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誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか
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ASIN:4757160119
NTT出版(2006-08-30)
翻訳:山形 浩生ジョージ・エインズリー
売上順位:8402
¥ 2,940(中古:¥ 1,848)

レビュー総評点:92
わかりやすい |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
人がなぜ矛盾をはらんだ行動をしてしまうかを双曲割引の理論でもって説明している。理論は完璧のような気がするが、その著者の言っている双曲割引の信憑性を裏付けるデータがほしかった。というのも、矛盾した存在である人間の愚行は特にこれだけのページを読むまでもなく一般人にも周知の事実すぎて、あまりにもあたりまえのこと読まされすぎた感があったからだ。しかし、この理論から、さまざまな可能性を予見させる考え方は大変おもしろく、一般的な読み物として結構おもしろいと思う。それから、訳者の山形氏は訳者としてすごいのかでネットの自由は進化するを読んでも感じたが、文章が大変ポップな感じがして、こういう分野の本を読むのに肩がこらずによめる感じもとてもいい。本論を読む前に、訳者の解説を読んでから読むこともお勧めする。 (kidd/2006-10-05)
著者は、未来の報酬の心理的な割引は、
合理的な指数関数ではなく、双曲線型であるという、
ハーバードにいた心理学者ハーンスタインの
仮説を研究してきた。

この事実はいまでは実験経済学の中で広く知られていて、
最近でも阪大のCOE研究でも使われているほどである。

双曲割引では、異時点間の選好に矛盾が生じる結果、
ダイエット中なのに、つい食べてしまう、とか
禁煙したいのにできない、とかいうような人間的、
あるいは日常的な悩みを説明できるのである。

これはすでに行動経済学のすべての教科書に書いてあるので、
詳しくはそちらを読むのがいいだろう。
本書は教科書に比べて、あまりにも話題が散発的で、
あまりまとまっていないため、エッセイというべきだからである。

著者は第一人者であるため、
私は双曲割引の基礎となる神経科学的な基盤について
示唆しているのではないかと期待して読んだが、
それは全くなくて、
過去の人間の知見と双曲割引仮説がいかに整合するかに
の説明に終始しているのは残念である。 (蔵研也/2008-01-19)
双曲割引一本槍の怪書 |||||||||||||||||||||||||
ヒトのもつ限定的合理性に関し、友野典男は「行動経済学」の中で、網羅的、横断的に
様々な議論を紹介している。その中で双曲割引は少々批判的な紹介に留まる。しかしエ
インズリーはまったく逆に、双曲割引ひとつでどこまで行けるか、やってみようじゃな
いのというアプローチをとっている。その辺は、学問の領域に目配せしなきゃいけない
経済学者と臨床的に使えるものは使っちまえという精神科医との差なのかもしれない。

エインズリーは驚くべきことに、意志の発生すら双曲割引との関連から説明してしまう
のだ。さらに意志の持つデメリット(満足度を減らす場合等)まで検討している。

しかし、本書はプロットも一本槍で筋が通って読みやすいのかといえば、さにあらず。
訳者も述べるように、枝葉が伸びすぎ(枝葉も面白い話が多いのだが)、いったい自分
は何を読んでいるのか、著者に置いてけぼりにされるような箇所が少なくない。

また最初に訳者解説を読むべきかどうか判断に迷う(私は最初に読んでしまった)。な
ぜなら第10章にあるように、それは報酬消費のピークにはやく到達しようとする「い
けてない」拙速な行為だからである。(逆にいえば、本書の読みにくさは、読者の満足
を最大化するために最適化されたプロットなんだろうか。なんて考えたが、多分それは
考え過ぎ。)しかし普通の読者であれば問題は無さそうである。双曲割引という概念に
初めて触れる場合や、本書の押さえるべき主脈は何かについて水先案内を受けたい場合
は、むしろ先に読んでおいた方が、適当だろう。 (ori_pupa/2007-02-17)
宮本武蔵を気取る訳では無いが、私は此処10年以上に
亘って「後悔」をした事が無い。「燃え尽き」以前の30代半ばより
若かった頃は、後悔した事もあった様な気もするが、もう良く覚えていない。
他人はどうかは知らないが、少なくとも現時点までの私にとって
「後悔」と言うのは、左程重要な感情では無いらしい。
・・但し、「過去の失敗から学ぶ」為に、定期的に「フィードバック」は行う。
だが、この時「後悔」と言う感情は殆ど全くと言っていい程、発生しない。・・

双曲割引については、グラフをイメージした方が判り易いだろう。
双曲線グラフの平面座標第一象限のみを考える。
X軸は時間軸であり、Y軸が割引率である。「儲かる・得する」と言う
経済的な「利得」の考え方で言えば、自分が金貸しか不動産経営の大家と
考えれば良い。賃貸マンションの大家だと仮定して、話を続けると
今すぐ、マンションの借り手が現れた時は、高い家賃で設定して
年利回り12%以上を取りたいと思っているが、一年間に亘って
空室状態が続いた場合は、もっと家賃を安くして、年利回り9%でも
構わないか、と思ってしまうし、更に3年間に亘って空室が続いたら
余程立地その他の条件が悪いのだろうから、もっと家賃を安くして
年利回り6%でも仕様が無いか、と考えてしまう「フツーの人間」の
「気持ち」を表したものと考えて良いだろう。
勿論、この場合は「素人の感覚」であり、「不動産投資のプロ」だったら、
例え資産デフレで売るに売れない状況でも、他に「打つ手」は幾らでも
あるだろうに、と考えるだろう。実は、相場も同じである。
「金融危機」云々が言われる昨今であっても、「儲け方」自体は
それこそ、山ほど沢山あるのだ。

どうも、双曲割引理論の提示する「フツーの人間の不合理性」
と言うのは、「投資に失敗する素人」を「正常な人間」と
考えたがる節がある様だ。

・・・
此処で敢えて、極論めいた事を言わせて貰うが、
少数であれ、ダイエットや禁煙に成功した者、トレーディングや
不動産投資に成功した者、更に消費者金融のビジネスモデルとしての成功
と言った事を考えると、資本主義ゲームの勝ち組プレイヤーは「『超』正常」であり、
負け組プレイヤーは「正常な人間」となり、「異常者」=「病人」が存在しない。
精神医学的に「治療の対象」が存在しないとなると、一気に「精神科医不要論」に
まで、帰結してしまうのでは無かろうか。勿論、トンデモ理論なのは充々承知で
こんな事を言ってるのだが。

行動経済からアプローチして「格差社会」の文脈で考えると、成功者を
「『超』正常人間」として、設定せざるを得ないだろう。だって、現実に
存在するのだから。精神医学的問題を抱えた「病人」と言うのは、この考え方では
「後悔」と言う「感情的問題」に極端に悩んだ挙句、鬱病になった人間くらいしか
いないだろうし、それが唯一の「治療対象者」なのかも知れない。

「医学的問題」中心と言うより「経済的問題」中心で考えると
「医療のプロ」である精神科医自身の出番が無くなってしまい、
著者は自分で自分の「存在意義」自体を危うくしている様にも見える。
単なる「老婆心」かもしれないが。

・・・
このレヴューも「線形的モデルの限界」の文脈の
中で書いている。

続きはまた書く。 (grayfalcon/2008-11-30)
訳者の解説が長く本論をかみ砕いて解説しているために、意志という掴みづらい事柄にもかかわらず、どんな人でも面白く読めるのではないでしょうか。癖や痛みにまで言及しないほうがわかりやすくてよかったと思いますが、人文科学を研究している人にはぜひ読んでいただくといいかと思われる一冊です。 (尻顔足太郎/2007-10-21)
心理学は人間を機械とみなす傾向がある。コンピューターのアナロジーで脳や心を語るのはその典型だろう。本書で言うところの効用理論と認知理論はどちらもこの代表打者だ。しかし、人間という機械は情報処理装置を備えているだけではない。エンジンなのかモーターなのか知らないが、動力源だって備えている。一般には「欲求」や「意志」と呼ばれていながら、何故か心理学からはほとんど注意を払われてこなかったその動力源をつぶさに解き明かしている。しかし、その解き明かし方がすごい。「ある動物の行動がより低次のプロセスや心的能力で説明できる場合は、高次のプロセスや心的能力を持ち出すべきではない」というモーガンの公準を体現しているからだ。

説明に使う「低次のプロセス」は、ハトやマウスやサルの行動実験から導き出した「双曲割引関数」という原理だけ。あとは、それを補強するための枠組みとしてゲーム理論とカオス理論を少々。これだけの道具で、文学や哲学が長い年月をかけて洗い出してきた「意志」の性質と、それが個人の中で形成されていくプロセスを描き出し、「意志」にまつわる「それってあるある!」というエピソードの多くを説明してしまう。しかも精神科医らしく、フロイトの概念まで説明してみせるというおまけつきだ。そして話は、「意志」の功罪とあしらい方、「意志」と社会環境との相互作用にまで広がっていく。

もちろん、著者も指摘しているように、ここで描かれたストーリーが全て正しいと言い切れるわけではない。この本の一番の意義は、「双曲割引関数」という世間一般にとって目新しい知見を広めたことでも、結論として提示された「意志」にまつわるストーリー自体の面白さでもなく、その間をつなぐ論考そのものにあるのではないかと思う。つまり、一般的な概念や合理論的な推論だけでは演繹できないミッシング・リンクを、行動実験から実証的に得られた帰納的原理を用いることで補ってみせるという痛快さだ。

決して読みやすい本ではないが、興味深い小ネタも満載である。(個人的には、現在の自分と将来の自分との間の異時点間交渉という反復囚人ゲームが面白かった。)巻末にある長めの訳者解説がくどいくらいに親切丁寧なので、まず先にこれを読み、折に触れてそこに立ち戻りながら本文を読み進めるのがいいと思う。 (gomame/2008-11-24)
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人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)
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ASIN:4788504480
新曜社(1993-06)
原著:Thomas Gilovich翻訳:守 一雄翻訳:守 秀子トーマス ギロビッチ
売上順位:1480
¥ 3,045(中古:¥ 2,600)

レビュー総評点:114
どうしてギャンブラーは繰り返し損をしても「今度こそ儲かる」と信じるのだろう...。
どうして占いは当たる(当たっているように感じる)のだろう...。
どうしてルーキーには「2年目のジンクス」がつきまとうのだろう...。

 人の心はさまざまな情報を自ら統合しつつ外の世界を認識しています。情報量は膨大ですから効率的に処理しなければならず、要らない情報は取り除かれ、重要な情報は他の情報と一緒にまとめられて単純な形にされます。この合理化の機能こそ、コンピューターには到底真似のできない、人の心のすばらしさです。

 ところが、この優れた仕組みがあるが故に、無いものを認識したり、意味の無いものに意味を見出したり、人はしばしば迷信や誤信や過度な自信に、極めてあっさりと陥ってしまいます。

 そんな人の心の不思議な性質について、本書は認知・社会心理学の視点から考察をしています。著者は学術的な心理学のエキスパートであり、多くの実証研究を踏まえながら説得力のある論を展開していきます。

 訳文の質の高さもあって文章は判りやすく、内容の充実具合とは裏腹に無味乾燥な学術書からほど遠い読みやすさです。アメリカでの話題が多いものの、心理学には縁遠い読者にも馴染みやすいトピックスが散りばめられており、読後には冒頭の問いの答えに気づくでしょう。

