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「思考の整理学 (ちくま文庫)」 とその関連商品
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思考の整理学 (ちくま文庫)
ASIN:4480020470筑摩書房(1986-04-24) 外山 滋比古 売上順位:103 ¥ 546(中古:¥ 30) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
思考を育てる本 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
入試問題にこの思考の整理学の文章を見つけました。「時の試練とは、時間のもつ風化作用をくぐっているということである。風化作用は言いかえると忘却にほかならない。古典は読者の忘却の層をくぐり抜けたときに生れる。作者自らが古典を創りだすことはできない。」この部分が気になって購入したのですが、初版が20年前だったことを知り、とても驚きました。文章がまったく色褪せておらず、この本自体が、時の試練を越えているように思います。
よいアイデアは、ひらめいた時に書き留めること、そしてそれを一旦頭から外して寝かせること。そして育ってきたアイデアは別の場所に移すということが、著者の具体例と共に書かれていて、実用書として機能する良書だと思います。 (めぐ/2004-08-20) 考えること、思考の整理方法について、体系的に書かれた入門書。
最初の「考えを醗酵せよ。寝かせろ」と書かれた章は、 ジェームス・ヤング著「アイデアのつくり方」と全く同じ事を言っている ので、驚きました。 1986年に書かれた本なので、インターネットに関する記述が無いなど いささか古い面もありますが、 それでもなお今でも通用する部分が多々あります。 目からウロコだったのは、「忘却する努力をせよ」ということ。 これからは、人間の頭は知識を詰め込む「倉庫」ではなく、 新しいものを創り出す「工場」であるべきだ。 そして、思考の整理という観点から眺めると、 倉庫でいう整理とは、考えをまとめること。 工場でいう整理とは、いらないものを捨てること。 つまり、これからの私たちに求められることは、忘却することだ。 目からウロコでした。今まで詰め込み教育をされており、 知識を得ることが重要だと思っていた私にとって、 「忘れていいよ。いや、忘れなさい」と言われたのは初めてでした。 また、著者はこんなことも言っています。 「話を聞いて、つまらないと思ったことをノートに書きなさい。 そして、大切なことはノートに書くな。」 どういう意味だと思いますか??かなり逆説的な意味ですが。。。 詳しくは、本文を読んでみてください。 「考える」という本当の意味を示唆してくれる本だと思います。 (Think!/2004-02-08) 著者が一番書きたいことは、情報や思考を整理する方法ではなく、考えるとはどういうことなのかということのようです。本書の出版は1986年。本格的なコンピューター社会を迎える前兆が感じられつつあった20年前にあって、コンピューターにまかせられることはまかせ、自ら考える主体的なアタマをとなる必要性を問いています。
「とにかく書いてみる」という章には深く頷いてしまいました。 《書き進めば進むほど、頭がすっきりしてくる。先が見えてくる。もっとおもしろいのは、あらかじめ考えてもいなかったことが、書いているうちにふと頭に浮かんでくることである》 「自分が何を話すか自分で分かっていない」と言ったのは内田樹氏。「思考の整理法」とかその手の類書とは一線を画しているようにも思え、氏の考え方は充分に現代でも通用するのだと思います。 (clala-flala/2007-07-07) 初版が1986年なので、さすがに内容に古さを感じるところが多いです。しかし例えば「生産的な仕事は朝がよい」、「アイデアは一旦忘れて寝させるのがよい」といった、今はやりの「仕事本」で取り上げられているノウハウのエッセンスは、もうこの時期にほとんどが確立されていたのだなぁ、ということに気づかされます。
(えめふろ/2007-07-21)
頭の中にある何かを「整理する」ということは必ずしも常にそれ自体を見つめておくことではない。いやむしろ「見つめる鍋は煮えない」ということわざにもあるように見つめ続けるからうまくいかない。
この本の前半で著者は「忘れる」ということを大きなテーマに、人間の脳における思考の整理とはいったいいかなるものかということを解いている。 ここでいう忘れるというのは決して完全な忘却ではなく、一度記憶したものを片隅に置いておくこと。つまり一時的な忘却である。 この一時的な忘却を大きく活用するためのインプットの仕方。 そして後半では忘れることによって熟成させた思考をどのようにアウトプットするかが各題4〜6ページの読みやすい形式で書かれている。 そのほかにも思考にかんするさまざまな意見が述べられており、とくにことわざの章は感心してしまった。 読み応え十分な一冊。 (日本団子/2008-04-09) 種々のテーマについて、筆者の経験をもとにストーリー立てられ、具体的な行動を説明している。
特に印象深かったのは「寝かせること」。 ・長い間、心の中であたためられていたものには不思議な力がある。 つまり、しずむべきものは沈む浮かび上がるものはより鮮明となって浮かんでくる、ということだ。そうなるには、 ・幸運は寝て待つ そう、無意識の時間を使って考えを生み出そうというわけである。 僕なりに補足して考えると、あたためるためには意識することが必要であり、その志向は、実は、既に知っているものがある無意識の領域にむけられるってこと。これは言語学の普遍的テーマである、どの人種にもすべからく言語を知りうる、というのを想念させられる示唆でもある。 では、それらを実際どのように認識せしめるのかは、各テーマに沿い簡単な実例をもとに述べられている。視点のおきかたで整理することにより、認識する幅は広くなり、認知能力はどんどん深くなるということである。効率よく情報を得るという類の本ではないのでご注意を。 (きたまくら/2004-04-03) 二十年以上前、学生の頃に読みました。私が持っているのを知らずに家族が買って来たので、今の視点で読み返してみました。著者は大学教授ですが、思うに、詰め込み暗記型の受験教育による若者の思考能力の硬直化を懸念してこういう本を書いたのではないかと思えます。冒頭のグライダーと飛行機の喩えにそれが見て取れます。それぞれのエッセイは短く読みやすいし、それぞれのタイトルが物事を考える時の方法についてのヒントになっています。多くの人は「寝かせる」ことに注目しているようですが、他にも「発酵」「アナロジー」「捨てる」「触媒」などなど沢山のヒントが隠されています。そしてこれらは「思考」についてだけでなく、「クリエイティブであること」についての普遍的なことでもあります。昔読んだ時のことはほとんど忘れていたので、これは嬉しい再会でした。
(スーダラ親父/2008-03-21)
読書超初心者としてのレビューです。
僕はある軽度の障害の為に、思考を整理するのがとても困難なのですが、 この本はとても参考になりました。 思考の仕組みがとても丁寧に、的確に、分りやすく解説されていると思います。 それが把握できると、頭の中の整理にとても役に立ちます。 脳のモヤモヤが少々晴れて明瞭になり、イメージがどんどん広がります。 頭の中がすっきりしたような気がしました。 困難にぶち当たった時に(頭を整理するために)また読みたいです。 また、何度も読む価値のある本だと思います。 僕はまだ理解できていない部分が多々あるので、また時間をかけて読みたいです。 僕はこの本を、自分の中の名著に決めました。 (ぺー/2008-09-19) どこをとってもわかりやすいのは、外山氏の優れた比喩表現のためであろう。
忘れるための努力や、アイデアのもとを寝かせる・・・など、発想や知的生産のために欠かせないノウハウが書かれている。 初版から何年かたってしまったが、発想で勝負する現代、情報化社会を予測したかのような内容であり、全く色あせていない。 (五島一郎/2001-09-30) 昔の人は特に創意工夫がうまい、見倣うべきところが多い、そう思う。
