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w:15 h:21 206page
問題解決プロフェッショナル「思考と技術」
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ASIN:4478490228
ダイヤモンド社(1997-01)
齋藤 嘉則
売上順位:795
¥ 2,447(中古:¥ 1,200)

レビュー総評点:246
ロジカルシンキングの入門書にして決定版 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ロジカルシンキングに興味があるけど、どう考えるのかよく分からない。
バーバラ・ミントを読んだけれどもさっぱり分からない。
そういう人はまずこの本を読破するのがよい。
網羅的でありながら、コンパクトに、かつ分かりやすく書かれてるからだ。

本の概要を記すと、
第1章でゼロベース(先入観にとらわれず)に、仮説思考することの重要性を説明する。
第2章ではMECE(因数分解)とロジックツリー(因果関係)について解説する。
第3章ではソリューションシステムとして、1、2章の考えを統合する。
第4章は実際の事例を通じてソリューションシステムを実践する。

ソリューションシステム=ロジカルシンキングの具体的手順と考えてよい。
また、いきなりソリューションシステムについていくのは難しいのだが、
1章、2章と順を追って丁寧に解説してくれているため、初学者でも脱落せずに3章に到達できる。
4章は余力があれば読んで損はない。

この本の内容を身につければロジカルシンキングの「基盤」は身につけることはできる。
但し、内容が初歩的なので、この本のみでロジカルシンキングができるようになったと判断するのは危険である。
各章の内容をより深く理解するために、他の関連書籍も読んでおくほうが良い。

関連書籍を順に挙げる。
第1章のゼロベース思考については、「クリティカルシンキング」上巻が、仮説思考については「戦略脳を鍛える」が良い。
第2章のMECEとロジックツリーについては、「戦略思考コンプリートブック」と「ロジカルシンキング」が良い。
ロジカルシンキングの全貌を概観したいなら、「論理思考と発想の技術」、「思考・論理・分析」が良い。

以上の関連書籍の内容を身につけたならば、ロジカルシンキングの理論をおおむね押さえたといえよう。
(アサヒ飯店/2006-04-06)
7年ぶりに本書を読み直した。

ビジネスの場で発生する課題を、どう合理的に解決するのか?

・ゼロベース思考
・仮説思考
・ロジックツリー
・MECE
・ソリューションシステム

という5つのツールを使ったフレームの中で、解決に到達するまでのプロセスを、コンサルティングの名手がわかりやすく解説した本。

自分の手がけてきた仕事が、果たしてこの本で教えるような合理的なプロセスを踏んできたのか、読みながら客観視してみると、昔読んだときとは違う発見があった。

再読、再々読に耐えうる名著だと思います。また7年後に読もうかな。 (黄金丸/2009-01-26)
悪い本ではないが |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
問題解決の技法についてわかりやすく書いている本だと思う。
だけれども、ロジカルシンキングにしても問題解決にしても誰もが身につけてある一定以上のレベルに持っていくことができるかといったらそうではない。
マッキンゼーの採用でもそうだが、元々問題解決に対する適正のある人は少しコツを教えるとすぐ問題解決能力を高めることができる。
しかし適性のない人間にはいくら教えても言葉を暗記するだけで仕事で使えるロジカルシンキング、問題解決能力を身につけることができないという現実を多く見てきた私としてはこの本がこれほどたくさん売れるのには疑問を感じる。
野球の才能がない人間がどれだけ野球の技術書を読んでも意味がないように、素質のない人間が読んでもあまり効果は少ないのではないか。
誰もがマッキンゼーのコンサルタントになれるはずがあるまいし、かつ、マッキンゼーの同僚でこの本を読んでいると聞いたことがない。
もっと実践的で高度なトレーニングをしているし、常にロジカルにMECEで考える習性を強いられる組織になっている。
これを読むことは全体の1パーセントでしかないんですよということは肝に銘じたほうがいいと思う。
(HBS卒業生/2007-08-17)
ツール先行は危険である ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この本はコンサルティングファームでは配られるほどの有名な書である。何を隠そう私も会社からあたえられた一人である。しかしながら、その内容には実効性を感じない。問題解決のための手法を非常に体系的にまとめており、ある意味教科書的な読み物であるし、その内容はうわさにたがわず素晴らしいものであることも確かである。しかし、同業者としてこのようなパターン化した手法を「解決法」と考え、まさに血の通っていない解決案を提示する昨今の業界の風潮に警報を鳴らす意味でもあえて星を一つはずして評価したい。 (河合 拓/2002-05-14)
10年前に出版された本にもかかわらず、すぐに仕事に活かせる内容が書かれています。
私はコンサルタントとしてこれまで10社以上の様々な製造業におけるの製造現場の
問題解決にあたってきましたが、現場最前線での問題解決の方法、心の持ち方の
ヒントがちりばめられており、共感する内容が多かったと感じました。
方法論自体は、特に目新しいものではないですが、問題解決のフレームワーク(型の
ようなもの)としては基礎中の基礎なので、原点に返って思考を整理するのによいです。
非常に読みやすく、取りかかりやすいためロジックツリーやMECEや4Cなどといっても
ピンと来ない方はぜひこの本をきっかけに学んでみるといいのではないでしょうか。
問題解決の基礎を学び始めるのにとても良い本なので、コンサルタントの卵には
お薦めです。 (ボルボ850/2008-03-08)
誰でも問題解決力が確実に50%アップする本。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
視野を広く持って、過去にとらわれずに、焦点の定まった戦略を立てて、それを実行すること。言葉で言うのは簡単だけれど、これがなかなか難しい。
この本では、プロの経営コンサルタントが平易な事例を使って、問題解決に必要な『思考法』と『技術』を徹底的に教えてくれる(例えば、頭が痛いのを治すには?とか、やせるための具体的解決策は?など)。読んでいる途中から、いま自分が直面している仕事に当てはめて使ってみたくなるような、そんな本だ。何度も繰り返し読んで、使っているうちに、自分なりに物事のどこを見て結論を出すのか、勘所が次第次第に見えてくる。と言うよりは、実はある時から急に、霧が晴れたように勘所が見え出す本だ。 今では、どんなことでも考え抜けば一応の結論が出せる自信がついた。 (パワー/2001-04-12)
 何年か前に、マッキンゼーのコンサルタントに参加してもらったプロジェクトのキックオフで、プロジェクトを進める上での基本的な考え方のレクチャーを受けたことがあります。その後、この本が出版されたときに立ち読みをして、レクチャーを受けた内容を含めてとてもわかりやすく解説されていると思って購入しました。掲載されている図は、どれもわかりやすく、それらを読み返すだけで基本に立ち戻れます。
 お聞きしたとき最も感心したのが、<仮説思考>という考え方です。その時点で、自分もある程度はそういう考え方で仕事はしているなあ、と思いましたが、それを明示的に<仮説思考>という言葉で意識することで、より仕事のスピードを上げられるのではないかと思いました。たとえば、「情報収集に時間を使いすぎない」といったわりきりです。 
 コンサルタントがフィーをもらってプロジェクトをこなす場合、期間内で成果を出すことにきちっとこだわると思いますが、企業内で企画的なプロジェクトを行う場合は期間や費用のしばりがあいまいになって、ついつい調査段階が延々と続いてしまうことがあるのではないかと思います。そのときに、自らを律してプロジェクト全体のバランスを考えて、特定の1タスクの成果物の精度がどこまで必要か(逆に言えば、どの程度以上は不要か)を判断することはなかなか難しいものです。<仮説思考>という言葉にポンと背中を押されてその迷いを振り来ることができたように思います。
 本書は、私がリーダーを勤めるプロジェクトに若いメンバーが加わるときに基本勉強のために薦める本の中の一冊です。今後も齋藤氏の著作等には注目しています。 (jimmy/2002-09-28)
平易だが奥は深い ||||||||||||||||||||||||||||||||
個々の細かい問題解決手法を書いてある本は、それはそれで具体的で助かるのだが、結局本に書いてあるのと同じ問題なんて起こらない。要はどんな問題にも論理的に考えて対処できる力を付けられるかが問題。この本は、あまり細かい「手法」的なことには踏み込まず、全体の流れと基本となる考え方を徹底して説いている。ただし、読むと分かったような気になるが、実践するのは当然そう簡単ではない。これは、この本が表面的なテクニックではなく、本質的な「考え方」に踏み込んで記述されているため。かといって、理論偏重なところもなく、バランスが取れた好著。「これって、MECEじゃないな」が口癖の人にお勧め。 (foo/2001-07-22)
こういう系統の本は、とっつきにくく、論点を難しく説明してあるものや雲をつかむような抽象的なものが多いのですが、この本は、簡単なケーススタディがあったり、著者がビジネスに実際に取り組んだサクセスストーリを盛り込んで説明してあるので、大変取っ付きやすく、読み進むうちに時間を忘れて集中して読んでしまいました。
日本の戦後の経済発展には「改善」が大きく寄与しました。それが欧米で評価され「KAIZEN」という形で、論理的且つ学術的に体系化し、整備されたものが続々と世に出たように思います。この本も原点は「改善」にあり波及したものと思います。
論理的且つ学術的に体系化されたことにより、今まで抽象的にとらえていたモノの考え方をロジカルに整理することができるということに気付けば、この本の読んだ価値があると思います。
ビジネスモデルのシチュエーションにより、実践で使えるケースがいろいろあるようですので、基礎をマスターした後は、ぜひ現場で活用したいですね。 (happybear0823/2005-04-23)
問題解決の基本ツールについて、非常にわかりやすく書かれています。
前職(某コンサルティングファーム)でもよく読まれていました。
ただし、本の後半に、著者のファームが買収したソフトの宣伝が散見されるのがちょっと残念。
なお、この本よりもさらに初歩的な入門書として同じ著者の「戦略シナリオ 思考と技術」があります。(某コンサルティングファームの大卒新人の必読書) (chocola3/2003-02-04)
・ロジカルシンキングの基本を身に付けたいという方にはお勧めできる本です。仕事やプライベートで起こる様々な『答えのない問題』に挑むための基本的スキルが学習できると思います。
・『ゼロベース思考』、『仮定思考』、『MECE』、『ロジカルツリー』などの基本的なフレームワークを、実例を通して学習できます。実例では仕事の例だけでなく、プライベートでの例(ダイエットなど)を使っているため、非常に読みやすいです。
・同様の書籍を何冊か読みましたが、本書は内容がコンパクトにまとまっており、量もそれほど多くないので読みやすいと思います。
(ノエル/2009-01-16)
類似書は多数あれど、これさえあれば全て解決できるというくらいの基本〜応用まで網羅された良書です。バイブルです。 (SUPER FLYER!!!/2008-12-20)
ていたこの本、実は私の机のすぐ脇に置いてある本のひとつだ。
中身は思考編と技術編、プロセス編、実践編と分かれている。
思考編では、ゼロベース思考と仮説思考で考える
技術編では、MECEロジックツリー
プロセス編では、ソリューションシステム
実践編では、実際どうするのか
という構成で書いてある。
表面だけ読めば、そうだよなあと納得するのだが、これは実際に手を動かして実践しないとなにも意味がない。
またこの本には書いていないが、実践する手段が”筋がよい”ものでないといけない。
”筋がいい”とは、可能性の高いものということだ。
例えば、風が吹けば桶屋が儲かるのような可能性が低い手段をとってはいけないと言うことだ。
風が吹けば砂が舞う確率は50%とすると
砂が舞って目に砂が入る確率は1%ぐらいだろう
,,,,,,,,
という風に確率を考えると桶屋が儲かる確率は10億分の1ぐらいになる。
ということなどいろいろ考えさせられるいい本である。 (taizo16/2005-05-01)
~特殊な場合をのぞき、職場環境にて選べないのは「部下」と「上司」。
新しい部下と仕事で組む時、「何かいい本がないですか?」と聞かれたら必ずこれを紹介します。
何が良いって、技術的な話だけでなく、考える”アツさ”といった温度感が伝わってきます。こんなビジネス書はあまりみません。
~~
書き出しにある「ゴキブリ駆除剤の市場規模を考える」のくだりは、これから考える技術が必要な若手は、かなり引き込まれると思います。
これを読んだ前と後では、部下の物事の考え方が変化しているように思うものです。
もはやギフト用で購買してます。
~~
この本で、「考える」ことが得られたあとは、同じ著者の青本、「問題発見プロフェッショナル」を読むと良いようです。~ (wat306/2004-06-10)
何らかの解決したい課題に直面しており、その問題及び問題解決に対して有効なアプローチを探る際、本書は数多いロジカルシンキング系の書籍のなかでも最も役に立つものの一つであると言えると思います。
私の場合は、次のような状況において本書に触れ、本書は非常に大きな助けとなりました。
勤務する社内において、ある時期多くの社員から大問題と認識されている事柄があり、多くの同僚が「これは問題だ。大変だ。」と声高に主張し互いに混乱している状況において、本当に問題はあるのか?、また有るならそれは何か? といった建設的な議論への契機作りや、「顕在化している問題」と「本当の問題」との切り分け、また「問題の分析」、「原因の分析」、「解決案の検討」を行う局面などで本書は非常に参考になりました。どこの会社でも多かれ少なかれ問題と認識されている事柄は有ると思いますが、そのような問題に対するアプローチ検討時に本書は有効な指針を与えると考えております。お奨めです。 (masashi_imada/2004-04-14)
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問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」
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ASIN:4478490341
ダイヤモンド社(2001-12)
斎藤 嘉則
売上順位:2473
¥ 2,520(中古:¥ 1,797)

レビュー総評点:206
良いビジネス本の代表格 ||||||||||||||||||||
本書は良いビジネス本の代表格であると思いました。以下の点で優れています。

1. 基本が明確になっている。

1. 基本部分が太字で書かれている。

1. イメージ図が描かれていて、基本を視覚でも理解することができる。

1. 上記の基本部分とイメージ図を追えば、1時間以内で全体・概要を理解することが出来る。

1. 具体的事例も書かれていて、あとで読み直して、深い理解が得られる。

1. 分かり易い日本語で書かれている。

本書は、ビジネスの現場はもちろんのこと、学校や病院、公的機関などに勤める方でも流用できる内容になっております。

後半の4章から6章までの分析手法については、実際にご自身の職場にある問題分析に使われてみて使い方に慣れることが肝心だと思います。

忙しい方でも直ぐに読み終えられますので、是非、ご活用されてはいかがでしょうか。 (satotsuji/2007-05-17)
「問題発見」ツール |||||||||||||||
問題解決ツールは巷に多いが、問題発見ツールは余り体系だって整理されたものは少なく、そういった意味ではなかなか面白い試み。エッセンスとしては、①問題発見のとっかかりの視点を提供し、②問題の定義の仕方や分析・アプローチの方法を紹介する、という内容になっている。
欠点(というか、これは当たり前のことだし、ここまでは求められないのだけれども)は、これを読んで問題を発見するヒントが見つかったり、プロセスが効率的になるのかも知れないけれども、本質的な問題発見力が高まるとは思えないこと。(繰り返すが、本一冊にここまで求めるのは酷である)
以上の制約を念頭に置くと、何かの問題発見をしたときや問題を提示する際のプレゼン時に本書をチェック用として使用することが、実際的と思!われる。
その点、著者の本の良いところは非常に論理構成が分かりやすく、目次を読むだけでさっと知りたいポイントが探せること。これだけも、なかなかまとまったものはない。 (omr/2003-05-04)
本書は課題に対する解決策を見出すその一歩手前のプロセス、すなわち、課題設定を適切に行う術を説いています。
事業会社のマネジメントに携わっており、日常業務に忙殺されがちな方が経営課題の本質を考察する際に手にすべき一冊といえると思います。

