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ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学
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ASIN:4334034446
光文社(2008-03)
岡嶋 裕史
売上順位:83614
¥ 777(中古:¥ 55)

レビュー総評点:41
自分の今の仕事のは「SEとユーザー」でいえば明らかにSE側の人になっている。そして、ユーザーとの意見のずれ、価値観のずれを感じることは日常の仕事のなかで多々ある。それらのギャップを埋めるための資料になればと購入して通読。
読んでみると、IT企業側に存在する様々な立場の人々の紹介、開発工程の紹介など、システム開発の工程を外から見たときに必要な知識の紹介をしてくれている。また、各工程で実際に行うことも詳細に記載してくれていて、非常に面白く読むことができた。特に、職種のところで、システムアナリスト、営業などの立場も紹介して、それぞれと、システムエンジニアがどのようにつながっていくかも説明してくれているのは面白い。「運用系」「開発系」の切り分けで、システムエンジニアを二分しているのも今まであまり見ることのなかった切り口だが、それぞれの役割、苦悩を的確に指摘していると思う。また、最後のおまけ的な、あるシステム開発企業とユーザーの物語は抱腹ものだった。
システム開発の現場にかかわる人で、それぞれの立場の人がどのような考えを持っているかを知ることができる良書だと思う (sickboy/2008-05-02)
間違いなく5点目白押しかと思ったが
ユーザーからの高評価とSEからの袋叩き
面白いように票が割れている
裏づけのある暴露本的な性格がそのまま評価に表れているというべきか
(こんな本は初めてだ)

業界人にはわかりきった話で片腹痛し
そもそもSE向けではないのだ

あくまでITに無邪気な幻想を抱くウブなユーザ向き
勉強嫌いのアホ上司さえ一気に読みきるだろう

解決策を示していないという批判はどうだろう
本書はITと建設業界との酷似を指摘している
標準化の先例に見倣えば風穴は開く
すでにそういう雲行きだ

とりあえず金は払えるユーザーと
土地と建材なら用意できるエンジニア
SE個々の努力には敬意を払うが
業界としてのITはまだこの程度だろう

何でもいいから良い家では良い作品など無理
ヒアリングと施工が未熟な工務店とて同罪あるいはそれ以上

モデルルームでいいのに一からオーダー
似合わないのにデザインルーム
気にくわない家に長居はできない

苦し紛れの家並みが続くシステム開発の現状が
少しずつであろうと改善へ向かって行くのだろう
その一里塚に5点捧げよう (miemie/2008-06-18)
SIの業界に携わっている人間として、確かに記載されている内容は間違っていませんが
時々、言葉の節々に、関係者を侮辱しているような言葉が出ているのがどうも腹立たしく
読んでいてあまり気持ちいいものでもなく、且つ業界関係者ならあまり新しい発見は
ないのでは?というのが 率直な感想です。

要するにシステムが使えなくなる理由はいろいろありますが、
コミュニケーション不足ということです。

業務については
・ユーザー ⇔ コンサルタント(またはマネージャー)

開発マネジメントについては
・マネージャー ⇔ コンサルタント ⇔ SE ⇔ 下請け開発担当者

といったように、双方で業務や実装する内容意味の確認や、開発状況の進捗、
テスト工程など規模が大きくなれば、なるほどユーザーも開発マネジメント層も
見えにくくなるものです。

そしてユーザーもITの知識や、その状況毎に要求が変わったりすることも原因にあります。

この業界を知らない人、またユーザーで関わっている人は読んでみてもよいと
思いますが、SEを目指す人であれば、

・SEを極める50の鉄則
・SE の教科書 ‾成功するSEの考え方、仕事の進め方

などの良書もありますので、そちらがよいかと思います。

また、失敗する例などを知りたければ
・動かないコンピューター

などほかにも事例を紹介した本や日経コンピューター等でも特集を組むことがあるので
そちらをお勧めします。

業界動向などコンパクトにはまとまっていますが、
新しい発見はなしというのと、読み終わってもなんか腹立たしいということで
星は2つで。
(もぐすけ/2008-04-14)
どこかしこでもITという言葉が持て囃されることもなく、
自然と社会に溶け込んできた昨今。

変わらないのはシステム開発におけるトラブル。

SEが悪いのか。顧客が悪いのか。
行き違いが失敗の原因(?)。

システム開発という難物を上手に乗り切るための
ひとつの指南書ともいえる一冊。

SE・顧客のどちらともに読んでもらいたい一冊だ。

(ニャンゴロ/2008-05-04)
システム構築に向き合う初級ユーザにとって、大まかな解説と心得を分かりやすく面白く
辛口に説明した書籍。結構笑えました。
自分の異動に当たって後任者達に勉強のために日経BPなどの書籍を多少用意したが、
この分野でとっかかりとなる入門的な薄い本を探していたときに、本書を見つけました。

辛口の言い回しの裏を見て笑えるか単純に不快に思うかで、評価が全く違ってくると思います。
そういう意味で社会人として純な人には厳しいかも。

なお、システム構築に向き合う初級ユーザ以外は、娯楽、または自分自身の点検の材料程度のものと思います。
優秀なSEには単に時間の無駄かもしれませんが(800円程度の本で説明できるものでは
ないですからね。まえがきをみればその旨が分かるし)。 (強弱電技術屋/2008-04-26)
この本を読んだ限り、筆者は自分自身はシステム開発の現場の経験がほとんど
ないのではないかと思われる。世に言われている業界の問題点をうまく整理し、
必要な取材を(少しだけ)行い、そしてそれを「業界の外」の人に正確性は
犠牲にしてもわかりやすく(悪く言えば経験がないので表面的ななだけなのだ
けど)伝えようとしている。

SEなど、業界の人のこの本に対する評判はすこぶる悪い。茶化されている
感じがするし、自分たち自身が問題だと思いながらもなんとかやっている
ことを外部の人に指摘されるのはあまり快いものではない。

しかし、現実には日本国内のIT技術者を志望する学生はどんどん減って
いる。IT関連の大手企業も大量募集をしているが定員割れの状況だ。

国内のIT業界の仕事環境がいまだに「3K」であることが知れ渡り、
それに対する抜本的改善の姿勢もはっきりみえてこない中で、アジアの国に
優秀なSEを含むIT技術者が急速に台頭し、日本も彼らに頼らざるを得な
い状況に着実になってきている。

そういった状況にも目を向ければ、耳の痛い話にみんあで耳を傾けることは
必要なことなのではないか・・・この本を読んでそんなことを思いました。 (ny/2008-03-19)
システム関係の人間ではない自分としては、とても読みやすく面白かった。
これから業界に入る人、クライアント側の人などには、イメージする上で良書だろう。
そっちの人には入門本すぎるかもしれないが。

しかし、一般的に日本人はチームプレイが得意だと言われているが、なぜに
ITだけはそれが機能しないのか。その辺に関する突込みが欲しかった。 (毒ギョウザ/2008-04-20)
笑えます |||||||||||
『構造化するウェブ』などで、あまりのわかりやすさに、うっかり騙されてやしないかと
不安になるくらいの噛み砕きっぷりをみせてくれた著者による、IT残酷物語。

これまでSE側の視点に立った概説書、一般書は膨大に出版されていますが、意外に、発
注側の立場にたったものってなかったように思います。
んで、読んで何らかの知識を得るというよりは、笑って読んでいるうちに、なんとなく業務の
流れが理解できる(気になる)優れた一冊。
SE側・技術者側の同様な本として「きたみりゅうじ」氏を挙げることができるかと思います
が、その発注側のてんやわんや本という理解で概ね間違いないかと。

