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「協同の知を探る―創造的コラボレーションの認知科学 (認知科学の探究)」 とその関連商品

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w:15 h:21 230page
協同の知を探る―創造的コラボレーションの認知科学 (認知科学の探究)
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ASIN:4320094360
共立出版(2000-11)
植田 一博
売上順位:293197
¥ 3,990(中古:¥ 3,000)

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学習科学
インターアクションを考える
状況論など
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w:13 h:18 186page
暗黙知の解剖―認知と社会のインターフェイス (身体とシステム)
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ASIN:4760895124
金子書房(2001-11)
福島 真人
売上順位:203756
¥ 2,100(中古:¥ 2,100)

レビュー総評点:11
 何について書かれた本であるか,一言で述べるのが非常に難しい。キーワードは,“暗黙知”,“ルーティン”,“学習”,“歴史”,“ミクロ”,そして“教育”といったところか。実際,著者もあとがきにおいて,この書物が暗黙知の入門書(テキストという意味ではなく)であるということを強調している。最先端の心理学的な(もはや心理学といえないかもしれず,様々な分野との融合を余儀なくされている学際的心理学)問題提起の本とでも理解しておけば良いのかもしれない。
 特に関心をもったのは,社会の発展と個人の学習の関わりである。分かりやすい例は,“暗黙知の学習のためのコスト”という問題に示されている。すなわち,システムがまだ安定していない段階(例えば,創業して間もない工場,発展途上にある技術)では,個人は,様々なトラブルに巻き込まれ,そのトラブルの解決を通して,暗黙知を身に付けていく。しかし,トラブルは本来避けられるべきものであり,仕事が安定してくると,この学習機会は減少する。結果,安定期の人間は技能が低下するという。
 この問題に対する明確な回答はないが,示唆的な議論はあり(p.102辺り),すなわち,安定期は安定期なりの熟練の道があるという指摘である。あるいは,単純労働感は,テクノロジーの発展ではなく,組織の発展,つまり分業化によるところが大きいイという指摘である(p.110辺り)。しかし,私はこの辺りの議論が未だ納得できない。理論的に否定されても,あるいは,もっと微細な技能の発展を指摘されても,現代人は,確かに,“つまらなさ”を感じている。まだまだ謎があるのだろう。 (hakatanagaishi/2004-11-08)
もう少しつっこみがほしい |||||||||||||||||||||
暗黙知を解剖してもらってはいるが,腑分けをしてその説明を受けただけで,その本質が今ひとつはっきりしないと言う欲求不満を感じます.
ただし,暗黙知を,言葉では表すことができない知識として定義するだけで安心して,議論を進めてしまう論者が多い中,本書はその本質に迫るためのきっかけを確かに作ってくれました. (stardustreview/2002-03-20)
タイトルから想像するのは困難だが、職業人が日々現場で感じているコミュニケーション不全を理解するヒントに満ちている。仕事内容のマニュアル化に困難さを感じている人にとっては興味深い指摘が多々ある。但し日本語の使い方がおかしく、章や節単位でのまとめも無いので、著者の主旨を追うのに気力を要求される。よって星一つ減。 (zohton/2004-03-17)
初版発売当時であれば、大変に画期的な内容だったかもしれませんが、「日本語がへん」と書かれていた方のいるように単語一つ一つのいみが同じものなのにわざわざ異なる単語と使用し大変理解しづらい内容に感じました。
これだけの評価を得られるのだからと皆さんの評価を信じて購入したのですが、私のレベルが低いせいか役に立つようには思えませんでした。直接的な話を言えば、近年発売されている暗黙知のつたえかたや理解方法の書籍のほうがわかりやすく感じました。
そのための先駆的存在としては尊敬できますが、正直な話、自己満足に終結している感覚が否めない内容であり、この程度の評価とさせていただきます。 (ドブゲルゲ/2008-11-20)
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平均点:3.0
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『経営学から技能伝承を考える~状況論~』
 
w:13 h:18 203page
状況に埋め込まれた学習―正統的周辺参加
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ASIN:4782800843
産業図書(1993-11)
原著:Jean Lave原著:Etienne Wenger翻訳:佐伯 胖ジーン レイヴ
売上順位:5958
¥ 2,520(中古:¥ 2,420)

