amazonの商品情報を一望できるサイトです。

「フューチャリスト宣言 (ちくま新書)」 とその関連商品

・画像はamazonで最大のものを表示しています。
・書籍については他の本と比較した大きさに拡大縮小しています。右側の塗りつぶし部分は本の厚み(ページ数)です。
・レビューが参考になった→ ||| ならなかった→ |||
・総評点=レビュー点×(参考になった票-参考にならなかった票)<レビュー点は星3を0として計算>
一望amazonにリンクを貼って紹介料をもらおう!
すべてのレビューを開閉する
[お知らせ]書評まとめサイト『ブロガーの本棚』をサービス公開しました!
ネット上にある書評をまとめてチェックできます!
 
w:10 h:17 224page
フューチャリスト宣言 (ちくま新書)
amazon詳細ページへ
ASIN:4480063617
筑摩書房(2007-05-08)
梅田 望夫
売上順位:68547
¥ 735(中古:¥ 1)

レビュー総評点:48
ITは未来を豊かにするのだろうか? ||||||||||||||||||||||||||||||
ウェブ進化論、ウェブ人間論と読み、この本となった。茂木さんの本はそれなりの数を読んできた。最近の本では「感動する脳」です。
今回の書はお二人の対談がメインにあり最後に母校慶応の中学と茂木さんは横国での講演記録が付けられている。
本書の中でも盛んにお二人が語られるのは「明るい豊かな未来を作るインターネット社会」である。そしてポジティブ思考とポジティブ指向なのだと思う。日本の談合的社会体系や閉鎖的アカデミズムの現状を憂いていることが基本にあり、その結果としてグーグルやyoutube的なITを進化させるようなブレイクスルーは日本に起こらないと危惧しているのかもしれない。
そして若者に対し、未来を創造せよと鼓舞する。そして面白いと思う事をとことんやる事の重要性も指摘する。
本書を通して感じるのは非常にアメリカ的なビジネス人生論であり、勝ち組生き残り論にも聞こえる。確かにシリコンバレーという地域的背景があるのであろうが、では常に戦争を行なっているアメリカ、ハリケーン被害で明らかになった負け組多数と言うアメリカ格差社会の未来をITはどうのように創造していくのか?茂木さんが2年間留学していたイギリスの話は殆ど出て来ないのだが、ヨーロッパ的IT未来論はどのようなものなのか?
ITが途上国開発の福音となるように書かれているが本当なのか?

どうしても脳化した社会がそこに見えてしまう。頭以下を切り取った身体性の無い社会を。自然としての人間を考え、どう生きるのかと考え抜いてITの未来を創造しているようには思えない。これは内山節さんや池田晶子さんの本の読み過ぎだろうか。。。
(dream4ever/2007-07-29)
ネット世界における輝かしい未来創造の魅力と可能性が語り倒されます。
基本的には新しい未来への強い期待感が共有される形で対談が続いていきます。

ただ残念ながら本対談では、未来が共有されている分、気持ちよく読み進めることはできますが、一方で脳を揺さぶられるような体験がほとんど無いという、なんとも中途半端な結果に終わっています。
これでは「対談」という形式は完全に失敗していると言わざるを得ないでしょう。

たぶん、問題は、茂木さん。
彼は基本的にその場の思いつきでしゃべっているように思えます。
特に信念があるわけでもなく、その場のノリでなんとなく思ったことをそのまましゃべってるだけに見えてしまいます。
梅田さんの話にひとまずうなずき、その視線に沿った形で(その場で作り上げた)自説を展開しているように思えて仕方ないのです。
だからどうも議論がふくらまない。
表面的な共感に終わってしまう。

茂木さんは非常に頭が良い人なので、きっとその場でサッとそういうことができちゃうのでしょう。
頭が良く発想力も豊かな人なので、思いつきでもすごく良いことを言う場合が多々あるのが困ったところ。

気持ちよく読める本ですが、得るものはあまり無いかと。 (のいのい/2007-10-08)
インターネットの権威である梅田望夫氏と
脳科学の先進的な専門家である茂木健一郎氏の対談がまとめられた本です。
どの話題も、それぞれのバックグラウンドから独自の視点で語られているので、知的な刺激が満載です。
二人とも【今の常識を鵜呑みにしない】という考え方をベースに持っており、
未来に対して果敢に行動を起こす勇気を喚起してもらいました。 (渡邉輝/2007-07-07)
本当に面白かった。「著書たちが想定するようなリテラシーを持った人たちはどれくらいいるんだろう?」とは思うが、とにかくも明快な未来像を提示しているし、対談としてもスピード感があって、一読の価値あり。
特に共感するのは、学問・教育の場として今の大学が全くダメだという点。「大学にしか出来ないこと」を真剣に探さなければ生き残れないと痛感する。 (六条ひとま/2007-05-30)
梅田望夫氏、茂木健一郎氏という今を代表するオピニオン・リーダーの対談集で読み応えがありました。梅田氏はリアル社会とネット社会との関係を、そして茂木氏は脳の機能とネット社会との関係を、それぞれ分かりやすく解説してくれています。両氏のテーマの共通項は「ネット社会」です。そして両氏の思考がまさに「化学反応」を起こして「Σ((リアル社会)×(ネット社内))×Σ((脳の機能)×(ネット社会))=(フューチャリスト宣言)」という方程式が動いた!といった感じです。

茂木氏は対談時にリンゴ柄のTシャツを着込んでこれを「世界史の4つ目のリンゴ」に例えています。1つ目がアダムとイブのリンゴ、2つ目がニュートンのリンゴ、3つ目がアップル社のリンゴ、そして4つ目が「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴ、という意味だったんですね。とても知的なジョークで茂木氏のセンスの良さが感じられます。それぐらいの壮大な気概で未来を明るくデザインしている心意気は素晴らしいです。

梅田氏はシリコンバレーに長く在住し、ネット社会を生み出したシリコンバレー精神を氏の体験を通してこの対談で紹介されています。アメリカの東海岸文化に対する西海岸の反権威的精神、つまり、大組織/古い権威の象徴であるアメリカ東海岸に対して新興勢力であるアメリカ西海岸(シリコンバレー)は「インターネット」という武器で挑みかかり、今日の繁栄を築きあげました。それは梅田氏の生き様と重なるところでもあり、シリコンバレー精神に共鳴した梅田氏を通して読者はネット社会の精神を知ることができます。まさに「思考の補助線」になってくれました。

ネット社会には、個人情報が悪用されるであるとか不特定多数の人から誹謗中傷されるという負の側面も広く世の中で伝えられています。が、「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴだってあります。ネット社会の負の側面リスクをしっかり自己管理し、このリンゴを美味しく味わいたい!、この著書を読んでそう感じました。 (Blue-gene/2008-05-24)

悲観論が多く、現実も厳しいなかで、それでも未来を「明るいよ」といってくれる貴重な本。

閉塞感が強く、先が見えず不安が大きい時期だからこそ、こういう主張は大事だと思う。

悲観論では未来を拓けないのだから。

私も陰ながらフューチャリスト同盟に参加したい。

本書のポイントは梅田氏のいう「俯瞰性」と茂木氏のいう「サーチとチョイス」と私は感じた。

これからは世の中の流れを俯瞰し、調べ、選んでいくことが生き抜く術であるということに同感です。

世の中の悲観論に染められてしまった人に特にオススメしたい。 (mini1/2007-05-19)
インターネットをにフルに使い仕事の新しいやり方を実践している二人が、エスタブリッシュな大企業や、閉塞された世界であるアカデミック界への警鐘を鳴らしている。

自分はいわゆる日本の大企業に属し始めたばかりであり彼らの生き方との違いの大きさを感じた。

先輩、上司、付き合いのある他企業の人からの信頼を得ることだけに集中する。彼らと、飲みニケーションと接待に明け暮れ、思考停止になることを恐れつつもそのプロセスを通してでしか信用を勝ち取る方法はないと言われている。

一方、2人は、個人の信用はネットで保証すればよいと言う。そのために、何も知らない人が理解できる言葉で未知の対象を表現することをいつも考え、もう一度むくとあとは何も残らないというギリギリの言葉遣いを意識しようとしている。

自分の会社は、既存のステークホルダー皆が喜ぶ仕組みを考えなければならない。一方、今あるモノを壊してでも何かをやろう、新しいモノを想像しようという姿勢が無ければならないと2人は言う。

大企業にいることで、鈍ってしまうだろう視点。不可能となる行為があることは間違いない。自分のキャリアを考える上でとても役に立った。 (だーーー/2007-06-02)
中年カルチャー系アイドル2人の対談です。現在から将来に向けてのネットを軸とした社会の変化や人間の存在の仕方の変化を毎度おなじみのトピックで語り合うという感じ。それぞれのこれまでの著書を読んでいる場合、対談という形式でそれらの内容を噛み砕いて語っていたりするので、「あーそういうことだったのね」と今更ながらに理解できてしまったりする。特に茂木氏については、「本当に脳の研究者なの?」的な疑惑(白衣を着て実験している匂いが希薄なので)を持っていたけれど、とりあえずその匂い自体が「意図的」であったことがわかってすっきりした。
内容としてはさほど濃いということは無く、読む側も特に否定的な感覚を持つような話も無く、「未来は明るい」という期待感にあふれており、読み終えたあとも「よしがんばろう」という気に素直になれる。対談よりもそれぞれの講義の部分の方が話がまとまっていてわかりやすかったけど。
一つ気になる(というほどでもないけど)のは、お互いに「褒めすぎ」かな、ってところでしょうか。 (mac-s/2007-05-26)
梅田氏は、大学からの講演のオファーをすべて断っているという。
それは「脱エスタブリッシュメント」したいから。
大学や新聞社、出版社など従来のエスタブリッシュメントとかかわっている
パワーがあるならネットでブログ見たり書いたりしたほうがいいらしい。
ならば、なぜ出版社からのオファーは断らないの?
本書くパワーをネットにつぎ込んでほしいな。
と不思議に読んでいたが、「リアルの世界はお金になる」という本音も出ていたので納得。
なるほど〜と思えるところ2割、何をいまさら的な話が8割、それ矛盾してない?的な
のが1割ってところか。内容は深くないが読んでいて面白い。
(ck/2007-05-23)
最初から最後まで開放感に満ち溢れている。「しょうがないこの現実の中で生きるしかない」と思うか、「現実は僕らで変えられる。ほら、こんなに楽しい未来が」と思うか、同じ現実を見ていてもそれをどう感じるかによって体感の現実は変わってくる。どうせなら楽しいほうの未来がよくないか?

既成の枠に縛られないのは彼らの年齢のせいもあるし、ウェブの世界を泳いでいるというのもある。「談合」や「しがらみ」という古めかしい拘束帯に縛られて喜びを感じている世代とは完全に断絶している。つながりは常に大量に生成していて希薄だったり、一瞬で濃密になったりする。そしてまた希薄になる。可能性に満ち溢れた世界。もう少し正確に言うならば「可能無限(自然数を1,2,と数えていったときにどんな大きな数(n)を考えてみてもさらに大きな(n+1)を可能性としてどこまでも提示できるということ)」の世界。常に「更に」がある。

対談はウェブに限らず、組織と個人の関係などにも言及していて楽しい。一言一言がすべて現時点を出発点として考えられている。僕らは現在を生きているわけだから現時点をゼロとして考えるのは普通に正しい。わざわざ現時点からさかのぼって30年を一緒くたにして考える必要はない。現時点から現実を再構築している。うれしい。

全体を通して僕の気持ちを代弁してくれているような気持ちいい書だった。 (mbookdiary/2007-05-28)
 この本には、ういうメッセージが溢れていた。どう創りだすのか?
Googleなどによって、いままで手に入らなかった知がネットを介して自由に手に入る時代がくる。大学などに行かなくても高等教育を受けれる時代になる。そういう時に、どういうビジョンを描き、進んでいくのか?そいういうことを考えさせられた。

 本文中の「個人の信用はネットで保証すればよい。それに気づいた人がこれからは輝く」という言葉に思わず反応してしまった。個人の信用はネットで分かる時代がくる、ネット分からないということは情報を発信していない(世の中に貢献していない)そういう判断をされる時がくるのかもしれない。そういう危機感を持った。

 いずれにしても、ネット社会での可能性、影響性を考えれば、リアルな世界とのバランスを考え関わっていきたいという強い思いを持ちながら本を読み終えた。
 
 全体に対談形式の内容であるが、ネットの世界のとらえ方を学ぶことができた。自分には何ができるのか?何をやるべきか?そんな気持ちにさせられた。 (塩手勝久/2007-08-19)
日本人論として |||||||||||||||||||
テキストの量は新幹線で一気に読みきれる位の薄さですが
知的刺激がすごくて、本を閉じてしばし妄想、ちょっと読んで
また妄想・・・と、過激なオープン思想の果てに現れる近未来に
思いをはせる楽しい読書時間を過ごしました。

(ちなみに、私の妄想物語では宗教法人フューチャリスト同盟の
信者となったある社長が社内の伝票から営業日報、賃金明細に
至るまで全てスキャンしてWEBにアップし、ライバル他社の
絶賛を受けながら豪快に倒産してしまうというものでした)

それはさておき、一つ引っかかりがあったのは、世界を変えてしまう
ような概念破壊者がアメリカばかりから出てくることに対して、日本の
教育や風土や談合型社会が否定的文脈で語られていますが、
そういう類型的なことではなく、DNAレベルの話ではないかと思いました。

極論するとアメリカ人は無限荒野を開拓するのにストレスを感じない
民族であり、限られた領域を最適化することについては世界最強レベルの
われわれ日本人は、うっすらと線に囲われていないと本領を発揮できない
のではないかという感想を持ちました。

そのうっすらとした線が「カイシャ」や旧来の組織でないことは、なんとなく
意識しつつも、Second Lifeよりもmixi、ブログで世界中に情報を発信する
よりも一人の名無しさんでいたいという本能が心の奥底にあるような気が
してなりません。 (ninjaninja/2007-06-06)
ウェブに対する議論を見ていると、結局あちら側かこちら側かという議論になってしまう。限りなく自由なネット世界VS.しがらみに囚われた現実世界という構図だ。でも、ネット世界にも現実世界にも可能性は存在する。あちら側でもこちら側でもないのだ。バランスの取れた考え方は、Web2.0をどのようにして自分達の実際の仕事や生活に生かせるか、という事に尽きるのではないか。だったらこの類の啓蒙書なんて読まずに、Web2.0に関する専門書に直行すべきだ。ネットにパソコンをつないでいるなら、すぐに現実を確かめられる。あちら側かこちら側かという議論も本当は正しくはない。若い人のコミュニケーションは、携帯メールと実際の会話を並列的に用いている。どちらも利用して、お互いにコミュニケーションしているのだ。あちら側かこちら側かという視点ではない。自分のような三十代の人間がやっていないやり方を若い人はしてしまっている。このような啓蒙書で時間を無駄にするのは無意味だ。直接ネットでWeb2.0について調べてみて欲しい。 (ジブラルタルの風/2007-10-27)
ものづくりのリアル世界の常識を
変えていく事業を現在進行中です。
インターネットの可能性と、人間性が出るものづくりの
合わせが新しい産業を生み出すと思っています。
少し専門用語が多く理解しにくい部分もありますが、
常識にとらわれず、未来を創造する勇気が沸く本です。

(高木英俊/2007-07-09)
明るい話題ばかりの本で、読み終わってからすごく前向きな気分になれます。
あとがきにもある通りそれを意図して書かれたようです。
他分野でもこのようなポジティブな本がたくさんあればいいのですが。

インターネットは「学ぶ」という最も根源的な喜びを得る機会を無限大に爆発させ、
言語獲得以来の脳の使い方を全く変えさせるものである、という茂木さんの指摘が面白かった。
学ぶ意思というのは食欲や性欲と同じくらい、あるいはそれ以上に根源的な欲求なのだから、
インターネットに対しては「使うべきか」ではなく「いかにうまく使うか」という議論をすべきなのですね。
(TOSHI/2007-08-01)
50件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.0
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
「フューチャリスト宣言 (ちくま新書)」を買った人が選んだ他の商品
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 
w:10 h:17 203page
ウェブ人間論 (新潮新書)
amazon詳細ページへ
ASIN:4106101939
新潮社(2006-12-14)
梅田 望夫
売上順位:80260
¥ 714(中古:¥ 1)

レビュー総評点:43
人間論って? |||||||||||||||||||||||
一言で言ってしまえばウェブ進化論を読めば十分、ということです。この本において、ウェブ進化論の著者、梅田さんの話に新鮮味がありません。かなり進化論と重複しています。ウェブ進化論を読んでいて、納得できない部分やおかしいなと思う部分、共感できる部分がありますよね?読書している時はそんなツッコミを絶えずしていると思うんですが、そのツッコミを平野さんがしている感じ。そしてそのツッコミに対する梅田さんの答えがウェブ進化論と重複していることばかりだから、正直おもしろくない。深みがない。人間論→進化論みたいな感じで深めていくならいいかも。進化論→人間論では買って無駄したと思うはずです。立ち読みがベスト。 (ゾンアマ太郎/2007-02-20)
本書を通じて、次のようなWebの課題の存在を感じることができる。
A.社会不満のガス抜き装置としてのWeb、B.匿名問題、C.エコー効果、
D.グーグル八部リスク、E.著作権問題(但し書籍のみ)、その他。

基本的な構図は、平野氏が課題を投げかけ、梅田氏がいなすというもの。
平野氏は、AやBについて本質を突いているのだが、梅田氏がいなした後、
追及していないのが残念だ。
対談形式ゆえの予定調和が働いてしまっているのか、年上の梅田氏を
立てているのか...。
前述の課題は本来根が深いが、さらりと読んでしまうと梅田氏のいなしが
この本の回答に見えてしまう。

例えばAの論旨を取り上げてみる。

1.Webは、抑圧された社会において発言しにくい「体制批判や個人攻撃、
その他様々な主張」を可能とするため、個人は不満解消できる。
2.ブログなどで批判を受けても体制側はビクともしない。逆に、Webが
捌け口となり、個人の不満は霧消され、体制改革の行動には至らなくなる。
3.一方、個人に対してのWeb上での攻撃はいわば暴力として表れる。

つまりwebは、権力・体制に対しては体制維持をもたらす不満解消サブシス
テムとして働き、その一方、個人に対しては圧倒的暴力をもたらす増幅器
として働く。
更にこれに輪をかけるのが、匿名問題であり、エコー効果(似た意見の人が
集まり、盛り上がってしまう現象。サンスティーン著の本が詳しい。)だ。

これら課題に、事業者そしてユーザーである市民自身が蓋をすると、結果的
に国の統制を招くため、真剣に市民はWebの善悪両面を考える必要がある。
梅田氏はWebの負の側面についての深い議論をかわす。基本的なスタンスは
自己解決だ。課題の存在を知るという点では良書だが、楽観的意見を鵜呑みに
させてしまいかねない危うさも本書は併せ持つ。

Web関連の権威である梅田氏にはイノベーティブな部分だけでなく、適切な
運用のための市民への啓蒙を今後期待したい。 (On the water/2007-03-13)
普通でした |||||||||||||
平野さんの暗く力強い考え方はとっても好きです。これといって新しい話はありませんでしたので、さらっと読み終わってしまいました。前回の梅田本に比べれば軽い。 (しもむ/2007-02-14)
ジャンルが違う世界で活躍するお二人ですが、本書で為されているのは、相手を打ち負かそうという、所謂「論争」とは違って、ネット社会が確立されつつある今、将来的に社会はこうあるべきでしょう、ということでの、熱き「お話会」です。

