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CSCWとグループウェア―協創メディアとしてのコンピュータ (ヒューマンコミュニケーション工学シリーズ)
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オーム社(1994-04)
石井 裕
売上順位:443113
¥ 2,548(中古:¥ 1,799)

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グループウェアのデザイン (情報フロンティアシリーズ)
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ASIN:4320026780
共立出版(1994-02)
石井 裕
売上順位:320188
¥ 1,523(中古:¥ 779)

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あたらしい戦略の教科書
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ASIN:4887596448
ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008-07-15)
酒井 穣
売上順位:790
¥ 1,575(中古:¥ 1,170)

レビュー総評点:-64
■感想
著者は、MBAホルダーであり経営者でもあるため、
戦略については理論も実務も熟知されておられると思います。

そんな著者が、敢えて「戦略」に関する書籍を書かれた意図は
下記、課題認識にあるようです。

 「戦略は、現場に近い各分野の専門家が、戦略立案以前の段階から
  ボトムアップで、積極的に関わっていくべきものになった」

また、「戦略」は「戦略家」だけのものではないという見解をお持ちであり、
「立案された戦略の”実行プロジェクト”におけるリーダーの視点」で書かれています。

そのため、本書では経営用語(専門用語)等は出てこないので読みやすいです。

一般的に、戦略関連の書籍は「経営戦略」や「事業戦略」等の名称が付いているに対し、
敢えて、「戦略」とだけ定義した点も、ある意味では新しい視点であると感じました。

どうしても、「何戦略なのか?」が気になってしまうのですが、恐らく「何戦略であるのか」
が重要なのではなく、「戦略」そのもののあるべき姿について語られていると感じました。
そういう意味では、本書でも触れられていましたが、例えば「キャリア戦略」を考える際等
にも応用できる発想が身につくのかもしれません。

本書の構成は、下記の「構成」で整理しましたが、流れが非常にシンプルです。
この辺りも、現場の観点を意識されておられる点の1つかもしれません。

「戦略論」については、新しい概念は色々な書籍でも語られていますが、
それを「現場」の観点で分かりやすく表現した点に本書の価値があると思います。
これは、著者が他の戦略関連の書籍を調査・分析された成果でもあると思います。

個人的に、本書の中で最も良かった点は、下記表現でした。
"戦略とは、コミュニケーションを活性化させるための道具である。"

常に、「絵に描いた餅」という比喩が使われる戦略において、「実行」を意識し、
組織と人、及びその関係性に重点を置いた点に共感しました。
実行の章で書かれていた人のタイプ分けと対処法も非常に興味深かったです。

本書は戦略本にあまり縁が無かった人も読める書籍だと思います。
色々と戦略本を読んだことがある方は、他書と比較しながら読むと楽しいです。

■構成
・「戦略」という言葉の定義を日常の具体例を通じて説明
  −戦略の定義を解説
  −戦略の特徴を解説
 →戦略とは、「現在地」と「目的地」を結ぶ「ルート」と定義

・現在地(現状)を把握するための情報収集と分析手法を説明
  −未来を正確に予測する方法を解説(未来の手がかりは現在にある)
  −戦略立案時に意識すべきポイントを解説
  −意識すべきポイントに必要な情報と情報の収集方法を解説
  −収集情報の分析において意識すべきポイント(7点)を解説

・目的地(あるべき姿)を決定するための目標設定方法を説明
  −目標の定義と必要性を解説
  −目標設定時のポイント(5点)を解説

・戦略の立案方法を説明
  −戦略立案の必要性を解説
  −戦略立案において意識すべきポイント(3点)を解説
  −立案される戦略の構造を解説
  −リスク対策の重要性を解説

・戦略の実行方法を説明
  −人を説得するための方法を解説
  −トップのコミットメントを得るためのアプローチを解説
  −戦略の実行への反対者への対応策を解説
  −戦略実行のノウハウを解説


■コメント
各章の末に、「本章のポイント」として内容が整理されているので
読み進めていく上で、内容を整理する際に役立ちます。
この辺りも、「教科書」というタイトルが意識されているように感じました。 (本太郎/2008-07-16)
 企業の組織内で自分のやりたいことをするための戦略について,具体的に詳しく書かれている。前半部分は,話が抽象的であまり内容に関して,これはというものはなかった。しかし,第3章の2の「目標設定の怖さを理解する」という項目はとても納得できた。著者は,ミニディスク(MD)の世界展開に失敗したソニーとiPodで成功したアップルについて,ソニーを批判し,アップルを褒めちぎる世論に対して批判している。そして,ソニーはMDは「立派なチャレンジだった」と評価し,またアップルは,過去にアップル・ニュートンと呼ばれる個人用携帯情報端末(PDA)で失敗している事実を挙げ,ともに優良企業であると結論づける。それは,「失敗は,成功のための必要経費」であり,アップルやソニーが,過去にこれだけ膨大な量の成功と失敗を繰り返したのも,両社が,明確で高い目標を勇気を持って設定し,それを達成するための戦略を立案し,実行することのできる優れた企業だからであると述べている。そして,明確な目標を立てての失敗を,結果論で非難することは卑怯なことであるとも述べている。私は,この本を読むまでソニーに対して批判的であったが,確かに著者の言われる通りだと納得した。失敗は成功の母であり,確かにそれができる企業というのは優良企業である。
 また,第5章の1の「人を説得するための方法論を知る」で示されている人間の特徴を理解する手法の一つであるCSI(Communication Style Inventory)という「自己主張の強さ」と「感情が表に出るかどうか」の2つの軸で分類された4つのタイプの説明が非常に面白かった。そして,自分の組織内の人たちをこのCSIに当てはめてみると,確かにそのような分類になることが実感でき,さらにそれを理解することで,個々の人たちにどのように対処していけばよいのかが,具体的にイメージできた。これは,私にとって新しい発見であった。
 本書は,一般論の域を出ていないかもしれないが,その内容が非常に詳細でわかりやすく,一般論だからこそ多くの人たちに当てはまることがある。組織内部で自分の立場をどのように確立していくかを考えている人には,必要不可欠な本であると言える。 (長谷川 純一/2008-08-25)
戦略をたてるということは、一昔前にくらべると普通に行われるようになって
きたし、戦略立案でよく出てくる経営専門用語やフレームワークもそこそこ使い
こなせるようにもなってきた。

ここで問題なのは、そうやって立てた経営戦略なり、事業戦略が少なからず「絵に
描いた餅」に終わり、決して実行されないと言うこと。その理由は様々であるが
多くの場合、立てた戦略と「現場」があまりにもかけ離れているところに原因が
ある場合もある。

この本は、戦略を扱っているが、どのようにして戦略を立てればよいのかという
ことではなくて、「現場が実行できる戦略には何が必要なのか」という視点で
書かれているところが類書との違い。そこには、戦略とは企画部門が策定するだけ
ではもはや不十分で、現場がしっかり参画しないと実行できるすぐれた戦略はうま
れないという洞察がある。

非常に易しく書かれているが、奥深い内容である。 (ny/2008-09-24)
「戦略」をわかりやすく明確に定義していますが
あえて「戦略」と「戦術」の違いに関しては議論せず。

この本で何が大切か、何を伝えたいのかをハッキリさせています。

戦略の本なのに戦略の本と感じさせないのは
まさに「新しい」。

より、組織における戦略遂行を重視した立場で書かれています。

またドライ情報(一般に公開されている情報)を
貴重なウエット情報(人づてに入手する情報)にかえるために
インタビューの利用を推奨しています。

その項にインタビューノウハウがまとめてありますが
この内容は私のようにインタビューを生業とするものにとっては
とても参考になる無いようでした。

この項だけでも本1冊分の価値を感じました。 (≪著者の本音≫/2008-09-27)
1回通読しただけなので、この本の本当の良さはまだ判ってないのかも知れない。
でも、いい本だ。