しかし一通り読むことで、開発という業務の(まったく骨組みだけではありながら)流れが
飲み込める造りになっており、その記述のわかりやすさには、一層の磨きがかかっています。

何より、笑える。
シニカルっていうのか、わざとボケてるのか、肩の力が抜けているのか、計算なのか、まるで
わかりませんが、末端でも業界を知っている人はぜったいに笑えます。
とにかく私は3章で発注元のCIO氏が取締役会でレビューするはめになったインターフェース
を見てみたくて悶えました。

この種の、その業界でいろんな人が何をやっているのか、業界の外の人にも、そのアウトライ
ンを告知するような本が、いろんな業界についてたくさん出版されれば、総体として世の中は
風通しが良くなっていくような気がしていて、その意味でも本書は秀逸かと。 (kogonil_35/2008-04-09)
すでに会社を飛び出て10年になり、会社型SEでなくなったと自負している自分としては、ユーザ側の気持ちを代弁していても、開発者としてはほとんど読み応えがなく、寧ろXP系やアジャイル系の本を読んで自己啓発する方が十分為になると思う。

システムユーザが読むと「ああなるほどな」と思うかも知れないが、SEとしてこの本のレベルで感心しているようでは、正直その技術者やコンサルに構築されたシステムを使うユーザに同情してしまう。自分がそのシステムを使って、「便利だ」とか「助かる」と思わない「ただ作った」システムを使わされるユーザのことを考えない時点で「技術者」ではなくシステム開発「技能者」だといっても良い。

タイトルに期待して購入してみたが、著者の経歴を見て「なるほど」と思った。結局「SE」という日本型の単語に重点を置きすぎて、我々の業種の本当の苦労や楽しさ充実感の説明がほとんどなく、すこし方向がずれているというか古いタイプのSEを代弁しているに過ぎないという感想を持った。

ユーザ側書籍としてはそれなりに読めると思うが、開発者としては「読んでも意味の無いWeb2.0系書籍」とあまり変わらない気がするので三つとしておく。 (くすし99/2008-04-16)
ここに出てくる話は、やや古い時期のものだと思います。

バブル期のころ各金融機関は、システム化=絶対善と思い込み、コンピューター知識が

全くないユーザーが、金は出すから良いシステムを作ってくれと、わけのわからないまま

ジャブジャブ、システム開発にお金を注ぎ込みました。

その結果、多量の不良プログラムが発生しました。
(しかし、当時は誰も責任をとることにはなりませんでした。そういう時代でした。)

現在は、ユーザー側のコンピューター知識が格段に進むとともに、開発資金の見積り、

費用対効果の見積りが、極めてシビアーになり、ここに書かれているよう露骨な失敗は、

ほとんどなくなったように思います。

この本が、過去のことを語ったものだとしたら、私の経験と完璧に一致します。

私は、懐かしくなって、けっこう笑ってしまいました。 (至高の豚/2008-05-05)
著者はいつも「わかりやすい本」を提供してくれます。今回もIT初心者の方が初めて読むとしたらなかなかいい本で、IT業界の新入社員研修等でも十分に利用可能と思います。また著者は『セキュリティはなぜ破られるのか』等、セキュリティ関連の著書も多数あり、そのエッセンスもちりばめられています。お勧めしたいと思います。 (ガウ/2008-03-28)
この本はWEBやソフト開発に関するシステムがなぜ使い物にならないのか。
発注する側と受注する側の間に存在する意識の違いを説明することによって、
どのようにしてシステムができあがり、使いづらいものになっていくかについて
書かれています。

顧客が望んでいるのは、
素晴らしい技術を使ったシステムではなく、仕事に役立つシステムである。
システムを構築する技術者は、おしなべて先端技術を使いたがり、
その営業は、先端技術を導入することでコストを高くすることができるうえ、
顧客が幸せになれると信じている。


顧客の問題は、
業務やサービスをシステム化するときにあれもこれも実装して高機能にすることを追求する。
単に効率化と高速化と高機能化することを望むだけで、目標の数値など具体的な指標や考えは何もない。


開発側の問題は、
営業が自社の技術者と話ができず、また顧客のニーズも理解できない。
技術者は不明点があっても顧客に聞くことなく勝手な解釈を行う。
さらにできあがるまで顧客には何も見せない。


こんな進め方が不幸な結果になっていく。
顧客や営業や技術者が何を考えているのかについては、本書にて述べられている。

内容的には、技術者を思いっきり侮辱した本です。
※著者は半分本気で、技術者はこの本を読まない、と思っているのではないでしょうか。
(もれしゃん/2008-04-06)
著者の本を購入するのは3度目です。

何が言いたいのかよくわからない、論点と結論が微妙な点は慣れましたが、
システム設計に関わる人間を馬鹿にしているとしか思えないこの作品は
非常に不愉快極まりないものです。

端的に言えば、システムに携わる人間と一般の世界は異なる。
少し変わった人種であるといいたいようです。
例(抜粋)
 ・SEと一般人を比較した場合、彼らは身体の一時的接触を嫌う傾向が少しだけ強い。
 ・プログラマ大工たちがおそろしく管理しにくい部下だからである。
 ・技術者は予算に無頓着、納期に無頓着、設計図に無頓着
 ・(SEに対し)プロジェクトの進行中には絞め殺したくなった事も1度や2度ではないであろう。

終始、このような調子で一般人(ユーザ)とシステム開発者は異なる人種であると
伝えたいようです。

置かれた立場によって、相手をどう見るか、またどう接していくか等、客観的な立場から
お互いどうやって折衝していけるかを建設的に書けばいいものを、主観的な判断で
システム開発者を特異な人間と定めて記載するから腹立たしい内容になっているのです。

まぁ、筆者自身オブジェクト開発について、別システムからの使い回しが出来る手法として
定義している時点で机上以外のシステム開発に詳しくないって事がわかりますがね。
(nori@amazon/2008-05-30)
他の方と同様に、相当な期待をして読みました。
しかし、資格の合格本をたくさん書いている程度の断片的知識しか知らない著者は、「システムとはなにか」ということまでは学ばないままだったのだろうと思われます。それは本人の努力が足りないとかいっているわけじゃなく、先輩のやる「こんなもんだろう」をだけ(よくいえばOJTだけ)でなんとか育ったエンジニア粗製乱造時代の人が当然、考え勝ちなことです。
パッケージのささいな使い方の違いを嫌うくせに、同機能のものを「バグゼロで、安く、安く、安〜く作ってね。」というお客のないものねだりへの答えが、動けばいいんだろ風な乱暴なシステム化であったことは事実です。
お客もエンジニアも勉強しない、ブルーカラー化した日本のIT業界においてローテクでにらみあってお互いにひどい目をみる、ということ以上の洞察はこの本の著者にはムリでしょう。
ならば、お客とベンダーが本気になる環境、お客の投資が生きるシステムとはなにか、今の状況をどう変えればいいのか、といったことに著者は提言できるだけの力や、先進の現場の経験がないのは明らかです。それならば、「失敗学」と名乗ってはならんでしょう。
仕事のできるエンジニアが忙しいせいか、こういう責任ある立場にたったことのない現場しか見ていない元エンジニアの中途半端な議論を、雑誌のコラムでも、よく見かけます。

ユーザー、とくにエンドユーザーの方が「ITってこんなにいい加減なんだ」という印象をもたれてしまうことを、すごく恐れます。
そういう方に申し上げておきたいことは、こういうシステムしかないのならば、金融も大手製造など日本の産業の基幹を支えている大型システムはどうして今日も無事に動いているのでしょうか? (アルチザン/2008-04-19)
胸糞悪い ||||||
システム業界とそこに携わる人を散々扱き下ろしているだけで
「では、結局システムとどう関わればいいのか」
というところまで落としきれていない中途半端な書籍だと感じました。

結局、著者はこの本を書くことで何がしたかったのだろう?