平野氏は総じて大人し目ですが、「ネットで十万字哲学を読むのと、哲学書の原書を読むのとでは、充実感が違う」というような、作家らしいことを(正確な引用ではない)時折仰っていましたが、私もそう思います。例えば、作家の大西巨人氏は、現在自身のHPを創設し、自作の小説を無料公開されていますが、やはり、氏の作品を手に取って、ページを直に捲りながら読むのと、インターネットで目をチカチカさせながら読むのとでは、正直のところ、充実感も、理解度も、全く持って違いました。
これから紙自体が無くなっていくかもしれない時代に、文学を真実に愛する作家という職業人は、大いなる危機や憂鬱を感じて当然なことでしょう。ただ、それでも、インターネットで得られる玉石混淆の「情報」と、学問を通じて血肉に染みて得られる「知識」とでは、それぞれの価値においては雲泥の差がある、と信じたいと思います。

また、梅田氏は、「社会変化は不可避との前提で、個は如何にサバイバルすべきか」というテーゼを掲げていますが、その裏を返せば、ネット社会を「サバイバル」とするなら、ブログであったりMIXIであったり、一見表層的に「仲良し」っぽく見せているコミュニケーションも、総て自分が生き延びていくための手段であるという訳で、何というか、パブリックに自分を顕示していくには、多かれ少なかれ打算が含まれる訳で、このネット社会で他者と真に分かち合うというのは、なかなか困難であり、我々は虚無の只中を生きていかざるを得ないのだと思いました。 (Confesion Del Viento/2007-05-22)
進化論ですっかりロングテール信者となった私にとって待望の続編でした。
いろいろ感想はあるのですが、やはり印象的なのは梅田氏の言葉に対する
際立ったセンスです。

グーグル、アップル、アマゾンの経営思想などは、これまでにも星の数ほど
語られていながら、キャッチーな言葉でそれを切り取ってみせる梅田氏の
手腕で、初めて知るような新鮮な驚きを与えてくれます。

今、思い返しても言葉の専門家であるところの平野氏のコメントは、なかなか
思い出せないのですが、梅田さんの言葉だけはいくつも心に残っています。
文中でも語られますが、紙媒体という形が最後まで残るための「壁を超える力」
というものが、まさに本書で実証されています。

一つの証左として、将棋の第一人者羽生名人の「高速道路」「インプットの質」
などがありますが、これは羽生氏の口を借りた梅田氏のコピーそのものだと思います。
羽生氏が斯界のトップに立っているこの10年以上、少なくとも将棋以外の社会に
浸透していくような語録は記憶にないわけで、やはり聞き手が引き出している
と言わざるを得ないでしょう。

私は梅田氏のシリコンバレーでのポジションや「はてな」の将来は全く分かりませんが、
これからも流行語を生み出し、ベストセラーを連発していくことだけは間違いがない
ような気がします。 (ninjaninja/2007-01-06)
私にとっては、梅田望夫さんの「ウェブ進化論」よりこちらのほうが数段面白かった。

二人の対談は、今年、「新潮」に二月に渡って連載されたものです。その連載を読んでこの対談の完全版がでないかと期待していた私にはこの本は待望の書でした。そして期待に違わぬ内容です。

二人の対談を読んでいて感じたことは、これはよくできた二人芝居の脚本ではないかということでした。そこに書かれているのは二人の会話文だけだけれど、行間から彼らのそのときの表情や身振り手振りが浮かびあがってくるような気がしました。

P169の「ネットで居場所が見つかる」での梅田さんのコメント:
「リアルの現状を改善する方向へ努力しなさい」というテーゼより「今の環境が悪いんだったら、他の合う環境を探して、そちらへ移れ」という方が時代にあった哲学のような気がしています。

ネットのおかげで友達付き合いにかんしてはこれが可能になりました。しかし、実際の生活というものを考えると(日本の労働環境はますます悪くなっていて)、梅田さんほど多くの人達の現状は恵まれてはいません。「他の合う環境」のほうが、自分を受け入れてくれるかという問題もあるし。いいアイデアなのだし、トライしてみる価値はあるけれど(私もいろいろトライはしているけれど)、なかなかすぐ成功というわけにはいきません。

海外に飛び出せる実力とタイミング(年齢も含めて)を持っている人は別として、「リアルの現状を改善する方向へ努力しなさい」というテーゼはまだまだ重いものがあります。

梅田さんの「やはり壁を超えられる人は、本をたくさん読んでいる人ではないでしょうか」というコメントに、本好きの私はいいことを言ってくれると感激しました。

余談:インターネットのことを知りたいのなら、インターネット勃興前夜に書かれた、ダン・シモンズのSF小説の金字塔「ハイペリオン」二部作もお勧めです。 (ADELANTE/2006-12-24)
『ウェブ進化論』の梅田望夫氏と『日蝕』の平野啓一郎がインターネットの今と未来を語った対談集。

はてなダイアリーの狙い、ネット時代の人脈活用、検索に引っかからない語=空いているスペース、情報がフローするネット時代の本のメリット、グーグル社員のスターウォーズ好きなど、興味深い話が読めて満足。そのほとんどが梅田氏の発言で、平野氏の意見は当たり前すぎて素通りしてしまう。

この分野で圧倒的なデータを持つ梅田氏に対して、平野氏は30歳以下の世代の感覚をぶつけ、その正誤を確かめているような印象を受けた。

自分と同じ志向性をもった人が集まりやすい「島宇宙」についてはそこまで実感がわかなかったが、頭の中の記憶(教養)と外部記憶(調べられる情報)のすみわけがインターネットの検索、とりわけ検索の精度向上で変わりつつあるというところに深く共感。

私自身、頭は使っているのに記憶力だけ減退している気がするのはネットのせいか(年のせいかも)。覚えてなくてもネットで調べられるという油断はある。 (おの/2006-12-25)
「社会変化は不可避との前提で、個は如何にサバイバルすべきか」を志向する梅田望夫氏。
一方「この社会変化をより善い方向にするために個は何ができるか、何をすべきか」を志
向する平野啓一郎氏。違いは明白である。
しかも、志向性だけでなく、ITリテラシーに関しても、梅田氏に一日之長が感じられる。

また、前著「ウェブ進化論」で示されたグーグル礼賛に対し、読者から示された懸念に対し
ても、補足説明を試みている。
すなわち、「あちら側」での情報の「開示性」「散在性」および「自動秩序形成」などの
キーワード、あるいは直接見聞したエピソードを交えて懸念の払拭を試みている。
確かに前著で感じた「グーグル主義」に対する私の違和感は大幅に少なくなった。
梅田氏の言う「不特定多数無限大への信頼性」の有無が分かれ目になるのであろう。

結局、Webの「あちら側」と「こちら側」とのどちらに比重を置くかで差異は明確になるが、
それぞれの組み合わせによって、多様な生き方が選択できるというのが結論ということだろ
うか。いずれにしろ梅田氏は、キリスト教における聖ヨハネ、あるいはユダヤ教のモーゼの
ような、いわば「Web教の使徒」あるいは「Web教の預言者」ではあるまいかという印象を持
った。
(フクロウ探検隊/2007-07-30)

この本を読もうと思っている方は、前身の「ウェブ進化論」を読まれた方が多いのではないかと思います。
私もその一人です。
前作を読んだときには、インターネットの可能性やグーグルの凄さに頭をガツンとやられたような気分でした。

今回の作品は、作家の平野啓一郎氏との対話を掲載する形式です。
平野氏は、人間社会学的な考え方をとても重要視される方で、
インターネットが人間に及ぼす危険性や、リアルな世界をちゃんと見据えた上でのインターネットの位置付けを語ります。

前作では、梅田望夫氏のポジティブな考え方が爆発していましたが、
それを平野氏が冷静に捉え、そうではない可能性を論理的に指摘しているので、
インターネットに対する過度な期待を少し抑えてもらった気分です。

インターネットの可能性を、人間臭い一面から改めて考えさせてくれる本です。
前作にしびれてしまった人は、ぜひご一読を。 (渡邉輝/2007-06-02)
私のようにweb2.0の世界に足を踏み入れたことのない人におすすめしたい本です。

mixiのようなSNSや、blogというネット上の新しい公共空間がまだまだ苦手という人は意外と多いのではないでしょうか。私もその一人です。いや、”でした。”になろうとしているかもしれません。

本書では、すでに「ウェブ人間」最前線の梅田さんと作家の平野さんによって、「ウェブの世界に生きることは人に何をもたらすのか」が、対談形式で語られています。基本的には、その行為の善悪批評よりも、オプティミズムの視点で語られているので読みやすいです。

本書を読むことで、web2.0の世界に足を踏み入れることへの抵抗感はずいぶん緩和されると思います。寧ろ、一度もレビューなど書こうと思わなかった私に「書いてみようかな」と思わせた本です。

できれば、本書よりも先に『ウェブ進化論』(ちくま新書)を読まれることをおすすめします。 (しんぺー/2007-03-26)
衝撃的なほどに面白かった、『ウェブ進化論』の続編と思って読むと、
とんだ肩透かしになってしまいます。
“進化”の様子がいまひとつイメージできない旧世代向けに、
ちょっと説明を加えようとした“副読本”といった趣きです。
残念ながら、対談で期待するリズム感もほとんどなく、
正直、読んでいて退屈な部分が多かったです。
「この二人の対談なら、面白いはず・・・」
と、期待値が高かったせいかもしれませんが。 (きょうパパ/2007-02-25)
数年前には検索エンジンの重要さがあまり認識されていなかった(換言すれば、わからなかった)ことと同様に、本書で梅田氏も言うようにウェブをめるぐ将来の展開がどうなるかはわからない。

結局のところ、本書を読んでもその未来は「わからない」から隔靴掻痒的なもどかしさや欲求不満を覚える(もっとも、そもそもそれがわかるはずもないのだが)。

梅田氏がグーグルに対してずいぶん楽天的な考えをもっているところも気がかりだ。本書が「対談」ではなく、佐々木俊尚氏も参加した「鼎談」であったなら、あるいは議論がもっと深まったのかもしれない。 (ロベルト・キャパ/2007-02-17)
自分なりに考えてみる |||||||||||||||||
「ウェブ進化論」の梅田望夫さんと、小説家の平野啓一郎さんの、ウェブをテーマにした対談。

「社会がよりよき方向に向かうために、個は何が出来るか、何をすべきか」
と考える平野さんと、
「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化は不可避との前提で、個はいかにサバイバルすべきか」
と考える梅田さん。

さらに平野さんは、
ウェブの世界でいろんな欲求が充足されてしまうと、リアルな社会をより良い方向へ変化させようと思う人がいなくなるのではないか、
と心配しているようである。
一方梅田さんは、
その辺のことにはある程度楽観している感じがする。

私に関しては、まだ今のところは楽観でいいのではないかと思う。
私は、ネットに長くつながるようになってから、以前よりもものを考えるようになったと思うし、
本を読む量も増えた。
昔は、選挙というものにはほぼ絶対に行かなかったが、ネットをやるようになったここ数年は、だいたい行く。
選挙の大切さが、なぜかネットをやってわかった気がするのだな。

それから、
平野さんはウェブの世界をいまだに「仮装現実」と考えているような気がするが、
梅田さんは、ウェブの世界も含めて現実、と捕らえているように思う。

この考えかたは、梅田さんのほうが新しい感じがするので好きだった。
「仮想現実」みたいな話は、例えば、マトリックスとか攻殻機動隊とか、そういうので散々扱われたテーマだから、ちょっと飽きたし。
もしかして「仮想現実」という言葉は、既に死後になりつつあるんじゃないだろうかとも思う。

それにしても、何かと考えたくなるテーマが満載の本だと思う。 (もり/2006-12-26)
あくまで「人間論」 |||||||||||||||||
あくまで「人間論」ですね。ウェブそのものに関する対談ではないようです。
若き小説家である平野啓一郎氏が、持てる知識を総動員して、これでもかと抽象的な人間論を展開する。
「こういう懸念はないか」
「こうあるべきではないのか」
「ここを譲ってはならないのではないか」と。
「ウェブ進化論」で私たちをぶったまげさせ、ウェブの最先端を知り尽くすエンジニア梅田望夫氏は「難しいことをいう人だなあ」と平野氏を少々持てあましつつ、
「でも現実はすでにここまで行ってるんだ」
「大きな流れは、少なくとも今はこの方向に向かっている」
「それを前提に、これからを探ろうじゃないか」
とリアリストに徹する。
人間論そのものに興味がある人には面白いでしょう。しかし私のように、ウェブの側からこの本に興味を持った人間には、正直よく分かりませんでした。 (あぶはち/2006-12-24)
梅田望夫氏の「ウェブ進化論」の続編ではなく、芥川賞作家の平野敬一郎氏との対談記録です。長時間の対談(2日間で10時間以上!)を書籍化したものらしいです。

テーマは、前著にある「ウェブ進化」によって、人間のコミュニケーションのあり方、新しい世代の若い人たちの世界観が、ウェブとの付き合い方、などが、どう変わってきたか。
内容は多岐に渡るので、どう整理したらよいやら分からないぐらいなんですが、とにかく面白いです。知的興奮に包まれながら、あっという間に読んでしまいまいた。
特に、僕の心に留まったのは、mixiの笠原社長、はてなの近藤社長、平野氏が全員1975年生まれであり、大学生の時に、日本のインターネット普及を体験したことが、ウェブの技術に対する感性を育むきっかけを作ったという件。それ以前の世代では、すでに会社員になっており、感性は古い世代に属してしまうという。

そういう、どの時期に、感動できる技術に出会ったかどうかというのが、その技術に対する接し方や感性みたいなものに与える影響ってのはたしかに大きいと思います。僕は、82年生まれで、インターネット元年とも言える95年時に、中学校2年生14歳でした。インターネットの進化と、僕らが大人になっていく過程は重なっており、僕らの世代ではネットにつながることは本当に当たり前のことのように思っている感があります。
さらに言うと、僕ら80年以降生まれってのは、初めて10代で携帯を持ち始めた年齢でもあります。僕らの世代では、携帯は体の一部みたいなものです。さらには、携帯でインターネットにアクセスすることが当たり前の世代でもあります。

僕らの世代が30代になった時、モバイルを使った革新的なサービスが生まれる予感がバリバリしてます。読みながら、そんな風に思いました。 (ヴィヴ/2006-12-16)
49件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:3.5
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
w:10 h:16 256page
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
amazon詳細ページへ
ASIN:4480063870
筑摩書房(2007-11-06)
梅田 望夫
売上順位:9350
¥ 777(中古:¥ 1)

レビュー総評点:249
 「時代の大きな変わり目」を、わくわく感を持って感じ取れた前著『ウェブ進化論』でしたが、
「こちら側」で汲々としている自分との対比で、「あちら側」の話として少々冷めた読後感があったのも事実です。
 本書は、新しい時代に向う潮流の中で、こうした“ためらい”や“とまどい”を持つ“古い”人間にも、
「面白い時代」の可能性を説く、元気の出る本になっています。

 私自身が、いわゆる大企業に属していることもあり、第三章と第五章で触れられている、
「大組織適応性」についての指摘、さらに、「炭鉱のカナリア」力という視点は、
自分の現在の立ち位置と今後を考える上で、非常に役に立ちました。

 筆者梅田氏の思いは、前著にも感じられたのでしたが、「古い価値観」に閉塞感を持っている
若者達へのエールが主だと思います。
ただ、私のような“年寄り”にも、「未来志向」を持って「知的で明るい大人」になれば、
若い世代のサポートだけでなく、自ら「一身にして二生を経る」楽しさを得られると強調してくれているようです。
この本まで読んで、やっと「オプティミズムを貫く」という著者の姿勢に、全面的に共感できるようになりました。

 『ウェブ進化論』と、まさしく「対」にして読んでおくべき本だと思います。
(きょうパパ/2008-01-11)
一次情報 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者自らの友人、体験から成り立っているので、ほかの評論家やライターが書くのと、まったく違う迫力と正確な情報の把握があると思います。前作に続き、ウェブ上で起こっていることを豊富にわかりやすく紹介していることは、ほかの人が紹介しているとおりです。

が、著者の力がはいるあまり、読者が誤解するんじゃないかな?と思う点があるので、屋上屋を架すのを承知でレビューを書きます。

1.オープンソースだから成功するわけではない。
オープンソースのソースが保管される場所で有名なsourceforgeやfreshmeatを調べればわかりますが、失敗、宙ぶらりんプロジェクトがほとんどです。ホットなプロジェクトはほんのひとにぎりの人々がやっているにすぎません。失敗したプロジェクトもロングテールなのです。(それでも成功プロジェクトには、すごい数のエンジニアがかかわってますけど)実力主義の中ではサラリーマン的な感覚は、抹殺されていきます。そして、オープンソースは著作権というものがビジネスにならなくなっている世界で、そこからビジネスを作るのは相当な知恵が必要です。著者も承知の上でしょうけれど、あまり書かれていないと思いました。

2.電気を使える人は世界の半分以下。
つまりインターネットを使える人は世界中ではないということを忘れてはいけないと思います。夜の地球の写真で暗いところではインターネットは使われていないのです。使われているインターネットも、ネットワークの研究ではGoogleですら、カバーできているウェブページは30%以下だという指摘もあります。さらに、Googleで検索できるということは、誰かが文字にしてウェブに登録したからで、そうでない情報はのっていません。例えば私が朝、なにを食べたか、なんて情報はないのです。この本で、Googleやウェブが世界を把握しているような認識をもってしまいそうになりますが、それは違います。注意深く読むと著者もそんなことはいってません。

3.ウェブでご飯は食べられない。
インターネットを流通するものは「情報」です。表現はパソコン上でしかありません。インターネットの上を食物などは直接流れません。著者がおっしゃるとおり「ネットと物質のはざまで巨大なビジネス」が起きることでしょう。それがもっとも重要なことであり、ウェブだけに注目してしまうとせっかくの著者が指摘している大事なことを見逃すと思います。

以上、少しだけ著者と似たような境遇にいるものからのコメントでした。 (アルチザン/2007-12-21)
The only way to do great work is to love what you do. ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アップル創業者スティーブ・ジョブズの言葉で、「偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ」と訳される。

梅田望夫氏はこれから高速道路を走る若いネット・アスリートたちに、シリコンバレーデ学んだ3つの言葉を送りたいとp.96で書いている。それは、Only the Paranoid Survive(病的なまでに心配性な人だけが生き残る)、Entrepreneurship(自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対にあきらめない)、そして、Vantage point(見晴らしのいい場所)だ。

この説明の中にスティーブ・ジョブズの言葉が出てくる。とにかく、好きを貫くこと。プロセス自体を「苦難の道」と捉えるのではなく、楽しんでしまうということ。最近、茂木健一郎氏の本や講演を聴くことがこれは、彼の強化学習にも近いかなと感じる。徹底的にのめりこんで脳内麻薬物質ドーパミンを出しまくるということ。そうすると伸びる。茂木氏とは「フューチャリスト宣言」で対談しているし、二人ともとてもオプティミスティックなので波長が合うのかなと思う。

梅田望夫しはウェブ時代にサバイブすることを徹底して考えつくしているという。小手先のテクニックではなく、時代の空気というか現象そのものという雲のようにふわふわしたとらえどころのないものに立ち向かい何とか自身や読者に伝えようとしている。とても集中力と体力のいる作業だと思う。