各論をつぶさに見ていくと、「どこかで聞いたような話」多数の中に、時折新鮮な視点が混ざっている。
これを拾い上げることができる人にこそ、本書は役に立つと思う。

ただ、私には良く分からないが、経営トップが読んで戦略立案に役立てる本とは少し違うような気もする。
部下の自己啓発の参考に手渡すには、青本と並んで価値があると思う。

もうひとつ、この本にはブルーオーシャンの開拓法は書いてない。
各戦略家の個人の力量に任されているように思う。
組織の構成員皆が、自己啓発に励まないといけないのだと思う。

私自身、現場感覚がないと仕事できない人だ。
その意味で、赤本も青本もバイブルだ。

また、勝間和代氏の著作を意識した点が多くて、親近感を持った。
巻末の参考のDVDの「フラガール」は、私も見た。 (あんとん/2008-09-18)
目的地までカーナビを使うようにナビゲートすることはとても大切で、今までやってしまった失敗を取り返そうともがいたりしていたのですが、それよりも現在地を把握して軌道修正したほうが現実的なんだなってこの本を読んで強く思いました。

人生、カーナビや羅針盤があるかないかでは全く違った結果になると思うので、この本のように戦略をつかってうまくやっていこうと思いました。

それから、人を説得する際に4つのタイプに分けてアプローチするという方法に納得。最近やっと会社でタイプ別にアプローチを変えられるようになり、それで人間関係がすごく楽になりました


酒井さんの本は本当に読みやすいです
ビジネスマンだけでなく、女性もお勧めです。
(シャム猫/2008-08-04)
「あたらしい課長の教科書」が面白かったので、本書を購入しました。期待どおりのワクワク感でした。「戦略」なき日本に生まれ、「戦略」なき教育を受けてきた一サラリーマンとしては、著者の戦略に対する考えた方はとても参考になりました。いや、参考というよりも、自らの戦略を問いかけるような、挑発的な内容(具体例も)でした。その情熱が本書を通して「伝染」していくことを希望します。
ところで、これほどの見識と経験をもった著者がまだ30代なのにも驚きです(はじめは、著者略歴を見て年齢を確認したほど)。

新しい時代の若き知性の登場。第3弾が今から楽しみです!! (パテ丸/2008-07-27)
「戦略」というともともとは軍事用語ですね。ゆえに、この分野で古典、名著と呼ばれ
る本には難解なものも少なくないです。

 しかし、本書は「あたらしい」戦略の教科書という名前があるように、またカバー等
の雰囲気からもわかるように、他の本に見られがちな難解さとは無縁です。本全体がや
さしい言葉で書かれています。

 戦略とは、現在地と目的地を「結びつける方法」であると定義します。

 目的地をするために未来を知る。そのためには未来を予測しなければならない。予測
のための方法論も公開されています。また古い戦略論の欠点や情報収集の方法(インタ
ビューの仕方など)も書かれています。

 実務に携わっている方からすれば既知の内容も多いかもしれません。しかしそのよう
な経験がない私には勉強になりましたし、いわゆる読むべき本(クラウゼヴイッツ、ド
ラッカー、大前研一、勝間和代氏などの著書)からの引用も多くお得感もありました。

(calm/2008-10-06)
戦略の立案から実行までのプロセスが分かり易く説明されている。文字通り戦略の教科書である。
本書はポジショニング・学習アプローチ等、特定の戦略論ではなく、戦略の本質について説明している。
特定の戦略論を学ぶ前に、先ず本書で戦略の本質について学ぶべきだろう。
(百勝将/2008-09-25)
「情熱の伝染」 |||||||||||||
未来予測、高い蓋然性云々。
戦略の作成・立案については、一般論はともかく、ミクロな部分について細々と語るのは難しい。
ボトムアップで作れとか、この辺はアイキャッチ狙いっぽいが、小じっかり纏まってる感じ。

個人的には、やはり、第5章の「戦略の実行を成功させる」のところが印象に残る。
前著:課長の教科書でも、その生々しい描写と記号化に感動したのだが、
このシリーズは、こういったレア・ウェットな部分に踏み込んでるのが、非常に良い。

戦略の実行には、多くの人を巻き込み説得・賛同してもらうことが重要なわけだが、
例えば、そのネゴシエーションひとつとっても、

「価値観は人それぞれ」

「その価値観は、一時的な説得により変更せしめることなんて、ほぼ無理ですから」
みたいな、前提の上で、
「説得したいのであれば、相手の価値観に配慮する必要があるのは当然」
なんていう、バッサリ感が、ほんと素敵だと思う。


「戦略を実行するということは、現状を変えること。そして、その変化を受け入れるということは、本質的に、自分の将来の不確実性が高まるということなのだから、誰にとっても怖いものである。」

「そんな人間をエイヤっという気にさせるのは、「現状維持のほうが、戦略を実行するよりもリスクが高く、かつ、変化の先にはまだ希望がある」と認識したときに、ほぼ限られます。」


読者の誰しもが心当たりがあろうシーンだが、自分にもドンピシャで唸った。




そして、最終部分、漱石の『草枕』からの冒頭引用。


「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。」


このソリューションとして、著者は「情熱の伝染」をと高らかに歌う。

そして、それには自らの行動や態度で示す:率先垂範が必要条件であり近道はないと宣言する。


・・・・なんという、当前の結論!


が、ちゃんとヒトヒネリしてあるところが、この書の真骨頂でもあろう。

すなわち
「情熱のベースには往々にして正義感が存在する」

「しかし、この正義の旗を高らかに掲げるということは、批判されない安全地帯で、自分だけが目立つことに繋がり」

「結果として、「自らが十分に世間から認められていない」という「不遇感」を埋め合わせるために発露することが多々ある」

「そして、経験のある大人は、他人の掲げる正義なるものに、懐疑的になるのがデフォルトである。」

そしてまた、振り出しに戻るみたいな。


今回もまた、良い刺激を受けることができた。
(サンライズマーチ/2008-08-18)
事業戦略、経営戦略などとちまたでは喧伝され、社内では「戦略」をもってやれ!という掛け声だけがまかりとおる・・・。そもそも事業において、「戦略」とはどのような位置づけを持っていて、どのように進められるべきなのか?「戦略」と「戦術」の違いは何なのか?など日頃戦略をたてるより、その戦略のパートパートを担って、日々業務として実行している(させられている)中間管理職の私にとって、日ごろ疑問に思っていたことに、「わが意を得たり!やっぱり!」と気付かせてくれるところの多い本でした。「こうすべき」より「おお、今のままでいいんだ、正しくやれているんだ」と頭の整理をさせてくれる点がおおく、何が改めるべきで、何が気にしないで自信もってやればいいかを気付かせ、すっきりさせてくれます。「課長の教科書」はビジネス書として我がNo1ですが、その続編として、大切にしたい本です。 (探偵デプロ/2008-08-04)
著者の「はじめての課長の教科書」がとても面白かったので、即購入しました。

社の答申書などでは、「組織のかかえる課題は何か?」「会社のかかえる課題は何か?」を考えたり、それに対する解決策を提案したりする機会があります。そういう際に、私は、よく、「課題は○○。もっと戦略的にやらなければならない。」と書きます。でも、これって具体策ではないんですよねー。