これは広義において満足からは何も生まれず、不足しているからこそ人は創造的になれるからではないだろうか。では、あり余るほどの情報、しかもすぐに手に入る現在、我々はどうすれば創造的になれるだろうか。それはまさに本書で述べられているような方法で、ちょっとした工夫もして試行錯誤し、または自分の得意分野だけでも能動的に問題を発見し解決策を想像してみる、考える習慣をつけること、そう言うことではないだろうか。本書のタイトルだけを見るとロジカルシンキングだけの内容かと思い購入したが、内容はもっと多岐に渡り実に深い。現代人にとって何か忘れかけていた大切なものを改めて考え直すきっかけになる。これからますます情報化が進む一方で創造的人間であることが問われてくると思う。いつもカバンの中に忍ばせて折にふれて読み直したい。しかし本書は発行以来20年以上も経つが、その当時に本書と出合っていたら、いったい自分はどう感じていたであろうか。 (Tomo-Papa/2008-04-21) ものを考えるとは何かを示した名著
各篇がまるで入試の読解問題のようなわかりやすい展開になっているため 本当にすぐによめます.220ページあまりに36篇が詰まっていますので ちょっとした時間のスキマに読むには丁度良いように思えました. さすがに1986年の本という古さから来ているのか,エッセイとして 読みやすい文章の集まりとして構成されてあるせいか,本全体として 「整理」されていなく,目次を見ても何が書いてあるのか不明で どのように論が展開されているか皆目検討が付かないのが残念です. 83年の筑摩セミナーのあとがき,そして86年の文庫本化の際の あとがきでも同じことが繰り返し書かれているが,考えることと 思うことの違いを思い出させてくれる名著だと考えます. (親カッパ/2008-02-15) 外山滋比古氏による、初版1986年の超ロングセラー。
八重洲ブックセンターにて平積みされていたため、思わず手に取った一冊。 しばしば論文へ取り組む学生を例に挙げてはいるものの、その手法は全ての「思考する人」に通ずる。 「思考」という抽象的なテーマではあるが、具体的な例を豊富に用いていて内容は解りやすい。 「セレンディピティ」や「インブリーディング」「三上・三中」などが特に印象深かった。 三章と四章については何かを書こうとする人にとって参考になる点が多いだろう。 五章と六章については、全ての思考する人に読んで欲しい。 時にユーモラスな著者の表現が本書を身近なものにしてくれている。 間違いなく「出会って良かった」と思える一冊。 (Z?/2007-12-11) 文章を書く前に、「考えること」についての貴重なアドバイス本。
「考え」は、まず、寝させてから醗酵させ、またしばらく忘れる。 「見つめるナベは煮えない」ということだ。 すると「熟したテーマは、向うからやってくる」。 「考え」に浅い、深いがあるというのは、整理、抽象化の進行の程度であり、 深くなるほど高度の思考となり、普遍性も大きくなる。 要は、思考の整理には平面的で量的なまとめではなく、 立体的、質的な統合を考えなくてはならない、ということだ。 また、知的活動とは、 理解→想像力→解釈→難解本は体当たり読み→思考的読書→抽象的理解力を高める。 読書については、作者の意図をたどりながらの読み方ではなく、 あえて、自分の新しい解釈を創り出していくことを勧めている。 当然、作者の意図と衝突してもひるまない。 汗のにおいのする思考が本当の独創、想像を生むというのが印象的でした。 本書のテーマ「思考の整理法」としては寝させるほど大切なことはないそうで、 それは日々生活していく上でも素晴らしい名言だと思いました。 感情的になったときには、とりあえずその問題から意識を遠ざける工夫を こらすのが常套手段だと感じました。 なにごとも、むやみに急いで得られるものは少なく、失くすものの方が大きいですから。。。 (101/2008-05-09) 何せ20年以上前のエッセイ集・・・そのせいかそれぞれの結論にさほど
目新しさや驚きは感じない。 しかし、結論ではなくその思考プロセスを楽しむには最高だ。 一つひとつのエッセイは短く、薄い文庫本なのに思考のプロセスを咀嚼しながら 読むと時間がかかる。それぞれのエッセイを読み終わる毎に自分が「頭がよくなった」 ように思えるほど、書き手の文章に切れ味あり・・ 名エッセイストの文章を楽しむ、大袈裟にいえば「知」を楽しむ・・そんな気持ちで 読んでみると楽しい!! (コビ/2008-03-24) 軽やかで、しなやかな本です。
49件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。読みながら、赤と青の鉛筆で、くるくるっと丸をしたり、 鉛筆がないときは、耳折りしたり。そういうページに出会えるはずです。 皆さんが5点をつけていること、この著者の本は大学受験の評論文で15年前に親しんだことなどの理由から、買ったのですが、久しぶりに、感心するページが散見される良い本に会いました。ありがとうございます。 (たつなり/2005-12-10) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
参考になったと思う本 聡明に生きる 時代を読む 役に立つビジネス書 知的好奇心を刺激する本 思考を鍛えてくれる本 私のおすすめ 癒し系ビジネス書 儲かる最終兵器 日々を豊かにする本 |
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ちょっとした勉強のコツ (PHP文庫)
ASIN:456967125XPHP研究所(2008-11-04) 外山 滋比古 売上順位:15370 ¥ 560(中古:¥ 425) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:6
この本は面白い!
全1件のレビューを表示しています。そして文中にある『面白い』のエピソードも感心されるが・・・どっぷりと『考える』ことを深く知る機会になれる一冊 具体的に『ちょっとした勉強のコツ』はコラム集みたいな感じで少しの時間ずつでも読みやすいし著者の考え方に触れるだけでも一読の価値あり 褒めることの重要性 詰め込み教育の必要性・・・。 自分自身や子どもの勉強に必要な知識がコンパクトにまとめられているので自分に正しいと思える価値判断の基準がない人にはオススメです (とよぴ〜/2008-12-15) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数: |
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ちょっとした勉強のコツ
ASIN:4840300895みくに出版(2000-09) 外山 滋比古 売上順位:56920 ¥ 1,470(中古:¥ 299) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:102
著者はお茶の水女子大名誉教授の言語学者。本書は勉強にかかわる38篇のエッセーから成る。初出は1996年4月から2000年4月の雑誌「合格レーダー」(生憎知らないが)。著者は1923年生まれだから、73歳から77歳にかけて書かれたエッセーということになる。
文章は平易で読みやすい。しかし、内容の質は高く含蓄がある。また、具体例が豊富で、"serendipity"(偶然の発見)の挿話(p130、科学者などが実験中に思わぬ発見をすること)やプラシーボ効果(p171、偽薬効果ー例えば、ただの砂糖水であっても妙薬だといわれ信じて服用すると効果があったりすること)の話などはいずれも興味深い。それぞれの内容は難しいことではないが、その由来や正確な呼称を私は知らなかった。 「三つのことば」というエッセーでは、日常使用するアルファー語、物語や小説のベーター語、論理的なガンマー語の3種に分け、勉強するとはガンマー語を勉強することだと、至って判りやすい。体で覚える暗黙知と知識としての言語知のエッセーも示唆に富み、暗黙知を軽視してはならないとの指摘は文化評論でさえある。 本書の書名は、一見ノウハウ書のようであるが、実は内容は極めて濃い。私は食い入るように耽読してしまった。 (yoshi_inoue/2005-02-15)
脳の使い方が上手な人だと・・・・少しでも見習いたい日々です。 |||||||
すこしでも、外山さん考えを知ることができればと思い購入、通読。内容的には、思考の整理学と同じような形で、生きていく上で、少しで外山さんが感じた内容を知的に分析してその結果を解説してくれている。内容は「思考の整理学」とかぶる部分もありますが、「思考の整理学」を読んだ上でも、読み終わった後、充実感があります。小脳を利用しての勉強、頭の働かせ方の二種類の定義、脳への刷り込、小刻みに結果を出し脳に安心させるなど面白かったな。「思考の〜」も間違いなく面白かったけど、こっちも名作だと思います。日常生活からの問題定義能力、発見能力、それに対する抽象化、分析力、定義化の能力は尊敬するしかありません。脳の使い方が上手いのかな・・・少しでも見習いたい日々です。
(sickboy/2008-02-23)
身近なエピソードを平易な語り口でつづっているので文章が読みやすい.