問題発見はあるべき姿と現状との差分から始まる。その障害を4つのパターンにわけています。
1.あるべき姿をイメージできないあるいは間違っている
2.現状の正確な把握ができない
3.あるべき姿と現状の差分の構造化、具体化、優先順位付けができない
4.実行可能な解決策から問題を捉えるために短絡的

あるべき姿を描くために身に着けるべきは4つのPからなるフレームワーク。
Purpose:そもそも何のために
Position:誰にとっての問題か
Perspective:問題はどこまでの拡がりをもつのか
Period:どの時点の問題とするのか
4つのPは相互作用を持ち、連動させることによって問題を把握させることが必要。

問題の分析には、拡がり、深さ、重さが必要。
・拡がり:ギャップを生み出す重要原因を特定する
・深さ:問題を構造的に把握し、具体化する
・重さ:取り組むべき問題の優先順位をつける

それぞれの分析には適切な手法・論理を持ってあたる
拡がり:MECE(モレなくダブリなく)、トレンド分析(時間軸)、差異分析(問題の発生要因)、集中・分散分析(ズレとバラツキ)、付加価値分析(顧客への価値に対するコスト)、CS/CE分析(バリュー)
深さ:ロジック、因果関係分析、相関分析、シェア分析
重さ:感度分析(問題の重み付け)、パレート分析(貢献度の違いを見出す)、ABC分析(優先順位付け)、ピーク分析(平準化か集中化か)、リスク・期待値分析(不確実性の中で期待値を高める)

以上のように、非常に体系的な構成となっており、いつでも適切な場所を参照できます。
仕事場のデスクに是非一冊。 (雷電/2007-01-01)
まずタイトルである「問題発見」が新鮮。問題を解決する前に、その問題が本当の問題なのか?この点を気づかせてくれるだけでも、読むに値する良書です。さらに、コンサルタントが分析のツールとして実際に活用している数多くのテクニックがわかりやすく説明されている「第3部問題発見分析編」も、自分の仕事の視野を広げる意味で非常に役に立つものばかりです。このパートだけでも十分に読む価値があります。 (考える人/2001-12-28)
「問題」とは何か。 ||||||||||||||||
経営コンサルタントが書いた問題の解決法の本がブームのようです。
論理思考、フレームワークに基づいた解決策思考が中心です。
しかし、その問題が本当に「問題」なのかを発見するための一冊です。
前半は大局的に問題全体を構想する「問題発見構想編」、後半は問題を構造
的に分解するテクニックを網羅している「問題発見分析編」です。
同シリーズで、「問題解決プロフェッショナル」がありますが、こちらをあ
わせて読むとより理解しやすいです。

気になった言葉です。

◆まず、自分がどうしたいのか、目標となる「あるべき姿」を明確にし、「
現状」を把握し、その間の「ギャップ」を今後の取り組むべき問題として認
識すれば、その後どんなに複雑な状況が訪れても、少なくとも解決に向けて
進むべき道を見失うことはない。
◆「あるべき姿」とは、言い換えると企業や個人が達成すべき「ビジョン」
や「目標」である。このビジョンや目標が構想・設定できなければ、現状と
のギャップが認識できず、今後の取り組むべき問題は見えてこない。
◆「あるべき姿」はパラダイムの変化に伴って変質する。
◆ミッドライフ・クライシス(中年期の危機)を克服できる企業とできない
企業の差は、問題が変化してしまったことを認識できるかどうかによる。
◆業績悪化が逼迫すればするほど、企業の多くは「実行可能な解決策」に走
る傾向がある。
◆Plan-Do-Seeのマネジメント・サイクルで見ると、その問題発
見上の特長は取り組み課題が常に与えられているところにある。
◆オペレーション的問題発見と戦略的問題発見は、「あるべき姿」が所与で
あるのか、自ら「あるべき姿」を構想する必要があるのかという点で、思考
のスタンスや発想の難易度においては相当異質だからだ。
戦略的問題発見には、「観察力」、「判断力」、「分解力」、「統合力」の
4つのスキルが必要で、そのバランスが大切とのことです。
そのためのツールとして4Pを何とか使えるようになって「今」に活かした
いな。 (ウツミトオル/2004-09-15)
前著、「問題解決プロフェッショナル」は衝撃的内容だったが、本書はその前段階とも言える、「問題を発見する能力」について解説をした本です。

「MECE」、「C/S、C/E分析」、「コーザリティ分析」などは前著とかぶっていますが、本書が問いかける問題提起は前著を超えています。

そもそも、「問題が何か」を理解しなければ、「解決策を模索する」事も無いわけです。
そしてそこで検討されるべき問題が、真の問題であるのか、という考察もまた、解決策の模索以上に、重要な視点です。

「どうやって解決させるか」を論じた本はたくさんありますが、その前の段階で、「本当にそれが問題なのか?」を問い、そこに向けての解答を導いてくれる本はそれほど多くありません。
(jiateng4/2008-03-22)
出るべくして出た本だ ||||||||||||||||||
問題発見と問題解決は表裏一体、コインの表裏のようなものだ。身近な例で考えても、何が問題かがはっきりすれば解決策はおのずと出てくる事って多くない?ところがビジネスになると、ソリューション志向とか言って、勝手なノウハウを振り回して煙に巻いていないか。”問題解決のカリスマ”と呼ばれる筆者をしてこの本を書かせたのは、実は自然な流れなのだろう。あるべき姿が描けないから、問題が何かがわからない。あるいは間違った問題設定をして、すぐに安易な解決ノウハウに頼ってしまう・・・。例によって著者お得意の豊富な事例で、平易に読み進む事が出来るが、その意味するところは、深くて熱い。 (パワー/2001-12-25)
問題を解決するのに巷の本を参考にしてみたが、何故かうまくいかない。うまくいないのを本のせいにもしていたが、ばかなのは私であった!そう私は問題の捉え方を間違えていたのである。とかく問題に対して解決策は?、対応策は?と考える前に、じっくり腰を据えて「何が問題なのか?」を問い直す必要がある。本書の「問題発見の4P」は、問題解決を急ぐ私に、問題を把握する「ゆとり」を与えてくれた。 (河合 拓/2002-05-14)
良書ではあるが.... ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前書「問題解決プロフェッショナル」以上に本質的なインパクトを狙った書であると思う。「思考や技術」を作り上げるのは、「構想力と分析力」であると考えればその位置づけは明快になる。とくにこの本の前半は、考え方の大前提を問うているもっとも重要な部分だ。我々のすべきことは「あるべき姿」から「現状の姿」を引いたものであるという考え方は、経営コンサルティングの第一原則といってもよい基礎中の基礎である。さらに、既成概念の呪縛から逃れるための思考法や本質的な解に近づくための分析法、評論家型から問題解決型への提案など、コンサルティングの基礎を一通り網羅していると思われるが、前書同様ツール紹介として感は否めない。このような思考法や分析手法は教科書から学ぶものではなく日頃の「問題意識」から芽生えるものだと私は考えており、この手の本は、そうした思考法を整理するための本であるべきと考える。そのポジションが明快でないところが残念だ。 (くにたち蟄居日記/2005-06-28)
まず 問題を見つけよう |||||||||||||||||||
 この本がシンプルでよい点は 「問題を発見すること」に絞っている点である。
 小生自身仕事を振り返って見ると 一番まずいのが「何も問題を発見できない」状況である点を痛感することがある。これは 要は 自分のやっている仕事に対して何も考えておらず ただ与えられた与件のみで だらだらと仕事をしている状態である。これでは状況/環境の変化についていけない点は言うまでもない。
 その意味で「問題を見つけよう」という本書の指摘は 「考えましょう」ということであり 誠に基本かつ重要である。「問題を見つけてからどうする」という点に気をとられる前に まず その問題を正しく見つけましょう ということだと思う。 (/)
問題解決の前提には問題発見がå¿...要であるが、前è'-「問題解決ãƒ-ロフェッショナル」はじめ、多くのロジカルシンキング系の書籍ではMECEやãƒ"ラミッドストラクチャーなど問題解決ツールのç'¹ä»‹ã«ã¨ã©ã¾ã£ã¦ã„る。それに対ã-、本è'-は、問題発見ツールのä½"ç³»åŒ-にチャレンジã-た意欲的なè'-作である。
問題発見のために「あるべき姿」の構想力の重要性ã‚'強調ã-ている点は、非常にå...±æ„Ÿã§ãã‚‹ã€‚
ã-かã-ながら、本è'-後半において、トレンド分析、集中・分散分析、感度分析など、ï¼'5のツールがç'¹ä»‹ã•れているのは、ã"のå†...容では、消åŒ-不良æ°-å'³ã¨ãªã‚ã†ã€‚
優れた問題発見è€...は、ã"ういったツールã‚'使った結果、問題ã‚'発見するというより、経é¨"やæ'žå¯ŸåŠ›ã«åŸºã¥ã„ãŸç›'感により、問題があるã"とã‚'かぎつã'、ã"ういっã!Ÿãƒ„ールは、本å½"に問題かどうかã‚'検証ã-、また、第三è€...に説明するために使う、というã"とだと思う。
だから、ã"ういったツールは、本è'-ã‚'読ã‚"だだã'では、理解はできても使えるようにはならず、まã-て問題発見ができるようになるわã'でもない。ã"ういったツールã‚'自ら使うã"とã‚'繰りè¿"すã"とで、自分のものにã-ていくå¿...要があるのである。
その意å'³ã§ã€ãã®ãƒ„ールã‚'使うã"とã‚'前提とã-て、おまã'のように解ç­"例もないæ¼"ç¿'ã‚'つã'るよりは、そもそも、どういうときに、そのツールã‚'使うと発想するのか、というè¦-点の記述ã‚'厚くã-てほã-かった。
なお、æ-‡ç« ã¯èª­ã¿ã‚„すく、前提知識も特段å¿...要ないã-(前è'-ã‚'読まなくても理解できる)、ä»-に優れた類書があるわã'でもないので、おè-¦ã‚ã§ã‚ã‚‹ã"とには変わりない。!個人的には、実践編・æ¼"ç¿'ç·¨ã‚'期å¾...ã-たい。 (アマゾン太郎/2003-08-28)
問題発見というのは、実はとんでもなく大きな課題設定である。さ
まざまな条件の中でどうやったら問題を発見できるのか。ある意味
このフレームワークを提示することは不可能で、ある程度羅列的に
使える考え方を並べるということになる。
問題の所在があるべき姿と現状のギャップにあるというのは旧聞に
属するが、現状の分析は言うほど簡単ではない。事業の今後の伸ば
し方についてよく議論をして入るものの、どうしてもその際直感的
な分析に飛びついてしまうことがよくある。何が悪いのか見当をつ
けてから分析をすすめるため、問題の深堀が足りないと思われるケ
ースが散見される。分析前から対症療法的な方策を導くための問題
設定をしてしまいがちなのである。
この本は分析の心構えについて語っているし、その手法についても
ふんだんな手法が載っている。この手法を使えば本当に問題が発見
されるのかといえば、それは決してそうではなく、問題発見は依然
として難しいのだろうが、手がかりがないときにこれらの手法をま
ずは適用してみるということによって、一歩でも二歩でも前進がで
きるという安心感がうれしい。 (obachannel/2004-02-22)
呆然とすることが多いのだが、さまざまな会社で「問題発見」が正しく行われていないことが多い。「問題発見/定義など常識」というのが一般的な感覚だと思うのだが、それがうまくいっていない現状は確かにある。IT の分野に限ってみても、導入したシステムのどこに問題があり、何を解決すれば良いのかをまったく把握せず、いたずらにミーティングを重ねている会社も多い。
本書は、会社が機能していくための「常識」とも言える「問題発見」の分野に「ツール」を持ち込もうとするもの。
構成面から見れば本書は非常によくできている。「問題発見」という概念およびその重要性を説明し、そして実際にどのように「問題発見」を行うかを説明する。紹介されるツールはメジャーなものばかり。既知のツールの新しい用法に気付かされることもある。
但し。紙面の都合もあったとは思われるが、各ツールの具体的な説明は、いまひとつインパクトに欠ける。同じような説明が何度も出てきたり、やや的外れと思われる説明もある。
もちろん、本書で説明される各種ツールについては読者側が既に知っていることも多いし、また本格的にツール自体の勉強をしようと思うなら、それぞれのツールに関する本を読めば良いだけの話。「問題発見」という体系の中で既存の知恵をいかに活用していくかというきっかけになる本だと思う。 (とりさん/2002-02-26)
新鮮味に欠ける ||||||||||||||||||||||||||||||
著者の書籍は、『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』「戦略シナリオ 思考と技術」と、どちらも興味深く、というより目から鱗の状態でした。
当然にこの書籍にも同様の期待をしていたんですが、前2作の焼き直しのような感が拭えません。
というのも、「問題解決」という観点から「問題発見」という観点に代わっておりますが、書いてある本質は「いかにロジカルに思考し実践に移すか」ということで同じような気がするのですが、、、 (kotty/2002-04-22)
優秀な人でもよく犯す間違いとして、本質的な問題が何であるか、あるいは問題のマグニチュード(大きさ)がわからないまま性急に問題解決に走ってしまうということがある。
我々コンサルタントでも犯す可能性が無いとはいえないミスである。
著者は本書でそのような態度を戒め、性急な問題解決とこれに起因する資源のむだづかいを避けるための具体的な方法をふんだんな例を用いて紹介している。
例は豊富だがこれがもちろんすべてではないから、これのどれかがいつもあてはまるとは限らない。すなわちあくまでもこれを参考に自分で考えろということだ。
読者が「どれが解くべき問題なのか」を見出すことに十分な時間と頭をつかうことこそ、問題解決の近道であることが理解できたとすれば著者の目的は!!ほぼ達成されたといえるのだろう。 (jim11/2002-05-07)
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ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)
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ASIN:4492531122
東洋経済新報社(2001-04)
照屋 華子
売上順位:893
¥ 2,310(中古:¥ 1,155)

レビュー総評点:181
研修テキスト向き ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ロジカルシンキングの独習教材には不向き。理由は3つ。第一に部分的な手法の説明に終始し、全体像がつかめない。第二に、どのようにすればそれができるようになるのか具体的説明が乏しく結局わからない。第三に問題に回答がついていないので、独習に不向き。従って個人的にロジカルシンキングを学習する場合には欲求不満が残る。但し、講師が指導する場合のテキストとしては、これらの欠点を補足できるので逆に好適。 (3q/2004-07-18)
理論よりも現場での実践を重視 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
マッキンゼーのコミュニケーション・スペシャリストによる論理構成の指南書。
ただ、論理構成そのものの解説というよりも、コミュニケーションを効果的にするための手段として論理構成をどのように用いるべきかという点に主眼がおかれているように思います。
それゆえ、非常に実践的な内容になっていると感じました。

まず、コミュニケーションの目的はメッセージを相手に伝えることという内容から始まります。
そのためには、話の重複・漏れ・ずれを無くすことが不可欠であるという主張へと展開し、

・MECE:話の重複・漏れ・ずれを防ぐ
・So What?/Why So?:話の飛びを防ぐ

という論理構成の横(MECE)と縦(So What?/Why So?)の説明およびその実践へと移ります。

各章のポイントには、日常的なコミュニケーションの中で散見される拙い論理構成の例を示し、どのように改善すべきかを訓練する練習問題が散りばめられています。
この点からも、本書は実践的な内容になっているものといえると思います。

本書の欠点は、例えばMECEやSo What?/Why So?もそうですが、いわゆる「コンサル用語」を多用しすぎているところにあります。これらの用語に対する説明が不完全なままに本題へと突入しているために本書全体の構成にやや論理の「飛び」が感じられます。