ということで、戦略とは何か、自分の頭を整理するために、本書を手にとってみました。

そもそも、戦略とは何なんでしょうか。本書は、シンプルに始まります。

戦略とは、現在地と目的地を結ぶルート

例としてカーナビが挙げられています。
カーナビを用いる際に行うことは、次の3点。
 (1)現在地を確認 (2) 目的地の入力 (3) 最適ルートの検索。
ルートをはずれたときにも(ミスを犯した際)修正して新しいルート(戦略)を再検索したり、目的地に近づけば近づくほど、到着時刻の予想が正確になっていくこと。

現在地は常に変化している一方で、目的地は頻繁には変化しない。戦略は、基本的に現在地の変化に応じて変化する。ということです。

優れた戦略を立てるためには、現在地の確認が鍵になる。

「自社にできること」と「顧客が求めること」の重なる部分が、自社のビジネス展開できる「スポット」であり、その中でも「競合にできること」と重ならないスポットが、「スイートスポット」である。

わかりやすくいうと、「自社の強み」という部分に置き換えられるのでしょうか。
顧客が求めること=顧客の不便や不満を解消すること。
という目的はとても明確なのですが、自社にできること、競合にはできないこと、のスイートスポットを探すことは、なかなか容易ではありません。

あたらしいアイデアは、トレードオフを解消させるためにこそ求められる。

私の取り組む仕事も、トレードオフだらけです。
・革新性を狙えば、不確実性(リスク)が増す。
・十分魅力があるターゲットを選べば、競合がもう手をつけている。

「ブレイクスルー」とは、それまでトレードオフだと思われていたことを、これまでになかったあたらしいアイデア一発で解消してしまう行為。

アイデア、アイデア、って思っていたけど、「トレードオフ」を解消させるアイデアに絞ればいいんだ!

とはいいながら、こういったアイデアを思いつくことは容易ではありません。
ただ、このことに気づいたということが、本書を読んだ最大の収穫でした。
(ママ研究者/2008-07-27)
そもそも戦略って何なのか
戦略を何のために考えるのか
ということが分かります。

社内でのプロジェクトの通し方とか
サラリーマンで戦略を実行する上での
実践的な方法まで言及しています。

戦略書を読む前に読む本だといえます。 (かけふ/2008-07-27)
 ベストセラー「はじめての課長の教科書」の著者が書いた戦略的なビジネススキルを身につけられる指南書。他の書評サイトでも好評価を得ているようですが、一般的なビジネス本は最後の方は同じ事の繰り返しだったり、他の本からも見られる内容だったりと、正直間延びしているイメージがするのですが、この本はそう言った本とは一線を画し、最後まで「読ませる」内容となっています。特に4つのマトリクス(自己主張する、しない。感情を表に出す、出さない。)は職場の同僚や顧客を当てはめると非常に興味深いことに気付かせてくれます。因みに私は「自己主張をして感情を表に出す」タイプです。ここの内容だけでも1500円を出して購入する価値は感じられると思います。
(ひたち/2008-07-25)
はじめての課長の教科書、第2弾。
ずーっと待ち望んでた著書の2作目、期待を裏切らないすばらしい内容でした。
本文にも書かれておりますが、数ある戦略本から不要なものを取り除いていった結果、残った厳選された内容となっており、素人にも、戦略というものがわかりやすく説明されています。
戦略の本と言われると、非常に難しくなるイメージがあったのですが、著者の文書力、表現力の高さか、非常に理解しやすい内容にまとめられております。 (はっしーなゆき/2008-07-24)
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私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)
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ASIN:4480064257
筑摩書房(2008-05-08)
齋藤孝 梅田望夫
売上順位:30926
¥ 714(中古:¥ 310)

レビュー総評点:58
一人は教育、一人はITにおいて、現在の立場を築いた二人の対談を3回分、活字に起こしたものであり、掛け合いが興味深い。ライフスタイル等はそれぞれに特徴があるが、深いところでは共通した考え方を持っておられるようだ。この書籍のタイトルにもなっている「私塾」がその一つである。二人ともロールモデルという憧れの人物があって、私淑し、それを目指してきた。現代では、ブログなりネットを通じて「私塾」のような志向性を同じくする者の集まりができるという。以下、心に残った所です。

・高速道路(学習環境が整ってレベルアップがはやい)とけものみち(動物的カン)
・ネットで喝采、賞賛を受けてモチベーションを上げる。不愉快な意見は1割程度。
・会社では寒中水泳とおもって3年、5年、10年どっぷり浸かった方が得るものが多い。
・暗黙知が共有できると幸福を感じる。
・何かをやると決めたら何かをキッパリ切り捨てろ。

誰もやったことがない事をやろうとしている人はいいこと言うと思いました。二人のロールモデルと座右の書がそれぞれに紹介されています。「ゲーテとの対話」と「ツァラトゥストラ」は今後読んでみたいと思いました。 (シュー/2008-06-01)
違いがあればこそ |||||||||||||
前作『ウェブ時代をゆく』で示された、学びの場としてのウェブ空間の可能性について、お二人の様々なエピソードを交えての対談なのですが、両氏の立ち位置の違い-教育者(齋藤さん)と啓蒙家(梅田さん)の違いが垣間見えます。
齋藤さんは全体を底上げする事に、梅田さんは少数の精鋭(エリート・選良、というよりは鍛え抜かれた者というニュアンスが近いかも)に期待をかけている。
でも、お互いの意見を否定するのではなく、受け入れる余裕があります。 それを可能にしているのは、若者への多少の焦燥感と大いなる期待、そして自分達の様々な働き掛けが少しでも若者・社会全体をプラスの方向へ導くことになる、という自信。これらが両氏に共通しているからではないでしょうか。
お二人の説くが如く進むことはたやすい訳はありません。ですが、道に迷っている人に一つの道標となる一冊・ポンッと背中を押してくれる、そんな本です。 (まさやん/2008-05-22)
齋藤氏と梅田氏による新書コラボが実現した。内容が素晴らしい。失礼ながら、お二人とも外見はクールな印象を与えるが、放つメッセージはとてもホットである。何といっても胸を打つのは、二人に共通した問題意識だ。彼らは、現在の日本社会の閉塞感に強い危機感を抱いており、とりわけ大人が発生する何気ない言葉が若者の心を萎えさせ、意欲を削ぎ、その結果、社会全体の活力が損なわれていることに警鐘を鳴らす。そして学び方や働き方を含め、生き方そのものが多様化してしまった現代を生き抜くためには「一生学ぶことが重要だ」とし、その学びの理想を幕末の「私塾」に求める。そして書物を単に知見を得るものとしてだけではなく、その本を著した過去の賢人への「私淑」が可能にするものとして、その役割を再定義するのだ。いま読むべき一冊だと思う。目次を以下に掲載しておく。

はじめに 志をデザインする(齋藤孝)
第1章 志向性の共同体
第2章 「あこがれ」と「習熟」
第3章 「ノー」と言われたくない日本人
第4章 幸福の条件
おわりに 私塾による戦い(梅田望夫) (Solange/2008-05-10)
相似と相違 |||||||||||
 今にときめく二人の対談集である。奇しくも同じ年に生まれた二人の相似と相異が微妙に出ている点が読んでいて勉強になった。

 「相異」について。
 斎藤はネットに関して積極的ではないとはっきりと発言している。梅田が ある種「ネットの伝道師」であるのとは対照的だ。このネットへの違和感を明言する点に 今回の斎藤の戦略があると言えるのではないかと思う。
 考えてみると 柔道の中興の祖である嘉納を尊敬する人にあげ 日本の古典を音読することを主張する斎藤だ。106頁で斎藤が「わざと鈍い刀を使いながら生きていく」と言っているのは 徒然草の「よい工は少し鈍き刀を使う」を踏まえたひと言だと思う。斎藤にとっては ネットとは「切れすぎる刀」なのかもしれない。