それでいて,けっこう奥深い. 氏の文章が,小学校や中学校の国語の題材に選ばれるのはよくわかる. 小学生を持つ親は読むとよい. 興味を引いた例 ・ある学校での時間割をなくした試み. ・立って仕事をすると効率がよいということを著者が聞いて, それを実践した顛末. ・2つのグループに本を書き写す作業をさせた. 一つは,背筋を伸ばして正しい姿勢で作業した人たちのグループ. もう一つは,猫背で作業した人たちのグループ. さて,作業効率が高かったのはどっち. (弾丸ロケット/2004-04-17) 勉強には集中力は欠かせないが、どうやったら集中力を持続することができるかが問題だ。そのための具体的な方法が書いてある。
たとえば、満腹の時は集中力がとぎれる。アナウンサーは仕事時は空腹にして、自分をハングリーにしておくのだそうだ。 人間の生理に逆らわずに、生理にそったやり方をすれば、集中力を持続させて勉強がはかどるのだとわかった。 (練馬のよっちゃん/2005-08-26) 本を読むときに書いてあることに対して「それはなぜ?」という問を繰り返しながら読む癖のあるひとはこの本は避けた方がいいかもしれません。なぜなら、例文、語呂、言い伝え、著名人の話を多様しわかりやすく書いてはあるものの、一つの話に対して解説程度ですませ著者の明確な答えを示さないまま例え話つながりでさらに新しい話に切り替わり結局なにが言いたいんだろうと思ってしまう箇所が多く、なにかしらの「答え」を求めている人には向かない本だと思います。また言葉の置き換えも理論的に解いているように見せかけているだけであまり意味があるとは思えません(p75の時間の量をxとしている箇所などは、条件の悪い時だと、良い時の半分で〜と言えば済む等)。さらに著者の意見が出ていても「かもしれない」などと言う言葉で結んで主張が弱い所も見受けられ全体的に著者が長年の間に培った「勉強に関する話」を集めた雑学書と考えた方がいいかもしれません。文学博士が書いた本なのであまり明確なデータを載せて書かれている物では無いため、多様される事例、例文も結果的に精神論っぽく受け取られてしまいます。
意味も分からず勉強をさせられている世代の人達に息抜きとして読ませるのは良いかもしれません。書いてある事に間違いは無いと思いますが、「どこかで聞いたことがある話」が多く、少なからずなにかしらの目標をもって勉強をしている人がさらなる効率化を求めて読んでためになる本ではありません。あくまでも著者が思う「ちょっとしたコツ」です。 (えどのど/2006-11-07) 著者はいわゆる学者だが、そういう専門家視点の本か?と思っては読まないほうがいいと思います。9割「経験則の本」です。いまこの著者の本はすごく売れていますが、私としては「目からウロコ」と言うレベルではなかったです。ただ、2、3点、特に後半で「使えるなぁ」と言うものもありました。
全6件のレビューを表示しています。学歴等を見ても著者は才能型よりも努力型と思われます。よって「デキない人目線」があるように感じられます。そのせいで他の本よりはすんなりと入ってくる気がします。心の清涼剤と言うか安心感のある本です。 具体的に今、使用しているのは「目を閉じて(イメージして)卵を左右の手でお手玉して頭に 乗せる。」と言う集中法。要は「呼吸と姿勢を正す」ってことなんですが非常に効果があります。特にこれは年齢や性格に関係なく使えると思います。けっこうやってます。(恥ずかしいので外でやる時はお手玉はせず頭に乗せるだけ。) (アマゾネス愛子/2008-06-15) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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「読み」の整理学 (ちくま文庫)
ASIN:448042380X筑摩書房(2007-10) 外山 滋比古 売上順位:49727 ¥ 588(中古:¥ 39) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:1
近年、若者の活字離れが甚だしいと言われているが、インターネット・メールの普及
によってむしろ彼らにとって活字はより身近なものになった。 というのが現在通説ではないでしょうか。 また、糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」より刊行された『日本人の思い』のなか で各世代・男女総合して八割の日本人が自分は読書(何を読書としているかは不明)を する方だと答えているとありました。日本は大変な読書家国家です。 ところがそんな読書の九割九分が本書で言う「既知の読書(アルファ読み)」であるよ うに思われます。 文学青年が取扱説明書の無味乾燥な文をのみ込めない理由はそれが「未知の読書 (ベータ読み)」であるからで、わからないから読まない。わかりにくい文章が悪い。 あるいは、この文章は間違いだ。と断念・早合点してしまうことはよくあります。 いくら活字慣れしていると自負していても、文字が理解できる限り誰にとっても容易い アルファ読みばかりでは知的進化はありえないということは大いに納得しました。 本書自体はエッセイ風の平易な文章でアルファ読みできるものですが、読書を自己探求 の拠り所にする人であればかなり刺激になる内容です。 (アヒル/2008-03-16) 「思考の整理学」を読んで心に響くものがあったので同様の体験をしたくて購入し通読。
内容としては、読書、言葉を理解という側面から見た、著者の分析、考え方が記載されている。「アルファ読み、ベータ読み」「ベータ読みのすすめ」「教科書の役目」「離乳語」「テレビの罪悪」「新しいものの学習におけるベータ読み」など面白い話が多々あります。特にベータ読みの修練方法の教科書として、古典、英語を進めてくれていますが、ここに私だったら「数学」「技術書」を追加したいなぁ。数学は原典としては自然がベースだし、技術書はいままで培ってきた文化が原典になっているので、自分は上記2つの教科書でベータ読みを鍛えていきたいと思います。未知と既知との関係を乳児、教育、大人に対してそれぞれのケースを充てているのは面白い。 難しい本を読むことに対して抵抗がある人、なぜだか面白さを感じている人はその理由がわかるかもしれません。 (sickboy/2008-04-19) 同じ著者の『思考の整理学 』にある「既知・未知」の項(6ページ)を文庫本1冊にふくらましたかのような内容です。オリジナル作品の順番はどちらが先なのかわかりませんが・・・。
こうした類の作品をよく読まれる読書好きの方なら、『思考の整理学 』6ページ分で十分な内容だと思います。 (slan_magic/2007-10-30) 本書は読書法について書かれている。
ただし、すぐに何かを得たいがために本を読む人には向かない。 渡部昇一「知的生活の方法」(ハマトン「知的生活」でもよい) に刺激を受けた人ならば、この本は読書の本質を問う内容なのでおすすめだ。 著者は読むという行為を2種類に分け、 既にわかっていることを確認するような読書と 未知を知るための読書があると定義する。 未知を知る読書とはどういうことか。それは考える読書と言ってもいい。 これこそが本書の主要なテーマである。 前述の渡部著を読んだ人なら、知的生活との関連を色濃く感じるだろう。 本書では古典についてこう述べている。 >昔のことは古い。だからと言って古くさいとはかぎらない。 >新しいことはおもしろそうだが、時の試練をくぐり抜けていない。 >新しいものごとは古くなるが、古いものはもう古くならない。 なかなかにすぐれた言葉ではなかろうか。 (dejima2001/2008-03-12) 内容は「思考の整理学」を膨らませたような感じです。古典を繰り返し(たとえ意味がわからなくても)読めば、得るものがあるという主張ですが、ビジネスの世界では無理だと思います。「教養」としての読書をしたい方にはおすすめです。
(ヨミビト/2007-11-15)
最近突如として再評価が進んでいる外山氏による読書指南本。とはいえ、内容的には読書を通じた教育論、知識論にまで広がっているようなものでした。
