エンジニアの人たちには理解に苦しむところがあるのかもしれない、ハッカーの行動、考え方についてはエンジニアを組織、管理している立場の人間にはぜひ読んでもらいたい部分だったりします。 (espio999/2006-04-17)
開発疲れしたあなたに |||||||||||||||||||||||||
眠っていたハッカー魂を喚起させられるパンチの効いた一冊です。
ハッカーと画家の社会的・文化的ポジション、そのほかもろもろの近似を屋台骨にして、ハッカー文化論(?)がつらつらと展開されています。そのつらつらに著者自身の強烈な主観(Lisp最強)が溶け合って、ただの文化論で終わっていないところがこの本の面白いところです。
私もLispに興味を持ちました。この手のハッカー本が好きな方には、まずハズレないですよ。 (nskj77/2005-05-01)
痛快です ||||||||||
書店に行くと、この本が他のハッキング、クラッキングノウハウ本に紛れているのをよく見かけますが、
思想、社会等のコーナーに陳列されるべき本です。
著者は著名なハッカーとの事ですが、
neutralに思考し、最後まで考え抜くといった事を軽々とこなしているように見え、
ITに関することのみならず、格差やいじめ等の問題について鋭く、深くかつ共感できる知見を披露しています。
たびたび更新される著者のブログで最新の記事が読めますので、
これからも注目していきたいと思います。 (hu2/2007-02-17)
あなたが、ハッカーとまではいかなくても仕事でプログラミングを行っているなら、なんとも興味深いと思う。
この本ではプログラミングのみ話題として扱うのではなく、初っ端は教育問題であるが、このハッカーの教育論では、学校も教育制度(アメリカのだが、日本でも全く同じ)もボロカスにこき下ろすが、それがことごとく的を得ている。ハッカー思考があらゆる問題において有効かどうかは分からないが、常識に凝り固まった思考パターンを打ち破る特効薬ではあるし、何よりこの著者が、それに強力なパワーがあることを証明している。
この著者が絵を描いているところも面白い。プログラマと画家は似ているという。彼は絵を描くことからも、自分の感覚やプログラミングスタイルに確信を得たと思う。
プログラマならこれを読み、自信を得て可能性を高めるかもしれない。と同時に、IT社会そのものの真の本質も理解しやすくなるはずだ。案外、歴史的な書物かもしれない。 (silvermoon/2006-12-15)
何気なく手にしたので、彼の経歴や、Webサイトなどまったく未見であったのだが、非常に面白く読めた。
とくにタイトルにある通り、ハッカーと画家との類似点を上げているところや、彼の立ち上げたベンチャーの話など。。。
技術に対してなんらかの持論を持っている方はぜひ読むことをお薦めします。
プログラムをしない方でも十分読めますよ。 (kurookura/2005-03-16)
共感!! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
まだ、2章までしか読んでませんが、他の本には載っていなくて、なおかつ僕にとって共感できることがいろいろ載っていて、グイグイ引きこまれながら読んでます。
0章の、ものづくりにおいては、あれこれ前もって用意周到にやろうとせずに「とにかくやる」方式が有効だ!という考えは、僕自身行っている研究活動でも、当てはまってると思う。なんつーか、人は、勉強すればするほど、無駄で実効性のない議論にハマり易くなるように思う。自分にとって、動きやすいフィールドを見つけて、その中で「とにかく動く」ことが、ものづくりパーソンの健全なあり方なんだと思う。
1章「オタクはなぜもてないか」は、好きか嫌いかはっきり分かれる章だと思う。内容は、筆者自身が、中学・高校時代と灰色生活を送っていたこと、その原因に、学校システムというものの、無目的さ、それゆえに、子供たち自身による秩序の構成が起こって、空虚な人気競争に明け暮れる結果となり、オタクはその居場所を失って、さらに、いじめの標的になる・・・みたいな話。僕自身、中学・高校時代に対して、著者と同じような感情を持っていて、「受験勉強って、意味あんのかなー?」って、当時、かなり悩んでいたことを思い出した。僕も含めて、大抵の大人は、大人になるとそーゆーことを忘れてしまうんだと思う。でも、筆者は、そのことを執念深くもおぼえていて、自分の本の1章を割いて議論している。多分この章が、著者の一番言いたかったことじゃないかなって気さえしてくる。
著者によれば、学校ってのは、親がその管理から解放されるために、若者を押し込めて、退屈な授業という儀式を繰り返す、一種の刑務所のようなものらしい。僕もまあ半分くらいは同意かな。大人が真剣に制度の改革を行う必要があるって著者は言ってるけど、僕は、どこにも理想の制度なんてないのではと思う。制度改革で解決がつく問題なんて実際ほとんどないというのが僕の考えだ。(制度は作るより、実行するほうが10000倍難しいというか。)とにかく、オタクという人種は、若者を押し込める学校制度の中で生きにくい存在であることは否定できない。むしろ、学校制度の外で、自分の創造性を発揮できるコミュニティーを見つけること。世界を広げることで、学校制度でのウサを晴らすというか、そーゆーくらいしか現実的な解決策はないんじゃないかって思う。今は、インターネットとかあるし、そーゆーコミュニティも作りやすい環境にあると思う。少しづつではあるが、僕らの時代より物事はいい方向にいっていると思いたいなー。
なんか自分の意見ばっかりだな、レビュー失格かも。本書購入の際の参考になれば幸いです。
教育関係者にもオススメ??? (shom5w/2008-08-20)
Lispハッカー及びエッセイストとして知られるポール・グレアムのエッセイ集。
Web上のエッセイをまとめたもの+新たに書き下ろした2章。
タイトル「ハッカーと画家」は第2章の題名をあてたもので、本書の当を得ていない。
前半は主に”デザイン”について、後半は”プログラミング言語”について述べている。

