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フューチャリスト宣言 (ちくま新書)
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ASIN:4480063617
筑摩書房(2007-05-08)
梅田 望夫
売上順位:112986
¥ 735(中古:¥ 1)

レビュー総評点:51
ウェブ進化論、ウェブ人間論と読み、この本となった。茂木さんの本はそれなりの数を読んできた。最近の本では「感動する脳」です。
今回の書はお二人の対談がメインにあり最後に母校慶応の中学と茂木さんは横国での講演記録が付けられている。
本書の中でも盛んにお二人が語られるのは「明るい豊かな未来を作るインターネット社会」である。そしてポジティブ思考とポジティブ指向なのだと思う。日本の談合的社会体系や閉鎖的アカデミズムの現状を憂いていることが基本にあり、その結果としてグーグルやyoutube的なITを進化させるようなブレイクスルーは日本に起こらないと危惧しているのかもしれない。
そして若者に対し、未来を創造せよと鼓舞する。そして面白いと思う事をとことんやる事の重要性も指摘する。
本書を通して感じるのは非常にアメリカ的なビジネス人生論であり、勝ち組生き残り論にも聞こえる。確かにシリコンバレーという地域的背景があるのであろうが、では常に戦争を行なっているアメリカ、ハリケーン被害で明らかになった負け組多数と言うアメリカ格差社会の未来をITはどうのように創造していくのか?茂木さんが2年間留学していたイギリスの話は殆ど出て来ないのだが、ヨーロッパ的IT未来論はどのようなものなのか?
ITが途上国開発の福音となるように書かれているが本当なのか?

どうしても脳化した社会がそこに見えてしまう。頭以下を切り取った身体性の無い社会を。自然としての人間を考え、どう生きるのかと考え抜いてITの未来を創造しているようには思えない。これは内山節さんや池田晶子さんの本の読み過ぎだろうか。。。
(dream4ever/2007-07-29)
ネット世界における輝かしい未来創造の魅力と可能性が語り倒されます。
基本的には新しい未来への強い期待感が共有される形で対談が続いていきます。

ただ残念ながら本対談では、未来が共有されている分、気持ちよく読み進めることはできますが、一方で脳を揺さぶられるような体験がほとんど無いという、なんとも中途半端な結果に終わっています。
これでは「対談」という形式は完全に失敗していると言わざるを得ないでしょう。

たぶん、問題は、茂木さん。
彼は基本的にその場の思いつきでしゃべっているように思えます。
特に信念があるわけでもなく、その場のノリでなんとなく思ったことをそのまましゃべってるだけに見えてしまいます。
梅田さんの話にひとまずうなずき、その視線に沿った形で(その場で作り上げた)自説を展開しているように思えて仕方ないのです。
だからどうも議論がふくらまない。
表面的な共感に終わってしまう。

茂木さんは非常に頭が良い人なので、きっとその場でサッとそういうことができちゃうのでしょう。
頭が良く発想力も豊かな人なので、思いつきでもすごく良いことを言う場合が多々あるのが困ったところ。

気持ちよく読める本ですが、得るものはあまり無いかと。 (のいのい/2007-10-08)
最初から最後まで開放感に満ち溢れている。「しょうがないこの現実の中で生きるしかない」と思うか、「現実は僕らで変えられる。ほら、こんなに楽しい未来が」と思うか、同じ現実を見ていてもそれをどう感じるかによって体感の現実は変わってくる。どうせなら楽しいほうの未来がよくないか?

既成の枠に縛られないのは彼らの年齢のせいもあるし、ウェブの世界を泳いでいるというのもある。「談合」や「しがらみ」という古めかしい拘束帯に縛られて喜びを感じている世代とは完全に断絶している。つながりは常に大量に生成していて希薄だったり、一瞬で濃密になったりする。そしてまた希薄になる。可能性に満ち溢れた世界。もう少し正確に言うならば「可能無限(自然数を1,2,と数えていったときにどんな大きな数(n)を考えてみてもさらに大きな(n+1)を可能性としてどこまでも提示できるということ)」の世界。常に「更に」がある。

対談はウェブに限らず、組織と個人の関係などにも言及していて楽しい。一言一言がすべて現時点を出発点として考えられている。僕らは現在を生きているわけだから現時点をゼロとして考えるのは普通に正しい。わざわざ現時点からさかのぼって30年を一緒くたにして考える必要はない。現時点から現実を再構築している。うれしい。

全体を通して僕の気持ちを代弁してくれているような気持ちいい書だった。 (mbookdiary/2007-05-28)
インターネットの権威である梅田望夫氏と
脳科学の先進的な専門家である茂木健一郎氏の対談がまとめられた本です。
どの話題も、それぞれのバックグラウンドから独自の視点で語られているので、知的な刺激が満載です。
二人とも【今の常識を鵜呑みにしない】という考え方をベースに持っており、
未来に対して果敢に行動を起こす勇気を喚起してもらいました。 (渡邉輝/2007-07-07)
本書は「ウェブ人間論」の続編と考えてもらって差し支えありません。
梅田氏と茂木氏とのネットに対する対談で「フューチャリスト宣言」と
書くとわかりにくい。

当然ユーチューブやグーグルの話題は出てきますし、知の最先端は
もはや大学(院)にはなくてインターネットに最先端の論文が
いち早く著されるということ。現在問題となっている著作権問題を
茂木氏は日本のメディアはフローばかりして貯蔵してみんなに
簡単に閲覧できるようにしていないと批判するなど内容は
多岐に渡り展開されていきます。

感想としてはインターネットの現在と未来への予測を述べ、
日米比較文化論に入ってしまってまずい面もあり、茂木氏は
インターネットをやたら脳科学や生物学に置き換えて(こじ
つけて?)話題にしたのは何か自分の領域に無理に梅田氏と
読者を引っ張り込もうとして良くない。
この分野に詳しくない読者にはかえってわかりにくくしています。

全体の中の細かいトピックスには私自身読んでみて収穫は
ありましたよ。
(フジキセキ/2007-06-03)
本当に面白かった。「著書たちが想定するようなリテラシーを持った人たちはどれくらいいるんだろう?」とは思うが、とにかくも明快な未来像を提示しているし、対談としてもスピード感があって、一読の価値あり。
特に共感するのは、学問・教育の場として今の大学が全くダメだという点。「大学にしか出来ないこと」を真剣に探さなければ生き残れないと痛感する。 (六条ひとま/2007-05-30)
梅田望夫氏、茂木健一郎氏という今を代表するオピニオン・リーダーの対談集で読み応えがありました。梅田氏はリアル社会とネット社会との関係を、そして茂木氏は脳の機能とネット社会との関係を、それぞれ分かりやすく解説してくれています。両氏のテーマの共通項は「ネット社会」です。そして両氏の思考がまさに「化学反応」を起こして「Σ((リアル社会)×(ネット社内))×Σ((脳の機能)×(ネット社会))=(フューチャリスト宣言)」という方程式が動いた!といった感じです。

茂木氏は対談時にリンゴ柄のTシャツを着込んでこれを「世界史の4つ目のリンゴ」に例えています。1つ目がアダムとイブのリンゴ、2つ目がニュートンのリンゴ、3つ目がアップル社のリンゴ、そして4つ目が「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴ、という意味だったんですね。とても知的なジョークで茂木氏のセンスの良さが感じられます。それぐらいの壮大な気概で未来を明るくデザインしている心意気は素晴らしいです。

梅田氏はシリコンバレーに長く在住し、ネット社会を生み出したシリコンバレー精神を氏の体験を通してこの対談で紹介されています。アメリカの東海岸文化に対する西海岸の反権威的精神、つまり、大組織/古い権威の象徴であるアメリカ東海岸に対して新興勢力であるアメリカ西海岸(シリコンバレー)は「インターネット」という武器で挑みかかり、今日の繁栄を築きあげました。それは梅田氏の生き様と重なるところでもあり、シリコンバレー精神に共鳴した梅田氏を通して読者はネット社会の精神を知ることができます。まさに「思考の補助線」になってくれました。

ネット社会には、個人情報が悪用されるであるとか不特定多数の人から誹謗中傷されるという負の側面も広く世の中で伝えられています。が、「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴだってあります。ネット社会の負の側面リスクをしっかり自己管理し、このリンゴを美味しく味わいたい!、この著書を読んでそう感じました。 (Blue-gene/2008-05-24)