 人の心についての知的好奇心を満たすだけでなく、迷信や誤信にできるだけ陥らない為にも大いに役立つ本だと思います。 (阿楠/2008-09-03)
目から鱗が。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||
厚い本でしたが、一気に読んでしまいました。特に記憶に関することは
いかに先入観で汚染されやすいか、また、何故に短絡的に関連付けてしまう性質が人間にはあるのかが実験例と共に説得力をもって語られています。故に裁判などでは文章などの物証が証拠として重要視されるのだと改めて納得。日記をつけておいてよかった、と思ったことが私の実体験であったので。小難しい本かもしれませんが、読んでおいて損はしないです。ものの捉え方が確実に変わります。特にトンデモのもにはまりやすい人はぜひお読みください。(トンデモものにはまる人がそもそもこの本に出会うこと自体、まれかも。私も、もっと早くに出会いたかったです。しくしく・・。) (ハニーサックル/2003-10-22)
誇大広告はなぜいまだになくならないのか。迷信、ジンクスと呼ばれるものが、先進国でも幅を利かせているのはなぜか。怪しげな民間信仰が現れるのはなぜか。超能力者が減らないのはなぜか。
これらの疑問は全て人間個々が生み出す「信念」による誤解の結果である、と筆者は説く。実験社会心理学・認知心理学の準教授を務める筆者の主張の展開は非常に示唆に富んでいて、興味深い。また、「こうであるかもしれない」というあいまいな(この「曖昧性」が筆者の攻撃目標の一つでもあるのだが)論理展開で話を進めていくこともないため、科学教養書として安心して読むことができる。
人間も動物である。進化の過程で、外界から全ての情報を得ようとし、それを元に推論を立てたり、その後の行動の予測につなげたりすることは実際的ではない。そのため、必要最小限の情報に基づいた判断(=信念)を確立し、それに則って行動を行う。その情報の取捨選択の中にこそ、「誤信」の生まれる余地があり、冒頭に述べたような、第三者的に冷静に見た場合、眉唾的なものに走ってしまうことになる、と筆者は述べている。
「ものを幅広く見て偏りを排除する」ことが大切だとよく言われる。しかし、本書を読むとなかなかそうしたことは現実には難しく、「誤信」がいかに生まれやすいものであるか、ということが良くわかる良著である。 (ぶれぐま/2005-11-04)
迷信や誤信に引っかかるのは、人間の知性が拙いからではなく、実は極めて優れているからであるというい逆説的な事実が本書によって理解できると思います。事象が複雑に絡み合った世界の中で、因果や秩序を人間が如何に巧みに洞察するか、ということが「ヒューリスティクス」という概念によってわかりやすく説明されています。
生存のためには(とりわけ人間が進化した原環境である野生環境下では)物事の因果関係を見逃すことは即致命的なミスにつながることがあるので、因果の兆候を検知するとそれを確証する前に速やかに「実在する因果」として同定してしまうという(野生環境下では「正確さ」よりも「迅速さ」のほうがより重要になります)、いわば「生存知」とでも言うべき知性を人間は備えています。この知性は通常は極めて適切に「因果」を見出すのですが、それでも百発百中というわけにはいかず、実際には存在しない「因果」を存在すると誤認識することがあります。これがつまり迷信・誤信の由来なのですが、こうした迷信発生のメカニズムを身近な実例をもとに(例えばツキのような)丁寧に解説してくれています。
ロジカル・シンキングの入門書としての用も果たしているのではないか、と思います。本書の内容を理解すれば、「ルルドの泉」や「宝くじの当たる神社」、「地震雲」、あるいはテレビでよくある「性格テスト」のような迷信やインチキ実験のからくりを看破できるようになって、小気味よい気分を味わうことができるでしょう。 (マクシ/2005-05-26)
唯物論的立場からの考察 |||||||||||||||||||||||||
本書では、人間が思考のプロセスをスキップして、無意識に信じがちな迷信や超能力と言ったものを、唯物論的立場から考察、解説した本です。

人間がなぜ騙されてしまうのか、を追及する事は大変意義深いと思いますし、本書で例に挙げられた、湾岸戦争時のイラクによる原油放出ニュース(後に誤りだった事が判明)などは、その間に実際に起こっていた事が記録として残っている為、”どのように世界の人は騙されたのか”という著者の結論にも説得力があります。

しかし後半で例として挙げられた、信仰及び超能力と言ったテーマに於いては、「始めに結論ありき」(つまりそんなモノは存在しない!と言う考え方)で話が進められているように感じます。
ルルドの泉で、「めがねや、補聴器、杖は捨ててあるのに、なぜ義足が無いのだろう」と言う表現は、本書で奇跡や超能力を否定する立場にある著者自身の考え方と自家撞着を起こしています。

ロジックに凝り固まった人には痛快な本でしょうが、全てを素直に受け入れる事は出来ませんでした。 (jiateng4/2008-04-24)
魅惑的な目次通り、本文も人間を知りたい者にとっては魅惑的な内容。
人間がいかに信じやすく、自分に都合よく考え、あいまいな生き物かを、実験と例文で淡々と述べてゆく様がなかなかに好み。
読み続けると、何故情報が人づてに伝わると次第に変化するのか、その答えまでおぼろげに浮かんでくる。 (mitinoku_r2d2/2005-03-21)
 湾岸戦争(1991年)の時の事である。アメリカがイラク空爆を開始した直後、或る衝撃的な映像が、テレビを通じて、世界に流された。それは、原油にまみれた真っ黒な水鳥の映像であった。そして、その際、その映像に加えられた解説は、イラクが、ペルシャ湾に原油を放出した為に、ペルシャ湾が原油で汚染され、ペルシャ湾では、この様な深刻な環境汚染が発生して居ると言ふ衝撃的な物であった。
 この映像に、世界各国で、イラクに対する怒りの世論が湧き上がった。そして、一部の国では、「イラクに対して、戦術核兵器を使ふべきだ。」と言ふ声すら上がったのであった。--この「イラクに対する戦術核兵器使用の声が上がって居る。」と言ふニュースを聞いた時の衝撃は、今も忘れられない。
 ところが、それから間も無く、海流の速度などからして、その映像が撮影されたとされる場所で、報道が伝えた日に、「イラクが放出した原油」が海岸を汚染するとは、到底考えられない事が、指摘された。それから、テレビは、その水鳥の映像を伝えなくなり、更に後、湾岸戦争が終結して数ヶ月後、その海岸が原油で汚染された原因は、実は、何と、アメリカの空爆によって破壊された油井から原油が海に海に流れ出し、そこに流れ着いた為らしい事が、確認されたのであった。つまり、「イラクがペルシャ湾に原油を放出した」証拠は全く無く、それどころか、アメリカこそが、その水鳥を油まみれにした張本人だったらしい事が明らかに成ったのである。ところが、それにも関わらず、その映像が放送された直後には、世界中でイラクへの怒りが巻き起こり、一部では、イラクに対する戦術核兵器使用の声すら上がったのであった。--もし、あの時、あの水鳥の映像に関する解説がそのまま信じられ続けて居たら、一体、何が起きて居ただろうか?
 人は、騙されやすい。そして、騙されやすいが故に、「国際世論」すらもが、この様に、核兵器の使用にすら、容易に傾く事を、この水鳥の事例は語って居る。--人間は、どうして、これほどまで、騙され易いのだろうか?
 本書は、そうした人間の騙され易さを、様々な事例から分析した、アメリカの心理学者トーマス・ギロヴィッチ(Thomas Gilovich)の著作の日本語訳である。--心理学者である訳者(守一雄、守秀子、両氏)の日本語は、読みやすく、明確である。--本書を読むと、容易に騙され、踊らされるのは、カルト教団の信者ばかりではない事が、痛感される。この情報過多の現代社会で、人がどの様にして騙されるかを理解する為に、この名著が、多くの読者に読まれる事を切望する。
(西岡昌紀・内科医/オウム真理教信者による坂本弁護士一家事件から
 16年目の日に) (西岡昌紀/2005-11-04)
 The Skeptic's Dictionaryの自己欺瞞の項目にある「大学教授の94%は、自分が同僚より良い仕事をしていると考えている。大学生の25%は、自分が他人との協調能力では上位1%に入っていると信じている。大学生の70%は、自分が平均以上のリーダーシップを備えていると信じている。平均以下だと考える学生は、たった2%にすぎない。」は本書からの引用である。
 ほかにもテレンス・ハインズが書いた教科書、カール・セーガン最後の著作などにも、本書を参照し、引用して書いた章があるほどだ。
 
 これらのことからも本書の重要性は判るだろう。もちろん普通に認知心理学の領域でも古典的名著である。とくに人間の認知の機能そのものが、ニュートラルだと誤信を積み重ねてしまう仕組みになっていることを、実験を交えながら力強く示しているのだから。

 まさに誤謬・誤認・誤信形成の専門書なのだ。さらに読み物としても面白いのだから、もう大変だ。

 懐疑論者必読なのは当然である。実際に教材として採用している大学もあるようで、特別な知識が必要というほどではない。超常現象領域に関心を持つ向きは、立場に関わらず一読を推奨する。とはいえ昨今ではさらに洗練された類書も登場しているの、必読とまではいわない。 (ワカシム/2008-10-18)
論旨も明確で読みやすい。人間がいかに騙されやすいか、信じ込みやすいかということを科学的
に紹介してくれる。
超能力の問題、総合的健康法と呼ばれるものなど、具体例も豊富に解説されている。

マスコミなど、無数の事実の中から商業的に受ける内容、側面だけを故意に選んで、歪んだ
情報を流すというのは良くあることでしょう。

これだけたくさんの情報が氾濫し、インターネットの普及によって誰もが簡単に情報にアクセス
できる時代、社会科学者の役割は大きい。物事を正確に判断するための良書と言えます。 (モト松田/2008-12-23)
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急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1)
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ASIN:4797338121
ソフトバンククリエイティブ(2007-06-23)
翻訳:高橋 啓マルコム・グラッドウェル
売上順位:266
¥ 819(中古:¥ 499)

レビュー総評点:48
マルコム・グラッドウェルの「ティッピング・ポイント」の廉価版。

バズマーケティング、バイラルプロモーション等々、WOM(Word Of Mouth)周辺のマーケティングに対して、ネットワーク理論から切り込みを入れている名著。

この手のクチコミ関連書籍には3種類くらいあって、

1.クリエイティブ視点のバイラルプロモーション
2.PR視点のバイラルプロモーション
3.その他(ネットワーク理論、伝染病など)視点のバイラルプロモーション

本作品は「3」にポジショニングするんだけれども、その中では明らかにトップクラスの内容。

事例と原理・原則の部分が程よいバランスで含まれていて、読みやすく、わかりやすい。

この本を読んでから、上記分類「1」「2」の本を読むと大分客観的に読むことができると思います。


特に世に言う「インフルエンサー」言う概念を、

1.コネクター
2.メイヴン
3.セールスマン

という3つにカテゴライズしているのは秀逸。

正直この値段でこの内容はマストバイだと思います。

また、これからネットワーク理論に興味をもたれたら、アルバート・ラズロ・バラバシ氏の「新ネットワーク思考」を読むと、この世界にどっぷりはまれます。 (adman/2007-10-20)
予想に反して科学的 |||||||||||||||||||||||||
タイトルから推測すると、商品のマーケッティングに関する内容と思われますが、そうではなく、いわゆる「感染理論」が詳細に検討されています。全体の構成をしっかり掴んでおかないと、今何が議論されているのか混乱してしまうくらい、個々の議論は深いものとなっています。とにかく知的好奇心をくすぐられる本です!お勧め!
(加納 裕/2007-08-19)
爆発的なヒットに必要なもの