 「相似」について
 上記で「相違」をあげたが それはある意味では「道具」の話であり その「道具」でやろとしている「目的」に関しては よく似ている。
 両者ともに 「教育のあり方」という点に徹底的にこだわっている点が見て取れる。斎藤自身は 教育を全面に出して活躍しているわけだが 梅田は第一義的には「教育」を専門としているわけではない。但し 梅田の「教育者」としての資質が 彼をここまで引き上げていることも確かだ。

 僕は梅田を「伝道師」と呼んだ。彼の資質は「陽気なアジテーター」であるというのが僕の基本的な理解だ。アジテートとするには アジテートする内容が必要だが それ以上にアジテートすることへの資質が必要だ。梅田は「内容」も当然ながら そのアジテートする資質に恵まれている。アジテートとは一種の「教育」であることは間違いない。


 このように相似と相違を楽しんでいるうちに あっというまに読了してしまった。 (くにたち蟄居日記/2008-06-07)
○読み始めたきっかけ

 以前、梅田氏の「ウェブ進化論」、「ウェブ時代をゆく」がおも
しろかったので、その流れで購入をしました。齋藤氏も三色ボール
ペンや音読、体術などのキーワードで知ってはいました。

○心に残る言葉

P.24 自分の求めるスタイルの傾向を自ら知るために、学生には自分
が好きなスタイルの「あこがれる人物」を三人あげてもらうことにし
ています。(中略)三人選んでもらうと、その三人の組み合わせの中
に、選んだ学生さん当人の個性が浮かび上がります。

 私は誰だろうかと思いました。ライフスタイルとしては、村上春樹・
橘玲は確実に影響を受けたと思います。後一人は、日本の歴史上の人
物かもしれません。

p.52 リーダーの役割は、チーム内の良い「空気」を作り出すこと。

 私は、オフィス家具メーカーに勤めており、常にオフィス環境の向
上を通じて、職場のいい「空気」を生み出したいと考えています。オ
フィス家具や内装で事務所の雰囲気は良くなると思っています。

p.130 営業は数を当たる。そうすれば、見込み客が生まれる。

p.132 僕は基本的に、物事というのは、だいたいのことはうまくいか
ないという世界観を持って生きていますね。

・・・うまくいかないと最初から思っていれば、ノーと言われてもダ
メージが少ないから、新しいことにもチャレンジができる。

 やらないことを決めて、自分の好きなこと「朝からすぐに取りかか
れること」に集中をする。

(くりぴょん/2008-12-06)
「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝さんと
「ウェブ進化論」の梅田望夫さんの対談が一冊の本になった感じです。

ふたりは同い年でありそれぞれ全く逆の道(教育とIT)の最先端を行くような感じですが底辺にある部分は恐ろしく似ていて「同志」と言う言葉がピッタリです

内容は
第1章 志向性の共同体
第2章 「あこがれ」と「習熟」
第3章 「ノー」と言われたくない日本人
第4章 幸福の条件
と進みますが

その前後に
はじめに――志をデザインする(齋藤孝)
コラム梅田望夫「私のロールモデル」
コラム斎藤孝「私のロールモデル」
コラム梅田望夫「私の座右の書」
コラム斎藤孝「私の座右の書」
おわりに――私塾による戦い(梅田望夫)
が挟まっているため2人の心と言葉のキャッチボールが展開されているようにも思えます。

非常に現代的な本と言えるし求めれば何でも手に入る時代に突入しているのがこの本で改めて実感します

その「何か」を求められない人には生き辛い時代にも感じられるしそれも含めて情報による格差が仕事でも何でも広がっているんだな・・・とこの最近のニュースや風潮をリアルに感じてしまいます。

この私塾と言う価値観・・・実際にブログ運営をしている人には感覚的に理解しやすいと思いますし何か自分の追及する分野を見つけたのならばこれからの時代は大学に行って専攻するのも間違いではないのだけれど
ブログをはじめネットの世界で同志を探して私塾を作り出す・・・そんな新世紀を感じます
底辺を広げる齋藤さんと上を伸ばす梅田さん逆のアプローチのようで芯の部分はお互いに共感しあえる存在。読んでいるとつくづく「似た者同士」だしこの2人に限って言えば「似た者同志」って表現が相応しいです (とよぴ〜/2008-07-06)
どんなに熱中できることがあっても、その楽しみを共有
してくれる仲間や競争相手がいなければ辛い。私塾のす
すめとは、同じ価値を共有し、一緒に働きたいと思う人
がネットによって近い存在になったからこそできるもの
であろう。そのような志向性を共有した私塾の可能性に
ついて述べている。そしてその私塾のリーダー的存在で
ある、二人の考え方が後に続く。

本書の最後で、興味深い記述があった。両氏とも20代
から30代にかけて「どう生きるべきか」について、非
常につきつめたと述べている。彼らに共通するところは、
このような不器用さを奥に秘めた、人間的な強さであろう。
(nori/2008-06-10)
本書は「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝氏と「ウェブ進化論」の梅田望夫氏の対談書です。

「私塾のすすめ」と銘打ってはいるものの読者に対して言葉をストレートに投げかけているわけではなく、彼らの「人生論」のようなものの中から読者が何かを見出すタイプの本だと感じました。

両氏の著書は未読ですが、非常に解り易く読み易い表現に終始しているのでその点で好感が持てました。

もっとも印象に残ったのは「ロールモデルを持つ」という考え方です。

ロールモデルとは簡単に言えば「人生のお手本」みたいなもので、例えばそれは福沢諭吉やナポレオンなどの歴史的に著名な先人であったり、身近な親や先生であったり「あこがれ」の対象になり得るような人と位置づけています。

その「あこがれ」があればそこから何かやってみようという気持ちが生まれるという考え方には共感しました。

思えば子供の頃はそういう「尊敬の対象」のようなものが常にあったものですが、大人になるとそんな想いを抱くことなど忘れてしまっていました。

漠然とした大きなテーマで語られる「二人の人生論」的な本書ですが、人によってはそこから色々なことを学ぶことが出来ると思います。

(弘樹/2008-05-11)
自分はITのもたらす未来像に興味がある。梅田さんはひたすらウエッブの世界の未来像をポジティブに捉える、そして若者にその明るい未来の伝道者として語りかけてきている。彼がよく言う「けもの道」へ導くために。
多元で多様な人間の存在が世界を創っているわけだから、梅田さん的明るいIT社会を多くの人が期待しているし、自分も実現可能だと良いなとは思う。しかし、果たして現状より貧困が少なくなり富の分配が加速し持続可能な経済がITによりもたらされるのか(ITだけとは言わないが)?
最近、梅田さんは対談本新書を連発しているが、今回も対談者の齋藤さんの言説の方に惹かれるわけである。齋藤さんの「自分探しの違和感」「藩を超える私塾社会」「あこがれと習熟」などなど。梅田さんの「志向性の共同体(ネットで広がりうる)」「ネットが脳と人間関係を増幅する等々。やはり梅田さんのこんな立ち居地はどこに起源があるのか非常にいつも不思議だったのですが、内田樹さんの「街場の現代思想」を読んで腑に落ちたわけです。梅田さんは生まれながらにして「文化資本」をお持ちなんです。そしてそれに気付かず(気付くのは成り上がり文化貴族)育って来たわけです。そう庶民からみるとある種ねたみを感じるような生活を通して確固たる生き方を獲得されてきたわけです。これは梅田さん自身に問題があるわけでもなく、素晴らしい才能の一つなんですね。
いずれにせよ、齋藤さんにせよ、梅田さんにせよ半端じゃない勤勉さをもって現在に至っているわけですから、読者はそれを認識せずに、直ぐに自分探しだといって我慢もせず会社を辞めて「けもの道」に進んではいけないのです。そしてシリコンバレーはグローバルと言う文脈のなかの実はローカルな思想でもあることを知っておかないとネットが全ては解決することが出来ないと言う事を後から知る事になってしまいますから。
確か内田樹さんも養老先生との対談で廃藩置県をもじって廃県置藩による藩校の復活を話しておりましたね。 (dream4ever/2008-07-06)
文字通り時代を切り開いている二人の対談。
テーマは学ぶということ。

