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自転車で遠くへ行きたい。
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ASIN:4309270190
河出書房新社(2008-06)
米津 一成
売上順位:5307
¥ 1,365(中古:¥ 978)

レビュー総評点:136
この本に興味を持たれる方は、スポーツサイクルに興味がある、もしくは始めたばかりと言う方が多いのでしょうか。
始めたばかりでは100Kmなんて遥か彼方の距離、ましてや200Kmとか300Kmとなると非現実極まり無い距離に思えるでしょう。
しかし、実はそのような距離を走る事は決して純アスリートだけのものではないと言うことをこの本は教えてくれます。
長距離を走る楽しさを伝わりやすく綴ってあるこの本は、サイクリストの中にある「距離の壁」をやさしく打ち破ってくれる絶好の本です。
これから始めるビギナーにも、距離を伸ばすことに躊躇している方にも、モチベーションの元として非常にお勧めです。 (たっちゃん/2008-06-25)
読むと走りたくなる… |||||||||||||||||||||
ロードに乗り始めて9カ月。 自転車で走る楽しさを思い切り実感してる今日この頃、 そんな私にとって、心そそる言葉の数々が、この本の中にあふれています。あふれ過ぎです。
今すぐにでも、走りたくなってしまう…

なんでこんなにも自転車で走るのが楽しいんだろう、と思っていた私に、この本の言葉のひとつひとつが、ぴたっとはまっていく。

“自然の変化に自らを置き、自らの脚で走るから楽しい”し、一緒に走ってくれる“友だちを失わないためにも”、同じように“サクサクと走れるようになりたい”と思ってまた走る。

“こちらが息も絶え絶えに登る坂を、軽々と登っていくその後ろ姿は正直羨ましく格好良く見える”ーーと著者は書いている。まさにそうなのだ。そして、前に自分が息も絶え絶えで登ったところが、今回少し楽に登れると嬉しくて、また走りたくなる…。

選手ではない、ごく身近な感覚で自転車の楽しさが綴られているので、共感度は100%に近い。“ロードレーサーは心の翼だ。この翼で羽ばたくように、僕はもっと遠くへ走り続けたいと思う”と締めくくっている本書。

私の翼はまだまだ小さいけれど、翼には変わりない。
私も走れるところまで走ってみたいなぁ〜 、と夢を抱かせてくれる1冊。 (pon/2008-06-20)
人力最速の乗り物である自転車。
また人力で一度に数百キロ数千キロ走る事も出来る乗り物。
私も自転車で超長距離を走るのが大好きです。
本書を読んで自転車で走る距離が延びるたび深めていった感動の記憶が蘇りました。
初心者にも百キロ二百キロしか自転車で走った事のない自転車乗りにも、熱い語りで超長距離走の魅力を解り易く説いてくれます。
そこはスポーツを越えた冒険への入り口。
本気で望めば誰もが手に入れられる、「距離感が壊れた」新たな自分を発見できます。
(R兄/2008-06-18)
50を過ぎて始めたロードバイク。あっという間にその魅力にはまり今年は2年目。体重がどんどん減ったこと、昨日あれほど苦しかった坂をまた登りたくてしょうがなくなること、向かい風はいやなこと、はずかしかったヘルメットやレーパンがいまや誇らしくさえ感じること、一回に100kmは走ると言うと皆びっくりすることなど身をもって経験してきたことが米津さんの経験と本当に良く一致してロードバイクに乗る喜びを心底共感できた思いです。文章もさわやかで明快です。
私でもまだまだ遠くへ行けそうです。 (yuh/2008-09-04)
自転車で走る楽しさが伝わってくる一冊です。
最初は無理だと思った距離でも、一度心の鍵を開けてしまえばあとは踏み出すだけ。
自分の限界に挑戦したり、気の合う仲間やパートナーと思い出を分かち合ったり、
自転車で走る事でしか出会えない風景や体験、感動を得てまた走ろうと思う…
遠くへ、もっと遠くへ。

ロングライドをした事がない人でもこの本を読んだら「一度遠くまで走ってみたい」と思うはず。 (norineko/2008-06-20)
この本の影響でツール・ド・沖縄に行こうと思っています。
走る楽しさ、苦しさ、がリアルに描かれています。
4時間ほどで完読し、「ツール・ド・沖縄に行きたい」って、気にさせてくれる普通のおっちゃんの書いた、凄い本です。 (ラック/2008-07-07)
距離感の壊れ方が面白いです。
かくいう私も「ブルベ」愛好家ですが(^^;)。
ブルベにこれだけ紙面を割いている本は初めてかもしれません。
「ロングライドマガジン」が創刊されましたが、
長距離の心がけとしてはこちらの方が参考になると思います。
文字が大きいので情報量は少なめですが、おすすめです。 (生命体8472/2008-06-26)
ロードレーサーをこよなく愛している著者の思いが、平易に書かれている文章に表れています。

今までは、旅行といえば“北海道”と思っていましたが、“沖縄”も視野に入りましたよ。
車ではなく、体力で「遠くに行きたい」と思うのは、年齢を重ねるごとに落ちていく自分の体力に抗っているのかもしれません。