SEとユーザの軋轢をさらに広げたいのだろうか?
自分の知識を自慢したいだけだろうか?

最後までポジティブな面がなく、胸糞の悪さだけが残りました。 (喜平太/2008-05-12)
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構造化するウェブ (ブルーバックス 1577)
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ASIN:4062575779
講談社(2007-11-21)
岡嶋 裕史
売上順位:142123
¥ 861(中古:¥ 446)

レビュー総評点:5
一時期、“ウェブ2.0”という言葉流行したが、最近は下火になったように感じる。おそらく、ウェブに関する議論がそれだけ進んだということなのだろう。本書も“ウェブ2.0関連の書籍”に分類されるのかもしれないが、類書とは一線を画している。類書と違うのは、現在のウェブ技術の思想や概念がどのように生まれ、どのように進化していくのか、記されている点にある。本文から抜粋すれば、「ウェブがどこから来て、どこへ行くのか、過去から未来へ紡がれるウェブ進化の系譜を技術に基づいてできるだけ平易に解説した一冊」ということになる。
技術的な話は苦手という人もいると思う。しかし、著者・岡嶋氏は、イメージし難い概念を平易に解説するのが上手い。(これまで、著者の著書を読んだ限り。)したがって、気軽に読めるに一冊だと思われる。
技術が高度になるにつれ、技術のブラックボックス化が進み、利用者は、よく分からないまま使っていることが多くなる。ウェブも例外ではない。本書を読み、ブラックボックスの中身を覗いてみては如何だろうか?きっと、ぼんやりと何か見えるのではないだろうか?
(toto丸/2007-12-06)
いや、お仕事の関係で読んだんですけれども。

あまりのわかりやすさに、実は正しく説明されていないのではないかとすら疑うほど。
これまで業務絡みで耳にはしていた謎の略語がようやくわかったりなど、具体的な知識
もありがたいけど、それ以上に、「基本的な考え方」を平易に説明しているのが超好感。
特にSOAPについて封筒の比喩は卓越しているのではないかと。
…こいつド素人だな、な感じ全開ですか?私。

加えて、ウェブ技術、XML関連技術をテコにして、天下国家を論じていないところ、思想
に入り込んでいないところが良いです。
これはどこまでも強調したいところ。

もうひとつ、ウェブ技術は(人間の有機的な脳を模倣しているのかどうか、そんなことは
知らんけど)、少なくとも、ITに無関係であっても、会社というところで、その人となりが
よくわかんない同僚氏や関係会社の担当氏など複数の人間と関わりを持ちながら進
めていく「業務」なるものの論理構造というか背景としての考え方を写し取っているん
だなと思います。逆に、ウェブ技術の構造化を、わずかでも理解すれば、日々の業務も、
こっちの脳内でもう少し整理できるかな、と。
ここまで整理できている著者は、きっと仕事もできるんだろうな、と。

新卒さんの新人研修に最適ではないでしょうか。 (kogonil_35/2007-11-30)
 コンピュータ、情報システムの発展の歴史を目的指向(サービス指向)で
整理しながらSOAという技術を解説している。その準備の上に、本書の肝
であるWeb2.0という流れを「ウェブが構造化」する流れだというフレー
ムで斬っている。

 本書は、いわゆるレガシーシステムやWeb以前のWindowsなどの
ソフトウェア技術者であったが、そのあたりから先については技術(知識)
のキャッチアップがとまってしまっている人が、SOAの心を理解する目的
で手に取るとなるほど、見通しが良くなるのでないか。ただし、技術的に
厳密な議論がなされているわけではない。
(ny/2007-12-01)
インターネットによって提供される様々なコンテンツやコミュニティ等の土台になっている技術を紹介する良書である。私も何となく抱いていた疑問のいくつかが解決されて、勉強になった。例えば、インターネットとウェブの違いから、SOA、ウェブ2.0、ウェブサービスといった最新キーワードやウェブサービスを構成する技術(SOAP、UDDI、WSDL)の解説まで、基本的なところから最新の話題まで網羅されている。また、この分野はソフトウェアの話が中心になるので、なかなか難解になりがちだが、素人にも分かりやすいように工夫されている。例としては、従来と現在の比較、2つ以上の技術の違い等をマンガのように図解している。日頃から使っているインターネットについて、その仕組みを少しでも知っておくと、利用の仕方も広がったり、変わったりして来るかも知れない。 (ひとりプロジェクトZ/2008-03-30)
 ウェブ2.0、SOAなどの非常に分かりやすい入門解説書。解説および比喩は秀逸であり新人でも十分に理解できると思われます。

 ウェブ2.0は一般的なコトバとなってきましたが、SOAはIT業界以外の一般PC利用者にとっては聞いたこともない方が多いのではないかと予想します。そういう観点から、読者ターゲットとしては恐らくIT関連の新入社員かなぁ、と思うのですがPCに詳しい方であれば業界関係者以外の読者でも十分に理解可能な平易な内容です。

 解説書としては非常に優れているのですがまとめとしてはちょっと物足りないと感じますので星マイナス1とさせていただきました。 (読書好き/2008-02-26)
オブジェクト指向から、ウェブ2.0関連の技術、SOAまでのウェブ関連技術を
構造という視点で整理した本です。HTML,CSSなどWebの基礎技術、
ウェブサービスの要素技術、ウェブ2.0に含まれる各種の技術、
セマンティックウェブなどの技術を、技術が出てきた背景や意味、
技術そのものを説明した本でした。
そして、今後のWebの方向性が軽く述べられています。

ボリュームとしては、SOA、ウェブ2.0の技術解説が多かった印象です。
基本的な所から、高度な内容まで、丁寧に説明されている印象です。
比ゆ等を用いて、やさしく説明されています。

多種多様にわたる技術について、頭を整理するのに役立つか、
とおもいます。 (lemonerika/2008-02-04)
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郵便と糸電話でわかるインターネットのしくみ (集英社新書)
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ASIN:4087203336
集英社(2006-03)
岡嶋 裕史
売上順位:134911
¥ 735(中古:¥ 128)

レビュー総評点:-2
IPアドレス,MACアドレス,ルータ…等、ネットワーク社会には難解な用語が溢れている。これらの用語をよく耳にする人も多いと思う。しかし、その詳しい意味まで知らないという人は意外に多いのではないだろうか?そんな人にお勧めなのが本書である。
本書は題名通り、郵便や糸電話を例に、ネットワーク(インターネットも含めて)の仕組みを解説している。ただし、ネットワークの原理全てを郵便や糸電話の話しに置き換えるのは、当然無理がある。したがって、郵便や糸電話の話に置き換えるのが無理な場合…例えばネットワーク技術特有の話等…には若干解説は難しくなる。だが、そういった難しい面を考慮しても結構わかりやすく書かれている本だと思う。
ネットワーク技術に興味のある方,ネットワーク・セキュリティーに興味のある方,SEを目指す方…等にお勧めしたい一冊です。
(toto丸/2006-03-30)
ネットワークの知識を勉強するための本です。
普通にパソコンを利用しているだけでは、特に必要ありません。
エンジニアさん向けの入門書でしょうか。