悲観論が多く、現実も厳しいなかで、それでも未来を「明るいよ」といってくれる貴重な本。

閉塞感が強く、先が見えず不安が大きい時期だからこそ、こういう主張は大事だと思う。

悲観論では未来を拓けないのだから。

私も陰ながらフューチャリスト同盟に参加したい。

本書のポイントは梅田氏のいう「俯瞰性」と茂木氏のいう「サーチとチョイス」と私は感じた。

これからは世の中の流れを俯瞰し、調べ、選んでいくことが生き抜く術であるということに同感です。

世の中の悲観論に染められてしまった人に特にオススメしたい。 (mini1/2007-05-19)
インターネットをにフルに使い仕事の新しいやり方を実践している二人が、エスタブリッシュな大企業や、閉塞された世界であるアカデミック界への警鐘を鳴らしている。

自分はいわゆる日本の大企業に属し始めたばかりであり彼らの生き方との違いの大きさを感じた。

先輩、上司、付き合いのある他企業の人からの信頼を得ることだけに集中する。彼らと、飲みニケーションと接待に明け暮れ、思考停止になることを恐れつつもそのプロセスを通してでしか信用を勝ち取る方法はないと言われている。

一方、2人は、個人の信用はネットで保証すればよいと言う。そのために、何も知らない人が理解できる言葉で未知の対象を表現することをいつも考え、もう一度むくとあとは何も残らないというギリギリの言葉遣いを意識しようとしている。

自分の会社は、既存のステークホルダー皆が喜ぶ仕組みを考えなければならない。一方、今あるモノを壊してでも何かをやろう、新しいモノを想像しようという姿勢が無ければならないと2人は言う。

大企業にいることで、鈍ってしまうだろう視点。不可能となる行為があることは間違いない。自分のキャリアを考える上でとても役に立った。 (だーーー/2007-06-02)
ウェブ進化論の梅田望夫と自らヘビーユーザーであるという茂木健一郎による、
インターネットの未来についての対談集。

二人は技術者ではない。
技術の要素からの未来予想というアプローチでないのだが、
それぞれの分野でのプロとしての視点をもって、
未来を予想する切り口から見えてくる一面がある。

それが面白い。 (ニャンゴロ/2007-05-26)
中年カルチャー系アイドル2人の対談です。現在から将来に向けてのネットを軸とした社会の変化や人間の存在の仕方の変化を毎度おなじみのトピックで語り合うという感じ。それぞれのこれまでの著書を読んでいる場合、対談という形式でそれらの内容を噛み砕いて語っていたりするので、「あーそういうことだったのね」と今更ながらに理解できてしまったりする。特に茂木氏については、「本当に脳の研究者なの?」的な疑惑(白衣を着て実験している匂いが希薄なので)を持っていたけれど、とりあえずその匂い自体が「意図的」であったことがわかってすっきりした。
内容としてはさほど濃いということは無く、読む側も特に否定的な感覚を持つような話も無く、「未来は明るい」という期待感にあふれており、読み終えたあとも「よしがんばろう」という気に素直になれる。対談よりもそれぞれの講義の部分の方が話がまとまっていてわかりやすかったけど。
一つ気になる(というほどでもないけど)のは、お互いに「褒めすぎ」かな、ってところでしょうか。 (mac-s/2007-05-26)
梅田氏は、大学からの講演のオファーをすべて断っているという。
それは「脱エスタブリッシュメント」したいから。
大学や新聞社、出版社など従来のエスタブリッシュメントとかかわっている
パワーがあるならネットでブログ見たり書いたりしたほうがいいらしい。
ならば、なぜ出版社からのオファーは断らないの?
本書くパワーをネットにつぎ込んでほしいな。
と不思議に読んでいたが、「リアルの世界はお金になる」という本音も出ていたので納得。
なるほど〜と思えるところ2割、何をいまさら的な話が8割、それ矛盾してない?的な
のが1割ってところか。内容は深くないが読んでいて面白い。
(ck/2007-05-23)
 この本には、ういうメッセージが溢れていた。どう創りだすのか?
Googleなどによって、いままで手に入らなかった知がネットを介して自由に手に入る時代がくる。大学などに行かなくても高等教育を受けれる時代になる。そういう時に、どういうビジョンを描き、進んでいくのか?そいういうことを考えさせられた。

 本文中の「個人の信用はネットで保証すればよい。それに気づいた人がこれからは輝く」という言葉に思わず反応してしまった。個人の信用はネットで分かる時代がくる、ネット分からないということは情報を発信していない(世の中に貢献していない)そういう判断をされる時がくるのかもしれない。そういう危機感を持った。

 いずれにしても、ネット社会での可能性、影響性を考えれば、リアルな世界とのバランスを考え関わっていきたいという強い思いを持ちながら本を読み終えた。
 
 全体に対談形式の内容であるが、ネットの世界のとらえ方を学ぶことができた。自分には何ができるのか?何をやるべきか?そんな気持ちにさせられた。 (塩手勝久/2007-08-19)
日本人論として |||||||||||||||||||
テキストの量は新幹線で一気に読みきれる位の薄さですが
知的刺激がすごくて、本を閉じてしばし妄想、ちょっと読んで
また妄想・・・と、過激なオープン思想の果てに現れる近未来に
思いをはせる楽しい読書時間を過ごしました。

(ちなみに、私の妄想物語では宗教法人フューチャリスト同盟の
信者となったある社長が社内の伝票から営業日報、賃金明細に
至るまで全てスキャンしてWEBにアップし、ライバル他社の
絶賛を受けながら豪快に倒産してしまうというものでした)

それはさておき、一つ引っかかりがあったのは、世界を変えてしまう
ような概念破壊者がアメリカばかりから出てくることに対して、日本の
教育や風土や談合型社会が否定的文脈で語られていますが、
そういう類型的なことではなく、DNAレベルの話ではないかと思いました。

極論するとアメリカ人は無限荒野を開拓するのにストレスを感じない
民族であり、限られた領域を最適化することについては世界最強レベルの
われわれ日本人は、うっすらと線に囲われていないと本領を発揮できない
のではないかという感想を持ちました。

そのうっすらとした線が「カイシャ」や旧来の組織でないことは、なんとなく
意識しつつも、Second Lifeよりもmixi、ブログで世界中に情報を発信する
よりも一人の名無しさんでいたいという本能が心の奥底にあるような気が
してなりません。 (ninjaninja/2007-06-06)
 梅田さんは、インターネットの可能性を確かめるかのように、1日に8時間から10時間もネットの「あちら側」の世界を渉猟しています。
 日本に来たときだけ、会議に出席したりコンサルタント先と面会したりしますが、住んでいるアメリカでは飛行機の国内線にも乗らず、ほとんど自宅とオフィスを往復するだけです。

 かたや茂木さんは、リアルの世界で充実して多忙な日々を送りながら、ネットの世界でもアクティブに行動しています。

 その二人が「フューチェリスト」として未来を見通す名手を目指します。そのためには、人間というものを総合的に理解しなければならず、ありとあらゆるものを動員する「知の総力戦」に挑まなければなりません。
 そんな途方もない道を選んだのは、二人とも「未来は明るい、そうあってほしい」と願っているからです。

 しかし、ネットのあちら側の革命を知ろうともしないリアル世界の権威者たちは、決していい顔をしません。
 特に茂木さんは、大学や研究室に閉じこもる生活を拒否していて、テレビのキャスターを務め、自分の専門外の人びとと対談し、執筆・講演・取材を精力的にこなしています。
 マルチで活躍しているというだけで「専門で一流の仕事をしていない」と言われることを梅田さんは心配しています。

 それでも疾走しつづける二人の活躍を本書で知り、私はモーツァルトの悲しみを連想しました。

 モーツァルトは同時代の音楽的権威になかなか認められず、宮廷音楽士としては無名のまま世を去らなければなりませんでした。

 こんなに本が売れてインターネットの世界でも有名な二人に悲しみを感じるのもおかしなものですが、同時代の権威者に理解されないことにモーツァルトとの共通点を感じるのです。

 二人のフューチャリストの示してくれる未来が、本当に明るい世界でありますように。 (くろやぎ/2008-05-03)
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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
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ASIN:4480063870
筑摩書房(2007-11-06)
梅田 望夫
売上順位:2790
¥ 777(中古:¥ 170)

レビュー総評点:234
一次情報 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者自らの友人、体験から成り立っているので、ほかの評論家やライターが書くのと、まったく違う迫力と正確な情報の把握があると思います。前作に続き、ウェブ上で起こっていることを豊富にわかりやすく紹介していることは、ほかの人が紹介しているとおりです。