全6件のレビューを表示しています。まず外山氏は読書を、既に知っていることを読むアルファ読みと、知らないことを知る、理解するために読むベーター読みに分類します。そして、比較的ラクなベーター読みに満足することなく、未知なるものを知るためのベーター読みを身につけるべきと論じたうえで、具体的な読書技術について指南します。 昨今はベストセラーなど中心の読書になりがちですが、ベーター読みに耐えられるクオリティの本がどのくらいあるのか…。一方で、難解で高質な本をがっぷり四つで「読みこなす」ことをどこまでしているのか…。 そんなことも考えながら、質の高い読書をしなければ…と改めて思い直した次第です。 (おがよし@CSS/2008-08-19) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:3.5 はてブコレクション数: |
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知的創造のヒント (ちくま学芸文庫)
ASIN:4480091777筑摩書房(2008-10-08) 外山 滋比古 売上順位:93165 ¥ 588(中古:¥ 296) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:15
【主要目次】1.忘却のさまざま、2.自力と他力、3.着想、4.比喩、5.すばらしきかな雑談、6.出家的、7.あえて読みさす、8.書くスタイル、9.酒をつくる、10.メモ、11.ノート、12.頭の中の料理法
「思考の整理学 (ちくま文庫)」を通読された読者の方には既にお馴染みの話題(アイディアの作り方、発想を生むための習慣、常に心構えを柔軟にしておくコツ、忘却の効用、雑談のすすめ、メモをとる是非、本の読み方、など)が、知的センスあふれる文章で綴られています。(「思考の整理学」を読んでいない方/読み切れなかった方にオススメできそうです) アイディアの作り方を"酒造"で例えたり、編集を"カクテル作り"で例えたりする【比喩(アナロジー)のセンス】は見習いたい処です。(その意味では、書評は"カクテル"ですね(^_^);;) 本書の内容は「アイデアのつくり方」・「アイデアのヒント」と内容的に共通する処が多いので、これらの本も併せて読むと自分の"創造力"を高めるヒントが得られることでしょう。(併せて「思考のレッスン (文春文庫)」・「「知」のソフトウェア (講談社現代新書)」も面白いです) ここで列挙した本は"元祖Lifehack本"とも言えるでしょう。あとは現代風/自己流にアレンジすれば良いでしょう。私の場合、紙のメモをテキストファイル化し、Google desktop/デスクトップ検索/Spotlight(or grep)を活用して「ネタを思い出せる準備」を整えています。ネタとネタの繋がり(ストーリー)が頭に残っていれば検索で芋づる的にネタを思い出せます。 (ゴルゴ十三/2008-10-15) 「コンピュータがあらわれて、知識の記憶や蓄積が人間の独占ではなくなった」
人間らしい活動の核である「考える」ということを考える本である。英文学者らしく、平易だが論理的な文章に加え、ところどころ含蓄のある比喩をちりばめながら、「知的創造のヒント」について語っている。 たとえば、創造を行うということは新しい酒を作ること、創造のためのヒントはその酵母にあたる、カクテルを作るということは創造のバリエーションを生むこと、としている。また、大樹は遠目から見るにはいいけれど、その下は影になっていて他の植物が育ちにくい、という例えは、いろいろなところで使えそうだ。 知識を詰め込まれただけの人間は誰かに引っ張ってもらえないと飛べず、やがて落ちてくるグライダーのようなもの。我々はエンジン付き飛行機、つまり自分で飛べるようにならなくてはらないという主張も、わかりやすくて面白い。 考えるタイミングと時間、多少拘束のある環境の方がよい理由、メモの取り方やまとめ方、何かを書くときの工夫、本との付き合い方、他の人との交わり方とそこからのヒントの取り出し方などについて語っている。思考論として読むとちょっと物足りないが、半分エッセイとして読めば楽しく読める一冊である。 以前新書でベストセラーになったものを新しく文庫で出版し直したもの。あとがきによると、文庫化に際して、ほとんど手直しはしなかったとのことだ。実際、このままでも全体的に特に古くは感じない。ただ、「英語の"レコード"」というのは、せめてMP3ファイルとかCDに修正しておいた方がよかったと思う。あと、「朝飯前」の理論は、個人的には大いにうなずける考えではあるけれど、これを実践することはお勧めしない。 尚、この著者の本は内容に重複が多く見られる場合がある。すでにどれか1冊を読んだ方は、一度中身を確認してから、購入された方が良いと思われる。 (FreshAir/2008-11-10) 読みはじめてすぐに感嘆したのは、「ちっとも古くない」ということです。
本書が発売された1977年を和暦になおすと昭和52年です。当時、ケイタイもインターネットも無いのはもちろん、ワープロもパソコンもまだ発売されていませんでした。紙媒体で手に入れた情報を保存、整理しようと思えばスクラップブックを使うのが当たり前で、やっとコピー機が普及してきたころです。 この本が古さを感じさせない理由は、最近読んだ本と共通する内容をいくつも見つけたからです。 たとえば、外山氏は睡眠の効用を次のように述べています。 眠りは肉体の疲れを休めるのはもちろんだが、頭の中の整理をする 時間でもある。目をさましている間に入ってきたおびただしい情報、 刺戟が仕分けされて、当面不要なものは忘れるルートへ載せられる。 茂木健一郎さんの本で同じことを知ったのはつい最近でしたが、脳科学が注目を集めていない30年前に、サラッと教えてくれていたのです。 茂木健一郎さんつながりでいうと、「セレンディピティー」という、茂木さんがよく使う言葉も出ていました。当時から科学者には親しまれている日常語のひとつだとか。 次は、散歩の効用について。 散歩という言葉はぶらりぶらりのそぞろ歩きを連想させるが、それ ではカタルシスはおこりにくい。相当早足に歩く。はじめのうち頭 はさっぱりしていないが、20分、30分と歩きつづけていると、霧が はれるように、頭をとりまいていたモヤモヤが消えていく。 おお! 『脳が悦ぶと人は必ず成功する』で佐藤富雄さんが言ってたことと同じじゃありませんか。 2年前に出した同じ外山氏の復刻版『思考の整理学』は50万部のベストセラーになったそうです。 いろんな気づきを与えてくれる今度の『知的創造のヒント』も、きっと多くの人に支持されるでしょう。 (くろやぎ/2008-11-02) 「思考の整理学」、「知的創造のヒント」は元々が別の出版社でしたから良かったのでしょうが、「ちくま文庫」、「ちくま学芸文庫」とはいえ、90%以上同じ記述の本を同じ出版社から出す著者の神経及び出版社に対して理解に苦しみます。
また、情報や資料を使って『理論的』に思考する方法ではなく、「アイディア・ひらめき」のための個人的体験談です。分野が異なれば使えない点は注意すべきです。 (こうちゃん/2009-06-08) 直接形には結びつかないが、読んでいると自分の創造力の底上げをしてくれているような本がある。著者の作品にはそのような本が多々あるので今回も底上げを期待して購入、通読
読んでみると、今回も期待通りの本だった。出家的であることの創造性、メタノートを作成しての自分の考えの熟成法など、創造的な活動をするときに非常に役に立つことが多く記載されている。やはり、読書についての姿勢は感服ものである。読書中の脱線は知的エネルギーを多々発生させるので、そのエネルギーを頭の中で自分の考えに対してフィルターをかけることで創造力を発揮するのはいい手法だと思いました。 物を考える、アイデアを創造するという行為に対しての底力を上げてくれる本だと思います。 (sickboy/2009-04-09) 現代は情報化社会と呼ばれ,多種多様な情報が巷に溢れ,誰でも簡単に情報を得ることができる.しかし,情報が氾濫している状態というのは,知的創造に関しては,良くないことだと思われている.本書では知的創造を行うためのヒントが,主に著者の経験を基にまとめられている.