プロトコル、IP、TCP、UDPなどの説明、ルータ、スイッチなど機器の説明、インターネットでの情報伝達の方法などが中心です。あとセキュリティ関係の話題が少々です。

入門書でしたが、思ったよりは深いところまで説明してありました。
図や比喩もわかりやすく、理解を助けます。 (lemonerika/2008-04-24)
「インターネットのしくみ」について、この書の前半部は初心者にとても分かり易く解説されています。普段身近に使用しているインターネットの基礎の部分が、郵便や糸電話、手紙等に置き換えて説明されているのです。
しかし、肝心な通信の核心部分については専門用語をそのまま使用して説明されている為、本書の主題から少しずれているように感じられます。このところが残念です。
たかだか通信の世界ではありますが、こんなにもいろいろな過程があるのだな、ということだけは分かってもらえるでしょう。 (akira/2006-04-09)
非理系な(といっても文系でもない)私でも理解しやすかったインターネットの解説本が「郵便と糸電話でわかるインターネットのしくみ」。
「プロトコル(通信規約)」は通信の「送り手」と「受け手」が同じ認識を持つためにあるのだという序章からすんなりと読むことができる。
ネットワークがつながる仕組みやインターネットの解説本にもよく出てくる「IPアドレス」「ポート番号」といった言葉も、郵便の仕組みなどに置き換えながら平易に理解させてくれる。
超初心者にはここまでの解説は不要かなと思う部分もあるが、インターネットの仕組みを理解するにはお薦めの一冊。 (楽活/2006-03-27)
「有機体は、その固体が持つ認知構造に合致する時に学習しやすい」と言う観点から、現実社会で一般的に認知されている存在を例え話として、新しい対象を説明することは、その新しい対象についてそれがどのようなものなのかを説明する上では、非常に有用です。そして、この本では、糸電話や父親のガードが固い娘に対するアタックを例えに、ネットワークに仕組みからその周辺技術について説明してくれるわけですが...が、じつはこの例え話は本書のなかでは、ほんの、ほんの一部分。

各章ごとに一つの例え話を元に、その章ごとのテーマ技術を説明する構成です。その説明は非常に分かりやすく、理解もたやすいのですが、それはきっと多少でもかじったことのある人、もしくはIT業界で働いている、働いてみようかと思っている人にとっての話。
興味本位で、それがどのような仕組みで稼動しているものなのか、少しかじってみようかと言う人にとって、この例え話の不徹底さが、タイトルをして羊頭狗肉的なものをを感じさせられることになるかもしれません。
更には、新書と言う手に取りやすく、親しみやすいパッケージ。あらぬ誤解を招くのではないかと、個人的に心配な部分ではあります。

例え話も、ある段階を超えると対象そのものを、例え話を交えず説明しなければならない、という限界も教えてくれる本でした。 (espio999/2006-10-21)
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」をはじめ、最近、タイトルのつけ方がうまい本が多いと思う。この本も「むずかしい」と思われていることを簡単に説明する。インターネットはどのような仕組みで、どのようなやり取りをして成り立っているか。いろいろな段階においてのコミュニケーションのとり方を説明する。会話が成立するためには、日本人だったら日本語じゃないとむずかしいよね?というような感じで話が始まるので入り込みやすい。 (mbookdiary/2006-03-27)
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3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)
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筑摩書房(2008-03)
城 繁幸
売上順位:2036
¥ 756(中古:¥ 120)

レビュー総評点:260
期待していたのは、高度成長期的な従来の日本の企業体質に馴染めず、新しい道を模索することになった若者たちのその後。本書のタイトルもズバリそのもの。しかし、著者の主張が表に出過ぎて、肝心な若者たちのその後に焦点がまったく合っていない。取り上げられている若者たちは色々と多様なのだが、彼ら彼女ら自身の人間性やその後が、あまり見えてこない書き方なのが、非常に残念。著者の言いたいことの裏付けに使われただけ、という印象が、どうしても拭えない。著者の主張より、彼らが本当に何処へ行ったのか、という点により興味があった自分としては、星評価は、その点低くさせていただく。

しかしながら、一連の著者の主張には、基本的に共感する。著者は、安定を捨て自分の生き方を見付けろと、若者を単に煽っている訳ではない。つまるところ、日本が、奇跡的なレベルでの経済的発展をとげていた頃に出来上がり、その結果異常に豊かだった昭和的な年功序列というシステムや理不尽な日本企業体質は、斜陽の先進国としての典型的な問題を抱える「普通」の国へのスムーズな移行を妨げているだけでなく、格差社会という新しい問題を生みだしている。この著に取り上げられた人達のように、既存のシステムに疑問を感じてから抜け出して、満足な生活を得る人もいるが、非正規雇用者など、同じシステムによって搾取されている人々もいる。元凶は、日本の雇用形態である。

最大の弊害は、新卒男子を定年まで飼い殺しすることにこだわる、日本的な雇用システムであり、数十年後、膨大な数の団塊世代のお年寄と、若い頃に将来に向けた蓄えをすることを阻まれた、これまた膨大な数のロスジェネを支えるような国家的体力を維持するためには、年齢でなく、能力に見合った雇用を促進できるような抜本的改革が必要。そうすれば、若者の絶対数が減るなか、女性やフリーターの労働力を無駄にせず、移民に頼らずとも、将来の日本を支えられる可能性がある、ということ。

著者は、もっともな意見を主張しているのだけ。日本には大局的にことを捉えられる人間が現状を変えられるような社会的な位置に就かない(就けない)傾向があるらしいが、日本が手遅れにならぬよう、今後の著者の活動には、さらに期待したい。 (cupiemayo/2008-07-08)
混迷の時代に「働く」ということを真剣に考えた取材・考察の書 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「年功序列と終身雇用は今後崩壊する」と言われて、もうずいぶん時間がたつ。だが、それらの制度は頑強で、かなりほころびが現れているにもかかわらず、多くの日本企業の土台を支えているように思える。

かつて多くの評論家や学者が年功序列・終身雇用の崩壊を予想したのは、「能力主義に移行していかないと日本企業自体がもたない」と考えたからである。だが、バブル期から日本が大胆な開放政策をとり、「経済」が「政治」を飲み込んでいく時代になって市場のボーダレス化が現実化するのに反して、日本企業の体質は根本的にはさほど変化しなかった。

考えてみれば、企業を動かしている経営陣や管理職は年功序列・終身雇用の恩恵を受けてきた世代であり、企業内で荒波をかぶることが少ない彼ら自身に変化を求めるのは無理なのかもしれない。著者が「昭和的価値」と名付ける価値観が相変わらず日本企業を支配しているのは、結局は、年功序列によって出世した者が企業を支配しているからにほかならない。