非常に斬新な切り口に、痒いところに手が届く話題運び、
論理的で無駄がない文章に、読者の心は掴まれる。
(Gauche開発の川合史郎氏による)翻訳も、読みやすくて良い。

興味を抱かれたなら、Web上の日本語記事を一読すると良い。
「知っておきたかったこと(What You'll Wish You'd Known)」(本書に非掲載)
は、自分が高校の頃抱えていたモヤモヤを、見事に吹き飛ばしてくれた。 (美猴王/2005-02-22)
訳者のホームページで、原著者のエッセイの翻訳を毎回楽しんでおりました。原著が出たので、手に入れました。こういうコンピュータ関係のエッセイの翻訳書は出ないだろうなぁと思っておりましたから。日本語訳は、おまけがあるので、原著とほとんどのエッセイが無料で読めるとは言うものの購入しなければなりません。ありがたいものです。どこからでも読めるし、学生だって楽しめるところがあるんじゃないだろうか。こうなるともう一人のLisp使いRichard P. Gabriel(こっちは音楽作家)のエッセイ(パターンにについて)の翻訳も読みたいね。売れないと思うけど。 (/)
スパムフィルターの説明のところでズッコケ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
それなりに面白く読んでいたのですが、129ページで、それ以上読めなくなってしまいました。ベイズ統計を使ったスパムフィルターの説明のはずなのに、「一方の集合にのみ現れる単語の確率はどうするかという問題もあるが、これも試行錯誤から0.01と0.99とした。」このどこがベイズ統計なのでしょう。この1文のせいで、すべてが暗転しました。ベンチャー企業は体力だけの勝負なのか?とか、ナードが中学時代にいじめられてそれに対する復讐心がベンチャーの原動力ということか?こんな会社買収したyahooもトホホ?ベイジアンを名乗るビルゲイツもこの種のデタラメを信じているかも。と、暗い連想が次から次から押し寄せて。 (Datura/2005-02-06)
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プログラム書法
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共立出版(1982-06)
Brian W.Kernighan
売上順位:116589
¥ 3,150(中古:¥ 1,163)