が、著者の力がはいるあまり、読者が誤解するんじゃないかな?と思う点があるので、屋上屋を架すのを承知でレビューを書きます。

1.オープンソースだから成功するわけではない。
オープンソースのソースが保管される場所で有名なsourceforgeやfreshmeatを調べればわかりますが、失敗、宙ぶらりんプロジェクトがほとんどです。ホットなプロジェクトはほんのひとにぎりの人々がやっているにすぎません。失敗したプロジェクトもロングテールなのです。(それでも成功プロジェクトには、すごい数のエンジニアがかかわってますけど)実力主義の中ではサラリーマン的な感覚は、抹殺されていきます。そして、オープンソースは著作権というものがビジネスにならなくなっている世界で、そこからビジネスを作るのは相当な知恵が必要です。著者も承知の上でしょうけれど、あまり書かれていないと思いました。

2.電気を使える人は世界の半分以下。
つまりインターネットを使える人は世界中ではないということを忘れてはいけないと思います。夜の地球の写真で暗いところではインターネットは使われていないのです。使われているインターネットも、ネットワークの研究ではGoogleですら、カバーできているウェブページは30%以下だという指摘もあります。さらに、Googleで検索できるということは、誰かが文字にしてウェブに登録したからで、そうでない情報はのっていません。例えば私が朝、なにを食べたか、なんて情報はないのです。この本で、Googleやウェブが世界を把握しているような認識をもってしまいそうになりますが、それは違います。注意深く読むと著者もそんなことはいってません。

3.ウェブでご飯は食べられない。
インターネットを流通するものは「情報」です。表現はパソコン上でしかありません。インターネットの上を食物などは直接流れません。著者がおっしゃるとおり「ネットと物質のはざまで巨大なビジネス」が起きることでしょう。それがもっとも重要なことであり、ウェブだけに注目してしまうとせっかくの著者が指摘している大事なことを見逃すと思います。

以上、少しだけ著者と似たような境遇にいるものからのコメントでした。 (アルチザン/2007-12-21)
 「時代の大きな変わり目」を、わくわく感を持って感じ取れた前著『ウェブ進化論』でしたが、
「こちら側」で汲々としている自分との対比で、「あちら側」の話として少々冷めた読後感があったのも事実です。
 本書は、新しい時代に向う潮流の中で、こうした“ためらい”や“とまどい”を持つ“古い”人間にも、
「面白い時代」の可能性を説く、元気の出る本になっています。

 私自身が、いわゆる大企業に属していることもあり、第三章と第五章で触れられている、
「大組織適応性」についての指摘、さらに、「炭鉱のカナリア」力という視点は、
自分の現在の立ち位置と今後を考える上で、非常に役に立ちました。

 筆者梅田氏の思いは、前著にも感じられたのでしたが、「古い価値観」に閉塞感を持っている
若者達へのエールが主だと思います。
ただ、私のような“年寄り”にも、「未来志向」を持って「知的で明るい大人」になれば、
若い世代のサポートだけでなく、自ら「一身にして二生を経る」楽しさを得られると強調してくれているようです。
この本まで読んで、やっと「オプティミズムを貫く」という著者の姿勢に、全面的に共感できるようになりました。

 『ウェブ進化論』と、まさしく「対」にして読んでおくべき本だと思います。
(きょうパパ/2008-01-11)
The only way to do great work is to love what you do. |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アップル創業者スティーブ・ジョブズの言葉で、「偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ」と訳される。

梅田望夫氏はこれから高速道路を走る若いネット・アスリートたちに、シリコンバレーデ学んだ3つの言葉を送りたいとp.96で書いている。それは、Only the Paranoid Survive(病的なまでに心配性な人だけが生き残る)、Entrepreneurship(自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対にあきらめない)、そして、Vantage point(見晴らしのいい場所)だ。

この説明の中にスティーブ・ジョブズの言葉が出てくる。とにかく、好きを貫くこと。プロセス自体を「苦難の道」と捉えるのではなく、楽しんでしまうということ。最近、茂木健一郎氏の本や講演を聴くことがこれは、彼の強化学習にも近いかなと感じる。徹底的にのめりこんで脳内麻薬物質ドーパミンを出しまくるということ。そうすると伸びる。茂木氏とは「フューチャリスト宣言」で対談しているし、二人ともとてもオプティミスティックなので波長が合うのかなと思う。

梅田望夫しはウェブ時代にサバイブすることを徹底して考えつくしているという。小手先のテクニックではなく、時代の空気というか現象そのものという雲のようにふわふわしたとらえどころのないものに立ち向かい何とか自身や読者に伝えようとしている。とても集中力と体力のいる作業だと思う。

かつて司馬遼太郎が名著『アメリカ素描』で人工国家アメリカが存在しているだけで「いつでもそこ(文化の重い気圧から開放され文明のみでOKの世界)へ行けるという安心感」を我々に与えてくれると書いたように、梅田はウェブが作り出す「もうひとつの地球」がリアルの世界で息苦しさを感じている人々にとって、「いつでもそこにいける」という同じような安心感を与えてくれる存在と捉えているところなど腰を落ち着けて考えているのだなと感じさせられる。

現代は明治維新のときと同じような「大きな変化のまっただなか」だ。しかも、それは全世界的にいっせいに起きている。僕もケータイでGmailを見て、家に帰ったらスペインやフィリピンなどの友達(SNSなどのつながり)とメッセージのやり取りをしたりする。向こうでは同じような感覚で「英語」を使い「ネット」を使い、同じ技術でブログを立ち上げていたりする。

「古い価値観」はとても安全でそれに適応できるひとは、今までどおりそれをやればよい。ただし、その「古い価値観」に適応できなく息苦しい思いをしていた人たちもウェブの爆発的な発達によって「新しい価値観」による新しい生き方を少しずつであるが選択できるようになっている。この移り変わりはとても面白い。この感覚を少しでも肌で感じることができたならこの本を読んだ価値があったのだと思う。
(mbookdiary/2007-11-13)
「ウェブ進化論」を読んだとき、”群衆の叡智”がリアル世界でプロと言われている人々や大企業よりも大きな結果を生み出す可能性のあるWeb2.0の到来に漠然とではあるがワクワクせずにはいられなかった。
しかし、その後しばらくしてそんなワクワク感も少しずつ萎んでいった。なぜなら少なくとも自分が今居るネットの場所では群衆の叡智など、何処にも見当たらず、相変わらずネガティブな状況や考え方などリアル世界と何ら変わらない価値観が充満していて、性善説よりも性悪説をこれまで通り信じている方が良いのではないか?
などと思うことも多かったためだ。
しかしこの本では、そういった問題などにも前回の著書よりも具体的なアドバイスやヒントが提示されている。ページを繰るごとに一つ一つ今やるべきことの糸口が見えてくるようで夢中で最後まで読み、読み終えた頃にはまた、あのワクワク感をもの凄いテンションで取り戻している自分がいた。(すぐに出来る出来ないは別として)
例えば”新しいリーダー像”は能力がないわけではないのに今までリアル世界では埋もれてしまっていたり、理解されなくて評価が低かったりといった部類の人が読めば多いに勇気づけられることだろう。
すべてを分かった上でこの激動の時代にいるのと、ただ流行に受け身でネット社会にいるのとでは雲泥の差であり、今この本に出会えたことは決して遅くないしラッキーだったと思う。 (MH/2008-01-06)
梅田氏が主張するのことで、最も引っかかったことは「好き」ということをとことん突き詰めるということ、そのことです。「好き」なことをやって飯を食えるようになる。そのためにはどうするか、ということなのですが、彼は「ロールモデル思考法」として説明します。

このロールモデルは一回やったら終わりではなく、行動と新しい情報により、次々に消費し再構築してゆくものだと梅田氏は言います。その中で、自らをコモディティ化しないようにロールモデルの引き出しを少しずつ増やす努力をしていったという戦略は見事です。

これらの提言は、これからの若者にのみ当てはまる戦略ではないように思えます。多様性と流動性のもつ力、ネット社会が提供するパラダイムを、私たちとて無視することなどできません。氏の提言する内容は、最終的には個人のサバイバル戦略とであり、よりよく生きるための示唆を含んでいるため、自らを前向きに考える全ての琴線に触れる部分があるのだと思います。
(clala-flala/2007-12-23)
気が重くなった |||||||||||
要はこれからの時代、ネットのおかげで個人の力でもあらゆる情報を手に入れることができる