かつて司馬遼太郎が名著『アメリカ素描』で人工国家アメリカが存在しているだけで「いつでもそこ(文化の重い気圧から開放され文明のみでOKの世界)へ行けるという安心感」を我々に与えてくれると書いたように、梅田はウェブが作り出す「もうひとつの地球」がリアルの世界で息苦しさを感じている人々にとって、「いつでもそこにいける」という同じような安心感を与えてくれる存在と捉えているところなど腰を落ち着けて考えているのだなと感じさせられる。

現代は明治維新のときと同じような「大きな変化のまっただなか」だ。しかも、それは全世界的にいっせいに起きている。僕もケータイでGmailを見て、家に帰ったらスペインやフィリピンなどの友達(SNSなどのつながり)とメッセージのやり取りをしたりする。向こうでは同じような感覚で「英語」を使い「ネット」を使い、同じ技術でブログを立ち上げていたりする。

「古い価値観」はとても安全でそれに適応できるひとは、今までどおりそれをやればよい。ただし、その「古い価値観」に適応できなく息苦しい思いをしていた人たちもウェブの爆発的な発達によって「新しい価値観」による新しい生き方を少しずつであるが選択できるようになっている。この移り変わりはとても面白い。この感覚を少しでも肌で感じることができたならこの本を読んだ価値があったのだと思う。
(mbookdiary/2007-11-13)
梅田氏が主張するのことで、最も引っかかったことは「好き」ということをとことん突き詰めるということ、そのことです。「好き」なことをやって飯を食えるようになる。そのためにはどうするか、ということなのですが、彼は「ロールモデル思考法」として説明します。

このロールモデルは一回やったら終わりではなく、行動と新しい情報により、次々に消費し再構築してゆくものだと梅田氏は言います。その中で、自らをコモディティ化しないようにロールモデルの引き出しを少しずつ増やす努力をしていったという戦略は見事です。

これらの提言は、これからの若者にのみ当てはまる戦略ではないように思えます。多様性と流動性のもつ力、ネット社会が提供するパラダイムを、私たちとて無視することなどできません。氏の提言する内容は、最終的には個人のサバイバル戦略とであり、よりよく生きるための示唆を含んでいるため、自らを前向きに考える全ての琴線に触れる部分があるのだと思います。
(clala-flala/2007-12-23)
気が重くなった |||||||||||
要はこれからの時代、ネットのおかげで個人の力でもあらゆる情報を手に入れることができる

ようになったので、自分の能力を磨き続ける人としない人では、とてつもなく大きな差ができ

てしまうということですね。

頭もよくなく怠慢な性格の僕としては、この本を読んでとても気が重くなりまし

た。好きなことを貫き通すことが大事みたいだけど、自分にとって貫き通せるほ

ど好きなことはなんだろう?と32歳になった今、日々考えています。 (牛太郎/2007-12-01)
ベストセラー「ウェブ進化論」でネットの将来性と可能性を指摘した著者が、本書では、ネットが進化している現代において、いかに生きるか(働き、学ぶか)を説いています。
ネットをいかに活用するかといった技術的なノウハウではなく、もっと普遍的に、ネット時代の働き方、学び方、生き方を解説しています。その意味で、いわゆる「ネット本」に分類されるような内容ではありません。
私が特に強く共感したのは、ネットを活用した「学習の高速道路」と「けものみち」のメタファ(第3章)、自分の志向性とロールモデルを探すための「生きるために水を飲むような読書」術(第4章)、30〜45歳の15年(私も真っ只中)にどのような組織でどのように働くかという問いかけ(第5章)などです。「このままではいけない」「もっと個人としての能力(世の中で通用する実力)を高めなければ」と強く感じさせるフレーズがたくさんあり、とても刺激を受けました。
「ネット時代の働き方」というテーマでは、田坂広志センセイの「プロフェッショナル進化論」にも共感しましたが、これからの働き方についての問題意識を高める意味では、負けず劣らずの好著だと思います。 (おがよし@CSS/2007-11-27)
ネットで食う ||||||||||
著者は、普通の人がネットの世界をフル活用して、一躍その筋のスターになり、それで食べていけている数例をあげる。これらの例から、ネット世界での「好き」を極めることでそれを職業化できる可能性を述べるのだが、職業化可能性の前提として著者が要求するウェブリテラシー水準が庶民には非常に高いし(p.209参照)、また、現時点で60億人中の特殊な数例から、話を一般化するのは現時点で性急すぎる、という気がした。ほとんどの人がこの「ウェブ時代」でも、薄汚れた現実の中であくせくと金を稼いでいるのだ。とはいえ、夢を与えてくれる考えではある。

また利害を超えたオープンソース的な発想が、世界の知をひっぱっていくといった論調であるのだが、オープンソース的行き方ではうまくいかないケースも(とりわけ自然科学分野で)多多あると思うのだが、それについては触れられていないのが残念だった(著者の戦略か?)。

『ウェブ進化論』ほどのカタルシスはなかったが、今回は今回で、著者の個人的な体験なども多く盛り込まれており、おもしろかった。また、毎度のことながらだれも言語化したことのなかった領域を言葉にして伝えようと奮闘しているという点で、著者は敬服に値する。今回でいえば、人生とウェブをクロスさせて論じようとしている点に一票いれたいところだ。 (pp-tang/2008-01-09)
書かれた中身だけを単純に論ずれば、
それほど目新しい発見はなかった。
それでも多くの人に薦めたい本として星を5つ付けたい。

2年前に読んだ「ウェブ進化論」は、私にとって実に刺激的な経験だった。
ウェブ進化論をきっかけにして、
仕事以外で積極的にWebの世界に関わるようになり、
こうしてレビューを投稿するようにもなった。
この「ウェブ時代をゆく」の内容が平凡に感じたのも、
私自身がこの2年間で随分と知識を詰め込んだことによるのだろう。
しかし「はじめて読む人に与える刺激」と言う点では
本書のほうがウェブ進化論を上回る。

今まさに起きている大変化を説明するのがウェブ進化論だったが、
(良かれ悪しかれ)その大変化の中で生きざるをえない「わたしたち」が、
どのように考え、どのように生きるべきかを提示してくれる。
この種の本の場合、ついつい説教臭くなったり、こ難しくなったりするものだが、
そこが実に読者の心に届くようになっているのだ。

私が作者の梅田氏のことをつくづく感心するのは、
実に明快な「ワンフレーズ」で置き換える能力だ。
それは本質を突いているだけでなく、心に深く突き刺さる。

「ウェブ進化論」では「ネットのあちら側」と言う「静かな流行語」を生み出したが、
本書ではさらに印象的なフレーズの連発である。
「もうひとつの地球」
「時代の大きな変わり目」
「学習の高速道路とその先の大渋滞」
「高く険しい道とけものみち」
「大組織適応性」
「古い職業と新しい職業」

あるいは、これらのフレーズで、読者は知らない間に洗脳されているのだろうか?
「自分自身のため」なら洗脳も歓迎だ。 (山田晃嗣/2007-12-12)
同著者による『ウェブ進化論』の続編。前著ではグーグルの誕生からその存在意義、社会にもたらされる利益や変化などをわかりやすく紹介した。本書ではウェブシステムによって発生した社会の変化を紹介すると同時に、企業のあるべき姿、個人の価値観や生き方について考察している。対象読者は前著を読んでいるか、またはある程度ウェブ用語を理解していることが前提。

記載の多くが事実に基づいての考察であると同時に、前著に対する書評などを調べた上で、客観評価して再考察していたり、新たに焦点を絞ったりしているように、まさにウェブによって本書(著者の意見)も進化していることが理解できる。また、性善説に基づいた楽観的な予測がほとんどであるが、読者に不安を感じさせない説得力がある。

本書で注目すべき点は、ウェブの仮想世界(バーチャル)が、情報量では現実世界(リアル)と対等になる一方で、伝達速度が瞬時であるために、情報の集約が正確になることである。例えば、広告料金の費用対効果などはリアル世界ではその客観性・信憑性に乏しかった(いいかげんな幻想であった)のが、バーチャル世界ではリアル(ごまかしのきかない現実)になるのだ。また、現在の多くの社会人は、バーチャル世界とリアル世界を別個に認識しているが、これから生まれてくる世代にとっては双方併せて一つの世界であるばかりでなく、バーチャル世界での仕事や交流などに人生の大半の時間を費やすことも予想される。したがって、バーチャル世界を受け入れ、柔軟な対応が迫られる。

一方、ウェブによる情報社会の到来を高速道路に喩えた羽生二冠の論を紹介し、出口付近の渋滞を乗り切ることがプロの扉を開くとしており、これも説得力がある。しかし、氾濫する情報のうち適切なものを得る際の手法を嗜好に合わせるのみでは問題があるように感じた。例えば、単純に検索数が情報の正しさや客観性を示すわけではない。カルト情報などを見極める能力が先行すべきであり、論理的思考が可能な状況を築いた上で、という条件が高速道路にのる以前に必要と感じる。

本書は非常に面白い情報が多く、基本的には良書と思う。ただし、ロングテールなど(前著では紹介されているが)注釈無しの用語もあって、初めて見る者にとっては理解しづらく、独立した書としては読者が限られてしまう可能性があり、星4つとした。 (MM/2007-11-21)
 IT革命は産業革命に匹敵するとは以前から言われている。著者も、ネット時代の現代は明治維新に匹敵する時代の大きな変わりと認識している。
 明治維新で庶民にも立身出世の道が開かれたように、本書は、ウェブはすべての人に「見晴らしのいい場所」に立ちより多くの自由を手にできるチャンスを平等に与えてくれると積極的に評価する。
 とりわけ、組織に無自覚に寄りかかるな、自分の好きなことを貫けという提言は、ウェブを武器にポジティブな人生を生きる指針と勇気を与えてくれる。

 その一方で、すべての人にチャンスが与えられるということは、激しい競争が繰り広げられるということでもある。
 それだけに、ウェブで身を立てには大変な努力が必要だし、運の良さなども無視できない。
 オプティミズムとリアリズムの微妙な匙加減が結果を分けるような気がする。 (元祖パスカル/2007-11-11)
ウェブ時代とは |||||||||||||
基本的には共感。良書です。
ただし…。
著者は東大大学院卒業のいわゆるエリート。
ウェブ時代というのは、こうした一握りのエリートやギークではなくとも、ウェブの力を上手く利用して短期間でエスタブリッシュメント層の収入を軽々と超えることができる人
(学歴・年齢・性別・文系理系不問。しかも、好きなことで収入を得る)が生まれている時代ということと僕は感じます。
著者のいうレベルの「ウェブ・リテラシー」(新しい技術をサイトに入れ込む、プログラミング能力を持つなど)を有していなくても、
そこはアウトソースでカバーできるでしょうし、むしろウェブ上のコミュニケーション力、文章力、マーケティング力、発想力、企画力などが
「けものみち」を歩む人生では重要なスキル(センス)なのではないかと思います。

前著『ウェブ進化論』が爆発的にヒットしたのは、ネットをあまり使わない人にも「もうひとつの地球」という世界を著者がわかりやすく紹介・解説してくれたから。
著者の場合は著作という行動(→境界領域の橋渡し)で結果を示したように、
まさに「もうひとつの地球」と「リアルの地球」の境界領域にこそ大きなフロンティア&ビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。 (モリコウスケ/2007-12-14)
前著『ウェブ進化論』でウェブ社会の見通しを語った著者が来たるべきウェブ社会でいかに働き、いかに学ぶかを記したのが本書である。

シリコンバレーを肌で知る著者はウェブ社会に終始一貫して楽観的である。シリコンバレーを、ウェブ社会を深く知る著者ならではの信頼からくる楽観である。ウェブ社会の正の側面だけでなく、負の側面も考え、その結論としての楽観論であるから非常に力強い。きっとシリコンバレーの雰囲気はこのような力強い楽観論に支えられているのだろうと感じた。
どうも日本では新しい風潮に対しては斜に構えたり、距離を置いたりすることが知的な態度だというような雰囲気もある。そんな態度ではなく、「高速道路」であれ、「けものみち」であれ、「好き」ということを原動力に自らのすべてをかけるような楽観論こそが閉塞感漂う日本には必要なのかもしれない。

新しいウェブ社会を巡るキーワードの一つにクラウドコンピューティングがある。次第にウェブの向こう側の「もう一つの地球」の存在感は大きくなりつつある。好むと好まざるとに関わらずウェブ社会に巻き込まれつつある。ならばいっそのこと自発的に飛び込んでいくことによってより明るい道が開けていくのではないかと思わされた。

本書を読めばわかるが、著者はウェブ社会だけを礼賛してるわけではない。それぞれの人にはそれぞれの適性がある。旧来の組織社会に適している人もいれば、ネットで好きなことに没頭することに向いている人もいる。様々な人に会い、自分のロールモデルを見つけていけばよい。ただウェブ社会を無視することは最早不可能だろうとは思わされた。こちらがわの社会とあちら側の社会、どちらに基軸を置くにしろ、これからは双方を行き来することが求められてくるのだろう。 (糸音/2008-05-21)
楽天ブログから始まり、ミクシィ等のSNS、そしてYou Tubeへの動画アップと
典型的な新しいネットのサービスを漠然と利用している自分にとって
「ウェブ時代をゆく」を読んだ事で、
これまで、自分を動かしていた原動力の一部を自覚し
そして、より主体的にネットと向き合い行動を起せる気持ちになった。

前著「ウェブ進化論」は約1年前に、
自社のWEB担当に、自分が読んで進めた。

そして、この「ウェブ時代をゆく」はその彼が既に先に読んでいた。
彼とは一回り年下の20代半ばだが、この本を共に読んだことは、
共通の言語で会話をできる意味でも大きい。

サブタイトルにある「いかに働き、いかに学ぶか」とあるが、
同じ社内や上司・部下で読むことにより、
価値観を共にしたり、相手の考えを理解することにも
きっと役立つのではないかと感じた。

私はこの本を読でいる数日間の間に、
WEB担当に任せていたYou Tubeへの動画アップロードを
自分でできるようになった(予想に反して驚くほど簡単だったのだが・・)
本書を読みモチベーションが上がった事で、
学習の高速道路で少しアクセルを踏めたのかもしれない。
読んでよかったなと素直に感じている。
(広島か?東京か?/2007-12-15)
何だか混沌として「もわ〜ん」としたものだったWebの世界のイメージは、『フューチャリスト宣言』を手にした瞬間、ピカッていう光と共に、どこまでも広がっていく明るいものに置き換わった。その強烈なまでのオプティミズムによって、読んだ人の未来の可能性を大きく広げたと思う。
この、『ウェブ時代をゆく』では、その可能性ある世界を、どのようにどういったルートで走りきるかをより具体的に示している。
世界中の「知識」「情報」が、Webによって距離の壁を次々と取り払って飛び込んでくる。Web時代では、あらゆる分野・業種において、これまで体感したことの無いスピードで、ある程度のレベルに到達してしまう。誰でも知の高速道路を制限速度を気にせずに走ることができるのである。しかし、この高速道路は誰でも自由に走れるが故に、ある場所に到達すると渋滞が起こる。そこからさらに先に行くためには、渋滞を力強く抜けきるという強い意志か、車を降りて「けものみち」に抜け出す決意が必要になってくる。この強い意志、決意をもって、先に進むのは、その道で本当に好きなことに取り組んでいる人だけ。好きを貫いた者だけが、抜け出すことができるのだという。
この好きを貫くというのが、非常に難しい。先ず、自分の好きなものははっきり解らないことが多いと思う。例として、筆者は「ロールモデル思考法」により、その答えを求めてきたとふりかえっている。いろんな分野で一流の人の生き方を分析し、自分ならどのように先に抜け出すかというのをシミュレーションする。
自分が本当に好きなものは何か、どうやって好きを貫くかについて、考えさせられた一冊。 (mnishikawa/2007-12-09)
 梅田氏のけものみち論を読んで感じたことがある。

 インターネットによって我々は従来一部の人しか得ることができなかったパワー
 =無限の知識と多数の同胞を得ることができる。
 そのとき自分はどんな生き方をしたいのか?

 20世紀のヒーロー像がスーパーマンをはじめとする特殊な力のヒーローであるとすれば、
 21世紀は集団知識のヒーローが出現する。

 その根底にあるものは、
 「ナンバーワンよりオンリーワン」と歌い、けものみちの生き方を日本中に示した「世界に
 一つだけの花」をつくった槇原敬之の名曲「THE GIFT 僕が一番欲しかったもの」の精神で
 ある。
 わらしべ長者のように人間関係を豊かにすることが「正しいときに正しい場所にいる」ことに
 つながることは小杉俊哉著「ラッキーをつかみ取る技術(光文社新書)」を思い出させた。

 その参加者は「自助の精神」を持つべしとある。
 田坂広志著「なぜ、働くのか(PHP文庫)」の中で、人生の砂時計の落ちる音を聞きながら
 最後の瞬間まで「答えのない問を問い続けることだ」と通じるところを得た。

 つまり、インターネットワールドにより、従来は一部の人しか得ることができなかった生き方
 (歌や本にあるような経験)が、誰もが、それを望めば実現できる時代が目前に来ていること
 を梅田望夫氏は読者である私たちに開眼させる。

 けものみちは、個性豊かな私達に新たなヒーロー像をもたらす道ではないか。 (Y.Y./2007-11-24)
69件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.5
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
w:10 h:15 320page
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
amazon詳細ページへ
ASIN:4480422536
筑摩書房(2006-08-10)
梅田 望夫
売上順位:31271
¥ 672(中古:¥ 1)

レビュー総評点:47
「ウェブ時代をゆく」が面白かったので過去にさかのぼって本書を読んでみた。2001年8月に出版された「シリコンバレーは私をどう変えたか-起業の聖地での知的格闘記」の文庫版として2005年に出版されている。2001年の記述はそのまま再録されていて、2005年から振り返った長いあとがきが追加されている。

本書のよさは、その時点で格闘している梅田氏の濃密な時間を感じることができることだと思う。新しいものに触れて格闘しているとき、人は輝くと思う。

シリコンバレーの流儀や日本とのビジネス環境の違いなどが紹介されている。シリコンバレーで資金集めに成功し起業したら、その資金が果てるまで徹底的にがんばりつくす、どんなに困っても自分の資産には手をつけない。調達した資金がなくなったらアウト。また再出発。

中でもマドル・スルー(muddle through)という言葉が気に入った。「行き先が見えない中、手探りで困難に立ち向かう」意味らしい(P.266)。アングロ・サクソンには「マドル・スルー」の状態自体をプロセスとして楽しむ骨太の行動文化があり、その文化の存在こそが「霧の立ち込め始めた時代」にアメリカやイギリスが活力を保持している所以だという。
(mbookdiary/2007-12-09)
シリコンバレーにどっぷり浸かった著者の人生哲学が興味深いです。

・変化していく自分を楽しむ
・「わかっていないことの面白さや混沌」の方へ踏み出す生き方
・自分一人で判断して行動に移す
・限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断し続け、
その判断に基づいてリスクをとって行動する
・「好きで好きで仕方ない」こととは、自分にとって何なのか。どうせ一生仕事を続けていくのなら、
そのことを突き詰めていくしかない。

シリコンバレーという特殊な場所での所感とはいえ、
人生を豊かにする大切な考え方がきらめいている気がした。
(渡邉輝/2007-09-02)
自分の置かれてる環境とのギャップを思うと、
あんまりリアルな話に思えないんだけど、
ロマンはある。そこが良いと思う。
自己啓発の契機として「理想の働き方」を考える上で参考になった。