現在における日本の雰囲気・空気などを踏まえて問題提起と解決策を示している。

幕末時代の「私塾」を模倣して、
今の時代に合致したものができないだろうか。
お二人の熱い気持ちが良く伝わってくる。

小難しい教育論は専門家に任せて、
より身近なテーマとして考えさせられる一冊だ。 (ニャンゴロ/2008-05-25)
 齋藤孝と梅田望夫の対談をまとめた本。私は梅田氏の著作は全部読んでいるので,その一貫として本書を購入した。はじめは,梅田氏の視点から齋藤氏の意見を,古めかしいものだとやや批判的な目で見ていた。梅田氏も内心はそう感じていたかもしれない。インターネットやブログという21世紀の技術を使わずに日本を変えようとしている「無謀さ」に私は冷ややかな目で齋藤氏を見ていた。実際に二人の意見には,相違点が多く,この対談自体に意味があったのかという疑問さえ抱いた。
 しかし,読み進んでいるうちに,二人は共通の認識があることに気づき始める。それは,齋藤氏も梅田氏も現在の日本にある「どんよりとした閉塞感」を何とか打破したいという情熱を人一倍持っているという点である。常識といわれる固定観念,事なかれ主義,出る杭は打つという発想,それらが今の日本人には無意識のうちに擦り込まれているのだ。無意識だからこそ,なおさらやっかいで,問題なのである。彼らはそれに気づき,現在の日本を憂えているのである。そして,自分たちが日本を変えなければならないという希望と夢に満ちている。そして,梅田氏が齋藤氏に対する認識を改めたとき,読者である私も齋藤氏の志というものを理解できた気がする。彼らはまったく別々の分野で活躍しているが,実は目指している究極的なものは同じであるのだ。彼らは明治維新のときのような新たな文明開化を望んでいる。人々が自分らしい人生を歩むための道しるべを示していてくれているのだ。
 私個人としては,梅田氏の思想に共感するので,齋藤氏のやや押しつけがましい発想には抵抗があるが,齋藤氏のようなエネルギッシュな人を慕う人もいるだろう。とにかく,今私たちがなすべきことは,彼らのような道しるべを師とし,学び,現在の閉塞しきった日本を変える一助にならなければならないということではないだろうか。 (長谷川 純一/2008-06-22)
新進気鋭の教育者とビジネスコンサルタントの対談。ロールモデルの考え方から始まり、教育論、日本人観、幸福論と議論が展開する。閉塞感のある日本の現状を打破するために、明治時代の私塾的な啓蒙の輪を広げる必要性、そしてそれがウエブなりの新しい技術を通じて可能となるとの両者の共通の思いが至るところに散りばめられており、大変啓蒙的である。若い世代にもお勧めの書。 (INNOVATE/2008-06-16)
シリコンバレーに住み多くの時間をネットの空間の中で過ごす梅田望夫氏とブログさえ書かない教育者齋藤孝氏の対談。対話を読んでいるとネットに関する二人の考え方の間に少しずれがあると感じられる。しかし、まとめにもあるが、二人の考え方の根の部分には共通する部分が多くあると感じられる。

植物には根があって、根が大事というのはイメージがしやすい。しかし、動物や人間にも根のようなものがあって、表面上の表現はその人の一部でしかないと思えてくる。両者が「いかに生きるべきか」という問いに10年以上不毛な時間を費やしたと笑って語っている点が象徴的だ。この効率の悪い時間がよいものか悪いものかは語られていない。その時間を二人が持ったということのみが語られている。

その他、梅田氏がフロンティアスピリットを発揮できないところではめっきりだめだとか、齋藤氏の「時期」概念とかが面白かった。「時期」概念とは、2年や3年というスパンを決めてその間は、ほかの事をあきらめてすっぽり対象に自分を浸してしまうこと。

梅田ワールドを期待してこの本を買うと肩透かしを食うと思う。時代の本質を見る力を持った二つの性質の違う目から立体的に浮かび上がってくる彼らの時代感覚を知ることで、変化する現代社会を理解するヒントを得ることができる本として捉えるとよいと思う。 (mbookdiary/2008-06-14)
待望の書。



で期待以上!


私塾の奨めというより、斎藤さんと梅田さんの人となりが顕れていて、お二人がこんなに熱いものを内在していたなんて、ある意味衝撃的!

斎藤さんの他書にもかなり興味が湧いてきた(梅田さんのは、大体、所有している)。

(現側近/2008-05-11)
一見それほど重なる所の無いように見える二人だが、実は両者とも福沢諭吉に私淑しているという共通点を持っていた。
つまり、バリバリの近代主義者なのである。
面白いのは第二章、二人の違いがはっきりするところ。分からない人は置いていくしかないという梅田、無理矢理にでも分からせようとするという斎藤。資質の違いがよく表れている。

どちらにせよ、結局ついていけない駄目な人はどうしたらいいのかは教えてくれません。 (気肉/2008-07-23)
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コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (ハーバード・ビジネス・セレクション)
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ASIN:4798103438
翔泳社(2002-12)
エティエンヌ・ウェンガー
売上順位:11067
¥ 2,940