ようになったので、自分の能力を磨き続ける人としない人では、とてつもなく大きな差ができ

てしまうということですね。

頭もよくなく怠慢な性格の僕としては、この本を読んでとても気が重くなりまし

た。好きなことを貫き通すことが大事みたいだけど、自分にとって貫き通せるほ

ど好きなことはなんだろう?と32歳になった今、日々考えています。 (牛太郎/2007-12-01)
ベストセラー「ウェブ進化論」でネットの将来性と可能性を指摘した著者が、本書では、ネットが進化している現代において、いかに生きるか(働き、学ぶか)を説いています。
ネットをいかに活用するかといった技術的なノウハウではなく、もっと普遍的に、ネット時代の働き方、学び方、生き方を解説しています。その意味で、いわゆる「ネット本」に分類されるような内容ではありません。
私が特に強く共感したのは、ネットを活用した「学習の高速道路」と「けものみち」のメタファ(第3章)、自分の志向性とロールモデルを探すための「生きるために水を飲むような読書」術(第4章)、30〜45歳の15年(私も真っ只中)にどのような組織でどのように働くかという問いかけ(第5章)などです。「このままではいけない」「もっと個人としての能力(世の中で通用する実力)を高めなければ」と強く感じさせるフレーズがたくさんあり、とても刺激を受けました。
「ネット時代の働き方」というテーマでは、田坂広志センセイの「プロフェッショナル進化論」にも共感しましたが、これからの働き方についての問題意識を高める意味では、負けず劣らずの好著だと思います。 (おがよし@CSS/2007-11-27)
同著者による『ウェブ進化論』の続編。前著ではグーグルの誕生からその存在意義、社会にもたらされる利益や変化などをわかりやすく紹介した。本書ではウェブシステムによって発生した社会の変化を紹介すると同時に、企業のあるべき姿、個人の価値観や生き方について考察している。対象読者は前著を読んでいるか、またはある程度ウェブ用語を理解していることが前提。

記載の多くが事実に基づいての考察であると同時に、前著に対する書評などを調べた上で、客観評価して再考察していたり、新たに焦点を絞ったりしているように、まさにウェブによって本書(著者の意見)も進化していることが理解できる。また、性善説に基づいた楽観的な予測がほとんどであるが、読者に不安を感じさせない説得力がある。

本書で注目すべき点は、ウェブの仮想世界(バーチャル)が、情報量では現実世界(リアル)と対等になる一方で、伝達速度が瞬時であるために、情報の集約が正確になることである。例えば、広告料金の費用対効果などはリアル世界ではその客観性・信憑性に乏しかった(いいかげんな幻想であった)のが、バーチャル世界ではリアル(ごまかしのきかない現実)になるのだ。また、現在の多くの社会人は、バーチャル世界とリアル世界を別個に認識しているが、これから生まれてくる世代にとっては双方併せて一つの世界であるばかりでなく、バーチャル世界での仕事や交流などに人生の大半の時間を費やすことも予想される。したがって、バーチャル世界を受け入れ、柔軟な対応が迫られる。

一方、ウェブによる情報社会の到来を高速道路に喩えた羽生二冠の論を紹介し、出口付近の渋滞を乗り切ることがプロの扉を開くとしており、これも説得力がある。しかし、氾濫する情報のうち適切なものを得る際の手法を嗜好に合わせるのみでは問題があるように感じた。例えば、単純に検索数が情報の正しさや客観性を示すわけではない。カルト情報などを見極める能力が先行すべきであり、論理的思考が可能な状況を築いた上で、という条件が高速道路にのる以前に必要と感じる。

本書は非常に面白い情報が多く、基本的には良書と思う。ただし、ロングテールなど(前著では紹介されているが)注釈無しの用語もあって、初めて見る者にとっては理解しづらく、独立した書としては読者が限られてしまう可能性があり、星4つとした。 (MM/2007-11-21)
ネットで食う |||||||||
著者は、普通の人がネットの世界をフル活用して、一躍その筋のスターになり、それで食べていけている数例をあげる。これらの例から、ネット世界での「好き」を極めることでそれを職業化できる可能性を述べるのだが、職業化可能性の前提として著者が要求するウェブリテラシー水準が庶民には非常に高いし(p.209参照)、また、現時点で60億人中の特殊な数例から、話を一般化するのは現時点で性急すぎる、という気がした。ほとんどの人がこの「ウェブ時代」でも、薄汚れた現実の中であくせくと金を稼いでいるのだ。とはいえ、夢を与えてくれる考えではある。

また利害を超えたオープンソース的な発想が、世界の知をひっぱっていくといった論調であるのだが、オープンソース的行き方ではうまくいかないケースも(とりわけ自然科学分野で)多多あると思うのだが、それについては触れられていないのが残念だった(著者の戦略か?)。

『ウェブ進化論』ほどのカタルシスはなかったが、今回は今回で、著者の個人的な体験なども多く盛り込まれており、おもしろかった。また、毎度のことながらだれも言語化したことのなかった領域を言葉にして伝えようと奮闘しているという点で、著者は敬服に値する。今回でいえば、人生とウェブをクロスさせて論じようとしている点に一票いれたいところだ。 (pp-tang/2008-01-09)
書かれた中身だけを単純に論ずれば、
それほど目新しい発見はなかった。
それでも多くの人に薦めたい本として星を5つ付けたい。

2年前に読んだ「ウェブ進化論」は、私にとって実に刺激的な経験だった。
ウェブ進化論をきっかけにして、
仕事以外で積極的にWebの世界に関わるようになり、
こうしてレビューを投稿するようにもなった。
この「ウェブ時代をゆく」の内容が平凡に感じたのも、
私自身がこの2年間で随分と知識を詰め込んだことによるのだろう。
しかし「はじめて読む人に与える刺激」と言う点では
本書のほうがウェブ進化論を上回る。

今まさに起きている大変化を説明するのがウェブ進化論だったが、
(良かれ悪しかれ)その大変化の中で生きざるをえない「わたしたち」が、
どのように考え、どのように生きるべきかを提示してくれる。
この種の本の場合、ついつい説教臭くなったり、こ難しくなったりするものだが、
そこが実に読者の心に届くようになっているのだ。

私が作者の梅田氏のことをつくづく感心するのは、
実に明快な「ワンフレーズ」で置き換える能力だ。
それは本質を突いているだけでなく、心に深く突き刺さる。

「ウェブ進化論」では「ネットのあちら側」と言う「静かな流行語」を生み出したが、
本書ではさらに印象的なフレーズの連発である。
「もうひとつの地球」
「時代の大きな変わり目」
「学習の高速道路とその先の大渋滞」
「高く険しい道とけものみち」
「大組織適応性」
「古い職業と新しい職業」

あるいは、これらのフレーズで、読者は知らない間に洗脳されているのだろうか?
「自分自身のため」なら洗脳も歓迎だ。 (山田晃嗣/2007-12-12)
 IT革命は産業革命に匹敵するとは以前から言われている。著者も、ネット時代の現代は明治維新に匹敵する時代の大きな変わりと認識している。
 明治維新で庶民にも立身出世の道が開かれたように、本書は、ウェブはすべての人に「見晴らしのいい場所」に立ちより多くの自由を手にできるチャンスを平等に与えてくれると積極的に評価する。
 とりわけ、組織に無自覚に寄りかかるな、自分の好きなことを貫けという提言は、ウェブを武器にポジティブな人生を生きる指針と勇気を与えてくれる。

 その一方で、すべての人にチャンスが与えられるということは、激しい競争が繰り広げられるということでもある。
 それだけに、ウェブで身を立てには大変な努力が必要だし、運の良さなども無視できない。
 オプティミズムとリアリズムの微妙な匙加減が結果を分けるような気がする。 (元祖パスカル/2007-11-11)
ウェブ時代とは |||||||||||||
基本的には共感。良書です。
ただし…。
著者は東大大学院卒業のいわゆるエリート。
ウェブ時代というのは、こうした一握りのエリートやギークではなくとも、ウェブの力を上手く利用して短期間でエスタブリッシュメント層の収入を軽々と超えることができる人
(学歴・年齢・性別・文系理系不問。しかも、好きなことで収入を得る)が生まれている時代ということと僕は感じます。
著者のいうレベルの「ウェブ・リテラシー」(新しい技術をサイトに入れ込む、プログラミング能力を持つなど)を有していなくても、
そこはアウトソースでカバーできるでしょうし、むしろウェブ上のコミュニケーション力、文章力、マーケティング力、発想力、企画力などが
「けものみち」を歩む人生では重要なスキル(センス)なのではないかと思います。