ロードレーサーの前に、今持っているクロスバイクで減量から始めたいと思います。
(猫踏んじゃった/2008-08-27)
軽い内容ですが爽やかな文章ですね。自転車乗りの楽しさが鮮やかにつたわってきます。ただ、気軽にロングライドするには、多摩川か荒川の近くに住んでないと難しいかも。 (ヒデ/2008-08-18)
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平均点:5.0
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w:18 h:25 175page
ロードバイクの科学―明解にして実用!そうだったのか! 理屈がわかれば、ロードバイクはさらに面白い! (SJセレクトムック No. 66)
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ASIN:4789961656
スキージャーナル(2008-03)
ふじい のりあき
売上順位:1014
¥ 1,470(中古:¥ 1,140)

所属カテゴリ:
実用・スポーツ・ホビー
レビュー総評点:234
画期的で判り易い理論本 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
優秀な人というのは人に説明するのが非常に上手く、また理論を実証(検証)することが出来るという事が良く分かる。
裏づけのある数値を示しながら実用について説明しているため説得力がある。
他の雑誌、本が広告塔たる著者が書いているため経験則、コーチングの受け売り、裏付けの無い持論ばかりの情報の中でこの本は秀逸である。

また、各検証の実験の工夫の仕方や身を張って大真面目にやっているところが遊び心満点で読んでいて随所で笑ってしまった。とてもお茶目な人物であると思う。
コラムにあったスタンディングスティルは今まであまり興味が無かったが、時々練習して出来るようになってみたいと思った。
コンテンツが満載なので紹介はしきれないが、ロードバイク乗りならば誰もが面白いと思う一冊だろう。 (Lookfar/2008-05-05)
なぜロードバイクが今のような形状になっているのか。
また、なぜこのような高いサドルで漕いでいるのか。
ケイデンスが重視されるのはなぜなのか?
(どれだけカロリー消費したら体重がどれだけへるのか…など)

自転車に乗っていると感覚でわかってくることだけれども、
実験を伴った具体的な数値を含んだ知識を知るのはおもしろいことだと思います。

自転車に乗り始めた人には、下手な入門本を読むより役に立つ本だと思います。 (bz/2008-04-01)
これまでのロードバイクに関する本はメンテナンスやトレーニングの仕方に関するものがほとんどでしたが、本書は”ロードバイクのなぜ”を科学的、論理的に解説した珍しい本です。
ロードバイクに乗っている人なら当然知っているノウハウを、感覚的ではなく論理的に解説しているので初心者から中級者まで楽しめると思います。
それと、私が一番楽しめたのは巻末のホイールの組み方に関する解説です。
多くの人がやってみたいと思っていたであろう様々な組み方を実践し、それらのデータと客観的に考察されているのでとても参考になりました。
また、ロードバイクに関する解説書としても素晴らしいですが、読み物としても結構楽しめると思います。 (へだま/2008-09-07)
学校で習ったものの、本棚(やごく一部は頭の中にも?)に並べてあるだけの知識を、
普段の何気ない生活の中でどう生かし人生を面白くしていくかを教わった気がします。

一見とっつきにくい理屈の部分もコラムを初め補足・フォローをしている上
出典やソースも隠すことない姿勢は、自転車文化を広めていきたいというメッセージが
単なる言葉ではなくスタイルとして伝わってきます。

中身の情報も、空気抵抗、各パーツの効果対費用等定量的な指標で比較しており
これまでの感覚論ばかりの雑誌に物足りなさを感じていた私としては衝撃的でした。

なによりこれらのデータを一個人が本業の傍らデータを収集した情熱と、
検証方法を初めユニークなアイデアに敬意を払いたいと思います。
(本で見ればたった一言にすぎない数字の裏に隠された検証作業や裏づけ、計算等を推し量ると感動すら感じます。)
私もエンジニアの端くれですが、
「仕事」だけではなくライフスタイルとしてエンジニアリングして行きたいと感じました。 (坂バカ/2008-09-26)
品切れになる前に |||||||||||||||||||||||||||||||||
 発売直後にネットで話題になり、あっという間に品切れになってしまったムックだが、内容を確認してみて納得である。

 これは凄い。理系ならではの論旨明快かつ無駄を省いた簡潔な文章。関係文献を渉猟した上で、自分で実験してみるという科学的態度。しかも本業はホンダのエンジニアということで、実験をする場合でも問題とする変数以外は条件一定という基本を忠実に守っているし、実験の妥当性についても自身で的確に評価し、さらには「追試・科学的批判大歓迎」と後書きにも明記されているではないか。

 申し訳ないが、早川円蔵の本とは比較するのが失礼な名著である。唯一問題があるとすれば、書かれていることや論じられている諸概念がそれなりに高度なものなので、高校までの物理の内容をきちんと理解している(履修して単位を取っただけでは難しいかも)人間でないと、ちんぷんかんぷんになるかもしれないということであろう。