レビュー総評点:50
なぜ徒弟制度、OJTが効果的なのか。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
訳者である佐伯胖(さえき ゆたか)先生の講演で「正統的周辺参加(LPP : Legitimate Peripheral Participation)を知りました。徒弟制度、研究室、OJTなどでの知識・経験の伝授の形が効果的に働くのかが、この本でおぼろげながら分かりました。個人的にはp.68の「学習に関して重要なことは,教授行為(instruction)の問題ではなく、学習の資源としての実践へのアクセスの問題である。」という文章が気に入っています。 (tamadam/2001-05-17)
「学習とは何か?」を問い直す一冊です。勉強することは当人に依存するものかと思っておりましたが、実践と勉強の場であるコミュニティ(=実践共同体)がかなり重要であることが理解できます。実践共同体では徒弟と親方の単純あ二元論ではなく、徒弟同士で強い相互作用、徒弟は成長する、親方は徒弟と交替しうる、経験がモノを言うなど、まさに複雑系な世界と言えます。

 「学習」は自らの好奇心により能動的に知識を得ること、「教育」は構造化されたルールに従い学生を理解させることであり本質的に違うものという指摘が爽快です。

 社会人になって日々勉強と思うことが多々ありますが、個と場について考え直すきっかけになる良書だと思いました。

 ちなみに本書の副題にあります「正統的周辺参加」とは、ある目的を持った企業、組織、コミュニティなどに属していると認識しており(正統的)、誰が中心人物というわけでもなく新参者と古参者が渾然一体となり(周辺)、実践共同体を形作るという参加形態のことです。
(nishiuch/2007-03-03)
この本は「正統的周辺参加論」を提起した、初めての本。日本語訳もすばらしい。職人がいかにして一人前になっていくかを参加観察し、まとめたもの。たとえば、リベリアの仕立て職人では、見習いはボタン付けから始めていく。そして次第に大事な仕事を任されていって、マイスターになる。そのあたりのことが実証的に書かれていて参考になる。教育学関係者必読の書。最後の佐伯胖の解説もすばらしい。これだけでも一読の価値がある。 (水稲農林100号/2005-02-12)
状況論的な思考の下においては、人間の「学習」は単なる知識の獲得のために、教授者によって教え込まれるもの、あるいは、獲得されるものではなく、学習活動を取り巻く雑多な環境から様々な情報を享受しながら、環境に取り込まれていく、順応していく過程を「学習」と捉える。この知の獲得過程の概念は、昨今注目されているイーラーニングの理論的背景を考えるときにひじょうに便利な概念である。なぜなら、学習者はコンピュータを使って学習してはいるものの、実はコンピュータを通して画面の向こうに広がる広大な世界を見ているからである。このように考えるならば、コンピュータで学習するということは、コンピュータが提供する環境にどう適応するか、が考えられなければならず、その解を導くひとつの考え方のヒントが状況論であると考えられるからである。本書の記述は、一見難解のようではあるが、主張はシンプルで一貫しており、状況論を勉強するためのバイブルである。 (kidd/2005-05-10)
学習に関しての新しい見方なのか。すくなくとも今までの日本の学校教育が無視してきた、効果的な学習の形態とは真っ向から対立する見方であろう。実態なき学習、参加なき学習の無意味を言っている気がする。学生時代に必死になって勉強していた、内容はまさに必死にやらないとできないものだったに違いない。それは、つまり、自分をだませて勉強という行為をできた人が現行の暗記型教育のなかで評価されてきたということか。生涯学習が謳われている現在、新しいことに挑戦するときに、一読しておくと新たな学習戦略が立てられそう。 (/2006-04-05)
 周辺参加の周辺とは、文化人類学を学んだ者なら中心と周縁の概念は既知のことであろうが、中心にはかならずその共同体(あるいは世界)で受容される価値群が存在する。実践共同体においても、親方が中心であり、古参者は中心の近くに位置する者である。仕事は、一体となって行われているが、新参者と古参者には截然たる区別がある。 (黙羊/2007-06-17)
他の教育書(秋田喜代美先生とか)で「正統的周辺参加」という概念を知り、興味を持ったのでこの本を手に取りました。
私には難しかったです。なんとなく意図しているところはつかめたのですが、しっかりと腑には落ちませんでした。
最後の訳者あとがきを読んで初めて「なるほど」と思えた気がします。ちなみに私は教育の研究はしておりませんが、いくつかの本はこれまでに読んできています。認知心理学のことをもう少し勉強してからこの本を読めばいいのかなあ、と感じています。 (umiho347/2006-07-30)
知識がいかに実践的であるのかを考えるとき、学習者の社会との関わりを考える必要がある。実践的という以上,身につけた知識がどこにも生かされずに埋もれてしまうものではなく,実際の生活において実際にどのように生かされるのかを理解する必要があるからである。本書では徒弟制の学習の有効性の研究を例に,学習に参加することとの有効性について、リベリアのヴァイ族とゴラ族の仕立て屋の徒弟制をあげて述べている。レイヴはまた,アメリカのスーパーの肉屋の徒弟制を例に形式的な学習の問題点についても述べている。学習者自身がどのような知識が必要なのかを自ら考え学び取る能力を,私たち教師は育まなければならない。このことを,本書では示している。 (kendrix/2008-12-12)
8件のレビューを表示しています。
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平均点:4.0
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w:13 h:18 398page
コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (ハーバード・ビジネス・セレクション)
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ASIN:4798103438
翔泳社(2002-12)
エティエンヌ・ウェンガー
売上順位:22292
¥ 2,940