ものが魅力的であるのは最低条件ですが、

・ちょっとした記憶に残る工夫
・勝手に良さを教えてくれる人
・勝手に広めてくれる人
・勝手に売り込んでくれる人
・大勢の人に広まる背景

、、、などなど

ほとんど無駄なく
筋道立てて解説されているように思えます。

何かを世の中に広めたい、と思っているなら
これを読んで損はないと思いますが、いかかでしょうか? (まーい/2009-02-07)
さまざまな事実と照らし合わせながら、どのように口コミが広がっていくのかを
教えてくれ、それを元に自分の仕事の場合は、、、と考えさせてくれる。
自分の場合は、文字数が多く、難しく感じた。訳本だから仕方ないかなとも思う。 (三河/2009-06-02)
小さな変化がなんらかのかたちで大きな結果をもたらす。
これを、伝染病の伝播にみたてて、感染がいかに起こり、臨界点に
達し爆破的な事象を生み出すか、を、タマネギの皮をむいていく
がごとくに、メカニズムを分析していくさまは、ワクワクする。

その3原則を、伝染病の蔓延過程を事例とすることで、
(1)少数者の法則、(2)粘りの法則、(3)背景の力、とする。
そして、伝播過程におけるさまざまな役割を抽出し、感染をスタートさせる
類型を、「媒介者」「通人」「セールスマン」などに分類し、それぞれの
通過点に果たす役割を、豊富な事例を用いて、解明していきます。

本文庫文では、感性マーケティングで著名な小阪祐司氏の解説が
巻末についていて、この解説を先に読むことで、本文の概略をつかむこと
ができる。

さらに、自分でティッピング・ポイント(「傾く」しきい値)をつくり
あげることができるというメッセージがあり、小さなことが、結果として
大きなブームを作り上げる。

さらに、そのブームの先のブームが去る
メカニズムにも考察が及んでいて、セサミストリートやハッシュパピー、
さらには、梅毒など本物の伝染病や犯罪率低下など、これでもかというほど
事例を引用し、かつ、追跡し分析し、ティッピングポイントを生み出す
フレームワークを類型化している、との執念に敬服します。
(佐倉ごるふ/2009-04-29)
伝染病のような速さで広まる流行や情報、
その発信源と仕組みを探る。

誰も履いていなかった時代遅れの靴、
荒廃した街の安全、
ニュースキャスターの表情から読み取る大統領選の行方、
クチコミから始まったアメリカ革命。

上記の例を分析した結果、
人は気付かぬうちに自分の役割を担っているという、
メイヴン、セールスマン、コネクター等々、
あなたの特性はどれに該当する?

ティッピング・ポイント(臨界点)を超えた先にある状態を
持続させることも重要だと感じた。

大切なコトは、わかりやすく翻訳することであり、
誘発するシグナルを考えることである。

集団が巨大化する時の危険性や
バンドエイド的応急処置広告の利点。

ついでに、タバコで鬱に!? なんて話や、
毒煙の中毒(喫煙感染)から退散する2つの戦略など。 (ウェブ担当/2009-04-14)
繰り返しが粘りになる ||||||||||||||||||||||||
本書は伝染病のように流行が広まる現象を明らかにした書籍である。特に印象が残ったのは「粘り」についてである。感染を継続させるためには、メッセージに「粘り」が必要とする。情報を記憶に残すための工夫である。「粘り」をもたらすものとして、人気テレビ番組『セサミ・ストリート』や『ブルーズ・クルーズ』を例に繰り返しの効用を指摘する。
一見すると繰り返しは退屈である。同じ経験を何度も追体験させられるのはかなわないと考えがちである。しかし、体験する度に全く異なる受け止め方をすることもできる。これは私にも思い当たることがある。私は複数の市民メディアに東急リバブル・当給付土讃とのマンショントラブルについての記事を書いた。
読者の中には「もう東急批判はいらない」と反発のコメントを寄せる人もいた。しかし、新たな記事で東急批判が繰り返されると、「それでこそ林田記事」と喝采される。たまに東急批判を言及しないと「林田記者の記事は東急不動産との紛争に関連づけなければ読者は納得しないよ」とコメントが寄せられる。表所の表現を借りるならば、東急批判は飽和点に達する。それからノスタルジアが始まるのである。
(林田力/2008-10-10)
この本の特色: ある地点・時期を境に、ブームが爆発的に広がったり、
       犯罪が激減する理由を、3つの原則を軸に具体例を豊富に用いて
       解説した本。原書のタイトルであるティッピングポイントとは
       「或る考えや行動が、感染症のウィルスの如く急速に広まる
       まさにその瞬間のこと」。例えば、バナナダイエットの場合、
       マスコミが全国ネットで紹介したその瞬間がこれに相当する。
        全編を通じて、我々人間の従来の常識に基づく先入観がいかに
       誤っていて、それがいかに根深いかが繰返し解説されている

この本の要旨: 著者によれば感染=ブームの広がり が起きる上で重要なのは
       以下の3つの要素であるという。
       1:少数者(ブームの広がりの初期には特殊な能力を持つ3種の
         人物が関係する。ただし3種全て必要というわけではない)
       2:粘り(或る考えは、それが重要でありさえすれば必ず
         伝えたい相手の記憶に刻まれるとは限らない。提示の仕方
         如何によって決まり、それには実は些細な要素が左右する)
       3:背景(人間は、実は自分がその時々に存在する場所、環境に
         敏感に反応する、時には完全に支配される)

この本の結論:些細な変更や工夫によって、大きな成果を生むことが出来る
       (大きな成果には、必ずしも大きな行動が伴うとは限らない)
       手当たり次第に周囲の人物に働きかける必要はない 少数の
       特殊な人物に働きかければすむ

著者が一番言いたいこと:上述したように、この本には人間の脳の処理には 
 限界があること・また人間が環境に非常に影響を受けやすい事を、
 様々な実験結果の提示を通じて何度も解説し、結果従来の常識、
 つまり先入観や思い込みに基づく直感は誤りであるとしている。
 (セサミストリートの例では、製作スタッフがある実験を行った結果、
 従来の常識が誤りである事を発見する件がある)
  そしてその思い込みは人間それ自体の基本的な性能に基づくため
 容易に克服できるものではない。しかし、大きな成果には必ずしも
 大きな行動が伴うわけではなく、些細な事(常識にとらわれていたら
 見過ごしてしまうような)に鍵があるのだから、常識を疑い柔軟に考える
 事ができれば我々のような無名の人物にも潜在的に社会を変えうる力がある。
        
私の感想:私はこの本の評価を4にしました。
     理由は、章立てが分かりやすかった事(目次・見出しが詳しい事)
     次に、読みやすいように文章が構成されていること
     (先ず分かりやすい物語から始まり(平易な文章)すぐ後に
     詳しい解説がくる。本自体はボリュームがあるが難解ではない)
     3つ目は、大事な文章は太字で強調されていること
     最後に、本の一番最後にこれまでのまとめをきちんと書いて
     くれているため、理解が散漫にならないですむ
      星が1つ減っているのは以下の理由です。
     1つ目は、できれば各章にまとめを付けて欲しかった事
     2つ目は、これは私自身の問題ですが、著者の言いたいことは
     分かったつもりですが、完全に腑に落ちた、という感覚が無い箇所
     があったからです。少数者の法則では、3種の少数者について
     分かりやすく説明してくれていますが、そのような人物を、
     私は個人的に知り合いに持っていないのです。
     「あー○×のことか!媒介者って彼のことなんだ」っていう様な
     ガッテンが無かったわけです。交友関係がすごく狭いからです。 (大阪のビジネスマン/2009-05-25)
「感染」をキーワードに、突然世の中で何かが広がるメカニズムを解説しています。
ティッピングポイントの文庫版らしい。ティッピングポイントは手に入らなかったので、
こちらを手に入れました。

ジャンルを問わず、「感染・拡大」した事例がもりこまれるため、逆にわかりにくくなった感がありますが、キーワードは太字で書いているので、僕はキーワードを追いかける形で最初は斜め読みをしました。(それでも十分、概略は汲み取れます。)

何かを広めようと思っている人は知っていてもいい内容ばかりです。
逆説的に言うと、熱意、情熱でただただ頑張っても、「あなたの提供する物、サービス」が売れないヒントが隠されています。 (インタプリタ/2009-06-13)
題名に惹かれてネットで購入、しばらく読んで以前購入し読んだティッピング・ポイントの文庫判であることに気付きました。以前読んだのは5-6年前ですが、気付いたことが3点あります。
1)当時も良い本だと思いましたが、今回も最後まで面白く読ませて頂きました。私の記憶に断片的にしか残っていないのにも少しビックリしましたが、内容が全然古びていません。2)本書は人の意思決定がどのようにされているか、情報がどのように集団内で拡がっていくか、感染と同じ視点でとらえようとしてます。しかし、ネットワーク理論の本ではありません。3)著者はジャーナリストで科学者ではないようですが、それが本の構成にも現れていて話題があちらこちらに跳ぶ点があります。個々の話は確かに面白いのですが、論点がややぼやける感じがあります。そこがちょっと残念でした。

しかし、多くの人にお薦めできる本だと思います。 (neurologistsk/2009-06-06)
モノが売れにくくなっている現在で、題名が気になり、今の情勢の中でも役に立つのかどうかも見てみたくなり購入しました。

商品が急に売れる、情報が一気に拡散することをマーケティングに生かそうという機運は高く一般には「口コミ(WOM)」といったり、インフルエンサーマーケティングと言われています。それらの場合、多くは事例が語られることが多く、感心はするのですが、マーケティング手法としての再現性に乏しいというのが私の実感でした。

この本はそれらの構造を明確にしているので、非常に判りやすく、また優れた点だと思われます。例えば、情報が拡散する際には「少数者の法則」に則り、そこで媒介者(コネクター)、通人(メイヴン)、セールスマンと呼ばれる役割を負った人々が活躍しているという構造は、具体的であるので情報拡散がイメージしやすい。
これは、まだ一つの仮説だと思われますが、マーケティングの手法として実践しPDCAに基ずいて精度が高まる期待が持てます。

この手のマーケティングに興味のある方に、お薦めできる一冊です。
(itgaki/2009-04-12)
いわゆる《流行現象》と、その背後に隠れた《法則性》を、科学的な切り口で分析した、画期的なマーケティング理論です。流行現象の裏側にある複雑な原因を、実に、分かりやすく明快に描いています。後は、この理論を、どう応用するかです。こういうビジネス系の本は、最終的には、読者の応用力が問われます。基本原則を理解したら、最後は、自分の頭で考えるしかないのですね。大変、勉強になりました。 (新谷広規(ビジネス歌人)/2009-04-06)
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第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
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ASIN:4334961886
光文社(2006-02-23)
翻訳:沢田 博翻訳:阿部 尚美M・グラッドウェル
売上順位:899
¥ 1,575(中古:¥ 1,144)