 まあ、そういう方には早川円蔵さんが居るわけで、これも一つの適材適所である。 (498円/2008-05-23)
お勧めします |||||||||||||||
 ホンダの技術者にしてロードバイク好き。些細なことでも地道に実験を繰り返し、データをきちんととっていく態度。それも自分の身を犠牲にして。頭が下がります。この内容でこの値段。私も含めてなのですが、普段軽量パーツにお金を惜しまずに投入されいている方にとって、この一冊はかなりのコストパフォーマンスではないでしょうか。
 物理が苦手な方には少々読みにくいところもあるかもしれませんが、ロードバイクが好きで1秒でもタイムアップをと日夜努力されている方にとっては、貴重な情報源となると思います。 (オラノ名ハのらダス/2008-05-16)
・ロードバイクは持っていませんが購入検討中の自転車初心者です。
 エンジニアがロードバイクに関する疑問にズバズバ応えてくれる理想的な理論書だと思います。
・Q1.ロードバイクとMTB、なぜロードバイクが速いのか?
 →素人の私は「タイヤの摩擦抵抗の大きさと重量が一番大きいのではないか」と思っていたのですが、さにあらず。本書には、例え、同じ重さにしてもロードバイクの方が速いと書かれています。
→タイヤの細さ(=転がり抵抗)& 自転車走行の大部分は空気抵抗である、ということで。ロードバイクの前傾ポジション(エアロポジション)が抵抗を少なくしていると。
・Q2.それから ロードバイクの重さって値段に反比例しますが、そんなに軽いバイクが普通に街で乗る場合どの程度、何に意味があるのか?についても
→重さは坂で効く、と明確に書かれています。(ということは別にそれほど高低の差がない街乗り用であれば滅茶苦茶高いフルカーボン買う必要は別に無いということですね。)
・Q3.ママチャリをロードバイク風にするには何をどう変えたら良いのか?
→にも明確にヒントがかかれています。
著者曰くは「まずサドルを細身のスポーツタイプのものにすると良い」と。ママチャリの大きなサドルでは太ももの後面がひっかかって漕ぎにくい為とのこと。
などなど、以前から疑問に思っていた色々なことに明確な回答が得られました。
またそれ以外にもエアロポジション、ブレーキのかけ方など始めて知ることが多く、非常に勉強になりました。扱っている範囲も非常に広いです。安全運転の仕方まで。
・著者のようなスペシャリストが趣味の領域をこのような形で整理してくれるとホント有り難い限りです。 (Pt/2008-11-18)
発想はとてもいいんだが、文章構成力が・・・ |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第一印象は、わかりにくい。こういうロードバイクの理論を、我々一般人に説明するのは、極めて難しいと思うが、この本が理解しにくい最大の原因は、文章構成力、表現力のなさだと思う。その証として、ロードバイクの理論ではなく、筆者自身の日頃感じたことやコラムなども、説明があちらこちらに飛び、全くまとまりがい。ジャンルは違うが、エンゾと較べると、文章構成力、表現力は著しく劣る。特別な予備知識がないままにこの本を最初から最後まで一気に読み通すには、相当の忍耐力とエネルギーを要すると思う。
批判ばかりしてきたが、このような発想の本は今までになかったと思うし、カタログ的な機材の説明は全くないのも好感がもてる。ただ、高校時に物理2まで勉強した私でさえもわかりにくいし、読むのに疲れる。この本のネタはとてもいいんだが、作者に表現力がないために単なる駄作となってしまっている。作者に問いかけたい。もう一度、この本を作者自身が読んで、多くの人が理解できるかどうか検証していただきたい。現状では、優秀な人ではなく、単に周囲をバランスよく見ることのできない人が書いた本である。
 これから、この本の購入を検討している人は、ほかの人が言っていることに惑わされずに、まず、本屋さんでじっくり立ち読みしていただきたい。理解できそうなら購入すればいいと思う。
 
(いえちゃん/2008-05-14)
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快感自転車塾―速くはなくともカッコよく疲れず楽しく走る法。
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五月書房(2008-08)
長尾 藤三
売上順位:5295
¥ 1,575

レビュー総評点:14
ロードバイクに乗っている自分のクセは分からないものだ。
長尾藤三さんのアドバイスで、自分の走りを見つめ直すことができた。

初心者の不安や戸惑いを知り尽くしたライディングやブレーキング等についての
解説は、理にかなっているからこそカッコよく、しかも安全。
「MTBエンジョイ術」も楽しく、自転車の世界の広がりを堪能できる。

「自分のペースを守って走ることが、いい結果と生む」というくだりは、
つい頑張ってしまい、あげく疲れてしまう私には身に沁みるところだ。
自転車を愛し、ユーモアがあり、信頼できる先輩に出会えたような
爽やかな読後感がある。



(海まで1km/2008-10-13)
ぼくの自転車ライフには、エンゾ早川氏の一神教原理主義的説教本より、こちらのほうがフィットする。
著者の本のなかでは本書が最もよくまとまっていて、文章もこなれ、編集もゆきとどいている。したがって、これ一冊あればよい。 (むじな丸/2008-09-07)
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自転車の安全鉄則 (朝日新書)
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朝日新聞出版(2008-11-13)
疋田 智
売上順位:2283
¥ 777(中古:¥ 499)