全6件のレビューを表示しています。知的創造で重要なことは,まず自分で考えること,それから意識的な忘却,専門外の人との会話,日常から離脱などという.また中国の宋時代の詩人・欧陽修の「妙案の浮かぶ優れた場所は,馬上,枕上,厠上の三上である」という言葉を引用し,一心不乱に集中しているときよりも,ふとしたときにアイディアが生み出されるという.これは脳科学者の茂木健一郎氏が『脳の側頭葉に蓄えられた記憶や経験が,前頭葉の方針に従って編集され,新しいものが生み出されることが「創造」である』ということに通じる. 前・杉並区立和田中学校長の藤原和博氏は,「社会を生き抜くために必要な力は,学校で教わる通常の学力(情報処理力)ではなく,情報編集力(多種多様な情報をつなぎ合わせて,編集する力)である」と主張している.この情報編集力というのは,本書で述べられている知的創造に通じる概念だと思う. また本書では中絶読書という目から鱗の読書法が紹介されている.これは非常に興味がある本を途中で読むのを止めることである.これは興味深い本を最後まで読んでしまうと,著者の意見に左右されてしまい,創造の妨げになりうるということである. 本書は特にクリエイティブな仕事をしている人にぜひ読んでもらいたい. (オジー/2009-02-16) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:3.5 はてブコレクション数: |
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人に聞けない大人の言葉づかい (中経の文庫)
ASIN:4806129739中経出版(2008-03-26) 外山 滋比古 売上順位:12489 ¥ 520(中古:¥ 1) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:
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ことわざの論理 (ちくま学芸文庫)
ASIN:4480090886筑摩書房(2007-07) 外山 滋比古 売上順位:44443 ¥ 819(中古:¥ 449) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:18
一度読んだことのなる作者の本を手に取る時には、同じようなことが書いていないか少し不安になるものだが、この人の著作は同じことが書いてあったとしても、780円の価値は間違いなくあるとおもい購入。読んでみると、思考の整理学、ちょっとした勉強のコツと共通するコンテンツは多々あるが、いままでと自分自身の感じ方が変わっているためか新鮮な内容も多々ありました。「立体交差的に展開されていることわざ」「時氏の活躍」「憧れを抱くパターン」「3という数字の意味」など魅力的な内容が詰まっていました。少しでも人間の思考について考えてみたことがある、頭の回転のさせ方をちょっとかえてみたい人などにお勧めです。
(sickboy/2008-03-02)
まるで科学者が研究をしているように「ことわざの論理」が展開されています。
ことわざの起源がわかる本ではありません。 実社会背景に基づく「ことわざの論理」が探求されており、人間の普遍的な習性が浮き彫りになります。 非常に興味深く、また勉強になりました。 (ラシャヴェラク/2007-08-29) 本書は24個のことわざにまつわるエッセイをおさめた
全3件のレビューを表示しています。ものだ。書名に「論理」とあるが、決して小難しい話で はない。 本書を読んでことわざについて見直した。 手垢のついた古臭い人生訓だと思っていたことわざが、 人生の本質をとらえた実に奥深いものと思えるようになっ た。 思想や宗教とは違い、重々しくないのでとっつきやすい。 一言でスパッと言い切る爽快さがいい。 いつ誰の手によって作られたかはわからない。 まさに現代まで生き抜いた庶民のえい知の結晶である。 人間の本質をぐぐっとえぐったことわざ。もっと重宝 してみようと思う。 ただ、本書を完全には読破できなかった。 ことわざの意味するところは興味深いのだが、それにま つわるエッセイが読んでいるとだんだん退屈になってき たのだ。 結局、ことわざの意味は確認するものの、エッセイは斜 め読みで済ませてしまった。 本書にこんなセンテンスがあった。 「灰色はまわりが黒い所で見れば白と見えるが、周囲が 白ければ黒く見える。それと同じようにことわざも相対 的である。」 価値観とは相対的であることをうまく表現している ことばだと感じた。人より劣っている、または優れている と思ってもそれは比較している相手によって変わるのであ って、それにより一喜一憂するときはこのことばを思い出 したいと思った。“灰色の法則”と名づけたい。 (胡蝶/2008-07-21) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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本を読む本 (講談社学術文庫)
ASIN:4061592998講談社(1997-10) 原著:Mortimer J. Adler/原著:Charles Van Doren/翻訳:外山 滋比古/翻訳:槇 未知子/モーティマー・J. アドラー 売上順位:1130 ¥ 945(中古:¥ 478) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
この本は、読むに値する良い本を知的かつ積極的に読むためのの心得を述べたものです。
読書には段階があり、それは初級読書、点検読書、分析読書、シントピカル読書とだんだんと高度な読み方になるということです。 この本を読んで、納得したのは以下の部分です。 意欲的な読書のためには「読んでいるあいだに質問すること。その質問にはさらに読書を続けているあいだに、自分自身で回答するように努力すること。」という約束事を守らなければなりません。そしてその質問とは、全体として何に関する本か、何がどのように詳しく述べられているか、その本は全体として真実か、あるいはどの部分が真実か、それにはどんな意義があるのか、という4つの質問です。 最後に、この本にこの4つの質問を適用してレビューを終わりたいと思います。 この本は教養書や解説書をどのように読んだらいいかという本です。 読書には段階があり、ひとつひとつの段階の読み方について、どのようにして読んだらいいのかという実際の方法が述べられています。 この本にかかれていることは全体として真実です。(と思いました。) この本を読めば、今までよりも有意義な読書をする方法がわかります。 (佐藤円裕/2003-07-25)
本質を読む・・欧米式読書技術 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
欧米には、学校教育の中で読書技術を指導する伝統がある。物語を語り聞かせて自分の言葉で語らせるところから始め、要約、分析、解釈、批判の技術などが段階的に指導され、高校生ともなれば、全ての技術を駆使して難解な哲学論文や言語学関係の論文、高度な内容の文学作品を本当の意味で「読める」ようにカリキュラムが組まれている。さらには、歴史、社会学、経済学、政治学などあらゆる教科で必要な情報分析の技術にも応用される。芸術分野ですら読書技術教育の中で培われた技術が適用されるのである。欧米各国で名称は異なるが、読書のための技術はほぼ同じである。さらに欧米の読書技術教育では、ただ「読む」だけでなく、読後に必ず作文(小論文)を科せられ、最終的に自分自身で本に向き合い、自分の考えをまとめ上げることを要求される。アドラーの「本を読む本」は、日本の国語教育の中で実施されていない欧米式の読書技術教育の本質を、非常に分かりやすく説明している。本書は、教養人の必読書にとどめるべきではなく、日本の国語教育をどのような方向へ持って行くべきかについての、有効な資料として活用すべき本である。
(nonsense/2008-12-12)
これぞ読書だ! |||||||
なかなかよいです。特に学生さんにはお薦めでしょう!!
「読むに値する良書を、知的かつ積極的に読むための規則を述べた」本なのですが、 まずは、 「教わることが消極的だと考えるのは誤りである。 まったく受け身の学習などあり得ない。」 と、学ぶこと一般についての姿勢から話が始まります。 学習というのは、「頭を使って考えることが必要である」から積極的な行為なのですね。 読書法についての教示は、(例えばキーワードを見つけ、使われている意味を正確に掴め等)自然と自分で気がつくようなことも多いです。 ですが、丁寧に系統立って教えてもらい、それを意識することは、特にこれから読書をしていこうという人には非常に有意義だと思いますね。 ただ、この本、出てくる事例が、 ユークリッド『幾何学原論』 アダム・スミス『諸国民の富』 ルソー『社会契約論』 カント『純粋理性批判』『実践理性批判』 ニュートン『プリンキピア』(!!) etc・・・ と昔、社会の教科書でお目にかかった歴史に名を残す名著ばかり、、、 ちょっと、あまりに身近じゃないのですが、その点は軽く受け流して、読み進めましょう♪ 「良い本は読者にとって難解である。 むずかしいくらいの本でなくては、読者にとって良い本とはいえない。 そういう本に向かって読者は背伸びをし、自分をそこまでひきあげなくてはならない」 うーん、さぼってますねー、、 反省(-o-;) (鯛焼き/2009-01-01) taiyaki#024