それを除けば、コミュニケーション上の論理構成の良い問題集と言えるでしょう。 (雷電/2007-01-01)
どっちかって言うと「世界最強」はこっち |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
同じマッキンゼー関連のビジネス書としては「マッキンゼー式 世界最強の仕事術」よりは明らかに役に立ちます。 どっちか迷ったらこちらを買うべし。 (読み物としては世界最強~も面白いんですけどね)
速攻効き目あり、って感じでオススメです。 会社で「MECE」を流行らせよう。
ただ、惜しむらくは、
・この本自体がMECEでない。内容の重複、余事多し。MECEにまとめれば半分以下の厚さで済むと思うのですが…。
・章ごとの例題に解答例がほしい。こういう本って、みんな通勤電車の中で読んでると思うんですけど、例題を考えるためにペンを取り出して階層図書いてなんてできないですよ満員電車の中で。 (iruka/2001-06-11)
ロジカルシンキングの入門書の定番だと思います。これまでに私は5冊以上ロジカル本を購入し、また何冊か斜め読みをしましたが、その中では本書が最も内容のバランスが良いと思います。因みにもう少し詳しい説明が欲しい方には古典的名著であるバーバラ・ミント氏の「考える技術・書く技術」がお勧めです。

【こんな人におススメ】
●就職活動生・新社会人
●ロジカルシンキング本が多すぎて何を読めば良いのか分からない人
●「考える技術・書く技術」を読もうとして途中で挫折してしまった人 (村岡公一/2007-09-30)
世界的な経営コンサルティング会社のマッキンゼー社のロジック・マフィア(ロジックチェック等をする専門家)の書いた本。バーバラ・ミント氏の本をよりわかりやすく実践的にした本と言える。本の中にでてくるチャート(図)とメッセージは実際マッキンゼー社のスタイルであり、参考になる。
注意点とすれば、この類のどの本にも言えることだが、実際にトレーニングしないと身につかない。マッキンゼー社に入社して、マスターするまでは徹夜続きで半年ー1年かかるものでないだろうか。私自身もコンサルティング・ファーム出身で、自分でマスターした経験や学生等に教えた経験からも、「できる」人からトレーニングされないと難しいだろう。米国では企業研修等でピラミッド・ストラクチャー等を取り入れられており、日本でも一般的に企業研修に取り入れられる日は近いのではないだろうか。 (mkoba/2002-01-05)
人とのコミュニケーションは元来難しいものです。
コミュニケーションの目的が、相手に何かを伝えて、相手を動かすことである以上、コミュニケーションでは意見が異なる相手の存在が前提になっています。
いくら自分が正しいと思っていても、相手にそれを伝えられなければ意味がありません。特にビジネスにおいては、一人で完結する仕事というものはありえず、お客様やチームのメンバーなどいろいろな人と接する必要があります。そうした中で、自分が正しいと思ったことを実行するためには、コミュニケーションは欠かせません。

では、どのようにして相手に自分の意見を伝えて、望みうる結果を得るのか?そのために必要な技法を解説したものが本書であると思います。
内容自体は入門書的な位置づけであり、「MECE」や「So What?/Why So?」のような、論理思考を解説したビジネス書には必ず書かれている基本的な事柄から丁寧に解説されています。逆に、非常に多くの類書が出回っていますので、そのような本を読んだことがある方でしたら、既に知っていることが多いと感じるかもしれません(少なくとも私にはそう感じました)。もちろん、そのような類書と比べてもわかりやすく書かれていますので、復習として読んだり、同じ内容でも別の視点から新しい洞察を得たりすることができますので、知っている人が読んでも無駄になることはないと思います。

ただ、本書を読んだだけですぐにコミュニケーション能力がつくかというと、そんなことはないと思います。
本書の中でも述べられているとおり、本当に論理的なコミュニケーション能力を身につけるためには、トレーニングや現場での実践を通じて、数多くの経験を踏む必要があると思います。
ただ、闇雲に経験を積んだだけでは、今までと変わらない。能力を伸ばすための基本として、本書に書かれていることを理解し、それを念頭におきながら、経験を積む。そういった使い方をして、初めて本書の価値が出てくると思います。 (the_world/2007-04-03)
漠然と考えていたこと、なんとなくだが知っていたことを体系的に整理できる本です。類書に比べて圧倒的に読みやすく、一気に読み終えました。企画書・プレゼン資料作成の際には、個別に対処するのではなく、一定の共通ルールに従ってできそうです。はたして、上司・顧客がレポートのロジックを理解してくれるか(ロジカルな脳みそを持っているか)?は別ですが・・・。 できれば、思考の過程だけでなく、レポートにまとめる際の技術や完成後のイメージも解説してもらえれば完璧でした。 (あきひろ/2001-05-01)
様々な場面で、自分の考えたことについて
・ 論理的に考えて相手に説明することが苦手と思っている方
  → ご購入されることをお勧めしますよ。
・ 仕事のOJTなど過去の経験から、すでにある程度の表現力をお持ちの方
  → 本に書いてある内容は、普段から自然とやっていますよ、と感じられるのではないかと思います。
私は前者なので、とても勉強になりました。
照屋さん、岡田さんには続編を期待したいところです。でも、問題に対する解答例はつけて欲しいな。 (む。/2002-01-04)
読み手のレベルによって良書か物足りない書かというのが変わります。
論理的思考という技術について基礎ができている人には(値段の割りに)物足りない書、
初学者にとっては良書となりうるものだと思います。
いずれにせよ諸手で褒められる良書ではないと思うが、"どちらかというと"後者にオススメできる。

練習用の例題・問題が幾つも載っていて、それに対するヒントも書かれているのですが、
模範解答がないのが致命的です。
基礎ができている人にとってはこの点の問題はないかもしれませんが、一方で本文説明部分が
それら対象者には無駄な部分となります。
初学者には本文内容は有用ですが、例題・問題は独習に向かない部分と言わざるを得ません。
結局、どんな人を対象にしているにせよ不親切な本だと感じます。

私は著者のセミナーにも参加したことがあります。
結局この手の技術は理解した先の、その後の実用段階の繰り返しの
(訓練とも言うべき)経験によって本当に身につくものです。
それはセミナーで細かいご指摘を頂くことでも実感しましたが、それゆえに、
本書の解答のない例題・問題には問題があると言えます。
独習向けではなく教本向けというのは他のレビュアーも書かれている通りだと思います。
うまい商売してるなー、という雑感。

内容としては良いエッセンスが含まれているので、社会人・・・というよりも大学生くらいの
うちにこういう思考法を理解しておくことはオススメする。
(その際に本書で学ぶかどうかは要検討・・・、ってところ) (かんおおやま/2008-05-01)
相手に理解してもらえる論理を組み立てるには
どうしたらいいのかを学び始めるのに最適の書だと思った。
本書自体が読者によく理解されるように論理的に
組み立てられている。
ただ、本書を読み進むスピードと
論理力をつけるスピードは同じではない。
私の場合は、途中から追いつかなくなって
消化不良気味になってしまった。
この部分は本書の責任でなく、
個人の問題であろう。
もう一つ、リクエストとしては
模範解答のないトレーニング問題があるが、
入門者には、ちょっと厳しい感じもする。 (/2008-04-06)
思っていることがなかなかきちんと伝わらない。自分でもしゃべりながら、何を言いたいのかわからなくなる。そういう経験は誰にでもあるだろう。この本では、論理的に伝えるテクニック(技術)を解説している。

まず始めに準備として、自分が相手に伝える課題を確認することから始まる。課題(テーマ)がずれていては話がかみ合わない。そして相手に期待する反応を考える。最後に答えの中身(メッセージ)を考える。メッセージは結論と、根拠と、方法の3つから構成される。そして、メッセージ(方法)は具体的に。自分がやってみろといわれたときにできるレベルであれば及第点。
論理的に思考を整理する技術は、MECEとSo What?/Why so?の2つのテクニックだ。そうして部品を並べる方法(論理的に構成する技術)として、並列型と解説型の2パターンがある。この4つの技術が使いこなせればロジカルコミュニケーションの土台が作られる。

実際に使いこなすためには、この本を読むだけではなく、日々の地道なトレーニングが欠かせない。野球選手が毎日素振りを欠かさないように、自分もこれらの技術を磨くトレーニングを続けていきたい。 (Tokisato/2008-02-07)
「論理的思考」系の本の中では、内容がわかりやすかったように思います。SoWhat?Whyso?、MECEなどは理解を深めることができました。しかし、問題に対する解答例がなく、自分の考え・思考プロセスが的を得ているのかどうかの判断ができず、消化不足です。その点からすると「論理力を鍛えるトレーニングブック」の方が、達成度みたいなものは感じました。 (mybrand/2006-02-12)
論理力 ||||||||||||||
自分の意見や調査したことをまとめる能力が高くても、それらに1本筋の通った論理を与え、主張できるだけの力を持ったプレゼンテーションができないことが多い。自分も含めて。

その時にこの本はMECEという方法を与えてくれた

1本筋となるように「重複・漏れ・ズレ」をなくすというセルフチェックを心がけるだけで質がぐんと飛躍する

筆者も言うように、これは「習得可能な技術」だ

ぜひ本を読みながら、自分の仕事に当てはめて考えて、本を行きつ戻りつしてみると理解度があがると思う (炎野麻毛太/2001-05-25)
バーバラ・ミントの『考える技術・書く技術』のような類の本と思い、手にとってみたのですが、この手の本にしては異常なほど読みやすい。論旨もうまくまとめられているし、クイズがついていて、論理的思考のトレーニングができるのもいい。読み終えて何となく自己満足する本と違って、本当に実力がつく本です。MBA系のお堅い本はちょっと…という人にもおすすめです。 (さとしぃ/2007-03-31)
訓練が重要 ||||||||||
論理的な思考法を学べる良書。

前半は、概念的なもの。
後半は、実践的なものにまとまっている。

訓練を経るごとに上手くなるという。


就職で面接時の質問に対して的確に答えるために必要だった。

が、これをリアルタイムで行う能力を身に付けるには相当厳しい。スピードが格段に違う。


終盤に書かれていたが、学校では「起承転結」しか論理的なものは習わなかったとある。
教育機関で、なぜ論理的な思考法を指導しないのかは疑問。

論理性は日本人に最も欠けているものだと思う。本書の中でも、日本人に顕著な曖昧さに対して否定的な考えが諸所に見受けられる。 (/)
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平均点:4.0
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考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
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ASIN:4478490279
ダイヤモンド社(1999-03)
原著:Barbara Minto翻訳:山崎 康司バーバラ ミント
売上順位:380
¥ 2,940(中古:¥ 2,349)

レビュー総評点:202
原書を読みましょう ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ロジカルシンキングに関する先駆的名著。
巷にあふれる、ロジカルシンキングに関する本はこの本を焼きなおしただけともいえる。
著者は、マッキンゼーでロジカルマフィアと呼ばれる部隊を率いた人。
ロジカルシンキングを語るならば何度も熟読するべきでしょう。
しかし、訳があまりにもひどすぎる。
ということで減点2点。
英語が得意な人は原書を読むことをお勧めします。

(HBS卒業生/2007-01-11)
読み終えるのが苦しい本 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 国内外のコンサルティングファームでも新入社員が本書を読まされるらしいことを考えても、この本の内容は確かであり、ビジネス文書をはじめ、会議で発言を求められたときの自分の発言等にも応用できそうである。たしかにこの本を読んだあとに、テレビなどでコンサルタントや比較的若い世代の政治家などのコメントを聞いていてもこの本に書いてある構造で喋られていることに気づく。本書は「マスターすれば」得るところが大きいのは確かなのであろう。
 しかし、正味のことろ本書を読んでスラスラ書いてあることが頭に入った人は何割くらいいるだろうか。文書の書き方を教えている本にもかかわらず、こんなに分かりにくく書かれた本は少ないのではないだろうか?言いたい事が何なのかがその章の中で掴みづらいのである。
救いなのは、巻末に各章のポイントがまとめて書いてくれていることと、この本の内容は確かなものであるというまわりの評価があることで、それがあるから苦しくても読了できたが、なんど前に戻って読み直したか!本書を読了するのはかなりの忍耐が必要である。同じ内容をずっと分かりやすく伝える書き方、訳し方はきっとあるのではないか。 (ny/2001-04-08)
実践しろ、という挑戦と受け取れ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この本は、2部構成になっている。
一部は、書く技術について。そもそも、この文章を書きながら、思う事はただ一つ。「この本の良さが伝わりますように!」そう思いながら書いている。ただ、もしもこれが100ページに渡る企画書なら?調査報告書なら?・・・100ページという重みのせいで、そういった基本的な気持ちを忘れてはしないだろうか?書き上げる事だけに注力してしまい、読み手が見えていない・・・・
そういった事にならないように、というのが基本的な流れだ。つまり、読み手のために書く、その具体的技術について説明している。
二部は、コンサルティングスキルのひとつである「ロジカル・シンキング」について扱っている。そもそも、ビジネスで文章を書くとき、人はなにかを伝えるため、理解してもらうために書く。それは、プレゼンテーションを紙上で行っている事と全く変わりない。二部では、ロジカル・シンキングの考え方を、紙上で表現するための方法を述べているのだが、それはつまり、ロジカル・シンキング自体でもある。
この本の難点といえば、その翻訳の稚拙さだ。例えば、コンサルタントにとっては常識の概念やよく知ってる業務知識も、知らない人は知らない。そんな些細な事で読み手を置いていってはいけない・・・・読み手を思うのなら。
また、構成にも重複や冗長性が多い。「さっき書いてあった事と似ているようで・・・・どこか違うんだろうけど・・・・」そんな思いを何度となくした。
個人的には、それらは挑戦と受けとり、この本をモチーフに40ページほどのレジュメをまとめた。それにより、ほんの内容を実践できただけでなく、自分が1からほかの人に説明できるようになった。
この本の難しさを嘆くのなら、一度腰を据えて、自分の言葉に翻訳してみると良い。その時、きっと書く技術も考える技術も手に入っているはずである。 (Secondopinion/2004-06-21)
不滅の名著 ||||||||||||||||
ハーバード大学ビジネススクールの教科書にもなっている定番です。著者自らもハーバード大学ビジネススクールを卒業後マッキンゼー社で初の女性コンサルタントとして活躍した経験から執筆されたものです。
本書には論理的に考えるにはどうしたらいいか、論理的に書くにはどうしたらいいかがとても明確に示されています。著者は、トップダウン方式で書きボトムアップ方式で考える事を勧めています。すべての情報をグループごとに要約しピラミッド型に展開する事と、ボトムアップの3つの鉄則、すなわち、
1、どのレベルであれメッセージはその下位グループを要約すること
2、各グループ内のメッセージは常に同じ種類のものであること
3、各グループ内のメッセージは常に理論的に順序づけられていること
が重要です。
そして理論的に順序づけるということは、演繹の順序(大前提、小前提、結論)、時間の順序、構造の順序(北から南、等)比較の順序(1番重要なもの、等)の4つの方法しかありません。私はここまで、本書を参考にトップダウン方式でピラミッド型にレビューしました。
考える方法としては、基本的に状況、複雑化、疑問、答えの4つを組み合わせる事が重要です。例えば、状況(会社は生産能力の過剰問題を抱えていると伝えた)、複雑化(我々は競合相手が撤退するのでこの問題は長期化しないと考えた)、疑問(何を発見した?)という具合です。この点、樋口裕一著の「ホンモノの思考力」で提示されている、定義(そもそもーとは)、現象(今、問題になっているのは)、結果(このままでいくと)が類似していますが、そこで提唱されている3WHAT3W1Hよりずっと簡潔です。
本書は、ビジネススクールの学生ならずとも、考える事を磨いてくれる名著です。同時に原作を読むこともお勧めです。 (satotsuji/2005-06-15)
文章読本や文章の書き方を指南したハウツー本は数多くありますが、本書の様に読んで非常にタメになったと思える本はなかなかありません。本書では最初から最後まで、文章の読み手がどう読み、考え、感じるかを前提にして、どう書けば読み手に分かりやすい文章になるか説明しています。そして、ためしにここで勧められているような書き方をしてみますと、確かにわかりやすい文章が書けることがわかります。文章の巧拙というよりは、読者がわかりやすく感じられるかどうか、という点に関して本書はとても有効な解決策を提示してくれています。本書が旧版を含めこれだけ長い間、支持され読み継がれてきたのはわかりやすい文章を作成する本質を突いているからだと思います。是非、一度ためしに読んで見てくだ!い。きっと貴方の悩みを解決してくれることでしょう。 (/2003-04-12)
ビジネスマンを対象として、平明にして論理的なビジネス文章の書き方を解説する一冊。書くというテーマを通じて、考える本質にまで踏み込んでいる、「ロジカル・シンキング」や「ライティング」部門の古典的名著である。