レビュー総評点:111
こんな本を待っていた ||||||||||||||||||||
このところ日本史シリーズやドロンジョーヌさんとのエッセイなど変化球ばかりだった疋田氏が久しぶりに放ったど真ん中剛速球だと思いました。著者本人が言っているように、これは行政担当の人や政治家に読んで欲しい本です。

この本の良い点は、夢物語のようなドイツとか諸外国の例を出すのではなく、現実に日本で何ができるかを論じているところです。
特に第三章で述べられている「日本ではとりあえず、歩道・車道を問わないから、左側通行だけを厳守せよ」というところは、自転車に乗る人は全員知った上で自転車に乗るべきでしょう。その論拠としてあげられている三つの事実は大変納得できるものでした。疋田氏はこの施策によって400人が救えると言っていますが、実際はそれ以上でしょう。

それと、第5章かどこかに書いてあった「自転車レーンとは、この日本においては、まず第一義的に、歩道から自転車を追い出すためにあるのだ」という部分にも目から鱗が落ちました。

疋田氏の本は大抵読んでますが、(疋田教の信者?)(笑)この本は、「自転車生活の愉しみ」に並んで疋田氏の本の最高傑作だと思います。 (蛸壺/2008-11-17)
 はじめに結論を言っておきたい。これはすべての自転車乗り(少数のマニア・ファンを指しているのではありません)に必ず読まれて然るべき本だ。「自転車に乗るなら、この本を読むこと」と義務化してもいいとさえ思う。

 しょっぱなから、いささか過激になった。おそらく本書が持つ勢いの影響だろう。

 著者の疋田智さんは原理主義の姿勢を本書で貫く。それはつまり、「自転車は車道左側通行」という姿勢だ。これは別に疋田さんが言い出したことではなくて、ちゃんと法律で定められていることだ(改めて言うまでもないことなんですが、「知らない」という人が多すぎる)。

 けれども、語弊を恐れずに言うなら、疋田さんは「法律で決めれているから守れ」と主張しているのではない。車道左側通行を徹底することによって、「交通事故が減る」ことを諸外国の実例を挙げて、実にわかりやすく解説している。

 歩道通行が常識化してしまった現状で、自転車の車道左側通行の徹底は、ひじょうに難しいように受け取られかねないが、疋田さんはこれが最も安価に実現できる交通政策だという。その事例もちゃんと紹介されている(本書には紹介されていないが、盛岡市中心街のブルーゾーンもその事例のひとつ)。

 むしろ難しいのは「車道は危険」という「思い込み」を正すことのほうだ。それは誤解あるいは錯覚であって、実際は車道走行の方が「事故を減らせる」のである。ま、しかし、原理原則はそうであっても、ママチャリに車道を走れとは言えないのではないだろうか。
 それでも、疋田さんは「ママチャリに車道を走れと言えるか」と自問し、「言える」と堂々と答える。この論を展開するくだりは一種感動的でさえある。

 車道左側通行の徹底によって自転車の安全が高まれば、クルマから自転車に乗り換える人が増える。それは二酸化炭素の排出抑制になる。さらには、医療費の削減にも効果を上げる。この部分も重要だ。

 医療費の支出を抑えるためには健康であればいい。クルマから自転車に乗り換えるだけで健康な体をつくることができ、それが将来の医療費削減につながる。これは夢物語ではなく、諸外国ですでに認知されている。

 というわけで、ぼくは本書で久々に知的興奮を満喫した。前著『自転車に乗る7つの理由』は編集(構成)に難があり、人に薦めるのをためらわれたが、この本は編集も内容も吟味され、こなれているからいっきに読み通せる。

 読み進めていくうちにぼくは姿勢を正されるような思いがしていった。自転車に関する市民活動を行なっていくうえで大いに励みもになる。 再び明記する。この本は我々自転車乗りはもちろんのこと、交通行政に関わる人々、そして学校の先生たちにもぜひ読んでいただきたい。さらには、警察の交通関係の方は本書と真摯に向き合ってもらいたいと切に願う。 (むじな丸/2008-11-14)
交通無策 |||||||||||||||||||
「自転車ツーキニスト」で有名な著者が交通政策について語った本。

歩行者・自転車が車にはねられるという事故は世界の中でも日本が突出して高い割合を示しており、「交通蛮国」現代日本の交通政策、あるいは交通無策に憤る人は多い。
自分は自転車乗りではないが、この国で歩行者をやるのも同じく命がけだと毎朝思いながら通勤している。何を急ぐのか20km/hの生活道路を50km/hで走るドカタや昭和の勘違い走り屋おやじ(インプレッサなどを愛用)に晒されながら歩道未分離の道路を歩かねばならないのは、何のペナルティなのか。市役所・警察に対策を申し入れて、「人死にでもでなければやりませんよ」という気持ち丸出しの返事をいただいてはうなだれるばかりだ。