やっと冬休みに読むことができました。もっと早くに読んでおけばよかったと後悔。 タイトルそのもずばりで読書法の本です。 読書の目的に応じた読書法がレベル毎に紹介されててとても参考になりました。 (Rest Orange/2008-12-02)
真っ当な読書法 ||||||
私自身、書籍などで学習する機会が多いが、その効果や読み方、読書スピードなどに疑問を持っており、何かヒントを得られないかとこの本を選んだ。
点検読書という速読的な手法と、理解を深めるための分析読書、シントピカル読書といった読書法について書かれており、本によって各手法を使い分けようという事である。 それぞれの手法は、特殊・特別というよりとても真っ当という印象。 書籍から学習する機会の多い人にはとても役に立つだろうと思う。 私自身、読書に対する考えがとても広がった。 (/) 読書の「技術論」です。こんな本が1960年代に書かれてたこと
が純粋な驚きでした。 「楽しいからする」読書は、読み方も自由だ。しかし、効率的に書か れていることを読み取ったり、いろいろな意見や主張を比較しながら読 み進める読書というのはそれなりに「技術論」を押さえておくというの は重要。 本書は、そんなニーズをお持ちの方に一読をお薦めします。この通り にやる必要は必ずしも必要ありませんが、本というのはすべからく1ページ から順に読んでいくという読み方に何の疑問を持たずにきた人もぜひ 一読を。 「フォトリーディング」の講座を受講した人は、講座の中で聞いたと 思いますが、この本は何を隠そう「フォトリーディングホールマインド システム」のネタ本なのです。 (ny/2004-11-14)
読書とは学問だったのか。 |||||
「速読」関連の書籍では、主に本をいかに速く読めるかという方法に着目した内容がほとんどだと思いますが、本書では方法ではなくて、「読書」をシステマチックに技術論として述べています。「読書とは本を読むことで、それは誰かに習うものではない」という私の先入観を大きく覆してくれました。これがひとつの学問の教科書で、中学、高校くらいで習っていたら読書に対する考えが変わり、読書離れを防げるんじゃないでしょうか。
書くことが積極的で、読むことは消極的と考えがちですが、読むことも積極的であるという説明には納得させられました。最後の外山氏の「日本人の読書」というあとがきで「新しい知的読書へ向かうためにこの読書技術が必要」とあり、さらに共感させられる内容でした。 (多ぁ忙@新習慣クリエーター/2008-11-18) もっと早く出会いたかった本です。
主にノンフィクション・良書といわれる本をいかに読み解くかの本を読む技術を初級か学究活動まで 段階を追って理論整然と解説されていて、大変読みやすい本にまとまってます。 また、書かれてい るスキルが実践的で実用性が高いのも魅力です。 僕の場合、タイトルに曳かれて買ってはみたもの の読んでみて失敗したと思ったことがありますが、本屋での短時間の立ち読みで本の良し悪しを判断 するのに、点検読書のスキルがすぐに使えます。 欧米では、本書が学校教育に使われてそうですが、日本でも採用して欲しいと思いますし、自分の 子供に対しての読書力を着けさせる上での指標になると考えます。 非常にお勧めの本です。 (本が好き/2006-09-26) まず、こんな本がある事も知らずに
本を読んでいた自分は何? という思い。。 次に、本書を読んだ後、自身の本に対する接し方に変化が現れた と感じられるので、レビューにあげます。 いつものように、これで全てが解決というものではないが、 大いなるヒントではと感じる。 書き手の精神を理解するための読書とは? 受身ではなく積極的な読書をするためには? 著者と議論するためには? 古典らしいが、良い本であった。 (kensan23/2005-05-02) この本は「読む」ことによって知識を得、理解を深め、すぐれた読書家になりたい
と思う人のために書かれた本である。 積極性の高い読書ほど、良い読書だということをとくに指摘し、 読書にはらう努力が大きいほど良い読み手であり、読み手自身が浅い読み から深い理解へと読み手自身を引き上げていく方法を解説している。 「高度な読者を相手に書かれた難解な本こそ、積極的な読みかたが必要 であり、また、そのような読み方に値する。」と本書に述べている通り 本書自体、部分的に積極的な読みを必要としている。 構成は読書レベルを段階に分けて、そのレベルごとに解説されている。 第一レベルは初級(小学校レベル)「その文は何を述べているのか」 第二レベルは点検読書「その本は何について書いたものであるのか」 短時間内に出来るだけ内容をしっかり把握する。「拾い読み」「下読み」 などの解説。 第三レベルは分析読書「理解を深めるためのもの」 徹底的に読むことについての解説。 第四レベルはシントピカル読書「一つの主題について複数の本を相互に関連 づけて読むこと」について解説されている。 全般的に実用書であるにも関わらず哲学書的な硬さに違和感を感じた。 そして翻訳本であるためか文体にぎこちなさを感じ、和訳に不信感を持つ 箇所もあった。ので、少し辛口になってしまうが星3つ。 (コンシステンシー/2007-03-15)
読書人の進歩と調和、緊張と緩和 ||||
ここ数年またまたこの本が脚光を浴びてきているようなので、再度読んでみた。
本書は、本を読むということに関して、初級読書、点検読書、分析読書と来て、読書の最終目標たるシントピカル読書にまで至る読書の快感を伝授する方法コーティングブックである。 それぞれの読書については、本書を読んでいただくのが一番いいのであえてここでは書かないが、シントピカル読書というのは我々読書人にとっては読書の理想である。究極の読書である。昨今、流行のいわゆる速読術という読書テクとは一線を画する読書の王道を行く本の読み方といえよう。 私はこの本を約30年前に初めて読んで、感動した思いがある。どうでもいことだが、当時のものの装丁は名手・栃折久美子さん。 この本に書かれている読書方法をマスターするように、それから実に多くの本を読んできたが、まだまだ修行の身じゃ。 「趣味は読書!」という人は多い。しかし、簡単に言わないで欲しい。本書を読んでからにして欲しい。どんな読み方をしているのかは、まあ勝手ではあるが、本当に読書人を自認するなら本書を読んで、「シントピカル読書」をマスターしてからにしたほうがいいかもしれない。 (ヒデボン/2009-02-23) 本の読み方を解説している本です。
読書を 1.初級読書 2.点検読書 3.分析読書 4.シントピカル読書 の4段階に定義して、それぞれのノウハウを解説しています。 私なりの理解では、 本を読む際は、まず本に何が書かれているかを、タイトルや帯、目次、はじめになどを読んで、 ・作者が何を伝えたいのか? ・自分はこの本を読んで何を得たいのか? を考えてから読書を始め、作者の解説する結論とその根拠を明確にして批判することにより、知識を深めることが出来る。 そして、これらの技術の集大成として、複数の本を読書し、自分の求めるテーマの導きだしていくことが重要だと 述べている。 良書です。 ただ、翻訳のせいなのか、言い回しなどが理解しにくいところがあり読むのに根気がいります。 その点を差し引いて星四つ (アームストロング/2008-03-12)
読書にも技術がある ||||
本書は『正しいプロセスで適切な質問をし、自分で回答を見つける』がコンセプトの積極的読書術について書かれた本である。
著者は「大半の読者は初級レベルの読書術しか教わっていない。良書から真の学びを得るためには、もっと高度な技術を習得する必要がある。」と課題を提起している。そして、その課題に対して『概略→解釈→批評』というプロセスとプロセスごとの『質問セット』で構成された分析読書を提示している。 この『全体像の把握→詳細の理解→〇△×の判断』というプロセスには違和感や不足感はなく、多ジャンルの本を安定的に読みこなせる読書の型として十分に評価できる。さらに、インプットだけでなく批評という形でアウトプットするスキルも習得できたことは意義深い。今後は概略と解釈をしっかり行った上で、積極的にレビューを書いてみようと思う。 (ほんじん/2008-03-07) まず、題名が面白い。『本を読む本』。原著は、”How to Read a Book”という名前である。
内容は、読書という行為を、4レベルに分け、字を読み始めた頃の幼い子がする浅いものから、研究者がすると考えられるような深いものまで説明している。 中でも、『点検読書』と『分析読書』については、とても参考になった。本が持っているポテンシャルを点検読書によって効率的に見きわめ、その中でも読むに値する良書については、分析読書によってポテンシャルを最大限に引き出す読書法が紹介されている。 「本を読んで効率的に知識などを得たい」「本を読んで人間力を高めたい」というような、成長のための読書を、これから本格的に行おうと考えている人、また、すでに行っている人は、一度読んでみるといいだろう。 (りとるぐりーんめん/2008-03-05)
読書人、必読の本 ||||
本の読み方がいまさらながら、
71件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。よくわかりました。 読むという行為が真剣であればあるほど、 読まれる本もそれに耐えうる良書でなければ なりませんね。 読むということをいい加減にやっていると、 結構、読まなくてもいいような本を読んでしまいます。 そんな反省をしながら、 「点検読書」の位置づけと技法は参考になりました。 分析読書は、ロジックツリーで構造化をするみたいな感じですね。 最後の比較する読書法では、 主体が「読み手」におかれていて、 ものの見方が主客転倒するような感覚におそわれました。 読書人にはオススメの本です。 (フジオ/2008-02-27) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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大人の日本語―30歳からの「絶対語感」の磨き方