レビュー総評点:18
第一版のまえがきに「よいプログラミングのしかたは、一般論を述べたてることによって伝えられるようなものではない」と書かれている。

そのことを肝に銘じて、全体を読んでみると、いろいろな知見が得られた。

どんな関数型プログラミング言語も、機械語になれば、機械語のジャンプ命令(GOTO命令)に置き換わるのであるため、ここで指摘しているプログラムの例を、実際にコンパイラでアセンブラに変換して、その意味を理解するようにするとよい。

アセンブラ出力を比較できるようになると、コンパイラスイッチによる動作の違い、処理結果の違いを理解できるようになるだろう。

例題は、FortranまたはPL/1で書かれているため、これらの言語を知らない人には馴染みが薄い部分があるかもしれない。
しかし、FortranとBASICは数値計算においては姉妹のようだし、FortranとCとは関数定義する言語としては兄弟のようなので、BASICまたはCが理解できる人なら、難なく理解できると思う。

プログラムの基本は、ずっと同じであり、FortranもC言語も関数を定義できる言語としては同じように理解してもよいのではないだろうか。

(kaizen/2008-01-05)
プログラムが大規模になるに連れて、それまでは個人の職人技で書かれていたプログラムを何とか系統的な手法で開発できないかという試みがなされた。それが、本書でも述べられているHoare, Knuth等が提唱した「構造化プログラミング」の手法である。

例として使われる言語はPL/I, COBOLと時代を反映して古いが、考え方は現在でも通用する。逆に構造化プログラミング機能を持たないこのような言語で「構造化プログラミング」の概念を説明する事によって、C, C++, Javaのような言語が何故生まれて来たかを知る事になって、意義があるとも言える。