レビュー総評点:68
ダイナミックな知識をいかにマネジメントするか? |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
知識はいまや組織の競争力におけるひとつの源泉と言われている。
資産の運用や人材のマネジメント同様にナレッジ・マネジメントの必要性が説かれ、様々な試みがなされている。
だが、知識は資産のように固定化したものではない。
知識には文書化された形式知もあるが、文書化、オフィシャル化が困難な暗黙知も存在する。
知識は金銭的資産や他の資源にくらべ、非常にダイナミックな性質をもつがゆえに、
そのマネジメントにも困難がつきまとう。
だが、組織が他の組織との競争力を高めようとすれば、
もはや知識のマネジメントを抜きには考えられない状況にきている。
これまでのナレッジ・マネジメントは主にIT部門主導で行なわれてきた。
莫大な資源をITシステムに費やしたが、出来上がった知識ベースは役立たないことが多かった。
最大の原因は情報と知識を混同したことによるものだった。
知識はスタティックな情報の集合ではない。
もし、ある人物が自分がたくさんの本を読んで膨大な医療知識を身に付けたから、
あなたに手術をしてあげると申し出たとしたら、あなたはその申し出を受け入れるだろうか。
多くの知識は実践を必要としている。
現場での実際の経験上、実践的に活用された知識がこそが生きた知識となりうる。
本書はそうした知識のダイナミックな面に着目した上で、
そうしたダイナミックで実践的な知識のマネジメントを可能にするシステムとしての「実践コミュニティ」を紹介している。
本書で紹介される「実践コミュニティ」は主に3つの特長をもっている。
それはまた
 ①共通の「知識領域」の共有によって組織され、
 ②この領域に関心をもつ人々の集まりである、基本的に自主参加型の「コミュニティ」という形態をとり、
 ③そして、最後の参加する人々がこの領域内で効果的に仕事をするために生み出す
  共通の「実践」を有していることである。
ようするにコミュニティに参加する人々は、自分たちの業務上必要な知識の「領域」を共有して集まり、
「コミュニティ」内で知識の共有、文書化、検証などを行ないながら、
それぞれの業務における現場での知識の「実践」のなかで、
知識を実際に活用、練磨をしながら、また現場から得たものをコミュニティ内にフィードバックする。
組織の中で、業務部署やプロジェクト・チームなどに所属する個々人が、
部署やチームを超えて、共通の知識「領域」を求めて集まる「コミュニティ」の存在により、
「実践」に有効なダイナミックな知識の開発、育成、共有を実現しようとするものだ。
基本的にそれは個々人を媒介とした、部署やチームといった業務関連集合体と、
知識の共有、育成を目的としたコミュニティの二重構造を組織内に確立する試みである。
本書は、この実践コミュニティを中心とした、組織内のナレッジ・マネジメントの有効性を、
数多くの事例を紹介しながら説いている。
組織内に自主性を重んじたコミュニティをおくことで、
非管理的な知識のマネジメントを実現する手法を紹介している。
知識はそのダイナミックな性質上、文書などのスタティックなツールをその担い手にすることは完全にはできない。
ダイナミックな性質をもった知識を担うのは基本的に人間でしかありえない。
だが、その人間を単なる知識の保存庫としてマネジメントしようとするなら、その試みはうまくいかないだろう。
知識を得て、それを活用しようとする時、個人は基本的にみずからの好みや価値観に大きく依存するはずだ。
それを従来の管理型のマネジメントでしめつけ、コントロールしようとしてもうまくいくはずがない。