「ご近所の底力」等の単発TV番組で警察の無策・住民の苦悩を描くものはあっても、そうしたことについての提言を含む単行本は、探してもほとんど見つからない。宇沢弘文先生が1970年代に出された名著「自動車の社会的費用」で自動車の外部不経済は言い尽くされているが、誰もが今さらどうにもならないという無力感に30年以上口をつぐんできている。

この本は自動車という商材そのものに内在する外部不経済を今さら論うことはせず、自転車のよさを広め、自転車が市民権を得れば、交通政策も正常化に至る、という前向きなアプローチだ。
著者自ら大の車好き「エンスー」でありながら10年前に運転をやめた、というのも同情できる。
「歩行者」の自分としても応援したい。

(たるまつ/2008-11-17)
大変読みやすく、最初から最後まで一気に読破した。

これまで疋田氏が主張してきたことの集大成と言ってもいい内容である。

・日本の自転車事情の不可解さ
・なぜ左側通行でなければいけないのか?
・なぜ歩道通行はダメで車道通行でないといけないのか?
・矛盾だらけの道交法
・昨今増殖する使い勝手が悪く危険な欠陥自転車レーン
・自転車に乗らない人の自転車発言は不毛かつ迷惑
・3人乗り問題とその解決策
・今後、取り組むべき施策の優先度

などについて非常に分かりやすく書かれている。

これは是非とも一人でも多くの人が読むべきだ。
特に、どっぷりと車社会に浸った地方部の方々こそ読んでいただきたい。自転車ももっと使えるよということに気づくためにも。

私見だが、「車がないと生活できない」という思い込みを超える地方こそ、次世代には最も繁栄し豊かな地域社会を実現できる。そこには、自転車的なる精神が生まれてくるのは必至だと思う。

私は私で「地方都市の自転車生活 車社会を乗り越えて」を大至急完成させねば…。 (yassi/2008-11-19)
1.大まかに言えば、タイトル通り、自転車に乗る人の心得と、行政への要望を、一貫性を持って書いた本といえようか。
2.私は今は自転車に乗らないが、今度乗るときは、(ア)左側(自動車と同方向)、(イ)車道通行にし、(ウ)ヘルメットと軽量の自転車を買い、(エ)10〜20kmならば、自転車で移動してみたい、と思わせる内容であった(理由は読んでからのお楽しみ)。また、自転車ユーザーとして(たとえば、レーンを作っても、横断歩道の自転車横断帯への誘導は危険だそうだ)、また、特に、ヨーロッパの自転車先進国の取り組みも紹介されており、自転車行政のあるべき姿が出ているので、参考になる。
3.以上のとおりであるから、星5つ。ただ、歩行者も自動車と同方向のほうがいいのだろうか(p162。対面の方がとっさの対応がしやすいと思うが)。 (清高/2008-12-04)
 最近ツーキニストを見かけることが多くなった。   彼らのみならず、街にママチャリで出る人にとっても、何がルールで、どう改善すればよいかをキチンと教えてくれる本書は、大変意味のある良書だ。

 自転車乗車中の死傷事故は、年18,5万件、内死亡は812人(06年)、自転車と歩行者の事故も2256件(05年)ある。
 車道を左側通行し、ヘルメット、バックミラー、前後のライトをつけ、ガードレールのような自動車から見えにくい障害物をつけずに、線だけのあくまでシンプルな自転車レーンを設け、駐車違反をなくす。
 これを行えば、更に自転車利用者は増えるだろうし、郊外でなく街の中心部がシャッター通りになってしまった商店街も賑わいを取り戻し、空気も美しくなる、と良い事尽くめのようだが、そのような理想的な施設や、世間のイメージは、いつ成し遂げられるのだろうか?
 残念だが、決して近い将来とは言えまい。

 先進地域とされる名古屋市では、無駄どころかより危険なガードレールと対面通行がなされ、日本一の自転車先進都市・東京でもレーン幅は狭く、注射車両は放置と、目を覆わんばかり惨状。
 それも警察や行政の自転車利用者でない人が、施策作りに関わっているからで、著者はそれらを具体的且つ論理的に指摘し、どうあるべくかを説く。
 その説には頷くばかりであったが、欧州を主として取り上げるばかりでなく、著者が国内での好例とする仙台・盛岡についても、もっと取り上げて欲しいところだ。

 ともあれ、08年6月施行された道路交通法と教則、3人乗り、国土交通省が都市部ではなく河川敷や海岸沿いで都市部を結び、全国に4300KM整備しようとしている自転車道、電車に自転車を乗せる・・・等内容は多岐に及び、捻じ曲がった日本の自転車施策がよく分かった。 (ぽるじはど/2008-12-26)
自転車の現状を世界の状況との対比の中で広範にとらえ、かつ、
将来の理想像について語る本です。歩道を走る自転車と車との
接触事故が多いこと、日本は世界でも自転車事故が異常に多い国
であること、2008年6月の改正道交法の話。どれもこれも初めて
知る話ばかりでした。