なお、本書の訳者は東工大の木村教授(当時)だが、本書で用いた「書法」という題名を、「プログラミング言語 C」(著者 Kernighan&Richie)を訳した石田晴久氏が副題で用いているのは因縁めいていて面白い。 (紫陽花/2007-06-30)
構造化プログラミング以前の世界 ||||||||||||||||||||||||||||||||
本書で題材となっているのはFortranとPL/Iです。
現在では名前も知らないという方も多いかもしれません。
本書で語られている内容は、現在の(Cなどの)構造化プログラミングでは当たり前の事ばかりです。
しかし、当たり前の事として習った事柄が、どうしてそう言われるようになったのか
それを知っているのと知らないのでは大違いです。
「制御構造を使いなさい、GOTOは使ってはいけない」
と言われても、GOTOを使ったプログラムを知らず、ただ慣習に従うだけでは
より良いプログラミングは出来ません。
本書は問題のあるプログラムを構造化プログラムの手法によって改良し
その問題点と解決法を明確に示します。
ただし、最低限でも構造化プログラミングは当たり前で、オブジェクト指向等が語る現代のプログラマにとっては
本書はあまり役に立たないかもしれません。
(現代の)プログラミングスタイルを学習したいならば、KernighanとPikeによる
「プログラミング作法」をお勧めします
こちらはC,C++,Java等を題材にしています。
本書は残念ながら、今日プログラマのお手本としてはあまりお勧めできる本ではありません。
しかし、古典としての魅力は十分です。
構造化言語以前のスタイルは今となっては問題外とされるプログラムでしょうが、先人たちの知恵には感服させられます。
新しいモノを追いかけるだけではなく、時には古き良き時代にも目を向けてはいかがでしょうか。 (peppershaker/2002-10-15)
パソコンの普及と共に、興味があれば誰でも本格的にプログラミングを行えるようになった。
そのような中から優れたプログラマも数多く出てきたのだが、職業としてプログラムを行う人でさえ、救いようのないプログラムを書く者が沢山いるのも事実である。
優れたプログラマが、そんな「ひどい」プログラムを見ると、強い不快感や嫌悪感など非常に嫌な気分に襲われる。そこで、それを書いたプログラマを注意すると、「何がいけないのですか?ちゃんと期待通りの処理をしますよ」と言われたりする。その「何がいけない」を実例で検証しながら、極めて明快に解説してくれるのが本書である。
例外処理はどこに置くか?マルチif分はどんな条件を先に吟味するか?など、なんでもなく思えるものにも、合理的なものとそうでないものでは雲泥の差があり、プログラマが予想もしなかったトラブルに発展するのを妨げてくれる法則がある。
本書では古い言語を使っているが、それらの言語を知らなくても、読むのに支障はない。そして、実際に使っているのが、アセンブリ語だろうが最新のオブジェクト指向言語であろうが、基本は全く変わらない。
賢いプログラムを書けるようになることで、思考能力そのものも論理性を持つようになり、設計においてさえ、良い影響をもたらすに違いない。
一度は熱心に読んで欲しい歴史的なテキストである。 (silvermoon/2007-06-20)
英語でのWRITINGの本で「The Elements of Style 」という古典的名著
があるが、原題を見ても判るように、この本はそのプログラミング版。
言わずもがなのことながら、例は古いがこの本はFortlanやPL/Iを学ぶ
ための本ではなく、適切なプログラミングスタイルを学ぶのが主眼なの
で気にするほどのことでもない。それに、C++やJAVAと違い、そんなに
難しい言語ではないので、知らない人でも何が書かれてるか大体のこと
はわかると思う。それに、ここに書かれている内容は特定言語に特化し
たスタイルではなく汎用的・普遍的な内容なので、どんな言語にも応用
可能である。実際この本にインスパイアされたプログラム書法本は数知
れずある。 (エパメイノンダス/2006-04-19)
 プログラムを書くうえで気を付けなければならないことを、実際に起こったトラブルを例示しながら、やさしく具体的に解説。私はプロのプログラマーだったけれど、こんなに役に立った本はなかった。私は、この本に基づいて「FORTRANプログラム猫の巻」をまとめ、友人のプログラマーに配ったりした。
 時代は変わり、プログラミング言語が変わっても、このような基本的な心得は変わらない。20年以上前の著作だけれど、プログラマーを志す人にも現役のプログラマーにもおすすめしたい。  なお、著者はC言語の開発者(カーニハン&リッチー)の一人だと聞いている。 (読者135/2001-06-17)
プログラミングのアンチパターン集として、古典的名著です。
対象となっているプログラミング言語はFORTRAN, COBOL, PL/Iと古いのですが、その内容は現在でも充分に通用するものです。
ぜひ一度、目を通されてはいかがでしょうか? (Makoto Ichikawa/2005-03-31)
 本書が例として用いているFORTRAN、PL/1の両方でプログラムを書いた経験がありますが、本書に書かれた見出しの言葉、例えば「早くする前にわかりやすくしよう」とか、「早くしたかったら単純さを保とう」とかが、その後もプログラムを書いていると自然に心の中に浮かんできたものでした。
 プログラミングをしていた時代の私にとっての格言集ともいえる本で、現在もその価値は衰えていません。 (/2008-12-16)
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w:14 h:21 306page
CODE コードから見たコンピュータのからくり
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ASIN:4891003383
日経BPソフトプレス(2003-04-10)
翻訳:永山 操Charles Petzold
売上順位:33755
¥ 2,625(中古:¥ 700)

レビュー総評点:51
この本がよいと思われるところ
情報のコード化ということを中心に据えて計算機の「からくり」を手順を追って
説明しているところ。つまり計算機が情報処理のための機械だと言うことを丁寧
に説明している。
いきなりCPUのアーキテクチャーのような話ではなく、できるだけ物理的な手応
えをつかめるような書き方になっているところ。
できるだけ平易な言葉を使って読者を遠ざけていないところ。
著者がCharles Petzoldである。
ということで、計算機や、デジタル回路の初心者が体系立った基礎を積むために
読むのには非常によい本です。それぞれの教科書や実習だけではバラバラになっ
てしまう知識体系を情報というキーワードでつなぎ止めることができるようにな
ります。またそうでない人もこの本を読むことで、教養としての計算機知識を身
につけることができるはずです。 (ishisaka/2003-05-13)
これこそ名著の見本と言うべきものだろうと思う。
コンピュータには五つの機能があって云々というようなトップダウンの説明の仕方をせず、身近にわかるところから積み上げていき、ついにはコンピュータの仕組みまでたどり着いてしまう。
電子回路の専門家でなくても、電池をランプにつなぐ