それゆえ、ここで描かれたのコミュニティのマネジメントによるナレッジ・マネジメントは
従来のマネジメントの考え方さえ大きく変えることになるだろう。
あるいは、もはやすべてのマネジメントは大きな意味でのナレッジ・マネジメントだといえるのかもしれない。 (ひろっち/2003-02-05)
ビジネスにおいて、
「それは○○さんしか知らないからなぁ」
「未だにそんなやり方をしているの?」
「そんな事聞いていないよ」
などという会話を聞く事は大変多いと思います。
現代のIT社会においてすら、なぜこのような事になってしまうのか。
情報をどのように共有し、マネージメントしていくのか、はホワイトカラーを自認する人であれば一度ならず考えた事があるテーマでしょう。
本書はそれらを、「コミュニティ」という小集団の活動により、解決をしようと提唱するものです。
コミュニティーとは何か、それを行うとどのようなメリットが組織に起こるのか、を本書は独自の視点と、実践を通し詳細に解説しています。
この手の本にありがちな、「理論だけ述べて、あとは勝手にどうぞ」的な知識のひけらかしではなく、「実践にあたり、先人達はどのような障害にぶつかり、それをどう克服してきたのか」についても事細かに解説している点に好感を持ちました。
データベースが唯一の情報共有手段だと考えている人は本書を読むと眼からウロコが落ちるかも知れません。 (jiateng4/2005-10-02)
ã"の本はタイトルにあるとおり、コミュニティの強みã‚'æ'»ã‹ã™
ための組ç¹"è«-である。コミュニティという言è'‰ã‚'é­...力的に感じる
人も、逆にネガティãƒ-に感じる人もいるだろう。ã-かã-、ã"の本
で提案ã-ているã"とは、æ-¥æœ¬ä¼æ¥­ã®å¤šããŒæŠ±ãˆã¦ã„る課題に対す
るå...·ä½"的な処æ-¹ç®‹ã§ã‚り、決ã-て狭い意å'³ã§ã®ã€Œã‚³ãƒŸãƒ¥ãƒ‹ãƒ†ã‚£ã€
の良さã‚'強調ã-たものではない。
組ç¹"の壁ã‚'とるためには、一人ひとりの意識が変わるå¿...要がある。
また、そうã-た組ç¹"ã‚'è¶...えた知の交流が存在するã"とが、組ç¹"の
å†...å¤-から可è¦-的であるå¿...要がある。
それã‚'実現するためには、知識領域にオーナーシッãƒ-ã‚'感じる人ã€...
が、その知識ã‚'å¾-たいと思う多くのコミュニティ・メンバーの成
長に対ã-てケアã‚'する、そうするã"とに誇ã‚!Šã!!‚'感じるメカニズムã‚'
作りã"むã"とが、å"¯ä¸€ã®è§£æ³•なのである。それがなã'れば、データ
ベースに格ç'ã•れた知識はすぐに陳è...åŒ-ã-てã-まう。
コミュニティ・オãƒ-・ãƒ-ラクティスは、æ-¥æœ¬ä¼æ¥­ã®ãƒ›ãƒ¯ã‚¤ãƒˆã‚«ãƒ©ãƒ¼
が、ナレッジ・ワーカーに変わるためには何ã‚'すればよいのか、
企業はそれã‚'どのようにæ"¯æ'すればよいのか、å...·ä½"的なæ-¹å'性ã‚'
出ã-てくれるものである。 (ナレッジワーカー/2003-01-21)
この本は「実践コミュニティ」について述べたものだが、なかでも特に目を引くアイデアは、コミュニティを作り発展させる際に、「領域」「コミュニティ」「実践」という3つのトピックに分けて整理することで、具体的な考え方や手法を明らかにしている点と、「実践コミュニティ」の発達(心理)学を、エリク・エリクソンの発達図式の枠組みを取り入れながら、非常にうまく説明している点である。ただコミュニティを作ればいいというのではなくて、「学習」や「実践」を目的とするコミュニティをいかにデザインし、運営していったらいいのか? について、かなりまとまった見解を示している。