前著『ウェブ進化論』が爆発的にヒットしたのは、ネットをあまり使わない人にも「もうひとつの地球」という世界を著者がわかりやすく紹介・解説してくれたから。
著者の場合は著作という行動(→境界領域の橋渡し)で結果を示したように、
まさに「もうひとつの地球」と「リアルの地球」の境界領域にこそ大きなフロンティア&ビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。 (モリコウスケ/2007-12-14)
前著『ウェブ進化論』でウェブ社会の見通しを語った著者が来たるべきウェブ社会でいかに働き、いかに学ぶかを記したのが本書である。

シリコンバレーを肌で知る著者はウェブ社会に終始一貫して楽観的である。シリコンバレーを、ウェブ社会を深く知る著者ならではの信頼からくる楽観である。ウェブ社会の正の側面だけでなく、負の側面も考え、その結論としての楽観論であるから非常に力強い。きっとシリコンバレーの雰囲気はこのような力強い楽観論に支えられているのだろうと感じた。
どうも日本では新しい風潮に対しては斜に構えたり、距離を置いたりすることが知的な態度だというような雰囲気もある。そんな態度ではなく、「高速道路」であれ、「けものみち」であれ、「好き」ということを原動力に自らのすべてをかけるような楽観論こそが閉塞感漂う日本には必要なのかもしれない。

新しいウェブ社会を巡るキーワードの一つにクラウドコンピューティングがある。次第にウェブの向こう側の「もう一つの地球」の存在感は大きくなりつつある。好むと好まざるとに関わらずウェブ社会に巻き込まれつつある。ならばいっそのこと自発的に飛び込んでいくことによってより明るい道が開けていくのではないかと思わされた。

本書を読めばわかるが、著者はウェブ社会だけを礼賛してるわけではない。それぞれの人にはそれぞれの適性がある。旧来の組織社会に適している人もいれば、ネットで好きなことに没頭することに向いている人もいる。様々な人に会い、自分のロールモデルを見つけていけばよい。ただウェブ社会を無視することは最早不可能だろうとは思わされた。こちらがわの社会とあちら側の社会、どちらに基軸を置くにしろ、これからは双方を行き来することが求められてくるのだろう。 (糸音/2008-05-21)
楽天ブログから始まり、ミクシィ等のSNS、そしてYou Tubeへの動画アップと
典型的な新しいネットのサービスを漠然と利用している自分にとって
「ウェブ時代をゆく」を読んだ事で、
これまで、自分を動かしていた原動力の一部を自覚し
そして、より主体的にネットと向き合い行動を起せる気持ちになった。

前著「ウェブ進化論」は約1年前に、
自社のWEB担当に、自分が読んで進めた。

そして、この「ウェブ時代をゆく」はその彼が既に先に読んでいた。
彼とは一回り年下の20代半ばだが、この本を共に読んだことは、
共通の言語で会話をできる意味でも大きい。

サブタイトルにある「いかに働き、いかに学ぶか」とあるが、
同じ社内や上司・部下で読むことにより、
価値観を共にしたり、相手の考えを理解することにも
きっと役立つのではないかと感じた。

私はこの本を読でいる数日間の間に、
WEB担当に任せていたYou Tubeへの動画アップロードを
自分でできるようになった(予想に反して驚くほど簡単だったのだが・・)
本書を読みモチベーションが上がった事で、
学習の高速道路で少しアクセルを踏めたのかもしれない。
読んでよかったなと素直に感じている。
(広島か?東京か?/2007-12-15)
何だか混沌として「もわ〜ん」としたものだったWebの世界のイメージは、『フューチャリスト宣言』を手にした瞬間、ピカッていう光と共に、どこまでも広がっていく明るいものに置き換わった。その強烈なまでのオプティミズムによって、読んだ人の未来の可能性を大きく広げたと思う。
この、『ウェブ時代をゆく』では、その可能性ある世界を、どのようにどういったルートで走りきるかをより具体的に示している。
世界中の「知識」「情報」が、Webによって距離の壁を次々と取り払って飛び込んでくる。Web時代では、あらゆる分野・業種において、これまで体感したことの無いスピードで、ある程度のレベルに到達してしまう。誰でも知の高速道路を制限速度を気にせずに走ることができるのである。しかし、この高速道路は誰でも自由に走れるが故に、ある場所に到達すると渋滞が起こる。そこからさらに先に行くためには、渋滞を力強く抜けきるという強い意志か、車を降りて「けものみち」に抜け出す決意が必要になってくる。この強い意志、決意をもって、先に進むのは、その道で本当に好きなことに取り組んでいる人だけ。好きを貫いた者だけが、抜け出すことができるのだという。
この好きを貫くというのが、非常に難しい。先ず、自分の好きなものははっきり解らないことが多いと思う。例として、筆者は「ロールモデル思考法」により、その答えを求めてきたとふりかえっている。いろんな分野で一流の人の生き方を分析し、自分ならどのように先に抜け出すかというのをシミュレーションする。
自分が本当に好きなものは何か、どうやって好きを貫くかについて、考えさせられた一冊。 (mnishikawa/2007-12-09)
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ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
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文藝春秋(2008-02-28)
梅田望夫
売上順位:13683
¥ 1,365(中古:¥ 399)

レビュー総評点:22
IT起業家の金言集、大切な教訓ではあるが話半分で。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
IT起業家である梅田望夫氏の書。同氏が起業家として成功するうえで教訓となった先人の名言を収載し、自身の解釈をエッセイ風に加えた構成となっている。全体を5つの章に分類し、起業家に必要な精神や、社会性に必要な心得などを述べている。とくに起業家をめざす社会人を対象としているが、誰もが数時間あれば読破可能な内容で、普通の会社員にも有用な教訓が多い。

同氏の『ウェブ進化論』などではIT時代が何をもたらし、どんな知識に基づいて行動すべきかという内容であったのに対し、本書ではITの世界で成功を収めた起業家の金言を、著者の好みで収載しており、前著と比較して主観的な印象が強くなっている。書かれている言葉はIT化に伴う時代の変化を見据えたものも多いが、あたりまえすぎる教訓も多々あって、本書のコピーとなっている『明日からの仕事と生き方が変わる本!』というのにたいしては、話半分でとどめておいたほうがいいと感じた。本書のような内容は、成功した者が述べているので説得力があるように見えてしまうが、後づけで述べているだけである可能性も高いし、ハロー効果に過ぎない可能性も十分。たとえば、『何も考えずにまず始めよう』という考えと『じっくり考えて十分な準備を怠るな』という相反する教訓のどちらを主張する者にも成功者と敗残者は存在する。つまり、誰もが一念発起するためには何か教訓的な金言が後押しして、ある者は成功しある者は敗れ去っているに過ぎなく、このうち成功者だけが持論を展開する権利を与えられるのであって、言葉の内容よりも成功したかどうかという結果論がその重みを決定している可能性もある。現に記載されている教訓どうしが相容れない矛盾する内容であったり、大失敗した某IT企業にあてはまってしまう金言も多く、やみくもに紹介するのではなくもっと厳選した方がいい書になると感じた。本書の金言を心に置いていれば成功すると考えるのではなく、それに十分な資質が先に育っていなければならない。また、金言を学ぶことよりもそれを創造すること、つまり他人が何を言ったかではなく、自分自身が何を主体的に主張するかの方が大切であると理解すべきだ。

『わたしはこれで億万長者になりました』という成功秘話を知って誰もが成功するのであれば苦労はない。前述のように、成功体験に金言を後付けする手法は話半分にとどめておく程度がよいとおもう。もちろん、成功者がそれぞれ何を考えたかという偉人伝としてわりきって読むのであればたいへん面白いし、悪書であることは絶対にない。記載されている言葉にも素晴らしいものもあって、それらを上手く使うことで豊かな精神生活が得られるかもしれない。ただ、本全体の完成度からみた場合、本書を自分の人生をよくしようという目的で買わせられるかというと、そこまでは言い過ぎと感じる。書を売るための戦略が見え隠れするようで、読者の本来の目的と乖離していること、また同氏の他の著作と比較すると客観性や一貫性・合理性に関してやや低調であることから、おもしろい書ではあるが星は3つまで。 (MM/2008-03-03)
著者が集めた「ビジョナリー」たちの金言を5つに分類し、まとめた書。

一度は見聞きしたことがある内容も多いですが、新しい時代のマネジメントの黄金則というくだりは非常に参考になりました。

1.データを徹底的に集めファクトをしっかり把握したうえで行う合理的な思考
2.情報共有を徹底したうえでみんなの合意によって行う意思決定
3.質問することによって運営することでつくるイノベーションを生む風土