本書は、もともと経営コンサルタントを対象として書かれたものであり、読むにはそれなりの知的耐久力が要求される。しかし、本書に従い、まず考え、そのあとに書くという作業を続けていくうちに、文書作成能力の向上を実感できるだろう。 (石坂 哲/2008-08-27)
本書は、良書であるが、翻訳が読み難い。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本書は、文書推敲に役立つが、翻訳が読みにくく、星4つとした。
本書は、文章の章立て方法を明確に示しており、推敲に役立つ。本書は、文章策定の意義や章立ての下部構造の展開方法を解説している。さらに、完成した文章を深い体系へと嵩上げする推敲方法も紹介している。
 本書は、原典の雰囲気を残しているため、翻訳が読み難い。本書の第1章の文頭を見ると、

”仕事をしていくうえで最も面倒だと感じることのひとつに、ものを書くという作業があります。”

とある。原典は、There is構文だと推測される。原典の雰囲気を残すという観点からは、非常に良い翻訳である。しかし日本語の観点からは、主語が無いため、読みにくい。私は、

”文書の作成は、仕事上、最も面倒と感じる作業の一つです。”

と直した方が読みやすいと感じる。
 私は、後正武の「経営参謀の発想法」を推薦する。この本は、「考える技術・書く技術」の内容を踏まえている。網羅性は無いが、重要なセンテンスを半分以上捉えている。文章は、著者の日本語で書かれており、読みやすい。 (木山京介/2006-01-01)
難しい本です ||||||||||||||||||||||
大学の教授に勧められて読んでみましたが、かなり難しかったです。別に読むのが苦痛ということではないのです。実際に実行するのが難しいのです。この本はただ読むだけでは力はつきません。本書の隣にレポート用紙かワープロを置いて、読み進めるとともに自分でとにかく書いてみるという作業を繰り返さないと、この本で書かれていることを自分のモノにすることは出来ないのではないでしょうか? (実用太郎/2007-06-23)
予習が必要かも。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本書は何度もかみしめるように読んでそこに含まれる栄養を自分の
血肉とするまで使いたおす本です。
ドラッカーの書籍が経営の大系を記したことで尊敬を勝ち得たように、
ビジネス分野における問題解決法と論理的なコミュニケーション法の
大系を記したことがこの本の偉大さです。
しかし、考える技術(問題解決法)を学ぶにせよ、
ロジカルに書く技術を学ぶにせよ、
予備知識なしにこの本を読むと、とっつきにくさを感じるかもしれません。

それは「考える技術・書く技術」が大系を余さず記した本であるがゆえです。
本書のとっつきにくさは、英語をはじめて学ぶ人が何でも載っている
分厚い英文法辞典で勉強するシチュエーションに似ています。
何でも載っているため全てを一度に理解し切れません。
それならば要点だけをかいつまんで理解すればよいかもしれませんが、
予備知識が乏しいほど、どこが重要なのかはわかりづらいでしょう。
最初はもっと分量の少ない平易な文法ワークで、
重要事項に絞ってざっくりと理解するほうが早く上達します。

たとえば、問題解決法なら「問題解決プロフェッショナル」
ロジカルに書く技術なら「論理思考と発想の技術」
解決策を分かりやすくプレゼンするなら「マッキンゼー流プレゼンテーションの技術」
これらをさっと読んで要点をつかんでおくと、
本書をより早くより良く理解できると思います。

個人的には本書の第3部がとくに有益でした。
問題は定義できればその半分は解けていると言われますが、
問題を定義するとはどういうことなのか、
どう定義すればいいのか第3部では詳しい解説がなされています。 (ダイユウ/2006-01-22)
今や、マインドマップも有名になったが、私としてこちらのピラミッドの方が自分に合っている。どれが良いかは、人それぞれだと思う。
上から下に順番に、理論的に考える方法を丁寧に、分かりやすく、教えてくれる本だ。

思考方法を毎日鍛えることは仕事だけでなく、人生の中で最も重要だと思う。すべての人が、自分に合った思考方法を絶対にものにすべきだ。 (/)
全てを気合入れて読まなければ何の事か理解する事が難しいでしょう。
書いてある事は”なるほど。。”と思うことばかりですが、実際、実践でこのテクニックを使うにはかなり馴れが必要と思われる。
しかし、一読(しかも、気合を入れて)しておく価値はあり。
社会人であれば全ての職種に通じる共通的な話題だと思います。
(本来は、このような内容は義務教育中に習っておくべきでは。。) (k-z/2003-02-21)
この本を買ったのはもう3年以上前になる。読んだ当初は、「なるほど、このように考えていけば、このように書いていけばわかりやすい」と思ったが、実際は本の内容の1割も実践できていない。ある程度論理的思考が身について初めて役に立つ一冊かもしれません。 (新谷/2003-01-11)
既に古典的な名著なので、
いまさら書評を書くのも・・・と言う気もしますが。
同書を手に取る方も多いと思うので、
書評というより推薦文という形式で書き記したいと思います。

【同書の構成】
1.考える
  (1)ロジックの順序に従う
  (2)グループ内の考えを要約する
2.書く
  (1)トップダウン型かボトムアップ型かを選ぶ
  (2)演繹的理由づけか帰納的理由づけか
  (3)ストーリーを組み立てる
3.問題解決する
  (1)問題を定義する
  (2)問題分析を構造化する
4.表現する
  (1)ピラミッド原則で構成する
  (2)ピラミッド原則で表現する

文章の書き方を、「翻訳本」で学ぶことに疑問を感じる人も多いでしょうが、
純粋な意味での「書き方」ではなく、「論理的思考法」といった理論を中心としています。
したがって、そういった心配は少なかろうと思います。
逆に、知識として頭に入っても、実際には出来ないという問題が出てくると思いますが、
これは、同書を常に手元に置いて、参考にしていけば改善されると思われます。
常に手元に置くべき本であると同時に、
論理思考を組織内に浸透させる目的で、組織ぐるみで学んで欲しい一冊です。

次に読むと良いと思われる、相乗効果(共鳴)がある本を紹介します。
同書を読まれた方は、以下の書を読んで欲しい。
また、以下の書を読まれたことのある方は、是非、同書を読んで深めて欲しい。
・考える技術・書く技術      板坂元  講談社現代新書
・知的生産の技術         梅棹忠夫 岩波新書
・レポート・論文の書き方入門  河野哲也 慶應義塾大学出版会
(手帳の達人/2006-07-20)
スルメのような本です ||||||||||||||||||
 この本は、噛めば噛むほど味の出るスルメのような本です。
 良いレポート(報告書)を書く秘訣はたった2つだとさらっと書いてあります。これだけでも目から鱗が落ちたようでした。
1.読み手が何に疑問を感じるかを考え同じ土俵にたたせる事
 →答えを用意していない疑問を持たせない
2.考えの並べ方が、読み手の理解プロセスとかみ合うこと
 →理解プロセスには4つしかない(演繹・時間順・構造順・優先順)
 問題定義のフレームワークがまた素晴らしい。「7つの標準的な疑問」を示し、簡単ですが具体例まで書いてあります。文章が簡単なのでついわかったつもりになって読み飛ばしてしまいそうですが、良く考えると確かに通常のビジネス文書でこの7つに合わないものはほとんどないことに気が付きます。
 最初読むと「ピラミッド原則」にばかり目が行きますが、読み返すと徐々に著者のメッセージが浮かび上がってきます。これが必読書と言われている理由だと思います。学生さんから経営者まで全ての層の方にお奨めします。 (hat/2003-01-31)
上級者向けの本 ||||||||||||||||||||||||
私の様な初心者にとって、本書は非常に読み応えがありました。物事を考える上で重要なポイントが、極基本的な事から発展的な事まで系統立てて説明されています。ビジネスの企画書を中心に、多数の具体例が本書で取上げられています。この本の難点は、他の翻訳書同様、日本語が多少分かり難い事です。しかし、本書と格闘する価値は十分にあると思います。本書のポイントを根気よく実践すれば、より明快に物事を考えられる様になると思います。思考が明確になれば、ビジネス文書を書く能力も自ずと向上するでしょう。 (/2000-11-15)
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平均点:4.5
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「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)
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ASIN:4270000694
ランダムハウス講談社(2005-06-23)
翻訳:池村 千秋ドロシー・レナード
売上順位:6212
¥ 2,310(中古:¥ 1,850)

レビュー総評点:86
 製造業はじめ多くの企業の現場は、伝承された経験知・暗黙知で支えられてきたが、今、団塊の世代が会社を去る時がやってきた。上場企業の多くが新卒採用を急激に増やし学生採用数はバブル期並みまで回復、就職氷河期が嘘のようでさえある。そんな今だからこそ有用な知見と方法論が米国輸入の本書には垣間見られる。前著『知識の源泉』でも見せたドロシー・レオナルドの洞察力は、今更ながらにわが国企業経営の課題に直結するのである。
 ディープ・スマートとは、経験によってのみ獲得される経験的な智慧である。ディープ・スマートの持ち主達は、余人には識別し難い特定の問題を発見でき、迅速かつ懸命な決断を下す。その判断は直観でありながら凡そ正しい。著者は、大半の企業でなされている人材開発プログラムには人間の学習方法に関する洞察が欠けていると説く。目に見える技能や経営知識ばかりを詰め込み、ディープ・スマートを継承する仕組みがなっていないと論じるのだ。
 そのための方法論として、システマティックな徒弟制度の有効性を訴える。即ち、単に「俺の背中を見て技術を盗め」ではなく、学ぶ者がレセプター(脳内の受動器)を形成しつつ経験させることを促すのである。その方法論が、Guided Experience(指導の下での経験)、Guided Observation(指導の下での観察)、Guided Problem Solving(指導の下での問題解決)、Guided Experimentation(指導の下での実験)である。徒弟と言うと、その効果の高さは理解されながらも、決してコスト効率は高くない。ましてや3K職場的な暗いイメージが付きまとう。しかし、著者は、システマティックな徒弟が、無駄な教育プログラムやナレッジマネジメントシステムに投資をするよりもどれだけコスト効率が高いかと再考を促すのである。
 戦略コンサルファームのパートナーと以前話をした際、コンサルの技量は最終的に徒弟でしか伝えられないと言っていた。また、わが国では古来より「守破離」、風姿花伝に曰く「秘すれば花なり秘さざれば花ならず」、山本五十六曰く「やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、誉めてやらねば人は動かじ」という言葉がある。全て伝承の哲学と言える。
 本書は、伝承においてわが国で語り継がれてきた知見を、現代経営学的に再整理したものであり、教育プログラムの再開発において一考の価値ある知見だと思える。 (ダチョウ平雅作/2005-07-21)
マネジメントに関する知識は,製品や製造に関する知識より暗黙的・経験的であり,簡単には伝えることができない.ここではそれを「ディープスマート」と命名している.

本書では,「ディープスマート」の体系化を行うとともに,「ディープスマート」の継承に最も有効な方法は「指導のもとでの経験/コーチング」であると主張し,具体的なコーチングのパターンを示している.

登場する具体的事例は,2000年ごろのシリコンバレー等のベンチャー企業の創業者が,経験豊富なコーチ(ベンチャーキャピタリスト,インキュベータなど)からマネジメント知識をどのように獲得し,それが企業の成長にどのように影響したかを,著者らが直接インタビュー調査した研究成果に基づいており,臨場感が伝わってくる.

技術移転や継承に関する文献は多いが,マネジメントに関する知識の移転や継承を体系化したものは少ない.実際,企業においても,技術や市場に関する知識共有・移転はある程度システム化されているが,よりディープなマネジメント知識の移転・継承に関しては,まったくの人依存・属人的であるケースがほとんどである.その意味で,読者の頭の中にデープスマートの継承に関する体系的な「レセプター」を構築できるだけでも本書の意義は大きい.
(ナレッジベーストビュー/2006-07-31)
 ディープ・スマートとは、経験によってのみ獲得される経験的な智慧である。ディープ・スマートの持ち主達は、余人には識別し難い特定の問題を発見でき、迅速かつ懸命な決断を下す。その判断は直観でありながら凡そ正しい。著者は、大半の企業でなされている人材開発プログラムには人間の学習方法に関する洞察が欠けていると説く。目に見える技能や経営知識ばかりを詰め込み、ディープ・スマートを継承する仕組みがなっていないと論じるのだ。
 そのための方法論として、システマティックな徒弟制度の有効性を訴える。即ち、単に「俺の背中を見て技術を盗め」ではなく、学ぶ者がレセプター(脳内の受動器)を形成しつつ経験させることを促すのである。その方法論が、Guided Experience(指導の下での経験)、Guided Observation(指導の下での観察)、Guided Problem Solving(指導の下での問題解決)、Guided Experimentation(指導の下での実験)である。徒弟と言うと、その効果の高さは理解されながらも、決してコスト効率は高くない。ましてや3K職場的な暗いイメージが付きまとう。しかし、著者は、システマティックな徒弟が、無駄な教育プログラムやナレッジマネジメントシステムに投資をするよりもどれだけコスト効率が高いかと再考を促すのである。
 製造業はじめ多くの企業の現場は、伝承された経験知・暗黙知で支えられてきたが、今、団塊の世代が会社を去る時がやってきた。上場企業の多くが新卒採用を急激に増やし学生採用数はバブル期並みまで回復、就職氷河期が嘘のようでさえある。そんな今だからこそ有用な知見と方法論が米国輸入の本書には垣間見られる。前著『知識の源泉』でも見せたドロシー・レオナルドの洞察力は、今更ながらにわが国企業経営の課題に直結するのである。 (ダチョウ平雅作/2005-07-19)
知識とは何か |||||||||||||||||
「経験豊富な人間はどうやって初心者に知識を伝えるか。」
この疑問からこの本は生まれた。
情報化社会は知識社会を生み出した。
知識が社会的、経済的価値を持つ時代になった。
そして、知識労働者という概念が浸透した。
知識が大きな価値を持つ現代において
経験を含む専門知識を次世代にうまく伝えるとは
一体どういうことなのか。
様々な側面から知識について検討し
その全貌に迫っていく。
エキスパート、またはその卵にとって
自らの持つ専門的な価値を考える最高のきっかけとなるはずだ。 (respiration23/2005-07-12)
原題である「ディープスマート」とはその人の直接の経験に立脚し、暗黙の知識に基く洞察を生み出し、その人の信念と社会的影響により形づくられる強力な専門知識、と説明されている。掴みどころが難しく、如何にしてこれが生まれ、移転させることが出来るのか、過去から様々な研究がされているところである。
本書は特に2000年前後のITバブル華やかな頃のシリコンバレーを中心としたベンチャーキャピタル(コーチ)とベンチャー企業の経営者(教え子)の事例を中心に研究されたものであり、2年に満たない短期間に知識の誕生から死に至る過程を実験の様に見て来た点が興味深い。
ドットコム・バブル期の「群集についていって、それが正解ならば、実に結構。群集についていって、それが不正解でも、それほど悪いことではない。だが独りぼっちで不正解だと、間抜けに見えてしまう」という言葉は当時の群集心理の状況、人間の考えに及ぼす社会的な影響を端的に言い表している。
「知識」とは信念に基づいた主観的なものであり、それが故に本人を取り巻く環境にも左右されながら形成される。なかでも自らのアイデンティティーと結びつき、周囲の人物に支持され、直接の経験に基いたものは中核的な信念となり、少々のことでは揺らがない。如何にして「正当化された真なる信念」である「知識」を会得するのか、原題と同様に極めて「ディープ」な課題の様に思われる。 (hbspmd/2005-07-20)
 多くの研究者に読んでもらいたい学術書という位置づけなら、目次をもっと詳しくする、索引、引用・参考文献一覧を付けるなど手を抜かないことだ。原著には、索引と文献一覧がある。はじめから気合が入ってない。読み終えて、振り返るにも本文だけではいかにも。