この点でさらに考えなくてはいけないのは、「学習」あるいは「教育」とはいったい何なのか? さらに言えば、企業の活動とはいったい何なのか? という点である。「学習」や「教育」あるいは「創造活動」といったものが、個人や二者関係に還元されるものではなく、グループの関係性のなかで実現するものであると考えるとき、まったく新しい教育実践や経営実践の可能性が開かれてくる。その基本概念に基づいて、従来のすべての知見や実践を再構築するという、非常にエキサイティングなテーマが浮かび上がってくるのである。

この本の終章は、まだぼんやりとしはいるが、全世界あるいは人類のあり方を根本から変えるものとして、この「実践コミュニティ」というアイデアの重要性を打ち出している。一見、夢物語にも見えるのだが、人類の経済活動や文化活動の全体をドラスティックに変換させてしまうような可能性を、このアイデアは内に秘めている。
(協力太郎/2006-02-16)
組織の中で自由度の高いテーマを決めたコミュニティーを創り、そのコミュニティー内の実践(暗黙知を形式知に変える)により、有効な知識をコミュニティーに属している人々からその人々の属している部署に効果的に波及することがでる。それにより問題解決や組織の発展が可能であるという事を説明している本である。
すなわち、組織内に別の特化した、知識を形式化するコミュニティーを創ることの大切さを言っているのである。 これは、二重編み組織と表現しているがマトリックスと違うのは、より非公式的な組織としてコミュニティーを育てるということであり、非公式なのでメンバーの上下関係も無く自由にテーマについて討論や議論、経験を交わせる組織になるということである。そして、その中で形成された知識は会社の戦略に直結し実用性が高く、成果が上がるということである。
本書では、実践コミュニティーを如何に立ち上げ育てていくのか、コミュニティーリーダーの役割、またコミュニティーで形成された知を如何に全社的に波及していくかなどを説明している。
最後に触れた内容で、この実践コミュニティーが会社の組織のあり方を変えていくというところがあり、そのような観点で見ると新しい会社の組織のあり方を考えさせられる。著者は、マッキンゼーなどで働いていた経験や仕事の仕方などを説明しながら、実践コミュニティーがマッキンゼーで機能している話などもあり面白い。
本書を読むと、本来の組織というのは昔からあるような自由度の高いコミュニティー形式を用いながら、実践コミュニティーのようにテーマを中心に論議する中で獲得できる知識を組織の目的を成すために生かす事が出来る組織が理想的組織ではないかと感じさせられる。
組織論と組織改革に一石を投じるような内容である。星が4つの理由としては、実践コミュニティーの形成と育成に多くの説明を取っており、実践コミュニティーを通じての組織革命の内容にも触れながら、最後に少し説明するだけで余り深く説明がされていなかったからである。
しかし、ナッレジマネジメントを一段階高めた内容であることは確かであり、多くの人に読んでもらいたい本である。 (sfpmapo/2004-10-02)
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平均点:4.0
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w:10 h:16 207page
ヴィゴツキー入門 (寺子屋新書)
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ASIN:4901330608
子どもの未来社(2006-03)
柴田 義松
売上順位:113435
¥ 840