その弊害が、まさに若年層の収入の低下やフリーターの増加として表れている。本書では優秀な若手ほど日本企業に絶望し、これまでの枠組みにしばられない生き方を試みようとしている現実が描かれている。本書を読むと、これからは、「どの会社に入るか」ではなく、「自分にどれくらいの市場価値があるか」が大切になってくることがわかる。また、年長者に若者の「わがまま」と見えるものが、実は古い価値と新しい価値とのぶつかり合いであることがわかる。

企業関係者は、本書を読んで、自分がいかに既得権益に守られてきて、そのために若者がいかに割を食っているかを知るべきである。企業が生き残っていくために本当にこのままでいいのかを考える契機になるだろう。「トヨタ」を年功序列や終身雇用の正当化に使うのはもう止めるべきだ。著者の益々の活躍を期待する。 (所沢白猫/2008-03-20)
昨今の職業観に関する,なかなか重い内容をうまく考察している.著者のインタビュー業務から具体的事例を抽出,現在の若者の生き方をタイプ別に分類,キャリア編,独立編,新世代編と章立てして考察を加えている.昭和的価値観(年功序列,終身雇用ベースの旧来の仕事観,ただしこれが悪いと云っているのではなく,整合しない業種が有ると言うこと)から平成的価値観(多様性,仕事一本では無いと云うこと)への移行はごく当たり前の現象ではあるが,案外変われない人が多いのかもしれない.この本を読んでそう感じた.

具体的事例の中には,あの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?(光文社新書)』の山田真哉氏もあり,事例のリアルさも良かった.山田氏のコメントに『日々仕方なく,いやいや会社に来ている.自分も今にそうなると思うと,耐えられなかった』には結構重みがあり,今の自分と重なるところがあるように感じた.ブログが仕事以外の生きがい探しの場所になっているのでは,との問いかけも同感である.

過去から現在に渡る職業観の変化を捉える上で,参考になる記述や体験談は多いと感じた.いまだに 転職者=職場不適合者 みたいな認識を持つ職場もある.職に関する多面的な受け入れ方を知ることは,仕事に就く人間として必要な最低限の知識なのかもしれない.
(和泉 茂一/2008-04-23)
若者はなぜ3年で辞めるのか?の続編

読んでいて思ったのは基本的に考え方は大竹文雄氏の「格差と希望」の論調であり、それを過激に若者社会に向かって綴っている。
昭和的価値観と平成的価値観のぶつかり合い。そして既得権益者としての老人と団塊の世代、彼らの絶対的な存在感はもはや右と左といったイデオロギーを超えた障壁であり、若者の夢も希望も確実に大型戦車で踏み潰している様に見える。

労働組合は正規社員の給与維持だけを目指し、そのために新規正社員の数は減り、派遣社員や非正規社員との格差は開いていてく、そしてその格差は技能の差ではなく単なる正か非と言うだけの括りなのだ。
こんな会社と言う制度を補償する国家に対する不満がいわゆるロストジェネレーション世代に蔓延するのは至極当たり前なのである。
著者はひとつの解決策として1982年のオランダにおけるワッセナー合意を示している。これは正規と非正規との格差解消のため政府、労組、経営者との合意に基づくものだそうだ。そして現在オランダでは正規と非正規の格差はほぼ完全に消滅したと言う。そして筆者は言う、年功序列のシステムは実は一つの致命的な矛盾を含んでいる。それは「若者の権利を否定する一方で、その若者の力無しには生き延びれない」と。
若者達は我がままに、もっと主張すべきなのである。現在の老人や団塊の世代のために年金を払うのならば、それ相当の自由と給料が無ければならないのだ。
一つだけ指摘しておきたいのは、本書はあくまで日本の市場経済システムの話であり、サラリーマンと言う会社制度での話しなのだ。農業や漁業と言った能力や技の裏打ちが大きい職業とは少し文脈が違う。 (dream4ever/2008-10-29)
自分自身がここまで日本的雇用形態によってメリットを得てきたことは否定できない。その一方で、そもそも何故こんなに企業の価値観に従って生きなくてはならないのか、何故我国のシステムはそうあり続けるのかという疑問も感じている。だからこれからの若者はそれをどんどん越えていって欲しい。そういう思いもあって、著者の前作「若者はなぜ3年で辞めるのか」というのは意欲的な本で面白いと感じたが、本作では内容が一層発展していて面白かった。それと、本書では各章が、まるで新聞の連載コラムのように明解で歯切れの良い文章で読みやすい。 (クマのプーさん/2008-06-21)
学歴はもはや通用しない、新しい生き方とは? |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
偏差値の高い大学を卒業して、大企業へ就職し、終身雇用されるという従来の日本的システム。これを”昭和的価値観”という。こうして、多くの人は賃金労働者になった。マルクスは「賃金労働者は、資本主義社会における奴隷」と言ったという。これでも、日本が成長し続け、個人の生活が充足していた時代は、問題はなかった。しかし、その平穏な時代は終わり告げた。それでは、今後、どうすれば”昭和的価値観”を脱却したアウトサイダー、”平成的価値観”を持った生き方ができるのか提言するのがこの本である。22の価値観を述べている。

 最近、転職がブームである。しかし、通用するのは、相応のキャリアがある一部のものだけだ。志望動機があいまいだと転職は失敗する。別に仕事で自己実現する気がないのなら、現状維持でよいと城氏は言う。
 
 また、城氏は学歴は、一部を除いて、通用しないと述べる。仮に、東大、早慶であっても。学歴にこだわる人は、受験においての成功体験を前面に打ち出し、そのプライドが足を引っ張る。むしろ、勉強はできなかったが、仕事や情熱、対人関係に自信があるものが成功するのだ。
 
 そして、日本における労働力不足の矛盾にも目を向けている。特に、女性が就職で割を食っているという現状だ。男社会が前提となっており、女性を取ろうとしない。また、就職氷河期世代も、比較的若い世代でも関わらず、企業は雇用しない。企業社会で敗れた、中高年の世代は言うまでもない。そういった人たちを有効利用しないで、外国人労働者を入れる必要があると声高に叫ぶ。

 ただ漠然と生きているのではなく、いかに自分がどう生きてくかを問われる時代になったと感じた。目的意識がないと、夢がある人は、浮かばれないものになってしまう。日本人として、生き方を考えさせられる本だ。 (しげもり/2008-03-06)
“昭和的価値観”にどっぷりと浸ってきた私としては、さすがに予断があるのか、
「どうせまた昭和ダメ論の類だろうなぁ」と読み始めましたが、意外にも気づきの多い本となりました。

現行制度を批判するのは、実はあまり難しいことではなくて、現実に起きている“悪い面”を指摘するだけで事足ります。
“構造改革論”の賛否両論のどちらもが空虚に見えるのも、問題点を指摘して以降、
「だから今の制度が悪い(良い)」に短絡に結び付けているせいだと思います。
本著は、ルポタージュの形で、“平成的価値観”なるものをまず描写した上で、なぜ、どこを変えていくかまで踏みこんでいる点、
好感を持ちました。

“多様化”という言葉は、非常に便利な言葉で、筆者はあえてこの言葉で処方箋を示しているのだと思いますが、
求められるのは、“昭和的”であれ、“平成的”であれ、様々な選択肢を想起できる思考の“多様性”だと思います。