 本書の中心テーマである「ディープスマート」とは、「直接の経験を土台とし、時間をかけて蓄えられた暗黙の知識から引き出された洞察を生み出すもの」(p.265)である。直接の経験とはどの様なものを指すのか、それが有効であるためには何が必要か、時間をかけてとは誰が誰に何年かけるのか、引き出すとはどういうことか、洞察・直感とは何か、それが組織の持続と成果を挙げることとどう関係があるのか。フィールドワークをベースに地道な探索と仮説・検証に取り組むが、読んでいて明瞭さに欠ける。

 全9章のうち、第7章から本題が始まる(p.223)。それまで忍耐して、ドラッカーも野中郁次郎先生も引用されているが、研究の議論を構成する概念・事例のいわば暖機運転を延々と述べる、という章立てである。各章末に「ポイント」をまとめてあるのが救い。
 日本の自動車会社の効率の良さを浮き彫りにしている箇所があるが、労働者は一日中、機械音など人の声も聞き取れぬ環境の中で、思考力を失った頭で改善提案も提出せねばならぬ。レナードは参与観察もアクションリサーチもやっていないだろう、こういう点には触れずじまい。日本の自動車屋の目標・プロセスすべてが、万歳三唱ではない。米国メーカーだっていい車を作っている。

 ディープだからスマートというのではないか。シャローなものはなんというのか。ディープスマートに対して大きな意味を持つ「中核的信念」について議論は展開する。KMのその後、に興味をお持ちの方、ご一読を。
 索引なし。 (空也 苦惑子/2006-06-24)
畑村洋太郎先生の著書「技術の創造と設計」で提示された3現主義の重要性を米国的に表した良書です。

綿密な調査のすばらしさ、そして章立て構成からくる使いやすさと、海外のこの手の本にある良さが満載されています。内容的には2000〜2001年のネットバブル崩壊を中心に調査しているので個人的にで時代を体感していたのでとても分かりやすいです。そしてネットバブルから流れ出した負の遺産を、まさしく失敗学として次世代に活かしていこうとする姿勢が素晴らしいと思います。 (camperpapa/2008-06-16)
企業の生産現場での経験知や暗黙知をどう技術委譲するか?トヨタ生産方式に事例を見るように、図面や文書に明文化できない知識をどう伝承するか?が本書の記述の出発点である。企業経営には、投資的側面と財務情報の管理等、不確定要素があり、これを上手に遣り繰りすることが求められる。著者の提示する「ディープ・スマート」の委譲により、コーチが部下に経験を再創造させる「実験的知識獲得」が重要だと説く。これは、一定の年数を経なければ培えないノウハウである。実際、個人の資質と考え方に経験が加味されて、これが企業運営を上手く運ぶ人材を抜擢するしか仕方ないように個人的に感じる。著者の示したい点が不明瞭で、分かり辛い書籍だと思う。技術上のボルトが何故疲労破壊するか?車体の柱がどの箇所で折れ易いか?等、実験的に経験することで、知ることもあり、シミュレーション至上主義では何ともし難い事例もあるが、経営的観点からは、社会の基盤やニーズと企業体の存立理由や運営上の問題点等の噛み合わせの問題で、自然に儲かる企業もあり、わざわざ「ディープ・スマート」と称して固有の問題にしなくても良かったのではないか?と思う。以上 (happysmile/2009-06-04)
タイトルが示すとおり、
言語化が難しいが、経験的に獲得される重要な知識・技能について
伝える方法をまとめた本。
本書にある「ディープスマート」とはこうした知識・技能の事を指す。

この本で「ディープスマート」として表現されるものは、
職場での生活の中でOJT方式で獲得されるものが多いと思われる。
OJT方式は言語化(マニュアル化)が難しい知識・技能でも獲得させられる反面、
効果的に養成することが難しい、とみなされやすい。
よって、OJTを重視する環境では
マニュアル化された知識・技能が軽視されるばかりか
新しい知識・技能のマニュアル化そのものが軽視される、
そんな風潮を生み出す可能性がある。
現代の職場社会で
そうしたOJT方式を重視する風潮がどこまであるか定かではないが、
そうした風潮に一石を投じる刺激的な一冊だといえる。

なお、肝心の「ディープスマートを伝える技術」そのものについては
ディープスマート自体の言語化そのものが難しいためか、
どこかつかみどころのない感じもぬぐえない。
しかし、本書で「ディープスマート」として定義される数々の知識・技能を
意識的に言語化し、マニュアル化しようと努めるだけでも
職場の発展のためには有益なのではないかと考えさせられる一冊であった。 (ozean-schloss/2009-05-30)
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戦略シナリオ 思考と技術 (Best solution)
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東洋経済新報社(1998-11)
斎藤 嘉則
売上順位:6773
¥ 2,520(中古:¥ 1,340)

レビュー総評点:144
最初の「思考のモラルハザード」の項は個人的には冗長だが、思い当たる節のある人もいるはず。この本では、責任とリスク、3C+3Sということに重点が置かれて書かれているが、集中、選択、差別化戦略については具体的に記述されており、参考になる。
戦略立案の具体的な手法や流れについては、同じ著者の「問題解決プロフェッショナル」の方に譲る(同書でも参照されている)ものの、セットで読みたい好著。 (foo/2001-07-22)
戦略立案には、マジックソリューションはない。様々な戦略立案のテクニックはあるが、戦略立案において重要なのは、そもそも「戦略とは何か」を理解すること、その上で、戦略を立案するということにはどういったプロセスが必要なのか、どういった意識、態度、能力が必要なのか、を認識すること、であると思う。
本書は、このような本質を捉え、戦略的思考とその他の思考回路との区別を明確に指摘すると同時に、戦略的思考を展開する上で必要なフレームワークを「戦略エンジン」として提示している。企業の戦略にとどまらず、あらゆる局面で必要とされる思考回路であり、応用範囲が非常に広いのが特徴である。
まさに「目から鱗」の感であり、迷ったときや自分の反省においても、この本に戻るようにしている。 (magic32/2001-04-30)
最高の戦略入門書 |||||||||||||
某外資系コンサルティング会社に、新卒の戦略コンサルタントとして入社したときに会社に渡された本です。一緒にコトラーやポーターなどの伝説の戦略本も渡されましたが、当時の私にはこれこそ最高の書でした。本質的でありながら、学生のアンポンタンな私にも読めたという、わかりやすさもすばらしい(コトラーやポーターは私には難しかった)。いまでも基本に立ち返るため、時々読み返す、最高の戦略入門書です。 (河合 拓/2004-05-09)
仕事の関係で、自分の考えをまとめようと「シナリオプランニング」ものを探し、同書を手にした。最初に読んだとき、howものを探していたため、「あれ?なにか違うかな..」と思いながら読み進めていると、グングン本の中に入り込んでしまい、終わったときには感激すら感じてしまった。これほど実際のプロジェクトの「つぼ」を押さえている本を見たことがなかった。
 同書では、戦略は星の数ほどあり、それらを体系化するとこの分量では収まらないので、シナリオを作り出す最も大事な部分「戦略エンジン」にフォーカスして執筆したと書いている。実は、私は悩みを持っており、上司から、自分がやってきた仕事の進め方、考え方を体系化して欲しいと言われ、当惑していた時だった。問題解決の手法など個社ごとに違うし、一般化することなんてできないよ、と高をくくっていたので、同書を読んだ後に、見事にそこに体系化されているのを見て、感激してしまったのである。内容は極めて平易で分かりやすく、とにかく実際のプロジェクトのイメージがすばらしくビジュアルに浮かび上がる頼もしい本 (藤岡清/2004-12-19)
「具体的結論を出す力」,「過去から将来までを洞察する力」,「リスクを伴う判断を行う力」がどういうものであり,どのようにして身に付けられるか,ということを,色々な例を通じて説明している。戦略の立て方をやや単純化し過ぎている嫌いもあるが,基本的な考え方を身に付けるには役に立つ。 (/2001-05-15)
戦略の玉手箱。 |||||||||||||
元マッキンゼーのコンサルタントが、戦略構想の基本と秘訣を伝授してくれる。。3年ほど前の本だが、既に『戦略本の古典』といった風格すらある。戦略立案から評価までを、ありとあらゆる要素・手法を駆使して解き明かして行く語り口は、筆者の日本企業に対する閉塞感や期待感からか、実に熱いものを感じる。豊富な図のわかりやすさも、特筆もの。 (パワー/2001-04-29)
企業参謀に匹敵する |||||||||||||||||||
 現代社会において「戦略思考」の必要性を説く。現状の改良と発展を得意とする「オペレーション思考」は日本人が最も優れた部分だが、今日は、将来が過去現在とまったく異なる激変の時代だ。現状改善では追いつけない。あるとしても、変化に伴うリスクと、責任を負うことを恐れ、結論を先送りにし、計画よりもエクスキューズ(言い訳)を作成するばかり。山一や拓銀が最たる例である。著者はこれを「思考のモラルハザード」と名づけ、非難している。仮に結論を出せたとしても、そこには何のロジックも明確な利益もない。まさに「ギャンブル思考」である。体験したことのない状況から、混乱した果てに出てきた結論に、効果が出せるはずがない。
 リスクを恐れず、しかし最小限にとどめ、利益を得るための効果的プランを練る。これを著者は「戦略思考」と名づけた。本書は戦略思考の核になる『戦略エンジン』を構築するための書である。単なるハウツー本とは違い、読者の思考を根本から変え、自ら考え、実践するプロフェッショナルにすることが目的だ。エンジンという題名も、そうした自分で働きかける機動力を想起させる。
 著者の信条は『実践で使える』だそうで、経営学者の本にありがちな「戦略はこうするべきだ」という観念論はまったくない。実際的に何が必要か、どうしたらよいのか、要点は何か、間違えやすいところはどこか、すべての具体性を網羅している。我々が目指すべき理念も解説されているが、これまた具体的だ。要約すると1、責任を誠に理解し、具体的結論を出す。2、ロジックにより問題の構造を洞察する。3、リスクを適度に押さえ、チャンスを目指す。この3つだ。
 とにかくシンプルで具体的。誰でも理解できるし、すぐ実践できる。そして、何度読んでも面白い。戦略思考の理念は、現代人の羅針盤になり得る。著者はマッキンゼーに勤務していたそうで、かの天才コンサルタント、大前研一氏の遺伝子を確実に受け継いでいる。本書が名著『企業参謀』に匹敵することは間違いない。それから、同じ遺伝子を受け継いだ後正武氏の著書にも注目したい。
 名著である。 (vrio228/2005-04-06)
私が「経営戦略」という言葉に初めて触れた本です。

実戦的かつ理論的に戦略のための思考方法が書かれています。
筆者が「思考のモラルハザード」と呼ぶ非生産的で無責任な状態には誰もが
陥る可能性があります。

経験則に縛られず、リスクを最小化しながらパフォーマンスを最大化する
道筋をたてる。経営者なら誰もが望むスキルが手に入ります。
素晴らしい本です。

(けんせー/2009-01-14)
この本を読み、実際に氏の講義に参加する機会をいただきました。変化する社会の中でリスクをとる判断を行うことができるか?常に考えるためのフレームをわかりやすく解説していただいています。具体的な戦略に落とし込むポイント、最後には企業理念にも照らし合わせたGO/NO GOの判断の基準もわかりやすく解説された秀逸の書です。市場環境が変化する中で、考える事を先延ばしにする前に、この本を読みリスクを抑えながらリターンを確率高く、過去の経験(オペレーション志向)以外の新たな価値を見出す指針としてぜひ読んでみて下さい。 (/2005-03-01)
「ふ~ん、なるほど。」「確かに、そうだ」の連続。そして、図解が非常にわかりやすい。内容もそして図解も、実務でストーリーを考えたり図解をしたりする際に、この図を使ってみよう、この視点で考えてみよう、と多くの閃きを起こしてくれる。そんな1冊です。まさに「思考と技術」! (/2005-02-04)
知識から実践へ ||||||||||||
本書では、リスクを避け前例に従う考え方を「オペレーション思考」、むやみに危険を冒す考え方を「ギャンブル思考」と定義した上で、今後成功するためには、リスクを把握し分析した上で、必要に応じリスクをとっていくという「戦略思考」が必要であるとして、前半(第一部)で戦略思考の本質と、戦略思考を身に着けるトレーニング方法を解説している。
同じ筆者による「問題解決プロフェッショナル」を読み、ロジックツリーやMECEのコンセプトは十分理解したが、実践でうまく使えないという人は、本書の第一部を是非読んでほしい。
この本を読むだけで、戦略的な思考ができるようになるわけではないが、本書に書かれていることを参考に、日ごろの仕事に取り組めば、徐々に戦略的思考が身についていくことが期待できる。
後半(第二部)では、第一部で説明された戦略思考をベースに、さまざまなツールを用いて経営戦略を立案していく方法が解説されているが、こちらは類書に比べ本書が特に優れているとは言いがたい。
(かつおどり君/2005-12-04)
大きく2部に分かれます。1部目は、「戦略的な思考方法、分析方法」についての説明です。ロジカルシンキングの説明です。その例として、企業がどのように考えて、このような行動をとったのかの事例、そして演習問題もあります。「ワクワクしながら」とける演習問題です。
2部目は、いよいよ、戦略のつくり方。戦略作成の手順というよりは、戦略を考えるとは、何をどう考えていくのか、3C+3S、バリューチェーン等の「戦略を考える上でのフレームワーク」の紹介、何がポイントになるのか、というような説明の方が中心です。
文章も読みやすいですし、事例や練習問題も、興味深いものです。肩肘はらずに、読める本です。そのかわり、内容は濃かったです。
個人にも、戦略が必要だ!毎日の仕事にも、戦略は必要だ!という視点で書かれています。読むために、特別な前提知識が必要な本ではありませんし、どんな仕事をしていても、参考になることがあるのでは、という印象です。 (lemonerika/2005-04-21)
 論理的に考える癖をつけるには、同じく齋藤さんが書かれた問題解決プロフェッショナル」が参考になりました。しかし、例題ではなく実際に自分が取り組む問題に適用しようとするとすぐに壁にあたってしまうのではないでしょうか。「材料が十分集まっていない」、「一緒に進めることになっているXXさんがXXで困る」といった言い訳が噴出して、「ああ、もっと合理的な世界であれば、この合理的な私の頭がもっと活きるのに・・・」となってしまわないでしょうか。
 その状況が齋藤さんが指摘する「思考のモラルハザード」でしょうか。「戦略」、「思考」・・・と概念的な言葉が飛び交っても、「行動」が伴ってなければ意味がありません。「制約がある状況でいかに戦略をたて行動し、結果を自らにフィードバックして前に進むか。」を追求するために役立てましょう。 (jimmy/2005-02-14)
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失敗学のすすめ (講談社文庫)
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講談社(2005-04)
畑村 洋太郎
売上順位:1095
¥ 560(中古:¥ 200)