レビュー総評点:194
「ひらめき」の力を得る(というか確かなものとする)には「知識」と「経験」が必要だ。しかし、どのようなプロフェッショナルも「偏見」によってひらめきの力は鈍る。では「偏見」をなくすには。。。
結局これはノウハウ本ではなく、事例集なのだが、読むだけで「ひらめき」の力がえられると思うほうが間違っているか。
やはり大切なのは「知識」を得、「経験」をつみ、謙虚に人に、事象に接すること。それにより「偏見」から少しは逃れることができるかも。
事例は豊富でそれぞれが示唆に富む。
医者が訴えられる可能性は、医療技術の高さには関係はなく、いかに患者に説明を尽くしたか、丁寧に扱ったかに関係する。
全米一位の車のセールスマンの極意。一瞬でお客様のニーズがわかる、お客様を偏見の目で見ない。この話は実は説明は逆で、お客様を偏見の目で見ないことの積み重ねで、お客様のニーズがわかる「ひらめき」が鍛えられた、という話だと思うが、どうか。
顔の表情だけで、嘘や部族の性質まで見抜く心理学者。これは長い時間の観察の成果でもある。等々、事例に触れるだけでも読む価値あり。
決して「ひらめき」は才能ではない。 (camera/2008-03-08)
直感を熟考して説明した本 ||||||||||||||||||||||
人間の直感、理屈を越えた直感的な何か、について考え、研究した本です。
第4章「瞬時の判断力」の章にはアメリカでのインプロシアターの例もあげられており、インプロシアターとそのトレーニングに注目した筆者は、即興芝居が行き当たりばったりでも無秩序でもなく、「重圧にさらされた動きの速い状況で、瞬時の認知によっていかに正しい判断を下せるかどうかは、訓練とルールとリハーサルで決まる」と書いています。
私たちが無意識に行っている、「考える以前の瞬間の判断」「直感」といったものに興味がある方に参考になる一冊だと思います。
(kaji/2006-04-05)
「一瞥の力」を鍛える、とても実用的な心理本 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原題を"Blink"という本書、邦題が『第1感』ですが、私は「一瞥力」ってことか、と感じました。
いろいろ考えて結論を出すよりも、最初に感じた「なんとなく」のほうが本質を突いてて正しい判断であることが多い。こういう経験はみんなあるでしょ。本書は、それを理詰めで検証し、自信を持って「最初のなんとなく」で決断できるようにトレーニングできる本です。とても実用的な心理学の本。

具体的なエピソードをつらねながら、人間の感覚・認知メカニズムがどうなっているか、教えてくれます。エピソードはビジネス場面に即したものが多く非常に面白い。
「古代ギリシア彫刻が売りに出されたけど、これは贋作なのか真作なのか」
「何気ない夫婦の会話から、将来離婚するかどうかがわかる」
「本人を面接するよりも、部屋を見せてもらうほうが性格がわかる」
「“黒人=悪・不穏”といった無意識の偏見を克服するには」
「顧客満足度が高く成績の良い自動車セールスマンと、並みのセールスマンの大きな違い」
「米軍大演習で、ハイテクで武装した正規軍が、フセインもどきのならず者軍に敗れたのはなぜか」……

私の個人的な経験ですが、仕事がデキる人はみんな決断が早い。「今夜一晩考えさせてよ」と言う人は、例外なくダメ。本書を読むと、その理由がはっきりとわかります。そしてあなたも、勇気を持って正しい即断即決ができるようになります。
本書はとても実用的で、ビジネスにすぐに役立つ、何より面白い、大変満足度の高い本でした。 (不審な言動/2006-03-08)
第1感というよりは、 ||||||||||||||||||||||||||||||||
知性で補完してしまうところに陥穽がある、と言う話ではないだろうか。
時間の長短はともかく、いずれは判断は下さなければならないものだ。
その判断が時として、判断材料が脳内で補完されることによって誤ることがある、ということを説明した本だと思う。

「人は見た目〜」というタイトルの駄本がベストセラーだが、「第1感」の方が見た目、第一印象については誠実に解説してると思う。

思うに、第一印象で人を決めてしまうのはよいことではない、というような美徳・道徳観念が人をミスリードしてしまうんだろう。
実際、ポジティブな第一印象は肯定されがちなのに、ネガティブなそれは「見た目で決めるのは良くない」と言われてしまうでしょ?
違和感というものをもっと信じた方がよいかもと思いました。

ちなみに主にエピソードに終始してる感があるので、その「第1感」とやらを学んだりできるような本ではないです。 (バイク犬/2006-04-01)
何だこの面白さは? |||||||||||||||||||||||||||||||
「直感」とか「勘」についての本である。
「あの人は勘がいい」などとよく言うが、そもそも「勘」とは何なのか、
いったいなぜ当たるのか?
本書はそうした疑問に、あるいは今までは疑問にすら思わなかったことに、
気持ちよく答えをくれる。
豊富な事例にはことごとく発見と驚きがあり、読み終えたあとは
自分を取り巻く世界が以前とは違うもののように思えた。
知的な刺激にあふれた、全く新しいタイプのスリリングなノンフィクションだ。 (newnew/2006-03-01)
毎日高ストレス下で瞬時の判断を迫られている身としては物足りなかったです。

著者は「第1感」を多くの人に知ってもらい、利用されることを望んでいます。
第1感とは次の2つを合わせた力です。
・少しの情報だけで本質をつかむ力
・理由は分からないが、そうなることを感じる力
例えば、15分の夫婦ゲンカのビデオを見ればその後別れるかどうか判断できる学者、サービストスが上がった瞬間にダブルフォルトを見抜くテニスコーチが具体例として登場します。

とても素敵な力なのですが、第1感は誤ることもあります。ですからそれを防ぎ、向上させるための方法が書かれています。

豊富な取材と資料に基づいた(著者はもともと記者)具体例の多い読みやすい本です。

しかし次の点で私にとっては「実用レベル」とは言えません
・第1感のメカニズムに触れていない
・経験以外の向上させかたが書いてない
・瞬間的判断の際の思い込みの除去の方法についての記述が少ない
(さどる/2008-12-20)
示唆に富んだ、刺激的な一冊。 ||||||||||||||||||||||||||||||
読んでみて、う〜ん、人間って、こんなに無意識に支配されているのか〜、と、少し怖くもなった。
でも、「じゃあ、どうしたらいいのか?」というところまで、ちゃんと書いてあるので、救いがないわけではない。
そこが、本書のよいところかな、と感じた。

特に印象に残ったのは、第6章の「心を読む力」。
極限状況に陥った警官たちが、善良な市民を4人がかりで41発も発砲して殺してしまった事件が、どのようにして起きたのか、とか。
自閉症の人が映画を観ている時の目線の動きが、自閉症ではない人とはどのように違うか、とか。

また、第5章「プロの勘と大衆の反応」も、非常に参考になる内容。
市場調査って、必ずしも当てにならないんだな〜、ということがよく分かった。

第3章「見た目の罠」も、ちょっとびっくり。
というのは、恥ずかしながら、自分が実は無意識的な先入観に支配されていたことに気づいたから。

全体に、とても興味深い逸話が満載で、飽きずに読了できてしまった。
示唆に富んだ、ある種、刺激的な一冊。 (猫村しず/2006-07-09)
資格試験の勉強をしているとき、
謝った肢を選ぶのに「ぱっと見」で判断出来る事に気付きました。
ぱっと見た瞬間、「あ、これ違う」と言うのが分かるんです。
理由は後からついてくる、みたいな?
なんでだろう、と思いこの本を読みました。

結果、心から満足できる答えは得られていません。
でも、経験が第一感をより強固なものにする、と言うのは納得できます。
実際私の経験も、資格試験が間近に迫った頃の話だったので・・・
(勉強初期には全く感じられなかった感覚でした。)

第一感が正しい事もあるし、間違う事もある。
って結局どっち?が本当の感想です。
ただ、冷静さを保てなければ、第一感が間違った自信になりえる
ということは、きちんと知っておかないと。
文中に出てくる「輪切り」を、まだいまいち理解しきれていないので
もうちょっと深く読もうと思っています。
(なずなっくす/2008-09-14)
コピーがひどすぎる |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第一印象や直感のもつ素晴らしい力と、それを歪めてしまう要素について
書かれた本で、なかなか興味深い。
しかし、この本につけられたコピーは何なのだ。
売るためとはいえ酷過ぎる。
「データ、論理、会議はもういらない ひらめきで判断する驚異の思考法!」
だと?
どこにそんな内容が書かれている?
この本はいくつかの心理学実験や事件を解説しているだけで、実用性は低い。
著者には悪いと思うが、内容でなく、売り方がひどいので最低の評価をさせていただきます。 (クラ/2006-04-08)
 第1印象の正しさについて、あれやこれや論じている本です。
原著はアメリカでベストセラーリストに1年間も載りつづけるほど話題になった、とのこと。

 アメリカのある美術館が古代ギリシャ彫刻を購入しました。
 いろいろな科学的検査で本物と鑑定されましたが、美術鑑定家たちは一様に、「違う」と感じ、「まさか購入していないですよね」と心配してくれました。美術館の目玉となる作品を求めていた学芸員は、科学的鑑定結果を頼りに彫刻を購入しましたが、あとで、やはりニセモノと分かります。
 なぜ、美術鑑定家たちは一目見ただけで贋作と見抜けたのか?
 本書は、その秘密を追うことからはじまりました。

 とはいえ、本書は単純な「人間能力礼賛」本ではありません。
 むしろ、先入観による判断誤りの例、誤った第1印象のこわさを、これでもか、これでもか、と並べあげてくれます。

 夫婦の会話を録画した15分のビデオを観察して15年後に離婚しているカップルを見分ける、という実験を著者自身が受けた時のこと。ジャーナリストとして多くの人間に接してきた著者には、正確に見分ける自信がありました。しかし、正解率は5割。
 あてずっぽうだったとしても正解率は5割なのですから、結果は散々です。
 その道のプロは、4つの感情に注目しさえすれば見分けられる、とタネあかししてくれました。(4つの感情の内容は、本書を参照ください)

 第一印象に関する、あれやこれや全ての内容が大切な本書ですが、私なりに無理やり結論を抜き出すと、
  どうやら私たちは、自分の得意なこと、いつも気にかけていることに
  関しては、経験と情熱で第一印象の質を高めていけるらしい
ということのようでした。

 あまり論理的な期待を持たず、本書に載っている「理屈以前」の事例をお楽しみください。 (くろやぎ/2006-06-13)
中途半端な印象 ||||||||||||||||||||||||||||
常識的には到底信じられないほど少ない情報から、多くの情報を得る人々の実例が、色んな分野にわたって豊富に挙げられているところは実に面白かった。

しかしそれが結局何なのかについて明確な結論が示されていないのがまず不満である。

それでも読み手の方で補って読めば、不思議な判断力が生まれるのは、経験と分析によって練り上げられた勘、つまりプロの技によるものと著者は考えている(それも自信なさ気に)様な印象を受ける。

だがそれではこの本の価値は半減してしまう。なぜならこの本を手に取る読者の中には、プロの能力を知りたいのではなく、普通の人間にも使えるような不思議な能力について知りたいと思う人も多いと思われるからである。 (オスカー/2006-03-15)
感性や、一瞬の判断の正確性というものに興味があったので、この本を読んでみた。
事例も豊富で、読み物として面白いことは面白いし、参考にはなったのだが、ぐーっと引き込まれるような楽しい読書はできなかった。
学術的な裏づけをつきつめる本でもなく、読み物としてすごく面白い本でもなく。ちょっと中途半端な印象の本だった。 (久保田夏彦/2009-01-19)
マルコム・グラッドウェルの著書は、かなり独創的な視点と豊富な話題で魅力的だ。