なお、たまたま機会があって「ヒューマン2.0」も併読してみたんだけど
文章のクオリティは段違い。 (どあーず/2006-12-26)
この本の大部分は、1996年から2001年のシリコンバレーの空気の中で書かれた文章だ。
初め、「ちょっと古いかな。。」と思った。
というのも、ネットの世界の出来事は半年、いや3ヶ月もすると
何もかも様変わりして、古いものはまったく忘れさられる世界だからだ。

しかし、この本の魅力は別のところにある。
それは文章の力だ。
前作「ウェブ進化論」を読んでみるとよくわかる。
ネット世界の変化の様子を情熱をこめて語る、その語り口に魅了された人は多いだろう。

この本のあとがきに、著者の父は作家の梅田晴夫だと書いてあって、
やはり、文章にこだわりを持つ人なんだと、妙に納得してしまった。

“ハイテク・ベンチャー企業の集積地シリコンバレーの気候が最高で、
自然環境にも恵まれ、
できれば仕事などしないですごしたいなぁ、
と心から思うような場所であることは、
案外知られていない。
シリコンバレーは天才たちが夜を日に継いで働き、
富を創り出している場所であることは間違いないのだが、
「華やかさと殺伐とした雰囲気が同居した」
ウォール街のようなところとは対照的な
「天気のいい田舎町」なのである。”

そんな「天気のいい田舎町」が、
今や世界を動かすおおきなうねりの発信地となっている。
マイクロソフト裁判、ベンチャービジネスのしくみ、ナードと呼ばれる人たち。。。etc
どの項目も簡潔でわかりやすい文章で書かれ、しかも面白い。

(rizy/2006-10-22)
 20世紀の終わりから21世紀の初めにかけて、シリコンバレーで
何が起こっていて、著者が何を考えていたのかが書いてある。
自分がいる日本とのあまりの違いに衝撃を受けた。特に、個人
の財産は個人のもの、会社の借金は会社のもの、と分けている
部分には文化の違いを感じた。
 著者がその当時考えていたことの記録に近いものだが、今になって
読んでみると当たっていたこともあれば、はずれたこともある。
都合の悪い話もそのまま掲載してあるところに、著者の真摯な姿勢
を感じる。
 長いあとがきを読み終えて、次の本が読みたくなった。 (しんちゃん/2007-02-14)
読んでいて楽しくなる本である。徹底した楽観主義、希望が出てくる。明るくなれる。著者の文章力もあるだろう。一介のベンチャーキャピタリストが書く文章ではない。蛙の子は蛙の子。藤原正彦に通じる物がある。父上は有名な作家とか。
 人のお金を借りて、好きで好きでしょうがない仕事を徹底して楽しみ、失敗してもお金は返さなくていい。シリコンバレー精神!、何とすばらしいと思う。私も20歳若かったら、挑戦してみたくなる。今の若者はいい時代に生まれた物だと思う。
 でもこのシリコンバレー精神が生まれるのは、パソコン、通信などのハードの技術が完成期に達し、インターネットが急速に普及して、それに乗っかれたからだ。蒸気機関が産業革命につながったように、インターネットの勃興期の特殊な時期だから、シリコンバレー精神が生まれたんだと思う。これがずーっと続くとはとても思えない。(著者はずーっと続くと楽観的だが・・)
 好きで好きでしょうがない仕事をやりたい人は沢山いる。でもそれでは飯が食えず、泣く泣くワーキングプアーをやっている人が大勢世の中にはいるんだ。現実はそれほど甘くはないと思う。シリコンバレーでも、この本に書いてあるように成功している人は少数ではないだろうか、多くは落ちこぼれてるのではないか、その辺の所はほとんど書かれていない。でも読後感はすがすがしい。 (カッツ2007/2007-05-18)
 「ウェブ進化論」以来 WEB2.0関係で飛ぶ鳥を落す勢いの梅田の処女作。単行本が2001年に出たが それから5年も経った後で 「ちくま文庫」という 中々ハイブロウな文庫から出た点にも注目して 読んでみた。

 ネット関係の本で1996〜2001年に書かれた記事を纏めた本を2006年に再刊するというのは 出版社にしてもRISKはあるし 更には著者には更に大きなRISKのはずだ。何故なら 2006年までの歴史を知っているという「高み」から 1996〜2001年に記事が審判されることを意味するからである。

 結論的に言うと 著者が執筆当時に 本書で「断言」したことのかなりは外れたし 当たった点でも「鮮やかさ」は無い。「ノストラダムスの予言」を現代に至るまでの歴史で 強引に解釈して「ノストラダムスの予言は当たった」と表明する種類の本では全く無い。
 逆に言うと 当時の外れた「予言」を 堂々を再刊でも載せてくる著者の 誠実さと それ以上のしたたかさを感じさせるものがある。

 この本を2006年に文庫化させたのは 著者が描き出す「シリコンバレー精神」が 爽快な程の楽天主義であるからだ。「意欲と努力と愛情があれば 誰にでもチャンスがある」と言い切っている梅田のアジテーションは 今尚耳に心地良いし 元気が出てくるからである。

 個人的には梅田の以下言葉に震撼した。

 「四十代前半を『縮小均衡』的精神で過ごしてしまうと 急激に老け込んでしまう」

 正しく僕自身が その年代であるなかで 再度自分を見直そうと蹴飛ばされた思いである。 (くにたち蟄居日記/2007-07-15)
「ウェブ進化論」で梅田ファンになり、
この本「も」買ってしまった人は多いだろう。
もちろん私もそんな一人だ。

「売れるうちに売っておけ」とばかりに、過去の作品をこのタイミングで
改めて文庫する出版社のマーケティング手法への不満はあれど、
それはまあこの際置いておこう。
確かに内容的には古いし、「ウェブ進化論」ほどのインパクトはないが、
この本はこの本で、所謂「ドットコムバブル」の頃のシリコンバレーの
空気を伝える貴重な記録になっているし、興味深い記述には溢れている。

「誰が読んでも面白い」とまではいかないが、
少なくとも(広い意味での)IT業界で生きている人には、
考えさせられる記述が多いのではないか。
特に、ソフトウェアの分野で日本企業がなかなか世界に羽ばたけない一方で、
シリコンバレーからは次から次へと世界的な企業が沸いて出てくる要因の分析は、
現地にどっかりと腰を下ろした人なりの説得力がある。

「失敗しても返さなくてもいいお金」が現に存在することなど、
「グーグル(のような会社)を生むビジネス風土」として、
シリコンバレーならではの「風土(あるいは「精神」)」があるらしいのだが、
逆にそのような風土がなぜ日本に根付かないのかを考えるのは、
私たち自身に与えられた宿題なのかもしれない。
この本は少なくともそのきっかけにはなるだろう。

いや、それとも日本のIT業界でも、
若い世代は既にシリコンバレーライクな精神を持っていて、
既に世界に出ようとしているのだろうか? (山田晃嗣/2006-12-16)
本文庫の価値は、シリコンバレーからの手紙、ではなく、
「文庫のための長いあとがき」という題における、
「これまでのシリコンバレーを振り返り」、来るべき近未来を
展望するところにあります。つまり、ジェットコースターの
ように、人類の歴史にない、経済のメカニズムを、怒涛の速度で
生み出していった、シリコンバレーモデルを、その肌で感じた
著者による、ネットの速度のエコノミーのアナトミーです。

その解剖を、将来へ敷衍すると、Web1.0で沸いている時代に
グーグルがWeb2.0の基幹検索技術にまい進し、開花したように、
きっと今どこかで次代の覇者となる誰かが、何かに夢中でまい進
している・・それが、シリコンバレー精神だ、という主旨だと
思います。

その地に身をおいて見聞し、投資もし、自らシリコンバレーの人と
なった梅田氏による、まだまだ終わっていない、同時代のルポであり、
平行して現代の先端経済の壮大な実験場でもある世界の分析と
予測の書でもあり、『ウエブ進化論』への道程でもある本文庫は、
今でも少しも古くなく、かえって今となってみれば、ということで、
過去の出来事を分析する貴重な証明でもあります。

特に、どんな段階、どんな登場人物、どんな力学で今日に
至り、これから何がおころうとしているのか、を予見する姿勢は
鋭くも、背筋がゾクゾクするところでもあります。 (佐倉ごるふ/2006-11-07)
90年代後半からネットバブル前後までのシリコンバレーを流れていた空気が読みやすく綴られていると思う。シリコンバレーの活動がバブルを発生させる構造を含んでいる、という指摘も分かりやすく整理されている。ただ、言葉の誤用も一部にあるので、すべてをそのまま受け取るのではなく、あくまで「梅田仮説」として考えるべきだろう。

一方、2006年に本書を手にする読者の方は、バブル崩壊後のことに(も)関心があるはず。副題の「グーグルを生むビジネス風土」が含まれているのもバブル崩壊後の時代のはずだ。「文庫のための長いあとがき」で触れられていることにはなっているが、正直物足りなさがある。もしそこを本当に知りたいのであれば「Web進化論」と併せて読むべきなのかもしれない。 (txk/2006-08-31)
本書は梅田さんがシリコンバレーから日本へ向けて書いた手紙をまとめたものです。もうずいぶん昔(1996〜2001年)の手紙ですが、ネットバブル崩壊後、グーグルがまさに大化けしようとしていた “シリコンバレー大革命” 期に書かれたものであり、不安と期待の入り混じった熱くリアルな空気感は最高です。

シリコンバレーのうずくような熱々の空気を伝えさせたら、日本では梅田さんの右に出る人はいませんね。読み終わった後に、胸が熱くなるこの感じ、やみつきになります(笑)

長い手紙の束からは、シリコンバレーがいかにして “シリコンバレー” になったのか、そして梅田望夫自身がいかにして “シリコンバレー” に染められていったのかが、リアルな手触りを持って感じられます。

シリコンバレー精神の真髄は、梅田哲学の真髄。彼の徹底したオプティミズム思想の根底には、未来を信じ・期待し・応援する熱い想いがあふれています。

だから梅田望夫はやめられない。 (のいのい/2008-04-16)
梅田望夫本、やっぱり面白いです!
読み進めながら、
なにかがフィットするし、動き始める予感がある。

とにかく氏のテーマに対するコミットぶりは並ではない。
月刊雑誌連載の短文なので、 どこからでも読める。
読めるが、短文と侮るなかれ、
どの頁にも、暗中模索の中、氏自身が直接行動を起こし、
体験した中から会得した英知に満ちている。
「未来創造」へのヒント、インスピレーションをもたらしてくれる出会い、
偶然を必然にした出会いが溢れている。

>
そうなんだ。
何でもかんでも、すべては個人の中から生まれるんだ。
会社からじゃないんだ。
価値を生み出すのは会社ではなくて個人なんだ。
日本人でそういうモノの考え方をする奴に初めて会ったよ。
>

パーティなどの自己紹介で、「××社△△部所属の○○と申します」式の、
つまり、日本式の挨拶が通用しない世界、
裸の自分のコトバで語り掛け、
組織よりも個人が最優先される世界… でのお話し。

一冊丸ごと、全部引用したくなる。
こんな著者との出会いは、 そうあるものではない。
(『Web進化論』もそうだったが)
>
行動するもの同士でそれらの情報が連鎖し、未来が創造される。
行動する者がいなければ生まれなかったはずの未来がである。
未来志向の行動の連鎖を引き起こす核となる精神。
それが「シリコンバレー精神」である。
>

「グーグルを生むビジネス風土」には、あるいは今も、
ピューリタニズムの伝統が脈々と引き継がれているのか?
「未来創造」に掛けて、その点、わたしたちの文化は、とても臆病だと言わざるをえない。 (Bali_high/2006-10-07)
1996年から2001年にかけて著者が日本に向けて書いた「シリコンバレーからの手紙」を再構成して出版したものです.この時代はグーグルがまだ未来を模索していた時期で,変化の激しい業界だけに,具体的なところは大きく変わっているのかなと思いますが,それでもタイトルの「シリコンバレー精神」は活き活きと感じ取ることができます.

本書の中に,シリコンバレーの流儀として次の3つが挙げられています.
1. 事業の成功・失敗は,ビジネスというルールの上でのゲームであって,それを人生に反映させてはいけない.
2. 事業とは「失敗するのが普通,成功したら凄い」というある種の遊び感覚が必要となる.
3. 失敗したときに「関係者に迷惑がかかる」という考えをすてること.自己責任で集まってきていると思い込むこと.
これくらいの心構えでやらないと,ビジネスの荒波は乗り越えていけないとのことです.ここらあたりが資金の調達が難しくて,人材の流動性の低い日本でベンチャー企業がなかなか育たない原因なんだなと思います.

チャレンジして失敗してもやり直せる世界というのはやはりすごいですね.
(wave115/2008-05-29)
一言で言えば、ちょっと昔のシリコンバレー物語(短編集)といったところか。シリコンバレーについてほとんど知らない人にとっては、かなり新鮮、いや、むしろ衝撃的とも言える内容だろう。一方、スタンフォード大学出身者の活躍やエンジェル投資家の存在など、当地の事情に関してある程度知っている人には、知識の再確認に終始してしまうかも知れない。ただし、当地のエンジニアやビジネスマンがそこまで意識しているかどうかは別にして、主題である「シリコンバレー精神」の定義や、副題にもなっている「ビジネス風土」の分析には、精力的なものがあり、著者の意気込みのようなものが感じられた。 (ひとりプロジェクトZ/2006-10-04)
14件のレビューを表示しています。
amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.0
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
w:10 h:17 206page
私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)
amazon詳細ページへ
ASIN:4480064257
筑摩書房(2008-05-08)
齋藤孝 梅田望夫
売上順位:67275
¥ 714(中古:¥ 229)

レビュー総評点:67
一人は教育、一人はITにおいて、現在の立場を築いた二人の対談を3回分、活字に起こしたものであり、掛け合いが興味深い。ライフスタイル等はそれぞれに特徴があるが、深いところでは共通した考え方を持っておられるようだ。この書籍のタイトルにもなっている「私塾」がその一つである。二人ともロールモデルという憧れの人物があって、私淑し、それを目指してきた。現代では、ブログなりネットを通じて「私塾」のような志向性を同じくする者の集まりができるという。以下、心に残った所です。

・高速道路(学習環境が整ってレベルアップがはやい)とけものみち(動物的カン)
・ネットで喝采、賞賛を受けてモチベーションを上げる。不愉快な意見は1割程度。
・会社では寒中水泳とおもって3年、5年、10年どっぷり浸かった方が得るものが多い。
・暗黙知が共有できると幸福を感じる。
・何かをやると決めたら何かをキッパリ切り捨てろ。

誰もやったことがない事をやろうとしている人はいいこと言うと思いました。二人のロールモデルと座右の書がそれぞれに紹介されています。「ゲーテとの対話」と「ツァラトゥストラ」は今後読んでみたいと思いました。 (シュー/2008-06-01)
違いがあればこそ ||||||||||||||||
前作『ウェブ時代をゆく』で示された、学びの場としてのウェブ空間の可能性について、お二人の様々なエピソードを交えての対談なのですが、両氏の立ち位置の違い-教育者(齋藤さん)と啓蒙家(梅田さん)の違いが垣間見えます。
齋藤さんは全体を底上げする事に、梅田さんは少数の精鋭(エリート・選良、というよりは鍛え抜かれた者というニュアンスが近いかも)に期待をかけている。
でも、お互いの意見を否定するのではなく、受け入れる余裕があります。 それを可能にしているのは、若者への多少の焦燥感と大いなる期待、そして自分達の様々な働き掛けが少しでも若者・社会全体をプラスの方向へ導くことになる、という自信。これらが両氏に共通しているからではないでしょうか。
お二人の説くが如く進むことはたやすい訳はありません。ですが、道に迷っている人に一つの道標となる一冊・ポンッと背中を押してくれる、そんな本です。 (まさやん/2008-05-22)
齋藤氏と梅田氏による新書コラボが実現した。内容が素晴らしい。失礼ながら、お二人とも外見はクールな印象を与えるが、メッセージはとてもホットである。何といっても胸を打つのは、二人に共通した問題意識だ。彼らは、現在の日本社会の閉塞感に強い危機感を抱いていて、大人が発生する何気ない言葉が若者の心を萎えさせ、意欲を削ぎ、その結果、社会全体の活力が損なわれていることに警鐘を鳴らす。そして学び方や働き方を含め、生き方そのものが多様化してしまった現代を生き抜くためには「一生学ぶことが重要だ」とし、その学びの理想を幕末の私塾に求める。そして書物を単に知識を得るものとしてだけではなく、その本を著した過去の賢人への私淑が可能にするものとしている。 (L.O.V.E./2008-05-10)
相似と相違 |||||||||||
 今にときめく二人の対談集である。奇しくも同じ年に生まれた二人の相似と相異が微妙に出ている点が読んでいて勉強になった。

 「相異」について。
 斎藤はネットに関して積極的ではないとはっきりと発言している。梅田が ある種「ネットの伝道師」であるのとは対照的だ。このネットへの違和感を明言する点に 今回の斎藤の戦略があると言えるのではないかと思う。
 考えてみると 柔道の中興の祖である嘉納を尊敬する人にあげ 日本の古典を音読することを主張する斎藤だ。106頁で斎藤が「わざと鈍い刀を使いながら生きていく」と言っているのは 徒然草の「よい工は少し鈍き刀を使う」を踏まえたひと言だと思う。斎藤にとっては ネットとは「切れすぎる刀」なのかもしれない。

 「相似」について
 上記で「相違」をあげたが それはある意味では「道具」の話であり その「道具」でやろとしている「目的」に関しては よく似ている。
 両者ともに 「教育のあり方」という点に徹底的にこだわっている点が見て取れる。斎藤自身は 教育を全面に出して活躍しているわけだが 梅田は第一義的には「教育」を専門としているわけではない。但し 梅田の「教育者」としての資質が 彼をここまで引き上げていることも確かだ。

 僕は梅田を「伝道師」と呼んだ。彼の資質は「陽気なアジテーター」であるというのが僕の基本的な理解だ。アジテートとするには アジテートする内容が必要だが それ以上にアジテートすることへの資質が必要だ。梅田は「内容」も当然ながら そのアジテートする資質に恵まれている。アジテートとは一種の「教育」であることは間違いない。


 このように相似と相違を楽しんでいるうちに あっというまに読了してしまった。 (くにたち蟄居日記/2008-06-07)
○読み始めたきっかけ

 以前、梅田氏の「ウェブ進化論」、「ウェブ時代をゆく」がおも
しろかったので、その流れで購入をしました。齋藤氏も三色ボール
ペンや音読、体術などのキーワードで知ってはいました。

○心に残る言葉

P.24 自分の求めるスタイルの傾向を自ら知るために、学生には自分
が好きなスタイルの「あこがれる人物」を三人あげてもらうことにし
ています。(中略)三人選んでもらうと、その三人の組み合わせの中
に、選んだ学生さん当人の個性が浮かび上がります。