レビュー総評点:127
失敗とは何か、、、
失敗の種類と特徴
失敗を起こす原因は、、、
致命的な失敗とは、、、
について書かれた本当に示唆深い1冊。

実際の事故(タコマ橋の崩壊、雪印問題、自らの研究室での実験、等々)を事例に、何がおき、何が原因で、それについてどう対応したかを紹介した上で、それをどう利用していけばいいかについて書かれています。
こんな本が、講談社文庫から出ているとは露とも知らず、驚きつつ感動してしまいました。

特に失敗情報の伝わり方・伝え方は、本人が大学の講義で学生に伝えていく苦労も含めて書かれていますので、すごく参考になります。
著者は、意図的に失敗するように講義や研究を行っており、小さな失敗、訓練での失敗なくしては、本当の技術や知識の習得はないと言っており、
確かに、過去に失敗したことって、よく覚えているし、二度と同じ失敗はしないように気をつけるよなあ・・・などと感心してしまいました。

また、失敗には「よい失敗」と「わるい失敗」があり、
未知の事象に突き当たり、それによって失敗することで、技術が進歩するのは「よい失敗」だが、
不注意や、未熟さでおきる失敗は「わるい失敗」だとしています。

さらに興味深いのは、失敗の原因には階層があり、
個人の技術の未熟さから発生するものと、
指導の悪さから、マニュアルの不完全で起きるものと、
会社や組織の構造上の欠陥から起きるもの
果ては、社会や文化を原因にして起きるものがあると説明しています。

まさしく「失敗学」と呼ぶに相応しい名著です。 (蒼海苔天祐/2007-01-27)
行動して、失敗を糧に |||||||||||||||||
 普通の感覚で言うと「失敗=恥」みたいなものがある。しかし、この本で述べられていることは失敗を知識化してどう生かすかについて語られている。
 そのためには、失敗と向き合わなくてはならない。会社などでこの本に書かれているような取り組みを行おうとするのは正直言って難しい。しかしその取り組みも、失敗を重ねていけば、いつか上手くいくのだろうか。
 やはり失敗と向き合い、失敗を知識化するための文化には相当の労力を要する。ただし、そのための価値はあることは確かだ。人は必ず失敗するし、これまでも人は失敗から学んで成長してきたからだ。
 色々なハウツー本が出版されていて、それらを沢山読んでいる人もいるだろう。たまには「こうすれば上手くいく」ではなくて「失敗」について学ぶ価値もある。なぜなら、何も行動せねば失敗しないから。行動するためにハウツー本読んでいるのに、行動しないのは勿体ない。行動した結果、失敗したらこれをもとに失敗から学ぼう。
(arlo/2006-08-23)
失敗から学ぶことは大事だと思っていましたが、ここまで真剣に考えたことはありませんでした。
失敗の定義から始まり種類・特徴、そして創造にいたるまでの流れはまさに圧巻です。
今現在もさまざまな失敗が表面に出てきていますが、そのほとんどは事前に予測し対処可能なものがほとんどです。
今の日本に求められているのは、失敗を隠すことではなく生かすことではないでしょうか。
一人でも多くの方に読んでもらって失敗に関するイメージを変えて欲しいと思います。 (好奇心のかたまり/2006-02-06)
「失敗は成功の母」
そんなことは知っているよ!という人がほとんどだろう。
でも、それをしっかりと理解し、実際に実践している人はどれだけいるのだろうか。
失敗「学」と堅苦しい名前がついているものの、本書で著者が言いたいことは
 「失敗は成功の母」
という、ただそれだけである。
その格言を、実例を交えながらいろいろな角度から分析し、著者の考えを盛り込ませながら、説得力をもたせたのが本書である。
失敗とは何か?
失敗とどのようにつきあえばいいのか?
失敗をなくすにはどうすればよいのか?
失敗を忌み嫌うのではなく、失敗と真正面から向き合う。
社会としても、組織としても、そして個人としても、失敗に対する肯定的な態度を形成していくことを著者は望んでいる。
失敗は必ず起きるものである。 (the_world/2005-10-01)
いい本だけど。。。 ||||||||||||||||||||
失敗学というタイトルをつけた出版社の勝利ですね。
この本は失敗学という考えを広めるのに貢献しましたが、
内容的には、抽象的な概論論がメインです。

(この研究そのものは畑村先生だけでなく、同じ様に
 複数の人で研究していたようです。)

同じように研究されていた中尾 政之さんの失敗百選の方が
具体的で体系化されていて面白いです。
(この方も畑村先生と一緒に活動されていたようです。)

学校の先生らしく、抽象的な概念や学問化することには長けていますが、
私にはいま一つ迫力を感じませんでした。
畑村先生の本では「危険学のすすめ」の方が実践的で
格段に面白いです。
こっちの方が、真剣味、迫力みたいなものがあります。
(English learner/2007-05-07)
何事にも失敗はつきもの。
失敗は次の成功の糧になる。

誰もが頭の中では解っている(つもりになっている)ことだが、実際には失敗自体が経済的損失やイメージ悪化に直結するので、組織の雰囲気として許されないことが多い。そのため、失敗隠しが無意識か故意かによらず行われて、思いもつかないような事件に発展することがある。

本書では「失敗」を如何に分析・知識化して次に活かすかということを提案している。また、「失敗」が表面に出にくい特徴を指摘して、大きな失敗を起こさないためにはどのような点に注意すべきかを明らかにしている。

全体的に読みやすく、解りやすい。そのうえ様々な角度から「失敗」を分析しているので、自分や周囲で起きている失敗と関連付けることが容易で、より生々しく感じることができた。
技術者には特にお勧めする。読むことで目に見える技術の向上を得られるわけではないが、本書のような考え方を持つことで、技術レベルの底上げと安定化を図れると思う。 (Takahiro/2005-11-22)
失敗学は重要な学問です。が、この本はそれをとりいれる「すすめ」を書いたものであって、失敗学自体を書いてはいません。
もし失敗学そのものを具体的に知りたい、大枠でも知りたいと思っても、これでは不十分。現在の様々な技術やビジネスの開発に、「失敗を活かす事自体思いつかなかった」、という方は是非読むといいです。興味深いエピソードをわかりやすく書いています。
しかしその先、失敗学そのものについては、また別の本を探す必要があるでしょう。 (ペリエ/2008-02-22)
失敗学というタイトルは面白いですね。失敗も煮詰めれば学問体系になるもの。
とはいえ、内容はそれほど堅苦しいものではないので多くの人に勧められます。
人生経験の大半は失敗、恐れるに足りないと思いました。 (ミッシー/2007-05-03)
 僕の場合、失敗を恐れる気持ちが強いですが、失敗に対して真摯に向き合う事の大切さを知らされた本です。
 「失敗は成功のもと」といわれる格言を生かすためには、失敗と向き合い失敗の法則性を理解し、要因を知り、
失敗が成長して致命的なものになる前に未然に防止する術を覚えること。
 失敗から学び、失敗のマイナス面ばかりを強調するのではなく。 失敗のプラス面に着目し次の技術の進歩に
つなげるか、また失敗を如何に知識化して組織・社会で共有化していくべきかの方法論、新しい事にチャレンジし
て創造性を発揮するために失敗学から学ぶ方法論等参考になります。
 昨今の、事故が多発する日本社会において、より多くの方・世代を越えて読み継がれて欲しい本です。 (本が好き/2007-04-17)
失敗は成功のもと ||||||||||||||||
一言で言えば、「失敗は成功のもと」ということが述べられている本。具体例や、実践する上での注意点が盛り込まれており、説得力を増している。
全体最適の重要性やら、TQCや論理的思考の落とし穴やら、とても興味深く読ませていただいた。
どのような分野であれ、仕事を進めていく上での参考となる、示唆にとんだ本である。 (冬の暖かな鎌倉の海岸で/2006-05-10)
 しかしねどれもこれも失敗は成功のもとと
昔からいうように読んでいてたのしい。

成功するより失敗するほうが断然多いわけで
わたくしなどは安心してしまう。
しかも、失敗のあとしまつがすばらしい。
そーすると失敗学というよりしっぱいした時の
こころのありようを説いているのではないだろうかる

おもしろい、是非一読推奨!! (flora/2007-03-26)
「失敗学」と聞くと、一見ネガティブで、あんまり手にとって見たくないなぁと感じますが、読んだらビックリ、とっても為になる失敗が網羅されています。
この本が優れているのは、失敗を繰り返さない為に、どうやって「知識化」をするかと言う視点が、全編に貫かれているところでしょう。

そこで目鱗だったのは、「報告は主観的に書く」と言う点でした。
今までは、誰にでもわかるように、感情を排除して、極力客観的に書くのが正しいと思っていたんですが、「知識化」を有効に行う為には、「主観的」に書いて、読み手の印象を強めた方が効果的だと言う解説はとっても為になりました。 (jiateng4/2008-04-24)
「失敗」は痛いです、本当に。
大きなプロジェクトを失敗した後で反省するために読みました。
目から鱗です!
そのときに何を感じたかが重要、なんて思いもしませんでした。
これまでは原因分析して客観的に客観的にしようとしていただけですから。
失敗を前向きに捉えることの大切さを学びました。
同じ過ちを繰り返さないために。
自分も後輩も他の部門の人も… (lazybee/2008-03-29)
「どれでもいいから畑村さんの失敗学の本を読んどくといいよ」と教官にすすめられてこれを選びました。なるほど、人はこうやって失敗をするんだということがよくわかりました。自分が失敗するときのことはつい棚にあげてしまい、失敗を客観的に見て判断する、ということをときに自分が失敗した際は打撃が大きければ大きいほど、見たくないものですが。教官のいわれることはやはり聞いておくものだとこのときばかりは感心しました。 (picabo/2007-03-08)
工学博士である著者の経験、正に『失敗学の発想』をベースにした、判断と行動のとり方を紹介したもので、普段使っている“失敗を生かす”“経験を生かす”方法を教えてくれています。
日々の“繰り返し”になりがちな生活を、より有益にするために毎日を送るために必要な心構え、そして考え方はすぐに実践していきたいものだ。 (フジマサ68/2005-08-02)
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戦略パワー・プロフェッショナル
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ファーストプレス(2005-09-08)
齋藤 嘉則
売上順位:71627
¥ 2,310(中古:¥ 1,500)

レビュー総評点:88
 前著3冊、問題解決・発見、戦略の要素を収斂。更なる高みへ望むためには、4つの力が必要だという。マーケターや戦略家に適した内容である。
①フレーム力:街の夜景は美しいが、展望台から降りて近づけば、喧騒の一言である。望遠鏡か顕微鏡か、使い分けねば問題は見えない。対象をより的確・正確に捉える力が、フレーム力だ。
②コンセプト力:何を目指すのか。何を成すべきか。それが分かった人間には迷いが無く、弾丸のような突進力を見せる。高い訴求力を構築するためには、コンセプト力が必要だ。
③ロジック力:弾丸になるのは良いが、落とし穴は無いか。ネジは緩んでいないか。近道は無いか。設計図を創造する力。それがロジック力である。
④ポジショニング力:二枚目がほしい女に、三枚目と認識されては不合格だ。さらには、合格者同士の競争も控えている。学歴や性格、得意な要素で差別化を図ってアピールせよ。一味違う認識を与えるには、ポジショニング力が求められる。
 これら4つはリンクしているので、バグ&エラーを発見しやすい。斎藤氏の『実戦で使える』というポリシーが伝わってくる。総じてエクセレント。あとは熟読と練習あるのみだ。 (vrio228/2005-09-12)
戦略構想、問題解決関連の書籍のほとんどは、考え方の概説とツールの紹介に終始したものがほとんどだ。つまり、使えるかどうかは、読む人次第ということ。著者のこれまでの本が多くの人に支持されている理由は、考え方やツールの次に必要なこと〜読む人が自分のビジネスにどのように適用、応用していくか、にまで腐心していることで、これが他の類書と明らかに違う点である(もちろんそれを感じるかどうかは個人の問題となるが)。本書でのテーマである「4つの力」も、考え方としては目新しさはないが、どれも実際のビジネスでは本当に使える人はほとんどいない。特に、よく使われながら人によって理解が違う「コンセプト」については、いままでにない非常に明確な視点を提供してくれている。この点だけでも、本書を読む価値があるはずだ。 (考える人/2006-03-15)
面白い! ||||||||||||||
 面白い!「空席がある限りファーストクラスにアップグレードする」というサービスを始めた航空会社の施策は正しいか?など、読み手の興味を切らさせない事例を数多く(本当に多い)使って、最後まで一気に読ませてしまう内容と構成だ。
 面白さの背景にあるのは、焼肉屋郊外店を狙った飲料の開発を提言したり、ダイエーの通用口の観察によって従業員ファッションと取扱商品の矛盾を指摘したりと、著者自身の“頭”と“足”の成果を惜しみなく披露していることにある。名著『問題解決プロフェッショナル』の著者ならではの洞察が光っている。 (亮(りょう)/2005-09-09)
斎藤さんのシリーズの中では最も実践的な内容となっている。論理のための論理パズルのようなロジカル本が氾濫する中、この本は「実践的な戦略立案」の視点として、フレーム力、コンセプト力、ロジック力、ポジショニング力の4つが大事であり、実例を通してこれらのコンセプトをしっかりと説明してくれる。
 その内容はあくまでも実際のケースを紹介しており、読めば読むほど「なるほど」と思わせる内容だ。随所にちりばめられるチャートも平易で分かりやすく、例えば、「ロジック力」の解説の部分も、教養講座的な論理学ではなく、ビジネスモデルやビジネスシナリオの整合性を論理的に解明するという徹底ぶりで、相当実践を意識した内容となっている。
 ただし、内容は平易であるがゆえにやや軽く、本質に対する深い洞察力や創造力創出のメカニズムに切り込むというよりは、既存の情報を綺麗に整理しただけという感は否めない。
 ただし、ここまで分かりやすくまとめて貰えば、役に立つことは間違いないだろうと思う。アナリストクラスのコンサルタントや若手の企画部の入門編という位置づけだろうか。 (河合 拓/2005-09-18)
考え抜かれたシンプルな表現と、最新事例の豊富さで、類書を圧倒している。
頻繁に登場する「クリアな」という言葉に導かれて、読んでいる人間の頭を本当にすっきりクリアにする本。
難し過ぎず、かといって表面的ではない。
この読み終えたときのすっきり感は、他の本ではなかなか体験できないものだ。
自分は営業マネージャーだが、この本は営業マンが繰り返し読むべき本だと思う。営業マン向けの本は山ほどあるが、多くは単なるノウハウ本やモチベーション本ばかり。
読んでマイナスとは言わないが、「それくらい自分で気づけよ・・・」という程度の内容の本が多い。
問題解決型営業を実践したいのなら、本書で書かれている「4つの力」を使って考えるクセをつけたほうが良い。
顧客・市場・自社・自分など、いろいろな視点がポツポツと生まれてきて、何だか考えるのがワクワクしてくると思う。
それにしても、著者のトレーニングを一度受けてみたいものだが・・・。 (パワー/2005-10-02)
著者・斎藤氏の、豊富な経験と天性の結晶。
思考力を鍛え、有効な戦略を立てるには、4つのパワーが必要だという。
①フレーム力:夜の東京は、展望台から眺めると美しいが、実際に歩いてみると汚い。5フォースやセグメンテーションなど、目的に合わせてレンズを調節するパワー。
②コンセプト力:何をすべきか。何を目指すのか。これを知る人間は強い。製品の魅力、ビジョンなどを、より強く相手に訴求するパワー。
③ロジック力:これは有名だろう。優れた論理構造で落とし穴や近道を探し出すパワー。
④ポジショニング力:差別化の概念に近い。対象に、一味違う認識を持ってもらうために必要なパワー。
※4つともリンクしており、バグやエラーを見つけやすい。
前著『問題解決・発見プロフェッショナル』『戦略シナリオ』3冊を読むか、それに準ずる学習・経験を持つのが望ましい。あまりにも遠大なテーマを扱っているので、能力または向学心が無いものは『ああ面白かった』だけで終わってしまう。この点は要注意だ。 (vrio228/2005-09-15)
ビジネスにおける問題解決や戦略構想のプロセスで駆使すべき力を「フレーム力」、「コンセプト力」、「ロジック力」、「ポジショニング力」の4つに定義し、その各々について、各企業の事例を豊富に盛り込み解説した書籍。これら4つの力が戦略パワーを高めるし、問題解決、戦略構想の糸口を提示するが、事例が大企業の「戦略」レベルであるため、実際の日常マターでの適用に具体的なイメージが沸きにくい面があるが、問題解決、戦略構想の力を高めようとする層においては、その手法がある程度認識できる点で有益と言えよう。 (INNOVATE/2006-05-14)
この本がすばらしいと思う理由のひとつは、たくさん登場する図の一つ一つが非常によく出来ていることだ。一回読んだら、図だけを切り抜いてノートに貼り付けておきたいくらい分かりやすい。
本の内容はもちろんだが、このような分かりやすい構成で作られた本であることに「プロフェッショナル」を感じる。買って良かった一冊です。 (海援隊/2006-12-25)
コンサルタント、企業の経営戦略部門の人だけでなく、社会人一般が仕事に臨む上での常識として読んでおいた方がよい内容を分かりやすく記述している。問題解決をするには4つの力、すなわち、
(1)フレーム力
問題となる領域の範囲を的確に切り取る判断力
(2)コンセプト力
新たな価値を生み出すための原点を構想し、展開すべき方向性を示す力
(3)ロジック力
モノゴトの因果律を見抜く推察力と、ストーリーの筋書きを作る創造力
(4)ポジショニング力
相対的に優位な状況を構想し、その位置づけを受け手に認知させる力