レビュー総評点:28
ピアジェとならぶ20世紀の心理学の巨星ヴィゴツキィー。彼の多方面にわたる知見を、平易なことばで、しかも、もとの著作物とリンクさせながらわかりやくまとめてあるので、夢中になって読めた。言語、芸術、障害児教育、発達心理学…どの方面の人でも、ヴィゴツキィーのガイドラインを知りたい人には、まさに「入門書」。柴田義松氏の深いヴィゴツキィー理解のたまものだと思った。「とりあえずヴィゴツキィーを知りたい!」という人にお勧め! (mako/2007-08-05)
諸外国に先駆けてヴィゴツキーの著書を翻訳した日本のヴィゴツキー研究の第一人者による入門書。お気に入りのカバーをかけてカフェで読むのが似合いそうな手軽な新書判だが、中身は『思考と言語』など自身が訳した本の解説に書いたものなどを含む本格的なもの。10冊以上のヴィゴツキーの著書を訳した著者ならではの仕事で、主要な概念を網羅している。アメリカのヴィゴツキー研究をもとにした日本の認知心理学者の社会文化的なアプローチに対する批判もあり、論争的であることもヴィゴツキー的?ヴィゴツキーの著書を読む前に読んでおきたい。 (noyasu/2007-09-16)
 本書はソ連の心理学者、教育学者ヴィゴツキーについて、その理論の全体像を分かりやすく紹介した本です。
 「心理学におけるモーツァルト」という形容を著者は何度も紹介します。従来、フロイトの精神分析学やパブロフなどの反射学、ドイツのゲシュタルト心理学など、様々な潮流に分裂していた心理学をそれぞれ批判し、真に唯物論的な心理学を打ちたてたのがヴィゴツキーでした。その特徴は歴史的方法の導入、言語による社会性の内面化、教育による科学的概念(高次精神機能)の形成、危機による(質的な)発達段階論、などです。
 また、本書はヴィゴツキーの生涯や、彼の没後、理論の受け入れ過程についても紹介しています。37歳の若さでなくなり、学究機関は17年間。その間に、法学、哲学、芸術学の研究を修め、その上で20代後半から心理学の分野で鮮烈なデビューを果たしたことなど、とても刺激的なエピソードに興味をそそられます。また、日本では心理学よりも教育学の分野で受けれられたこと、アメリカでは共同学習の部分だけ偏って導入されたことなど、彼の理論の影響とその評価も知ることができます。
 200ページほどの短い新書本ですが、ヴィゴツキー理論のダイナミックな面白さと、なにより子供に対する暖かい思いが伝わってくる良書です。教育や人間の発達に関わるすべての人に読んでもらいたい本です。 (マルチちゅ/2008-08-20)
ヴィゴツキーの和訳本が多数出版されているが、難解な訳の部分もあり、概要をつかんでいないと読解に時間がかかる場合があります。この著者はその訳本にかかる方ですが、それらの内容を簡単に説明してくれています。また数ある図書よりどの本を読むことがよいかを記載していますので、入門を一読するとその先へ進みやすいでしょう。 (OPH+A/2007-11-22)
ヴィゴツキーという人のすごさがよくわかった.