特に3は、マネジメントを行う上で非常に重要だと思います。

命令にして落とせば誰も考えなくなる、
本質的な問いを常に発することで、社員の想像性を刺激する。。。

マネジメントする側も、される側も心がけたいことです。 (plateau/2008-06-04)
私は梅田ファンだけれど、本書は食い足りなく感じた。内容はある。取り上げられている言葉は、確かに示唆に富んでいる。でも、全体として読後になぜか心に残らない。

おそらく、というか、まず間違いなく、それは本書が口述筆記だからだと思う。梅田本の魅力のひとつは、全体重かけて書いているような重さとコクにあるはず。ところが同じようなことを言っていながら、口述筆記だとやけにさっぱりしてしまうのだ。

本書のライターはベストを尽くしていると思うけど、それでも本人筆にはやはり特別な意味があるのだと再発見。 (モッケン/2008-04-20)
インターネット、コンピュータはこれからの時代、間違いなくもっと生活の中に密着していくということは誰も否定できないと思う。そう考えたときウェブはどのような形に進んでいくのだろうか気になり、最前線で活躍している梅田さんの本を手に取り通読
実際に梅田さんが、シリコンバレーで過ごした時に感銘を受けた言葉から、今までのIT業界、今のIT業界、これからのIT業界をキーワードとともに説明してくれている。今、またはこれから起こるであろうIT業界の動向を見据えての著書なので非常に面白い。「インダストリーデザイナーの価値」「グーグルの考え:邪悪ではないか」「技術者の根底の気持ち」「ハッカーは芸術家」「第三のリンゴ」など面白かった。また技術者が本当に欲しいものはお金なのか、リスペクトなのかは、技術者によらずとも今後の社会、組織の在り方についても同じことが言えるのではないかと思う。
IT業界の今と今後の動向を考える上で、シリコンバレーでの動きは日本にやってくると思うので、この業界について学びたい人、今後の動向を考えている人は一読をお勧めします。 (sickboy/2008-04-05)
ウェブ大好き梅田さんの最新書籍

著者が今まで秘匿に蓄積してきた未来を切り開くビジョナリーたちの金言を一挙大放出!働くすべての人に有用であると言う観点から言葉を選び、「5つの定理」として分類・整理し、構造化してある。

シリコンバレーでは次から次にイノベーションが生れ、世界を変えている。一方、現在の日本はこれとは対照的に、非常にイノベーションが起こりにくい状況にある。

この違いは何なのか?

その最大の原因は「ビジョナリー」と呼ばれる先見性のある人の存在であろう。ジョブスに代表されるシリコンバレーのビジョナリー(経営者など)は、自分の言葉で人を鼓舞して勇気付け、組織を活性化させる。一方、日本の経営者は部下に渡された原稿を読むだけだ。

自分の言葉がいかに人の心を揺さぶるかは、スタンフォード大学の卒業式でのジョブスのスピーチを見ても明らかだ。

これら、ビジョナリーの言葉を拾い集めていくと、そこから技術の方向性、未来が見えると著者は言う。

違和感を覚える言葉もあるが、先入観を取り除き、自分と波長の合うものを一つでも多く見つけるべし。これまた座右の書となり得る。

あ、それからMOT(Managment of Technology)ってこれからのキーワードになってきそうですね☆ (もりぞ/2008-04-05)
これまでとは似て非なる本 ||||||||||||||||||||||||||||
「ウェブ進化論」がウェブ世界で今起きている潮流を鮮やかに「提示」した書で
あれば、「ウェブ時代をゆく」は、そのウェブ世界でどうやって生きていけばよ
いのかを、人生論的、職業論的に「語った」書であった。そして本書は前2作と
はまた違った意図を持って書かれた書。

本書は仕事に活力、イノベーションを与えるヒントとなる言葉、あくまで前向き
に、未来志向で聞く人を勇気づけてくれる言葉の数々を紹介している。そして、
ウェブ世界においてそれぞれの言葉が持つ意味を、前2作のエッセンスを交えて
著者が掘り下げ、解説した本である。

紹介されている言葉の数々の中には、グッと心に響くものも含まれていた。特に
一番最後に出てきたアップルのスティーブ・ジョブズの言葉が印象深く、ここ数
日何度か読み返している。自分の将来ビジョンの指針や人生の支えになる「的確
な」言葉って、普段生活している中ではなかなか出会えないものだから、一つ出
会えただけでも本書を読んだ意味があったと思う。きっと読む人それぞれに違う
心に響く言葉に出会えるのではないだろうか。 (miz-ki/2008-03-07)
シリコンバレー。
前作2つも読んだ結果、文系の私でもその勢いというものが伝わっていました。あぁ。確実に何かがかわっているのだと。しかし、その「背景」が見えていないものでした。
IT, web それらは、文系の人間からすれば「キラキラした宝石箱」のようなもので、とてもその後ろの想い、
哲学、それらを感じる機会があまりないように思っています。

この本は、そこを見えるようにしてくれたのではないかと思います。

小さい規模ですが、経営をしているものにとって、マンネリがつきものです。小さな組織のトップマネジメント
だとしても。既得権益があり、そこにしがみつく。お金ではなく、それは時間かもしれないし、絶対的な意思決定かも
しれないし。
その自分に吐き気がする。やはり、一貫した意思と哲学と価値観を「継続」することは難しいのだと。
文系、理系を問わず、また技術者、マネジメントを問わず、やはり「新しい」価値観の波が確実に形になっていることをこの本がイメージさせてくれました。
したがって、この本は、その「新しい」価値観を思い出させる事例集の働きをしてくれるはず。
梅田さんは最後にスティーブジョブスの2005年6月20日の有名な演説を出していました。
締めの言葉を締めに使用していませんでしたが、使わせてもらえるのであれば
「stay hungry, stay foolish」ということをずっと日本人にも教えてくれる本であると個人的には評価したいです。 (takumiimomto/2008-03-13)
経営コンサルティングとしてシリコンバレーに居を構えて13年になる著者が,その間に人生と仕事の両面で影響を受けたビジョナリー 達の金言を5つの分野(「アントレナーシップ」「チーム力」「技術者の眼」「グーグリネス」「大人の流儀」)で分類し,著者なりの解説を加えてまとめたものとなっている.

著者の人生哲学や思考方法,またシリコンバレーの流儀や隆盛がよくわかる内容となっている.アップルのスティーブ・ジョブズやグーグルのエリック・シュミットの言葉が多く取り上げられている印象がある.著者が最も影響を受けたビジョナリーは,初期の頃に一緒に仕事をしたインテルのアンディー・グローブのようだ.

著者は日本の大企業に対しては,意思決定が遅いとか,年功序列で無能な上司が優秀な人材を見殺しにしているなど,あまりよい印象は持っていないようだ. (オジー/2008-09-17)
S.ジョブズやG.ベルといったシリコンバレーの成功者の名言集みたいなものです。名言をもとに、梅田さんの考えが述べられていきます。帯に「梅田式最強の勉強法」とありますが、勉強法を期待するとちょっと期待外れかもしれません。 (Pomodoro/2008-08-19)
コンセプト(シリコンバレーの偉大な企業家の金言と解説)はすごくイイけど、どうしても読み進めるのがこれまでの梅田さんの作品と違ってシンドク感じてしまった。

金言に関する解説がどうもクドイというか、せっかくの金言がメインディッシュどころか小鉢に追いやられてしまうような本書の作りが残念でならない(個人的には全編横書きで左ページに金言「だけ」、右ページに解説「だけ」という作りが理想)。

ぼくとしては、もっと解説部分を削って、メインディッシュがズシッと腹に落ちるような作り(梅田さんの役割というよりも編集者?)にしてもらうと起業家の卵たちにより強烈なメッセージを伝え・残すことができたろうに・・・。

もったいない!