が必要だとしており、それぞれの「力」について具体例を用いながら解説している。本書の中で何回か強調されているのは、(1)それぞれの力を養うことは大事なのだが、より大事なのは、それぞれの力を有機的に結合させ柔軟に使える能力を養うこと、そして、(2)これらの力を養うのは問題解決に向けて解決策を実践するためであり、机上の空論を行うためではないということを常に認識すべきということである。解決策を実践するためには、利害関係者にその解決策を売り込むコミュニケーション力が必要だと考えるが、本書ではあえて解決策の提示までをスコープに入れて分析、解説している。コンサルタントが書くこの手の本が最近多いが、その中でも上位に位置づけられるのではないか。 (Skywalker/2006-01-07)
内容自体は分かりやすくスラスラと読み進めることができました。
本書に込められているメッセージは、内容の分かりやすさとは対照的に、「ツールはあくまでもツール。戦略的思考を自分のものにするためには、徹底的に調べ抜き徹底的に考え抜かなければならない」というものだったのではないかと感じています。
公表されている業界動向などの資料を鵜呑みにしたり、既に一般的に使用されているツールを使っていかにも戦略的に考えたかのように装ったりすることを否定し、「戦略的思考」の習得は決して甘いものではないことを改めて痛感しました。
(/)
著者の経験から導き出された、問題解決や戦略構想に必要な4つの力(「フレーム力」、「コンセプト力」「ロジック力」「ポジショニング力」)の内容と、その使い方が説明されている。
著者には、これまで問題解決や戦略構想のための「問題解決プロフェッショナル」や「戦略シナリオ」といった良書があるが、本書は、それらの概要をまとめたもののような印象を受ける。その分、個別のスキルについては、これまでの著作に比べ、解説や論理性が薄い。
すでに、著者の著作を一通り読み、個別のスキルは身につけている人が、そのスキルを統合的に活用するためには役に立つのかもしれない。
(かつおどり君/2005-11-21)
著者はいわずとしれた、著名な問題【発見】+【解決】プロフェッショナルの作者です。
この2冊はとてもわかりやすく、かつやってみようかなと思わせる構成で、私も上司から薦められ、かつメンバーにも薦めています。

本書はその2冊のやきなおし、もしくはくりかえしなイメージが強く、実は上記2冊を何回か読むほうがよいのでは?と思いました。
問題とコンセプトは次元が違いますが、必要な力は似ているという印象です。

とはいえ、著者の本は新しくでるたんびに買ってしまうような予感はします。
(パタ/2006-03-13)
 一度読み終えて、「あまりぱっとしないな」と感じながら書評を書こうとしたときに、いつものフレーズに呼びかけられました。
「その出来事はあなたに何かを語りかけていませんか」
1年前にプロのコーチの方にコーチングしていただいたときに問いかけられたフレーズです。
 もう一度、サーっと復習しました。新しいことで目からうろこが落ちることはありません。しかし、理解を深めてくれます。実際の現場で使うときに役立つ実例がたくさんちりばめられています。
 武道であれば、決まった型をくりかえしくりかえし練習し、かなりのレベルに達したあとでも基本の型の繰り返しは続けるものだと思います。”戦略的に考える”のは、発明・発見よりも、武道ににているような気がします。 知っているからといって使えるようになったわけではなく、今日も繰り返し基本を学ぶ必要があります。練習のバリエーションのひとつとして加えられる本でしょう。 (jimmy/2005-11-05)
・著者の「プロフェッショナル・シリーズ」も同じ発想の上塗りが増えてきた。限界効用逓減の法則が作用している。
・しかし、著者のこのシリーズにはここ数年来お世話になっている。著者が展開するロジカルな切り口に興味を持ったからである。
・マンネリ化を脱出するには、著者が翻訳したミンツバーグの『戦略サファリ』ような鋭い分析力と辛口のコメント力が必要であろう。 (佐々木賢太郎/2006-09-15)
14件のレビューを表示しています。
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戦略「脳」を鍛える
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東洋経済新報社(2003-11-14)
御立 尚資
売上順位:1963
¥ 1,680(中古:¥ 979)

レビュー総評点:189
企業の戦略立案というと、誰もが知りたいけど、(一部の頭の良い人を除いて)誰もが良く理解できない内容ですよね。

本書は、BCGの日本代表を務めるコンサルタントにより、そのような内容について非常に読み易く書かれた良書です。

本書には、例えば下記のような事例や練習問題が多く出てきます。

・何故、トヨタは保険や金融事業にまで手を出すのか
・何故、ホンダは新興市場国に二輪車事業を展開するのか
・近くに大型のショッピングセンターができてピンチを迎える田舎のパン屋をどう救うか

これらや他の多くの事例について、とても具体的に解説がされており、納得感を得ながら良いテンポで読み進めて行くことができます。

また、「バリューチェーン」や「市場の進化論」といった、良く耳にするもののいまいち頭に定着しない、但し戦略の立案には当たり前に使用すべき用語。
「拡散」「フォーカス」「ヒネリ」といった、戦略の立案に必要な物事の見方。

これらが、事例や練習問題の解説にきちんと織り交ぜられており、知識として知っているだけにならないよう配慮がなされています。

本書の内容を十分に理解したところで、当然仕事に即役立つわけではないと思います。
ただ、社会人5年目の自分が今後の仕事のやり方を模索し、ビジネスキャリアについて考える上で、本書の内容を学べたことはとても大きいことだと思います。 (らきすけ/2007-01-08)
■もっと勉強したくなりました。
自分やチームの持っている力を「効率よく」「効果的」に活用できるノウハウがまとめられています。
ただし、この本を読んだところで「今ある能力」がベースになるので、いきなりスゴイ戦略がでてくるはずがないのは著者が指摘するところ。
基本をしっかり学ぶ意義を強く感じました。マーケティングや戦略論を「勉強しなければ」と動機付けになります。
■戦略作りの追体験
具体的な状況(ケース)に基づいて、自分ならどうするかを具体的に考えるシミュレーションを行えます。「えーそうかな」ということもありますが、何もない状況からどうやって「戦略」を生み出すかがイメージできます。
■勉強だけでも×
とはいえ、子供のような何にも縛られない素直な発想に大切さと難しさも指摘。勉強した上で、あえてそれを捨て去り「ゼロベース」で考える必要も本書のテーマです。 (emihal/2003-12-10)
いわゆるアカデミックな戦略論という「定石」だけでは勝てる戦略はつくれないと唱え、いかにその「定石」を役立たせるかということに焦点を当てた本。簡単に言えば戦略を「考える」ということは何ぞやということを解説してくれていて、経営戦略を考えるに当たって求められているスキルってこういうことなんだなって実感できます。そういった意味では、特にコンサルへの就職を考えている人たちにお勧めだし、コンサル以外の仕事をする人にも絶対役立つのではないかなと思います。
 多くの本にありがちな抽象論ではなく、具体的な例を挙げて解説してくれているので、分かりやすくて面白く、僕の場合一日で読みきっちゃいました。因みに、この本を読むと、より「定石」を学びたくなりますが、その「定石」については水越豊氏が書いている「BCG戦略コンセプト」という本がやさしく詳しく解説してくれてます。 (/2003-11-26)
戦略の定石やツールについて書かれた本はたくさんあるが、これは戦略発想の技術という「いわく言いがたい」ソフト的なものに焦点を当てた挑戦的な本である。
冒頭で「ユニークな戦略=定石+インサイト」であり「インサイト=スピード+レンズ」だと大胆に定義している。最初は全くピンとこなかったが、書を読むにつれて「なるほど。」と実感が湧いてきて、最後にはその考えの信者になってしまった。現在、私のデスクの壁には「公式」が貼ってある。
数々の事例とキーワードによってわかりやすく解説してあり、大変読みやすく、何度も読み返すことで理解も深まるはずである。
企業の経営を担う立場にいる方にはもちろん、社会に飛び込んだばかり若いビジネスパーソンや、これから社会に出る学生の方にとっても大変有意義な本である。お薦めです。 (/)
今までいわゆる「戦略論」と言われてきたものはほとんどが成功例の後を追跡して最大公約数を抽出したものである。しかし、新しい状況に対して新しい戦略を考案する際にはそれで十分とはいえないのが筆者の主張である。筆者はその本質的な能力を「インサイト」と名づけ、戦略系コンサルティング会社の戦略構築のインフラストラクチャーとなる能力を述べている。洞察力や論理的思考力など、ややもするとこのような能力は曖昧な説明になりがちであるが、それぞれの項目がうまくブレイクダウンされている上にいくつかの例題とともに示されており、理解を比較的容易に深めることができるだろう。私個人としてはこの具体例で実在の企業が挙がっているので面白く感じた。また、このような例題は就職活動・転職活動において戦略コンサルティングを目指すような学生・社会人に対しても役に立つのではないかと思う。注意点としては、これを読むだけで戦略を容易に立てるようになるような本ではないということだ。今までの伝統的戦略論のベースの能力としてとらえるべきものであろう。なお、同時期に発売された同社の水越氏による「BCG戦略コンセプト」なる本では、本書で軽く触れられている「パターン認識」を伸ばすための「コンセプトワード」を詳しく説明している。 (/)
この本は、戦略コンサルタント本としては良書の上位に位置づけられると思います。精緻な諸理論ので固められた無機質な本が多い中、著者の人柄が見え隠れしてくる本です。肩の力を落としてサラサラと書き上げた本ではないかと思えるのです。おそらく、本当の意味で「頭の良い人」なのかも知れません。
「『頭の使い方』を身につける訓練が不可欠」だと言い、「優秀なコンサルタントはみなパターン認識化した戦略の引き出しをもつ」べきであり、「自分の頭の使い方にはクセがありバイアスがかかっていることを普段から意識し、いつもと違う使い方を積極的にしていかなくてはならない」と主張する。また、「自分で戦略について悩み抜」くことが重要とも言っている。
結局、社会現象に関する諸理論というものは理論だけを切り離しては成立せず、諸理論の背後にある人間の思考にまで遡って捉え直し、思考のストレッチング、即ち『頭の使い方』を問題にしなければならない、という様に理解しました。状況に応じて理論は無限にある、解は幾つもある、と言うことでしょうか。 (顕太朗/2003-12-27)
 インサイトとはナンナンだろうか。本書では、インサイトを「勝てる戦略の構築に必要な頭の使い方、ならびにその結果として得られるユニークな視座」だと言い、この新たな戦い方を作りあげる能力を身につけた者だけが、自らを差別化し、競合優位に立つことができると言う。なるほど、確かに、例えばポーターの戦略論などは、誰でも知っている定石であって、今更新しくもなければ付加価値にもならない。MBA的な知は当然のものとしたうえで、さらに実際の場面から知見を獲得することが競争優位になり得るという主張は、至極当然なものだ。
 本書ではインサイト=スピード+レンズと定義する。
スピードを上げるためには、「(パターン認識+グラフ発想)×シャドウボクシング」が如何に大切かがわかる。特筆すべきは、論理的思考にとどまってはならないと明快に言い切っている点だ。なるほど、言われてみれば論理的思考は多段階の官僚組織構造(ピラミッド構造)みたいなもので多くの蓋然性を積上げないと結論を導出できない。この点、右脳と左脳とをコラボレーションさせ、蓋然性ある飛躍を導こうとする、「(パターン認識+グラフ発想)×シャドウボクシング」の考え方は、確かに身につけたい思考プロセスだ。
 また、発想力を高めるための道具として、レンズの比喩を用いて、感度の良い多様な切り口を提供する。拡散・フォーカス・ヒネリの各3次元、計9つの視点は、バリューチェーン、進化論、KFS、ユーザーになりきるなど、戦略論では目新しくはないが、しかし、汎用的である。
 いずれにしても、本書はインサイトにたどり着くまでの知見を与えてくれるが、結局、何度も実践してみてやっとインサイトにたどりつくのだろう。シャドウボクシングを重ねることによって自らの実践力を高めることが、結局、一番の近道なのだ。 (ダチョウ平雅作/2005-02-19)
内容のレビューは他の方におまかせして、
「この本を読んでみたら?」と薦めたい人物像を書いてみます。
・「人と違う発想がしたい!」と思っている人
・日々の移動時間でぼ~っと過ごしている人
・「コンサルってよくわからないけど、とりあえず嫌い」な人
・自分は右脳派、だと思っている人
・学校の教科書をおもしろくないと思っている人
上記の人がこの本を読むと、
なにかしらの鋭い「気づき」があると思います。
ちなみに私は、「人とは違う・・」系の人間です。
どのようにして、人が気づかない鋭いポイントを見つけ、
プランを構築するのか、についての示唆を得れました。
オススメです。 (あだつ/2004-01-04)
イメージとして外資系コンサルの方が書いた本というと「わかりにくい横文字を使ってなんとなく凄い!と思わせているものの、実際は読み手にとって何のためにもならない」といったものが多くありますが、この本は本当にわかりやすい!文章は社会人1年生でも理解できるよう平易な言葉でかかれており、この本のキーワードの「インサイト」も冒頭部分に説明されているので、まず筆者が何を我々に伝えたいのかを把握して読みすすめて行くことがきますます。既存のフレームだけにこだわらない創造的な戦略が求められる現在、すべてのビジネスパーソン必須の「戦略脳」を鍛えるにはもってこいの本です。 (かえで&なぎ/2004-03-08)
ただ、この本はコンサルを志向する人以外は読んでもいまいちです。
仮説思考を読んだ後に当然生じるであろう疑問、
「筋のよい(初期)仮説はどうやったら生まれるのか?」に答えています。
論理だけでなく突飛な仮説だけでなく、筋がよく尖った仮説はどこからでるのか。
趣旨は「戦略に付加価値を与える定石+αのひねり出し方」
定石を覚えて、筋の悪いものを頭の中ではじくスピードによる差別化、
そして定石に+αのある仮説を導く「インサイト」による差別化。