 私は誰だろうかと思いました。ライフスタイルとしては、村上春樹・
橘玲は確実に影響を受けたと思います。後一人は、日本の歴史上の人
物かもしれません。

p.52 リーダーの役割は、チーム内の良い「空気」を作り出すこと。

 私は、オフィス家具メーカーに勤めており、常にオフィス環境の向
上を通じて、職場のいい「空気」を生み出したいと考えています。オ
フィス家具や内装で事務所の雰囲気は良くなると思っています。

p.130 営業は数を当たる。そうすれば、見込み客が生まれる。

p.132 僕は基本的に、物事というのは、だいたいのことはうまくいか
ないという世界観を持って生きていますね。

・・・うまくいかないと最初から思っていれば、ノーと言われてもダ
メージが少ないから、新しいことにもチャレンジができる。

 やらないことを決めて、自分の好きなこと「朝からすぐに取りかか
れること」に集中をする。

(くりぴょん/2008-12-06)
「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝さんと
「ウェブ進化論」の梅田望夫さんの対談が一冊の本になった感じです。

ふたりは同い年でありそれぞれ全く逆の道(教育とIT)の最先端を行くような感じですが底辺にある部分は恐ろしく似ていて「同志」と言う言葉がピッタリです

内容は
第1章 志向性の共同体
第2章 「あこがれ」と「習熟」
第3章 「ノー」と言われたくない日本人
第4章 幸福の条件
と進みますが

その前後に
はじめに――志をデザインする(齋藤孝)
コラム梅田望夫「私のロールモデル」
コラム斎藤孝「私のロールモデル」
コラム梅田望夫「私の座右の書」
コラム斎藤孝「私の座右の書」
おわりに――私塾による戦い(梅田望夫)
が挟まっているため2人の心と言葉のキャッチボールが展開されているようにも思えます。

非常に現代的な本と言えるし求めれば何でも手に入る時代に突入しているのがこの本で改めて実感します

その「何か」を求められない人には生き辛い時代にも感じられるしそれも含めて情報による格差が仕事でも何でも広がっているんだな・・・とこの最近のニュースや風潮をリアルに感じてしまいます。

この私塾と言う価値観・・・実際にブログ運営をしている人には感覚的に理解しやすいと思いますし何か自分の追及する分野を見つけたのならばこれからの時代は大学に行って専攻するのも間違いではないのだけれど
ブログをはじめネットの世界で同志を探して私塾を作り出す・・・そんな新世紀を感じます
底辺を広げる齋藤さんと上を伸ばす梅田さん逆のアプローチのようで芯の部分はお互いに共感しあえる存在。読んでいるとつくづく「似た者同士」だしこの2人に限って言えば「似た者同志」って表現が相応しいです (とよぴ〜/2008-07-06)
どんなに熱中できることがあっても、その楽しみを共有
してくれる仲間や競争相手がいなければ辛い。私塾のす
すめとは、同じ価値を共有し、一緒に働きたいと思う人
がネットによって近い存在になったからこそできるもの
であろう。そのような志向性を共有した私塾の可能性に
ついて述べている。そしてその私塾のリーダー的存在で
ある、二人の考え方が後に続く。

本書の最後で、興味深い記述があった。両氏とも20代
から30代にかけて「どう生きるべきか」について、非
常につきつめたと述べている。彼らに共通するところは、
このような不器用さを奥に秘めた、人間的な強さであろう。
(nori/2008-06-10)
本書は「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝氏と「ウェブ進化論」の梅田望夫氏の対談書です。

「私塾のすすめ」と銘打ってはいるものの読者に対して言葉をストレートに投げかけているわけではなく、彼らの「人生論」のようなものの中から読者が何かを見出すタイプの本だと感じました。

両氏の著書は未読ですが、非常に解り易く読み易い表現に終始しているのでその点で好感が持てました。

もっとも印象に残ったのは「ロールモデルを持つ」という考え方です。

ロールモデルとは簡単に言えば「人生のお手本」みたいなもので、例えばそれは福沢諭吉やナポレオンなどの歴史的に著名な先人であったり、身近な親や先生であったり「あこがれ」の対象になり得るような人と位置づけています。

その「あこがれ」があればそこから何かやってみようという気持ちが生まれるという考え方には共感しました。

思えば子供の頃はそういう「尊敬の対象」のようなものが常にあったものですが、大人になるとそんな想いを抱くことなど忘れてしまっていました。

漠然とした大きなテーマで語られる「二人の人生論」的な本書ですが、人によってはそこから色々なことを学ぶことが出来ると思います。

(弘樹/2008-05-11)
自分はITのもたらす未来像に興味がある。梅田さんはひたすらウエッブの世界の未来像をポジティブに捉える、そして若者にその明るい未来の伝道者として語りかけてきている。彼がよく言う「けもの道」へ導くために。
多元で多様な人間の存在が世界を創っているわけだから、梅田さん的明るいIT社会を多くの人が期待しているし、自分も実現可能だと良いなとは思う。しかし、果たして現状より貧困が少なくなり富の分配が加速し持続可能な経済がITによりもたらされるのか(ITだけとは言わないが)?
最近、梅田さんは対談本新書を連発しているが、今回も対談者の齋藤さんの言説の方に惹かれるわけである。齋藤さんの「自分探しの違和感」「藩を超える私塾社会」「あこがれと習熟」などなど。梅田さんの「志向性の共同体(ネットで広がりうる)」「ネットが脳と人間関係を増幅する等々。やはり梅田さんのこんな立ち居地はどこに起源があるのか非常にいつも不思議だったのですが、内田樹さんの「街場の現代思想」を読んで腑に落ちたわけです。梅田さんは生まれながらにして「文化資本」をお持ちなんです。そしてそれに気付かず(気付くのは成り上がり文化貴族)育って来たわけです。そう庶民からみるとある種ねたみを感じるような生活を通して確固たる生き方を獲得されてきたわけです。これは梅田さん自身に問題があるわけでもなく、素晴らしい才能の一つなんですね。
いずれにせよ、齋藤さんにせよ、梅田さんにせよ半端じゃない勤勉さをもって現在に至っているわけですから、読者はそれを認識せずに、直ぐに自分探しだといって我慢もせず会社を辞めて「けもの道」に進んではいけないのです。そしてシリコンバレーはグローバルと言う文脈のなかの実はローカルな思想でもあることを知っておかないとネットが全ては解決することが出来ないと言う事を後から知る事になってしまいますから。
確か内田樹さんも養老先生との対談で廃藩置県をもじって廃県置藩による藩校の復活を話しておりましたね。 (dream4ever/2008-07-06)
文字通り時代を切り開いている二人の対談。
テーマは学ぶということ。

現在における日本の雰囲気・空気などを踏まえて問題提起と解決策を示している。

幕末時代の「私塾」を模倣して、
今の時代に合致したものができないだろうか。
お二人の熱い気持ちが良く伝わってくる。

小難しい教育論は専門家に任せて、
より身近なテーマとして考えさせられる一冊だ。 (ニャンゴロ/2008-05-25)
 齋藤孝と梅田望夫の対談をまとめた本。私は梅田氏の著作は全部読んでいるので,その一貫として本書を購入した。はじめは,梅田氏の視点から齋藤氏の意見を,古めかしいものだとやや批判的な目で見ていた。梅田氏も内心はそう感じていたかもしれない。インターネットやブログという21世紀の技術を使わずに日本を変えようとしている「無謀さ」に私は冷ややかな目で齋藤氏を見ていた。実際に二人の意見には,相違点が多く,この対談自体に意味があったのかという疑問さえ抱いた。
 しかし,読み進んでいるうちに,二人は共通の認識があることに気づき始める。それは,齋藤氏も梅田氏も現在の日本にある「どんよりとした閉塞感」を何とか打破したいという情熱を人一倍持っているという点である。常識といわれる固定観念,事なかれ主義,出る杭は打つという発想,それらが今の日本人には無意識のうちに擦り込まれているのだ。無意識だからこそ,なおさらやっかいで,問題なのである。彼らはそれに気づき,現在の日本を憂えているのである。そして,自分たちが日本を変えなければならないという希望と夢に満ちている。そして,梅田氏が齋藤氏に対する認識を改めたとき,読者である私も齋藤氏の志というものを理解できた気がする。彼らはまったく別々の分野で活躍しているが,実は目指している究極的なものは同じであるのだ。彼らは明治維新のときのような新たな文明開化を望んでいる。人々が自分らしい人生を歩むための道しるべを示していてくれているのだ。
 私個人としては,梅田氏の思想に共感するので,齋藤氏のやや押しつけがましい発想には抵抗があるが,齋藤氏のようなエネルギッシュな人を慕う人もいるだろう。とにかく,今私たちがなすべきことは,彼らのような道しるべを師とし,学び,現在の閉塞しきった日本を変える一助にならなければならないということではないだろうか。 (長谷川 純一/2008-06-22)
新進気鋭の教育者とビジネスコンサルタントの対談。ロールモデルの考え方から始まり、教育論、日本人観、幸福論と議論が展開する。閉塞感のある日本の現状を打破するために、明治時代の私塾的な啓蒙の輪を広げる必要性、そしてそれがウエブなりの新しい技術を通じて可能となるとの両者の共通の思いが至るところに散りばめられており、大変啓蒙的である。若い世代にもお勧めの書。 (INNOVATE/2008-06-16)
シリコンバレーに住み多くの時間をネットの空間の中で過ごす梅田望夫氏とブログさえ書かない教育者齋藤孝氏の対談。対話を読んでいるとネットに関する二人の考え方の間に少しずれがあると感じられる。しかし、まとめにもあるが、二人の考え方の根の部分には共通する部分が多くあると感じられる。

植物には根があって、根が大事というのはイメージがしやすい。しかし、動物や人間にも根のようなものがあって、表面上の表現はその人の一部でしかないと思えてくる。両者が「いかに生きるべきか」という問いに10年以上不毛な時間を費やしたと笑って語っている点が象徴的だ。この効率の悪い時間がよいものか悪いものかは語られていない。その時間を二人が持ったということのみが語られている。

その他、梅田氏がフロンティアスピリットを発揮できないところではめっきりだめだとか、齋藤氏の「時期」概念とかが面白かった。「時期」概念とは、2年や3年というスパンを決めてその間は、ほかの事をあきらめてすっぽり対象に自分を浸してしまうこと。

梅田ワールドを期待してこの本を買うと肩透かしを食うと思う。時代の本質を見る力を持った二つの性質の違う目から立体的に浮かび上がってくる彼らの時代感覚を知ることで、変化する現代社会を理解するヒントを得ることができる本として捉えるとよいと思う。 (mbookdiary/2008-06-14)
待望の書。



で期待以上!


私塾の奨めというより、斎藤さんと梅田さんの人となりが顕れていて、お二人がこんなに熱いものを内在していたなんて、ある意味衝撃的!

斎藤さんの他書にもかなり興味が湧いてきた(梅田さんのは、大体、所有している)。

(断金動夏/2008-05-11)
良書。

世の中の学ぶための条件が改善された今、本人の学ぶモチベー
ションの強弱で格差が広がるようになった。
そんななか、人を伸ばすにはどうしたらいいか、という議論。


梅田氏、斉藤氏ともに人を伸ばすことへの関心がとても高い。
(ただし梅田氏はトップを伸ばすことに関心がつよく、
斉藤氏は全体の底上げに関心が強い。この人間性の違いが最
後まで面白い)

このふたりが、斉藤氏や梅田氏のような思いを持った個人(塾主)と、
それを支持する参加者(塾生)を基盤にした教育の枠組みが今後の
鍵ではないか、という話をする。

読んで思ったのは、どこまでも個人主義で、自分から生き抜こうと
思わないと相手にしないという梅田氏の思想と、
社会そのものを動かして底上げしようとする斉藤氏の思想の違いが
どこかくるのか。

斉藤氏は自ら文部科学大臣になりたい、というほど国家的な教育視
点を持ち、梅田氏は教育というよりはアドバイスに近く、できるこ
と・やりたいことを効率的に行うあたりビジネス的な感覚。

社会に対する責任のスケールの違いを感じた。
(梅田氏はきっとそんな責任はとりたくないというだろう。斉藤氏
は責任云々ではなく、そういう社会を作るのがワクワクするのだと
いうだろう。)

ぼくとしては、人を育てる本質からすると、斉藤氏の視点が自分に
は欠けていると勉強になった。 (ケニー/2009-06-12)
17件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.0
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
w:13 h:18 272page
ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
amazon詳細ページへ
ASIN:4163700005
文藝春秋(2008-02-28)
梅田望夫
売上順位:45702
¥ 1,365(中古:¥ 246)

レビュー総評点:22
IT起業家の金言集、大切な教訓ではあるが話半分で。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
IT起業家である梅田望夫氏の書。同氏が起業家として成功するうえで教訓となった先人の名言を収載し、自身の解釈をエッセイ風に加えた構成となっている。全体を5つの章に分類し、起業家に必要な精神や、社会性に必要な心得などを述べている。とくに起業家をめざす社会人を対象としているが、誰もが数時間あれば読破可能な内容で、普通の会社員にも有用な教訓が多い。

同氏の『ウェブ進化論』などではIT時代が何をもたらし、どんな知識に基づいて行動すべきかという内容であったのに対し、本書ではITの世界で成功を収めた起業家の金言を、著者の好みで収載しており、前著と比較して主観的な印象が強くなっている。書かれている言葉はIT化に伴う時代の変化を見据えたものも多いが、あたりまえすぎる教訓も多々あって、本書のコピーとなっている『明日からの仕事と生き方が変わる本!』というのにたいしては、話半分でとどめておいたほうがいいと感じた。本書のような内容は、成功した者が述べているので説得力があるように見えてしまうが、後づけで述べているだけである可能性も高いし、ハロー効果に過ぎない可能性も十分。たとえば、『何も考えずにまず始めよう』という考えと『じっくり考えて十分な準備を怠るな』という相反する教訓のどちらを主張する者にも成功者と敗残者は存在する。つまり、誰もが一念発起するためには何か教訓的な金言が後押しして、ある者は成功しある者は敗れ去っているに過ぎなく、このうち成功者だけが持論を展開する権利を与えられるのであって、言葉の内容よりも成功したかどうかという結果論がその重みを決定している可能性もある。現に記載されている教訓どうしが相容れない矛盾する内容であったり、大失敗した某IT企業にあてはまってしまう金言も多く、やみくもに紹介するのではなくもっと厳選した方がいい書になると感じた。本書の金言を心に置いていれば成功すると考えるのではなく、それに十分な資質が先に育っていなければならない。また、金言を学ぶことよりもそれを創造すること、つまり他人が何を言ったかではなく、自分自身が何を主体的に主張するかの方が大切であると理解すべきだ。

『わたしはこれで億万長者になりました』という成功秘話を知って誰もが成功するのであれば苦労はない。前述のように、成功体験に金言を後付けする手法は話半分にとどめておく程度がよいとおもう。もちろん、成功者がそれぞれ何を考えたかという偉人伝としてわりきって読むのであればたいへん面白いし、悪書であることは絶対にない。記載されている言葉にも素晴らしいものもあって、それらを上手く使うことで豊かな精神生活が得られるかもしれない。ただ、本全体の完成度からみた場合、本書を自分の人生をよくしようという目的で買わせられるかというと、そこまでは言い過ぎと感じる。書を売るための戦略が見え隠れするようで、読者の本来の目的と乖離していること、また同氏の他の著作と比較すると客観性や一貫性・合理性に関してやや低調であることから、おもしろい書ではあるが星は3つまで。 (MM/2008-03-03)
西海岸在住のコンサルタント梅田望夫さんが、いわゆるシリコンバレーのIT周りの有名な金言集を、英語原文と日本語訳の両方で集め、それに独自の解釈をつけたもの。日本の経営者の金言集的な本は結構あるけど、シリコンバレーの金言集は、見たことが無い。しかもそれが原文と日本語訳の両方で一遍に読めてしまうという、本当に本当に貴重な本。

内容は別にITに留まらず、人生の生き方や、仕事に対する考え方等の参考になる、本当に「金言集」。

"Only the Paranoid Survive"という有名な言葉を創ったインテルのアンディ・グローブから、アップルの共同創業者のスティーブ・ウォズニアック、DEC黎明期のゴードン・ベル、グーグルの女性副社長マリッサ・メイヤー、もちろんスティーブ・ジョブスも、蒼々たるメンバーの言葉が並んでいる。

またグーグルに関してはひとつの章が割かれて、詳しく述べられているのも面白い。例えば『「誰かにやれと言われたから」という理由で何かをするな』という社風の話とか、「地頭がいい」「何かを達成した実績がある」、「チームの一員として働くためのコミュニケーション能力」、そして「グーグリネスがあるか」という4つの採用基準の話とか、「へぇー」という感じ。

英語がわからないと「金言」が「金言」である理由がわかりにくいし、ITの歴史や登場人物をある程度知らないと、その言葉の重みがわからないし、また「金言」が全てのビジネスに当てはまるわけではなく、最終的には読者が自分で判断しなくてはならないけど、考えさせるという意味で、学生から社会人まで、IT業界に全く関係ない人にも、お勧めできる良書だと思います。 (Ray/2008-05-25)
私は梅田ファンだけれど、本書は食い足りなく感じた。内容はある。取り上げられている言葉は、確かに示唆に富んでいる。でも、全体として読後になぜか心に残らない。

おそらく、というか、まず間違いなく、それは本書が口述筆記だからだと思う。梅田本の魅力のひとつは、全体重かけて書いているような重さとコクにあるはず。ところが同じようなことを言っていながら、口述筆記だとやけにさっぱりしてしまうのだ。

本書のライターはベストを尽くしていると思うけど、それでも本人筆にはやはり特別な意味があるのだと再発見。 (モッケン/2008-04-20)
インターネット、コンピュータはこれからの時代、間違いなくもっと生活の中に密着していくということは誰も否定できないと思う。そう考えたときウェブはどのような形に進んでいくのだろうか気になり、最前線で活躍している梅田さんの本を手に取り通読
実際に梅田さんが、シリコンバレーで過ごした時に感銘を受けた言葉から、今までのIT業界、今のIT業界、これからのIT業界をキーワードとともに説明してくれている。今、またはこれから起こるであろうIT業界の動向を見据えての著書なので非常に面白い。「インダストリーデザイナーの価値」「グーグルの考え:邪悪ではないか」「技術者の根底の気持ち」「ハッカーは芸術家」「第三のリンゴ」など面白かった。また技術者が本当に欲しいものはお金なのか、リスペクトなのかは、技術者によらずとも今後の社会、組織の在り方についても同じことが言えるのではないかと思う。
IT業界の今と今後の動向を考える上で、シリコンバレーでの動きは日本にやってくると思うので、この業界について学びたい人、今後の動向を考えている人は一読をお勧めします。 (sickboy/2008-04-05)
著者が集めた「ビジョナリー」たちの金言を5つに分類し、まとめた書。

一度は見聞きしたことがある内容も多いですが、新しい時代のマネジメントの黄金則というくだりは非常に参考になりました。

1.データを徹底的に集めファクトをしっかり把握したうえで行う合理的な思考
2.情報共有を徹底したうえでみんなの合意によって行う意思決定
3.質問することによって運営することでつくるイノベーションを生む風土

特に3は、マネジメントを行う上で非常に重要だと思います。

命令にして落とせば誰も考えなくなる、
本質的な問いを常に発することで、社員の想像性を刺激する。。。

マネジメントする側も、される側も心がけたいことです。 (plateau/2008-06-04)
シリコンバレー。
前作2つも読んだ結果、文系の私でもその勢いというものが伝わっていました。あぁ。確実に何かがかわっているのだと。しかし、その「背景」が見えていないものでした。
IT, web それらは、文系の人間からすれば「キラキラした宝石箱」のようなもので、とてもその後ろの想い、
哲学、それらを感じる機会があまりないように思っています。