この本の中にはヴィゴツキーが書いた本からの引用がたくさんあるが、どれもぜひ読んで
みたくなるようなものばかりだ. (VC300/2008-01-21)
5件のレビューを表示しています。
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平均点:5.0
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w:13 h:19 279page
共同行為としての学習・発達 社会文化的アプローチの視座
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ASIN:4760892516
金子書房(2003-04)
田島 信元
売上順位:89694
¥ 2,940

レビュー総評点:
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w:15 h:21 272page
経験からの学習-プロフェッショナルへの成長プロセス-
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ASIN:4495375814
同文舘出版(2006-06-23)
松尾 睦
売上順位:21952
¥ 3,360(中古:¥ 5,333)

レビュー総評点:46
 「何かを学ぶためには、自分で体験する以上に良い方法はない」。
 本書の冒頭で引用されているアインシュタインの言葉である。本書の主張は、この一言に集約されているといっても過言ではない。ただし、単に「経験が重要だ」と言っているのではなく、「経験からの学習」のプロセスを明らかにしているところが本書の大きな意義だと思う。企業における人材育成の重要性は誰もが認識していることだが、具体的にどのようにすればいいのかとなると難しい問題である。本書では、単に「ナレッジ・マネジメントによって情報共有すれば良い」といった表面的な話ではなく、人の「経験」、そして経験から学ぶ力である「信念」に着目し、定量的なデータだけではなく、コンサルタントやプロジェクト・マネジャーの生の声をもとに分析されているところが興味深い。
 これまでブラックボックスだった経験学習のメカニズムを明らかにしたという理論的な貢献だけでなく、企業の人材育成にとっても実践的な示唆を得ることができるので、とても興味深く読むことができる好著だと思います。 (カスタマー/2006-07-18)
優秀な営業担当者、ITコンサルタント、プロジェクトマネジャーなど中核業務を担うプロフェッショナルの育成は、従来システマチックな育成システムが不十分で、集合教育の他は、現場のOJTと本人の自覚任せというケースがほとんどであろう。
本書は実証的な立場から、経験を通じてプロフェッショナルが育成されるプロセスを分析している。「10年ルール」、「組織風土と経験との相互作用」、「個人的な信念の役割」などが興味深く解明されている。本書が解明した経験の役割を見ると、IT主導の「ナレッジマネジメント」が何故失敗するかについても、納得できる。
本書は、企業はもちろん、大学などでプロフェッショナルを育成する立場の人々に、実践的な示唆を提供してくれる。 (つくしん坊/2006-10-03)
本書は製造業をリサーチした骨太の組織論であり、組織運営にかかわるあらゆる人に推奨できる好著だ。現場主義と一概に言うが、たとえば関満博の現場主義を呪物崇拝した実体化とはスタンスを異にする。
評者とすれば、本書のサービス業版を求めたいところ。就業労働者の7割を占める小売・卸・サービス業の組織において「生産性の低さ」が日本産業の問題とされているが、これには多分にバイアスがかかっていると思う。
サービス業アナリストの俊秀・松岡真宏の著作を見るにつけても、おそらく多くのサラリーマンが問題を捉え切れていない(たとえば卸業者の存在ゆえに百貨店の品揃えが豊富であるということ)。『経験からの学習』のサービス業版が求められる所以である。

それはともかく、本書を読むにつけ思い出されたのは、闘病生活も長い伊桜淑親の著作である。
伊桜の著作は復刊を求めたい。伊桜の著作は本物の「ビジネス書」と言い得る稀なケースである。実教出版からいくつか出ていた。 (野火止林太郎/2008-06-05)
3件のレビューを表示しています。
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平均点:4.5
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w:15 h:21 262page
実践のエスノグラフィ (状況論的アプローチ)
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ASIN:4760892834
金子書房(2001-10)
茂呂 雄二
売上順位:150519
¥ 4,200(中古:¥ 3,666)