本書が、“昭和的”VS“平成的”のような対立構造の軸で語られる事がないことを、昭和男としては祈ります。 (きょうパパ/2008-04-27)
痛快無比 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
“怒れる団塊ジュニア”こと城繁幸の新作。
相変わらず爽快に飛ばしてくれる。読んでいて途中で止まらなくなる。
というより今回はもうすべての人に読んで欲しい。
既得権による格差とメディアの格差構造にまで踏み込んでいるのは、この本くらいしか
ないのでは?
それと本書の偉いのは、ちゃんと論理的に格差の是正法まで示していること。
それにより若者だけでなく、社会全体にとって価値あるものに高めている。

ただ、この本は非常に多くの敵を作るだろう。大企業の中高年正社員だけでなく、
左派、そしてメディアにとっても、これほど面白くない本もないはずだ。
そういえばうちの上司(50代総務部長)はこんなことを言っていた。
「この本のことは機会を見つけては叩かないといけない。でも、うちの息子には
こっそり読ませないといけない」
まあ、そういう本ですわ(笑) (スケキヨ/2008-04-02)
終身雇用は既に崩壊した。
大企業に就職すれば一生安泰という考え方はもはや通用しない。
時代は大きく変わった。中高年層は遺産を活かして逃げ切ればよいが、これから社会に参入していく若者たちはどのように生きていけばよいのか。
本書ではしたたかに生きる若者たちが紹介されている。

本書を読んで思ったのは時代の変化に最も対応し切れていないのは従来型の企業であるということだ。つまりは中高年層、それもエリート中高年層の思考が強く反映される組織こそが旧来の価値観にしがみつき、新しい時代の若者の中でも優秀な層に見放されつつあるという事実だ。「最近の若者はバカになった」のではなく「バカな若者にしか相手にされなくなった」という視点の変換は強烈な印象を与える。

しかし、考えてみると大企業の終身雇用といっても出世競争に敗れれば出向もある、そもそも中小企業では終身雇用というもの自体が保証されていなかった。昔から職に定着しない若者はいたし、芸術や文学といった夢を求めて定職に就かずに自分の道に邁進する若者もいた。勿論、海外に活躍の場を求めて日本を出た若者もいた。現在、盛んに言われるような新しい若者は庄和の時代にも存在はしたのである。平成になって数が増えたのは事実だろうが平成になって新しく登場した人々というわけではないだろう。

大きな変化は画一性の昭和から多様性の平成へという時代の変化である。
高度成長期を過ぎ、同じ価値観で人々が生きる時代は終わった。これからはそれぞれがそれぞれの価値観で生き、共生する時代である。自分で道を切り開いていかなければならないため、おそらく多くの人間にとって平成は昭和ほど生きやすい時代ではないように思う。格差も拡大して行くであろう。それでも自分が自分らしくいきることのできる時代は幸福な時代ではないだろうか。我々は昭和の夢にまどろむのではなく、平成の現在に生きなければならない。 (糸音/2008-11-03)
昭和的価値観を徹底的に叩きのめす、痛快な一冊。叩きのめされる昭和的価値観の一覧が、本書目次に全て載せてあります。この目次を眺めて考えを巡らせるだけでも、十分に本書を手元に置く意味があります。

読んでもらうと分かるのですが、それぞれの昭和的価値観に対する批判、および対抗策(平成的価値観)は様々です。そのため、本書では様々なモデルケースを紹介しながら、様々な角度から 昭和的価値観→平成的価値観の流れを提案しています。各モデルケースはあまり一般的なものではなく、昭和的価値観のもとで判断するならば、所詮はアウトサイダーたちによるモデルマイノリティの議論をしている、と批判されかねないでしょう。

しかし、実はこのアウトサイダーの集合こそが、平成的価値観の本質であることに我々は気づかなければいけません。

ここが本書の最も重要な点です。すなわち、様々な昭和的価値観を崩していくために著者が提案している様々な方法は、最終的には次の一言に尽きるのです。

それは、「多様化」 です。

年功序列という画一化されたレールに乗り、国民全員が共有する均一の価値観に従って生きる、そんな時代はもう終わりました。いや、終わらせないといけません。各自が新しい価値観を生み出し、それぞれの価値観に従って生きていく日本を作らなければ、もはや若者に未来はないのですから。

新しいものを生み出すために、まずは現状をしっかり把握するところから始めましょう。本書は、現状の “昭和的価値観” をまとめるのに最適の一冊です。 (のいのい/2008-10-28)
 「若者はただ上に従うこと」「女性は家庭に入ること」「公私混同はしないこと」
「新卒以外は採らないこと」「新聞を読まない人間はバカだということ」など従来常識
だとされていた価値観を「昭和的価値観」として切り捨てる。

 そして新たな「平成的価値観」を提案し、そのような生き方を実践している人のインタ
ビューが掲載されている。

 著者は「平成的価値観」とは一言でいうと“多様性”だという。従来のようにひたすら
会社に奉公したい人はそうすればいい。ただ、会社だけが人生だとも思えない人でも生き
ていけるような「選択の自由」を保障する社会だと私は理解した。

 どの企業でも潰れる可能性のある時代。そんな時代では、終身雇用こそリスキーではな
いかという指摘には納得した。厳しい成果主義にさらされていないことで、会社が潰れた
際に他の会社では使いものにならないというわけだ。

 自分で目的地を見つけ、歩いていくことの重要性として「自助論(selh-help)」を紹介
している。現代と同じく、新たな時代(自分で生き方を選べる時代、ゆえに自己責任が伴
う時代)を迎えたときに心を奮わせた明治の先人に我々も学ぶべきだろう。

 さまざな人のインタビューが紹介されているので自身の生き方の参考になる。そして著
者が考える「改革」のモデルも提示されているので、社会の制度設計に携わっている人に
とってもヒントになるだろう。 (calm/2008-10-03)
著者:「城 繁幸」氏は、「東大」出身である。本書を手に(購入)したとき、
「東大」出身を意識していれば、やはり、学歴というものを考慮しているの
ではないでしょうか?
本書で、“昭和的価値観”とは【年功序列】と【終身雇用】の両制度であるが、
この根底には【学歴】も当然含まれている。
“平成的価値観”とは、【多様性】であり、“昭和的価値観”に従わず生きる
人たちの仕事や、人生観を紹介することで、若者が“平成的価値観”をはぐくむ
手助けをしたいと述べられている。
この意味は、おそらく【完全実力・能力主義】【完全成果主義】を前提にしたもの
であると考えるが、現段階においては、極一部の人に限られているのではないか。
例えば、『スポーツ界』『芸能界』『IT業界』,著者のような『出版業界(?)』
など、他にもあると思うが、このような分野の中で活躍し、世間からも認められ、
収入も安定している人であろう。
いずれは、“平成的価値観”の時代になると思うが、本書中の
・“昭和的価値観”8「学歴に頼ること」
・“昭和的価値観”15「官僚は現状維持にしか興味がないということ」
・“昭和的価値観”17「人生の大半を会社で過ごすこと」
で述べられていることが、“崩壊”しなければ、“平成的価値観”の時代はこない
と思われる。

なお、本書を読むに当たっては、「はじめに」と「あとがき」の内容を先に読み、
それから、本文を読んだほうが、より、理解しやすいと思います。
(よろずのふくちゃん/2008-03-26)
共感できます ||||||||||
私も含めて20代や30代で本にあるのと同じような感覚を持っている人は確かにまだ少数派だとは思うのですが確実に存在するのでは。他の同年代の人にもこういう考え方もあるということを知って欲しい。 (けい/2008-06-01)
「終身雇用」「出世」などの昭和的な価値観に対して、
最近の若者は、どう考え、どう行動しているのか?
を、事例などを元に、紹介した本です。