この本は、そこを見えるようにしてくれたのではないかと思います。

小さい規模ですが、経営をしているものにとって、マンネリがつきものです。小さな組織のトップマネジメント
だとしても。既得権益があり、そこにしがみつく。お金ではなく、それは時間かもしれないし、絶対的な意思決定かも
しれないし。
その自分に吐き気がする。やはり、一貫した意思と哲学と価値観を「継続」することは難しいのだと。
文系、理系を問わず、また技術者、マネジメントを問わず、やはり「新しい」価値観の波が確実に形になっていることをこの本がイメージさせてくれました。
したがって、この本は、その「新しい」価値観を思い出させる事例集の働きをしてくれるはず。
梅田さんは最後にスティーブジョブスの2005年6月20日の有名な演説を出していました。
締めの言葉を締めに使用していませんでしたが、使わせてもらえるのであれば
「stay hungry, stay foolish」ということをずっと日本人にも教えてくれる本であると個人的には評価したいです。 (takumiimomto/2008-03-13)
これまでとは似て非なる本 ||||||||||||||||||||||||||||
「ウェブ進化論」がウェブ世界で今起きている潮流を鮮やかに「提示」した書で
あれば、「ウェブ時代をゆく」は、そのウェブ世界でどうやって生きていけばよ
いのかを、人生論的、職業論的に「語った」書であった。そして本書は前2作と
はまた違った意図を持って書かれた書。

本書は仕事に活力、イノベーションを与えるヒントとなる言葉、あくまで前向き
に、未来志向で聞く人を勇気づけてくれる言葉の数々を紹介している。そして、
ウェブ世界においてそれぞれの言葉が持つ意味を、前2作のエッセンスを交えて
著者が掘り下げ、解説した本である。

紹介されている言葉の数々の中には、グッと心に響くものも含まれていた。特に
一番最後に出てきたアップルのスティーブ・ジョブズの言葉が印象深く、ここ数
日何度か読み返している。自分の将来ビジョンの指針や人生の支えになる「的確
な」言葉って、普段生活している中ではなかなか出会えないものだから、一つ出
会えただけでも本書を読んだ意味があったと思う。きっと読む人それぞれに違う
心に響く言葉に出会えるのではないだろうか。 (miz-ki/2008-03-07)
物足りない |||||||
 確かにIT関連の人間にとっては金言中の金言と思えるコトバのオンパレードで名言集という意味では価値が高い書籍だと思います。

 一応「5つの定理」とまとめてはいるのですが全体を通しての一貫性や理論性などを考えると今一歩だと感じます。同氏の他の著書はすばらしい作品ばかりなのですが今回は読了後に心に残るというほどではありませんでした。残念です。

 また、金言もシリコンバレーの人間のコトバですのでIT関連業界以外の方には掴みづらいのが正直なところでしょうし、日本社会とはどこかピントがずれている(日本が遅れすぎている)感じがあります。わたしは根っからのIT人間ですので各金言には心を躍らされましたが他の方もそうかというと必ずしもそんなこともないだろうな、というのが素直な感想です。 (読書好き/2008-05-11)
著者があげている 「5 つの定理」 すなわち 「アントレプレナーシップ」,「チーム力」,「技術者の眼」,「グーグリネス」,「大人の流儀」 はたしかにこれから Web などでなにごとかをしようとするひとが知っておくべきことだろう.しかし,これらは未来よりは過去につながっている.「未来を切り開く!」 ためには,これだけでは十分とはいえないだろう.これらをヒントにするのはよいが,とらわれないほうがよいようにおもえる.それから,技術者である私の眼には,著者がいう 「技術者の眼」 はちょっとずれているようにおもえる.このあたりは,やはり技術者が書いているものをみたほうがよい.
(Kana/2008-05-09)
「自分にはない異質の才能をもった相手を高く認め、評価して初めてまったく違う仕事を違う論理で進めても一緒に疾走できる」など、マネジメントの参考になる指摘ばかりでした。
先般、産経新聞に載っていた著者のコラムでも指摘されていましたが、「英語圏のネットはパブリックな意識にドライブされ加速的に進化。人類の公共財産たる知を広く誰にも利用可能にできることは善だという意識。そこにネットの可能性を見ている感覚が日本では薄い」とのくだりには、日ごろから、日米の情報共有に対する意識差のギャップが不思議でならなかっただけに、深く納得しました。
(タラ(埼玉県)/2008-05-04)
ウェブ大好き梅田さんの最新書籍

著者が今まで秘匿に蓄積してきた未来を切り開くビジョナリーたちの金言を一挙大放出!働くすべての人に有用であると言う観点から言葉を選び、「5つの定理」として分類・整理し、構造化してある。

シリコンバレーでは次から次にイノベーションが生れ、世界を変えている。一方、現在の日本はこれとは対照的に、非常にイノベーションが起こりにくい状況にある。

この違いは何なのか?

その最大の原因は「ビジョナリー」と呼ばれる先見性のある人の存在であろう。ジョブスに代表されるシリコンバレーのビジョナリー(経営者など)は、自分の言葉で人を鼓舞して勇気付け、組織を活性化させる。一方、日本の経営者は部下に渡された原稿を読むだけだ。

自分の言葉がいかに人の心を揺さぶるかは、スタンフォード大学の卒業式でのジョブスのスピーチを見ても明らかだ。

これら、ビジョナリーの言葉を拾い集めていくと、そこから技術の方向性、未来が見えると著者は言う。

違和感を覚える言葉もあるが、先入観を取り除き、自分と波長の合うものを一つでも多く見つけるべし。これまた座右の書となり得る。

あ、それからMOT(Managment of Technology)ってこれからのキーワードになってきそうですね☆ (もりぞ/2008-04-05)
当初、「定理」という言葉に違和感を感じたが、JFK、チャーチルのスピーチ集と同じ感覚で、「シリコンバレーの名言集」(著者の丁寧な解説付き)として、啓発されながら読み終えた。シリコンバレーはイノベーションの宝庫であると同時に「金に貪欲な技術者ばかり集まっている場」と理解していたが、シリコンバレーの基本理念が、「世界をよい方向に変えること」であることに気がつき、驚きを禁じえない。「最高の倫理観を持って、物事に対してオープンで正直であれ。そして隠し事をしていけない」(スティーブン・ウオズニアック)の言葉は、胸に響いた一言である。ウェブ時代の名言集」と評価しても過言ではないだろう。 (TAMA/2008-04-05)
この本の著者梅田望夫氏がいなかったら,私の人生はもっと違うものになっていただろう。ちょうど2年前「ウェブ進化論」で衝撃を受け,それ以来私は梅田氏の熱狂的なファンである。彼の影響でブログも始めた。そして,インターネットで自分の名前を公開するようにもなった。それは,彼の著書を読んで,現代日本のインターネット環境がアメリカと比較して如何に「閉鎖的」であるかを実感したからである。例えば,日本ではインターネットに名前を公表することが「危険」なことだと考えられている。しかし,今の私に言わせればそれは単なる「自意識過剰」である。もし,そうなら,政治家も芸能人も皆「ペンネーム」にしなければならない。つまり,現代の日本では,互いに匿名であることにより,自己防衛をしていると勘違いしている。梅田氏は逆に名前を公表して,「自分とは何者か」としっかり語ることこそ重要なことであると説いている。私も同感だ。インターネットというテクノロジーを生かすも殺すもそれは使う人の資質の問題だ。ということは,使う人がもっと成長しなければ,インターネットは進化しない。だから,梅田氏はこのような本を書き,日本人のインターネットに対する概念を変え,成長を促しているのだ。そして,梅田氏が引用しているグーグルやアップル創業者の言葉は,本当に私の心にダイレクトに響き,自分がこの世界でこれからどうあるべきかを考えさせてくれる。まさに梅田氏は,そういう人達の精神を伝える伝道者であると言っていい。私は,常々日本人のあまりにも自己を表現しない保守的な態度にうんざりしている。これだけインターネットの可能性が広がっているのに,なぜ進化を望まないのか。自己の既得権ばかりを重視するのか。こんな怠惰な姿勢で,これから日本が進化するはずもない。もっと日本人は人間として成長して欲しい。一日本人として心からそう思う。 (長谷川 純一/2008-03-13)
コンセプト(シリコンバレーの偉大な企業家の金言と解説)はすごくイイけど、どうしても読み進めるのがこれまでの梅田さんの作品と違ってシンドク感じてしまった。

金言に関する解説がどうもクドイというか、せっかくの金言がメインディッシュどころか小鉢に追いやられてしまうような本書の作りが残念でならない(個人的には全編横書きで左ページに金言「だけ」、右ページに解説「だけ」という作りが理想)。

ぼくとしては、もっと解説部分を削って、メインディッシュがズシッと腹に落ちるような作り(梅田さんの役割というよりも編集者?)にしてもらうと起業家の卵たちにより強烈なメッセージを伝え・残すことができたろうに・・・。

もったいない!


ただ、ピックアップしている金言はいずれも参考になることは間違いなし(起業経験者のぼくの経験から)。

なので、起業を目指す人には読みにくさを我慢して手にとって見てほしい。

通読でなく手元において必要に応じて気になる部分を拾い読みするのがオススメかと。 (masa_yeah/2008-07-10)
どちらかというと、起業を志す人へのアドバイスが記載されています。
アントレプレナーシップ、チーム力、技術者の眼、グーグリネス、
大人の流儀が5つの定理だそうです。特に、チーム力は身にしみますし、
技術者の眼は、まさにそのとおりだと痛感しています。 (稲見吉彦/2008-04-13)
34件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.0
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
w:10 h:17 256page
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
amazon詳細ページへ
ASIN:4480062858
筑摩書房(2006-02-07)
梅田 望夫
売上順位:4249
¥ 777(中古:¥ 1)

レビュー総評点:1
意外と評価が高いのは、Webの現在のことが一般に理解されていない証拠 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あまりのGoogle賛美に辟易となりました。インターネットの世界は多様性、多元性を許容するからいいのであって、Googleが良くて、ほかは駄目というのは明らかに言いすぎ。
Googleの描くシナリオを単に追従するだけで、それでいいのかどうかの判断をすでに著者は止めている。
Webの世界の現状を知らない人には、非常に啓蒙的な本であるが、くれぐれも著者のいう事を鵜呑みにせず批判的にお読み頂く事を希望する。 (3年寝たろう/2006-02-24)
抽象論は否めない ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
勢いよく読めてしまいますが、読み終わった感想は、ああすごいなあと、それだけです。ビジネスモデルをたくさんあげていますが、もう少し落とし込まないと、少しでもネット業界を知る人間には物足らなすぎます。

例えばネットは劇的変化を過去5年間でとげていながらも、ネットビジネスにとってのキーであるCPA(Cost per acquisition。要するにお客一人当たりをウェブ上で得るための費用)は、あまり変わっていません。技術やスタイルは劇的に変わっても、企業側にとって最も大事な点は、進化していないということです。そして企業側にとって見れば、グーグル広告を使ってのCPAは、決して優秀ではありません。これは広告収入に9割以上を頼っているグーグルにとっては致命的なことです。

ネットにせよバイオにせよ、何か新しい分野が興ると、さもすばらしく優秀な企業群が大量に出現して世界を変えるといった本が必ず売れますが、実際そうはならないのは、そういう本にはポイントの落とし込みや冷静な分析力が欠けているからだと思います。そしてこの本はそういう時代と共に埋没する一冊だと思います。

ITに疎い人が読んで踊らされて鼓舞されるのはいいことだと思いますが、同時に足元を見ることも忘れないでください。 (レッツトライ!/2006-03-03)
おもしろいんだけど、いくつか視点の欠落が、 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
読むときに注意したいのは、社会やビジネスの変化はなにもウェブだけで起きるわけではない。ネット中だけで完結する世界という前提がないと、内容の半分くらいが破綻しそう。ということです。いや、内容は面白いですし、時代が変わるというのはそのとおりだと思います。

各論でいえば、

インターネットは現在オープンというよりドメイン化が進んでいます。
グーグルはマイクロソフト以上に覇権主義を警戒しなければならない企業のひとつとして見られています。
ロングテール論について時間軸の考察が抜けているような気がします。
玉石混合をみわけるのにツールやテクノロジーへの過渡な依存は思考の放棄に私には見えます。
1億人から1円ずつ(ほぼ∞×ほぼゼロ=something)、の理論は「永久機関」の説明を彷彿とさせてくれました。

あたりが感想です。 (ざっしゅいぬ/2006-03-02)
ほとんどノンストップで読み切ってしまった。WEB2.0とは本質的にはどういうものなのか、その社会への影響etc.を詳細かつ複雑に、しかし分かり易く説明している。

ウェブについてほとんど知識がない人にとってはちょっと難しい一冊かも。。。

説明自体は前述したように、とても分かり易いけど、WEB2.0は「物」(≒こちら側)ではなく「概念」(≒あちら側)としてしか理解できないものなので。。。ちょっと知識をつけてから読むと、この著者の頭の良さが分かります。 (じゅんぺい/2008-03-16)
今は言えない? |||||||||||||||||||||||||||
ネット百科Wikipediaで専門とする領域の基本用語を検索してみた。記述内容のバランスがよく、なかなか当を得ている…。
Amazonにしても、売れ筋以外の書籍情報が驚くほどの充実振りだ…。

何か不可思議な感がしていた。いったい、何のために? 誰が?
そのもやもやが、この本を読んで解消した。今、大変な段階に来ていることもよく分かった。このあたりの「目からウロコ」感ゆえ、売れ行きも好調を保っているのだろう。この点、わたしも著者に感謝したいと率直に、そう思う。
新しい時代に進化しつつあるのは大筋において著者のいうとおりだろう。それを前提とした上でだが、コンピュータが自動的に知の秩序を形成することに諸手を挙げて楽観している著者に何の陰りも見出せないのが気にかかる。資本主義の勃興期、「神の見えざる手」が働き、予定調和が達成されるとしたアダム・スミスが想い起こされてしまうのである。
著者の感じる問題点はないのだろうか? あっても、推進者として今は言えない、ということか? 
この世にすべてよし、という事はありえず、得るものがあれば必ず同時に失うものがあると思うわたしは、この点についても著者に語ってほしかったと痛切に思う。なにしろ本書は進化「論」なのだから… (八雲立つ/2007-01-04)
今ネットのあちら側でどんな変化が起きているのかを俯瞰できる好著。ITの現在、可能性について。オープンソースとグーグルの躍進。グーグルの登場以降の大変化の本質をこの本は見事に射抜いてみせる。もちろんネットのあちら側から。たぶん次の10年はあたかもモノ作りではなく、ネットあちら側にいかにしてすべての情報をぶちこみ、それを再構成し、秩序立てを行うことに成功したものに、すべての金、権力、もろもろが流れ込んでいくのだろうか。個人的にはロングテール現象の記述が興味深かった。ネットビジネスではリアルビジネスとは異なり、所謂「売上の80%は、全商品の20%が作る」といったパレートの法則、我々が金科玉条信奉してきたビジネスモデルがコペルニクス的転換を強いられそうだという点だ。
しかしだ、ネットのあちら側でどんなモデルが構築されても、モノを作るのは人々の汗水流した結果なのだ。ネット信奉者に、シリコンバレーの天才たちに、この視点が欠落しているうちは実は大丈夫なのではないか、これは一現象でしかないのではとも正直思った。ネットのあちら側にどんなに設備投資してもリアルなモノ作りは出来ない。負け犬の遠吠えかもしれないけれど。 (tomzt/2006-04-15)
90%の愚民はグーグルの奴隷か ||||||||||||||||||||||||||
まずインターネットを毛嫌いしている年配者、60歳以上の人にとっては格好の入門書になるので、おすすめしたい。
それより若い、十分にインターネットを使っている世代にとっても、グーグルの破壊的なビジネスモデル、収益構造などを詳解しており、役に立つ。

とくに「自分はネットを知っている」とうぬぼれてブログを書いている連中には、「日本人1億のうち、ブログで意味のある情報発信をする能力のあるのはせいぜい1000万人ぐらい(あとはカス)」という指摘は辛辣だ。「枯れ木も山のにぎわい」という言葉があるが、大部分のブログは真に意味のある他人のブログにリンクして、その他人のブログをグーグルの検索順位の上位に押し上げる役割しかはたせないのだということが、よくわかる(それでもあなたはブログを書くか)。

インターネットは万人に平等に開かれたメディアではなく「有能な人にのみ平等に開かれたメディア」なのだ。グーグル自身がべらぼうにIQの高い博士号保有者の集まりであり、彼らがほんとうに、大部分の、情報発信能力のない、頭の悪いユーザー一人一人のことを思いやっているとは到底思えない。

そういうネットの負の部分への言及が少なく、いささか楽観的にすぎる内容になっているので、佐々木俊尚「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」(文春新書)とあわせて読んだほうがいい。
(中朝戦争/2007-05-11)
過剰な期待はせず |||||||||||||||||||||
 10年前が大昔に感じられるような、急激な勢いで変化し続けるインターネット世界の最近の動向を、コンパクトに平易に説いた良書。
 繰り返し述べられているように「不特定多数無限大の良質な部分にテクノロジーを組み合わせることで、その混沌をいい方向へ変えていけるはず」という前向きの考えが大事だと思う。なににせよ完璧なものはなく、表があれば裏が必ずある。光り輝く部分があればそのぶん陰もくっきりと浮かびあがる。しかしできない理由を10考えるより、できる1の可能性を考えるほうがいい。そのようなポジティブな姿勢なしにはものごとはちっとも良くならないし、まして“革命”は起こりえない。
 そのことを認めたうえでだが、私にはインターネットの先行きを著者ほどには楽観視できない。グーグルやアマゾン等の「あちら側」のシステムがどれだけ発達したとしても、しょせんは一私企業であり、営利組織。盤石と思われていた大企業がある日突然消えてなくなるという事態を私たちはもう無数に見てきたではないか。フリーの百科事典「ウィキペディア」にしたところで大口のスポンサーが急に降りてしまうというような事態は十分ありうるだろう。
 「あちら側」になにもかも預け依存してしまうことの弊害や危険を思えば、「こちら側」にも同等の備えは平行して保持していたほうがよい。個人レベルでいえば大事なファイルほど自分のパソコンなり外付けHDDやDVDにも自分で持っていた方がいい(私は例えばこのアマゾンのブックレビューでさえ、まず自分のパソコンのワープロで作製し保存してから、アマゾンの当該欄にコピーするようにしている)。 (2230m/2006-04-15)
あらがえぬIT化の大波 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
私は別にネットメディアに過剰な幻想を抱いているわけでも、
既存メディアに大きな期待をもっているわけでもありません。
どちらかというと、一時期、既存メディアの片隅で働いていた経験が
あるので、既存メディア擁護派といえます。

しかし、最近のWeb2.0に伴う新サービス、
Wikipedeiaやグーグルの新サービスを目にした今、
そうした認識は一切持っていません。

衛星写真活用マップ「グーグル アース」、
持ち運び用ポータルサイト「グーグル パーソナライズ」、
CDタイプの持ち運び用OS「ブーストOS」
そして、インターネット上にHDDを所持できる「オンラインストレージサービス」。

上のようなサービスを触れてみるとよく分かりますが、
これからのIT時代は、この本に書かれてあるように、
PCの製造などから、
「あちら側」=インターネットの世界
にて展開されるサービスに移行することは間違いないでしょう。