ASIN:4828412077ビジネス社(2005-07) 外山 滋比古 売上順位:106218 ¥ 1,365(中古:¥ 489) |
レビュー総評点:
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多読術 (ちくまプリマー新書)
ASIN:4480688072筑摩書房(2009-04-08) 松岡正剛 売上順位:1916 ¥ 840(中古:¥ 594) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:78
"活字中毒"(酒豪ならぬ"本豪")を自認する松岡正剛氏が自身の"読書論"を語っています。対話形式なので、かなり読み易いです。松岡氏のことが好きな人も嫌いな人も、"活字好き"を自認する人であれば氏の発言に「あぁ、そうそう!」と思いを同じくする処もあるんじゃないかな、と思います。(「読書の醍醐味は?」という問いに「『無知』から『未知』へ」という答えには感心しました。「『無知』から『既知』へ」でない処にご注意!) "多読術"というより、寧ろ"多読道"と呼びたいです。
多読の効能は、沢山の本を読みこなすほど、本と本の間に"知識の複雑ネットワーク"が形成され、見えてくる心的景色が変わってくるという処にあるわけですね。(⇒ これは、特に本に限る話ではないでしょう。音楽であれば、同じアーティストの曲を沢山聴けば、"アーティスト像"が頭の中に形成されますし、同じジャンルのアーティストを聴くと、その"ジャンル"の音がイメージできるようになります。そして違うジャンルを色々と試すと、意外な共通点が見つかったりします。外国語学習においても同じような例え方が出来そうです:英語 → ロマンス語系/ゲルマン語系 …)単なる情報入手ではなく、情報と情報の間の情報("メタ情報")の形成過程ですね。("点"ならぬ"線"のイメージ)この辺りの事情を物理屋っぽく表現すれば「多は異なり(More is different)」といったところでしょうか。システムが少粒子系から多粒子系に変わると各粒子間の相互作用が効いてきてシステム自身の"秩序"が決定する、つまり「量が増えると質が変わる」わけですが(「相転移」はその一例)、頭の中の"知識の総体"においても同じような話が展開出来そうな感じかな? そんなことを思ったりすると愉快でした。(^-^) (ゴルゴ十三/2009-04-11) 良書と出会えた皆さんは幸せ。良書が読み易いとは限らないが、心になにかを残してくれる。文字が一部書き込んであるノート、との見解も納得のいくもの。自分で身銭を切って、味わいつくすには、書き込みをすることが有効。最近、多くの学習指導者も、教科書やテキストへの書き込みを勧めている。
もちろん、大事に大事に、書き込みなどもってのほか、という本もあっていい。そういう本の愛し方も並行してできるのが書籍の良さ。 内容だけでなく、装丁や帯までこだわった書籍なら、そのこだわりを愛でるのも、本との相互交流。 ネット上の電子文書は幻、というのも読書家、愛書家なら納得のいく表現。 多読、少読、精読、乱読、どれもあり。 読書環境も含めて、読書体験として位置づける松岡氏。読みが深い。 (AURON/2009-06-15) すでにお二人のレビューで詳しく書かれているので、簡単に補足を。 タイトルの『多読術』だけを見ると、「どうしたら、本がたくさん読めるのか」といった 内容かと思われるかもしれないが、もちろん、そういうわけではない。 (もちろん、速読術のたぐいでもない) セイゴオさんが、初めて出会った絵本から、どのようにして、このような人が できあがったのかという歴史があり、セイゴオさんの「本の読み方」 (読前・読中・読後に何をしているか)があり、 もちろん、「編集工学とは」といった話も入っている。 セイゴオさんの「本の読み方」を、そのまま真似することは、 かなり厳しいと思うけど、でも、自分でできるレベルだけでも、 ほんとうに、いろんなことが参考になる。 そして、この本ほど、読書熱を高めてくれるものは、なかなかないと思う。 ほんとうに、オススメの本。 (迷亭/2009-04-11) 「あとがき」でセイゴオさんが述べているように、一昔前に刊行され、最近再評価されてまた読まれだした書物に「本を読む本」というのがある。この本はシントピカル・リーディングなる読書法、つまり多読術を提唱しているが、若干、敷居の高い読書を要求するものであった。セイゴオさんの多読術は、肩肘張らず、誰でもやろうと思えばできる読書法である。
そうはいっても、自宅に2万冊、事務所に5〜6万冊の蔵書を有するセイゴオさんほどにはとてもや読めやしないが、この新書を読んでいると、少しは彼の領域に近づけるのではないかという気にはなってくる。 文豪、酒豪、性豪、世に「豪の者」は多くいるが、本書の中でセイゴオさんは自らを「本豪」と称しているくらいだから凄い。またネットで評判の「千夜千冊」で紹介した本はほとんど二度読みしているという事にも驚き。 さらに年間300日くらいは午前3時前に寝るようなことはなくその間本を読んでいるという発言にも、絶句! ここでは詳しく紹介できないが、セイゴオさんは目次読書法、マーキング法等の種々の読書方法、読書ツール等々を我々に紹介してくれている。これらを生かさない手はない。 セイゴオさんは、幼い頃から自宅に多くの本があり、自然と本を読む環境があったこともあり、また、小学校の頃から担任の先生等から良書を紹介されたり、友人・知人等々から様々な本を進められたというよい環境を経験しているのだ。 カネのない時代、若い頃の彼の書物の入手方法には笑ってしまうが、この際、まあ、いいか。 (ヒデボン/2009-04-09) 松岡正剛氏の「読書論」。
氏の読書に対する「考え方」、「方法論」について書かれています。対談形式なので分かり易いですが、議論が跳んだり、半端に終わったりと読書好きにはたまらない内容なのにチョッと残念。内容を以下、整理してみます。 1.氏の読書に対する考え方 ●読書とは書いてあることと自分が「混ざる」こと。 ●「本」と「読み手」は「型」と「逆鋳型」の関係。本は我々の一部であり、我々は本の一部。 ●読書によって、読み手は「新たな時空」に入る。 ●読書は「編集」。書き手と読み手の双方向コミュニケーションであり、「意味交換」の行為である。「何かを発 見する」作業でもある。本はその為のパッケージメディア。 ●読書の醍醐味は「無知から未知へ」。「未知の箱を開ける喜び」がある。 「本」に対する氏の「愛」、「リスペクト」を感じます。 2.氏のノウハウ(たくさんあって書き切れません。主なものだけ) ●本はノート。ドンドン書き込め。(マーキング方法の紹介あり) ●マーキングは「読みへの集中」かつ「再読のスピードアップ」になる。 ●著者の「書くモデル」を見極めろ。個人全集によって、一人の著書を構造的・立体的に読む力がつく。 ●目次を見て、内容を想像しよう。これはお薦めの前戯。感読レセプタをオン! ●理解できなくてもドンドン読む。「参った」「空振り三振」もあり。打率は3割5分でOK。 ●読書体験を決してデリートしないこと。次の読解に繋げていくこと。 ●マッピングで本を整理する。(自家製「年表」、「引用ノート」の作成) ●本のリンクを増やしていく。リンキングワールドの入り口を自分で作る。 ●リンクのキーとなるキーブックを見つけろ。(「人からの紹介」、「本棚の本は3冊繋ぎで見てみる」、「ガイドブ ックの活用」) キーブックの発見は何にも代えられない喜び。 ●自分の好みを大切に。体調、場面に合った本を。読書の疲れは読書で癒す。 ●サポートツールの活用。 (辞書、年表、地図、図解、歳時記、図鑑、理科年表、用語集) 等々盛り沢山。これらをやり続ける気力/体力/志に敬服します。 また、氏が小さい頃、毎年お母さんからクリスマスの朝、きれいな紙にリボンをつけた本をプレゼントされた思い出や、中学・高校で先生方から推薦された意外な本の紹介や「カラマーゾフの兄弟」をめぐる友人とのエピソードなど、「本の達人」の人となりも見えて大変面白いです。 氏が厨子の下村寅太郎氏(日本を代表する科学哲学者)宅を訪ねた時、書斎や応接間の膨大な書籍を見て、思わず尋ねた。「いつ、これだけの本を読まれるんですか?」。下村氏はちょっと間をおいて、「君はいつ食事をしているのかね」。 本好きの人なら、この本に書かれている色々な方法を既にやっている方は多いと思いますが、改めて読書の魅力、醍醐味を感じさせてくれる本です。是非お薦めします。 (アマゾン太郎/2009-06-30) あの「千夜千冊」で有名な松岡正剛氏がどういう風に本を読んでいるのか、
読書好きの人間なら興味が無い訳がないと思う。 そして、「本は二度読んだ方が良い」「本はいろいろな読み方をするべき」「速読にとらわれない」「マーキングしながら読む」など、自分の読書体験と照らし合わせても共感できる事が多かった。 松岡氏が本書で最も言いたかったという、「読書は編集である」という主張について一章をさいて説明している。(これはちょっと難しい) 読書の素晴らしさと奥深さを実感できる一冊。 (都筑コータロー/2009-04-22) 対話形式のため読みやすいのだが、それだけではなく、内容も豊か。