そして最後に、「格差」の問題に対する
筆者の経験が述べられています。

これまでの、単一的な価値観、キャリア、人生観が崩れたとし、
多様性をキーワードに話が展開していきます。

いろいろな業界、仕事でチャレンジする人たちの事例
が豊富に掲載されています。

筆者の主張には、賛否あるかと思いますが、
前向きな内容が多くで、元気があふれていました。

ただ、「しょうがなく働いている・・・」とか、
日本の現状部分を見ると、若干、辛い部分も・・・という感じです。 (lemonerika/2008-05-03)
昭和的価値観 ||||||||||||||||||
私は、有休消化は確実に果たし、沖縄にはまっているサラリーマンで、周囲からは「アウトサイダー」のように見られているかもしれません。
それでも、「若者は、ただ上に従うこと」から始まる20の「昭和的価値観」は、あらためて目次を読み直しながら、私自身当然のように感じている価値観が多いなと思っている次第です。
年功序列制度が崩れつつあると言いながら、既得権を持つ高齢者が若者から搾取している構造は存在していること。そしてそれを質すべき政治勢力やマスメディアもその構造への批判ができないでいること。それらを様々な事例を示しながら解説しています。
さらに現状をの問題点を指摘するだけでなく、(やや実現性に欠けるものの)そういった社会の仕組みの改革方法も提言しています。 (vatmideo/2008-04-05)
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受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
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技術評論社(2008-04-08)
岡島 幸男
売上順位:42248
¥ 1,554(中古:¥ 650)

レビュー総評点:-11
期待はずれ |||||||||||||||||||||||||||
見積もり、運用/保守、組織改革など広い範囲の内容を、
比較的浅いレベルで網羅している。
ノウハウ的な内容はシステム開発に関連する書籍を何冊か読んだことが
ある人間には割りと常識的なことしか書いておらず、この著者ならではの
独自情報は特にないと感じた。

類書と異なる特徴があるとすると、現在進行形で現場のリーダーとして
働いている人間として、「受託開発」という仕事自体をより楽しくしたい、
という熱い思いが前面に出ている部分と思われる。
しかしながら、モチベーション向上や組織運営の向上、という
視点での考察について学びたいのならば、古典的名著である
トム・デマルコの「ピープルウェア」の方を私としては強くお勧めしたい。

内容的には星3つの本だと思うが、「受託開発の【極意】」を
標榜しながら【極意】に相当する有益な情報が得られなかったことが
失望を大きくしたので星2つの評価とさせていただいた。

(dbplatinum/2008-05-18)
あくまで自然体でありながら、熱く、的確に、開発への向かい方を示されたように思います。

テーマに挙げている「受託開発」について、設計,テスト,進捗管理といった日頃の開発ひとつひとつにおける取り組み方や、見積もりやチーム形成のあらゆる場面での考え方に至るまで、プロとしての実践的な「極意」がぎっしり詰まってます。
理想論とかじゃなく、あくまでも「現場」視点。エンジニアなら、共感しながら自分の開発に役立てることがたくさん見つかるはずです。 (mnishikawa/2008-04-16)
変化を起こすためには、自らが楽しんで率先して動くこと。
そして、周りを巻き込んでいくこと。
継続していくこと。

私が考えている実践的な組織論と同じ考えを
著者は自らの経験と知識を通じて、力強く執筆されています。

特に、第2部はプログラマではない私にとっても
心に響く内容でした。

同世代のビジネスリーダーを志す人々にとって
本書はとっつき易く、かつ、読んだあととても元気付けられること間違いなしです!

(rickey/2008-04-15)
いわゆる、”あの人は技術者やなぁ〜”と言われる人には、すごくお勧めです。 サービスを提供しているという観点から仕事を見る、という点に得られるものが多いのではないでしょうか。
(alesi/2009-01-01)
ソフトウェア開発の中で「受託開発」に的を絞り、現場ベースでの立場から

筆者のノウハウを含め、いかに良いソフトウェアを開発するかという方向へ

導いてくれています。

内容的にはそこまで濃いところまでは踏み込んでないのですが、本書の

ボリュームからすると無駄なくまとめられている感がしました。

これからリーダー的立場になっていく方への入門書としてお勧めです。

また、マネジメントの要素だけではなく、第2部ではライフハック的な

内容も含んでいるので、良い環境へ変えたくためのアプローチのヒント

になるのではないかと思います。 (うりゆり/2008-11-16)
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ソフトウェア技術者が読む本
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小飼弾のアルファギークに逢ってきた [WEB+DB PRESS plus] (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
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技術評論社(2008-04-15)
小飼 弾
売上順位:76480
¥ 1,554(中古:¥ 596)

レビュー総評点:-16
ギークがギークに会いに行く |||||||||||||||||||||||
「アルファギーク」というのは、「優秀なコンピュータ技術の中でも、先駆者となる人」「最先端のプログラマー」のこと。
 自身も「アルファギーク」を自認する小飼弾氏が、ウェブの世界で先駆的プログラマとして有名な人々をインタビューしたのが本書だ。

 話題が話題だけに、IT業界の人間にしか読まれなさそうな本なのに、それなりの売り上げがあるようだ。小飼弾氏は『404 Blog Not Found』というブログを書いている「アルファブロガー」なので、多くの小飼ファンが買い求めているに違いない。(小飼氏自身も自分で内容紹介のエントリを書いている)

 しかし、本書の内容は徹底的に尖ったエンジニアを相手に書かれており、業界外の人には何が何だか分からない話だろうし、ページ下の注記を読んでますます混乱するかもしれない。

 僕自身はどうかというと、少しは分かった気がする、という読者レベル。受託開発ソフトをとりまとめるSEだったので、あまり最先端の話題に着いていく必要がなかった。枯れた技術を中心にしてソフトウェア作成を行い、少しだけ先進的な取り組みができればうれしい、という立場だった。本書に出てくるような、産業を変化させる力を持つかもしれないエンジニアというのは、遠いあこがれの世界に住む人だ。

 そんなギークたちと対等に対話し、時に逆インタビューされる小飼氏は、ものすごくカッコ良く見える。
 株式会社はてなの近藤社長夫妻と小飼夫妻の夫婦対談や、「きたみりゅうじの小飼弾に逢ってきた」で小飼氏の日常生活や経歴を知ったが、やはり常人ばなれしていた。

 普通の人に真似できない人だし、よい子が真似をしてはいけない人。それが分かったのが本書の一番の収穫かな。 (くろやぎ/2008-05-02)
完全に印象批判なので御容赦下さい。発言の正しさよりも、彼自身の存在の意味に価値があると思うので、多少辛辣な書き方をします。

小飼弾の冗談はつまらないと思うのだが、どうか。それだけで、本棚に置いておきたくない本となってしまう。ブログの文体然り、若者に媚を売るような文章レトリックも嫌い。内容は悪くないので、彼の文体が好きであればいい本であると思う。はてな界隈が大好きであるならば、もっと楽しく読めるであろう。

いいヒゲと悪いヒゲがあるならば、彼はいいヒゲだと思う。例えるなら、サンタクロースの冗談はつまらなくても許せるが、一般のいいヒゲのつまらない冗談は、鼻に付く前に、やるせない気持ちになる。はてなのサービスが嫌いな方(僕もそうであるけれど)は、先ず、あら探しをするような気持ちで読む事になるでしょう。

ただ、彼のセンスでいいなーと思ったのは、彼の発言は一冊の本の中でもコロコロ変わるが、それが許せてしまう何かがある事だ。そして、考え方自体には啓発される事は多い。しかし、冗談がつまらないのが許せなくて、フォローする事が出来ないでいる。

しかし、冗談がつまらないと思って尚、僕がこうしてレビューを書くのは、何故だろう?それは、僕が彼の冗談をつまらないと思っている事自体、誤解であるかも知れない、と僕が思っているからだろう。会ってみれば面白い人なのかも知れない。こう、彼の存在は、言語とか行為を超えた何かがあるかも知れない。少なくとも彼の経歴は、それを寡黙ながら語っているのではないだろうか?