私は著者の主張に全面的に支持しているわけではありません。
今でも既存メディア派です。
それでも、これからの先のIT化は、
アップルのi-podやアマゾンのウェブサービスに見られるように、
悔しくも著者の述べているようになりつつあると感じるのです。

おそらく近い将来、著者が述べているように、
「PCはただの箱になる」ことでしょう。

「ブーストOS」や「オンラインストレージ」があれば、
会社PC(ブラウザ)用「お気に入り」を出先のPCで扱えるし、
ウィルスにやられたPCをリカバリーする手間も必要もなくなるからです。

私たちに求められていることは、
一刻でも早く正しいITの認識を持ち、
ITを活用した仕事ができるようになることだと思います。
そうでなければ、これから先、IT知識に長けた外資と比べ、
とんでもないハンディを抱えてしまうことになるからです。

悲しいことに、著者の言うとおり、
私もIT化の流れを受け入れ、自分自身が変わるしかないのかもしれません。 (wazakura/2006-03-18)
シリコンバレー神話の実話としての希望 ||||||||||||||||||||||||||||||||||
梅田氏はシリコンバレーの全盛期から、現地にてIT技術革新と事業創造のダイナミズムをウォッチしてきたコンサルタントである。珠玉混合のベンチャ企業と技術専門家の彼等に投資するエンジェルとのコーディネーターがコンサルの役割である。その仕事の日常は、リアルに記述され、シリコンバレーの熱気が肌で伝わる。梅田氏の主張する次世代Web2.0とは、具体的な実現例としては、ブログであり、はてなダイアリー等ネット上の辞書としてアーカイブであり、商品紹介のインターフェース等、身近な技術の延長にあるものである。本書は、技術専門書ではなく、著者も、その技術的解説に期待する読者には物足りない側面もあろう。著者は、シリコンバレーの起業のダイナミズムやWeb進化の動きを、「総表現社会」や「チープ革命」などのオリジナルの造語で説明し、次に来る波を、社会学者の如く論述しているのだが、その考察に関しては、いささかぎごちない読感を感じ、それは、かつて坂村氏がトロンを提唱したときの、未来社会論を思い出させた。現地を知らない読者に与えるシリコンバレー神話が、いささか説得力に欠けた評論と見聞レポートという感で、おぼろげない期待と錯覚のはざまを感じる。

(kaz0775/2006-03-04)
確かにおもしろい、しかし・・・ |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
確かに評判通り、おもしろさという点では申し分ない本ですね。
著者が魅力たっぷりに語るウェブの未来に期待と野心を燃え上がらせた人も多いと思います。しかし、そこにこの本の持つ危険があると思うのです。
工学系やビジネス関係の人はたいていそうですが、この著者からもアメリカ流の近代的な進歩主義、合理主義を無批判に称揚する姿勢が見られます。
自由、民主主義、マルチカルチャリズム、などはアメリカ人が「正義」の名のもとによく使うロジックですが、そこにはほとんど帝国主義的といっていい暴力的な側面があることを忘れてはいけません。
そして技術やビジネスというものは意図せずしてそうしたイデオロギーを引き受けてしまうものなのです。
思うに、この本にはそういうものに対する危機感が欠けているか、意図的に隠蔽されています。
悪い部分を言わないのはプレゼンの基本ですが、それを著作活動にまで持ち込むのは誠意に欠けると言わざるをえません。
たぶん、この本に書かれていることのうちのほとんどは実現されるでしょう。しかし、それは必ずしも全面的に歓迎すべきことではないということは知っておくべきでしょう。 (kppyz/2007-06-09)
玉石混交 ||||||||||||||||||||||
著者はシリコンバレーの現場で長らく仕事に従事しているということで、IT業界のことに熟知しており、グーグル(Google)やWeb 2.0など、ネットの「あちら側」で今現在行われていることや将来これから行われるであろうことについて理解することが出来た。

しかし、インターネットに身をゆだねるとか、インターネットの意思に従うと言うグーグルの姿勢に一種の違和感や不気味さも感じられた。

すべてオープンソースにして、インターネットの混沌として玉石混交な世界を振るいにかけて、玉を取り出すと言う手法は、経済学者のアダム・スミス(Adam Smith 1723〜90)の『国富論』に見られる、資本主義の自由放任主義や神の「見えざる手」の原理といったものに似通った感じを受け、安易なオプティミズムの発想に危険性も感じた。

何れにせよ、本書を通じて受ける印象は、インターネットの善性・光の部分に重きを置きすぎて、インターネットの悪性・影の部分を軽視しているといったところであろうか。

不特定多数無限大の一員として、著者の考えに共感を受ける部分もあるが、全面的には賛同しかねる。ウェブ進化論によって経済的な部分も含めて直接的に恩恵を受ける人は、おそらく人類の全体の1割にも満たず、9割以上の人たちは経済活動の基幹部分(本書によれば筋肉系)にこれからも従事し続けるし、また9割の人たちが全く機能しなくなれば、1割に満たない人たちの行っている活動(本書によれば神経系)も「絵に描いた餅」状態になる現実を著者は考慮に入れておくべきだろう。 (s.ペガサス/2006-06-03)
Googleが民主主義的などとは言えない |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 梅田は文中で「Googleが「ウェブ上での民主主義」を導入したと宣言する。」とし、彼自身もそれをを前提として、この本を書きあげていますが、
 Googleは「中国政府のネット検閲を受け入れた形でのサービスの提供」を開始したり、日本ではいわゆる「グーグル八分」として、特定サイトを検索対象から外したりと、決して民主主義的とは言えない現状があります。

 そうした重篤な問題を明示せず、さもGoogleの理念が理想の社会を実現するかのように喧伝する姿勢に、疑問を感じます。 (赤木智弘/2006-02-21)
ITの新しい流れの読み方 ||||||||||||||||||||
ITによる世界を、新しいグーグルを中心に語っている。
本書には、次のような独特な言い回しが出てくる。

こちら側・・・人間による処理が入る世界
あちら側・・・人間を全く介さずコンピューターによって支配されている世界

あちら側でかかるコストは、唯一サーバー管理料のみ。
著者が言いたいことは、このあちら側の領域を広げようとしたり、他人とその領域を共有しようとしている企業が偉大だと述べている。
このコンピューターだけの世界が出来さえすれば、

世界中で1人しか興味を持たない情報も世界中に発信出来る。また、世界中の人間から1円ずつ集めれれば、大金を得られる。

ITというのは、ただのコストカッターというイメージから、新しいアイディアを生む大きな流れなのだと改めて感じることが出来た。 (だーーー/2006-12-23)
Webの成熟と新しい社会観を提示 ||||||||||||||||||||||||||||
 本書は、技術書ではない。村井純『インターネット』(1995)から10年、成熟期に向かいつつあるネット社会の見取り図が提示されている。キーワードはweb2.0という概念だ。このweb2.0の代表的ビジネスモデルとしてのGoogleのやや長い紹介から入り、今後10年で主流になっていくだろう様々な事例を提示している。筆者が四象限図式で記述するweb2.0のフレームワークは抽象的であるとはいえブレていない。また、web2.0への移行は急激なものではなくなだらかなグラデーションで進行していくだろうという予測も説得力がある。

 直接の言及はないが、本書の思考の背後には、ネットワーク理論の影響が読み取れる。『複雑な世界、単純な法則』等の概説書と併せて読むとゼロ年代の志向のトレンドがよく分かるだろう。 (kenken96660/2006-02-22)
276件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.5
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
w:18 h:25 112page
Web 2.0 ツールのつかいかた まだ、Googleだけですか?
amazon詳細ページへ
ASIN:4774129089
技術評論社(2006-10-06)
編集:橋本 大也梅田 望夫(著)
売上順位:172403
¥ 1,344(中古:¥ 229)

レビュー総評点:10
Web2.0についていろんな人がいろんな能書きを言うわけですが、
「具体的にはどゆこと?」というのは今ひとつわからなかったりする。
ならば、ぐだぐだと難しいことを言わないで、
どんなサービスがあってどう使えばいいのかをカタログにして見せてくれた方が
よっぽどわかりやすいわけで。というわけで入門書としても最適。
しかし、デザイン上の問題か、読みにくいところがあるのと、
結構URLの間違いが多かったりするので☆マイナス1 (どあーず/2006-12-26)
・この世界を語る上ではやや古くなってしまっている本ですが、
 ここで語られているツール群は今でも健在だなと感じました。
 RSSリーダーなら”ライブドア・ブログリーダー”、
 ソーシャルブックマークでは”はてな”など。
・IT業界人がどんなツールを使っているかは興味深かったです。
・また、梅田望夫vs.小飼弾 往復書簡は結構面白かったです。
 TVで見る小飼さんはやや軽薄な印象だったのですが、教養の深さを感じました。
・個人的には(今頃と言われるかもしれませんが)Riyaとかは初めて知りました。 (Pt/2007-06-10)
1 ソーシャルブックマーク
2 RSSリーダー
3 ブログ検索
4 動画共有・検索
5 画像共有・検索
6 ソーシャルネットワーク
7 スケジュール管理
8 マッシュアップ

“気になるあの人”のWeb2.0の使い方
という内容があって、ここで
ソーシャルブックマーク、RSSリーダー、WEB2.0の定義
を10人の先人に聞いていて、実際に何をつかっていのか
どういった使い方をしているのかが判り、
何がスタンダードで、自分が今後どういった使い方をしたらいいか。
非常に参考になった。 (もれしゃん/2006-10-17)
3件のレビューを表示しています。
amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.0
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
この商品をリストに入れている人:
NGN時代のエッジ
気になる本
 
w:10 h:17 224page
ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書)
amazon詳細ページへ
ASIN:416660595X
文藝春秋(2007-10-19)
佐々木俊尚
売上順位:23935
¥ 767(中古:¥ 526)

レビュー総評点:39
目次に書いてある20の論点を眺めた時点で、本書を読む価値のうち50%は押さえたことになると言ってもよいでしょう。
(それぐらい、何が注目されているか、を知ることが重要な世界ということ)
あとは残りの50%を手に入れるために買うかどうか、ですね。

本書ではひとつの論点について数ページで語っている(というか20個も論点出しちゃったから数ページしか語れない)ので、ひとつひとつはちょっとした長めのブログ記事を読む感覚です。
これをよしとするかどうか、意見の分かれるところかと思います。

普段からIT関連のブログや記事を読んで「ネット未来地図」を描いている人であれば、目次を眺めるだけで十分かもしれませんね。

ただ、佐々木俊尚さんがいま何に注目しているか、それに対してざっくりとどのような判断をしているか、短時間でネット界全体を鳥瞰できるのはありがたいところ。
とりあえず買ってみてサクッと読むのが正しい使用法でしょうか。

いずれにしても変化の激しい世界についての未来地図なので、気になる人はいますぐに買っていますぐに読みましょう。 (のいのい/2007-10-24)
20のトピックに関して事象を上手くまとめており、自分のように、この分野にとりたてて知見がある訳ではなく「現状の今後の行方についてのひとつの見方」をクイックに知っておきたい」というニーズで本書を読む者にとっては、簡潔ながらも各トピックを構造的に描写してくれる著者の視座は、非常に分かりやすく有益である (勿論他にもいろんな見方はあるのだろうが、それは他の著者の本を読めば済むことである)。
また「ウェブ2.0の本質はデータベースである」(215ページ)という見方は、本書を読んでみると納得がいく。Googleの検索は言うに及ばず、Amazonの「お勧め」、携帯電話での新しい収益モデルの模索、POS, テキスト・マイニング, RFID等々は全てデータとanalyticsに関連しているし、自分の仕事との関係で考えても、この潮流が及ぼす影響は極めて大きそうであることを改めて認識した。また、Googleその他のネット勢力が既存の産業や収益モデル(テレビ・新聞・雑誌・広告・携帯電話等々)を次々と塗り替えていく様子が伺えて面白い。
(tetsuya morikawa/2007-12-14)
なるほど〜とうなる部分が多々あります。しかも普段感じているモヤモヤした事柄を最新の事例や傾向を基に、明快にその潮流をわかりやす解説してくれており、読み終えた後は非常にスッキリした気分にさえなりました。

アマゾン、行動ターゲティング、Google、新聞、テレビ、雑誌・・・それら20の論点別に詳しく書かれていますが、しょっぱなのアマゾンのサブタイトルからして『アマゾンは日本のオンラインショップを制覇する』ですよ なんと刺激的なコトバかと思いましたが、普段なんとなく「そうなるんだろうな〜」と感じていた部分をきっちり説明してくれています。

ネット業界の住人だけでなく、テレビ、新聞等のプロデューサーやデスク、雑誌編集長やそれらに関わる全ての人達には必読の書であると思います。 (comman/2007-11-09)
 技術としてのインターネットが定着し、利用段階に入った。
具体的なビジネス(モデル)やコミュニケーションの変化、それらがもた
らす社会的影響やパワーシフトなど(多面的な意味合いを持ちながら
ウェブ2.0というキーワードで勝手解釈されている変化)について、
具体例を挙げながら「AはBだ」「CはDになる」なぜならば〜からだ。
という著者の持ち味である明快な解釈を20本披露している。

 ロジカルな文章の組み立て、みんなが知っている具体例を使った理由付け
でなるほど、なるほどと「勉強になった」感が味わえるのは最近の著者の
作品と同じ。それぞれのテーマについて1冊づつ本が書けるようなテーマで
ある。

 背景や前提、ものごとの多様性という観点から、著者の解釈についての適切
さは見方が分かれると思う。
 しかしとにかくここに挙げた20のテーマを切り取ってみせてくれただけで、
本書は充分に価値があるし、あえて著者のロジックの反論を考えてみるとさら
に利用価値が高まると思う。ちなみに冒頭にとりあげられているトピックは
「Amazon」だ。
(ny/2007-10-24)
今までこの著者の本を何冊か読んできたが,その中で最も面白く,読み応えのある本であった。論点を20に絞り,それぞれの特徴についての説明が納得のできる文章で書いてある。特になるほどと感じたのは,論点15の「Second Life」の章。雑誌などで頻繁に紹介されているセカンド・ライフ。しかし,私はそれにまったく興味が持てなかった。使ったことがないのだから,批判はできないと考えていたが,この章を読んで,実際にはセカンド・ライフはそれほど日本で盛り上がっていないことがわかった。そして,今現在,人は何を望んでいるのか。著者はそれは時間/空間の共有ではなく,「つながり」だけの純化であると説く。なるほどと感じた。確かに著者が言うように,同期的なコミュニケーションのツールは,音声電話から携帯電話,電子メール,掲示板,SNSという道を辿っている。セカンド・ライフはそれに逆行しているのである。そして,なぜそれなのに雑誌で頻繁に紹介されるのかという理由もそこには書いてあった。また,私は今話題の「ミクシィ」が好きではない。なぜか,好きになれない。でも,自分自身その理由がわからなかった。しかし,この本を読んで,理解した。それは,ミクシィには「コミュニケーションの強制」というものがあり,返事や足跡を残さなければならないという煩わしさがある。そして何より私が違和感を感じたのは「知人に自分の日記を積極的に見せようとする姿勢」である。そこには,「寂しさを紛らわせたい」という人間の弱さがあるような気がして仕方がない。悪い言い方をすれば,「ミクシィ」は,その人間の弱さに付け込んだのだ。まぁ,それを気づけない人達も悪いのだが。むしろ,返事をすることを積極的に期待しないブログの方が私には馴染める。その方がより「人間らしい」ということだ。著者が紹介している「トゥイッター」や「ドロップシッピング」は私は知らなかった。機会があれば試してみたい。 (長谷川 純一/2008-04-02)
 最近の新書ブームは 出版界の一大ニュースなのだと思う。

 このブームに関しての分析というものを余り見かけない気がするが「本の賞味期限」という点で 中々革命的なのではないか。

 新書とは ある種の季節物であると思う。ある特殊な時宜に 場所を得た新書が大いに読まれる。但し 賞味期限も予め設定してあり それが過ぎると 消えていくという点も運命づけられている。いわば ボージョレヌーボーのような。
 それが 最近の新書ではないかと思う。

 本書も正しく「新書」である。例えば この本が10年後に読まれているかというと それはまずありえないだろう。
 大事な事は それは著者も初めからわかって書いているという点である。本書が扱うネットの未来の俯瞰図は 言葉通りの「俯瞰」だ。この時期 この瞬間という特殊な時宜に 著者が描き出すネットの未来の言説は ある意味では予言であり 占いである。従い 未来が現在になった段階で 予言が当ったにせよ 外れたにせよ 「もはや予言ではない」という点では 同じ事になっている。それが 新書という媒体にとてもマッチしている。

 ネット社会を考察するにおいて「これはこういうことだった」という過去の検証を行う手法と「これは 今後こうなるだろう」という未来予言の手法と二つがあるのだと思う。
 前者が 社会学者の精神であるとしたら 後者は ネット企業家の精神である。言うまでも無く著者は後者の立場を取っているわけだが 著者の出自がマスコミであることより どこかに前者=社会学者の味付けが 本書には漂っている気がする。そういう「味付け」は時として スパイスとして 味や香りを立たせるものだ。そういう一種の香しさも本書にはあり それはそれで楽しい。 (くにたち蟄居日記/2007-11-08)

 Amazon、Google、YouTubeから、Twitter、Wikinomicsといった新しい事柄まで、Web2.0時代の論点を20取り上げた書です。大変読み応えのある一冊でした。

 私が特に注目したのは、放送と通信の融合にまつわる章です。英米では既に放送番組のネット配信が始まっていますが、日本ではなかなかそうした進展が見られません。私はその理由をこれまで、作曲家や俳優など著作権やそれに近い権利を有する人々が許可しないからだと理解していました。
 しかし、著者はこの問題を「コンテナー本位制」から「コンテンツ本位制」への移行という枠組みで切り取って見せます。なかなか興味深い論点です。
 日本では「コンテナー」である民間放送局が広告収入を得るための重要な構成要素として「コンテンツ」の独占を図ってきましたが、例えば米国ではプライムタイム・アクセス・ルール(ネットワーク局は自社制作以外の番組を一定時間以上放送しなければならない)とフィンシン・ルール(ネットワーク局が外部制作会社による番組の所有権をもてない)という二つの規制が70年代に生まれ、「コンテナー本位制」が崩れていたとあります。
 こうした歴史的背景の違いが、日米で放送と通信の融合に差をつけた要因の一つだというのです。

 またメディアが盛んに取り上げた「セカンドライフ」は、一過性のブームに終わる可能性があると指摘します。なぜなら「セカンドライフ」はユーザーたちが空間と時間を共有する同時性を前提としているけれども、それは電話〜Eメール〜掲示板〜SNSと、必ずしも時間と空間を共有しない方向に進化したコミュニケーションツールの歴史に逆行しているからだといいます。これも大きく頷ける指摘です。

 本書は、著者があとがきで書くように、激しく変化するネットの世界に必死でついていくための有効なツールとなる一冊であることは間違いないと思います。
(yukkiebeer/2007-12-24)
あらためて佐々木さんはネット業界を広く深く勉強していらっしゃるという事実を強く認識させられました。自分もこの業界のど真ん中に身を置いて、技術やサービスの移り変わりを目の当たりにしているのですが、佐々木さんは、今、この日本で起こっているWeb2.0と言われるものの本質、あるいは2-3年先の新しいサービスの萌芽を本著のなかで見事に描き出していると思います。