「第4章 瞬間の判断力 論理的思考が洞察力を損なう」は、一読の価値があります。

p124 彼は部下に「支持は出すが諸君の行動を支配はしない」(中略)
「つまり、全体的な指示や作戦の目的は私を含む指揮官が伝えるが、戦場に出た部隊は上からの細かい指示を当てにするな、ということだ。……」

第6章 心を読む力 無意識を訓練する
感情は顔の表情から始まる
p211 顔に現れる情報は心の中で起きていることを示すただの合図ではなく、ある意味で、心の中で起きていることそのものである。

彼女の怒った顔を見た時、「本気で、怒っている」と思った瞬間、手遅れになることもある。
それ以前に、この本を読み返して「第1感」を鍛える必要性を感じる。

p238 最近ではパトカーには二人乗せずに、一人だけ乗せるように、警察署の多くが方針を変えてきている。

なぜ、パトカーに警官が一人のほうが良いのか、興味深い内容です。

人の行動心理を考える上で、とても貴重な1冊である。 (ビタミン・トム/2008-09-18)
表紙にひかれて買ってしまった。

人間の無意識の持つ力というものについての本。
人は、知らないうちに物事を「輪切り」にして考えているらしい。
だから、必要最小限の情報をとらえてそれなりに
正しい判断をすることができる。
そして、その能力は誰にでもあり、訓練することが
できるらしい。
その実例や検証実験についてたくさん述べられている。

たくさんの例について触れているので、
すんなりと読むことができた。
個人的には、瞬時の判断が必要な場合には、
過剰な情報や論理的思考が悪影響を及ぼすというのが
印象的だった。

なかなかおもしろかったです。 (nissy1121/2008-03-24)
 後に本書が手元に来たのはちょうど科学者が書かれた脳の本を何冊か読んだ後でした。相乗効果があってよかったと思います。一見テーマは違うのですが、よく考えてみると、脳の神秘を貫くトンネル掘り(科学者・研究者)の見学のあいまに、山の向こうからこちらに向かって掘り進んでいる別働隊(科学者ではない人々)にも気付いた、ということになります。
 誰もが無意識に判断する能力を持っています。進化の過程でそれが平均的に有利に働いた結果なのでしょう。平均ですから、いつも正しいわけではありません。この”直感”と時間のかかる”合理的判断力”を使い分けられるかどうかが、総合的判断力の程度をきめるのでしょう。
 「言葉としてあらわした瞬間に、思考が制約をうける」といった内容にははっとさせられました。特にビジネスでは、こんがらかった情報の塊を、ある軸・平面を設定し写影して情報量を圧縮することでわかりやすく解説するようなことが必要になることがありますが、この「わかりやすさ」というのはけっこう曲者です。操り方によって「冷静な分析」にもなれば「老獪な詐欺」にもなりえます。謙虚な気持ちを失うとたいへんなことです。成功した「軸・平面」も、いつも固定でいいわけがありません。このあたりの戦略を日頃時間をかけて作っておかねばなりません。

 帯には、”全米連続52週ベストセラー&34カ国で翻訳”とあるので、数百万(あるいは数千万?)の読者がついたことになります。そのうち一定の割合で、この本のナレッジに触れ、経験や知識に照らし合わせて確認し、自分の知覚・認識・判断の限界とバイアスに気付き、よりよい人生を送っていく役に立てる人がいるでしょう。
 科学的な実験の積み重ねを行う科学者も勿論必要ですが、その中身を本書のような形で編集して出版する記者・ライターの役割も大きいですね。
(jimmy/2006-11-13)
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それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条
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ASIN:4152084391
早川書房(2002-08)
原著:Kent M. Keith翻訳:大内 博ケント・M. キース
売上順位:4966
¥ 1,260(中古:¥ 760)

レビュー総評点:199
心にしみわたる ||||||||||||||||||||||||||||
逆説の10箇条だけでも、何度も繰り返し読む価値があります。人の評価に左右されがちな私ですが、どんなことがあっても、周囲の評価より自分の評価、倫理観、価値観が大切だということを、読むたびに思い起こせます。味わって、何度も読み返せる本です。説教臭さがないのもいいです。最近読み返しているのですが、原書も、オーディオも良いです。この逆説の10カ条のみを、神田昌典さんが翻訳して、ブログでも紹介しています。が、原書と照らし合わせてみると、この翻訳の方がしっくりきます。また、この本に共感して、知り合いに差し上げることが多くなりました。 (ぽかぽか/2005-03-20)
魂のゴール |||||||||||||||||
ハーバード大学2年、19歳の時に書いた「リーダーシップの逆説10カ条」。これは高校の自治活動で活動しているリーダーのために書いた小冊子の一部だった。

それが著者も忘れていた数十年後、色々なところで目に触れ始める。
極めつけはマザー・テレサがなくなった1996年。マザー・テレサがいた「カルカッタの孤児の家」の壁にその言葉は書かれていた。
マザー・テレサ、あるいは彼女の仲間が、「その」言葉を認めてくれていた。

19歳にかかれた言葉であろうが、100歳に書かれた言葉であろうが、重要性に変わりはない。
ここにある10カ条は、そのエピソードと共に深く心に突き刺さる。
少しずつでよい。
この言葉に近づいていく努力が己の魂を高めていくのだと思う。 (john/2006-04-02)
本当!その通り |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
誰かを立てれば誰かが...
何のためにやってるのか? 
自分でも分からなくなってました。
この本を読んで
そうだ。
いいんだ。
  
特に逆説の十か条は響きました。
このまま続けようって思いました。
(以下引用です。)
 
逆説の十か条
 1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
   それでもなお、人を愛しなさい。
 2.何か良いことをすれば、
   隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
   それでもなお、良いことをしなさい。
 3.成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
   それでもなお、成功しなさい。
 4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
   それでもなお、良いことをしなさい。
 5.正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
   それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
 6.最大の考えをもった最も大きな男女は、
   最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
 7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
   それでもなお、弱者のために戦いなさい。
 8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
   それでもなお、築きあげなさい。
 9.人が本当に助けを必要としていても、
   実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
   それでもなお、人を助けなさい。
 
10.世界のために最善を尽くしても、
   その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
   それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
 
そんなにだいそれたことは出来ないけど、
心に留めておきたいなって思ったので、紹介しました。
支えてくれる一冊です。 (ウツミトオル/2005-11-14)
世の中がこんな考え方の人ばかりなら |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
何かとルールを守らない、常識の無い人が多い世の中で、私は「こうだ」と
強い意志の基に実行出来る人は少ない。
この本を読むと、打たれても打たれても「私はこうだ」と自分が確固たる存在
としてあることは非常に大事な事だと考えさせられる。
「逆説の10カ条」老若男女を問わず是非一度読んでもらいたい。
世の中がこんな考えの人ばかりならもっと素晴らしい世の中になっていると思う。 (モト松田/2004-08-05)
それでもなお....というのがいいですね。
世の中はたしかにいろいろ変わった人、依怙地な人、朝から晩まで不平不満ばかりいっている
人、人の気持ちの全くわからないと思える人、など実際たくさんいますよね。
会社においても人間関係で疲れ、嫌になることがあります。
それでもなお、人を愛することができるのか、我慢できないような状態になることも未熟な私
にはあるんですが。

結局、人を愛したことしか自分の財産にならないような気がします。
自分の子供だったら、悪さをしても、性格が悪くてもやはり愛していますよね。
すべての人を自分の子供のように愛せるのか? そこまでの器は自分にはまだ全然ありませんが。
(/2008-12-29)
「逆説の十ヵ条」すべて出来ていれば聖人君子?

そんなことはないと思います。

深く考えると、正常な人間として生きる指針が書かれています。

私は、全然出来ていない項目が多いですがあなたはどうですか?

「逆説の十ヵ条」

1、人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。

2、何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

3、成功すれば、嘘の友達と本物の敵を得ることになる。
それでもなお、良いことをしなさい。

4、今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

5、正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。

6、最大の考えをもった、最も大きな男女は、最小の心をもった、最も小さな男女によって打ち落とされるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。

7、人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。

8、何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。

9、人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。

10、世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちをうけるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

(大西 博之/2006-12-27)
「逆説の十か条」を読むだけでも価値があると思います。

壁に貼ってしばらく眺めています。もちろん、行うのは簡単ではありませんが、ふとした時に、落ち込んだ時に眺めるだけで慰められ、勇気が出てきます。 (ハッピーチーコ/2008-11-25)
このとおりだと思います…が、私のような凡人には手の届かない『聖人君子』の世界のように感じます。内容は、すべて納得できることばかりです。頭で考えて納得できても動けないから 悩むわけで…さらに落ち込みそうです。「不屈の精神で信念を貫き、乗り越えて、人を愛し続ける」ということは大切です。ただ、失敗して、失敗して、失敗しても…それでもやる価値があるんだよ…そんな『物語』がないと この本を本当に必要としている人のこころ には届かないのではないでしょうか。
私の読み方が浅いのかもしれませんが... (なんちゃって、お遍路くん/2005-11-17)
題名どおりの内容です。 このような題名のものは「きれい事」と嘲られそうな感じがして公には読めませんでした。
しかし、この本を読んでからは自分の意志で自信をもって行動することがどんなに大事なことなのか気づきました。
「自分が自分自身でいる」ということがどういうことなのかを気づかせてくれる一冊です。 (hide/2009-02-15)
10ヵ条はコピーして手帳に貼ってます。

しかしながら図書館で探して読む程度で十分。 (なかなか/2009-01-04)
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探すのをやめたとき愛はみつかる―人生を美しく変える四つの質問
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ASIN:4422113968
創元社(2007-07-31)
翻訳:水島 広子バイロン ケイティ
売上順位:14951
¥ 2,310(中古:¥ 1,800)

レビュー総評点:129
「4つの質問」と「ひっくり返し」により、シンプルにして衝撃的、かつ見事に、
人間の認知の歪みを自覚させるメソッドを紹介しています。

<4つの質問>
 ・それは本当ですか?
 ・それが本当だと、絶対に言い切ることができますか?
 ・その考えを信じると、あなたはどうなりますか?
 ・その考えがなければ、あなたはどういう人になりますか?