そこまで思いを巡らせると、彼が人気である意味とか、彼を支持しない(僕のように)人の「考え方の意味」が、ぼんやりと見えてくるような気がしてきた。

だが、些細な事を鬼の首を取ったように騒ぎ立て、勝ち誇るという性質・・・。つまり「プロのサブカル屋」の性質というのは、彼に限らず、少なくとも近代以降、連綿とある。「プロのサブカル屋」の意見が、正当な学問知よりも有効であり、本質的であるという構図はもう、崩れていると思うが、どうか。

そして思うのは、やはり彼の意見は好きになれない。僕がどんなに人間好きになろうと不可能である。魂は情熱的であれねばならないだろうが、それをただの言葉にしてしまう「自己啓発の類」とは一線を画したいと思うからだ。

そして何よりも、ネットでの活躍の結果が、商業出版であったり、アルファ・ブロガーであったりするのには違和感を感じるのだ。嫉妬や商業主義の否定ではなく、いち作家のような立場の人のクロスメディア戦略というものに、未来を感じない。せめて戦略そのものに反逆的な、または皮肉的なユーモアを望む。それはないものねだりなのだろうか・・・。クロスメディア戦略は完全な商業の戦略としてはアリだと思うが・・・。つまり本レビューで批判している対象は、実は彼自身では無くて、彼が体現した、そのような現象そのものではないかとも僕自身思う。正直アルファ・ブロガーや人気ホームページの書籍化を書店で発見するのは、辛いのだ。 (はんてふ/2008-09-29)
豪華出演 ||||||
 まず、出演しているギークが豪華。Larry Wall氏から近藤淳也氏まで、"イマ"を駆けるギークたちが勢揃いしています。個人的に、Matz氏との対談がなかったのが残念でしたが、やはりこのラインナップは文句の言いようがありません。
 中身も非常に濃いものとなっていますが、対談ということで"DanKogaiその人"を見たい方にとっては少々物足りない感じがするはず。本書では、彼は彼らしさを殆どと言っていいほど出していません。メインはインタビュイーなので。
 かと言って、現代のIT事情を勉強するにも専門的すぎて不向きであり、私のような「なんちゃって高校生プログラマ」のような人間にはGoogleがない限りちんぷんかんぷんです。

 しかし、じっくり読めば彼をはじめとするイマのギーク達が何を考え、何をしようとしているのかが自ずとわかってくる一冊。
 DanKogaiファンにとっては、特に必須とは言えないけど、将来役に立つことは間違いないので買って損はないでしょう。 (vocs/2008-08-04)
弾さんは1969年生まれ。なんと15歳で大検を取っている。
ライブドア問題の時には、かなりメディアに露出していてガンガンと発言していた事を記憶している。
プログラマと言う職種に関して自分は何も知らないいし、「コードを書く」って何?って人種なのだけれど、技術者としての彼の態度は全うだと感じた本である。
それは、技術者だから技術だけ先んじていれば良いと言う態度ではな無いところである。その辺の知的バックグラウンドは弾さん自身のブログでの読書量と書評にも現れている。
本書は卓越したIT技術者(コード書きの人々で良いのかな)との対談をメインに構成されている。脚注も多いのだが、それでも、IT素人の自分には理解が出来ない部分が殆ど。
逆に「はてな」の近藤さん夫妻と小飼夫妻の対談なんかは「生き方」と言う文脈で非常に面白い。
次回は是非ともITが未来をどの様に作るのか、ITは地球を幸せに変えうるのか等を小飼哲学で論じて欲しい。 (dream4ever/2008-06-09)
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私のおすすめ
読み物系コンピュータ書籍
 
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暗証番号はなぜ4桁なのか? セキュリティを本質から理解する (光文社新書)
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光文社(2005-09-20)
岡嶋 裕史
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レビュー総評点:13
流行りの目を引くタイトル、ちょっとギャグの混じった書き口や例など、軽いタッチのセキュリティ入門書です。
セキュリティの抱える矛盾を明確化してくれて、守りたいものの価値に合わせて面倒くささを引き受けないとダメなのよ、という考え方にはとても納得しました。

作者が非常に「わかりやすさ」に向けて頑張っているのが伝わり、本当に入門者の方が初めて読むとしたらなかなかいい本で、お勧めしたいと思います。
ただ多少他の本などで知識のある方には、ちょっと冗長でかみ砕き過ぎでしょう。
同じ著者の『セキュリティはなぜ破られるのか』もほぼ同じターゲット・レベルの本ですが、そちらはおちゃらけが少ないので、お好みでどちらか一冊を選ぶといいのでは。
(Tack/2007-02-24)
タイトルの「暗証番号はなぜ4桁なのか?」という問いに対する答えは,「やっぱりその程度のことか」という感じで目からウロコが落ちるようなものではありませんでした.
しかしながら,なるべく専門用語を使わず,コンピュータセキュリティについてやさしく解説していますので,「最近銀行のカードが危ないらしいがどうなっているのか」という向きにはお勧めの一冊です.
特に第3章の「コンピュータはなぜ計算を間違えるのか?」の章は「ウソでしょ」というような話が書いてあり,とても興味深く読めました. (wave115/2005-09-29)
入門の入門 |||||||||||||||
情報セキュリティに、何の関係もない、一般市民に、
情報セキュリティに目を向けさせる一冊です。

タイトル以上の、情報セキュリティに関する話題を
広範囲に期待してはいけません。

暗証番号の必要性や、なぜ面倒くさいのか、と、セキュリティ
とのトレードオフの関係を、日常生活に即して、わかりやすく
説明。

その筋の方々には、まったくモノ足りませんが、情報セキュリティ
が話題になっている今だからこそ、こういう書籍の使命が
果たされるのでしょう。

一応、目を通しておいて損はないと思います。 (佐倉ごるふ/2005-11-25)
兎角、ポンとひざを打つようなすっきりした解答を人は求めがちですが、
それでもこの本の<4ケタに決まった経緯>や<仮説と検証>は興味深く読みました。
今ある当たり前の事も、案外こんな風に成立してて、歴史に埋もれているのかなというか・・・
コンピューターやセキュリティに興味のない人でも面白く読めて
読了後、少しコンピューターに詳しくなれるいい本だと思います。 (ニャンゴロ/2005-09-24)
昨今の情報化により世の中はどんどんと便利になっていく。その反面『情報漏洩』の恐怖と被害は大きくなっていく。
なぜ暗証番号は4桁なのか。そもそも暗証番号とは何なのか。
セキュリティとは決して技術だけで解決できる問題ではなく、そこには人の理解が必ず必要になってくる。
セキュリティ対策の根本とも