著者の主張:
・左側通行の厳守
・「自転車は本来車道」が原則
その他いろいろ

これからは、安全に車道の左側を必ず走ろうと決意させてくれ
る本でした。 (食いしん坊/2008-12-21)
自転車は歩道では歩行者にとって傍若無人の危険な乗物であり、車道では自動車にとって出来れば歩道に引っ込んでいて欲しい鼻つまみ者である。
本来、自転車は原則車道走行が義務付けられているし、弱者保護の観点からすれば車道において自転車は自動車に優先されなければならないはずである。
こうした奇妙な事態が生じる原因は自転車をめぐる人々の意識とインフラが頓珍漢であるからだ。

いわゆるママチャリは70年代の高度成長期に歩道を走行可能な自転車として生まれたものだそうで、欧米では自転車=スポーツタイプの自転車という認識らしいが、日本では大半の自転車がママチャリで占められている。
歩道用に開発されたママチャリと原則車道走行のルールが矛盾するのは明らかである。
また、エコとしての役割を担うのであれば自動車の代替品でなけらばならず、スピードの出ないママチャリではその用を足すに足りない。

高度成長時代に歩行者道路を例外的に自転車も走行可能としたお座なりなつけがいまだに解決されず、むしろ山積した問題に絶望すら感じてしまう。
経済命で国としてのグランドデザインを描いてこなかった日本の政治家たちの無能ぶりは、定額給付金なるまたしてもお座なりな弥縫策があたかも一代イベントのように喧伝される2008年の暮れを迎えても変わらないようだ。

自転車横断帯や対面通行がいかに危険かという、日常生活で自転車利用者なら誰しも遭遇する場面についての解説が非常に興味深く、読む者を選ばない。

理想だけではなく現実的な「左側通行の徹底」という主張も明瞭である。

この本を読んで一番ちんぷんかんぷんなのは、自転車が重要な未来への鍵となるからではなく、邪魔だからその可能性を限定していくために自転車政策策定に携わっているかのような普段は自転車など乗らない行政側の人たちたちだけだろう。

短慮な私は、歩道で猛スピードで脇を通る自転車に遭遇したり、車道で自転車をあおる自動車に遭遇したら、「何様じゃてめえ、ごらぁ」と切れる前に、「この本を読んでみてはいかがでしょうか?」と冷静に思いたいと思った。 (デザインパーマ/2008-11-28)
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ワイドショーの伝える事が、事件の全貌か? 3
 
w:10 h:14 250page
丘の上の小さな街で―白鳥和也自転車小説集 (えい文庫 167)
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ASIN:477791030X
エイ出版社(2008-05-10)
白鳥 和也
売上順位:96633
¥ 819(中古:¥ 700)

所属カテゴリ:
文学・評論
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w:10 h:17 245page
自転車三昧 (生活人新書)
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ASIN:4140882522
日本放送出版協会(2008-04)
高千穂 遙
売上順位:68004
¥ 777(中古:¥ 297)

レビュー総評点:4
著者の自転車に対する熱い思いが伝わり、自転車に興味がある方にとっては面白くて一気に読めてしまうと思います。
前作の「自転車で痩せた人」とかぶる内容が多いので、既に前作を読んだ方は少しがっかりするかも。前作を読んでおらず、これからスポーツ自転車を始めようという方には本書の方をお勧めします。前作よりも面白いです。
でも、本書に影響受けて、いきなり本格的なロードバイクを買わないほうが良いと思います。まずはクロスバイクからはじめて、もっと本格的なのが欲しくなった時点でロードバイクかMTBというステップが無難かと… (とれっく/2008-07-16)
『自転車で痩せた人』の続編。前作同様、高千穂さんのダンディズムが随所に満ち満ちている。

「心の実用書」として読んでいただきたい。 (むじな丸/2008-07-13)
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w:12 h:18 179page
自転車をめぐる冒険
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ASIN:4487800668
東京書籍(2008-03-25)
イラスト:ドロンジョーヌ恩田疋田 智
売上順位:60237
¥ 1,365(中古:¥ 668)

レビュー総評点:12
ネットで見てこんな本が出てるのを知り購入。
主に疋田智が「funRide」「Bicycle NAVI」で連載
していた物をまとめ、ドロンジョーヌ恩田がイラストと
ツッコミを入れたもの。
疋田氏のコラムはためになるので読み応えがあり
最新の本だけあって今の自転車事情を多く伝えています。
また、ドロンジョーヌのツッコミが結構面白いです。


P.S ツッコミが下ネタ寄りなのがドロンジョーヌism?
(ナミダメ/2008-04-03)
ページを次々開いていくのが楽しみでした
疋田智とドロンジョーヌ恩田はなかなか息が合ってると思います
続編を書いて定番の本にしてください
「自転車をめぐる逃走」とか「自転車をめぐるサブテキスト」とか何でもできるんじゃないでしょうか
ね、担当編集者のヤマ○ーさん。(あとがき「おっぱい出して冒険へ」より)
残念なことに今回のは短すぎです
それにしてもドロンジョさんは一見下品に見せながら、実はまじめな人ですねー (蛸壺/2008-04-03)
ほどよい脱力感がいい。ドロンジョーヌ恩田のツッコミも素敵。