いい本です。コンサル志向の方にはぜひ。 (うまぞう/2006-10-21)
まず、第一の感想としては「非常に読みやすい本」だと言える。
特に、戦略とは何か、何のためのものかをわかっている人にとっては、実際に効率的に効果的な戦略を組み立てる際の「脳」の使い方を、具体的なイメージとして捉えられるようになる本ではないだろうか?
反対に、戦略とは何かをわかっていない人を読む場合なら、戦略の知識がなぜ必要かもわかり、かつ、その知識を有効に使う方法を同時に学べるため、一石二鳥だろう。
こうしたことが「非常に読みやすく」書かれているのだから、まずは読んでみるべき本だと言えるのではないか?
だが、間違ってはいけない。この本を読めば、戦略がうまく使えるようになるわけではない。この本の主旨は何より、戦略をうまく使うには、どのようなトレーニングが必要かということなのだから。 (ひろっち/2003-12-01)
営戦略にはいくつもの定石と呼ばれるものがあります。
マイケル・ポーターの戦略理論や、アンゾフの成長戦略、
競争地位別による戦略等々。
実践の現場においては、定石は定石として、
さらなる飛躍が求められます。

そんな時に必要なのが「インサイト」です。
定石にインサイトを付加することで初めて勝てるユニークな戦略になります。
インサイトを構成する要素は、事象を素早く「パターン認識」し、
「グラフ発想」で傾向を掴む、そこから右脳の感覚で仮説を立て、
左脳でロジカルに仮説を検証する「シャドウボクシング」を行う。
加えて、「拡散」「フォーカス」「ヒネリ」のレンズを活用して、
既存の知識から新しい視点を見つけ出す事となる。式にすると以下の通り。

ユニークな戦略=定石(戦略のエッセンス+(パターン認識+グラフ発想)×シャドウボクシング+(拡散レンズ+フォーカスレンズ+ヒネリレンズ)

×と+の違いはイマイチ分かりませんが、定石を知っている事も大切だけれども、
そこからさらに発展させる思考方法を持つことがより重要であるということ、
そして、その思考方法を紹介しています。

途中で途中で問題があり、実践しながら思考方法を確認することが出来るので、楽しく学べます。
先人の戦略論を学ぶのも面白いですが、より実践的にはこうした能力が力を発揮するものと思われます。
経営に限らず、戦略は多くの場面で必要となります、戦略とは「ありたい姿」−「現状」であり、
「ありたい姿」へ向かうために必要な方法であり、
生きていくうえでも参考になると思います (shut_row/2006-08-10)
WBS等テレビのコメンテーターでお馴染みのBCG日本代表の御立尚資氏のいわゆる「ロジカル・シンキング」本。

内容は戦略フレームワークの紹介のみではなく、その使い方。

これをBCGでは「インサイト」と読んでいるらしい。

たしかに、これまでの「ロジカル・シンキング」本とは違い、一つひとつのフレームワークに具体的なケースが示されており、また、彼の人柄も手伝って非常に分かりやすい。

しかし、もっとも知りたかった課題とその解決策の仮説との因果関係を検証する分析(この本でいうところの「シャドウボクシング」)の箇所が、急に抽象的な記載に留まっている。

1600円程度の価格なのでやむを得ないが、やや消化不良の感を否めない。

次回作に期待したい。 (愉快なビジネスマン/2007-09-16)
前々から購入を考えていたんですが、延び延びになって、1ヶ月前に買いました。
買った理由は新規事業のアイディア創出のための考え方に応用しようとして買いました。
結論からいって、とてもわかりやすく、物事の見方を考える上でとておも応用範囲の広い本と思います。いわゆるコンセプチュアル・スキルを高める上でとてもよい本と思います。
購入対象者として、
①戦略のテクニカルスキル(4P,3Cなど戦略を立てるときのツール)は持っているが、応用がなかなかできない方
②新しい事業の視点を持ちたい方
③現状の事業課題から脱却したい方
に良書と思います。
内容も平易な文章でわかりやすく、ケースも盛り込まれているので、すらすらと頭に入っていくと思います。 (kode/2005-03-26)
戦略「脳」と仰々しくタイトルしてますが、そこまでのもんじゃないです。著者
もそこまできらびやかなタイトルにしようと思ってはいないんじゃないかな。。。
(売る側の目論見では?余計なお世話ですが)
つまりは、考えるべきことをきちっと考えるためにはどういう方向性を意識して、
どういうトレーニングを積んでいけば、コンサルタントとして(その活用範囲は
広いと思いますが)思考作業をしていけるのか?これを概論レベルでかなり丁寧
に(しかもちょっとした例題付で)説明してくれています。
上記のスキルに興味のある人はお勧めです。
軽く内容のまとめをすると、戦略的思考に必要な要素として
定石

思考のインサイト
つまり、基礎体力としての「定石」に加えて、
(定石=過去の成功例、経営戦略などの基本的な思考枠組み)
応用力的なインサイトを身に付ける必要がある。
で、インサイトとは何かと言うと、
= 勝てる戦略の構築に必要な「頭の使い方」ならびにその結果とし
て得られる「ユニークな視座」だそうで、
単純に学べば分かるというものでもなく、高度な芸に近いものの要素もあるとい
うこと。
で、それは更に具体的になんだ?というと、
インサイトの元ネタ ⇒ スピードとレンズ
更にスピードとレンズとは何か?と、
スピード(パターン認識 + グラフ発想)× シャドウボクシング(左脳と右脳)
レンズ
1.視野を広げる拡散レンズ
2.狭く深く見るフォーカスレンズ
3.思考をジャンプさせるひねりレンズ
逆張り、特異点を探す、アナロジーで考える
さすがにこれだけだと何をどうしたらいいのか分からないと思います。
本文の中ではこのひとつひとつの考え方、頭のひねり方について、具体例&練習
問題を用いながら順番に説明してくれています。
私にとっては既知の内容がほとんどでしたが、
改めて誰かに伝える時に必要な整理のためにはとても役に立ちそうです。
また、戦略的(コンサル的?)思考法ってどんな感じで仕事に使ってんねや?と
言う人には良い本だと思います。
実際に転職、就職した際にいきなり仕事の大海原に投げ出されたとき、ここでは
どういった泳法を身に付けることが必要なのか?と言うあたりを漠然とながら付
けながら流されるのと、何も無く漂流するのとでは感覚的に大きな差があると思
います。気になる方は一読してみてはいかがでしょうか。 (hiro_kl/2004-07-11)
54件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
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戦略思考コンプリートブック
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ASIN:4534036132
日本実業出版社(2003-07-10)
河瀬 誠
売上順位:7265
¥ 2,100(中古:¥ 1,398)

レビュー総評点:98
解決すべき課題の発見から課題解決の立案までを取り扱っている。
現実的的な課題を例に挙げ問題解決をひも解いていく。
課題解決の方法論は右脳の創造と左脳のロジックを組み合わせる
というどこにでもあるものだが、この本のいいところはほかの本では
省かれたり、あいまいにされている部分を詳しく解説している事。
問題解決に至るまでの道筋が良くわかる。 (e-go/2004-01-12)
この本は、戦略思考のビギナーが、実際に最適解を作れるまでを目的にした企業研修を、一冊にまとめたもの。
実際にファクトを集め分析し、周囲を説得し動かすまで、ビジネスの流れ全体をスコープに入れた構成になっている。
その意味で内容は非常に濃いのだが、平易な語り口なため、電車の中でも読めるほど分かりやすい。
またツールの使い方のコツ、周囲の無理解をどう乗り越えるか、といった実際のビジネス場面でぶつかる問題を親切にきめ細かく解説しており、自分がコーチングを受けているのに近い読後感がある。
戦略思考のビギナーばかりでなく、現実の仕事でブレークスルーを見つけたい中堅層にもお勧めの本だ。 (doncorleone/2003-07-13)
ありそうでない |||||||||||||||||
論理的思考の本ってよくありますよね。
この本を見たときに、あーまた出たのかって思いませんでした?
でもこの本、実はこれまでの本とは違います。
わたし職業柄、この手のモノを10冊ぐらい読みました。
ロジックツリーやPPMも、みなさんこれまでの本でもう頭に入ってますよね?
この本はそこでは終わりません。その先まで教えてくれます。
仕事のなかで、どのように仮説を立てて検証していくか。
この本読んで再確認できることは、マッキンゼーの7sもビジネスプロセスもツールでしかないということです。
ツールの使いこなし方、仕事への応用の仕方知りたいですよね?
是非ともこの本を読んでみてください。
きっと1枚、2枚のウロコは目から落ちますよ!!
論理的思考の本の中では!かなりいいです。
星5つ。 (vrio228/2003-09-06)
他のレビューアの方がおっしゃっているように、確かに初歩的な内容です。似たような本をたくさん読むよりも一冊をしっかり読んだ方が良い、というのも事実です。
そして、この本こそがその「一冊」である、と私は思います。戦略思想(ポーターなど)や具体的なツールを網羅的に紹介していますから、すぐにでも実践で試せます。また例題を通して自分で考えながら読むことによって、自然と戦略思想が付いていくのではないでしょうか。まさに「コンプリートブック」です。 (/2004-11-26)
『類似書が多く出版されて、どれを購入するべきなのか分からない』
『いくつか購入して実践もしたが、いまいち成果が出ない』
こんな人にこそ、本書はオススメ。
これほど分かりやすく、実践的な本は無いでしょう。トレーニング方法まで記載されており、いたれりつくせりです。
他書の焼き増し部分もありますが、オリジナルの説明よりも分かりやすいです。むしろ焼き増しに感謝したくなります。
戦略思考とは、左脳の論理性と右脳の創造性をかね合わせた思考のことです。その効能はビジネスの問題解決に限りません。
自分の力で考え、解決することの楽しさを教えてくれます。
家族や友人、職場でのコミュニケーション・ツールとしても、戦略思考は有効です。
この手の本に興味がない人も、ぜひ手にとって見てください。
必ず助けになります。
考えることが毎日楽しくなります。 (/2005-02-17)
この本は、戦略思考のビギナーが、実際に最適解を作れるまでを目的にした企業研修を、一冊にまとめたもの。
実際にファクトを集め分析し、周囲を説得し動かすまで、ビジネスの流れ全体をスコープに入れた構成になっている。
その意味で内容は非常に濃いのだが、平易な語り口なため、電車の中でも読めるほど分かりやすい。
またツールの使い方のコツ、周囲の無理解をどう乗り越えるか、といった実際のビジネス場面でぶつかる問題を親切にきめ細かく解説しており、自分がコーチングを受けているのに近い読後感がある。
戦略思考のビギナーばかりでなく、現実の仕事でブレークスルーを見つけたい中堅層にもお勧めの本だ。 (JUPITER/2003-07-13)
戦略思考とか、クリティカルシンキング、MBA…とてもはやっていますよね。
こういったKeywordをタイトルにちりばめて、ビジネスyそのコーナーにおいておけば、
ある程度儲かると計算できるんじゃないかと思うほど。
そして内容はどれもツールの紹介に終わっていた気がします。
この本はそこにとどまらず、それをどうしたらつかっていけるか、
どういう使い方が本当なのか「シーン」を意識した提案型の本になっています。
「デキるビジネスマン」を目指すだけでなく、実現するのに近道だと思います。 (dannyboy/2004-02-26)
立ち読みで読み始めたのですが、一気に引き込まれてしまいました。
書いてあることは、仮説とかイシューツリーとか、別に変わったものではないのですが、無味乾燥な説明ではなく、実際に課題解決の現場でどう使いこなしていくかが、生の言葉で語られています。
今まで戦略の本とか結構読んできたほうと思うのですが、結構新鮮な気持ちで読めました。
戦略思考を仕事の場面で使いこなしていく方法が、よくイメージできると思います。ツールについても、単に解説するだけでなく、どんな場合に使えるのか、リアルに説明してくれています。
分かりやすくて、それでいて奥の深い本だと思います。 (鈴木 知之/2003-07-14)
題名からは経営学者の手による難解な理論書を想像してしまうが、この本はそうしたものではなく、課題解決を迫られる普通のサラリーマンに役立つ分析ツールの紹介とオリジナルな発想を促すためのヒントが満載されています。管理職になりたてかその一歩手前の人にとっては大いに参考となるでしょう。自信を持っておすすめします。 (アングラ/2003-07-25)
題名からは経営学者が書いた難しい理論書を想像してしまうが、中身はサラリーマンの課題解決に役立つ様々なツールの紹介とオリジナルな発想を産み出すためのヒント満載で、管理職になりかけかその一歩手前のひとなら誰でも得るものが多い本です。 (アングラ/2003-07-25)
è'-è€...自身が言っているように、確かにã"の手の本はなかったかもã-れない。
使える「戦略思考の本」というのが読後の印象だ。
MECEに(モレなくダãƒ-りなく)æƒ...å ±ã‚'æ•'理するためのロジカルな左脳的思考と
感性ã‚'はたらかせてトガッタ仮説ã‚'導き出す右脳的思考のミックスが
戦略思考ã‚'効果的なものとするというã"とが本書の主要なè«-æ-¨ã€‚
そうã-たè«-æ-¨ã«ç«‹ã£ãŸä¸Šã§ã€
左脳ã‚'はたらかせるイシューツリーによる課題のè«-理的æ•'理、抽出。
右脳ã‚'はたらかせた顧客è¦-点でのトガッタ仮説の抽出。
ã"のï¼'つã‚'メインに、初期仮説ã‚'ç­-定ã-、課題のためのæ-½ç­-ã‚'たてる。
ã"う書いてみると、きわめてå½"たり前のã"とだとã-か思えないが、
実際、「じゃあ、やってみろ!」と言われて、すぐにできる人はそういã!ªã„のでは?
でも、大丈夫。ã"の本ã‚'読めば、きっとできるようになるでã-ょう。
とても実ç"¨çš„な本だと思います。おすすめ! (ひろっち/2003-08-21)
初歩の初歩 |||||||||||||||
内容が余にも初歩過ぎると思います。論理思考に関する本を数冊読んだ方、実務で実践している方には、物足りない内容です。大学生とかが入門書として読むには適していると思います。私自身この手の本を何冊も期待を胸に読んでしまいましたが、どれを読んでも書き方が異なるだけでポイントは同じでした。一冊を読みこなして、頭に一度叩きこんだ方が力になるのかなと最近痛感しています。やはり、実務で鍛える/日々意識するという心がけの方が読書に時間を割くより良いでしょう。 (ミケマル/2004-05-19)
著者がコンサルタント時代に仕事に使っていたであろう智恵が、ぎっしりと詰まっています。戦略思考というと堅い本を想像してしまいますが、この本は(帯にあるように)「使いこなす」方法をとにかく伝えようとしていて好感が持てます。有名なツールの紹介とかでも、「これは使えない」とか、ズケズケと言い切っています。経験に基づく自信のなせることでしょうか。
私のような初心者でも、戦略思考を使いこなせる気がしてきました。お薦めです。 (JUPITER/2003-07-14)
この本は、戦略思考のビギナーが、実際に最適解を作れるまでを目的にした企業研修を、一冊にまとめたもの。
実際にファクトを集め分析し、周囲を説得し動かすまで、ビジネスの流れ全体をスコープに入れた構成になっている。
その意味で内容は非常に濃いのだが、平易な語り口なため、電車の中でも読めるほど分かりやすい。
またツールの使い方のコツ、周囲の無理解をどう乗り越えるか、といった実際のビジネス場面でぶつかる問題を親切にきめ細かく解説しており、自分がコーチングを受けているのに近い読後感がある。
戦略思考のビギナーばかりでなく、現実の仕事でブレークスルーを見つけたい中堅層にもお勧めの本だ。 (/2003-07-13)
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