<ひっくり返し>
 ・その考えの「主語」「目的語」「肯定/否定」などを転換してみる。
 ・それにより、あなたはどのような感覚を覚えますか?
  (元の考えを抱いているときと比べてどうですか?)
 ・ひっくり返した後の考えが、元の考えと同じくらいかそれ以上に
  本当であることを示す、三つの実例を挙げてみてください。

本書の中盤で、セッション例がいくつも紹介されていますが、
これを丁寧に(自分の実感に引き寄せて)読み下していくことで、
自然と自分の中に癒しがわき起こってくる、そんな一冊です。

ぜひともご自身でも、上述のフォーマットに従って自問してみてください。

# ただし最初のうちは、誰か....NLPなどの心理メソッドを会得した人;クライアントの
# 混乱をきちんと受け止めて収拾できる人が望ましい....にリードしてもらった方が
# いいかもしれません。 (Tazya@Awakeners/2007-11-20)
自分の思考癖に気づく |||||||||||||||||
自分がいかに無意識に自動的に思考にとらわれいるか、動かされているかを気づかせてくれる本です。読みながらワークをしていただければ、思考が混乱・苦痛の元であり、それから自由なとき幸せは既にここにあったことに気づくでしょう。
(シロ/2008-04-28)
 この本はなかなかいいです。
 國分康孝さんなどの論理療法を思い出します。

 「誰かに愛されなければ自分は生きていけない」、
「人は自分に敬意を払い優しく接するべきだ」とかいう歪んだ思考、
歪んだ信念が自分を不幸に、惨めにしていることを
気づくことが大切なようです。

 この本の著者は、本書の中で、
その考え(無意識の固定観念)は本当ですか、絶対に本当ですか、
もしその考えを受容するとあなたはどうなりますか、

もし逆にその考えを変えて、もし修正を加えたらどうなりますか、
など具体的な方法を懇切丁寧に具体例を挙げて説明しています。
(ひっくり返すという表現です)

 ものを理性的に正しく考えることが得意な人が、
もしコツをつかむと、とても人生が楽に幸いになるような
気がします。
 ただ、考えることが苦手な人や、
自分を変えることに抵抗が強い場合は
向かないかもしれません。

 信念を修正し正しい文章(思考)に
作り替えるヒントが満載の本です。

 もし、どんな時でも、
「ツイてる」「それはよかったですね」と自分自身に
言える人なら(よかった理由は後から考えたらいいのです)、
ますます受け入れやすい内容です。

 どんなことの中にも良いことは
隠れているんですね。おすすめです。



 

 
  (ご機嫌たまの宅配書店/2008-08-31)
いろいろ行き詰っていたときに相談していた人にこのメソッドをやってもらったことがあります。その時はバイロンケイティのワークだって知らなかったんですけど、そしてそのやり方にはその時にどうもぴんと来なかったです。そうこうしているうちに問題から離れてじっくり考えてみると、どうも相談していた人にやってもらったこれが一番腑に落ちました。
 そのあとこの本にめぐり合ったのですが、ああこの時のあれはこれだったんだなともう一度腑に落ちました。正直、一人でやるのは難しいと思います。悩みが深いようだったら専門家に相談したほうがいいとは思います。しかし、これを読んで、問題のアプローチの仕方はいろいろあるということがわかれば、それはそれでしめたものだと思います。やさしい記述で実際的でわかりやすい書だと思います。 (リリートヨタ/2008-05-08)
宗教でなく、論理的に日常の対人関係や自らに与えるストレスな思考を明確にできました。
±0の方向の本ではなく+方向に向っている本だと思います。
一読してみる価値は値段以上に十分有ります。 (ek/2009-05-21)
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平均点:4.5
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w:14 h:20 411page
企画書提案書大事典
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ダイヤモンド社(1999-01)
高橋 憲行
売上順位:6343
¥ 2,940(中古:¥ 1,999)

レビュー総評点:3
企画書をいきなり書けといわれると大変戸惑います。企画書を書くために何を準備すれば良いのか?そもそも考え方は?などなど。
書籍の前半に必要な内容がまとめられていますので、企画書を書く時には手放せない本です。 (to_be_co/2005-10-15)
事例が豊富なので、企画書初級者はとりあえずそのままフォームを真似て使えそうなものがある。 (ひで/2009-03-20)
テンプレートがしこたま収められている。
とりあえずこれ一冊持っていれば、企画書のアイデアには困らないだろう。
企画書を書く機会のあるビジネスマンには必携の本だろう。 (/)
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人の心を動かす文章術
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草思社(2004-03-23)
樋口 裕一
売上順位:1207
¥ 1,470(中古:¥ 995)

レビュー総評点:162
今すぐ使えるスキルの数々 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
文章読本だからこの本自体が読みやすくなければ洒落にならない。
で、この本は読みやすいです。
著者曰く、『私ほど下手な文章を大量に、しかもじっくり読み、たくさん添削指導した者はいないだろう』とのこと。
人の心を打つ文章あるいは、人を納得させる文章はこう書くのだということを懇切丁寧に書いていてくれる。
本の中では実際に添削している文章も沢山あり参考になる。
文の構造として起承転結と言われるが、著者はこれを「予告・エピソード・展開・まとめ」と表現している。
これなんかもとてもイメージしやすいものだ。
ご丁寧に練習問題までふんだんに盛り込まれているので本気で自身の文章力をアップしようとする人には最適だと思う。 (ka-min/2004-04-14)
私自身、以前は殆ど文章を書くという機会がなかったのですが、最近はインターネットなどの
普及もありますし、様々に書くという機会が増えてきたように思います。今更ながら書くとい
うことの難しさを痛感していた今日この頃です。後々、自分の書いたものを読み直してみて、
がっくりくることもありましたし、簡単なことでも意外に正確に伝えるのは難しいですよね。

文章はテクニックを覚えれば誰でもそれなりに書ける様になると御著者も本文中で述べていま
すが、この本はきわめて具体的に、わかりやすく文章テクニックを教えてくれます。

以前、三島由紀夫や谷崎潤一郎などの文章読本を読んでその文章の素晴らしさに感動した
ことがありますが、誰もが文豪のようになれるものでもありませんし、なかなか真似もできま
せん。文章センスは多少、身に着くかもしれませんが、如何せん実際に会社でレポートを書く
ときなど、このような実用的な本が参考になりますね。

(モト松田/2009-01-22)
文章を書くときの具体的なテクニック集です。

読む前は「テクニック=小手先」の様な負のイメージを
抱いていましたが、
「基礎となるテクニックが身に付いてこそ、
良い思いつきや発想も上手く表出できるようになるんだな」と
当たり前の事に気付くことができました。


紹介されているテクニックには
既知のものも含まれていましたが、
文章のリズムの付け方や隠喩やアナロジーといった具体的手法など
新しい気づきも多くありました。


文章を書いてみよう、書くことは面白いこと、
そんな気持ちにさせてくれる一冊でした。 (赤とんぼ/2009-06-13)
面白い魅力的な文章を書くテクニックも多数紹介されていて実用的な一冊でしたが、僕はそれ以上に文章を書くということに対する心構えやスタンスを見つめ直させられました。

自分の文章に対する考え方を顧みるためにも手元に置いておきたい一冊。

書くことが苦手な人、書いている人のどちらにも一読の価値はあると思います。 (ポールわだ/2009-05-23)
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ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
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ランダムハウス講談社(2005-06-21)
翻訳:有賀 裕子W・チャン・キム
売上順位:1354
¥ 1,995(中古:¥ 1,092)

レビュー総評点:66
結局は後付けの理屈かも・・・ |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第一部はうんうんとうなりながらページが進んでいく。過去の成功事例をブルーオーシャン戦略として説明していく様は圧巻。
しかし、第二部以降は、急に記述の抽象性が高まっていく。確かに、これからの話は例示はできないし、もしできるなら、こんな本を書いてはいないのだろう。過去の成功事例というのは、分析し類型化すると途端につまらなくなる。こんな抽象化された類型を読み込んだからといって、具体的なビジネスのシーズを着想する手助けにはならないだろう。
結局はブルーオーシャンって成功事例を後付けで理屈化しているだけかもしれませんね。
(まーたろう/2006-05-15)
ポジショニング論の言い換えですね ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ブルーオシャン戦略、というとまた新しい戦略コンセプトか、という気がするが、なーに読んでみると単なるポジショニング論のおさらいである。
通常、市場というのは開発者(例えばウォークマン)が市場を開き、その後で後発参入者が増えて競争が激化する。この状態を本書はレッドオーシャンと定義しており、要は差別化が難しくて価格競争が常態化した業界をそう定義しただけである。
で、この状況を抜け出るためにどこかのプレイヤーが新しい付加価値を引っさげてリ・ポジショニングを打ち出す。例えば紙おむつの業界で「もれない」という軸で価格競争になったときに「蒸れない」というポジショニングが出たし「蒸れない」というプレイヤーが多くなってきたときには「はかせやすさ」というプレイヤーが出てきた。
こういったユニークポジショニングで一定期間高収益を得ている状態を本書ではブルーオーシャンと定義しているだけで、つまり単なるポジショニング論に名前を付けたに過ぎない。
取り上げられている事例も普遍性に乏しく、日本のビジネスマンに参考になると思えない。
イエロウテイルをワイン業界におけるブルーオーシャンとしているが日本人の殆どにとってはなじみの無いブランドであるし、同様なポジショニングの商品がサンライズ(チリワイン)としてあるのでこれがブルーオーシャンといわれてもピンと来ない。同様に航空業界のサウスウェストも同じようハブ空港を結ぶエアラインと同じ土俵で比較していることにも違和感がある。
また後半における戦略の実現に向けた実行の解説部分ではトランスフォーメーションの方法論をかいつまんで説明しているだけで特に目新しい部分は無い。こういった箇所については三枝氏の「戦略プロフェッショナル」や船崎氏の「戦略ナビゲーション」の方がよほど学びがあるだろう。
総じて、新しいコンセプトを世に出して名を上げるためにいろいろと昔からある経営コンセプトに名前を変えて出した、という感がぬぐえないが、逆に様々な過去のコンセプトをコンサイスに学べる、という点では初学者には良いかも知れない。ただ、これを革新的コンセプトだと思って吹聴すると赤恥かきますぞ。 (アマゾン太郎/2005-10-25)
事例研究にはなるが何か変な本 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ほとんど結論部のP205から引用します。
「たいていのブルー・オーシャンは、レッド・オーシャンの外ではなく内に生まれているのだ」

・・・でしょ?やっぱり。

「青い鳥」じゃなかった、「青い海」を目指して挑戦する事は素晴らしいですが、ネーミング
が美しい余り、既存の本業を改善する地道な努力を「レッドオーシャン」とレッテル張りして
しまう危険がこのタイトルには潜んでいます。
理論の枠組み自体はまとも、というより本書が批判している当の既存マネジメント論とまっ
たく一緒なので、きちんと読む分には実害はないかと存じます。
また、図式化、視覚化というのは、混み入った問題を整理するのに非常に有効です。
議論が袋小路に入りそうなとき使うにはとても重宝な本でしょう。

ただ、20世紀の自動車産業の隆盛は、やっぱり技術革新と生産性改革の功績だと思います。そ
れも“ブルーオーシャンの功績”とか言ったら、新しい事は何だってブルーオーシャンになっ
ちゃうじゃないすか。便利な新理論だな(笑。

本書で一番ためになるのは、著者の独自の見解より、既存の理論を上手く整理したりコンパク
トに引用した部分でした。学者だったら、ここに書かれてる内容はオリジナルじゃない、と、
先人をきちんと評価しつつ、はっきり認めるべきだと思います。 (yutaka/2006-11-06)
ブルーオーシャンとレッドオーシャン。この2つに分けたこととそのネーミングは面白いと思いました。