レビュー総評点:68
ダイナミックな知識をいかにマネジメントするか? |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
知識はいまや組織の競争力におけるひとつの源泉と言われている。
資産の運用や人材のマネジメント同様にナレッジ・マネジメントの必要性が説かれ、様々な試みがなされている。
だが、知識は資産のように固定化したものではない。
知識には文書化された形式知もあるが、文書化、オフィシャル化が困難な暗黙知も存在する。
知識は金銭的資産や他の資源にくらべ、非常にダイナミックな性質をもつがゆえに、
そのマネジメントにも困難がつきまとう。
だが、組織が他の組織との競争力を高めようとすれば、
もはや知識のマネジメントを抜きには考えられない状況にきている。
これまでのナレッジ・マネジメントは主にIT部門主導で行なわれてきた。
莫大な資源をITシステムに費やしたが、出来上がった知識ベースは役立たないことが多かった。
最大の原因は情報と知識を混同したことによるものだった。
知識はスタティックな情報の集合ではない。
もし、ある人物が自分がたくさんの本を読んで膨大な医療知識を身に付けたから、
あなたに手術をしてあげると申し出たとしたら、あなたはその申し出を受け入れるだろうか。
多くの知識は実践を必要としている。
現場での実際の経験上、実践的に活用された知識がこそが生きた知識となりうる。
本書はそうした知識のダイナミックな面に着目した上で、
そうしたダイナミックで実践的な知識のマネジメントを可能にするシステムとしての「実践コミュニティ」を紹介している。
本書で紹介される「実践コミュニティ」は主に3つの特長をもっている。
それはまた
 ①共通の「知識領域」の共有によって組織され、
 ②この領域に関心をもつ人々の集まりである、基本的に自主参加型の「コミュニティ」という形態をとり、
 ③そして、最後の参加する人々がこの領域内で効果的に仕事をするために生み出す
  共通の「実践」を有していることである。
ようするにコミュニティに参加する人々は、自分たちの業務上必要な知識の「領域」を共有して集まり、
「コミュニティ」内で知識の共有、文書化、検証などを行ないながら、
それぞれの業務における現場での知識の「実践」のなかで、
知識を実際に活用、練磨をしながら、また現場から得たものをコミュニティ内にフィードバックする。
組織の中で、業務部署やプロジェクト・チームなどに所属する個々人が、
部署やチームを超えて、共通の知識「領域」を求めて集まる「コミュニティ」の存在により、
「実践」に有効なダイナミックな知識の開発、育成、共有を実現しようとするものだ。
基本的にそれは個々人を媒介とした、部署やチームといった業務関連集合体と、
知識の共有、育成を目的としたコミュニティの二重構造を組織内に確立する試みである。
本書は、この実践コミュニティを中心とした、組織内のナレッジ・マネジメントの有効性を、
数多くの事例を紹介しながら説いている。
組織内に自主性を重んじたコミュニティをおくことで、
非管理的な知識のマネジメントを実現する手法を紹介している。
知識はそのダイナミックな性質上、文書などのスタティックなツールをその担い手にすることは完全にはできない。
ダイナミックな性質をもった知識を担うのは基本的に人間でしかありえない。
だが、その人間を単なる知識の保存庫としてマネジメントしようとするなら、その試みはうまくいかないだろう。
知識を得て、それを活用しようとする時、個人は基本的にみずからの好みや価値観に大きく依存するはずだ。
それを従来の管理型のマネジメントでしめつけ、コントロールしようとしてもうまくいくはずがない。
それゆえ、ここで描かれたのコミュニティのマネジメントによるナレッジ・マネジメントは
従来のマネジメントの考え方さえ大きく変えることになるだろう。
あるいは、もはやすべてのマネジメントは大きな意味でのナレッジ・マネジメントだといえるのかもしれない。 (ひろっち/2003-02-05)
ビジネスにおいて、
「それは○○さんしか知らないからなぁ」
「未だにそんなやり方をしているの?」
「そんな事聞いていないよ」
などという会話を聞く事は大変多いと思います。
現代のIT社会においてすら、なぜこのような事になってしまうのか。
情報をどのように共有し、マネージメントしていくのか、はホワイトカラーを自認する人であれば一度ならず考えた事があるテーマでしょう。
本書はそれらを、「コミュニティ」という小集団の活動により、解決をしようと提唱するものです。
コミュニティーとは何か、それを行うとどのようなメリットが組織に起こるのか、を本書は独自の視点と、実践を通し詳細に解説しています。
この手の本にありがちな、「理論だけ述べて、あとは勝手にどうぞ」的な知識のひけらかしではなく、「実践にあたり、先人達はどのような障害にぶつかり、それをどう克服してきたのか」についても事細かに解説している点に好感を持ちました。
データベースが唯一の情報共有手段だと考えている人は本書を読むと眼からウロコが落ちるかも知れません。 (jiateng4/2005-10-02)
ã"の本はタイトルにあるとおり、コミュニティの強みã‚'æ'»ã‹ã™
ための組ç¹"è«-である。コミュニティという言è'‰ã‚'é­...力的に感じる
人も、逆にネガティãƒ-に感じる人もいるだろう。ã-かã-、ã"の本
で提案ã-ているã"とは、æ-¥æœ¬ä¼æ¥­ã®å¤šããŒæŠ±ãˆã¦ã„る課題に対す
るå...·ä½"的な処æ-¹ç®‹ã§ã‚り、決ã-て狭い意å'³ã§ã®ã€Œã‚³ãƒŸãƒ¥ãƒ‹ãƒ†ã‚£ã€
の良さã‚'強調ã-たものではない。
組ç¹"の壁ã‚'とるためには、一人ひとりの意識が変わるå¿...要がある。
また、そうã-た組ç¹"ã‚'è¶...えた知の交流が存在するã"とが、組ç¹"の
å†...å¤-から可è¦-的であるå¿...要がある。
それã‚'実現するためには、知識領域にオーナーシッãƒ-ã‚'感じる人ã€...
が、その知識ã‚'å¾-たいと思う多くのコミュニティ・メンバーの成
長に対ã-てケアã‚'する、そうするã"とに誇ã‚!Šã!!‚'感じるメカニズムã‚'
作りã"むã"とが、å"¯ä¸€ã®è§£æ³•なのである。それがなã'れば、データ
ベースに格ç'ã•れた知識はすぐに陳è...åŒ-ã-てã-まう。
コミュニティ・オãƒ-・ãƒ-ラクティスは、æ-¥æœ¬ä¼æ¥­ã®ãƒ›ãƒ¯ã‚¤ãƒˆã‚«ãƒ©ãƒ¼
が、ナレッジ・ワーカーに変わるためには何ã‚'すればよいのか、
企業はそれã‚'どのようにæ"¯æ'すればよいのか、å...·ä½"的なæ-¹å'性ã‚'
出ã-てくれるものである。 (ナレッジワーカー/2003-01-21)
この本は「実践コミュニティ」について述べたものだが、なかでも特に目を引くアイデアは、コミュニティを作り発展させる際に、「領域」「コミュニティ」「実践」という3つのトピックに分けて整理することで、具体的な考え方や手法を明らかにしている点と、「実践コミュニティ」の発達(心理)学を、エリク・エリクソンの発達図式の枠組みを取り入れながら、非常にうまく説明している点である。ただコミュニティを作ればいいというのではなくて、「学習」や「実践」を目的とするコミュニティをいかにデザインし、運営していったらいいのか? について、かなりまとまった見解を示している。

この点でさらに考えなくてはいけないのは、「学習」あるいは「教育」とはいったい何なのか? さらに言えば、企業の活動とはいったい何なのか? という点である。「学習」や「教育」あるいは「創造活動」といったものが、個人や二者関係に還元されるものではなく、グループの関係性のなかで実現するものであると考えるとき、まったく新しい教育実践や経営実践の可能性が開かれてくる。その基本概念に基づいて、従来のすべての知見や実践を再構築するという、非常にエキサイティングなテーマが浮かび上がってくるのである。