ただ、ピックアップしている金言はいずれも参考になることは間違いなし(起業経験者のぼくの経験から)。

なので、起業を目指す人には読みにくさを我慢して手にとって見てほしい。

通読でなく手元において必要に応じて気になる部分を拾い読みするのがオススメかと。 (masa_yeah/2008-07-10)
梅田望夫氏がシリコンバレーで生活するようになって十数年の間に集めたビジョナリー(テクノロジー業界の最先端を走る起業家や投資家、天才技術者など)の言葉を紹介する。

シリコンバレーはアメリカだし、毎日晴天だし、ネットに関する考え方も違うし、日本と比べても無駄だと、その言葉を無視してしまっては大きな損失になる。アントレプレナーシップが弱い日本で生活する我々にとっても、「あぁ、こういう考え方をする人がいるんだ」「こういうふうに考えればよかったのか!」という気づきは、自らの生活を根本的に変えてしまう可能性を孕んでいる。思考が変われば行動が変わるからだ。また、自分が悩んでいた問題がものごとを俯瞰できる立場にいる人から見るとそんなにたいした問題ではなかったと気づくことが出来るかもしれない。

いくつかのビジョナリーの言葉や梅田望夫氏の解説付箋をつけたが、そのなかで、特に気になったのはスティーブ・ジョブズ(アップル創業者、現CEO)の「プロダクト思考の会社」というところだ。アップルが不調であったとき、社内ではプロダクト思考の精神が失われていたという。やはり製品がそれ自体ですばらしいということ、それを作る技術者を尊敬するということが大事だ。Googleを特別に扱った「グーグリネス」という章でもグーグルの技術者重視(というか技術者至上主義)の考え方が紹介されている。こういうところに気づくか気づかないかというところで、魂のある会社とそうでない会社の違いが出てくるのだと思う。

また、「make world a better place(世界をよりよい場所に)」 という言葉や、性善説に則って善の力を増幅する仕組みを考えているところがいたるところで感じられた。自らの新しい製品やサービスを世界に広めていくことをシリコンバレーのベンチャーでは「evangelize(伝道する)」と表現するという。このような宗教用語を使うのは彼らが、「お金をもうける」というだけでなく、「世界を変える」ということを心の底から思っているからなのではないかと感じた。 (mbookdiary/2008-06-29)
シリコンバレーで活躍する成功者あるいはIT長者の言葉を基に日本の若者に向けて?発信されたメッセージと解釈してよいかな。
梅田氏の何冊かの著作に触れて思うのは、彼の思考の深層には日本社会の閉塞したビジネス技法を打ち破りたいという考えがあるように思う。ある意味においてまったく同意するのだが、では果たしてシリコンバレー的な戦略が本当に世界を変えて、より多くの人々を幸福にするのか?と言う問いの答えにはなっていないと思う。
シリコンバレーと言うローカルの思想が果たしてグローバルに認知されるのか?どうしても二者択一的な単純な発想と思考による成功物語の羅列に終始しているように思ってします。
すなわち、失敗を恐れず好きな事を思う存分やる、ベンチャーキャピタルが投資する、そして一部の人は巨万の富を得て次は自らがベンチャーキャピタルとして投資する。
この背景にあるのは技術は必ず人々を幸せにするという思考なのだろう。
本書に表れる多くの方の言葉の中に残念ながら哲学は見えないのである。
ビルゲイツ(本書では登場しない?)が個人財産を感染症対策や教育問題につぎ込んでいる(投資ではない)、そんな生き方をシリコンバレー住民は身体性を持って行動されることを期待している。 (dream4ever/2008-06-01)
西海岸在住のコンサルタント梅田望夫さんが、いわゆるシリコンバレーのIT周りの有名な金言集を、英語原文と日本語訳の両方で集め、それに独自の解釈をつけたもの。日本の経営者の金言集的な本は結構あるけど、シリコンバレーの金言集は、見たことが無い。しかもそれが原文と日本語訳の両方で一遍に読めてしまうという、本当に本当に貴重な本。

内容は別にITに留まらず、人生の生き方や、仕事に対する考え方等の参考になる、本当に「金言集」。

"Only the Paranoid Survive"という有名な言葉を創ったインテルのアンディ・グローブから、アップルの共同創業者のスティーブ・ウォズニアック、DEC黎明期のゴードン・ベル、グーグルの女性副社長マリッサ・メイヤー、もちろんスティーブ・ジョブスも、蒼々たるメンバーの言葉が並んでいる。

またグーグルに関してはひとつの章が割かれて、詳しく述べられているのも面白い。例えば『「誰かにやれと言われたから」という理由で何かをするな』という社風の話とか、「地頭がいい」「何かを達成した実績がある」、「チームの一員として働くためのコミュニケーション能力」、そして「グーグリネスがあるか」という4つの採用基準の話とか、「へぇー」という感じ。

英語がわからないと「金言」が「金言」である理由がわかりにくいし、ITの歴史や登場人物をある程度知らないと、その言葉の重みがわからないし、また「金言」が全てのビジネスに当てはまるわけではなく、最終的には読者が自分で判断しなくてはならないけど、考えさせるという意味で、学生から社会人まで、IT業界に全く関係ない人にも、お勧めできる良書だと思います。 (Ray/2008-05-25)
 確かにIT関連の人間にとっては金言中の金言と思えるコトバのオンパレードで名言集という意味では価値が高い書籍だと思います。

 一応「5つの定理」とまとめてはいるのですが全体を通しての一貫性や理論性などを考えると今一歩だと感じます。同氏の他の著書はすばらしい作品ばかりなのですが今回は読了後に心に残るというほどではありませんでした。残念です。

 また、金言もシリコンバレーの人間のコトバですのでIT関連業界以外の方には掴みづらいのが正直なところでしょうし、日本社会とはどこかピントがずれている(日本が遅れすぎている)感じがあります。わたしは根っからのIT人間ですので各金言には心を躍らされましたが他の方もそうかというと必ずしもそんなこともないだろうな、というのが素直な感想です。 (読書好き/2008-05-11)
著者があげている 「5 つの定理」 すなわち 「アントレプレナーシップ」,「チーム力」,「技術者の眼」,「グーグリネス」,「大人の流儀」 はたしかにこれから Web などでなにごとかをしようとするひとが知っておくべきことだろう.しかし,これらは未来よりは過去につながっている.「未来を切り開く!」 ためには,これだけでは十分とはいえないだろう.これらをヒントにするのはよいが,とらわれないほうがよいようにおもえる.それから,技術者である私の眼には,著者がいう 「技術者の眼」 はちょっとずれているようにおもえる.このあたりは,やはり技術者が書いているものをみたほうがよい.
(Kana/2008-05-09)
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ウェブ人間論 (新潮新書)
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新潮社(2006-12-14)
梅田 望夫
売上順位:72953
¥ 714(中古:¥ 1)

レビュー総評点:55
本書を通じて、次のようなWebの課題の存在を感じることができる。
A.社会不満のガス抜き装置としてのWeb、B.匿名問題、C.エコー効果、
D.グーグル八部リスク、E.著作権問題(但し書籍のみ)、その他。

基本的な構図は、平野氏が課題を投げかけ、梅田氏がいなすというもの。
平野氏は、AやBについて本質を突いているのだが、梅田氏がいなした後、
追及していないのが残念だ。
対談形式ゆえの予定調和が働いてしまっているのか、年上の梅田氏を
立てているのか...。
前述の課題は本来根が深いが、さらりと読んでしまうと梅田氏のいなしが
この本の回答に見えてしまう。

例えばAの論旨を取り上げてみる。

1.Webは、抑圧された社会において発言しにくい「体制批判や個人攻撃、
その他様々な主張」を可能とするため、個人は不満解消できる。
2.ブログなどで批判を受けても体制側はビクともしない。逆に、Webが
捌け口となり、個人の不満は霧消され、体制改革の行動には至らなくなる。
3.一方、個人に対してのWeb上での攻撃はいわば暴力として表れる。

つまりwebは、権力・体制に対しては体制維持をもたらす不満解消サブシス
テムとして働き、その一方、個人に対しては圧倒的暴力をもたらす増幅器
として働く。
更にこれに輪をかけるのが、匿名問題であり、エコー効果(似た意見の人が
集まり、盛り上がってしまう現象。サンスティーン著の本が詳しい。)だ。

これら課題に、事業者そしてユーザーである市民自身が蓋をすると、結果的
に国の統制を招くため、真剣に市民はWebの善悪両面を考える必要がある。
梅田氏はWebの負の側面についての深い議論をかわす。基本的なスタンスは
自己解決だ。課題の存在を知るという点では良書だが、楽観的意見を鵜呑みに
させてしまいかねない危うさも本書は併せ持つ。