もちろん20ものテーマがあるわけですので、それぞれのテーマの内容は掘り下げたものではありませんが、今と近未来のネット業界の本質について知りたい方にとっては必読の書だと思います。お金を払って読む価値ありだと思います。 (緑禅/2008-04-29)
「グーグルやアマゾンに支配されないで、ウェブ2.0で儲ける方法って?」
ネットビジネスの「マネタイズ」の試みを中心に、最新動向を20の視点から俯瞰する。

グーグルが切り開いた「無料経済」での収益モデルにより、既存メディアが存亡の危機に瀕していることや、ロングテールの塵である個人が「無料経済」の中で収益を上げるための試みなど興味深い事例が紹介されている。

未だ、グーグルモデルを超えるビジネスモデルは登場していない、というのが正直なところだと思うが、極端にイノベーションの速い業界のこと、来年にはまた違った状況になっていることも十分に考えられる。

本書が書かれた07年秋にブームとなっていた「セカンドライフ」についても、「バブルである」と冷静な判断を下している。1年もたたないうちに、事実そのとおりになり、著者の視点の正しさがうかがえる。

気がつけば、一転しているネットを取り巻くビジネス環境。少しでもついていくために、押さえておきたい視点が網羅された一冊。 (ぷりうす/2008-10-13)
フリージャーナリストでIT・ネット分野に詳しい佐々木俊尚氏による、これからのインターネットの動向を模索した一冊。

これまではグーグルをはじめとする「Web2.0」がもてはやされてきたが、これから先には何が起こるのか?
そしてインターネットビジネスはどのように変化していくのか?
YouTube・ニコニコ動画などの動画サイトとテレビ・新聞・雑誌などの既存メディアの関係、セカンドライフがこの先どうなるか、インターネット上の仮想通貨とリアル世界の関わり、などの論点を通してこれからのインターネットの世界がどのように変わっていくのかが述べられている。

「Web2.0」がどのようなものか理解できているうえで、これからインターネットビジネスの将来がどうなるか気になる方にとっては興味深い一冊だと思う。 (shigegon/2008-03-23)
「わかりやすく」「ロジカルに」「今とちょっと先のことが」わかる本。
一冊の本として、キーワードの並べ方に一貫性がなく
書き散らかしたものを寄せ集めたような印象はなきにしもあらずだが、
ダイナミックな刺激に満ちているともいえるし、
ネット進化論に食傷気味の人でも興味のあるところだけ拾って
わくわくしながら読める。

ブログ論壇が既存メディアに拮抗しようとする中、
著者の切れ味の鋭さは鍛え抜かれたプロの矜持を感じさせる。
(こういうほめ言葉は著者にとって不本意かもしれないが)
(どあーず/2008-01-08)
論点を20個にわけわかり易く説明している。2,3時間で読める内容であるため
今ネットで何が起きているのか手っ取り早く知るにはもってこいの本であると思う。
googleにはじまりセカンドライフ、新聞雑誌の今後、amazonなどこの本を読めば
大方のネットで起こりつつある事、未来像なんかが分かって非常によかった。
ただどれもまとめて簡潔に書いているため一つ一つの論点が議論しつくされていないように
感じた。その点を考慮して星4つである。 (半可通/2008-01-04)
IT関連いわゆるWeb2.0に関する20の論点を考察している。
それなりにインターネット利用者として普通の知識があると思っていたら、大間違いであった。グーグルやアマゾン、Youtube等は知ってはいたが、Twitterだのマジックミドルだの知らない事も沢山ありました。オープンソースと言う文脈でリスペクト(尊敬)を基調としていく分野、いかに先進性と斬新性でビジネスにしていくかといった分野が混沌としながら大きな波として押し寄せてきていることは理解できます。
しかしながらITによって全てがデータベース化され、個人や集団あるいは国家の将来予測までが確率論やアルゴリズムで左右されうる恐怖を感じます。鈴木謙介氏のカーニヴァル化する社会 やウェブ社会の思想―〈遍在する私〉をどう生きるか、等を読んだ時と同じ感想です。そこには梅田望夫氏の書かれるIT未来像とはかなり異なる様に思います。
小市民はWeb2.0の大波を上手くサーフ出来ないとしても、さらわれないようにしないといけないと強く感じた一冊である。 (dream4ever/2008-02-16)
本書のタイトルは『ネット未来地図―ポスト・グーグル時代 20の論点』。
大仰なタイトルであるが、読むと1ページ目から金の話である。
最近は「マネタイズ」とかっちょいい横文字になっているらしいが、要は金の話なのである。

本書はWeb2.0世界の、とりわけグーグル以後(「本当にグーグル以後なのか?」はおいといて)を占う20の論点が論じられる。
論点が20個あるということはすなわち、20通りの儲け方について書かれてあるということであり、
この本書のタイトルの「未来」とはすなわち「次のビジネスモデル」ぐらいに受け取っておいた方がいいだろう。

冒頭から、何度も「金の話」ということを強調していてしつこいぞと思われたかもしれないが、私自身タイトルだけ見て読んでみたら面食らってしまった。
金儲けに限定しない普通のウェブ関連の本だと思ったら間違われると思うので、しつこく書いた。 (倒錯委員長/2008-11-10)
2007年のネット世界を概観する20の論点を挙げて今後を占っているわけですが,うまく問題点が整理されています.

Amazonでは過去の購入履歴をもとにお勧めを表示してくれ,なかなかいいところを突いてくれますが,これからは,Amazonに限らずいろいろなサイトで,さらに多くの情報をもとにお勧めを出してくるようになるでしょう.そうすると私たちは,いつも自分の行動が見られているということを意識せざるを得ません.これが本当に私たちに利便のみならず幸せをもたらしてくれるのでしょうか.そんなことを考えさせられる一冊でした.

使ったことのないサービスもいくつか紹介されており,勉強になりました.ネットの現状をざっくりと知るのによいと思います.
(wave115/2007-12-21)
15件のレビューを表示しています。
amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.5
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
w:15 h:21 184page
「へんな会社」のつくり方 (NT2X)
amazon詳細ページへ
ASIN:4798110523
翔泳社(2006-02-13)
近藤 淳也
売上順位:93376
¥ 1,575(中古:¥ 49)

レビュー総評点:95
 私のブログ(プロフィール参照)を無料でアップさせてもらっている「はてな」は、まだ創立5年の若い会社です。
 本書は、その若い会社の若い社長が、ちょっと変わった会社経営の工夫を公開する初めての本です。
 「はてな」は、毎日席替え、や、開発合宿、会議は立ったまま、社員はみんな自転車通勤など、確かに一風変わったことをしている会社です。変わったことをするには一つひとつそれなりの理由があり、効果もあらわれているそうですが、読者が自分の会社で取り入れようとすると大変かもしれませんね。「常識」の壁は厚いですから。
 でも、2人で一つのプログラムをコーディングすることは、他でも成功例が語られるようになりました。この本に書いてあることのいくつかは、いずれ常識になるかもしれません。

 「はてな」のすごいところは、なるべく広く情報をユーザに公開することでことです。それが、たとえユーザのクレームの元になりそうな問題だったとしても。もっとすごいのは、単に情報を公開するだけでなく、問題解決の道を探るために、ユーザの力を利用することです。
 本書に一例として紹介されている、
  ユーザーからの要望を受け付ける「はてなアイデア」が
  要望の重要度を決定する方法、
 には舌を巻きました。

 「はてな」は、先物取引のような予測市場を用いることにしました。多くのユーザに「はてなが実現する」と予想する要望事項に投票してもらい、予想が当たった人にポイントをプレゼントするのです。
 「料金半額」のような要望は、たとえユーザー自身が望んでいるとしても「はてなはやらないだろう」と考えられます。実現しやすく多くのユーザが喜ぶような要望にこそ、投票が集中することになります。
 多くの票を集めたものが「どの要望を叶えるべきか」の答えになっているのです。

 ともかくユニークな会社です。
 がんばれ! 私の大家さん! (くろやぎ/2006-04-05)
この本を読んでいくと,社会の「常識」とは何だろうと改めて考え直させてくれる。

社内ルールの解説が実に面白い。
よくあるのは行動を制限する社内ルールだけれども,はてなの面白いところは発想を刺激するようなルールがたくさんあるところ。
様々なことを考えて実践してるんだなあと感心しきり。
「常識」の目で見ていたら思いつかないだろうなあ。

ふだん,本にはあまり書き込まないのですが,この本を読んでいる最中にアイデアは書き留めなければと思い,メモを本に書き込みながらどんどん読み進んでいきました。 (toss/2006-02-20)

 これは、近藤氏がブログに書いたことをまとめた作品ということです。タイトルの「変な会社」からも推測がつきますが、とてもユニークな発想で仕事をしている会社だと分かります。。

 どのようなことがユニークかが写真入りで紹介されている。毎日座る座席が自由であったり、立ちながらの会議をしたり 普段の私の仕事にもいかせないか読みながらしばし考えることが多くありました。。

 発送の転換にもなり、楽しい本です。また ベストセラー ウェブ進化論 梅田 望夫氏が、大変近藤社長のことをこれから楽しみだといっております。併せて読んむと良いと思います。 (サトマン/2007-02-20)
「当たり前のことを、当たり前にする。」「何事にも疑問もつ。」 新人として入社するとよく先輩から言われることです。それを本当にとことんまで実践している会社、それがへんな会社「はてな」だと私は思います。「へんな」と言うからには、他の会社とは違う。他の会社は、先の2つの事を追求していないのかもしれません。

これは、そんな「はてな」の創業者、近藤淳也氏が書いた本です。タイトルは、会社のつくり方ですが、「はてな」を題材に、著者の世界観を書いた本と思いました。何事にも疑問をもちながら、当たり前のことを、当たり前にする。また、それを徹底する。とても共感できる内容でした。

この本は、CNET Japan に公開されたブログの書籍版ですが、もう一度読みたかったので、迷わず購入しました。もともと二度読んでも良い内容ですが、加筆・再構成されて、近藤氏のインタビューなども載っているので、ブログを読んだ方にもお勧めできる本です。 (rerun/2006-05-01)
近藤淳也氏の考え方やポリシーと、その反映、現実的な具体化例としてのはてなという会社のポリシーであったりサービス、もしくはその提供方法を、著者にして同社代表である同氏のポリシーや考え方、アイデアを根拠に

・どうしてそうなのか?
・なぜそうなったのか?

を説明、紹介するものとなっています。

かなり先鋭的と捉えられる同社のスタイルではあるけれども、本書を通じてその考え方を知ると、

1.当たり前のことを当たり前に実行する
2.1が可能な環境を実現する

という、日常に感じる不満や困難、もしくは会社組織で散見されるであろう不条理さを
払拭、克服することであると言うことに行き着く。

ウェブ進化論の著者、梅田望夫氏は同社取締役として関与しています。そこで述べられていることと、へんな〜で述べられていることの関連も興味深い部分です。

ウェブ〜がWeb2.0的世界を傍観するガイド・ブックであるとするならば、こちらはその現在進行形である具体例として実践解説。あわせて読むとWeb2.0の概念と実践を理解することができます。
新書サイズで出版してくれたら、グーグルとあわせて3冊並べられて良かったのにね。 (espio999/2006-05-05)
不思議な会社名や、立ったまま行われる会議など、物珍しい点だけが取り上げられる「はてな」社ですが、この本を読んで、社長の柔軟な発想と謙虚な姿勢に興味を惹かれました。

子どもの頃から、ゲームのルールを自分で考えたり、校則に疑問を持ったりと、自らの頭で考えることで世の中の「でたらめな仕組み」に気付きます。そこには「権力」と「情報の隠蔽」が存在していると。

そんな著者にとっては、フラットな関係を築けて、情報も共有できるインターネットの環境は、まさに水を得た魚のような状況でした。

情報を隠さず公開し、ユーザーの意見に真摯に対応する。いろいろな試みを恐れず挑戦し、現状に満足しない姿勢は本当に魅力的です。

常識にとらわれずゼロベースで考えることは多くの人が言うことですが、ここまで実践できる方は、そうそういないのではないでしょうか。 (plateau/2006-05-09)
はてなダイアリー、人力検索はてななどで有名な株式会社はてな。
社長の近藤淳也氏が綴るはてなの中身をこの本で紹介していた。

驚くのは、はてなのオープンな会社体質である。
会議はポッドキャストにして公開したり、ボーナス査定のためのアンケートの結果などを社員に平気で
公開している。
このオープンな体質こそが大事であり、それはユーザに対しても社内に対しても同様に言えることである。

また、発想のユニークさがおもしろい。
立って会議をしたり、ペアプログラミングや開発合宿、毎日の席替えなど、ベンチャーならではの
フットワークの軽さからくるものだと思うがその発想力はどこからくるかと興味深い。

インターネットの発達により、隠すことが困難になってきている。
2ちゃんねるや掲示板などで情報が漏れたり、多くの人がBlogを書き、それを多くの人が見ている。
隠せないなら隠さない、情報の公開はインターネットに限らずとも利益につながると思う。
(ka2ya_zu/2007-07-03)
役に立つ本です。『ウェブ進化論』が売れていますが、そこで抽象的に描かれているWeb2.0の世界をかなりの程度実現しているのが、「はてな」という会社です。インターネットの将来を知りたいなら、『ウェブ進化論』よりも、おすすめです。 (たけ/2006-04-11)
ご存知の方も多いと思うが、
最近、インターネットを面白くしてくれている、はてなという会社がある。
はてなは、ソーシャルブックマークやダイアリーなど、独自性が強く、多くのユーザに支持されるようなサービスを次々リリースしている、いわばネット社会でのものづくり集団といえる会社である。

本書は、そのはてなの社長の、CNET Japanで連載されたブログを書籍化したもの。
「いかに人とつながるか」について等、はてなでの実践も含めてシンプルにまとめられており、納得、共感させられるところも多い。

数回のブログをまとめ直したものといっても、
社長のインタビューや、梅田望夫氏(ウェブ進化論著者;はてなの取締役でもある)による文が加えられている。
それでもこの本はすぐに読みことができるものだが、
しかし読み終わって得られるものはとても多かった。つまり、“内容が濃い”本だった。

本編最後のほうではこれからのインターネットについて述べられている。
今の、そしてこれから少し後のインターネットの面白さや可能性について興味のある方は、「ウェブ進化論」と一緒に読んでみるといいかもしれない。 (plutos_orbit/2006-03-03)
2000年前後に多くのネットベンチャーが登場したが、現在それらの多くは当初のネット企業とは言い難い。
本業よりも株式市場で目立っていたり、事業より経営者のほうが有名だったり、コングロマリット化して本当は金融事業で稼いでいたり。
変化の激しいネット業界で、若いネット企業が当初のネット企業のまま成長することは稀だが、「はてな」は数少ない「変わらない実直なネット企業」といえる。
それは本書に詳しい通り、近藤社長のパーソナリティに依存するところが大きい。常に思考がオープンでシンプルであること、社員が楽しく働ける環境づくりを重視していること、個人として有名になりたい/メディアで評価されたいという虚栄心がないこと、経営の根幹を技術に置いていること。なにより、ユーザーや社員など多くの人の意見を聞く忍耐強さを持ち、そこから最適解を導くべきだという強固な信念があること。ギラギラしたネットベンチャーの雄たちと雰囲気は大きく異なる(ヒルズにオフィスを構えるのも興味がないという)。背景にある、はてなは「ものづくり企業」であるという製造業的な自負が本書でも目を引く。タクシー会社と自動車メーカーをまとめて「交通産業」と呼ぶのが乱暴なのと同じで、インターネット企業の中にも、ものをつくる会社と作られたものを利用するサービス業があり、一括りにはできない。そして自分たちはあくまで「ものづくりの会社」だと。「へんな会社」というより、そこからホンダやソニーが生まれたような古き良き「町工場」のようだ。
製造業のM&Aが難しい背景には、技術開発マネジメントの難しさがあり、日本の大手ネット企業が資金力が豊富なのに技術力に劣るといわれる現状は、まさに製造業から学ばずにM&Aに興じたことにも一因がある。そのことを著者はメディアや資本市場の狂騒からは一歩引いた場所で、ユーザーと真摯に対話し、冷静に見つめてきた数少ない経営者だ。
(picander/2007-11-15)
日本で最もインターネットベンチャーに相応しいと言われている会社の
一つである「はてな」の創業者の企業に対する考え方を知ることが出来ます。
立ったままで行う会議等のキャッチな部分ではなく、
インターネット時代の企業の運営についての
考え方の根っこの部分はどの会社にとっても
非常に参考になるのではないでしょうか。 (かけふ/2006-05-04)
1時間ほど読める「はてなという会社の入門書」です。はてながどういう風に運営されているか、経営者が淡々と語っています。読んでみると、はてなの経営の感覚がものすごく身近にあたりまえに感じられます。ストレートに、へ〜、と思えるのです。この「へ〜」の意味は、「なんだ当たり前のことじゃん」という含みがあるんですど、少し客観的になってみるとこの感覚はもしかしたら若い世代だからもてるものなのかもしれないと考えられます。はてなは僕たちが持っている「会社」という感覚にあてはまりません。何か新しくて面白いものです。社長の近藤淳也さんは、情報が無意味に隠蔽されるということを強く嫌っているように感じます。これが会社の原動力なのかなぁと感じました。 (mbookdiary/2006-03-30)
ベンチャー社長本に見られがちな自慢話はほとんどなく、ひたすらよい会社、働きやすい会社にし、ユーザーのためになるサービスを提供したい、という著者の真摯な姿勢が溢れ出てくる、良質な経営書と言える。

またシステムの脆弱性を克服しながら信頼を積み上げてきた過程などからも、経営者と会社が学びながら成長している姿が、はてなの発展を裏付けているようだ。

ただ、ある図書館の空調が暑すぎたとき「『どうせ言っても聞いてもらえなさそうだ』というどうしようもない諦めがあった」などという、リーダーらしくない一面は気になる。自分の会社は「まっとうな意見が通る組織に」という願いを持っているのに、ネットの内と外に対しての考え方にギャップがあると、経営思想にブレがでそうで心配だ。IT技術を駆使して、面と向かって意見を言わなくても済む世の中にしたいと思っているわけではないでしょうから。

(六等星/2006-02-26)
SLA/SLMという考え方をする際に”はてな”の情報削除のガイドラインの事例は
非常に役に立ちました。
会社が、サービスに対してのガイドラインを作る際に、どのような経緯があり、
どのように実装されるのか?非常にいい事例でした。

Openな”はてな”らしいいい本でした。 (かめどん/2007-02-23)
株式会社「はてな」の社長さんが、自分の会社を紹介した本です。
会議の様子・工夫、システム開発の工夫、顧客とのコミュニティの作り方・運営の仕方、先送りになりがちな新サービス開発の様子、人事管理上の工夫等が紹介されています。

大きくない会社を、俊敏に、楽しくする、アイディアで勝負する会社にする、などの工夫満載の本でした。

IT企業特有の記述は少な目なので、IT以外の会社でも、参考になることが沢山あると思います。薄くて、文書もやしく、読みやすい本です。 (lemonerika/2006-04-02)
27件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.5
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:

[amazonで「フューチャリスト宣言 (ちくま新書)」を買った人が選んだ他の商品を全部見る]

「フューチャリスト宣言 (ちくま新書)」 とその関連商品
| DVD | 音楽 | ソフト | ゲーム | エレクトロニクス | ホーム&キッチン | おもちゃ&趣味 | スポーツ | 洋書 | 美容&健康 | 時計 | 子育て | 総評点300点以上注目商品 | 総評点-200点以下炎上商品

( 'ー')b Presented by k52.org開発者ブログお問い合わせ