この本の終章は、まだぼんやりとしはいるが、全世界あるいは人類のあり方を根本から変えるものとして、この「実践コミュニティ」というアイデアの重要性を打ち出している。一見、夢物語にも見えるのだが、人類の経済活動や文化活動の全体をドラスティックに変換させてしまうような可能性を、このアイデアは内に秘めている。
(協力太郎/2006-02-16)
組織の中で自由度の高いテーマを決めたコミュニティーを創り、そのコミュニティー内の実践(暗黙知を形式知に変える)により、有効な知識をコミュニティーに属している人々からその人々の属している部署に効果的に波及することがでる。それにより問題解決や組織の発展が可能であるという事を説明している本である。
すなわち、組織内に別の特化した、知識を形式化するコミュニティーを創ることの大切さを言っているのである。 これは、二重編み組織と表現しているがマトリックスと違うのは、より非公式的な組織としてコミュニティーを育てるということであり、非公式なのでメンバーの上下関係も無く自由にテーマについて討論や議論、経験を交わせる組織になるということである。そして、その中で形成された知識は会社の戦略に直結し実用性が高く、成果が上がるということである。
本書では、実践コミュニティーを如何に立ち上げ育てていくのか、コミュニティーリーダーの役割、またコミュニティーで形成された知を如何に全社的に波及していくかなどを説明している。
最後に触れた内容で、この実践コミュニティーが会社の組織のあり方を変えていくというところがあり、そのような観点で見ると新しい会社の組織のあり方を考えさせられる。著者は、マッキンゼーなどで働いていた経験や仕事の仕方などを説明しながら、実践コミュニティーがマッキンゼーで機能している話などもあり面白い。
本書を読むと、本来の組織というのは昔からあるような自由度の高いコミュニティー形式を用いながら、実践コミュニティーのようにテーマを中心に論議する中で獲得できる知識を組織の目的を成すために生かす事が出来る組織が理想的組織ではないかと感じさせられる。
組織論と組織改革に一石を投じるような内容である。星が4つの理由としては、実践コミュニティーの形成と育成に多くの説明を取っており、実践コミュニティーを通じての組織革命の内容にも触れながら、最後に少し説明するだけで余り深く説明がされていなかったからである。
しかし、ナッレジマネジメントを一段階高めた内容であることは確かであり、多くの人に読んでもらいたい本である。 (sfpmapo/2004-10-02)
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The Art of Innovation: Lessons in Creativity from Ideo, America's Leading Design Firm
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Doubleday(2001-01-16)
はしがき:Tom PetersTom Kelley
売上順位:11016
¥ 2,459(中古:¥ 2,894)

レビュー総評点:130
カラー写真も多く、すぐにその美しいデザインの製品写真の数々、IDEOオフィスの独特な雰囲気、熱気のあるミーティング風景などで惹きつけられます。文章は輪をかけて実例に富んで刺激的だ。「エクセレントカンパニー」の著者トム・ピータースが本を開けてすぐに言っている「自分が働いているイメージをもてた最初の会社だ!」というコミットメントの意味が、読み進むにつれ骨身にしみて実感できてくる。とにかくすごい。
管理型でなくオープン型、人的ネットワークの活用、変わった人への生きる道、リスペクト、集中したオープンエンドな議論、迅速なプロトタイプ、目で見て感じて作り込む、完読後に振り返って鍵となる行動様式が怒濤のようにリアルな質感をもってよみがえってきます。
当たり前に受け入れてしまう日常の廃れきった技術、そこをイノベートしていく具体的な方法論に満ちています。よくここまで明かしたと感心しきりです。スーパーのカートを5日間で「コンセプトをまとめ」「デザインし」「実際につくる」というTV企画は、導入として本当に秀逸で、血湧き肉躍りながら、IDEOのパワーの源泉である先に挙げたような行動様式の具体例を直視できます。他にもPalmのデザインや、歯ブラシ、医療用機器、様々なイノベーションに圧倒されます。
「イノベーションとはかくあるべき」という様々な実例の中には、Amazon.comの創設秘話みたいな話もあり、宿も決めずに移動しながら電話しつつビジネスをカタチにしていった話なども掲載され、IDEOだけに閉じない、イノベーションの何たるかをつくづく実感させられる構成になっていた。
イノベーションの本は数あるけれども「具体的」にインスパイアーされた度合いでは、他書を圧倒しています。ワクワクしたオフィスで働きたい、仕事でエキサイティングしたい、ブレストを本当に有効活用したい、そもそもイノベートするというはどういうことか真剣に考えたい、様々なエキサイティングなイノベーション事例を知りたい、そんな希望の一つでもお持ちの方は、本書を手にとってまず後悔はしないでしょう。 (keyquo/2004-11-25)
 タイトルだけ読むと、デザインや制作関係の人、もしくは企業でマネージメント業務に携わっている人対象の「専門書」のよう。普通のOLにも役立つから、と友人に薦められたから購入したものの、もしそうでなかったら、一生手に取るチャンスはなかったかも・・ともったいない気がし、投稿しました。
 世界的に有名(だそうですね)なデザイン会社が、自社の例を用いながら、アイデアをどのようにして生み出し、形にしていくのか。また、自由な発想を生み出すためのオフィス環境づくり(ハード/ソフトの両面)をあますことなく披露。翻訳モノにしてはめずらしく、わかりやすい文章です。ふんだんに用いられたカラー写真も魅力。
 楽しくてカラフルな小物やおもちゃをオフィスの机まわりに置くことでコミュニケーションが活発になったり、気分も楽しくなるものなんですね。(読後、すぐに実践し、そう感じました)
 感銘を受けたのは、ブレーンストーミング(ブレスト)の7つの秘訣。わたしの元上司は大のブレスト好きだったのですが、「ブレスト=糾弾大会」と化していたので、トラウマになっていました。ホントはこんなに夢のあるクリエイティブなものだったのね、と目からウロコ。でも所詮、日本人には無理なこと? と思っていたところ、つい先日読んだ『考具』(加藤昌治著/TBSブリタニカ)のなかで、本書のブレスト法が「アイデアを考えるためのツール」として紹介されていたので、びっくり。日本人なわたしたちでもできるかも・・?と思った次第です。たしか少し前のエスクワイア誌でも、オフィスデザイン特集が。徐々にオフィススタイルも変化しつつあるのかなと感じました。 (福代/2001-11-04)
トップの仕事術 |||||||||||||
世界をリードするデザイン事務所IDEOがその仕事術を公開! 豊富な事例とともにIDEO流の観察、アイデア出し、チーム作り、試作の手法が語られている。第4章ではブレインストームに対する6つの阻害要因がユーモアを交えて紹介されていて面白い。「イノベーションは温室で開花する」と作業環境の重要性について述べた第7章を読むと家や仕事場の模様替えをしたくなる。 (yupug/2007-03-31)
アメリカな雰囲気がむんむんとする本ではありますが、
遠い理想論を読んでいる雰囲気は全くなく、
ふんふん、と頷いて読み進めていくことができます。

日本人にありがちな、物事を始める前に深く考え抜く、のではなく、プロトタイプを作成し、
どんどん改良していくことを前提とするスタンスに触れることができる良い本です。