しかし、中身は決して軟弱ではない。言いたいことをズバっと言って、痛快である。
こういう本が、自転車文化の成熟を促進する(←この本にこういう力みは似合わないけど)。 (むじな丸/2008-06-29)
疋田さんオーラありますね。

新鋭?ドロンジョーヌ氏のイラストは今は亡き杉浦日向子さんを彷彿とさせていて小気味良くて好きです。

次回作も期待します。 (よろこび達人/2008-06-26)
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自転車入門―晴れた日はスポーツバイクに乗って (中公新書)
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中央公論新社(2007-12)
河村 健吉
売上順位:81980
¥ 819(中古:¥ 279)

レビュー総評点:-3
新書ということで、ムックなどに比べると地味な作りの本ですが、
実際に自転車に乗り始めようかという人が、ほしいと思う情報の量が多く、また説明が非常に的確です。
これだけコンパクトな本に、これだけきちんと内容を盛り込めて、しかも読み易いのは素晴らしいです。
そして、それだけでなく、なおかつ、ちゃんと自転車に乗る楽しさを伝える内容にも不足はありません。
実直で几帳面で、研究者肌で、でもガチガチの堅物ではない著者のお人柄が忍ばれます。
この値段はとてもお買い得。
伊藤礼氏の「こぐこぐ自転車」とこの本が私は今のところお気に入りです。 (m.n/2008-09-28)
著者は勉強家だ。その成果が披瀝されている。が、専門的な知識が必要なら、専門家によるテキストを読めばいい。

この本には自転車に乗ることよって著者自身が発見した新しい価値観が何ひとつ示されていない。
しょせん、生活も何もかも保証され、安定している方(著者は元銀行員。勉強家なわけです)の趣味の自慢。それに付き合わされた読者もいい面の皮だ。

とはいえ、やっぱり自転車好きな仲間には違いないので、星1つのところを2つ。 (むじな丸/2008-12-28)
自転車の居場所 |||||||||||||||||||||||
私も若い頃はそこそこいい値段のMTBを買って街を乗り回していたこともある。
だが、最近は車か歩くかどちらかで、自転車については危険運転が目立つだけに憤りを感じこそすれ親しみを感じることは正直あまりなかった。
通勤途上、中学生の自転車に背後から衝突されたこともある。その際は相手が平謝りだったがすぐに走り出して去っていたので「あぶねえな、気をつけろ!」と珍しく声を荒げてしまった。
別の日は高齢の父が歩道を歩いていて前方のおばさんを追い越そうとしたときに背後から高校生の自転車にぶつけられ、謝りもしなかったとのこと。「謝るくらいしろ!」とどなったところ、その高校生は「そこのばばあが悪いんだよ!」と捨て台詞を残して走り去ったとか。
ともかく自転車道が整備されていない日本において自転車を乗り回すのは社会的なルール違反なのではないか?という疑問があっただけに、自転車のありようについてどういう見解を持っているのだろうか?というちょっと意地悪な視点でこの本を読んだ。
結論から言うと、「この著者のような自転車乗りばかりならいいのにな」と思った次第。自転車が歩道を走る際のルールなど、常識をわきまえた記述が気持ちよい。
まあ、あたりまえのことだけど、自転車が悪いんじゃなくて、乗る人のマナーが悪いのだ。もちろん、自転車道の整備が進めば歩行者に衝突することも、車に衝突されることも少なくなるのだろうけど、まずは最低限のルールを守り、歩行者という弱者に対する思いやりをもつことが大切なのだ。 (冬の暖かな鎌倉の海岸で/2008-02-09)
自転車を始めようかと思っていた矢先にこの本に出会った。新書だからすぐに読めることも後押しした。筆者が自転車を始めるきっかけから、バイク購入、その後の活動など、楽しい日々を過ごされていることがよく伝わってくる。自転車の法規制について書かれる等、内容は多少固くても、役立つ情報もある。

中にはどこのウェアが良いとか、どの繊維は速乾性が高いから良いとか色々書かれていたが、新書であるが故、写真も少なめだった。筆者もグッズに種類は少ない等と書いていたし、他の入門書を読んだことがないので、これぐらいなのかもしれないが…。

大きく気になったことは、東京近郊のサイクリングロードばかりが紹介されていることだ。その周辺に住んでいる人はかなり参考になるとは思うが、それ以外に住んでいる人には実感が湧かないので、面白くない。最後の方はそういった内容だったので、読む気がしなかった。 (Lyapunov/2008-12-04)
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自転車乗り快走ノウハウ―基本から応用まで (るるぶDo!)
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JTBパブリッシング(2007-01)
高村 精一
売上順位:10216
¥ 1,260(中古:¥ 877)