競争のない市場を見つける・創るということは、だれもが目指すところ。でもそれを忘れがち。その点を思い出させてくれた点は、ありがたかった。でも、そうするために、ポーターは前段階で考えましょうと言っていたと再確認。やはり、ポーターはすごかった。 (Hiro/2008-07-06)
わかりやすい ||||||||||||||||||
この本の最大の特徴は「わかりやすい」と言うことだと思います。
これだけ話題になったのも、これだけ多くの人がレビューを書いているのも
わかりやすいから。
マーケティングの視点から見れば、「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」という
“言い方”が新しいくらいで、それ以外に目新しいことはとくに無かったように思います。
ただ、目新しくはないが重要なことについて、わかりやすく書き、多くの人に広めた
という点で功績が大きいと思います。 (ファイヤーマン/2006-08-15)
まったく新しいコンセプトのサーカス、シルクドソレイユの例がすばらしい。分析の枠組み、考え方、ポイントの的確さ、納得性、思わず唸ってしまうほどだ。

著者はこの種の分析には非常に明晰な頭脳を持っている。
しかし、誰でもよく考えれば当たり前ということを凡人は思いつかず、少数の「天才」がたまたま思いついた、という所詮過去の分析にすぎない。

その証拠に、新しいブルーオーシャンを見つけるために何をすればいいかというアクションプランの章に移ったとたん、それまでの自信にあふれた文章が、突然稚拙でまったく説得力のないものになってしまっている。

つまり、何を思いついたかという分析は完璧だが、どうやって思いついたかという部分が完全に欠落しているため、読み物としては面白いが、残念ながらあまり応用の参考にはならない本になってしまっている。 (taquamori/2007-04-12)
非常に為になる理論でした。
訳本なので多少難解な記述も散見するのですが、
(本当は原書で読むべきなのでしょう)
「既知の市場空間=レッドオーシャン=競争激化」

「未知の市場空間=ブルーオーシャン=競争皆無」
という概念を理解すれば、1900円の元は取れたかと思われます。

レッドオーシャンであっても、何かを「足したり」「引いたり」すれば、
ブルーオーシャンに変貌を遂げることが可能。
その時のツールが、この本でいう「戦略キャンバス」なのです 。

何かしらの差別性を有することで、競合との競争を回避できる。
これは、ビジネス一般だけでなく、
「人間関係」や「恋愛」にも当てはまる事実ではないでしょうか。 (モンテスキュー/2008-04-05)
この本を読んでかつて読んだ「戦略シナリオ」を思い出しました。今これだけ注目されている本ですが、内容としては前書でも同様の趣旨は当然記されていています。新しい理論を提示しているとは思いませんが、「新たな価値創造」を目的としたツールを明確に提示している点は非常に参考になりました。これらのツールは会社全体の改革をしようとする場合だけでなく、様々なビジネスシーンでも活用できると感じてます。 (戦略 "太郎"/2006-05-02)
著者の語るブルー・オーシャン戦略とは、競合他社に先駆けて新しい提供価値の軸
を導入するということです。 本書は、これまで何人もの戦略論研究者が挑みながら
ついぞ解決できなかった「新市場を創造する戦略の体系化」を解決したという説明が
ありますが、 本質的には従来からのマーケティング論のポジショニングマップと同質
です。事例が馴染みの薄い海外企業が中心であるため、一般論としては分かりまし
たが、完全消化まではでき切れませんでした。 何れにしても、我々が携わる市場に
対してどのような新しい価値の軸を導入するかというWhatの部分は、我々自身で創
造しなければなりません。 (ブックス・ヨッシー・アンド・カンパニーズ/2006-04-01)
本書の特徴は、理論だけでなく、実例が
豊富に紹介されていることです。
その中に、日本のQBハウス、i-modeも詳しく紹介されてきます。
その他、自動車業界、IT業界、映画館など娯楽業界、サーカス、
ワインと枚挙にいとまがありません。
ブルーオーシャンへの4つのチェックと、6つの代替パスが
詳しく説明されています。
結構、概念的で難しい内容ですが、(企業戦略における)実例が
豊富に説明材料として使われ、その実例の内容は信頼が
おけるものとなっていて説得力があります。
ちょっと残念なのは、最後のほうに、戦略を策定した後、
それをエクゼキュートするため、つまり、企業戦略、組織、
ビジネスモデルを変革するための話が出てくるのですが、
その辺は、特に、ブルーオーシャン戦略を採る
際の特別な注意点でなく、ふつうに、企業変革を行う際
の話になっており、ちょっとだけ拍子抜けです。
総じて、実際の企業にあてはめて採用し、実行する
ことは、大変ハードルが高いと思います。意地悪に言えば、
本書は、ブルーオーシャン戦略と理論が実例分析後の
後付け理論であるので、どんな企業もうまくいく打ち出の小槌
ではないところが、この分野の難しいところだと改めて感じます。
アイデアはいいのですが、実行するには、社運をかける、
全経営資源を傾けるような、経営者と社員の覚悟がいりますね。
まあ、何もしないで、倒産していくよりはいいか・・・。 (佐倉ごるふ/2005-07-27)
製品・サービスの価値の革新を起こす為のツールとして、「価値曲線」をコアとして論を展開する。シンプルながら、非常に強力なツールになりうる経営ツールについて解説する本書である。
が、主張の骨格のシンプルさと異なり、本書はやや冗長に記述されすぎているきらいがある。本書のコアは第1部に集約され、第2部・第3部はハウツー的・補足的な内容だが、記載が過剰すぎて「わかった、わかった」といいたくなってしまう。他の方がメリットに挙げている豊富な事例も、同じような例が微妙に異なる主張の引き合いに出され、焦点がぼけている。300頁弱の本を読んだとは思えないほど、疲労感を覚えた。
本としての不満を言えば、対訳が固く英語をそのまま日本語のように舌感じで読みにくい。日本語に訳せば良いはずの単語がカタカナ表記でそのまま出てくるなど、この種の書籍では適切でない訳語が散見される。
著者らの提唱するツール自体は汎用性があり有用と考えられるだけに、少し残念。 (shunkaeon/2005-12-05)
マーケティングに関わっている人が読めば、考え方そうは新しくない事が分かります。ブルーオシャンという言葉は新しく聞こえますが。

中身としては、過去の事例を元に、フレームワークに落とし込んでの解説なので分かりやすく参考になりました。

ただ、似たような話が繰り返されている部分もあり、後半は飽きてしまいました。 (マーケ勉強中/2006-06-13)
一読の価値ありです。
特にMBAホルダーでいろいろ戦略について勉強はしたが、いまいちしっくりこない、という方にとっては良い「まとめ」になるのでは。もちろんMBAホルダでない方でも、これまでいろいろな戦略に取組み、ケーススタディーを学んだ方への「新たなフレームワーク」としての価値もあります。
この本で紹介されているそれぞれの「部品」、つまり事例は特に新しいものでもありません。またこの本で言うところのブルーオーシャン戦略自体も新しいものではなく、古今東西、いたるところでその事例(例えば日本ではヤマトの宅急便など)を見つけられます。
では、この本は何が「新しい」のでしょうか?
それは、これまでいろんな方がいろんな方面で、且ついろんな言い回しで断片的に説明、解説してきた「競争からの脱出法」をまとめ上げ、一連の単純で分かりやすい「フレームワーク」として提供しているところです。
漠然として、なんとなく分かったようになっていたことを、明確なフレームワークとして提示しているのです。その点は評価に値すると思います。
市場には
・ポーターの5フォーシーズ論 (外的要因論)
・バーニーのリソースビュー理論 (内的要因論)
・大前の個人力/構想力理論 (個人力依存論)
などがフレームワーク?としてありますが、この本ではそれらをうまく融合して、簡潔に説明されていると感じます。 (興味/2005-07-27)
マーケティングを軸とした経営戦略書かと思い購入したけれども、ぼくにとってはマーケティング的な視点は目新しくなく(さもいうと退屈)、むしろ戦略を実行する際のマネジメント(コミュニケーションのあり方など)の実行手法に関する記述が貴重だった。

特にNYPDによる、NYの治安改善に対する取り組み事例は、非常にわかりやすかった。

前半部分でくじけそうになったら、第3部以降だけでも読んでみてほしい。 (masa_yeah/2006-04-16)
ゼロベースで考えるということの大切さを再認識 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スポーツの試合では勝者がいれば敗者がいますが、ことビジネスに関しては、必ずしもそうとはいえません。
しかしレッドオーシャン戦略(旧来の競争戦略)ではゼロサムゲームを前提に供給者寄りの視点で議論されがちでした。
著者のいうブルーオーシャン戦略とは、技術イノベーションではなく「バリュー・イノベーション」を成し遂げ、まだ競争相手のいない新市場を創造するやり方です。
具体的には、顧客視点で、従来まで提供されてきた価値の内、無駄なものは省き、必要なものを加える。これによって競争相手とは異なるユニークさ(コスト削減と価値追加)を獲得して、顧客も自社も利得を得て、市場全体が拡大するという全体にとってハッピーな話です。
シンプルでわかりやすい話ですが、ともすると目先のライバルに打ち勝つことばかりに心を奪われがちになりやすい自分にとっては、啓発されるところの多い本でした。
ゼロベースで考えるということの大切さが再認識させられました。
巻末の資料のパートも、代表的な業界のバリュー・イノベーションの歴史が語られていて興味深いです。 (hidemet/2005-07-07)
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第8の習慣 「効果」から「偉大」へ
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ASIN:4906638325
キングベアー出版(2005-04-23)
編集:フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社スティーブン・R・コヴィー
売上順位:10384
¥ 2,494(中古:¥ 1,495)

レビュー総評点:292
第8の習慣は、7つの習慣で忘れていたことをつけ足すというものでなく、7つの習慣に第3次元の局面、つまり質的な奥行きをもたらす力を理解し、活用するためのもので、自分のボイス(内面の声)を発見し、それぞれ自分のボイスを発見できるよう人を奮起させるためにあります。

第8の習慣は簡単にいうとリーダーシップについてです。

そして本書はDVDもついており、映像にて更に内容が理解できます。


発売された2005年にも読みましたがその時はあまり内容が入ってきませんでしたが、今回は感動しました。

《最良の学習方法は人に教えることである。また、実践することで学習内容を自分のものにできる》と本書に書かれています。

この本の内容を人に教え、実践することによって自分のものにしていこうと決意しました。

『7つの習慣』に引き続き『第8の習慣』はお薦めですのでぜひ読んでみて下さい。

新たな感動に出会えます。

(大西 博之/2007-11-23)
私は、コヴィー博士の哲学に心から賞賛している。
原則中心リーダーシップにも書いたが、彼の教える
成功哲学は、「人格」が基礎になっており、
味わえば、味わうほど深みがある。
7つの習慣もすべてを網羅した内容で、コレ一冊で
成功の原則がすべてわかるというものだ。
ただ、目標を立て、人生を切り拓いて行くという教えとは、
別に、心の声に従って歩んで行く道しるべを伝えているのが
本書である。
コヴィー博士の教え集大成という感じだ。
だが最近、彼の哲学があまりにも完璧で潔癖なのが、
ちょっと私には、付いていけないなぁと想う部分が出て来た。
というのは、「ソース」「幸せな小金持ち」に見られるような、
大好きなことを極めて行くことで、別に努力して乗り越えなくても、
本当の自分と出会え、イキイキして行くという教えがあるからである。
アラン・コーエンなどのスピリチュアル系のリーダーも、
より自分らしい生き方をしていれば、シンクロのように、
向こうからいい結果が惹き付けられて行くと語っている。
コヴィー博士は、どちらかというと、究極までのガンバリ型だし、
モルモン教徒の教えを受けている人なので、そこまで人間できないようなぁ
というのが本音である。
どちらかと言うと、中村天風のような酸いも甘いもかみ分けた人の方が
自分にはしっくり来る感じである。
と言っても、やはり久しぶりの大作である。
7つの習慣を立体的に理解するためにも購入はお薦めする次第だ。 (HIRO/2005-05-23)
前作を超越する名著! |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前作「7つの習慣」が自己啓発を主眼としているならば、本著はリーダーシップ論に重きがおかれている。