Web関連の権威である梅田氏にはイノベーティブな部分だけでなく、適切な
運用のための市民への啓蒙を今後期待したい。 (On the water/2007-03-13)
人間論って? |||||||||||||||||||
一言で言ってしまえばウェブ進化論を読めば十分、ということです。この本において、ウェブ進化論の著者、梅田さんの話に新鮮味がありません。かなり進化論と重複しています。ウェブ進化論を読んでいて、納得できない部分やおかしいなと思う部分、共感できる部分がありますよね?読書している時はそんなツッコミを絶えずしていると思うんですが、そのツッコミを平野さんがしている感じ。そしてそのツッコミに対する梅田さんの答えがウェブ進化論と重複していることばかりだから、正直おもしろくない。深みがない。人間論→進化論みたいな感じで深めていくならいいかも。進化論→人間論では買って無駄したと思うはずです。立ち読みがベスト。 (ゾンアマ太郎/2007-02-20)
普通でした |||||||||
平野さんの暗く力強い考え方はとっても好きです。これといって新しい話はありませんでしたので、さらっと読み終わってしまいました。前回の梅田本に比べれば軽い。 (しもむ/2007-02-14)
進化論ですっかりロングテール信者となった私にとって待望の続編でした。
いろいろ感想はあるのですが、やはり印象的なのは梅田氏の言葉に対する
際立ったセンスです。

グーグル、アップル、アマゾンの経営思想などは、これまでにも星の数ほど
語られていながら、キャッチーな言葉でそれを切り取ってみせる梅田氏の
手腕で、初めて知るような新鮮な驚きを与えてくれます。

今、思い返しても言葉の専門家であるところの平野氏のコメントは、なかなか
思い出せないのですが、梅田さんの言葉だけはいくつも心に残っています。
文中でも語られますが、紙媒体という形が最後まで残るための「壁を超える力」
というものが、まさに本書で実証されています。

一つの証左として、将棋の第一人者羽生名人の「高速道路」「インプットの質」
などがありますが、これは羽生氏の口を借りた梅田氏のコピーそのものだと思います。
羽生氏が斯界のトップに立っているこの10年以上、少なくとも将棋以外の社会に
浸透していくような語録は記憶にないわけで、やはり聞き手が引き出している
と言わざるを得ないでしょう。

私は梅田氏のシリコンバレーでのポジションや「はてな」の将来は全く分かりませんが、
これからも流行語を生み出し、ベストセラーを連発していくことだけは間違いがない
ような気がします。 (ninjaninja/2007-01-06)
ジャンルが違う世界で活躍するお二人ですが、本書で為されているのは、相手を打ち負かそうという、所謂「論争」とは違って、ネット社会が確立されつつある今、将来的に社会はこうあるべきでしょう、ということでの、熱き「お話会」です。

平野氏は総じて大人し目ですが、「ネットで十万字哲学を読むのと、哲学書の原書を読むのとでは、充実感が違う」というような、作家らしいことを(正確な引用ではない)時折仰っていましたが、私もそう思います。例えば、作家の大西巨人氏は、現在自身のHPを創設し、自作の小説を無料公開されていますが、やはり、氏の作品を手に取って、ページを直に捲りながら読むのと、インターネットで目をチカチカさせながら読むのとでは、正直のところ、充実感も、理解度も、全く持って違いました。
これから紙自体が無くなっていくかもしれない時代に、文学を真実に愛する作家という職業人は、大いなる危機や憂鬱を感じて当然なことでしょう。ただ、それでも、インターネットで得られる玉石混淆の「情報」と、学問を通じて血肉に染みて得られる「知識」とでは、それぞれの価値においては雲泥の差がある、と信じたいと思います。

また、梅田氏は、「社会変化は不可避との前提で、個は如何にサバイバルすべきか」というテーゼを掲げていますが、その裏を返せば、ネット社会を「サバイバル」とするなら、ブログであったりMIXIであったり、一見表層的に「仲良し」っぽく見せているコミュニケーションも、総て自分が生き延びていくための手段であるという訳で、何というか、パブリックに自分を顕示していくには、多かれ少なかれ打算が含まれる訳で、このネット社会で他者と真に分かち合うというのは、なかなか困難であり、我々は虚無の只中を生きていかざるを得ないのだと思いました。 (Confesion Del Viento/2007-05-22)
あとがきに書いてある梅田氏の言葉が、この本の内容を端的に現している。
「ウェッブ・人間論」であり「ウェッブ人間・論」であるとまとめているのだが、まさにその通り。
ウェブによって、人間がどう変わるのか?というお題と、ウェブ上でうごめいている人間がどういう人種で、思想で、思考回路か?というのがふたつめのお題。
コンサルティング会社社長であり、ウェブ進化論の梅田氏と、15歳年下の芥川賞作家、平野氏の8時間が二度に及ぶ談からこの本はうまれたそうだ。
対談ものは読みづらくて基本的に嫌いだ。しかしこの本は読みやすかった。
ただし、あくまで人間の対話なので、思想の構造化はあまりできていない。なので星4つ。
ただ逆に言えば話しが多岐にわたるので、それぞれが自分にフィットするところを見つけて、考えはじめたり、参考にしたらいいと思う。
僕が一番面白かったのは、WEBと本の今後の共存とキャラクターの違いについて二人が議論するところだった。
この手の本は数年後はもう内容が古くなって読んでもあまり役に立たないだろう。旬なうちにさーっと読んでしまうに限る。
(久保田夏彦/2006-12-22)
衝撃的なほどに面白かった、『ウェブ進化論』の続編と思って読むと、
とんだ肩透かしになってしまいます。
“進化”の様子がいまひとつイメージできない旧世代向けに、
ちょっと説明を加えようとした“副読本”といった趣きです。
残念ながら、対談で期待するリズム感もほとんどなく、
正直、読んでいて退屈な部分が多かったです。
「この二人の対談なら、面白いはず・・・」
と、期待値が高かったせいかもしれませんが。 (きょうパパ/2007-02-25)
梅田望夫氏の「ウェブ進化論」の続編ではなく、芥川賞作家の平野敬一郎氏との対談記録です。長時間の対談(2日間で10時間以上!)を書籍化したものらしいです。

テーマは、前著にある「ウェブ進化」によって、人間のコミュニケーションのあり方、新しい世代の若い人たちの世界観が、ウェブとの付き合い方、などが、どう変わってきたか。
内容は多岐に渡るので、どう整理したらよいやら分からないぐらいなんですが、とにかく面白いです。知的興奮に包まれながら、あっという間に読んでしまいまいた。
特に、僕の心に留まったのは、mixiの笠原社長、はてなの近藤社長、平野氏が全員1975年生まれであり、大学生の時に、日本のインターネット普及を体験したことが、ウェブの技術に対する感性を育むきっかけを作ったという件。それ以前の世代では、すでに会社員になっており、感性は古い世代に属してしまうという。

そういう、どの時期に、感動できる技術に出会ったかどうかというのが、その技術に対する接し方や感性みたいなものに与える影響ってのはたしかに大きいと思います。僕は、82年生まれで、インターネット元年とも言える95年時に、中学校2年生14歳でした。インターネットの進化と、僕らが大人になっていく過程は重なっており、僕らの世代ではネットにつながることは本当に当たり前のことのように思っている感があります。
さらに言うと、僕ら80年以降生まれってのは、初めて10代で携帯を持ち始めた年齢でもあります。僕らの世代では、携帯は体の一部みたいなものです。さらには、携帯でインターネットにアクセスすることが当たり前の世代でもあります。

僕らの世代が30代になった時、モバイルを使った革新的なサービスが生まれる予感がバリバリしてます。読みながら、そんな風に思いました。 (ヴィヴ/2006-12-16)
「ウェブ進化論」の梅田望夫さんと、小説家の平野啓一郎さんの、ウェブをテーマにした対談。

「社会がよりよき方向に向かうために、個は何が出来るか、何をすべきか」
と考える平野さんと、
「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化は不可避との前提で、個はいかにサバイバルすべきか」
と考える梅田さん。

さらに平野さんは、
ウェブの世界でいろんな欲求が充足されてしまうと、リアルな社会をより良い方向へ変化させようと思う人がいなくなるのではないか、
と心配しているようである。
一方梅田さんは、
その辺のことにはある程度楽観している感じがする。

私に関しては、まだ今のところは楽観でいいのではないかと思う。
私は、ネットに長くつながるようになってから、以前よりもものを考えるようになったと思うし、
本を読む量も増えた。
昔は、選挙というものにはほぼ絶対に行かなかったが、ネットをやるようになったここ数年は、だいたい行く。
選挙の大切さが、なぜかネットをやってわかった気がするのだな。

それから、
平野さんはウェブの世界をいまだに「仮装現実」と考えているような気がするが、
梅田さんは、ウェブの世界も含めて現実、と捕らえているように思う。

この考えかたは、梅田さんのほうが新しい感じがするので好きだった。
「仮想現実」みたいな話は、例えば、マトリックスとか攻殻機動隊とか、そういうので散々扱われたテーマだから、ちょっと飽きたし。
もしかして「仮想現実」という言葉は、既に死後になりつつあるんじゃないだろうかとも思う。

それにし