レビュー総評点:84
予想を裏切られました(笑) |||||||||||||||||||||||||
JTBパブリッシングの出版で表紙に”るるぶDo!”なんて書いてあるので大したことはないだろうと思いながら手に取りましたが良い意味で予想を裏切られました。
内容が多岐に渡っていますが簡潔で必要なポイントを押さえていて初心者には大変心強いガイドです。多くの本を読み漁る気は無いけど情報だけはしっかり欲しい人にお勧めです。
私はBICYCLE CLUB,CYCLE SPORTS,funrideの三誌は毎月目を通していて新製品紹介やレース、イベント情報以外にそれほど目新しいことはないだろう、と思っていましたが、この本には知らなかったことがたくさん書いてありました。上記三誌は広告のしがらみがあって書きにくい事があることを改めて認識しました。初心者でない人にも参考になります。 (碧の館/2007-05-02)
自転車乗りにとって春というのは待ち遠しい季節である。その春を前にいいタイミングで面白い本が出たなと思う。監修の高村氏は,ツール・ド・北海道などにも参戦する自転車チームの監督としても有名だが,本書では実戦で培われた知識を惜しげもなく公開しており,その自転車に対する情熱には頭が下がる思いである。一般にロードレーサーは敷居が高いと思われがちである。しかし,自転車を楽しむためのノウハウさえ知っていれば,だれでもロードレーサーを楽しむことができる。その意味では,本書は初心者にうってつけの本だと思う。もちろん,これまでロードレーサーに乗っていたひとにとっても,基本の確認も含め,楽しめる本だろう。マニアックな知識に偏りがちなロードレーサー乗りを初心に還らせてくれる一冊でもある。 (ロードレーサーマン/2007-01-29)
自転車を乗る楽しみを奥深く、惜しげもなく教えてくれるこの一冊。とても素晴ら
しいです。という自分も、監修の高村精一氏の下で手ほどきを受けました。36歳
で実業団登録。42歳で国内最高カテゴリーに登りつめるという指導ぶりが特筆す
べき点。しかし教えは楽しく乗る事。それだけ。自然に、早く走りたくなり、競技
の世界へと導かれました。引退した今も、自転車に触れ、週末のサイクリングを楽
しいんでます。歩くより早いサイクリングは、きっと皆さんを魅了する風景が待っ
ているでしょう! (CHARLY/2007-01-29)
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じてんしゃ日記2008
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早川書房(2008-07-09)
高千穂 遙
売上順位:12937
¥ 1,050(中古:¥ 798)

レビュー総評点:30
前巻の予告からレース挑戦記になるのかと思ったら、自転車のいろんな楽しみ方が書いてあって読み応えのある内容になっています。ただ詰め込みすぎて、一つ一つについてもう少し詳しく書いて欲しいところもあります。 (くろのすけ/2008-07-13)
 この「じてんしゃ日記」シリーズの第2巻にあたる「じてんしゃ日記(2008)」ですが、この中で作者の一人である一本木蛮氏が、サイクリング中に熱中症になった際、バナナを朝食に食べたことが原因であるとの描写があります。

 いわく、バナナに含まれるカリウムはナトリウムを体外に排出する性質があるため、ナトリウムを失うと体内の水分もとどまらなくなるとの記述でした。
 
 これは、かなり間違った内容です。

 そもそも、ナトリウムを排出するのは、細胞膜にあるイオン濃度を調整するナトリウムポンプの働きによるものです。

 このポンプは生命の通貨と呼ばれるATP(アデノシン3リン酸)をエネルギー源にして、細胞の外へナトリウムを排出し、カリウムを細胞内に取り込む働きをします。

 しかし、この働きは、ナトリウムとカリウムのイオン濃度差を細胞内と細胞外との間に保つために行うのです。
 
 この濃度差を保つことによって、神経伝達に必要な電気信号をいつでも作り出すことが出来るのです。

 したがって、カリウムによって必要なナトリウムが対外へ排出されてしまうというほどのレベルではありません。
 
 運動によって汗をかくと、汗に混じってナトリウムだけでなく、必須ミネラルのカリウムも排出されてしまいますので、バナナによってカリウムを補給することは逆に非常に重要なのです。

 人体にはバナナ200本分のカリウムがあります。

 しかし、朝食に2,3本のバナナを食べたところで、体内に203本分のカリウムが蓄積されるというわけではありません。

 サプリメントをがぶ飲みするわけではないですから、自然食品によって一気に体内でカリウム濃度が上がるわけではないですし、バナナはこの点からも無罪だと思います。


 おそらく、「じてんしゃ日記2008」中の誤りは、日本人のナトリウム摂取量が多すぎるために、厚生労働省がカリウムを積極的に取りましょうという指針を出した際に、「ナトリウムを排出する役割がある」という記述を誇大に解釈した結果だと思います。

 カリウムがナトリウムを体外に排出するのは、長期的なバランスを見てのことであり、そんなに急激な変化ではありません。


 そんなわけで、皆さん運動前や運動中に脱水症状を恐れるなら、逆に積極的にバナナを食べましょう。

 もちろん水分とナトリウムも必要なだけ摂取するべきです。
(kou@サテライターx/2008-08-08)
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