偉大なリーダーとは権力、財力をもってして他人を支配するのではなく、その人間の道徳的権威によって他人に影響を与え、他人のもつ可能性を引き出す(ボイスを発見させる)という著者の考えには感動すら覚えた。
確かに、著者の極端とも言える性善説的な思想に対して現実的でないと
思う部分もあるが、古今東西を問わず偉大な指導者が著者の理論が正しいものである事を証明している。

手っ取り早く金持ちになりたいとか、他人を出し抜きたいと考える人間にはこの本を読む必要はない。
人間としての価値観、品格を高めたいと思う人は必ず読んでほしいと思う。
(PB/2006-04-27)
付属のDVDが良いです。 ||||||||||||||||||||
付属のDVDは、購入前に思っていた以上の仕上がりです。
13の映像作品が収められていますが、
どれも考えさせられる内容です。
けして「答え」を押し付けず、自分で考えて「自分の答え」を探す余地残してくれています。
その為のアプローチを提供してくれる本ですから、
「外部からの、ハッキリした答え」を望んでいる人には不満が残るでしょう。
他にはない「自分の答え」を探している方にお勧めします。 (あやたすく/2005-07-08)
まづはガイドブックから読み始めましたが、本書の内容の概要だけですぐに興味を持ち、書店に山積みになっているのを見つけてすぐに購入してしまいました。
7つの習慣の中にある原則は、分かっているが、いざ実践になると、、、という部分がありました。この第8の習慣を読み新たに実生活でやってみたい思いが強まりました。
この第8の習慣は、8番目の習慣というよりは、7つの習慣と合わせて実践する時に、偉大な効果があると感じます。周囲の人々に、大きな影響、また動機付けを促す存在になるために、この第8の習慣を考える必要があります。
すべての原則を行い、偉大さを身につける為の内なる炎、自身を奮い立たせ、またリーダーシップを発揮して、周囲の人々の心をも燃やす。この第8の習慣を読み、行う事によって、自らが模範となり、自分や人々に方向性を示すことによってエンパワーメントを進める。この本に書かれている事は、偉大さを身につけ、発揮する為のパラダイム(思考・価値観)そのものだと思います。
厚みはありますがDVDもついており、通読と継続、この二つの読み方を通して大きな効果が期待できます (第四世代☆/2005-05-02)
7つの習慣の補助として |||||||||||||||||||||||
7つの習慣を読み、非常に感銘を受けました。

その様な中、本書が出版されているのを発見し、題名を見ただけで7つの習慣の他に「さらにもう一つの習慣がある」と勝手な解釈をしていました。

しかしながら本書は7つの習慣での教え(原則)を実践する上での「心構え」や「姿勢」を説いた本であると言えます。

従って、あくまでも7つの習慣の補助的な本であると思います。

その内容は非常に感銘を受けるものばかりなのですが、7つの習慣に比べるとインパクトに欠けます。

また、訳も少々分かりづらく感じました。

一方、付属のDVDは本書の内容を理解する上で「視覚」から学ぶこともでき、あたかもセミナーを受けているような感覚を受けるので理解を深める意味では最高の付録だと思います。

本のサイズが大きいことと、DVDを見ながら学習する内容なので、自宅以外で読んだり、持ち運びがしづらいのが難点です。 (みつば/2007-06-13)
日本人には なじみにくいのでは? ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コヴィー博士が5年間を掛けたという大作です。確かに素晴らしい内容だと思いました。しかし、(一般論として)日本人にはなじみにくいのではないでしょうか。
全ての人が有する3つの天賦の才の一つとして、4つのインテリジェンスが挙げられています。すなわち、IQ,EQ,PQ(肉体的インテリジェンス)、そしてSQです。最後のSQですが、"spiritual"に『精神的』という訳をあてています。本来であればこれは「魂のありかた」という感じではないでしょうか。
アメリカ人にとって、人間の力を超えたものの存在というものがベースにあるはずです。"The Truth"ともいうべき、絶対的に正しいものの存在です。宗教的な「神」の存在です。
(このあたりは、マーク・ピーターセン氏の『続・日本人の英語』6-2をお読み下さい)
絶対的・普遍的に正しい生き方というのが、内面の声(ボイス)です。その声にしたがって、7つの習慣を実践しようというのが、コヴィー博士のおっしゃっていることだと思います。それを単に「精神的インテリジェンス」と訳してしまっては、ピントがずれてしまいます。
文化的・宗教的ベースの異なる日本人にとっては、どうも道徳的理想論をふりまわされているようで、いまひとつ腑に落ちないのではないでしょうか。訳者の役割の重みを再認識しました。 (plateau/2005-11-02)
悟りすぎたビジネス書? ||||||||||||||||||||||||||||||||
世の中には優れた実践方法をもった哲学が数多く存在する。それをビジネスの分野に応用したいのか、ビジネスの世界で悟った哲学を集大成しようとしているのか?ビジネス書として買った人は困惑することだろう。ビジネス書としては悟りすぎており、哲学書としては入門書としても足りないというところか。明後日からフランクリン・コヴィー社の研修に参加するが、DVDがそのときに使用される作品だとカスタマーレビューで知り、またがっかりした。さらに、なによりもこの作品をわかりにくくしているのが翻訳のまずさだろう。7つの習慣、最優先事項も読み直したが、今回の翻訳は特にひどい。日本語としてこなれていない。翻訳者がコヴィー博士の理論を理解していないのだろう。 (たれぱんだ/2005-08-20)
更なる効果 |||||||||||||||||||||||
「7つの習慣」を納得し、習慣へと心掛けたことのある人にのみ有効な本だと思います。
「7つの習慣」で得た「効果」を更なる効果の高みへと導く壮大な内容です。
しかし、その更なる効果を発揮し、効果を得る場所として、本書の内容の多くは「ビジネス」の場を選択しています。そのためビジネスという環境にいない方々にはなかなか具体性を伴えないところがあるかもしれません。本書の「ビジネス」の場を「人生の仕事」と置き換えることができれば多くの人にも受け入れられるところは大きいと思います。「夫婦」「家族」「近隣」「学校」などの目前にある影響の輪を再考することも本書でいうところの「偉大さ」へとつながる一歩だと思います。 (ナイハンチ/2006-03-25)
DVDもおまけとしてついてくるが、このDVDの内容は、フランクリンコビーのセミナーで使っているものが集められている。商売として考えると、いやはや、どうしちゃったの商売道具をこんなに安く見せちゃっていいの、って感じだけど。コビーさんは、セミナーにくるこないではなく、「つたえたい」という気持ちが勝っているんだな。脱帽です。これを見るだけでも価値ある。絶対見るべき。 (osm10/2005-05-18)
第8の習慣 |||||||||||||||||||||||||||||||
The 7 Habits of Highly Effective People(7つの習慣)のStephen R.Covey氏がThe 8th Habit(第8の習慣)を出されたので、第8の習慣って何だろう?という感じで本書を手に取りました。
本書にはDVDが付属しており、本のところどころで「DVDに収録されているこの作品を見てください」という感じで、ちょっとしたセミナーに参加している気分で気軽に読み進めることができます。
内容については、昔から存在している「Principle(原則)」を21世紀の情報化社会、知識社会に則した形で述べられており、The 7 Habits of Highly Effective People(7つの習慣)同様、今後50年、100年と色あせることはないと思います。
一読しておしまいにする本ではなく、
1年でも2ヶ月でもいいから、とにかく各個人のペースで読み進めて、実生活で実践あるのみです。
The 7 Habits of Highly Effective People(7つの習慣)もそうですが、The 8th Habit(第8の習慣)も身につけるのは容易なことではないかもしれません。しかし、やればやるほどすばらしい収穫が待っていると思います。
私にとって、久しぶりに手元に置きたい本の1冊になりました。
Stephen R.Covey氏に大変感謝しています。
このThe 8th Habit(第8の習慣)もThe 7 Habits of Highly Effective People(7つの習慣)と並んで、Stephen R.Covey氏の代表作になると確信しています。 (ぺーぺー/2005-01-15)
Inspiring, a must read |||||||||||||||||||||||||||
"The 8th Habbit is not about adding one more habit to the 7 (refer to the book Seven Habits of Highly Effective People). It's about seeing and harnessing the power of a third dimension to the 7 habits that meets the central challenge of the knowlege worker age. This 8th habits is to find your voice and inspire others to find theirs."
This book is for all who seeks for greatness in an era which Covey refers as the Age of Wisdom. Enabling others to find their voice is a new definition of leadership.
The companion DVD contains excellent inspirational films that you don't want to miss. (月に捧ぐオアシス/2004-11-15)
7つの習慣はなかなか他の本にはないが本質的なことが書かれており確かに納得にいく内容でした。が、
本書はその続編ということですが正直まったく理解できませんでした。
頭が悪いのは自分だけか?と無意味に苦しみました。
規律・戒律で律して人格を高めていく方法論は私にはなんだか合いそうにありません。
ある種の哲学的な考えで読み手を選ぶかもしれません。 (benkeiu/2007-12-14)
付録も入れると500ページあまり、DVDまでついちゃって、中身は本当に盛り沢山です。書いてあることは、いちいち「もっともだ」と思うことばかりで、『現代の論語』と勝手に名づけてしまいました。
問題は、本書に書いてあることが実行できるかできないか、かと。著者もいみじくも書いていますが、「小さなことから始める」ことが重要なのでしょう。ちなみに私は、本書中の「四つのインテリジェンス(肉体・知性・情緒・精神)」に関する規定と、「相乗効果を上げるための2つのステップ」を、いつも開くメモ帳に書き留めて事あるごとに思い出すようにしています。これだけのことでも随分考え方が変わってきているような気がしてきました。
本書は組織とリーダーシップに関する古今東西の研究の総まとめ的なこともやっています。組織のリーダーの人で、部下をどう統率するべきか悩んでいる人にとってもなかなか有用な示唆を与えてくれると思います。 (kaz0775/2005-06-12)
これまでの7つの習慣シリーズは典型的な米国流のプラグマティズムがベースの成功のための実践啓蒙書であり、仕事を通した人の成長と効率性の追究の集大成という感想を持った。本書は著者と出版社の意図としての成功のための実践書には変りはないが、読後感としては、これまでのサクセスストーリーをめざすものとは異なるものを感じた。コヴィー博士が提唱する8つめの習慣は「内なる偉大な自分の可能性の声」に耳を傾け、組織のメンバーにも「内なる声」に耳を傾けさせる事によって、自発的なやる気を引き出すものであるが、レビュアーには「内なる声」とは社会の道徳や法や組織のルールではなく自ら考えて構築する「自己規範」と感じた。そして、この「自己規範」とは池田清彦氏が提唱している”より良く生きるため”につながると思われた。その意において、本書は”成功するため生き方”というより”より良く生きるため”の実践書ではないだろうか。 (/2005-05-01)
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