まず、どんな読み方をしてもいいんです、と断言する。第1章の見出しになっている「多読・少読・広読・狭読」以外にも様々な読み方があり、それらを様々に組み合わせて読めばよいという。だから、書名の「多読術」というのは正確ではない。でもいろいろな読み方をすることをひっくるめて多読と称しているのだと解釈しよう。 「目次をしっかり読む」「本にどんどん書き込む」「マッピングで本を整理する」「キーブックを選ぶ」など、「本を読む本」のその先を指し示しているといっても過言では無いだろう。 読み応えのある本である。 (冬の暖かな鎌倉の海岸で/2009-04-20) 本書で著者がいちばん言いたかったことという<読書は編集である>については、残念ながら、私にはぴんときませんでした。また、私は著者のように<本をノートとみなす>ことはできないので、「マーキング読書法」といった読書の仕方にも興味が湧きませんでした。
読書の方法とか編集工学とかいったことはよくわからなかったんだけれども、著者の幼少期の読書体験や読書の原点、本のどういうところに関心があり、読書のどの辺に効用を感じているのかという話が印象に残りましたね。 母からプレゼントされた石井桃子の『ノンちゃん雲に乗る』が、読書人生で最初に心に刻み込まれた本であったこと。高校生の時、親友に影響されてドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読み、その途方もない「世界観」に呆然としてしまったこと。<この三十年間、ほぼ毎晩、午前三時以前に寝たことはないですね。読書というもの、夜に根っこをのばすんです>(p.130)と、著者の膨大な読書量の秘密(?)の一端が垣間見えるところ。そういう話がとても面白かった。 なかでも、読書の効用、面白味について語った次の件りに、「なるほど」と頷かされました。ハッとしました。その箇所を、ちょっと引いておきますね。 <本は「わかったつもり」で読まないほうがゼッタイにいい。ぼくもほとんどわからないからこそ、その本を読みたいのです。読んできたのです。旅と同じですよ。「無知から未知へ」の旅。効用もそこにあるんじゃないでしょうか> p.138 筑摩書房の編集担当者、高田俊哉さんの質問に答える形で、著者の読書体験談や読書法を語っていく一冊。著者がおすすめしていることでもあるのですが、本書の目次を読み、そのキーワードからおおざっぱでもいいから内容を想像した後に、本文の中に入っていってください。これがすなわち、著者おすすめの読書法のひとつである「目次読書法」というやつであります。 (東の風/2009-06-19) 著者は、本の中で多くの人が一番気になるのは、本を読んでも、
「どうもアタマに入らない」 それでつい、「あきらめたり」、「うんざりしたり」、「自分に、がっかりしたり」して しまう気分になる。これは、ついつい『全力で読もうとし過ぎるから』では ないかと述べられている。 この考えの中には、多読に加えて、速読をしようという気持ちが含まれている のではと、指摘されたいのではないかと思います。 本を読んだ印象を「アタマ」に入れるには、「再度繰り返し読む」とか、「本を読む 量を今以上に増やす」とかの訓練が必要と思います。 (よろずのふくちゃん/2009-06-14) 読書があまり好きではない、苦手と感じている人におすすめです。
そのような人たちにとって知るべき著者の“読書術”が多く書いてあります。 自分自身読書は知識を得るためという考えが強く、 読書自体を楽しんでいなかったな、と感じさせてくれた本です。 著者が述べているように、「読書はコラボレーション」であり、 読者の置かれている立場や状況次第で内容の受け取り方がいかようにも変わるもの。 そして、著者とのコラボレーションによって読者はオリジナルな感じ方ができる。 そのようなことを改めて理解させてくれる本です。 今までは、本の内容が面白いかどうかを判断して読み始めていたように思うが、 今では様々な本を見つけては、この本を読んだら自分と著者の間にはどのようなコラボレーションが生まれ、 何を感じるのかなーという妄想?をとても楽しめるようになった気がします。 (giso/2009-05-17) ・読む行為と書く行為の相互性、重層性
・編集行為としての読書 ・本とはテキストのついたノート ・前読・中読・後読 ・3つのR(リスク<ハズレ>・リスペクト<敬意>・リコメンデーション<推薦本>) などのキータームで縦横無尽に読書体験の本質を、幼少青年時代の読書体験を交えつつセイゴウ氏は語り尽くす。中にはWeb「千夜千冊」を読んでいるセイゴウファンなら既知の内容もあるし、これは言わずもがなかな、と言うところもあるものの、やはり教えられるところ大である。 編集的に読書することは、多読が大前提であることは疑い得ない。たとえばこんなイメージ。 月並みな読書なら、本を読んである情報や感動を得た。そしてその本は本棚に。終わり、そして次の本へ。単純な繰り返しになってしまうところ、セイゴオ氏の読書は、複数の本=テキストがまた別の複数のテキストと関連させ、連鎖させ、あるいは分断させ、横断させ、繋ぎまた多層化させ、自分のテキストを挟み込んでいく。そうしたテキストを切ったり張ったり組み合わせて編集させていくことで、自分なりの知のアーカイヴ、マップを創り読書世界を広げていくわけだ。そこには、なるほど単純に素人がまねできない氏ならではの才能もあるし、血の滲むような時間をかけた古臭い地道な努力もある。そうした上で読書の至上の悦びが獲得されるしプロとしての読みは築き上げられる。読むことと書くことは密接に内面化し重層化する。書くことで読みは深まるし、また読みは書くことをさらに促す。闇雲に読書することも多様性のうちだが、多読するなかで方法(術)を会得すること、これがさらに深い読書体験へ誘うわけである。 多様性で言うと、読書を食べることや着ること、スポーツなどと比喩にして語るところなどセイゴオ氏の面目躍如とするくだりだろう。そうした日常の行為と同じように読書も様々なスタイルがあっていいのだ。読書とは何も特別な行為ではない、むしろそうあってはいけないと言う。 セイゴオ氏は「本に攫われたい」と言う。読書はマゾであるとも言う。笑えるが至言である。ここまで言えるのは並ではない精神の柔軟性や包容力、鋭い直観力と体験の裏打ちがないと出てこない言葉だろう。が読者は氏から一つでも二つでもヒントにして読書するといいだろう。 インタヴューアー氏の質問もなかなかつっこみどころを心得ているので間然とするところがなく、なにより氏の読書する悦びをうまく引き出ている。 (ワインドアップバード/2009-05-06) 蛇足ですが、セイゴウさんが、コンビニで<鮭とタラコのおにぎり>がお気に入りと知って、私もですう〜となぜかシンパシーを感じてしまいました!私も、本が好きな方ですが、いくら読んでもザルのような頭で、少しも智慧の集積にならないので、身近な者にも、無駄だからもう本を読むな、と馬鹿にされているのですが、この本に出会って、<記憶やコミュニケーションや表現をすることができるのは、それらを連結している編集能力による>というヒントを得て、リベンジができそうな気持ちになれました。<多読>というのは、精読すべき<キーブック>に出会うための模索であると同時に、<キーブック>をより深め、ネットワークを広げるための多層的な人工的外部頭脳を形成する手段なのですね。<人間的なものの源泉は、その大半は本の中にある>と、本の内包する豊かさを信じられる人は、幸せ者だなあと思いました。
(angelic−dolly/2009-04-21) インタビュー形式で、読みやすかった。
新書でボリュームも大きくはないが、内容はたいへん豊かで、濃厚。 松岡さんの読書歴や、具体的な読書法のほか、「読書とはどういうことか」という認識論や、 「編集工学」も語られていて、興味深かった。 読書は一人でするもの、自分の世界に引きこもるものと思ってきたが、 読書を通していろいろなコミュニケーションができるのだなぁと、読書観がすこし変わった。 もっともっと本を読みたくなる、本を通して世界とつながりたい、と思わせる1冊だった。 (deborah_hm/2009-05-29) 決して本書は多読へのすすめではない。著者が実践してきた読書を通しての考え方を紹介する本である。
通読してみると、本との向き合い方を大きく考えさせられることとなった。読書を身につけるための技術もさることながら、著者の生活の中での読書が非常に魅力的だった。食事を楽しむように「本の多様性を楽しむための読書」、「未知への扉」としての読書など本当に読書を楽しむための考え方が多数記載されている。読前、読中、読後それぞれのタイミングで意識したい内容も多々記載されている。特におもしろかったのは「感読レセプター」だ。新しい知識を受け付ける皿が準備されている状態のことをさし、振り返って見ると確かにそのような状態は自分の中でも思い出せる。 人生の中での本を読むという意味を再確認したい人にはお勧めの書籍だ。 (sickboy/2009-05-23) 多読の第一人者がインタビューに回答する形で、多読に関して広く述べています。
27件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。著者は、多読の世界に足を踏み入れた人にしか得らることができないモノをいくつか手に入れた(手に入れようとしている)方のようです。そのため、本書の内容は単に著者が行ってきた方法論にとどまらず、その経験から得られた発見・確信の話に展開されていきます。その内容は理系の人が興味を示すようなものです。 松岡氏が多読によって確信したことがいくつか述べられており、偶然手にとった本でしたがとても興味深く読ませていただきました。 (読書ノート/2009-05-10) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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