何か自らの手でものづくりをしてみようと思っている人に、
強く刺激を与えてくれる一冊です。
(俊(とし)/2003-10-26)
ã"の本のå†'頭にç'¹ä»‹ã•れている5æ-¥é-"でショッãƒ"ングカートã‚'作るというãƒ-ロジェクトのニュース番組は,å¤-国のãƒ"ジネススクールで題材とã-てå-り上ã'られそã"でãƒ"デオã‚'見るã"とができまã-た.まさにä¸-界的に有名なデザイン工房IDEO社の面目躍如たる実例です.ã"のãƒ-ロジェクトの各ãƒ-ロセスに発想法のエッセンスが含まれています.それã‚'æ-‡å­-で表現ã-,様ã€...な実例ã‚'ç'¹ä»‹ã-たのがã"の本です.
私が最も興å'³ã‚'持ったのはãƒ-レイン・ストーミングのæ-¹æ³•è«-です.æ-¥æœ¬ã§ã¯ä¸‹æ‰‹ã‚'すると,å...¨å"¡ã§åˆå®¿ã-てアイデアã‚'まとめ上ã'る,という作業ã‚'ãƒ-レイン・ストーミングと思いがちですが,IDEOでは一回のãƒ-レイン・ストーミングはわずか一時é-".ただã-それã‚'毎æ-¥ã®ã‚ˆã†ã«ç¹°ã‚Šè¿"ã-ます.æ-¥æœ¬ã®ãã‚Œã¯ã‚¢ã‚¤ãƒ‡ã‚¢ã‚'ç"Ÿã¿å‡ºã™ã¨ã!„うよりは,むã-ろアイデアのすり合わせ作業なのかもã-れませã‚".
題材は工業デザインですが,チームでæ-°ã-いã"とã‚'発想するためのæ-°é®®ãªã‚¢ã‚¤ãƒ‡ã‚¢ãŒä¸€æ¯ã§ã™ï¼Žå...¨ã¦ã®ãƒ"ジネスãƒ'ーソンに勧めます. (/)
読みながら、こんな会社、日本にあるだろうかと考えてしまった。
ケリーはIDEOの経営者であるとともに、スタンフォードの先生をしている。プロジェクトのメンバーには、インダストリアル・デザイナーだけでなく、マーケティングのスペシャリストや言語学者、その他多彩な方面の専門家が集まって、怒濤のようなブレストを重ねてアイデアを磨いていく。それでいて、自由で、楽しく、みんながチームの力を信じて目標に突き進む。
ビジネスウィークの記事にもあったが、今後はマッキンゼーのような旧来のコンサルではなく、IDEOのようなグループこそが、企業の製品開発から組織設計、人的資源の育成、マーケティングなどのコンサルティングの最先端を走るに違いないだろう。 (Taschenrechner/2003-03-03)
æ-¥æœ¬èªžç‰ˆã§ã¯åŽŸæ›¸ã‚ˆã‚Šã‚‚å†™çœŸã‚'å¢-やã-てあり、その写真のほとã‚"どはカラーです。買ってすぐにãƒ'ラãƒ'ラとめくりIDEOの独創的な製å"ã®å†™çœŸã€ã¨ã‚"でもない職å '風景、ç"Ÿãç"Ÿãã¨ã-た社å"¡ã€ä¸€ç›®è¦‹ã¦ç¬'ってã-まう失æ•-作ã‚'見ただã'で、すぐに本に引き込まれまã-た。発想の障害の無い職å '作り、数å­-ではなく足ã‚'運ã‚"での顧客分析、高度なãƒ-レーンストーミング、確かにã"れらã‚'実践ã-ているIDEOはすã"いと思いまã-たが、何よりも物作りに対する社å"¡ã®æƒ...熱に感銘ã‚'å-ã'まã-た。期限のあるãƒ"ジネスというã"とも常に忘れずに、何が何でもとにかくやるというチャレンジ精神、ギリギリまでより良い製å"ã«ãªã‚‹ã‚ˆã†ã«çŸ¥æµã‚'絞るãƒ-ロ根性は、ぜひ見ç¿'いたいです。働くというã"とに行き詰まっているæ-¹ã¯ã€ã"の本ã‚'おすすめã-まã!™ã!!€‚ (eijiyamauchi/2002-08-07)
これは、IDEOのドキュメンタリー小説です。
IDEOの熱気、エネルギーが、本というメディアの枠や
翻訳の壁を越えて、ビンビンビンビンと伝わってきます。
行き詰まっているときに元気になるための本としても使えそうです。 (hidehiko/2002-10-08)
私にとって本書は以前から「気になる本」の1冊で、何度となく書店で手にしていたのだが、分野が「デザイン」というのが気になって購入に踏み切れずにいた。
しかし、思い切って購入して読んでみると、IDEOで実践されているブレインストーミングをうまく運営するためのノウハウや、革新的なアイデアを生み出すためのチーム作りの工夫など、デザイン以外の分野にも適用できる「イノベーションを実践するための組織作り」のためのアイデアが満載されており、ソフトウェア開発に携わっている私も楽しく読むことができた。
「企画会議をやってるんだけど趣旨説明の直後の沈黙が怖い」という方、是非。 (たかと/2006-07-16)
 
「仕事を楽しむ項目」

 ものづくりに携わっている全ての人に読んでもらいたい.
 つまらなそうに仕事をするんだったら、楽しく仕事をしたほうがいい.イノベーションは、自分が楽しんでいるモチベーションが高いときに、始めて生まれると思う! IDEOは仕事をとても楽しんでいる印象を受けた.
 ではどうすれば、「楽しむ仕事」が出来るのか?
 この本にはIDEOの仕事を楽しむ要素がいっぱい詰まっている.「究極のブレインストーミング法」などはとても面白い!
 是非これを購読して、楽しむきっかけを一つでも掴んで欲しい. (/)
特にブレーンストーミング形式の会議の進め方が参考になりました。
少子化による市場の飽和感、デフレの進行、中国の台頭。現状に留まること自体に危機意識をもつことを必要とされる時代、事業横断的テーマなどプロジェクト形式で課題解決を図ろうとする企業は多いのではないでしょうか。
プロジェクトを運営する立場の人間にとっては、必ず役に立つ本だと思います。
かくいう私もプロジェクトを切り盛りする立場。本書にある「ブレインストーミングを台無しにする六つの落とし穴」の実践者でもありました。
もう少し早く読んでおけば・・・。しかしまだ遅くはありません。 (富都利過ぎ/2003-10-17)
 冒頭、テレビ局がIDEO社に持ち込んだ企画で実現した「ショッピングカートを5日間で完全にデザインしなおす」プロジェクトの過程をテレビカメラが追った事例がスリリングです。ブレインストーミングやプロトタイピングの場面を写した何点かの写真が臨場感を高めてくれます。この描写に、この会社の持つ様々な能力や経験が凝縮されているように思います。5日間のドラマですね。テレビ放映されたものを見てみたい! 
 私はデザイン関係の専門家でもなんでもないので、この本で紹介されているIDEO社(アイディオ)という会社のことは何もしりませんでしたが、取り上げられている製品事例のラインアップを見ていくと、誰でも知っているような大ヒット商品ばかりで、どうやらその筋では知らない人はいない存在のようです。ただ、この本の中心はデザインそのものではなく、仕事の仕方としていろいろなところで使える素晴らしいアイデアの紹介です。巻頭の紹介文は、トム・ピーターズです。
 この素敵な企業のエッセンスの塊を、ゼネラルマネジャーをしている著者(創業者の弟:元々はデザイン系というよりビジネス系の経験を積んできたらしいですね)が、どうにか章立てを決めてある程度論理的に見えるように分解して説明しようと奮闘している本という感があります。ただ、きっとそういう分解をするのは難しいのではないでしょうか。順序だてて記述する形式では表現しづらい面が多分にあるようにおもいます。そのかわり、豊富に掲載されている写真群はインパクトのあるものがたくさんありました。
 紹介されている仕事の仕方や事例で、はっとするような驚きを与えてくれるものはありませんでしたが、表題から受けたイメージで少し期待を膨らませすぎたかもしれません。私にとって、事例集の一つとしては価値がありました。「技法」を学ぶ本だとは思わないほうがいいと思います。 (jimmy/2003-01-12)
トム・ピーターズの近著『デザイン魂。』で絶賛されていたので読んでみた。併せて原書”The Art of Innovation”も買ったが、本の作りは翻訳の方がよかった。原書にないカラー写真も掲載されており、とてもわくわくする本だ。
プロジェクト、ブレインストーミング、プロトタイプ等トム・ピーターズが好んで使うコンセプトが、著者トム・ケリーのデザイン・ファームIDEOが関与してきたイノベーションの実例の中で説明され、印象に残る。
製品に関するイノベーションが語られているが、その考え方・手法等は、サービス業でも役に立つ。
何よりも、IDEOのオフィス、カルチャーはひじょうに魅力的だ。 (Danchan/2006-01-08)
IDEOのプロジェクトへの取り組み方、方法、マインド等が具体例を用いて、説明されていて、一つ一つはどれも非常に興味深い。
ただ、基本的にそれらの繰り返しなので、最後の方は、飽きてきてしまった。