レビュー総評点:
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状況論など
状況論についてかんがえる
 
w:18 h:25 196page
先生のためのアイディアブック―協同学習の基本原則とテクニック
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ASIN:4779500230
日本協同教育学会(2006-02)
翻訳:Michael A. Powerジョージ ジェイコブズ
売上順位:36006
¥ 2,100

レビュー総評点:-2
副題「協同学習の基本原則とテクニック」の通り、
基本的な原理を紹介しながら、その原理を具体化するための
技法を丁寧に示してくれているので、実際に協同学習を取り
入れた授業をしてみようという時には、非常に参考になる。

あと、イラストがふんだんにとりいれてあるので、
教室のなかでの自分の動きや、生徒たちの役割分担などが、
イメージしやすい。
さらに、実践にあたってのQ&Aが充実しているのもポイントが高い。
一斉授業や個別学習に限界を感じておられる、教職の方にお薦めしたい。 (協力太郎/2006-11-30)
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平均点:5.0
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w:15 h:21 218page
プランと状況的行為―人間‐機械コミュニケーションの可能性
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ASIN:4782801262
産業図書(1999-10)
原著:Lucy A. Suchman翻訳:佐伯 胖翻訳:水川 喜文翻訳:上野 直樹翻訳:鈴木 栄幸ルーシー・A. サッチマン
売上順位:203758
¥ 2,730(中古:¥ 1,480)

レビュー総評点:0
日本語で書かれた状況論に関する優れた著作はあまり見当たらない。となれば、後は翻訳書に頼るしかない。というわけで、認知科学で状況論を作り出したこの著名な著作を読んでみよう。

著者のサッチマンは社会学の方法論であるエスノメソドロジーを用いて、いかに人工知能に基づく賢い機械が使いづらいのかを分析している。エスノメソドロジーとは、私たちの日常の行為がいかに隠された様々な前提の下に行なわれているかを会話分析などの手法によって明かす方法だ。ここでは、いわゆる賢い機械がそうした様々な前提を無視して設計者の一方的なプランによって出来上がっていることを暴く。そうした設計は使用者に過大な負担を強いる。私たちは普段の生活では相手や状況に応じて行動を自在に変えているのに…

前半の大部分を占める理論的話は難しいかもしれないので、とりあえず後半の具体的分析を先に読んでもいいかもしれない。翻訳は丁寧なので読みやすくなっている。しかし、それは理解しやすさを示しているわけではない。エスノメソドロジーの考え方は正直言って馴染みにくいが、これをきちんと読めば理解できます。この著作はエスノメソドロジーの入門書としても最適だろう。ちなみに、エスノメソドロジーなら西阪仰の著作もお薦めです。 (蒼龍/2005-12-01)
本書は、事前にいくら周到に計画されていても人間の行為は実行時の状況に左右されてしまうものだ、と言うことに関する研究について述べるものだ。
ハードウェア、ソフトウェアのユーザーインタフェース設計に携わる人以外にも、広く読者の興味を引く内容だと言える。
内容的にはユーザーインタフェースの黎明と言える初期のインタラクティブな計算機システムの話から、実行計画の構成要素説明を経て、行為の背景には明確な意図がないという議論を展開する。その後、会話やコピー機の操作を通じて設計意図と実際のユーザー行動のズレとその原因を分析する。
しかし、監訳者のあとがきにもあるが、本書は非常に読みにくい(当方の読解力にも大いに問題はあるのだろうが)。翻訳後でさえこれでは、翻訳者の苦労は想像するに余りある。
論文形式の引用が多い記述方法や、個々の章での論旨の総括を入れずに、論理を展開していくあたりは読者として専門家であることを要求しているのかもしれない。個々の論点や、調査手法などはとても興味深いのだが、読んでいても論旨がわかりにくいのが残念だった。コピー機操作の説明(本書ではエキスパート・ヘルプ・システムと呼んでいる)のあたりは具体性があってよく分かるのだが、ポイントを箇条書きなどにしてまとめるような記述があっても良かったと思う。 (まる・ち/2004-04-18)
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